説明

情報処理装置及びその方法

【課題】タッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、マルチファンクションキーで操作できる情報処理装置及びその方法を提供する。
【解決手段】特徴範囲を抽出する特徴抽出部と、特徴範囲と特徴範囲の位置座標を関連付けて位置設定情報を生成して記憶部に記憶する位置設定部と、方向キーを用いて入力がされた場合、方向キーの示す方向にある特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する表示箇所を示す選択範囲情報と表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報を表示制御部に出力し、決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示箇所が選択された場合、タッチパネルを用いて表示箇所が選択されたのと同じことを示す決定情報を生成して入力制御部に出力する実行制御部と、を備えるアプリケーションプログラムを実行できる情報処理装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザインタフェースに対応可能な情報処理装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用している情報処理装置では、タッチパネルから入力された情報を用いて操作を行うアプリケーションプログラムが採用されていることがある。このようなアプリケーションプログラムは、そもそもタッチインターフェースを想定して準備されたアプリケーションプログラムであるため、方向キーや決定キーなどのマルチファンクションキーをユーザインタフェースとして採用している情報処理装置には対応していないことがある。マルチファンクションキーをユーザインタフェースとして持つ情報処理装置に対応させるにはアプリケーションプログラムを変更することになる。そのため、アプリケーションプログラムの新たな開発を要する。そこで、タッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、マルチファンクションキーからの操作に対応することができる仕組みを情報処理装置に設けることが望まれている。
【0003】
関連する技術として、複数の項目を含むメニュー選択画面上のタッチパネル、カーソルの移動方向を指示する方向キーおよび選択項目に対応する処理の実行を指示する実行キーを有する情報処理装置が知られている。その情報処理装置では、カーソルの表示は方向キーだけでなくタッチパネルで指示された位置に従って移動され、選択項目に対応する処理は実行キーの操作だけでなく、タッチオフ時に実行される。ただし、タッチオンから所定時間以上タッチ入力が継続された場合、タッチオフまでにタッチ開始時に指示された項目に対応する領域外でのタッチ入力があった場合には、選択項目に対応する処理は実行されない。あるいは、タッチオフまでにタッチ開始時に指示された位置から所定距離範囲外でのタッチ入力があった場合には、選択項目に対応する処理は実行されない。その結果、メニュー選択の際の操作性を向上できる。
【0004】
また、関連する技術として、メニュー選択と入力を容易に実施する携帯電子機器の入力方法が知られている。この方法によれば、表示画面を複数の表示エリアに分割して、該分割された表示エリアに選択メニューを表示する。そして、操作者がメニュー選択を実施して入力する場合において、任意のメニュー画面で選択されたメニューに下位のメニュー項目が存在する場合に、選択されたメニュー項目を再度表示する。その結果、表示効率が高くメニュー構成の判りやすい入力方法を提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−318393号公報
【特許文献2】特開平10−312261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、方向キーや決定キーなどのマルチファンクションキーで操作できる情報処理装置およびその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本形態の態様のひとつであるタッチパネルを用いて操作可能なアプリケーションプログラムを実行できる情報処理装置は、特徴抽出部、位置設定部、実行制御部を有している。
【0008】
特徴抽出部は、表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出する。
【0009】
位置設定部は、上記特徴範囲と上記特徴範囲の上記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、上記位置設定情報を記憶部に記憶する。
【0010】
実行制御部は、方向キーを用いて入力がされた場合、上記方向キーの示す方向を用いて、上記位置設定情報を参照し、上記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択する。そして、該特徴範囲に対応する表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と上記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御する。
【0011】
また、実行制御部は決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、上記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成する。そして、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する。
【発明の効果】
【0012】
本実施の形態によれば、ユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、方向キーや決定キーなどのマルチファンクションキーで操作できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】情報処理装置のハードウェアの一実施例を示す図である。
【図2】入出力部の一実施例を示す図である。
【図3】実施形態1の制御部の一実施例と、制御部と記憶部と入出力部の関係を示す図である。
【図4】表示パネルと表示パネルに表示された画像のドットの一実施例を示す図である。
【図5】特徴抽出の一実施例を示す図である。
【図6】表示パネルに表示された画像と該画像を特徴抽出した結果の一実施例を示す図である。
【図7】位置設定部の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図8】選択範囲記憶情報と選択表示情報のデータ構造の一実施例を示す図である。
【図9】実行制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図10】実行制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図11】実行制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図12】予め決められた検索の一実施例を示す図である。
【図13】実施形態1のソフトウェアの一実施例を示す図である。
【図14】実施形態2における情報処理装置の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図15】実施形態2における情報処理装置の動作の一実施例を示すフロー図である。
【図16】実施形態2における情報処理装置の動作の一実施例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面に基づいて、実施形態について詳細を説明する。
実施形態1について説明する。
【0015】
図1は、情報処理装置のハードウェアの一実施例を示す図である。図1に示す情報処理装置1は、制御部2、記憶部3、記録媒体読取装置4、入出力インタフェース5(入出力I/F)、通信インタフェース6(通信I/F)などをそれぞれ備えている。また、上記各構成部はバス7によってそれぞれ接続されている。例えば、情報処理装置1は携帯電話機、Personal Handy-phone System(PHS)、スマートフォン、携帯情報端末、パーソナルコンピュータなどが考えられる。
【0016】
制御部2はCentral Processing Unit(CPU)、マルチコアCPU、プログラマブルなデバイス(Field Programmable Gate Array(FPGA)、Programmable Logic Device(PLD)など)を用いることが考えられる。
【0017】
記憶部3は、例えばRead Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)などのメモリやハードディスクなどが考えられる。なお、記憶部3にはパラメータ値、変数値などのデータを記録してもよいし、実行時のワークエリアとして用いてもよい。
【0018】
記録媒体読取装置4は、制御部2の制御に従って記録媒体8に対するデータのリード/ライトを制御する。そして、記録媒体8に記録媒体読取装置4の制御で書き込まれたデータを記録させたり、記録媒体8に記録されたデータを読み取らせたりする。また、着脱可能な記録媒体8は、コンピュータで読み取り可能なnon-transitory(非一時的)な記録媒体として、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)などがある。光ディスクには、Digital Versatile Disc(DVD)、DVD−RAM、Compact Disc Read Only Memory(CD−ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、Magneto-Optical disk(MO)などがある。なお、記憶部3もnon-transitory(非一時的)な記録媒体に含まれる。
【0019】
入出力インタフェース5には、入出力部9が接続され、入出力部9から入力された情報を受信し、バス7を介して制御部2に送信する。また、制御部2から送信されたデータに従って表示パネル(表示部)の画面上に情報などを表示する。
【0020】
図2は、入出力部の一実施例を示す図である。図2の入出力部9は、キー制御Integrated Circuit(IC)201、各種キー202、タッチパネル制御Integrated Circuit(IC)203、タッチパネル204、表示制御Integrated Circuit(IC)205、表示パネル206、マイク207、スピーカ208、カメラ209、センサ210などが考えられる。表示パネル206は、例えば、液晶ディスプレイ、有機electroluminescence(EL)ディスプレイなどが考えられる。
【0021】
ただし、情報処理装置1はタッチパネル制御IC203とタッチパネル204を備えない、キー入力だけに対応した情報処理装置1でもよい。
【0022】
キー制御IC201は、各種キー202により入力された情報を制御部2に送信する。各種キー202は、方向キー、決定キーなどのマルチファンクションキー(MFキー)、その他の入力キーなどを示している。タッチパネル制御IC203は、タッチパネル204から入力された情報を制御部2に送信する。例えば、タッチパネル専用ICなどが考えられる。表示制御IC205は、制御部2から送信されたデータに従って表示パネル206に情報を表示する。例えば、表示パネル専用ICなどが考えられる。
【0023】
通信インタフェース6は、通信回線、Local Area Network(LAN)接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。また、通信インタフェース6は必要に応じ、他のコンピュータとの間のLAN接続やインターネット接続や無線接続を行うためのインタフェースである。
【0024】
このようなハードウェア構成を有するコンピュータを用いることによって、後述する情報処理装置の各種処理機能が実現される。その場合情報処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、後述する処理機能(図7、図9〜11、図14〜16など)がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体8に記録しておくことができる。
【0025】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの記録媒体8が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に記録しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0026】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、記録媒体8に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部3に記憶する。そして、コンピュータは、自己の記憶部3からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、記録媒体8から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0027】
図3は、実施形態1の制御部の一実施例と、制御部と記憶部と入出力部の関係を示す図である。図3の制御部2には、特徴抽出部301、位置設定部302、実行制御部303、入力制御部304、表示制御部305が示されている。図3の入出力部9には、表示制御IC205、表示パネル206が示されている。
【0028】
特徴抽出部について説明する。
特徴抽出部301は、特徴抽出を実行する指示を受信すると、表示パネル206に表示されている画像に対応する画像データを記憶部3から取得し、該画像データを解析して表示されている画像から特徴を抽出し、抽出した特徴を用いて特徴範囲を決定する。特徴範囲は、表示パネルに表示された図形に対応する。
【0029】
特徴抽出の方法について説明する。
図4は、表示パネルと表示パネルに表示された画像のドットの一実施例を示す図である。図4のBの画像のドットを示す図は、図4のAの表示パネル401の一部を示している。本例では、図4のAの表示パネル401に横方向のドットの座標Aの位置を示す矢印と、縦方向のドットの座標1の位置を示す矢印が示されている。図4のBは、横方向の座標A、B、C〜を示す横座標402と、縦方向の座標1、2、3〜を示す縦座標403とが示されている。図4のAの表示パネル401に示した横方向のドットの座標Aと縦方向のドットの座標1は、図4のBの横座標402の座標Aと縦座標403の座標1と同じである。また、図4のBは画像のドットが2色(白、黒)で表せる場合が示されている。2色に限定されるものではない。
【0030】
図5は、特徴抽出処理の一実施例を示す図である。特徴抽出部301は、対象のドットの色素情報と対象のドットの左に隣接するドットの色素情報とを比較し、色素情報が違っているものを「1」とし、同じものを「0」とし、対象のドットに関連付ける。図5のAの例では、座標A1は隣接する左ドットがないので「0」が関連付けられている。座標B1の示すドットには隣接する座標A1の示すドットがあり、座標B1と座標A1の色素情報が違っているので、座標B1に「1」が関連付けられている。座標C1の示すドットには隣接する座標B1の示すドットがあり、座標C1と座標B1の色素情報が同じなので、座標B1に「0」が関連付けられている。本例では色素情報は白または黒を示す情報である。
【0031】
次に、特徴抽出部301は、「1」が関連付けられているドットの左側の線分を抽出する。図5のBでは、「1」が関連付けられているドット(斜線)の左側の線分(太線)を抽出したことが示されている。なお、抽出した線分の位置を示す情報は記憶部3に記憶される。
【0032】
次に、特徴抽出部301は、対象のドットの色素情報と対象のドットの上に隣接するドットの色素情報とを比較し、色素情報が違っているものを「1」とし、同じものを「0」とし、対象のドットに関連付ける。図5のCの例では、座標A1は隣接する上ドットがないので「0」が関連付けられている。座標A2の示すドットには隣接する座標A1の示すドットがあり、座標A2と座標A1の色素情報が違っているので、座標A2に「1」が関連付けられている。座標A3の示すドットには隣接する座標A2の示すドットがあり、座標A3と座標A2の色素情報が同じなので、座標A3に「0」が関連付けられている。本例では色素情報は白または黒を示す情報である。
【0033】
次に、特徴抽出部301は、「1」が関連付けられているドットの上側の線分を抽出する。図5のDでは、「1」が関連付けられているドット(斜線)の上側の線分(太線)を抽出したことが示されている。なお、抽出した線分の位置を示す情報は記憶部3に記憶される。続いて、特徴抽出部301は左側の線分と上側の線分を合成する。図5のEの例では、座標C3、D3、E3、F3、C4、D4、E4、F4で示されるドットにより構成される方形が、合成した線分により表されている。この方形を特徴範囲とする。なお、合成により求められた方形が一定の幅(左右の幅)で、かつ高さ(上下の幅)がない場合は特徴範囲としないことが考えられる。なお、特徴抽出は上記説明した以外の方法で抽出してもよい。
【0034】
位置設定部について説明する。
位置設定部302は、特徴範囲と、特徴範囲の位置を示す表示パネルの位置座標とを関連付ける設定をし、記憶部3に記憶する。なお、特徴範囲とタッチパネルの座標を関連付けてもよい。
【0035】
図6は、表示パネルに表示された画像と該画像を特徴抽出した結果の一実施例を示す図である。図6に示す表示パネル601には20個のアイコンと1つのボタン(「OK」)が示されている。ただし、表示内容は表示パネル601に限定されるものではない。表示パネル601に表示されている画像に対して特徴抽出をした結果を示す図602には、20個のアイコンに対応する特徴範囲A〜Tが表示され、ボタンに対応する特徴範囲Uが表示されている。例えば、アイコン603は特徴範囲604に対応する。
【0036】
位置設定部302は、例えば、図6の特徴範囲A〜Uと特徴範囲A〜Uの中央位置の座標を示す表示パネルの位置座標を対応付け、記憶部3に記憶する。図6は、位置設定情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図6の位置設定情報605は、「特徴範囲ID」「中央位置座標」「タッチパネル座標」に記憶される情報を有する。「特徴範囲ID」には、特徴範囲を識別する情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲A〜Uを識別する「A」〜「U」が記憶されている。「中央位置座標」には、特徴範囲の中央位置を示す表示パネルの座標を示す情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲A〜U各々の中央位置を示す表示パネルのX軸方向の座標を示す「x1」〜「x21」が記憶されている。また、図6に示した特徴範囲A〜U各々の中央位置を示す表示パネルのY軸方向の座標を示す「y1」〜「y21」が記憶されている。「タッチパネル座標」には、中央位置座標に対応するタッチパネルの位置座標を示す情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲A〜U各々のタッチパネルのX軸方向の座標を示す「xt1」〜「xt21」が記憶されている。また、図6に示した特徴範囲A〜U各々のタッチパネルのY軸方向の座標を示す「yt1」〜「yt21」が記憶されている。
【0037】
ただし、電源を投入した後の最初である場合、位置設定部302は、例えば表示パネルの左端上端に近い特徴範囲を選択する。図6の図602の場合であれば、電源を投入した後の最初は特徴範囲Aが選択される。ただし、電源を投入した後の特徴範囲の選択は表示パネルの左端上端に限定されるものではない。
【0038】
位置設定部の動作について説明する。
図7は、位置設定部の動作の一実施例を示すフロー図である。ステップS701では、特徴抽出の処理が終了すると、位置設定部302が特徴抽出部301により抽出された記憶部3に記憶されている特徴範囲を取得する。
【0039】
ステップS702では、位置設定部302が選択範囲とすることができる特徴範囲があるか否かを判定し、選択範囲とすることができる特徴範囲がある場合にはステップS703(Yes)に移行し、ない場合には位置設定部の処理を終了する(No)。選択範囲とすることができる特徴範囲がある場合とは、表示パネルに現在表示されている画像から特徴範囲が抽出された場合である。ない場合とは、表示パネルに現在表示されている画像から特徴範囲が抽出されなかった場合である。
【0040】
ステップS703では、位置設定部302が特徴抽出部301により抽出された特徴範囲と該特徴範囲の中央位置座標とを関連付けて位置設定情報を生成し、記憶部3に記憶する。また、該中央位置座標に対応するタッチパネル座標を関連付けてもよい。図6の位置設定情報605を参照。
【0041】
ステップS704では、位置設定部302が前回の特徴範囲が記憶されているか否かを判定し、記憶されていればステップS705(Yes)に移行し、記憶されていなければステップS709(No)に移行する。記憶されていない場合とは、例えば、電源投入後の最初の処理などが考えられる。
【0042】
ステップS705では、位置設定部302が特徴抽出をする前に選択されていた特徴範囲と該特徴範囲に対応する中央位置座標とを記憶部3から取得する。例えば、特徴範囲が変更されるごとに、特徴範囲と該特徴範囲に対応する中央位置座標とを関連付けて記憶部3の選択範囲記憶情報に記憶する。図8は、選択範囲記憶情報と選択表示情報のデータ構造の一実施例を示す図である。図8の選択範囲記憶情報801は、「特徴範囲ID」「中央位置座標」「タッチパネル座標」に記憶される情報を有する。「特徴範囲ID」には、特徴範囲を識別する情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲Aを識別する「A」が記憶されている。「中央位置座標」には、特徴範囲の中央位置を示す表示パネルの座標を示す情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲Aの中央位置を示す表示パネルのX軸方向の座標を示す「x1」が記憶されている。また、図6に示した特徴範囲Aの中央位置を示す表示パネルのY軸方向の座標を示す「y1」が記憶されている。
【0043】
ステップS706では、位置設定部302が操作情報に含まれる方向キーの示す方向の特徴範囲を、位置設定情報を参照して選択する。例えば、選択範囲記憶情報に図602に示されている特徴範囲Aに関する情報が記憶され、方向キーが右方向である場合、特徴範囲Fと特徴範囲Fに関連する情報が選択される。なお、ステップS706の処理はなくてもよい。
【0044】
ステップS707では、位置設定部302がステップS705またはステップS706で選択された特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などを表示させる選択範囲情報を生成する。
【0045】
ステップS708では、位置設定部302が選択範囲情報を表示制御部305に出力する。また、位置設定部302は選択表示情報も表示制御部305に出力する。図8の選択表示情報802は、「特徴範囲ID」「表示形式」に記憶される情報を有する。「特徴範囲ID」には、特徴範囲を識別する情報が記憶される。本例では、図6に示した特徴範囲Aを識別する「A」が記憶されている。「表示形式」には、利用者が認識可能な効果を該表示に加える情報が記憶されている。本例では、表示制御部305を用いて該表示の色の変更、該表示の反転、該表示を囲む線を表示パネル206に表示させる情報として「image type1」が記憶されている。
【0046】
ステップS709では、位置設定部302が所定の位置の特徴範囲を選択する。例えば、所定の位置として記憶部3に記憶されている表示パネルの左端上端の位置座標に近い特徴範囲の中央位置座標を、位置設定情報を参照して検出し、左端上端の位置座標に近い中央位置座標に対応する特徴範囲を選択する。図6の図602の場合であれば、電源を投入した後の最初は特徴範囲Aが選択される。ただし、電源を投入した後の特徴範囲の選択は表示パネルの左端上端に限定されるものではない。
【0047】
ステップS710では、位置設定部302がステップS709で選択された特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などが選択されたことを示す選択範囲情報を生成する。
【0048】
ステップS711では、位置設定部302が選択範囲情報を表示制御部305に出力する。また、位置設定部302は選択表示情報も表示制御部305に出力する。
【0049】
実行制御部について説明する。
実行制御部303は、情報処理装置1のMFキー(方向キー、決定キーなど)が選択されたときに入力されるMFキーの操作各々に対応する操作情報を取得する。そして、実行制御部303は取得した操作情報を用いて、MFキーの方向キーが選択されたか否かを判定する。方向キーが選択された場合、現在選択されている特徴範囲と操作情報の方向キーの示す方向とを用いて、方向キーの示す方向にある特徴範囲を選択する。
【0050】
例えば、実行制御部303は特徴抽出をする前に選択されていた特徴範囲と該特徴範囲に対応する中央位置座標とを記憶部3から取得する。また、実行制御部303は情報処理装置1のMFキー(方向キー、決定キーなど)が選択されたときに入力されるMFキーの操作各々に対応する操作情報を取得する。そして、実行制御部303は、特徴抽出をする前に選択されていた特徴範囲と取得した操作情報を用いて、位置設定情報を参照し、次の特徴範囲を検出する。検出後、実行制御部303は検出した特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などが選択されていることを示す選択範囲情報を生成する。
【0051】
また、実行制御部303は、特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)が現在選択されていることを、利用者が認識可能な効果を該表示に加える選択表示情報を生成する。選択表示情報は、例えば、表示制御部305を用いて該表示の色の変更、該表示の反転、該表示を囲む線を表示パネル206に表示させる情報が考えられる。また、位置設定部302は選択範囲情報と選択表示情報とを表示制御部305に送信する。
【0052】
ただし、方向キーの示す方向に特徴範囲がない場合には、後述する予め決められた検索をする。
【0053】
また、MFキーの決定キーが選択された場合は、現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示を選択し実行されるための決定情報を入力制御部304に送信する。すなわち、表示パネルに表示されたアイコンなどを、タッチパネルを用いて選択(タッチ)する場合に、選択されたアイコンに対応するアプリケーションを実行させるための情報と、決定情報は同じである。
【0054】
また、現在選択されている特徴範囲が現在表示されている表示パネルの端で、受信した操作情報の有する方向キーの示す方向が表示パネルの外側を示している場合には、現在表示されている画面をスクロールして他の画面を表示することを示す表示範囲情報を生成する。表示範囲情報は、例えば、タッチパネルの操作における表示画面を指でスクロールするイベントに対応する情報である。この表示範囲情報を入力制御部304に送信する。
【0055】
また、ウェブなどの閲覧時は特徴範囲の移動とページスクロールを、方向キーをダブルクリックなどに割り付けてもよい。
【0056】
なお、MFキー以外のキーによる操作に対応する情報は、タッチパネルの操作に対応させる。例えば、10キー、文字入力キーなどにより入力された情報は、タッチパネルを用いた場合に使用する情報に変換する。なお、MFキー以外のキーによる操作に対応する情報は、実行制御部303を介して入力制御部304に入力される。また、MFキー以外のキーによる操作に対応する情報が、タッチパネルを用いた場合に使用する情報と同じ情報を用いる場合には、実行制御部303を介さず入力制御部304に該情報を入力してもよい。
【0057】
実行制御部の動作について説明する。
図9〜図11は、実行制御部の動作の一実施例を示すフロー図である。ステップS901で実行制御部303は、情報処理装置1のMFキー(方向キー、決定キーなど)が選択されたときに入力されるMFキーの操作各々に対応する操作情報を取得する。
【0058】
ステップS902では、実行制御部303が操作情報を参照して方向キーであるか否かを判定し、方向キーである場合にはステップS903(Yes)に移行し、決定キーである場合にはステップS913(No)に移行する。
【0059】
ステップS903では、実行制御部303が表示パネルに現在表示されている画像に対応する位置設定情報を参照し、選択範囲にすることができる特徴範囲があるか否かを判定し、ある場合にはステップS904(Yes)に移行する。選択範囲にすることができる特徴範囲がない場合にはステップS916(No)に移行する。
【0060】
ステップS904では、実行制御部303が操作情報に含まれる方向キーの示す方向と位置設定情報とを参照し、現在選択されている特徴範囲から方向キーの示す方向に他の特徴範囲があるか否かを判定する。方向キーの示す方向に他の特徴範囲がある場合はステップS905(Yes)に移行し、方向キーの示す方向に他の特徴範囲がない場合はステップS909(No)に移行する。方向キーの示す方向に他の特徴範囲がない場合とは、例えば、現在選択されている特徴範囲の上下方向と左右方向に他の特徴範囲がない場合などである。
【0061】
ステップS905では、実行制御部303が現在選択されている特徴範囲の中央位置座標を、位置設定情報を参照して取得する。
【0062】
ステップS906では、実行制御部303がステップS905で取得した特徴範囲の中央位置座標と方向キーの示す方向とを用いて、方向キーの示す特徴範囲を選択する。
【0063】
ステップS907では、実行制御部303がステップS906で選択された特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などが選択されたことを示す選択範囲情報を生成する。
【0064】
ステップS905〜S907では、例えば、MFキーの方向キーが選択された場合、操作情報に含まれる方向キーを示す情報を用いて、記憶部3に記憶されている位置設定情報を参照し、次に選択される特徴範囲(中央位置座標など)を検出する。
【0065】
例えば、図6の図602の特徴範囲Aが現在選択されている場合に、方向キーの右方向キーが選択されたことを示す操作情報を受信すると、該操作情報を用いて位置設定情報605を参照し、特徴範囲Aの右方向にある特徴範囲Fを検出する。また、図6の図602の特徴範囲Kが現在選択されている場合に、方向キーの左方向キーが選択されたことを示す操作情報を受信すると、該操作情報を用いて位置設定情報605を参照し、特徴範囲Kの左方向にある特徴範囲Fを検出する。また、図6の図602の特徴範囲Jが現在選択されている場合に、方向キーの上方向キーが選択されたことを示す操作情報を受信すると、該操作情報を用いて位置設定情報605を参照し、特徴範囲Jの上方向にある特徴範囲Iを検出する。また、図6の図602の特徴範囲Iが現在選択されている場合に、方向キーの下方向キーが選択されたことを示す操作情報を受信すると、該操作情報を用いて位置設定情報605を参照し、特徴範囲Iの下方向にある特徴範囲Jを検出する。
【0066】
ステップS908では、実行制御部303が選択範囲情報を表示制御部305に出力する。また、実行制御部303は選択表示情報も表示制御部305に出力する。
【0067】
ステップS909では、実行制御部303が予め決められた検索する。すなわち、現在選択されている特徴範囲から次の特徴範囲を選択する際に、受信した操作情報の有する方向キーの示す方向に特徴範囲がない場合、予め決められた順序で位置設定情報を参照して特徴範囲を検出する。予め決められた検索について説明する。図12は、予め決められた検索の一実施例を示す図である。図12の図1201の特徴範囲Aが選択されている場合に、下方向キーが選択されると下方向には特徴範囲がないため、選択する特徴範囲を検出できなくなる。そこで、図12の矢印1202に示すように、下方向に検索をし、表示パネル1201の下端まで検索しても特徴範囲が検出できない場合は、予め決められた幅W1離れた表示パネル1201の上端から下方向に検索を行う。この動作を繰り返して特徴範囲を検索する。本例では、特徴範囲Iが検出される。なお、本例では上記説明したように検索をしたが、予め決められた検索は限定されるものではない。
【0068】
ステップS910では、実行制御部303が検索で検出した特徴範囲を選択し、ステップS911では、実行制御部303がステップS910で選択された特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などが選択されたことを示す選択範囲情報を生成する。
【0069】
ステップS912では、実行制御部303が選択範囲情報を表示制御部305に出力する。また、実行制御部303は選択表示情報も表示制御部305に出力する。
【0070】
ステップS913では、実行制御部303が現在選択されている特徴範囲の中央位置座標を、位置設定情報を参照して取得する。
【0071】
ステップS914では、実行制御部303がステップS913で選択された特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)などが選択され、決定したことを示す決定情報を生成する。
【0072】
ステップS915では、実行制御部303が現在選択されている特徴範囲が決定されたことを示す決定情報を入力制御部304に出力する。なお、決定情報は実行中のユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーソンソフトウェアにも入力される。後述する図13を参照。
【0073】
図13は、実施形態1のソフトウェアの一実施例を示す図である。図13に示す実施形態1のソフトウェは、記憶部3に記憶され、制御部2により実行される。実施形態1のソフトウェアは、例えば、アプリケーションソフトウェアレイヤ1301、アプリケーションフレームワークレイヤ1302、ドライバレイヤ1303などを有する。
【0074】
アプリケーションソフトウェアレイヤ1301には1つ以上のユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーソンソフトウェア1304を有している。
【0075】
アプリケーションフレームワークレイヤ1302には、実行制御モジュール1305、入力制御モジュール1306、表示制御モジュール1307などを有している。実行制御モジュール1305は上記実行制御部303の機能を有する。入力制御モジュール1306は上記入力制御部304の機能を有する。表示制御モジュール1307は、上記表示制御部305の機能を有するとともに、アプリケーソンソフトウェア1304、実行制御モジュール1305、入力制御モジュール1306などからの表示に関する情報を受信し、受信した情報を用いて表示パネルの制御を行う。
【0076】
ドライバレイヤ1303は、キードライバ1308、タッチパネルドライバ1309、表示ドライバ1310などを有している。キードライバ1308はキー制御IC201から入力されたキー操作に関する情報を取得してアプリケーションフレームワークレイヤ1302に入力する。タッチパネルドライバ1309はタッチパネル制御IC203から入力されたタッチパネル操作に関する情報を取得してアプリケーションフレームワークレイヤ1302に入力する。なお、タッチパネルドライバ1309はなくてもよい。表示ドライバ1310は、表示制御IC205から入力された表示パネルへの表示に関する情報を取得してアプリケーションフレームワークレイヤ1302に入力する。
【0077】
ステップS916で実行制御部303は、現在選択されている特徴範囲が表示パネルの端の位置で、かつ方向キーが表示パネルの外方向を向いている場合はステップS917(Yes)に移行する。現在表示されている表示パネルに特徴範囲がない場合には処理を終了する(No)。
【0078】
ステップS917では、実行制御部303が画面をスクロールして他の画面を表示させる表示範囲情報を生成する。例えば、図6の図602において表示パネルの端の特徴範囲A、B、C、Eのうちいずれか1つが選択されている場合に、左方向キーが選択されたときは、現在の表示されている画面を右にスクロールして他の画面を表示させる情報を入力制御部304に送信する。また、図6の図602において表示パネルの端の特徴範囲P、Q、R、S、Tのいずれか1つが選択されている場合に、右方向キーが選択されたときは、現在の表示されている画面を左にスクロールして他の画面を表示する情報を入力制御部304に送信する。また、図6の図602において表示パネルの端の特徴範囲A、F、K、Pのいずれか1つが選択されている場合に、上方向キーが選択されたときは、現在の表示されている画面を下にスクロールして他の画面を表示させる情報を入力制御部304に送信する。また、図6の図602において表示パネルの端の特徴範囲E、U、Tのいずれか1つが選択されている場合に、下方向キーが選択されたときは、現在の表示されている画面を上にスクロールして他の画面を表示させる情報を入力制御部304に送信する。
【0079】
ステップS918では、実行制御部303が表示範囲情報を入力制御部304に出力する。
【0080】
入力制御部について説明する。
入力制御部304は、実行制御部303より生成した決定情報、表示範囲情報などを受信する。また、入力制御部304は受信した決定情報をアプリケーションプログラムに入力し、表示範囲情報を表示制御部305に送信する。なお、決定情報を表示制御部305に送信し、決定されたことを示す表示をさせるようにしてもよい。
【0081】
入力制御部304が決定情報を受信したときについて説明する。例えば、現在選択されている特徴範囲の中央位置座標に対応するアプリケーションのアイコンである場合、該アイコンに対応するアプリケーションを実行することを示す情報を表示制御部305に送信する。本例ではアイコンの場合について示したが、ボタン(図6のU)などを決定する場合なども考えられる。
【0082】
表示制御部について説明する。
表示制御部305は、実行制御部303または入力制御部304から送信された情報を受信し、該情報を用いてタッチパネルの操作に対応する処理を行うための情報を生成し、生成した情報を表示制御IC205に送信する。また、表示制御部305は、選択範囲情報に関連する表示パネルの画像上の表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)の選択については選択範囲レイヤーを用い、表示パネルの本来の画像を表示するのに用いる画像合成レイヤーと分ける。すなわち、画像合成レイヤーに選択範囲レイヤーを重ね合わせる処理をする。その結果、表示パネルの本来の画像自体に改変をくわえないですむ。また、アプリケーションプログラムが作成した本来の画像に対し、差分書き換えなどの画像処理をする場合があるため、本来の画像が生成された後、選択された表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)に選択されたこと示す表示を重ね合わせることが望ましい。
【0083】
実施形態1によれば、ユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、アプリケーションプログラムに方向キーや決定キーなどのMFキー操作に対応した処理を追加しなくともMFキーで操作できるという効果を奏する。
【0084】
実施形態2について説明する。
実施形態2では、実施形態1に加え無操作(例えば、画面の変化なし)の時間が所定の期間続いた場合、現在選択されている表示の選択範囲であることを示す表示を非表示(選択範囲を非表示)にする。すなわち、所定の期間、キーにより入力がない場合には無操作(例えば、画面の変化なし)とし、選択範囲を非表示にして消費電力を抑える。
【0085】
また、現在選択されている表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)を決定した後、表示パネルに表示されている画面の更新中の場合、MFキーからの入力を無効にする。
【0086】
実施形態2における情報処理装置の動作について説明する。
図14〜図16は、実施形態2における情報処理装置の動作の一実施例を示すフロー図である。情報処理装置1は、電源が投入され表示パネルに画像が表示される。ステップS1401(特徴抽出処理)では、特徴抽出部301が現在表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行う。
【0087】
ステップS1402(位置設定処理)では、位置設定部302がステップS1で抽出された特徴範囲と、該特徴範囲の中央位置座標と、タッチパネルの座標とを関連付け、位置設定情報を生成し、記憶部3に記憶する。例えば、図6の位置設定情報605を参照。また、電源が投入された最初のステップS1402では、記憶部3に記憶されている所定の位置座標に近い特徴範囲を選択する。
【0088】
ステップS1403では、表示制御部305が特徴抽出の実行回数を示す変数Cntに1を設定する(Cnt=1)。また、表示制御部305が特徴抽出を実施したか否かを示すフラグFlgに実施したことを示す設定をする(Flg=1)を設定する。また、表示制御部305が所定の時間を計測する第2のタイマを起動する。
【0089】
ステップS1404では、表示制御部305は、制御部2に各種キー202を用いてキー入力がされたか否かを検出し、キーを用いて入力された場合はステップS1407(Yes)に移行し、入力されない場合にはステップS1405(No)に移行する。
【0090】
ステップS1405では、第2のタイマがタイムアウトした場合はステップS1406(Yes)に移行し、タイムアウトしていない場合はステップS1404(No)に移行する。
【0091】
ステップS1406では、表示制御部305が現在選択されている表示の選択範囲であることを示す表示を非表示(選択範囲を非表示)にする。すなわち、所定の期間、キーにより入力がない場合には無操作(例えば、画面の変化なし)とし、選択範囲を非表示にして消費電力を抑える。
【0092】
ステップS1407では、制御部2(または実行制御部303)がMFキーを用いて入力されたことを検出した場合にはステップS1408(Yes)に移行し、MFキー以外のキーを用いて入力されたことを検出した場合にはステップS1409(No)に移行する。
【0093】
ステップS1408では、実行制御部303が実行制御処理を行う。ステップS1409では、MFキー以外の入力制御を行う。例えば、10キー、文字入力キーなどにより入力された情報は、タッチパネルを用いた場合に使用する情報に変換する。なお、MFキー以外のキーによる操作に対応する情報は、実行制御部303を介して入力制御部304に入力される。
【0094】
ステップS1410では、表示制御部305がフラグFlgに特徴抽出を実施していないことを示す設定をする(Flg=0)。Flg=0にする理由は、ステップS1407〜ステップS1409の処理により、表示パネルに表示されている画像が変化している可能性があるため、再度特徴抽出を行うからである。また、特徴抽出を行う間隔を決める第1のタイマを起動する。
【0095】
ステップS1411〜ステップS1423では、現在選択されている特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)が決定キーで決定され、アプリケーションにより画面が更新中であるとき、MFキーの入力を無効にする。例えば、MFキーの連打がされた場合に、MFキーの入力を無効にすることで、アプリケーションによる画面の意味のない更新を防止する。
【0096】
ステップS1411では、表示制御部305が各種キー202を用いてキー入力がされたか否かを検出し、キーを用いて入力された場合はステップS1417(Yes)に移行し、入力されない場合にはステップS1412(No)に移行する。
【0097】
ステップS1412では、第1のタイマがタイムアウトした場合はステップS1413(Yes)に移行し、タイムアウトしていない場合はステップS1411(No)に移行する。
【0098】
ステップS1413では、表示制御部305が特徴抽出の実行回数を示す変数Cntが閾値Nより特徴抽出されている場合(Cnt>N)にはステップS1401(Yes)に移行し、変数Cntが閾値N以下である場合にはステップS1414(No)に移行する。
【0099】
なお、第1のタイマがタイムアウトしたのちに、特徴抽出の実行回数が閾値Nを越えたときにステップS1401に移行し、ステップS1406までの処理により現在選択されている表示の選択範囲であることを示す表示を非表示(選択範囲を非表示)にする。例えば、動画、地上波ディジタルなどの視聴中に誤って特徴抽出をしたとしても、誤って表示された選択範囲の示す表示を非表示することができる。
【0100】
ステップS1414では特徴抽出処理をし、ステップS1415では位置設定処理を行う。
【0101】
ステップS1416では、表示制御部305が変数Cntに1を加える(Cnt=Cnt+1)、またフラグFlgに特徴抽出を実施したことを示す設定をする(Flg=1)。また、第1のタイマを起動する。
【0102】
ステップS1417では、制御部2(または実行制御部303)がMFキーを用いて入力されたことを検出した場合にはステップS1419(Yes)に移行し、MFキー以外のキーを用いて入力されたことを検出した場合にはステップS1418(No)に移行する。
【0103】
ステップS1418では、MFキー以外の入力制御を行う。例えば、10キー、文字入力キーなどにより入力された情報は、タッチパネルを用いた場合に使用する情報に変換する。なお、MFキー以外のキーによる操作に対応する情報は、実行制御部303を介して入力制御部304に入力される。ステップS1418の処理が終了するとステップS1411に移行する。
【0104】
ステップS1419では、表示制御部305がフラグFlgに特徴抽出を実施したことを示す設定(Flg=1)されているか否かを判定し、実施したことを示す設定がされている場合にはステップS1420(Yes)移行する。実施したことを示す設定がされていない場合にはステップS1411(No)移行する。
【0105】
ステップS1420では、実行制御部303が実行制御処理を行う。
ステップS1421で表示制御部305は、決定が選択されたことによる決定イベント(表示パネルの画面を更新するイベントなど)があるか否かを判定し、決定イベントがあればステップS1422に移行し、なければステップS1423に移行する。
【0106】
ステップS1422では、表示制御部305が特徴抽出の実行回数を示す変数Cntに1を設定する(Cnt=1)。また、表示制御部305が特徴抽出を実施したか否かを示すフラグFlgに実施していないことを示す設定をする(Flg=0)を設定する。また、表示制御部305が第1のタイマを起動する。ステップS1423の処理が終了するとステップS1411に移行する。
【0107】
すなわち、現在選択されている特徴範囲に対応する表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)が決定キーで決定され、アプリケーションにより画面が更新中であるとき、MFキーの入力を無効にする。
【0108】
ステップS1423では、表示制御部305が特徴抽出の実行回数を示す変数Cntに1を設定する(Cnt=1)。また、表示制御部305が第1のタイマを起動する。ステップS1423の処理が終了するとステップS1411に移行する。
【0109】
実施形態2によれば、ユーザインタフェースとしてタッチパネルを採用したアプリケーションプログラムであっても、アプリケーションプログラムに方向キーや決定キーなどのMFキー操作に対応した処理を追加しなくともMFキーで操作できるという効果を奏する。
【0110】
また、実施形態2では所定の期間キーにより入力がない場合には無操作(例えば、画面の変化なし)とし、選択範囲を非表示にして消費電力を抑える。
【0111】
また、現在選択されている表示箇所(例えば、アイコンやボタンなど)を決定した後、表示パネルに表示されている画面の更新中の場合、MFキーからの入力を無効にする。
【0112】
また、実施形態1、2に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
【0113】
以上実施形態1、2に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
アプリケーションプログラムを実行できる表示パネルを備える情報処理装置であって、
前記表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出する特徴抽出部と、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶する位置設定部と、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する前記表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、実行制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
(付記2)
前記位置設定部は、
前記記憶部に特徴範囲が記憶されていない場合、予め決められた前記表示パネル上の位置座標に近い特徴範囲を選択することを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記実行制御部は、
前記方向キーの示す方向に前記特徴範囲がない場合、予め決められた順序で前記位置設定情報を参照して特徴範囲を検出することを特徴とする付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記実行制御部は、
現在選択されている特徴範囲が前記表示パネルの端で、受信した方向キーの示す方向が表示パネルの外側を示している場合、現在表示されている画面をスクロールして他の画面を表示する表示範囲情報を生成することを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(付記5)
決められた時間内に前記方向キーおよび前記決定キーからの入力がない場合、前記表示パネルに表示される表示箇所を選択していることを示す表示を非表示にすることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記表示パネルの画面の更新中に新たに受信した決定情報を無効にすることを特徴とする付記1に記載の情報処理装置。
(付記7)
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出し、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶し、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、
決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、
こと特徴とする情報処理方法。
(付記8)
前記コンピュータは、
前記記憶部に特徴範囲が記憶されていない場合、予め決められた前記表示パネル上の位置座標に近い特徴範囲を選択すること特徴とする付記7に記載の情報処理方法。
(付記9)
前記コンピュータは、
前記方向キーの示す方向に前記特徴範囲がない場合、予め決められた順序で前記位置設定情報を参照して特徴範囲を検出すること特徴とする付記7または8に記載の情報処理方法。
(付記10)
前記コンピュータは、
現在選択されている特徴範囲が前記表示パネルの端で、受信した方向キーの示す方向が表示パネルの外側を示している場合、現在表示されている画面をスクロールして他の画面を表示する表示範囲情報を生成すること特徴とする付記7〜9のいずれか1つに記載の情報処理方法。
(付記11)
前記コンピュータは、
決められた時間内に前記方向キーおよび前記決定キーからの入力がない場合、前記表示パネルに表示される表示箇所を選択していることを示す表示を非表示にすること特徴とする付記7に記載の情報処理方法。
(付記12)
前記コンピュータは、
前記表示パネルの画面の更新中に新たに受信した決定情報を無効にすること特徴とする付記7に記載の情報処理方法。
(付記13)
表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出し、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶し、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、
決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記14)
前記記憶部に特徴範囲が記憶されていない場合、予め決められた前記表示パネル上の位置座標に近い特徴範囲を選択する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の情報処理プログラム。
(付記15)
前記方向キーの示す方向に前記特徴範囲がない場合、予め決められた順序で前記位置設定情報を参照して特徴範囲を検出する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13または14に記載の情報処理プログラム。
(付記16)
現在選択されている特徴範囲が前記表示パネルの端で、受信した方向キーの示す方向が表示パネルの外側を示している場合、現在表示されている画面をスクロールして他の画面を表示する表示範囲情報を生成する、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13〜15のいずれか1つに記載の情報処理プログラム。
(付記17)
決められた時間内に前記方向キーおよび前記決定キーからの入力がない場合、前記表示パネルに表示される表示箇所を選択していることを示す表示を非表示にする、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の情報処理プログラム。
(付記18)
前記表示パネルの画面の更新中に新たに受信した決定情報を無効にする、処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記13に記載の情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0114】
1 情報処理装置
2 制御部
3 記憶部
4 記録媒体読取装置
5 入出力インタフェース
6 通信インタフェース
7 バス
8 記録媒体
9 入出力部
201 キー制御IC
202 各種キー
203 タッチパネル制御IC
204 タッチパネル
205 表示制御IC
206 表示パネル
207 マイク
208 スピーカ
209 カメラ
210 センサ
301 特徴抽出部
302 位置設定部
303 実行制御部
304 入力制御部
305 表示制御部
401、601 表示パネル
603 アイコン
604 特徴範囲
605 位置設定情報
801 選択範囲記憶情報
802 選択表示情報
1301 アプリケーションソフトウェアレイヤ
1302 アプリケーションフレームワークレイヤ
1303 ドライバレイヤ
1304 アプリケーソンソフトウェア
1305 実行制御モジュール
1306 入力制御モジュール
1307 表示制御モジュール
1308 キードライバ
1309 タッチパネルドライバ
1310 ドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムを実行できる表示パネルを備える情報処理装置であって、
前記表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出する特徴抽出部と、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶する位置設定部と、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する前記表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、実行制御部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記位置設定部は、
前記記憶部に特徴範囲が記憶されていない場合、予め決められた前記表示パネル上の位置座標に近い特徴範囲を選択することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記実行制御部は、
前記方向キーの示す方向に前記特徴範囲がない場合、予め決められた順序で前記位置設定情報を参照して特徴範囲を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記実行制御部は、
現在選択されている特徴範囲が前記表示パネルの端で、受信した方向キーの示す方向が表示パネルの外側を示している場合、現在表示されている画面をスクロールして他の画面を表示する表示範囲情報を生成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
決められた時間内に前記方向キーおよび前記決定キーからの入力がない場合、前記表示パネルに表示される表示箇所を選択していることを示す表示を非表示にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示パネルの画面の更新中に新たに受信した決定情報を無効にすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出し、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶し、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、
決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、
こと特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
表示パネルに表示されている画像に対して特徴抽出処理を行い、特徴範囲を抽出し、
前記特徴範囲と前記特徴範囲の前記表示パネルの位置を示す位置座標を関連付けて位置設定情報を生成し、前記位置設定情報を記憶部に記憶し、
方向キーを用いて入力がされた場合、前記方向キーの示す方向を用いて、前記位置設定情報を参照し、前記方向キーの示す方向にある位置座標の特徴範囲を選択し、該特徴範囲に対応する表示パネルに表示される表示箇所を示す選択範囲情報と前記表示箇所の表示の仕方を示す選択表示情報とに基づき前記表示パネルの表示を制御し、
決定キーを用いて現在選択されている特徴範囲に対応する表示パネルの表示箇所が選択された場合、前記表示箇所が選択されたことを示す決定情報を生成し、前記決定情報に基づいて前記アプリケーションプログラムの実行を制御する、
処理をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−97646(P2013−97646A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240878(P2011−240878)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】