情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【課題】フォルダに格納された画像等のファイルを十分な画像サイズおよび解像度でプレビュー表示する。
【解決手段】画像表示装置100Aは、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示部131と、アイコン表示部131によってアイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行部133とを備える。これにより、ユーザは、ファイルの閲覧等の操作を、大きなプレビュー画面を見ながら容易に行うことできる。
【解決手段】画像表示装置100Aは、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示部131と、アイコン表示部131によってアイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行部133とを備える。これにより、ユーザは、ファイルの閲覧等の操作を、大きなプレビュー画面を見ながら容易に行うことできる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ(デジカメ)などで撮影された画像、電子メールに添付された画像、インターネット上で配布されている画像など、大量に画像を保持することが可能となってきた。そのため、それらの画像はいろいろな所に分散して存在し、フォルダ等で階層に分けて管理されていることが多い。また、それらの画像は、画像を表示する機器とは別の機器に置かれている場合も多い。
【0003】
そこで、これらの画像を、ユーザが見やすいように表示する必要がある。すなわち、複数のフォルダの各々にどのような画像を置かれているかを手早く知ることができる必要がある。このとき、各画像は見やすいように一定以上の大きさで表示されることが望ましい。また、表示する機器とは別の機器に置かれている画像も表示できることが望ましい。
【0004】
図49〜図51を用いて、PC(パーソナルコンピュータ)上で画像を表示する場合の一般的な例として、縮小画像を用いる例を示す。図49は、この例で仮定しているフォルダ・画像の階層構成を示す図である。
【0005】
最上位階層(図49では「(root)」と記している)の直下に、フォルダ1、フォルダ2、フォルダ3、フォルダ4、フォルダ5、フォルダ6、フォルダ7、フォルダ8、画像A、画像B、画像C、画像D、画像E、画像Fおよびフォルダ9が配置されている。また、フォルダ1の直下に、画像1A、画像1B、フォルダ11、画像1C、画像1Dおよびフォルダ12が配置されている。さらに、フォルダ8の直下に、フォルダ81およびフォルダ82が配置されている。
【0006】
PC上のフォルダ構成は、図50に示すように、フォルダのアイコンやファイル(画像ファイル)のサムネイルによって表示される。ここで、フォルダ1のアイコンの上にカーソルを置き、その状態でマウスクリックを行うと、図51に示すように、フォルダ1の直下に配置されている各フォルダのアイコンや、各画像のサムネイルが表示される。各画像のサムネイルは、元画像を縮小して作成された縮小画像になっており、これによって、前記フォルダ1の中にどんな画像が入っているかを確認することができる。
【0007】
次に、前記操作の後に続けて、フォルダ2の中にどんな画像が入っているかを確認する場合には、いったん上の階層に戻る操作を行って、図50の画面を表示する状態に戻り、今度は、フォルダ2のアイコンの上にカーソルを置き、その状態でマウスクリックを行う必要がある。
【0008】
次に、図51〜図53を用いて、PC上で画像を表示する場合の別の一般的な例として、スライドショーを行う例を示す。
【0009】
図51に示すように、対象となるフォルダ(フォルダ1)内を表示した状態で、スライドショーの開始を指示する操作を行うと、図52に示すように、最初の画像を一定時間表示した後、図53に示すように、次の画像を一定時間表示し、というように、フォルダ1内の全ての画像、すなわち画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを順次表示していく。このように、画像を順次自動的に表示していくことを、「スライドショーを行う」という。画像1Dまで表示した後は、そこでスライドショーを終了して図51の表示に戻るか、または、再度画像1Aに戻り、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を繰り返す。
【0010】
特許文献1では、フォルダを示すアイコンを複数表示して、そのうち選択されたフォルダの中の画像をスライドショー表示している。ここで、このスライドショー表示は、選択されたフォルダの画像に重ねて行われる。
【0011】
また、表示する機器とは別の機器に画像および画像フォルダが置かれている場合には、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)の発行するガイドライン等のホームネットワークの標準規格において、DMP(Digital Media Player)とDMS(Digital Media Server)とを用いることによって、DMPの上で、DMS内に置かれた画像を表示・閲覧する方法が知られている。
【特許文献1】特開2006−215966号公報(公開日:平成18年8月17日)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記従来の縮小画像を用いた画像表示方法では、一時に多数の画像を表示するため、個々の画像の表示サイズは小さくなる。逆に、個々の画像の表示サイズを大きくするようにウィンドウサイズを調整すると、スクロールバーを用いてスクロールする必要がある量が大きくなり、操作が煩雑となる。
【0013】
また、スライドショーを用いた画像表示方法では、中に入っている画像を見たい画像フォルダを、いちいち、その都度選択してからスライドショーを行う必要があり、いろいろな画像フォルダの中の画像を手早く表示することができるとは言えない。
【0014】
また、特許文献1の方法では、スライドショーを行うことにより、当該フォルダ内の画像を順次閲覧することができるが、当該フォルダの表示領域内でスライドショーを行うため、画像の表示サイズが小さくなり、見にくい。
【0015】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フォルダに格納された画像等のファイルを十分な画像サイズおよび解像度でプレビュー表示することができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置であって、上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備える構成である。
【0017】
また、本発明に係る情報処理方法は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置の情報処理方法であって、上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含む方法である。
【0018】
上記の構成によれば、フォルダアイコンの一覧表示とは別に、一覧表示の中から選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルのスライドショー表示を、同一画面内に表示することができる。
【0019】
よって、フォルダアイコンよりも大きな画像サイズおよび解像度で、フォルダ中の複数のファイルをプレビュー表示することが可能となる。それゆえ、ユーザは、フォルダアイコンの一覧表示に対する操作を、各ファイルを見やすいプレビュー画像で確認しながら容易に行うことできる。
【0020】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する構成である。
【0021】
上記の構成によれば、さらに、フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する。すなわち、フォルダを開いて、中のファイルおよびフォルダをアイコン表示領域に一覧表示することができる。
【0022】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともにファイルを示すファイルアイコンを表示するものであり、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する大画面スライドショー実行手段を備える構成である。
【0023】
上記の構成によれば、さらに、ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する。よって、ファイルアイコンを一覧表示した画面から、スライドショー表示へ容易に切り替えることができる。
【0024】
なお、上記情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム(情報処理プログラム)、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、本発明に係る情報処理装置は、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備えることを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る情報処理方法は、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含むことを特徴としている。
【0027】
したがって、フォルダアイコンよりも大きな画像サイズおよび解像度で、フォルダ中の複数のファイルをプレビュー表示することが可能となる。それゆえ、ユーザは、フォルダアイコンの一覧表示に対する操作を、各ファイルを見やすいプレビュー画像で確認しながら容易に行うことできるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下の各実施の形態では、本発明をデジタル静止画像ファイルの表示を行うための画像表示装置に適用した例を説明するが、本発明はこれに限定されず、画像以外のファイル、例えば、テキストファイル、動画像ファイル、音声ファイル等にも適用できる。そして、画像ファイルの場合には、画像の縮小画像である画像サムネイルをファイルアイコンとして利用することができる。また、テキストファイルの場合には、1頁目の印刷状態の縮小画像をファイルアイコンとして利用することができる。また、動画像ファイルや音声ファイルの場合には、タイトルを示した縮小画像をファイルアイコンとして利用することができる。
【0029】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1から図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0030】
図1は、本実施の形態の画像表示装置(情報処理装置)100Aの構成を示す機能ブロック図である。図2は、上記画像表示装置100Aのハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、上記画像表示装置100Aを操作するためのリモコン250の説明図である。
【0031】
画像表示装置100は、自装置内または自装置外の記憶装置に記憶されている、フォルダに格納されたファイルを管理する装置である。
【0032】
図1に示すように、画像表示装置100Aは、表示部101、操作取得部102、UI(ユーザインタフェース)処理部103を備えて構成されている。
【0033】
表示部101は、表示画面に、閲覧の対象となるフォルダや画像に対応するアイコン、サムネイルまたは文字列などの対象指定要素や、画像そのものを表示する。
【0034】
これらの画像やフォルダ構造は、画像表示装置100Aの、例えば、表示部101、またはUI処理部103に内蔵していても構わないし、USB(universal serial bus)などのインタフェースによる外部接続で接続された画像サーバや、ネットワーク上に接続された画像サーバの上にあっても構わない。また、フォルダ・画像階層の構成情報と画像ファイルとが別々の機器上にあっても構わない。
【0035】
操作取得部102は、ユーザの操作を取得するためのものである。ユーザの操作は、キーボードやマウス、キーパッド等を用いて行うほか、本体とは別筐体のリモートコントローラ(リモコン)250(図3)を用いて行っても構わない。キーボードやマウス、キーパッド等を用いる場合には、操作入力部201が、ユーザによるキーボードやマウス、キーパッド等に対する操作を取得する。また、リモコン250を用いる場合は、ユーザの操作に応じて出力された制御信号を、操作入力部201が、通常赤外線などの近接通信手段によって受信する。
【0036】
UI処理部103は、図5に示すようなファイラー画面を表示するとともにキーイベント等を検知して、ファイルの閲覧等を行うための操作環境をユーザに提供する。図5に示すように、UI処理部103が表示するファイラー画面には、フォルダを示すフォルダアイコンおよびファイル(画像ファイル等)を示すファイルアイコン(ファイルが画像であれば画像サムネイル)が一覧表示されるアイコン表示領域303と、ユーザによって選択されたフォルダまたはファイルに応じたプレビュー表示を行うプレビュー表示領域302が設けられている。ここで、アイコン表示領域303では、カーソルによりユーザがアイコンを選択できるようになっている。以下では、アイコンにカーソルが置かれた状態を「選択」、アイコンが「選択」されている状態において決定操作(例えば“決定”キーの入力)が行われた状態を「決定」という。UI処理部103は、アイコンに対する「選択」/「決定」に応じて、そのアイコン対応するフォルダあるいはファイルに対する処理を行う。
【0037】
特に、UI処理部103は、ユーザに選択されたフォルダの直下にある画像ファイルを読み出して、各画像ファイルを順次表示するスライドショーを行う。
【0038】
ここで、図1に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133を特に備えている。
【0039】
アイコン表示部131は、画面のアイコン表示領域303(図5)に、フォルダを示すフォルダアイコンおよびファイルを示すファイルアイコンを一覧表示する(アイコン表示処理)。また、アイコン表示部131は、アイコン表示領域303に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダをアイコン表示領域303に一覧表示する。
【0040】
プレビュースライドショー実行部133は、アイコン表示部131によってアイコン表示領域303に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域303と同一画面内のプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(プレビュースライドショー実行処理)。なお、プレビュースライドショー実行部133は、プレビュースライドショー実行スレッドによってスライドショー表示を行う。
【0041】
次に、図1および図2を参照しながら、画像表示装置100Aの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0042】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0043】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0044】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0045】
ここで、フォルダや画像のデータは、画像表示装置100A内に、例えば、ROM203、RAM204、あるいは他の記憶装置に格納されているものとする。
【0046】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0047】
図3に示すように、リモコン250は、筐体表面に各種の操作キーが設けられており、ユーザのキー操作に応じて所定の制御信号を、画像表示装置100Aの本体へ送信する。具体的には、リモコン250は、カーソルを移動させて項目を選択するための上下左右の方向キー、選択された項目を決定する決定キー、数字や文字を入力するための文字入力キー等を含む複数の操作キーを備えている。
【0048】
つづいて、図4〜図6を参照しながら、画像表示装置100Aの動作を説明する。図4は、画像表示装置100Aの動作を示すフローチャートである。図5、図6は、画像表示装置100Aの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0049】
図5に示すように、まず、ユーザが画面上のアイコン表示領域303に一覧表示されたフォルダ(ここではフォルダ1)のアイコンにカーソル301を置くと、操作取得部102は、どのフォルダが指定されたかを検出して、UI処理部103のプレビュースライドショー実行部133に伝える(S701)。
【0050】
次に、プレビュースライドショー実行部133は、指定されたフォルダの中にある画像を順次読み出して、フォルダのアイコンおよび画像のサムネイルを一覧表示した画面と同じ画面に設けられたプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(S702)。このスライドショー表示では、最初はフォルダ内の最初の画像(ここでは画像1A)を表示し(図5)、一定時間経過後、つまり、最初の画像を一定時間表示した後に、次の画像(ここでは画像1B)を表示する(図6)。
【0051】
このように、画像表示装置100Aでは、フォルダ内の全ての画像、つまり、この例のフォルダ1では、画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを、順次表示していく。そして、最後の画像、つまり、画像1Dまで表示した後は、再度画像1Aに戻り、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を繰り返す。なお、画像1Dまで表示した後、そこでスライドショーの実行を停止して、画像1Dを表示したままとしてもよい。
【0052】
ここで、図5に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示する所定の小領域(プレビュー表示領域302)は、フォルダアイコンや画像サムネイルより大きく取り、フォルダアイコンや画像サムネイルとは重ねず、別の領域とする。このことによって、現在どのフォルダを見ているかを確認しながら、各画像も比較的大きなサイズで、見やすい状態で確認・閲覧することができる。なお、カーソルを画像(ここでは画像A)のサムネイルに置くと、プレビュー表示領域302にはその画像のサムネイル(アイコンと表示していたサムネイルより大きなサイズの画像が望ましい)を表示する。
【0053】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図7から図26に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0054】
図7は、本実施の形態の画像表示装置100Bを含むネットワークシステム400の構成を示す構成図である。図8は、上記画像表示装置100Bの構成を示す機能ブロック図である。図9は、上記画像表示装置100Bのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0055】
図7に示すように、画像表示装置100Bは、ネットワークに接続されている。このネットワークには、他の画像表示装置100Bや、画像サーバ410、画像プリンタ420、デジタルカメラ(デジカメ)430等の装置が接続可能である。
【0056】
画像サーバ410には画像および画像を格納したフォルダが記憶されている。なお、本実施の形態では、画像表示装置100Bに画像を提供する装置、例えば、画像サーバ410、デジカメ430が1台は必須であるが、他の装置は必ずしも接続されている必要はない。また、ここでは、ハブ440を用いて各装置を接続しているが、その他の中継装置を用いて接続しても構わない。また、無線LAN(local area network)やBluetooth(登録商標)等の他の通信方法でネットワーク接続してもよい。
【0057】
上記のように、ネットワークシステム400には、画像表示装置100Bに画像を提供する画像サーバ410やデジカメ430が接続されている。そして、このような装置として、多機能FAX(ネットワークプリンタとしての機能を有するFAXであり、MFP(Multifunction Printer、マルチファンクションプリンタ)あるいはマルチファンクションFAXとも呼ばれる)、すなわち、電話線と接続してFAX画像を受信し、該FAX画像を保存および印刷するとともに、ネットワークを通じて画像データを受信し、その画像を印刷できるFAXを接続することもできる。また、多機能FAXの中には、メモリカードスロットを持ち、メモリカードスロットに記録された画像をネットワークを通じて送出する機能を持つものもある。このようなメモリカードスロットを持つ多機能FAXには、DMSと画像プリンタとの両方の機能を持たせることができる。
【0058】
図8は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Bの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0059】
図8に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133に加えて、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133については、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
【0060】
画像サーバ管理部135は、画像表示装置100Bがファイルを取得可能なサーバ(図7では、画像サーバa,b、デジカメ)を探索し、ユーザに利用するサーバを選択させる。なお、画像サーバ管理部135は、画像サーバテーブル作成スレッドによってサーバの探索を行う。この画像サーバテーブル作成スレッドによるサーバの探索は、バックグラウンドでの処理が可能である。また、画像サーバテーブル作成スレッドによって作成される画像サーバテーブルは、画像サーバ管理部135が保持する。
【0061】
次に、図8および図9を参照しながら、画像表示装置100Bの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0062】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0063】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0064】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0065】
ここで、フォルダや画像のデータは、ネットワーク上に接続された画像サーバ410等にあり、通信部206によってネットワーク経由で取得される。ネットワーク経由で取得されたこれらのデータは、バスを介して、表示部101やUI処理部103によって、処理される。
【0066】
なお、これらのフォルダあるいはコンテナは、必ずしも画像サーバ410の物理的なフォルダあるいはディレクトリ等に対応している必要はなく、画像サーバ410で、一定の条件等に従って、仮想的なフォルダ構成を生成しても構わない。例えば、画像サーバ410は、「2007年4月10日」というフォルダを生成して、その中に、実際のハードディスク上の物理的なディレクトリ構成には関わりなく、2007年4月10日に撮影された画像を入れてみせる、といったことを行ってもよい。そして、そのような画像サーバ410と画像処理装置100Bとを組み合わせたシステムでは、ユーザは、条件に合ったフォルダのみを確認・閲覧すればよいので、必要な画像の確認・閲覧がより簡単に手早くできる。
【0067】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0068】
つづいて、図10〜図30を参照しながら、画像表示装置100Bの動作を説明する。
【0069】
図10は、画像表示装置100Bの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0070】
表示パネル205上には、画像サーバ410にあるフォルダや画像の配置に従って、例えば、図5のような画面が表示される。ここで、図5の左側の「画像1A」となっている小領域が、プレビュー画像を表示する所定の領域(プレビュー表示領域302)である。
【0071】
また、図5のようなアイコン表示ではなく、図10のような記述的表現によるリスト表示としてもよい。
【0072】
また、ユーザの操作入力によって、アイコン表示(図5)とリスト表示(図10)とをトグル式に切り替えて表示してもよい。この場合には、ユーザは、画像の内容をざっと見たい時はアイコン表示、そして、画像のタイトルによってどんな画像があるか知りたい時はリスト表示、というように、二つの表示モードを切り替えて利用することができる。
【0073】
図11は、画像表示装置100Bの動作を示すフローチャートである。
【0074】
図11に示すように、まず、操作取得部102は、ユーザによってカーソル移動操作が行われるのを待ち(S1501)、カーソル移動操作が行われた場合は、画面上でもカーソルを移動させる(S1502)。前回カーソルを移動してから、あらかじめ定めた一定時間が経過した場合は(S1503)、カーソルが置かれているのが画像サムネイルであるか、フォルダアイコンであるかを判断する(S1504)。
【0075】
次に、カーソルが置かれているのがフォルダアイコンであった場合(S1504で「フォルダ」)、そのフォルダにある画像のプレビュー表示領域302でのスライドショー表示を開始する(S1506)。また、カーソルが置かれているのが画像サムネイルであった場合(S1504で「画像」)、画像表示を実行する(S1505)。
【0076】
以上説明したカーソル移動操作の処理は、プレビュースライドショーと並行して行う。したがって、画像表示実行(S1505)またはプレビュースライドショーの開始(S1506)の後は、カーソル移動操作待ち(S1501)に戻る。
【0077】
この並行処理は、CPU202上で、各々別々のスレッドを立てることによって実現することができる。以下、このプレビュースライドショーを行うスレッドを「プレビュースライドショー実行スレッド」と記す。
【0078】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、プレビュースライドショー開始(S1506)の処理を説明する。
【0079】
まず、画像サーバ410に選択されたフォルダのコンテンツ一覧情報を要求する(S1201)。次に、フォルダ内に画像が1枚以上あるかどうかの判断を行う(S1202)。この判断は、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得することによって行う。なお、このコンテンツ情報一覧の詳細については後述する。
【0080】
そして、フォルダ内に1枚以上画像がある場合(S1202でYes)、まず、前回起動したプレビュースライドショー実行スレッドが動いているままであったときには、その前回起動したプレビュースライドショー実行スレッドを停止し(S1205)、その後、プレビュースライドショー実行スレッドを起動する(S1206)。
【0081】
一方、フォルダ内に1枚も画像がない場合(S1202でNo)、まず、プレビュースライドショー実行スレッドが動いていたら、それを停止した後(S1203)、中に画像のないフォルダを示すアイコン(図13)をプレビュー表示領域302に描画する(S1204)。
【0082】
なお、ネットワークが切断されているために画像ファイルが取得できない場合や、画像のフォーマットが画像表示装置100Bの対応していないものであった場合等には、その旨を報知するエラーメッセージを、図13と同じようにプレビュー表示領域302に表示してもよい。
【0083】
また、ネットワークの負荷その他の状況等により、画像の取得にあらかじめ定めた閾値以上の時間がかかっている場合には、画像の取得に時間がかかる旨、または、しばらく待つ必要がある旨を通知するメッセージを、プレビュー表示領域302に表示してもよい。あるいは、これらのエラーメッセージまたは通知メッセージは、別途、図示しないダイアログの上や、図示しないガイダンス領域内に表示しても構わない。
【0084】
このようなメッセージを表示することにより、ユーザは、例えば、ネットワークの切断を解消して再度接続する等、問題を解決するための対策をとったり、利用可能な他の画像サーバに格納されている画像を先に確認・閲覧する等の対応を行うことができる。それゆえ、ユーザは、より簡単に、あるいは、より素早く、画像の確認・閲覧を進めていくことが可能となる。
【0085】
つづいて、図14〜図18を参照しながら、プレビュースライドショー実行スレッドの処理について説明する。図14は、プレビュースライドショー実行スレッドの処理のフローチャートである。図15〜図18は、コンテンツ情報一覧の説明図である。
【0086】
UI処理部103のプレビュースライドショー実行部133は、画像サーバ410からは、図15〜図18に示すようなコンテンツ情報一覧を取得して、このコンテンツ情報一覧で並べられた順序に従って画像のスライドショーを実行する。
【0087】
図15の例では、最初の画像は、画像を識別するためのIDが「33」、画像のタイトルが「画像1A」、画像の種類が「JPEG」、画像のURI(uniform resource identifier)が「http:/192.168.10.5/image/image01.jpg」となっている。同様にして、2番目の画像は、IDが「35」、タイトルが「画像1B」、種類が「JPEG」、URIが「http:/192.168.10.5/image/image02.jpg」となっている。同様にして、最初のフォルダは、フォルダを識別するためのIDが「1021」、フォルダのタイトルが「フォルダ11」となっている。同様にして、3番目の画像は、IDが「36」、タイトルが「画像1C」、種類が「JPEG」、URIが「http:/192.168.10.5/image/image03.jpg」となっている。なお、図15では、4番目以降の画像、2番目以降のフォルダは省略している。
【0088】
ここで、「ID」とは、各フォルダや各画像を一意に識別するために、画像サーバ410がフォルダや画像毎に異なる値を付与したものである。「タイトル」は、画像サーバ410が各フォルダや各画像に付与するもので、例えばそのフォルダや画像の画像サーバ410上でのファイル名を用いればよい。タイトルは、異なるフォルダや画像に同じタイトルが付与されている場合もあり得る。「種類」は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像フォーマット等を表す。画像フォーマットとしては、JPEGの他に、PNG(Portable Network Graphics)等が考えられる。
【0089】
ここで、例えばDLNAのガイドラインでは、(1)JPEGを640画素×480画素以内のJPEG画像をJPEG小(JPEG_SM)、(2)JPEG小の範囲を超えて、かつ、1024画像×768画素以内のJPEG画像をJPEG中(JPEG_MED)、(3)JPEG中の範囲を超えて、4096画素×4096画素以内のJPEG画像をJPEG大(JPEG_LRG)としている。ここで、「640画素×480画素以内」とは、画像サイズが縦640画素以下かつ横480画素以下であるという意味である。
【0090】
「URI」は、その画像の画像データが置かれている場所を示す。このURIは、通常、画像サーバ410上の場所を示すが、必ずしも画像サーバ410上の場所でなくても構わない。つまり、画像サーバ410が、実際の画像データは別の装置にあるような画像を含むコンテンツ情報一覧を送信してくる場合もあり得る。
【0091】
図15の例では、各画像に対応する画像データは常に1つだけであったが、図18の例のように、各画像に関して、1つまたは複数の画像リソースが対応するようにしても良い。ここで、画像リソースとは、各々の画像データに対応するが、画像データそのものだけではなく、その属性データ(例えば、上記の「ID」、「タイトル」、「種類」または「URI」等)まで含めて示すものである。なお、図18の例は、図15の例等とは別の画像での例であり、データの名前や属性等は一致していない。
【0092】
このように複数の画像リソースが用意されるのは、DMPによって画像処理能力や画像表示能力が異なる、または、ネットワークの容量に制限がある等で、必ずしもオリジナルの高解像度の元画像を取得することが適当であるとは限らないためである。
【0093】
上記画像表示装置100Bにおけるスライドショーの場合、図5、図6、および図13に示したように、表示する際の画像サイズは一定サイズ以内であり、画面全体より小さくなっている。したがって、オリジナルの高解像度の元画像を取得するのではなく、より小さい画像を取得する方が、ネットワーク帯域、画像転送時間や、処理のためのハードウェアやソフトウェアのリソース等が節約できる。
【0094】
DLNAガイドラインでは、DMSはJPEG小の画像を必ず用意しなければならないことになっている。したがって、例えば、常に「JPEG小」の画像を表示することにすれば、取得しようと試みて、実際にはその解像度の画像が用意されていないということはあり得ない。また、通常デジカメで撮影した画像は「JPEG小」より大きい場合が多く、この場合には、前記のように、ネットワーク帯域、画像転送時間や、処理のためのハードウェアやソフトウェアのリソース等が節約できる。
【0095】
また、図17の例では、さらに「日時」、「ファイルサイズ」、「画像サイズ」の情報が加わっている。これらの情報を用いることにより、例えば、ファイルサイズが所定ファイルサイズより大きいか、または、画像サイズが所定画像サイズより大きい画像に関しては、エラーとして表示しないようにすることができる。
【0096】
図14に示すように、プレビュースライドショー実行スレッドは、まず、画像サーバ410から次に表示する画像の「JPEG小」画像データを取得し、これを描画用バッファに入れる(S1401)。この画像データの取得は、コンテンツ情報一覧に示された、対応するURIに、そのURIに示された通信プロトコルでアクセスすることで行われる。図14〜図18の例では、この通信プロトコルはHTTP(hyper text transfer protocol)である。なお、ここで取得する画像データを「JPEG小」の画像データとした場合には、前記のような効果が得られるが、必ずしも「JPEG小」とする必要はない。
【0097】
そして、次の画像が最初の画像である場合(S1402でYes)、描画バッファに入れた画像をプレビュー表示領域302に描画する(S1403)。一方、次の画像が最初の画像でない場合(S1402でNo)、スライドショーの画像表示間隔分の時間が経過するのを待った後(S1404)、描画バッファに入れた画像をプレビュー表示領域302に描画する(S1403)。なお、この描画は専用のハードウェアを利用すれば、短時間に描画可能である。
【0098】
ここで、図5に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示する所定の小領域(プレビュー表示領域302)は、アイコン一覧画面において、フォルダアイコンや画像サムネイルより大きく取り、フォルダアイコンや画像サムネイルとは重ねず、別の領域とする。このことによって、現在どのフォルダを見ているかを確認しながら、各画像も比較的大きなサイズで、見やすい状態で確認・閲覧することができる。
【0099】
次に、図19は、画像表示装置100Bの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0100】
図19に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示しているプレビュー表示領域302の近辺に、現在のフォルダのフォルダ名を表示してもよい。図19の例では、プレビュー表示領域302の下方に、「フォルダ1」と表示されている。このように表示することによって、ユーザは、表示されているフォルダがどのフォルダであるのかを容易に把握できる。
【0101】
この表示用画像は、一定時間表示したままにするが(S1404)、その間の時間を利用して、次の画像を画像サーバ410から取得してもよい。ここで、「次の画像」とは、画像サーバ410から得たコンテンツ一覧情報で、現在表示中の画像の次に並べられている画像のことである。ここでも、前記と同様に、画像リソースの中で、種類が「JPEG小」となっているものの画像データを取得する。
【0102】
なお、取得する画像データは必ずしも「JPEG小」とする必要はない。また、「次の画像」は、必ずしもコンテンツ一覧情報内の順番に従わず、別の基準で順番付けしても構わない。この順番としては、例えば日付順が考えられる。
【0103】
また、プレビュースライドショーでは、フォルダ内の全ての画像を順次表示する。例えば、フォルダ1内に画像1A、画像1B、画像1C、画像1Dの4枚がある場合には、画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを順次表示する。そして、画像1Dまで表示した後は、再度画像1Aに戻って画像1Aを表示し、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を同じ順番に繰り返す。あるいは、いったん画像1Dまで表示した後は、そこでスライドショーを終了してもよい。
【0104】
次に、図20のフローチャートを参照しながら、画像表示実行処理(図11のS1505)について説明する。
【0105】
まず、既にプレビュースライドショー実行スレッドが動いていたら、それを停止する(S1601)。次に、画像サーバ410から、カーソルがある画像の画像リソースのうち、「JPEG小」の画像データを取得する(S1602)。ここでも、取得する画像データは必ずしも「JPEG小」とする必要はない。
【0106】
次に、ステップS1602で取得した「JPEG小」の画像を所定の小領域(プレビュー表示領域302)に描画する(S1603)。
【0107】
ここで、図21に示すように、プレビュー表示領域302の近辺に、画像のタイトル、画像の撮影日時、画像サイズ、ファイルサイズ等の属性を表示してもよい。この表示によって、ユーザは表示中の画像に関してより多くの情報を得ることができる。これらの属性データを得るためには、画像表示装置100Bが画像サーバ410からコンテンツ一覧情報(図17)を得られるようになっていればよい。
【0108】
さらに、図22〜図26を参照しながら、画像表示装置100Bと画像サーバ410とのネットワーク上の情報・データのやり取りの概略を説明する。図22は、最初に画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンス図である。図25は、最初に画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンス図である。
【0109】
まず、画像表示装置100Bはネットワーク上にある画像サーバ410を発見する必要がある(S2211aまたはS2211b)。ここで、図22のシーケンスでは、画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信し(S2201a)、画像サーバ410がこれに応答する(S2202a)。一方、図25のシーケンスでは、画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信して、これによって画像表示装置100Bが該画像サーバ410の存在を認識する(S2202b)。なお、図25のシーケンスは、図22のシーケンスのS2201a・S2202aの代わりに、S2202bを設けたものであり、それ以降のステップは同一である。
【0110】
このように、画像表示装置100Bは、これら両方のプロトコルを実装することによって、画像サーバ410が先にネットワーク上にあって、後から画像表示装置100Bがネットワークに加わった場合(あるいは、後から電源スイッチが入れられた場合等)は、図22のステップS2201a、S2202aのシーケンスに従って、画像表示装置100Bが画像サーバ410の存在を認識することができる。また、画像表示装置100Bが先にネットワーク上にあって、後から画像サーバ410がネットワークに加わった場合(あるいは、後から電源スイッチが入れられた場合等)は、図25のステップS2202bのシーケンスに従って、画像表示装置100Bが画像サーバ410の存在を認識することができる。
【0111】
つづいて、画像表示装置100Bは、前記の画像サーバ410を発見するシーケンス(S2201a・S2202a、またはS2202b)で得られた情報から、HTTP GETを送信して(S2203)、該画像サーバ410のデバイス記述(サーバ名、アイコンのURIを含む)およびサービス記述を取得する(S2204)。これによって、画像表示装置100Bは、画像サーバ410が提供するサービスに関する情報を取得する。
【0112】
なお、上記のステップS2201a、S2202a、S2203、およびS2204、並びに、S2202bのシーケンスは、通常初期の段階で完了する、初期処理に該当するものである。
【0113】
次に、画像表示装置100Bは、ユーザによってフォルダを指定された時に、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得する。具体的には、画像表示装置100Bが、ユーザによって選択された画像サーバ410にコンテンツ情報一覧を要求し(S2205)、画像サーバ410が要求に従ってコンテンツ一覧情報を返信する(S2206)ことで行われる。
【0114】
なお、例えば、フォルダ内に1000個の画像があって、一画面では20個の画像を表示する場合には、1番目から20番目、21番目から40番目というように、画面毎に必要な情報を含むコンテンツ情報一覧を取得してもよいし、1000個の画像の情報を含むコンテンツ情報一覧を一括して取得してもよい。また、コンテンツ情報一覧は、画像表示装置100Bに保存してもよいし、ユーザによってフォルダを指定された時に、必ず、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得するようにしてもよい。
【0115】
次に、画像データの取得は、画像表示装置100BがHTTP GETで画像サーバ410に要求し(S2207)、画像サーバ410がそれに従って画像データを転送することで行われる(S2208)。
【0116】
なお、上述したシーケンスでは、初期処理、コンテンツ情報一覧取得、画像データ取得をこの順番で1回ずつ行う場合について説明したが、実際には、これらのやり取りは、必要に応じて適宜行われる。また、これらのシーケンスは、概略を示したものであり、その他にも適宜情報・データがやり取りされることもあり得る。
【0117】
ここで、図23、図24は、図22に示した、最初に画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンスの初期処理で用いられる送信データの一例(UPnP Device Architecture規格に従った例)の詳細を示す説明図である。
【0118】
図23に示すように、「機器を探索(SSDP(Simple Service Discovery Protocol))」(S2201a)で用いられる送信データでは、「HOST」にUPnP(Universal Plug and Play)(登録商標)のマルチキャスト用の送信先アドレス(固定値)が設定される。また、図24に示すように、「画像サーバが自分の存在を応答」(S2202a)で用いられる送信データでは、「LOCATION」に画像サーバ410のデバイス記述のURL(Uniform Resource Locator)が設定される。
【0119】
また、図26は、図25に示した、最初に画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンスの初期処理で用いられる送信データの一例(UPnP Device Architecture規格に従った例)の詳細を示す説明図である。
【0120】
図26に示すように、「機器の存在およびデバイス記述のURLを通知(SSDP)」(S2202b)で用いられる送信データでは、「HOST」にUPnPのマルチキャスト用の送信先アドレス(固定値)が設定されるとともに、「LOCATION」に画像サーバ410のデバイス記述のURLが設定される。
【0121】
さらに、図27〜図30を参照しながら、画像表示装置100Bによる画像サーバリストの表示処理について説明する。図27は、画像サーバリストの表示処理のフローチャートである。図28は、画像サーバテーブル作成スレッドのフローチャートである。図29は、画像サーバテーブルの具体例を示す説明図である。図30は、画像サーバリストの具体例を示す説明図である。
【0122】
図27に示すように、画像表示装置100Bは、例えば起動時に、画像サーバテーブル作成スレッドを起動する(S2401)。なお、ここで起動された画像サーバテーブル作成スレッドは、以後継続して動作させることができる。
【0123】
そして、ユーザから画像サーバリストの表示の指示を受けると(S2402でYes)、画像サーバテーブル作成スレッドにて作成した画像サーバテーブル(図29)に従って、画像サーバをリスト表示する(図30)(S2403)。
【0124】
次に、図28を参照しながら、画像サーバテーブル作成スレッドの処理について説明する。
【0125】
まず、ネットワーク内全体に画像サーバ探索のコマンドを送信する(S2451)。そして、応答をして来た画像サーバを全て画像サーバテーブルに追加する(S2452)。その後、新しくネットワークに加わった画像サーバから通知を受信する毎に(S2453でYes)、その画像サーバを画像サーバテーブルに追加する(S2454)。
【0126】
ここで、図29に示すように、画像サーバテーブルには、検知された画像サーバのIPアドレスを示す「IP(internet protocol)」、「ポート」、「UDN(unique device name)」、「フレンドリ名」が登録されている。なお、図29の例では、画像サーバとして、「寝室のPC」、「居間の多機能FAX」、「デジタルカメラ」が登録されている。
【0127】
また、図30に示すように、画像サーバリストには、画像を提供可能な装置がユーザが選択できるように一覧表示されている。そして、ユーザは、この画像サーバリストを用いて、画像の提供を受ける装置を選択する。
【0128】
ここで、上記画像表示装置100Bは、最初は、ネットワーク上にどのような装置が接続されているかの情報は持っていない。そのため、画像表示装置100Bは、ネットワーク上に接続されている他の装置を探索する。この探索は、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインで参照されているUPnP Device Architectureで規定された方法に基づいて行うことができる。
【0129】
なお、このDLNAでは、DLNAの発行するガイドライン等のホームネットワークの標準規格において、表示する機器とは別の機器に画像および画像フォルダが置かれている場合に、DMP(Digital Media Player)とDMS(Digital Media Server)とを用いることによって、DMPの上で、DMS内に置かれた画像を表示・閲覧する方法が知られている。
【0130】
また、DLNAのガイドラインでは、一つの元画像に対応して、複数の解像度の画像を用意して、それらの画像のリストをDMPに提示する手法が規定されている。これは、以下の事情による。
【0131】
一般に、ネットワーク経由で画像を取得する場合には、必要となるネットワーク帯域、画像の通信時間、および必要な画像処理に掛かる時間が問題となる。最近はデジカメで撮影できる画像の解像度が高くなっており、DMPの表示部で表示可能な解像度よりも高い場合が多い。そのため、撮影した画像データをそのままDMSからDMPに送ったのでは、無駄なネットワーク帯域が使われ、画像転送時間が多く掛かる上に、DMPの表示部で表示するために、画像の縮小処理が必要になるという問題がある。
【0132】
そのため、DMS側で解像度を低くした画像を生成することが行われている。そして、低解像度の画像の生成の方法としては、あらかじめそのような低解像度の画像を生成しておくことや、DMPから要求を受けた後に、そのような低解像度の画像を生成することが考えられる。
【0133】
しかしながら、DMSは、必ず同じ機種のDMPと接続するわけではなく、場合によって別のDMPと接続することも考えられ、その時は、より高解像度の画像を表示することが可能な場合もある。また、同じDMPでも、モード設定等によって、より高解像度の画像を表示可能であることも考えられる。
【0134】
そこで、DLNAのガイドラインに従えば、一つの元画像に対応して、複数の解像度の画像を用意して、それらの画像のリストをDMPに提示することができ、DMPは、この画像情報を見て、どの画像データに取得するかを決定し、その画像データのURIにアクセスして、画像データを実際に取得することができる。なお、DMPに提示・送信されるのは、画像データそのものではなく、あくまで画像のリストであるので、通信量はわずかとなる。また、このリストは、各々の画像データをアクセスするためのURI(Uniform Resource Identifier)と、各々の画像の解像度等の画像情報を含んでいる。
【0135】
なお、前記メモリカードスロットを持ちDMSと画像プリンタの両方の機能をもつマルチファンクションFAXを接続した場合には、メモリカードの画像を大画面のテレビ画面で簡単に確認した上で、その場ですぐに印刷し、印刷出力された画像を手に入れることができる。
【0136】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図31から図38に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1・2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1・2において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0137】
本実施の形態は、実施の形態2に対して、プレビュー表示領域302でのプレビュースライドショーだけではなく、全画面、またはそれに近い大きな面積の領域を用いて、大画面のスライドショーを行う機能を加えたものである。具体的には、本実施の形態では、画像サムネイルをクリックすると、この大画面のスライドショーが行われる。なお、画像サーバ410上の画像データの確認・閲覧に関しては、実施の形態2と同様であるので、それらに関しては説明を省略する。
【0138】
図31は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Cの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0139】
図31に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135に加えて、大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)137を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133、画像サーバ管理部135については、実施の形態1、2と同じであるので、説明を省略する。
【0140】
大画面スライドショー実行部137は、アイコン表示部131によってアイコン表示領域303に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域303とは異なる画面にスライドショー表示する。なお、大画面スライドショー実行部137は、大画面スライドショー実行スレッドによって大画面ライドショー表示を行う。
【0141】
図32および図33は、画像表示装置100Cの動作を示すフローチャートである。
【0142】
図32に示すように、まず、画像表示装置100Cは、画像サーバ410からコンテンツ一覧情報を取得して(S2601)、アイコン一覧画面(図5)を表示する(S2602)。
【0143】
次に、画像表示装置100Cは、アイコン一覧画面において、常時、キーイベントの発生を待つ(S2603)。そして、カーソルキーの入力を検出した場合には(S2602で「カーソルキー」)、カーソル移動を行った後(S2604)、またキーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。また、キーイベントが発生せず(S2603で「イベントなし」)、かつ、前回カーソル移動後に一定時間が経過していない場合には(S2605でNo)、何も処理せずに、キーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。
【0144】
一方、キーイベントが発生せず(S2603で「イベントなし」)、かつ、前回カーソル移動後に一定時間が経過した場合には(S2605でYes)、カーソルが置かれているのが画像であるかフォルダであるかを判断する(S2606)。そして、カーソルが置かれているのが画像であれば(S2606で「画像」)、その画像のプレビュー画像をプレビュー表示領域302に表示する(S2607)。また、カーソルが置かれているのがフォルダであれば(S2606で「フォルダ」)、そのフォルダの中の画像のプレビュー画像をプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(プレビュースライドショー)(S2607)。なお、ステップS2607またはS2608の後は、プレビュー表示領域302の表示を行いつつ、キーイベントの発生を待つ(S2603)。
【0145】
また、キーイベントとして決定キーの入力を検出した場合には(S2603で「決定キー」)、カーソルが置かれているのが画像であるかフォルダであるかを判断する(S2609)。そして、カーソルが示しているのがフォルダであった場合(S2609で「フォルダ」)、そのフォルダの階層に移動して、該フォルダの中身を示すフォルダアイコンや画像サムネイルを一覧表示した後(S2610)、キーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。一方、カーソルが示しているのが画像であった場合(S2609で「画像」)は、大画面スライドショーの実行を開始する(S2611)。なお、大画面スライドショーからの復帰時には、アイコン一覧画面を表示する(S2602)。
【0146】
次に、図33のフローチャートを参照しながら、大画面スライドショー表示を開始する処理(図32のS2608)について説明する。
【0147】
図33に示すように、まず、前回起動した大画面スライドショー実行スレッドが動いているままであった場合は、その前回起動した大画面スライドショー実行スレッドを停止する(S2705)。そして、その後、大画面スライドショー実行スレッドを起動する(S2702)。
【0148】
なお、ここでは、大画面スライドショーはプレビュースライドショーと同様に「大画面スライドショー」スレッドを立てて実行するものとしているが、大画面スライドショー実行中には、フォルダ・画像階層構成の表示はしないため、別途スレッドを立てることなく同一のスレッドで逐次的に動作するプログラムとしても構わない。
【0149】
次に、図34〜図38を参照しながら、大画面スライドショー実行スレッドの処理の詳細について説明する。図34は、大画面スライドショー実行スレッドのフローチャートである。図35は、コンテンツ一覧情報の具体例を示す説明図である。図36〜図38は、大画面スライドショーの画面例を示す説明図である。
【0150】
図34に示すように、まず、コンテンツ情報一覧(図35)を用いて、最初の画像の画像リソースの中で、どの画像リソースを取得するか決定し、その画像リソースの画像データを取得して、表示用画像に設定する(S2901)。具体的には、画像サーバ410から次に表示する画像の「JPEG大」画像を取得し、描画バッファに入れる。
【0151】
そして、次に表示する画像がスライドショーの最初の画像であれば(S2902でYes)、描画バッファに入れた画像をビデオメモリに転送して、画面の所定の領域に描画する(図36)(S2905)。
【0152】
つづいて、次に表示する画像の「JPEG大」画像を描画バッファに入れ(S2901)、次に表示する画像がスライドショーの最初の画像でなければ(S2902でNo)、スライドショーの画像表示間隔分の時間が経過するのを待つ(S2903)。その後、フォルダ中の最後の画像の表示後に、最初の画像から再度表示するモード(リピート再生モード)である、または、表示中の画像がフォルダ中の最後の画像ではない場合には(S2904でYes)、描画バッファに入れた画像を、画面の所定の領域に描画する(図37)(S2905)。一方、リピート再生モードではなく、かつ、表示中の画像がフォルダ中の最後の画像の場合には(S2904でNo)、大画面スライドショー実行スレッドの処理を終了する。
【0153】
リピート再生モードか否かに関しては、ユーザがリモコン250等を用いた操作により設定できるようにすればよい。
【0154】
以上のように、画像表示装置100Cは、ステップS2901〜S2905を繰り返して、大画面スライドショーを続行する。そして、プレビュースライドショーの場合と同様に、全ての画像を表示し終わったら、元に戻って最初の画像からスライドショーを継続してもよいし、全ての画像を表示し終わったら、いったんそこでスライドショーを停止してもよい。
【0155】
ここで、コンテンツ情報一覧の中で、最初にリストされている画像を最初の画像としてもよいし、決定キーを押したときにカーソルが当たっていた画像を最初の画像としてもよい。
【0156】
次に、最初の画像等の各画像について、どの画像リソースを取得するかの決定方法について説明する。
【0157】
表示パネル205の画面全体を用いて表示するためには、なるべく大きい画像を取得することが望ましい。画像サーバ410から提供されるコンテンツ情報一覧が図16である場合には、なるべく大きい画像サイズの画像を取得する。この例の場合は、画像1Aに関してはID33の画像リソースの「JPEG大」の画像データ、画像1Bに関してはID35の画像リソースの「JPEG中」の画像データを取得する。なお、コンテンツ情報一覧が図17のようである場合は、「画像サイズ」として示された値を用いて、なるべく画像サイズの大きい画像リソースを利用することとしても良い。なお、プレビュースライドショー表示には、「JPEG小」の画像データが用いられる。
【0158】
また、図35に示すように、画像サーバ410から、「オリジナル画像フラグ」が示される場合もある。このオリジナル画像フラグは、その画像リソースが変換処理の行われていない、オリジナルの元画像である場合は、Yes(2値で示す場合は、例えば“1”)となり、変換処理の行われた画像である場合は、No(2値で示す場合は、例えば“0”)となる。このようなオリジナル画像フラグが与えられる場合は、種類や画像サイズではなく、オリジナル画像フラグを見て、オリジナル画像フラグがYesになっている画像を取得すればよい。
【0159】
また、表示用画像を描画する所定の領域は、図36に示すように、例えば全画面(表示可能な画面全体)である。ここで、図36に示すように、スライドショー再生中であることがユーザにわかりやすいようにするため、右向き三角(右方に頂点を有する二等辺三角形)のような、一般に再生中であることを示すのに用いられる図形によるサインを、画像の閲覧・鑑賞の支障になりにくい位置(例えば画面右上隅)に、画像に重畳して表示してもよい。
【0160】
また、スライドショーの途中で一時停止する機能を設けることが望ましい。この場合は、ユーザによって一時停止を指示する操作が行われた時に、その時に表示されている画像を表示した状態で、表示する画像の遷移を一時停止する処理を行う。なお、その時に表示されている画像の次の画像の読み込み(S2901)に関しては、続行することが望ましい。
【0161】
そして、一時停止の状態になっている際には、図38に示すように、一般に、一時停止状態であることを示す図形によるサインを、画面上に重畳して出してもよい。このときも、画像の閲覧・鑑賞の支障になりにくい位置(例えば画面右上隅)出すとよい。この図形によるサインとしては、例えば、両方とも鉛直向きで、お互いに平行な短い線分2本によって構成される図形を用いるとよい。
【0162】
その後、ユーザによって、一時停止の解除を指示する操作が行われた時は、大画面スライドショーを再開する。この操作は、一時停止の指示と同じキーを入力(押下)することで行うことにしてもよい。
【0163】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図39から図48に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1〜3において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0164】
本実施の形態は、実施の形態3に対して、画像の印刷機能を加えたものである。具体的には、本実施の形態では、大画面スライドショーの実行中に、その時に表示されている画像を、画像プリンタで印刷することができる。なお、画像サーバ410上の画像データの確認・閲覧、大画面スライドショーに関しては、実施の形態3と同様であるので、それらに関しては説明を省略する。
【0165】
図39は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Dの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0166】
図39に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135、大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)137に加えて、画像プリンタ管理部(プリンタ管理手段)139を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133、画像サーバ管理部135、大画面スライドショー実行部137については、実施の形態1〜3と同じであるので、説明を省略する。
【0167】
画像プリンタ管理部139は、画像表示装置100Dがファイルを出力可能な装置(図7では、画像プリンタa,b)を探索し、ユーザに利用する装置を選択させる。なお、画像プリンタ管理部139は、画像プリンタテーブル作成スレッドによって画像プリンタの探索を行う。この画像プリンタテーブル作成スレッドによる画像プリンタの探索は、バックグラウンドでの処理が可能である。また、画像プリンタテーブル作成スレッドによって作成される画像プリンタテーブルは、画像プリンタ管理部139が保持する。
【0168】
次に、図39および図9を参照しながら、画像表示装置100Dの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0169】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0170】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0171】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0172】
ここで、フォルダや画像のデータは、ネットワーク上に接続された画像サーバ410(図7)等にあり、通信部206によってネットワーク経由で取得される。ネットワーク経由で取得されたこれらのデータは、バスを介して、表示部101やUI処理部103によって、処理される。
【0173】
印刷部104は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて処理を行った結果に基づいて、通信部206を介してネットワーク経由でネットワーク上の画像プリンタ420(図7)に対して必要な情報を送信する。
【0174】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0175】
つづいて、図40〜図44を参照しながら、画像表示装置100Dにおいて印刷を行う時の処理について説明する。図40〜図44は、画像表示装置100Dの表示画面例を示す説明図である。
【0176】
大画面スライドショー実行中に、ユーザによってメニュー表示のための操作が行われると、操作取得部102がこれを受け取り、表示部101を介して画面にメニューが表示される(図40)。この例では、「写真の印刷」「リピート再生」「スライドショーの間隔」をメニュー項目として表示している。
【0177】
このメニュー画面において、「リピート再生」が選択されると、大画面スライドショーの再生について、「リピートの有/無」が設定できる。リピート有りの場合は、大画面スライドショーで、最後の画像を再生した後、最初の画像に戻って再生を継続する。リピート無しの場合は、大画面スライドショーで、最後の画像を再生した後、そこでスライドショーをいったん終了する。
【0178】
また、「スライドショーの間隔」が選択されると、大画面スライドショーの画面表示間隔を設定する。これは、サブメニューを表示して、例えば「5秒」「10秒」「30秒」「60秒」のような選択肢を表示し、その中から選ぶ形で行えばよい。
【0179】
なお、上記の「リピート再生」および「スライドショーの間隔」の設定を、プレビュースライドショーにも適用してもよいし、プレビュースライドショーについては別個に設定するようにしてもよい。
【0180】
また、「写真の印刷」を選択した場合には、写真の印刷処理を開始する。以下、写真の印刷処理について説明する。
【0181】
写真の印刷処理では、まず、図41のような設定画面を表示する。ここで、「プリンタ選択」を選ぶと、ネットワーク上につながっている画像プリンタの一覧が表示される(図42)。ユーザがこの一覧の中から画像プリンタを選択すると、その画像プリンタを印刷に使用するプリンタとして設定する。
【0182】
「用紙選択」は、例えば、「L版」「はがき」「A4」のような用紙サイズの中から、ユーザが用紙を選択する。ユーザが用紙サイズを選択すると、その用紙サイズを印刷に使用する用紙サイズとして設定する。
【0183】
「用紙タイプ」は、例えば、「光沢紙」「普通紙」のような用紙サイズの中から、ユーザが用紙タイプを選択する。ユーザが用紙タイプを選択すると、その用紙タイプを印刷に使用する用紙サイズとして設定する。
【0184】
「ふちなし印刷」は、「ふちなし」「ふちあり」の中から、ユーザが選択する。ユーザが選択すると、そのふちなし印刷設定を、印刷時に適用する。
【0185】
図41の画面で、「印刷」を選択すると、印刷を行う。「キャンセル」を選択すると、図40の画面に戻る。
【0186】
図41の画面で「印刷」が選択され、印刷を行う場合、画像表示装置100Dは、画像プリンタ420に、その時表示中の画像の印刷を指示する。この指示が終わると、画像表示装置100Dは、「印刷を受け付けました」(図43)のダイアログを一定時間表示した後、大画面スライドショーに復帰する。
【0187】
この大画面スライドショーへの復帰の時、図40のメニューを出した時に一時停止状態であった場合は、一時停止状態に復帰する。すなわち、その時表示中画像を表示したまま、そこで一時停止する。一方、図40のメニューを出した時に一時停止状態ではなかった場合は、そのままスライドショーの実行を継続する。すなわち、一定時間の表示の後、次の画像の表示に移り(図44)、順次画像を表示していく。
【0188】
さらに、図45のシーケンス図を参照しながら、画像表示装置100Dの印刷時における、画像サーバ410および画像プリンタ420との情報・データのやり取りの概略を説明する。
【0189】
ユーザによって印刷が指示されると、画像表示装置100Dは、画像プリンタ420に印刷を指示する(S3901)。このとき、前記設定した用紙、用紙タイプ、ふちなし印刷の設定情報も送信する。また、画像表示装置100Dは、印刷のためのレイアウト情報を生成して、そのレイアウト情報を画像表示装置100D内に置き、その場所のURIを、前記指示情報の中に含めて送信する。
【0190】
なお、前記設定した用紙、用紙タイプ、ふちなし印刷の設定情報については、このレイアウト情報の中に含めることも考えられる。このとき、ふちなし印刷であれば、印刷領域を紙面一杯に設定し、ふちあり印刷であれば、紙面のふち部分に適当な余白を残して、印刷領域を設定する。
【0191】
また、画像表示装置100Dは、印刷に用いる画像データの場所を、URIとして前記レイアウト情報の中に含める。
【0192】
この印刷用画像データのURIには、画像サーバ410から取得したコンテンツ情報一覧の中の画像リソースで示されたURIを設定すればよい。この場所は、画像サーバ410上での場所を示すURIとなる。このとき、画像リソースは、大画面スライドショー実行時に決定した画像リソースを用いればよいが、同じ画像の他の画像リソースを用いてもよい。画面表示(大画面スライドショー)に関しては、画像表示装置100Dの画面表示能力に応じて、どの画像リソースを用いるかを決定したが、印刷に関しては、画像プリンタ420の印刷能力に応じて、どの画像リソースを用いるかを決定すればよい。
【0193】
印刷の指示先の画像プリンタは、図41のメニューで設定したプリンタとする。
【0194】
画像プリンタ420は、印刷の指示(S3901)を受けると、その指示の中に示された情報に基づいて、画像表示装置100Dに置かれたレイアウト情報(印刷された状態を指定)を取得する。これは、HTTP GET(S3902)とこれに対する返答(S3903)として行われる。ステップS3903にて、画像プリンタ420へ送信されるレイアウト情報には、印刷すべき画像の画像サーバ410におけるURIが含まれている。つまり、この印刷処理では、画像表示装置100Dからは画像プリンタ420へは画像のデータは送信されない。このとき、画像のURIは、画像サーバ410に対する相対URIとしてもよいし、画像サーバ410のURIを含む絶対URIとしてもよい。
【0195】
ステップS3903が終わると、画像表示装置100Dは、印刷に関する処理は終了となるので、大画面スライドショーに復帰する(S3911)。具体的には、ステップS3903の終了時に、図43のダイアログを表示して、一定時間経過後、大画面スライドショーに復帰する。
【0196】
次に、画像プリンタ420は、レイアウト情報を取得すると、その中の印刷用画像データのURIで示された場所から印刷用の画像データを取得する。これは、HTTP GET(S3904)とこれに対する返答(S3905)として行われる。
【0197】
次に、画像プリンタ420は、画像データを取得すると、この画像データを用いて、前記設定情報に従って、画像を印刷する(S3912)。
【0198】
なお、印刷用画像データのURIに、画像サーバ410上の場所を示すURIを設定する代わりに、画像表示装置100D上の表示用画像のURIを設定してもよい。この場合は、画像プリンタ420は、画像サーバ410ではなく、画像表示装置100Dから、画像データを取得することとなる。
【0199】
また、上記のシーケンス(図45)は概略を示したものであり、その他にも適宜情報・データがやり取りされることもあり得る。
【0200】
さらに、図46〜図48を参照しながら、画像表示装置100Dによる画像プリンタリストの表示処理について説明する。図46は、画像プリンタリストの表示処理のフローチャートである。図49は、画像プリンタテーブル作成スレッドのフローチャートである。図48は、画像プリンタテーブルの具体例を示す説明図である。なお、画像プリンタリストの具体例は、図42に示したとおりである。
【0201】
図46に示すように、画像表示装置100Dは、例えば起動時に、画像プリンタテーブル作成スレッドを起動する(S4601)。なお、ここで起動された画像プリンタテーブル作成スレッドは、以後継続して動作させることができる。
【0202】
そして、ユーザから画像プリンタリストの表示の指示を受けると(S4602でYes)、画像プリンタテーブル作成スレッドにて作成した画像プリンタテーブル(図48)に従って、画像プリンタをリスト表示する(図42)(S4603)。
【0203】
次に、図49を参照しながら、画像プリンタテーブル作成スレッドの処理について説明する。
【0204】
まず、ネットワーク内全体に画像プリンタ探索のコマンドを送信する(S4651)。そして、応答をして来た画像プリンタを全て画像プリンタテーブルに追加する(S4652)。その後、新しくネットワークに加わった画像プリンタから通知を受信する毎に(S4653でYes)、その画像プリンタを画像プリンタテーブルに追加する(S4654)。
【0205】
ここで、図48に示すように、画像プリンタテーブルには、検知された画像プリンタの「IP」、「ポート」、「UDN」、「フレンドリ名」が登録されている。なお、図29の例では、画像プリンタとして、「書斎のサーバ」、「居間のプリンタ」、「居間の多機能FAX」が登録されている。
【0206】
また、図42に示すように、画像プリンタリストには、画像を提供可能な装置がユーザが選択できるように一覧表示されている。そして、ユーザは、この画像プリンタリストを用いて、画像の印刷を行う装置を選択する。
【0207】
以上のように、本発明の実施形態である上記画像表示装置100(A,B,C,D)は、アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダ中のファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示(プレビュースライドショー)する。また、ファイルアイコンを選択した場合と、フォルダアイコンを選択した場合とで、動作が異なる。すなわち、カーソルがフォルダに当たると、フォルダ内の画像をアイコン表示領域303(図5)以外のプレビュー表示領域302でスライドショーし、カーソルが画像に当たると、その画像をプレビュー表示領域に表示する。また、画像ファイルがネットワーク上の画像サーバにある場合、画像サーバの出す画像のうちあらかじめ定めた条件の解像度の画像をスライドショーに利用する。
【0208】
そして、上記画像表示装置100は、上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する。
【0209】
また、上記画像表示装置100は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともに一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダ中のファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示(大画面スライドショー)する。
【0210】
なお、上述した各実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0211】
本発明の画像表示装置は、画像フォルダに対応する対象指定要素を表示する表示手段と、前記画像フォルダに対応する対象指定要素を選択する操作を検出する操作入力手段と、前記操作入力手段で選択された対象要素に対応する画像フォルダ内の画像を、前記表示手段上に、順次自動的に表示するスライドショー実行手段とを備え、前記スライドショー実行手段は、前記表示手段上で、前記操作入力手段で選択された画像フォルダ内の画像を、該画像フォルダに対応する対象指定要素とは別の領域に順次自動的に表示するように構成されていてもよい。
【0212】
ここで、「対象指定要素」とは、操作の対象と対応付けられていて、画像表示装置のユーザが、表示手段上でその「対象指定要素」を画面カーソル等で選択することで、その「対象指定要素」を対応付けられた操作対象を操作するという意図を示すためのものである。例えば、操作の対象を簡単な絵で示すアイコンを含むが、単にその対象となるものの名称(画像フォルダであれば画像フォルダ名)を文字で記述的に表したものであっても構わない。
【0213】
さらに、前記画像表示装置は、前記表示手段が画像に対応する対象指定要素を表示し、前記操作入力手段が前記画像に対応する対象指定要素を選択する操作を検出し、前記スライドショー実行手段が、前記操作入力手段で画像に対応する対象指定要素が選択されると、その対象指定要素に対応する画像を前記表示手段上に表示するように構成されていてもよい。
【0214】
さらに、前記画像表示装置は、前記画像および画像はネットワークで接続された画像サーバ上に置かれていてもよい。
【0215】
そのように構成する場合には、いろいろな機器にある画像を、別途コピーする等の手間をかけることなく、確認・閲覧の対象とすることができる。家中、あるいはネットワーク上にある多数の機器内にある画像を、その場に居ながら、手早く確認・閲覧していくことができる。
【0216】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、前記画像サーバから同一の画像内容に対応して複数の解像度を持つ画像のリストを取得し、それらの画像のうち、あらかじめ定めた条件に合う画像を取得してスライドショーに用いるように構成されていてもよい。
【0217】
さらに、前記画像表示装置は、前記あらかじめ定めた条件が、その画像の解像度が所定の解像度以内であってもよい。
【0218】
そのように構成する場合には、必要十分な解像度の画像を取得することができるため、常にオリジナル画像を取得する場合と比べて、画像の通信にかかる時間が短縮でき、ユーザがより素早く画像を確認・表示していくことができる。また、ネットワークの通信帯域が節約できる。
【0219】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、前記画像サーバから画像の属性データを取得し、前記表示手段上に表示するものであってもよい。
【0220】
そのように構成する場合には、ユーザは、表示された属性データを手掛かりに、表示中の画像が目的とする画像かどうかを、確認していくことができるため、より素早く画像を確認・表示していくことができる。
【0221】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、画像を表示している間に、次に表示すべき画像を画像サーバから取得して一時記憶するものであってもよい。
【0222】
そのように構成する場合には、次に表示すべき画像を画像サーバから取得するのに要する時間の分だけ、かかる時間が短縮できるため、ユーザがより素早く画像を確認・表示していくことができる。また、ネットワークの通信帯域が節約できる。
【0223】
最後に、画像表示装置100の各ブロック、特にUI処理部103は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0224】
すなわち、画像表示装置100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像表示装置100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像表示装置100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0225】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0226】
また、画像表示装置100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0227】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0228】
本発明は、フォルダアイコンやファイルアイコン(画像サムネイル等)の一覧表示と同一画面において、フォルダに格納された画像等のファイルを十分な画像サイズおよび解像度でプレビュー表示することができるので、ファイルの閲覧等の操作をユーザが容易に行うことでき、多数のファイル、特に画像ファイルを扱う情報処理装置に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0229】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した画像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した画像表示装置を操作するためのリモコンの説明図である。
【図4】図1に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図6】図1に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる画像表示装置を含むネットワークシステムの構成を示す構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図8に示した画像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図10】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図11】図8に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】図8に示した画像表示装置におけるプレビュースライドショー開始の処理のフローチャートである。
【図13】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図14】図8に示した画像表示装置におけるプレビュースライドショー実行スレッドの処理のフローチャートである。
【図15】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図16】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図17】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図18】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の1つ画像(画像リソース)の詳細な記述例である。
【図19】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図20】図8に示した画像表示装置における画像表示実行処理のフローチャートである。
【図21】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図22】図8に示した画像表示装置と画像サーバとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図23】図8に示した画像表示装置が「機器を探索(SSDP)」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図24】図8に示した画像表示装置へ「画像サーバが自分の存在を応答」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図25】図8に示した画像表示装置と画像サーバとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図26】図8に示した画像表示装置へ「機器の存在およびデバイス記述のURLを通知(SSDP)」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図27】図8に示した画像表示装置における画像サーバリストの表示処理のフローチャートである。
【図28】図8に示した画像表示装置における画像サーバテーブル作成スレッドのフローチャートである。
【図29】図8に示した画像表示装置において、画像サーバテーブル作成スレッドにて作成される画像サーバテーブルの具体例を示す説明図である。
【図30】図8に示した画像表示装置にて表示される画像サーバリストの具体例を示す説明図である。
【図31】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図32】図31に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図33】図31に示した画像表示装置の大画面スライドショー表示を開始する処理を示すフローチャートである。
【図34】図31に示した画像表示装置における大画面スライドショー実行スレッドのフローチャートである。
【図35】図31に示した画像表示装置で用いるコンテンツ一覧情報の具体例を示す説明図である。
【図36】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図37】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図38】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図39】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図40】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図41】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図42】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図43】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図44】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図45】図39に示した画像表示装置の印刷時における、画像サーバおよび画像プリンタとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図46】図39に示した画像表示装置における画像プリンタリストの表示処理のフローチャートである。
【図47】図39に示した画像表示装置における画像プリンタテーブル作成スレッドのフローチャートである。
【図48】図39に示した画像表示装置において、画像プリンタテーブル作成スレッドにて作成される画像プリンタテーブルの具体例を示す説明図である。
【図49】フォルダ・画像の階層構成の一例を示す説明図である。
【図50】従来技術にかかる、フォルダアイコンおよび画像サムネイルを一覧表示した一例を示す説明図である。
【図51】従来技術にかかる、フォルダアイコンおよび画像サムネイルを一覧表示した一例を示す説明図である。
【図52】従来技術にかかる、スライドショーの一例を示す説明図である。
【図53】従来技術にかかる、スライドショーの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0230】
100(100A,100B、100C、100D)
画像表示装置(情報処理装置)
131 アイコン表示部(アイコン表示手段)
133 プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)
137 大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)
302 プレビュー表示領域
303 アイコン表示領域
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラ(デジカメ)などで撮影された画像、電子メールに添付された画像、インターネット上で配布されている画像など、大量に画像を保持することが可能となってきた。そのため、それらの画像はいろいろな所に分散して存在し、フォルダ等で階層に分けて管理されていることが多い。また、それらの画像は、画像を表示する機器とは別の機器に置かれている場合も多い。
【0003】
そこで、これらの画像を、ユーザが見やすいように表示する必要がある。すなわち、複数のフォルダの各々にどのような画像を置かれているかを手早く知ることができる必要がある。このとき、各画像は見やすいように一定以上の大きさで表示されることが望ましい。また、表示する機器とは別の機器に置かれている画像も表示できることが望ましい。
【0004】
図49〜図51を用いて、PC(パーソナルコンピュータ)上で画像を表示する場合の一般的な例として、縮小画像を用いる例を示す。図49は、この例で仮定しているフォルダ・画像の階層構成を示す図である。
【0005】
最上位階層(図49では「(root)」と記している)の直下に、フォルダ1、フォルダ2、フォルダ3、フォルダ4、フォルダ5、フォルダ6、フォルダ7、フォルダ8、画像A、画像B、画像C、画像D、画像E、画像Fおよびフォルダ9が配置されている。また、フォルダ1の直下に、画像1A、画像1B、フォルダ11、画像1C、画像1Dおよびフォルダ12が配置されている。さらに、フォルダ8の直下に、フォルダ81およびフォルダ82が配置されている。
【0006】
PC上のフォルダ構成は、図50に示すように、フォルダのアイコンやファイル(画像ファイル)のサムネイルによって表示される。ここで、フォルダ1のアイコンの上にカーソルを置き、その状態でマウスクリックを行うと、図51に示すように、フォルダ1の直下に配置されている各フォルダのアイコンや、各画像のサムネイルが表示される。各画像のサムネイルは、元画像を縮小して作成された縮小画像になっており、これによって、前記フォルダ1の中にどんな画像が入っているかを確認することができる。
【0007】
次に、前記操作の後に続けて、フォルダ2の中にどんな画像が入っているかを確認する場合には、いったん上の階層に戻る操作を行って、図50の画面を表示する状態に戻り、今度は、フォルダ2のアイコンの上にカーソルを置き、その状態でマウスクリックを行う必要がある。
【0008】
次に、図51〜図53を用いて、PC上で画像を表示する場合の別の一般的な例として、スライドショーを行う例を示す。
【0009】
図51に示すように、対象となるフォルダ(フォルダ1)内を表示した状態で、スライドショーの開始を指示する操作を行うと、図52に示すように、最初の画像を一定時間表示した後、図53に示すように、次の画像を一定時間表示し、というように、フォルダ1内の全ての画像、すなわち画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを順次表示していく。このように、画像を順次自動的に表示していくことを、「スライドショーを行う」という。画像1Dまで表示した後は、そこでスライドショーを終了して図51の表示に戻るか、または、再度画像1Aに戻り、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を繰り返す。
【0010】
特許文献1では、フォルダを示すアイコンを複数表示して、そのうち選択されたフォルダの中の画像をスライドショー表示している。ここで、このスライドショー表示は、選択されたフォルダの画像に重ねて行われる。
【0011】
また、表示する機器とは別の機器に画像および画像フォルダが置かれている場合には、DLNA(Digital Living Network Alliance)(登録商標)の発行するガイドライン等のホームネットワークの標準規格において、DMP(Digital Media Player)とDMS(Digital Media Server)とを用いることによって、DMPの上で、DMS内に置かれた画像を表示・閲覧する方法が知られている。
【特許文献1】特開2006−215966号公報(公開日:平成18年8月17日)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記従来の縮小画像を用いた画像表示方法では、一時に多数の画像を表示するため、個々の画像の表示サイズは小さくなる。逆に、個々の画像の表示サイズを大きくするようにウィンドウサイズを調整すると、スクロールバーを用いてスクロールする必要がある量が大きくなり、操作が煩雑となる。
【0013】
また、スライドショーを用いた画像表示方法では、中に入っている画像を見たい画像フォルダを、いちいち、その都度選択してからスライドショーを行う必要があり、いろいろな画像フォルダの中の画像を手早く表示することができるとは言えない。
【0014】
また、特許文献1の方法では、スライドショーを行うことにより、当該フォルダ内の画像を順次閲覧することができるが、当該フォルダの表示領域内でスライドショーを行うため、画像の表示サイズが小さくなり、見にくい。
【0015】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フォルダに格納された画像等のファイルを十分な画像サイズおよび解像度でプレビュー表示することができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報処理装置は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置であって、上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備える構成である。
【0017】
また、本発明に係る情報処理方法は、フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置の情報処理方法であって、上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含む方法である。
【0018】
上記の構成によれば、フォルダアイコンの一覧表示とは別に、一覧表示の中から選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルのスライドショー表示を、同一画面内に表示することができる。
【0019】
よって、フォルダアイコンよりも大きな画像サイズおよび解像度で、フォルダ中の複数のファイルをプレビュー表示することが可能となる。それゆえ、ユーザは、フォルダアイコンの一覧表示に対する操作を、各ファイルを見やすいプレビュー画像で確認しながら容易に行うことできる。
【0020】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する構成である。
【0021】
上記の構成によれば、さらに、フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する。すなわち、フォルダを開いて、中のファイルおよびフォルダをアイコン表示領域に一覧表示することができる。
【0022】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともにファイルを示すファイルアイコンを表示するものであり、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する大画面スライドショー実行手段を備える構成である。
【0023】
上記の構成によれば、さらに、ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する。よって、ファイルアイコンを一覧表示した画面から、スライドショー表示へ容易に切り替えることができる。
【0024】
なお、上記情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム(情報処理プログラム)、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0025】
以上のように、本発明に係る情報処理装置は、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備えることを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る情報処理方法は、フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含むことを特徴としている。
【0027】
したがって、フォルダアイコンよりも大きな画像サイズおよび解像度で、フォルダ中の複数のファイルをプレビュー表示することが可能となる。それゆえ、ユーザは、フォルダアイコンの一覧表示に対する操作を、各ファイルを見やすいプレビュー画像で確認しながら容易に行うことできるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下の各実施の形態では、本発明をデジタル静止画像ファイルの表示を行うための画像表示装置に適用した例を説明するが、本発明はこれに限定されず、画像以外のファイル、例えば、テキストファイル、動画像ファイル、音声ファイル等にも適用できる。そして、画像ファイルの場合には、画像の縮小画像である画像サムネイルをファイルアイコンとして利用することができる。また、テキストファイルの場合には、1頁目の印刷状態の縮小画像をファイルアイコンとして利用することができる。また、動画像ファイルや音声ファイルの場合には、タイトルを示した縮小画像をファイルアイコンとして利用することができる。
【0029】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1から図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0030】
図1は、本実施の形態の画像表示装置(情報処理装置)100Aの構成を示す機能ブロック図である。図2は、上記画像表示装置100Aのハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、上記画像表示装置100Aを操作するためのリモコン250の説明図である。
【0031】
画像表示装置100は、自装置内または自装置外の記憶装置に記憶されている、フォルダに格納されたファイルを管理する装置である。
【0032】
図1に示すように、画像表示装置100Aは、表示部101、操作取得部102、UI(ユーザインタフェース)処理部103を備えて構成されている。
【0033】
表示部101は、表示画面に、閲覧の対象となるフォルダや画像に対応するアイコン、サムネイルまたは文字列などの対象指定要素や、画像そのものを表示する。
【0034】
これらの画像やフォルダ構造は、画像表示装置100Aの、例えば、表示部101、またはUI処理部103に内蔵していても構わないし、USB(universal serial bus)などのインタフェースによる外部接続で接続された画像サーバや、ネットワーク上に接続された画像サーバの上にあっても構わない。また、フォルダ・画像階層の構成情報と画像ファイルとが別々の機器上にあっても構わない。
【0035】
操作取得部102は、ユーザの操作を取得するためのものである。ユーザの操作は、キーボードやマウス、キーパッド等を用いて行うほか、本体とは別筐体のリモートコントローラ(リモコン)250(図3)を用いて行っても構わない。キーボードやマウス、キーパッド等を用いる場合には、操作入力部201が、ユーザによるキーボードやマウス、キーパッド等に対する操作を取得する。また、リモコン250を用いる場合は、ユーザの操作に応じて出力された制御信号を、操作入力部201が、通常赤外線などの近接通信手段によって受信する。
【0036】
UI処理部103は、図5に示すようなファイラー画面を表示するとともにキーイベント等を検知して、ファイルの閲覧等を行うための操作環境をユーザに提供する。図5に示すように、UI処理部103が表示するファイラー画面には、フォルダを示すフォルダアイコンおよびファイル(画像ファイル等)を示すファイルアイコン(ファイルが画像であれば画像サムネイル)が一覧表示されるアイコン表示領域303と、ユーザによって選択されたフォルダまたはファイルに応じたプレビュー表示を行うプレビュー表示領域302が設けられている。ここで、アイコン表示領域303では、カーソルによりユーザがアイコンを選択できるようになっている。以下では、アイコンにカーソルが置かれた状態を「選択」、アイコンが「選択」されている状態において決定操作(例えば“決定”キーの入力)が行われた状態を「決定」という。UI処理部103は、アイコンに対する「選択」/「決定」に応じて、そのアイコン対応するフォルダあるいはファイルに対する処理を行う。
【0037】
特に、UI処理部103は、ユーザに選択されたフォルダの直下にある画像ファイルを読み出して、各画像ファイルを順次表示するスライドショーを行う。
【0038】
ここで、図1に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133を特に備えている。
【0039】
アイコン表示部131は、画面のアイコン表示領域303(図5)に、フォルダを示すフォルダアイコンおよびファイルを示すファイルアイコンを一覧表示する(アイコン表示処理)。また、アイコン表示部131は、アイコン表示領域303に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダをアイコン表示領域303に一覧表示する。
【0040】
プレビュースライドショー実行部133は、アイコン表示部131によってアイコン表示領域303に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域303と同一画面内のプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(プレビュースライドショー実行処理)。なお、プレビュースライドショー実行部133は、プレビュースライドショー実行スレッドによってスライドショー表示を行う。
【0041】
次に、図1および図2を参照しながら、画像表示装置100Aの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0042】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0043】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0044】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0045】
ここで、フォルダや画像のデータは、画像表示装置100A内に、例えば、ROM203、RAM204、あるいは他の記憶装置に格納されているものとする。
【0046】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0047】
図3に示すように、リモコン250は、筐体表面に各種の操作キーが設けられており、ユーザのキー操作に応じて所定の制御信号を、画像表示装置100Aの本体へ送信する。具体的には、リモコン250は、カーソルを移動させて項目を選択するための上下左右の方向キー、選択された項目を決定する決定キー、数字や文字を入力するための文字入力キー等を含む複数の操作キーを備えている。
【0048】
つづいて、図4〜図6を参照しながら、画像表示装置100Aの動作を説明する。図4は、画像表示装置100Aの動作を示すフローチャートである。図5、図6は、画像表示装置100Aの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0049】
図5に示すように、まず、ユーザが画面上のアイコン表示領域303に一覧表示されたフォルダ(ここではフォルダ1)のアイコンにカーソル301を置くと、操作取得部102は、どのフォルダが指定されたかを検出して、UI処理部103のプレビュースライドショー実行部133に伝える(S701)。
【0050】
次に、プレビュースライドショー実行部133は、指定されたフォルダの中にある画像を順次読み出して、フォルダのアイコンおよび画像のサムネイルを一覧表示した画面と同じ画面に設けられたプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(S702)。このスライドショー表示では、最初はフォルダ内の最初の画像(ここでは画像1A)を表示し(図5)、一定時間経過後、つまり、最初の画像を一定時間表示した後に、次の画像(ここでは画像1B)を表示する(図6)。
【0051】
このように、画像表示装置100Aでは、フォルダ内の全ての画像、つまり、この例のフォルダ1では、画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを、順次表示していく。そして、最後の画像、つまり、画像1Dまで表示した後は、再度画像1Aに戻り、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を繰り返す。なお、画像1Dまで表示した後、そこでスライドショーの実行を停止して、画像1Dを表示したままとしてもよい。
【0052】
ここで、図5に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示する所定の小領域(プレビュー表示領域302)は、フォルダアイコンや画像サムネイルより大きく取り、フォルダアイコンや画像サムネイルとは重ねず、別の領域とする。このことによって、現在どのフォルダを見ているかを確認しながら、各画像も比較的大きなサイズで、見やすい状態で確認・閲覧することができる。なお、カーソルを画像(ここでは画像A)のサムネイルに置くと、プレビュー表示領域302にはその画像のサムネイル(アイコンと表示していたサムネイルより大きなサイズの画像が望ましい)を表示する。
【0053】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図7から図26に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0054】
図7は、本実施の形態の画像表示装置100Bを含むネットワークシステム400の構成を示す構成図である。図8は、上記画像表示装置100Bの構成を示す機能ブロック図である。図9は、上記画像表示装置100Bのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0055】
図7に示すように、画像表示装置100Bは、ネットワークに接続されている。このネットワークには、他の画像表示装置100Bや、画像サーバ410、画像プリンタ420、デジタルカメラ(デジカメ)430等の装置が接続可能である。
【0056】
画像サーバ410には画像および画像を格納したフォルダが記憶されている。なお、本実施の形態では、画像表示装置100Bに画像を提供する装置、例えば、画像サーバ410、デジカメ430が1台は必須であるが、他の装置は必ずしも接続されている必要はない。また、ここでは、ハブ440を用いて各装置を接続しているが、その他の中継装置を用いて接続しても構わない。また、無線LAN(local area network)やBluetooth(登録商標)等の他の通信方法でネットワーク接続してもよい。
【0057】
上記のように、ネットワークシステム400には、画像表示装置100Bに画像を提供する画像サーバ410やデジカメ430が接続されている。そして、このような装置として、多機能FAX(ネットワークプリンタとしての機能を有するFAXであり、MFP(Multifunction Printer、マルチファンクションプリンタ)あるいはマルチファンクションFAXとも呼ばれる)、すなわち、電話線と接続してFAX画像を受信し、該FAX画像を保存および印刷するとともに、ネットワークを通じて画像データを受信し、その画像を印刷できるFAXを接続することもできる。また、多機能FAXの中には、メモリカードスロットを持ち、メモリカードスロットに記録された画像をネットワークを通じて送出する機能を持つものもある。このようなメモリカードスロットを持つ多機能FAXには、DMSと画像プリンタとの両方の機能を持たせることができる。
【0058】
図8は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Bの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0059】
図8に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133に加えて、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133については、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
【0060】
画像サーバ管理部135は、画像表示装置100Bがファイルを取得可能なサーバ(図7では、画像サーバa,b、デジカメ)を探索し、ユーザに利用するサーバを選択させる。なお、画像サーバ管理部135は、画像サーバテーブル作成スレッドによってサーバの探索を行う。この画像サーバテーブル作成スレッドによるサーバの探索は、バックグラウンドでの処理が可能である。また、画像サーバテーブル作成スレッドによって作成される画像サーバテーブルは、画像サーバ管理部135が保持する。
【0061】
次に、図8および図9を参照しながら、画像表示装置100Bの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0062】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0063】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0064】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0065】
ここで、フォルダや画像のデータは、ネットワーク上に接続された画像サーバ410等にあり、通信部206によってネットワーク経由で取得される。ネットワーク経由で取得されたこれらのデータは、バスを介して、表示部101やUI処理部103によって、処理される。
【0066】
なお、これらのフォルダあるいはコンテナは、必ずしも画像サーバ410の物理的なフォルダあるいはディレクトリ等に対応している必要はなく、画像サーバ410で、一定の条件等に従って、仮想的なフォルダ構成を生成しても構わない。例えば、画像サーバ410は、「2007年4月10日」というフォルダを生成して、その中に、実際のハードディスク上の物理的なディレクトリ構成には関わりなく、2007年4月10日に撮影された画像を入れてみせる、といったことを行ってもよい。そして、そのような画像サーバ410と画像処理装置100Bとを組み合わせたシステムでは、ユーザは、条件に合ったフォルダのみを確認・閲覧すればよいので、必要な画像の確認・閲覧がより簡単に手早くできる。
【0067】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0068】
つづいて、図10〜図30を参照しながら、画像表示装置100Bの動作を説明する。
【0069】
図10は、画像表示装置100Bの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0070】
表示パネル205上には、画像サーバ410にあるフォルダや画像の配置に従って、例えば、図5のような画面が表示される。ここで、図5の左側の「画像1A」となっている小領域が、プレビュー画像を表示する所定の領域(プレビュー表示領域302)である。
【0071】
また、図5のようなアイコン表示ではなく、図10のような記述的表現によるリスト表示としてもよい。
【0072】
また、ユーザの操作入力によって、アイコン表示(図5)とリスト表示(図10)とをトグル式に切り替えて表示してもよい。この場合には、ユーザは、画像の内容をざっと見たい時はアイコン表示、そして、画像のタイトルによってどんな画像があるか知りたい時はリスト表示、というように、二つの表示モードを切り替えて利用することができる。
【0073】
図11は、画像表示装置100Bの動作を示すフローチャートである。
【0074】
図11に示すように、まず、操作取得部102は、ユーザによってカーソル移動操作が行われるのを待ち(S1501)、カーソル移動操作が行われた場合は、画面上でもカーソルを移動させる(S1502)。前回カーソルを移動してから、あらかじめ定めた一定時間が経過した場合は(S1503)、カーソルが置かれているのが画像サムネイルであるか、フォルダアイコンであるかを判断する(S1504)。
【0075】
次に、カーソルが置かれているのがフォルダアイコンであった場合(S1504で「フォルダ」)、そのフォルダにある画像のプレビュー表示領域302でのスライドショー表示を開始する(S1506)。また、カーソルが置かれているのが画像サムネイルであった場合(S1504で「画像」)、画像表示を実行する(S1505)。
【0076】
以上説明したカーソル移動操作の処理は、プレビュースライドショーと並行して行う。したがって、画像表示実行(S1505)またはプレビュースライドショーの開始(S1506)の後は、カーソル移動操作待ち(S1501)に戻る。
【0077】
この並行処理は、CPU202上で、各々別々のスレッドを立てることによって実現することができる。以下、このプレビュースライドショーを行うスレッドを「プレビュースライドショー実行スレッド」と記す。
【0078】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、プレビュースライドショー開始(S1506)の処理を説明する。
【0079】
まず、画像サーバ410に選択されたフォルダのコンテンツ一覧情報を要求する(S1201)。次に、フォルダ内に画像が1枚以上あるかどうかの判断を行う(S1202)。この判断は、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得することによって行う。なお、このコンテンツ情報一覧の詳細については後述する。
【0080】
そして、フォルダ内に1枚以上画像がある場合(S1202でYes)、まず、前回起動したプレビュースライドショー実行スレッドが動いているままであったときには、その前回起動したプレビュースライドショー実行スレッドを停止し(S1205)、その後、プレビュースライドショー実行スレッドを起動する(S1206)。
【0081】
一方、フォルダ内に1枚も画像がない場合(S1202でNo)、まず、プレビュースライドショー実行スレッドが動いていたら、それを停止した後(S1203)、中に画像のないフォルダを示すアイコン(図13)をプレビュー表示領域302に描画する(S1204)。
【0082】
なお、ネットワークが切断されているために画像ファイルが取得できない場合や、画像のフォーマットが画像表示装置100Bの対応していないものであった場合等には、その旨を報知するエラーメッセージを、図13と同じようにプレビュー表示領域302に表示してもよい。
【0083】
また、ネットワークの負荷その他の状況等により、画像の取得にあらかじめ定めた閾値以上の時間がかかっている場合には、画像の取得に時間がかかる旨、または、しばらく待つ必要がある旨を通知するメッセージを、プレビュー表示領域302に表示してもよい。あるいは、これらのエラーメッセージまたは通知メッセージは、別途、図示しないダイアログの上や、図示しないガイダンス領域内に表示しても構わない。
【0084】
このようなメッセージを表示することにより、ユーザは、例えば、ネットワークの切断を解消して再度接続する等、問題を解決するための対策をとったり、利用可能な他の画像サーバに格納されている画像を先に確認・閲覧する等の対応を行うことができる。それゆえ、ユーザは、より簡単に、あるいは、より素早く、画像の確認・閲覧を進めていくことが可能となる。
【0085】
つづいて、図14〜図18を参照しながら、プレビュースライドショー実行スレッドの処理について説明する。図14は、プレビュースライドショー実行スレッドの処理のフローチャートである。図15〜図18は、コンテンツ情報一覧の説明図である。
【0086】
UI処理部103のプレビュースライドショー実行部133は、画像サーバ410からは、図15〜図18に示すようなコンテンツ情報一覧を取得して、このコンテンツ情報一覧で並べられた順序に従って画像のスライドショーを実行する。
【0087】
図15の例では、最初の画像は、画像を識別するためのIDが「33」、画像のタイトルが「画像1A」、画像の種類が「JPEG」、画像のURI(uniform resource identifier)が「http:/192.168.10.5/image/image01.jpg」となっている。同様にして、2番目の画像は、IDが「35」、タイトルが「画像1B」、種類が「JPEG」、URIが「http:/192.168.10.5/image/image02.jpg」となっている。同様にして、最初のフォルダは、フォルダを識別するためのIDが「1021」、フォルダのタイトルが「フォルダ11」となっている。同様にして、3番目の画像は、IDが「36」、タイトルが「画像1C」、種類が「JPEG」、URIが「http:/192.168.10.5/image/image03.jpg」となっている。なお、図15では、4番目以降の画像、2番目以降のフォルダは省略している。
【0088】
ここで、「ID」とは、各フォルダや各画像を一意に識別するために、画像サーバ410がフォルダや画像毎に異なる値を付与したものである。「タイトル」は、画像サーバ410が各フォルダや各画像に付与するもので、例えばそのフォルダや画像の画像サーバ410上でのファイル名を用いればよい。タイトルは、異なるフォルダや画像に同じタイトルが付与されている場合もあり得る。「種類」は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像フォーマット等を表す。画像フォーマットとしては、JPEGの他に、PNG(Portable Network Graphics)等が考えられる。
【0089】
ここで、例えばDLNAのガイドラインでは、(1)JPEGを640画素×480画素以内のJPEG画像をJPEG小(JPEG_SM)、(2)JPEG小の範囲を超えて、かつ、1024画像×768画素以内のJPEG画像をJPEG中(JPEG_MED)、(3)JPEG中の範囲を超えて、4096画素×4096画素以内のJPEG画像をJPEG大(JPEG_LRG)としている。ここで、「640画素×480画素以内」とは、画像サイズが縦640画素以下かつ横480画素以下であるという意味である。
【0090】
「URI」は、その画像の画像データが置かれている場所を示す。このURIは、通常、画像サーバ410上の場所を示すが、必ずしも画像サーバ410上の場所でなくても構わない。つまり、画像サーバ410が、実際の画像データは別の装置にあるような画像を含むコンテンツ情報一覧を送信してくる場合もあり得る。
【0091】
図15の例では、各画像に対応する画像データは常に1つだけであったが、図18の例のように、各画像に関して、1つまたは複数の画像リソースが対応するようにしても良い。ここで、画像リソースとは、各々の画像データに対応するが、画像データそのものだけではなく、その属性データ(例えば、上記の「ID」、「タイトル」、「種類」または「URI」等)まで含めて示すものである。なお、図18の例は、図15の例等とは別の画像での例であり、データの名前や属性等は一致していない。
【0092】
このように複数の画像リソースが用意されるのは、DMPによって画像処理能力や画像表示能力が異なる、または、ネットワークの容量に制限がある等で、必ずしもオリジナルの高解像度の元画像を取得することが適当であるとは限らないためである。
【0093】
上記画像表示装置100Bにおけるスライドショーの場合、図5、図6、および図13に示したように、表示する際の画像サイズは一定サイズ以内であり、画面全体より小さくなっている。したがって、オリジナルの高解像度の元画像を取得するのではなく、より小さい画像を取得する方が、ネットワーク帯域、画像転送時間や、処理のためのハードウェアやソフトウェアのリソース等が節約できる。
【0094】
DLNAガイドラインでは、DMSはJPEG小の画像を必ず用意しなければならないことになっている。したがって、例えば、常に「JPEG小」の画像を表示することにすれば、取得しようと試みて、実際にはその解像度の画像が用意されていないということはあり得ない。また、通常デジカメで撮影した画像は「JPEG小」より大きい場合が多く、この場合には、前記のように、ネットワーク帯域、画像転送時間や、処理のためのハードウェアやソフトウェアのリソース等が節約できる。
【0095】
また、図17の例では、さらに「日時」、「ファイルサイズ」、「画像サイズ」の情報が加わっている。これらの情報を用いることにより、例えば、ファイルサイズが所定ファイルサイズより大きいか、または、画像サイズが所定画像サイズより大きい画像に関しては、エラーとして表示しないようにすることができる。
【0096】
図14に示すように、プレビュースライドショー実行スレッドは、まず、画像サーバ410から次に表示する画像の「JPEG小」画像データを取得し、これを描画用バッファに入れる(S1401)。この画像データの取得は、コンテンツ情報一覧に示された、対応するURIに、そのURIに示された通信プロトコルでアクセスすることで行われる。図14〜図18の例では、この通信プロトコルはHTTP(hyper text transfer protocol)である。なお、ここで取得する画像データを「JPEG小」の画像データとした場合には、前記のような効果が得られるが、必ずしも「JPEG小」とする必要はない。
【0097】
そして、次の画像が最初の画像である場合(S1402でYes)、描画バッファに入れた画像をプレビュー表示領域302に描画する(S1403)。一方、次の画像が最初の画像でない場合(S1402でNo)、スライドショーの画像表示間隔分の時間が経過するのを待った後(S1404)、描画バッファに入れた画像をプレビュー表示領域302に描画する(S1403)。なお、この描画は専用のハードウェアを利用すれば、短時間に描画可能である。
【0098】
ここで、図5に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示する所定の小領域(プレビュー表示領域302)は、アイコン一覧画面において、フォルダアイコンや画像サムネイルより大きく取り、フォルダアイコンや画像サムネイルとは重ねず、別の領域とする。このことによって、現在どのフォルダを見ているかを確認しながら、各画像も比較的大きなサイズで、見やすい状態で確認・閲覧することができる。
【0099】
次に、図19は、画像表示装置100Bの表示画面例を示す説明図である。なお、画像およびフォルダのツリー構造は、図49に示した構造であるものとする。
【0100】
図19に示すように、プレビュースライドショーで画像を表示しているプレビュー表示領域302の近辺に、現在のフォルダのフォルダ名を表示してもよい。図19の例では、プレビュー表示領域302の下方に、「フォルダ1」と表示されている。このように表示することによって、ユーザは、表示されているフォルダがどのフォルダであるのかを容易に把握できる。
【0101】
この表示用画像は、一定時間表示したままにするが(S1404)、その間の時間を利用して、次の画像を画像サーバ410から取得してもよい。ここで、「次の画像」とは、画像サーバ410から得たコンテンツ一覧情報で、現在表示中の画像の次に並べられている画像のことである。ここでも、前記と同様に、画像リソースの中で、種類が「JPEG小」となっているものの画像データを取得する。
【0102】
なお、取得する画像データは必ずしも「JPEG小」とする必要はない。また、「次の画像」は、必ずしもコンテンツ一覧情報内の順番に従わず、別の基準で順番付けしても構わない。この順番としては、例えば日付順が考えられる。
【0103】
また、プレビュースライドショーでは、フォルダ内の全ての画像を順次表示する。例えば、フォルダ1内に画像1A、画像1B、画像1C、画像1Dの4枚がある場合には、画像1A、画像1B、画像1C、および画像1Dを順次表示する。そして、画像1Dまで表示した後は、再度画像1Aに戻って画像1Aを表示し、スライドショーの停止を指示する操作が行われるまで、各画像の表示を同じ順番に繰り返す。あるいは、いったん画像1Dまで表示した後は、そこでスライドショーを終了してもよい。
【0104】
次に、図20のフローチャートを参照しながら、画像表示実行処理(図11のS1505)について説明する。
【0105】
まず、既にプレビュースライドショー実行スレッドが動いていたら、それを停止する(S1601)。次に、画像サーバ410から、カーソルがある画像の画像リソースのうち、「JPEG小」の画像データを取得する(S1602)。ここでも、取得する画像データは必ずしも「JPEG小」とする必要はない。
【0106】
次に、ステップS1602で取得した「JPEG小」の画像を所定の小領域(プレビュー表示領域302)に描画する(S1603)。
【0107】
ここで、図21に示すように、プレビュー表示領域302の近辺に、画像のタイトル、画像の撮影日時、画像サイズ、ファイルサイズ等の属性を表示してもよい。この表示によって、ユーザは表示中の画像に関してより多くの情報を得ることができる。これらの属性データを得るためには、画像表示装置100Bが画像サーバ410からコンテンツ一覧情報(図17)を得られるようになっていればよい。
【0108】
さらに、図22〜図26を参照しながら、画像表示装置100Bと画像サーバ410とのネットワーク上の情報・データのやり取りの概略を説明する。図22は、最初に画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンス図である。図25は、最初に画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンス図である。
【0109】
まず、画像表示装置100Bはネットワーク上にある画像サーバ410を発見する必要がある(S2211aまたはS2211b)。ここで、図22のシーケンスでは、画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信し(S2201a)、画像サーバ410がこれに応答する(S2202a)。一方、図25のシーケンスでは、画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信して、これによって画像表示装置100Bが該画像サーバ410の存在を認識する(S2202b)。なお、図25のシーケンスは、図22のシーケンスのS2201a・S2202aの代わりに、S2202bを設けたものであり、それ以降のステップは同一である。
【0110】
このように、画像表示装置100Bは、これら両方のプロトコルを実装することによって、画像サーバ410が先にネットワーク上にあって、後から画像表示装置100Bがネットワークに加わった場合(あるいは、後から電源スイッチが入れられた場合等)は、図22のステップS2201a、S2202aのシーケンスに従って、画像表示装置100Bが画像サーバ410の存在を認識することができる。また、画像表示装置100Bが先にネットワーク上にあって、後から画像サーバ410がネットワークに加わった場合(あるいは、後から電源スイッチが入れられた場合等)は、図25のステップS2202bのシーケンスに従って、画像表示装置100Bが画像サーバ410の存在を認識することができる。
【0111】
つづいて、画像表示装置100Bは、前記の画像サーバ410を発見するシーケンス(S2201a・S2202a、またはS2202b)で得られた情報から、HTTP GETを送信して(S2203)、該画像サーバ410のデバイス記述(サーバ名、アイコンのURIを含む)およびサービス記述を取得する(S2204)。これによって、画像表示装置100Bは、画像サーバ410が提供するサービスに関する情報を取得する。
【0112】
なお、上記のステップS2201a、S2202a、S2203、およびS2204、並びに、S2202bのシーケンスは、通常初期の段階で完了する、初期処理に該当するものである。
【0113】
次に、画像表示装置100Bは、ユーザによってフォルダを指定された時に、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得する。具体的には、画像表示装置100Bが、ユーザによって選択された画像サーバ410にコンテンツ情報一覧を要求し(S2205)、画像サーバ410が要求に従ってコンテンツ一覧情報を返信する(S2206)ことで行われる。
【0114】
なお、例えば、フォルダ内に1000個の画像があって、一画面では20個の画像を表示する場合には、1番目から20番目、21番目から40番目というように、画面毎に必要な情報を含むコンテンツ情報一覧を取得してもよいし、1000個の画像の情報を含むコンテンツ情報一覧を一括して取得してもよい。また、コンテンツ情報一覧は、画像表示装置100Bに保存してもよいし、ユーザによってフォルダを指定された時に、必ず、画像サーバ410からコンテンツ情報一覧を取得するようにしてもよい。
【0115】
次に、画像データの取得は、画像表示装置100BがHTTP GETで画像サーバ410に要求し(S2207)、画像サーバ410がそれに従って画像データを転送することで行われる(S2208)。
【0116】
なお、上述したシーケンスでは、初期処理、コンテンツ情報一覧取得、画像データ取得をこの順番で1回ずつ行う場合について説明したが、実際には、これらのやり取りは、必要に応じて適宜行われる。また、これらのシーケンスは、概略を示したものであり、その他にも適宜情報・データがやり取りされることもあり得る。
【0117】
ここで、図23、図24は、図22に示した、最初に画像表示装置100Bから、機器を探索するためのメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンスの初期処理で用いられる送信データの一例(UPnP Device Architecture規格に従った例)の詳細を示す説明図である。
【0118】
図23に示すように、「機器を探索(SSDP(Simple Service Discovery Protocol))」(S2201a)で用いられる送信データでは、「HOST」にUPnP(Universal Plug and Play)(登録商標)のマルチキャスト用の送信先アドレス(固定値)が設定される。また、図24に示すように、「画像サーバが自分の存在を応答」(S2202a)で用いられる送信データでは、「LOCATION」に画像サーバ410のデバイス記述のURL(Uniform Resource Locator)が設定される。
【0119】
また、図26は、図25に示した、最初に画像サーバ410から、自身の存在を伝えるメッセージをネットワーク内にマルチキャストで発信する場合のシーケンスの初期処理で用いられる送信データの一例(UPnP Device Architecture規格に従った例)の詳細を示す説明図である。
【0120】
図26に示すように、「機器の存在およびデバイス記述のURLを通知(SSDP)」(S2202b)で用いられる送信データでは、「HOST」にUPnPのマルチキャスト用の送信先アドレス(固定値)が設定されるとともに、「LOCATION」に画像サーバ410のデバイス記述のURLが設定される。
【0121】
さらに、図27〜図30を参照しながら、画像表示装置100Bによる画像サーバリストの表示処理について説明する。図27は、画像サーバリストの表示処理のフローチャートである。図28は、画像サーバテーブル作成スレッドのフローチャートである。図29は、画像サーバテーブルの具体例を示す説明図である。図30は、画像サーバリストの具体例を示す説明図である。
【0122】
図27に示すように、画像表示装置100Bは、例えば起動時に、画像サーバテーブル作成スレッドを起動する(S2401)。なお、ここで起動された画像サーバテーブル作成スレッドは、以後継続して動作させることができる。
【0123】
そして、ユーザから画像サーバリストの表示の指示を受けると(S2402でYes)、画像サーバテーブル作成スレッドにて作成した画像サーバテーブル(図29)に従って、画像サーバをリスト表示する(図30)(S2403)。
【0124】
次に、図28を参照しながら、画像サーバテーブル作成スレッドの処理について説明する。
【0125】
まず、ネットワーク内全体に画像サーバ探索のコマンドを送信する(S2451)。そして、応答をして来た画像サーバを全て画像サーバテーブルに追加する(S2452)。その後、新しくネットワークに加わった画像サーバから通知を受信する毎に(S2453でYes)、その画像サーバを画像サーバテーブルに追加する(S2454)。
【0126】
ここで、図29に示すように、画像サーバテーブルには、検知された画像サーバのIPアドレスを示す「IP(internet protocol)」、「ポート」、「UDN(unique device name)」、「フレンドリ名」が登録されている。なお、図29の例では、画像サーバとして、「寝室のPC」、「居間の多機能FAX」、「デジタルカメラ」が登録されている。
【0127】
また、図30に示すように、画像サーバリストには、画像を提供可能な装置がユーザが選択できるように一覧表示されている。そして、ユーザは、この画像サーバリストを用いて、画像の提供を受ける装置を選択する。
【0128】
ここで、上記画像表示装置100Bは、最初は、ネットワーク上にどのような装置が接続されているかの情報は持っていない。そのため、画像表示装置100Bは、ネットワーク上に接続されている他の装置を探索する。この探索は、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインで参照されているUPnP Device Architectureで規定された方法に基づいて行うことができる。
【0129】
なお、このDLNAでは、DLNAの発行するガイドライン等のホームネットワークの標準規格において、表示する機器とは別の機器に画像および画像フォルダが置かれている場合に、DMP(Digital Media Player)とDMS(Digital Media Server)とを用いることによって、DMPの上で、DMS内に置かれた画像を表示・閲覧する方法が知られている。
【0130】
また、DLNAのガイドラインでは、一つの元画像に対応して、複数の解像度の画像を用意して、それらの画像のリストをDMPに提示する手法が規定されている。これは、以下の事情による。
【0131】
一般に、ネットワーク経由で画像を取得する場合には、必要となるネットワーク帯域、画像の通信時間、および必要な画像処理に掛かる時間が問題となる。最近はデジカメで撮影できる画像の解像度が高くなっており、DMPの表示部で表示可能な解像度よりも高い場合が多い。そのため、撮影した画像データをそのままDMSからDMPに送ったのでは、無駄なネットワーク帯域が使われ、画像転送時間が多く掛かる上に、DMPの表示部で表示するために、画像の縮小処理が必要になるという問題がある。
【0132】
そのため、DMS側で解像度を低くした画像を生成することが行われている。そして、低解像度の画像の生成の方法としては、あらかじめそのような低解像度の画像を生成しておくことや、DMPから要求を受けた後に、そのような低解像度の画像を生成することが考えられる。
【0133】
しかしながら、DMSは、必ず同じ機種のDMPと接続するわけではなく、場合によって別のDMPと接続することも考えられ、その時は、より高解像度の画像を表示することが可能な場合もある。また、同じDMPでも、モード設定等によって、より高解像度の画像を表示可能であることも考えられる。
【0134】
そこで、DLNAのガイドラインに従えば、一つの元画像に対応して、複数の解像度の画像を用意して、それらの画像のリストをDMPに提示することができ、DMPは、この画像情報を見て、どの画像データに取得するかを決定し、その画像データのURIにアクセスして、画像データを実際に取得することができる。なお、DMPに提示・送信されるのは、画像データそのものではなく、あくまで画像のリストであるので、通信量はわずかとなる。また、このリストは、各々の画像データをアクセスするためのURI(Uniform Resource Identifier)と、各々の画像の解像度等の画像情報を含んでいる。
【0135】
なお、前記メモリカードスロットを持ちDMSと画像プリンタの両方の機能をもつマルチファンクションFAXを接続した場合には、メモリカードの画像を大画面のテレビ画面で簡単に確認した上で、その場ですぐに印刷し、印刷出力された画像を手に入れることができる。
【0136】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図31から図38に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1・2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1・2において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0137】
本実施の形態は、実施の形態2に対して、プレビュー表示領域302でのプレビュースライドショーだけではなく、全画面、またはそれに近い大きな面積の領域を用いて、大画面のスライドショーを行う機能を加えたものである。具体的には、本実施の形態では、画像サムネイルをクリックすると、この大画面のスライドショーが行われる。なお、画像サーバ410上の画像データの確認・閲覧に関しては、実施の形態2と同様であるので、それらに関しては説明を省略する。
【0138】
図31は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Cの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0139】
図31に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135に加えて、大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)137を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133、画像サーバ管理部135については、実施の形態1、2と同じであるので、説明を省略する。
【0140】
大画面スライドショー実行部137は、アイコン表示部131によってアイコン表示領域303に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、アイコン表示領域303とは異なる画面にスライドショー表示する。なお、大画面スライドショー実行部137は、大画面スライドショー実行スレッドによって大画面ライドショー表示を行う。
【0141】
図32および図33は、画像表示装置100Cの動作を示すフローチャートである。
【0142】
図32に示すように、まず、画像表示装置100Cは、画像サーバ410からコンテンツ一覧情報を取得して(S2601)、アイコン一覧画面(図5)を表示する(S2602)。
【0143】
次に、画像表示装置100Cは、アイコン一覧画面において、常時、キーイベントの発生を待つ(S2603)。そして、カーソルキーの入力を検出した場合には(S2602で「カーソルキー」)、カーソル移動を行った後(S2604)、またキーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。また、キーイベントが発生せず(S2603で「イベントなし」)、かつ、前回カーソル移動後に一定時間が経過していない場合には(S2605でNo)、何も処理せずに、キーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。
【0144】
一方、キーイベントが発生せず(S2603で「イベントなし」)、かつ、前回カーソル移動後に一定時間が経過した場合には(S2605でYes)、カーソルが置かれているのが画像であるかフォルダであるかを判断する(S2606)。そして、カーソルが置かれているのが画像であれば(S2606で「画像」)、その画像のプレビュー画像をプレビュー表示領域302に表示する(S2607)。また、カーソルが置かれているのがフォルダであれば(S2606で「フォルダ」)、そのフォルダの中の画像のプレビュー画像をプレビュー表示領域302にスライドショー表示する(プレビュースライドショー)(S2607)。なお、ステップS2607またはS2608の後は、プレビュー表示領域302の表示を行いつつ、キーイベントの発生を待つ(S2603)。
【0145】
また、キーイベントとして決定キーの入力を検出した場合には(S2603で「決定キー」)、カーソルが置かれているのが画像であるかフォルダであるかを判断する(S2609)。そして、カーソルが示しているのがフォルダであった場合(S2609で「フォルダ」)、そのフォルダの階層に移動して、該フォルダの中身を示すフォルダアイコンや画像サムネイルを一覧表示した後(S2610)、キーイベントの発生待ちの状態に復帰する(S2603)。一方、カーソルが示しているのが画像であった場合(S2609で「画像」)は、大画面スライドショーの実行を開始する(S2611)。なお、大画面スライドショーからの復帰時には、アイコン一覧画面を表示する(S2602)。
【0146】
次に、図33のフローチャートを参照しながら、大画面スライドショー表示を開始する処理(図32のS2608)について説明する。
【0147】
図33に示すように、まず、前回起動した大画面スライドショー実行スレッドが動いているままであった場合は、その前回起動した大画面スライドショー実行スレッドを停止する(S2705)。そして、その後、大画面スライドショー実行スレッドを起動する(S2702)。
【0148】
なお、ここでは、大画面スライドショーはプレビュースライドショーと同様に「大画面スライドショー」スレッドを立てて実行するものとしているが、大画面スライドショー実行中には、フォルダ・画像階層構成の表示はしないため、別途スレッドを立てることなく同一のスレッドで逐次的に動作するプログラムとしても構わない。
【0149】
次に、図34〜図38を参照しながら、大画面スライドショー実行スレッドの処理の詳細について説明する。図34は、大画面スライドショー実行スレッドのフローチャートである。図35は、コンテンツ一覧情報の具体例を示す説明図である。図36〜図38は、大画面スライドショーの画面例を示す説明図である。
【0150】
図34に示すように、まず、コンテンツ情報一覧(図35)を用いて、最初の画像の画像リソースの中で、どの画像リソースを取得するか決定し、その画像リソースの画像データを取得して、表示用画像に設定する(S2901)。具体的には、画像サーバ410から次に表示する画像の「JPEG大」画像を取得し、描画バッファに入れる。
【0151】
そして、次に表示する画像がスライドショーの最初の画像であれば(S2902でYes)、描画バッファに入れた画像をビデオメモリに転送して、画面の所定の領域に描画する(図36)(S2905)。
【0152】
つづいて、次に表示する画像の「JPEG大」画像を描画バッファに入れ(S2901)、次に表示する画像がスライドショーの最初の画像でなければ(S2902でNo)、スライドショーの画像表示間隔分の時間が経過するのを待つ(S2903)。その後、フォルダ中の最後の画像の表示後に、最初の画像から再度表示するモード(リピート再生モード)である、または、表示中の画像がフォルダ中の最後の画像ではない場合には(S2904でYes)、描画バッファに入れた画像を、画面の所定の領域に描画する(図37)(S2905)。一方、リピート再生モードではなく、かつ、表示中の画像がフォルダ中の最後の画像の場合には(S2904でNo)、大画面スライドショー実行スレッドの処理を終了する。
【0153】
リピート再生モードか否かに関しては、ユーザがリモコン250等を用いた操作により設定できるようにすればよい。
【0154】
以上のように、画像表示装置100Cは、ステップS2901〜S2905を繰り返して、大画面スライドショーを続行する。そして、プレビュースライドショーの場合と同様に、全ての画像を表示し終わったら、元に戻って最初の画像からスライドショーを継続してもよいし、全ての画像を表示し終わったら、いったんそこでスライドショーを停止してもよい。
【0155】
ここで、コンテンツ情報一覧の中で、最初にリストされている画像を最初の画像としてもよいし、決定キーを押したときにカーソルが当たっていた画像を最初の画像としてもよい。
【0156】
次に、最初の画像等の各画像について、どの画像リソースを取得するかの決定方法について説明する。
【0157】
表示パネル205の画面全体を用いて表示するためには、なるべく大きい画像を取得することが望ましい。画像サーバ410から提供されるコンテンツ情報一覧が図16である場合には、なるべく大きい画像サイズの画像を取得する。この例の場合は、画像1Aに関してはID33の画像リソースの「JPEG大」の画像データ、画像1Bに関してはID35の画像リソースの「JPEG中」の画像データを取得する。なお、コンテンツ情報一覧が図17のようである場合は、「画像サイズ」として示された値を用いて、なるべく画像サイズの大きい画像リソースを利用することとしても良い。なお、プレビュースライドショー表示には、「JPEG小」の画像データが用いられる。
【0158】
また、図35に示すように、画像サーバ410から、「オリジナル画像フラグ」が示される場合もある。このオリジナル画像フラグは、その画像リソースが変換処理の行われていない、オリジナルの元画像である場合は、Yes(2値で示す場合は、例えば“1”)となり、変換処理の行われた画像である場合は、No(2値で示す場合は、例えば“0”)となる。このようなオリジナル画像フラグが与えられる場合は、種類や画像サイズではなく、オリジナル画像フラグを見て、オリジナル画像フラグがYesになっている画像を取得すればよい。
【0159】
また、表示用画像を描画する所定の領域は、図36に示すように、例えば全画面(表示可能な画面全体)である。ここで、図36に示すように、スライドショー再生中であることがユーザにわかりやすいようにするため、右向き三角(右方に頂点を有する二等辺三角形)のような、一般に再生中であることを示すのに用いられる図形によるサインを、画像の閲覧・鑑賞の支障になりにくい位置(例えば画面右上隅)に、画像に重畳して表示してもよい。
【0160】
また、スライドショーの途中で一時停止する機能を設けることが望ましい。この場合は、ユーザによって一時停止を指示する操作が行われた時に、その時に表示されている画像を表示した状態で、表示する画像の遷移を一時停止する処理を行う。なお、その時に表示されている画像の次の画像の読み込み(S2901)に関しては、続行することが望ましい。
【0161】
そして、一時停止の状態になっている際には、図38に示すように、一般に、一時停止状態であることを示す図形によるサインを、画面上に重畳して出してもよい。このときも、画像の閲覧・鑑賞の支障になりにくい位置(例えば画面右上隅)出すとよい。この図形によるサインとしては、例えば、両方とも鉛直向きで、お互いに平行な短い線分2本によって構成される図形を用いるとよい。
【0162】
その後、ユーザによって、一時停止の解除を指示する操作が行われた時は、大画面スライドショーを再開する。この操作は、一時停止の指示と同じキーを入力(押下)することで行うことにしてもよい。
【0163】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図39から図48に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、実施の形態1〜3において定義した用語については、特に断らない限り本実施の形態においてもその定義に則って用いるものとする。
【0164】
本実施の形態は、実施の形態3に対して、画像の印刷機能を加えたものである。具体的には、本実施の形態では、大画面スライドショーの実行中に、その時に表示されている画像を、画像プリンタで印刷することができる。なお、画像サーバ410上の画像データの確認・閲覧、大画面スライドショーに関しては、実施の形態3と同様であるので、それらに関しては説明を省略する。
【0165】
図39は、本実施の形態にかかる画像表示装置100Dの構成の概略を示す機能ブロック図である。
【0166】
図39に示すように、UI処理部103は、アイコン表示部(アイコン表示手段)131、プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)133、画像サーバ管理部(サーバ管理手段)135、大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)137に加えて、画像プリンタ管理部(プリンタ管理手段)139を特に備えている。なお、アイコン表示部131およびプレビュースライドショー実行部133、画像サーバ管理部135、大画面スライドショー実行部137については、実施の形態1〜3と同じであるので、説明を省略する。
【0167】
画像プリンタ管理部139は、画像表示装置100Dがファイルを出力可能な装置(図7では、画像プリンタa,b)を探索し、ユーザに利用する装置を選択させる。なお、画像プリンタ管理部139は、画像プリンタテーブル作成スレッドによって画像プリンタの探索を行う。この画像プリンタテーブル作成スレッドによる画像プリンタの探索は、バックグラウンドでの処理が可能である。また、画像プリンタテーブル作成スレッドによって作成される画像プリンタテーブルは、画像プリンタ管理部139が保持する。
【0168】
次に、図39および図9を参照しながら、画像表示装置100Dの機能ブロックとハードウェア要素との対応について説明する。
【0169】
表示部101は、CPU(central processing unit)202が、ROM(read only memory)203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM(random access memory)204上やバス上から必要な情報を受けとり、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0170】
操作取得部102は、CPU202が、ROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、操作入力部201を制御し、バスやRAM204上を経由して必要な情報を受け取り、それらを用いてRAM204上にデータを格納するか、または、CPU202上で動作する別のスレッドにメッセージを送信する。
【0171】
UI処理部103は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて表示パネル205上に描画・表示を行う。
【0172】
ここで、フォルダや画像のデータは、ネットワーク上に接続された画像サーバ410(図7)等にあり、通信部206によってネットワーク経由で取得される。ネットワーク経由で取得されたこれらのデータは、バスを介して、表示部101やUI処理部103によって、処理される。
【0173】
印刷部104は、CPU202がROM203上のプログラムを順次読み出しながら、そのプログラムに従って、RAM204上やバス上から必要な情報を受け取り、それらを用いて処理を行った結果に基づいて、通信部206を介してネットワーク経由でネットワーク上の画像プリンタ420(図7)に対して必要な情報を送信する。
【0174】
なお、ここで説明した、各機能ブロックと各ハードウェア要素との対応は一例であり、他の実現方法によることも考えられる。
【0175】
つづいて、図40〜図44を参照しながら、画像表示装置100Dにおいて印刷を行う時の処理について説明する。図40〜図44は、画像表示装置100Dの表示画面例を示す説明図である。
【0176】
大画面スライドショー実行中に、ユーザによってメニュー表示のための操作が行われると、操作取得部102がこれを受け取り、表示部101を介して画面にメニューが表示される(図40)。この例では、「写真の印刷」「リピート再生」「スライドショーの間隔」をメニュー項目として表示している。
【0177】
このメニュー画面において、「リピート再生」が選択されると、大画面スライドショーの再生について、「リピートの有/無」が設定できる。リピート有りの場合は、大画面スライドショーで、最後の画像を再生した後、最初の画像に戻って再生を継続する。リピート無しの場合は、大画面スライドショーで、最後の画像を再生した後、そこでスライドショーをいったん終了する。
【0178】
また、「スライドショーの間隔」が選択されると、大画面スライドショーの画面表示間隔を設定する。これは、サブメニューを表示して、例えば「5秒」「10秒」「30秒」「60秒」のような選択肢を表示し、その中から選ぶ形で行えばよい。
【0179】
なお、上記の「リピート再生」および「スライドショーの間隔」の設定を、プレビュースライドショーにも適用してもよいし、プレビュースライドショーについては別個に設定するようにしてもよい。
【0180】
また、「写真の印刷」を選択した場合には、写真の印刷処理を開始する。以下、写真の印刷処理について説明する。
【0181】
写真の印刷処理では、まず、図41のような設定画面を表示する。ここで、「プリンタ選択」を選ぶと、ネットワーク上につながっている画像プリンタの一覧が表示される(図42)。ユーザがこの一覧の中から画像プリンタを選択すると、その画像プリンタを印刷に使用するプリンタとして設定する。
【0182】
「用紙選択」は、例えば、「L版」「はがき」「A4」のような用紙サイズの中から、ユーザが用紙を選択する。ユーザが用紙サイズを選択すると、その用紙サイズを印刷に使用する用紙サイズとして設定する。
【0183】
「用紙タイプ」は、例えば、「光沢紙」「普通紙」のような用紙サイズの中から、ユーザが用紙タイプを選択する。ユーザが用紙タイプを選択すると、その用紙タイプを印刷に使用する用紙サイズとして設定する。
【0184】
「ふちなし印刷」は、「ふちなし」「ふちあり」の中から、ユーザが選択する。ユーザが選択すると、そのふちなし印刷設定を、印刷時に適用する。
【0185】
図41の画面で、「印刷」を選択すると、印刷を行う。「キャンセル」を選択すると、図40の画面に戻る。
【0186】
図41の画面で「印刷」が選択され、印刷を行う場合、画像表示装置100Dは、画像プリンタ420に、その時表示中の画像の印刷を指示する。この指示が終わると、画像表示装置100Dは、「印刷を受け付けました」(図43)のダイアログを一定時間表示した後、大画面スライドショーに復帰する。
【0187】
この大画面スライドショーへの復帰の時、図40のメニューを出した時に一時停止状態であった場合は、一時停止状態に復帰する。すなわち、その時表示中画像を表示したまま、そこで一時停止する。一方、図40のメニューを出した時に一時停止状態ではなかった場合は、そのままスライドショーの実行を継続する。すなわち、一定時間の表示の後、次の画像の表示に移り(図44)、順次画像を表示していく。
【0188】
さらに、図45のシーケンス図を参照しながら、画像表示装置100Dの印刷時における、画像サーバ410および画像プリンタ420との情報・データのやり取りの概略を説明する。
【0189】
ユーザによって印刷が指示されると、画像表示装置100Dは、画像プリンタ420に印刷を指示する(S3901)。このとき、前記設定した用紙、用紙タイプ、ふちなし印刷の設定情報も送信する。また、画像表示装置100Dは、印刷のためのレイアウト情報を生成して、そのレイアウト情報を画像表示装置100D内に置き、その場所のURIを、前記指示情報の中に含めて送信する。
【0190】
なお、前記設定した用紙、用紙タイプ、ふちなし印刷の設定情報については、このレイアウト情報の中に含めることも考えられる。このとき、ふちなし印刷であれば、印刷領域を紙面一杯に設定し、ふちあり印刷であれば、紙面のふち部分に適当な余白を残して、印刷領域を設定する。
【0191】
また、画像表示装置100Dは、印刷に用いる画像データの場所を、URIとして前記レイアウト情報の中に含める。
【0192】
この印刷用画像データのURIには、画像サーバ410から取得したコンテンツ情報一覧の中の画像リソースで示されたURIを設定すればよい。この場所は、画像サーバ410上での場所を示すURIとなる。このとき、画像リソースは、大画面スライドショー実行時に決定した画像リソースを用いればよいが、同じ画像の他の画像リソースを用いてもよい。画面表示(大画面スライドショー)に関しては、画像表示装置100Dの画面表示能力に応じて、どの画像リソースを用いるかを決定したが、印刷に関しては、画像プリンタ420の印刷能力に応じて、どの画像リソースを用いるかを決定すればよい。
【0193】
印刷の指示先の画像プリンタは、図41のメニューで設定したプリンタとする。
【0194】
画像プリンタ420は、印刷の指示(S3901)を受けると、その指示の中に示された情報に基づいて、画像表示装置100Dに置かれたレイアウト情報(印刷された状態を指定)を取得する。これは、HTTP GET(S3902)とこれに対する返答(S3903)として行われる。ステップS3903にて、画像プリンタ420へ送信されるレイアウト情報には、印刷すべき画像の画像サーバ410におけるURIが含まれている。つまり、この印刷処理では、画像表示装置100Dからは画像プリンタ420へは画像のデータは送信されない。このとき、画像のURIは、画像サーバ410に対する相対URIとしてもよいし、画像サーバ410のURIを含む絶対URIとしてもよい。
【0195】
ステップS3903が終わると、画像表示装置100Dは、印刷に関する処理は終了となるので、大画面スライドショーに復帰する(S3911)。具体的には、ステップS3903の終了時に、図43のダイアログを表示して、一定時間経過後、大画面スライドショーに復帰する。
【0196】
次に、画像プリンタ420は、レイアウト情報を取得すると、その中の印刷用画像データのURIで示された場所から印刷用の画像データを取得する。これは、HTTP GET(S3904)とこれに対する返答(S3905)として行われる。
【0197】
次に、画像プリンタ420は、画像データを取得すると、この画像データを用いて、前記設定情報に従って、画像を印刷する(S3912)。
【0198】
なお、印刷用画像データのURIに、画像サーバ410上の場所を示すURIを設定する代わりに、画像表示装置100D上の表示用画像のURIを設定してもよい。この場合は、画像プリンタ420は、画像サーバ410ではなく、画像表示装置100Dから、画像データを取得することとなる。
【0199】
また、上記のシーケンス(図45)は概略を示したものであり、その他にも適宜情報・データがやり取りされることもあり得る。
【0200】
さらに、図46〜図48を参照しながら、画像表示装置100Dによる画像プリンタリストの表示処理について説明する。図46は、画像プリンタリストの表示処理のフローチャートである。図49は、画像プリンタテーブル作成スレッドのフローチャートである。図48は、画像プリンタテーブルの具体例を示す説明図である。なお、画像プリンタリストの具体例は、図42に示したとおりである。
【0201】
図46に示すように、画像表示装置100Dは、例えば起動時に、画像プリンタテーブル作成スレッドを起動する(S4601)。なお、ここで起動された画像プリンタテーブル作成スレッドは、以後継続して動作させることができる。
【0202】
そして、ユーザから画像プリンタリストの表示の指示を受けると(S4602でYes)、画像プリンタテーブル作成スレッドにて作成した画像プリンタテーブル(図48)に従って、画像プリンタをリスト表示する(図42)(S4603)。
【0203】
次に、図49を参照しながら、画像プリンタテーブル作成スレッドの処理について説明する。
【0204】
まず、ネットワーク内全体に画像プリンタ探索のコマンドを送信する(S4651)。そして、応答をして来た画像プリンタを全て画像プリンタテーブルに追加する(S4652)。その後、新しくネットワークに加わった画像プリンタから通知を受信する毎に(S4653でYes)、その画像プリンタを画像プリンタテーブルに追加する(S4654)。
【0205】
ここで、図48に示すように、画像プリンタテーブルには、検知された画像プリンタの「IP」、「ポート」、「UDN」、「フレンドリ名」が登録されている。なお、図29の例では、画像プリンタとして、「書斎のサーバ」、「居間のプリンタ」、「居間の多機能FAX」が登録されている。
【0206】
また、図42に示すように、画像プリンタリストには、画像を提供可能な装置がユーザが選択できるように一覧表示されている。そして、ユーザは、この画像プリンタリストを用いて、画像の印刷を行う装置を選択する。
【0207】
以上のように、本発明の実施形態である上記画像表示装置100(A,B,C,D)は、アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダ中のファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示(プレビュースライドショー)する。また、ファイルアイコンを選択した場合と、フォルダアイコンを選択した場合とで、動作が異なる。すなわち、カーソルがフォルダに当たると、フォルダ内の画像をアイコン表示領域303(図5)以外のプレビュー表示領域302でスライドショーし、カーソルが画像に当たると、その画像をプレビュー表示領域に表示する。また、画像ファイルがネットワーク上の画像サーバにある場合、画像サーバの出す画像のうちあらかじめ定めた条件の解像度の画像をスライドショーに利用する。
【0208】
そして、上記画像表示装置100は、上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示する。
【0209】
また、上記画像表示装置100は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともに一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダ中のファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示(大画面スライドショー)する。
【0210】
なお、上述した各実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0211】
本発明の画像表示装置は、画像フォルダに対応する対象指定要素を表示する表示手段と、前記画像フォルダに対応する対象指定要素を選択する操作を検出する操作入力手段と、前記操作入力手段で選択された対象要素に対応する画像フォルダ内の画像を、前記表示手段上に、順次自動的に表示するスライドショー実行手段とを備え、前記スライドショー実行手段は、前記表示手段上で、前記操作入力手段で選択された画像フォルダ内の画像を、該画像フォルダに対応する対象指定要素とは別の領域に順次自動的に表示するように構成されていてもよい。
【0212】
ここで、「対象指定要素」とは、操作の対象と対応付けられていて、画像表示装置のユーザが、表示手段上でその「対象指定要素」を画面カーソル等で選択することで、その「対象指定要素」を対応付けられた操作対象を操作するという意図を示すためのものである。例えば、操作の対象を簡単な絵で示すアイコンを含むが、単にその対象となるものの名称(画像フォルダであれば画像フォルダ名)を文字で記述的に表したものであっても構わない。
【0213】
さらに、前記画像表示装置は、前記表示手段が画像に対応する対象指定要素を表示し、前記操作入力手段が前記画像に対応する対象指定要素を選択する操作を検出し、前記スライドショー実行手段が、前記操作入力手段で画像に対応する対象指定要素が選択されると、その対象指定要素に対応する画像を前記表示手段上に表示するように構成されていてもよい。
【0214】
さらに、前記画像表示装置は、前記画像および画像はネットワークで接続された画像サーバ上に置かれていてもよい。
【0215】
そのように構成する場合には、いろいろな機器にある画像を、別途コピーする等の手間をかけることなく、確認・閲覧の対象とすることができる。家中、あるいはネットワーク上にある多数の機器内にある画像を、その場に居ながら、手早く確認・閲覧していくことができる。
【0216】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、前記画像サーバから同一の画像内容に対応して複数の解像度を持つ画像のリストを取得し、それらの画像のうち、あらかじめ定めた条件に合う画像を取得してスライドショーに用いるように構成されていてもよい。
【0217】
さらに、前記画像表示装置は、前記あらかじめ定めた条件が、その画像の解像度が所定の解像度以内であってもよい。
【0218】
そのように構成する場合には、必要十分な解像度の画像を取得することができるため、常にオリジナル画像を取得する場合と比べて、画像の通信にかかる時間が短縮でき、ユーザがより素早く画像を確認・表示していくことができる。また、ネットワークの通信帯域が節約できる。
【0219】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、前記画像サーバから画像の属性データを取得し、前記表示手段上に表示するものであってもよい。
【0220】
そのように構成する場合には、ユーザは、表示された属性データを手掛かりに、表示中の画像が目的とする画像かどうかを、確認していくことができるため、より素早く画像を確認・表示していくことができる。
【0221】
さらに、前記画像表示装置は、前記スライドショー実行手段が、画像を表示している間に、次に表示すべき画像を画像サーバから取得して一時記憶するものであってもよい。
【0222】
そのように構成する場合には、次に表示すべき画像を画像サーバから取得するのに要する時間の分だけ、かかる時間が短縮できるため、ユーザがより素早く画像を確認・表示していくことができる。また、ネットワークの通信帯域が節約できる。
【0223】
最後に、画像表示装置100の各ブロック、特にUI処理部103は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0224】
すなわち、画像表示装置100は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像表示装置100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像表示装置100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0225】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0226】
また、画像表示装置100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0227】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0228】
本発明は、フォルダアイコンやファイルアイコン(画像サムネイル等)の一覧表示と同一画面において、フォルダに格納された画像等のファイルを十分な画像サイズおよび解像度でプレビュー表示することができるので、ファイルの閲覧等の操作をユーザが容易に行うことでき、多数のファイル、特に画像ファイルを扱う情報処理装置に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0229】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示した画像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示した画像表示装置を操作するためのリモコンの説明図である。
【図4】図1に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図1に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図6】図1に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる画像表示装置を含むネットワークシステムの構成を示す構成図である。
【図8】本発明の他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図8に示した画像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図10】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図11】図8に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】図8に示した画像表示装置におけるプレビュースライドショー開始の処理のフローチャートである。
【図13】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図14】図8に示した画像表示装置におけるプレビュースライドショー実行スレッドの処理のフローチャートである。
【図15】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図16】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図17】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の一例を示す説明図である。
【図18】図8に示した画像表示装置で用いるコンテンツ情報一覧の1つ画像(画像リソース)の詳細な記述例である。
【図19】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図20】図8に示した画像表示装置における画像表示実行処理のフローチャートである。
【図21】図8に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図22】図8に示した画像表示装置と画像サーバとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図23】図8に示した画像表示装置が「機器を探索(SSDP)」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図24】図8に示した画像表示装置へ「画像サーバが自分の存在を応答」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図25】図8に示した画像表示装置と画像サーバとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図26】図8に示した画像表示装置へ「機器の存在およびデバイス記述のURLを通知(SSDP)」する際に用いる送信データの詳細を示す説明図である。
【図27】図8に示した画像表示装置における画像サーバリストの表示処理のフローチャートである。
【図28】図8に示した画像表示装置における画像サーバテーブル作成スレッドのフローチャートである。
【図29】図8に示した画像表示装置において、画像サーバテーブル作成スレッドにて作成される画像サーバテーブルの具体例を示す説明図である。
【図30】図8に示した画像表示装置にて表示される画像サーバリストの具体例を示す説明図である。
【図31】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図32】図31に示した画像表示装置の動作を示すフローチャートである。
【図33】図31に示した画像表示装置の大画面スライドショー表示を開始する処理を示すフローチャートである。
【図34】図31に示した画像表示装置における大画面スライドショー実行スレッドのフローチャートである。
【図35】図31に示した画像表示装置で用いるコンテンツ一覧情報の具体例を示す説明図である。
【図36】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図37】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図38】図31に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図39】本発明のさらに他の実施の形態にかかる画像表示装置の構成の概略を示す機能ブロック図である。
【図40】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図41】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図42】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図43】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図44】図39に示した画像表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図45】図39に示した画像表示装置の印刷時における、画像サーバおよび画像プリンタとの情報・データのやり取りの概略を示すシーケンス図である。
【図46】図39に示した画像表示装置における画像プリンタリストの表示処理のフローチャートである。
【図47】図39に示した画像表示装置における画像プリンタテーブル作成スレッドのフローチャートである。
【図48】図39に示した画像表示装置において、画像プリンタテーブル作成スレッドにて作成される画像プリンタテーブルの具体例を示す説明図である。
【図49】フォルダ・画像の階層構成の一例を示す説明図である。
【図50】従来技術にかかる、フォルダアイコンおよび画像サムネイルを一覧表示した一例を示す説明図である。
【図51】従来技術にかかる、フォルダアイコンおよび画像サムネイルを一覧表示した一例を示す説明図である。
【図52】従来技術にかかる、スライドショーの一例を示す説明図である。
【図53】従来技術にかかる、スライドショーの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0230】
100(100A,100B、100C、100D)
画像表示装置(情報処理装置)
131 アイコン表示部(アイコン表示手段)
133 プレビュースライドショー実行部(プレビュースライドショー実行手段)
137 大画面スライドショー実行部(大画面スライドショー実行手段)
302 プレビュー表示領域
303 アイコン表示領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置であって、
上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、
上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともにファイルを示すファイルアイコンを表示するものであり、
上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する大画面スライドショー実行手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置の情報処理方法であって、
上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、
上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための情報処理プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置であって、
上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示手段と、
上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンが選択され、さらに該フォルダアイコンの選択が決定された時、該フォルダアイコンに格納されたファイルおよびフォルダを上記アイコン表示領域に一覧表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記アイコン表示手段は、上記アイコン表示領域にフォルダアイコンとともにファイルを示すファイルアイコンを表示するものであり、
上記アイコン表示手段によって上記アイコン表示領域に一覧表示されたファイルアイコンが選択され、さらに該ファイルアイコンの選択が決定された時、該ファイルアイコンに対応するファイルを含むフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域とは異なる画面にスライドショー表示する大画面スライドショー実行手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
フォルダに格納されたファイルを管理する情報処理装置の情報処理方法であって、
上記フォルダを示すフォルダアイコンをアイコン表示領域に一覧表示するアイコン表示処理と、
上記アイコン表示処理にて上記アイコン表示領域に一覧表示したフォルダアイコンから選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに格納されたファイルを、上記アイコン表示領域と同一画面内のプレビュー表示領域にスライドショー表示するプレビュースライドショー実行処理とを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるための情報処理プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための情報処理プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図14】
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【図18】
【図19】
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【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【公開番号】特開2009−277151(P2009−277151A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130039(P2008−130039)
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月16日(2008.5.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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