説明

手軽に食べられる「麦とろ納豆ごはんの素」

【課題】 大麦と、とろろ汁を食べたい人が食べたいときに安易に食べられる様にするために納豆の製造工程で出来る様にした納豆。
【解決手段】 豆類,穀類,芋類を主原料とし炭水化物と蛋白質の適正比率をとり発酵することにより、納豆臭の殆ど出ない糸引き強く、食感のよい栄養たっぷりの麦とろ納豆が出来る「麦とろ納豆ごはんの素」を提供する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】■この発明は、電気炊飯器の発達と共に食べることが少なくなってしまった大麦と、とろろ汁を食べたい人が食べたいときに安易に食べられる様にするために納豆の製造工程で出来る様にした技術。
■山いもの粘性の強い白色の粘性物質はグルタミン酸に多糖類のマンナンが弱く結合したものであり、納豆の糸ひきは大豆蛋白が納豆菌の働きでグルタミン酸等のアミノ酸に分解され、これに糖(フラクトース等)が結合し重合したものでお互いに相性がよい。
【0002】
【従来の技術】■納豆は大豆を洗浄し、蒸煮して納豆菌を接種し、発酵して冷却してなるもの。
■麦ごはんは、米と大麦を洗浄(とぎ)水を加えて炊き上げてなるもの。
■とろろ汁は山芋を洗浄し、おろしてすり鉢で摺りおろして、だし汁を加えてなるもの。
納豆について以前は好きだから食べると言う傾向であったが現在では栄養評価も進歩し栄養があるから食べると言う傾向になって来ており、食べる地域も拡大し日本全国で食べられる様になり、消費量も拡大しているが、臭いの問題で食べたくても朝食に食べることを嫌う人も多くいる。麦ごはんについて近年では、食べたくてもなかなか手軽に食べることの出来ない環境になってしまった。とろろ汁についてもそのまま白米にかけて食べたのではおいしくない。上記の様に環境の変化で食べものも大きく変化して、麦ごはんやとろろ汁は食べたくてもなかなか食べることが出来ない状態であり、納豆も単独では臭いの少ない納豆は一般的には手に入り難い。偶々、「臭い少な目」と言う表示の納豆はあるが食べてみると、そうではないことが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】麦ごはんを食べようと思っても、電気炊飯器で炊き保温しておくことにより、ごはんの色は黒ずみ臭いが出てしまい、食べられたものではない。しかし、大麦は栄養素も豊富であり、何とかおいしく食べたいという願望が多い。とろろ汁を作っても、麦ごはんが前述した様な現状でおいしい麦とろごはんはなかなか食べられない。本発明は、おいしい麦とろごはんを食べたくても食べられない人のために発明されたものである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】磨砕した山芋と押麦を炊飯し、これに蒸煮大豆を混ぜ、納豆菌を接種して、納豆容器に充填し、フタをして、発酵させることにより、臭いのない、とろみたっぷりで糸引きの強い、麦の味と納豆の味のする、「麦とろ納豆ごはんの素」の発明である。普通の温かいごはんがあれば、「麦とろ納豆ごはんの素」を混ぜて、ごはんにかけるだけで、いつでも簡単に麦とろ納豆ごはんが出来、おいしく食べることが出来る。
【0005】
【発明実施の形態】
【実施例】として発明の内容を説明すると■550gの大豆を洗浄し、一晩水に浸漬し水切り後圧力釜で126℃(1.6kg/cm)で17分間加圧蒸煮する。
■300gの大麦(押麦)を2〜3回洗浄しておき、予め洗浄し皮をむいた山芋をおろし金で摺ったものを100g加え、更に水を600ml加え山芋と麦をよく混合する。(10分間麦に水を浸透させる。)10分間経過後電気炊飯器で炊飯する。
■蒸煮後の大豆1.1kg(2倍の重量となる)と炊きあげた大麦及び山芋約0.9kg(3倍の重量となる)を混合して、1ml当たり約100万個の納豆菌液40mlを接種しよく混合して、50gづつ容器に計量し、フィルムをかけ所定の培養温度(品温最高48〜49℃)で約22〜24時間発酵する。
発酵完了後冷却し「麦とろ納豆ごはんの素」の完成。


通常の納豆と比較して本発明の「麦とろ納豆ごはんの素」はねばりは強く、納豆臭が殆どなく、又チロシンの出かたも遅い。従って臭いを問題にする人も容易に食することが出来る商品である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】豆類,穀類,芋類を主原料とした納豆。
【請求項2】ごはんにかけるだけで「麦とろ納豆ごはんの素」になることを特徴とする納豆。

【公開番号】特開2001−136927(P2001−136927A)
【公開日】平成13年5月22日(2001.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−357865
【出願日】平成11年11月11日(1999.11.11)
【出願人】(597030534)有限会社道企画 (1)
【Fターム(参考)】