情報処理装置及び記録装置
【課題】記録媒体が複数枚であっても記録媒体を特定することができ、かつ、使用状況の如何によらず確実に加筆情報を認識することができる情報処理装置を提供すること。
【解決手段】紙文書1を識別するための文書IDをエンコードしたバーコード2を紙文書1上に複数配置し、バーコード2を紙文書1の周辺部から画像認識するバーコード撮像手段5とともに、紙文書1上に加筆する加筆ペン3の移動位置を検出する加筆検出手段6を備え、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体構造で構成し、紙文書1の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構であるユニット7を有することを特徴とする。
【解決手段】紙文書1を識別するための文書IDをエンコードしたバーコード2を紙文書1上に複数配置し、バーコード2を紙文書1の周辺部から画像認識するバーコード撮像手段5とともに、紙文書1上に加筆する加筆ペン3の移動位置を検出する加筆検出手段6を備え、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体構造で構成し、紙文書1の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構であるユニット7を有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び記録装置に関し、特に、紙面上に加筆される情報を電子情報に変換する筆記入力機能を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙に印刷された文書に修正や追加記入で手書きによる加筆が加えられることが多くあり、印刷された文書の電子情報はPC等に保管されているが、それに加筆された情報を電子化したい要求もある。
【0003】
この加筆情報の電子化の要求に対して、加筆が加えられた紙文書をスキャナ等でスキャンして画像処理で、加筆前の文書の電子情報の画像を分離する方法等もあるが、システムが大がかりになってしまうし、元文書の画像分離による加筆情報抽出において、処理時間や画像抽出精度で技術的な問題が多くある。
【0004】
また、取り扱われる紙文書は1枚だけではなく、複数枚で構成されている紙文書が多い。これらの複数枚の紙文書に各々に加筆を加える場合、各々の紙文書に対する加筆情報を別々に電子化する必要がある。
【0005】
そこで、特許文献1(特開2001−147771)では、電子情報装置の紙文書を保持している側面方向からコードリーダーで紙文書上に印刷されたバーコードを検出する方式を採用し、複数枚の紙文書の中から、現在加筆を加えようとしている紙文書に印刷されているバーコードを検出することで対象の紙文書を特定し、それに対する加筆を電磁誘導方式のディジタイザの検出手段により、紙文書ごとに加筆情報を電子化して管理することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の技術は、コードリーダーの配置位置が固定されている為に、使用者の利き手の方向により、コードリーダーと紙文書上のバーコードとの間に使用者の手がきて、コードリーダーのバーコードの検出を妨げることがある。
【0007】
また、特許文献2(特開2006−065701)では、加筆検出手段として、超音波発信器を備えた加筆ペンと、複数の超音波受信部を備え、その受信データから加筆ペンの位置を検出する座標検出機能を備えたユニットを、紙文書を固定する画板の周辺部に取り付けることが可能で、使用者の利き手の方向や情報処理装置の使用状況に応じて、加筆検出手段の加筆ペンの座標検出ユニットを適切な位置に配置させることが可能になっている。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、加筆を加える紙文書を自動認識する機能が無く、複数枚の紙文書への加筆に対しては、加筆対象の紙文書を特定することができない。したがって、紙文書ごとに加筆情報を電子化して管理することはできない。また、加筆ペンの座標検出ユニットを紙文書に対して、どの位置に取り付けているかを自動認識する機能が無いので、紙文書のコンテンツに対する加筆ペンの相対的位置を自動検出することが出来ない。
【特許文献1】特開2001−147771号公報
【特許文献2】特開2006−065701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が考慮する上記従来技術の問題点は、加筆を加える紙文書が特に複数枚ある場合に加筆対象の紙文書を特定できないこと、加筆ペンの座標検出が使用状況によっては精度よく行われないこと、である。
【0010】
そこで本発明は、上記実情に鑑みて、記録媒体(紙文書を含む)が複数枚であっても記録媒体を特定することができ、かつ、使用状況の如何によらず確実に加筆情報を認識することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、記録媒体を識別するための文書IDをエンコードしたバーコードを前記記録媒体上に複数配置し、前記バーコードを記録媒体の周辺部から画像認識する撮像手段とともに、記録媒体上に加筆する加筆ペンの移動位置を検出する加筆検出手段を備え、前記撮像手段と前記加筆検出手段を一体構造で構成し、記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構を有することを特徴とする情報処理装置である。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、複数枚の記録媒体を保持する保持部材を有し、前記撮像手段及び前記加筆検出手段は、前記記録媒体のページめくりの作業を妨げない位置に配置することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、前記加筆ペンは、超音波発信部を備え、前記加筆検出手段は、前記超音波発信部から発信された超音波を受信するための複数の超音波受信部を備え、前記超音波受信部による超音波の受信データから前記加筆ペンの位置を検出する座標検出手段を更に有することを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、前記撮像手段にて撮影されたバーコードの方向を検出する検出手段を備え、撮影されたバーコードの方向の情報より、一体構造で構成された前記撮像手段及び前記加筆検出手段の取り付け位置を自動判別する機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の情報処理装置である。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な撮像手段から、少なくとも1つ以上の前記バーコードが撮影可能になるように、記録媒体上に複数のバーコードを紙文書に重畳させて印字することを特徴とする記録装置である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、記録媒体(紙文書を含む)が複数枚であっても記録媒体を特定することができ、かつ、使用状況の如何によらず確実に加筆情報を認識することができる情報処理装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る情報処理装置の概略構成の実施例の1つを図1に示す。
【0018】
図1に示される本実施例の情報処理装置には、加筆を加える紙文書1上に印刷されている複数のバーコード2を画像認識するための撮像手段5と、加筆する加筆ペン3の移動位置を検出する加筆検出手段6を備え、この撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7で構成される。このユニット7は紙文書1を保持する画板4の周辺部に取り付けることができ、取り付けた状態で、紙文書1上に印刷されている複数のバーコード2のうちの少なくとも1つ以上を撮影することができる。このユニット7は、使用状況に応じて取付位置を選択可能で、画板4には複数の取付位置を備えている。画板4には複数枚の紙文書1を保持することができ、紙文書1をめくる際に、ページめくり作業を妨げない構造になっている。
なお、上記バーコード2は、紙文書1のコンテンツを識別することができる文書IDをエンコードしたバーコード2である。
【0019】
また、紙文書1を作成する記録装置(図示しない)は、上記紙文書1の文書IDをエンコードしたバーコード2を生成する機能を備え、上記バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を画板4の複数の取付位置のどの位置に取り付けても、バーコード撮像手段5は必ず1つ以上のバーコード2を撮影可能になる様に、複数のバーコード2を所定の位置に紙文書1に重畳させて印字するようになっている。したがって、紙文書1は、本発明でいう「記録媒体」である。なお、「記録媒体」は、紙やプレーンペーパーに限定されず、加熱により記録媒体の感熱層を可逆的に発色状態・消色状態に変化させて繰り返し印字・消去が可能な可逆的感熱記録媒体(リライタブルペーパー)等も含めることができる。
【0020】
上記の記録装置では、紙文書に重畳印字した複数のバーコードを所定位置に配置することで、情報処理装置のバーコード撮像手段は、常に加筆対象の紙文書を認識することができる。また、複数のバーコードが所定位置に重畳印字された紙文書に対して、図1に示す情報処理装置を使用しないで一般的な起筆ペンで加筆を加え、それをスキャナで全面スキャンして、複数のバーコードが配置されているべき所定位置と全面スキャンによる複数のバーコードの位置と、の違いから、スキャンによる画像の伸縮や搬送スキューを補正することができる。当然ながら、バーコードの中のどれか1つをデコードすることで紙文書の文書IDを取得することができる。したがって、上記記録装置による複数のバーコードの重畳印字による紙文書は、図1の情報処理装置での活用だけでなく、一般的な加筆ペンで加筆を加えて、スキャナで事後スキャンすることでも、紙文書毎に電子化した加筆情報を管理することができる。
【0021】
図2に示すのが、複数のバーコード2を所定の位置に紙文書1に重畳させて印字させた印字例の1つである。図2に印字されたバーコード2は、画像処理システムで生成されるバーコード2として、「QRコード(登録商標)」を採用した実施例である。
【0022】
バーコード2は全て同じものが複数印字されていて、複数のバーコード2のどれを撮影しても、画像処理によるデコード結果は、全て同じ文書IDを得ることができる。また、複数のバーコード2は同じ方向に印字されている。図2の印字例のQRコードの拡大図を図3に示す。この状態がQRコードの正立位置である。QRコードの方向性は、図3のQRコードの左上・右上・左下の大きな3つの四角形の検出することで方向性を判断することができる様になっている。
【0023】
図1に示すような、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を、紙文書1の上側に取り付けた実施例の場合、バーコード撮像手段5で紙文書1上のバーコード2を撮影した映像は図4のような映像になる。この映像に示すように、QRコードは台形形状に変形して撮影されているが、前記QRコードのの方向性を認識させる3つの大きな四角形は、容易に認識することは可能である。
【0024】
図4に示すようなQRコードの撮影画像は、3つの大きな四角形が右上・左下・右下に配置されていることが認識される。図3に示した正立位置に印字されたQRコードを上側から撮影すると、このような図4のような撮影画像になる。これは、バーコード撮像手段5の撮影方向が、この取付実施例では、使用者の目視方向と180°逆方向から見ている状態と同じになるから、この様な撮影画像になる。
【0025】
この図4の様な撮影画像から、QRコードの3つの大きな四角形を画像認識した場合、画像処理システムは、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1の上側に取り付けたことを自動認識する。この位置にユニット7が取り付けた状態での加筆検出手段6の超音波受信部8の位置関係と、紙文書1の配置関係を自動的に認識することができる。
【0026】
図1ないし図4を参照して説明した本実施例の作用・効果をまとめて説明する。本実施例の情報処理装置では、紙文書への加筆作業において、バーコードを読み取る手段を備えることによって、加筆対象の紙文書を特定し、かつ、その紙文書への加筆情報を電子化して、紙文書と関連して管理することを可能にする。また、紙文書の周辺部の複数位置に、バーコード撮像手段と加筆検出手段を一体化したユニットを取り付けることができるので、使用状況に応じて、使用者の加筆作業を妨げない位置に取り付けて使用することができる。また、複数枚の紙文書を取り扱うことができ、複数枚の紙文書への加筆作業において、加筆対象の紙文書毎に電子化した加筆情報を管理することができる。
【0027】
次に、本実施例の情報処理装置の、加筆検出手段6について、更に詳細に説明する。加筆検出手段6は、加筆ペン3に超音波発信器9を備え、その超音波発信器9から発信された超音波を複数の超音波受信部8で受信して、加筆ペン3の座標位置を検出する。この複数の超音波受信部8を加筆検出手段6として、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7の中の所定の位置に配置している。したがって、このユニット7の取付位置を自動認識することで、この超音波受信部8をどこに配置しているかも自動認識することができる。
【0028】
この加筆検出手段6の概略構成例を図5に示す。この図5に示す加筆ペン3の中の超音波発信器9から発生される超音波を2つの超音波受信部8で受信し、その受信データから、2つの超音波受信部8からの加筆ペン3の相対的な座標位置を検出することができる。なお、図1に示すバーコード撮像手段5は、図5においては、CCD(Charge Coupled Device)10及びレンズ11として例示されている。
【0029】
更に、前述のバーコード撮像手段5のバーコード2の撮影画像から、加筆検出手段6の紙文書1に対する相対的な取付位置を自動認識されているので、この加筆検出手段6の加筆ペン3の相対的な座標検出の情報と合わせることにより、常に紙文書1と加筆ペン3の相対的な位置関係を認識することが出来るので、加筆ペン3の筆跡を追尾して、加筆情報を電子化することができる。
【0030】
図6に、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して左側に取り付けた実施例を示す。この状態での、バーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図7のようになる。
【0031】
図5ないし図7を参照して説明した本実施例の作用・効果をまとめて説明する。本実施例の情報処理装置では、加筆ペンの検出手段として、超音波発信器を備えた加筆ペンと、複数の超音波受信部の簡単な構成で、加筆ペンの座標検出を実現できるので、電磁誘導方式のディジタイザの検出手段等に比べて、紙文書を固定している画板の構造の簡略化を実現できる。
【0032】
次に、図5に例示した使用状況に限定した場合の問題点を考える。この状態で、左利きの使用者が加筆作業をしようとすると、加筆ペン3と加筆検出手段6との間に使用者の手が介在するような状態になり、加筆ペン3から発信された超音波が手で遮られるので加筆検出が実施することができない。また、加筆中に使用者の手がバーコード2の部分にきてしまうことがあり、バーコード撮像手段5のバーコード検出も妨げてしまう可能性がある。
【0033】
そこで、このような状況では図8に示すような、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して右側に取り付けることで、上記の加筆検出の障害やバーコード検出の障害の発生を防止することができる。なお、この状態でのバーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図9のようになる。
【0034】
ちなみに、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して下側に取り付けた場合のバーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図10のようになる。
【0035】
なお、当然のことながら、バーコード撮像手段5で撮影された画像から、バーコードの方向性だけを検出するのでは無く、バーコード2にデコードされた文書IDをエンコードして、加筆の対象になった紙文書1を特定する。この紙文書1の文書IDと、加筆を電子化した加筆情報を合わせて、情報処理システムは情報管理するようになっている。
【0036】
なお、上記までの説明でバーコード2として「QRコード」を採用した実施例で説明してきたが、バーコード2は別のバーコードを採用しても問題無い。バーコードは、情報をエンコード・デコードして、常に同じ情報を復元できるように、バーコードの方向性及び情報格納フォーマットが規定されているので、どのバーコードを採用しても同様のバーコード検出を実現することができる。
【0037】
さて、ここまでの説明の中で、紙文書1を固定する画板4の複数位置に、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を取り付けた実施例を説明してきた。このユニット7を着脱機構の実施例と、このユニット7を取り付ける際の画板4に対する位置決めの実施例を下記に記述する。
【0038】
まず、ユニット7の着脱機構の実施例の概略構成図を図11に示す。また、図12に、図11の構造を更に説明するために、した斜め方向からの斜視図として図示する。図11及び図12において、ユニット7はクリップ形状のクランプ機構を備え、クランプ部12を解放することで画板4から外し、クランプ部12を圧接することで画板4に固定することができる。
【0039】
しかし、これだけでは画板4の所定位置に固定されている紙文書1との位置関係がばらついてしまうので、画板4の所定位置に配置された孔部(位置決め基準穴14、位置決め穴15)と、ユニット7の画板4当接面の一部に配置された位置決めピン13の嵌合により、画板4の所定位置に簡単な作業で位置決め固定することができる。その概略構成図を図12に示す。
【0040】
画板4には丸形状の位置決め基準穴14と小判形状の位置決め穴15がセットで複数位置に配置されている。
【0041】
ユニット7の画板4当接面に2本の位置決めの基準となる位置決めピン16が配置されている。この2本の位置決めピン13と上記位置決め基準穴14と位置決め穴15を嵌合させて、クリップ形状のクランプ部12を圧接することで、常に所定位置に位置決めして取り付け固定することが可能になる。
【0042】
図8ないし図12を参照して説明した本実施例の作用・効果について説明する。本実施例の情報処理装置では、バーコード撮像手段と加筆検出週案を一体化したユニットを取り付けた位置を自動認識することができるので、使用者はユニットの取り付け位置を毎回別途指定する作業を実行する必要がなく、使用状況に応じて適切な位置にユニットを取り付けて加筆作業を実行するだけで、紙文書に対して常に正確な加筆ペンの位置を追尾することができ、位置ズレのない加筆情報を得ることができる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理システムによって複数バーコードを紙文書に重畳印字した印字例である。
【図3】図2の印字例で採用したQRコードの拡大図である。
【図4】図3のQRコードをバーコード撮像手段により上側から撮影した撮影画像である。
【図5】本実施形態の加筆検出手段の概略構成図である。
【図6】本実施形態のユニットを紙文書の左側に取り付けた時の概略構成図である。
【図7】図3のQRコードをバーコード撮像手段により左側から撮影した撮影画像である。
【図8】本実施形態のユニットを紙文書の右側に取り付けた時の概略構成図である。
【図9】図3のQRコードをバーコード撮像手段により右側から撮影した撮影画像である。
【図10】図3のQRコードをバーコード撮像手段により下側から撮影した撮影画像である。
【図11】本実施形態のユニットの着脱機構の概略構成図である。
【図12】本実施形態のユニットの位置決め機構の概略構成図底面部から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 紙文書
2 バーコード
3 加筆ペン
4 画板
5 バーコード撮像手段
6 加筆検出手段
7 ユニット
8 超音波受信部
9 超音波発信器
10 CCD
11 レンズ
12 クランプ部
13 位置決めピン
14 位置決め基準穴
15 位置決め穴
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び記録装置に関し、特に、紙面上に加筆される情報を電子情報に変換する筆記入力機能を有する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、紙に印刷された文書に修正や追加記入で手書きによる加筆が加えられることが多くあり、印刷された文書の電子情報はPC等に保管されているが、それに加筆された情報を電子化したい要求もある。
【0003】
この加筆情報の電子化の要求に対して、加筆が加えられた紙文書をスキャナ等でスキャンして画像処理で、加筆前の文書の電子情報の画像を分離する方法等もあるが、システムが大がかりになってしまうし、元文書の画像分離による加筆情報抽出において、処理時間や画像抽出精度で技術的な問題が多くある。
【0004】
また、取り扱われる紙文書は1枚だけではなく、複数枚で構成されている紙文書が多い。これらの複数枚の紙文書に各々に加筆を加える場合、各々の紙文書に対する加筆情報を別々に電子化する必要がある。
【0005】
そこで、特許文献1(特開2001−147771)では、電子情報装置の紙文書を保持している側面方向からコードリーダーで紙文書上に印刷されたバーコードを検出する方式を採用し、複数枚の紙文書の中から、現在加筆を加えようとしている紙文書に印刷されているバーコードを検出することで対象の紙文書を特定し、それに対する加筆を電磁誘導方式のディジタイザの検出手段により、紙文書ごとに加筆情報を電子化して管理することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の技術は、コードリーダーの配置位置が固定されている為に、使用者の利き手の方向により、コードリーダーと紙文書上のバーコードとの間に使用者の手がきて、コードリーダーのバーコードの検出を妨げることがある。
【0007】
また、特許文献2(特開2006−065701)では、加筆検出手段として、超音波発信器を備えた加筆ペンと、複数の超音波受信部を備え、その受信データから加筆ペンの位置を検出する座標検出機能を備えたユニットを、紙文書を固定する画板の周辺部に取り付けることが可能で、使用者の利き手の方向や情報処理装置の使用状況に応じて、加筆検出手段の加筆ペンの座標検出ユニットを適切な位置に配置させることが可能になっている。
【0008】
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、加筆を加える紙文書を自動認識する機能が無く、複数枚の紙文書への加筆に対しては、加筆対象の紙文書を特定することができない。したがって、紙文書ごとに加筆情報を電子化して管理することはできない。また、加筆ペンの座標検出ユニットを紙文書に対して、どの位置に取り付けているかを自動認識する機能が無いので、紙文書のコンテンツに対する加筆ペンの相対的位置を自動検出することが出来ない。
【特許文献1】特開2001−147771号公報
【特許文献2】特開2006−065701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が考慮する上記従来技術の問題点は、加筆を加える紙文書が特に複数枚ある場合に加筆対象の紙文書を特定できないこと、加筆ペンの座標検出が使用状況によっては精度よく行われないこと、である。
【0010】
そこで本発明は、上記実情に鑑みて、記録媒体(紙文書を含む)が複数枚であっても記録媒体を特定することができ、かつ、使用状況の如何によらず確実に加筆情報を認識することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、記録媒体を識別するための文書IDをエンコードしたバーコードを前記記録媒体上に複数配置し、前記バーコードを記録媒体の周辺部から画像認識する撮像手段とともに、記録媒体上に加筆する加筆ペンの移動位置を検出する加筆検出手段を備え、前記撮像手段と前記加筆検出手段を一体構造で構成し、記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構を有することを特徴とする情報処理装置である。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、複数枚の記録媒体を保持する保持部材を有し、前記撮像手段及び前記加筆検出手段は、前記記録媒体のページめくりの作業を妨げない位置に配置することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置である。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、前記加筆ペンは、超音波発信部を備え、前記加筆検出手段は、前記超音波発信部から発信された超音波を受信するための複数の超音波受信部を備え、前記超音波受信部による超音波の受信データから前記加筆ペンの位置を検出する座標検出手段を更に有することを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、前記撮像手段にて撮影されたバーコードの方向を検出する検出手段を備え、撮影されたバーコードの方向の情報より、一体構造で構成された前記撮像手段及び前記加筆検出手段の取り付け位置を自動判別する機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の情報処理装置である。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な撮像手段から、少なくとも1つ以上の前記バーコードが撮影可能になるように、記録媒体上に複数のバーコードを紙文書に重畳させて印字することを特徴とする記録装置である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、記録媒体(紙文書を含む)が複数枚であっても記録媒体を特定することができ、かつ、使用状況の如何によらず確実に加筆情報を認識することができる情報処理装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る情報処理装置の概略構成の実施例の1つを図1に示す。
【0018】
図1に示される本実施例の情報処理装置には、加筆を加える紙文書1上に印刷されている複数のバーコード2を画像認識するための撮像手段5と、加筆する加筆ペン3の移動位置を検出する加筆検出手段6を備え、この撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7で構成される。このユニット7は紙文書1を保持する画板4の周辺部に取り付けることができ、取り付けた状態で、紙文書1上に印刷されている複数のバーコード2のうちの少なくとも1つ以上を撮影することができる。このユニット7は、使用状況に応じて取付位置を選択可能で、画板4には複数の取付位置を備えている。画板4には複数枚の紙文書1を保持することができ、紙文書1をめくる際に、ページめくり作業を妨げない構造になっている。
なお、上記バーコード2は、紙文書1のコンテンツを識別することができる文書IDをエンコードしたバーコード2である。
【0019】
また、紙文書1を作成する記録装置(図示しない)は、上記紙文書1の文書IDをエンコードしたバーコード2を生成する機能を備え、上記バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を画板4の複数の取付位置のどの位置に取り付けても、バーコード撮像手段5は必ず1つ以上のバーコード2を撮影可能になる様に、複数のバーコード2を所定の位置に紙文書1に重畳させて印字するようになっている。したがって、紙文書1は、本発明でいう「記録媒体」である。なお、「記録媒体」は、紙やプレーンペーパーに限定されず、加熱により記録媒体の感熱層を可逆的に発色状態・消色状態に変化させて繰り返し印字・消去が可能な可逆的感熱記録媒体(リライタブルペーパー)等も含めることができる。
【0020】
上記の記録装置では、紙文書に重畳印字した複数のバーコードを所定位置に配置することで、情報処理装置のバーコード撮像手段は、常に加筆対象の紙文書を認識することができる。また、複数のバーコードが所定位置に重畳印字された紙文書に対して、図1に示す情報処理装置を使用しないで一般的な起筆ペンで加筆を加え、それをスキャナで全面スキャンして、複数のバーコードが配置されているべき所定位置と全面スキャンによる複数のバーコードの位置と、の違いから、スキャンによる画像の伸縮や搬送スキューを補正することができる。当然ながら、バーコードの中のどれか1つをデコードすることで紙文書の文書IDを取得することができる。したがって、上記記録装置による複数のバーコードの重畳印字による紙文書は、図1の情報処理装置での活用だけでなく、一般的な加筆ペンで加筆を加えて、スキャナで事後スキャンすることでも、紙文書毎に電子化した加筆情報を管理することができる。
【0021】
図2に示すのが、複数のバーコード2を所定の位置に紙文書1に重畳させて印字させた印字例の1つである。図2に印字されたバーコード2は、画像処理システムで生成されるバーコード2として、「QRコード(登録商標)」を採用した実施例である。
【0022】
バーコード2は全て同じものが複数印字されていて、複数のバーコード2のどれを撮影しても、画像処理によるデコード結果は、全て同じ文書IDを得ることができる。また、複数のバーコード2は同じ方向に印字されている。図2の印字例のQRコードの拡大図を図3に示す。この状態がQRコードの正立位置である。QRコードの方向性は、図3のQRコードの左上・右上・左下の大きな3つの四角形の検出することで方向性を判断することができる様になっている。
【0023】
図1に示すような、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を、紙文書1の上側に取り付けた実施例の場合、バーコード撮像手段5で紙文書1上のバーコード2を撮影した映像は図4のような映像になる。この映像に示すように、QRコードは台形形状に変形して撮影されているが、前記QRコードのの方向性を認識させる3つの大きな四角形は、容易に認識することは可能である。
【0024】
図4に示すようなQRコードの撮影画像は、3つの大きな四角形が右上・左下・右下に配置されていることが認識される。図3に示した正立位置に印字されたQRコードを上側から撮影すると、このような図4のような撮影画像になる。これは、バーコード撮像手段5の撮影方向が、この取付実施例では、使用者の目視方向と180°逆方向から見ている状態と同じになるから、この様な撮影画像になる。
【0025】
この図4の様な撮影画像から、QRコードの3つの大きな四角形を画像認識した場合、画像処理システムは、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1の上側に取り付けたことを自動認識する。この位置にユニット7が取り付けた状態での加筆検出手段6の超音波受信部8の位置関係と、紙文書1の配置関係を自動的に認識することができる。
【0026】
図1ないし図4を参照して説明した本実施例の作用・効果をまとめて説明する。本実施例の情報処理装置では、紙文書への加筆作業において、バーコードを読み取る手段を備えることによって、加筆対象の紙文書を特定し、かつ、その紙文書への加筆情報を電子化して、紙文書と関連して管理することを可能にする。また、紙文書の周辺部の複数位置に、バーコード撮像手段と加筆検出手段を一体化したユニットを取り付けることができるので、使用状況に応じて、使用者の加筆作業を妨げない位置に取り付けて使用することができる。また、複数枚の紙文書を取り扱うことができ、複数枚の紙文書への加筆作業において、加筆対象の紙文書毎に電子化した加筆情報を管理することができる。
【0027】
次に、本実施例の情報処理装置の、加筆検出手段6について、更に詳細に説明する。加筆検出手段6は、加筆ペン3に超音波発信器9を備え、その超音波発信器9から発信された超音波を複数の超音波受信部8で受信して、加筆ペン3の座標位置を検出する。この複数の超音波受信部8を加筆検出手段6として、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7の中の所定の位置に配置している。したがって、このユニット7の取付位置を自動認識することで、この超音波受信部8をどこに配置しているかも自動認識することができる。
【0028】
この加筆検出手段6の概略構成例を図5に示す。この図5に示す加筆ペン3の中の超音波発信器9から発生される超音波を2つの超音波受信部8で受信し、その受信データから、2つの超音波受信部8からの加筆ペン3の相対的な座標位置を検出することができる。なお、図1に示すバーコード撮像手段5は、図5においては、CCD(Charge Coupled Device)10及びレンズ11として例示されている。
【0029】
更に、前述のバーコード撮像手段5のバーコード2の撮影画像から、加筆検出手段6の紙文書1に対する相対的な取付位置を自動認識されているので、この加筆検出手段6の加筆ペン3の相対的な座標検出の情報と合わせることにより、常に紙文書1と加筆ペン3の相対的な位置関係を認識することが出来るので、加筆ペン3の筆跡を追尾して、加筆情報を電子化することができる。
【0030】
図6に、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して左側に取り付けた実施例を示す。この状態での、バーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図7のようになる。
【0031】
図5ないし図7を参照して説明した本実施例の作用・効果をまとめて説明する。本実施例の情報処理装置では、加筆ペンの検出手段として、超音波発信器を備えた加筆ペンと、複数の超音波受信部の簡単な構成で、加筆ペンの座標検出を実現できるので、電磁誘導方式のディジタイザの検出手段等に比べて、紙文書を固定している画板の構造の簡略化を実現できる。
【0032】
次に、図5に例示した使用状況に限定した場合の問題点を考える。この状態で、左利きの使用者が加筆作業をしようとすると、加筆ペン3と加筆検出手段6との間に使用者の手が介在するような状態になり、加筆ペン3から発信された超音波が手で遮られるので加筆検出が実施することができない。また、加筆中に使用者の手がバーコード2の部分にきてしまうことがあり、バーコード撮像手段5のバーコード検出も妨げてしまう可能性がある。
【0033】
そこで、このような状況では図8に示すような、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して右側に取り付けることで、上記の加筆検出の障害やバーコード検出の障害の発生を防止することができる。なお、この状態でのバーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図9のようになる。
【0034】
ちなみに、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を紙文書1に対して下側に取り付けた場合のバーコード撮像手段5で撮影されたQRコードの撮影画像は図10のようになる。
【0035】
なお、当然のことながら、バーコード撮像手段5で撮影された画像から、バーコードの方向性だけを検出するのでは無く、バーコード2にデコードされた文書IDをエンコードして、加筆の対象になった紙文書1を特定する。この紙文書1の文書IDと、加筆を電子化した加筆情報を合わせて、情報処理システムは情報管理するようになっている。
【0036】
なお、上記までの説明でバーコード2として「QRコード」を採用した実施例で説明してきたが、バーコード2は別のバーコードを採用しても問題無い。バーコードは、情報をエンコード・デコードして、常に同じ情報を復元できるように、バーコードの方向性及び情報格納フォーマットが規定されているので、どのバーコードを採用しても同様のバーコード検出を実現することができる。
【0037】
さて、ここまでの説明の中で、紙文書1を固定する画板4の複数位置に、バーコード撮像手段5と加筆検出手段6を一体化したユニット7を取り付けた実施例を説明してきた。このユニット7を着脱機構の実施例と、このユニット7を取り付ける際の画板4に対する位置決めの実施例を下記に記述する。
【0038】
まず、ユニット7の着脱機構の実施例の概略構成図を図11に示す。また、図12に、図11の構造を更に説明するために、した斜め方向からの斜視図として図示する。図11及び図12において、ユニット7はクリップ形状のクランプ機構を備え、クランプ部12を解放することで画板4から外し、クランプ部12を圧接することで画板4に固定することができる。
【0039】
しかし、これだけでは画板4の所定位置に固定されている紙文書1との位置関係がばらついてしまうので、画板4の所定位置に配置された孔部(位置決め基準穴14、位置決め穴15)と、ユニット7の画板4当接面の一部に配置された位置決めピン13の嵌合により、画板4の所定位置に簡単な作業で位置決め固定することができる。その概略構成図を図12に示す。
【0040】
画板4には丸形状の位置決め基準穴14と小判形状の位置決め穴15がセットで複数位置に配置されている。
【0041】
ユニット7の画板4当接面に2本の位置決めの基準となる位置決めピン16が配置されている。この2本の位置決めピン13と上記位置決め基準穴14と位置決め穴15を嵌合させて、クリップ形状のクランプ部12を圧接することで、常に所定位置に位置決めして取り付け固定することが可能になる。
【0042】
図8ないし図12を参照して説明した本実施例の作用・効果について説明する。本実施例の情報処理装置では、バーコード撮像手段と加筆検出週案を一体化したユニットを取り付けた位置を自動認識することができるので、使用者はユニットの取り付け位置を毎回別途指定する作業を実行する必要がなく、使用状況に応じて適切な位置にユニットを取り付けて加筆作業を実行するだけで、紙文書に対して常に正確な加筆ペンの位置を追尾することができ、位置ズレのない加筆情報を得ることができる。
【0043】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理システムによって複数バーコードを紙文書に重畳印字した印字例である。
【図3】図2の印字例で採用したQRコードの拡大図である。
【図4】図3のQRコードをバーコード撮像手段により上側から撮影した撮影画像である。
【図5】本実施形態の加筆検出手段の概略構成図である。
【図6】本実施形態のユニットを紙文書の左側に取り付けた時の概略構成図である。
【図7】図3のQRコードをバーコード撮像手段により左側から撮影した撮影画像である。
【図8】本実施形態のユニットを紙文書の右側に取り付けた時の概略構成図である。
【図9】図3のQRコードをバーコード撮像手段により右側から撮影した撮影画像である。
【図10】図3のQRコードをバーコード撮像手段により下側から撮影した撮影画像である。
【図11】本実施形態のユニットの着脱機構の概略構成図である。
【図12】本実施形態のユニットの位置決め機構の概略構成図底面部から見た斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
1 紙文書
2 バーコード
3 加筆ペン
4 画板
5 バーコード撮像手段
6 加筆検出手段
7 ユニット
8 超音波受信部
9 超音波発信器
10 CCD
11 レンズ
12 クランプ部
13 位置決めピン
14 位置決め基準穴
15 位置決め穴
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を識別するための文書IDをエンコードしたバーコードを前記記録媒体上に複数配置し、前記バーコードを記録媒体の周辺部から画像認識する撮像手段とともに、
記録媒体上に加筆する加筆ペンの移動位置を検出する加筆検出手段を備え、
前記撮像手段と前記加筆検出手段を一体構造で構成し、
記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数枚の記録媒体を保持する保持部材を有し、
前記撮像手段及び前記加筆検出手段は、前記記録媒体のページめくりの作業を妨げない位置に配置することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記加筆ペンは、超音波発信部を備え、
前記加筆検出手段は、前記超音波発信部から発信された超音波を受信するための複数の超音波受信部を備え、
前記超音波受信部による超音波の受信データから前記加筆ペンの位置を検出する座標検出手段を更に有することを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮像手段にて撮影されたバーコードの方向を検出する検出手段を備え、撮影されたバーコードの方向の情報より、一体構造で構成された前記撮像手段及び前記加筆検出手段の取り付け位置を自動判別する機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な撮像手段から、少なくとも1つ以上の前記バーコードが撮影可能になるように、記録媒体上に複数のバーコードを紙文書に重畳させて印字することを特徴とする記録装置。
【請求項1】
記録媒体を識別するための文書IDをエンコードしたバーコードを前記記録媒体上に複数配置し、前記バーコードを記録媒体の周辺部から画像認識する撮像手段とともに、
記録媒体上に加筆する加筆ペンの移動位置を検出する加筆検出手段を備え、
前記撮像手段と前記加筆検出手段を一体構造で構成し、
記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な機構を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
複数枚の記録媒体を保持する保持部材を有し、
前記撮像手段及び前記加筆検出手段は、前記記録媒体のページめくりの作業を妨げない位置に配置することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記加筆ペンは、超音波発信部を備え、
前記加筆検出手段は、前記超音波発信部から発信された超音波を受信するための複数の超音波受信部を備え、
前記超音波受信部による超音波の受信データから前記加筆ペンの位置を検出する座標検出手段を更に有することを特徴とした請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記撮像手段にて撮影されたバーコードの方向を検出する検出手段を備え、撮影されたバーコードの方向の情報より、一体構造で構成された前記撮像手段及び前記加筆検出手段の取り付け位置を自動判別する機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の情報処理装置。
【請求項5】
記録媒体の周辺部の複数個所に取り付け可能な撮像手段から、少なくとも1つ以上の前記バーコードが撮影可能になるように、記録媒体上に複数のバーコードを紙文書に重畳させて印字することを特徴とする記録装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−64103(P2009−64103A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229334(P2007−229334)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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