説明

手根保護具

【課題】 テーブル上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する滑り手根部保護具を提供することを目的としている。
【解決手段】 手首Bを載せる手首載せ部3と、この手首載せ部3から突き出すように設けられた手根部Cを乗せるための手根部載せ部4と、手首載せ部3の一方の側から延びるように設けられた手首バンド部5と、手首載せ部3の他方の側から延びるように設けられ且つ手首バンド部5と重なり連結される手首バンド部6と、手首載せ部3および手根部載せ部4のテーブル上での滑り面部を形成する、ループ側面ファスナ部材7からなるループ側面ファスナ滑り面部8と、手首バンド部5と手首バンド部6を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行えるフック側面ファスナ部材9からなる連結手段10とからなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にコンピュータを操作するマウスの使用時に手に装着して使用する手根保護具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マウスを滑動かし操作する動作においては手根を操作台に載せ置いた状態で行うために、皮膚が薄く敏感な部分であるためなどの理由により違和感を感じたり、人によってはストレスとなり、人によっては肩こり腕のしびれを生じ、神経系などに支障をきたす、それが腕以外の身体の他の部位に不快感や違和感を生じたいり異常をもたらす引き金になったりなどなど、身体面、精神面ないし心理面にまで悪影響を与えているという問題があった。
このような問題を解決するための技術として、マウスの使用時に手の手根がマウスパットや机に接触して擦れる違和感を無くすための技術として、特許文献1(特開2006−113619の(図7)に手載せ具の発明が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−113619(図7)
【非特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2006−113619の図7に開示された発明は、略手首に巻装着する内面(手首に接触する面)にループ面ファスナの一方の側(図示せず)を設けた手首バンド(バンド31)と、この手首バンド(バンド31)に設けられたマウスを支持した手の手根を載せる手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)とからなり、手Aとマウス2を移動させる場合に該Aの手のひらBを手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)上に載せ置いて移動させるものである。
そして、手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)の手首バンド(バンド31)に係止される部位である取付け部33には手首バンド(バンド31)の内面のループ面ファスナに係合するフック面ファスナが設けられて着脱自在とされている。
手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は特に材質やその形態は記述されておらず、少なくともテーブル面上やマウスパット上を滑る部材である。
この従来技術には次のような解決すべき課題があった。
(1)手首バンドを手に当る部位に巻いた場合に、手首バンドの縁が手の付け根あたりの主に手の手根側面に当り違和感があるという欠点を有するものであった。
(2)前記(1)の欠点を回避するために手の手根側面から離れた腕部位に手首バンドを巻いた場合には、腕のストレートな部位への手首バンドの装着となり、
第1に、装着感を良くするために装着感を緩くした場合には、装着性が甘くなり操作中に不用意に動き移動してしまうこと頻繁に生じ使用感と操作性が大変悪いという欠点を有するとともに、その都度装着しなおしを行うとか他方の手で手首側への戻し操作を行うとか、煩雑な操作をしなければならないので使用感が悪いものになってしまう、
第2に、移動しないようにするために締め付けを強くした巻き付けとした場合には、腕への締め付けが強く違和感があるとともに、長時間締め付けたまま装着していることが血液の循環の悪化を招くなど、長時間の使用ができ難い、
第3に、手首バンドから手の手根が遠くなるので、その分だけ手根載せ滑らせ部を長くしなければならない、
という欠点を有するものである。
(3)手を洗う場合や、手に荷物を持つ場合や、装着したまま出かけるなどの場合に、手根位に被さっている手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)が邪魔になるという欠点を有するものであったし、その都度外すのが面倒であったり、外し置いために置き忘れたり、紛失してしまうことが生じるという問題があった。
(3)手根載せ滑らせ部(手載せ具本体32)は手首バンド(バンド31)から着脱できる構造であるが、手首バンド(バンド31)に内面に面ファスナの係合により係止する構造であるため、手首バンドを手首に巻いた状態のままでは着脱することができないものであり、別の手根載せ滑らせ部に交換する以外に、技術的意義を見出せないものである。
特に、特許宇文献1においては、マウスの非操作時には手首バンドの手首への装着はそのままにして、手根載せ滑らせ部を手の手根から退避させ、他の動作や作業等の邪魔にならないようにするという課題は何ら示唆されていないものであることからも、手根載せ滑らせ部の退避という技術的思想については全く無いものであることは明らかである。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、以下のような目的の手根保護具を提供することを目的としている。
本発明の第1の目的は、手首バンドによる手の付け根への当り違和感が生じない手根保護具を提供することを目的としている。
また、本発明の第2の目的は、前記本発明の第1の目的とともに、手首バンドの軽い締め付け装着でも移動することが生じ難い手根保護具を提供することを目的としている。
また、本発明の第3の目的は、前記本発明の第1の目的あるは第2の目的とともに、マウス非操作時は手根載せ滑らせ部を手の手根から手首バンドの手首への装着はそのままで退避させることができる手根保護具を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびのそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためであって、本発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は次のような構成となっている。
<請求項1記載の発明の構成>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、一方の手首バンド部位、他方の手首バンド部位とからなる手首に巻き装着される手首バンドと、前記一方の手首バンド部位の端方に設けられた前記他方の手首バンド部位を通すためのバンド通し部と、手首バンドから前方に突き出すように設けられた手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部と、前記他方の手首バンド部位に設けられた、前記バンド通し部を通して該他方の手首バンド部位の同一面を合せ着脱自在に係止する面ファスナ、ホック、磁石、弱粘着性部材などの係止手段と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位に設けられた、主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、とからなることを特徴とする手根保護具である。
手根載せ滑らせ部からみて一方の側(左側あるいは右側)が一方の手首バンド部位で、他方の側(右側あるいは左側)が他方の手首バンド部位である。
バンド通し部の形態としては、一方の手首バンド部位にあけられた他方のバンドを通せる貫通孔形態ないし貫通切り込み形態のもの、あるいは一方の手首バンド部位の端方に設けられた環部材からなるものなどである。
手避け部は湾曲凹形態であるのが好ましい。
<請求項2記載の発明の構成>
手避け部と手根載せ滑らせ部の連絡部位が、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部としてなることを特徴とする請求項1記載の手根保護具である。
「狭い幅部」の形態は、手避け部と滑らかに連続する曲線形態とされてなる形態のもの、手避け部と手根載せ滑らせ部と連結する部位に切り込みをいれて形成してなる形態のものなどがあり、手根乗せ滑らせ部の根元側が持ち上がることなく平形態となるようにするためのものである。
<請求項3記載の発明の構成>
一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位の手避け部の位置する部位の幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の手根保護具である。
手首バンドが腕側に幅広形態である場合は、手避け部の反対側を凹形成して手首収まり幅部を形成する。
<請求4記載の発明の構成>
手首バンドに手根載せ滑らせ部が着脱自在形態とされ且つ該手根載せ滑らせ部を該手首バンドに場所を換えた状態でも向きを換えた状態でも係止できるようにしてなり、あるいは前記手根載せ滑らせ部が回転自在に設けられて、回して前向きと後ろ向きに向きを換えることができるようにしてなり、前記手根載せ滑らせ部の位置を手の手根から退避させることができるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載の手根保護具である。
【発明の効果】
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
<請求項1記載の発明の効果>
発明特定事項は「前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位に設けられた、主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と」というところにあるものであって、
その作用効果は、
(1)主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部によって、手首を左右に動かしても手首バンドの前縁が手の手根側面に当ることが回避され、手首の左右動かし操作や動作を行うことが手首バンドの当り無しに違和感無く行うことができるという作用効果を奏する。
(2)前記(1)によて、手避け部を1cm程度は凹ませるものであるので、その分だけ手根載せ滑らせ部を従来のものに比べて前方に移動させるものであり、よって、その分すなわち手根載せ滑らせ部を1cm程度は従来のものより短くできるという効果を奏するものである。
<請求項2記載の発明の効果>
請求項1記載の発明の構成において、手避け部と手根載せ滑らせ部の連絡部位が、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部としたものであるので、
請求項1記載の発明の効果と同様な効果を奏するとともに、手根載せ滑らせ部を手首よりも幅広形態としても、該手根載せ滑らせ部が持ち上がって手根に当り違和感を感じさせることが無いものにできるという効果を奏する。
すなわち、狭い幅部によって、手避け部の役割に影響を与えることなく横幅の広い手根載せ部にでき、横幅の広い手根載せ部は手の手根部位を広い面積で受けて、手根載せ部の縁が手の手根に当り違和感を与えない形態などが実現できるものである。
<請求項3記載の発明の効果>
請求項1、2いずれ記載の発明の構成において、一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位の手避け部の位置する部位の幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなるものであるので、
請求項1、2いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、締め付け違和感のないあるいは軽微な軽く緩やかな手首バンドの締め付けでも、手首収まり幅部が手首踝と手の根元に当り感を生じさせることなく、手首踝と手の根元の手首凹に収まるので、手首収まり幅部がストッパーとなって、マウス操作時に移動することが生じないという効果を奏する。
<請求4記載の発明の効果>
請求項1、2、3いずれか記載の発明の構成において、手首バンドに手根載せ滑らせ部が着脱自在形態とされ且つ該手根載せ滑らせ部を該手首バンドに場所を換えた状態でも向きを換えた状態でも係止できるようにしてなり、あるいは前記手根載せ滑らせ部が回転自在に設けられて、回して前向きと後ろ向きに向きを換えることができるようにしてなり、前記手根載せ滑らせ部の位置を手の手根から退避させることができるようにしたものであるので、
請求項1、2、3いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、マウス操作をしないでそのまま手首に装着して携行する場合などマウスの非操作時には、手洗い、荷物の持ち運び、食事など他の動作の邪魔にならないように、手首バンドの手首への装着は外すことなくそのままの装着で、手根載せ滑らせ部を手の手根から腕が側に退避させる、着脱式の場合は手根載せ滑らせ部手首バンドン上部に身体側に向けた係止形態で退避させておくということもできるので、前記他の動作の邪魔にならない形態で手首に装着したままに携行でき、マウス操作時は直ちに手の手根を載せる所定の位置に戻して操作がするという効果を奏するとともに、どこかに置き忘れるなどして紛失してしまうなどのことを回避できるという効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面に示す発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0010】
<第1の実施の形態>
図1、図2、図3に示す本発明を実施するための最良の第1の実施の形態において1は手根保護具であった、この手根保護具1は主にコンピュータ操作をおこなうマウス2の使用時に手Aに装着する手根保護具であって、
手首Bを載せる手首載せ部3と、この手首載せ部3から突き出すように設けられた手根Cを乗せるための手根載せ滑らせ部4と、手首載せ部3の一方の側から延びるように設けられた手首バンド部5と、手首載せ部3の他方の側から延びるように設けられ且つ手首バンド部5と重なり連結される手首バンド部6と、手首載せ部3および手根載せ滑らせ部4のテーブル面上での滑り面部を形成する、ループ面ファスナ部材7からなるループ側面ファスナ滑り面部8と、手首バンド部5と手首バンド部6を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える収フック面ファスナ部材9からなる係止手段10とからなっている。
表面、裏面の略全面がループ面ファスナ部材7であるループ面ファスナ部材の2層形態となっている。
係止手段10がループ面ファスナ部材に引っ掛かってファスナを形成する収フック面ファスナ部材9(引っ掛かり側面ファスナ部材)となっている。
ループ面ファスナ部材は、汗による最近の繁殖と臭気の発生を抑える抗菌繊維により形成されている。
手首バンド部5と手首バンド部6には手根Cの側部(側面)が当るのを避けるための凹形態の手避け部11、11が設けられ、この手避け部11、11により一方の手首バンド部位5と他方の手首バンド部位6には手首の踝Dと手Aの根元との間に収まる幅の手首収まり幅部12、12が形成されている。
ループ面ファスナ部材7は厚みが略2mmであり、二枚のループ面ファスナ部材7を耐水性接着剤により貼り合せて形成していて、洗剤で水洗いすることができる。
手避け部11、11と手根載せ滑らせ部4の連絡部位が、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部13とされている。
狭い幅部の形態は、手避け部11、11と滑らかに連続する曲線形態とされてなる形態のもの、手避け部11、11と手根載せ滑らせ部4と連結する部位に切り込みをいれて形成してなる切り込み形態のものなどがあり、手根乗せ滑らせ部4の根元側(手首側)が持ち上がることなく平形態となるようにするためのものである。
すなわち、狭い幅部によって、手避け部11、11の役割に影響を与えることなく横幅の広い手根載せ部にできるとい効果を奏する。横幅の広い手根載せ部は手の手根部位を広い面積で受けて、手根載せ部の縁が手の手根に当り違和感を与えない形態などが実現できるものである。
手首バンド(腕部分に掛るものも含む)の手首への巻きつけ連結方法は、手首バンド部5、6のように厚みがあり折曲がり難い硬さであるものは、面ファスナーを係止手段として手首バンド部同士を重ね連結するのがよいが、手首バンドが折れ曲がりやすい柔軟性のあるものである場合は、手首バンド部の一方の側に他方の手首バンド部を通す環あるいはバンド通し孔からなるバンド通し部を設け、面ファスナーを設けた他方の手首バンド部をバンド通し部に通し折曲げ締め、他方の手首バンド同士を合せ係止して連結するという形態もよいものである。
【0011】
(発明を実施するための異なる形態)
次に、本発明を実施するための異なる形態について説明する。なお、これら本発明を実施するための異なる形態の説明に当たって、前述した実施の形態の説明と同じ構成には同じ符号を付しその説明を省略する。
【0012】
図4に示す本発明を実施するための最良の第2の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
手根載せ滑らせ部4が手首バンド部5、6と分離した形態とされ、該手根載せ滑らせ部4の上面の手首バンドと重ねあわされる部位にフック面ファスナ部材7からなる係止手段15が設けられ、手根載せ滑らせ部4が手首バンド部5、6のどこにでもどの向きでも着脱自在に係止させておくことができるようにされ、織物形態あるいは不織布形態とループ繊維の組合せからなるループ面ファスナ部材14が1層で消音層18が1層の手根載せ滑らせ部追加層体16を設け、手根載せ滑らせ部4、手首バンド部5、手首バンド部6に貫通した通気孔17を多数設てなる手根保護具20を形成した点にある。
ループ側面ファスナ滑り面部8、手根載せ滑らせ部4、手首バンド部5、手首バンド部6などもループ面ファスナ部材14となっている。
手根載せ滑らせ部4はループ面ファスナ部材14を一体的に重ねた3〜4層形態とするのもよい。また、2層目ないし3層目を消音層18とするのもよい。
【0013】
図5に示す本発明を実施するための最良の第3の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
ループ面ファスナ部材7に肌が接触しているとかぶれるなどの症状が生じる人のために、肌にかぶれなどを起さない木綿や麻や絹などの部材でできた、保護カバー24を設けた点にある。
保護カバー24は全体的に手根保護具1と同様な形で該1よりも一回り大きな形態となっていて、フック面ファスナ部材9からなる取り付け手段26、27が手首巻き部28、29に設けら、手載保護部30に手根を載せるようになっている。
【0014】
図6に示す本発明を実施するための最良の第4の実施の形態において前記第1の実施の形態と主に異なる点は、
手首の奥側腕もテーブルに接触しないように手首載せ部を延長した形態の腕載せ部33を設けた手根保護具34を形成した点にある。
また、ループ面ファスナ部材7に肌が接触しているとかぶれるなどの症状が生じる人のために、肌にかぶれなどを起さない木綿や麻や絹などの部材でできた、保護カバー35を設けた点にある。
保護カバー35は全体的に手根保護具34と同様な形で該34よりも一回り大きな形態となっていて、収フック面ファスナ部材9からなる取り付け手段26、27が手首巻き部28、29に設けられ、手保護部30に手を載せ、腕保護部36に腕を載せるようになっている。
【0015】
図7ないし図8に示す本発明を実施するための最良の第5の実施の形態において40は手根保護具であって、この手根保護具40は手首バンド部位41、手首バンド部位42とからなる手首に巻き装着される手首バンド43と、
手首バンド部位41の端方に設けられた手首バンド部位42を通すためのバンド通し部である環部材44と、
手首バンド43から前方に突き出すように且つ該手首バンド43に着脱自在な形態で手首バンド43の底面(手首・肌に触れない外側)設けられた、手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部45と、
手首バンド部位42の底面端に設けられた、環部材44に手首バンド部位42を通して折畳み締めて手首バンド部位42の底面同士を合せ、該底面を形成するループ面ファスナ50に着脱自在に係止する係止手段であるフック面ファスナ46と、
手首バンド部位41と手首バンド部位42に設けられた、手首バンド43を手首に巻き付け装着した場合に、主に手の手根の側部(手の根元)に手首バンドの縁が当るのを避けるための湾曲凹形態の手避け部47、47と、
手避け部47、47と手根載せ滑らせ部45の連絡部位を形成する、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部48、48と、
手首バンド部位41と手首バンド部位42の手避け部47、47の位置する部位のバンド幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成されてなる手首収まり幅部49、49と、
から構成されている。
【0016】
手首バンド43の外面である底面に手根載せ滑らせ部45が着脱自在形態とされ、且つ、手根載せ滑らせ部45を手首バンド43を手首から外すことなくそのままの装着状態で、手首バンド43に場所を換えた状態でも向きを換えた状態でも係止できるよう、手根載せ滑らせ部45の上面にループ面ファスナ50に係止するフック面ファスナ52が設けられ、手根載せ滑らせ部45の係止位置や向き(留め置き場所や向き)を手の手根から退避させることができるようにしてある。
フック面ファスナ52に換えて、ホックによる係止や軸部材による回転可能な取り付けとして、手根載せ滑らせ部45を回して向きを180度かえて、手根載せ滑らせ部45を手の手根から退避させるようにするのもよい。
これにより、ハウス操作時以外でも手根保護具を手首に装着したまま、手根載せ滑らせ部45を動作の邪魔にならないようにして、携行しつづけることができる。
手首バンド43および手根載せ滑らせ部45と底面は通気性のある織物形態の布製部材でループ面ファスナ50となっている。すなわち、底面全体がループ面ファスナ50となっている。
バンド通し部は環部材以外に、手首バンド41にあけた孔形態からなるもの、切り込み形態からなるものなどがある。
手根載せ滑らせ部45のマウスに向かう縁部は中央が湾曲凹形態にマウス避け部54が形成されている。マウス避け部54はマウスを操作している手を停止させた状態で、指のみの動かし操作でマウスを移動させる指のみマウス操作時において、特に引いたときの動作許容範囲を広げるものであるとともに、手根載せ滑らせ部45の手の手根の載る前後幅を狭めることなくマウスの引き許容範囲を広げることができるものである。
また、マウス避け部54部位は手の手根の凹んだ部位に位置しており、手の手根が手根載せ滑らせ部45に載らない部位であるので、マウス避け部54を設けても違和感がないものである。
マウス避け部54を設けたことによって、機能性能を犠牲にすることなく手根載せ滑らせ部45の形状を単純な面白みの無い形状でないハート形とすることができる。
【0017】
図9に示す本発明を実施するため最良の第6の実施の形態において、60は手根保護具であって、この手根保護具60は手首バンド部位61、手首バンド部位62とからなる手首に巻き装着される手首バンド63と、
手首バンド部位61の端方に貫通孔形態で設けられた、手首バンド部位62を通すためのハトメ部材により形成されたハトメ部材で形成したバンド通し部64と、
手首バンド63から前方に該手首バンド63と一体形態で形成され突き出すように設けられた、手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部65と、
手首バンド部位62の底面端に設けられた、バンド通し部64に手首バンド部位62を潜らせ通して折り返し締めて手首バンド部位62の底面同士を合せ、該底面を形成するループ面ファスナ70に着脱自在に係止する係止手段であるフック面ファスナ66と、
手首バンド部位61と手首バンド部位62に設けられた、手首バンド63を手首に巻き付け装着した場合に、主に手の手根の側部(手の根元)に手首バンドの縁が当るのを避けるための湾曲凹形態の手避け部67、67と、
手避け部67、67と手根載せ滑らせ部65の連絡部位を形成する、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部68、68と、
手首バンド部位61と手首バンド部位62の手避け部67、67の位置する部位のバンド幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成されてなる手首収まり幅部69、69と、
から構成されている。
【0018】
手首バンド63および手根載せ滑らせ部65の底面(外側面、滑らせ面)は通気性のある織物形態の布製部材でループ面ファスナ70となっている。すなわち、底面全体がループ面ファスナ70となっている。
手首バンド63および手根載せ滑らせ部65の平面(内側面、手根載せ面)は通気性のある織物形態の布製部材でループ面ファスナ71となっている。すなわち、平面全体がループ面ファスナ71となっている。
ループ面ファスナ70とループ面ファスナ71の間にはクッション部材である厚さ2mm〜5mmのスポンジ製部材72がサンドイッチ状態で設けられ、端部は全周に渡ってソフトな布製部材の端部を内側に折込んで縫合75した端部化粧布74により覆われ化粧されていて、周囲端部の手への当りがソフトで違和感のないものになるようにしている。
平面を形成するループ面ファスナ71は高価であり、該ループ面ファスナ71に換え安価な通気性の良好な木綿や化学繊維などの布製部材を使用するのが好ましい。
【0019】
図10に示す本発明を実施するための最良の第7の実施の形態において前記第6の実施の形態と主に異なる点は、手首バンドを腕側まで延びる幅広の手首バンド部位80、手首バンド81からなる手首バンド82とし、バンド通し部を環部材83とし、手避け部67、67に近傍する平面部位(肌に当接する部位)に柔らか形態の手首凹に入る手首凹入り突起84、84が設けられてなる手根保護具85を形成してなる点である。
手首バンド82を手首に巻き装着したとき、手首凹入り突起84、84が手首凹部位(手の根元と手首踝の間の凹)に入ることにより、軽い締め付けあるいは締め付けの殆ど感じない程度の締め付けでも、手首凹に入って(嵌って)いる手首凹入り突起84、84が手首踝と手根元に当り手根保護具が移動するのが阻止されるので、マウス操作中に手根保護具が移動してしまうことが生じないという作用効果を奏する。
【0020】
[付記1]
他の発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、テーブル面上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手根保護具を提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、手根や手首の汗によりべたついた違和感を感じ難い、汗濡れ状態が素早く解消される手根保護具を提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、汗濡れ状態となっても非汗濡れ状態での使用に素早く切り替えることができ、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手根保護具を提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、汗と細菌とによる臭気の発生を抑制し、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手根保護具を提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、テーブル面上を軽快に滑らせることができるとともに使いつづけてもその滑り能力が低下しない、汗濡れ状態が素早く解消され、汗濡れ状態となっても非汗濡れ状態での使用に素早く切り替えることができ、滑り振動の手への伝わりを大幅に軽減する手根保護具を提供することを目的としている。
また他の発明の他の目的は、手首への装着性が大変よく、操作中に動き移動する事態が生じない手根保護具を提供することを目的としている。
[付記2]
<他の発明1記載の発明の構成>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、手首を載せる手首載せ部と、この手首載せ部から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首載せ部の一方の側から延びるように設けられた一方の手首バンド部位と、前記手首載せ部の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方の手首バンド部位と重なり連結される他方の手首バンド部位と、前記手首載せ部および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する、ループ面ファスナ部材からなるループ側面ファスナ滑り面部と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段とで手根保護具を構成している。
本願では適当な表現用語が見つからないために、その形態を最も適切に表している「ループ面ファスナ部材」としていが、ループ面ファスナ部材のみに技術的範囲を限定するものではない。フック形態や略キノコ形態などの引っ掛かり側面ファスナ部材の引っ掛かり体が引っ掛かる、細い繊維部材が多数のループ形態、多数の略ループ形態、不織布形態で引っ掛かり体が入り込み引っ掛かる隙間が形成されてなるもの、不織布形態で隙間が大きく通気性が極めてよくクッション性のよい形態のものを含むものであり、繊維部材が隙間多く配置されてテーブル面との接触面積がその隙間多い繊維部材により小さくて、よって摩擦が少ない滑りが良好な状態を維持しつづけ、クッション性の良いものをいう。
<他の発明2記載の発明の構成>
他の発明1記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部の手首載せ面、手根載せ滑らせ部の手根載せ面、一方の手首バンド部位の手首当接面、他方の手首バンド部位の手首当接面がループ面ファスナ部材で形成されてなる手根保護具を構成している。
<他の発明3記載の発明の構成>
他の発明1記載の発明の構成において、表面、裏面の略全面がループ面ファスナ部材であり、係止手段が前記ループ面ファスナ部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材である手根保護具を構成している。
<他の発明4記載の発明の構成>
他の発明1〜3いずれか記載の発明の構成において、ループ面ファスナ部材が抗菌繊維により形成されてなる手根保護具を構成している。
<他の発明5記載の発明の構成>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部がループ面ファスナ部材を3〜4層にした形態である手根保護具を構成している。
<他の発明6記載の発明の構成>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部に着脱自在にされた、ループ面ファスナ部材が1〜2層の手根載せ滑らせ部追加層体を設けてなる手根保護具を構成している。
<他の発明7記載の発明の構成>
他の発明1〜6いずれか記載の発明の構成において、ループ側面ファスナ滑り面部の上部に消音層を設けてなる手根保護具を構成している。
<他の発明8記載の発明の構成>
他の発明1〜7いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部、一方の手首バンド部位、他方の手首バンド部位に貫通した通気孔を多数設けてなる手根保護具を構成している。
<他の発明9記載の発明の構成>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、手首を載せる手首載せ部と、この手首載せ部から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首載せ部の一方の側から延びるように設けられた一方の手首バンド部位と、前記手首載せ部の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方の手首バンド部位と重なり連結される他方の手首バンド部位と、前記手首載せ部および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する滑り面部と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位に設けられた、手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、この手避け部により形成された前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位の手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部とで手根保護具を構成している。
<他の発明10記載の発明の構成>
他の発明1〜8いずれか記載の発明の構成において、一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位が他の発明8に記載の一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位である手根保護具を構成している。
[付記3]
<他の発明1記載の発明の効果>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、手首を載せる手首載せ部と、この手首載せ部から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首載せ部の一方の側から延びるように設けられた一方の手首バンド部位と、前記手首載せ部の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方の手首バンド部位と重なり連結される他方の手首バンド部位と、前記手首載せ部および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する、ループ面ファスナ部材からなるループ側面ファスナ滑り面部と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段とで手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
「ループ側面ファスナ滑り面部」としたことにより、
繊維部材が多数の隙間を形成して且つ載せた手の良好なクッション体を形成するものであるので、テーブルとの接触面積が小さいために摩擦が少なくテーブル面上を軽快に滑らせる良好な滑りを得が得られ、使いつづけてもその滑り能力が低下することがない、滑り振動の手への伝わりが大幅に軽減されるという効果を奏する。
<他の発明2記載の発明の効果><
他の発明1の構成において、手根載せ滑らせ部の手首載せ面、手根載せ滑らせ部の手根載せ面、一方の手首バンド部位の手首当接面、他方の手首バンド部位の手首当接面がループ面ファスナ部材で形成されてなる手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1の効果に加えて、手との接触面側もループ面ファスナ部材で形成されるので、極めて通気性の高い肌接触形態を実現して汗を速やかに乾燥させて汗によるべた付きが生じ難いものを実現できるという効果を奏する。
また、手の接触がクッション性のある繊維織り形態(不織布形態を含む)であるループ面ファスナ部材となるので、手の接触感がソフト感と適宜なクッション感を得た違和感を感じ難いものにできるという効果を奏する。
<他の発明3記載の発明の効果>
他の発明1の構成において、表面、裏面の略全面がループ面ファスナ部材であり、係止手段が前記ループ面ファスナ部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材である手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明の効果に加えて、手との接触面側もループ面ファスナ部材で形成されるので、極めて通気性の高い肌接触形態を実現して汗を速やかに乾燥させて汗によるべた付きが生じ難いものを実現できるという効果を奏する。
また、手の接触がクッション性のある繊維織り形態(不織布形態を含む)であるループ面ファスナ部材となるので、手の接触感がソフト感と適宜なクッション感を得た違和感を感じ難いものにできるという効果を奏する。
また、表面と裏面が同じループ面ファスナ部材であり、手首バンドの係止手段がループ面ファスナ部材に引っ掛かってファスナを形成する引っ掛かり側面ファスナ部材であるので、汗により裏面が湿っぽくなったら裏返して表面を肌に接触するように簡単素早く切り替えて使用することが可能であり、通気性も極めて高いので、短時間の使用操作で湿っぽくたっていた裏面も乾燥状態になるので、大変便利であるという効果を奏する。
<他の発明4記載の発明の効果>
他の発明1〜3いずれか記載の発明の構成において、ループ面ファスナ部材が抗菌繊維により形成されてなる手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜3いずれか記載の発明の効果に加えて、抗菌繊維とすることによ汗で濡れた状態となっても雑菌の繁殖が抑えれれることから、臭気が生じ難いという効果を奏する。
<他の発明5記載の発明の効果>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部がループ面ファスナ部材を3〜4層にした形態である手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、手根載せ滑らせ部をループ面ファスナ部材を3〜4層形態としたことにより、よりクッション性がよく、滑り振動の手への伝わりが軽減され、手の高さがテーブル面から略8mm(4層 1層の厚みが略2mm)程度となって指で摘み持ったマウスの操作性が良いという効果を奏する。
<他の発明6記載の発明の効果>
他の発明1〜4いずれか記載の発明の構成において、手根載せ滑らせ部に着脱自在にされた、ループ面ファスナ部材が1〜2層の手根載せ滑らせ部追加層体を設けてなる手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜4いずれか記載の発明の効果に加えて、手根載せ滑らせ部の厚みを好みの厚さにしたり、汗で湿ったら裏返す汗による湿り気回避体として使用したりできるという効果を奏する。
<他の発明7記載の発明の効果>
他の発明1〜6いずれか記載の発明の構成において、ループ側面ファスナ滑り面部の上部に消音層を設けてなる手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜6いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、消音層により滑り音を小さくできるとともに、滑り振動の吸収による軽減と良好なクッション性を得ることができるという効果を奏する。
<他の発明8記載の発明の効果>
他の発明1〜7いずれか記載の発明の構成において、 手根載せ滑らせ部、一方の手首バンド部位、他方の手首バンド部位に貫通した通気孔を多数設けてなる手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜7いずれか記載の発明と同様な効果を奏するとともに、多数の通気孔と隙間だらけの繊維層とによりより汗を素早く乾燥させることができるという効果を奏する。
<他の発明9記載の発明の効果>
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、手首を載せる手首載せ部と、この手首載せ部から突き出すように設けられた手根を乗せるための手根載せ滑らせ部と、前記手首載せ部の一方の側から延びるように設けられた一方の手首バンド部位と、前記手首載せ部の他方の側から延びるように設けられ且つ前記一方の手首バンド部位と重なり連結される他方の手首バンド部位と、前記手首載せ部および前記手根載せ滑らせ部のテーブル面上での滑り面部を形成する滑り面部と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位を着脱自在に連結し且つ手首巻き付け調節が行える係止手段と、前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位に設けられた、手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、この手避け部により形成された前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位の手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部とで手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
手首バンドを凹形態の手避け部を設け、手首の踝と手との間に収まる幅の手首収まり幅部を形成したので、軽く手首に装着しても違和感の少ない装着を実現し且つ動かない安定性と安心性のある手根保護具を実現するという効果を奏する。
<他の発明10記載の発明の効果>
他の発明1〜8いずれか記載の発明の構成において、一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位が他の発明8に記載の一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位である手根保護具を構成しているので、次のような効果を奏する。
すなわち、
他の発明1〜8いずれか記載の発明の効果に他の発明9記載の発明の効果を加えた効果を有する手根保護具を実現するという効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は主にパソコン周辺グッズ産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態を示す底面図、平面図、背面図、正面図、左側面図および右側面図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態のマウスを持っての使用状態を示す下方から観た斜視図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の実施の形態の使用状態を示す斜視図。
【図4】本発明を実施するための最良の第2の実施の形態を底面図、平面図および正面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第3の実施の形態を示す手根保護具の平面図、保護カバーの平面図および取り付け状態を示す平面図。
【図6】本発明を実施するための最良の第4の実施の形態を示す手根保護具の平面図、保護カバーの平面図および取り付け状態を示す平面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態を示す底面図、平面図、手手根載せ滑らせ部を外した状態の底面図および正面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第5の実施の形態の手根載せ滑らせ部を手首バンドの上部に向きを換えて係止舌状態の斜視図。
【図9】本発明を実施するための最良の第6の実施の形態を示す底面図および部分拡大断面図。
【図10】本発明を実施するための最良の第7の実施の形態を示す平面図および正面図。
【符号の説明】
【0023】
A:手、
B:手首、
C:手根、
D:手首の踝、
1:手根保護具、
2:マウス、
3:手首載せ部、
4:手根載せ滑らせ部、
5:手首バンド部、
6:手首バンド部、
7:ループ面ファスナ部材、
8:ループ側面ファスナ滑り面部、
9:収フック面ファスナ部材、
10:係止手段、
11、11:手避け部、
12、12:手首収まり幅部、
13:狭い幅部、
14:ループ面ファスナ部材、
15:係止手段、
16:手根載せ滑らせ部追加層体、
17:通気孔、
18:消音層、
20:手根保護具、
24:保護保護カバー、
26:取り付け手段、
27:取り付け手段、
28:手首巻き部、
29:手首巻き部、
30:手載保護部、
33:腕載せ部、
34:手根保護具、
35:保護カバー、
36:腕保護部、
37:保護カバー、
40:手根保護具、
41:手首バンド部位、
42:手首バンド部位、
43:手首バンド、
44:環部材、
45:手根載せ滑らせ部、
46:フック面ファスナ、
47:手避け部、
48:狭い幅部、
49:手首収まり幅部、
50:ループ面ファスナ、
54:マウス避け部、
60:手根保護具、
61:手首バンド部位、
62:手首バンド部位、
63:手首バンド、
64:バンド通し部、
65:手根載せ滑らせ部、
67:手避け部、
68:狭い幅部、
69:手首収まり幅部、
70:ループ面ファスナ、
71:ループ面ファスナ、
72:スポンジ製部材、
74:端部化粧布、
75:縫合、
80:手首バンド部位、
81:手首バンド、
82:手首バンド、
83:環部材、
84:手首凹入り突起、
85:手根保護具。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
主にコンピュータ操作をおこなうマウスの使用時に手に装着する手根保護具であって、
一方の手首バンド部位、他方の手首バンド部位とからなる手首に巻き装着される手首バンドと、
前記一方の手首バンド部位の端方に設けられた前記他方の手首バンド部位を通すためのバンド通し部と、
手首バンドから前方に突き出すように設けられた手の手根を載せてテーブル面上やマウスパット面上を滑らせる手根載せ滑らせ部と、
前記他方の手首バンド部位に設けられた、前記バンド通し部を通して該他方の手首バンド部位の同一面を合せ着脱自在に係止する面ファスナ、ホック、磁石、弱粘着性部材などの係止手段と、
前記一方の手首バンド部位と前記他方の手首バンド部位に設けられた、主に手の手根の側部が当るのを避けるための凹形態の手避け部と、
とからなることを特徴とする手根保護具。
【請求項2】
手避け部と手根載せ滑らせ部の連絡部位が、手首の幅よりも狭い幅である狭い幅部としてなることを特徴とする請求項1記載の手根保護具。
【請求項3】
一方の手首バンド部位と他方の手首バンド部位の手避け部の位置する部位の幅が、手首の踝と手の根元の間に収まる幅に形成された手首収まり幅部としてなることを特徴とする請求項1、2いずれか記載の手根保護具。
【請求項4】
手首バンドに手根載せ滑らせ部が着脱自在形態とされ且つ該手根載せ滑らせ部を該手首バンドに場所を換えた状態でも向きを換えた状態でも係止できるようにしてなり、あるいは前記手根載せ滑らせ部が回転自在に設けられて、回して前向きと後ろ向きに向きを換えることができるようにしてなり、前記手根載せ滑らせ部の位置を手の手根から退避させることができるようにしたことを特徴とする請求項1、2、3いずれか記載の手根保護具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−172040(P2009−172040A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11442(P2008−11442)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000212599)
【Fターム(参考)】