説明

手の圧力を感知するステアリングホイール

【課題】警報および入力を可能にするために、ステアリングホイール上の運転者の手の存在および/または位置を識別するためのシステムを提供する。
【解決手段】ステアリングホイールと、ステアリングホイールに設置された複数の圧力感知センサと、制御ユニットとを含む車両安全システムに関する。圧力感知センサは、ステアリングホイールの別々の領域に設置されてよい。圧力感知センサは、運転者の手が、複数の圧力感知センサのうちの1つまたは複数のセンサに関連したステアリングホイールのそれぞれの領域上を押しているかどうかを判定することができる。制御ユニットは、運転者の両手のうちの少なくとも一方が、所定の時間の間にステアリングホイールのある領域の上を押しているかどうかを判定するように構成またはプログラムされてよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2010年4月2日に出願した米国仮特許出願第61/320,588号の優先権および利益を主張するものである。
【0002】
本発明は、一般に、ステアリングホイールの分野に関する。より詳細には、本発明は、ステアリングホイール上の運転者の手の存在を感知するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来のステアリングホイールは、車両運転中の運転者の手の位置を検出する能力を持たない。正常な運転条件では、安全標語「ホイールを握り、道路を注視し、運転に集中する」にしたがって、車両を十分に安全管理するために、両手がステアリングホイール上にあるべきである。
【0004】
最近、運転者の気を散らす可能性があるものの数が増加した。携帯型電子機器(例えば、携帯電話、mp3プレーヤなど)の到来と共に、運転者に、ステアリングホイールにある彼らの手を使用するように促すかまたは誘惑する多くの電子的娯楽が存在する。例えば、そのような携帯型電子機器は、携帯電話をかけるために手でダイヤルすることもしくは電話番号を選択すること、または伝言を手で書くことおよび/または電子メールに返信すること、またはどの歌を添付のMP3プレーヤで演奏するかを選択することを必要とする可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
他の車両ベースシステムおよびステアリングホイールベースシステムのための車両ベースの警報および入力を可能にするために、ステアリングホイール上の運転者の手の存在および/または位置を識別するためのシステムを提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によれば、車両安全システムは、ステアリングホイールと、ステアリングホイールに設置された複数の圧力感知センサと、制御ユニットとを含む。圧力感知センサは、ステアリングホイールの別々の領域に設置されてよい。圧力感知センサは、運転者の手が、複数の圧力感知センサのうちの1つまたは複数のセンサに関連する、ステアリングホイールのそれぞれの領域の上を押しているかどうかを判定することができる。制御ユニットは、運転者の両手のうちの少なくとも一方が、所定の時間の間にステアリングホイールのある領域の上を押しているかどうかを判定するように構成またはプログラムされてよい。
【0007】
一実施形態によれば、車両のステアリングホイールは、ステアリングホイールに設置された複数の圧力感知センサを含む。圧力感知センサは、ステアリングホイールの別々の領域に設置されてよく、それにより圧力感知センサは、運転者の手が、複数の圧力感知センサのうちの1つまたは複数のセンサに関連する、ステアリングホイールのそれぞれの領域の上を押しているかどうかを判定することができる。
【0008】
本例の上記およびその他の特徴、態様、および利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および以下に簡単に説明される図面に示される添付の例から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一例による、手の圧力感知を有するステアリングホイールを示す車両内部の等角図である。
【図2A】一例による、手の圧力感知を有するステアリングホイールの正面図である。
【図2B】別の一例による、手の圧力感知を有するステアリングホイールの正面図である。
【図3】3−3線に沿って取られた図2Aのステアリングホイールの断面図である。
【図4】一例による、圧力センサを備えるステアリングホイールをモニタする方法の流れ図である。
【図5】別の一例による、圧力センサを備えるステアリングホイールをモニタする方法の流れ図である。
【図6】一例による、手の圧力感知を有するステアリングホイールのための加熱システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
圧力感知材料をステアリングホイールの革/発泡体など、ステアリングホイールの下張り(underlay)の下に配置することによって、または圧力感知材料をステアリングホイールの下張りの中に組み入れることによって、ステアリングホイール上の手の数およびそれらの手が置かれる場所を検出することが可能となる。
【0011】
ステアリングホイールは、複数のゾーンに分離されうる。例えば、ステアリングホイールは、4ゾーン−上リム部、下リム部、左手部および右手部を含む4スポーク設計を有することができる。運転者の片手または両手でステアリングホイールを握る運転などによって、1つまたは複数のゾーン内のステアリングホイールのリム上で圧力が検出されると、接触点が識別されうる。車両の設定を使用して、安全運転状態を達成するために、最小の接触点の数がプリセットされうる。
【0012】
本明細書で説明される特徴は、車両安全システムの一部であってよく、車両安全システムは、ステアリングホイール、1つまたは複数の圧力感知センサ、および制御ユニットを含んでよい。制御ユニットは、圧力感知センサから信号を受けるステップ、メッセージを介して記録されるかまたは送られる情報を出力するステップ、および/または命令を加熱装置などの装置に供給するステップなど、本明細書で説明されるステップおよび特徴を実施するように構成またはプログラムされうる。例えば、制御ユニットは、本明細書で説明されるステップおよび特徴のためのプログラミングを含む不揮発性メモリを備えるCPUであってよい。
【0013】
例えば、熟練した経験の深い運転者は、ただ1つの接触点を要求するように制御システムまたは制御ユニットを設定することができるであろうし、一方、電子装置に伴う誘惑をより受けやすいであろう若い未熟な運転者の両親は、それぞれの手の接触点に対応する、ステアリングホイールの左手側および右手側の接触点など、2つの接触点を要求するように、システムを設定することができるであろう。
【0014】
制御ユニットまたは制御システムが、センサを使用して運転者の両手によるステアリングホイール上の接触を探索するように設定されるとき、片方の手がステアリングホイールから引き上げられるたびに、制御システムが常に警報を鳴らすことのないように、時間ベースのアルゴリズムが、片方の手がホイールに接触していない時間の長さを確定するために使用されてよい。そのような時間の閾の長さは、例えば、1〜10秒または1〜5秒または他の期間であってよく、車両内の変速機の種類に基づく可能性がある。例えば、自動変速機は、OEMによってプリセットされうる、より短い閾の期間を使用することができ、一方、(ステアリングホイールに装着されたシフタのない)マニュアルシフト変速機に対しては、ギヤをシフトするために片方の手を使うことが必要であるので、より長い閾の期間が設定されてよい。
【0015】
制御システムに対するそのような期間が経過して、手がステアリングホイールと接触していることが検出されないならば、システムは、フィードバックを使用して、運転者および他の車両搭乗者に警告することができる。そのようなフィードバックは、例えば、警報音、警報音声、警告光、物理的なホイールベースの振動装置を使用するホイール振動、および当業界で使用される他の形のフィードバックであってよい。また、長期間の間手がホイール上に検出されないならば、車両を減速させるステップ、事実を記録し、電子メールで親または車両の持ち主に報告するように車両をプリセットするステップ、または自動的に車両システムに接続されているラジオを切るかもしくは車両システムに接続されている他の電子装置の接続を切るステップなど、さらなるステップが使用されてよい。
【0016】
エアバッグの展開に至る時点においては、両手がステアリングホイール上にあることが好ましい。制御ユニットまたは制御システムは、ステアリングホイール上の運転者の手の存在に関する経時的(historical)データを記録することができるか、または、そのようなデータが、拘束制御モジュール(RCM)/ブラックボックスなど、車両システムによって記録されうる。事故の場合は、このデータが、車両の制御の程度を示すために使用されうる。
【0017】
別の例によれば、期間はまた、車両速度に関連してよく、車両の速度が変化するのにつれて変更されてよい。その結果、車両速度が増加するのにつれて、より多くの手の接触が、ホイール上に必要となる。例えば、車両の制御システムは、車両が運動しているときに、手がステアリングホイール上に存在しないかどうかを検出するためのセンサと共に使用されてよい。そのような状況では、制御ユニットは、フィードバックが供給されるかまたは動作が取られる前の、例えば1〜2秒の十分短い期間内に、閾の期間を与えることができる。車両が移動しており、第1の初期期間の後に手が検出されないならば、例えば、警報音または警報音声が使用されるなど、フィードバックが運転者に供給されうる。別の期間がフィードバック後に経過した後、車両の運転操作に介入するステップなど、より立ち入ったステップが取られてよい。そのような第2の期間は、例えば、1〜60秒、1〜30秒、1〜20秒、1〜10秒、1〜5秒、1〜2秒であってよい。第2の期間の経過後に使用されるべきより立ち入ったステップは、例えば、車両の運転操作に介入するステップを含んでよい。車両の運転操作に介入するステップは、例えば、車両を減速するステップ、ハザード警告光およびもしくはホーンシステムを作動させるステップ、ならびにまたは運転者に問題がないかどうかを、会話によって判断することができる緊急サービスまたは携帯電話ベースのサービスオペレータ(例えばOnStar(登録商標))にダイヤルするステップを含むことができる。
【0018】
上で説明したように、期間はまた、車両速度と関連してよく、車両の速度が変化するのにつれて変更されてよい。例えば、50マイル/時間(80.5km/時間)を超える速度においては、ギヤチェンジはあまり必要でなく、より長い、運転者の手とホイールとの間の接触時間が期待される。反対に、車両が静止しているときは、手の接触は全く必要でない。
【0019】
ステアリングホイール上に手が存在しないことが検出されることは、機能低下した運転者の証拠として取られてよい。例えば、ステアリングホイール上に手が存在しないことまたは片方の手だけが存在することは、注意散漫の運転者、居眠り運転者、酒酔い運転者、または心臓麻痺、脳卒中、もしくは発作など、医学的症状にさいなまれている運転者を示している可能性がある。速やかな緊急措置を取ることが、そのような状況において、とりわけ重要である。
【0020】
別の例では、手の検出の情報が、例えば、運転動作がどれほど強引であるかを判定するために、ステアリングホイール角度センサ、ヨーレートセンサおよび車両速度センサからの出力など、他の車両情報と組み合わされてよい。過度に強引なまたは異常な運転動作は、運転者が、もはや車両を制御していないことを示している可能性がある。そのような状況では、より立ち入ったステップが取られてよい。
【0021】
別の例では、ステアリングホイール上の手の存在および位置を特定するシステムが、加熱されたステアリングホイールシステムと共に使用されてよい。手の接触点が、手が存在する場所だけステアリングホイールを局部的に加熱するために使用されてよく、ステアリングホイールのリム全体を加熱する場合より速く加熱することが可能になる。そのようなシステムはまた、運転者の手で握られているステアリングホイールの部分だけを加熱することによって、より効率的な加熱システムを提供する。
【0022】
加熱要素設計内の別個の加熱ループが、上で説明したような、ステアリングホイールの4つのゾーンなど、ステアリングホイールのそれぞれの感知ゾーンのために提供されてよい。別個のループのすべてが加熱サーモスタットの温度読み取りゾーン内を通ることができ、それにより、温度は、電子またはバイメタルの加熱制御器によって制御されうる。電子制御ユニットまたは回路は、加熱されるホイールがスイッチオンされたかどうかの入力に基づいて、および運転者の手がどこに置かれているかに基づいて、運転者の手で触れられているゾーンにより高い優先度を与えることなどによって、種々のゾーンまたは加熱ループへの電流にいかに優先順位をつけるかを判断することができる。加熱される部分に優先順位をつけること、または接触されている部分もしくはゾーンだけを加熱することによって、加熱可能面積の量を縮小することができ、同じ合計電流をより小さいヒータ回路に導くことによってより速い加熱曲線または加熱応答を達成することができ、それにより、運転者の手が置かれているゾーンにおけるステアリングホイールの加熱速度が改良される。
【0023】
図1は、ステアリングホイール20を含む車両のコックピットのインテリア10の一例を示す。運転者は、車両を運転するときに普通になされるように、ステアリングホイール20を回転させて車輪を旋回させ、所望の方向に車両を操舵することができる。また、ステアリングホイール20は、容易に運転者の手が届く範囲に設けられたスイッチまたはボタンなど、種々の制御装置を含むことができる。そのような制御装置は、車両オーディオシステムのため(音量、チューニング、モードなどを制御するためなど)、車両の照明(オーバヘッド照明、ヘッドライトなど)のため、電話のため、またはクルーズコントロールなど、他の制御装置のためのものであってよい。また、オーディオシステム、気候システム、照明システムまたは他のシステムなどのシステムのための制御装置が、車両のダッシュボードまたは中央コンソールの上など、車両内のどこかに設けられてよい。
【0024】
図2Aおよび図2Bは、ステアリングホイール20の例を示す。そのようなステアリングホイール20は、1つまたは複数のスポーク24を備える外部リングまたはリム26に接続された中央ハブ22を含むことができる。ハブ22は、車両のステアリングコラムと結合されてよい。運転者は、外側のリム26を握ることによって、ステアリングホイール20を旋回させることができる。ステアリングホイール20は、図2Aの例に示すように、4スポークのステアリングホイールであってよい。別の例では、ステアリングホイール20は、図2Bの例に示すように、3スポークのステアリングホイールであってよい。他の例では、ステアリングホイール20は、異なる数または配置のスポークを有することができる。
【0025】
ステアリングホイール20の外側のリム26は、外側のリム26上の手の位置または存在を感知するためのセンサを備える複数のサブゾーンまたは領域に分割されてよい。図2Aの例に示すように、ステアリングホイール20は、上リム部30、下リム部32、左手部34、右手部36に分割されてよい。そのような30、32、34、36の部分はまた、ゾーンと呼ばれてよい。感知システムが、一般に、図2Aに示す4スポークのステアリングホイール20の実施形態を参照して説明されるが、ステアリングホイール20および感知ゾーンの他の構成が可能である。例えば、ステアリングホイール20は、図2Bの例に示すように、上左部31、上右部33、下左部35、および下右部37に分割されてよい。4ゾーンが、ステアリングホイールの外側のリム26など、ステアリングホイール上の手の位置を適切に特定するために十分な分解能をもたらすために好ましい。しかし、他の実施形態では、ステアリングホイール20は、手の位置をより正確に特定するためにより多くのゾーンに分割されてよく、そのような部分またはゾーンは、ステアリングホイールのリム26以外の部分に設置されてよい。例えば、ステアリングホイール20は、スポーク24またはハブ22の上など、他の部分にセンサを含むことができる。さらに他の例では、ステアリングホイール20は、ステアリングホイールにおいてより少ない構成部品を使用するために、3以下のゾーンに分割されてよい。
【0026】
ステアリングホイール20は、金属(例えば、鋼、マグネシウム、もしくはアルミニウムなど)、ポリマー、木、または強化ポリマー(例えば、繊維強化ポリマー、粒子強化ポリマーなど)などの複合材料など、比較的剛性の材料から形成された電機子40を含むことができる。そのような電機子40は、フレーム、シェル、ベース、または当業界で使用される他の電機子形状の形で提供されうる。電機子40は、ステアリングホイール20に対する強度および形状を提供することができる。
【0027】
電機子40が中空体であるならば、電機子40は、ポリウレタン発泡体または他の適切な材料など、音響ダンピング材料41で埋められてよい。加えて、電機子40は、ポリマー、発泡体、木など、外側のリム26のメインボディ43をもたらす別の材料で取り囲まれてよい。
【0028】
電機子40は、少なくとも部分的には電機子40を覆う被覆(covering)または外皮(skin)42で覆われてよい。外皮42は、ステアリングホイール20に対して美的に心地よい外装を提供するように構成されてよい。また、外皮42は、運転者の快適さを改善するために、ステアリングホイール20の外側に、人間工学的に心地よい層を付加するように構成されてよい。一例によれば、外皮42は、射出成形のポリウレタン材料から形成されてよい。他の実施形態によれば、外皮42は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TEO)、熱可塑性オレフィン(TPO)、ゴム、または任意の他の適切な材料など、多種多様な他の成型材料から形成されてよい。他の例によれば、外皮42は、革、織物、ポリマー材料など、電機子の周囲に包まれる膜またはシートであってよい。他の例によれば、外皮42は、木、炭素繊維複合材料など、全体的に剛性の材料から形成された積層体(laminate)のシェルであってよい。発泡体などの下張り材料が、運転者の人間工学的快適さをさらに増すために、外皮42の下に設けられてよい。ステアリングホイール20は、(革または木などの)材料から形成されたアップリケ、別個の裏カバー、スイッチ、ベゼルなど、ステアリングホイール20と結合された、さらなる構成部品を有してよい。
【0029】
ステアリングホイールのゾーン30、32、34および36のそれぞれが、センサ50を含むことができる。そのようなセンサ50は、例えば、電機子40(またはメインボディ43)と外皮42との間に設けられた圧力感知材料であってよい。そのような圧力センサ50は、圧力センサ50に隣接した、ステアリングホイール20の領域を握っている手で生じた圧力を感知するように構成されてよい。例えば、ステアリングホイール20は、ステアリングホイール20の外周周りの外側のリム26上に配列され、4つのゾーン、30、32、34および36に対応して設置された4つのセンサ50を含むことができる。他の実施形態では、ステアリングホイール20は、より多いかもしくはより少ない数のゾーン、およびより多いかもしくはより少ない数のセンサ50を含んでよい。センサ50の数を増すことで、ステアリングホイール20上の運転者の手の位置が感知されうる精度を高めることができる。センサ50は、図では、ステアリングホイール20の外側のリム26上に設置されているように示されるが、他の実施形態では、運転者の手の位置をより一層正確に感知するために、そのようなセンサが、スポーク24上またはハブ22上など、他の位置において外皮42の下に設けられてよい。
【0030】
そのような圧力センサが、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2011年3月30日に出願した米国出願第13/076,226号に記載されている。米国出願第13/076,226号に記載されるように、そのような圧力センサは、全体的に対称的な層状の関係(例えば、圧力感知材料の各側部に配置されたキャリアシート、導体、および電極)に構成された、キャリア材料、導体、電極、および圧力感知材料のシートを含んでよい。キャリアシート、導体、電極、および圧力感知材料は、動的な衝突事象の間に予期される力にしたがって、センサの導電特性または電気的特性を変えるように、選択的に構成されてよい。
【0031】
米国出願第13/076,226号に記載されるように、そのような圧力感知材料は、その上に作用する力または圧力に応答して抵抗または導電特性/電気的特性を変えるように構成されてよい。より詳細には、圧力感知材料は、力または圧力が存在しないときに実質的に断路器(isolator)として振る舞うことができ、存在する力または圧力が大きくなるにつれて抵抗が減少する。小さい力と大きい力との間で、圧力感知材料は、力または圧力に対して予測可能な挙動で応答し、力が大きくなるにつれて抵抗が減少する。圧力感知材料は、例えば、カーボンナノチューブの導電性ポリマーであってよい。圧力感知材料は、2次元もしくは3次元のインクジェット印刷もしくはスクリーン印刷などの印刷プロセス、蒸着、またはエッチング、写真蝕刻、もしくはフライス加工などの従来のプリント回路技術によって、電極のうちの1つに張り付けられてよい。グラフェンまたはグラフェン導電性ポリマーの圧力感知材料など、より小さい粒子サイズの圧力感知材料が使用されるので、圧力感知材料はまた、蒸着など、従来のプリント回路技術を介して張り付けられてよい。他の例示的実施形態によれば、圧力感知材料は、銀または銅などの導体でドープされたシリセンポリマー材料であってよい。他の例によれば、圧力感知材料は、ファウラー−ノルトハイム・トンネル(Fowler-Nordheim tunneling)を使用する可変抵抗の圧力感知材料である量子トンネル複合材料(QTC)であってよい。QTCは、英国Brompton−on−SwaleのPeratech(www.peratech.com)によって商品として製造される材料である。センサ内のQTC材料は、圧力または力が加えられていないときには、導電性粒子が導通するにはあまりに離れているので絶縁体として作用することができるが、圧力(または力)が加えられると、導電性粒子が他の導電性粒子の近くに移動し、それにより、電子が絶縁層を通過することができ、絶縁層を変化させてセンサの抵抗を変化させる。したがって、センサ内のQTCの抵抗は、センサに作用する力または圧力の関数である。
【0032】
圧力感知材料は、外皮42の下に隠すことができ、それゆえ、外皮42の美的または人間工学的機能を妨げないので、圧力感知材料は、ステアリングホイール20上の手の位置を特定するためのセンサ50として望ましい。さらに、圧力センサ50は、運転者の手がたとえ、容量センサなどの別の種類のセンサを妨げる可能性のある手袋など、衣類で覆われているとしても、ステアリングホイール20上の手の存在を感知することができる。
【0033】
外皮42は、外側のリム26上で内側に向く力を与える、比較的堅い膜または材料であってよい。外皮42の張力によって生じるこの初期の力は補償可能であり、システムは、この力を無視して運転者の手によって生じた圧力だけを感知するように、較正または零点調整されうる。
【0034】
ステアリングホイール上の運転者の手の存在および位置を特定することで、運転の癖をモニタし、運転者にフィードバックまたは警告を供給するために使用されうる。センサ50は、図1の例に示すように、センサ50からデータを受けて他の視覚、オーディオもしくは他の機能の信号、またはフィードバック機構を作動させることができる制御ユニットまたは処理システム52と結合されてよい。
【0035】
図4および図5は、ステアリングホイール上の手の存在および位置をモニタする方法の流れ図の例を示す。図4および図5の例において実施されるステップは、本明細書で説明されるステップを含むプログラミングを有する不揮発性メモリを備えるCPUなど、車両内の制御ユニットによって実行されてよい。そのような制御ユニットは、車両安全システムの中に含まれてよい。これらの例示的方法を使用するシステムは、ステアリングホイール20上に片手または両手のいずれかを必要とするようにプリセットされてよい。例えば、システムは、経験の深い運転者に対して(やはり2点が好ましいとしても)1つの接触点を必要とするように設定されてよいが、システムは、若いかまたは未熟な運転者に対して2つの接触点を必要とするように設定されてよい。
【0036】
図4は、システムがステアリングホイール上に片方の手を必要とするように設定されている、ステアリングホイール上の手の存在および位置をモニタする方法の流れ図の例を示す。ステップ60で、センサは、少なくとも1つのゾーンが活性化されているかどうかを判定するためにチェックされる。ゾーンが活性化されていないならば、ステップ62で時間遅延が始まる。ステアリングホイール上に手が存在しないときは、運転者は、最小限の車両の制御をしているので、そのような時間遅延は、比較的短くなりうる(例えば、1〜5秒、1〜2秒、2秒、または1秒など)。ステップ62で時間遅延の終わりに、ステップ84でゾーンのうちの1つが活性化されるかどうかを判定するために、センサの出力が再びチェックされる。運転者が、最初の時間遅延が切れるときにステアリングホイール上に手を置いていないならば、ステップ66で第1の警報システムが開始される。
【0037】
警報システムは、例えば、音で警報するステップ、音声で警報するステップ、物理的なホイールに基づく振動装置を使用してホイールを振動させるステップなど、ステアリングホイール上に両手を置くように運転者を促すための種々の方法を使用することができる。ステップ68で、第2の時間遅延が、第1の警報システムが活性化されている間に始まることができる。第2の時間遅延もまた、例えば、1〜5秒、1〜2秒、2秒、または1秒など、比較的短くなりうる。ステップ70で第2の時間遅延の終わりに、少なくとも1つのゾーンが活性化されたかどうかを判定するために、センサの出力が再びチェックされる。ステップ70でこのチェックが失敗したならば、長い期間、運転者がステアリングホイール上に手を置かなかったことを表し、車両の運転操作に介入するステップを含むことができる第2の警報システムが、ステップ72で開始されてよい。
【0038】
第2の警報システムは、長期間の間車両を減速させるステップ、車両のホーンを鳴らすステップ、または緊急サービスもしくは携帯電話ベースのサービスオペレータにダイヤルするステップを含むことができる、車両の運転操作に介入するステップなど、第1の警報システムより徹底したステップを取ることができる。そのような状況においては、運転者が医学的または他の緊急事態におちいっているかどうかを判定するために、オペレータまたは救急隊員が、そのような状況における運転者と交信することができる。ステップ74で、ステアリングホイールの角度センサ、ヨーレートセンサおよび車両速度センサからの出力など、他の車両センサからのデータが収集されてよい。そのような付加的なデータは、運転動作がどれほど強引であるかを判定するために使用されてよい。過度に強引なまたは異常な運転動作は、運転者が、もはや車両を制御していないことを示している可能性がある。そのような状況では、車両のエンジンを切るステップなど、より立ち入ったステップが取られてよい。ステップ76で、システムからのデータが、拘束制御モジュール(RCM)/または「ブラックボックス」などの記憶装置の中に記録されうる。チェックが完了した後で、プロセスは、ステップ60に戻ることなどによって、運転者を継続的にモニタすることを繰り返すことができる。
【0039】
図5は、システムがステアリングホイール上に両手を必要とするように設定されている、ステアリングホイール上の手の存在および位置をモニタする方法の流れ図の例を示す。ステップ80で、システムは、図4を参照して説明されたように、少なくとも片方の手がステアリングホイール上に存在するかどうかを最初にチェックするように構成されうる。少なくとも片方の手がステアリングホイール上に存在するならば、センサが、2つのゾーンが活性化されているかどうかを判定するためにチェックされる。2つのゾーンが活性化されていないならば、ステップ82で最初の時間遅延が開始する。時間遅延は、ユーザもしくは車両の所有者(親など)によって設定されてよく、または車両の速度、変速機の種類、地形、道路の種類など、異なる基準を使用して自動的に決定されてよい。
【0040】
ステップ84で最初の時間遅延の終わりに、2つのゾーンが活性化されているかどうかを判定するために、再び、センサの出力がチェックされうる。運転者が、最初の時間遅延が切れるときにステアリングホイール上に両手を置いていないならば、ステップ86で第1の警報システムが開始されうる。警報システムは、例えば、音で警報するステップ、音声で警報するステップ、物理的なホイールに基づく振動装置を使用してホイールを振動させるステップなど、ステアリングホイール上に両手を置くように運転者を促すための種々の方法を使用することができる。ステップ88で、第2の時間遅延が、第1の警報システムが活性化されている間に始まることができる。ステップ90で第2の時間遅延の終わりに、2つのゾーンが活性化されているどうかを判定するために、再び、センサの出力がチェックされる。このチェックが失敗したならば、長い期間両方の手がステアリングホイール上に置かれていなかったことを表し、ステップ92で第2の警報システムが開始されてよい。第2の警報システムは、長期間の間車両を減速させるステップ、ラジオを自動的に切るステップ、または車両のデータを記録して電子メールで親に事実を報告するステップなど、第1の警報システムより徹底したステップを取ることができる。ステップ94で、システムからのデータが、拘束制御モジュール(RCM)/または「ブラックボックス」などの記憶装置の中に記録されうる。チェックが完了した後で、プロセスは、運転者を継続的にモニタすることを繰り返すことができる。
【0041】
また、本明細書で説明されたセンサ50および制御システムは、ステアリングホイール加熱システム100と組み合わせて使用されてよい。例えば、センサ50は、加熱システム100が、運転者の手の位置を特定し、運転者の手がステアリングホイールと接触している領域またはゾーンだけを加熱すること、または電気を運転者の手で接触されているゾーンに優先させることなどによって、運転者の手に隣接するステアリングホイールのリム26の部分だけを局部的に加熱することを可能にする。
【0042】
図6の例に示すように、加熱システム100は、リム26上に複数の加熱ループまたは加熱ゾーン102を含むことができる。各ループ102は、ステアリングホイール20のセンサゾーンのうちの1つ(図2Aの例に示されるゾーン30、32、34、36など)に対応する。加熱ループ102の数および配置は、センサゾーンの数および配置に応じて変わってよい。別個のループ102のそれぞれが、サーモスタット104と結合されてよい。個々のループ102の温度は、車両の電気システムなど、電源108から電力を取る加熱制御器106(電子またはバイメタル制御器)で制御されうる。制御器106は、電子回路または制御ユニットを使用して、加熱システム100の状態(例えば、加熱システムがスイッチを入れられているかまたは切られているか)、およびセンサ50によって特定される、外側のリム26上の運転者の手の位置に基づいて、ループ102に加える熱を決定することができる。
【0043】
運転者の手の位置を特定することによって、加熱システム100は、リム26の、運転者の手が置かれている部分だけを加熱するか、またはそれらの部分の近くを加熱することができる。加熱可能面積の量を縮小することによって、同じ合計電流をより小さいヒータ回路に導くことで、より速い加熱曲線または加熱応答が達成可能であり、その結果、手が置かれているゾーンにおけるステアリングホイールの加熱速度が改良される。
【0044】
システムは、ステアリングホイール上への片手または両手の接触を測定するために、圧力感知材料を使用するように、上で説明されているが、他の実施形態では、異なる感知手段が使用されてよい。例えば、ステアリングホイール上の手の存在および位置が、上で論じたように、容量または抵抗ベースのセンサを用いて検出されうる。
【0045】
システムは、ステアリングホイールの周りの複数のゾーンを画定する複数の別々のセンサを有するように、上で説明されているが、別の例示的実施形態によれば、ステアリングホイール20は、外側のリム26全体に沿って延びる単一のセンサ50(例えば、外皮42の下に配置される)を含んでよい。センサ50は、複数の接触点の位置を感知することができるように構成されてよい。処理システム52は、今度は、ステアリングホイール20上の片手または両手の存在および位置を特定するために、センサ50からの信号を解釈するように構成されてよい。
【0046】
センサ50は、処理システム52への2値信号(例えばハンズオンまたはハンズオフ)を供給するように構成されてよいか、またはステアリングホイール20に加えられた圧力の大きさ、ステアリングホイール上の圧力の変化の速さなどを表す、処理システム52へのアナログ信号を供給することができる。センサ50がアナログ信号を供給するならば、処理システム52は、例えば、ステアリングホイール上の圧力がゆっくりと降下したことを示す信号に比べて、ステアリングホイール上の圧力が急速に降下したことを示す信号に対して異なって反応するように構成されてよい。接触点のうちの1点において急速に降下した圧力は、意図的な動作(例えば、携帯電話に出るため、ラジオ局を変えるため、ギヤをシフトするためなど)で、手が、比較的速やかにステアリングホイール20から離れたことを示すものと解釈されてよい。対照的に、1点または2点の接触点においてゆっくりと降下する圧力は、手が、ステアリングホイールからゆっくりと離れたことを示すものと解釈されてよく、そのことは、居眠り運転者、酒酔い運転者、医学的症状にさいなまれている運転者などによるものである可能性がある。処理システム52は、持続期間が所定の限度を超えたならば、手がステアリングホイールから離れた速さに基づいて、異なる警報応答を次に開始するように構成されてよい。
【0047】
本明細書で使用される際、用語「およそ(approximately)」、「約(about)」、「実質的に(substantially)」、および同様の用語は、本開示の主題が関連する技術分野の標準的な技術者によって認知されている一般的な使用法と一致する広い意味を有することが意図されている。これらの用語が、これらの特徴の範囲を、提供された詳細な数値の範囲に限定することなく、説明され特許請求されたある特徴の記述を可能にすることが意図されていることを、この開示を精査する当業者には理解されたい。したがって、これらの用語は、説明され特許請求された主題の、ごくわずかのまたは重要度の低い変更または改変が、添付の特許請求の範囲の中で記載された本発明の範囲内にあるとみなされることを示すものと解釈されるべきである。
【0048】
種々の実施形態を説明するために本明細書で使用された用語「例示的(exemplary)」は、そのような実施形態が、可能な実施形態の可能な例、表現、および/または図解である(および、そのような用語は、そのような実施形態が、必然的に特別なまたは最高の例であることを暗示することを意図していない)ことを示すことが意図されていることに留意されたい。
【0049】
本明細書で使用される用語「結合された(coupled)」、「接続された(connected)」などは、2つの要素(member)を互いに直接にまたは間接につなぎ合わせることを意味する。そのようなつなぎ合わせは、安定的(例えば、永久的)であってよく、または可動(例えば、可撤去または可解除)であってよい。そのようなつなぎ合わせは、2つの要素、または2つの要素および任意の付加的な中間要素が、互いに1つの単体として一体的に形成されて、または2つの要素、または2つの要素および任意の付加的な中間要素が、互いに取り付けられて達成されてよい。
【0050】
要素の位置に対する本明細書での言及(例えば、「頂部の(top)」、「底部の(bottom)」、「上の(above)」、「下の(below)」など)は、単に、図における種々の要素の位置付け(orientation)を説明するために使用される。種々の要素の位置付けが、他の例示的実施形態によって変わる可能性があること、およびそのような変化が、本開示によって包含されることが意図されていることに留意されたい。
【0051】
種々の例示的実施形態に示されるステアリングホイールに対する圧力感知システムの構造および配置は、単なる例であることに留意することが重要である。本開示においてごくわずかの実施形態が詳細に説明されたが、本明細書で説明された主題の新規な教示および利点を著しく逸脱することなく、多くの変更(例えば、サイズ、寸法、構造、形状および種々の要素の比率、パラメータの値、装着の配置、材料の使用、色、向きなどにおける変更)が可能であることを、本開示を精査する当業者は、容易に理解するであろう。例えば、一体的に形成されるように示された要素が、複数の部品または要素で構築されてよく、要素の位置が、反転されるかまたはその他の形で変更されてよく、個々の要素または位置の性質または数が改変または変更されてよい。任意のプロセスまたは方法のステップの順番または順序が、代替の実施形態によって、変更されるかまたは順序を変えられてよい。また、本実施形態の範囲を逸脱することなく、他の置き換え、修正、変更および省略が、種々の例示的実施形態の設計、操作条件および配置においてなされてよい。
【符号の説明】
【0052】
10 インテリア
20 ステアリングホイール
22 中央ハブ
24 スポーク
26 外側のリム
30 上リム部
31 上左部
32 下リム部
33 上右部
34 左手部
35 下左部
36 右手部
37 下右部
40 電機子
41 音響ダンピング材料
42 外皮
43 メインボディ
50 センサ
52 制御ユニットまたは処理システム
100 ステアリングホイール加熱システム
102 加熱ループまたは加熱ゾーン
104 サーモスタット
106 加熱制御器
108 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングホイールと、
前記ステアリングホイールに設置された複数の圧力感知センサであって、前記ステアリングホイールの別々の領域に設置され、それにより、運転者の手が複数の圧力感知センサのうちの1つまたは複数に関連する前記ステアリングホイールのそれぞれの領域の上を押しているかどうかを判定することができる圧力感知センサと、
前記運転者の両手のうちの少なくとも一方が、所定の時間の間に前記ステアリングホイールのある領域の上を押しているかどうかを判定するように構成された制御ユニットとを備える車両安全システム。
【請求項2】
前記圧力感知センサが、前記ステアリングホイールのリムに設置される、請求項1に記載の車両安全システム。
【請求項3】
前記制御ユニットが、前記運転者の両方の手が前記ステアリングホイールの領域の上を押しているかどうかを判定するように構成された、請求項1に記載の車両安全システム。
【請求項4】
前記制御ユニットが、別々の圧力感知センサと関連する前記ステアリングホイールの別々の領域の上を前記運転者の手が押しているかどうかを判定するように構成された、請求項3に記載の車両安全システム。
【請求項5】
前記制御ユニットが、前記運転者の両手のうちの前記少なくとも一方が所定の時間の間、前記ステアリングホイールの領域上を押していないと前記制御ユニットが判定した場合に、警報を前記運転者に与えるように構成された、請求項1に記載の車両安全システム。
【請求項6】
前記運転者の両手のうちの前記少なくとも一方が、前記所定の時間の間、前記ステアリングホイールの領域上を押していないと前記制御ユニットが判定した場合に、前記制御ユニットが、前記運転者の両手のうちの前記少なくとも一方が第2の所定の時間の間、前記ステアリングホイールの領域上を押しているかどうかを判定するように構成された、請求項1に記載の車両安全システム。
【請求項7】
前記運転者の両手のうちの前記少なくとも一方が、前記第2の所定の時間の間、前記ステアリングホイールの領域上を押していないと前記制御ユニットが判定した場合に、前記制御ユニットが、車両の運転操作に介入するように構成された、請求項6に記載の車両安全システム。
【請求項8】
前記ステアリングホイールの別々の領域を加熱するように構成された加熱装置をさらに備える、請求項1に記載の車両安全システム。
【請求項9】
前記制御ユニットが、運転者の手がそれぞれの領域上を押していることを検出する圧力感知センサに対応する前記同じそれぞれの領域のみを加熱するように、前記加熱装置を活性化させるように構成された、請求項8に記載の車両安全システム。
【請求項10】
ステアリングホイールに設置された複数の圧力感知センサを備え、
前記圧力感知センサが、前記ステアリングホイールの別々の領域に設置され、それにより、運転者の手が前記複数の圧力感知センサのうちの1つまたは複数のセンサに関連した前記ステアリングホイールのそれぞれの領域上を押しているかどうかを、前記圧力感知センサが判定することができる、車両のステアリングホイール。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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