説明

抗癌剤として有用なトリアゾロピラジン誘導体

本発明は、R、R、RおよびRが、本明細書で定義されている通りである式(I)の化合物または薬学的に許容できるそれらの塩に関する。本発明は、式Iの化合物を含有する医薬組成物および式(I)の化合物を投与することにより哺乳類において過増殖性障害を治療する方法にも関する。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、または薬学的に許容できるその塩
【化1】

(式中、
およびRは、水素、Br、Cl、F、−O(CHCH、−NR10C(O)OR12、−(CR1213NR1011、−O(CHOR10、−(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)NR1011、−NR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10S(O)11、−N(CH(C3〜8シクロアルキル)、−CN、−NO、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルから独立して選択され、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルは、Br、Cl、F、−(CHCH(OR10)CH、−(CHOR10、−(CHC(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−(CR1011C(O)OR10、−C(O)NR1011、−(CR1011C(O)NR1011、−(CHNR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−(CHNR10C(O)NR1011、−(CHNR10C(O)OR11、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−(CH(5〜7員ヘテロアリール)、−(CH(C6〜10アリール)、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよく、
は、式
【化2】

の部分であり、
、R、R、RおよびRは、水素、Br、Cl、F、−(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)NR1011、−NR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10SO11、−CN、−NO、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルから独立して選択され、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルは、Br、Cl、F、−(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)NR1011、−NR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8ヘテロ脂環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよく、
ただし、RおよびR、またはRおよびRのうちの1つは、結合して、飽和C4〜8シクロアルキル、不飽和C5〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、5〜7員ヘテロアリールおよびC6〜10アリールから選択される環を形成し、前記環は、Br、Cl、F、−(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)NR1011、−NR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8ヘテロ脂環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよく、
10およびR11は、H、−(CHOR12、−(CHC(CHOR12、−CHR12(CHOR13、−C(O)OR12、−(CHCHR12OR13、−C(CH(CHOR12、−CHCFH、−(CHC(CHNR1213、−(CHNR1213、−(CHCHOR12(CHOR13、−(CH(NR1213)C(O)NR1213、−(CHS(O)12、−(CHC(O)NR1213、−NR12(CH(5〜7員ヘテロアリール)、−NR12(CH(3〜8員ヘテロ環)、−(CH(8〜10員ヘテロ二環式)、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、3〜8員ヘテロ脂環式およびC2〜6アルキニルから独立して選択され、前記5〜7員ヘテロアリール、および8〜10員ヘテロ二環式は、−(CHOR12、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、3〜8員ヘテロ脂環式およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよく、または、R10およびR11が同じ原子と結合している場合、R10およびR11は、場合により結合して、3〜8員ヘテロ脂環式環を形成し、
12およびR13は、H、C1〜6アルキル、−C(O)CH、C3〜8シクロアルキル、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、5〜7員ヘテロアリールおよびC2〜6アルキニルから独立して選択され、前記5〜7員ヘテロアリールは、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよく、または、R12およびR13が同じ原子と結合している場合、R12およびR13は、場合により結合して、3〜8員ヘテロ脂環式環を形成し、
は、水素、F、C1〜6アルキルおよびアリールからなる群から選択され、
各nは、独立して0、1、2、3または4である)。
【請求項2】
およびRが、水素、Br、−OR10、−O(CHCH、−NR10C(O)OR12、−(CR1213NR1011、−OCH(CHOR10、−C(O)NR1011、−NR1011、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルから独立して選択され、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルは、Br、Cl、F、−(CHCH(OR10)CH、−(CHOR10、−(CHC(CHOR10、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−C(O)R10、−C(O)OR10、−(CR1011C(O)OR10、−C(O)NR1011、−(CR1011C(O)NR1011、−(CHNR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−(CHNR10C(O)NR1011、−(CHNR10C(O)OR11、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−(CH(5〜7員ヘテロアリール)、−(CH(C6〜10アリール)、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびRが、−OR10、−O(CHCH、−NR10C(O)OR12、−(CR1213NR1011、−OCH(CHOR10、−C(O)NR1011、−NR1011、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルから独立して選択され、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルは、Br、Cl、F、−(CHCH(OR10)CH、−(CHOR10、−(CHC(CHOR10、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−C(O)R10、−C(O)OR10、−(CR1011C(O)OR10、−C(O)NR1011、−(CR1011C(O)NR1011、−(CHNR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−(CHNR10C(O)NR1011、−(CHNR10C(O)OR11、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−(CH(5〜7員ヘテロアリール)、−(CH(C6〜10アリール)、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が、Br、−OR10、−O(CHCH、−NR10C(O)OR12、−(CR1213NR1011、−OCH(CHOR10、−C(O)NR1011、−NR1011、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルから選択され、C1〜6アルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、3〜8員ヘテロ脂環式−(3〜8員ヘテロ脂環式)、8〜10員ヘテロ二環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリールおよびC2〜6アルケニルは、Br、Cl、F、−(CHCH(OR10)CH、−(CHOR10、−(CHC(CHOR10、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−C(O)R10、−C(O)OR10、−(CR1011C(O)OR10、−C(O)NR1011、−(CR1011C(O)NR1011、−(CHNR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−(CHNR10C(O)NR1011、−(CHNR10C(O)OR11、−NR10C(O)R11、−NR10C(O)OR11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、−(CH(3〜8員ヘテロ脂環式)、−(CH(5〜7員ヘテロアリール)、−(CH(C6〜10アリール)、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
およびRが、結合して、飽和C4〜8シクロアルキル、不飽和C5〜8シクロアルキル、3〜8員ヘテロ脂環式、5〜7員ヘテロアリールおよびC6〜10アリールから選択される環を形成し、前記環は、Br、Cl、F、−(CHOR10、−C(O)R10、−C(O)OR10、−C(O)NR1011、−NR1011、−S(O)10、−S(O)R10、−S(O)NR1011、−CF、−CFH、−NR10C(O)NR1011、−NR10C(O)R11、−NR10S(O)11、−CN、−NO、オキソ、C1〜6アルキル、C3〜8シクロアルキル、C3〜8ヘテロ脂環式、5〜7員ヘテロアリール、C6〜10アリール、C2〜6アルケニル、およびC2〜6アルキニルからなる群から選択される1個または複数の部分により置換されていてもよい、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、Hである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、Hである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、Hである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が、C1〜6アルキルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
が、メチルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
およびRが、Hである、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、
【化3】

から選択される、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物が、
6−((6−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イル)メチル)キノリン、
N−(ピペリジン−4−イル)−4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)ベンズアミド、
N−(2−アミノエチル)−4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)ベンズアミド、
N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)−4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)ベンズアミド、
6−((6−(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イル)メチル)キノリン、
N−メチル−4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)ベンズアミド、
6−((6−(3−メトキシフェニル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イル)メチル)キノリン、
6−((6−(4−メトキシフェニル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イル)メチル)キノリン、
6−((6−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イル)メチル)キノリン、
(R)−1−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)ピロリジン−3−アミン、
(4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)フェニル)メタノール、
(4−(3−(キノリン−6−イルメチル)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)フェニル)メタンアミン、
6−[6−(1−エトキシ−ビニル)−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イルメチル]−キノリン、
2−[4−(3−キノリン−6−イルメチル−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−5−イル)−ピラゾール−1−イル]−エタノール、
6−[6−(2−メチル−5−トリフルオロメチル−2H−ピラゾール−3−イル)−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イルメチル]−キノリン、および
6−[6−(2H−ピラゾール−3−イル)−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピラジン−1−イルメチル]−キノリン;または
薬学的に許容できるそれらの塩から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の式(I)による化合物または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項15】
哺乳類においてc−Met関連障害を治療するための医薬品を製造するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用。
【請求項16】
哺乳類において癌を治療するための医薬品を製造するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩の使用。
【請求項17】
癌が、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、前立腺癌、膵臓癌、神経膠腫、肝臓癌、胃癌、頭部癌、頸部癌、黒色腫、腎臓癌、白血病、骨髄腫、および肉腫から選択される、請求項16に記載の使用。

【公表番号】特表2009−536636(P2009−536636A)
【公表日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508530(P2009−508530)
【出願日】平成19年4月30日(2007.4.30)
【国際出願番号】PCT/IB2007/001142
【国際公開番号】WO2007/132308
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(397067152)ファイザー・プロダクツ・インク (504)
【Fターム(参考)】