抗体によって媒介される免疫応答の増強
ガンの症状または感染症状を処置するために、弱毒化された細菌および結合化合物を投与するための試薬ならびに方法が提供される。結合化合物には、抗体、または抗体に由来する抗原結合部位が含まれる。本発明の1つの実施形態において、ガンまたは感染性の症状に対して該症状を有している哺乳動物において免疫応答を刺激する方法が提供され、該方法は、該哺乳動物に有効量のListeriaおよび:a.該症状の抗原に特異的に結合する抗体;またはb.該症状の抗原に特異的に結合し、また抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物を投与する工程を含み、ここで、該Listeriaと該抗体または結合化合物との組み合わせが該応答の刺激に有効である。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガンまたは感染性の症状に対して該症状を有している哺乳動物において免疫応答を刺激する方法であって、該哺乳動物に有効量のListeriaおよび:
a.該症状の抗原に特異的に結合する抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合し、また抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物
を投与する工程を含み、
該Listeriaと該抗体または結合化合物との組み合わせが該応答の刺激に有効である、方法。
【請求項2】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与しない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Listeriaが弱毒化されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
抗体の前記抗原結合部位に由来する前記結合化合物にさらにFc領域またはFc領域誘導体が含まれている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記Fc領域誘導体が:
a.前記ADCCを媒介する細胞によって発現される活性化受容体に対する高い親和性;または
b.該ADCCを媒介する細胞によって発現される阻害性受容体に対する低い親和性
の一方または両方を有している、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Fc領域誘導体に以下の変異:
a.S298A;
b.E333A;または
c.K334A
の1つ以上が含まれているIgG1 Fc領域が含まれており、該変異は前記ADCCを媒介する細胞の活性化の増大を媒介するのに有用である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記結合化合物には:
a.二重特異的抗体であって、該二重特異的抗体の第1の結合部位は前記症状の前記抗原に特異的に結合し、該二重特異的抗体の第2の結合部位は前記ADCCを媒介する免疫細胞に特異的に結合する、二重特異的抗体;または
b.前記症状の該抗原に特異的に結合する抗体のペプチド模倣物
が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記Listeriaは代謝的に活性であり、本質的に:
a.コロニーの形成;
b.複製;または
c.分裂
の1つ以上ができない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記Listeriaは本質的には代謝的に不活性である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
弱毒化された前記Listeriaは:
a.増殖;
b.細胞から細胞への拡散;
c.細胞への結合もしくは侵入;
d.複製;または
d.DNA修復
の1つ以上が弱められている、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記Listeriaは:
a.actA変異;
b.inlB変異;
c.uvrA変異;
d.uvrB変異;
e.uvrC変異;
f.核酸標的化化合物;または
g.uvrAB変異および核酸標的化化合物
の1つ以上によって弱められている、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記核酸標的化化合物はソラレンである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記症状には、腫瘍、ガン、または前ガン状態の障害の1つ以上が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記症状には感染が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記症状には:
a.B型肝炎;
b.C型肝炎;
c.ヒト免疫不全ウイルス(HIV);
d.サイトメガロウイルス(CMV);
e.エプスタイン・バーウイルス(EBV);または
f.リーシュマニア
の1つ以上による感染が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記症状が肝臓の症状である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記免疫応答が前記症状の細胞に対する免疫応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記免疫応答には先天免疫応答が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記免疫応答には適応的免疫応答が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記哺乳動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ListeriaがListeria monocytogenesである、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記Listeriaには異種抗原をコードする核酸が含まれている、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
弱毒化された前記Listeriaが1つの試薬であり、前記抗体または結合化合物が第2の試薬であり、さらに、前記哺乳動物に第3の試薬を投与する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記第3の試薬に:
a.サイトカインのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b.T制御性細胞(Treg)の阻害剤;または
c.シクロホスファミド(CTX)
の1つ以上が含まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の免疫応答と比較して、前記免疫応答には:
a.NK細胞;
b.NKT細胞;
c.樹状細胞(DC);
d.単球もしくはマクロファージ;
e.好中球;
f.toll様受容体(TLR);または
g.ヌクレオチド結合オリゴマー化ドメインタンパク質(NODタンパク質)
の1つ、または任意の組み合わせの活性化、あるいはそれらによる炎症が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
有効量のListeriaを投与しない場合の発現と比較して、前記免疫応答に:
a.CD69;
b.インターフェロン−γ(IFNγ);
c.インターフェロン−α(IFNα)もしくはインターフェロンβ(IFNβ);
d.インターロイキン−12(IL−12);
e.単球走化性タンパク質(MCP−1);または
f.インターロイキン−6(IL−6)
の1つまたは任意の組み合わせの発現の増大が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記刺激には:
a.前記Listeriaを投与しない場合の割合と比較した、前記哺乳動物の肝臓の白血球の集団中のNK細胞の割合の増加;または、
b.前記Listeriaを投与しない場合の発現と比較した、肝臓のNK細胞による活性化マーカーの発現の増大
が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
NK細胞の割合の前記増大が、弱毒化された前記Listeriaを投与しない場合の割合よりも、少なくとも:
a.5%;
b.10%;
c.15%;
d.20%;または、
e.25%
大きい、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記投与されるListeriaは:
a.前記哺乳動物に対して経口では投与しない;または、
b.他のタイプの細菌が少なくとも99%含まれていない組成物として前記哺乳動物に投与する;
の一方または両方である、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
ガンまたは感染性の症状を有している哺乳動物の該症状を処置する方法であって、該哺乳動物に対して、有効量のListeriaを:
a.該症状の抗原に特異的に結合する抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合し、そしてADCCを媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体に由来する結合化合物
とともに投与する工程を含み、該Listeriaと該抗体または結合化合物との組み合わせが、該症状の緩和または軽減に有効である方法。
【請求項32】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記Listeiraと前記抗体または結合化合物とを同時には投与しない、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記Listeriaが弱毒化されている、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
抗体の前記抗原結合部位に由来する前記結合化合物には、さらに、Fc領域またはFc領域誘導体が含まれている、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記Fc領域誘導体が:
a.前記ADCCを媒介する細胞によって発現される活性化受容体に対する高い親和性;または
b.該ADCCを媒介する細胞によって発現される阻害性受容体に対する低い親和性
の一方または両方を有している、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記Fc領域誘導体には、以下の変異:
a.S298A;
b.E333A;または
c.K334A
の1つ以上が含まれているIgG1 Fc領域が含まれており、該変異は該ADCCを媒介する細胞の活性化の増大を媒介するのに有用である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記結合化合物に:
a.二重特異的抗体であって、該二重特異的抗体の第1の結合部位は前記症状の抗原に特異的に結合し、該二重特異的抗体の第2の結合部位は前記ADCCを媒介する免疫細胞に特異的に結合する、二重特異的抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合する抗体のペプチド模倣物
が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
前記Listeriaは代謝的に活性であり、そして本質的には:
a.コロニーの形成;
b.複製;または
c.分裂
の1つ以上ができない、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
前記Listeriaは本質的には代謝的に不活性である、請求項31に記載の方法。
【請求項41】
前記Listeriaは:
a.増殖;
b.細胞から細胞への拡散;
c.細胞への結合もしくは侵入;
d.複製;または
d.DNA修復
の1つ以上が弱められている、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
前記Listeriaは:
a.actA変異;
b.inlB変異;
c.uvrA変異;
d.uvrB変異;
e.uvrC変異;
f.核酸標的化化合物;または
g.uvrAB変異および核酸標的化化合物
の1つ以上によって弱められている、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
前記核酸標的化化合物はソラレンである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記症状には、ガン、腫瘍、または前ガン状態の障害が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項45】
前記症状には感染が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
前記症状には:
a.B型肝炎;
b.C型肝炎;
c.ヒト免疫不全ウイルス(HIV);
d.サイトメガロウイルス(CMV);
e.エプスタイン・バーウイルス(EBV);または
f.リーシュマニア
の1つ以上による感染が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項47】
前記症状が肝臓の症状である、請求項31に記載の方法。
【請求項48】
前記免疫応答が前記症状の細胞に対する免疫応答である、請求項31に記載の方法。
【請求項49】
前記処置によって先天免疫応答の刺激が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項50】
前記処置によって適応的免疫応答の刺激が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項51】
前記哺乳動物がヒトである、請求項31に記載の方法。
【請求項52】
前記ListeriaがListeria monocytogenesである、請求項31に記載の方法。
【請求項53】
前記Listeriaには、異種抗原をコードする核酸が含まれている、請求項31に記載の方法。
【請求項54】
前記Listeriaが第1の試薬であり、前記抗体または結合化合物が第2の試薬であり、さらに、前記哺乳動物に第3の試薬を投与する工程を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項55】
前記第3の試薬には:
a.サイトカインのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b.T制御性細胞(Treg)の阻害剤;または
c.シクロホスファミド(CTX)
の1つ以上が含まれる、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の免疫応答と比較して、前記処置により:
a.NK細胞;
b.NKT細胞;
c.樹状細胞(DC);
d.単球もしくはマクロファージ;
e.好中球;
f.toll様受容体(TLR);またはヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン(NOD)タンパク質
の1つ、または任意の組み合わせの活性化、あるいはそれらによる炎症が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項57】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の発現と比較して、前記処置により:
a.CD69;
b.インターフェロン−γ(IFNγ);
c.インターフェロン−α(IFNα)もしくはインターフェロンβ(IFNβ);
d.インターロイキン−12(IL−12);
e.単球走化性タンパク質(MCP−1);または
f.インターロイキン−6(IL−6)
の1つまたは任意の組み合わせの発現の増大が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項58】
前記処置により:
a.前記Listeriaを投与しない場合の割合と比較した、前記哺乳動物の肝臓の白血球中のNK細胞の割合の増加;または、
b.該Listeriaを投与しない場合の発現と比較した、肝臓のNK細胞による活性化マーカーの発現の増大
が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項59】
NK細胞の割合の前記増大が、前記Listeriaを投与しない場合の割合よりも、少なくとも:
a.5%;
b.10%;
c.15%;
d.20%;または、
e.25%
大きい、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記症状を有しており、前記Listeria、抗体、または結合化合物を投与しない適切な対照の哺乳動物との比較によって決定した場合に、前記処置によって前記哺乳動物の生存性が高まる、請求項31に記載の方法。
【請求項61】
前記症状には、ガン細胞、腫瘍、または感染性物質の1つ以上が含まれ、前記処置によって、前記哺乳動物において:
a.腫瘍またはガン細胞の数;
b.腫瘍の大きさ;または
c.感染性物質の力価
の1つ以上が減少する、請求項31に記載の方法。
【請求項62】
前記投与されたListeriaは:
a.前記哺乳動物に対して経口では投与しない;または、
b.他のタイプの細菌が少なくとも99%含まれていない組成物として該哺乳動物に投与する;
の一方または両方である、請求項31に記載の方法。
【請求項63】
請求項1または請求項31に記載の方法において使用されるキットであって:
(a)Listeriaが含まれている組成物;および
(b)(i)前記症状の抗原に特異的に結合する抗体、もしくは(ii)該症状の抗原に特異的に結合し、ADCCを媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物が含まれている組成物
が含まれており、そして任意選択的に、該組成物の使用についての説明書が含まれており、組成物が適切な容器の中にパッケージされているキット。
【請求項1】
ガンまたは感染性の症状に対して該症状を有している哺乳動物において免疫応答を刺激する方法であって、該哺乳動物に有効量のListeriaおよび:
a.該症状の抗原に特異的に結合する抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合し、また抗体依存性細胞傷害性(ADCC)を媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物
を投与する工程を含み、
該Listeriaと該抗体または結合化合物との組み合わせが該応答の刺激に有効である、方法。
【請求項2】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与しない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Listeriaが弱毒化されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
抗体の前記抗原結合部位に由来する前記結合化合物にさらにFc領域またはFc領域誘導体が含まれている、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記Fc領域誘導体が:
a.前記ADCCを媒介する細胞によって発現される活性化受容体に対する高い親和性;または
b.該ADCCを媒介する細胞によって発現される阻害性受容体に対する低い親和性
の一方または両方を有している、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記Fc領域誘導体に以下の変異:
a.S298A;
b.E333A;または
c.K334A
の1つ以上が含まれているIgG1 Fc領域が含まれており、該変異は前記ADCCを媒介する細胞の活性化の増大を媒介するのに有用である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記結合化合物には:
a.二重特異的抗体であって、該二重特異的抗体の第1の結合部位は前記症状の前記抗原に特異的に結合し、該二重特異的抗体の第2の結合部位は前記ADCCを媒介する免疫細胞に特異的に結合する、二重特異的抗体;または
b.前記症状の該抗原に特異的に結合する抗体のペプチド模倣物
が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記Listeriaは代謝的に活性であり、本質的に:
a.コロニーの形成;
b.複製;または
c.分裂
の1つ以上ができない、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記Listeriaは本質的には代謝的に不活性である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
弱毒化された前記Listeriaは:
a.増殖;
b.細胞から細胞への拡散;
c.細胞への結合もしくは侵入;
d.複製;または
d.DNA修復
の1つ以上が弱められている、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記Listeriaは:
a.actA変異;
b.inlB変異;
c.uvrA変異;
d.uvrB変異;
e.uvrC変異;
f.核酸標的化化合物;または
g.uvrAB変異および核酸標的化化合物
の1つ以上によって弱められている、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記核酸標的化化合物はソラレンである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記症状には、腫瘍、ガン、または前ガン状態の障害の1つ以上が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記症状には感染が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記症状には:
a.B型肝炎;
b.C型肝炎;
c.ヒト免疫不全ウイルス(HIV);
d.サイトメガロウイルス(CMV);
e.エプスタイン・バーウイルス(EBV);または
f.リーシュマニア
の1つ以上による感染が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記症状が肝臓の症状である、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記免疫応答が前記症状の細胞に対する免疫応答である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記免疫応答には先天免疫応答が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記免疫応答には適応的免疫応答が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記哺乳動物がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記ListeriaがListeria monocytogenesである、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記Listeriaには異種抗原をコードする核酸が含まれている、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
弱毒化された前記Listeriaが1つの試薬であり、前記抗体または結合化合物が第2の試薬であり、さらに、前記哺乳動物に第3の試薬を投与する工程を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記第3の試薬に:
a.サイトカインのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b.T制御性細胞(Treg)の阻害剤;または
c.シクロホスファミド(CTX)
の1つ以上が含まれる、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の免疫応答と比較して、前記免疫応答には:
a.NK細胞;
b.NKT細胞;
c.樹状細胞(DC);
d.単球もしくはマクロファージ;
e.好中球;
f.toll様受容体(TLR);または
g.ヌクレオチド結合オリゴマー化ドメインタンパク質(NODタンパク質)
の1つ、または任意の組み合わせの活性化、あるいはそれらによる炎症が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
有効量のListeriaを投与しない場合の発現と比較して、前記免疫応答に:
a.CD69;
b.インターフェロン−γ(IFNγ);
c.インターフェロン−α(IFNα)もしくはインターフェロンβ(IFNβ);
d.インターロイキン−12(IL−12);
e.単球走化性タンパク質(MCP−1);または
f.インターロイキン−6(IL−6)
の1つまたは任意の組み合わせの発現の増大が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記刺激には:
a.前記Listeriaを投与しない場合の割合と比較した、前記哺乳動物の肝臓の白血球の集団中のNK細胞の割合の増加;または、
b.前記Listeriaを投与しない場合の発現と比較した、肝臓のNK細胞による活性化マーカーの発現の増大
が含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
NK細胞の割合の前記増大が、弱毒化された前記Listeriaを投与しない場合の割合よりも、少なくとも:
a.5%;
b.10%;
c.15%;
d.20%;または、
e.25%
大きい、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記投与されるListeriaは:
a.前記哺乳動物に対して経口では投与しない;または、
b.他のタイプの細菌が少なくとも99%含まれていない組成物として前記哺乳動物に投与する;
の一方または両方である、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
ガンまたは感染性の症状を有している哺乳動物の該症状を処置する方法であって、該哺乳動物に対して、有効量のListeriaを:
a.該症状の抗原に特異的に結合する抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合し、そしてADCCを媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体に由来する結合化合物
とともに投与する工程を含み、該Listeriaと該抗体または結合化合物との組み合わせが、該症状の緩和または軽減に有効である方法。
【請求項32】
前記Listeriaと前記抗体または結合化合物とを同時に投与する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記Listeiraと前記抗体または結合化合物とを同時には投与しない、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記Listeriaが弱毒化されている、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
抗体の前記抗原結合部位に由来する前記結合化合物には、さらに、Fc領域またはFc領域誘導体が含まれている、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記Fc領域誘導体が:
a.前記ADCCを媒介する細胞によって発現される活性化受容体に対する高い親和性;または
b.該ADCCを媒介する細胞によって発現される阻害性受容体に対する低い親和性
の一方または両方を有している、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記Fc領域誘導体には、以下の変異:
a.S298A;
b.E333A;または
c.K334A
の1つ以上が含まれているIgG1 Fc領域が含まれており、該変異は該ADCCを媒介する細胞の活性化の増大を媒介するのに有用である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記結合化合物に:
a.二重特異的抗体であって、該二重特異的抗体の第1の結合部位は前記症状の抗原に特異的に結合し、該二重特異的抗体の第2の結合部位は前記ADCCを媒介する免疫細胞に特異的に結合する、二重特異的抗体;または
b.該症状の抗原に特異的に結合する抗体のペプチド模倣物
が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項39】
前記Listeriaは代謝的に活性であり、そして本質的には:
a.コロニーの形成;
b.複製;または
c.分裂
の1つ以上ができない、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
前記Listeriaは本質的には代謝的に不活性である、請求項31に記載の方法。
【請求項41】
前記Listeriaは:
a.増殖;
b.細胞から細胞への拡散;
c.細胞への結合もしくは侵入;
d.複製;または
d.DNA修復
の1つ以上が弱められている、請求項31に記載の方法。
【請求項42】
前記Listeriaは:
a.actA変異;
b.inlB変異;
c.uvrA変異;
d.uvrB変異;
e.uvrC変異;
f.核酸標的化化合物;または
g.uvrAB変異および核酸標的化化合物
の1つ以上によって弱められている、請求項31に記載の方法。
【請求項43】
前記核酸標的化化合物はソラレンである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記症状には、ガン、腫瘍、または前ガン状態の障害が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項45】
前記症状には感染が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
前記症状には:
a.B型肝炎;
b.C型肝炎;
c.ヒト免疫不全ウイルス(HIV);
d.サイトメガロウイルス(CMV);
e.エプスタイン・バーウイルス(EBV);または
f.リーシュマニア
の1つ以上による感染が含まれる、請求項31に記載の方法。
【請求項47】
前記症状が肝臓の症状である、請求項31に記載の方法。
【請求項48】
前記免疫応答が前記症状の細胞に対する免疫応答である、請求項31に記載の方法。
【請求項49】
前記処置によって先天免疫応答の刺激が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項50】
前記処置によって適応的免疫応答の刺激が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項51】
前記哺乳動物がヒトである、請求項31に記載の方法。
【請求項52】
前記ListeriaがListeria monocytogenesである、請求項31に記載の方法。
【請求項53】
前記Listeriaには、異種抗原をコードする核酸が含まれている、請求項31に記載の方法。
【請求項54】
前記Listeriaが第1の試薬であり、前記抗体または結合化合物が第2の試薬であり、さらに、前記哺乳動物に第3の試薬を投与する工程を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項55】
前記第3の試薬には:
a.サイトカインのアゴニストもしくはアンタゴニスト;
b.T制御性細胞(Treg)の阻害剤;または
c.シクロホスファミド(CTX)
の1つ以上が含まれる、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の免疫応答と比較して、前記処置により:
a.NK細胞;
b.NKT細胞;
c.樹状細胞(DC);
d.単球もしくはマクロファージ;
e.好中球;
f.toll様受容体(TLR);またはヌクレオチド結合オリゴマー化ドメイン(NOD)タンパク質
の1つ、または任意の組み合わせの活性化、あるいはそれらによる炎症が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項57】
有効量の前記Listeriaを投与しない場合の発現と比較して、前記処置により:
a.CD69;
b.インターフェロン−γ(IFNγ);
c.インターフェロン−α(IFNα)もしくはインターフェロンβ(IFNβ);
d.インターロイキン−12(IL−12);
e.単球走化性タンパク質(MCP−1);または
f.インターロイキン−6(IL−6)
の1つまたは任意の組み合わせの発現の増大が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項58】
前記処置により:
a.前記Listeriaを投与しない場合の割合と比較した、前記哺乳動物の肝臓の白血球中のNK細胞の割合の増加;または、
b.該Listeriaを投与しない場合の発現と比較した、肝臓のNK細胞による活性化マーカーの発現の増大
が生じる、請求項31に記載の方法。
【請求項59】
NK細胞の割合の前記増大が、前記Listeriaを投与しない場合の割合よりも、少なくとも:
a.5%;
b.10%;
c.15%;
d.20%;または、
e.25%
大きい、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記症状を有しており、前記Listeria、抗体、または結合化合物を投与しない適切な対照の哺乳動物との比較によって決定した場合に、前記処置によって前記哺乳動物の生存性が高まる、請求項31に記載の方法。
【請求項61】
前記症状には、ガン細胞、腫瘍、または感染性物質の1つ以上が含まれ、前記処置によって、前記哺乳動物において:
a.腫瘍またはガン細胞の数;
b.腫瘍の大きさ;または
c.感染性物質の力価
の1つ以上が減少する、請求項31に記載の方法。
【請求項62】
前記投与されたListeriaは:
a.前記哺乳動物に対して経口では投与しない;または、
b.他のタイプの細菌が少なくとも99%含まれていない組成物として該哺乳動物に投与する;
の一方または両方である、請求項31に記載の方法。
【請求項63】
請求項1または請求項31に記載の方法において使用されるキットであって:
(a)Listeriaが含まれている組成物;および
(b)(i)前記症状の抗原に特異的に結合する抗体、もしくは(ii)該症状の抗原に特異的に結合し、ADCCを媒介する免疫細胞にも特異的に結合する抗体の抗原結合部位に由来する結合化合物が含まれている組成物
が含まれており、そして任意選択的に、該組成物の使用についての説明書が含まれており、組成物が適切な容器の中にパッケージされているキット。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図12G】
【図12H】
【図12I】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【図21F】
【図21G】
【図22】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図3F】
【図3G】
【図3H】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図6D】
【図6E】
【図6F】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図12E】
【図12F】
【図12G】
【図12H】
【図12I】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図21D】
【図21E】
【図21F】
【図21G】
【図22】
【公表番号】特表2009−504787(P2009−504787A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−527216(P2008−527216)
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/032664
【国際公開番号】WO2007/022520
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年8月21日(2006.8.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/032664
【国際公開番号】WO2007/022520
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]