説明

抗原特異的な免疫応答を高めるための組成物及び方法

過剰増殖疾患、例えば、癌、の再発を治療または予防する方法が記載されている。方法には、哺乳動物に有効量の抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした核酸組成物を投与することにより哺乳動物を初回抗原刺激し、哺乳動物に有効量の抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした核酸を含む腫瘍退縮ウイルスを投与することにより哺乳動物を追加免役することを含むことができる。特定の実施形態では、核酸組成物はDNAワクチンである。一部の実施形態では、核酸組成物は、皮内、腹腔内及び静脈内から成る群から投与される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物の抗原特異的免疫応答を誘導または高める方法であって、
(a)哺乳動物に抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした有効量の核酸組成物を投与することにより哺乳動物に初回抗原刺激を行うステップと、
(b)抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした核酸を含む有効量の腫瘍退縮ウイルスを哺乳動物に投与することにより哺乳動物に追加免疫を行うステップ、
を含み、それによって、抗原特異的免疫応答を誘導または高める方法。
【請求項2】
抗原が腫瘍関連抗原(TAA)である請求項1記載の方法。
【請求項3】
抗原が哺乳動物に対し外来性である請求項1記載の方法。
【請求項4】
抗原が卵白アルブミン、HPVE6、およびHPVE7からなる群より選択される請求項1記載の方法。
【請求項5】
抗原が、配列番号139のアミノ酸配列に少なくとも90%同等であるアミノ酸配列を含む卵白アルブミンタンパク質を含む請求項4記載の方法。
【請求項6】
抗原が、LSRHFMHQKRTAMFQDPQERPRKLPQおよびAMFQDPQERPRKLPQLCTELQTTIHDIILECからなる群より選択されるアミノ酸配列に少なくとも90%同等であるアミノ酸配列を含むHPV E7タンパク質を含む請求項4記載の方法。
【請求項7】
抗原が、PTLHEYMLDLQPETTDLYCYEQ、HEYMLDLQPET、TLHEYMLDLQPETTD、EYMLDLQPETTDLY、DEIDGPAGQAEPDRAHYおよびGPAGQAEPDRAHYNIからなる群より選択されるアミノ酸配列に少なくとも90%同等であるアミノ酸配列を含むHPV E7タンパク質を含む請求項4記載の方法。
【請求項8】
核酸組成物がDNAワクチンである請求項1記載の方法。
【請求項9】
核酸組成物が皮内投与、腹腔内投与、および静脈内投与からなる群より選択されて投与される請求項1記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物が腫瘍を有するヒトであり、核酸組成物が腫瘍内または腫瘍周囲に投与される請求項1記載の方法。
【請求項11】
腫瘍退縮ウイルスが、ワクチニアウイルス、アデノウイルス、単純疱疹ウィルス、ポックスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、麻疹ウイルス、ニューカッスル病ウイルス、インフルエンザウイルス、およびレオウイルスからなる群より選択される請求項1記載の方法。
【請求項12】
腫瘍退縮ウイルスがチミジンキナーゼ陰性である請求項1または11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
腫瘍退縮ウイルスが皮内投与、腹腔内投与、および静脈内投与からなる群から選択されて投与される請求項13記載の方法。
【請求項14】
哺乳動物が腫瘍を有するヒトであり、腫瘍退縮ウイルスが腫瘍内または腫瘍周辺に投与される請求項1記載の方法。
【請求項15】
核酸組成物が腫瘍退縮ウイルス内に存在する請求項1記載の方法。
【請求項16】
ステップ(a)の腫瘍退縮ウイルスがステップ(b)の腫瘍退縮ウイルスと同じ、または異なる請求項15記載の方法。
【請求項17】
ステップ(a)がステップ(b)の前に行わる、ステップ(a)およびステップ(b)が同時に行われる、またはステップ(a)がステップ(b)の後で行われる請求項1または16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
ステップ(a)および/またはステップ(b)が少なくとも1回繰り返される請求項1または16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
ステップ(a)および/またはステップ(b)で使われる投与量が1x10^7pfuである請求項1または16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
抗原特異的免疫応答が核酸組成物単独投与による抗原特異的免疫応答誘導より大きい請求項1記載の方法。
【請求項21】
抗原特異的免疫応答の少なくとも一部がCD8細胞障害性Tリンパ球(CTL)によって媒介される請求項1記載の方法。
【請求項22】
抗原特異的免疫応答の少なくとも一部がCD8細胞障害性Tリンパ球(CTL)によって媒介される請求項1記載の方法。
【請求項23】
抗原特異的免疫応答の少なくとも一部が腫瘍周囲の間質細胞によって媒介される請求項1記載の方法。
【請求項24】
有効量の化学療法剤を投与することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項25】
抗原に対する抗体の存在の観点から哺乳動物を選別することをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項26】
哺乳動物がヒトである請求項1記載の方法。
【請求項27】
哺乳動物が癌に罹患している請求項1記載の方法。
【請求項28】
哺乳動物の進行期癌を治療または予防する方法であって、
(a)哺乳動物に、有効量の抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした核酸組成物を投与することにより哺乳動物を初回抗原刺激し、
(b)哺乳動物に有効量の抗原または生物学的に活性なそのホモログをコードした核酸を含む腫瘍退縮ウイルスを投与して哺乳動物に追加免疫することにより、抗原特異的免疫応答を誘導または強化すること、
を含む方法。
【請求項29】
進行期癌が黒色腫または胸腺腫である請求項28記載の方法。
【請求項30】
初回抗原刺激組成物および追加免疫組成物を含むキットであって、
(a)初回抗原刺激組成物が免疫原性外来性抗原をコードしたDNAおよび薬学的に許容可能な担体を含み、さらに
(b)追加免疫組成物が前記外来性抗原をコードしたウイルスおよび薬学的に許容可能な担体を含む、
キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−525410(P2012−525410A)
【公表日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508648(P2012−508648)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【国際出願番号】PCT/US2010/032779
【国際公開番号】WO2010/129339
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(398076227)ザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティー (35)
【Fターム(参考)】