説明

情報検索装置、検査情報検索装置、情報検索方法および検査情報検索方法

【課題】 検索処理を効率よく実行することのできる技術を提供する。
【解決手段】 本発明の検査情報検索装置400において、検索式設定部706は、ユーザからの設定指示に基づいて、複数の検索式を設定する。論理演算子設定部708は、ユーザからの条件決定指示に基づいて、検索式間の論理演算子を設定する。このとき論理演算子設定部708は、ユーザがマウスをクリックした回数に基づいて論理演算子を決定する。論理演算子設定部708は、ユーザが検索式を選択しながらマウスをクリックするごとに、少なくともANDとORの論理演算子を周期的に切り替え、その検索式に対してマウスをクリックした回数によって論理演算子を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を検索する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から内視鏡検査のワークフローに沿った情報の入力および参照が可能なシステムが存在している(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示されたシステムでは、検査の実施情報の入力ができ、入力された実施情報を会計処理に活用することができる。
【特許文献1】特開2002−73615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
個々の検査の実施情報などのデータは、統計処理などに利用される。検索処理には面倒がつきまとうが、日々の業務の中で高頻度に行う作業であるため、効率よく簡易に実行できることが好ましい。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検索処理を効率よく実行することのできる技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の情報検索装置は、データベースに格納された情報を条件式にしたがって検索する機能を有する。この態様の情報検索装置は、ユーザからの設定指示に基づいて、複数の検索式を設定する検索式設定部と、ユーザからの条件決定指示に基づいて、検索式間の論理演算子を設定する論理演算子設定部と、複数の検索式と、検索式間の論理演算子により条件式を決定する条件式生成部とを備える。論理演算子設定部は、ユーザが入力装置を操作した回数に基づいて論理演算子を決定する。
【0006】
この態様によると、条件式を単純な入力装置により設定することができ、検索処理における新たなユーザインターフェースを実現することができる。
【0007】
論理演算子設定部は、ユーザが検索式を選択しながら入力装置を操作するごとに、少なくともANDとORの論理演算子を周期的に切り替え、その検索式に対して入力装置を操作した回数によって論理演算子を決定してもよい。ユーザからの設定指示および条件決定指示は、選択指示のみを実行する単一の入力装置からなされてもよい。例えば、入力装置がマウスである場合、ユーザはマウスをクリックするだけで論理演算子を決定することができ、入力操作を単純にできる。
【0008】
本発明の別の態様は、情報検索方法である。この方法は、データベースに格納された情報を条件式にしたがって検索する情報検索方法であって、ユーザからの設定指示に基づいて、複数の検索式を設定するステップと、ユーザからの条件決定指示に基づいて、検索式間の論理演算子を設定するステップと、複数の検索式と、検索式間の論理演算子により条件式を決定するステップとを備える。論理演算子を設定するステップでは、ユーザが入力装置を操作した回数に基づいて論理演算子を決定する。
【0009】
本発明のさらに別の態様の検査情報検索装置は、データベースに格納された医療検査に関する情報を条件式にしたがって検索する機能を有する。この態様の検査情報検索装置は、検索結果をファイルに出力する出力形式を、複数の選択肢の中から設定する出力形式設定部と、検索の条件式を生成する条件式生成部と、条件式にしたがって検索を実行する検索実行部と、検索結果を、設定された出力形式でファイルに出力する出力部とを備える。
【0010】
この態様によると、ユーザは検索結果の出力形式を選択できるため、利用目的に応じた検索結果を取得でき、例えば統計処理などを効率的に実行することが可能となる。
【0011】
複数の出力形式は、1つの診断内容に対応付けて関連データを出力する出力形式を含んでもよい。この場合、出力部は、正常な診断内容に対応付けられた関連データを、ファイルに出力せず、異常な診断内容に対応付けられた関連データのみをファイルに出力してもよい。
【0012】
本発明のさらに別の態様は、検査情報検索方法である。この方法は、データベースに格納された医療検査に関する情報を条件式にしたがって検索する検査情報検索方法であって、検索結果をファイルに出力する出力形式を、複数の選択肢の中から設定するステップと、検索の条件式を生成するステップと、条件式にしたがって検索を実行するステップと、検索結果を、設定された出力形式でファイルに出力するステップとを備える。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、検索処理を効率よく行うことのできる技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
図1は、本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムのハードウェア構成を示す。本内視鏡検査マネージメントシステムは主に、院内の他部門とのデータ交換を行うためのGW(ゲートウエイ)1と、検査の受付を行うための受付端末2と、検査を実施する入力/検査端末3と、画像や各種情報の表示・入力を行う検索端末4と、データの記録を行うサーバ5とから構成され、各端末装置は、HUB7により分配されたネットワーク(LAN)により接続されている。
【0016】
各端末装置は、基本構成として、パソコン8、モニタ9、キーボード10、マウス11を搭載しており、パソコン8に搭載されているLANカード18を経由してネットワークに接続している。GW1は、上記基本構成に加え、UPS(無停電電源)15を備え、不意な停電時等に対応可能となっている。受付端末2は、上記基本構成に加え、磁気カードリーダ12を備えている。この受付端末2は、検査の受付業務に使用され、部門内の受付窓口等に設置される。
【0017】
入力/検査端末3は、上記基本構成に加え、磁気カードリーダ12、圧縮伸張装置13、電子内視鏡装置14とを備える。圧縮伸張装置13は、電子内視鏡装置14に対して、映像ケーブルと通信ケーブルを介して接続されている。また、圧縮伸張装置13は、パソコン8内に搭載されたI/Fカード19を経由してパソコン8と接続されている。この入力/検査端末3は、検査時に使用され、検査室内に設置される。
【0018】
検索端末4は、上記基本構成のみを備える。おもに、カンファレンス業務に使用されるため、カンファレンス室等に設置される。サーバ5は、サーバ室に設置され、上記基本構成に加え、UPS15を備え、不意な停電時等に対応可能となっている。なお、データ記録用として、HUB7を介してサーバ5に接続される複数のネットワークHDDを設けてもよい。このとき、複数のネットワークHDDのそれぞれにはユニークなメディア番号を割り当て、サーバ5は、個々のネットワークHDDを管理する。
【0019】
なお、電子内視鏡装置14は、一般に知られている電子内視鏡装置と同様であり、詳細には図示しないが、電子内視鏡と映像信号を処理・出力するためのプロセッサ装置とから構成される。電子内視鏡は、体内へ挿入するための細長の挿入部とこの挿入部の後端に設けられた操作部とを有する。操作部にはレリーズ指示を行うレリーズスイッチが設けられており、このレリーズスイッチの押操作により画像の記録が可能となっている。
【0020】
図2は、本内視鏡検査マネージメントシステムのソフトウェア構成を示す。各端末装置内のハードディスク内には、各種のアプリケーションソフト、データベース等がインストールされ、動作するようになっている。GW1上では、GWアプリケーションソフト20が動作する。
【0021】
サーバ5上のハードディスク24では、データベース21が動作し、また、入力/検査端末3で撮像された圧縮画像22および検査のレポート情報23が記録保存される。
サーバ5は、何らかの不具合が発生した場合、サーバ障害のメッセージを他の端末装置に通知する機能をもつ。不具合の発生とは、例えばディスク容量がフルになったような場合である。サーバ室には基本的にオペレータが配置されていないため、サーバ自身でサーバ障害を検出して、他の端末装置に通知する必要がある。
このとき、サーバ5と他の端末装置との間のネットワークがオフラインの状態にあれば、サーバは、ネットワークが復旧するまでメッセージを保存し、オンラインになったときにメッセージを送信することが好ましい。これにより、サーバに障害が発生していることを端末装置のオペレータに伝達することができ、オペレータは、迅速な対応をとることができる。
【0022】
なお、データ蓄積用のネットワークHDDが複数存在する場合、サーバ5は、各種データをネットワークHDDに保存してもよい。このとき、サーバ5は、割り当てたメディア番号をもとに、ネットワークHDDの障害情報や残容量情報などを定期的に監視する。ネットワークHDDに何らかの不具合が発生した場合、サーバ5は、HDD障害のメッセージを他の端末装置に通知する。なお、他の端末装置との間がオフラインの状態にあれば、オンラインの状態になるのを待って、HDD障害のメッセージを他の端末装置に通知することが好ましい。
【0023】
受付端末2、入力/検査端末3および検索端末4のソフトウェア構成は共通となっており、目的に応じて医師や看護師などにより使用される。これらの端末装置上では、メインアプリケーションソフト27が動作する。メインアプリケーションソフト27は主に、管理機能DLL(ダイナミックリンクライブラリ)28、検査業務DLL29、カンファレンスDLL30、統計・履歴DLL31を有する。また、ハードディスク35内には、圧縮画像36が一時的に保存できる。
【0024】
なお、入力/検査端末3は、画像記録/圧縮用の圧縮伸張装置13が接続され、検査にて画像の撮像が実施可能になっている。この圧縮伸張装置13上では、圧縮伸張装置プログラム37が動作し、装置内のメモリには、圧縮画像38が一時保存可能である。既述したように、圧縮伸張装置13は、電子内視鏡装置14と接続される。
【0025】
次に、本内視鏡検査マネージメントシステムの動作について説明する。先ず、検査に関する情報であり、また、本システムで管理する対象となる情報の種類について説明する。本システムが管理する情報には、主に、以下1〜4の種類がある。
【0026】
1.患者情報
・ 患者基本情報
1人の患者を特定するための情報であり、「患者ID」、「氏名」、「生年月日」、「性別」等からなる。「患者ID」は、各患者を識別できるように患者に一意に対応した番号である。
・ 患者プロフィール情報
患者の特性や状態を表す情報であり、「血液型」、「身長/体重」、「アレルギー」、「障害」、「感染症」、「疾患、注意事項」、「検体検査結果」、「前投薬情報」等からなる。
【0027】
2.検査依頼情報
他の診療科から内視鏡部門に対して検査依頼が行われる場合の検査の依頼(オーダー)に関する情報である。オーダーキー情報(「オーダー番号」、「発生日時」等)、依頼元情報(「依頼科名」、「依頼医師名」、「依頼日」等)、オーダー情報(「依頼病名」、「検査目的」、「検査種別」、「検査項目」、「検査部位」、「コメント」、「シェーマ画像」等)、検査予約情報(「検査日」、「実施時刻」等)、等からなり、これらは、管理システムとして機能するHIS(ホスピタルインフォメーションシステム)から、部門システムに対して送信される。オーダーキー情報は、1つの検査オーダーを一意に特定するための情報である。
【0028】
3. 検査実施情報(会計情報)
検査の実施内容に関する情報であり、「実施日時」、「実施者」、「実施場所」、「手技」、「薬品」、「器材」等からなる。実施した「手技」や、使用した「薬品」、「器材」等の情報は、会計の際に使用される。これらの情報は、内視鏡部門のシステムからHISへ送信され、HISの会計システムにて処理がなされる。
【0029】
4. 検査結果情報(報告、レポート情報)
検査結果に関する情報であり、検査依頼に対しての報告(レポート)となる情報である。「報告日」、「報告者」、「診断」、「所見」、「処置」、「コメント」、「検査後注意・指示」、「画像」、「シェーマ画像」等からなり、これらの情報は、内視鏡部門内の医療用画像ファイリングシステムにて参照できるのに加え、本システムからHISへ送信されることで、各部門システムにおいても参照が可能である。よって、検査依頼を行った部門での検査結果(報告)の参照が可能である。
【0030】
次に、各機能の画面の遷移について説明する。
<システム起動・終了>
図3は、システム起動・終了画面90を示す。メインアプリケーションソフト27のDLL28〜31に相当する検査業務アイコン52、カンファレンスアイコン53、統計・履歴アイコン54、管理機能アイコン55を選択し、ユーザIDとパスワードを入力、ログインすると、各機能が起動できる形となっている。
【0031】
「検査業務」機能は、通常の内視鏡検査業務で使用する機能である。患者到着確認、前処置実施入力、撮影、実施入力、レポート入力の一連の検査業務を行うことができる。
「カンファレンス」機能は、検査を検索し、検査画像の供覧、検査レポートの供覧・編集を行うことができる。
「統計・履歴」機能は、各種データ集計(月報、年報、実施一覧(日報)、自由項目設定によるデータ一覧)、およびスコープ使用履歴、フォローアップが必要な検査の検索を行うことができる。
「管理機能」機能は、システム管理者が行う機能であり、その実行にはアクセス制限が課される。本システムで使用する各種設定や、オーダの照合・統合、送信ログ表示などを行うことができる。
【0032】
図4は、サーバ5内のデータベース21に管理されているテーブル/マスタの構成を示す。ユーザIDおよびパスワードは、スタッフマスタ56上に管理されており、入力されたユーザIDおよびパスワードと比較し、差異がなければ、認証できたものとして、各機能を起動する。尚、ユーザIDは、コンボボックス等での選択入力ではなく、直接ID番号の入力が可能であり、選択の煩わしさが軽減されるようになっている。また、終了ボタン50を選択することで、システムの終了が行われる。
【0033】
図5は、検査業務アイコン52を選択し、検査業務メイン画面58が起動した図である。画面左に、検査業務に対応したアイコンが並べられ、選択を行うことで、各画面が起動するようになっている。画面左には、患者受付アイコン59、前処置入力アイコン60、撮影アイコン61、実施入力アイコン62、レポート入力アイコン63、検査状況一覧アイコン64、検査オーダボタン100が配置される。
【0034】
<患者受付>
図6は、未到着患者一覧画面75を示す。患者受付アイコン59を選択することにより、未到着患者一覧画面75が起動する。未到着患者一覧画面75では、データベース21内の検査テーブル65に管理される検査の状態および患者マスタ66を参照することにより、未受付の患者リストを示す未受付一覧67を表示することができる。
【0035】
図7は、到着患者一覧画面72を示す。図6に示す未到着患者一覧画面75から、到着患者一覧ボタン71を押すことで、図7に示す到着患者一覧画面72を起動することができる。逆に、到着患者一覧画面72上の未到着患者一覧ボタン74を押すことで、図6に示す未到着患者一覧画面75を開くこともできる。
【0036】
到着患者一覧画面72には、受付済みの到着患者一覧73が表示されている。到着患者一覧73は、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、検査状態が、受付済みの検査のみを表示することができる。
【0037】
<前処置入力>
図8は、未処置患者一覧画面76を示す。図5の検査業務メイン画面58において、前処置入力アイコン60を選択することにより、図8に示す未処置患者一覧画面76が起動する。未処置患者一覧画面76は、前処置が未登録である検査一覧77が表示可能である。これは、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、受付済みかつ前処置の登録が未の状態である検査の一覧を表示できる。また、処置済み患者一覧ボタン80を押すことで、前処置済み患者の一覧画面を表示することができる。
【0038】
<撮影>
図9は、未撮影患者一覧画面81を示す。図5の検査業務メイン画面58において、撮影アイコン61を選択することにより、図9に示す未撮影患者一覧画面81が起動する。未撮影患者一覧画面81は、撮影が未である検査一覧82が表示可能である。これは、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、受付済みかつ撮影が未の状態である検査の一覧を表示できる。また、撮影済み患者一覧ボタン86を押すことで、撮影済み患者の一覧画面を表示することができる。
【0039】
<実施入力>
図10は、実施未登録検査一覧画面87を示す。図5の検査業務メイン画面58において、実施入力アイコン62を選択することにより、図10に示す実施未登録検査一覧画面87が起動する。実施未登録検査一覧画面87では、実施業務の対象となる検査一覧88が表示可能である。これは、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、撮影済みかつ実施情報の登録が未の状態である検査の一覧を表示できる。また、登録済み検査一覧ボタン91を押すことで、登録済みの検査一覧を表示することができる。
【0040】
<レポート入力>
図11は、レポート未登録検査一覧画面92を示す。図5の検査業務メイン画面58において、レポート入力アイコン63を選択することにより、図11に示すレポート未登録検査一覧画面92が起動する。レポート未登録検査一覧画面92は、レポート入力を行っていない患者の検査一覧93が表示可能である。これは、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、撮影済みかつレポート情報の登録が未の状態である検査の一覧を表示できる。
【0041】
<検査状況一覧>
図12は、検査状況一覧画面97を示す。図5の検査業務メイン画面58において、検査状況一覧アイコン64を選択することにより、図12に示す検査状況一覧画面97が起動する。検査状況一覧画面97は、各検査の状況一覧98が表示可能である。これは、データベース21内の検査テーブル65を参照することで、各検査の状態を取得し、一覧を表示できる。また、一覧表印刷ボタン99を押すことで、検査状況一覧画面97に表示されている検査状況一覧の印刷を行うことができる。
【0042】
<検査オーダ>
図13は、部門内オーダ登録画面101を示す。図5の検査業務メイン画面58において、検査オーダボタン100を押すことにより、図13に示す部門内オーダ登録画面101が起動する。部門内オーダ登録画面101は、HISからのオーダ情報を受信できない場合に、自システムの中で検査オーダを発行するために使用する。患者情報(患者ID、患者名、生年月日、性別、入院/外来区分)102、および検査情報(検査予定日、検査予定時間、検査種別、検査項目、依頼病名、検査理由、依頼時コメント)103、等が入力でき、登録ボタン104を押すことで、入力した情報が検査のオーダとしてデータベース21内に登録される。患者情報102は、患者マスタ66に、検査情報103は、オーダ情報テーブル57にそれぞれ管理される。
【0043】
次に、検査の流れに沿って、動作を説明する。図14は、検査の流れを示す。
<ステップ1(S1)>
他の診療科から、内視鏡部門への検査依頼が発生すると、HISから患者情報(患者基本情報、患者プロフィール情報)と、検査依頼情報(オーダー情報、依頼元情報、検査予約情報)が送信され、本システムがこれらの情報を受信する。詳しくは、GW1上のGWアプリケーションソフト20がHISからの情報を受信し、データベース21内の検査テーブル65、患者マスタ66、オーダ情報テーブル57に情報を登録する。
【0044】
患者のプロフィール情報がある場合は、患者マスタ66にひも付けし、注意事項テーブル105に登録される。また、HISが接続されていないなど、HISからの検査オーダを受信できない場合は、前述の部門内オーダ登録画面101を起動し、部門内でオーダの発行が可能である。
検査を中止したい場合は、検査中止画面を起動する。検査中止画面からは、中止の指示者、中止日、中止理由が入力でき、それぞれ、データベース21内の検査テーブル65に登録がなされる。また、検査テーブル65上の検査のステイタスは、検査中止の状態に変更される。
【0045】
<ステップ2(S2)>
本システムでは、受信した検査予約情報を元に予約の管理を行い、予定されている検査一覧を各状態にあわせて表示することが可能である。依頼内容の紹介を行うには、オーダ詳細確認画面を起動する。受付端末2、入力/検査端末3は、ともに共通のソフトウェアを搭載しており、受付端末2、入力/検査端末3のどちらからでも、(もしくは検索端末4からでも)、オーダ詳細確認画面の照会が可能である。
【0046】
<ステップ3(S3)>
次に、検査の前に、患者に対して麻酔等の検査前処置を行う際に使用する画面の説明を行う。
図15は、前処置入力画面78を示す。この前処置入力画面78も受付端末2、入力/検査端末3のどちらからでも(もしくは検索端末4からでも)表示が可能である。前処置入力画面78は、主に、患者情報の表示エリア112、検査オーダ情報の表示エリア114、アレルギー情報や疾患・注意事項等の表示エリア113、前処置情報の入力を行う前処置実施内容表示エリア115とで構成される。
【0047】
データベース21内の前処置テーブル116から取得した前処置に関する各情報が表示され、また、前処置において実施した項目(投薬の内容)が追加入力可能である。データベース21内の薬剤マスタ154から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、前処置テーブル116に選択した薬剤情報を登録することができる。
【0048】
なお、薬剤には、ほとんどの前処置で使用されるものが存在する。そのため、使用頻度の非常に高い薬剤については、予めリスト化すると同時にチェックボックスをオンにしておき、すなわち使用済みとしてデフォルト設定しておいてもよい。このデフォルト設定は管理機能の実行により行われる。これにより、前処置のたびに同じ薬剤をチェックする手間を省略することができ、前処置に関する入力時間を削減できる。ここで入力した情報は、データベース21内の前処置テーブル116から後のタイミングで読み出され、検査実施情報とともに、HISへ送信され、会計に使用される。
【0049】
前処置の指示医117、実施者118を入力し、前処置の確認・入力が完了したならば、登録ボタンを押すことで、情報をデータベース21に登録することができる。また、前処置が完了したことで、検査テーブル65上に管理される検査ステイタスは、前処置済みとなる。
また、前処置の実施の際等に追加で判明した患者の注意事項(プロフィール情報)は、受信した注意事項(患者プロフィール情報)に対して修正することができる。前処置入力画面78上の修正ボタン122を押すと、図16に示すような注意事項(患者プロフィール情報)の修正ウィンドウ123が開く。
【0050】
ここで表示される注意事項のチェックボックス124にチェックをオン/オフすることで、情報の修正登録が可能である。修正された情報は、最新情報として、データベース21内の注意事項テーブル105に登録される。但し、チェックをオンする場合はよいが、チェックをオフする場合は、ユーザIDおよびパスワードの入力を求め、スタッフマスタ56との認証を行うとともに、記録として残すようにする。これは、注意事項を追加してより注意する方向にはよいが、注意事項を外すことによって、本来注意すべき内容に注意が払われないことを防ぐためのものである。
【0051】
<ステップ4(S4)>
次に、図14のステップ4に示す撮影時の動作について説明する。
図17は、撮影画面83を示す。撮影画面83は、各画面の左部で表示している患者情報、検査オーダ情報に加え、右部に検査室/検査装置情報125、撮影画像表示エリア126、検査実施情報入力エリア127が表示される。
【0052】
この画面が表示されると、検査室に設置されている入力/検査端末3上に、患者情報が送信され、接続されている電子内視鏡装置14上に、患者情報が表示される。
さらに、入力/検査端末3には、磁気カードリーダ12が接続されているため、患者の磁気カードを挿入し、患者基本情報を入力することで、検査一覧の中から、入力された患者基本情報と一致するものを照合し、自端末への検査の割り振り(引き込み)制御を自動で行うことも可能である。このように検査装置患者情報の送信が完了すれば、実際に検査の実施が可能な状態となり、電子内視鏡装置14の撮影ボタンを押すことで、撮影を開始することができる。
【0053】
撮影画像表示エリア126には、電子内視鏡装置14にてレリーズが行われる毎に撮影された画像の縮小画像が順次表示されるようになっている。
レリーズ時、撮影された画像は、先ず圧縮伸張装置13に取り込まれ、画像の圧縮処理が行われる。圧縮画像は患者基本情報とともに、圧縮伸張装置13内のメモリに一時記録されるとともに、入力/検査端末3のパソコン8内に転送される。もしも、ケーブルの断線等で、画像の転送に失敗するような場合でも、圧縮伸張装置13内のメモリに画像を一時記憶可能なため、撮影は中断することなく実施が可能である。
【0054】
また、入力/検査端末3のパソコン8内に転送された画像はハードディスク35内に一時記録され、同時にサーバ5内のハードディスク24内へ転送される。ここでも、ケーブルの断線等で、画像の転送に失敗するようなことがあっても画像データは、入力/検査端末3のハードディスク35内に記憶されているため、撮影等の中断を防ぐことが可能である。
【0055】
縮小画像は、このハードディスク35に記録された圧縮画像を伸張表示することによって表示を行っている。そして、電子内視鏡装置14上の検査終了ボタンが押されることで、撮影処理が終了し、データベース21内の検査テーブル65に管理されている検査のステイタス情報は、撮影終了状態となる。以上の検査における撮影動作の制御は、入力/検査端末3上のメインアプリケーションソフト27の検査業務DLL29にて制御されている。撮影された画像は、検査テーブル65上の検査に紐付けられた形で、画像管理テーブル128上に保存位置を示すポインタ情報が登録される。
【0056】
また、この撮影画面において、後述するレポートに添付する画像として、特徴的な代表画像を選択し、登録することができ、選択・登録された画像の縮小画像上には、136に示すように、臓器名が添付される。選択したい画像をマウスでクリックすると、臓器の指定を行わせる選択メニューが表示され、選択メニューから臓器を指定することで、画像上部に指定した臓器名が表示される。ここで指定した臓器名情報は、データベース21内の選択画像テーブル138内に画像番号とともに登録される。このように、選択した画像に対して臓器名を登録しておくことで、後から参照した場合であっても、どの臓器(部位)の画像であったかがわかる。保険請求上、どの臓器(部位)に対して検査を実施したのか、処置や手術を行ったのかで点数が変化するため、会計処理の際、登録情報が有効になる。さらに、レポート上で、画像を各臓器(部位)毎に分けて表示する等の場合にも、この臓器名の情報が不可欠となる。
【0057】
さらに、特開2001−120498や特開2003−38413号公報に開示されているように、画像上に組織を採取(生検)した位置等のマーキングを行い、この情報をもとに病理部門への検査オーダを発行することが考えられているが、この組織採取(生検)も採取する対象の臓器の数により保険点数が変化するため、会計処理の際、登録情報が有効となる。また、病理部門における会計処理に関しても必要な情報である。
【0058】
また、本撮影画面では、画像の撮影以外に下記(1)〜(5)の情報の入力が可能となっている。
(1) 実施医
実施医入力ボタン129を押すことで、検査を実施した医師名の選択を行うウィンドウが開く。医師名の選択が行われると、データベース21内の実施テーブル134に、その情報が登録される。検査は、複数人で行われることがあるため、実施医は、複数人の選択が可能である。
【0059】
(2)使用スコープ
スコープ入力ボタン130を押すことで、検査で使用したスコープを選択するウィンドウが開く(データベース21内のスコープマスタ155から選択候補を取得し表示する)。使用スコープが選択されると、データベース21内の検査スコープテーブル135に、その情報が登録される。スコープは途中で交換することもあるため、複数のスコープが登録可能である。
【0060】
(3) 撮影開始時刻
撮影画面が開かれた時刻が、開始ボタン131の横に表示される。開始ボタン131を押すことで、撮影開始時刻を入力するウィンドウが開き、時刻が変更可能となっている。データベース21内の検査テーブル65内に撮影開始時刻が登録される。
【0061】
(4)撮影終了時刻
電子内視鏡装置14上の検査終了ボタンを押すことで、検査終了の時刻が終了ボタン132の横に表示される。また、終了ボタン132を押すことで、撮影終了時刻を入力するウィンドウが開き、撮影終了時刻が変更可能となっている。データベース21内の検査テーブル65内に撮影終了時刻が登録される。
【0062】
(5)検査項目
検査項目ボタン133を押すことで、検査項目を選択入力するためのウィンドウが開く。検査項目が選択されると、データベース21内の検査テーブル65内に選択した検査項目が登録される。
検査オーダ時に指定されていた検査項目と、実際に実施した検査項目とに差異が生じる場合があり、これを考慮し、撮影画面では、実際に実施した検査項目を選択し、登録することができる。例えば、オーダ時は、スクリーニングの予定であったが、病変を発見したため、実際には処置を実施した等の場合がある。
【0063】
なお、(3)撮影開始時刻と(4)撮影終了時刻は、撮影画面を開かずに電子内視鏡装置14から患者IDを入力して検査した場合等を想定し、自動で時刻を登録することも可能である。
【0064】
なお、撮影画面にて、患者IDに紐付けされた過去の検査画像を閲覧することも可能である。これにより、患者の過去の状態を把握することができ、検査において特に注意するべき部位などを確認することができる。
【0065】
<ステップ5(S5)>
次に、図14のステップ5に示す実施情報の入力時の動作について説明する。
図18は、実施入力画面89を示す。実施入力画面89は、各画面の左部で患者情報、検査オーダ情報を表示するのに加え、右部で検査における実施内容(実施医144、看護師145、手技146、加算147、薬剤148、器材149、スコープ150)の登録が可能となっている。
【0066】
また、前処置入力へのボタン156を押すことで、前処置入力画面78を開くことができる。
各ボタン144〜150を押すことで、各情報の入力用ウィンドウが開き、登録する実施情報の選択入力が可能となっている。
【0067】
(1)実施医
データベース21内のスタッフマスタ56から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した実施医情報を登録することができる。
なお、撮影画面83にて、既に実施医情報が登録されている場合は、実施入力画面を開いた時点で、その情報を表示することが可能である。また、本画面からの変更登録もできる。
【0068】
(2) 看護師
データベース21内のスタッフマスタ56から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した看護師情報を登録することができる。
【0069】
(3) 手技
データベース21内の手技マスタ151から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した手技情報を登録することができる。
【0070】
(4) 加算
データベース21内の加算マスタ153から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した加算情報を登録することができる。
【0071】
(5)薬剤
データベース21内の薬剤マスタ154から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した薬剤情報を登録することができる。なお、薬剤マスタ154は、手技などに対応付けて選択候補を予めデフォルトで設定しておくことが好ましい。これにより、デフォルト設定された薬剤の選択候補を表示することができ、入力者による選択の手間を解消することができる。選択候補は階層的に設定されてもよい。
このデフォルト設定は、本内視鏡検査マネージメントシステムにおける管理機能を実行することで行われる。このとき、ある手技に対応付けて階層的にデフォルト設定した薬剤の選択候補を、別の手技に対応付けることも可能である。その意味では、階層構造を有するデフォルト設定を、手技間でコピーすることができ、これによりマスタのデフォルト設定を簡易にするとともに、設定漏れの可能性を低減することが可能となる。
なお、前処置入力画面78にて、既に前処置時の薬剤情報が登録されている場合は、実施入力画面を開いた時点で、その情報を表示することが可能である。前処置時に投与した薬剤と、検査実施時に投与した薬剤とは区別するため、本画面からの変更登録はできないようにする。
【0072】
(6) 器材
データベース21内の器材マスタ152から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、実施テーブル134に選択した器材情報を登録することができる。なお、薬剤に関して説明したように、手技に対応付けて器材の選択候補をデフォルト設定しておいてもよい。
【0073】
(7)スコープ
データベース21内のスコープマスタ155から選択候補を取得し、ウィンドウに表示し、選択を行うことで、検査スコープテーブル135に選択したスコープ情報を登録することができる。
但し、撮影画面83にて、既にスコープ情報が登録されている場合は、実施入力画面を開いた時点で、その情報を表示することが可能である。また、本画面からの変更登録も可能としてよい。
【0074】
なお、以上は各マスタから選択候補が取得されることとしているが、このとき、入力者がテキスト検索を行って、選択候補の数を絞り込んでもよい。例えば、実施医を選択するときには、テキスト検索により、スタッフマスタ56からリスト化される選択候補の数を減らし、選択に要する時間を短縮することができる。他の入力項目についても同様であり、マスタからの選択候補数を減らすことで、全体の入力時間を大幅に短縮することが可能である。特に、大規模な総合病院では、医師の数や使用する薬剤の数も多いため、検索処理により選択候補を絞り込むことは有効な手法である。
【0075】
このようにして、各実施情報を選択入力し、情報の登録を行うと、実施情報の入力が完了し、データベース21内の検査テーブル65内に管理されている検査ステイタスの状態は、実施入力完了状態となる。
また、入力された実施情報は、GW1により前処置入力画面78で入力された前処置情報とともに、LANを通してHISに送信が行われる。HISでは、この前処置情報、検査実施情報をもとに会計処理を行い、保険請求点数等の計算処理を行うことが可能である。
【0076】
但し、この前処置情報と検査実施情報の送信に伴って、HISでの会計処理が実施されるため、前処置情報や検査実施情報の変更/修正入力が行われても、既に会計処理済みの場合が生じる。よって、前処置入力画面78および実施入力画面89にて、一度登録した情報の変更入力がされ、修正登録がされようとする場合は、既に会計済みの可能性がある旨のメッセージを表示し、通知することが好ましい。
【0077】
<ステップ6(S6)>
次に、図14のステップ6に示すレポート入力時の動作について説明する。
本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムにおいては、所見内容、診断内容および処置内容を、臓器ごとに一連の流れでスムーズに入力することのできるユーザインターフェースを備えたレポート作成機能を提供する。また、入力された内容を、診断内容に紐付けして記録し、後の統計処理などにおいて効率的なデータ利用を可能とさせる医療情報記録機能を提供する。
【0078】
図19は、レポート画面300を示す。図11に示すレポート未登録検査一覧画面92から患者を選択することで、レポート画面300が開かれる。ここでは、患者「オリンパスタロウ」を選択しており、レポート画面300の左欄に、患者IDに紐付けされている患者情報および検査オーダ情報が表示される。
レポート画面300の右欄には、レポート入力する人体の臓器名として、「食道」、「胃」、「十二指腸」の3つの部位が表示されている。なお、内視鏡検査では「咽頭」を検査する場合もあり、「咽頭」についてのレポート入力を行いたい場合には、臓器追加ボタン301を押して咽頭を選択することで、レポート画面300に咽頭を追加することもできる。
【0079】
図19に示すように、レポート画面300には、人体の部位ごとに所見内容、診断内容、処置内容を入力させる領域と、総合診断の内容を入力させる領域、さらにコメントを入力させる領域が存在する。実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムでは、所見内容、診断内容、処置内容のレポート入力を、臓器ごとに行わせるユーザインタフェース機能を実現する。すなわち、医師は、「食道」を選択して、食道に関する所見内容、診断内容、処置内容を入力し、次に「胃」を選択して、胃に関する所見内容、診断内容、処置内容を入力し、また「十二指腸」を選択して、十二指腸に関する所見内容、診断内容、処置内容を入力する。なお、入力の順序を限定するものではなく、最初に「胃」についての所見内容、診断内容、処置内容を入力してもよい。なお、入力された内容は、診断内容に紐付けされて記録装置に記録される。
【0080】
従来のように、紙ベースのレポートを作成する場合、紙にはレポートのフォーマットが予め印刷されており、医師はそのフォーマットにしたがってレポートを作成していた。そのフォーマットでは、所見欄、診断欄、処置欄がそれぞれ3つの領域に分けられているため、医師は、「食道」、「胃」、「十二指腸」など検査した複数臓器の所見内容を所見欄に書き込み、次にそれらの臓器についての診断内容を診断欄に書き込み、最後に処置内容をまとめて処置欄に書き込む作業を行う必要があった。しかしながら、本来、所見、診断、処置は、各臓器ごとになされるものであるため、複数の臓器についてまとめて所見欄、診断欄、処置欄をそれぞれ埋める作業は、医師の思考に合っておらず、書込作業に手間を要するものとなっていた。
【0081】
そこで、実施の形態のレポート画面300では、所見欄、診断欄、処置欄を設けるのではなく、所見内容、診断内容、処置内容を、検査した臓器ごとに入力できるようにしている。また、入力を迅速化する様々な工夫を施しており、短時間でのレポート作成を可能としている。
【0082】
図20は、用語選択画面310を示す。図19に示すレポート画面300から臓器名を選択することで、用語選択画面310が開かれる。なお、理解を容易にするために、図20に示す用語選択画面310には、各入力項目に対して既に用語選択がなされている状態を示しているが、レポート画面300から臓器を選択した時点で開かれる用語選択画面310には、入力はなされておらず、ブランクの状態にある。したがって、臓器を選択して用語選択画面310が開いた時点では、「部位」、「大きさ」、「存在診断」、「性状」、「PIT診断」、「質的診断」、「肉眼型」、「深達度予測」、「鑑別診断」、「処置」、「コメント」の入力項目のみが表示されることになる。
【0083】
なお、システム管理者は、この入力項目を追加することができる。例えば、レポート項目として「薬剤」が必要となる場合には、入力項目に薬剤を追加し、用語選択画面310に表示させてもよい。
用語選択画面310は、患者情報の上にかぶさらないように開かれる。これにより、レポート作成者(医師)は、常に患者を意識しながら、レポート入力を行うことができる。以下、各入力項目に対して用語を選択していく過程を説明する。
【0084】
図21は、臓器として胃を選択した場合の「部位」を指定する部位選択画面312を示す。レポート作成者は、マウス11を操作して入力用語を選択する。
レポート作成者が、用語選択画面310においてマウス11のカーソルを項目「部位」に合わせると、部位選択画面312が表示される。部位に関する用語は、階層的にマスタとして登録されており、各用語にカーソルを合わせると、その下の階層に登録されている用語が表示される仕組みになっている。一般に、マウスを利用した入力インターフェースは、所定位置でクリックすることで指定処理を実行するが、実施の形態の入力インターフェースは、カーソルを合わせるだけで指定処理を実行することができる。そのため、クリック動作を不要とすることができ、クリック数の低減および入力時間の短縮を図ることができる。図21の部位選択画面312において、右方向の矢印が付与された用語には、さらに下の階層に細分化された用語が存在している。
【0085】
図22は、部位選択画面312において下の階層の用語を表示させた例を示す。レポート作成者は、右方向矢印が付与された用語にカーソルを合わせることで、下の階層の用語をリスト表示させることができる。上記したように、マウスのクリック操作が必要ないため、用語選択の手間を軽減することができる。なお、所望の用語を見つけて選択する場合には、チェックボックスにカーソルをあわせて、マウスをクリックする。
なお、レポート作成者は、複数の用語を選択することができる。また、下の階層のチェックボックスを選択した場合には、自動的に上の階層のチェックボックスも選択した状態とされる。これにより、入力時間を短縮でき、ひいてはレポート作成時間を短縮することが可能となる。
【0086】
図23は、部位選択画面312において用語を選択した状態を示す。用語の選択はマウスでチェックボックスをクリックすることにより行われ、その結果、チェックボックスにはチェック済みの記号が付される。レポート作成者は、この記号を確認することで、自身の選択が受け付けられたことを認識できる。
【0087】
上記のように各項目の入力事項を決定することで、図20に示すように、胃に関するレポート入力が終了する。なお、所見内容は「存在診断」、診断内容は「質的診断」、処置内容は「処置」の項目にそれぞれ入力される。具体的に、「存在診断」項目、「質的診断」項目および「処置」項目については、データベース21内の用語マスタ159から選択候補を取得し、ウィンドウに表示して選択を行うことで、実施テーブル所見用語情報テーブル160、診断用語情報テーブル162、および処置用語情報テーブル161に、それぞれ選択した所見用語、診断用語および処置用語を登録することができる。
【0088】
通常、レポート作成者は、図20に示す用語選択画面310の入力項目の順にしたがって必要事項を入力することが多いと考えられるが、このレポート入力機能では、入力順序を制限するものではない。したがって、例えば、レポート作成者の好みにより、「存在診断」項目を入力する前に「処置」項目を入力することも可能である。
【0089】
このように、臓器ごとに所見内容、診断内容、処置内容を一つの用語選択画面310にて入力させることで、レポート作成者は、一つの臓器のレポート入力に集中でき、複数の臓器をまとめた所見内容、診断内容、処置内容を入力するよりも、作業時間を短縮できる利点がある。これは、医師の思考にそったユーザインターフェースを提供することで実現できるものであり、本ユーザインターフェースはレポート入力に非常に適している。
【0090】
図20に示すように胃に関する入力が終了すると、レポート作成者は確定ボタン302を押す。確定ボタン302を押すことで、下の画面であるレポート画面300に、用語選択画面310における入力内容が反映される。この場合、用語選択画面310は閉じられてもよいが、下のレポート画面300の記録内容が見えるように、単純に左方向に移動してもよい。なお、用語選択画面310に記録した内容を削除したい場合には、クリアボタン303を押すことで、用語選択画面310に記録された内容を全て削除することができる。
【0091】
図24は、臓器「胃」に関するレポート入力を完了した状態を示す。この後、必要であればレポート作成者は、他の臓器である食道、十二指腸についてのレポート入力を行う。このように、レポート画面300によると、胃に関する所見内容、診断内容、処置内容が一目で理解することができ、レポートとしての価値を高めることができる。
【0092】
なお、患者によっては複数の臓器に異常が発見される場合もあるが、多くの患者は正常であり、また異常が見つかっても1つの臓器のみに見つかるケースがほとんどである。そのため、全ての臓器について観察した部位の範囲を指定し、詳細なレポートを必須とすると、無意味にレポート作成に時間がかかることになる。そのため、正常な場合には、簡易的に「正常」を示すチェックボックスを選択することで、煩わしい入力作業を軽減してもよい。
【0093】
図25は、総合診断の入力状態を示す。レポート画面300において、「総合診断」項目にマウス11のカーソルを合わせると、図25に示すメニューが開かれる。総合診断には、総合的に評価した診断内容が入力される。総合診断の内容を入力し、レポート画面300に表示させることで、総合的な診断結果が一目で理解できるようになる。
図26は、総合診断の内容を入力して表示させた状態を示す。
【0094】
図27は、病理組織診から返ってきた結果を入力するレポート画面300を示す。レポート画面300において、質的診断の項目をクリックすると、図27に示すように、病理結果の入力を可能とするプルダウンメニューが表示される。
図28は、図27に示すメニューから病理結果を選択した状態を示す。病理結果を選択すると、病理結果の入力画面320が開かれる。この入力画面320では、「組織診断」、「深達度」、「ly」、「v」、「LN」が入力可能である。「組織診断」には、組織診断の診断内容が入力され、「深達度」には深達度情報が入力され、「ly」にはリンパ管侵襲の度合いが入力され、「v」には静脈侵襲の度合いが入力され、「LN」にはリンパ節スタンプの度合いが入力される。全ての入力が終わると、レポート作成者は確定ボタン321を押す。
【0095】
図29は、内視鏡診断と病理診断とを紐付けしたレポート画面300を示す。レポート画面300には病理結果が表示され、詳細表示ボタン322を押すと、病理結果の詳細が表示される。このように、内視鏡診断の結果に、病理結果を紐付けすることで、内視鏡診断と病理診断との比較検証が容易となり、レポートの有用性を高めることができる。例えば、病理診断の結果は内視鏡医へのフィードバック情報として利用され、内視鏡医と病理診断医との連携を図ることも可能となる。
【0096】
図19に示す「コメント」にマウス11のカーソルを合わせることで、テキスト入力用のウィンドウを開き、各種コメント入力を行うことができる。入力されたコメント情報は、データベース21内の病変テーブル168に登録される。
【0097】
図30は、シェーマ画像編集ウィンドウを開いた状態を示す。レポート画面300のシェーマ編集ボタン304を押すと、シェーマ画像を編集するためのシェーマ編集ウィンドウ184を開くことができる。シェーマ編集ウィンドウ184は、主にレポート添付画像の表示エリア185、シェーマ表示エリア186、編集用ボタン187とからなり、シェーマ表示エリア186に表示するシェーマの種類は、シェーマ画像ボタン188を押すことで選択肢が表示され、所望の種類のシェーマ表示が選択可能である。
【0098】
選択したシェーマの種類は、データベース21内の選択シェーマテーブル189に登録される。また、選択したシェーマに対しては、編集用ボタン187を押すことで、編集用のツールが選択でき、直線、矢印、長方形、楕円、テキスト文、等による編集が可能である。シェーマに加えた編集内容は、シェーマとは独立して管理され、データベース21内のシェーマ編集テーブル190に登録が行われる。なお、生検マークをクリックしてから、生検を採取したシェーマ表示エリア186上の位置をクリックすることで、シェーマ画像上に、生検マークを表示させることもできる。図中、<1、<2は、生検マークを示す。
【0099】
さらに、シェーマ取り込みボタン191を押すことで、外部画像をシェーマとして取り込みを行うことができ、フロッピーディスク(登録商標)やMOディスク等のオフラインメディアを指定しての画像取り込みが可能である。
【0100】
シェーマ取込ボタン191を押した後、取り込み先を選択することで、指定した取り込み先に保存されている画像の一覧が表示される。一覧の中からシェーマとして取り込みたい画像を選択することで、所期のシェーマ画像の取り込みが可能となる。取り込みが行われた画像は、サーバ5内のハードディスク24に格納され、ポインタ情報は、データベース21内の選択画像テーブル195に登録される。
【0101】
このようにしてレポート情報の入力を終えると最後にレポート画面300の右下部にある登録ボタンを押すことで、入力した各レポート情報を登録完了することができる。
【0102】
データベース21内のレポート管理テーブル181に各レポート情報にリンクしたポインタ情報が管理され、レポートを構築可能となっている。このレポート管理テーブル181では、レポートステータスとバージョンが管理され、各レポートの上書きなく、履歴を管理することが可能である。
【0103】
<ステップ7(S7)>
図14に戻って、このように、送信したレポート情報は、内視鏡部門のシステム内で参照可能となるとともに、GW1によりLANを通してHISに送られ、HISの電子カルテシステムにおいても参照が可能となる。
さらに、レポートの登録、送信にあわせ、特開2001−120498号公報や特開2003−38413号公報に開示されているように、レポート情報を基にして、病理オーダの発行(ステップ10(S10))を行ってもよい。病理オーダを発行した場合は、データベース21内の病理オーダ管理テーブル198にその情報を登録し、病理オーダに添付した画像を病理画像テーブル199に登録する。
【0104】
図31は、レポート入力機能に診療情報提供書の生成機能を付加した状態のレポート画面300を示す。このレポート画面300の左上部に「診療情報提供書作成」のチェックボックス306が設けられ、このチェックボックス306にチェックを入れることにより、診療情報提供書を作成することができる。
【0105】
チェックボックス306にチェックを入れると、診療情報入力画面330が表示される。「病院名」、「医師名」、「文頭」、「提供コメント」にテキスト入力することで、診療情報提供書が作成される。「文頭」には、例えば予め定型文が入力されていてもよい。診療情報提供書には、登録されたレポートの内容がそのまま書き込まれる。
【0106】
図32は、生成された診療情報提供書を示す。診療情報入力画面330にて入力されたテキスト情報は、診療情報提供書の上段部分に書き込まれ、その下段には、レポート入力された登録内容が書き込まれる。
【0107】
図33は、本実施の形態における内視鏡検査マネージメントシステムにおけるレポート入力装置400の構成を示す。レポート入力装置400は、所見内容、診断内容および処置内容をレポート入力させる機能をもち、図33には、レポート入力機能の一部を実現する構成を示している。レポート入力装置400によるレポート入力機能は、パソコン8におけるCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、ここではそれらの連携によって実現される構成を描いている。プログラムは、パソコン8に内蔵されていてもよく、また記録媒体に格納された形態で外部から供給されるものであってもよい。図示の例では、パソコン8のCPUが、受付部401、診療情報提供書生成部402、表示制御部404、レポート生成部410としての機能をもつ。
【0108】
受付部401は、ユーザによるマウス操作およびキーボード操作を検出して、ユーザからの入力を受け付ける。図5の検査業務メイン画面58において、ユーザがレポート入力アイコン63を選択すると、受付部401がその選択指示を受け付け、表示制御部404が、図11に示すレポート未登録検査一覧画面92をモニタ9に表示させる。この状態でユーザが患者を選択すると、第1画面表示部406が、図19に示すレポート画面300を生成してモニタ9に表示させる。レポート画面300は、人体の臓器名を表示して、ユーザによる臓器名の選択を可能とする入力画面である。
【0109】
ユーザがマウス操作により臓器名を選択すると、受付部401が、その選択を受け付け、第2画面表示部408に、用語選択画面310の生成指示を送る。第2画面表示部408は、受付部401において受け付けた臓器に対する所見内容、診断内容および処置内容の入力を可能とする用語選択画面310を生成してモニタ9に表示させる。この用語選択画面310は、レポート画面300に重ねられて表示される。ユーザは、用語選択画面310を見ながら必要事項を入力する。このレポート入力装置400では、1つの用語選択画面310において、臓器の所見内容、診断内容および処置内容などの必要事項を入力できる。図20は、用語選択画面310に必要事項を入力した状態を示す。ユーザが確定ボタン302を押すと、受付部401が確定指示を受け付け、レポート生成部410が、選択された臓器のレポート情報を確定する。第1画面表示部406は、用語選択画面310に入力された内容、すなわち確定したレポート情報を、レポート画面300における臓器名に対応付けて表示させる。図24は、胃のレポート情報を表示したレポート画面300を示す。
【0110】
ユーザが、複数の臓器に対して必要事項を入力して確定ボタン302を押すと、レポート生成部410は、それぞれの臓器のレポート情報を確定する。第1画面表示部406は、それぞれの臓器に対して確定したレポート情報を、それぞれの臓器名に対応付けてレポート画面300上に表示させる。これにより、臓器ごとの所見内容、診断内容および処置内容が一目で分かるようになり、優れたユーザインターフェースを実現できる。
【0111】
受付部401が病理組織診の結果を受け付ると、表示制御部404が、病理結果の入力画面320をレポート画面300上に表示させる。図28は、病理結果の入力画面320を示す。受付部401は確定ボタン321の押下を受け付けると、レポート生成部410は、病理結果を確定する。第1画面表示部406は、病理組織診の結果を診断内容に対応付けてレポート画面300に表示させる。この状態を図29に示す。これにより、内視鏡医の診断内容と病理診断医の診断内容とを比較することができ、内視鏡医へのフィードバックを実現できる。
【0112】
全ての入力事項を入力すると、ユーザはレポート画面300の登録ボタンを押す。受付部401は登録指示を受け付けると、レポート生成部410にその旨を伝え、レポート生成部410は、入力された内容を、レポート情報23としてハードディスク24に保存する。これにより、レポートを生成することができる。このとき、所見内容および処置内容は、診断内容に対応付けてハードディスク24に記録される。このように、診断内容に対して、所見内容や処置内容などの入力内容を紐付けして記録することで、例えば診断内容をキーとした検索処理などが可能となり、効率的なデータ再利用を実現するデータベースの構築が可能となる。なお、ハードディスク24は記録装置であるが、少なくとも所見内容、診断内容および処置内容を記録する構成を特定するために、レポート入力装置400およびハードディスク24を含む構成を、医療情報を記録する医療情報記録装置と呼んでもよい。
【0113】
なお、レポート入力装置400は、さらに診療情報提供書生成部402を備えてもよい。診療情報提供書生成部402は、レポートとして登録された内容を、そのまま診療情報提供書に入力させて、診療情報提供書を生成する。レポートの内容を用いて診療情報提供書を生成することで、診療情報提供書を新たに作ることなく、生成作業を簡易なものとすることができる。
【0114】
次に記録・保存した画像およびレポート情報の参照および編集の方法について説明する。
図34は、図3に示すシステム起動・終了画面90にて、カンファレンスアイコン53を選択し、ログインした際に起動するカンファレンス画面201を示した図である。
画面左部には、所望の検査を検索するための検索ボタンのグループ202が用意されており、これらのアイコンを選択することで、所定の条件により、データベース21内が検索され、検索結果が検査一覧203として表示される。
【0115】
検索ボタンのグループ202には、今日、1週間、2週間、レポート未登録、病理依頼検査、条件検索といったボタンが用意され、例えば1週間ボタンを押すことで過去1週間以内に実施された検査の一覧がリスト表示され、条件検索ボタンを押した場合には、各種の入力条件にて絞り込み検索を行った結果、該当する検査の一覧が203に表示される。
このようにして、一覧表示した検査一覧203のうちの1つをクリックすると、画像を表示するか、レポートを表示するかを選択するメニューが表示され、いずれかを選択すると、画像またはレポートの表示画面を起動する。
【0116】
図35は、メニューから“画像表示“を選択し、起動した画像表示画面204を示す。患者変更ボタン205を押すことで、一覧表示した検査一覧203の中で、前の/次の検査の画像を表示することができる。
また、選択した画像を、フロッピーディスクや、MOディスクにコピーするための機能が用意されており、画像の選択後、画像コピーボタン206を押すことで、コピー先、形式等を指定するウィンドウが開くことができる。
【0117】
画面上部には、レイアウトの変更用に、レポート表示ボタン207、画像比較表示ボタン208、過去検査同時表示ボタン209、が用意されており、それぞれのボタンを押すことで、画面のレイアウトを次のように変更することができる。
【0118】
レポート表示ボタン207を押すと、レポート画面300が開かれる。このとき、複数の医師間でのカンファレンスを行った結果、検査結果(レポート)情報を編集する必要があれば、修正入力が可能である。この場合、編集された情報は、バージョン管理がなされ、変更前の情報とは、別の版数で管理される。画像比較表示ボタン208を押すと、画像の比較表示が可能である。過去検査同時表示ボタン209を押すと、同一患者の過去の検査の画像群と同時に表示を行うことが可能である。
【0119】
以上の制御は、検索端末4(もしくは入力/検査端末3)上のメインアプリケーションソフト27のカンファレンスDLL30にて制御されており、表示情報はデータベース21から呼び出されまた、編集入力された各種情報は、データベース21に登録される。また、この編集情報は、受付GW1上のGWアプリケーションソフト20によって、HISへ転送される点も同様である。
【0120】
なお、検査一覧を任意の項目でソートした後に検査一覧を終了し、ユーザがログアウトした場合、そのユーザIDに対応付けて、ソートした項目を保存しておいてもよい。これにより、このユーザが次にログインしたとき、前回と同一のソート条件で起動させることができ、所望の検査一覧を迅速に参照できるようになる。
【0121】
次に統計・履歴機能の代表的機能であるスコープ履歴機能について説明する。
図36は、図3に示すシステム起動・終了画面90にて、統計・履歴アイコン54を選択し、ログインした際に起動する統計・履歴画面を示した図である。画面左部には、各統計・履歴機能選択用のアイコン群211が用意されており、月報/年報/実施一覧(日報)の出力機能、データのEXCEL形式での出力機能、FollowUp患者のFollowUp期間(予定日)による検索機能、スコープ履歴表示機能が動作する。
【0122】
この図36では、画面左部のアイコン群211の中から、スコープ履歴アイコン210を選択した状態を示している。スコープ履歴アイコン210が選択されると、画面右部には、スコープ名と共に、管理番号、シリアルNo.、使用開始日、使用回数、使用時間、保険請求合計額(参考値)のリストが表示される。これらは、データベース21内の検査スコープテーブル135とスコープマスタ155から呼び出した情報を表示したものである。
【0123】
撮影画面83または実施入力画面89にて、検査での使用スコープが登録され、また、撮影画面83にて検査開始/終了時間が登録され、さらに、実施入力画面89にて、検査で実施した検査の手技情報が登録されていることから、各スコープの使用開始日、使用回数、使用時間、保険請求合計額が、算出可能となっている。なお手技マスタ151には、各手技に対する保険点数が登録されている。
【0124】
図37は、アイコン群211の中から、EXCELアイコン220を選択した状態を示す。EXCELアイコン220を選択すると、統計処理などのためにデータをEXCEL形式で出力する機能を実現できる。本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムでは、データの二次利用を容易にするために、検索条件で抽出される情報を加工しやすい形式でEXCELファイルに出力することができる。そのため、EXCEL出力機能では、複数の、具体的には3種類の出力形式を用意し、ユーザが出力形式を選択できるようになっている。なお、本実施の形態において、EXCELは、表計算ソフトの一例であり、他の表計算ソフトであってもよい。
【0125】
EXCELアイコン220が選択されると、画面右部には、出力内容選択画面222が表示される。出力内容選択画面222には、出力形式の選択領域223、出力項目の選択領域224が含まれる。出力形式は、検査別(1シート)、質的診断別(1シート)、検査別(1シート)の3種類が用意されている。
【0126】
検査別(1シート)の出力形式は、検査ごとに条件式を満足するデータを出力項目別に1シートに出力する。EXCELシートにおいて、1つのセルには1つの出力項目が割り当てられる。出力項目は、選択領域224において選択された項目であり、患者情報、依頼情報、実施情報、レポート情報、内視鏡用語の5種類から選択される。検査ごとにデータを出力するため、例えば、手技内容が複数存在する場合、また診断内容が複数存在する場合などは、EXCELファイルの1つのセルに、複数個の手技内容や診断内容が出力されることになる。
【0127】
質的診断別(1シート)の出力形式は、質的診断ごとに条件式を満足するデータを1シートに出力する。1つの検査において複数の質的診断(診断内容)が存在する場合、EXCELファイルには、質的診断ごとに手技内容や処置内容などが出力されることになる。医師は診断内容をキーとしてデータを利用することが多いため、質的診断(診断内容)ごとにデータを出力することで、医師による統計処理を円滑に実行させることが可能となる。レポート入力機能に関して説明したように、本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムでは、質的診断に対して所見内容や処置内容を対応付けている。これにより、質的診断ごとのデータの抽出が可能となり、病変ごとのデータ集計が可能となる。
【0128】
検査別(シート分割)の出力形式は、検査ごとに条件式を満足するデータを出力項目ごとに1シートに出力する。そのため、シート数は、出力項目の数だけ生成されることになる。1つの出力項目に複数のデータが存在する場合には、そのデータは検査に対応付けて、セルごとに出力される。すなわち、1つのセルには1つのデータが割り当てられる。これにより、各項目の詳細を把握することができ、統計処理などに有効なデータを抽出することができる。
【0129】
上記したように、出力項目の選択領域224において、統計処理などに必要な項目を選択する。なお、出力項目の選択状態は3つまで名前をつけて保存できる。図37の例では、「オリンパス一郎 出力」、「オリンパス一郎」、「オリンパス」の3つの名前をつけて選択状態が保存される。これは、ログインユーザごとに保存することができる。例えば定期的に統計処理を行う必要がある場合には、この保存機能を利用して予め出力項目の選択状態を登録しておくことで、出力項目を毎回選択する手間を省略することができ、必要事項の入力時間を短縮できる。
【0130】
図38は、出力項目の選択状態の保存画面を示す。出力項目保存ボタン225を押すことで、選択領域224においてチェックした選択状態を保存できる。
図39は、出力項目の出力順序の変更画面を示す。出力順番変更ボタン226を押すことで、EXCELファイルに出力する順番を保存できる。選択状態および出力順序を保存することで、次回以降の入力の手間を省略することが可能となる。
【0131】
図40は、条件検索画面240を示す。図37に示す検索条件の指定ボタン227を押すことで、条件検索画面240が開かれる。条件検索画面240には、検索期間の指定領域241と検索条件の指定領域242が表示される。検索期間の指定領域241では、検査開始日と検査終了日を設定する。なお、期間を指定しない場合には、期間指定なしのチェックボックスをオンにする。検索条件は、出力するデータを、患者情報、依頼情報、実施情報、レポート情報、内視鏡用語などにより絞り込むために設定される。
【0132】
なお、条件式は5つまで名前をつけて保存できる。図40の例では、検索条件保存ボタン244を押すことで、「オリンパス一郎 出力」、「オリンパス一郎」、「オリンパス」、「オリンパス出力」、「一郎出力」の5つの名前をつけて条件式が登録されている。これは、ログインユーザごとに保存することができる。例えば定期的に統計処理を行う必要がある場合、この保存機能を利用して予め条件式を登録しておくことで、条件式を毎回設定する手間を省略することができ、必要事項の入力時間を短縮できる。
【0133】
ユーザは、データを絞り込むための検索式を設定する。図40の例では、#1の検索式として性別が男であること、#2の検索式として検査種別が上部内視鏡検査であること、#3の検索式として血液型がB型であること、#4の検索式として手技が食道ファイバースコピーであること、が設定されている。検索式に対して、その検索式を満足する検索件数が自動的に算出され、画面に出力される。例えば、設定した検索期間において、性別が男であるデータが30件存在している。
【0134】
検索式を満足する検索件数を表示することで、ユーザは検索件数を目安として検索式を組み合わせて出力用条件式を作ることができる。例えば、論文などを作成する場合に、個々の検索式を満足する検索件数を知ることにより、検索式が必要であるか否かの判断ができることになり、効率的な統計処理を実現することができる。また、出力用条件式を満足する件数は、件数出力ボタン243を押すことにより表示させることができるが、出力用条件式に誤りがないかどうかの判断を、個々の検索式の検索件数から類推することも可能となる。論理演算子であるANDをORに誤っているような場合であり、個々の検索式の検索件数を表示することで、誤って出力用条件式を作成した場合であっても、その誤りを容易に気付くことが期待される。
【0135】
図41は、検索式の入力画面250を示す。入力画面250は、条件入力ボタン245を押すことにより表示される。ユーザは、入力画面から1つ以上の所期の項目を選択して条件を設定することで、検索式を設定することができる。図40の検索条件の指定領域242の例では、ユーザが、検索式の項目として、性別、検査種別、血液型、手技を選択し、性別が男であること、検査種別が上部内視鏡検査であること、血液型がB型であること、手技が食道ファイバースコピーであること、と条件を設定することで、4つの検索式を設定している。
【0136】
本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムにおいて、ユーザは、キーボードからの入力なしにマウス11のみで出力用条件式を設定できる。図40の出力用条件式((#1 OR #2)AND #4)を入力するためのマウス操作を説明する。
まず、マウスのカーソルを検索式#1のチェックボックスに合わせて1回クリックすると、検索式#1のチェックボックスがオンとなる。最初に指定するチェックボックスについては、1回クリックでオンとなり、2回クリックでオフとなる。
【0137】
次に、カーソルを検索式#2のチェックボックスに合わせて2回クリックする。2つめ以降に指定するチェックボックスについては、1回クリックでAND条件、2回クリックでOR条件、3回クリックで選択解除が設定される。このように3回のクリックを1周期とし、したがって4回クリックするとAND条件、5回クリックするとOR条件が設定される。検索式#2のチェックボックスを2回クリックすることで、検索式#1と検索式#2とをOR条件で結合する条件式(#1 OR #2)が設定される。
【0138】
続いて、カーソルを検索式#4のチェックボックスに合わせて1回クリックする。これにより、設定された条件式(#1 OR #2)と検索式#4とをAND条件で結合する条件式((#1 OR #2)AND #4)が設定される。これにより、出力用条件式が生成される。
【0139】
マウスのクリック回数でAND条件またはOR条件を決定可能とすることで、簡易に条件式の設定を実現できる。これにより、複雑な入力は必要とせず、ユーザにとって直観的に理解しやすい入力インターフェースを実現できる。例えば検索式として、検索式同士の論理演算を設定可能とすることで、様々なタイプの条件式を作成することができ、実用性の高い検索ツールを提供することが可能となる。例えば、条件式(#1 OR #2)を選択式#5として設定可能とすることで、汎用性の高い検索ツールを実現できる。
【0140】
図42は、本実施の形態における内視鏡検査マネージメントシステムにおける検査情報検索装置700の構成を示す。検査情報検索装置700は、データベースに格納された医療検査に関する情報を条件式にしたがって検索する機能をもち、図42には、検索機能の一部を実現する構成を示している。検査情報検索装置700による情報検索機能は、パソコン8におけるCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、ここではそれらの連携によって実現される構成を描いている。プログラムは、パソコン8に内蔵されていてもよく、また記録媒体に格納された形態で外部から供給されるものであってもよい。図示の例では、パソコン8のCPUが、受付部702、出力形式設定部704、検索式設定部706、論理演算子設定部708、条件式生成部710、検索実行部712、出力部714としての機能をもつ。なお、検査情報は、ここでは内視鏡検査に関する一切の情報、例えば患者情報、依頼情報、実施情報、レポート情報および内視鏡用語などを含む。
【0141】
受付部702は、ユーザからのマウス操作を受け付ける。検査情報検索装置700において、ユーザは入力装置としてマウス11を操作し、キーボードなどの他の入力装置は使用しない。これにより、検索作業を容易とすることができる。なおマウス11は、選択指示のみを実行する入力装置としての一例であり、他の態様の入力装置であってもよい。
【0142】
まず、受付部702は、ユーザから出力形式の選択指示を受け付ける。図37に示したように、本実施の形態において出力形式は、検査別(1シート)、質的診断別(1シート)、検査別(シート分割)の3種類が用意されており、ユーザはこれら複数の選択肢の中から1つを選択する。既述したように、出力形式は、検索結果をEXCELなどのファイルに出力する形式であり、ユーザは、目的に応じて、データを加工しやすい出力形式を選択する。ユーザからの出力形式の選択指示は、出力形式設定部704に供給される。出力形式設定部704は、この設定指示を受けて、ファイルの出力形式を設定する。次に受付部702は、ユーザから出力項目の選択指示を受け付ける。受付部702は、出力項目の選択指示を検索実行部712に供給する。検索実行部712は、検索を実行する際、条件式に合致したデータから設定された出力項目のデータを抽出する。なお、出力項目の選択状態は所定数に限って保存することができ、ユーザから出力項目保存ボタン225が押されると、検索実行部712は、そのときの出力項目の選択状態を、ログインユーザに対応付けてデータベース21に保存する。
【0143】
続いて、受付部702は、ユーザから検索期間および検索式の設定指示を受け付け、検索式設定部706に供給する。検索式設定部706は、この設定指示に基づいて、検索期間の範囲および検索式を設定する。検索式を設定すると、複数の検索式が条件検索画面240に表示される。各検索式にはチェックボックスが設けられる。検索式設定部706は、データベース21を参照して、各検索式を満足する検索件数を取得し、条件検索画面240に表示してもよい。
【0144】
検索式の最初の指定は、ユーザがマウス11を検索式のチェックボックスに合わせて1回クリックすることで実行される。このとき、チェックボックスがオンとなり、その検索式が選択状態となる。なお、もう1回クリックするとチェックボックスはオフとなり、その検索式は非選択状態となる。
【0145】
2つめ以降に指定する検索式は、ユーザがマウス11を検索式のチェックボックスに合わせて1回クリックすることで選択され、そのとき、前に選択した検索式との関係がAND条件となる。2回クリックするとOR条件となり、3回クリックすると非選択状態に戻る。受付部702は、検索式のチェックボックスに対するユーザのマウスクリックを1回の条件決定指示として受け付け、論理演算子設定部708に供給する。論理演算子設定部708は、この条件決定指示に基づいて検索式間の論理演算子を設定する。具体的に論理演算子設定部708は、条件決定指示の回数をカウントし、その回数に基づいて論理演算子を決定する。論理演算子設定部708は、ユーザが検索式を選択しながらマウス11を操作するごとに、ANDとORと非選択状態を周期的に切り替え、その検索式に対してマウス11を操作(クリック)した回数によって論理演算子ないしは非選択状態を決定する。Nを整数とした場合、マウス11のクリック回数が(3N+1)であればAND条件、(3N+2)であればOR条件、3Nであれば非選択状態を選択する。なお、他の論理演算子がこの周期に組み込まれてもよく、論理演算子の個数を増やすことで、複雑な条件式の作成が可能となる。なお、検索条件保存ボタン244が押された場合、条件式生成部710は、その旨を受付部702から通知されると、出力用条件式をデータベース21に保存することができる。これにより、次回以降、保存した出力用条件式を利用することができ、同じ出力用条件式を検索のたびに入力する手間を軽減できる。
【0146】
条件式生成部710は、複数の検索式と、検索式間の論理演算子を用いて出力用条件式を決定する。生成した出力用条件式は、検索実行部712に引き渡される。検索実行部712は、出力用条件式にしたがって検索処理を実行する。
なお、件数出力ボタン243が押された場合、検索実行部712は、その旨を受付部702から通知されると、出力用条件式を満足するデータ数すなわち検索結果の件数を画面に表示する。検索結果を出力するとき、あまりにデータ量が多いとデータの出力時間がかかるため、ユーザに出力時間の目安となる検索結果の件数を表示することは実務上非常に有用である。
【0147】
出力ボタン246が押されると、出力部714は、検索実行部712における検索の実行結果を、出力形式設定部704において設定された出力形式でEXCELファイルに出力する。なお、出力形式として、1つの診断内容に対応付けて関連データを出力する出力形式を選択した場合、出力部714は、正常な診断内容に対応付けられた関連データをファイルに出力しないようにする。多くの場合、統計処理で必要となるのは、異常と診断された検査情報であるため、正常を示す診断内容のデータを排除することで、必要なデータのみをファイル出力することが可能となる。
【0148】
次に管理機能の代表的機能であるオーダ照合・統合機能について説明する。
図43は、図3に示すシステム起動・終了画面90にて、管理機能アイコン55を選択し、ログインした際に起動する管理機能画面を示した図である。画面左部には、各管理機能選択用のアイコン群212が用意されており、オーダ照合・統合機能、アカウント設定機能、マスタ設定機能、オプション機能が動作する。
アカウント設定機能は、本システムのユーザアカウントの登録、変更、削除やユーザレベル、権限に関する設定を行うことができ、データベース21内のスタッフマスタ56の内容にアクセス可能となっている。
【0149】
マスタ設定機能は、各マスタ検査種別、検査項目、手技、加算、薬剤、器材などの登録、変更、削除を行うことができ、データベース21内の検査種別マスタ213、検査項目マスタ214、手技マスタ151、加算マスタ153、薬剤マスタ154、器材マスタ152、注意事項マスタ215、スコープマスタ155、用語マスタ159の内容にアクセス可能となっている。
【0150】
なお、システム管理者は、各種マスタの登録内容を、使用不可に設定することができる。例えば、現在使用されなくなった用語などは基本的に不要であり、誤って使用される可能性を低減するために、無効化(すなわち、使用不可)の状態に設定することが好ましい。なお、マスタから削除するのではなく、論理的に無効化することで、後に状況が変わった場合など、あらためて有効化することで、マスタを再使用することも可能となる。
【0151】
オプション機能は、任意のアプリケーションを設定しておくことにより、設定したアプリケーションをアイコンの選択により起動できる機能である。
【0152】
この図43では、画面左部のアイコン群212の中から、オーダ照合・統合アイコン216を選択した状態を示している。オーダ照合・統合アイコン216が選択されると、画面右部には、前述の部門内オーダ登録画面101にて発行された部門内オーダと、オーダがない状態で電子内視鏡装置14にて検査を開始した画像のみ検査との一覧217が表示されている。これらは、データベース21内の検査テーブル65に管理されている検査のステイタス情報を参照し、表示が可能となっている。
【0153】
部門内オーダは、HISからのオーダ情報を受信できない場合に、自システムの中で検査オーダを発行するために使用されるが、HISからの正式なオーダを受信した後で、部門内オーダと正式オーダの照合を行い、一体化させることができる。具体的には、部門内オーダにひも付けられていた各種のリンク情報で、かつオーダ情報テーブル57以外のテーブル内の情報を、正式オーダに紐付けることで、照合を行うことができる。画像のみ検査とオーダとの照合、画像のみ検査の他のオーダへの統合も同様である。
【0154】
オーダ同士を統合する際、統合前の2つのオーダと、統合後のオーダとをモニタ9に表示してもよい。これにより、ユーザは統合前後のオーダをモニタ9で確認することができるため、統合するべきでないオーダ同士が誤って統合される事態を回避することができる。
【0155】
また、2つのオーダに登録された情報を比較して、どちらのオーダ情報を優先するかを自動的に判断してもよい。具体的に、正式オーダと画像のみオーダを統合する場合、正式オーダに画像のみオーダを紐付ける必要がある。これにより、HIS側で、統合したオーダを認識することが可能となる。したがって、正式オーダのプライオリティを画像のみオーダのプライオリティよりも高く設定しておき、プライオリティの低いオーダを、プライオリティの高いオーダに対して紐付けるように、予め統合のアルゴリズムを設定しておく。プライオリティを利用してオーダ同士の統合を実行することで、正式オーダに対して部門内オーダや画像のみオーダを紐付けすることが可能となる。
【0156】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、システムがバージョンアップした場合、本内視鏡検査マネージメントシステムは、古いバージョンのシステムのデータを新しいバージョンのシステムにデータコンバートするのではなく、マスタを古いバージョンと新しいバージョンの2種類もつことにより対応してもよい。例えば、古いバージョンでレポートが作成されている場合、本システムでは、古いバージョンのフォーマットでレポートが表示、印刷される。データコンバートを不要とすることで、コンバートに伴うデータ落ちの危険を回避できるとともに、両バージョンの処理機能を保有することで、バージョンアップに伴う不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0157】
【図1】本実施の形態の内視鏡検査マネージメントシステムのハードウェア構成を示す図である。
【図2】本内視鏡検査マネージメントシステムのソフトウェア構成を示す図である。
【図3】システム起動・終了画面を示す図である。
【図4】サーバ内のデータベースに管理されているテーブル/マスタの構成を示す図である。
【図5】検査業務メイン画面が起動した図である。
【図6】未到着患者一覧画面を示す図である。
【図7】到着患者一覧画面を示す図である。
【図8】未処置患者一覧画面を示す図である。
【図9】未撮影患者一覧画面を示す図である。
【図10】実施未登録検査一覧画面を示す図である。
【図11】レポート未登録検査一覧画面を示す図である。
【図12】検査状況一覧画面を示す図である。
【図13】部門内オーダ登録画面を示す図である。
【図14】検査の流れを示す図である。
【図15】前処置入力画面を示す図である。
【図16】注意事項の修正ウィンドウを示す図である。
【図17】撮影画面を示す図である。
【図18】実施入力画面を示す図である。
【図19】レポート画面を示す図である。
【図20】用語選択画面を示す図である。
【図21】部位選択画面を示す図である。
【図22】部位選択画面において下の階層の用語を表示させた例を示す図である。
【図23】部位選択画面において用語を選択した状態を示す図である。
【図24】レポート入力を完了した状態を示す図である。
【図25】総合診断の入力状態を示す図である。
【図26】総合診断の内容を入力して表示させた状態を示す図である。
【図27】病理組織診から返ってきた結果を入力するレポート画面を示す図である。
【図28】図27に示すメニューから病理結果を選択した状態を示す図である。
【図29】内視鏡診断と病理診断とを紐付けしたレポート画面を示す図である。
【図30】シェーマ画像編集ウィンドウを開いた状態を示す図である。
【図31】レポート入力機能に診療情報提供書の生成機能を付加した状態のレポート画面を示す図である。
【図32】生成された診療情報提供書を示す図である。
【図33】本実施の形態における内視鏡検査マネージメントシステムにおけるレポート入力装置の構成を示す図である。
【図34】図3に示すシステム起動・終了画面にて、カンファレンスアイコンを選択し、ログインした際に起動するカンファレンス画面を示した図である。
【図35】メニューから“画像表示“を選択し、起動した画像表示画面を示す図である。
【図36】図3に示すシステム起動・終了画面にて、統計・履歴アイコンを選択し、ログインした際に起動する統計・履歴画面を示した図である。
【図37】アイコン群の中から、EXCELアイコンを選択した状態を示す図である。
【図38】出力項目の選択状態の保存画面を示す図である。
【図39】出力項目の出力順序の変更画面を示す図である。
【図40】条件検索画面を示す図である。
【図41】検索式の入力画面を示す図である。
【図42】本実施の形態における内視鏡検査マネージメントシステムにおける検査情報検索装置の構成を示す図である。
【図43】図3に示すシステム起動・終了画面にて、管理機能アイコンを選択し、ログインした際に起動する管理機能画面を示した図である。
【符号の説明】
【0158】
700・・・検査情報検索装置、702・・・受付部、704・・・出力形式設定部、706・・・検索式設定部、708・・・論理演算子設定部、710・・・条件式生成部、712・・・検索実行部、714・・・出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データベースに格納された情報を条件式にしたがって検索する情報検索装置であって、
ユーザからの設定指示に基づいて、複数の検索式を設定する検索式設定部と、
ユーザからの条件決定指示に基づいて、検索式間の論理演算子を設定する論理演算子設定部と、
複数の検索式と、検索式間の論理演算子により条件式を決定する条件式生成部とを備え、
前記論理演算子設定部は、ユーザが入力装置を操作した回数に基づいて論理演算子を決定することを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記論理演算子設定部は、ユーザが検索式を選択しながら入力装置を操作するごとに、少なくともANDとORの論理演算子を周期的に切り替え、その検索式に対して入力装置を操作した回数によって論理演算子を決定することを特徴とする請求項1に記載の情報検索装置。
【請求項3】
ユーザからの設定指示および条件決定指示は、選択指示のみを実行する単一の入力装置からなされることを特徴とする請求項1または2に記載の情報検索装置。
【請求項4】
データベースに格納された情報を条件式にしたがって検索する情報検索方法であって、
ユーザからの設定指示に基づいて、複数の検索式を設定するステップと、
ユーザからの条件決定指示に基づいて、検索式間の論理演算子を設定するステップと、
複数の検索式と、検索式間の論理演算子により条件式を決定するステップとを備え、
論理演算子を設定するステップは、ユーザが入力装置を操作した回数に基づいて論理演算子を決定することを特徴とする情報検索方法。
【請求項5】
データベースに格納された医療検査に関する情報を条件式にしたがって検索する検査情報検索装置であって、
検索結果をファイルに出力する出力形式を、複数の選択肢の中から設定する出力形式設定部と、
検索の条件式を生成する条件式生成部と、
前記条件式にしたがって検索を実行する検索実行部と、
検索結果を、設定された出力形式でファイルに出力する出力部と、
を備えることを特徴とする検査情報検索装置。
【請求項6】
前記複数の出力形式は、1つの診断内容に対応付けて関連データを出力する出力形式を含むことを特徴とする請求項5に記載の検査情報検索装置。
【請求項7】
前記出力部は、正常な診断内容に対応付けられた関連データを、ファイルに出力しないことを特徴とする請求項6に記載の検査情報検索装置。
【請求項8】
前記検索実行部は、前記条件式を満足するデータ数を表示する機能を有することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の検査情報検索装置。
【請求項9】
生成した条件式は、保存可能であることを特徴とする請求項5から8のいずれかに記載の検査情報検索装置。
【請求項10】
データベースに格納された医療検査に関する情報を条件式にしたがって検索する検査情報検索方法であって、
検索結果をファイルに出力する出力形式を、複数の選択肢の中から設定するステップと、
検索の条件式を生成するステップと、
前記条件式にしたがって検索を実行するステップと、
検索結果を、設定された出力形式でファイルに出力するステップと、
を備えることを特徴とする検査情報検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【公開番号】特開2006−116034(P2006−116034A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−306241(P2004−306241)
【出願日】平成16年10月20日(2004.10.20)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】