説明

情報記録媒体及びその製造方法、並びに情報記録材料

【課題】長期保存に優れ、高速に記録することができる情報記録媒体及びその製造方法、並びに情報記録材料を提供する。
【解決手段】平面性の高い骨格を有する熱硬化性のエポキシ樹脂と硬化剤とが重合された記録層にパルスレーザ光を集光し、記録マークを形成する。記録層の硬化物の密度が1.210g/cm以上であり、さらに、ガラス転移温度が110℃〜140℃であることにより、高速に記録することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高強度パルスレーザ光により情報が記録される情報記録媒体及びその製造方法、並びに情報記録材料に関する。
【背景技術】
【0002】
次世代の光ディスクの記録方式として、記録光を集光し、記録光の焦点近傍に空洞からなる記録マークを形成する技術が開発されている(例えば、特許文献1〜3参照)。これらの記録方式では、CW(Continuous Wave)レーザを光源に用いているため、情報記録媒体には、感光剤、酸発生剤など、光熱モードで感光性の高い材料が含まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−59404号公報
【特許文献2】特開2010−15631号公報
【特許文献3】特開2010−15632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した記録方式では、光熱モードで感光性の高い材料が情報記録媒体に多量に含まれているため、光熱に対して劣化が激しく、50年程の長期保存では記録マークが消失してしまう虞があった。また、記録マークの形成は、光熱モードで感光性の高い材料による化学反応のため、記録速度を向上させることが困難であった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、長期保存に優れ、高速に記録することができる情報記録媒体及びその製造方法、並びに情報記録材料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本件発明者らは、鋭意検討を行った結果、パルスレーザ光によるレーザアブレーションによって情報記録媒体の記録層に記録マークを形成することを採用し、さらに、情報記録媒体の記録層を平面性の高い骨格を有する熱硬化性のエポキシ樹脂によって高密度に構成することにより、長期保存に優れ、高速に記録することができることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明に係る情報記録媒体は、分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とが重合され、密度が1.210g/cm以上である記録層を有し、前記記録層にパルスレーザ光が集光され、記録マークが形成される又は形成されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報記録媒体の製造方法は、分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とを透明基板間で重合させ、密度が1.210g/cm以上である記録層を形成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報記録材料は、分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とが重合され、密度が1.210g/cm以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、感光剤、酸発生剤など、光熱モードで感光性の高い材料が多量に記録層に含有されていないため、長期保存に対して高い信頼性を得ることができる。また、記録層が平面性の高い骨格を有する熱硬化性エポキシ樹脂によって高密度に形成されているため、記録光の集光による記録マークを高速に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施の形態における記録方式を示す模式図である。
【図2】Tgを固定したときの密度と書き込み時間との関係を示すグラフである。
【図3】密度を固定したときのTgと書き込み時間との関係を示すグラフである。
【図4】ガラス転移温度と密度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら下記順序にて詳細に説明する。
1.記録方式の概要
2.情報記録媒体
3.実施例
【0013】
<1.記録方式の概要>
図1は、本発明の一実施の形態における記録方式を示す模式図である。本実施の形態における記録方式は、パルスレーザ光によるレーザアブレーションにより、情報記録媒体10の記録層11に空洞からなる記録マーク11aを形成するものである。
【0014】
パルスレーザ光の光源としては、尖頭パワーが1W以上、パルス幅が1nsec以下の高強度パルスを発振可能なものを用いることができる。このような光源としては、例えば、Applied Physics Letters 93,131113(2008)などに開示されたGaInNなどの半導体レーザ、チタン:サファイアレーザ(以下、Ti:Sレーザと略す。)などの固体レーザが挙げられる。
【0015】
パルスレーザ光は、対物レンズ20により、記録層11の所定位置に集光され、レーザアブレーションによる物質の蒸発によって、記録層11に空洞からなる記録マーク11aを形成する。なお、記録マーク11aは、例えばガラス基板に形成されたガイドパターン12によって3次元的に正確な位置に形成される。
【0016】
このようにレーザアブレーションによって記録マークを形成することにより、記録層11に感光剤、酸発生剤などを含有させなくてよいため、記録マークが消失する可能性が低くなり、長期保存に対して高い信頼性を得ることができる。
【0017】
<2.情報記録媒体>
次に、本発明の一実施の形態における情報記録媒体の構成について説明する。具体例として示す情報記録媒体は、基板間に記録層を形成することにより、情報を記録するいわゆるメディアとして機能する。情報記録媒体の形状は、特に制限はなく、矩形板状に形成しても良く、BD(Blu-ray Disc、登録商標)、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのように直径120mmの円盤状に形成し、中央部分にチャッキング用の孔を形成しても良い。
【0018】
記録層は、平面性の高い骨格を有する熱硬化性のエポキシ樹脂と硬化剤とが重合された硬化物からなる。平面性の高い骨格としては、下記一般式(A)〜(E)に示すようなモノマーの分子内にベンゼン環を2つ以上有する、ナフタレン骨格(A)、フルオレン骨格(B)、アントラセン骨格(C)、ビスフェノールA骨格(D)、ビフェニル骨格(E)などが挙げられる。
【0019】
【化1】

【0020】
また、エポキシ樹脂(プレモノマー)の官能基数(1分子あたりの平均エポキシ基数)は、高密度に3次元架橋させるために、2以上であることが望ましい。具体的なエポキシ樹脂としては、例えば、ナフタレン型2官能エポキシ樹脂(DIC(株)製「HP4032」、「HP4032D])、ナフタレン型4官能エポキシ樹脂(DIC(株)製「HP4700」)、ナフトール型エポキシ樹脂(東都化成(株)製「ESN−475V」)、フルオレン型エポキシ樹脂(ナガセケムテックス(株)製「オンコート1020」、「オンコート1012」、「オンコート1040」、大阪ガスケミカル(株)製「オグソールEG」)、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂(DIC(株)製「830CRP」、ジャパンエポキシレジン(株)製「エピコート828EL」(「jER828EL」))、ビフェニル型エポキシ樹脂(日本化薬(株)製「NC3000H」、「NC3000L」、ジャパンエポキシレジン(株)製「YX4000」)、アントラセン類似型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン(株)製「YX8800」)などが挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
【0021】
硬化剤は、本発明の効果を十分発揮するものであれば、特に制限はなく、アミン化合物、スルホン酸塩、ヨードニウム塩、イミダゾール類、酸無水物類(フタル酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸)を用いることができる。硬化剤は1種を使用しても2種以上を併用しても良い。また、エポキシ樹脂組成物中の硬化剤の量は、通常、0.1〜10phr(Per Hundred Resin)とすることが好ましい。
【0022】
このようなエポキシ樹脂と硬化剤とが重合された硬化物は、モノマーの分子内にベンゼン環を2つ以上有するエポキシ樹脂により形成されているため、立体障害が小さくなり、高密度に3次元架橋されている。
【0023】
アブレーションでは、パルスレーザ光の焦点近傍の原子・分子に大きな運動エネルギーが与えられるため、記録速度は、この運動エネルギーと、ガラス転移温度、架橋点間分子量、ヤング率などの記録材料の“硬さ”とに関係する。
【0024】
運動エネルギー量は、レーザ光源、記録材料の物性などにより決まるが、その一つとして記録材料の単位体積当たりの原子の数、つまり密度に比例する。本実施の形態では、エポキシ樹脂硬化物の密度が1.210g/cm以上であることにより、記録速度を向上させることができる。
【0025】
また、記録材料の“硬さ”として、ガラス転移温度が110℃〜140℃であることが好ましい。ガラス転移温度が110℃以上であることにより、パルスレーザ光による急激な温度変化に対して一度形成された空洞が埋まるのを防ぐことができる。また、ガラス転移温度が140℃以下であることにより、空洞を形成するための運動エネルギー量が少なくて済む。
【0026】
より好ましくは、記録層の密度が1.240g/cm以上であり、ガラス転移温度が120℃〜130℃である。これにより、記録速度のみならず、信号特性も向上させることができる。
【0027】
また、本実施の形態における情報記録媒体の製造方法は、上述した平面骨格を有する熱硬化性エポキシ樹脂と硬化剤とを透明基板間で重合させ、密度が1.210g/cm以上である記録層を形成する。具体的には、ガラス、ポリカーボネートなどの透明基板上にエポキシ樹脂と硬化剤とを所定の厚さに塗布し、別の透明基板で挟み込む。そして、エポキシ樹脂と硬化剤とをオーブン等で熱重合・架橋硬化させることにより、記録層を有する情報記録媒体を製造することができる。
【実施例】
【0028】
<3.実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。ここでは、作製したサンプル1〜15の情報記録媒体にパルスレーザで照射時間を変えて記録マークを書き込み、書き込み時間を評価した。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0029】
[サンプル1]
下記化合物1に示す2官能ナフタレン型エポキシ樹脂(商品名:HP−4032D、DIC社製)に硬化剤として下記化合物2に示すトリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)を0.4phr添加して混合脱泡した。この配合液を0.15mm厚のカバーガラス基板上に0.25mmの厚さに調整して塗布し、0.75mm厚のガラス基板で挟み込んだ。この試料全体を80℃のオーブンに24時間放置し、配合液を熱重合・架橋硬化させ、サンプル1の情報記録媒体を作製した。
【0030】
【化2】

【0031】
【化3】

【0032】
[サンプル2]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の添加量を0.5phrとし、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル2の情報記録媒体を作製した。
【0033】
[サンプル3]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の添加量を1.0phrとし、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル3の情報記録媒体を作製した。
【0034】
[サンプル4]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の添加量を2.0phrとし、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル4の情報記録媒体を作製した。
【0035】
[サンプル5]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の添加量を4.0phrとし、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル5の情報記録媒体を作製した。
【0036】
[サンプル6]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の添加量を6.0phrとし、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル6の情報記録媒体を作製した。
【0037】
[サンプル7]
トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール(商品名:DMP−30、関東化学社製)の代わりに、特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を1.0phr添加し、80℃のオーブンに12時間放置した以外は、サンプル1と同様にしてサンプル7の情報記録媒体を作製した。
【0038】
[サンプル8]
特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を1.5phr添加した以外は、サンプル7と同様にしてサンプル8の情報記録媒体を作製した。
【0039】
[サンプル9]
特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を2.0phr添加した以外は、サンプル7と同様にしてサンプル9の情報記録媒体を作製した。
【0040】
[サンプル10]
特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を3.0phr添加した以外は、サンプル7と同様にしてサンプル10の情報記録媒体を作製した。
【0041】
[サンプル11]
特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を4.0phr添加した以外は、サンプル7と同様にしてサンプル11の情報記録媒体を作製した。
【0042】
[サンプル12]
特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を6.0phr添加した以外は、サンプル7と同様にしてサンプル12の情報記録媒体を作製した。
【0043】
[サンプル13]
フルオレン系特殊エポキシ樹脂(商品名:オンコートEX1020、ナガセケムテックス社製)と硬化剤として酸無水物(商品名:YH1120、ジャパンエポキシレジン社製)とを当量になるように(64:36)混合溶解させ、A液を調製した。また、フルオレン系特殊エポキシ樹脂(商品名:オンコートEX1040、ナガセケムテックス社製)と硬化剤として酸無水物(商品名:YH1120、ジャパンエポキシレジン社製)とを当量になるように(54:46)混合溶解させ、B液を調製した。そして、A液とB液とを7:3の割合で配合し、硬化促進剤として特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を2.0phr添加して配合液を得た。この配合液の組成は、EX1020:45質量部、EX1040:16質量部、YH1120:39質量部、U−Cat18X:2質量部である。また、配合液をガラス基板で挟み込んだ試料全体を80℃のオーブンに2時間放置した後、130℃のオーブンで5時間放置した。その他は、サンプル1と同様にしてサンプル13の情報記録媒体を作製した。
【0044】
[サンプル14]
調製されたA液とB液とを1:9の割合で配合し、この配合液の組成が、EX1020:6質量部、EX1040:49質量部、YH1120:45質量部、U−Cat18X:2質量部である以外は、サンプル13と同様にしてサンプル14の情報記録媒体を作成した。
【0045】
[サンプル15]
調製されたB液に、硬化促進剤として特殊アミン系硬化剤(商品名:U−Cat18X、サンアプロ社製)を2.0phr添加して配合液を得た以外は、サンプル13と同様にしてサンプル15の情報記録媒体を作成した。
【0046】
<密度及びガラス転移温度(Tg)の測定>
サンプル1〜15の硬化物の密度を乾式密度測定装置(製品名:アキュピック1330、島津製作所社製)により測定した。また、ガラス転移温度(Tg)を動的粘弾性測定装置(DMA:Dynamic Mechanical Analysis)(製品名:RSA−3、TAインスツルメント社製)により測定した。具体的には、サンプルサイズを幅5mm×長さ20mmとし、周波数11MHzの測定条件で得られたtanδ(損失弾性率/貯蔵弾性率)の最大点における温度をガラス転移温度とした。
【0047】
<書き込み記録評価>
Ti:Sレーザ(コヒーレント社製)の基本波800nm(パルス幅:2.2psec)を第2高調波405nmに変換してパルス列を発生させた。電気光学(EO)素子のシャッタを開閉し、パルス列を任意の時間だけ情報記録媒体に照射可能とし、EO素子を通過した光を、顕微鏡対物レンズ(NA0.85)により情報記録媒体に集光させて(対物アウト:ピークパワー170W、繰り返し周波数:76MHz)記録マークを形成した。また、フォトダイオードをオシロスコープに接続し、シャッタが正常に動作しているかをモニタした。また、XYステージにより情報記録媒体の移動を厳密に制御した。
【0048】
書き込みは、照射時間を変えて行い、照射時間の異なる記録マーク列を複数形成した。
【0049】
読み出しは、405nm半導体レーザを同軸にアライメントして、再生光に対する記録マークからの戻り光をCCD(Charge Coupled Device)にて検出した。そして、戻り光が検出された場合の最も短い照射時間を書き込み時間とした。
【0050】
表1に、サンプル1〜15の密度、ガラス転移温度(Tg)、及び書き込み時間の測定結果を示す。
【0051】
【表1】

【0052】
また、図2は、Tgを固定したときの密度と書き込み時間との関係を示すグラフである。図2に示すように、Tgが108℃付近のサンプル1、2、7、13、及びTgが122℃付近のサンプル4、9、10、14、15においては、密度が大きくなるほど書き込み時間が小さくなることが分かった。具体的には、密度が1.210g/cm以上であることにより、0.5μsec以下の書き込み時間が達成可能であることが分かった。
【0053】
また、図3は、密度を固定したときのTgと書き込み時間との関係を示すグラフである。図3に示すように、密度が1.245〜1.255のサンプル1〜4、7、及び密度が1.260〜1.270のサンプル5〜9、11においては、ガラス転移温度が110℃〜140℃の範囲で書き込み時間が小さくなった。これは、ガラス転移温度が110℃以上であることにより、パルスレーザ光により形成された空洞が維持され、また、ガラス転移温度が140℃以下であることにより、空洞を形成するための運動エネルギー量が少なくて済むためだと考えられる。
【0054】
また、図4は、ガラス転移温度と密度との関係を示すグラフである。密度が1.210g/cm以上であり、且つガラス転移温度が110℃〜140℃である記録層であれば、0.7μsec以下の書き込み時間を達成することができた。さらに、密度が1.240g/cm以上であり、且つガラス転移温度が120℃〜130℃である記録層であれば、0.5μsec以下の書き込み時間を達成することができた。
【符号の説明】
【0055】
10 情報記録媒体、 11 記録層、 12 ガイドパターン、 20 対物レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とが重合され、密度が1.210g/cm以上である記録層を有し、
前記記録層にパルスレーザ光が集光され、記録マークが形成される又は形成された情報記録媒体。
【請求項2】
前記記録層は、ガラス転移温度が110℃〜140℃である請求項1記載の情報記録媒体。
【請求項3】
前記記録層は、密度が1.240g/cm以上であり、ガラス転移温度が120℃〜130℃である請求項1記載の情報記録媒体。
【請求項4】
前記エポキシ樹脂は、ナフタレン骨格、フルオレン骨格、アントラセン骨格、ビスフェノールA骨格、ビフェニル骨格から選択される少なくとも1種を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の情報記録媒体。
【請求項5】
前記パルスレーザ光は、尖頭パワーが1W以上、パルス幅が1ns以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の情報記録媒体。
【請求項6】
分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とを透明基板間で重合させ、密度が1.210g/cm以上である記録層を形成する情報記録媒体の製造方法。
【請求項7】
分子内にベンゼン環を2以上有するエポキシ樹脂と硬化剤とが重合され、密度が1.210g/cm以上である情報記録材料。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−258282(P2011−258282A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132840(P2010−132840)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000108410)ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 (595)
【Fターム(参考)】