説明

情報処理装置、表示制御方法、およびプログラム

【課題】ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることが可能な情報処理装置、表示制御方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】外部装置情報を記憶し操作部と表示部とを備える通信装置と通信を行う通信部と、表示情報を処理し第1の表示画面を表示させる表示処理部と、第1の表示画面に対応する表示情報と取得した外部装置情報に規定される制限とに基づいて制限表示情報を生成し、外部装置情報を記憶する通信装置へ生成した制限表示情報を送信させる制限表示情報生成部とを備え、制限表示情報に基づく第2の表示画面が表示されている通信装置から送信された第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を通信部が受信した場合、表示処理部は、受信された前記表示変更情報に基づいて第1の表示画面を表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新する情報処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アナログテレビジョン方式のテレビジョン放送(以下、「アナログ放送」という。)に替わるテレビジョン放送としてデジタルテレビジョン方式のテレビジョン放送(以下、「デジタル放送」という。)が開始され、従来のアナログ放送を受信可能な情報処理装置に加え、デジタル放送やデータ放送を受信可能な情報処理装置の普及が進んでいる。また、上記のような各種放送を受信可能な情報処理装置の中には、例えば、インターネットなどのネットワークを介してサーバなどの外部装置と通信可能なものも登場している。上記のように、各種放送の受信やネットワークを介した外部装置からのデータ受信をすることによって、情報処理装置は、より情報量が多い表示画面(例えば、映像とデータ放送に応じた画面などが併せて表示された表示画面など)を、表示デバイスに表示させることが可能となっている。
【0003】
このような中、複数の装置間において連携した表示を行う技術が開発されている。外部から取り込んだ情報に基づく画像などを表示する親機と、子機とを有し、親機の表示内容と連携または連動した画像などを子機に表示させる技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。また、表示装置および移動体端末とネットワークを介して接続された管理装置を用いて、当該表示装置と当該移動体端末とにおける表示を連携させる技術としては、例えば、特許文献2が挙げられる。また、HTMLデータを取得した制御装置が、HTMLデータを端末装置が表示可能な画面データに変換し、端末装置に画面データに応じた画面を表示させる技術としては、例えば、特許文献3が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−99313号公報
【特許文献2】特開2008−278266号公報
【特許文献3】特開2008−139981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、情報処理装置が、表示デバイス(情報処理装置が備える表示デバイス、または外部装置としての表示デバイス)に表示させる表示画面はより情報量が多いものとなっている。また、表示画面に含まれる情報量が増えることによって、上記表示画面に対してユーザが行うことが可能なユーザ操作の数はより増えており、ユーザに要求される操作もまたより複雑化している。
【0006】
ここで、ユーザは、例えば、リモートコントローラなどの外部操作装置を操作して当該操作に応じた処理を情報処理装置に行わせることによって、表示画面に対する操作を行う。このとき、一般に、ユーザは、自己が行った操作が表示画面に反映されていることを確認しつつ更なる操作を行うが、要求されるユーザ操作が複雑になればなるほど、実際に操作を行う外部操作装置を目で確認しながら操作を行わなければならない。そのため、情報処理装置が表示させる表示画面の情報量が多くなるにつれて、ユーザの操作性の低下が(実質的な)問題となってきている。
【0007】
上記ユーザの操作性の低下を防止し、ユーザの操作性の向上を図るための方法としては、例えば、情報処理装置が表示させる表示画面と、ユーザが操作可能な操作デバイスと表示画面を表示可能な表示デバイスとを備える通信装置に表示される表示画面とを連携させることが想定される。上記方法を用いる場合には、ユーザは、通信装置に表示された表示画面をみながら通信装置を操作することによって、情報処理装置が表示させる表示画面に対する操作を行うことができる。よって、要求される操作が複雑となったとしても、ユーザは、操作を行う通信装置の表示画面をみながら操作を行うことができるので、ユーザの操作性の低下を防止し、ユーザの操作性の向上を図ることが可能となる。
【0008】
しかしながら、複数の装置間において連携した表示を行う従来の技術(以下、単に「従来の技術」とよぶ場合がある。)を用いたとしても、ユーザの操作性の向上は望めない。以下、従来の技術における問題の一例について説明する。
【0009】
[従来技術の問題]
[I]
親機の表示内容と連携または連動した画像などを子機に表示させる従来の技術(以下、「従来の技術1」という。)は、子機に親機と連携した画像を表示させる。よって、従来の技術1を用いる場合、ユーザは、親機よりもより近くにある子機に表示された表示画面をみながら、外部操作装置を操作することが可能となるので、ユーザの操作性の低下をある程度は、防止できる可能性はある。
【0010】
しかしながら、従来の技術1は、親機と子機それぞれに表示される表示内容を、それぞれの機器の特性(例えば、画面サイズなど)に応じて変える。よって、従来の技術1を用いたとしても、ユーザは、親機(上記情報処理装置に相当)に表示された表示画面に対して操作を行うために、子機に表示された表示画面ではなく、親機に表示された表示画面をみながら表示画面に対する操作を行わなければならなくなる可能性が高い。したがって、従来の技術1を用いたとしても、ユーザの操作性の向上は望めない。
【0011】
[II]
また、表示装置および移動体端末とネットワークを介して接続された管理装置を用いて、当該表示装置と当該移動体端末とにおける表示を連携させる従来の技術(以下、「従来の技術2」という。)は、管理装置が中継することによって、表示装置(上記情報処理装置に相当)と移動体端末とに同一のコンテンツデータを共有させ、表示装置と移動体端末とに同一の表示画面を表示させる。よって、従来の技術2を用いる場合には、表示装置(上記情報処理装置に相当)に表示される表示画面と同一の画面が表示された移動体端末の表示画面をみながら、外部操作装置を操作することが可能となるので、ユーザの操作性の低下をある程度は、防止できる可能性はある。
【0012】
しかしながら、従来の技術2は、管理装置が中継しなければ、表示装置と移動体端末とにおける表示を連携させることはできないので、表示装置と移動体端末とのいずれかが管理装置と通信できない場合には、表示装置と移動体端末とは、連携された表示画面を表示することはできない。上記の場合には、ユーザは、表示装置に表示された表示画面に対して操作を行うために、移動体端末に表示された表示画面ではなく、表示装置に表示された表示画面をみながら表示画面に対する操作を行わなければならなくなる。したがって、従来の技術2を用いたとしても、ユーザの操作性の向上は望めない。
【0013】
[III]
また、制御装置がHTMLデータを端末装置が表示可能な画面データに変換し、端末装置に画面データに応じた画面を表示させる従来の技術(以下、「従来の技術3」という。)は、制御装置が生成した画面データに応じた表示画面を端末装置に表示させ、端末装置における当該表示画面に対する操作を可能とする。よって、従来の技術3を用いる場合には、ユーザは、制御装置が取得したHTMLデータが示す画面に対応する画面が表示された端末装置の表示画面をみながら、操作を行うことができるので、ユーザの操作性の低下をある程度は、防止できる可能性はある。
【0014】
ここで、従来の技術3は、制御装置が、取得したHTML(HyperText Markup Language)データと、予め記憶する汎用画面データとに基づいて、当該HTMLデータから抽出したリンク情報を当該汎用画面データに割り当てることによって、画面データを生成する。しかしながら、従来の技術3に係る制御装置は、表示画面の元となる情報(以下、「表示情報」とよぶ場合がある。)が、例えば、データ放送に係るBML(Broadcast Markup Language)で記述されたBMLデータや、HTMLが拡張された独自フォーマットで記述されたウィジェットデータなど、HTMLデータ以外の情報(データ)である場合には、画面データを生成することができない。
【0015】
よって、従来の技術3に係る制御装置が表示デバイスに表示画面を表示させる構成であると仮定すると、従来の技術3を用いたとしても、ユーザは、制御装置(上記情報処理装置に対応)が表示する表示画面に対して操作を行うために、端末装置に表示された表示画面ではなく、制御装置が表示させた表示画面をみながら表示画面に対する操作を行わなければならなくなる。したがって、従来の技術3を用いたとしても、ユーザの操作性の向上は望めない。
【0016】
上述したように、従来の技術1〜従来の技術3に示すような複数の装置間において連携した表示を行う従来の技術を用いたとしても、ユーザの操作性の向上は、望むべくもない。
【0017】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信を行う通信部と、1、または2以上の表示情報を処理し、処理した上記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる表示処理部と、上記第1の表示画面に対応する表示情報と、上記通信装置から取得した上記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、上記第1の表示画面と対応し上記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成し、上記外部装置情報を記憶する上記通信装置へ生成した上記制限表示情報を送信させる制限表示情報生成部とを備え、上記制限表示情報に基づく上記第2の表示画面が表示されている上記通信装置から送信された、上記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を、上記通信部が受信した場合、上記表示処理部は、受信された上記表示変更情報に基づいて、上記第1の表示画面を上記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新する情報処理装置が提供される。
【0019】
かかる構成では、通信装置の表示の制限を超えない新たな表示情報(制限表示情報)を生成して、生成した表示情報に応じた画面を通信装置に表示させる。つまり、かかる構成では、自装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)と対応する、通信装置の表示の制限内の表示画面(第2の表示画面)を通信装置に表示させる。また、かかる構成では、通信装置から送信された表示変更情報に基づいて自装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)の表示内容を更新することにより、通信装置における表示画面(第2の表示画面)と自装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)とを連動させる。よって、かかる構成により、通信装置をリモートコントローラなどの外部操作装置としてユーザに利用させることが可能となる。
【0020】
また、かかる構成の情報処理装置が例えばDTV(Digital Television)表示装置である場合、TV視聴中に表示画面に表示されたユーザが操作可能な操作用情報(表示情報の一例)を例えばHTML化して通信装置に転送することによって、当該通信装置におけるユーザによるTV操作を可能とする。かかる構成では、通信装置から取得した外部装置情報に基づいて情報処理装置側で通信装置向けに適した操作用情報のレイアウト設定をすることが可能であるので、通信装置における上記TV操作の操作性向上への寄与度が大きい。
【0021】
また、上記通信装置に表示されている上記第2の表示画面を更新するか否かを判定する表示更新判定部をさらに備え、上記表示更新判定部は、上記表示変更情報に基づいて上記第1の表示画面が更新された場合、上記表示処理部の処理結果に基づいて、更新された上記第1の表示画面が上記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むか否かを判定し、更新された上記第1の表示画面が上記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含む場合に、更新された上記第1の表示画面に対応する制限表示情報を上記制限表示情報生成部に生成させてもよい。
【0022】
また、上記制限表示情報生成部は、上記表示更新判定部から制限表示情報を生成する生成命令が伝達された場合、上記表示処理部の処理結果に基づいて、上記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容のみを示す制限表示情報を生成してもよい。
【0023】
また、上記表示更新判定部は、上記表示変更情報に基づかずに上記第1の表示画面が更新された場合、上記表示処理部の処理結果に基づいて、更新された上記第1の表示画面に対応する制限表示情報を上記制限表示情報生成部に生成させてもよい。
【0024】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信可能であり、1、または2以上の表示情報を処理して処理した上記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる情報処理装置における表示制御方法であって、上記第1の表示画面に対応する表示情報と、上記通信装置から取得した上記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、上記第1の表示画面と対応し上記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成するステップと、上記外部装置情報を記憶する上記通信装置へ上記生成するステップにおいて生成された上記制限表示情報を送信するステップと、上記送信するステップにおいて送信された上記制限表示情報に基づく上記第2の表示画面が表示されている上記通信装置から送信された、上記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を受信するステップと、上記受信するステップにおいて上記表示変更情報が受信された場合、受信された上記表示変更情報に基づいて、上記第1の表示画面を上記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新するステップとを有する表示制御方法が提供される。
【0025】
かかる方法では、通信装置の表示の制限を超えない新たな表示情報(制限表示情報)を生成して、生成した表示情報に応じた画面を通信装置に表示させる。つまり、かかる方法では、情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)と対応する、通信装置の表示の制限内の表示画面(第2の表示画面)を通信装置に表示させる。また、かかる方法では、通信装置から送信された表示変更情報に基づいて情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)の表示内容を更新することにより、通信装置における表示画面(第2の表示画面)と情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)とを連動させる。よって、かかる方法を用いることにより、通信装置をリモートコントローラなどの外部操作装置としてユーザに利用させることが可能となる。
【0026】
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信可能であり、1、または2以上の表示情報を処理して処理した上記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる情報処理装置に用いることが可能なプログラムであって、上記第1の表示画面に対応する表示情報と、上記通信装置から取得した上記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、上記第1の表示画面と対応し上記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成するステップ、上記外部装置情報を記憶する上記通信装置へ上記生成するステップにおいて生成された上記制限表示情報を送信するステップ、上記送信するステップにおいて送信された上記制限表示情報に基づく上記第2の表示画面が表示されている上記通信装置から送信された、上記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を受信するステップ、上記受信するステップにおいて上記表示変更情報が受信された場合、受信された上記表示変更情報に基づいて、上記第1の表示画面を上記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
【0027】
かかるプログラムでは、通信装置の表示の制限を超えない新たな表示情報(制限表示情報)を生成して、生成した表示情報に応じた画面を通信装置に表示させる。つまり、かかるプログラムでは、情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)と対応する、通信装置の表示の制限内の表示画面(第2の表示画面)を通信装置に表示させる。また、かかるプログラムでは、通信装置から送信された表示変更情報に基づいて情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)の表示内容を更新することにより、通信装置における表示画面(第2の表示画面)と情報処理装置が表示させている表示画面(第1の表示画面)とを連動させる。よって、かかるプログラムが用いられることにより、通信装置をリモートコントローラなどの外部操作装置としてユーザに利用させることが可能となる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係る制限表示情報を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施形態に係る制限表示情報を説明するための説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る制限表示情報を説明するための説明図である。
【図5】本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理の一例を説明するための説明図である。
【図6】本発明の実施形態に係る通信装置情報の一例を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態に係る情報処理装置情報の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る情報処理装置が表示させる第1の表示画面の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態に係る表示更新処理の第1の例を説明するための説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第1の更新例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第1の更新例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第2の更新例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第2の更新例を示す説明図である。
【図14】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第3の更新例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第3の更新例を示す説明図である。
【図16】本発明の実施形態に係る通信装置に表示される仮想的な操作キーの一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施形態に係る表示更新処理の第2の例を説明するための説明図である。
【図18】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第4の更新例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第4の更新例を示す説明図である。
【図20】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図21】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す説明図である。
【図22】本発明の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0031】
(本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理システム1000」とよぶ場合がある。)を構成する各装置の構成について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチについて説明する。
【0032】
[情報処理システムの概要]
本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチを説明するための前提として、情報処理システム1000の概要について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の概要を説明するための説明図である。
【0033】
図1を参照すると、情報処理システム1000は、情報処理装置100と、通信装置200とを有する。
【0034】
〔情報処理装置100の概要〕
情報処理装置100は、テレビ塔などから送信された放送信号がのせられた放送波300を受信し、および/または、ネットワーク400を介して(あるいは、直接的に)外部装置と通信を行うことによって、当該外部装置から送信される送信データを受信する。そして、情報処理装置100は、受信した放送信号、および/または、受信した送信データを処理し、処理結果に応じた表示画面を、例えば、情報処理装置100が備えうる表示部(後述する)、または、接続された外部表示装置に表示させる。
【0035】
ネットワーク400としては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN。Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN。Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
【0036】
ここで、情報処理装置100における放送波300に係る放送信号の直接的な受信とは、例えば、情報処理装置100が、放送波300を受信することを指す。また、情報処理装置100における放送波300に係る放送信号の間接的な受信とは、例えば、放送波300を受信した外部アンテナから伝達される放送信号を情報処理装置100が受信すること、または、放送信号をセットトップボックス(Set Top Box)などを介して受信することをいう。本発明の実施形態に係る放送信号としては、例えば、アナログ放送に係る放送信号や、デジタル放送に係る放送信号が挙げられる。以下では、情報処理装置100が、デジタル放送に係る放送信号を処理する場合を例に挙げて説明する。
【0037】
また、本発明の実施形態に係る放送信号には、例えば、映像(動画像または静止画像を示す。以下、同様とする。)を示す映像信号や、音声(音楽も含む。以下、同様とする。)を示す音声信号、BMLデータやEPG(Electronic Program Guide)データなどのデータ放送に係る各種データなどが含まれる。
【0038】
また、本発明の実施形態に係る送信データとしては、例えば、HTMLデータや、HTMLが拡張された独自フォーマットで記述されたウィジェットデータ、XML(Extensible Markup Language)データ、映像ストリーミングデータなどが挙げられる。
【0039】
以下では、例えば、受信した放送信号のうちの表示に関する情報(表示画面の元となる情報)や、受信した送信データのうちの表示に関する情報、情報処理装置100が記憶するコンテンツデータなど、情報処理装置100がデコードなどの各種処理を行うことにより表示画面を構成する情報(データ)を、「表示情報」という。情報処理装置100は、1、または2以上の表示情報を処理することによって、処理した表示情報に応じた表示画面(以下、「第1の表示画面」とよぶ場合がある。)を表示させる。
【0040】
また、以下では、情報処理装置100が、表示画面を表示可能な表示部を備え、第1の表示画面を当該表示部に表示させる場合を例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、表示部を備えていなくてもよく、(表示部の有無によらず)接続された外部ディスプレイなどの外部表示装置に第1の表示画面を表示させることができる
【0041】
また、情報処理装置100は、通信装置200と通信を行い、後述する本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理を行うことによって、第1の表示画面と、通信装置200が備える表示部(後述する)に表示される表示画面とを連動(または、連携)させる。
【0042】
ここで、情報処理装置100と通信装置200とは、例えば、IEEE802.11bや、IEEE802.15.1などを用いた無線通信や、USB(Universal Serial Bus)やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)、LANなどによる有線通信を行う。
【0043】
〔通信装置200の概要〕
通信装置200は、情報処理装置100と通信可能な装置であり、ユーザが操作可能な操作部(後述する)と表示画面を表示可能な表示部(後述する)とを備える。通信装置200のユーザは、操作部を用いることによって、表示部に表示された表示画面に対する操作を行う。なお、本発明の実施形態に係る通信装置200は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能な操作表示部を備えることもできる。
【0044】
情報処理システム1000は、例えば上記のような情報処理装置100と通信装置200とを有する。以下、図1に示す情報処理システム1000を例に挙げて、本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチについて説明する。
【0045】
[操作性向上アプローチの概要]
本発明の実施形態では、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面と、通信装置200に表示される表示画面とを連動(または、連携。以下同様とする。)させることによって、ユーザの操作性の向上を図る。
【0046】
より具体的には、本発明の実施形態では、情報処理装置100が、例えば下記の(1)の処理(制限表示情報生成処理)、(2)の処理(表示更新処理)を行うことによって、ユーザの操作性を向上させる。ここで、以下に説明する(1)の処理(制限表示情報生成処理)、(2)の処理(表示更新処理)は、本発明の実施形態に係る表示制御方法に係る処理と捉えることができる。
【0047】
(1)制限表示情報生成処理
情報処理装置100は、表示させている第1の表示画面に対応する表示情報と、通信装置200から取得した通信装置情報(外部装置情報)とに基づいて、制限表示情報を生成する。そして、情報処理装置100は、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信することによって、通信装置200に制限表示情報に応じた表示画面を表示させる。以下では、本発明の実施形態に係る制限表示情報に基づいて通信装置200に表示される表示画面を、「第2の表示画面」という。
【0048】
ここで、本発明の実施形態に係る通信装置情報(外部装置情報)とは、表示に関する制限が規定される情報であり、少なくとも通信装置200が記憶する。情報処理装置100は、通信装置200から通信装置情報を取得することによって、通信装置200における表示の制限を一意に特定する。
【0049】
通信装置情報には、例えば、通信装置200が対応しているブラウザの言語や、表示可能なウインドウサイズ、表示可能なウインドウの最大数などの表示に関する制限に係る情報が含まれる。なお、本発明の実施形態に係る通信装置情報は、通信装置の種別などを規定する機器情報(例えば、通信装置のモデル名やバージョンなど)や、認証などに用いるキー情報、通信に用いるフォーマットを規定する情報などをさらに含んでいてもよい。上記通信に用いるフォーマットを規定する情報としては、例えば、部分的な表示の更新が発生した場合に、通信装置200が当該部分のみ更新することが可能であるか否かを示す情報が挙げられる。
【0050】
また、本発明の実施形態に係る制限表示情報とは、第1の表示画面と対応する表示画面であってかつ通信装置200が表示可能な表示画面(第2の表示画面)を表示させるための情報である。情報処理装置100は、上記のように、通信装置200から通信装置情報を取得することによって、通信装置200における表示の制限を一意に特定する。よって、情報処理装置100は、表示させている第1の表示画面に対応する表示情報に基づいて、取得した通信装置情報により特定された表示の制限を超えない新たな表示情報(制限表示情報)を生成することができる。
【0051】
制限表示情報は、例えば、表示可能なコンテンツの数を示すウインドウ数や、個々のウインドウの表示位置を示すウインドウ位置、どのウインドウにフォーカスがあるかを示すフォーカス情報などの表示に関する情報と、表示内容を示す情報を含む。情報処理装置100は、例えば、第1の表示画面を構成する表示情報を通信装置200がサポートする言語体系にあわせて適宜変更した表示情報を、上記表示内容を示す情報とする。本発明の実施形態に係る制限表示情報の具体例については、後述する。
【0052】
図2〜図4は、本発明の実施形態に係る制限表示情報を説明するための説明図である。ここで、図2は、情報処理装置100が表示させた第1の表示画面の一例を示しており、図3は、本発明の実施形態に係る制限表示情報の一例を示している。また、図4は、制限表示情報に基づいて通信装置200に表示された第2の表示画面の一例を示している。
【0053】
図2に示す第1の表示画面は、映像と、データ放送に係る情報と、ウィジェットとが同時に表示されている表示画面を示している。情報処理装置100は、複数の表示情報を処理することによって、図2に示すような複数の機能が一画面に表示される表示画面を表示させる。以下では、図2に示すように第1表示画面を構成する個々の機能を有する画面部品を、「パーツ」とよぶ場合がある。なお、各パーツは、1または2以上の表示情報に対応する。
【0054】
情報処理装置100は、通信装置200から取得した通信装置情報に基づいて、通信装置200が処理可能な形式(例えば、ブラウザ言語情報に基づく形式)により、各パーツを通信装置200が表示可能な形式のデータとする。各パーツを通信装置200が表示可能な形式のデータとすることによって、情報処理装置100は、通信装置200における制限表示情報に基づく表示を行い、また、通信装置200が有する機能(例えば、ブラウザエンジンなど)を活用する。
【0055】
図2は、情報処理装置100が、パーツそれぞれをHTML形式の記述によりまとめた例を示している。ここで、情報処理装置100は、例えば、パーツに対応する表示情報がHTMLデータである場合には、表示情報そのものを用いる。また、情報処理装置100は、パーツに対応する表示情報がHTMLデータでない場合には、当該表示情報を加工することによって、通信装置200のHTMLブラウザエンジンにより描画が可能となるようにデータを形成する。例えば番組表画面など、もともとHTMLで記述されていないパーツが存在した場合でも、情報処理装置100は、表示させている第1の表示画面に係るパーツであるので、当該パーツの表示位置や表示内容を把握することが可能である。よって、情報処理装置100は、もともとHTMLで記述されていないパーツが存在した場合においても、通信装置200のHTMLブラウザエンジンにより描画が可能となるようにデータを形成することができる。
【0056】
なお、情報処理装置100は、例えば、HTMLで記述されたパーツを予めROM(Read Only Memory)などに記憶し、適宜ROMから当該HTMLで記述されたパーツを読み出すことによって、制限表示情報の生成時間の短縮を図ってもよい。
【0057】
ここで、情報処理装置100は、各パーツのデータを形成する際に、少なくともフォーカスが当たりうるオブジェクトに対しては、オブジェクトを識別するためのID(例えば図3に示す“TV div id”)を付加する。情報処理装置100がオブジェクトにIDが付加された制限表示情報を生成することによって、情報処理装置100と通信装置200とは、それぞれの表示画面に変化があった場合において、変化に係るオブジェクトの通知を容易に行うことができる。
【0058】
また、情報処理装置100は、通信装置200から取得した通信装置情報に含まれる表示の制限に関する情報を用いることによって、通信装置200の表示能力を超えない範囲で制限表示情報を生成する。図3では、第1の表示画面に表示されている映像が含まれない制限表示情報の一例を示している。なお、通信装置200がウィジェットを表示できない場合には、情報処理装置100は、例えば、第1の表示画面にウィジェットに対応するパーツがあったとしても、ウィジェットを含む制限表示情報を生成しない。また、情報処理装置100は、第1の表示画面が、通信装置200が表示可能な最大ウインドウ数を超える数のパーツを含む場合には、通信装置情報に含まれる他の制限や予め設けられた優先度などに基づいて、1つのパーツを選択して当該パーツが含まれる制限表示情報を生成する。
【0059】
また、情報処理装置100は、通信装置情報を用いることによって、通信装置200が対応する解像度に合わせて画像サイズやパーツサイズなどが調整された制限表示情報を生成する。また、情報処理装置100は、例えば、スクロールバーなど第1の表示画面には含まれない要素を含む制限表示情報を生成してもよい。上記のように画像サイズやパーツサイズなどが調整されずにスクロールバーが付加された制限表示情報が生成された場合、通信装置200の表示部には、例えば、第1の表示画面に含まれる文字が、画像サイズやパーツサイズなどが調整された場合よりもより大きく表示されることとなる。また、上記の場合、情報処理装置100は、例えば、表示範囲を明示した制限表示情報を生成する。
【0060】
ここで、例えば、第1の表示画面にリスト形式で表示されたパーツが存在する場合には、画像サイズやパーツサイズなどが調整されないことによって、視認性をより高めることが可能となる。よって、情報処理装置100が、第1の表示画面の表示内容に基づいて、選択的に画像サイズやパーツサイズなどが調整された制限表示情報を生成することによって、情報処理装置100は、ユーザの操作性をより高めることができる。また、情報処理装置100は、通信装置200から取得した通信装置情報に基づいて通信装置200向けに適したレイアウト設定をすることが可能であるので、情報処理装置100における制限表示情報の生成は、通信装置200における操作性向上への寄与度が大きい。
【0061】
また、第1の表示画面を構成する各パーツ内には、例えば、スクリプト情報など表示には関係のない情報が含まれる場合がある。上記の場合、情報処理装置100は、例えば、各パーツにおける上記表示には関係のない情報が削除された制限表示情報を生成する。上記のように表示には関係のない情報が削除された制限表示情報を生成することによって、情報処理装置100は、通信装置200との間における、制限表示情報の送受信に係る通信におけるトランザクションの総量を低減させることが可能となる。
【0062】
なお、情報処理装置100が、表示には関係のない情報を含む制限表示情報を生成することができることは、言うまでもない。上記の場合には、例えば、制限表示情報を受信した通信装置200が、表示には関係のない情報を削除する、または、当該表示には関係のない情報を処理しなければよい。
【0063】
情報処理装置100は、上記にようにパーツごとに処理を行うことによって、例えば図2に示すような制限表示情報を生成する。ここで、図2は、パーツそれぞれの表示位置、生成した各HTMLのデータ、フォーカスの初期位置に基づいて情報処理装置100が生成した、XML形式の制限表示情報の一例を示している。
【0064】
なお、情報処理装置100は、例えば、通信装置200から取得した通信装置情報に基づいて、通信装置200が表示可能な任意の形式の制限表示情報を生成してもよい。
【0065】
例えば図2に示す制限表示情報を受信した通信装置200は、受信した制限表示情報を処理して、制限表示情報に応じた第2の表示画面を表示させる。より具体的には、通信装置200は、制限表示情報に含まれる表示位置の情報からウインドウを生成し、生成した各ウインドウごとに対応するパーツの描画処理を行う。よって、通信装置200の表示部には、図3に示すように、図2に示す第1の表示画面と対応し、かつ通信装置200の表示制限を超えない第2の表示画面が表示されることとなる。
【0066】
ここで、通信装置200は、例えば、拡大表示などに係る各種処理を行うことによって、拡大表示された第2の表示画面を表示する。上記によって、通信装置200は、視認性がより向上した第2の表示画面を表示することが可能となる。
【0067】
情報処理装置100は、例えば上記のように、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信することによって、表示させている第1の表示画面に対応する第2の表示画面を通信装置200に表示させる。通信装置200に第1の表示画面に対応する第2の表示画面が表示されることによって、ユーザは、通信装置200に表示された第2の表示画面をみながら通信装置200を操作することにより情報処理装置100が表示させている第1の表示画面に対する操作を行うことができる。つまり、通信装置200に第1の表示画面に対応する第2の表示画面が表示されることによって、ユーザが第1の表示画面と操作を行う通信装置200とを交互にみながら操作を行う必要がなくなる。
【0068】
したがって、情報処理装置100は、上記(1)の処理を行うことによって、ユーザの操作性をより向上させることができる。
【0069】
なお、本発明の実施形態では、情報処理装置100が、第1の表示画面に対応する全ての表示情報を通信装置200へ送信し、通信装置200が、制限表示情報に相当する情報を生成して表示画面を表示してもよい。
【0070】
(2)表示更新処理
上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)によって、例えば図3に示すような第2の表示画面を通信装置200に表示させると、情報処理装置100は、表示させている第1の表示画面、および/または、通信装置200に表示させている第2の表示画面を選択的に更新させる。
【0071】
より具体的には、情報処理装置100は、通信装置200から送信された表示変更情報が受信された場合、受信した表示変更情報に基づいて、第1の表示画面を表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新する。
【0072】
ここで、本発明の実施形態に係る表示変更情報とは、第2の表示画面に対する変更内容を示す情報である。通信装置200は、第2の表示画面に対して行われた操作に基づいて、例えばフォーカス移動や、文字入力、その他のキー操作を示す表示変更情報を情報処理装置100へ送信する。ここで、フォーカス移動を示す表示更新情報としては、例えば、フォーカス移動を示すフォーカス移動識別子やフォーカス移動後の部品IDなどが挙げられる。また、文字入力を示す表示更新情報としては、例えば、文字入力を示す文字入力識別子および入力文字(文字列)や、入力対象の部品を示す部品IDなどが挙げられる。また、その他のキー操作を示す表示更新情報としては、例えば、キー入力を示すキー入力識別子や、キー情報、入力対象の部品を示す部品IDなどが挙げられる。
【0073】
通信装置200から送信された表示変更情報を受信した情報処理装置100は、受信した表示変更情報に含まれる変更内容に応じて、第1の表示画面の表示内容を更新する。
【0074】
なお、通信装置200は、例えば、ユーザ操作がなされた通信装置200の操作部の操作キー(例えば、ボタンなど)を示す操作キー情報を、表示変更情報として情報処理装置100へ送信してもよい。情報処理装置100における表示変更情報に応じた第1の表示画面の表示内容の更新の具体例については、後述する。
【0075】
また、情報処理装置100は、通信装置200に表示されている第2の表示画面を更新するか否かを判定する。そして、情報処理装置100は、判定結果に応じて選択的に新たな制限表示情報を生成して通信装置200へ送信することによって、通信装置200に表示されている第2の表示画面を選択的に更新させる。
【0076】
より具体的には、情報処理装置100は、表示変更情報に基づいて第1の表示画面が更新された場合には、例えば、更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むか否かを判定する。そして、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含む場合に、更新された第1の表示画面に対応する制限表示情報を新たに生成して、生成した新たな制限表示情報を通信装置200へ送信する。
【0077】
新たに生成された上記制限表示情報を受信した通信装置200は、受信した制限表示情報を処理する。よって、通信装置200の表示部には、情報処理装置100が新たに生成した制限表示情報に応じた第2の表示画面、すなわち、更新された第2の表示画面が表示されることとなる。
【0078】
また、情報処理装置100は、表示変更情報に基づかずに第1の表示画面が更新された場合、更新された第1の表示画面に対応する制限表示情報を新たに生成して、生成した新たな制限表示情報を通信装置200へ送信する。
【0079】
通信装置200が、上記と同様に受信した制限表示情報を処理することによって、通信装置200の表示部には、更新された第2の表示画面が表示される。
【0080】
ここで、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面を構成する各パーツに基づいて制限表示情報を生成する。また、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面を構成する各パーツのうち、更新前の第1の表示画面から変更された一部のパーツのみに基づいて制限表示情報を生成してもよい。上記の場合、生成された制限表示情報は、例えば、表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容のみを示すこととなるので、制限表示情報の送受信に係る通信におけるトランザクションの総量を低減させることが可能となる。
【0081】
また、情報処理装置100は、第1の表示画面の全部または一部を示す新たな表示変更情報を通信装置200へ送信することによって、通信装置200に表示された第2の表示画面を更新させる。
【0082】
情報処理装置100は、例えば上記のように、表示させている第1の表示画面、および/または、通信装置200に表示させている第2の表示画面を選択的に更新させる。よって、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面と通信装置200に表示される第2の表示画面とは連動して更新されるので、第1の表示画面の表示内容と第2の表示画面の表示内容とは、対応した状態に保たれる。
【0083】
よって、ユーザは、通信装置200に表示された第2の表示画面をみながら通信装置200を操作することによって、情報処理装置100が表示させている第1の表示画面に対する操作を行うことができるので、第1の表示画面と操作を行う通信装置200とを交互にみながら操作を行う必要がなくなる。したがって、情報処理装置100は、上記(2)の処理を行うことによって、ユーザの操作性をより向上させることができる。
【0084】
情報処理装置100は、例えば上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)、(2)の処理(表示更新処理)を行うことによって、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面と、通信装置200の表示部に表示される第2の表示画面とを連動(または、連携)させる。よって、ユーザは、通信装置200に表示された第2の表示画面をみながら通信装置200を操作することによって、情報処理装置100が表示させている第1の表示画面に対する操作を行うことができるので、第1の表示画面と操作を行う通信装置200とを交互にみながら操作を行う必要がなくなる。
【0085】
したがって、情報処理装置100は、上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)、(2)の処理(表示更新処理)を行うことによって、従来の技術を用いる場合よりもユーザの操作性の低下が生じる可能性をより低減させることができる。また、情報処理装置100は、ユーザの操作性の低下を防止することによって、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0086】
[操作性向上アプローチに係る処理]
次に、上述した本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理について説明する。図5は、本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理の一例を説明するための説明図である。
【0087】
情報処理装置100と通信装置200とは、通信を開始する場合、それぞれ接続処理を行う(S100)。
【0088】
ステップS100において接続が確立すると、通信装置200は、通信装置情報(外部装置情報)を情報処理装置100へ送信する(S102)。ここで、通信装置200は、接続の確立に応じて、予め記憶している通信装置情報を自動的に送信する。なお、通信装置200は、例えば、情報処理装置100から送信される、通信装置情報の送信を要求する通信装置情報送信要求に基づいて、通信装置情報を送信してもよい。また、通信装置200は、通信装置情報を適宜生成して、生成した通信装置情報を送信してもよい。
【0089】
図6は、本発明の実施形態に係る通信装置情報の一例を示す説明図である。通信装置200は、例えば図6に示すような通信装置情報を送信する。
【0090】
ステップS102において通信装置200から送信された通信装置情報を受信した情報処理装置100は、情報処理装置情報を通信装置200へ送信する(S104)。
【0091】
ここで、本発明の実施形態に係る情報処理装置情報とは、例えば、通信対象の装置に対して情報処理装置100に関する情報を伝達するために用いる情報である。情報処理装置100は、受信した通信装置情報に基づいて、例えば生成する可能性のある制限表示情報に係るブラウザ言語や、ウインドウの最大サイズ、ウインドウの最大数を判定し、判定結果を情報処理装置情報として送信する。
【0092】
情報処理装置情報には、例えば、情報処理装置100が通知する可能性があるブラウザの言語や、表示可能なウインドウサイズ、表示可能なウインドウの最大数などの表示に係る情報が含まれる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置情報は、例えば、情報処理装置の種別などを規定する機器情報(例えば、情報処理装置のモデル名やバージョンなど)や、制御に使用するキー情報(キーマッピング情報)、通信に用いるフォーマットを規定する情報などをさらに含んでいてもよい。上記通信に用いるフォーマットを規定する情報としては、例えば、部分的な表示の更新が発生した場合における通知方法(部分的な通知または全部を通知)を示す情報が挙げられる。
【0093】
図7は、本発明の実施形態に係る情報処理装置情報の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば図7に示すような情報処理装置情報を送信する。
【0094】
ステップS104において情報処理装置100から送信された情報処理装置情報を受信した通信装置200は、情報処理装置情報の内容を確認し、確認した結果を送信する(S106)。ここで、通信装置200は、ステップS106において、情報処理装置情報に基づいて、例えば、情報処理装置100が生成する可能性のある制限表示情報が、通信装置200の表示の制限の範囲内であるかなどを確認する。
【0095】
情報処理装置100は、ステップS106において通信装置200から送信された応答に基づいて、通信装置200に対してステップS104において送信した情報処理装置情報の内容に基づく制限表示情報を送信しても問題がないかを確認する。よって、ステップS102の処理〜ステップS106の処理は、情報処理装置100と通信装置200との間における、一種の認証処理と捉えることができる。以下では、ステップS106において、通信装置200が問題がない旨の応答(正常な応答)を行ったものとして説明する。
【0096】
情報処理装置100は、上述した制限表示情報生成処理(上記(1)の処理)を行い(S108)、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信する(S110)。
【0097】
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が表示させる第1の表示画面の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、データ放送が表示されている画面(図8の(a))や、各種設定画面や番組表画面(図8(b))、Webページが表示された画面(図8(c))、ウィジェットが表示された画面(図8(d))など、表示されている第1の表示画面に基づいて、制限表示情報を生成する。
【0098】
ステップS110において情報処理装置100から送信された制限表示情報を受信した通信装置200は、受信した制限表示情報を処理し、例えば図4に示すような制限表示情報に基づく第2の表示画面を表示させる(S112。表示処理)。
【0099】
ここで、ステップS108の処理〜S112の処理が、上述した(1)の処理(制限表示情報生成処理)に係る処理に該当する。
【0100】
ステップS112において通信装置200に第2の表示画面が表示されると、情報処理装置100と通信装置200とは、表示更新処理(上記(2)の処理)を行う(S114)。ここで、ステップS114の処理は、情報処理装置100と通信装置200との通信が終了するまで(後述するステップS116の処理が行われるまで)、複数回繰り返されうる。
【0101】
〔表示更新処理の一例〕
〔A〕表示更新処理の第1の例
図9は、本発明の実施形態に係る表示更新処理の第1の例を説明するための説明図である。ここで、図9は、ユーザが通信装置200に表示された第2の表示画面に対して操作を行った場合における表示更新処理の一例を示している。
【0102】
通信装置200は、第2の表示画面に対する操作が行われると、表示変更情報を情報処理装置100へ送信する(S200)。
【0103】
ステップS200において通信装置200から送信された表示変更情報を受信すると、情報処理装置100は、表示変更情報に基づいて第1の表示画面を更新する(S202。表示処理)。
【0104】
ステップS202において第1の表示画面が更新されると、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むか否かを判定する(S204。表示更新判定処理)。
【0105】
ステップS204において更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むと判定された場合には、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面に対応する制限表示情報を新たに生成する(S206)。そして、情報処理装置100は、ステップS206において生成した新たな制限表示情報を通信装置200へ送信する(S208)。
【0106】
また、ステップS204において更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むと判定されない場合には、情報処理装置100は、ステップS206の処理を行わない。上記の場合には、第1の表示画面のみが更新されることとなる。
【0107】
ステップS208において情報処理装置100から送信された制限表示情報を受信した通信装置200は、受信した制限表示情報に基づいて第2の表示画面を更新する(S210。表示処理)。上記の場合には、第1の表示画面に加え、第2の表示画面が連動して更新されることとなる。
【0108】
ユーザが通信装置200に表示された第2の表示画面に対して操作を行った場合、情報処理装置100と通信装置200とは、例えば図9に示す処理を行うことによって、第1の表示画面と第2の表示画面とを選択的に更新する。
【0109】
ここで、図9に示す表示更新処理の第1の例において、更新される第1の表示画面と第2の表示画面との一例について説明する。
【0110】
〔A−1〕表示画面の第1の更新例
図10、図11は、本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第1の更新例を示す説明図である。ここで、図10は、通信装置200に表示される第2の表示画面の一例を示しており、図11は、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面の一例を示している。
【0111】
第2の表示画面におけるフォーカスFが、フォーカス移動操作(ユーザ操作の一例)によって図10(a)の位置から図10(b)の位置へと変化すると、通信装置200は、ユーザ操作に応じた表示変更情報を情報処理装置100へ送信する。ここで、上記表示変更情報には、例えば、フォーカス移動識別子とフォーカス移動後の部品IDとが含まれる。
【0112】
通信装置200から送信された表示変更情報を受信した情報処理装置100は、表示変更情報に基づいて、第1の表示画面を更新する。よって、第1の表示画面におけるフォーカスFは、図11(a)の位置から図11(b)の位置へと変化する。また、このとき、更新後の第1の表示画面は表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含まないので、情報処理装置100は、通信装置200に表示されている第2の表示画面を更新させない。
【0113】
〔A−2〕表示画面の第2の更新例
図12、図13は、本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第2の更新例を示す説明図である。ここで、図12は、通信装置200に表示される第2の表示画面の一例を示しており、図13は、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面の一例を示している。
【0114】
図12(a)に示すように第2の表示画面におけるフォーカスFがフォームに位置するとき文字入力操作(ユーザ操作の一例)が行われると、図12(b)に示すようにフォームに文字が表示され、通信装置200は、ユーザ操作に応じた表示変更情報を情報処理装置100へ送信する。ここで、上記表示変更情報には、例えば、文字入力識別子および入力文字(文字列)と、入力対象部品IDとが含まれる。
【0115】
通信装置200から送信された表示変更情報を受信した情報処理装置100は、表示変更情報に基づいて第1の表示画面を更新する。よって、第1の表示画面におけるフォームは、図13(a)のように文字が未入力の状態から図13(b)のように文字が入力された状態へと変化する。また、このとき、更新後の第1の表示画面は表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含まないので、情報処理装置100は、通信装置200に表示されている第2の表示画面を更新させない。
【0116】
〔A−3〕表示画面の第3の更新例
図14、図15は、本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第3の更新例を示す説明図である。ここで、図14は、通信装置200に表示される第2の表示画面の一例を示しており、図15は、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面の一例を示している。
【0117】
図14(a)に示すように第2の表示画面における送信の位置にフォーカスFがあるときに、例えば通信装置200の操作部の決定ボタンが押下されると、通信装置200は、ユーザ操作に応じた表示変更情報を情報処理装置100へ送信する。このとき、表示の変更のトリガとなるユーザ操作は行われているが、第2の表示画面には表示を更新させる必要はないため表示は変化しない(変化させない)。ここで、上記表示変更情報には、例えば、キー入力識別子と、キー情報と、入力対象部品IDとが含まれる。
【0118】
通信装置200から送信された表示変更情報を受信した情報処理装置100は、表示変更情報に基づいて第1の表示画面を更新する。よって、情報処理装置100は、フォーカスFが位置する送信に係る処理を行うことから、第1の表示画面は、図15(a)の状態から図15(b)に示す処理中を示す状態へと更新される。また、情報処理装置100は、処理結果に基づいて第1の表示画面に表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容が生じた場合には、制限表示情報を生成して、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信する。上記の場合、第2の表示画面は、制限表示情報に基づいて変化する。
【0119】
図16は、本発明の実施形態に係る通信装置200に表示される仮想的な操作キーの一例を示す説明図である。図16に示すような仮想的な操作キーがユーザ操作により選択された場合には、通信装置200は、仮想的な操作キーに対応するキー情報を含む表示変更情報を情報処理装置100へ送信する。よって、上記の場合、情報処理装置100は、仮想的な操作キーに応じた処理を行うこととなる。
【0120】
また、図16に示すような仮想的な操作キーが表示されることによって、例えば、通信装置200の操作部が有するボタンなどの数が少ない場合であっても、より多様な操作をユーザに行わせることが可能となる。
【0121】
図9に示す表示更新処理の第1の例では、例えば、上記〔A−1〕〜〔A−3〕に示すように、第1の表示画面と第2の表示画面とが更新される。
【0122】
〔B〕表示更新処理の第2の例
図17は、本発明の実施形態に係る表示更新処理の第2の例を説明するための説明図である。ここで、図17は、ユーザが通信装置200に表示された第2の表示画面に対して操作を行っていない場合における表示更新処理の一例を示している。
【0123】
例えば第1の表示画面に表示されていたウィジェットの表示内容が更新された場合など、第1の表示画面を更新すると(S300。表示処理)、情報処理装置100は、ステップS300の処理結果に基づいて第2の表示画面の更新を行うか否かを判定する(S302。表示更新判定処理)。ここで、情報処理装置100は、ステップS300における更新が表示内容を変化させない更新であった場合には、ステップS304の処理を行わない。
【0124】
ステップS300における更新が表示内容を変化させる更新であった場合には、情報処理装置100は、図9に示すステップS206と同様に、更新された第1の表示画面に対応する制限表示情報を新たに生成する(S304)。そして、情報処理装置100は、ステップS304において生成した新たな制限表示情報を通信装置200へ送信する(S306)。
【0125】
ステップS306において情報処理装置100から送信された制限表示情報を受信した通信装置200は、受信した制限表示情報に基づいて第2の表示画面を更新する(S308。表示処理)。
【0126】
ユーザが通信装置200に表示された第2の表示画面に対して操作を行っていない場合には、情報処理装置100と通信装置200とは、例えば図9に示す処理を行うことによって、第1の表示画面と第2の表示画面とを更新する。
【0127】
ここで、図17に示す表示更新処理の第2の例において、更新される第1の表示画面と第2の表示画面との一例について説明する。
【0128】
図18、図19は、本発明の実施形態に係る第1の表示画面と第2の表示画面との第4の更新例を示す説明図である。ここで、図18は、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面の一例を示しており、図19は、通信装置200に表示される第2の表示画面の一例を示している。
【0129】
図18(a)においてフォーカスFが位置するウィジェットの表示内容が図18(b)に示す表示内容に更新されると、情報処理装置100は、更新された第1の表示画面に対応する制限表示情報を生成して、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信する。
【0130】
情報処理装置100から送信された制限表示情報を受信した通信装置200は、制限表示情報に基づいて第2の表示画面を更新する。よって、第2の表示画面におけるウィジェットの表示内容は、図19(a)のように図18(a)と対応する表示内容から、図19(b)のように図18(b)と対応する表示内容へと変化する。
【0131】
図17に示す表示更新処理の第2の例では、例えば、図18、図19のように、第1の表示画面と第2の表示画面とが更新される。
【0132】
情報処理装置100と通信装置200とは、例えば、図9、図17に示す処理を行うことによって、第1の表示画面と第2の表示画面とを選択的に更新する。
【0133】
再度図5を参照して、本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理の一例について説明する。情報処理装置100と通信装置200とは、例えばいずれかの装置から通信を終了するための切断要求を送信することによって、通信を終了する(S116。通信解除処理)。
【0134】
例えば通信装置200から切断要求が送信された場合には、情報処理装置100は、通信装置200との通信を終了させた後、引き続き第1の表示画面を表示させる。また、例えば情報処理装置100から切断要求が送信された場合には、通信装置200は、第2の表示画面に対する操作ができなくなる(当該操作を行う実質的な意味がなくなる)ので、例えば、第2の表示画面の表示を終了させるなどの所定の処理を行う。
【0135】
情報処理装置100は、例えば図5に示す処理を行うことによって、上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)と、上記(2)の処理(表示更新処理)とを行う。よって、報処理装置100は、例えば図5に示す処理を行うことによって、上述した本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理を実現し、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0136】
(本発明の実施形態に係る情報処理装置、通信装置)
次に、上述した本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチを実現することが可能な、情報処理システム1000を構成する情報処理装置100、通信装置200の構成例についてそれぞれ説明する。
【0137】
[情報処理装置100]
図20は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図20では、通信装置200、放送波300、ネットワーク400を併せて示している。
【0138】
情報処理装置100は、第1通信部102と、第2通信部104と、記憶部106と、制御部108と、操作部110と、表示部112とを備える。
【0139】
また、情報処理装置100は、ROM(図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続する。
【0140】
ここで、ROMは、制御部108が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAMは、制御部108により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0141】
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図21は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図21を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
【0142】
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や、制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路、映像信号や音声信号を処理する各種回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部108として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する表示処理部120、制限表示情報生成部122、および表示更新判定部124としての役目を果たす。
【0143】
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
【0144】
記録媒体156は、情報処理装置100における記憶手段であり、情報処理装置100における記憶部106として機能する。記録媒体156には、例えば、通信装置200などの外部装置から取得された外部装置情報(通信装置情報)や、コンテンツデータ、各種アプリケーションなど様々なデータが記憶される。
【0145】
ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられる。また、情報処理装置100は、記録媒体156を着脱可能に備えてもよい。
【0146】
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI端子、各種処理回路などが挙げられる。なお、入出力インタフェース158は、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイ(外部表示装置の一例)など)と接続することもできることは、言うまでもない。
【0147】
操作入力デバイス160は、操作部110として機能する。また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0148】
表示デバイス162は、例えば、図2や図8などに示す第1の表示画面や、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面などの各種画面を表示する表示部112として機能する。表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display。LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display)などが挙げられる。
【0149】
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段である。通信インタフェース164は、通信装置200と有線/無線にて通信を行う第1通信部102として機能する。また、通信インタフェース164は、放送波300を介した放送信号を(直接的/間接的に)受信する、および/または、ネットワーク400を介して(あるいは、直接的に)外部装置と通信を行い送信データを受信する第2通信部104として機能する。
【0150】
ここで、通信インタフェース164としては、例えば、IEEE802.11bポートおよび送受信回路や、チューナおよびデモジュレータ、LAN端子および送受信回路などが挙げられる。
【0151】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、第1の通信部102として機能する通信インタフェースと、第2の通信部104として機能する通信インタフェースとを別体の通信インタフェースとして備えていてもよい。
【0152】
情報処理装置100は、例えば図21に示す構成によって、上述した操作性向上アプローチに係る処理を行う。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、表示デバイス162を備えない構成であってもよい。また、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、リモートコントローラなどのユーザが操作可能な外部操作装置と通信を行うための通信インタフェース(例えば赤外線通信ポートおよび受信回路など)をさらに備えていてもよい。
【0153】
再度図20を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例について説明する。第1通信部102は、情報処理装置100が備える第1の通信手段であり、通信装置200と、有線/無線で通信を行う。また、第1通信部102は、例えば制御部108により通信が制御される。
【0154】
ここで、第1通信部102としては、例えば、LAN端子および送受信回路や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路などが挙げられる。
【0155】
第2通信部104は、情報処理装置100が備える第2の通信手段であり、放送波300を介した放送信号を(直接的/間接的に)受信する、および/または、ネットワーク400を介して(あるいは、直接的に)外部装置と通信を行い送信データを受信する。
【0156】
ここで、第2通信部104としては、例えば、チューナおよびデモジュレータ、LAN端子および送受信回路などが挙げられる。なお、情報処理装置100は、例えば、第1通信部102と第2通信部104とを1つの通信部として備える構成であってもよい。
【0157】
記憶部106は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部106としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。
【0158】
また、記憶部106は、例えば、通信装置200などの外部装置から取得された外部装置情報(通信装置情報)や、コンテンツデータ、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、図20では、通信装置200から取得された通信装置情報220が記憶部106に記憶されている例を示している。
【0159】
制御部108は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部108は、表示処理部120と、制限表示情報生成部122と、表示更新判定部124とを備え、上述した操作性向上アプローチに係る処理を主導的に行う。
【0160】
表示処理部120は、表示情報を処理し、処理した表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる。また、表示処理部120は、受信された表示変更情報に基づいて、第1の表示画面を表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新する。
【0161】
制限表示情報生成部122は、上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)を主導的に行う役目を果たし、第1の表示画面に対応する表示情報と、通信装置200から取得された通信装置情報220に規定される制限とに基づいて制限表示情報を生成する。そして、制限表示情報生成部122は、通信装置200(通信装置情報220を送信した通信装置)へ生成した制限表示情報を送信させる。
【0162】
また、制限表示情報生成部122は、表示更新判定部124から伝達される制限表示情報を生成する生成命令に基づいて、制限表示情報を生成し、生成した制限表示情報を通信装置200へ送信させる。
【0163】
また、制限表示情報生成部122は、通信装置200から取得された通信装置情報に基づいて情報処理装置情報を生成し、通信装置200へ情報処理装置情報を送信させる。なお、情報処理装置情報の生成と送信とは、例えば、制御部108の他の構成要素が行ってもよい。
【0164】
表示更新判定部124は、上記(2)の処理(表示更新処理)を主導的に行う役目を果たし、通信装置200に表示されている第2の表示画面を更新するか否かを判定する。そして、表示更新判定部124は、第2の表示画面を更新すると判定した場合に、上記生成命令を制限表示情報生成部122へ伝達して制限表示情報を生成させる。
【0165】
より具体的には、表示更新判定部124は、通信装置200から送信された表示変更情報に基づいて第1の表示画面が更新された場合には、更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むか否かを判定する。そして、表示更新判定部124は、更新された第1の表示画面が表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含む場合に、上記生成命令を制限表示情報生成部122へ伝達して制限表示情報を生成させる。
【0166】
また、表示更新判定部124は、表示変更情報に基づかずに第1の表示画面が更新された場合には、上記生成命令を制限表示情報生成部122へ伝達して制限表示情報を生成させる。
【0167】
制御部108は、例えば、表示処理部120、制限表示情報生成部122、および表示更新判定部124を備えることによって、上記(1)の処理(制限表示情報生成処理)と上記(2)の処理(表示更新処理)とを主導的に行う。よって、情報処理装置100は、制御部108を備えることによって、制御部108は、上述した操作性向上アプローチに係る処理を実現することができる。
【0168】
操作部110は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部110を備えることによって、ユーザ操作を可能とし、ユーザ操作に応じてユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部110としては、例えば、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0169】
表示部112は、情報処理装置100が備える表示手段であり、様々な表示画面を表示する。表示部112の表示される画面としては、例えば、図2や図8などに示す第1の表示画面や、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部112としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。また、情報処理装置100は、表示部112をタッチスクリーンで構成してもよい。上記の場合には、表示部112は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
【0170】
情報処理装置100は、例えば図20に示す構成によって、本発明の実施形態に係る操作性向上アプローチに係る処理を実現する。したがって、情報処理装置100は、例えば図20に示す構成によって、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0171】
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、表示部112を備えない構成であってもよい。上記の構成であっても、情報処理装置100は、例えば外部表示装置に表示させた第1の表示画面と、通信装置200に表示させた第2の表示画面とを連携させることによって、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0172】
また、本発明の実施形態に係る情報処理装置100は、リモートコントローラなどユーザが操作することが可能な外部操作装置と通信を行う第3の通信部を備え、当該外部操作装置から送信されるユーザ操作に応じた外部操作信号に基づく処理を行ってもよい。
【0173】
[通信装置200]
図22は、本発明の実施形態に係る通信装置の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図22では、情報処理装置100を併せて示している。
【0174】
通信措置200は、通信部202と、記憶部204と、制御部206と、操作部208と、表示部210とを備える。
【0175】
〔通信装置200のハードウェア構成例〕
通信装置200は、例えば、図21に示す情報処理装置100と同様のハードウェア構成をとる。
【0176】
通信部202は、通信装置200が備える通信手段であり、情報処理装置100と有線/無線で通信を行う。また、通信部202は、例えば制御部206により通信が制御される。
【0177】
ここで、通信部202としては、例えば、LAN端子および送受信回路や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路などが挙げられる。なお、図示していないが、通信装置200は、通信部202または別体の通信部を用いて情報処理装置100以外の外部装置と通信を行う構成であってもよい。
【0178】
記憶部204は、通信装置200が備える記憶手段である。ここで、記憶部204としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。
【0179】
また、記憶部204は、例えば、外部装置情報(通信装置情報)や、コンテンツデータ、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、図22では、通信装置情報220が記憶部204に記憶されている例を示している。
【0180】
制御部206は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、通信装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、表示処理部210と、表示変更情報生成部212とを備える。
【0181】
表示処理部210は、情報処理装置100から送信された制限表示情報に基づいて、表示部210に第2の表示画面を表示させる。また、操作部208から伝達されるユーザ操作に応じた操作信号に基づいて、第2の表示画面を更新させる。
【0182】
また、表示処理部210は、情報処理装置100への通信装置情報220の送信や、情報処理装置100から取得された情報処理装置情報の確認に係る処理を行う。なお、通信装置情報220の送信や情報処理装置情報の確認に係る処理は、例えば、制御部206の他の構成要素が行ってもよい。
【0183】
表示変更情報生成部212は、操作部208から伝達されるユーザ操作に応じた操作信号や、表示処理部210における処理結果に基づいて、表示変更情報を生成する。そして、表示変更情報生成部212は、生成した表示変更情報を情報処理装置100へ送信させる。
【0184】
制御部206は、表示処理部210と表示変更情報生成部212とを備えることによって、情報処理装置100との間において例えば図5に示す処理を行うことができる。
【0185】
操作部208は、ユーザによる操作を可能とする通信装置200が備える操作手段である。通信装置200は、操作部208を備えることによって、ユーザ操作を可能とし、ユーザ操作に応じてユーザが所望する処理を行う。ここで、操作部208としては、例えば、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0186】
表示部210は、通信装置200が備える表示手段であり、様々な表示画面を表示する。表示部210の表示される画面としては、例えば、図4などに示す第2の表示画面や、所望する動作を通信装置200に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部210としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。なお、通信装置200は、例えば、表示部210をタッチスクリーンで構成してもよい。上記の場合には、表示部210は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
【0187】
通信装置200は、例えば図22に示す構成によって、情報処理装置100との間において例えば図5に示す処理を行う。
【0188】
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と、通信装置情報(外部装置情報)を記憶し、操作部208および表示部210を備える通信装置200とを有する。情報処理装置100は、(1)の処理(制限表示情報生成処理)と、(2)の処理(表示更新処理)とを行うことによって、情報処理装置100が表示させる第1の表示画面と、通信装置200の表示部に表示される第2の表示画面とを連動(または、連携)させる。よって、ユーザは、通信装置200に表示された第2の表示画面をみながら通信装置200を操作することによって、情報処理装置100が表示させている第1の表示画面に対する操作を行うことができるので、第1の表示画面と操作を行う通信装置200とを交互にみながら操作を行う必要はなくなる。したがって、情報処理装置100は、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0189】
また、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が、ユーザが使い慣れた通信装置200に第2の表示画面を表示させることによって、ユーザは、使い慣れた装置を用いて第1の表示画面に対する操作を行うことが可能となる。よって、上記の場合には、ユーザの操作性をより高めることができる。
【0190】
さらに、情報処理装置100は、通信装置200から取得した通信装置情報や第1の表示画面の表示内容に基づいて、通信装置200向けに適したレイアウト設定(例えばユーザによる操作をより容易とするレイアウト設定)がなされた制限表示情報を生成するので、通信装置200を用いるユーザの操作性を格段に向上させることができる。
【0191】
[情報処理システム1000の変形例]
本発明の実施形態に係る情報処理システムは、変形例に係る情報処理装置が第1の表示画面に対応する表示情報を変形例に係る通信装置へ送信し、変形例に係る通信装置が、受信した表示情報を処理し、自装置が表示可能な形式に変換して表示してもよい。
【0192】
上記の場合においても、変形例に係る情報処理装置と変形例に係る通信装置との間において、表示される表示画面を連動させることが可能であるので、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0193】
また、上述した本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する情報処理装置は、例えば、テレビジョン放送を受信するテレビ受像機、セットトップボックス、ハードディスクレコーダやDVDレコーダ、Blu−ray(登録商標)レコーダなどのような映像記録/再生装置、PCなどのコンピュータ、LCDや有機ELディスプレイなどのような表示装置、携帯電話などの携帯型通信装置、など、様々な機器に適用することができる。
【0194】
また、上述した本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する通信装置は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、リモートコントローラなどの外部操作装置、PCやPDA(Personal Digital Assistant)などのコンピュータ、など、様々な機器に適用することができる。
【0195】
(本発明の実施形態に係るプログラム)
[情報処理装置に係るプログラム]
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることができる。
【0196】
[通信装置に係るプログラム]
コンピュータを、本発明の実施形態に係る通信装置として機能させるためのプログラムによって、ユーザが表示画面に対する操作を行う場合におけるユーザの操作性を向上をさせることが可能な、情報処理システムを実現することができる。
【0197】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0198】
例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、図20に示す表示処理部120、制限表示情報生成部122、および表示更新判定部124の任意の構成要素を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)こともできる。
【0199】
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置、通信装置としてそれぞれ機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
【0200】
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0201】
100 情報処理装置
102 第1通信部
104 第2通信部
106、204 記憶部
108、206 制御部
110、208 操作部
120 表示処理部
122 制限表示情報部
124 表示更新判定部
200 通信装置
202 通信部
210 表示部
400 ネットワーク
1000 情報処理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信を行う通信部と、
1、または2以上の表示情報を処理し、処理した前記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる表示処理部と、
前記第1の表示画面に対応する表示情報と、前記通信装置から取得した前記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、前記第1の表示画面と対応し前記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成し、前記外部装置情報を記憶する前記通信装置へ生成した前記制限表示情報を送信させる制限表示情報生成部と、
を備え、
前記制限表示情報に基づく前記第2の表示画面が表示されている前記通信装置から送信された、前記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を、前記通信部が受信した場合、
前記表示処理部は、受信された前記表示変更情報に基づいて、前記第1の表示画面を前記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新することを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記通信装置に表示されている前記第2の表示画面を更新するか否かを判定する表示更新判定部をさらに備え、
前記表示更新判定部は、
前記表示変更情報に基づいて前記第1の表示画面が更新された場合、前記表示処理部の処理結果に基づいて、更新された前記第1の表示画面が前記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含むか否かを判定し、
更新された前記第1の表示画面が前記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容を含む場合に、更新された前記第1の表示画面に対応する制限表示情報を前記制限表示情報生成部に生成させることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制限表示情報生成部は、前記表示更新判定部から制限表示情報を生成する生成命令が伝達された場合、前記表示処理部の処理結果に基づいて、前記表示変更情報が示す変更内容以外の変更内容のみを示す制限表示情報を生成することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示更新判定部は、前記表示変更情報に基づかずに前記第1の表示画面が更新された場合、前記表示処理部の処理結果に基づいて、更新された前記第1の表示画面に対応する制限表示情報を前記制限表示情報生成部に生成させることを特徴とする、請求項2、または請求項3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信可能であり、1、または2以上の表示情報を処理して処理した前記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる情報処理装置における表示制御方法であって、
前記第1の表示画面に対応する表示情報と、前記通信装置から取得した前記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、前記第1の表示画面と対応し前記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成するステップと、
前記外部装置情報を記憶する前記通信装置へ前記生成するステップにおいて生成された前記制限表示情報を送信するステップと、
前記送信するステップにおいて送信された前記制限表示情報に基づく前記第2の表示画面が表示されている前記通信装置から送信された、前記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を受信するステップと、
前記受信するステップにおいて前記表示変更情報が受信された場合、受信された前記表示変更情報に基づいて、前記第1の表示画面を前記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新するステップと、
を有する、表示制御方法。
【請求項6】
表示に関する制限が規定される外部装置情報を記憶し、ユーザが操作可能な操作部と表示画面を表示可能な表示部とを備える通信装置と通信可能であり、1、または2以上の表示情報を処理して処理した前記表示情報に応じた第1の表示画面を表示させる情報処理装置に用いることが可能なプログラムであって、
前記第1の表示画面に対応する表示情報と、前記通信装置から取得した前記外部装置情報に規定される制限とに基づいて、前記第1の表示画面と対応し前記通信装置が表示可能な第2の表示画面を表示させるための制限表示情報を生成するステップ、
前記外部装置情報を記憶する前記通信装置へ前記生成するステップにおいて生成された前記制限表示情報を送信するステップ、
前記送信するステップにおいて送信された前記制限表示情報に基づく前記第2の表示画面が表示されている前記通信装置から送信された、前記第2の表示画面に対する変更内容を示す表示変更情報を受信するステップ、
前記受信するステップにおいて前記表示変更情報が受信された場合、受信された前記表示変更情報に基づいて、前記第1の表示画面を前記表示変更情報が示す変更内容が反映された表示画面に更新するステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−130104(P2011−130104A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285544(P2009−285544)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】