説明

投影装置のユーザ・インタフェース・システム

【課題】複数のプレゼンタが同じプロジェクタを使用するときに、関連する投影装置と共に使用するための様々なユーザ・インタフェース・システムを提供する。
【解決手段】デバイスをプロジェクタに接続する方法は、デバイスが接続されるネットワークを識別すること、前記ネットワーク上の少なくとも1つのプロジェクタを識別すること、前記少なくとも1つのプロジェクタの状態を識別すること、識別された前記状態に基づいた前記少なくとも1つのプロジェクタの選択を可能にすること、および、前記少なくとも1つのプロジェクタに、それが選択されているか否かに依存したデータを送信することを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ユーザ・インタフェース、および、それに関する投影装置用のシス
テムに関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、米国合衆国連邦法第35章第119条に基づき、2003年5月29日に出願された米国仮
特許出願第60/474,501号に対して国内優先権を主張したものである。
【0003】
近年、デジタル・プロジェクタのような投影装置は、聴衆へのコンテンツのプレゼンテ
ーション・ツールとして人気を博している。これらのプロジェクタは、典型的には、表示
面にコンピュータで生成したプレゼンテーションを投影し、そして、ユーザが、高品質で
プロフェッショナルな外観の一連のサイズの映像を容易に聴衆に提示することを可能にす
るために使用される。その結果、これらのプロジェクタは、今では、しばしば、会議室お
よび他の会議施設で恒久的な設備として見られようになった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
いくつかの投影装置は、ユーザがプロジェクタに自分のコンピュータを接続することに
よってプレゼンテーションにアクセスすることを可能にするように構成されている。典型
的には、ユーザは、パーソナル・コンピュータまたは携帯情報端末(PDA)のような自分
のコンピュータを映像プロジェクタに物理的に接続しなければならない。この過程は、プ
レゼンタに問題をもたらすことがある。たとえば、コンピュータおよび映像プロジェクタ
上のハードウェアとソフトウェアとの間に互換性の問題があるかも知れない。さらに、映
像プロジェクタへの接続は、利用可能なプロジェクタとのユーザのコンピュータの接続を
可能にするために多数のケーブルおよび/またはアダプタを要求するかも知れない。ケー
ブルおよびアダプタを紛失したり、置き場所を誤ったりすることも珍しくない。
【0005】
したがって、ケーブルが映像ソースをプロジェクタに直接接続するために使用される場
合には、複数のプレゼンタが同じプロジェクタを使用するときに問題があるかも知れない
。たとえば、第1のプレゼンタから第2のプレゼンタへ移行するときに、第1のプレゼン
タは、コンピュータのような映像ソースを適切なアダプタおよびケーブルを使用して映像
プロジェクタに物理的に接続しなければならない。その後、第1のプレゼンタは、典型的
には映像プロジェクタの近くに着席する。第2のプレゼンタが自分のプレゼンテーション
を提示したいときには、第1のプレゼンタが、映像プロジェクタからコンピュータを切り
離し、恐らく異なるアダプタおよびケーブルを使用して第2のプレゼンタが新しいコンピ
ュータを映像プロジェクタに接続することを可能しなければならないかも知れない。典型
的には、第1のプレゼンタは、第2のプレゼンタに映像プロジェクタに接続するためのス
ペースを提供するために、第2のプレゼンタと座席を交換しなければならないかも知れな
い。第1および第2のプレゼンタ間のこの移行は、かなりの時間を取り、会合には破壊的
かも知れない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの問題(あるいは他の問題)のうちの少なくともいくつかに取り組むために、多
くの異なる種類の映像ソースに(無線または有線で)接続し、該映像ソースから映像デー
タを受信し、該データから映像をレンダリングし、映像ソースおよび周辺機器と通信する
ように、そして、これらの機能をユーザからの少ない入力および労力で実行するように構
成された映像レンダリング装置を使用することができる。
【0007】
本開示は、映像送信/受信/レンダリング装置および関連する投影装置と共に使用する
ための様々なユーザ・インタフェース・システムの例を含んでいる。ユーザ・インタフェ
ースは、ユーザが映像送信/受信/レンダリング装置をコントロールすることを可能にし
、また、関連する投影装置によるコンテンツのプレゼンテーションおよび管理上の問題を
コントロールするために、映像送信/受信/レンダリング装置を利用できるように構成さ
れることが可能である。開示されるユーザ・インタフェース・システムは、多くの異なる
使用環境下で実施されることが可能である。さらに、開示されるユーザ・インタフェース
・システムは、経験の少ないユーザが使用するのにも十分簡単になり得るが、経験の多い
ユーザが拡張機能にアクセスすることを可能にする能力も備えている。
【0008】
開示される投影装置のユーザ・インタフェースは、いくつかの個々のコンポーネントを
備えることが可能である。これらは、インストーラ、プレゼンテーション・マネージャ(
関連する投影装置による映像のプレゼンテーションを管理するように構成される)、プロ
ジェクタ・マネージャ(関連する投影装置の管理上の問題を管理するように構成される)
、アンインストーラ、およびオンライン・ヘルプ文書を含むことが可能であるが、これら
に限定されるものではない。これらのコンポーネントの様々な特徴は、より詳細に下に記
述される。本開示は、ウインドウズ(登録商標)、および/またはアップル(登録商標)
OS X環境における特定の実施について記述することによってユーザ・インタフェースの概
要を提供するが、PALMまたは他のPDAオペレーティング環境のような任意の環境を使用す
ることが可能である。このように、本開示は、任意のオペレーティング・システム環境に
共通したいくつかの運用上の詳細だけを提供する。さらに、用語「プレゼンタ」は、映像
ソース(たとえば、演算装置)、提示デバイス(たとえば、デジタル・プロジェクタ)、
および任意の映像圧縮/解凍/送信ハードウェア、ファームウェア、および/またはこれ
らのデバイスに関連するソフトウェアを含むが、これらに限定されない全体的な映像プレ
ゼンテーション・システムについて記述するために使用される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】1つの実施の形態にかかる映像プロジェクタおよび映像レンダリング装置の分解等角図である。
【図2】図1の実施の形態が実施される可能性がある典型的な使用環境の図形表現である。
【図3】図1に示されたシステム用の代表的なユーザ・インタフェースであり、プロジェクタ選択ウィンドウの実施の形態を示している。
【図4】実施の形態の一例が実施される可能性がある別の典型的な使用環境の概略図である。
【図5】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図6】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図7】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図8】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図9】選択された条件でプロジェクタによって生成されたスプラシェット(splashette)映像の例である。
【図10.A】ユーザ・インタフェース・システムの一例の操作を示すフローチャートの一例である。
【図10.B】ユーザ・インタフェース・システムの一例の操作を示すフローチャートの一例である。
【図11】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図12】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図13】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図14】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図15】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図16】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図17】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【図18】プロジェクタと接続されるユーザのデバイス上に提供されることが可能なウィンドウの例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、例示であり、添附図面の内容に限定されるものでない。これらの図において
は、同様の要素には同様の参照符号が付されている。
【0011】
開示されるユーザ・インタフェース・システムは、任意の適切な映像送信/受信/レン
ダリング装置および関連する投影装置と共に使用されることが可能である。適切なデバイ
スの例が図1、図2、および図4に関して記述される。
【0012】
さて、特に図1を参照して、映像表示システムは、概して10で示されている。映像表示
システム10は、典型的には、映像プロジェクタまたはビジュアル・プレゼンテーション・
プロジェクタ12および映像レンダリングまたは映像変換装置14を備えている。簡潔には、
映像レンダリング装置14は、映像が映像レンダリング装置14から投影または表示面上への
プレゼンテーションのための映像プロジェクタ12に転送されるように、映像プロジェクタ
12に操作可能に接続されるか、または操作可能に関連付けられる。映像レンダリング装置
14は、複数の異なるソースから映像を受信するように構成され、さらに、投影可能な映像
を映像プロジェクタ12に自動的に送信するように構成されている。映像レンダリング装置
14は、さらに、ここでは「映像レンダリング・モジュール」または「プレゼンタ・モジュ
ール」と称されることがある。
【0013】
映像プロジェクタ12は、液晶(LCD)プロジェクタ、デジタル光処理(DLP)プロジェク
タなどを含むが、これらに限定されない任意の適切な表示装置であることが可能である。
【0014】
図示された映像レンダリング装置14は、本体15を備えている。本体15は、映像プロジェ
クタ12におけるアタッチメント・スロット17内に少なくとも部分的に選択的に挿入される
ように構成される。具体的には、本体15は、プロジェクタ・コネクタ16を備えている。プ
ロジェクタ・コネクタ16は、映像レンダリング装置14を映像プロジェクタ12に接続する機
能を有している。プロジェクタ・コネクタ16は、さらに、投影可能な映像を映像プロジェ
クタ12に送信あるいは転送する機能を有している。図1に示すように、プロジェクタ・コ
ネクタ16は、映像プロジェクタ12における対応するコンセント20に受け入れられるように
構成されたプラグ18を備えることが可能であり、映像レンダリング装置14が、映像プロジ
ェクタ12に直接係合するか、あるいは差し込まれるのを可能にする。ラッチ22、突起、ピ
ン、タブ、締結具、ネジ、あるいは、他の適切な支持物を含む取付構造は、映像レンダリ
ング装置14をコンセント20内に保持するために使用されることが可能である。あるいは、
一体化されたコネクタに代えて、プロジェクタ・コネクタ16は、ケーブルおよび適切なプ
ラグを介して遠隔でプロジェクタ12に取り付けられることも可能である。
【0015】
映像レンダリング装置14の本体15は、複数の異なるデータ転送デバイスを受け入れるよ
うに構成された少なくとも1つの映像受信器を備えることが可能である。映像レンダリン
グ装置14は、データ転送デバイスによって複数のソースから映像を受信することが可能に
なる。データ転送デバイスは、カード、拡張ボード、アダプタ、または他の適切なデバイ
スであることが可能である。たとえば、データ転送デバイスは、有線ネットワーク・カー
ド、または無線ネットワーク・カード(たとえば、IEEE 802.11a、802.11b、802.11g、80
2.11x、無線カード、Bluetooth(登録商標)無線カード、ZigBee(登録商標)無線などの
ような無線LANカード)のようなネットワーク接続カードであることが可能である。一例
においては、ネットワーク接続カードは、装置14と、たとえば、リモート・コンピュータ
、サーバ、ネットワークなどの独立したソースとの間の通信を可能にすることが可能であ
る。この通信により、より詳細に下に記述されるように、独立したソースがプロジェクタ
12を識別して選択した後で、独立したソース上に記憶された映像またはプレゼンテーショ
ンが映像レンダリング装置14に送信されることが可能となる。
【0016】
映像レンダリング装置14は、さらに、本体15上に少なくとも1つの周辺機器コネクタ36
を備えることが可能である。周辺機器コネクタ36は、少なくとも1つの周辺機器が、周辺
機器から映像プロジェクタ12へ、あるいはその逆に映像が転送されることを可能にする映
像レンダリング装置14に、操作可能に接続されることを可能にするように構成される。周
辺機器コネクタ36は、任意の適切なコネクタであることが可能である。たとえば、周辺機
器コネクタ36は、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、IEEE 1394ポート、パラ
レル・ポート、たとえばエンハンスド・パラレル・ポート(EPP)、拡張性能ポート(ECP
)などのような標準コネクタであることが可能である。複数の周辺機器コネクタが本体15
上に設けられることが可能であることを注記しておく。さらに、映像レンダリング装置14
は、発光ダイオード(LED)30のような照明を備えることが可能であり、それは、より詳
細に下に記述されるように、診断機能に使用することができる。これに代えて、たとえば
、映像レンダリング装置14がプロジェクタ12の内部に位置するときには、LED 30は、プロ
ジェクタとして配置されることが可能である。
【0017】
他の実施の形態においては、映像レンダリング装置14の選択された機能および選択され
たコンポーネントは、プロジェクタ12内に一体に形成されることが可能である。
【0018】
図2は、映像レンダリング装置14が実施される可能性がある典型的な使用環境を示して
いる。具体的には、映像レンダリング装置14は、ネットワーク環境61内にあるものとして
示されている。ネットワーク環境61は、コンピュータ、ラップトップ、サーバ、ハンドヘ
ルド・コンピュータなどのような複数の異なるデバイスを備えることが可能である。ネッ
トワーク・デバイスのそれぞれのプレゼンテーションのコンテンツは、映像レンダリング
装置14に対する適切なネットワーク・カードの挿入によって、映像プロジェクタ12による
表示のための映像レンダリング装置14に選択的に送信されることが可能である。図示のよ
うに、映像プロジェクタ12は、表示面65上に転送映像を表示することが可能である。
【0019】
1つの実施の形態においては、スプラシェット機能が、装置14および/またはプロジェ
クタ12に含まれることが可能である。スプラシェットは、起動/立ち上げのような選択さ
れた条件で画面の右上コーナ(他の位置が選択されることが可能であるが)に表示される
小さいウィンドウを含むことが可能である。たとえば、画面の残りの部分は、黒色の背景
から構成されることも可能である。スプラシェットは、様々なアイテムおよび/または情
報を含むことが可能である。それは、ここでは、図9に関してより詳細に下に記述される

【0020】
上述されたように、ネットワーク接続カードは、無線ネットワーク・カードまたは有線
ネットワーク・カードのいずれかであることが可能である。これに代えて、プロジェクタ
12は、プロジェクタ装置内に一体に形成された無線または有線ネットワーク機能を備える
ことが可能である。さらに、当然のことながら、無線ネットワーク・カードが映像レンダ
リング装置14内に恒久的に組み込まれることが可能である。無線ネットワーク・カードは
、複数のユーザがローカル・エリア・ネットワークに交互に接続し、プロジェクタに手動
で自分のコンピュータを個々に接続する必要なしに、映像プロジェクタに映像/プレゼン
テーションを送信することを可能にする。これに加えて、標準プロトコルを使用してユー
ザのコンピュータ・デバイスがローカル・エリア・ネットワークに接続してデータを転送
することができる限り、装置14に接続されるコンピュータの種類および型式は、無関係で
ある。無線接続にアダプタまたはケーブルはまったく必要ない(もし望めば、それらを使
用することもできるが)。したがって、ユーザは、部屋の任意の位置から、あるいは部屋
から遠隔でプレゼンテーションをすることが可能である。
【0021】
そのようなシステムは、同一のプロジェクタ・システムをプレゼンテーションに使用す
る複数の人間が異なるオペレーティング・システムおよび/またはプラットフォームを使
用しているかも知れない会議室環境では特に有用である。たとえば、図2においては、5
台のコンピュータ(2台のポータブル・コンピュータまたはラップトップ56および58、デ
スクトップ・コンピュータ60、ハンドヘルド・コンピュータ62および電話機64)が無線LA
Nを通じて装置14に接続されているように示されている。ユーザのいずれも、映像レンダ
リング装置14を介して映像プロジェクタ12に無線で接続することが可能である。通常、プ
レゼンテーションをしているユーザまたは現在のプレゼンタは、第2のプレゼンタがプレ
ゼンテーションのために装置14にデータの送信を開始することを可能にするために、現在
アクティブなプレゼンテーションを解放するか、あるいはこのプレゼンテーションから出
る。
【0022】
ローカル・エリア・ネットワークに無線で接続し、映像あるいは映像のURIまたは他の
インジケータを装置14に送る機能が可能である任意の適切なコンピュータまたは演算装置
が使用されることが可能であることは理解されるべきである。コンピュータは、ここで使
用されるように、デスクトップ・コンピュータ、ハンドヘルド・コンピュータ、ラップト
ップ・コンピュータ、サーバ、メインフレーム、電話機などを含むが、これに限定される
ものではない。
【0023】
装置14は、ユーザのコンピュータを映像プロジェクタに接続することによって映像プロ
ジェクタ12へのデータ転送を可能にする。ある実施の形態においては、装置14は、ユーザ
のコンピュータに接続されたプロジェクタの名前を通信することが可能である一方、プロ
ジェクタの電源が当初からオンにされているときに、スクリーン65上に名前を投影するこ
とも可能である。したがって、プロジェクタが位置するネットワークにユーザが接続する
ときには、プロジェクトは、アイコンとして表示されるか、またはコンピュータが接続さ
れることが可能なプロジェクタのリストに追加されることが可能である。この状況におい
て、ユーザは、特定の映像プロジェクタに接続するべきプロジェクタのリストからプロジ
ェクタを選択することが可能である。典型的なユーザ・インタフェースは、図3、図5−
図8、および図10.A−図18に示されている。図3の典型的なユーザ・インタフェー
スは、コンピュータ画面67上での表示用の選択ウィンドウ66を含んでいるが、他の形態も
可能である。ユーザ・インタフェースは、プロジェクタ・アイコン68を含むことが可能で
ある。そのようなアイコンは、ネットワーク上で現在利用可能なプロジェクタを識別する
ために使用されることが可能である。たとえば、図3に示されるように、「プロジェクタ
1」は、装置14を介してユーザのコンピュータに接続される。これに代えて、ユーザは、
プロジェクタのリスト70から所望のプロジェクタを選択することができるようにしてもよ
い。
【0024】
ユーザ・インタフェースは、さらに、ユーザが表示用にプレゼンテーションまたは映像
を記憶することを可能にするように構成されたプレゼンテーション・ファイル72を含むこ
とが可能である。ユーザがプレゼンテーションを提示することを望むときには、ローカル
無線ネットワーク・カードは、映像レンダリング装置14内の映像受信機に挿入されること
が可能である。その後、ユーザが、映像プロジェクタに接続することができ、また、装置
14に映像および/またはプレゼンテーションを送信することができることを示すように、
接続されたプロジェクタの名前または識別子をユーザのコンピュータにブロードキャスト
することが可能である。そして、ユーザは、プレゼンテーション・ファイル72からプレゼ
ンテーションを選択し、それをプロジェクタ・アイコン68を介して接続されたプロジェク
タに導くことが可能である。ユーザは、映像プロジェクタ12の隣に自分のコンピュータを
物理的に移動させる必要がないばかりか、映像プロジェクタに接続するべき自分のコンピ
ュータにプラグ・アダプタまたはケーブルを差し込む必要もない(もしユーザが望めばで
きるが)。これに代えて、ユーザは、単純に無線ネットワークに接続し、所望の映像また
はプレゼンテーションをプロジェクタに導く。ユーザは、ずっと着席したままでいること
が可能であり、プレゼンテーションのときにプロジェクタに近い位置に移動する必要がな
い(もしユーザが望めばしてもよいが)。
【0025】
上で議論したように、データおよび/または映像は、ユーザのコンピュータから様々な
フォーマットで装置14に送信されることが可能である。たとえば、ユーザのコンピュータ
上のディスプレイ表示に対応する映像ファイル(スクリーン・ショットまたはスクレイプ
(scrapes))を装置14に送信することが可能である。もし望めば、映像データも、少な
い送信帯域幅を使用する他のフォーマットで転送することが可能である。
【0026】
ある実施の形態においては、ユーザのコンピュータが映像レンダリング装置14に映像デ
ータを直接送信することが可能であることを注記しておく。これに代えて、ユーザ・コン
ピュータは、映像レンダリング装置14にユニバーサル・リソース・インジケータ(URI)
を含むデータを送信することが可能であり、それは、所望の映像/プレゼンテーションを
取得するために適切な位置に装置14を導く。
【0027】
上で議論したように、有線ネットワーク・カードもまた映像受信機内に受け入れられる
ことが可能である。当然のことながら、有線ネットワーク・カードは、本開示の範囲を逸
脱せずに、映像レンダリング装置14内に恒久的に一体化されることも可能である。
【0028】
典型的なネットワーク環境が図4に示されている。図示されるように、映像レンダリン
グ装置14は、有線および/または無線ネットワーク・カードを介してLAN 74に直接接続さ
れることが可能である。さらに、映像レンダリング装置14は、LAN 74を通じて、第2のLA
N 76および/またはインターネットのようなWAN 78に接続されることが可能である。さら
に、映像レンダリング装置14は、LAN 74を介して、リモート・サーバ80またはユーザ装置
82に接続することが可能である。そのような構成によって、ユーザは、遠隔地から映像プ
ロジェクタ12上でのプレゼンテーションを実行することが可能である。
【0029】
映像レンダリング装置14が小型および携帯型であることが可能であることを注記してお
く。典型的には、映像レンダリング装置14は、従来のラップトップよりもはるかに小さく
軽量であることが可能である。さらに、キーボードまたはマウスのようなユーザ入力デバ
イスがまったく必要ではない(もし望めばそれを備えることはできるが)。上記装置は、
自動的に映像を取得し、第1のソースから表示用の映像プロジェクタに送信するように構
成された自動レンダリング・エンジンであることができる。
【0030】
上記したように、ユーザ・インタフェースが、ユーザが映像を転送して投影するなどの
様々な機能を実行することを可能にするために、システムと共に使用されることが可能で
ある。1つの例ではユーザ・インタフェースが上述されたものである一方、他の様々なも
のが使用可能である。1つのそのような代替の実施の形態では、ユーザ・インタフェース
は、インストーラ、プレゼンタ・マネージャ、プロジェクタ・マネージャ、アンインスト
ーラ、およびオンライン・ヘルプ文書のようなコンポーネントを有していることが可能で
ある。
【0031】
インストーラは、プレゼンタ・モジュールを使用するのに必要なソフトウェア(ユーザ
のコンピュータから無線ネットワークを通じてプロジェクタにプレゼンテーションを与え
るように制御操作する)をユーザにインストールさせるために使用することが可能である
。さらに、インストーラは、ユーザがソフトウェアをインストールしたいディレクトリを
識別し、デスクトップ・ショートカットを選択し、インストールが終了したときにユーザ
・マニュアルおよびプレゼンタ・マネージャ・アプリケーションを自動的に起動すること
を可能にする。さらに、それは、提供される任意の無線PCカードのテストも提供すること
が可能である。
【0032】
プレゼンタ・マネージャ・コンポーネントは、ユーザがプロジェクタの投影範囲、投影
開始および終了を選択し、個人設定することを可能にする。さらに、それは、ユーザがプ
レゼンタ・モジュール設定を調整することを可能にする。たとえば、もし望めばプレゼン
タ・モジュールのIPアドレスを指定するために、および/またはプレゼンタ・モジュール
設定を工場設定にリセットするために、プレゼンタ・モジュールおよびプレゼンタ・モジ
ュールのネットワークの名を変更することである。このコンポーネントは、プレゼンタ・
ソフトウェアから切り離すことが可能である。たとえば、それは、プレゼンタ・インスト
ールCD上にあることが可能である。
【0033】
アンインストーラは、ユーザがプレゼンタ・ソフトウェアを簡単にアンインストールす
ることを可能にする。
【0034】
オンライン・ヘルプ文書は、ユーザにオンライン・ヘルプへの簡単なアクセスを提供す
ることが可能である。
【0035】
さて、プレゼンタ・マネージャをより詳細に参照して、たとえば、ユーザが自分のコン
ピュータ上で動作するプレゼンタ・マネージャを起動するときに、ウィンドウが図5に示
されるその正常時の表示で開くことが可能である。起動に際して、プレゼンタ・マネージ
ャは、ユーザの現在の無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)設定のスナップショ
ットを取得し、現在のWLANで見つかったプロジェクタおよび/または映像レンダリング装
置を、また、最後に使用された(MRUの、または「最近使用された(most recently used
)」)5台の映像レンダリング装置をプロジェクタのリストに含めることが可能である。
現在のWLAN上のプロジェクタは、任意の適切な方法で見つけることが可能である。WLAN上
のプロジェクタを見つける適切な方法は、プロジェクタおよび/または映像レンダリング
装置がそれらの存在および/または利用可能性を告げる告知メッセージまたは「ビーコン
」および/またはブロードキャストあるいはユニキャスト・ビーコンを送信するように構
成されるWLAN上のマルチキャスト・アドレスを監視することを含むが、これに限定される
ものではない。この例においては、最後に使用された5台のデバイスが含まれているかも
知れないが、これが単に例示であり、より多くのあるいはより少ない(もしくは零)台数
の最後に使用された、または以前使用されたデバイスがリストアップされることが可能で
あることを注記しておく。プレゼンタ・マネージャの動作のさらなる詳細は、図10.A
,図10.Bに関して下に提供される。
【0036】
図5に示されるように、プロジェクタのリストは、プロジェクタ、ID値、および状態の
3つの縦列を有することが可能である。デフォルトでは、もし望めば、一次的な並び替え
が「状態」で、また、二次的な並び替えが「プロジェクタ名」であるが、他の並び替えの
方法が使用されることも可能である。リスト中の最初の利用可能なプロジェクタは、デフ
ォルトでハイライト表示される。また、リスト中で利用可能なプロジェクタがない場合に
は、最初の不明なプロジェクタがデフォルトでハイライト表示される。たとえば、ユーザ
は、上下矢印キーを押すことによってまたはマウスによって、ハイライト表示バーを移動
させることができる。当然のことながら、示された実施の形態は、プロジェクタのリスト
を含んでいるが、リストに他の種類の映像表示装置を含めることも可能である。例示は、
リア・プロジェクション表示装置を含むが、これに限定されるものではない。
【0037】
「状態」の縦列は、各プロジェクタが「利用可能」であるか、「使用中」であるか、ま
たは「不明」であるかを示すが、他の識別子を使用することもでき、単一の識別子だけが
使用されることも可能である。プロジェクタが使用中である場合には、その名前はグレイ
表示されることが可能である(もしそれがユーザが現在使用中のプロジェクタでなければ
)。リスト中で1つだけ利用可能なプロジェクタがある場合には、それは、デフォルトで
選択されることが可能である。たとえば、それが最後に使用された5つのプロジェクタの
うちの1つであるが現在のWLAN上にない場合には、プロジェクタの状態は、「不明」であ
るかも知れない。
【0038】
ビーコンがもはや聞かれず、WLAN設定が最後にチェックされたときと同じであり、その
プロジェクタに接続する試みが失敗したときには、プロジェクタをリストから削除しても
よい。もしそうでなければ、プロジェクタは、リスト中に残されて「不明」となる。しか
しながら、ユーザは、さらにリストから手動でプロジェクタを削除することも可能である

【0039】
ビーコンを聞くこと、およびビーコンに基づいてリストにデバイスを追加/削除するこ
とには問題があるかも知れないことを注記しておく。たとえば、短すぎる値は、プロジェ
クタのリストへの追加およびリストからの削除を繰り返す結果となるかも知れない。反対
に、長すぎる値は、不正確な状態という結果になるかも知れない。したがって、一例にお
いては、PCベースのデバイス上でビーコンを聞く時間は、約5ビーコン間隔(つまり、2
つのビーコンを受信する時間間隔で)に設定されることが可能である一方、Macベースの
デバイス上においては、その値が所望の性能を得るために約9ビーコン間隔に設定される
場合がある。しかしながら、代替の実施の形態においては、共通の傾聞時間は、すべての
デバイスに使用することが可能である。異なるアンテナを有した、また、異なる環境にお
けるユーザが彼らの必要性に適した値に調整することができるように、これらの値も、PC
上のレジストリおよびMacの個人設定ファイルに追加されることが可能である。
【0040】
一例において、最後にあるいは以前使用されたデバイスのMRUリストは、デバイスの使
用に成功したか否かに基づいて更新されることが可能である。もし成功したのであれば、
それはリストに追加されることが可能である。さらに、WLANが同じで、ビーコンが検知さ
れない場合には、デバイスは、「不明」の状態を示したままリスト中に残るかも知れない
。ユーザがそれに接続しようとし、そして、それが利用可能でない場合には、エラーを表
示することが可能であり、その後、プロジェクタをMRUリストから外すことが可能である

【0041】
利用可能なあるいは不明のプロジェクタが選択されている場合には、図における「投影
!(P)」ボタンがデフォルト・ボタンであってもよい。どのプロジェクタもしくはデバイ
スも見つからない場合、または、どのプロジェクタもしくデバイスも選択されない場合に
は、「投影!(P)」ボタンは、無効にされることが可能である。この例においては、ユー
ザが単に利用可能なあるいは不明のプロジェクタを選択し、使用中のプロジェクタがリス
ト中にグレイ表示されることが可能であることを注記しておく。
【0042】
ユーザが利用可能なプロジェクタを選択し、「投影!(P)」ボタンをクリックした(ま
たはEnterキーを打つ)ときに、画面スクレイプ・アプリケーションが起動する。画面ス
クレイプ・アプリケーションが起動した(すなわち、ユーザのデスクトップが投影された
映像として得られた)とき、ボタンは、「停止(p)」に切り換わり、選択されたプロジェ
クタまたはデバイスの状態は、使用中であることを示すように切り換わる。しかしながら
、他人が使用中であってグレイ表示されているプロジェクタとは異なり、ユーザが使用中
のプロジェクタはグレイ表示にはならない。
【0043】
「投影!(P)」ボタンのクリックと投影映像の表示との間に遅れがある場合には、ユー
ザに、ソフトウェアがボタンの押下に応じたある視覚的なフィードバックを見させること
も可能である。遅れがわずか2秒である場合には、「投影!(P)」ボタンを1秒間押した
状態に維持することで、ユーザに何かが起こっていることをフィードバックし、再びボタ
ンがクリックされるのを防ぐことが可能である。遅れが2秒よりも長い場合には、他のあ
るフィードバックが提供されることが可能である。たとえば、画面の右下コーナにおける
テキストが「無線リンクの確立中です。お待ちください。」と記述するのに使用されるこ
とが可能である。
【0044】
ユーザが「不明」の状態であるプロジェクタを選択し、「投影!(P)」ボタンをクリッ
クした場合には、現在のネットワーク・アクティビティが中断され、プログラムが利用可
能なデバイスまたはプロジェクタを捜しているかも知れないと、そして、ユーザがネット
ワーク上のファイルを使用しているいずれのアプリケーションも閉じるべきであるとユー
ザに通知するために、警告ダイアログを提供することが可能である。この時点を過ぎると
、そのダイアログを退け、検索の進捗を示すのに使用することが可能な進捗ダイアログと
差し替えるように進める。
【0045】
その後、次の3つのうちの1つが起こるかも知れない(ユーザがその状態が「不明」の
プロジェクタまたはデバイスを選択したときに):(1)プロジェクタあるいはデバイス
が見つからない(たとえば、それが範囲外か、または電源がオフになっている)。この場
合、図6に示すような警告ダイアログを生成することが可能である、(2)プロジェクタ
は見つかったが使用中である。この場合、図7に示すような警告ダイアログを生成する。
または、(3)プロジェクタが見つかり、利用可能である。この場合、ユーザのデスクト
ップのコンテンツ(あるいは他のある選択されたファイル)が画面上に投影される。
【0046】
ユーザが現在投影していない限り、「検索(S)」ボタンは有効であってもよい。「検索(
S)」ボタンをクリックすると、さらに、警告ダイアログが出され、その後に続いて上述さ
れたような進捗ダイアログが誘引される。より多くのプレゼンタが有効にしたプロジェク
タまたはデバイスが見つかった場合には、それらもリストに表示することが可能である。
もしプレゼンタが有効にしたプロジェクタまたはデバイスがこれ以上見つからない場合に
は、進捗ダイアログは、プレゼンタが有効にしたプロジェクタまたはデバイスがこれ以上
見つからなかったことを記述するダイアログと差し替えることが可能である。
【0047】
利用可能なプロジェクタまたはデバイス(すなわち、ユーザが現在使用中のプロジェク
タまたはデバイス)が選択されたときに、「設定…(t)」ボタンを有効にすることが可能
である。それをクリックすることは、ユーザに様々な設定の調整を可能にする設定ダイア
ログを開く。設定は、たとえば:プレゼンタ名、ネットワーク名、およびIPアドレス(ユ
ーザは、IPアドレスを自動的に得ることを選択するか、あるいは、IPアドレス、ネットマ
スク、およびゲートウェイを指定するかを選択することができる)。プレゼンタ・モジュ
ールのMACアドレスも読み出し専用の情報として提供されることが可能である。投影中は
「設定…(t)」ボタンは依然として利用可能であるが、設定ダイアログの内容はすべてプ
レゼンテーションの混乱を低減するために読み出し専用であることが可能である。診断タ
ブは、ユーザが適切な接続を確認するためにプロジェクタまたは映像レンダリング装置上
のLED 30を点滅させること、および/または、工場設定を回復することを可能にするため
に提供されてもよい。診断タブは、映像レンダリング装置14上のように、プロジェクタま
たはデバイス上のLEDの位置を示すことも可能である。
【0048】
さらに、設定ダイアログから、パスワードを設定し、使用することもできる。ユーザは
、デフォルトではパスワードがないので、パスワードを設定する必要はない。しかしなが
ら、任意のユーザが映像レンダリング装置のモジュールの設定を選択し、変更することが
できる。もしユーザが他人によってプレゼンタ・モジュールの設定が変更されてしまうこ
とに関心を有しているのであれば、パスワードで設定を保護することができる。パスワー
ドを設定するためには、ユーザが設定ダイアログでボタンをクリックし、そして、ユーザ
によるパスワードの設定および確認を可能にするパスワード・ダイアログを表示する。パ
スワードが設定された場合、ユーザが次回設定ダイアログを開くときに、その設定および
制御はすべて読み出し専用となり、パスワードの変更を要求される。もしユーザが映像レ
ンダリング装置のモジュール名を変更するだけならば、ユーザは依然として映像レンダリ
ング装置のモジュールと通信状態にあるであろう。もしユーザが名前を変更するときに投
影中であるならば、投影は継続され、名前はリスト中で更新される。もしユーザが投影中
でないならば、スプラシェットがそれ自体新しい名前に更新され、その名前はプロジェク
タ・マネージャのリスト中でも更新される。
【0049】
ユーザが「個人設定を表示(e)」ボタンを通常時の表示においてクリックした場合には
、そのウィンドウを拡張し、「個人設定を隠す」にボタンを切り換えることが可能である
。拡張表示により、たとえば、ユーザにアプリケーション特有の個人設定へのアクセス権
を与えることが可能である。個人設定を表示/隠すボタンは常に有効であってもよいが、
投影中に変更することができない個人設定は、ユーザが投影中には依然として無効とする
ことが可能である。図8は、プレゼンタ・マネージャの拡張表示ウィンドウの一例を示し
ている。
【0050】
解像度スライダには、3つ以上(または、もし望めばもっと少ない数)の目盛が設けら
れることが可能である。下記の表中のテキストを、各目盛印のツール・ヒントに表示する
ことも可能である。
【0051】
【表1】

スライダのつまみは、中央の目盛のような任意の目盛にすることができる。その後、ユ
ーザは、Ctrl-Rを押すことによって入力を解像度スライダに移動させ、キーボード上の左
右矢印キーを使用して(あるいはマウスを使用して)スライダのつまみを前後に移動させ
ることができる。解像度スライダ上での選択は、ユーザが投影するとき、また、ユーザが
投影を止めるときに呼び出され、ユーザの以前の表示解像度設定(もし異なれば)を回復
することも可能である。デスクトップ表示がユーザの現在の表示設定から変更されるとき
には常に、ユーザが「投影!(P)」ボタンをクリックした時点で警告ダイアログを表示す
ることが可能である。たとえば、ユーザのシステムがサポートされていない解像度(たと
えば1400×5200)である場合、または、ユーザがスライダ上の選択を変更して、ユーザの
現在の表示設定とは異ることになった場合には、警告ダイアログを表示することが可能で
ある。
【0052】
図8を継続して、「自分が最後に使用した5つのプロジェクタをリストにする」用のチ
ェックボックスは、デフォルト状態ではチェック・マークが入れられている。ユーザがこ
のボックスのチェック・マークを外せば、最後に使用した5つのプロジェクタ(現在のWL
AN上になく、現在使用中でない)をリストから外すことができる。ユーザにチェック・マ
ークを外されることが可能な様々な他のデフォルト・チェックボックスが示されることも
可能である。
【0053】
一方、図5−図8、および対応する記述は、ユーザ・インタフェースの例示部分につい
て記述したが、一方で様々な他の方法を使用することが可能である。たとえば、Macシス
テムと共に使用されるように構成されたインタフェースも提供することが可能である。使
用されることが可能な変更の例は:「情報の表示」機能を有することが可能な任意のアプ
リケーション用のメニュー・バーに自動的に設けられることが可能なシステム;典型的な
制御配置を使用する、シート・ダイアログのような他の機能を利用することが可能なシス
テム;あるいは、マウス・ボタンの右クリック機能を使用しないことが可能なシステム。
【0054】
さて、図9を参照して、スプラッシュ(splash)画面(すなわち、スプラシェット)の
例が記述される。スプラシェットは、画面の右上コーナ(あるいは他の領域)に表示され
る小さいか大きいウィンドウであることが可能である。スプラシェットは、一又は複数の
次のフィールド、あるいはそれらの組み合せを含むことが可能である:
名前:プレゼンタのプロジェクタ名;
固有のID:プレゼンタ固有のID(MACアドレスに由来することが可能);
WLAN:プレゼンタのネットワーク名;
モデル:プロジェクタの型式;
バージョン:1.0.x.x(薄いグレイ表示であることが可能);
IPアドレス(薄いグレイ表示であることが可能)。
【0055】
USB通信の存在をチェックするUSBテストがブートアップのときに行なわれることが可能
であることを注記しておく。どれも見つからない場合、星印がそれを示すために使用され
ることができる。
【0056】
プレゼンタのスプラシェットは、プロジェクタの電源がオンにされたとき、MIコネクタ
がソースであるとき、プレゼンタ・モジュールが接続されたとき、および/またはそれら
の組合せのような様々な操作条件で表示されることが可能である。スプラシェットは、記
述子を許容するために長さ32キャラクタ、および各フィールドに対して20キャラクタであ
ることが可能であるが、より小さいあるいはより大きい値であることも可能である。さら
に、もし望めば、最新のロゴおよび配色がタイトル・バー領域に組み込まれることも可能
である。もし望めば、フィールドのキャラクタは、太字か、あるいはイタリック体にされ
ることが可能である。
【0057】
様々な他のメッセージは、上記と同じボーダ(boarder)およびフォントでスプラシェ
ットを介して表示されることができる。しかしながら、もし望めば、グレイスケールおよ
びタイトル・バーは除去することが可能である。たとえば、次のメッセージがサーバによ
って生成され、表示されることが可能である:認証(たとえば、セキュリティ・ボックス
にチェック・マークが入れられ、ユーザが投影することを試みた場合のように、グラフィ
ックスがサーバによって生成されないとき);通信機器が見つかりません;WEP非互換(
たとえば、デバイスがWEP可能でなく、且つ、WEP可能なSSIDに加わろうとしたとき);お
よび/または、温度計のアップグレード(サーバによって生成されない)。
【0058】
さて、図10.A,図10.Bを参照して、選択および投影のためのユーザ・インタフ
ェース・ルーチンの一例のフローチャートが記述される。
【0059】
最初に、ブロック1001は、ユーザが起動するマネージャ・サブルーチン(ここでは上述
されたプロジェクタ・マネージャのようなもの)を表わしている。それは、ユーザの現在
の無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)設定をスナップショットする。その後、
ブロック1002では、ユーザによって最後に使用された5つのプロジェクタまたはデバイス
、および現在WLAN上のプロジェクタが、利用されることが可能な識別されたプロジェクタ
またはデバイスのリストに表示される。ここでは、あるリストの一例が、図8に関して上
に図示および記述されている。次に、ブロック1003では、ユーザが、所望のプロジェクタ
がリスト中にあるか否かを判断する。この判断は、スプラシェットを介してのように、所
望のデバイスによって投影されている情報を備えたリスト中の名前およびID値の比較に基
づいたものであることが可能である。
【0060】
所望のプロジェクタ(あるいは他のデバイス)がリスト中にある場合には、それからブ
ロック1004で、ユーザは、所望のプロジェクタまたはデバイスがリスト中に表示された情
報に基づいて利用可能であるか否かを判断することができる。もし所望のプロジェクタま
たはデバイスが利用可能でない場合には、ユーザは、ブロック1005に続くことができる。
これに代えて、もしそれが利用可能である場合には、ユーザは、所望の利用可能なデバイ
スをハイライト表示し、次いで「投影!(P)」ボタンをクリックするためにブロック1006
に続くことができる。その後、ユーザのデスクトップは、ブロック1014に関してここでは
下に記述されるようなデバイスを介して投影されることができる。
【0061】
ブロック1005では、ユーザは、所望のプロジェクタが使用中(たとえば、別のユーザが
現在送信および投影している)であるか否かを判断することができる。もしなければ、デ
バイスは、不明のデバイスであるかも知れず、次に、ユーザは、ブロック1007に続く。こ
れに代えて、デバイスが使用中である場合には、ユーザは、ブロック1008に続くことがで
きる。ブロック1008では、プロジェクタは、リスト中でグレイ表示され、ユーザは、デバ
イスを選択しないかも知れない。
【0062】
これに代えて、ブロック1007では、所望のプロジェクタは、「不明」の状態を有してお
り、ユーザは、映像を投影させようとするプロジェクタをハイライト表示することが可能
である。その後、ブロック1009では、インタフェースは、不明のプロジェクタがネットワ
ーク化されることが可能な他の無線ローカル・エリア・ネットワークを検知できるか否か
を示す。もし検知できれば、ブロック1010では、警告が、一時的なネットワーク接続障害
があるかも知れないとユーザに報知する。その後、ブロック1011では、ユーザ・インタフ
ェースは、不明のプロジェクタが範囲内にあるか否かを判断する。もし範囲内になければ
、ブロック1012では、ユーザ・インタフェースは、所望のプロジェクタが範囲外にあるか
、あるいは電源をオフにされているかのいずれかであると述べる警告をユーザに提供する
。これに代えて、ブロック1013では、ユーザ・インタフェースは、所望のプロジェクタが
利用可能であるか否かを判断する。もしもしあれば、ユーザは、その後、たとえば、画面
上に投影されることが可能なデバイスにデスクトップ映像を投影するためにブロック1014
に続くことができる。その後、ユーザが所望の投影を完了したときに、ブロック1015では
、ユーザは、投影停止をクリックし、アプリケーションを閉じることができる。最後に、
その後、ブロック1016では、以前のWLAN設定が回復される。
【0063】
ブロック1013から所望のプロジェクタが利用可能でないときには(たとえば、使用中で
ある)、ブロック1017で、ユーザ・インタフェースは、所望のプロジェクタが使用中であ
ると述べる警告をユーザに提供する。ブロック1012または1017のいずれかからユーザがOK
をクリックしたときには、ユーザ・インタフェースはブロック1012に戻る。
【0064】
ブロック1003から所望のプロジェクタがリスト中にないときには、ユーザは、「検索(S
)」ボタンを選択するためにブロック1018に続くことができる。その後、ブロック1019で
は、ユーザ・インタフェースは、任意の他の無線ローカル・エリア・ネットワークが検知
されたか否かを判断する。もし検知さなければ、ブロック1020では、ユーザ・インタフェ
ースは、いずれの他のプロジェクタも利用可能でないことを示す警告をユーザに提供する
。これに代えて、他のネットワークが認識されたときには、ブロック1021で、ユーザ・イ
ンタフェースが、そこでネットワーク接続を一時的に失ったかも知れないとの警告をユー
ザに提供する。この時点では、ユーザは、操作を取り消してブロック1002に戻ることが可
能である。これに代えて、ユーザがブロック1021でOKを選択した場合には、ユーザ・イン
タフェースは、選択された802.11内部基本サービス・セット(IBSS)を有しているすべて
のモジュールを検索する。他の実施の形態においては、基本サービス・セット(BSS)モ
ードを使用することが可能である。次に、ブロック1023では、ユーザ・インタフェースは
、他の映像が検知されたか否かを判断する。もし検知されなければ、ブロック1020からの
警告が提供される。これに代えて、もし検知されれば、ユーザは、ブロック1024で、リス
ト中の他の映像レンダリング装置を代わりに提示することが可能である。
【0065】
上記のユーザ・インタフェースは、インタフェースを使用するのが単純で容易なマルチ
投影システムを複数ユーザが有効に利用する1つの方法として提供することが可能である

【0066】
しかしながら、基礎となるソフトウェアおよび/またはファームウェアがしばしばアッ
プグレードされるかも知れないし、また、異なるデバイスが異なる頻度で更新されるかも
知れないので、いずれにしても、更新マネージャは、後方互換性および様々な他の機能を
可能にするために提供されることが可能である。
【0067】
たとえば、映像レンダリング装置のファームウェアの新しいバージョンが利用可能にな
るときに、ユーザは、更新ルーチンを介してモジュールのファームウェアを更新すること
ができるであろう。ユーザは、恐らくウェブサイトから自己解凍形式のZIP(登録商標)
ファイルをダウンロードするであろうが、他の方法を使用することも可能である。更新ル
ーチンの1つの実施の形態が下に記述される。
【0068】
具体的には、たとえば、ユーザがZIP(登録商標)ファイルをダブルクリックしたとき
に、更新ルーチンは自己解凍し、図11の画面が表示される。ユーザが「次(N)」ボタン
をクリックしたときに、図12の画面が表示される。この画面は、プロジェクタおよび/
または見つかった他のデバイスで占められたリストを示している(すべてのボックスがデ
フォルトでチェック・マークを外されている)。たとえば、リストは、現在のWLAN上のプ
レゼンタが有効にしたプロジェクタで占められることが可能である。プロジェクタがリス
ト中にない場合、または所望のプロジェクタがリスト中にない場合には、ユーザは、「検
索(S)」ボタン(その操作は上述した)をクリックすることが可能である。もし他のWLAN
が検知された場合には、「検索(S)」ボタンは、警告ダイアログに帰着するかも知れず、
現在のネットワーク・アクティビティが検索中に中断されるかも知れないことがユーザに
通知される。ユーザがOKをクリックした場合には、進捗ダイアログを表示することが可能
である。より多くのプレゼンタが有効にしたプロジェクタが見つかったときには、それら
はリストに表示されることが可能である(検索が続いていても)。検索が完了したときに
は、進捗ダイアログは閉じられる。もしこれ以上のプロジェクタが検索の完了の際に見つ
からない場合には、プレゼンタが有効にしたプロジェクタがこれ以上見つからなかったこ
とを示すダイアログが表示される。その後、ユーザは、所望のプロジェクタにチェック・
マークを入れ、「アップデート(U)」をクリックすることが可能である。
【0069】
たとえば、ユーザが図12中の「The Boss」(ファームウェアのより新しいバージョン
を有している)にチェック・マークを入れた場合には、図13中の警告が、ソフトウェア
が新しいバージョンに上書きしてインストールされるかも知れないことを示すように表示
される。その後、ユーザが、図12中のアップデートをクリック(または図13において
OKをクリック)したときに、図14の画面が表示される。その後、各プレゼンタ・モジュ
ールの状態は、更新ルーチンが進行するのに応じてダイナミックに更新される(図14)

【0070】
更新ルーチンは、プロジェクタのリストを通じて動作し、それが進行すると共に、図1
5に示されるように、各プロジェクタの状態(リスト中で変更される更新状態を示す)を
提供する。たとえば、もし特定のプレゼンタ・モジュールの更新が順調に行なわれた場合
には、その状態は次のテキストを通じて循環することが可能である:待機中(0%完了)
、進行中(1−100%完了)、再設定中(100%完了)、および更新済み(100%完了)。図
16は、リスト中で変更される状態のさらに別の例の更新を示す。
【0071】
もし更新ルーチンがそれに到達する前に、またはそれが更新されている間に、選択され
たプレゼンタ・モジュールが利用不可能になった場合には(たとえば、それが電源をオフ
にされるか、または範囲外になった場合には)、その状態は、「利用可能でない」に変更
され、それはリスト中の同じ位置に留まることが可能である。その後、更新ルーチンは、
それを試みるかも知れない。そして、もしそれがまだ「利用可能でない」ならば、更新ル
ーチンは、次のプレゼンタ・モジュールに移行するであろう。更新ルーチンがモジュール
の更新を3回失敗したときには、たとえば、その状態は「失敗」に変更されるであろう。
【0072】
プレゼンタ・モジュールは更新されているが、次のメッセージが画面上に投影されるこ
とが可能である:「プレゼンタ・ファームウェアの更新が進行中です。少しお待ちくださ
い。」
更新ルーチンが選択されたプレゼンタ・モジュールのリストを一巡したときに、最後の
画面が更新の結果を示す。図17は100%の成功率を示している。図18は、更新のうち
の1つが失敗した場合に、画面がどのようになるかを示している。もしユーザが図17ま
たは図18中の「戻る」ボタンをクリックした場合には、図12に示された画面が、現在
のファームウェア・バージョンおよび状態を反映するためにリフレッシュされた後に表示
されることが可能である。
【0073】
投影システムの別のオプション機能は、有線式のセキュリティである。もし「セキュリ
ティを可能にする」チェックボックス(上述されたユーザ・インタフェースの個人設定部
分に位置している)にチェック・マークが入れられない場合、その挙動はすべてこの開示
の前述部分の通りである。ユーザが個人設定ダイアログで「セキュリティを可能にする」
チェックボックスをクリックしたときには、アプリケーション、ユーザ、および映像レン
ダリング装置がどのように相互作用するかに違いがある。この違いは、セキュリティ・キ
ー(誰何/応答)のネゴシエーション、さらには、提示されたデータの暗号化も可能にす
るかも知れない。
【0074】
たとえば、ユーザが「投影!(P)」ボタンをクリックし、セキュリティが有効になると
きに、誰何が、いくつかのユーザ・インタフェース・コンポーネントを介してユーザに提
示される。1つは、映像レンダリング・サーバおよびプロジェクタを通じたスプラッシュ
式の画面(映像レンダリング・メッセージ)である。この画面においては、ユーザに対し
て、たとえば、16ポイント以上のフォントの誰何を表示する。これと同時に、ラップトッ
プ側(ラップトップの場合)では、ダイアログが、「誰何コード」または画面上に表示さ
れる文字列を入力するようにユーザに尋ねる表示をすることが可能である。ユーザが正し
いコードを入力したとき、安全なセッションが許可される。この時点では、接続中のデー
タは暗号化される。任意の種類の暗号化が、所望のシステム仕様に応じて、また、所望の
セキュリティ・レベルに応じて使用されることができる。正しくない誰何は、「投影!(P
)」の再クリックおよび一連のシーケンスを一から始めることをユーザに強いることにな
る。エラーメッセージは、PCによってユーザに送信され、誰何コードが失敗し、「投影!
(P)」を押すことによって再試行するように促すことが可能である。
【0075】
別の付加的なダイアログが、セキュリティが有効にされたときに追加されることが可能
である。すなわち、キー・ネゴシエーション中に(ユーザが「投影!(P)」をクリックし
た後で)、クイック・ダイアログが「安全なチャネルを確立しました」と告げるためにポ
ップアップさせることが可能である。
【0076】
本開示は特定の実施の形態を含んでいるが、多様な変更が可能であるので、特定の実施
の形態は限定された意味で考慮することはできない。本開示の主題は、ここで開示された
様々な要素、特徴、機能、および/またはプロパティの新規および非自明なコンビネーシ
ョンおよびサブコンビネーションをすべて含んでいる。請求項は、新規且つ非自明である
と見なされる、あるコンビネーションおよびサブコンビネーションを特に指し示している
。これらの請求項は、「1つの」要素、あるいは「最初の」要素、あるいはその均等物を
参照することが可能である。そのような請求項は、一又は複数のそのような要素の援用を
、複数のそのような要素を要求することもなく、含むと理解されるべきである。特徴、機
能、要素、および/またはプロパティの他のコンビネーションおよびサブコンビネーショ
ンは、現在の請求項の補正あるいは、この出願または関連する出願中の新しい請求項の提
示を通じて請求されることが可能である。そのような請求項は、元の請求項の範囲に対し
てより広く、より狭く、同等に、あるいは異なっても、本開示の主題内に含まれていると
見なされる。
【符号の説明】
【0077】
10 映像表示システム、12 映像プロジェクタ、14 映像レンダリング装置(映像変換
装置)、61 ネットワーク環境、66 選択ウィンドウ、68 プロジェクタ・アイコン、70
プロジェクタのリスト、72 プレゼンテーション・ファイル、74 LAN。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスをプロジェクタに接続する方法であって、
デバイスが接続されるネットワークを識別すること、
前記ネットワーク上の少なくとも1つのプロジェクタを識別すること、
前記少なくとも1つのプロジェクタの状態を識別すること、
識別された前記状態に基づいた前記少なくとも1つのプロジェクタの選択を可能にする
こと、および
前記少なくとも1つのプロジェクタに、それが選択されているか否かに依存したデータ
を送信することを含む方法。
【請求項2】
送信する前記データは、前記プロジェクタによって画面に表示される、前記少なくとも
1つのプロジェクタによって受信される映像データである請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記状態は、前記少なくとも1つのプロジェクタがデータを受信するのに利用可能であ
るか否かを示している請求項1記載の方法。
【請求項4】
複数のプロジェクタが前記ネットワーク上で識別される請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記データの送信を不能にすることをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
デバイスをプロジェクタに接続する方法であって、
デバイスが接続される無線ネットワークを識別すること、
前記ネットワーク上のプロジェクタのリストを識別すること、
前記プロジェクタのそれぞれの状態を識別すること、
前記プロジェクタのうちのいずれかの識別された前記状態に基づいた前記プロジェクタ
のいずれかの選択を可能にすること、および
選択されたプロジェクタに前記無線ネットワークを通じてデータを送信することを含む
方法。
【請求項7】
前記リストは、前記ネットワーク上にないプロジェクタを含んでいる請求項6記載の方
法。
【請求項8】
前記リストは、前記ネットワーク上にある以前使用されたプロジェクタ、または前記ネ
ットワーク上にない以前使用されたプロジェクタを含んでいる請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記状態は、前記リスト上の前記プロジェクタのうちの1つがデータを受信するのに利
用可能であるか否かを示している請求項6記載の方法。
【請求項10】
送信する前記データは、前記プロジェクタによって画面に表示される、前記選択された
プロジェクタによって受信される映像データである請求項6記載の方法。
【請求項11】
前記状態は、前記リスト上の前記プロジェクタのうちの1つが使用中であるか否かを示
している請求項6記載の方法。
【請求項12】
前記選択されたプロジェクタへの前記データの送信を不能にし、それによって前記選択
されたプロジェクタの状態を変更することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項13】
デバイスをプロジェクタに接続する方法であって、
前記デバイスが接続される無線ネットワークを識別すること、
プロジェクタのリストを識別すること、
前記リスト上の前記プロジェクタのそれぞれの状態を識別すること、
前記ネットワーク上で見つからない前記リスト上のプロジェクタの検索を可能にするこ
と、
前記プロジェクタのそれぞれの識別された前記状態に基づいたプロジェクタの選択を可
能にすること、および
選択されたプロジェクタに前記無線ネットワークを通じてデータを送信することを含む
方法。
【請求項14】
前記リストは、前記ネットワーク上にないプロジェクタを含んでいる請求項13記載の
方法。
【請求項15】
前記リストは、以前使用されたプロジェクタを含んでいる請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記リストは、前記ネットワーク上のプロジェクタを含んでいる請求項13記載の方法

【請求項17】
前記状態は、前記リスト上の前記プロジェクタのうちの1つがデータを受信するのに利
用可能であるか否かを示している請求項13記載の方法。
【請求項18】
送信する前記データは、前記プロジェクタによって画面に表示される、前記選択された
プロジェクタによって受信される映像データであり、前記送信の間、前記デバイス上のス
クリーン・セーバーは無効にされる請求項13記載の方法。
【請求項19】
前記選択されたプロジェクタへの前記データの送信を不能にし、それによって前記選択
されたプロジェクタの状態を変更することさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項20】
無線ネットワークに接続されるように構成されたプロジェクタと、
デバイスを前記プロジェクタに接続するための指示を記憶するコンピュータ読取り可能
な記憶媒体とを備え、前記指示は、
前記無線ネットワーク上のプロジェクタのリストを識別するための指示と、
前記リスト上の前記プロジェクタの状態を識別するための指示と、
識別された前記状態に基づいた前記リスト上の前記プロジェクタの少なくとも1つの選
択を可能にするための指示と、
前記少なくとも1つのプロジェクタに、それが選択されているか否かに依存したデータ
を送信するための指示とを含むシステム。
【請求項21】
前記プロジェクタは、選択された条件下の前記プロジェクタに関する識別情報を投影す
るように構成されている請求項20記載のシステム。
【請求項22】
前記選択された条件は、初期の立ち上げを含んでいる請求項21記載のシステム。
【請求項23】
デバイスをプロジェクタに接続する方法であって、
プロジェクタのリストを表示すること、
前記リスト上の前記プロジェクタのそれぞれの状態を識別すること、
前記プロジェクタのそれぞれの識別された前記状態に基づいたプロジェクタの選択を可
能にすること、および
選択されたプロジェクタに前記無線ネットワークを通じてデータを送信することを含む
方法。
【請求項24】
前記リストは、少なくとも1つの以前使用されたプロジェクタを含んでいる請求項23
記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10.A】
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【図10.B】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−287222(P2010−287222A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117104(P2010−117104)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【分割の表示】特願2006−533544(P2006−533544)の分割
【原出願日】平成16年6月1日(2004.6.1)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】