説明

抗血管形成化合物

【課題】抗体中の結合性部位と連結しているAA標的化剤−リンカー複合体を含むAA標的化化合物及び、異常血管形成と関係がある障害を治療するための方法を含む、化合物の様々な使用方法を提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列と実質的に相同の配列を含むペプチドを含む抗血管形成(AA)標的化剤。AA標的化剤を含む、医薬組成物。血管形成を阻害もしくは低減する、または血管形成障害に関連する疾患もしくは症状を治療もしくは予防するための方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
【表1】

と実質的に相同の配列を含むペプチドを含む抗血管形成(AA)標的化剤
[ここで、
は、CH、C(O)CH、C(O)CH、C(O)CHCH、C(O)CHCHCH、C(O)CH(CH)CH、C(O)CHCHCHCH、C(O)CH(CH)CHCH、C(O)C、C(O)CHCH(CHCHO)1〜5Me、ジクロロベンゾイル(DCB)、ジフルオロベンゾイル(DFB)、ピリジニルカルボキシレート(PyC)もしくはアミド−2−PEG、アミノ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり、
は、OH、NH、NH(CH)、NHCHCH、NHCHCHCH、NHCH(CH)CH、NHCHCHCHCH、NHCH(CH)CHCH、NHC、NHCHCHOCH、NHOCH、NHOCHCH、カルボキシ保護基、脂質脂肪酸基または炭水化物であり、
ここで、
、E、(AcK)、K11、T12、D15、Q16、M18、L19またはG22のうちの1つは、抗体中の結合性部位と直接的にまたは中間体リンカーを介して共有結合可能な求核性側鎖を含む連結残基によって置換されており、前記連結残基は、K、Y、T、リシンの相同体、ホモシステイン、ホモセリン、DapおよびDab、またはN末端もしくはC末端を含む群より選択される]。
【請求項2】
前記連結残基がK、Y、T、DapおよびDabからなる群より選択される、請求項1に記載のAA標的化剤。
【請求項3】
前記連結残基がKである、請求項2に記載のAA標的化剤。
【請求項4】
(AcK)、K11、T12、D15、Q16、M18およびL19のうちの1つが前記連結残基によって置換されている、前記請求項のいずれかに記載のAA標的化剤。
【請求項5】
11が前記連結残基によって置換されている、前記請求項のいずれかに記載のAA標的化剤。
【請求項6】
がC(O)CHである、前記請求項のいずれかに記載のAA標的化剤。
【請求項7】
がNHである、前記請求項のいずれかに記載のAA標的化剤。
【請求項8】

L−[AA標的化剤]または
L’−[AA標的化剤]
を有する化合物
[式中、
[AA標的化剤]は、前記請求項のいずれかに記載のAA標的化剤であり、Lは式−X−Y−Z−を有するリンカー部分であり、L’は式−X−Y−Z’を有するリンカー部分であり、ここで、
Xは、前記連結残基のアミノ末端、カルボキシ末端または側鎖を介してAA標的化剤に結合しており、C、H、N、O、P、S、F、CL、BrおよびIからなる群より選択される任意の原子を含む生物学的に適合する接続鎖であり、ポリマーまたはブロックコポリマーを含んでよく、
Yは、少なくとも環構造を含む存在していてもよい認識基であり、
Zは、抗体中の結合性部位においてアミノ酸側鎖と共有結合を形成することができる反応基であり、
Z’は、抗体中の結合性部位においてアミノ酸側との共有結合を含む結合部分である]。
【請求項9】
環構造Yが、置換されていてもよい構造
【化1】

を有する、請求項8に記載の化合物
[式中、a、b、c、dおよびeは、独立に、炭素または窒素であり、fは、炭素、窒素、酸素または硫黄であり、Yは、十分な原子価の任意の2つの環位置においてXおよびZに独立に結合しており、a、b、c、d、eまたはfのうちの4つ以下は、同時に窒素であり、好ましくは、環構造中のa、b、c、dおよびeは、それぞれ炭素である]。
【請求項10】
環構造Yがフェニルである、請求項8および9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
ZまたはZ’が、存在する場合、置換アルキル、置換シクロアルキル、置換アリール、置換アリールアルキル、置換ヘテロシクリルまたは置換ヘテロシクリルアルキルであり、ここで、少なくとも1個の置換基は、1,3−ジケトン部分、アシルβ−ラクタム、活性エステル、α−ハロケトン、アルデヒド、マレイミド、ラクトン、無水物、α−ハロアセトアミド、アミン、ヒドラジドまたはエポキシドである、請求項8から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
少なくとも1個の置換基が、置換1,3−ジケトンまたはアシルβ−ラクタムからなる群より選択される、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
Zが、存在する場合、構造
【化2】

を有し、
Z’が、存在する場合、構造
【化3】

[式中、q=0〜5である]
を有し、抗体−N−が、存在する場合、抗体中の結合性部位における側鎖との共有結合である、
請求項8から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
Xが、前記連結残基に結合しており、置換または非置換であり、−R22−[CH−CH−O]−R23−、−R22−シクロアルキル−R23−、−R22−アリール−R23−または−R22−ヘテロシクリル−R23−から選択され、ここで、
22およびR23は、独立に、共有結合、−O−、−S−、−NR−、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50アルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C1〜50ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖C2〜50アルケニレンまたは置換もしくは非置換のC2〜50ヘテロアルケニレンであり、
は、各出現時、独立に、水素、置換もしくは非置換のC1〜10アルキル、置換もしくは非置換のC3〜7シクロアルキル−C0〜6アルキルまたは置換もしくは非置換のアリール−C0〜6アルキルであり、
t=2〜50であり、
22およびR23のサイズは、Xの主鎖長が約200個以下の原子となるようなものである、
請求項8から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Xが
【化4】

である、請求項8から14のいずれか一項に記載の化合物
[式中、vおよびwは、Xの主鎖長が6〜12個の原子となるように選択される]。
【請求項16】
X−Yが
【化5】

である、請求項15に記載の化合物
[v=1または2、w=1または2、Rbは水素である]。
【請求項17】
配列番号139に記載のペプチドを含む、請求項8から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】

【化6】

を有する、請求項8から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
Z基が、抗体中の結合性部位と共有結合している、請求項8から18のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
構造
【化7】

を有する、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
抗体が触媒抗体であり、好ましくはアルドラーゼ触媒抗体である、請求項19および20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
前記抗体が、h38c2由来のVおよびVドメインを含む全長抗体、Fab、Fab’、F(ab’)、F、dsF、scF、V、ダイアボディもしくはミニボディであるか、またはh38c2由来のVおよびVドメインならびにIgG1、IgG2、IgG3およびIgG4からなる群より選択される定常ドメインを含む抗体である、請求項19から21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
抗体がh38c2 IgG1である、請求項19から22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
治療有効量の請求項8から23のいずれか一項に記載の化合物または請求項1から7のいずれか一項に記載のAA標的化剤を含む、医薬組成物。
【請求項25】
5−フルロウラシル、イリノテカン、オキシラプラチン、ベバシズマブおよびセツキシマブからなる群より選択される化合物であることが好ましい、治療有効量の1種または複数の化学療法剤をさらに含む、請求項24に記載の医薬組成物。
【請求項26】
血管形成を阻害もしくは低減する、または血管形成障害に関連する疾患もしくは症状を治療もしくは予防するための方法における、請求項1から7のいずれか一項に記載のAA標的化剤、または請求項8から23のいずれか一項に記載の化合物、または請求項24および25のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2012−121886(P2012−121886A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−283619(P2011−283619)
【出願日】平成23年12月26日(2011.12.26)
【分割の表示】特願2009−535878(P2009−535878)の分割
【原出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(509129244)コヴェックス・テクノロジーズ・アイルランド・リミテッド (7)
【Fターム(参考)】