説明

成形用金型の製造方法

【課題】模型の抜き取り時に凹凸模様形成部材が模型の表面から剥がれることがない成形用金型の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、模型30の表面31の全面又は所定範囲に凹凸模様形成部材40を貼り付け、該模型30から反転型50、該反転型50から成形用金型10,20を製造するにあたり、凹凸模様形成部材40として、凹凸模様を有する原版(例えば、金網)Dの上に敷かれた合成樹脂シート40’を平滑な表面を有するプレス板Bを用いてプレスしたものを用い、該凹凸模様形成部材40を凹凸模様が転写された凹凸面41と反対の平滑面44側で模型30の表面31に貼り付けるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡樹脂粒子を発泡成形体に成形する際に用いられ、発泡成形体の表面に凹凸模様を形成することができる成形用金型の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂からなる発泡成形体は、型閉め時に目的の発泡成形体の形状と一致する成形空間を形成する第一及び第二の成形用金型を用い、該成形空間内に熱可塑性樹脂からなる発泡樹脂粒子を充填し、水蒸気等の加熱媒体により成形空間内の発泡樹脂粒子を加熱することにより、発泡樹脂粒子同士を発泡融着させて製造される。
【0003】
また、発泡樹脂粒子同士を発泡融着して製造された発泡成形体の表面には、発泡樹脂粒子の亀甲模様が形成されるため、成形面に凹凸模様を施して亀甲模様を目立たせなくするようにした成形用金型が知られている。この種の成形用金型の製造方法としては、まず、模型(例えば、木型)の表面に金網やパンチングメタルを貼り付け、この模型を用いて金網やパンチングメタルから転写された凹凸模様を有する反転型(例えば、砂型)を製造し、さらに、この反転型を用いて該反転型から転写された凹凸模様を有する成形用金型を製造する方法が知られている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら、模型の表面に金網を貼り付ける方法では、金網が編み構造、即ち、網目を構成する線部同士を上下交差するように編み込んで形成された構造であるため、模型と金網との間に金網の線部同士の上下交差による間隙が生じてしまい、この模型を用いて反転型を製造すれば、鋳砂が模型と金網との間隙に入って金網の内側に回り込み、模型の抜き取り時に反転型の崩れ等の不具合が発生するという問題がある。
【0005】
また、模型の表面にパンチングメタルを貼り付ける方法では、パンチングメタルが硬質で柔軟性が無いため、模型の曲面形状からなる表面や凹形状の角部等に完全に沿わせて貼り付けることが困難であり、曲面形状からなる表面や凹形状の角部等が無い比較的単純な形状の模型にしか用いることができないという問題がある。
【0006】
そこで、本願出願人は、かかる問題を解決すべく、凹凸模様形成部材として、金網やパンチングメタルではなく、多数の網孔を有する網目状の合成樹脂シートからなる網状部材を用いることを発明した。これによれば、網状部材には金網のように網目を構成する線部同士の上下交差がないため、模型と網状部材との間に鋳砂が入り込むことはなく、しかも、合成樹脂シートであるため、曲面形状からなる表面にも沿うように密着して貼り付けることができる(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】登録実用新案第3045015号公報
【特許文献2】特開2006−231633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、模型の表面に網状部材を貼り付ける方法では、網状部材の線部だけが模型の表面に貼り付けられるため、模型の表面への網状部材の付着面積が小さく、この模型を用いて反転型を製造すれば、模型の抜き取り時に網状部材が模型の表面から剥がれる懸念がある。
【0009】
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたもので、模型の抜き取り時に凹凸模様形成部材が模型の表面から剥がることがない成形用金型の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、発泡成形体を成形するための成形用金型であって、模型の表面の全面又は所定範囲に凹凸模様形成部材を貼り付け、該模型を用いて凹凸模様形成部材から転写された凹凸模様を有する反転型を製造し、さらに、該反転型を用いて該反転型から転写された凹凸模様を有する成形用金型を製造する成形用金型の製造方法において、前記凹凸模様形成部材として、凹凸模様を有する原版の上に敷かれた合成樹脂シートを平滑な表面を有するプレス板を用いてプレスしたものを用い、該凹凸模様形成部材を凹凸模様が転写された凹凸面と反対の平滑面側で模型の表面に貼り付けるようにすることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、合成樹脂シートを原版の上に敷き、プレス板を用いてプレスすると、合成樹脂シートの一方の面(原版との接触面)は、原版の凹凸模様が転写されて凹凸面となるが、反対の面(プレス板との接触面)は、プレス前の合成樹脂シートのまま平滑面である。これを凹凸模様形成部材として平滑面側を模型の表面に貼り付け、該模型を用いて凹凸模様形成部材から転写された凹凸模様を有する反転型を製造し、さらに、該反転型を用いて該反転型から転写された凹凸模様を有する成形用金型を製造する。
【0012】
この方法では、模型の表面への凹凸模様形成部材の付着面積が大きくなるため、この模型を用いて反転型を製造すれば、模型の抜き取り時に凹凸模様形成部材が模型の表面から剥がれることがない。また、凹凸模様形成部材は、凹凸面の凹部が貫通孔とはなっていないため、模型と凹凸模様形成部材との間に鋳砂が入り込むことはなく、しかも、合成樹脂シートであるため、曲面形状の模型の表面にも沿うように密着して貼り付けることができ、三次元形状の複雑な表面を有する模型に適用することができる。
【0013】
ここで、本発明は、冷間プレスにより、凹凸模様形成部材を得るようにしてもよいが、合成樹脂シートとして、熱可塑性の合成樹脂シートを用い、熱を加えながらプレスする(熱間プレス)ようにするのが好ましい。これによれば、原版の凹凸模様をしっかりと合成樹脂シートの片面(一方の面)に転写させることができる。
【0014】
また、本発明は、原版は、凹部と凸部が交互に整列して並ぶ凹凸模様を有するのが好ましい。凹部により凹凸模様形成部材は薄肉になり、当該箇所で可撓性が高められるが、凹部と凸部が交互に整列して並ぶ凹凸模様ということは、凹凸模様形成部材の片面全面に凹部が規則的に分布するということであるため、凹凸模様形成部材は全体的に可撓性に優れ、そのため、曲面形状の模型の表面にも確実に沿うように密着して貼り付けることができ、適用対象が極めて広範となる。
【発明の効果】
【0015】
以上の如く、本発明によれば、模型の抜き取り時に凹凸模様形成部材が模型の表面から剥がることがない成形用金型の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態に係る成型用金型の型開き状態の断面図を示す。
【図2】同実施形態に係る凸金型用の木型の断面図を示す。
【図3】同実施形態に係る凸金型用の木型の表面に凹凸模様形成部材を貼り付けた状態の断面図を示す。
【図4】同実施形態に係る凹凸模様形成部材であって、(a)は平面図、(b)は部分拡大断面図を示す。
【図5】同実施形態に係る凹凸模様形成部材をプレスする工程の説明図を示す。
【図6】同実施形態に係る凸金型用の砂型の下型を製造する工程の断面図を示す。
【図7】同実施形態に係る凸金型用の砂型の下型の断面図を示す。
【図8】同実施形態に係る凸金型用の砂型の上型の断面図を示す。
【図9】同実施形態に係る凸金型用の砂型の断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る成形用金型の製造方法の一実施形態について、図面を参酌しつつ詳細に説明する。
【0018】
本実施形態に係る成形用金型は、図1に示すように、一対の成形用金型、即ち、凸型の成形用金型(以下、「凸金型」という)10と、凹型の成形用金型(以下、「凹金型」という)20とから構成される。
【0019】
まず、凸金型10の製造にあたっては、図2に示すように、凸金型10に対応する形状の表面31を有する凸金型用の木型(模型)30を用意する。木型30は、木材等を用いて適宜の切削工具等による機械加工等により製造される。次に、図3に示すように、木型30の表面31に凹凸模様形成部材40を貼り付ける。
【0020】
凹凸模様形成部材40は、合成樹脂シートからなり、木型30が三次元形状の複雑な表面31を有していても、木型30の表面31に沿うように容易に変形が可能な柔軟性を有しており、その材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等の樹脂又はこれら樹脂の共重合体(例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS樹脂))を挙げることができる。厚みは、0.1mm以上が好ましく、より好ましくは、0.3mm以上であり、1.0mm以下が好ましく、より好ましくは、0.5mm以下である。
【0021】
また、凹凸模様形成部材40は、図4に示すように、一方の面41が、全面に亘って凹部42と凸部43が交互に整列して並ぶように形成された凹凸面であり(但し、図4(a)は、一部にのみ凹凸模様を記載している)、反対の面(他方の面)44が平滑面である。そして、(必要に応じて、凹凸模様形成部材40を木型30の表面31に対応する形状に切断し、)他方の面44が内側となるよう、凹凸模様形成部材40を他方の面44側で木型30の表面31に貼り付ける。
【0022】
貼り付け方法は、各種の方法があり、例えば、接着剤を木型30の表面31及び/又は凹凸模様形成部材40の全面又は適宜箇所に塗布して凹凸模様形成部材40を貼り付ける方法、両面接着シートや両面接着テープを木型30の表面31及び/又は凹凸模様形成部材40の全面又は適宜箇所に貼り付けて凹凸模様形成部材40を貼り付ける方法などが挙げられる。
【0023】
ここで、凹凸模様形成部材40は、両面が平滑面となっている一定厚みの合成樹脂シートからプレス成形機を用いて合成樹脂シートの片面が凹凸面となるように成形したものである。詳しくは、図5に示すように、プレス成形機は、ベースAと、平滑な表面を有するプレス板Bであって、内部に発熱源を有するプレス板Bとを備え、ベースAの上に、まず緩衝材として発泡ウレタンシートCを敷き、その上に金網Dを敷き、その上に合成樹脂シート40’を敷き、最後に保護材としてテフロン(登録商標)シートEを敷き、かかる状態で、プレス板BをベースA側に移動させて、合成樹脂シート40’をプレスする。
【0024】
この際、プレス板Bは、内部の発熱源により熱板となっており、この熱が合成樹脂シート40’に伝熱され、合成樹脂シート40’は軟化する。従って、合成樹脂シート40’がプレスされると、合成樹脂シート40’の一方の面41’において、接触する金網D(例えば、14メッシュで線形5.7の金網)がめり込み、金網Dの凹凸模様が合成樹脂シート40’の一方の面41’に転写され、一方の面41’は凹凸面となる。しかしながら、他方の面44’は、プレス板Bの表面が平滑であるため、プレス前の合成樹脂シート40’のまま平滑面である。
【0025】
尚、プレスの条件(プレス圧、プレス温度及びプレス速度等)は、目的とする凹凸模様形成部材40の諸元に応じて適宜設定される。但し、プレス圧が高かったり、プレス温度が高いと、金網Dの凸部が合成樹脂シート40’の他方の面44’にまで到達して、貫通孔となってしまったり、合成樹脂シート40’が破断されてしまうおそれがあるので、この点を踏まえて、条件設定をする必要がある。具体的には、プレス圧は、1kgf/cm2より小さいと、凹凸模様が浅くなって鮮明さが得られず、一方、10kgf/cm2より大きいと、合成樹脂シート40’が破断されてしまうおそれがあるため、1kgf/cm2以上が好ましく、より好ましくは、4kgf/cm2以上であり、10kgf/cm2以下が好ましく、より好ましくは、5kgf/cm2以下である。また、同様の理由で、発泡ウレタンシートCの25%硬さ(ILD)は、30N/314cm2以上が好ましく、より好ましくは、80N/314cm2以上であり、300N/314cm2以下が好ましく、より好ましくは、120N/314cm2以下である。
【0026】
また、発泡成形体の表面における発泡樹脂粒子の亀甲模様を目立たせなくするためには、凹凸模様形成部材40における一つの凹部42あるいは凹部43の大きさを、0.5mm×0.5mm〜5.0mm×5.0mmの範囲、好ましくは1.5mm×1.5mm〜3.5mm×3.5mmの範囲にする必要があり、金網Dはこれに適合する番手のものが選択される。
【0027】
次に、図6に示すように、ベース52上に木型30を載置し、木型30が中央に位置するようにその周囲を砂型作製用枠体53で取り囲み、さらに、砂型作製用枠体53内に木型30を埋め込むように鋳砂54を充填する。次いで、砂型作製用枠体53内に充填された鋳砂54を炭酸ガス封入によりその形状に固める。その後、砂型作製用枠体53を反転して木型30を抜き取ることにより、図7に示すように、空洞部(木型30の反転形状を有する空洞である。)55を有する砂型(反転型)50の下型51を製造する。これにより、砂型50の下型51における木型30の表面31と対向する面(表面)56には、凹凸模様形成部材40から転写された凹凸模様が形成される。
【0028】
次に、図8に示すように、砂型50の上型57を製造する。上型57には、下型51の空洞部55に連通する湯口58を形成する。この上型57については、図示していないが、湯口58を形成するための湯口棒を用いて下型51と同様にして製造される。
【0029】
次に、製造した下型51と上型57とを組み合わせて砂型50を構成し、この砂型50を用いて鋳造することにより、凸金型10を製造する。即ち、図9に示すように、砂型50の下型51の上側に上型57を組み合わせ、上型57の湯口58から溶融金属を空洞部55内に流し込み、その溶融金属を凝固させて凸金型10を鋳造する。これにより、図1に示すように、凸金型10における砂型50の表面56と対向する面(成形面)11には、砂型50から転写された凹凸模様が形成される。凸金型10にはアルミニウム、アルミニウム合金等が材料として用いられる。尚、凸金型10には図示されていないが発泡成形体を形成する際に発泡樹脂粒子を蒸気加熱させるための水蒸気を導入するための蒸気孔が適宜ピッチで多数形成されている。
【0030】
以上、凸金型10の製造方法について説明したが、凹金型20も凸金型10の場合と同様にして成形面21に凹凸模様を有するように製造するので、ここでは説明を割愛する。
【0031】
本実施形態によれば、一方の面(金網Dとの接触面)41は、金網Dの凹凸模様が転写されて凹凸面であり、反対の面(プレス板Bとの接触面)44は、プレス加工前の合成樹脂シート40’のまま平滑面である凹凸模様形成部材40を平滑面側で木型30の表面31に貼り付けるようにしている。従って、本実施形態によれば、木型30の表面31への凹凸模様形成部材40の付着面積を大きくすることができ、木型30の抜き取り時に凹凸模様形成部材40が木型30の表面31から剥がれることがない。
【0032】
また、本実施形態によれば、凹凸模様形成部材40の凹凸面の凹部42,…は、平滑面44までには到達しておらず、凹部42,…が貫通孔とはなっていない。従って、本実施形態によれば、凹凸模様形成部材40には金網のように網目を構成する各線部同士の上下交差がないから、木型30に凹凸模様形成部材40が密着して取り付けられ、木型30と凹凸模様形成部材40との間に鋳砂が入り込むことはない。従って、木型30の抜き取り時に砂型50の崩れ等の不具合が発生することがなく、凹凸模様が極めて良好な凸金型10、凹金型20を製造することができる。
【0033】
また、本実施形態によれば、凹凸模様形成部材40が合成樹脂シートからなるため、可撓性を有し、一方の面41に縦横に一定間隔で密に凹部42,…が形成されることにより、該凹部42,…が薄肉部となっているため、凹凸模様形成部材40にはさらに可撓性が備わっている。従って、本実施形態によれば、曲面形状の木型30の表面にも沿うように密着して貼り付けることができ、木型30の表面31からの浮き上がり等の不具合が発生することがなく、三次元形状の複雑な表面を有する模型に適用することができる。
【0034】
また、本実施形態によれば、熱間プレスにより、合成樹脂シート40’の一方の面41’に金網Dの凹凸模様が鮮明に転写される。従って、凹凸模様形成部材40により砂型50に凹凸模様を鮮明に転写できるから、その砂型50を用いて鋳造される凸金型10、凹金型20に凹凸模様を鮮明に転写でき、その凸金型10、凹金型20を用いて成形される発泡成形体の表面に凹凸模様を鮮明に形成することができる。尚、凹凸模様を軟調に仕上げたい場合(凹凸模様の鮮明さ(シャープさ)を下げたい場合)は、プレス圧、プレス温度を下げてプレスすればよい。
【0035】
本実施形態についての説明は以上のとおりであるが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0036】
例えば、上記実施形態では、凹凸模様を有する原版として、金網Dを用いたが、これに限定されず、パンチングメタルでもよいし、金属板(例えばアルミ板)の表面を切削加工して凹凸模様を形成したものや凹凸模様が形成されるよう薬品等でエッチングしたもの、あるいはそれ以外のものであってもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、凸金型10、凹金型20の成型面全面に凹凸模様を形成したが、凹凸模様は、凸金型だけ、あるいは凹金型だけ、あるいは、凸金型及び/又は凹金型の成型面の一部に凹凸模様を形成するようにしてもよい。言い換えれば、上記実施形態では、木型30の表面31全面に凹凸模様形成部材40を貼り付けたが、木型30の表面31の一部(所定範囲)に凹凸模様形成部材40を貼り付けるようにしてもよい。要は、成型用金型の成形面のどの範囲どの箇所に凹凸模様を形成するかは、発泡成形体の表面のどの範囲どの箇所に凹凸模様を施したいかによって決まる事項である。
【0038】
また、上記実施形態では、金網Dの上に敷いた合成樹脂シート40’を発泡ウレタンシートCとテフロン(登録商標)シートEとで挟んだ状態にしてプレス加工を施すようにしたが、発泡ウレタンシートC、テフロン(登録商標)シートEは必須ではなく、プレス加工条件は適宜必要に応じて変更を加えることができるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0039】
10…凸型の成形用金型(凸金型)、11…成型面、20…凹型の成形用金型(凹金型)、30…木型(模型)、31…表面、40’…合成樹脂シート、40…凹凸模様形成部材、41’,41…一方の面、42…凹部、43…凸部、44’,44…他方の面、50…砂型(反転型)、51…下型、52…ベース、53…砂型作製用枠体、54…鋳砂、55…空洞部、56…表面、57…上型、58…湯口、A…ベース、B…プレス板、C…発泡ウレタンシート、D…金網、E…テフロン(登録商標)シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡成形体を成形するための成形用金型であって、模型の表面の全面又は所定範囲に凹凸模様形成部材を貼り付け、該模型を用いて凹凸模様形成部材から転写された凹凸模様を有する反転型を製造し、さらに、該反転型を用いて該反転型から転写された凹凸模様を有する成形用金型を製造する成形用金型の製造方法において、
前記凹凸模様形成部材として、凹凸模様を有する原版の上に敷かれた合成樹脂シートを平滑な表面を有するプレス板を用いてプレスしたものを用い、該凹凸模様形成部材を凹凸模様が転写された凹凸面と反対の平滑面側で模型の表面に貼り付けるようにすることを特徴とする成形用金型の製造方法。
【請求項2】
前記合成樹脂シートとして、熱可塑性の合成樹脂シートを用い、熱を加えながらプレスする請求項1に記載の成形用金型の製造方法。
【請求項3】
前記原版は、凹部と凸部が交互に整列して並ぶ凹凸模様を有する請求項1又は請求項2に記載の成形用金型の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−106371(P2012−106371A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255697(P2010−255697)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【出願人】(000002440)積水化成品工業株式会社 (1,335)
【Fターム(参考)】