説明

情報処理装置及びその方法、プログラム

【課題】 画像をモニタに表示して診断を行う際に、計測位置を利用者が指定する操作に応じて幾何学的に計測することができる情報処理装置及びその方法、プログラムを提供する。
【解決手段】 処理対象の画像を表示部に表示する。入力部から入力された、オブジェクトを描画するための入力情報に基づいて、表示部に表示された画像上にオブジェクトを描画する。描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する。算出された値を前記表示部に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像上にオブジェクトを描画する情報処理装置及びその方法、プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の医療現場では、モダリティ(X線撮影装置・CT(Computed Tomography)・MRI(Magnetic Resonance Imaging)等)とコンピュータとがネットワークで接続されたシステムが構築されている。このシステムでは、モダリティで撮影された医用画像をコンピュータに送信し、コンピュータのHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置で画像を管理している。また、PACS(Picture Archiving & Communicating System)間で画像の送受信も行われている。
【0003】
コンピュータのHDDに保存された医用画像は、モニタに写し出すことで、医師は従来のフィルムで診断していた時と遜色無く画像を診断することができる。また、その医用画像の階調を変化させるなどして、画像を診断することも行われている。
【0004】
ところで、医療分野の中でも、例えば、整形外科等においては、体の歪み等の幾何学情報を計測することも行われている。この場合、放射線画像が出力されたフィルム上において実際の計測点を鉛筆等でマーキングし、定規等の計測器を用いて、体の歪み具合を手動で計測している。
【0005】
また、デジタル化された放射線画像をフィルムに出力することなく、画面上で計測するという技術が開示されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2000−279399号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、医用画像のデジタル化が進み、出力されたフィルムではなくデジタル化された医用画像をモニタ等の表示装置に表示して診断を行う場合、モニタ上で定規を使用して計測するような診断方法は、医師の負担を増加させる。また、この診断方法は、単に計測しづらいだけでなく計測精度も欠くという問題がある。
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、画像をモニタに表示して診断を行う際に、計測位置を利用者が指定する操作に応じて幾何学的に計測することができる情報処理装置及びその方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
画像上にオブジェクトを描画する情報処理装置であって、
処理対象の画像を表示する表示手段と、
オブジェクトを描画するための情報を入力する入力手段と、
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記表示手段で表示された画像上にオブジェクトを描画する描画手段と、
前記描画手段で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された値を前記表示手段に出力する出力手段と
を備える。
【0009】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記オブジェクトして、基準線となる直線を描画する。
【0010】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記基準線に対する2本の平行線を特定の比率で描画する。
【0011】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記2本の平行線に垂直な線を描画する。
【0012】
また、好ましくは、前記算出手段は、前記垂線の距離を、前記幾何学的な関係を示す値として算出する。
【0013】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記基準線に対する平行線を描画するための円を描画する。
【0014】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記円の中心を通り、前記基準線に平行線を描画する。
【0015】
また、好ましくは、前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段で描画されたオブジェクトを修正する修正手段と、
前記修正手段による修正に応じて、前記描画手段で描画された直線及び前記算出手段で算出された値を変更する変更手段と
を更に備える。
【0016】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理方法は以下の構成を備える。即ち、
画像上にオブジェクトを描画する情報処理方法であって、
処理対象の画像を表示部に表示する表示工程と、
入力部から入力された、オブジェクトを描画するための入力情報に基づいて、前記表示部に表示された画像上にオブジェクトを描画する描画工程と、
前記描画工程で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された値を前記表示部に出力する出力工程と
を備える。
【0017】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
画像上にオブジェクトを描画する情報処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
処理対象の画像を表示部に表示する表示工程と、
入力部から入力された、オブジェクトを描画するための入力情報に基づいて、前記表示部に表示された画像上にオブジェクトを描画する描画工程と、
前記描画工程で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された値を前記表示部に出力する出力工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、画像をモニタに表示して診断を行う際に、計測位置を利用者が指定する操作に応じて幾何学的に計測することができる情報処理装置及びその方法、プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0020】
尚、以下に説明する各実施形態では、医用画像を表示装置に表示すると共に、表示された医用画像に対して幾何学的な計測を行う情報処理装置について説明する。具体的には、X線撮影装置で撮影した骨盤のX線画像を用いて、体の歪みを幾何学的に計測するための計測処理を行う情報処理装置について説明する。
【0021】
例えば、図1は、医用画像に対する幾何学的な計測例を示す図である。
【0022】
具体的には、図1は、骨盤の医用画像において体の歪みを計測する様子を示している。体の歪みを計測するための基準となる基準線11と、その基準線11に平行な平行線12及び13を引き、その平行線12及び13の距離が体の歪みを示す値となる。
【0023】
本実施形態における情報処理装置は、このような医用画像を表示するとともに、表示した医用画像上に利用者が基準線11、平行線12及び13を引くことができるユーザインタフェースの提供と、平行線12及び13との距離を計測する計測処理を行う。
【0024】
図2Aは本発明の各実施形態に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【0025】
図2Aに示すように、情報処理装置20は、バス21により、CPU(中央演算処理装置)22、RAM(Random Access Memory)23、ROM(Read Only Memory)24が接続されている。更には、バス21には、記憶部25、入力部26、表示部27、NIC(ネットワークインタフェース)28が接続されている。
【0026】
CPU22は、データの処理または演算を行うと共に、バス21を介して接続された各種構成要素を制御するものである。また、CPU22は、ROM24や記憶部25に格納されているプログラムを読み出して実行する。そして、この描画プログラムより、上述した医用画像を表示部27に表示するための処理や、表示した医用画像上に直線を引くためのユーザインタフェース(図2B)を提供する処理を実現する。更には、描画プログラムは、医用画像に対する幾何学的な計測処理等の各種処理を実現する。
【0027】
ROM24には、例えば、予めCPU22の起動手順(コンピュータプログラム)を記憶させておき、このコンピュータプログラムをCPU22が起動時に実行することにより、起動する。
【0028】
また、記憶部25は、種々の機能を実現するためのコンピュータプログラム、後述する描画ツール画面(図2B)を含む描画処理を実現する描画プログラムが記憶されている。CPU22は、記憶部25よりそれらのコンピュータプログラムをRAM23に読み込み、実行する。即ち、RAM23は、データの入出力、送受信のためのワークメモリ、各構成要素の制御のための一時記憶として用いられる。また、記憶部25は、利用者の操作履歴を記憶する操作履歴記憶装置を含む構成である。操作履歴記憶装置には、利用者の操作による幾何学的な変更に関する情報が格納される。
【0029】
入力部26は、例えば、キーボードやマウス等の入力装置であり、利用者が操作することで各種指定または入力などを行うことができる。表示部27は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイ等の表示装置であり、CPU22からの制御に応じて種々の画像や情報を表示することができる。
【0030】
また、NIC(ネットワークインタフェースコントローラ)28は、ネットワーク29に接続するためのインタフェースである。ネットワーク29は、インターネット等の公衆網や、専用回線等のデータ通信が可能なデータ通信回線である。このネットワークインタフェース28を介して情報処理装置20は、例えば、X線撮影装置(不図示)等のモダリティから放射線画像を受信したり、大量の放射線画像を保管しているデータサーバより所望の画像を受信したりすることができる。
【0031】
また、記憶部25は、例えば、HDDや情報処理装置20に着脱可能な記憶媒体等の記憶装置である。尚、記憶部25には、利用者が医用画像上に引いた直線等の線分に関する情報を記憶したり、処理対象となる医用画像データを格納したりしても良い。
【0032】
次に、本実施形態の情報処理装置20において、表示した医用画像上に利用者が任意の線を引くことができるユーザインタフェースの提供例と、利用者により引かれた線を基に幾何学的な計測を行う計測処理例について説明する。
【0033】
また、以下の説明では、ユーザインタフェースに対する操作は、入力部26として、マウスを用いた場合の操作例で説明するが、これに限定されない。例えば、入力部26がタブレットとペンからなるデジタイザで構成される場合には、そのペンとタブレットによって、ユーザインタフェースを操作することも可能である。また、あるいは、キーボードを用いて、ユーザインタフェースを操作することも可能である。
【0034】
いずれにしても、ユーザインタフェース上に、座標情報を入力することが可能である入力部26であれば、どのような形態でも構わない。
【0035】
ここで、情報処理装置20によって実現されるユーザインタフェースである、描画ツール画面200について、図2Bを用いて説明する。
【0036】
図2Bは本発明の各実施形態に適用可能なユーザインタフェースの一例を示す図である。
【0037】
図2Bに示すユーザインタフェースは、例えば、医用画像上に任意の線を描画したり、描画した線を編集するための描画ツール画面200であり、表示部27に表示される。
【0038】
描画ツール画面200では、情報処理装置20内で管理される、処理対象の医用画像を参照して表示したり、線描画ツールを選択したりするためのファイルメニュー201が構成されている。また、ファイルメニュー201で実現される機能の一部あるいはすべてのそれぞれに対応する、ボタンコントロール群が構成されているツールバー202が構成されている。
【0039】
利用者がファイルメニュー201やツールバー202を操作して、処理対象の医用画像を選択すると、その医用画像が表示エリア203に表示される。そして、利用者は、マウスの操作によって移動するカーソル204を用いて、医用画像上に、線を描画したり、描画した線を編集することができる。このカーソル204における操作としては、マウスボタンによるペンアップ/ペンダウン、ドラッグ操作、ドラッグアンドドロップ操作等の汎用的なマウス操作がある。
【0040】
線の描画が完了して、例えば、OKボタン205を操作すると、表示エリア203に表示された、線及び医用画像を含む画像をファイルとして保存するためのファイル保存画面が表示される。利用者は、このファイル保存画面によって、画像に任意のファイル名を指定して、情報処理装置20内に保存することができる。
【0041】
また、キャンセルボタン206を操作すると、現在の操作内容(線描画等)をキャンセルして、直前の表示状態に戻すことが可能である。
【0042】
以下、この描画ツール画面200を用いる操作例として、いくつかの実施形態について説明する。尚、各実施形態に示す図では、図2Bの表示エリア2043の操作例をより具体的に説明するために、本来、表示されている医用画像を省略している。つまり、実際には、各実施形態の図に示す直線等の線分は、表示エリア203の医用画像上に描画されるものである。
【0043】
<実施形態1>
実施形態1として、体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェースの提供例及び計測処理例を、図3Aから図3Iを用いて説明する。
【0044】
まず、始めに、利用者は、図3Aに示すように、基準線の始点(1)(X1,Y1)を医用画像上にマウスを用いてポイントすることで設定する。これにより、情報処理装置20は、図3Bに示すように、点(1)(X1,Y1)を始点とする直線301を医用画像上に描画する。この直線301の終点は、利用者がマウスを操作することで任意の場所に設定することが可能である。ここで、利用者が直線301の終点(2)(X2,Y2)をマウスでポイントすることで設定すると、情報処理装置20は、図3Cに示すように、始点(1)(X1,Y1)、終点(2)(X2,Y2)とする直線302を医用画像上に描画する。
【0045】
終点(2)(X2,Y2)が設定されると、情報処理装置20は、図3Dに示すように、直線302に対する第一の平行線を描画するための点を設定するために、終点(2)(X2,Y2)から誘導線303を点線で医用画像上に表示する。利用者は、その誘導線303を目安にマウスを動かし、第一の平行線を描画するための点を設定する。このように、誘導線303を表示することで、利用者が次の手順に進まなければならないことを容易に分からせることができる。
【0046】
利用者が、誘導線303を目安にマウスを動かし、第一の平行線を描画するための点を設定すると、図3Eに示すように、点(3)(X3,Y3)が第一の平行線を描画するための点として設定される。
【0047】
点(3)(X3,Y3)が設定されると、情報処理装置20は、図3Fに示すように、直線302に対する第二の平行線を描画するための点を設定するために、終点(2)(X2,Y2)から誘導線304を点線で医用画像上に表示する。利用者は、その誘導線304を目安にマウスを動かし、第二の平行線を描画するための点を設定する。
【0048】
利用者が、誘導線304を目安にマウスを動かし、第二の平行線を描画するための点を設定すると、図3Gに示すように、点(4)(X4,Y4)が第二の平行線を描画するための点として設定される。
【0049】
第二の平行線を描画するための点(4)(X4,Y4)が設定されると、情報処理装置20は、図3Hに示すように、直線302に対する平行線305及び306を医用画像上に表示する。具体的には、平行線305は、点(3)(X3,Y3)を通る直線302に平行な直線であり、平行線306は、点(4)(X4,Y4)を通る直線302に平行な直線である。これにより、直線302を基準線とする2本の平行線が医用画像上に描画される。
【0050】
また、これと同時に、体の歪みを計測するための線307が情報処理装置20によって表示される。具体的には、直線307は、平行線305及び306に垂直な直線であり、平行線305と平行線306との距離を計測するための直線である。さらに、情報処理装置20は、直線307の距離の計測値308を医用画像上に表示する。利用者は、この計測値308を見ることで、実際の体の歪み具合を判断することができる。ここで、画面上に表示されている画像には、その大きさに関する情報が対応付けられて記憶されており、この情報と画面上の直線等とにより計測値が求められる。
【0051】
ここで、この計測値308は、描画された直線307、平行線305及び306に対する、幾何学的な関係を示す値である。また、この計測値308は、垂線である直線307の近傍に表示しているが、描画ツール画面200上に、専用表示領域を設けて、その専用表示領域に表示する構成としても良い。
【0052】
また、図3Iは、平行線305及び306の描画方法を示した図である。情報処理装置20は、平行線305及び306を、図3Iに示すような、所定の比率(1:3:2:3:1)によって医用画像上に描画する。尚、この所定の比率は、一例であり、用途や目的に応じて、様々な比率を設定することが可能である。
【0053】
以上説明したように、実施形態1によれば、医用画像上に、基準線を描画した後、その基準線に対して、診断用に用いる2つの平行線の描画するための誘導線を表示する。これにより、利用者は、平行線の描画を容易に行うことができる。
【0054】
また、平行線の描画後、それらの平行線の位置関係に基づいて、診断指標となる平行線間の距離を計測し、その計測値を表示する。これにより、利用者は、表示部27上で容易に診断を行うことができる。
【0055】
<実施形態2>
実施形態2として、図4Aから図4Gは、体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェースの提供例及び計測処理例を、図4Aから図4Gを用いて説明する。
【0056】
尚、図4Aから図4Eまでは、実施形態1における図3Aから図3Eと同様の手順であるため、ここでは、その詳細説明は省略する。
【0057】
図4Eにおいて、第一の平行線を描画するための点(7)(X7,Y7)が設定されると、情報処理装置20は、図4Fに示すように、平行線404と平行線405との距離を表す垂線406の長さを示す計測値407を表示する。そして、それらの線及び値を確定するための点が設定されるのを待機する状態となる。即ち、平行線404・平行線405・垂線406・計測値407は、マウスによって確定する点が設定されるまで、リアルタイムに表示位置及び計測値が変化する。
【0058】
図4Gは、マウスによって確定点が設定された後を示す図である。具体的には、図4Fにおいて、利用者は、マウスを動かし、平行線404・平行線405・垂線406・計測値407をリアルタイムで更新し、それらの線及び計測値を確定するために、点(8)(X8,Y8)の位置でポイントした場合である。
【0059】
このように基準線402に対する平行線・垂線・計測値を描画することにより、実施形態1と同様な線を医用画像上に描画することができ、利用者は、その計測値を見ることで、体の歪み具合を判断することができる。
【0060】
また、実施形態2においても実施形態1の図3Iで示した図と同様の比率で平行線は描画される。
【0061】
以上説明したように、実施形態2によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、第一の平行線404を描画するための点が設定された時点で、仮で可変の第二の平行線405及び、それらの距離を表す垂線406の長さを示す計測値407を表示する。そして、この第二の平行線405を最終的に確定する点を指定することで、利用が意図する最終的な第二の平行線405及び、それらの距離を表す垂線406の長さを示す計測値407を更新する。これにより、利用者は、より容易にかつ柔軟に平行線の描画操作を行うことができる。
【0062】
<実施形態3>
実施形態3として、体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェースの提供例及び計測処理例を、図5から図5Fを用いて説明する。
【0063】
尚、図5Aから図5Cまでは、実施形態1における図3Aから図3Cと同様の手順であるため、ここでは説明を省略する。
【0064】
図5Cにおいて、基準線となる直線502が描画されると、次に、情報処理装置20は、図5Dに示すように、第一の平行線を描画するための円を設定する状態となる。円はマウスを動かすことにより、大きさ及び表示位置を変更することが可能である。ここで、例えば、円の中心を指示した場合は位置を変更でき、円周部分を指示した場合は大きさを変更することができる。また、円の中心が分かるように×印が円内に表示されており、マウスでポイントすることにより、円の大きさ及び表示位置は確定される。
【0065】
図5Dで円の大きさ及び表示位置を確定するために、マウスをポイントすると、情報処理装置20は、図5Eに示すように、第二の平行線を描画するための円を設定する状態となる。即ち、図5Eに示すように、第一の平行線を描画するための円503と、その円503の中心点(11)(X11,Y11)が確定され、第二の平行線を描画するための円を設定する状態に処理が移る。
【0066】
第二の平行線を描画するための円も、マウスを動かすことにより、大きさ及び表示位置を変更することが可能である。また、円503と同様に円の中心が分かるように×印が円内に表示されており、マウスでポイントすることにより、円の大きさ及び表示位置は確定される。
【0067】
ここで、円を描画する目的は、例えば、体の歪みを計測する際に、骨盤と足との関節部分に円を描き、その円の中心を通る基準線に平行な線を描画する方法が、診断方法として採用される場合があるからである。即ち、第一の平行線を描画するための円が骨盤と右足との関節部分に描画され、第二の平行線を描画するための円が骨盤と左足との関節部分に描画されることになる。本発明による情報処理装置20は、このような計測方法にも対応することが可能である。
【0068】
図5Eで円の大きさ及び表示位置を確定するために、マウスをポイントすると、情報処理装置20は、図5Fに示すように、第二の平行線を描画するための円504と、その円504の中心点(12)(X12,Y12)を確定する。
【0069】
円504と、その中心点(12)が確定されると、情報処理装置20は、それと同時に、円503の中心点(11)を通り、基準線502に平行な直線505を表示する。また、円504の中心点(12)を通り、基準線502に平行な直線505を表示する。さらに、平行線505と平行線506とに垂直な直線507を表示し、その垂線507の距離の計測値508を表示する。
【0070】
このように基準線502に対する平行線・垂線・計測値を描画することにより、実施形態1及び実施形態2と同様な線を医用画像上に描画することができ、利用者は、その計測値を見ることで、体の歪み具合を判断することができる。
【0071】
また、実施形態3においても、実施形態1の図3Iで示した図と同様の比率で平行線は描画される。
【0072】
以上説明したように、実施形態3によれば、実施形態1で説明した効果に加えて、目的とする診断方法に適した描画方法で、基準線に対する平行線を容易に描画することができる。これにより、利用者は、表示部27上で容易に診断を行うことができる。
【0073】
<実施形態4>
次に、実施形態1から実施形態3によって一通り線が表示された後に、その線をマウスによって修正する方法について説明する。
【0074】
実施形態4では、基準線を修正する例について説明する。
【0075】
図6Aは、線が表示された後に、基準線601を修正する例である。利用者は、マウスで点(13)(X13,Y13)をポイントし、動かすことで基準線601の長さ及び角度を修正することが可能である。
【0076】
図6Bは、図6Aにおいて、点(13)をマウスでポイントし、基準線601の長さを修正した後の図である(基準線601を短くした)。基準線601が修正されたので、点(13)は、点(17)(X17,Y17)に移り、修正された基準線606が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。
【0077】
基準線の長さを長くした場合や、または点(14)をマウスで動かし、基準線の長さを修正した場合にも、同様の処理が行われる。また、基準線の長さが修正される場合は、その他の線(平行線602・平行線603・垂線604)及び計測値605は変更されない。
【0078】
図6Cは、図6Aにおいて、点(13)をマウスでポイントし、基準線601の角度を修正した後の図である(基準線601を右上がりから左上がりにした)。基準線601が修正されたので、点(13)は、点(18)(X18,Y18)に移り、修正された基準線607が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。点(14)をマウスで動かし、基準線の角度を修正した場合にも、同様の処理が行われる。
【0079】
基準線の角度が修正される場合には、図6Aにおけるその他の線(平行線602・平行線603・垂線604)及び計測値605も基準線の修正に伴い、変更される。
【0080】
具体的には、平行線602は、図6Cにおける基準線607と平行である必要があるため、基準線601が修正されるのと同時に、平行線602は、図6Cにおける平行線608となる。これと同様に、平行線603もまた図6Cにおける基準線607と平行である必要があるため、基準線601が修正されるのと同時に、平行線603は、図6Cにおける平行線609となる。
【0081】
平行線602及び平行線603の角度が変更されると、当然、垂線604の長さ及び角度も変更される。具体的には、垂線604は、図6Cにおける平行線608と平行線609と垂直である必要があるため、平行線602及び平行線603が変更されるのと同時に、垂線604は、図6Cにおける垂線6010となる。
【0082】
垂線604の長さ及び角度が変更されると、当然、計測値605の値も変更される。具体的には、計測値605は、図6Cにおける垂線6010の長さの値である必要があるため、垂線604が変更されるのと同時に、計測値605は、図6Cにおける計測値6011となる。
【0083】
以上のようにして、基準線の長さ及び角度を修正することが可能である。
【0084】
以上説明したように、実施形態4によれば、基準線の修正操作に伴い、その修正内容に応じて、関連する線や計測値を修正する。これにより、利用者は、容易に修正操作を行うことができるとともに、その修正操作に伴って、表示される線や計測値の更新結果を容易に取得することができる。
【0085】
<実施形態5>
次に、実施形態1から実施形態3によって一通り線が表示された後に、その線をマウスによって修正する方法について説明する。
【0086】
実施形態5では、平行線を修正する例について説明する。尚、修正操作は、例えば、処理対象の線等のオブジェクトをマウスでクリック(ポイント)することによって、そのオブジェクトを修正可能な状態とすることができる。
【0087】
図7Aは、線が表示された後に、平行線702を修正する例である。利用者は、マウスで点(21)(X21,Y21)をポイントし、動かすことで平行線702の長さ及び位置を修正することが可能である。
【0088】
図7Bは、図7Aにおいて、点(21)をマウスでポイントし、平行線702の長さを修正した後の図である(平行線702を短くした)。平行線702が修正されたので、点(21)は、点(23)(X23,Y23)に移り、これにより、修正された平行線706が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。平行線の長さを長くした場合や、または点(22)をマウスで動かし、もう一方の平行線703の長さを修正した場合にも、同様の処理が行われる。
【0089】
平行線の長さが修正される場合には、図7Aにおけるもう一方の平行線703も平行線702の修正に伴い、変更される。具体的には、図3Iで示したように、2本の平行線は、1:3:2:3:1の比率で表示される。そのため、片方の平行線の長さが修正されると、もう一方の平行線の長さも、1:3:2:3:1の比率で表示されるように長さが変更される。
【0090】
即ち、図7Aにおいて、平行線702の長さが短くされ、図7Bにおける平行線706になるのと同時に、もう一方の平行線703の長さも短くなり、図7Bに示す平行線707となる。
【0091】
図7Cは、図7Aにおいて、点(21)をマウスでポイントし、平行線702の位置を修正した後の図である(平行線702の位置を上にずらした)。平行線702が修正されたので、点(21)は、点(25)(X25,Y25)に移り、修正された平行線708が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。点(22)をマウスで動かし、もう一方の平行線703の位置を修正した場合にも、同様の処理が行われる。
【0092】
平行線の位置が修正される場合には、図7Aにおける垂線704と計測値705も平行線702の修正に伴い、変更される。具体的には、垂線704は、図7Cにおける平行線708及び平行線703と交わる垂線である必要があるため、平行線702の位置が修正されるのと同時に、垂線704は、図7Cにおける垂線709となる。
【0093】
垂線704の長さが変更されると、当然、計測値705の値も変更される。具体的には、計測値705は、図7Cにおける垂線709の長さの値である必要があるため、垂線704が変更されるのと同時に、計測値705は、図7Cにおける計測値7010となる。
【0094】
以上のようにして、平行線の長さ及び位置を修正することが可能である。
【0095】
以上説明したように、実施形態5によれば、平行線の修正操作に伴い、その修正内容に応じて、関連する線や計測値を修正する。これにより、利用者は、容易に修正操作を行うことができるとともに、その修正操作に伴って、表示される線や計測値の更新結果を容易に取得することができる。
【0096】
<実施形態6>
ここでは、実施形態3で示した円を修正する例について説明する。
【0097】
図8Aは、線が表示された後に、円802を修正する例である。利用者は、マウスで円802をポイントし、動かすことで円802の大きさ及び位置を修正することが可能である。
【0098】
図8Bは、図8Aにおいて、円802をマウスでポイントし、円802の大きさを修正した後の図である(円802を大きくした)。円802が修正されたので、点(28)は、点(30)(X30,Y30)に移り、修正された円808が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。円の大きさを小さくした場合や、またはもう一方の円803の大きさを修正した場合にも、同様の処理が行われる。
【0099】
円の大きさが修正される場合には、図8Aにおける平行線804・垂線806・計測値807も円802の修正に伴い、変更される。具体的には、平行線804は、円802の中心点(28)を通り、基準線801に平行な直線である必要がある。そのため、図8Aにおいて円802の大きさを修正し、円802が図8Bに示す円808になるのと同時に、平行線804は、表示位置が変更され、図8Bに示す平行線809となる。
【0100】
平行線の位置が変更されると、当然、垂線806と計測値807も変更される。具体的には、垂線806は、図8Bにおける平行線809及び平行線805と交わる垂線である必要があるため、平行線804の位置が変更されるのと同時に、垂線806は、図8Bにおける垂線8010となる。
【0101】
垂線806の長さが変更されると、当然、計測値807の値も変更される。具体的には、計測値807は、図8Bにおける垂線8010の長さの値である必要があるため、垂線806が変更されるのと同時に、計測値807は、図8Bにおける計測値8011となる。
【0102】
図8Cは、図8Aにおいて、円802をマウスでポイントし、円802の位置を修正した後の図である(円802の位置を下にずらした)。円802の位置が修正されたので、点(28)は、点(31)(X31,Y31)に移り、修正された円8012が情報処理装置20によって医用画像上に表示される。もう一方の円803の位置を修正した場合にも、同様の処理が行われる。
【0103】
円の位置が修正される場合には、図8Aにおける平行線804・垂線806・計測値807も円802の修正に伴い、変更される。具体的には、平行線804は、円802の中心点(28)を通り、基準線801に平行な直線である必要がある。そのため、図8Aにおいて円802の位置を修正し、円802が図8Cに示す円8012になるのと同時に、平行線804は、表示位置が変更され、図8Cに示す平行線8013となる。
【0104】
平行線の位置が変更されると、当然、垂線806と計測値807も変更される。具体的には、垂線806は、図8Cにおける平行線8013及び平行線805と交わる垂線である必要がある。そのため、平行線804の位置が変更されるのと同時に、垂線806は、図8Cにおける垂線8014となる。
【0105】
垂線806の長さが変更されると、当然、計測値807の値も変更される。具体的には、計測値807は、図8Cにおける垂線8014の長さの値である必要がある。そのため、垂線806が変更されるのと同時に、計測値807は、図8Cにおける計測値8015となる。
【0106】
以上のようにして、円の大きさ及び位置を修正することが可能である。
【0107】
以上説明したように、実施形態7によれば、平行線の指定を円で行う場合においても、実施形態6と同様の効果を得ることができる。
【0108】
<実施形態7>
実施形態4〜6では、個別に線や円等を修正する構成を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。例えば、それぞれの線及び描画した線で囲まれる領域内をマウスでポイントし、動かすことで、基準線・平行線・垂線・計測値の位置関係を変えずに、描画した状態そのままで表示位置を変更することも可能である。
【0109】
即ち、全ての線及び計測値がグループ化された状態となり、それぞれの位置関係を変えることなく、表示位置を修正することが可能である。
【0110】
最後に、上記各実施形態の処理を実行するための基本的な処理フローについて、図9を用いて説明する。
【0111】
図9は本発明の各実施形態を実現するための基本的な画像処理を示すフローチャートである。
【0112】
尚、この処理は、情報処理装置20が、描画プログラムを実行することによって実現される。
【0113】
ステップS101で、利用者の操作に基づいて、描画ツールを起動し、表示部27に、描画ツール画面200を表示する。
【0114】
ステップS102で、利用者の操作に基づいて、描画ツール画面200の表示エリア203に基準線の始点を入力し、その始点を表示する。ステップS103で、利用者の操作に基づいて、描画ツール画面200の表示エリア203に基準線の終点を入力し、その終点を表示する。その後、入力された始点及び終点に基づいて、描画ツール画面200の表示エリア203に基準線を描画する。
【0115】
ステップS104で、利用者の操作に基づいて、第一の平行線及び第二の平行線を描画するための点を入力し、各入力された点に基づいて、描画ツール画面200の表示エリア203に第一及び第二の平行線を描画する。
【0116】
ステップS105で、基準線、第一及び第二の平行線を確定する。この確定は、例えば、第二の平行線の描画後、利用者の操作がない状態で、所定時間経過した場合に確定しても良い。あるいは、確定用のボタン等のコントロールを構成して、このコントロールに対する操作が行われた場合に確定しても良い。
【0117】
ステップS106で、基準線、第一及び第二の平行線の確定後、第一及び第二の平行線に基づいて、描画ツール画面200の表示エリア203に、両者を結ぶ垂線を描画するとともに、その距離を計測値として計算する。その後、描画ツール画面200の表示エリア203に、計算した垂線を描画する。
【0118】
以上の処理により、基準線、第一及び第二の平行線、両者を結ぶ垂線及びその計測値が描画ツール画面200の表示エリア203に表示される。一方、これら描画されたオブジェクトに対しては、修正操作が発生する可能性があるので、例えば、OKボタン205が操作されない限り、描画ツール画面200の表示エリア203の表示状態を維持されている。
【0119】
そして、この状態で、修正操作のイベントを監視しておき、修正操作のイベントが発生した場合には、その操作内容に応じて、上述した実施形態4〜7で説明した処理を実行する。
【0120】
尚、上記各実施形態では、描画ツール画面200の表示エリア203に描画するオブジェクトとして、線、円、計測値(文字画像)等表示する場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。例えば、矩形、多角形、自由曲線、テキストボックス、自然画像等の表示エリア203に描画することが可能なオブジェクトであれば、必要に応じて、表示エリア203に描画することも可能である。
【0121】
以上説明したように、本発明によれば、画像上に描画された2本の直線の幾何学的な関係を示す値を算出することで、画像に対する計測作業を表示された画像上で行うことができる。また、その算出された値を参照することで、体の歪み具合を容易に把握でき、従来のフィルム上で計測していた作業よりもスピーディー且つ効率的に診断を行うことが可能となる。
【0122】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0123】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0124】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0125】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0126】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0127】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0128】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0129】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0130】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】医用画像例及び医用画像に対する幾何学的な計測例を説明するための図である。
【図2A】本発明の各実施形態に適用可能な情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図2B】本発明の各実施形態に適用可能なユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図3A】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3B】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3C】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3D】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3E】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3F】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3G】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3H】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図3I】本発明の実施形態1の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4A】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4B】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4C】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4D】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4E】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4F】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図4G】本発明の実施形態2の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5A】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5B】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5C】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5D】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5E】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図5F】本発明の実施形態3の体の歪みを幾何学的に計測するためのユーザインタフェース及び計測処理を説明するための図である。
【図6A】本発明の実施形態4の基準線の修正方法を説明するための図である。
【図6B】本発明の実施形態4の基準線の修正方法を説明するための図である。
【図6C】本発明の実施形態4の基準線の修正方法を説明するための図である。
【図7A】本発明の実施形態5の平行線の修正方法を説明するための図である。
【図7B】本発明の実施形態5の平行線の修正方法を説明するための図である。
【図7C】本発明の実施形態5の平行線の修正方法を説明するための図である。
【図8A】本発明の実施形態6の円の修正方法を説明するための図である。
【図8B】本発明の実施形態6の円の修正方法を説明するための図である。
【図8C】本発明の実施形態6の円の修正方法を説明するための図である。
【図9】本発明の各実施形態を実現するための基本的な画像処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0132】
20 情報処理装置
21 バス
22 CPU
23 RAM
24 ROM
25 記憶部
26 入力部
27 表示部
28 NIC
29 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像上にオブジェクトを描画する情報処理装置であって、
処理対象の画像を表示する表示手段と、
オブジェクトを描画するための情報を入力する入力手段と、
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記表示手段で表示された画像上にオブジェクトを描画する描画手段と、
前記描画手段で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出手段と、
前記算出手段で算出された値を前記表示手段に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記オブジェクトして、基準線となる直線を描画する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記基準線に対する2本の平行線を特定の比率で描画する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記2本の平行線に垂直な線を描画する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記算出手段は、前記垂線の距離を、前記幾何学的な関係を示す値として算出する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記基準線に対する平行線を描画するための円を描画する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段は、前記円の中心を通り、前記基準線に平行線を描画する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記入力手段からの入力情報に基づいて、前記描画手段で描画されたオブジェクトを修正する修正手段と、
前記修正手段による修正に応じて、前記描画手段で描画された直線及び前記算出手段で算出された値を変更する変更手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
画像上にオブジェクトを描画する情報処理方法であって、
処理対象の画像を表示部に表示する表示工程と、
入力部から入力された、オブジェクトを描画するための入力情報に基づいて、前記表示部に表示された画像上にオブジェクトを描画する描画工程と、
前記描画工程で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された値を前記表示部に出力する出力工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
画像上にオブジェクトを描画する情報処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
処理対象の画像を表示部に表示する表示工程と、
入力部から入力された、オブジェクトを描画するための入力情報に基づいて、前記表示部に表示された画像上にオブジェクトを描画する描画工程と、
前記描画工程で描画されたオブジェクト間の幾何学的な関係を示す値を算出する算出工程と、
前記算出工程で算出された値を前記表示部に出力する出力工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−151742(P2007−151742A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−349448(P2005−349448)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】