情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器
【課題】 機器の電源がオフのときや機器にセットされていない状態であっても、情報記憶媒体やバッテリの容量情報(例えば、使用量、残容量など)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を確認できるようにする。
【解決手段】 表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を情報記憶媒体やバッテリに設け、電子機器には、情報記憶媒体の記憶容量やバッテリの電力容量の容量情報、情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報などを取得して管理する管理手段と、管理手段で管理している情報に基づいて状態表示情報や表示画像情報を表示したり、書き換えを行う表示情報書換手段を設け、電子機器の制御によって、情報記憶媒体やバッテリの情報表示手段に状態表示情報や表示画像情報を表示させたり、表示している情報の書き換えを行う。
【解決手段】 表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を情報記憶媒体やバッテリに設け、電子機器には、情報記憶媒体の記憶容量やバッテリの電力容量の容量情報、情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報などを取得して管理する管理手段と、管理手段で管理している情報に基づいて状態表示情報や表示画像情報を表示したり、書き換えを行う表示情報書換手段を設け、電子機器の制御によって、情報記憶媒体やバッテリの情報表示手段に状態表示情報や表示画像情報を表示させたり、表示している情報の書き換えを行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器に関するものである。詳細は、機器の電源がオフであったり、情報記憶媒体やバッテリを機器にセットしない状態であっても容量情報(例えば、使用量、残容量など)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を確認できる情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、情報記憶媒体のデータ記憶容量やバッテリの電力容量などは、情報記憶媒体やバッテリを使用する電子機器などにセットすることにより確認することができる。また、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容も電子機器などにセットすることによって確認することができる。
【0003】
例えば、情報記憶媒体の場合、図12(a)に示すように、電子機器10aに情報記憶媒体20aをセットし、ディスプレイ140に画面表示させることにより確認することができる。
【0004】
しかしながら、図12(b)に示すように、電子機器10aから情報記憶媒体20aを取り外した状態では、情報記憶媒体のデータ記憶容量やデータの内容を確認することができないという問題がある。
【0005】
そこで、情報記憶媒体を機器にセットしなくても記憶可能な残容量や使用量を確認できるように、着脱可能な記録媒体を保持し、所定の画像情報を記録し再生する記録再生機能と、記録媒体の記憶領域の残量情報と使用量情報との少なくとも一方を記録媒体ごとに検出し記憶する記憶機能と、この残量情報と使用量情報との少なくとも一方を表示するための表示信号を生成する機能を有し、記録媒体をセットしなくても複数の記録媒体の残量を画面表示して確認できる画像記録再生装置などが考案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、情報記憶媒体を機器にセットしなくても記憶しているデータの内容を確認できるように、カード形の容器内にデータ保持用電池、ICメモリ、液晶表示器及び表示制御回路を内蔵し、ICメモリの特定記憶領域(番地)に書き込まれているファイル名、レビジョン、日付など必要な情報を、表示制御回路を駆動させて周期的に読み出し、これを液晶表示器に表示し、情報処理装置を接続することなく必要な情報をICカード上に表示できる記憶媒体なども考案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−151244号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】特開平5−73735号公報(第2−3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、情報記憶媒体やバッテリの容量情報(残容量、使用量など)を確認するためには、機器にセットした状態で確認する、若しくは、容量情報を機器側に記憶しておいて画面表示させる、というように、容量情報を表示するための機器がないと確認できず、また、機器にセットしている状態であっても、機器の電源がオフの場合、容量情報を確認することができないという問題がある。
【0008】
また、上述した特開平5−73735号公報の記憶媒体の場合、記憶されているデータの内容を表示するため、記憶媒体に電源を組み込む必要があり、構造が複雑となり、コストもかかってしまうという問題がある。
【0009】
また、バッテリの場合は、バッテリ自体に表示部を設け、自己の電力を使用することによって残容量などを表示させることも可能であるが、表示状態を保持しておくためには電力が必要であり、機器に供給するための電力を消耗してしまうという問題がある。
【0010】
従って、機器の電源がオフのときや機器にセットされていない状態であっても、情報記憶媒体・バッテリの容量情報(使用量、残容量など)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を確認できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため、本発明に係る情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器は次のような構成にすることである。
【0012】
(1)電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とする情報記憶媒体。
【0013】
(2)電子機器に装着して電力供給するバッテリであって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とするバッテリ。
【0014】
(3)電子機器に装着して電力を供給するバッテリであって、バッテリ内に蓄積している電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している容量情報に基づき、前記電力の蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段と、を備え、前記情報表示手段は、前記表示情報書換手段の制御に従い、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とするバッテリ。
(4)前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(3)に記載のバッテリ。
【0015】
(5)着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(6)前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段で管理している前記容量情報が変化しているときに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(5)に記載の電子機器。
(7)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(5)に記載の電子機器。
【0016】
(8)バッテリで動作させることのできる電子機器であって、前記バッテリに蓄積されている電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を前記バッテリが持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(9)前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(8)に記載の電子機器。
(10)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(8)に記載の電子機器。
【0017】
(11)電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行うことを特徴とする情報記憶媒体。
【0018】
(12)着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、前記情報記憶媒体から該当するデータを読み出し、該読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、前記データ管理手段で管理している前記属性情報に基づいて前記表示画像生成手段を制御し、該表示画像生成手段で生成される表示画像情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(13)前記表示情報書換手段は、前記データ管理手段で管理している前記属性情報の更新状態を判別して前記表示画像情報を書き換えることを特徴とする(12)に記載の電子機器。
(14)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記表示画像情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示画像情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(12)に記載の電子機器。
【0019】
本発明は、情報記憶媒体の記憶状態やバッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示する情報表示手段であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を情報記憶媒体やバッテリ自体に設ける。一方、電子機器には、情報記憶媒体の記憶容量やバッテリの電力容量などの容量情報を管理する容量管理手段と、この容量情報に基づいて状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段を設けた構成とする。
【0020】
このような構成により、情報記憶媒体やバッテリが機器にセットされていない状態であっても、電力を消費せずに情報記憶媒体やバッテリ自体に状態表示情報を表示させておくことができる。
【0021】
また、バッテリに上記電子機器と同様の容量管理手段及び表示情報書換手段を設けることにより、バッテリ自体で電力蓄積状態を更新できるようになる。
【0022】
更に、電子機器側に上記情報記憶媒体やバッテリと同様の情報表示手段を設けることにより、機器の電源がオフであっても情報記憶媒体やバッテリの状態表示情報を表示させておくことができる。
【0023】
また、情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、情報記憶媒体から該当データを読み出し、読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、データ管理手段で管理している属性情報に基づいて表示画像生成手段を制御し、表示画像生成手段で生成される表示画像情報を情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段とを電子機器に設ける。
【0024】
そして、情報記憶媒体には、情報記憶媒体に記憶しているデータの内容を表示する表示手段であって、上記と同じく、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けることにより、情報記憶媒体が機器にセットされていない状態であっても、電力を消費せず、情報記憶媒体に記憶しているデータ内容を示す表示画像情報を表示させておくことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明では、表示している情報を変更するときのみ電力を必要とし、その表示状態を維持するための電力が必要ない情報表示部(例えば、電子ペーパーを利用した情報表示部)を情報記憶媒体やバッテリ自体に形成して、情報記憶媒体の記憶状態やバッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を示す表示画像情報を表示させることにより、情報記憶媒体やバッテリを電子機器にセットしていなくても状態表示情報や表示画像情報が表示されたままの状態で維持されるので、一目で使用状態(使用量、残容量、使用割合、残容量割合等)やデータの内容を確認することができ、使用者の利便性が向上するという優れた効果を奏するものである。
【0026】
また、上記と同様の電子ペーパーなどを利用した情報表示部を電子機器側に設けることで、機器の電源がオフであっても、情報記憶媒体、バッテリの使用状態(使用量、残容量、使用割合、残容量割合等)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を機器に表示させておくことが可能になるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本発明の情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器による実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0028】
[第1実施例]
図1は、本発明に係る電子機器及び情報記憶媒体の主要部の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Aと情報記憶媒体20から構成されている。
【0029】
電子機器10Aは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,メディアインターフェース160(以下、メディアI/F160)などを備え、バス1Aを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0030】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Aを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0031】
また、CPU110は、容量管理部111と表示書換部112を備えており、容量管理部111は、メディアI/F160を介して、適宜、情報記憶媒体20に記憶されているデータの記憶容量(以下、容量情報)を取得して管理し、表示書換部112は、容量管理部111で管理している容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、情報記憶媒体20におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成してディスプレイ140や情報記憶媒体20の情報表示部230に送る。
【0032】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0033】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報(使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を画面表示する。
【0034】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0035】
メディアI/F160は、着脱可能な記録媒体である情報記憶媒体20と接続し、CPU110の制御に従って、バス1Aを介して機器内から送られてくるデータなどを情報記憶媒体20に送出し、情報記憶媒体20から送られてくるデータなどを受信して機器内の所定部へ送る。
【0036】
また、メディアI/F160は、CPU110の制御に従って、情報記憶媒体20の記憶部220から取得した容量情報を容量管理部111へ送り、また、表示書換部112からの表示書換信号を情報記憶媒体20に送り出す。
【0037】
一方、情報記憶媒体20は、例えば、メモリカードのような電子機器10Aに着脱可能な記憶媒体であり、機器インターフェース210(以下、機器I/F210)、記憶部220,情報表示部230などを備え、バス2を介して送られてくるデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0038】
機器I/F210は、電子機器10AのメディアI/F160と接続し、バス2を介して記憶部220や情報表示部230とデータ、制御信号、電力などの送受を行う。
【0039】
記憶部220は、電子機器10A(のCPU110)の制御に従い、機器I/F210を介して送られてくる電子機器10Aからのデータを記憶したり、記憶しているデータを読み出して電子機器10Aに送り出したり、記憶しているデータを消去したりする。また、機器I/F210を介し、電子機器10A(の容量管理部111)から容量情報の照会が行われる。
【0040】
情報表示部230は、記憶部220におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報を表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0041】
そして、情報表示部230は、電子機器10Aの制御に従い、電力が供給されると動作し、機器I/F210に介して送られてくる電子機器10A(の表示書換部112)からの表示書換信号に応じて、表示している状態表示情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0042】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0043】
続いて、図1の電子機器及び情報記憶媒体による状態表示情報(データの記憶状態)の表示制御について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0044】
まず、電子機器10AのCPU110は、メディアI/F160から情報記憶媒体20が取り外されているか否かを確認する(ST101)。
【0045】
情報記憶媒体20が電子機器10Aから取り外されている(セットされていない)場合、状態表示情報の表示制御を終了する(ST101→終了)。
【0046】
情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)されている場合、電子機器10AのCPU110は、容量管理部111によりメディアI/F160を介して情報記憶媒体20の記憶部220の容量情報を取得して管理する(ST101→ST102)。
【0047】
次に、電子機器10AのCPU110は、容量管理部111で管理している情報記憶媒体20の容量情報が変化しているか否かを確認する(ST103)。
【0048】
ここで、情報記憶媒体20の容量情報が変化していない場合、容量情報の変化を確認するまでの間、ステップST101以降の処理を繰り返し実行する(ST103→ST101→ST102→・・・)。
【0049】
一方、ステップST103において、情報記憶媒体20の容量情報が変化していた場合、若しくは、情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)された直後である場合、電子機器10AのCPU110は、表示書換部112によって、容量管理部111で管理している容量情報に基づき、状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、メディアI/F160を介して情報記憶媒体20に送出する(ST103→ST104)。
【0050】
なお、ディスプレイ140に状態表示情報を表示している場合は、ディスプレイ140に対しても表示書換信号を送出する。
【0051】
そして、情報記憶媒体20では、機器I/F210を介して表示書換部112からの表示書換信号を受信すると、情報表示部230に電力が供給され、表示書換信号に応じて情報表示部230の状態表示情報の書き換えが行われる(ST105)。
【0052】
情報表示部230は、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、状態表示情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0053】
また、ディスプレイ140で状態表示情報を表示している場合は、I/F145を経由して送られてきた表示書換信号に基づいて画面表示している状態表示情報の書き換えが行われる。
【0054】
そして、再び、ステップST101の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST105→ST101→ST102→・・・)。
【0055】
このようにして、電子機器10Aに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の容量情報が変化すると、情報記憶媒体20の情報表示部230に表示されている状態表示情報の書き換えが行われる。また、電子機器10Aのディスプレイに表示している場合も同様に、状態表示情報の書き換えが行われる。
【0056】
図3は、電子機器10Aと情報記憶媒体20による状態表示情報(データの記憶状態)の表示状態を模式的に示した図であり、図3(a)に示すように、電子機器10Aに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の情報表示部230に表示させる状態表示情報(データの記憶状態)と同じ情報をディスプレイ140などに表示させることができる。
【0057】
そして、図3(b)に示すように、電子機器10Aから情報記憶媒体20を取り外し、電力が供給されなくなった状態であっても、情報記憶媒体20の情報表示部230は、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Aなどにセットしなくても、情報表示部230を見ることによりデータの記憶状態(例えば、使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を確認することができる。
【0058】
また、電子機器10A側に情報記憶媒体20と同じ情報表示部230を設けておくことで、電子機器10Aの電源をオフにした場合でも、セットされている情報記憶媒体20の状態表示情報(データの記憶状態)を表示させておくことが可能となる。
【0059】
[第2実施例]
図4は、本発明に係る電子機器及びバッテリの主要部の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Bとバッテリ30から構成されている。
【0060】
電子機器10Bは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,電源部170などを備え、バス1Bを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0061】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Bを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0062】
また、CPU110は、電源部170を介してバッテリ30の電池部330に蓄積されている電力容量(以下、容量情報)を定期的に取得し、取得した容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残容量割合などを算出し、I/F145を介してバッテリ30における電力の蓄積状態を示す状態表示情報をディスプレイ140に表示させる。
【0063】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0064】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報を画面表示する。
【0065】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0066】
電源部170は、バス1Bを介し、バッテリ30から供給される電力を機器内の各部へ配電する。また、バス1Bを介し、CPU110からバッテリ30の容量情報の照会が行われる。
【0067】
一方、バッテリ30は、電子機器10Bに装着して電力を供給するものであり、CPU(Central Processing Unit)310,記憶部320,電池部330,情報表示部340などを備え、バス3を介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0068】
CPU310は、記憶部320に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス3を介して記憶部320から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0069】
また、CPU310は、容量管理部311と表示書換部312を備えており、容量管理部311は、バス3を介して、電池部330に蓄積されている電力容量(容量情報)を定期的に取得して管理し、表示書換部312は、容量管理部311で管理している容量情報に基づき、使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、電池部330の電力蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成して送り出す。
【0070】
記憶部320は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成され、ROMには、CPU310を動作させるためのプログラムなどが予め記憶されており、また、RAMは、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0071】
電池部330は、電子機器10Bに供給する電力を蓄積しており、電子機器10Bの電源部170と接続して蓄積している電力を供給する。また、バス3を介してCPU310の容量管理部311による容量情報の照会が行われる。
【0072】
情報表示部340は、電池部330の電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0073】
そして、情報表示部340は、CPU310の制御に従い、電力が供給されると動作し、表示書換部112からの表示書換信号に応じて、表示している状態表示情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0074】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0075】
続いて、図4の電子機器及びバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示制御について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0076】
バッテリ30は、CPU310により、電子機器10Bから取り外されているか否かを確認する(ST201)。
【0077】
また、電子機器10Bでは、CPU110により、電源部170にバッテリ30が接続されているか否かを確認する。
【0078】
バッテリ30が電子機器10Bから取り外されている場合、状態表示情報の表示制御を終了する(ST201→終了)。
【0079】
バッテリ30が電子機器10Bの電源部170にセット(接続)されている場合、バッテリ30のCPU310は、所定時間が経過しているか否かを確認する(ST202)。
【0080】
ここで、所定時間が経過するまで間、電子機器10Bとバッテリ30の接続状態の確認を繰り返す(ST202→ST201→・・・)。
【0081】
所定時間が経過すると、バッテリ30のCPU310は、容量管理部311によって、電池部330からバッテリの容量情報を取得して管理する(ST202→ST203)。
【0082】
なお、電子機器10Bのディスプレイ140に状態表示情報を表示する場合、電子機器10BのCPU110は、電池部170を介してバッテリの容量情報を取得する。
【0083】
次に、バッテリ30のCPU310は、表示書換部312によって、容量管理部311で管理している容量情報に基づき、状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、バス3を介して情報表示部340に送出する(ST204)。
【0084】
なお、電子機器10Bのディスプレイ140に状態表示情報を表示する場合、電子機器10BのCPU110は、電池部170を介して取得したバッテリ30の容量情報に基づいて状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、ディスプレイ140に送出する。
【0085】
バッテリ30の情報表示部340では、電池部330から電力が供給され、表示書換部312から送られてくる表示書換信号に応じて状態表示情報の書き換えが行われる(ST205)。
【0086】
情報表示部340は、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、状態表示情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0087】
また、ディスプレイ140で状態表示情報を表示している場合は、I/F145を経由して送られてきた表示書換信号に基づいて画面表示している状態表示情報の書き換えが行われる。
【0088】
そして、再び、ステップST201の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST205→ST201→・・・)。
【0089】
このようにして、電子機器10Bにバッテリ30がセットされている間、定期的にバッテリ30の情報表示部340に表示されている状態表示情報の書き換えが行われる。また、電子機器10Bのディスプレイ140に表示している場合も同様に、状態表示情報の書き換えが行われる。
【0090】
なお、電子機器10Bからバッテリ30を取り外している状態であっても、図5のフローチャートに従い、定期的にCPU310(容量管理部311、表示書換部312)を動作させて電池部330の容量情報を取得し、情報表示部340の状態表示情報の書き換えるようにすることも可能である。
【0091】
図6は、電子機器10Bとバッテリ30による状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示状態を模式的に示した図であり、図6(a)に示すように、電子機器10Bにバッテリ30がセットされている間、バッテリ30の情報表示部340に表示させる状態表示情報(電力の蓄積状態)と同じ情報をディスプレイ140などに表示させることができる。
【0092】
そして、図6(b)に示すように、電子機器10Bからバッテリ30を取り外しても、バッテリ30の情報表示部340は、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Bなどにセットしなくても、情報表示部340を見ることにより電力の蓄積状態(例えば、使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を確認することができる。
【0093】
また、電子機器10B側にバッテリ30と同様の情報表示部340を設けておくことで、電子機器10Bの電源をオフにした場合でも、セットされているバッテリ30の電力容量(状態表示情報)を表示させておくことが可能となる。
【0094】
また、バッテリの持つ容量管理部や表示書換部を電子機器側に設け、第1実施例と同様に、電子機器によってバッテリの情報表示部の書き換えを制御することで、バッテリ側の構成を簡素化することもできる。
【0095】
なお、上述した第1実施例及び第2実施例において、情報記憶媒体20の情報表示部230やバッテリ30の情報表示部340で表示する状態表示情報は、図7(a)のようにアイコンで表示させたり、図7(b)のようなグラフ状に表示させたり、図7(c)、(d)のように数値で表示させることもできる。
【0096】
[第3実施例]
図8は、本発明に係る電子機器及び情報記憶媒体の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Cと情報記憶媒体20から構成されている。
【0097】
電子機器10Cは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,メディアインターフェース160(以下、メディアI/F160),表示画像処理部180などを備え、バス1Cを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0098】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Cを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0099】
また、CPU110は、容量管理部111、表示書換部112、データ管理部113を備えている。
【0100】
容量管理部111は、メディアI/F160を介して、適宜、情報記憶媒体20に記憶されているデータの記憶容量(以下、容量情報)を取得して管理する。
【0101】
データ管理部113は、メディアI/F160を介し、情報記憶媒体20から情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報(ファイル名、データ形式、作成日時、更新日時などの情報)を適宜取得して管理し、この属性情報に基づいて表示画像処理部180の制御を行う。
【0102】
また、データ管理部113は、入力部150を介して行われる所定の選択操作などによって、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータが選択されると、メディアI/F160を介して、当該データの属性情報を取得して管理する。
【0103】
なお、情報記憶媒体20に記憶されているデータとは、例えば、文字のみで構成されるテキストデータ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像データ、
情報記録媒体を識別するために付加されるボリュームラベル、画像データやテキストデータなどから構成されるHTML(HyperText Markup Language)形式のデータ、ファイル名一覧データなどである。
【0104】
表示書換部112は、容量管理部111で管理している容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、情報記憶媒体20におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成してディスプレイ140や情報記憶媒体20の情報表示部230Cに送る。
【0105】
また、表示書換部112では、後述する表示画像処理部180で生成される表示画像情報をもとにして、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示される表示画像情報の書き換えを制御するための表示画像書換信号を生成して送出する。
【0106】
なお、表示画像情報とは、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示した画像などのことである。
【0107】
表示画像処理部180は、CPU110(のデータ管理部113)の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から該当データを読み出し、読み出したデータをもとにして記憶しているデータの内容を識別できる状態で示すための画像データ(表示画像情報)を生成する。
【0108】
また、表示画像処理部180では、表示不可能なデータが選択された場合(例えば、選択したデータのデコード機能がない場合など)、表示不可能であることを示す画像データ(表示画像情報)を生成することも可能である。
【0109】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0110】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報(使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を画面表示する。
【0111】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0112】
メディアI/F160は、着脱可能な記録媒体である情報記憶媒体20と接続し、CPU110の制御に従って、バス1Cを介して機器内から送られてくるデータなどを情報記憶媒体20に送出し、情報記憶媒体20から送られてくるデータなどを受信して機器内の所定部へ送る。
【0113】
また、メディアI/F160は、CPU110の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から取得したデータやデータの容量情報、属性情報をそれぞれ表示画像処理部180、容量管理部111、データ管理部113へ送り、また、表示書換部112から送られてくる表示書換信号や表示画像書換信号を情報記憶媒体20に送り出す。
【0114】
一方、情報記憶媒体20は、例えば、メモリカードのような電子機器10Cに着脱可能な記憶媒体であり、機器インターフェース210(以下、機器I/F210)、記憶部220,情報表示部230Cなどを備え、バス2を介して送られてくるデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0115】
機器I/F210は、電子機器10CのメディアI/F160と接続し、バス2を介して記憶部220や情報表示部230Cとデータ、制御信号、電力などの送受を行う。
【0116】
記憶部220は、電子機器10C(のCPU110)の制御に従い、機器I/F210を介して送られてくる電子機器10Cからのデータを記憶したり、記憶しているデータを読み出して電子機器10Cに送り出したり、記憶しているデータを消去したりする。また、機器I/F210を介し、電子機器10C(の容量管理部111やデータ管理部113)から容量情報や属性情報の照会が行われる。
【0117】
情報表示部230Cは、電子機器10C(のCPU110)の制御に従い、記憶部220におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報や記憶部220に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報などを表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0118】
そして、情報表示部230Cは、電子機器10Cの制御に従い、電力が供給されると動作し、機器I/F210に介して送られてくる電子機器10C(の表示書換部112)からの表示書換信号や表示画像書換信号に応じて、表示している状態表示情報や表示画像情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報や表示画像情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0119】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0120】
続いて、図8の電子機器及び情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータを表示するときの表示制御について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0121】
まず、電子機器10CのCPU110は、メディアI/F160から情報記憶媒体20が取り外されているか否かを確認する(ST301)。
【0122】
情報記憶媒体20が電子機器10Cから取り外されている(セットされていない)場合、表示画像情報の表示制御を終了する(ST301→終了)。
【0123】
情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)されている場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113によって、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報を取得して管理する(ST301→ST302)。
【0124】
電子機器10CのCPU110は、データ管理部113で管理している属性情報が更新されるまでの間、ステップST301からの処理を繰り返し実行する(ST302→ST303→ST301→ST302→・・・)。
【0125】
そして、データ管理部113で管理している属性情報が更新された場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113で管理している属性情報に基づき、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報を更新し、該当データを情報記憶媒体20の記憶部220から読み出す(ST303→ST304)。
【0126】
また、入力部150を介した所定の操作によって、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータの中から情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示するデータを新たに選択することで、データ管理部113で管理している属性情報が更新される場合もある。
【0127】
このような場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113によって、選択されたデータの属性情報を取得し、現在管理している属性情報を更新し、新たに選択されたデータを情報記憶媒体20の記憶部220から読み出す(ST303→ST304)。
【0128】
情報記憶媒体20の記憶部220からデータが読み出されると、電子機器10Cの表示画像処理部180は、CPU110の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から読み出されたデータをもとに画像データ(表示画像情報)を生成する(ST305)。
【0129】
続いて、電子機器10CのCPU110は、表示書換部112によって、表示画像処理部180で生成された画像データ(表示画像情報)をもとに情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示される表示画像情報の書き換えを制御するための表示画像書換信号を生成し、生成した表示画像書換信号をメディアI/F160を介して情報記憶媒体20に送出する(ST306)。
【0130】
そして、情報記憶媒体20では、機器I/F210を介して表示書換部112から送られてくる表示画像書換信号を受信すると、情報表示部230Cに電力が供給され、表示画像書換信号に応じて情報表示部230Cの表示画像情報の書き換えが行われる(ST307)。
【0131】
情報表示部230Cは、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、表示画像情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0132】
そして、再び、ステップST301の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST307→ST301→ST302→・・・)。
【0133】
このようにして、電子機器10Cに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の属性情報が更新されると、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報の書き換えが行われる。
【0134】
図10は、電子機器10Cと情報記憶媒体20による表示画像情報の表示状態を模式的に示した図であり、図10(a)に示すように、電子機器10Cから情報記憶媒体20を取り外し、電力が供給されなくなった状態であっても、情報記憶媒体20の情報表示部230Cは、表示画像情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Cなどにセットしなくても、情報表示部230Cを見ることにより記憶されているデータの内容(例えば、画像データ、ファイル名、ファイル名一覧など)を確認することができる。
【0135】
また、図10(b)に示すように、電子機器10Cに情報記憶媒体20と同じ情報表示部230Cを設けておくことで、電子機器10Cの電源をオフにした場合でも、セットされている情報記憶媒体20の表示画像情報を表示させておくことが可能となる。
【0136】
更に、図10(c)に示すように、表示画像情報とともに、上述した[第1実施例]や[第2実施例]で説明した情報記憶媒体やバッテリの容量情報(状態表示情報231)を表示させることも可能である。
【0137】
なお、電子機器10Cや情報記憶媒体20などに設けた情報表示部230Cに表示される表示画像情報は、例えば、図11(a)のようにテキストデータの内容を表示したり、図11(b)のようなファイル名一覧を表示したり、また、図11(c)のように画像ファイルから生成したサムネイル(縮小画像)による一覧を表示したり、図11(d)のようにHTML形式のデータを画像として表示させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本願発明に係る電子機器と情報記憶媒体の主要部の構成を簡略化して示したブロック図である。
【図2】図1に示した電子機器と情報記憶媒体による状態表示情報(データの記憶状態)の表示制御のフローチャートである。
【図3】図1に示した電子機器と情報記憶媒体の状態表示情報(データの記憶状態)の表示状態を模式的に示した説明図である。
【図4】本願発明に係る電子機器とバッテリの主要部の構成を簡略化して示したブロック図である。
【図5】図4に示した電子機器とバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示制御のフローチャートである。
【図6】図4に示した電子機器とバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示状態を模式的に示した説明図である。
【図7】本願発明に係る情報記憶媒体やバッテリの情報表示部の表示例を示した説明図である。
【図8】本願発明に係る電子機器と情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を表示させるときの構成を簡略化して示したブロック図である。
【図9】図8に示した電子機器と情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を表示させるときの表示制御のフローチャートである。
【図10】図8に示した電子機器とバッテリによって、情報記憶媒体に記憶されているデータ内容を表示したときの表示状態を模式的に示した説明図である。
【図11】本願発明に係る電子機器や情報記憶媒体に設けた情報表示部に表示される表示画像情報を例示した説明図である。
【図12】従来技術の電子機器と情報記憶媒体におけるデータ容量の表示状態を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
【0139】
10A,10B,10C,10a;電子機器
1A,1B,1C,2,3;バス
110,310;CPU(Central Processing Unit)
111,311;容量管理部
112,312;表示書換部
113;データ管理部
120;ROM(Read Only Memory)
130;RAM(Random Access Memory)
140;ディスプレイ
145;インターフェース(I/F)
150;入力部
160;メディアインターフェース(メディアI/F)
170;電源部
180;表示画像処理部
20,20a;情報記憶媒体
210;機器インターフェース(機器I/F)
220;記憶部
230,340,230C;情報表示部
30;バッテリ
320;記憶部
330;電池部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器に関するものである。詳細は、機器の電源がオフであったり、情報記憶媒体やバッテリを機器にセットしない状態であっても容量情報(例えば、使用量、残容量など)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を確認できる情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、情報記憶媒体のデータ記憶容量やバッテリの電力容量などは、情報記憶媒体やバッテリを使用する電子機器などにセットすることにより確認することができる。また、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容も電子機器などにセットすることによって確認することができる。
【0003】
例えば、情報記憶媒体の場合、図12(a)に示すように、電子機器10aに情報記憶媒体20aをセットし、ディスプレイ140に画面表示させることにより確認することができる。
【0004】
しかしながら、図12(b)に示すように、電子機器10aから情報記憶媒体20aを取り外した状態では、情報記憶媒体のデータ記憶容量やデータの内容を確認することができないという問題がある。
【0005】
そこで、情報記憶媒体を機器にセットしなくても記憶可能な残容量や使用量を確認できるように、着脱可能な記録媒体を保持し、所定の画像情報を記録し再生する記録再生機能と、記録媒体の記憶領域の残量情報と使用量情報との少なくとも一方を記録媒体ごとに検出し記憶する記憶機能と、この残量情報と使用量情報との少なくとも一方を表示するための表示信号を生成する機能を有し、記録媒体をセットしなくても複数の記録媒体の残量を画面表示して確認できる画像記録再生装置などが考案されている(特許文献1参照)。
【0006】
また、情報記憶媒体を機器にセットしなくても記憶しているデータの内容を確認できるように、カード形の容器内にデータ保持用電池、ICメモリ、液晶表示器及び表示制御回路を内蔵し、ICメモリの特定記憶領域(番地)に書き込まれているファイル名、レビジョン、日付など必要な情報を、表示制御回路を駆動させて周期的に読み出し、これを液晶表示器に表示し、情報処理装置を接続することなく必要な情報をICカード上に表示できる記憶媒体なども考案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−151244号公報(第3頁、図1)
【特許文献2】特開平5−73735号公報(第2−3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、情報記憶媒体やバッテリの容量情報(残容量、使用量など)を確認するためには、機器にセットした状態で確認する、若しくは、容量情報を機器側に記憶しておいて画面表示させる、というように、容量情報を表示するための機器がないと確認できず、また、機器にセットしている状態であっても、機器の電源がオフの場合、容量情報を確認することができないという問題がある。
【0008】
また、上述した特開平5−73735号公報の記憶媒体の場合、記憶されているデータの内容を表示するため、記憶媒体に電源を組み込む必要があり、構造が複雑となり、コストもかかってしまうという問題がある。
【0009】
また、バッテリの場合は、バッテリ自体に表示部を設け、自己の電力を使用することによって残容量などを表示させることも可能であるが、表示状態を保持しておくためには電力が必要であり、機器に供給するための電力を消耗してしまうという問題がある。
【0010】
従って、機器の電源がオフのときや機器にセットされていない状態であっても、情報記憶媒体・バッテリの容量情報(使用量、残容量など)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を確認できるようにすることに解決しなければならない課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するため、本発明に係る情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器は次のような構成にすることである。
【0012】
(1)電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とする情報記憶媒体。
【0013】
(2)電子機器に装着して電力供給するバッテリであって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とするバッテリ。
【0014】
(3)電子機器に装着して電力を供給するバッテリであって、バッテリ内に蓄積している電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している容量情報に基づき、前記電力の蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段と、を備え、前記情報表示手段は、前記表示情報書換手段の制御に従い、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うことを特徴とするバッテリ。
(4)前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(3)に記載のバッテリ。
【0015】
(5)着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(6)前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段で管理している前記容量情報が変化しているときに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(5)に記載の電子機器。
(7)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(5)に記載の電子機器。
【0016】
(8)バッテリで動作させることのできる電子機器であって、前記バッテリに蓄積されている電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を前記バッテリが持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(9)前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えることを特徴とする(8)に記載の電子機器。
(10)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(8)に記載の電子機器。
【0017】
(11)電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行うことを特徴とする情報記憶媒体。
【0018】
(12)着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、前記情報記憶媒体から該当するデータを読み出し、該読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、前記データ管理手段で管理している前記属性情報に基づいて前記表示画像生成手段を制御し、該表示画像生成手段で生成される表示画像情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
(13)前記表示情報書換手段は、前記データ管理手段で管理している前記属性情報の更新状態を判別して前記表示画像情報を書き換えることを特徴とする(12)に記載の電子機器。
(14)更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行う情報表示手段であって、前記表示画像情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示画像情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたことを特徴とする(12)に記載の電子機器。
【0019】
本発明は、情報記憶媒体の記憶状態やバッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示する情報表示手段であって、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を情報記憶媒体やバッテリ自体に設ける。一方、電子機器には、情報記憶媒体の記憶容量やバッテリの電力容量などの容量情報を管理する容量管理手段と、この容量情報に基づいて状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段を設けた構成とする。
【0020】
このような構成により、情報記憶媒体やバッテリが機器にセットされていない状態であっても、電力を消費せずに情報記憶媒体やバッテリ自体に状態表示情報を表示させておくことができる。
【0021】
また、バッテリに上記電子機器と同様の容量管理手段及び表示情報書換手段を設けることにより、バッテリ自体で電力蓄積状態を更新できるようになる。
【0022】
更に、電子機器側に上記情報記憶媒体やバッテリと同様の情報表示手段を設けることにより、機器の電源がオフであっても情報記憶媒体やバッテリの状態表示情報を表示させておくことができる。
【0023】
また、情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、情報記憶媒体から該当データを読み出し、読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、データ管理手段で管理している属性情報に基づいて表示画像生成手段を制御し、表示画像生成手段で生成される表示画像情報を情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段とを電子機器に設ける。
【0024】
そして、情報記憶媒体には、情報記憶媒体に記憶しているデータの内容を表示する表示手段であって、上記と同じく、表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けることにより、情報記憶媒体が機器にセットされていない状態であっても、電力を消費せず、情報記憶媒体に記憶しているデータ内容を示す表示画像情報を表示させておくことができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明では、表示している情報を変更するときのみ電力を必要とし、その表示状態を維持するための電力が必要ない情報表示部(例えば、電子ペーパーを利用した情報表示部)を情報記憶媒体やバッテリ自体に形成して、情報記憶媒体の記憶状態やバッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を示す表示画像情報を表示させることにより、情報記憶媒体やバッテリを電子機器にセットしていなくても状態表示情報や表示画像情報が表示されたままの状態で維持されるので、一目で使用状態(使用量、残容量、使用割合、残容量割合等)やデータの内容を確認することができ、使用者の利便性が向上するという優れた効果を奏するものである。
【0026】
また、上記と同様の電子ペーパーなどを利用した情報表示部を電子機器側に設けることで、機器の電源がオフであっても、情報記憶媒体、バッテリの使用状態(使用量、残容量、使用割合、残容量割合等)や情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を機器に表示させておくことが可能になるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
次に、本発明の情報記憶媒体及びバッテリ及び電子機器による実施の形態について図面を参照して説明する。但し、図面は専ら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0028】
[第1実施例]
図1は、本発明に係る電子機器及び情報記憶媒体の主要部の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Aと情報記憶媒体20から構成されている。
【0029】
電子機器10Aは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,メディアインターフェース160(以下、メディアI/F160)などを備え、バス1Aを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0030】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Aを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0031】
また、CPU110は、容量管理部111と表示書換部112を備えており、容量管理部111は、メディアI/F160を介して、適宜、情報記憶媒体20に記憶されているデータの記憶容量(以下、容量情報)を取得して管理し、表示書換部112は、容量管理部111で管理している容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、情報記憶媒体20におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成してディスプレイ140や情報記憶媒体20の情報表示部230に送る。
【0032】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0033】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報(使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を画面表示する。
【0034】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0035】
メディアI/F160は、着脱可能な記録媒体である情報記憶媒体20と接続し、CPU110の制御に従って、バス1Aを介して機器内から送られてくるデータなどを情報記憶媒体20に送出し、情報記憶媒体20から送られてくるデータなどを受信して機器内の所定部へ送る。
【0036】
また、メディアI/F160は、CPU110の制御に従って、情報記憶媒体20の記憶部220から取得した容量情報を容量管理部111へ送り、また、表示書換部112からの表示書換信号を情報記憶媒体20に送り出す。
【0037】
一方、情報記憶媒体20は、例えば、メモリカードのような電子機器10Aに着脱可能な記憶媒体であり、機器インターフェース210(以下、機器I/F210)、記憶部220,情報表示部230などを備え、バス2を介して送られてくるデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0038】
機器I/F210は、電子機器10AのメディアI/F160と接続し、バス2を介して記憶部220や情報表示部230とデータ、制御信号、電力などの送受を行う。
【0039】
記憶部220は、電子機器10A(のCPU110)の制御に従い、機器I/F210を介して送られてくる電子機器10Aからのデータを記憶したり、記憶しているデータを読み出して電子機器10Aに送り出したり、記憶しているデータを消去したりする。また、機器I/F210を介し、電子機器10A(の容量管理部111)から容量情報の照会が行われる。
【0040】
情報表示部230は、記憶部220におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報を表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0041】
そして、情報表示部230は、電子機器10Aの制御に従い、電力が供給されると動作し、機器I/F210に介して送られてくる電子機器10A(の表示書換部112)からの表示書換信号に応じて、表示している状態表示情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0042】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0043】
続いて、図1の電子機器及び情報記憶媒体による状態表示情報(データの記憶状態)の表示制御について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0044】
まず、電子機器10AのCPU110は、メディアI/F160から情報記憶媒体20が取り外されているか否かを確認する(ST101)。
【0045】
情報記憶媒体20が電子機器10Aから取り外されている(セットされていない)場合、状態表示情報の表示制御を終了する(ST101→終了)。
【0046】
情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)されている場合、電子機器10AのCPU110は、容量管理部111によりメディアI/F160を介して情報記憶媒体20の記憶部220の容量情報を取得して管理する(ST101→ST102)。
【0047】
次に、電子機器10AのCPU110は、容量管理部111で管理している情報記憶媒体20の容量情報が変化しているか否かを確認する(ST103)。
【0048】
ここで、情報記憶媒体20の容量情報が変化していない場合、容量情報の変化を確認するまでの間、ステップST101以降の処理を繰り返し実行する(ST103→ST101→ST102→・・・)。
【0049】
一方、ステップST103において、情報記憶媒体20の容量情報が変化していた場合、若しくは、情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)された直後である場合、電子機器10AのCPU110は、表示書換部112によって、容量管理部111で管理している容量情報に基づき、状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、メディアI/F160を介して情報記憶媒体20に送出する(ST103→ST104)。
【0050】
なお、ディスプレイ140に状態表示情報を表示している場合は、ディスプレイ140に対しても表示書換信号を送出する。
【0051】
そして、情報記憶媒体20では、機器I/F210を介して表示書換部112からの表示書換信号を受信すると、情報表示部230に電力が供給され、表示書換信号に応じて情報表示部230の状態表示情報の書き換えが行われる(ST105)。
【0052】
情報表示部230は、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、状態表示情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0053】
また、ディスプレイ140で状態表示情報を表示している場合は、I/F145を経由して送られてきた表示書換信号に基づいて画面表示している状態表示情報の書き換えが行われる。
【0054】
そして、再び、ステップST101の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST105→ST101→ST102→・・・)。
【0055】
このようにして、電子機器10Aに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の容量情報が変化すると、情報記憶媒体20の情報表示部230に表示されている状態表示情報の書き換えが行われる。また、電子機器10Aのディスプレイに表示している場合も同様に、状態表示情報の書き換えが行われる。
【0056】
図3は、電子機器10Aと情報記憶媒体20による状態表示情報(データの記憶状態)の表示状態を模式的に示した図であり、図3(a)に示すように、電子機器10Aに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の情報表示部230に表示させる状態表示情報(データの記憶状態)と同じ情報をディスプレイ140などに表示させることができる。
【0057】
そして、図3(b)に示すように、電子機器10Aから情報記憶媒体20を取り外し、電力が供給されなくなった状態であっても、情報記憶媒体20の情報表示部230は、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Aなどにセットしなくても、情報表示部230を見ることによりデータの記憶状態(例えば、使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を確認することができる。
【0058】
また、電子機器10A側に情報記憶媒体20と同じ情報表示部230を設けておくことで、電子機器10Aの電源をオフにした場合でも、セットされている情報記憶媒体20の状態表示情報(データの記憶状態)を表示させておくことが可能となる。
【0059】
[第2実施例]
図4は、本発明に係る電子機器及びバッテリの主要部の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Bとバッテリ30から構成されている。
【0060】
電子機器10Bは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,電源部170などを備え、バス1Bを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0061】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Bを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0062】
また、CPU110は、電源部170を介してバッテリ30の電池部330に蓄積されている電力容量(以下、容量情報)を定期的に取得し、取得した容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残容量割合などを算出し、I/F145を介してバッテリ30における電力の蓄積状態を示す状態表示情報をディスプレイ140に表示させる。
【0063】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0064】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報を画面表示する。
【0065】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0066】
電源部170は、バス1Bを介し、バッテリ30から供給される電力を機器内の各部へ配電する。また、バス1Bを介し、CPU110からバッテリ30の容量情報の照会が行われる。
【0067】
一方、バッテリ30は、電子機器10Bに装着して電力を供給するものであり、CPU(Central Processing Unit)310,記憶部320,電池部330,情報表示部340などを備え、バス3を介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0068】
CPU310は、記憶部320に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス3を介して記憶部320から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0069】
また、CPU310は、容量管理部311と表示書換部312を備えており、容量管理部311は、バス3を介して、電池部330に蓄積されている電力容量(容量情報)を定期的に取得して管理し、表示書換部312は、容量管理部311で管理している容量情報に基づき、使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、電池部330の電力蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成して送り出す。
【0070】
記憶部320は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成され、ROMには、CPU310を動作させるためのプログラムなどが予め記憶されており、また、RAMは、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0071】
電池部330は、電子機器10Bに供給する電力を蓄積しており、電子機器10Bの電源部170と接続して蓄積している電力を供給する。また、バス3を介してCPU310の容量管理部311による容量情報の照会が行われる。
【0072】
情報表示部340は、電池部330の電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0073】
そして、情報表示部340は、CPU310の制御に従い、電力が供給されると動作し、表示書換部112からの表示書換信号に応じて、表示している状態表示情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0074】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0075】
続いて、図4の電子機器及びバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示制御について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
【0076】
バッテリ30は、CPU310により、電子機器10Bから取り外されているか否かを確認する(ST201)。
【0077】
また、電子機器10Bでは、CPU110により、電源部170にバッテリ30が接続されているか否かを確認する。
【0078】
バッテリ30が電子機器10Bから取り外されている場合、状態表示情報の表示制御を終了する(ST201→終了)。
【0079】
バッテリ30が電子機器10Bの電源部170にセット(接続)されている場合、バッテリ30のCPU310は、所定時間が経過しているか否かを確認する(ST202)。
【0080】
ここで、所定時間が経過するまで間、電子機器10Bとバッテリ30の接続状態の確認を繰り返す(ST202→ST201→・・・)。
【0081】
所定時間が経過すると、バッテリ30のCPU310は、容量管理部311によって、電池部330からバッテリの容量情報を取得して管理する(ST202→ST203)。
【0082】
なお、電子機器10Bのディスプレイ140に状態表示情報を表示する場合、電子機器10BのCPU110は、電池部170を介してバッテリの容量情報を取得する。
【0083】
次に、バッテリ30のCPU310は、表示書換部312によって、容量管理部311で管理している容量情報に基づき、状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、バス3を介して情報表示部340に送出する(ST204)。
【0084】
なお、電子機器10Bのディスプレイ140に状態表示情報を表示する場合、電子機器10BのCPU110は、電池部170を介して取得したバッテリ30の容量情報に基づいて状態表示情報の書き換えを制御するための表示書換信号を生成し、ディスプレイ140に送出する。
【0085】
バッテリ30の情報表示部340では、電池部330から電力が供給され、表示書換部312から送られてくる表示書換信号に応じて状態表示情報の書き換えが行われる(ST205)。
【0086】
情報表示部340は、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、状態表示情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0087】
また、ディスプレイ140で状態表示情報を表示している場合は、I/F145を経由して送られてきた表示書換信号に基づいて画面表示している状態表示情報の書き換えが行われる。
【0088】
そして、再び、ステップST201の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST205→ST201→・・・)。
【0089】
このようにして、電子機器10Bにバッテリ30がセットされている間、定期的にバッテリ30の情報表示部340に表示されている状態表示情報の書き換えが行われる。また、電子機器10Bのディスプレイ140に表示している場合も同様に、状態表示情報の書き換えが行われる。
【0090】
なお、電子機器10Bからバッテリ30を取り外している状態であっても、図5のフローチャートに従い、定期的にCPU310(容量管理部311、表示書換部312)を動作させて電池部330の容量情報を取得し、情報表示部340の状態表示情報の書き換えるようにすることも可能である。
【0091】
図6は、電子機器10Bとバッテリ30による状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示状態を模式的に示した図であり、図6(a)に示すように、電子機器10Bにバッテリ30がセットされている間、バッテリ30の情報表示部340に表示させる状態表示情報(電力の蓄積状態)と同じ情報をディスプレイ140などに表示させることができる。
【0092】
そして、図6(b)に示すように、電子機器10Bからバッテリ30を取り外しても、バッテリ30の情報表示部340は、状態表示情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Bなどにセットしなくても、情報表示部340を見ることにより電力の蓄積状態(例えば、使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を確認することができる。
【0093】
また、電子機器10B側にバッテリ30と同様の情報表示部340を設けておくことで、電子機器10Bの電源をオフにした場合でも、セットされているバッテリ30の電力容量(状態表示情報)を表示させておくことが可能となる。
【0094】
また、バッテリの持つ容量管理部や表示書換部を電子機器側に設け、第1実施例と同様に、電子機器によってバッテリの情報表示部の書き換えを制御することで、バッテリ側の構成を簡素化することもできる。
【0095】
なお、上述した第1実施例及び第2実施例において、情報記憶媒体20の情報表示部230やバッテリ30の情報表示部340で表示する状態表示情報は、図7(a)のようにアイコンで表示させたり、図7(b)のようなグラフ状に表示させたり、図7(c)、(d)のように数値で表示させることもできる。
【0096】
[第3実施例]
図8は、本発明に係る電子機器及び情報記憶媒体の構成を簡略化して示したブロック図であり、電子機器10Cと情報記憶媒体20から構成されている。
【0097】
電子機器10Cは、例えば、デジタルカメラのような機器であり、CPU(Central Processing Unit)110,ROM(Read Only Memory)120,RAM(Random Access Memory)130,ディスプレイ140,インターフェース145(以下、I/F145),入力部150,メディアインターフェース160(以下、メディアI/F160),表示画像処理部180などを備え、バス1Cを介してデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0098】
CPU110は、ROM120に予め格納されているプログラムに従って機器内の各部を制御したり、バス1Cを介して入力部150やROM120,RAM130から受け取ったデータなどを演算処理して出力する。
【0099】
また、CPU110は、容量管理部111、表示書換部112、データ管理部113を備えている。
【0100】
容量管理部111は、メディアI/F160を介して、適宜、情報記憶媒体20に記憶されているデータの記憶容量(以下、容量情報)を取得して管理する。
【0101】
データ管理部113は、メディアI/F160を介し、情報記憶媒体20から情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報(ファイル名、データ形式、作成日時、更新日時などの情報)を適宜取得して管理し、この属性情報に基づいて表示画像処理部180の制御を行う。
【0102】
また、データ管理部113は、入力部150を介して行われる所定の選択操作などによって、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータが選択されると、メディアI/F160を介して、当該データの属性情報を取得して管理する。
【0103】
なお、情報記憶媒体20に記憶されているデータとは、例えば、文字のみで構成されるテキストデータ、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの画像データ、
情報記録媒体を識別するために付加されるボリュームラベル、画像データやテキストデータなどから構成されるHTML(HyperText Markup Language)形式のデータ、ファイル名一覧データなどである。
【0104】
表示書換部112は、容量管理部111で管理している容量情報に基づいて使用量、残容量、使用割合、残量割合などを算出し、情報記憶媒体20におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示書換信号を生成してディスプレイ140や情報記憶媒体20の情報表示部230Cに送る。
【0105】
また、表示書換部112では、後述する表示画像処理部180で生成される表示画像情報をもとにして、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示される表示画像情報の書き換えを制御するための表示画像書換信号を生成して送出する。
【0106】
なお、表示画像情報とは、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示した画像などのことである。
【0107】
表示画像処理部180は、CPU110(のデータ管理部113)の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から該当データを読み出し、読み出したデータをもとにして記憶しているデータの内容を識別できる状態で示すための画像データ(表示画像情報)を生成する。
【0108】
また、表示画像処理部180では、表示不可能なデータが選択された場合(例えば、選択したデータのデコード機能がない場合など)、表示不可能であることを示す画像データ(表示画像情報)を生成することも可能である。
【0109】
ROM120は、CPU110を動作させるプログラムなどが予め記憶されており、また、RAM130は、CPU110のメインメモリ(作業領域)として利用される。
【0110】
ディスプレイ140は、CPU110の制御に従い、I/F145を経由して送られてくるデータを画面表示したり、容量情報に基づいた状態表示情報(使用量、残容量、使用割合、残容量割合など)を画面表示する。
【0111】
入力部150は、ユーザの操作に応じた操作信号をCPU110に送り、機器に所望の動作・処理を実行させたり、機器に対して所望の設定を行う。
【0112】
メディアI/F160は、着脱可能な記録媒体である情報記憶媒体20と接続し、CPU110の制御に従って、バス1Cを介して機器内から送られてくるデータなどを情報記憶媒体20に送出し、情報記憶媒体20から送られてくるデータなどを受信して機器内の所定部へ送る。
【0113】
また、メディアI/F160は、CPU110の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から取得したデータやデータの容量情報、属性情報をそれぞれ表示画像処理部180、容量管理部111、データ管理部113へ送り、また、表示書換部112から送られてくる表示書換信号や表示画像書換信号を情報記憶媒体20に送り出す。
【0114】
一方、情報記憶媒体20は、例えば、メモリカードのような電子機器10Cに着脱可能な記憶媒体であり、機器インターフェース210(以下、機器I/F210)、記憶部220,情報表示部230Cなどを備え、バス2を介して送られてくるデータ、制御信号、電力などを送受する構成となっている。
【0115】
機器I/F210は、電子機器10CのメディアI/F160と接続し、バス2を介して記憶部220や情報表示部230Cとデータ、制御信号、電力などの送受を行う。
【0116】
記憶部220は、電子機器10C(のCPU110)の制御に従い、機器I/F210を介して送られてくる電子機器10Cからのデータを記憶したり、記憶しているデータを読み出して電子機器10Cに送り出したり、記憶しているデータを消去したりする。また、機器I/F210を介し、電子機器10C(の容量管理部111やデータ管理部113)から容量情報や属性情報の照会が行われる。
【0117】
情報表示部230Cは、電子機器10C(のCPU110)の制御に従い、記憶部220におけるデータの記憶状態を示す状態表示情報や記憶部220に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報などを表示することができる表示部であり、表示状態を書き換えるときのみ電力が必要で、表示状態を維持(保持)するための電力が不要な電子ペーパーなどで形成される。
【0118】
そして、情報表示部230Cは、電子機器10Cの制御に従い、電力が供給されると動作し、機器I/F210に介して送られてくる電子機器10C(の表示書換部112)からの表示書換信号や表示画像書換信号に応じて、表示している状態表示情報や表示画像情報の書き換えが行われ、書き換えが終了すると電力供給が停止されるが、状態表示情報や表示画像情報を表示したままの状態で保持(維持)する。
【0119】
なお、電子ペーパーとは、例えば、文字やグラフィックなどの表示側に配置する透明電極と背面側の電極との間に、プラスに帯電した白い粒子(酸化チタン)とマイナスに帯電した黒い粒子(カーボンブラック)が入ったマイクロカプセルを敷き詰め、表示状態を書き換えるときのみ、電極に電圧をかけてカプセル内の白と黒の粒子の移動を操作して、文字やグラフィックを表示させ、その後は電力不要で書き換えた状態を保持できるものであり、紙のように薄く、表示状態を簡単に書き換えることができるものである。
【0120】
続いて、図8の電子機器及び情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータを表示するときの表示制御について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0121】
まず、電子機器10CのCPU110は、メディアI/F160から情報記憶媒体20が取り外されているか否かを確認する(ST301)。
【0122】
情報記憶媒体20が電子機器10Cから取り外されている(セットされていない)場合、表示画像情報の表示制御を終了する(ST301→終了)。
【0123】
情報記憶媒体20がメディアI/F160にセット(接続)されている場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113によって、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報を取得して管理する(ST301→ST302)。
【0124】
電子機器10CのCPU110は、データ管理部113で管理している属性情報が更新されるまでの間、ステップST301からの処理を繰り返し実行する(ST302→ST303→ST301→ST302→・・・)。
【0125】
そして、データ管理部113で管理している属性情報が更新された場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113で管理している属性情報に基づき、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報に対応するデータの属性情報を更新し、該当データを情報記憶媒体20の記憶部220から読み出す(ST303→ST304)。
【0126】
また、入力部150を介した所定の操作によって、情報記憶媒体20の記憶部220に記憶されているデータの中から情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示するデータを新たに選択することで、データ管理部113で管理している属性情報が更新される場合もある。
【0127】
このような場合、電子機器10CのCPU110は、データ管理部113によって、選択されたデータの属性情報を取得し、現在管理している属性情報を更新し、新たに選択されたデータを情報記憶媒体20の記憶部220から読み出す(ST303→ST304)。
【0128】
情報記憶媒体20の記憶部220からデータが読み出されると、電子機器10Cの表示画像処理部180は、CPU110の制御に従い、情報記憶媒体20の記憶部220から読み出されたデータをもとに画像データ(表示画像情報)を生成する(ST305)。
【0129】
続いて、電子機器10CのCPU110は、表示書換部112によって、表示画像処理部180で生成された画像データ(表示画像情報)をもとに情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示される表示画像情報の書き換えを制御するための表示画像書換信号を生成し、生成した表示画像書換信号をメディアI/F160を介して情報記憶媒体20に送出する(ST306)。
【0130】
そして、情報記憶媒体20では、機器I/F210を介して表示書換部112から送られてくる表示画像書換信号を受信すると、情報表示部230Cに電力が供給され、表示画像書換信号に応じて情報表示部230Cの表示画像情報の書き換えが行われる(ST307)。
【0131】
情報表示部230Cは、書き換えが終了すると電力の供給が停止されるが、表示画像情報が表示されたままの状態で維持(保持)される。
【0132】
そして、再び、ステップST301の処理に戻り、上述した一連の処理が繰り返し実行される(ST307→ST301→ST302→・・・)。
【0133】
このようにして、電子機器10Cに情報記憶媒体20がセットされている間、情報記憶媒体20の属性情報が更新されると、情報記憶媒体20の情報表示部230Cに表示されている表示画像情報の書き換えが行われる。
【0134】
図10は、電子機器10Cと情報記憶媒体20による表示画像情報の表示状態を模式的に示した図であり、図10(a)に示すように、電子機器10Cから情報記憶媒体20を取り外し、電力が供給されなくなった状態であっても、情報記憶媒体20の情報表示部230Cは、表示画像情報を表示したままの状態で保持(維持)しているので、電子機器10Cなどにセットしなくても、情報表示部230Cを見ることにより記憶されているデータの内容(例えば、画像データ、ファイル名、ファイル名一覧など)を確認することができる。
【0135】
また、図10(b)に示すように、電子機器10Cに情報記憶媒体20と同じ情報表示部230Cを設けておくことで、電子機器10Cの電源をオフにした場合でも、セットされている情報記憶媒体20の表示画像情報を表示させておくことが可能となる。
【0136】
更に、図10(c)に示すように、表示画像情報とともに、上述した[第1実施例]や[第2実施例]で説明した情報記憶媒体やバッテリの容量情報(状態表示情報231)を表示させることも可能である。
【0137】
なお、電子機器10Cや情報記憶媒体20などに設けた情報表示部230Cに表示される表示画像情報は、例えば、図11(a)のようにテキストデータの内容を表示したり、図11(b)のようなファイル名一覧を表示したり、また、図11(c)のように画像ファイルから生成したサムネイル(縮小画像)による一覧を表示したり、図11(d)のようにHTML形式のデータを画像として表示させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本願発明に係る電子機器と情報記憶媒体の主要部の構成を簡略化して示したブロック図である。
【図2】図1に示した電子機器と情報記憶媒体による状態表示情報(データの記憶状態)の表示制御のフローチャートである。
【図3】図1に示した電子機器と情報記憶媒体の状態表示情報(データの記憶状態)の表示状態を模式的に示した説明図である。
【図4】本願発明に係る電子機器とバッテリの主要部の構成を簡略化して示したブロック図である。
【図5】図4に示した電子機器とバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示制御のフローチャートである。
【図6】図4に示した電子機器とバッテリによる状態表示情報(電力の蓄積状態)の表示状態を模式的に示した説明図である。
【図7】本願発明に係る情報記憶媒体やバッテリの情報表示部の表示例を示した説明図である。
【図8】本願発明に係る電子機器と情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を表示させるときの構成を簡略化して示したブロック図である。
【図9】図8に示した電子機器と情報記憶媒体によって、情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を表示させるときの表示制御のフローチャートである。
【図10】図8に示した電子機器とバッテリによって、情報記憶媒体に記憶されているデータ内容を表示したときの表示状態を模式的に示した説明図である。
【図11】本願発明に係る電子機器や情報記憶媒体に設けた情報表示部に表示される表示画像情報を例示した説明図である。
【図12】従来技術の電子機器と情報記憶媒体におけるデータ容量の表示状態を模式的に示した説明図である。
【符号の説明】
【0139】
10A,10B,10C,10a;電子機器
1A,1B,1C,2,3;バス
110,310;CPU(Central Processing Unit)
111,311;容量管理部
112,312;表示書換部
113;データ管理部
120;ROM(Read Only Memory)
130;RAM(Random Access Memory)
140;ディスプレイ
145;インターフェース(I/F)
150;入力部
160;メディアインターフェース(メディアI/F)
170;電源部
180;表示画像処理部
20,20a;情報記憶媒体
210;機器インターフェース(機器I/F)
220;記憶部
230,340,230C;情報表示部
30;バッテリ
320;記憶部
330;電池部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とする情報記憶媒体。
【請求項2】
電子機器に装着して電力供給するバッテリであって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とするバッテリ。
【請求項3】
電子機器に装着して電力を供給するバッテリであって、
バッテリ内に蓄積している電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している容量情報に基づき、前記電力の蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段と、を備え、
前記情報表示手段は、前記表示情報書換手段の制御に従い、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とするバッテリ。
【請求項4】
前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項3に記載のバッテリ。
【請求項5】
着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、
前記情報記憶媒体に記憶されているデータの容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段で管理している前記容量情報が変化しているときに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項8】
バッテリで動作させることのできる電子機器であって、
前記バッテリに蓄積されている電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を前記バッテリが持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項9】
前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項11】
電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行うこと
を特徴とする情報記憶媒体。
【請求項12】
着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、
前記情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、
前記情報記憶媒体から該当するデータを読み出し、該読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、
前記データ管理手段で管理している前記属性情報に基づいて前記表示画像生成手段を制御し、該表示画像生成手段で生成される表示画像情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項13】
前記表示情報書換手段は、前記データ管理手段で管理している前記属性情報の更新状態を判別して前記表示画像情報を書き換えること
を特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記表示画像情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示画像情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【請求項1】
電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とする情報記憶媒体。
【請求項2】
電子機器に装着して電力供給するバッテリであって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とするバッテリ。
【請求項3】
電子機器に装着して電力を供給するバッテリであって、
バッテリ内に蓄積している電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している容量情報に基づき、前記電力の蓄積状態を示す状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段と、を備え、
前記情報表示手段は、前記表示情報書換手段の制御に従い、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行うこと
を特徴とするバッテリ。
【請求項4】
前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項3に記載のバッテリ。
【請求項5】
着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、
前記情報記憶媒体に記憶されているデータの容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記情報記憶媒体の記憶状態を示す状態表示情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段で管理している前記容量情報が変化しているときに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項8】
バッテリで動作させることのできる電子機器であって、
前記バッテリに蓄積されている電力の容量情報を取得して管理する容量管理手段と、
前記容量管理手段で管理している前記容量情報に基づき、前記バッテリの電力蓄積状態を示す状態表示情報を前記バッテリが持つ表示手段に表示させ、該状態表示情報の書き換えを制御する表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項9】
前記容量管理手段は、定期的に前記容量情報を取得し、
前記表示情報書換手段は、前記容量管理手段が前記容量情報を取得するたびに前記状態表示情報を書き換えること
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記状態表示情報を表示し、又、該表示している状態表示情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記状態表示情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該状態表示情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項8に記載の電子機器。
【請求項11】
電子機器に着脱可能な情報記憶媒体であって、
表示している情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示している情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を備え、
前記情報表示手段は、前記電子機器の制御に従い、前記情報記憶媒体に記憶されているデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行うこと
を特徴とする情報記憶媒体。
【請求項12】
着脱可能な情報記憶媒体を使用することができる電子機器であって、
前記情報記憶媒体に記憶されているデータの属性情報を取得して管理するデータ管理手段と、
前記情報記憶媒体から該当するデータを読み出し、該読み出したデータの内容を識別できる状態で示す表示画像情報を生成する表示画像生成手段と、
前記データ管理手段で管理している前記属性情報に基づいて前記表示画像生成手段を制御し、該表示画像生成手段で生成される表示画像情報を前記情報記憶媒体が持つ表示手段に表示させ、該表示画像情報の書き換えを行う表示情報書換手段と、
を備えていること
を特徴とする電子機器。
【請求項13】
前記表示情報書換手段は、前記データ管理手段で管理している前記属性情報の更新状態を判別して前記表示画像情報を書き換えること
を特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
更に、前記表示情報書換手段の制御に従って、前記表示画像情報を表示し、又、該表示している表示画像情報の書き換えを行う情報表示手段であって、
前記表示画像情報を書き換えるときのみ電力を必要とし、且つ、該表示画像情報の表示状態を維持するための電力を必要としない情報表示手段を設けたこと
を特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−20263(P2006−20263A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−245045(P2004−245045)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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