情報処理装置及びその制御方法
【課題】登録される処理フローの数を低減するとともに、処理フローを指定する際のユーザの操作を軽減する情報処理装置及びその制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、情報処理の手順が定義された処理フローに従って情報処理を実行する機能を有し、当該処理フローに関連付けて、所定の条件及び変更情報を予め記憶する。さらに、当該所定の条件を満たすと判定すると、処理フローの一部を変更情報を用いて変更して実行する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、情報処理の手順が定義された処理フローに従って情報処理を実行する機能を有し、当該処理フローに関連付けて、所定の条件及び変更情報を予め記憶する。さらに、当該所定の条件を満たすと判定すると、処理フローの一部を変更情報を用いて変更して実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置等の情報処理装置において、複数の処理を含む情報処理の手順を定義した処理フローを、予め登録することが可能な情報処理装置が知られている。当該情報処理装置では、例えば、業務上、繰り返し実行することを要する一連の情報処理を処理フローとして登録することにより、ユーザの作業効率を向上させることができる。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像形成装置において、操作パネルに実行すべき処理フローを選択するためのボタンを表示し、当該操作パネルを介して選択されたボタンに対応する処理フローを解析する手法が提案されている。当該画像形成装置は、当該処理フローに記述されている内容に従って、コピー機、ファクシミリ機、複合機等のサービス処理装置を順に呼び出すことにより、処理フローを実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−052445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来技術には、以下のような問題がある。例えば、実行する時間帯等の所定の条件に応じて、予め登録した処理フローの一部を変更して情報処理装置に実行させる場合、当該処理フローとは別に、変更内容を含む処理フローを新たに情報処理装置に対して登録する必要がある。その場合、処理手順の一部が異なるのみで、ほとんど同一内容の処理フローが多数登録されるおそれがある。その結果、例えば、登録された処理フローの何れかを実行する場合、多数の処理フローの中から所望の処理フローをユーザが特定及び選択する必要があるため、ユーザの負担が増大してしまう。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、登録される処理フローの数を低減するとともに、処理フローを指定する際のユーザの操作を軽減する情報処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、情報処理の手順が予め定義された処理フローに従って、情報処理を実行する情報処理装置であって、所定の条件、及び所定の条件を満たす場合に処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶手段と、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、所定の条件を満たすと判定されると、処理フローに定義されている情報処理の一部を、変更情報を用いて変更して実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、登録される処理フローの数を低減するとともに、処理フローを指定する際のユーザの操作を軽減する情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るPC150のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置110のブロック構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置110のUI309に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る処理フローに関する設定ファイル及び条件ファイルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る処理フローを変更する場合の条件として指定可能な条件の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る処理フローの表示及び実行手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置110における条件及び変更情報を設定するための操作画面の一例である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置110における条件及び変更情報を設定するための操作画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の実施形態によって限定されるわけではない。
【0011】
<情報処理システム10の構成>
まず、図1を参照して、情報処理システム10の構成例について説明する。情報処理システム10は、例えば、画像形成装置110、120、130及びPC150を含み、これらはLAN100を介して互いに接続されている。LAN100は、ファイアウォール140を介して外部のインターネット20に接続されている。画像形成装置110、120、130やPC150は、ファイアウォール140を介して、インターネット20及びさらに別のネットワーク30に対して接続可能である。
【0012】
画像形成装置110、120、130は、例えば、MFPやSFP等であり、後述するように、コピー、プリント(印刷)、送信(センド)、ボックス等の種々の情報処理機能を有する。(以下では、画像形成装置として説明する。)また、PC150は、一般的なパーソナルコンピュータである。なお、画像形成装置及びPCは、図1に示されている台数には限定されず、LAN100上に何台接続されてもよい。なお、情報処理システム10には、図1に示す装置以外にも、画像形成装置とは異なる情報処理機能を有する情報処理装置がLAN100に接続されてもよい。
【0013】
ユーザは、図1に示す情報処理システム10において、種々の機能を利用できる。例えば、原稿を複写(コピー)するコピー機能は、以下のように実現される。まず、画像形成装置110は、コピー対象の原稿を読み取ることにより、画像データを取得する。さらに、画像形成装置110は、取得した画像データを用いて、用紙に対する印刷処理を実行する。なお、ユーザは、当該画像データを画像形成装置110から他の画像形成装置120又は130へ送信させ、送信先の装置において印刷を実行させることも可能である。当該機能は、リモートコピー機能と呼ばれる。
【0014】
ユーザは、印刷対象のデータをPC150から画像形成装置110へ送信させ、画像形成装置110において当該データを用いて印刷処理を実行させることも可能である。当該機能は、プリント機能と呼ばれる。また、ユーザは、PC150に保存されているデータを画像形成装置110からLAN100を介して取得して、当該データを用いて画像形成装置110に印刷処理を実行させることができる。当該機能は、プルプリント機能と呼ばれる。
【0015】
ユーザはまた、画像形成装置110を使用して、原稿の画像を電子データ化してPC150へ送信するセンド機能を利用できる。その場合、まず、画像形成装置110で原稿の画像を読み取って画像データを取得する。画像形成装置110は、宛先をPC150と設定されると、当該画像データをLAN100を介してPC150へ送信し、PC150は、受信した画像データを保存する。また、ユーザは、画像形成装置110を使用して、原稿の画像を電子データ化して画像形成装置110内に保存させることもできる。当該機能は、ボックス保存機能と呼ばれる。さらに、ユーザは、ボックス保存機能により保存された画像データを、LAN100を介してPC150へ送信させるボックスセンド機能を利用できる。
【0016】
(PC150の構成)
次に、図2を参照して、情報処理システム10におけるPC150の構成例について説明する。PC150において、CPU201は、システムバス204に接続されている各デバイスを制御する。RAM203は、CPU201の主メモリであり、CPU201のワークエリア等として機能する。CPU201は、ROM202又はハードディスク(HD)211に記憶された各種のソフトウェアを、RAM203へ読み出して実行する。また、CPU201はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)212等の外部記憶媒体に記憶されたソフトウェアをRAM203へ読み出して実行する場合もある。
【0017】
キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード(KB)209や不図示のポインティングデバイス等を制御し、ユーザの操作により入力される指示を、CPU201へ送信する。CRTコントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210に対する表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル等を記憶するハードディスク(HD)211及びフロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FD)212へのアクセス制御を実現する。ネットワークインタフェースカード(NIC)208は、LAN100に接続され、他のネットワーク機器(画像形成装置等)や他のPCとの間で双方向にデータを送受信する。
【0018】
(画像形成装置110、120、130の構成)
次に、図3を参照して画像形成装置110、120、130の構成例について説明する。なお、以下では画像形成装置110について説明するが、各画像形成装置は同等の構成を有するものとする。
【0019】
画像形成装置110において、CPU301は、システムバス304に接続されている各デバイスを制御する。RAM303は、CPU301の主メモリであり、CPU301のワークエリア等として機能する。CPU301は、ROM302又はハードディスク(HD)311に記憶された各種のソフトウェアを、RAM303へ読み出して実行する。また、CPU301はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)212等の外部記憶媒体に記憶されたソフトウェアをRAM303へ読み出して、実行する場合もある。
【0020】
ユーザインタフェースコントローラ(UIC)305は、ユーザインタフェース(UI)309を制御することにより、UI309への表示及びUI309を介したユーザの指示の入力を受け付ける。UI309は、例えば、テンキーやスタートキー等を含むキーボード、LCD表示部、及びLCD表示部の上に設けられたタッチパネルである。ユーザは、これらのキーボードやタッチパネルを使用して、画像形成装置110に対して種々の指示を入力し得る。
【0021】
ファンクション(FUNC)310は、画像形成装置110が有する特有の機能を実現する機能部である。FUNC310は、ファンクションコントローラ(FUNCC)306の制御により、その機能を実現する。例えば、当該機能がモノクロ印刷機能である場合、FUNC310は、モノクロプリントエンジンであり、FUNCC306は、モノクロプリントエンジンコントローラである。当該機能がカラー印刷機能である場合、FUNC310は、カラープリントエンジンであり、FUNCC306は、カラープリントエンジンコントローラである。当該機能が読み取り(スキャン)機能である場合、FUNC310は、スキャナであり、FUNCC306は、スキャンコントローラである。さらに、当該機能がFAX機能である場合、FUNC310は、FAXインタフェースであり、FUNCC306は、FAXコントローラである。なお、当然ながら、画像形成装置110は、上記の機能を複数有していてもよい。その場合、画像形成装置110は、それぞれの機能に対応して複数組のFUNCC306及びFUNC310を備える。
【0022】
ディスクコントローラ(DKC)307は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル等を記憶するハードディスク(HD)311及びフロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FD)312のアクセス制御を実現する。ネットワークインタフェースカード(NIC)308は、LAN100に接続され、他の画像形成装置等の、他のネットワーク機器や他のPCとの間で双方向にデータを送受信する。
【0023】
<処理フローに基づく情報処理>
画像形成装置110では、CPU301及びUIC305の制御により、UI309に対して操作画面等の表示を行う。ユーザは、UI309に表示された操作画面に基づいて、UI309に設けられたタッチパネルを操作することにより、画像形成装置110に対して設定の入力及び機能の実行指示等を行うことができる。例えば、ユーザは、上述のセンド機能を実行する場合、通常、UI309を用いて以下の処理を行う。
(1)解像度、カラー/白黒の指定、倍率、読み取り濃度、画質等の画像の読み取りに関する設定(読み取り設定)を実行
(2)電子メール、FTP等の送信方法を選択
(3)宛先を設定
(4)原稿を原稿台にセットして、実行指示
ユーザは、当該センド機能を実行する場合、基本的にこれらの処理を毎回行う必要がある。即ち、同一の宛先に対する送信を実行する場合には、同一の設定を用いた処理を繰り返すことになり、処理効率が低下する。そこで、同一の設定を用いた処理を繰り返す場合に、当該処理の手順を予め画像形成装置110に登録しておくことが可能であれば、処理効率を向上させることができる。
【0024】
このため、画像形成装置110は、画像処理等の情報処理の手順を予め定義した処理フローに従って、当該情報処理を実行できる機能を有する。当該処理フローは、UI309等を介した登録作業により、ユーザによって予め作成され、HD311等に記憶されている。上記の例では、(1)〜(3)に関する設定を予め処理フローとして登録できる。ユーザは、登録した処理フローを選択及び実行することにより、画像形成装置110に対して、当該処理フローに従った処理を実行させることができる。従って、例えば使用頻度の高い機能を処理フローとして予め登録しておくことにより、ユーザが当該機能を非常に簡単に利用可能となり、ユーザの利便性が向上する。なお、処理フローは、UI309を用いて登録する以外にも、例えば、PC150からLAN100を介して登録されてもよい。
【0025】
画像形成装置110は、登録された処理フローの一覧として、例えば図4に示す操作画面400をUI309に表示し得る。操作画面400では、一例として、登録された各処理フローに対応付けられたボタン401〜406が表示されている。各ボタンには、対応する処理フローをユーザが認識可能な情報(処理フローの名称等)が表示されている。ユーザは、当該表示に基づいて、実行したい処理フローに対応するボタンを押下することにより、当該処理フローの実行指示を画像形成装置110に与えることができる。例えば、操作画面400において、「送信1」と表示されたボタン401は、上述のセンド機能に対応する。このため、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとともに、UI309で操作画面400のボタン401を押下した後にスタートキーを押下することにより、当該機能に対応する処理フローの実行を、画像形成装置110に開始させることができる。
【0026】
(条件設定による処理フローの変更)
このような画像形成装置110において、所定の条件を満たす場合に、予め登録した処理フローの一部を変更して実行させたい場合がある。例えば、上述のセンド機能において、時間帯に応じて宛先を変更する場合がこれに相当する。このように処理フローに定義された処理手順の一部を変更して実行する場合には、当該処理フローとは別に、変更内容を含む処理フローを新たに画像形成装置110に対して登録する必要がある。これにより、処理手順の一部が異なるもののほとんど同一内容の処理フローが、多数登録される場合が起こり得る。その結果、例えば、処理フローに対応して操作画面400に表示するボタンの数が増加し、ユーザが当該ボタンの何れかを選択する際の負担が増加してしまう。
【0027】
そこで、本実施形態では、予め登録した処理フローとは別に、処理フローを変更する際の条件と、当該条件を満たす場合に当該処理フローに含まれる一部の処理を変更するための変更情報とを、当該処理フローに関連付けて登録可能とする。これにより、登録される処理フローの数の削減を図るとともに、上述のユーザに対する負担を軽減する。
【0028】
ここで、図5を参照して、処理フローと、処理フローを変更するための条件設定について説明する。図5において、設定ファイル530は、処理フローに関する設定が記述されたファイルの一例であり、条件ファイル500、501、502は、当該処理フローに関連付けられた条件及び変更情報に関する設定が記述されたファイルの一例である。設定ファイル530は、原稿から読み取って取得した画像データを用いて所定の宛先へFAX送信を行うセンド機能に関する処理フローの定義を含む。また、条件ファイル500は、当該処理フローに関して、所定の時間帯において、宛先のFAX番号を変更するための設定を含む。なお、図5では、1つの設定ファイル530に対して条件及び変更情報が3つ設定されている場合を示しているが、ユーザは、任意の数の条件及び変更情報を設定可能である。
【0029】
設定ファイル530には、条件ファイル500、501、503において指定された条件が1つも成立しない場合の設定値(デフォルト値)が予め記述されている。項目531は、当該処理フローに対応するアプリケーションのタイプであり、「FAXSend」はFAX送信によるセンド機能を示す。項目532〜534には、当該処理フローの実行に必要な設定値が含まれる。例えば、原稿を読み取る際の読み取り設定(解像度、カラー/白黒の指定、倍率、読み取り濃度、画質等)や、送信先の情報等が含まれる。具体的には、項目534には、送信先のFAX番号に関する設定値であることを示す項目名535「faxno」と、当該設定値536「XXXXXX」とが含まれている。
【0030】
また、項目537は、UI309に表示される操作画面上の、当該処理フローに対応するボタンの表示色に関する設定であり、「None」は、明示的に色を指定せずデフォルト値を使用することを示す。
【0031】
項目538には、後述するように、条件ファイルに設定された条件が成立する場合に、当該条件ファイルのファイル名が付加される。ここでは、条件ファイル500を示す「
File1」が付加されているため、条件ファイル500の条件が成立していることを表している。また、項目540には、複数の条件ファイルの条件が成立している場合に、各条件ファイルに設定された項目の中で、項目537に関する変更情報の優先順位が設定される。ここでは、「File1」が最も優先順位が高く、さらに「File4」、「File3」の順序で優先順位が設定されている。
【0032】
一方で、条件ファイル500、501、502には、上述の条件に関する設定505と変更情報に関する設定508とが記述されている。項目503は、対応するアプリケーションのタイプであり、変更対象の処理フローと同一「FAXSend」が記載されている。項目504は、条件ファイルのファイル名を示す。
【0033】
505には、条件に関する設定である項目506、507が含まれ、項目506、507は、条件の項目名及び条件である。ここで、図6は、処理フローを変更する場合の条件の一例(600)であり、条件1(601)は項目506、条件2(602)は項目507に対応する。ユーザは、後述するように、条件1(601)に示すカテゴリごとに、条件2(602)に示す具体的な条件を設定可能である。条件ファイル500では、一例として、条件1(601)に対応する項目506に「日時」、条件2(602)に対応する項目507に「範囲」として「7:00−18:00」が設定されている。
【0034】
次に、508には、505の条件が成立する場合に、処理フローに関する設定ファイル530を変更するための変更情報が含まれる。項目509は、変更対象の項目名であり、「faxno」が設定されている。項目510は、変更対象の項目に対する変更情報であり、「YYYYYY」が設定されている。また、項目511は、505の条件が成立する場合に、UI309の操作画面上に、当該条件ファイルに関連付けられた処理フローに対応するボタンを表示する際の表示色に関する設定である。ここでは、当該表示色を「Yellow」とする場合を示している。
【0035】
条件ファイル500の505に設定された条件が成立する場合に、当該ファイルに基づいて設定ファイル530の内容を変更する処理は、例えば、以下のように実行され得る。まず、条件ファイル500の508における項目509に設定された項目名について、設定ファイル530から同一の項目名が検索される。当該検索処理により、図5では、項目534の項目名835の「faxno」が特定される。次に、特定された項目534に含まれる設定値536「XXXXXX」が「YYYYYY」される。また、条件が成立した条件ファイルを指し示すファイル名(項目504の「File1」)が、項目538に付加される。
【0036】
上述の処理は、作成された全ての条件ファイル500、501、502について実行される。その後、項目540に設定された優先順位に基づいて、当該順位が最も高い条件ファイルに対応する表示色に関する設定(項目511)で、項目537が変更される。図5では、条件ファイル500の優先順位が最も高いため、項目537は「Yellow」に変更される。これにより、設定ファイル530に対応するボタンがUI309に表示される場合に、優先順位の最も高い条件ファイルに設定された表示色により、当該ボタンが表示され得る。
【0037】
なお、508には、変更対象の項目名及び変更情報のセットが、複数設定されていてもよい。その場合、505に設定された条件が成立した際に、508に含まれる全ての設定を用いて設定ファイル530が変更される。
【0038】
<条件設定の一例>
次に、図9及び図10を参照して、上述の条件ファイルを作成する条件設定の一例について説明する。まず、画面1000は、登録済みの処理フローに対応するボタンをリスト表示した画面の一例である。各ボタンにはそれぞれ登録済みの処理フローが対応する。画面1000では、ユーザの押下によって、ボタン1001が選択された場合を示している。この状態で、ボタン1002が押下された場合、CPU301は、ボタン1001に対応する処理フローの編集処理を開始する。一方で、ボタン1003が押下された場合、CPU301は、ボタン1001に対応する処理フローを消去するための処理を開始する。また、ボタン1004が押下された場合、選択ボタン1001の条件を設定する処理を開始するために、次の画面1010を表示し、ボタン1005が押下された場合、CPU301は、画面1000を閉じる。
【0039】
画面1010は、画面1000で選択されたボタンに対応する処理フローに現在設定されている条件をリスト表示する画面である。ユーザは、画面1010を利用して、表示された条件の設定内容を編集、又は新規に条件を追加できる。ボタン1014が押下された場合、選択をキャンセルし、画面1000を表示する。一方で、ボタン1012が押下された場合、又は条件リスト1011から何れかの条件が選択された後に、ボタン1013が押下された場合、CPU301は、次の画面1020を表示する。
【0040】
画面1020は、画面1010で選択された条件を編集、又は新規な条件を指定するための画面の一例である。CPU301は、ボックス1021に、指定可能な条件の種類をプルダウン形式で表示する。当該条件は、図6の条件1に対応する。また、CPU301は、ボックス1022に、ボックス1021で選択された条件に対応して、さらに具体的な条件をプルダウン形式で表示する。当該条件は、図6の条件2に対応する。ここで、CPU301は、ここで、条件1及び条件2が指定され、ボタン1023が押下された場合、次の画面1100を表示する。一方で、ボタン1024が押下された場合、指定内容をキャンセルし、画面1010を表示する。
【0041】
画面1100は、画面1020で選択された条件を具体的に設定するための画面の一例であり、本例では、画面1020において、条件1に「日時」、条件2に「範囲」が指定された場合を示している。ボックス1101には、条件を満たす「日時」の範囲が入力される。本例では、任意の年月日における「7:00−18:00」が条件として指定されている。当該状態において、CPU301は、ボタン1102が押下された場合、指定された内容を確定し、次の画面1110を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1103が押下された場合、指定された内容をキャンセルし、画面1020を表示する。
【0042】
画面1110は、画面1100で設定された条件を満たす場合に、処理フローにおいて変更の対象とする設定を指定するための画面の一例である。設定リスト1111は、作成済みの条件ファイルに基づいて処理フローが変更される場合の変更内容を示しており、1114は変更の有無、1115は変更情報を示している。本例では、処理フローにおける「読み取り解像度」、「カラー/白黒」及び「送信先」の各設定値に対して、設定された条件を満たす場合の変更情報が未だ設定されていないことが示されている。また、設定リスト1111において「送信先」が選択されている。ここで、CPU301は、設定リスト1111から何れかの項目が選択され、ボタン1112が押下された場合、次の画面1120を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1113が押下された場合、選択を解除して、画面1100を表示する。
【0043】
画面1120は、画面1110で選択された設定に関する変更情報を設定するための画面の一例であり、本例では、画面1110で選択された「送信先」に関する設定画面が表示される。CPU301は、ボックス1121に送信先が入力されて、ボタン1122が押下された場合、次の画面1130を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1123が押下された場合、ボックス1121への入力内容をキャンセルし、画面1110を表示する。
【0044】
画面1130は、設定された条件を満たす場合の、操作画面におけるボタンの表示に関する設定を行うための画面の一例である。CPU301は、ボックス1131に、変更対象の処理フローに対応するボタンの表示色として指定可能な色を、プルダウン形式で表示する。また、CPU301は、ボックス1132に、当該ボタンとともに付記的に表示するコメントの入力欄を表示する。これらに設定される内容は、変更対象の処理フローについて設定された条件を満たす場合に、操作画面において対応するボタンに対して行われる表示制御の内容となる。即ち、CPU301は、設定された表示色及びコメントを用いて、対応するボタンを強調表示する。設定値の入力後、ボタン1133が押下された場合、CPU301は、設定された条件が設定された条件ファイルを新規に作成、又は編集中のファイルを設定内容で更新し、画面1030を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1134が押下された場合、設定内容をキャンセルし、画面1120を表示する。
【0045】
画面1030は、処理フローを変更するために設定された複数の条件を満たす場合に、操作画面に表示するボタンの表示制御に関する設定を行うための画面の一例である。CPU301は、リスト1031に、当該処理フローに設定されている条件のリストをユーザが認識可能な形式で表示する。リスト1031において、何れかの条件が選択され、上下キー1037が押下されると、操作画面における当該条件に対応するボタン表示の優先順位が変更され得る。なお、リスト1031において、上に位置する条件は、下に位置する条件よりも優先順位が高い。ここで、CPU301は、ボタン1038が押下された場合、設定内容を確定し、条件ファイルを更新する。一方で、ボタン1039が押下された場合、設定内容をキャンセルし、画面1130を表示する。
【0046】
画面1040は、設定された条件の確認画面の一例である。本例では、設定内容1041として、任意の年月日における「7:00−18:00」が設定された条件として表示されている。また、当該条件に関連付けられた変更情報1042として、「送信先」を「1111−2222−3333」に変更する変更情報が表示されている。ここで、CPU301は、ボタン1043が押下された場合、当該設定内容をHD311へ記憶させることによって、当該処理フローに関連付けて当該条件を登録するとともに、条件の編集処理を終了する。ボタン1044が押下された場合、画面1010を表示し、さらに条件の追加可能とする。また、ボタン1045が押下された場合、設定中の条件を満たす場合の変更情報をさらに設定可能とする。
【0047】
<処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順>
ユーザは、UI309を介した操作により処理フローを作成及び登録した後に、当該処理フローを変更する条件、及び当該条件を満たす場合の変更情報を設定することができる。作成された処理フローは、HD311に記憶されることにより、画像形成装置110に対して登録されている。以下では、図7を参照して、処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順について説明する。なお、図7のフローチャートは、画像形成装置110のROM302又はHD311に記憶されたプログラムを、CPU301がRAM203に読み出して実行することにより実行される。
【0048】
まず、S701で、CPU301は、登録済みの各処理フロー(設定ファイル)に対応するボタンを、操作画面(例えば、図4)としてUI309にリスト表示するとともに、当該操作画面を介してユーザからの処理フローの選択を受け付ける。その後、S702へ移行する。なお、S701の処理は、画面1000を用いた処理に相当する。
【0049】
S702で、CPU301は、選択された処理フローについて条件の入力をUI309を介して受け付ける。さらに、S703で、変更対象となる項目の選択をUI309を介して受け付ける。その後、S703へ移行する。なお、S702の処理は、画面1010、1020、1100を用いた処理に相当し、S703の処理は、画面1110を用いた処理に相当する。
【0050】
S704で、CPU301は、選択された項目に関して、設定された条件を満足する場合に当該項目を変更するための変更情報の入力を受け付ける。なお、S704の処理は、画面1120、1130を用いた処理に相当する。その後、S705で、CPU301は、ユーザによるUI309の操作に基づいて、変更対象の項目の選択及び変更情報の受け付けを終了するか否か判定する。ここで、当該処理を終了すると判定した場合には、S706へ移行する。一方で、当該処理を終了しないと判定した場合には、S703へ戻り、処理を継続する。
【0051】
S706で、CPU301は、設定された条件及び変更情報に基づいて、条件ファイルを新規作成又は更新することにより、設定値を条件ファイルに保存され、HD311へ記憶される。その後、S707で、CPU301は、ユーザによるUI309の操作に基づいて、条件の入力の受け付けを終了するか否か判定する。ここで、当該処理を終了すると判定した場合には、当該処理フローに対する条件ファイルの編集を終了する。一方で、当該処理を終了しないと判定した場合には、S702へ戻り、処理を継続する。
【0052】
<処理フローの表示及び実行手順>
次に、図8を参照して、登録され、HD311に記憶されている処理フロー及び関連付けられた条件及び変更情報に基づく、UI309への表示処理、及び当該処理フローの実行処理について説明する。なお、図8のフローチャートは、画像形成装置110のROM302又はHD311に記憶されたプログラムを、CPU301がRAM203に読み出して実行することにより実行される。
【0053】
まず、CPU801は、例えば、図4に示す操作画面400のように、登録された処理フローのリストをUI309に表示する処理を開始する。S801で、CPU301は、UI309に表示する対象となる処理フローの何れかを選択し、当該処理フローに関連付けられた条件ファイルが存在するか否かを判定する。当該判定処理は、CPU301がHD311の記憶内容を検索することにより実現される。ここで、条件ファイルが存在すると判定した場合には、S802へ移行し、存在しないと判定した場合には、S805へ移行する。
【0054】
S802で、CPU301は、条件ファイルの何れかを選択し、当該ファイルに設定された条件を満たすか否か判定した後、S803へ移行する。S803で、CPU301は、条件ファイルのうち未判定のファイルの有無を確認することにより、条件ファイルを用いた判定処理を終了するか否かを判定する。ここで、未判定のファイルが存在しないため当該判定処理を終了すると判定した場合には、S804へ移行する。一方で、未判定のファイルが存在するため当該判定処理を終了しないと判定した場合には、S802へ戻る。S802及びS803における処理により、CPU301は、当該処理フローに関連付けられた全ての条件ファイルについて、判定処理を実行する。
【0055】
S804で、CPU301は、上述の判定の結果、所定の条件を満たす場合に、当該処理フローに含まれる変更対象の一部の処理を、判定した条件に関連付けられた変更情報を用いて変更する。なお、当該変更処理において、HD311に記憶した当該処理フローの設定ファイルを上書きするのではなく、コピーしたファイルを変更し、RAM303へ一時的に記憶してもよい。その後、S805で、CPU301は、HD311に記憶している処理フローのうち、条件ファイルを用いた判定処理を未実行の処理フローの有無を確認することにより、S801〜S804の処理を終了するか否かを判定する。ここで、全ての処理フローについて判定処理を実行済みであるため、判定処理を終了すると判定した場合には、S806へ移行する。一方で、判定処理を未実行の処理フローが存在するため、判定処理を終了しないと判定した場合には、S801へ戻り、処理を継続する。
【0056】
S806で、CPU301は、登録された処理フローのリストをUI309に表示する。その際、CPU301は、所定の条件を満たす処理フローに対応するボタンを、条件ファイルに設定された表示色を用いて強調表示する。さらに、当該表示色による表示と合わせて、又はその代わりに、画面1130で設定されたコメントを当該ボタンに対して付記的に表示してもよい。これにより、ユーザに対して、所定の条件を満たす処理フローを当該リストの中から明確に判別させることができる。
【0057】
また、CPU301は、各処理フローについて、関連付けられた条件のうち、複数の条件が満たされる場合には、上述の優先順位の最も高い所定の条件に関連付けられた表示色及びコメントの少なくとも1つを用いて、対応するボタンを強調表示してもよい。これにより、当該処理フローが、ユーザにとって優先度の高い条件が満たされた状態であることを、ユーザに対して認識させることができる。
【0058】
その後、S807で、CPU301は、UI309を介して、各処理フローに対応するボタンの何れかが押下されたことを検知したか否かを判定する。ここで、CPU301は、ボタンが押下されたと判定すると、S808へ移行する。S808で、CPU301は、押下されたボタンに対応する処理フローについて、上述の判定処理に基づいて変更処理が加えられている場合には、変更後の設定ファイルをHD311又はRAM303から読み出す。また、変更処理が加えられていない場合には、HD311に予め記憶されている設定ファイルを読み出す。さらに、S809で、CPU301は、読み出した設定ファイルに設定された処理フローを用いて、その定義の定義に従って実行する。その後、当該フローチャートにおける一連の処理を終了する。
【0059】
このように、処理フローに関連付けられた所定の条件を満たすか否かを判定する上述の判定処理は、S806において処理フローのリストがUI309に表示される前の何れかのタイミングにおいて、実行されていればよい。これにより、CPU301は、判定結果に基づいて変更された処理フローに対応するボタンを強調表示することができる。また、当該判定処理は、定期的なタイミングで実行されてもよい。その場合、CPU301は、当該判定結果に基づく処理フローの変更結果に応じて、表示部に表示したボタンの強調表示を更新する。これにより、ユーザは、所定の条件を満たす処理フローを、当該強調表示により適切に判別することが可能になる。
【0060】
なお、上述の実施形態は一例であり、種々の変更が可能である。例えば、S809においてCPU301が処理フローを実行する際に、上述のS801〜S805を実行してもよい。即ち、CPU301は、UI309に表示したボタンの押下が検知された処理フローの実行を開始する際に、所定の条件による判定処理を実行するとともに、判定結果に応じて処理フローを変更して実行してもよい。また、上述の実施形態は、画像形成装置を一例として説明してきたが、上述のように処理フローに従った情報処理を実行可能な情報処理装置であれば、本発明を実施可能である。
【0061】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、情報処理の手順が定義された処理フローに従って情報処理を実行する機能を有し、当該処理フローに関連付けて、所定の条件及び変更情報を予め記憶する。さらに、当該所定の条件を満たすと判定すると、処理フローの一部を変更情報を用いて変更して実行する。即ち、定義の一部のみが異なる処理フローを複数登録することを必要とせず、異なる部分を変更情報として記憶しておくことにより、所定の条件に応じて処理フローを変更情報を用いて変更して実行する。これにより、情報処理装置に登録される処理フローの数を低減できる。また、情報処理装置の表示部に対して処理フローに対応するボタンを表示する場合に、表示するボタンの数を低減可能であるため、表示された複数のボタンの中からユーザが所望の処理フローに対応するボタンを容易に特定できる。その結果、実行する処理フローを指定する際のユーザの負担を軽減できる。
【0062】
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0063】
201:CPU
202:ROM
203:RAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置等の情報処理装置において、複数の処理を含む情報処理の手順を定義した処理フローを、予め登録することが可能な情報処理装置が知られている。当該情報処理装置では、例えば、業務上、繰り返し実行することを要する一連の情報処理を処理フローとして登録することにより、ユーザの作業効率を向上させることができる。
【0003】
例えば、特許文献1では、画像形成装置において、操作パネルに実行すべき処理フローを選択するためのボタンを表示し、当該操作パネルを介して選択されたボタンに対応する処理フローを解析する手法が提案されている。当該画像形成装置は、当該処理フローに記述されている内容に従って、コピー機、ファクシミリ機、複合機等のサービス処理装置を順に呼び出すことにより、処理フローを実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−052445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の従来技術には、以下のような問題がある。例えば、実行する時間帯等の所定の条件に応じて、予め登録した処理フローの一部を変更して情報処理装置に実行させる場合、当該処理フローとは別に、変更内容を含む処理フローを新たに情報処理装置に対して登録する必要がある。その場合、処理手順の一部が異なるのみで、ほとんど同一内容の処理フローが多数登録されるおそれがある。その結果、例えば、登録された処理フローの何れかを実行する場合、多数の処理フローの中から所望の処理フローをユーザが特定及び選択する必要があるため、ユーザの負担が増大してしまう。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、登録される処理フローの数を低減するとともに、処理フローを指定する際のユーザの操作を軽減する情報処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、情報処理の手順が予め定義された処理フローに従って、情報処理を実行する情報処理装置であって、所定の条件、及び所定の条件を満たす場合に処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶手段と、所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、所定の条件を満たすと判定されると、処理フローに定義されている情報処理の一部を、変更情報を用いて変更して実行する実行手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、登録される処理フローの数を低減するとともに、処理フローを指定する際のユーザの操作を軽減する情報処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るPC150のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置110のブロック構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置110のUI309に表示される操作画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る処理フローに関する設定ファイル及び条件ファイルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る処理フローを変更する場合の条件として指定可能な条件の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る処理フローの表示及び実行手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置110における条件及び変更情報を設定するための操作画面の一例である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置110における条件及び変更情報を設定するための操作画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の実施形態によって限定されるわけではない。
【0011】
<情報処理システム10の構成>
まず、図1を参照して、情報処理システム10の構成例について説明する。情報処理システム10は、例えば、画像形成装置110、120、130及びPC150を含み、これらはLAN100を介して互いに接続されている。LAN100は、ファイアウォール140を介して外部のインターネット20に接続されている。画像形成装置110、120、130やPC150は、ファイアウォール140を介して、インターネット20及びさらに別のネットワーク30に対して接続可能である。
【0012】
画像形成装置110、120、130は、例えば、MFPやSFP等であり、後述するように、コピー、プリント(印刷)、送信(センド)、ボックス等の種々の情報処理機能を有する。(以下では、画像形成装置として説明する。)また、PC150は、一般的なパーソナルコンピュータである。なお、画像形成装置及びPCは、図1に示されている台数には限定されず、LAN100上に何台接続されてもよい。なお、情報処理システム10には、図1に示す装置以外にも、画像形成装置とは異なる情報処理機能を有する情報処理装置がLAN100に接続されてもよい。
【0013】
ユーザは、図1に示す情報処理システム10において、種々の機能を利用できる。例えば、原稿を複写(コピー)するコピー機能は、以下のように実現される。まず、画像形成装置110は、コピー対象の原稿を読み取ることにより、画像データを取得する。さらに、画像形成装置110は、取得した画像データを用いて、用紙に対する印刷処理を実行する。なお、ユーザは、当該画像データを画像形成装置110から他の画像形成装置120又は130へ送信させ、送信先の装置において印刷を実行させることも可能である。当該機能は、リモートコピー機能と呼ばれる。
【0014】
ユーザは、印刷対象のデータをPC150から画像形成装置110へ送信させ、画像形成装置110において当該データを用いて印刷処理を実行させることも可能である。当該機能は、プリント機能と呼ばれる。また、ユーザは、PC150に保存されているデータを画像形成装置110からLAN100を介して取得して、当該データを用いて画像形成装置110に印刷処理を実行させることができる。当該機能は、プルプリント機能と呼ばれる。
【0015】
ユーザはまた、画像形成装置110を使用して、原稿の画像を電子データ化してPC150へ送信するセンド機能を利用できる。その場合、まず、画像形成装置110で原稿の画像を読み取って画像データを取得する。画像形成装置110は、宛先をPC150と設定されると、当該画像データをLAN100を介してPC150へ送信し、PC150は、受信した画像データを保存する。また、ユーザは、画像形成装置110を使用して、原稿の画像を電子データ化して画像形成装置110内に保存させることもできる。当該機能は、ボックス保存機能と呼ばれる。さらに、ユーザは、ボックス保存機能により保存された画像データを、LAN100を介してPC150へ送信させるボックスセンド機能を利用できる。
【0016】
(PC150の構成)
次に、図2を参照して、情報処理システム10におけるPC150の構成例について説明する。PC150において、CPU201は、システムバス204に接続されている各デバイスを制御する。RAM203は、CPU201の主メモリであり、CPU201のワークエリア等として機能する。CPU201は、ROM202又はハードディスク(HD)211に記憶された各種のソフトウェアを、RAM203へ読み出して実行する。また、CPU201はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)212等の外部記憶媒体に記憶されたソフトウェアをRAM203へ読み出して実行する場合もある。
【0017】
キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード(KB)209や不図示のポインティングデバイス等を制御し、ユーザの操作により入力される指示を、CPU201へ送信する。CRTコントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210に対する表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル等を記憶するハードディスク(HD)211及びフロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FD)212へのアクセス制御を実現する。ネットワークインタフェースカード(NIC)208は、LAN100に接続され、他のネットワーク機器(画像形成装置等)や他のPCとの間で双方向にデータを送受信する。
【0018】
(画像形成装置110、120、130の構成)
次に、図3を参照して画像形成装置110、120、130の構成例について説明する。なお、以下では画像形成装置110について説明するが、各画像形成装置は同等の構成を有するものとする。
【0019】
画像形成装置110において、CPU301は、システムバス304に接続されている各デバイスを制御する。RAM303は、CPU301の主メモリであり、CPU301のワークエリア等として機能する。CPU301は、ROM302又はハードディスク(HD)311に記憶された各種のソフトウェアを、RAM303へ読み出して実行する。また、CPU301はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FD)212等の外部記憶媒体に記憶されたソフトウェアをRAM303へ読み出して、実行する場合もある。
【0020】
ユーザインタフェースコントローラ(UIC)305は、ユーザインタフェース(UI)309を制御することにより、UI309への表示及びUI309を介したユーザの指示の入力を受け付ける。UI309は、例えば、テンキーやスタートキー等を含むキーボード、LCD表示部、及びLCD表示部の上に設けられたタッチパネルである。ユーザは、これらのキーボードやタッチパネルを使用して、画像形成装置110に対して種々の指示を入力し得る。
【0021】
ファンクション(FUNC)310は、画像形成装置110が有する特有の機能を実現する機能部である。FUNC310は、ファンクションコントローラ(FUNCC)306の制御により、その機能を実現する。例えば、当該機能がモノクロ印刷機能である場合、FUNC310は、モノクロプリントエンジンであり、FUNCC306は、モノクロプリントエンジンコントローラである。当該機能がカラー印刷機能である場合、FUNC310は、カラープリントエンジンであり、FUNCC306は、カラープリントエンジンコントローラである。当該機能が読み取り(スキャン)機能である場合、FUNC310は、スキャナであり、FUNCC306は、スキャンコントローラである。さらに、当該機能がFAX機能である場合、FUNC310は、FAXインタフェースであり、FUNCC306は、FAXコントローラである。なお、当然ながら、画像形成装置110は、上記の機能を複数有していてもよい。その場合、画像形成装置110は、それぞれの機能に対応して複数組のFUNCC306及びFUNC310を備える。
【0022】
ディスクコントローラ(DKC)307は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル等を記憶するハードディスク(HD)311及びフロッピー(登録商標)ディスクコントローラ(FD)312のアクセス制御を実現する。ネットワークインタフェースカード(NIC)308は、LAN100に接続され、他の画像形成装置等の、他のネットワーク機器や他のPCとの間で双方向にデータを送受信する。
【0023】
<処理フローに基づく情報処理>
画像形成装置110では、CPU301及びUIC305の制御により、UI309に対して操作画面等の表示を行う。ユーザは、UI309に表示された操作画面に基づいて、UI309に設けられたタッチパネルを操作することにより、画像形成装置110に対して設定の入力及び機能の実行指示等を行うことができる。例えば、ユーザは、上述のセンド機能を実行する場合、通常、UI309を用いて以下の処理を行う。
(1)解像度、カラー/白黒の指定、倍率、読み取り濃度、画質等の画像の読み取りに関する設定(読み取り設定)を実行
(2)電子メール、FTP等の送信方法を選択
(3)宛先を設定
(4)原稿を原稿台にセットして、実行指示
ユーザは、当該センド機能を実行する場合、基本的にこれらの処理を毎回行う必要がある。即ち、同一の宛先に対する送信を実行する場合には、同一の設定を用いた処理を繰り返すことになり、処理効率が低下する。そこで、同一の設定を用いた処理を繰り返す場合に、当該処理の手順を予め画像形成装置110に登録しておくことが可能であれば、処理効率を向上させることができる。
【0024】
このため、画像形成装置110は、画像処理等の情報処理の手順を予め定義した処理フローに従って、当該情報処理を実行できる機能を有する。当該処理フローは、UI309等を介した登録作業により、ユーザによって予め作成され、HD311等に記憶されている。上記の例では、(1)〜(3)に関する設定を予め処理フローとして登録できる。ユーザは、登録した処理フローを選択及び実行することにより、画像形成装置110に対して、当該処理フローに従った処理を実行させることができる。従って、例えば使用頻度の高い機能を処理フローとして予め登録しておくことにより、ユーザが当該機能を非常に簡単に利用可能となり、ユーザの利便性が向上する。なお、処理フローは、UI309を用いて登録する以外にも、例えば、PC150からLAN100を介して登録されてもよい。
【0025】
画像形成装置110は、登録された処理フローの一覧として、例えば図4に示す操作画面400をUI309に表示し得る。操作画面400では、一例として、登録された各処理フローに対応付けられたボタン401〜406が表示されている。各ボタンには、対応する処理フローをユーザが認識可能な情報(処理フローの名称等)が表示されている。ユーザは、当該表示に基づいて、実行したい処理フローに対応するボタンを押下することにより、当該処理フローの実行指示を画像形成装置110に与えることができる。例えば、操作画面400において、「送信1」と表示されたボタン401は、上述のセンド機能に対応する。このため、ユーザは、原稿を原稿台にセットするとともに、UI309で操作画面400のボタン401を押下した後にスタートキーを押下することにより、当該機能に対応する処理フローの実行を、画像形成装置110に開始させることができる。
【0026】
(条件設定による処理フローの変更)
このような画像形成装置110において、所定の条件を満たす場合に、予め登録した処理フローの一部を変更して実行させたい場合がある。例えば、上述のセンド機能において、時間帯に応じて宛先を変更する場合がこれに相当する。このように処理フローに定義された処理手順の一部を変更して実行する場合には、当該処理フローとは別に、変更内容を含む処理フローを新たに画像形成装置110に対して登録する必要がある。これにより、処理手順の一部が異なるもののほとんど同一内容の処理フローが、多数登録される場合が起こり得る。その結果、例えば、処理フローに対応して操作画面400に表示するボタンの数が増加し、ユーザが当該ボタンの何れかを選択する際の負担が増加してしまう。
【0027】
そこで、本実施形態では、予め登録した処理フローとは別に、処理フローを変更する際の条件と、当該条件を満たす場合に当該処理フローに含まれる一部の処理を変更するための変更情報とを、当該処理フローに関連付けて登録可能とする。これにより、登録される処理フローの数の削減を図るとともに、上述のユーザに対する負担を軽減する。
【0028】
ここで、図5を参照して、処理フローと、処理フローを変更するための条件設定について説明する。図5において、設定ファイル530は、処理フローに関する設定が記述されたファイルの一例であり、条件ファイル500、501、502は、当該処理フローに関連付けられた条件及び変更情報に関する設定が記述されたファイルの一例である。設定ファイル530は、原稿から読み取って取得した画像データを用いて所定の宛先へFAX送信を行うセンド機能に関する処理フローの定義を含む。また、条件ファイル500は、当該処理フローに関して、所定の時間帯において、宛先のFAX番号を変更するための設定を含む。なお、図5では、1つの設定ファイル530に対して条件及び変更情報が3つ設定されている場合を示しているが、ユーザは、任意の数の条件及び変更情報を設定可能である。
【0029】
設定ファイル530には、条件ファイル500、501、503において指定された条件が1つも成立しない場合の設定値(デフォルト値)が予め記述されている。項目531は、当該処理フローに対応するアプリケーションのタイプであり、「FAXSend」はFAX送信によるセンド機能を示す。項目532〜534には、当該処理フローの実行に必要な設定値が含まれる。例えば、原稿を読み取る際の読み取り設定(解像度、カラー/白黒の指定、倍率、読み取り濃度、画質等)や、送信先の情報等が含まれる。具体的には、項目534には、送信先のFAX番号に関する設定値であることを示す項目名535「faxno」と、当該設定値536「XXXXXX」とが含まれている。
【0030】
また、項目537は、UI309に表示される操作画面上の、当該処理フローに対応するボタンの表示色に関する設定であり、「None」は、明示的に色を指定せずデフォルト値を使用することを示す。
【0031】
項目538には、後述するように、条件ファイルに設定された条件が成立する場合に、当該条件ファイルのファイル名が付加される。ここでは、条件ファイル500を示す「
File1」が付加されているため、条件ファイル500の条件が成立していることを表している。また、項目540には、複数の条件ファイルの条件が成立している場合に、各条件ファイルに設定された項目の中で、項目537に関する変更情報の優先順位が設定される。ここでは、「File1」が最も優先順位が高く、さらに「File4」、「File3」の順序で優先順位が設定されている。
【0032】
一方で、条件ファイル500、501、502には、上述の条件に関する設定505と変更情報に関する設定508とが記述されている。項目503は、対応するアプリケーションのタイプであり、変更対象の処理フローと同一「FAXSend」が記載されている。項目504は、条件ファイルのファイル名を示す。
【0033】
505には、条件に関する設定である項目506、507が含まれ、項目506、507は、条件の項目名及び条件である。ここで、図6は、処理フローを変更する場合の条件の一例(600)であり、条件1(601)は項目506、条件2(602)は項目507に対応する。ユーザは、後述するように、条件1(601)に示すカテゴリごとに、条件2(602)に示す具体的な条件を設定可能である。条件ファイル500では、一例として、条件1(601)に対応する項目506に「日時」、条件2(602)に対応する項目507に「範囲」として「7:00−18:00」が設定されている。
【0034】
次に、508には、505の条件が成立する場合に、処理フローに関する設定ファイル530を変更するための変更情報が含まれる。項目509は、変更対象の項目名であり、「faxno」が設定されている。項目510は、変更対象の項目に対する変更情報であり、「YYYYYY」が設定されている。また、項目511は、505の条件が成立する場合に、UI309の操作画面上に、当該条件ファイルに関連付けられた処理フローに対応するボタンを表示する際の表示色に関する設定である。ここでは、当該表示色を「Yellow」とする場合を示している。
【0035】
条件ファイル500の505に設定された条件が成立する場合に、当該ファイルに基づいて設定ファイル530の内容を変更する処理は、例えば、以下のように実行され得る。まず、条件ファイル500の508における項目509に設定された項目名について、設定ファイル530から同一の項目名が検索される。当該検索処理により、図5では、項目534の項目名835の「faxno」が特定される。次に、特定された項目534に含まれる設定値536「XXXXXX」が「YYYYYY」される。また、条件が成立した条件ファイルを指し示すファイル名(項目504の「File1」)が、項目538に付加される。
【0036】
上述の処理は、作成された全ての条件ファイル500、501、502について実行される。その後、項目540に設定された優先順位に基づいて、当該順位が最も高い条件ファイルに対応する表示色に関する設定(項目511)で、項目537が変更される。図5では、条件ファイル500の優先順位が最も高いため、項目537は「Yellow」に変更される。これにより、設定ファイル530に対応するボタンがUI309に表示される場合に、優先順位の最も高い条件ファイルに設定された表示色により、当該ボタンが表示され得る。
【0037】
なお、508には、変更対象の項目名及び変更情報のセットが、複数設定されていてもよい。その場合、505に設定された条件が成立した際に、508に含まれる全ての設定を用いて設定ファイル530が変更される。
【0038】
<条件設定の一例>
次に、図9及び図10を参照して、上述の条件ファイルを作成する条件設定の一例について説明する。まず、画面1000は、登録済みの処理フローに対応するボタンをリスト表示した画面の一例である。各ボタンにはそれぞれ登録済みの処理フローが対応する。画面1000では、ユーザの押下によって、ボタン1001が選択された場合を示している。この状態で、ボタン1002が押下された場合、CPU301は、ボタン1001に対応する処理フローの編集処理を開始する。一方で、ボタン1003が押下された場合、CPU301は、ボタン1001に対応する処理フローを消去するための処理を開始する。また、ボタン1004が押下された場合、選択ボタン1001の条件を設定する処理を開始するために、次の画面1010を表示し、ボタン1005が押下された場合、CPU301は、画面1000を閉じる。
【0039】
画面1010は、画面1000で選択されたボタンに対応する処理フローに現在設定されている条件をリスト表示する画面である。ユーザは、画面1010を利用して、表示された条件の設定内容を編集、又は新規に条件を追加できる。ボタン1014が押下された場合、選択をキャンセルし、画面1000を表示する。一方で、ボタン1012が押下された場合、又は条件リスト1011から何れかの条件が選択された後に、ボタン1013が押下された場合、CPU301は、次の画面1020を表示する。
【0040】
画面1020は、画面1010で選択された条件を編集、又は新規な条件を指定するための画面の一例である。CPU301は、ボックス1021に、指定可能な条件の種類をプルダウン形式で表示する。当該条件は、図6の条件1に対応する。また、CPU301は、ボックス1022に、ボックス1021で選択された条件に対応して、さらに具体的な条件をプルダウン形式で表示する。当該条件は、図6の条件2に対応する。ここで、CPU301は、ここで、条件1及び条件2が指定され、ボタン1023が押下された場合、次の画面1100を表示する。一方で、ボタン1024が押下された場合、指定内容をキャンセルし、画面1010を表示する。
【0041】
画面1100は、画面1020で選択された条件を具体的に設定するための画面の一例であり、本例では、画面1020において、条件1に「日時」、条件2に「範囲」が指定された場合を示している。ボックス1101には、条件を満たす「日時」の範囲が入力される。本例では、任意の年月日における「7:00−18:00」が条件として指定されている。当該状態において、CPU301は、ボタン1102が押下された場合、指定された内容を確定し、次の画面1110を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1103が押下された場合、指定された内容をキャンセルし、画面1020を表示する。
【0042】
画面1110は、画面1100で設定された条件を満たす場合に、処理フローにおいて変更の対象とする設定を指定するための画面の一例である。設定リスト1111は、作成済みの条件ファイルに基づいて処理フローが変更される場合の変更内容を示しており、1114は変更の有無、1115は変更情報を示している。本例では、処理フローにおける「読み取り解像度」、「カラー/白黒」及び「送信先」の各設定値に対して、設定された条件を満たす場合の変更情報が未だ設定されていないことが示されている。また、設定リスト1111において「送信先」が選択されている。ここで、CPU301は、設定リスト1111から何れかの項目が選択され、ボタン1112が押下された場合、次の画面1120を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1113が押下された場合、選択を解除して、画面1100を表示する。
【0043】
画面1120は、画面1110で選択された設定に関する変更情報を設定するための画面の一例であり、本例では、画面1110で選択された「送信先」に関する設定画面が表示される。CPU301は、ボックス1121に送信先が入力されて、ボタン1122が押下された場合、次の画面1130を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1123が押下された場合、ボックス1121への入力内容をキャンセルし、画面1110を表示する。
【0044】
画面1130は、設定された条件を満たす場合の、操作画面におけるボタンの表示に関する設定を行うための画面の一例である。CPU301は、ボックス1131に、変更対象の処理フローに対応するボタンの表示色として指定可能な色を、プルダウン形式で表示する。また、CPU301は、ボックス1132に、当該ボタンとともに付記的に表示するコメントの入力欄を表示する。これらに設定される内容は、変更対象の処理フローについて設定された条件を満たす場合に、操作画面において対応するボタンに対して行われる表示制御の内容となる。即ち、CPU301は、設定された表示色及びコメントを用いて、対応するボタンを強調表示する。設定値の入力後、ボタン1133が押下された場合、CPU301は、設定された条件が設定された条件ファイルを新規に作成、又は編集中のファイルを設定内容で更新し、画面1030を表示する。一方で、CPU301は、ボタン1134が押下された場合、設定内容をキャンセルし、画面1120を表示する。
【0045】
画面1030は、処理フローを変更するために設定された複数の条件を満たす場合に、操作画面に表示するボタンの表示制御に関する設定を行うための画面の一例である。CPU301は、リスト1031に、当該処理フローに設定されている条件のリストをユーザが認識可能な形式で表示する。リスト1031において、何れかの条件が選択され、上下キー1037が押下されると、操作画面における当該条件に対応するボタン表示の優先順位が変更され得る。なお、リスト1031において、上に位置する条件は、下に位置する条件よりも優先順位が高い。ここで、CPU301は、ボタン1038が押下された場合、設定内容を確定し、条件ファイルを更新する。一方で、ボタン1039が押下された場合、設定内容をキャンセルし、画面1130を表示する。
【0046】
画面1040は、設定された条件の確認画面の一例である。本例では、設定内容1041として、任意の年月日における「7:00−18:00」が設定された条件として表示されている。また、当該条件に関連付けられた変更情報1042として、「送信先」を「1111−2222−3333」に変更する変更情報が表示されている。ここで、CPU301は、ボタン1043が押下された場合、当該設定内容をHD311へ記憶させることによって、当該処理フローに関連付けて当該条件を登録するとともに、条件の編集処理を終了する。ボタン1044が押下された場合、画面1010を表示し、さらに条件の追加可能とする。また、ボタン1045が押下された場合、設定中の条件を満たす場合の変更情報をさらに設定可能とする。
【0047】
<処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順>
ユーザは、UI309を介した操作により処理フローを作成及び登録した後に、当該処理フローを変更する条件、及び当該条件を満たす場合の変更情報を設定することができる。作成された処理フローは、HD311に記憶されることにより、画像形成装置110に対して登録されている。以下では、図7を参照して、処理フローを変更する条件及び変更情報の設定手順について説明する。なお、図7のフローチャートは、画像形成装置110のROM302又はHD311に記憶されたプログラムを、CPU301がRAM203に読み出して実行することにより実行される。
【0048】
まず、S701で、CPU301は、登録済みの各処理フロー(設定ファイル)に対応するボタンを、操作画面(例えば、図4)としてUI309にリスト表示するとともに、当該操作画面を介してユーザからの処理フローの選択を受け付ける。その後、S702へ移行する。なお、S701の処理は、画面1000を用いた処理に相当する。
【0049】
S702で、CPU301は、選択された処理フローについて条件の入力をUI309を介して受け付ける。さらに、S703で、変更対象となる項目の選択をUI309を介して受け付ける。その後、S703へ移行する。なお、S702の処理は、画面1010、1020、1100を用いた処理に相当し、S703の処理は、画面1110を用いた処理に相当する。
【0050】
S704で、CPU301は、選択された項目に関して、設定された条件を満足する場合に当該項目を変更するための変更情報の入力を受け付ける。なお、S704の処理は、画面1120、1130を用いた処理に相当する。その後、S705で、CPU301は、ユーザによるUI309の操作に基づいて、変更対象の項目の選択及び変更情報の受け付けを終了するか否か判定する。ここで、当該処理を終了すると判定した場合には、S706へ移行する。一方で、当該処理を終了しないと判定した場合には、S703へ戻り、処理を継続する。
【0051】
S706で、CPU301は、設定された条件及び変更情報に基づいて、条件ファイルを新規作成又は更新することにより、設定値を条件ファイルに保存され、HD311へ記憶される。その後、S707で、CPU301は、ユーザによるUI309の操作に基づいて、条件の入力の受け付けを終了するか否か判定する。ここで、当該処理を終了すると判定した場合には、当該処理フローに対する条件ファイルの編集を終了する。一方で、当該処理を終了しないと判定した場合には、S702へ戻り、処理を継続する。
【0052】
<処理フローの表示及び実行手順>
次に、図8を参照して、登録され、HD311に記憶されている処理フロー及び関連付けられた条件及び変更情報に基づく、UI309への表示処理、及び当該処理フローの実行処理について説明する。なお、図8のフローチャートは、画像形成装置110のROM302又はHD311に記憶されたプログラムを、CPU301がRAM203に読み出して実行することにより実行される。
【0053】
まず、CPU801は、例えば、図4に示す操作画面400のように、登録された処理フローのリストをUI309に表示する処理を開始する。S801で、CPU301は、UI309に表示する対象となる処理フローの何れかを選択し、当該処理フローに関連付けられた条件ファイルが存在するか否かを判定する。当該判定処理は、CPU301がHD311の記憶内容を検索することにより実現される。ここで、条件ファイルが存在すると判定した場合には、S802へ移行し、存在しないと判定した場合には、S805へ移行する。
【0054】
S802で、CPU301は、条件ファイルの何れかを選択し、当該ファイルに設定された条件を満たすか否か判定した後、S803へ移行する。S803で、CPU301は、条件ファイルのうち未判定のファイルの有無を確認することにより、条件ファイルを用いた判定処理を終了するか否かを判定する。ここで、未判定のファイルが存在しないため当該判定処理を終了すると判定した場合には、S804へ移行する。一方で、未判定のファイルが存在するため当該判定処理を終了しないと判定した場合には、S802へ戻る。S802及びS803における処理により、CPU301は、当該処理フローに関連付けられた全ての条件ファイルについて、判定処理を実行する。
【0055】
S804で、CPU301は、上述の判定の結果、所定の条件を満たす場合に、当該処理フローに含まれる変更対象の一部の処理を、判定した条件に関連付けられた変更情報を用いて変更する。なお、当該変更処理において、HD311に記憶した当該処理フローの設定ファイルを上書きするのではなく、コピーしたファイルを変更し、RAM303へ一時的に記憶してもよい。その後、S805で、CPU301は、HD311に記憶している処理フローのうち、条件ファイルを用いた判定処理を未実行の処理フローの有無を確認することにより、S801〜S804の処理を終了するか否かを判定する。ここで、全ての処理フローについて判定処理を実行済みであるため、判定処理を終了すると判定した場合には、S806へ移行する。一方で、判定処理を未実行の処理フローが存在するため、判定処理を終了しないと判定した場合には、S801へ戻り、処理を継続する。
【0056】
S806で、CPU301は、登録された処理フローのリストをUI309に表示する。その際、CPU301は、所定の条件を満たす処理フローに対応するボタンを、条件ファイルに設定された表示色を用いて強調表示する。さらに、当該表示色による表示と合わせて、又はその代わりに、画面1130で設定されたコメントを当該ボタンに対して付記的に表示してもよい。これにより、ユーザに対して、所定の条件を満たす処理フローを当該リストの中から明確に判別させることができる。
【0057】
また、CPU301は、各処理フローについて、関連付けられた条件のうち、複数の条件が満たされる場合には、上述の優先順位の最も高い所定の条件に関連付けられた表示色及びコメントの少なくとも1つを用いて、対応するボタンを強調表示してもよい。これにより、当該処理フローが、ユーザにとって優先度の高い条件が満たされた状態であることを、ユーザに対して認識させることができる。
【0058】
その後、S807で、CPU301は、UI309を介して、各処理フローに対応するボタンの何れかが押下されたことを検知したか否かを判定する。ここで、CPU301は、ボタンが押下されたと判定すると、S808へ移行する。S808で、CPU301は、押下されたボタンに対応する処理フローについて、上述の判定処理に基づいて変更処理が加えられている場合には、変更後の設定ファイルをHD311又はRAM303から読み出す。また、変更処理が加えられていない場合には、HD311に予め記憶されている設定ファイルを読み出す。さらに、S809で、CPU301は、読み出した設定ファイルに設定された処理フローを用いて、その定義の定義に従って実行する。その後、当該フローチャートにおける一連の処理を終了する。
【0059】
このように、処理フローに関連付けられた所定の条件を満たすか否かを判定する上述の判定処理は、S806において処理フローのリストがUI309に表示される前の何れかのタイミングにおいて、実行されていればよい。これにより、CPU301は、判定結果に基づいて変更された処理フローに対応するボタンを強調表示することができる。また、当該判定処理は、定期的なタイミングで実行されてもよい。その場合、CPU301は、当該判定結果に基づく処理フローの変更結果に応じて、表示部に表示したボタンの強調表示を更新する。これにより、ユーザは、所定の条件を満たす処理フローを、当該強調表示により適切に判別することが可能になる。
【0060】
なお、上述の実施形態は一例であり、種々の変更が可能である。例えば、S809においてCPU301が処理フローを実行する際に、上述のS801〜S805を実行してもよい。即ち、CPU301は、UI309に表示したボタンの押下が検知された処理フローの実行を開始する際に、所定の条件による判定処理を実行するとともに、判定結果に応じて処理フローを変更して実行してもよい。また、上述の実施形態は、画像形成装置を一例として説明してきたが、上述のように処理フローに従った情報処理を実行可能な情報処理装置であれば、本発明を実施可能である。
【0061】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、情報処理の手順が定義された処理フローに従って情報処理を実行する機能を有し、当該処理フローに関連付けて、所定の条件及び変更情報を予め記憶する。さらに、当該所定の条件を満たすと判定すると、処理フローの一部を変更情報を用いて変更して実行する。即ち、定義の一部のみが異なる処理フローを複数登録することを必要とせず、異なる部分を変更情報として記憶しておくことにより、所定の条件に応じて処理フローを変更情報を用いて変更して実行する。これにより、情報処理装置に登録される処理フローの数を低減できる。また、情報処理装置の表示部に対して処理フローに対応するボタンを表示する場合に、表示するボタンの数を低減可能であるため、表示された複数のボタンの中からユーザが所望の処理フローに対応するボタンを容易に特定できる。その結果、実行する処理フローを指定する際のユーザの負担を軽減できる。
【0062】
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0063】
201:CPU
202:ROM
203:RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理の手順が定義された処理フローに従って、該情報処理を実行する情報処理装置であって、
所定の条件、及び該所定の条件を満たす場合に前記処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶手段と、
前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記所定の条件を満たすと判定されると、前記処理フローに定義されている情報処理の一部を、前記変更情報を用いて変更して実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の前記処理フローのそれぞれに対応するボタンを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記ボタンがユーザによって押下されたことを検知する検知手段とを有し、
前記実行手段は、
前記ユーザによって押下された前記ボタンに対応する前記処理フローに従って情報処理を実行し、
前記表示制御手段は、
前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを強調表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、
前記表示制御手段によって前記表示部に前記処理フローに対応する前記ボタンが表示される前に、該処理フローに関連付けられた前記所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、
定期的なタイミングで、前記所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記表示制御手段は、
前記所定の条件を満たすと判定される前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを強調表示することを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、
前記所定の条件及び前記変更情報に関連付けて、前記表示部に表示する前記ボタンの表示色、及び該ボタンとともに表示するコメントの少なくとも1つをさらに記憶し、
前記表示制御手段は、
前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを、前記表示色及び前記コメントの少なくとも1つを用いて強調表示することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、
複数の前記変更情報のそれぞれに対応する優先順位をさらに記憶し、
前記表示制御手段は、
前記判定手段によって前記所定の条件を満たすと判定される前記変更情報が複数あると、前記優先順位の最も高い前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを、前記優先順位の最も高い前記変更情報に関連付けられた、前記表示色及び前記コメントの少なくとも1つを用いて強調表示することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理フローに対応するボタンを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記ボタンがユーザによって押下されたことを検知する検知手段とを有し、
前記実行手段は、
前記ユーザによって押下された前記ボタンに対応する前記処理フローに従って情報処理を実行し、
前記判定手段は、
前記処理フローが前記実行手段により実行の対象とされると、該処理フローに関連付けられた前記所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理の手順が予め定義された処理フローに従って該情報処理を実行する情報処理装置の制御方法であって、
記憶手段が、所定の条件、及び該所定の条件を満たす場合に前記処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶ステップと、
判定手段が、前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
実行手段が、前記所定の条件を満たすと判定されると、前記処理フローに定義されている情報処理の一部を、前記変更情報を用いて変更して実行する実行ステップと
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項1】
情報処理の手順が定義された処理フローに従って、該情報処理を実行する情報処理装置であって、
所定の条件、及び該所定の条件を満たす場合に前記処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶手段と、
前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記所定の条件を満たすと判定されると、前記処理フローに定義されている情報処理の一部を、前記変更情報を用いて変更して実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数の前記処理フローのそれぞれに対応するボタンを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記ボタンがユーザによって押下されたことを検知する検知手段とを有し、
前記実行手段は、
前記ユーザによって押下された前記ボタンに対応する前記処理フローに従って情報処理を実行し、
前記表示制御手段は、
前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを強調表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、
前記表示制御手段によって前記表示部に前記処理フローに対応する前記ボタンが表示される前に、該処理フローに関連付けられた前記所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、
定期的なタイミングで、前記所定の条件を満たすか否かを判定し、
前記表示制御手段は、
前記所定の条件を満たすと判定される前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを強調表示することを特徴とすることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、
前記所定の条件及び前記変更情報に関連付けて、前記表示部に表示する前記ボタンの表示色、及び該ボタンとともに表示するコメントの少なくとも1つをさらに記憶し、
前記表示制御手段は、
前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを、前記表示色及び前記コメントの少なくとも1つを用いて強調表示することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、
複数の前記変更情報のそれぞれに対応する優先順位をさらに記憶し、
前記表示制御手段は、
前記判定手段によって前記所定の条件を満たすと判定される前記変更情報が複数あると、前記優先順位の最も高い前記変更情報に従って変更される前記処理フローに対応する前記ボタンを、前記優先順位の最も高い前記変更情報に関連付けられた、前記表示色及び前記コメントの少なくとも1つを用いて強調表示することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理フローに対応するボタンを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示された前記ボタンがユーザによって押下されたことを検知する検知手段とを有し、
前記実行手段は、
前記ユーザによって押下された前記ボタンに対応する前記処理フローに従って情報処理を実行し、
前記判定手段は、
前記処理フローが前記実行手段により実行の対象とされると、該処理フローに関連付けられた前記所定の条件を満たすか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理の手順が予め定義された処理フローに従って該情報処理を実行する情報処理装置の制御方法であって、
記憶手段が、所定の条件、及び該所定の条件を満たす場合に前記処理フローに定義されている情報処理の一部を変更するための変更情報を記憶する記憶ステップと、
判定手段が、前記所定の条件を満たすか否かを判定する判定ステップと、
実行手段が、前記所定の条件を満たすと判定されると、前記処理フローに定義されている情報処理の一部を、前記変更情報を用いて変更して実行する実行ステップと
を実行することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2011−77728(P2011−77728A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−225568(P2009−225568)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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