説明

所定構内におけるペットボトルの回収システム及びペットボトル回収装置

【課題】ペットボトル製品が大量消費される施設構内全体としてのリサイクルに対するユーザへの意識付けを行って、回収率を向上させる。
【解決手段】所定の構内で使用済みペットボトルが投入される回収手段3と、回収された使用済みペットボトルの回収数量集計手段6と、当該構内の販売数量を集計する販売数量集計手段2と、販売数量に対する回収数量の割合により演算する回収率演算手段8と、演算した回収率を表示する回収率表示手段9と、使用済みペットボトルを粉砕してフレーク化する粉砕手段14を備え、投入者に構内における販売数量に対する回収率をリアルタイムに提供すると共に、回収された使用済みペットボトルを粉砕手段により粉砕してフレーク化するペットボトルの回収システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の構内において販売されて消費されるペットボトル製品を当該構内に設置された使用済みペットボトル回収機により回収すると共に、当該回収機に投入したユーザに対して当該構内での販売数量に対する回収率をリアルタイムに知らしめることができる所定構内におけるペットボトルの回収システム及びペットボトル回収装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、清涼飲料水等を充填して販売されるペットボトル製品をはじめとするプラスチック製品の使用は甚大であり、環境問題やエネルギー資源問題の観点からも、使用済みプラスチックス製品の回収、リユース、リサイクルを行うことは非常に重要な社会問題の一つである。特に、学校等の公共施設や企業等の大きな施設においては、その構内に販売店や自動販売機を設置して大量のペットボトル飲料水が販売されて消費され、これらのペットボトルは様々な手段により回収されているが、その多くは単に回収ボックスやゴミ袋に投入するもので、その回収はボックスには分別回収するものも多くあるが、一般のゴミと一緒に廃棄されているものも少なくないのが現状である。
【0003】
このような中、ペットボトルの回収率を高めるべく、回収装置が種々提案されている。その回収率を向上するための装置として、例えば、適正なペットボトルかどうかを検査して適正なものであれば、そのペットボトルを圧縮すると共に、ゲーム通信部からゲームデータに接続し、ゲームデータを提供して投入者の興味を高め、ペットボトルの回収率を高めようとするものが提案されている(例えば特許文献1)。
【0004】
また、特定の大型集合住宅等に設置する自動販売機において、「空ペットボトルの回収率」及び/又は「売上金の集計額」に応じて当該設置集合住宅の管理料の支払額を算出し、その表示を行う自動販売機の管理運営方法が提案されている(例えば特許文献2)。
【0005】
また、ペットボトルを使用された状態のまま回収して再生工場に運ぶことは、ペットボトルの容積に対して運搬の手間が多くかかり非効率的であっため、ペットボトルが廃棄される店頭や公共施設等の小規模施設にペットボトル回収装置を設置して、ペットボトルの廃棄時に、再生可能部分とその他の部分を分別し、さらに再生可能部分を細かく裁断してから回収するシステムも提案されている(例えば特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−229438号公報
【特許文献2】特開2003−91770号公報
【特許文献3】特開2008−73964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述のように、使用済みペットボトルのリサイクルに関連して、そのペットボトル製品の自動販売機や設置された施設において、使用済みペットボトルの回収装置を設置し、回収率を向上させるための種々の対策や、ペットボトルの処理工場への回収効率をアップするために回収装置そのものに裁断機能を付加し、裁断してフレーク化して回収する等の対策がとられている。しかしながら、前述した例はいずれも、ペットボトル製品の販売をする側や回収する立場からの対策で、各自動販売機単位あるいは小規模施設における対策に限られたものであり、特に大量消費される学校等公共施設においては、その施設構内全体としてのリサイクルに対するユーザへの意識付けを行って、いかにして回収率を向上させるかという問題があった。
【0008】
本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、所定の構内において各販売手段により販売されて消費されるペットボトル製品を当該構内に設置された使用済みペットボトル回収機により回収すると共に、ユーザに対してその構内における販売数量に対する回収率をリアルタイムに知らしめることができるペットボトルの回収システム及びペットボトル回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前記課題を解決するために、所定の構内で販売されるペットボトル製品の使用済みペットボトルが投入されることにより回収する使用済みペットボトル回収手段と、前記ペットボトル回収手段に回収された使用済みペットボトルの回収数量を集計する回収数量集計手段と、当該構内の各販売手段で販売されたペットボトル製品の販売数量を直接入力又は自動カウントにより集計する販売数量集計手段と、一定期間における前記販売数量に対する前記回収数量の割合により使用済みペットボトルの回収率を演算する演算手段と、前記演算手段により演算した回収率を表示する回収率表示手段と、前記回収された使用済みペットボトルを粉砕してフレーク化するペットボトル粉砕手段を備え、前記ペットボトル回収手段への投入者に構内におけるペットボトル製品の販売数量に対する回収率を表示によりリアルタイムに提供すると共に、その回収されたペットボトルを粉砕手段により粉砕してフレーク化するペットボトルの回収システムである。
【0010】
また、第2の課題解決手段は、前記システムにおいて、使用済みペットボトル回収手段と前記粉砕手段が一体に構成されたものである。
【0011】
また、第3の課題解決手段は、前記システムにおいて、前記回収率表示手段は、前記使用済みペットボトル回収手段に設け、ペットボトルを投入する毎に前記演算手段により演算し、リアルタイムに表示可能としたものである。
【0012】
また、第4の課題解決手段は、前記システムにおいて、前記販売数量のデータは、構内における各販売手段で販売した販売数量を無線又は有線の通信手段により演算手段に伝送されるようにしたものである。
【0013】
また、第5の課題解決手段は、前記システムにおいて、前記使用済みペットボトル回収手段は構内に複数設置され、各々の使用済みペットボトル回収手段は、前記粉砕手段、前記回収数量集計手段、前記回収率演算手段及び前記表示手段を備え、構内に複数設置された他の使用済みペットボトル回収手段に回収された使用済みペットボトルの回収数量は、構内における各販売手段の販売数量と共に、無線又は有線の通信手段を介して入手するようにしたものである。
【0014】
また、第6の課題解決手段は、所定の構内で販売されるペットボトル製品の使用済みペットボトルを回収する使用済みペットボトル回収装置であって、ペットボトル投入口と、投入されたペットボトルを粉砕してフレーク化する粉砕手段と、投入されたペットボトルを検出してカウントし集計する回収数量集計手段と、当該構内の各販売手段で販売されたペットボトル製品の直接入力又は自動カウントにより集計された販売数量を無線又は有線の通信手段を介して取り込む販売数量取込手段と、一定期間における前記販売数量に対する前記回収数量の割合により使用済みペットボトルの回収率を演算する演算手段と、前記演算手段により演算した回収率を表示する回収率表示手段とを備え、前記ペットボトルを投入する毎に、前記演算手段で演算してリアルタイムに前記回収率表示手段により表示可能としたペットボトル回収装置である。
【0015】
また、第7の課題解決手段は、前記ペットボトル回収装置において、前記ペットボトル投入口に設けたペットボトル検知センサと、前記ペットボトル投入口に投入された際に前記検知センサが非ペットボトルを検出した場合にエラー表示を行うエラー表示手段を備えたものである。
【0016】
また、第8の課題解決手段は、前記ペットボトル回収装置において、所定の構内に設置された他のペットボトル回収装置に投入された使用済みペットボトルをカウントした当該他のペットボトル回収装置により集計された回収数量を無線又は有線の通信手段を介して取り込む回収数量取込手段を備え、前記回収数量取込手段によって取り込んだ回収数量をも回収数量集計手段により集計して、前記演算手段により回収率を演算するものである。
【発明の効果】
【0017】
前述したように本発明のペットボトルの回収システム及び装置は、所定の構内において販売されて消費されるペットボトル製品を当該構内に設置された使用済みペットボトル回収手段により回収すると共に、当該回収手段に投入したユーザに対して、当該構内という限られた範囲での販売数量に対する回収率をリアルタイムに表示して知らしめることにより、そのリサイクルへの意識付けを高揚させることができると共に、当該構内で回収されたペットボトルを粉砕機によりフレーク化してその体積を縮小化し、リサイクルの回収効率の向上に貢献することができるペットボトルの回収システムであり、自動販売機等の販売手段の多少や使用済みペットボトル回収手段の多少に関わらず、その構内における全販売合計及び全回収合計に基づいて行うことができ、ペットボトル製品を大量に消費する大きな施設から中小施設の構内まで、広く利用することが可能であるという効果が期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要を説明するためのブロック図
【図2】同実施形態のペットボトル回収機(回収手段)の機能を示すブロック図
【図3】同回収機の概要を示す正面図
【図4】同回収機の概要を示す側面図
【図5】同回収機の機能の処理フロー
【図6】本発明の第2の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要を説明するためのブロック図
【図7】本発明の第3の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要を説明するためのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1に基づいて、本発明の第1の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要について、説明する。
【0020】
図1は、ペットボトル回収システムの概要を示し、1は構内のペットボトル製品等の入荷から販売を管理する販売管理システムであり、ペットボトル製品等を入荷ARし、販売SAするが、このシステムに、例えば構内でペットボトル製品を販売する複数のPOSシステムPS1〜PSnと、複数の自動販売機VM1〜VMnにより、当該構内で販売される販売情報を自動的に入力して、構内における全販売数量を販売数量集計手段2で集計する。ここで、POSシステムPSと自動販売機VMはn台設置した場合の例を示している。
【0021】
3は使用済みペットボトル回収機であり、前述の販売手段により販売されたペットボトル製品を、ユーザUSが使用後投入PIするものであり、この図1の実施形態ではCM1〜CMnのn台のペットボトル回収機を設置した場合の例を示している。この複数のペットボトル回収機3(CM1〜CMn)と前記販売管理システム1は、通信機4を有しており、この通信機4と有線又は無線の通信手段COにより、前述の販売数量と後述するペットボトル回収機3(CM1〜CMn)に投入され計数された回収数量等のデータを相互及び/又は一方に伝送することができるようになっている。
【0022】
ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)は、投入された使用済みペットボトルを検出してその投入数量をカウントする投入計数手段5と、構内の他の場所に設置されたペットボトル回収機3への投入数量を通信機4と通信手段COを介して入手することにより構内における全回収数量を集計する回収数量集計手段6と、販売数量集計手段2で集計された販売数量を通信機4と通信手段COを介して取り込む販売数量取込手段7と、販売数量に対する回収数量の割合からペットボトルの回収率を演算する回収率演算手段8と、その演算された回収率を表示する回収率表示手段9を備えている。
【0023】
ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)は、更に、図2から図4に示すように、使用済みペットボトルを投入する投入口10と、この投入口10に投入されたペットボトルが正しくペットボトルか否かを赤外線センサで検知する検知センサ11と、検知センサ11で検知した結果を判定するペットボトル判定手段12と、ベトボトルでない場合は開かない自動シャッタ手段13と、投入されたペットボトルを粉砕してフレーク化するペットボトル粉砕手段14と、粉砕されたフレークを洗浄するフレーク洗浄手段15と、洗浄されたフレークを容器に収納して回収するフレーク回収手段16と、ペットボトル判定手段12による判定結果を報知する報知手段17を備えている。
【0024】
ここで、報知手段17は、ペットボトル判定手段12による判定結果に基づき、図3に示すように、音声又はエラー警告音による報知を行う音声報知手段17aと、赤色ランプ17bによるエラー表示の報知、青色ランプ17cによるペットボトルである旨の表示の報知を行うようにしており、目が不自由なユーザと耳が不自由なユーザに対応できる装置としている。また、ペットボトルの判定結果の報知は、この報知手段による報知と併せて表示手段9においても表示するようにしても良い。
【0025】
また、ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)は、前述の集計手段、演算手段等の電気回路装置を収納したボックス18を備えており、図4に示すように、通信機4と、表示手段9と、検知センサ11等との間に必要な配線19が施されている。ここで、図示は省略したが、自動シャッタ手段13を駆動する電磁駆動手段や電動手段等が設けられ、必要な配線19が適宜施されている。
【0026】
図4において、15aはフレーク洗浄手段15における給水管を、15bは同排水管を示している。ここで、このフレーク洗浄手段15とペットボトル粉砕手段14とフレーク回収手段16については、詳細は省略するが、その構成に関しては、従来、大小設備に関して種々の提案があり、これらと同様に構成することができる。
【0027】
次に、図5に基づいて、前述のペットボトル回収機3(CM1〜CMn)にペットボトルが投入された場合の制御フローについて説明する。
【0028】
まず、投入口10に使用済みペットボトルが投入された際に、処理S1において検知センサ11が投入を検知すると、ペットボトルかどうかを判定手段12で判定(処理S2)し、ペットボトルである場合は処理S3に進み、前述の報知手段17の青色ランプ17cを点灯すると共に、自動シャッタ手段13を開くように制御してペットボトルはペットボトル粉砕手段14に供給される。更に、処理S4に進んで投入計数手段5により当該ペットボトル回収機3のカウントを行い、次の処理S5では通信機4と通信手段COを介して入手した他のペットボトル回収機3の回収数量(処理S6)取り込んで構内全体のペットボトルの回収数量を集計する。次の処理S7では、販売管理システム1の販売数量集計手段2で集計した(処理S8)構内全体のペットボトル製品の販売数量が通信機4と通信手段COを介して販売数量取込手段7に取り込まれ、次の処理S9で、処理S5で集計した回収数量と処理S7で取り込んだ販売数量に基づき、回収率演算手段8で回収率が演算される。この回収率は、所定の期間(例えば日、週、月単位)毎に集計された数量に基づいて演算されるもので、その集計データは適宜保存されるようになっている。そして、この回収率の演算結果は、次の処理S10で回収率表示手段9に表示されるが、この表示については前述の集計期間に対応したものであり、かつ、ユーザが当該ペットボトル回収機3に投入したペットボトルを集計した結果がリアルタイムに表示される。また、この表示は、複数の期間(例えば日、週、月単位)のものを同時に表示するものであっても良い。
【0029】
前述の処理S2の判定でペットボトルでないと判断した場合は、処理S11及び処理S12に進んで報知手段17により、エラー表示及びエラー警告報知を行う。すなわち、前述の赤色ランプ17bによるエラー表示の報知、音声報知手段17aによる音声又はエラー警告音による報知を行う。
【0030】
次に、図6に基づいて、本発明の第2の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要について、説明する。
【0031】
図6に示す第2の実施形態は、販売管理システム1に、ペットボトルの回収数量集計手段6、ペットボトルの回収率演算手段8及び回収率表示手段9を設けた例である。この例では、販売管理システム1で、構内に設置された各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)により回収された構内全体のペットボトルを集計できるようにしたので、販売管理者が管理システムの端末において、回収数量の把握と回収率の確認を、販売データと共に管理・確認することができる。そして、管理システムに取り込むことにより、販売管理データと共に、日々〜長期間における回収数量と回収率を管理することができる。
【0032】
次に、図7に基づいて、本発明の第3の実施形態におけるペットボトル回収システムの概要について、説明する。
【0033】
図7に示す第3の実施形態は、販売管理システム1に、ペットボトルの回収数量集計手段6、ペットボトルの回収率演算手段8及び回収率表示手段9を設けると共に、各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)には、ペットボトルの回収数量集計手段6及びペットボトルの回収率演算手段8を設けない例である。すなわち、第1、第2の実施形態では、各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)において、構内全体のペットボトルの回収数量集計と回収率演算を行っていたものを、販売管理システム1にて一元処理するようにしたものである。ここでは、各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)には、回収率演算結果取込手段20を設けて、販売管理システム1で演算した回収率を取り込むようにしているが、この場合でも各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)においてペットボトルを投入したユーザは、使用済みペットボトルを投入した当該ペットボトル回収機3にてリアルタイムに回収率を確認することができる。
【0034】
この実施形態においては、第2の実施形態と同様に、販売管理システム1で管理することができると共に、各ペットボトル回収機3(CM1〜CMn)で必要であったペットボトルの回収数量集計手段6及びペットボトルの回収率演算手段8が不要となり、特にペットボトル回収機3の設置数が多い場合には、コストダウンとなる効果がある。
【0035】
なお、ペットボトルのリサイクルにおいては、ペットボトル本体と材質が異なるラベルやキャップの分別が種々考慮されている。例えば、キャップ部の切断と、ラベルカッターによるラベル剥がしを行って、本体をフレーク化するというもの等が、種々提案されている。また、小型のペットボトル回収機では、投入する前に、キャップの切断と、ラベル剥がしを行うことができるようにし、前述の第1の実施形態で説明した図3、図4の構成とすることが望ましい。このような内容について、以上の実施形態では特に構成を明示していないが、適宜採用しうるものである。
【0036】
また、ペットボトルをフレーク化した後におけるリサイクルプラスチック原料としての利用方法によっては、ペットボトルキャブの材料によっては、分別することなく利用することも可能である。すなわち、ペットボトル本体をフレーク化したリサイクルPETペレットを主原料として、一定の割合で非PET材のペレットをブレンドしてプラスチック原料として成形可能であれば、ラベル剥がしのみを行って、キャップは分別することなく投入することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、所定の構内において販売されて消費されるペットボトル製品を当該構内に設置された使用済みペットボトル回収機により回収すると共に、当該回収機に投入したユーザに対して、当該構内という限られた範囲での販売数量に対する回収率をリアルタイムに知らしめてそのリサイクルへの意識付けを高揚させることができると共に、当該構内で回収されたペットボトルを粉砕機によりフレーク化してその体積を縮小化し、リサイクルの回収効率を向上することができるペットボトルの回収システムとして、自動販売機等の販売手段の多少や使用済みペットボトル回収手段の多少に関わらず、その全合計に基づいて行うことができ、ペットボトル製品を大量に消費する大きな施設から中小施設まで、広く利用することが可能である。
【符号の説明】
【0038】
1 販売管理システム
2 販売数量集計手段
3 ペットボトル回収手段(ペットボトル回収機)
4 通信機
5 投入計数手段
6 回収数量集計手段
7 回収数量取込手段
8 回収率演算手段
9 回収率表示手段
10 ペットボトル投入口
11 ペットボトル検知センサ
12 ペットボトル判定手段
14 ペットボトル粉砕手段
15 フレーク洗浄手段
16 フレーク回収手段
17 報知手段
PS POSシステム
VM 自動販売機
CO 通信手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の構内で販売されるペットボトル製品の使用済みペットボトルが投入されることにより回収する使用済みペットボトル回収手段と、
前記ペットボトル回収手段に回収された使用済みペットボトルの回収数量を集計する回収数量集計手段と、
当該構内の各販売手段で販売されたペットボトル製品の販売数量を直接入力又は自動カウントにより集計する販売数量集計手段と、
一定期間における前記販売数量に対する前記回収数量の割合により使用済みペットボトルの回収率を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算した回収率を表示する回収率表示手段と、
前記回収された使用済みペットボトルを粉砕してフレーク化するペットボトル粉砕手段を備え、
前記ペットボトル回収手段への投入者に構内におけるペットボトル製品の販売数量に対する回収率を表示によりリアルタイムに提供すると共に、その回収されたペットボトルを粉砕手段により粉砕してフレーク化することを特徴とするペットボトルの回収システム。
【請求項2】
前記使用済みペットボトル回収手段と前記粉砕手段が一体に構成された請求項1に記載のペットボトルの回収システム。
【請求項3】
前記回収率表示手段は、前記使用済みペットボトル回収手段に設け、ペットボトルを投入する毎に前記演算手段により演算し、リアルタイムに表示可能とした請求項1又は2に記載のペットボトルの回収システム。
【請求項4】
前記販売数量のデータは、構内における各販売手段で販売した販売数量を無線又は有線の通信手段により演算手段に伝送されるようにした請求項1〜3に記載のペットボトルの回収システム。
【請求項5】
前記使用済みペットボトル回収手段は構内に複数設置され、
各々の使用済みペットボトル回収手段は、前記粉砕手段、前記回収数量集計手段、前記回収率演算手段及び前記表示手段を備え、
構内に複数設置された他の使用済みペットボトル回収手段に回収された使用済みペットボトルの回収数量は、構内における各販売手段の販売数量と共に、無線又は有線の通信手段を介して入手するようにした請求項2〜5に記載のペットボトルの回収システム。
【請求項6】
所定の構内で販売されるペットボトル製品の使用済みペットボトルを回収する使用済みペットボトル回収装置であって、
ペットボトル投入口と、
投入されたペットボトルを粉砕してフレーク化する粉砕手段と、
投入されたペットボトルを検出してカウントし集計する回収数量集計手段と、
当該構内の各販売手段で販売されたペットボトル製品の直接入力又は自動カウントにより集計された販売数量を無線又は有線の通信手段を介して取り込む販売数量取込手段と、
一定期間における前記販売数量に対する前記回収数量の割合により使用済みペットボトルの回収率を演算する演算手段と、
前記演算手段により演算した回収率を表示する回収率表示手段とを備え、
前記ペットボトルを投入する毎に、前記演算手段で演算してリアルタイムに前記回収率表示手段により表示可能としたことを特徴とするペットボトル回収装置。
【請求項7】
前記ペットボトル投入口に設けたペットボトル検知センサと、
前記ペットボトル投入口に投入された際に前記検知センサが非ペットボトルを検出した場合にエラー表示を行うエラー表示手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載のペットボトル回収装置。
【請求項8】
所定の構内に設置された他のペットボトル回収装置に投入された使用済みペットボトルをカウントした当該他のペットボトル回収装置により集計された回収数量を無線又は有線の通信手段を介して取り込む回収数量取込手段を備え、
前記回収数量取込手段によって取り込んだ回収数量をも回収数量集計手段により集計して、前記演算手段により回収率を演算することを特徴とする請求項6又は7に記載のペットボトル回収装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−92844(P2011−92844A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248273(P2009−248273)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(509140412)株式会社S−company (2)
【Fターム(参考)】