折り畳み式シート
車両シートを調整するためのデュアルフロントリンクシステムが、シートサブフレーム部材と、第1リンク部材と、第2リンク部材と、ベース部材とを含む。シートサブフレーム部材の第1端部は第1リンク部材の第2端部に連結され、シートサブフレーム部材の第2端部はシートベースに連結され、第1リンク部材の第1端部は第2リンク部材の第1端部に連結され、第2リンク部材の第2端部はベース部材の第1端部に連結され、ベース部材の第2端部は車両に連結される。リンクシステムは、シートベース及びシートバックが収容位置へと前方及び下方に折り畳まれることを可能にし、車両への進入及び退出を向上させるためにシートが前方に倒されることを可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概ね、車両シートの分野に関する。より詳細には、本開示は、車両に用いられる折り畳み可能な車両シート組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2008年9月10日に「デュアルフロントリンクシステム」という名称でナツィオーネらの名義で出願された米国仮特許出願第61/095,713号の利益及び優先権を主張するものであり、当該米国仮特許出願の全内容が参照により本明細書に含まれるものとする。
【0003】
車両の積み荷スペースを増大するため、シートを積載床として利用するため、車両の有用性を高めるため、車両への進入及び車両からの退出を容易にするため、及び/又は、違うように車両ユーザの欲求及び願望に応じるために、平らにされ、折り重ねられ、収容され、倒され、及び/又は、折り畳まれることができる車両シート組立体を提供することは、一般に知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
増大した進入/退出空間をより十分に提供し、且つヘッドレストと車両床との間のクリアランスをより十分に管理する改良されたリンクシステムを有する改良された折り畳み可能な車両シート組立体を提供する必要が、依然としてかなり且つ継続的にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの例示的な実施形態において、車両に用いられるシートであって、シートバックとリンクシステムとに回転可能に連結されたシートベースを有するシートが開示される。リンクシステムは、第1リンク部材と、第2リンク部材と、ベース部材とを含み、第1リンク部材は、シートベース部材のシートサブフレーム部材に連結される。シートサブフレーム部材の第1端部は、第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、シートサブフレーム部材の第2端部は、シートベースに連結される。更に、リンク部材の第1端部は、第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、第2リンク部材の第2端部は、ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、ベース部材の第2端部は車両に連結される。リンクシステムは、床面を作り、それにより載貨容積及び車両への進入及び退出を向上させるように、シートが第1設計又は着席位置から第2収容位置へと前方及び下方に折り畳まれることを可能にする。リンクシステムは、車両シートがまた、第1ピボットピンを中心に第2位置から第3又は転倒位置へと前方に旋回可能に倒されることを可能にする。第3又は転倒位置において、シートベースは、シートベース上に平らに折り畳まれ、シートバック及びシートベースは、車両床に対して実質的に鉛直に位置合わせされ、それにより車両の進入及び退出空間を増大する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】例示的な実施形態による、シート組立体を有する車両の斜視図である。
【図2】例示的な実施形態による、シート組立体の斜視図である。
【図3A】例示的な実施形態による、車両シート組立体用の入れ子状態の構成を有するデュアルリンクシステムの分解斜視図である。
【図3B】例示的な実施形態による、図3Aのデュアルリンクシステムの等角投影図である。
【図4A】例示的な実施形態による、車両シート組立体用の横並びの構成を有するデュアルリンクシステムの分解斜視図である。
【図4B】例示的な実施形態による、図4Aのデュアルリンクシステムの等角投影図である。
【図5】例示的な実施形態による、設計着席位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図6】例示的な実施形態による、図5のデュアルリンクシステムの正面図である。
【図7】例示的な実施形態による、収容位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図8】例示的な実施形態による、図7のデュアルリンクシステムの斜視図である。
【図9】例示的な実施形態による、進入容易位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図10】例示的な実施形態による、図9のシート組立体及びデュアルリンクシステムの背面斜視図である。
【図11】例示的な実施形態による、図9のデュアルリンクシステムの正面斜視図である。
【図12】例示的な実施形態による、代替的なリンク配置を有するシート組立体の正面斜視図である。
【図13】例示的な実施形態による、図10のリンク配置の拡大背面斜視図である。
【図14】例示的な実施形態による、多数のピボットポイントを有する設計位置にあるシート組立体の側面図である。
【図15】例示的な実施形態による、設計位置にある最前列のシート組立体及び設計位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【図16】例示的な実施形態による、設計位置にある最前列のシート組立体及び進入容易位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【図17】例示的な実施形態による、進入容易位置にある2列目のシート組立体の斜視図である。
【図18】例示的な実施形態による、設計位置にある1列目のシート組立体及び収容位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
全体的に図面を、特に図15を参照すると、車両10が、例示的な実施形態に従って示される。車両10は、車両10の乗員に対して用意された1つ又は複数の車両シート12を含む。示された車両10は4ドアのミニバンであるが、シート12は、ミニバン、スポーツユーティリティ、クロスオーバー、又は他のタイプのいかなる車両、或いは、その中で又はそれによって誰かが移動するか又は何かが運搬又は搬送される、オフィスの座席及び輸送機関から飛行機及び宇宙旅行までのすべて及びそれらの間のすべてを含むいかなる市場又は用途のための他のいかなる手段にも使用され得ることを理解すべきである。示された車両シート12は、シートバック14と、シートクッション16とを含む。布張りをしたシート構造12の1つの例示的な実施形態が、図2に示される。シート12は、ヘッドレスト18と、シートクッション16を支持するシートベース部分20とを含むことができ、一般的に含む。ヘッドレスト18は、シートバック14から上方へ延び、衝突の際に乗員の頭部を拘束するように構成される。シートクッション16及び/又はベース部分20は、シート12が車両10の内部に対して(手動で又はモータ駆動で)選択的に位置合わせされることを可能にするように構成されることができる。
【0008】
次に図3A〜4Bを参照すると、車両シート組立体12のデュアルフロントリンクシステム22が、例示的な実施形態に従って示される。デュアルフロントリンクシステム22は、図3A及び3Bに最もよく示されるように、入れ子状態の構成を有するように設計されてもよいが、代わりに他の構成で設計されることもできる。
【0009】
入れ子状態の構成において、デュアルフロントリンクシステム22は、特に、シートサブフレーム部材24と、第1リンク部材26と、第2リンク部材28と、ベース部材30と、第1ピボットピン32と、第2ピボットピン34と、ロックピン36と、複数のファスナ38(例えば、ブッシュ、ねじ、ボルトなど)とを含む。シートサブフレーム部材24は、複数の開口46を有する第1及び第2取り付け部材(例えば、タブなど)42、44を有する第1端部40と、複数の開口50を有する第2端部48とを含む。第1リンク部材26は、形状が概ね矩形であり、第1及び第2端部52、54を含み、離間して配置され且つU字形の空間62を形成する第3側面60に対して垂直である第1及び第2側壁56、58を含み、複数の開口64を含む。第2リンク部材28は、形状が概ね矩形であり、第1及び第2端部66、68を含み、離間して配置され且つU字形の空間76を形成する第3側面74に対して垂直である第1及び第2側壁を含み、複数の開口78を含む。ベース部材30は、形状が概ね多角形(例えば、矩形、三角形など)であり、第1及び第2端部80、82を含み、離間して配置され且つU字形の空間90を形成する第3側面88に対して垂直である第1及び第2側壁84、86を含み、複数の開口92を含み、更に、第1及び第2取り付け部材(例えば、タブなど)94、96を含む。
【0010】
シートサブフレーム部材24は、その第1端部40で取り付け部材42、44及び第2ピボットピン34を介して第1リンク部材26の第2端部54に旋回可能に連結され、その第2端部48で車両シート12(例えば、シートベースなど)に連結される。第1リンク部材26は、その第1端部52で第1ピボットピン32を介して第2リンク部材28の第1端部66に、旋回可能に連結される。第1リンク部材26は、設計又は使用位置にあるとき、第2リンク部材28のU字形の空間76内に実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、第2リンク部材28は、少なくとも部分的に第1リンク部材26にまたがっている。第2リンク部材28は、ファスナ(例えば、ブッシュなど)38を介してベース部材30の第1端部80に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、設計又は使用位置にあるとき、ベース部材30のU字形の空間90内に実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、ベース部材30は第2リンク部材28にまたがっている。ベース部材30は、車両10の一部分(例えば、床など)に、取り付け部材94、96を介して、ファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)又は他の取り付け技術(例えば、溶接など)を用いて連結されること(例えば、装着されること、取り付けられることなど)ができる。ロックピン36は、デュアルフロントリンクシステム22及びそれにより車両シート12を適切な位置(例えば、設計又は使用位置など)にロックして固定するために、デュアルフロントリンクシステム22(例えば、ベース部材30及び第2リンク部材28の開口)内に係止可能に挿入される。デュアルフロントリンクシステム22のロックを外し、車両シート12を他の位置(例えば、収納位置、折り畳み位置など)に変更するために、ロックピン36はデュアルフロントリンクシステム22から取り外され又は解放され、車両シート12は第1及び第2ピボットピン32、34(すなわち、ピボットポイント)を中心に前方に倒される。
【0011】
代替的な実施形態によれば、フロントデュアルリンクシステム22は、図4A及び4Bに最もよく示されるように、横並びの構成を有するように設計されてもよい。横並びの構成において、デュアルフロントリンクシステム22は、特に、シートサブフレーム部材24と、第1リンク部材26と、第2リンク部材28と、ベース部材30と、第1ピボットピン32と、第2ピボットピン34と、ロックピン36と、複数のファスナ38(例えば、ブッシュ、ねじ、ボルトなど)と、更に第3ピボットピン98とを含む。シートサブフレーム部材24は、その第1端部40で取り付け部材42、44及び第2ピボットピン34を介して第1リンク部材26の第2端部54に旋回可能に連結され、その第2端部48で車両シート12(例えば、シートベース、シートフレームなど)に連結される。第1リンク部材26は、その第1端部52で第1ピボットピン32を介して第2リンク部材28の第1端部66に旋回可能に連結される。第1リンク部材26は、設計又は使用位置にあるとき、第2リンク部材28に隣接し且つ平行している(すなわち、第1リンク部材26の第2側壁58が第2リンク部材28の第1側壁70に隣接するように並んでいる)。第2リンク部材28は、第3ピボットピン98を介してベース部材30の第1端部80に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、設計又は使用位置にあるとき、ベース部材30のU字形の空間90内で実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、ベース部材30は第2リンク部材28にまたがっている。ベース部材30は、車両10の一部分(例えば、床など)に、ファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)又は他の取り付け技術(例えば、溶接など)を用いて連結されること(例えば、装着されること、取り付けられることなど)ができる。ロックピン36は、デュアルフロントリンクシステム22及びそれにより車両シート12を適切な位置(例えば、設計又は使用位置など)にロックして固定するために、デュアルフロントリンクシステム22(例えば、ベース部材30の開口)28内に係止可能に挿入される。デュアルフロントリンクシステム22のロックを外し、車両シート12を他の位置(例えば、収容位置、折り畳み位置など)に変更するために、ロックピン36はデュアルフロントリンクシステム22から取り外され又は解放され、車両シート12は第1、第2及び第3ピボットピン32、34、98(すなわち、ピボットポイント)を中心に前方に倒される(旋回させられる)。
【0012】
次に図5を参照すると、シート組立体12が、設計又は使用位置で示され、シート組立体12の向きを旋回可能に調節するデュアルリンクシステム22を有する。デュアルリンクシステム22は、設計位置、収容位置、及び/又は、示されるような進入容易位置(すなわち、収容及び転倒位置)のうちの1つの間でシート組立体12を調節する。シート組立体12は、開示された例示的な実施形態に示されるように、第1又は内側後部ラッチ100と、第2又は外側後部ラッチ102と、第1後部ストライカ104と、第2後部ストライカ106とを更に含む。代替的な実施形態が可能である。第1及び第2後部ラッチ100、102は、シートベース16に一方の端部108、110で連結され、それぞれ、第1及び第2ストライカ104、106から選択的に着脱するための第2端部112、114を含む。第1及び第2ストライカ104、106は、開示される例示的な実施形態では、車両10(例えば、車両床など)に静止位置で連結されるように設計されるが、違うように設計されてもよい。第1及び第2後部ラッチ100、102が第1及び第2ストライカ104、106に取り付けられると、シートベース16は車両10の床に対して実質的に平行な位置にロックされ、シート組立体12は、図5に示すように、設計位置に維持されることができる。
【0013】
図6に示されるように、デュアルリンクシステム22は、第1又は内側リンク部材26と、第2又は外側リンク部材28と、第1又は上側ピボットピン32と、第2下側ピボットピン34と、第3下側ピボットピン98と、シートサブフレーム部材24と、ベース部材30とを含む。第1リンク部材28は、一方の端部52で第1ピボットピン32を介してシートベース16に旋回可能に連結され、その第2端部54で第2ピボットピン34を介してシートサブフレーム部材24に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、一方の端部66で第1ピボットピン32を介してシートベース20に旋回可能に連結され、その第2端部68で第3ピボットピン98を介してベース部材30に旋回可能に連結される。デュアルリンクシステム22は、低い貨物積載床及び平らな車両10フロアパンという進入容易オプションが与えられた車両10のパッケージング要件を提供するために、収容されたフラットシート12が転倒位置へ移動することを可能にする。2つのリンク部材26、28は、共通の上側ピボット32を共有するが、独立した下側ピボット34、98を有し、下側ピボット34、98は示された実施形態で位置合わせされる。リンク部材26、28は、シート12が設計位置から収容位置まで移動されるとき、一緒に移動する。収容位置に到達すると、第1又は内側リンク部材26は、シートサブフレーム24にロックされる。シート12は、それから任意選択で、後部床ラッチ100、102の解放に応じて収容位置から進入容易(すなわち、転倒)位置まで回転するように設計される。デュアルリンクシステム22は、クッション16収容フラットリンクの上側ピボットと同期したピボットによって転倒回転が生じることを可能にし、車両10フロアパンに対する最大のヘッドレスト隙間及び後部座席乗員のための最大の進入/退出空間を提供する。
【0014】
次に図7を参照すると、車両シート12は、積載床を作り且つ車両10の内部空間を増大するために、収容位置に配置されるように調節されることができる。車両シート12を収容位置に調節するために、シートバックリクライニング機構116は、シートバック14をシートベース16の上面に寄せて前方に折り畳む/折り重ねるように解放される。デュアルリンクシステム22は自由(ロックされず)に移動でき、第1及び第2リンク部材26、28は、第1、第2、及び第3ピボットピン32、34、98を介して、車両10床に対して実質的に鉛直(垂直)の向きから車両10床に対して実質的に水平(平行)の向きまで前方に旋回可能に回転する。この収容位置において、シートベース16は実質的に平坦且つ車両10床に平行に配置され、シートバック14はシートベース16の上面に寄せて実質的に平坦且つ平行に配置される。デュアルリンクシステム22を有する車両シート組立体12の折り畳み及び転倒機能の間、後部ラッチ100、102は、シート組立体12にしっかりと連結される。他の例示的な実施形態によれば、後部ラッチ100、102は、シート組立体12に旋回可能に連結されることができ、それにより後部ラッチ100、102は回転されるか又は折り畳まれることができ、それにより更に、車両シート組立体12を積載床から転倒位置に設定すると、より大きな進入及び退出空間を提供することができる。
【0015】
次に図8を参照すると、デュアルリンクシステム22は、例示的な実施形態による収容位置で示される。車両シート12が収容位置に配置されたとき、第1(内側)及び第2(外側)リンク部材26、28は、それぞれ、シートサブフレーム部材24及びベース部材30とそれらのピボットピン取り付け32、34、98から(自動車の前進方向と比較して)水平前方に延びる。これにより、シートベース16は、車両10の床に寄せて低く且つ比較的平坦に向きを定められ、それにより積載床を作ることが可能となる。
【0016】
次に図9〜11を参照すると、車両シート12はまた、進入容易位置に調節されることができる。車両シート12を進入容易位置に調節するために、シートバックリクライニング機構116は解放され、シートバック14はシートベース16に寄せて前方へ折り畳まれる。次いで、第1及び第2後部ラッチ100、102は、それぞれ、第1及び第2ストライカ104、106から外される。次いで、シートバック14と、シートベース16と、第1及び第2後部ラッチ100、102とが車両10床に対して実質的に鉛直(垂直)の向きにあるように、シートバック14と、シートベース16と、第1及び第2後部ラッチ100、102とは、第1ピボットピン32により前方に旋回可能に回転することができ、それにより車両10内部空間を増大し、及び/また3列目の乗員が車両10に出入り(進入/退出)することを可能にする。後部ラッチ100、102はまた、進入及び退出と空間の保管能力とを更に高めるために格納できてもよい。車両シート組立体12とデュアルリンクシステム22とが進入容易位置にある間、図9〜11に示されるように、第1又は内側リンク部材26は実質的に鉛直方向の向きにあり、第2又は外側リンク部材28は実質的に水平方向の向きにある。
【0017】
図12及び13は、入れ子状態の配置で、シート組立体12(シートベースフレーム118及びシートバックフレーム120)に連結されたデュアルリンクシステム22を示す。この構成では、図13に最もよく示されるように、第1リンク部材26は第2リンク部材28内に入れ子にされる。
【0018】
図14は、設計又は使用位置にあるデュアルリンクシステム22を有し且つ車両フロアパン122に連結された車両シート組立体12を示す。車両シート組立体12及びデュアルリンクシステム22は、複数のピボットポイントを有する。後部収容ピボット124は、シートバック14の下端に設置され、シートバック14が、設計又は使用位置から収容位置へと旋回可能に前方へ回転されることを可能にする。図14において、リクライニングピボット126は、リクライニング機構116上に且つシートバック14とシートベース16との間に設置され、シートバック14が前後方向に選択的に且つ旋回可能に調節されることを可能にする。前方リンク上側ピボットポイント128はシートベース16の前方部分に設置され、この前方部分において、第1及び第2リンク部材26、28はシートベース16に連結される。前方リンク上側ピボットポイント128は、シートベース16が収容位置へと前方に旋回されることを可能にし、続いて転倒ピボットポイント130になり、シート12が進入容易位置へと前方に調節されること(又は倒されること)を可能にする。前方リンク下側ピボットポイント132は、第1及び第2リンク部材26、28がベース部材30及び/又はシートサブフレーム部材24に連結される所に設置される。前方リンク下側ピボット132ポイントは、シートベース16が収容位置へと前方に調節されること(すなわち、旋回されること)を可能にする。
【0019】
次に図15を参照すると、1列目、2列目のシート組立体134、136がそれらの設計位置で示される。設計位置にある間、2列目の車両シート組立体136のシートバック14は、ヘッドレスト18が(図示される位置で)最前列の車両シート組立体134に干渉しないように、シートバック14が前方へ旋回可能に回転することを可能にするスイング弧軌道138を有する。図示のように、最前列の車両シート組立体134と2列目のシート組立体136のシートバック14のスイング弧軌道134との間には充分なクリアランス140がある。
【0020】
次に図16及び17を参照すると、車両10の内部で進入容易位置にある2列目のシート組立体136が示される。進入容易位置において、2列目のシート組立体136(すなわち、シートバック及びシートベースなど)は、1列目のシートアセンブリ134のシートバック14の後面に寄せて前方へ旋回可能に調節されること(すなわち、回転されること又は倒されること)ができ、それにより乗員が車両10内部に入る/出るための進入/退出空間142(すなわち、進入容易空間)とフロアパンに対するヘッドレストのクリアランス144とを最大にすることができる。
【0021】
次に図18を参照すると、2列目のシート組立体136が収容位置で示される。収容位置において、2列目のシート組立体136のシートバック14は、2列目のシート組立体136のシートベース16の上面に寄せて前方へ調節(旋回又は回転)されること(すなわち、折り重ねられること又は折り畳まれることなど)ができる。この構成において、シートバック14及びシートベース16は、実質的に平坦且つ車両10床に対して平行であり、それにより、増大した車両10内部空間のための貨物積載床を作る。
【0022】
本開示のために、「連結される」という用語は、2つの(機械的及び/又は電気的な)構成要素を互いに対して直接又は間接的に接合することを意味する。このような接合は、事実上動かなくてもよいし、或いは事実上動かせてもよい。このような接合は、2つの(電気的又は機械的な)構成要素と、1つの単体構造物として互いと又は2つの構成要素と一体的に形成された更なる複数の中間部材とにより、又は、2つの構成要素と、互いに取り付けられた更なる部材とにより達成することができる。このような接合は、事実上永久的であってもよいし、或いは、事実上着脱可能又は解放可能であってもよい。
【0023】
また、好ましい実施形態及び他の例示的な実施形態で示された車両シートの要素の構造及び配置は一例に過ぎないことに留意することは重要である。本発明のほんのいくつかの実施形態のみを本開示において詳細に説明したが、本開示を精査した当業者には、記載された主題の新規な教示及び利点から具体的に逸脱せずに、多くの変更(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状及び割合、パラメータの値、取り付け方法、材料の使用、色、向きなどの変更)が可能であることが容易に分かるであろう。例えば、一体的に形成されるように示された要素は、複数の部品から作られてもよく、複数の部品として示された要素は一体的に形成されてもよい。接合点の動作は、反対にするか又は違うように変更することができる。システムの構造及び/又は部材又はコネクタ又は他の要素の長さ又は幅は変更することができる。要素間に設けられる調整位置の性質又は数は変更することができる。システムの要素及び/又は組立体は、充分な強度又は耐久性をもたらす多種多様な材料のいずれかから、多種多様な色、テクスチャ及び組合せで構成されることができる点に留意すべきである。したがって、全てのこのような修正は、本発明の範囲に含まれることが意図される。その他の置換、修正、変更及び省略は、本発明の趣旨から逸脱することなく、好ましい実施形態及び他の例示的な実施形態の設計、動作条件及び装置において行うことができる。
【技術分野】
【0001】
本開示は概ね、車両シートの分野に関する。より詳細には、本開示は、車両に用いられる折り畳み可能な車両シート組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2008年9月10日に「デュアルフロントリンクシステム」という名称でナツィオーネらの名義で出願された米国仮特許出願第61/095,713号の利益及び優先権を主張するものであり、当該米国仮特許出願の全内容が参照により本明細書に含まれるものとする。
【0003】
車両の積み荷スペースを増大するため、シートを積載床として利用するため、車両の有用性を高めるため、車両への進入及び車両からの退出を容易にするため、及び/又は、違うように車両ユーザの欲求及び願望に応じるために、平らにされ、折り重ねられ、収容され、倒され、及び/又は、折り畳まれることができる車両シート組立体を提供することは、一般に知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
増大した進入/退出空間をより十分に提供し、且つヘッドレストと車両床との間のクリアランスをより十分に管理する改良されたリンクシステムを有する改良された折り畳み可能な車両シート組立体を提供する必要が、依然としてかなり且つ継続的にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの例示的な実施形態において、車両に用いられるシートであって、シートバックとリンクシステムとに回転可能に連結されたシートベースを有するシートが開示される。リンクシステムは、第1リンク部材と、第2リンク部材と、ベース部材とを含み、第1リンク部材は、シートベース部材のシートサブフレーム部材に連結される。シートサブフレーム部材の第1端部は、第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、シートサブフレーム部材の第2端部は、シートベースに連結される。更に、リンク部材の第1端部は、第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、第2リンク部材の第2端部は、ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、ベース部材の第2端部は車両に連結される。リンクシステムは、床面を作り、それにより載貨容積及び車両への進入及び退出を向上させるように、シートが第1設計又は着席位置から第2収容位置へと前方及び下方に折り畳まれることを可能にする。リンクシステムは、車両シートがまた、第1ピボットピンを中心に第2位置から第3又は転倒位置へと前方に旋回可能に倒されることを可能にする。第3又は転倒位置において、シートベースは、シートベース上に平らに折り畳まれ、シートバック及びシートベースは、車両床に対して実質的に鉛直に位置合わせされ、それにより車両の進入及び退出空間を増大する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】例示的な実施形態による、シート組立体を有する車両の斜視図である。
【図2】例示的な実施形態による、シート組立体の斜視図である。
【図3A】例示的な実施形態による、車両シート組立体用の入れ子状態の構成を有するデュアルリンクシステムの分解斜視図である。
【図3B】例示的な実施形態による、図3Aのデュアルリンクシステムの等角投影図である。
【図4A】例示的な実施形態による、車両シート組立体用の横並びの構成を有するデュアルリンクシステムの分解斜視図である。
【図4B】例示的な実施形態による、図4Aのデュアルリンクシステムの等角投影図である。
【図5】例示的な実施形態による、設計着席位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図6】例示的な実施形態による、図5のデュアルリンクシステムの正面図である。
【図7】例示的な実施形態による、収容位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図8】例示的な実施形態による、図7のデュアルリンクシステムの斜視図である。
【図9】例示的な実施形態による、進入容易位置にあるデュアルリンクシステムを有するシート組立体の側面図である。
【図10】例示的な実施形態による、図9のシート組立体及びデュアルリンクシステムの背面斜視図である。
【図11】例示的な実施形態による、図9のデュアルリンクシステムの正面斜視図である。
【図12】例示的な実施形態による、代替的なリンク配置を有するシート組立体の正面斜視図である。
【図13】例示的な実施形態による、図10のリンク配置の拡大背面斜視図である。
【図14】例示的な実施形態による、多数のピボットポイントを有する設計位置にあるシート組立体の側面図である。
【図15】例示的な実施形態による、設計位置にある最前列のシート組立体及び設計位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【図16】例示的な実施形態による、設計位置にある最前列のシート組立体及び進入容易位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【図17】例示的な実施形態による、進入容易位置にある2列目のシート組立体の斜視図である。
【図18】例示的な実施形態による、設計位置にある1列目のシート組立体及び収容位置にある2列目のシート組立体の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
全体的に図面を、特に図15を参照すると、車両10が、例示的な実施形態に従って示される。車両10は、車両10の乗員に対して用意された1つ又は複数の車両シート12を含む。示された車両10は4ドアのミニバンであるが、シート12は、ミニバン、スポーツユーティリティ、クロスオーバー、又は他のタイプのいかなる車両、或いは、その中で又はそれによって誰かが移動するか又は何かが運搬又は搬送される、オフィスの座席及び輸送機関から飛行機及び宇宙旅行までのすべて及びそれらの間のすべてを含むいかなる市場又は用途のための他のいかなる手段にも使用され得ることを理解すべきである。示された車両シート12は、シートバック14と、シートクッション16とを含む。布張りをしたシート構造12の1つの例示的な実施形態が、図2に示される。シート12は、ヘッドレスト18と、シートクッション16を支持するシートベース部分20とを含むことができ、一般的に含む。ヘッドレスト18は、シートバック14から上方へ延び、衝突の際に乗員の頭部を拘束するように構成される。シートクッション16及び/又はベース部分20は、シート12が車両10の内部に対して(手動で又はモータ駆動で)選択的に位置合わせされることを可能にするように構成されることができる。
【0008】
次に図3A〜4Bを参照すると、車両シート組立体12のデュアルフロントリンクシステム22が、例示的な実施形態に従って示される。デュアルフロントリンクシステム22は、図3A及び3Bに最もよく示されるように、入れ子状態の構成を有するように設計されてもよいが、代わりに他の構成で設計されることもできる。
【0009】
入れ子状態の構成において、デュアルフロントリンクシステム22は、特に、シートサブフレーム部材24と、第1リンク部材26と、第2リンク部材28と、ベース部材30と、第1ピボットピン32と、第2ピボットピン34と、ロックピン36と、複数のファスナ38(例えば、ブッシュ、ねじ、ボルトなど)とを含む。シートサブフレーム部材24は、複数の開口46を有する第1及び第2取り付け部材(例えば、タブなど)42、44を有する第1端部40と、複数の開口50を有する第2端部48とを含む。第1リンク部材26は、形状が概ね矩形であり、第1及び第2端部52、54を含み、離間して配置され且つU字形の空間62を形成する第3側面60に対して垂直である第1及び第2側壁56、58を含み、複数の開口64を含む。第2リンク部材28は、形状が概ね矩形であり、第1及び第2端部66、68を含み、離間して配置され且つU字形の空間76を形成する第3側面74に対して垂直である第1及び第2側壁を含み、複数の開口78を含む。ベース部材30は、形状が概ね多角形(例えば、矩形、三角形など)であり、第1及び第2端部80、82を含み、離間して配置され且つU字形の空間90を形成する第3側面88に対して垂直である第1及び第2側壁84、86を含み、複数の開口92を含み、更に、第1及び第2取り付け部材(例えば、タブなど)94、96を含む。
【0010】
シートサブフレーム部材24は、その第1端部40で取り付け部材42、44及び第2ピボットピン34を介して第1リンク部材26の第2端部54に旋回可能に連結され、その第2端部48で車両シート12(例えば、シートベースなど)に連結される。第1リンク部材26は、その第1端部52で第1ピボットピン32を介して第2リンク部材28の第1端部66に、旋回可能に連結される。第1リンク部材26は、設計又は使用位置にあるとき、第2リンク部材28のU字形の空間76内に実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、第2リンク部材28は、少なくとも部分的に第1リンク部材26にまたがっている。第2リンク部材28は、ファスナ(例えば、ブッシュなど)38を介してベース部材30の第1端部80に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、設計又は使用位置にあるとき、ベース部材30のU字形の空間90内に実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、ベース部材30は第2リンク部材28にまたがっている。ベース部材30は、車両10の一部分(例えば、床など)に、取り付け部材94、96を介して、ファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)又は他の取り付け技術(例えば、溶接など)を用いて連結されること(例えば、装着されること、取り付けられることなど)ができる。ロックピン36は、デュアルフロントリンクシステム22及びそれにより車両シート12を適切な位置(例えば、設計又は使用位置など)にロックして固定するために、デュアルフロントリンクシステム22(例えば、ベース部材30及び第2リンク部材28の開口)内に係止可能に挿入される。デュアルフロントリンクシステム22のロックを外し、車両シート12を他の位置(例えば、収納位置、折り畳み位置など)に変更するために、ロックピン36はデュアルフロントリンクシステム22から取り外され又は解放され、車両シート12は第1及び第2ピボットピン32、34(すなわち、ピボットポイント)を中心に前方に倒される。
【0011】
代替的な実施形態によれば、フロントデュアルリンクシステム22は、図4A及び4Bに最もよく示されるように、横並びの構成を有するように設計されてもよい。横並びの構成において、デュアルフロントリンクシステム22は、特に、シートサブフレーム部材24と、第1リンク部材26と、第2リンク部材28と、ベース部材30と、第1ピボットピン32と、第2ピボットピン34と、ロックピン36と、複数のファスナ38(例えば、ブッシュ、ねじ、ボルトなど)と、更に第3ピボットピン98とを含む。シートサブフレーム部材24は、その第1端部40で取り付け部材42、44及び第2ピボットピン34を介して第1リンク部材26の第2端部54に旋回可能に連結され、その第2端部48で車両シート12(例えば、シートベース、シートフレームなど)に連結される。第1リンク部材26は、その第1端部52で第1ピボットピン32を介して第2リンク部材28の第1端部66に旋回可能に連結される。第1リンク部材26は、設計又は使用位置にあるとき、第2リンク部材28に隣接し且つ平行している(すなわち、第1リンク部材26の第2側壁58が第2リンク部材28の第1側壁70に隣接するように並んでいる)。第2リンク部材28は、第3ピボットピン98を介してベース部材30の第1端部80に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、設計又は使用位置にあるとき、ベース部材30のU字形の空間90内で実質的に垂直に位置合わせされ、それにより、ベース部材30は第2リンク部材28にまたがっている。ベース部材30は、車両10の一部分(例えば、床など)に、ファスナ(例えば、ボルト、ねじなど)又は他の取り付け技術(例えば、溶接など)を用いて連結されること(例えば、装着されること、取り付けられることなど)ができる。ロックピン36は、デュアルフロントリンクシステム22及びそれにより車両シート12を適切な位置(例えば、設計又は使用位置など)にロックして固定するために、デュアルフロントリンクシステム22(例えば、ベース部材30の開口)28内に係止可能に挿入される。デュアルフロントリンクシステム22のロックを外し、車両シート12を他の位置(例えば、収容位置、折り畳み位置など)に変更するために、ロックピン36はデュアルフロントリンクシステム22から取り外され又は解放され、車両シート12は第1、第2及び第3ピボットピン32、34、98(すなわち、ピボットポイント)を中心に前方に倒される(旋回させられる)。
【0012】
次に図5を参照すると、シート組立体12が、設計又は使用位置で示され、シート組立体12の向きを旋回可能に調節するデュアルリンクシステム22を有する。デュアルリンクシステム22は、設計位置、収容位置、及び/又は、示されるような進入容易位置(すなわち、収容及び転倒位置)のうちの1つの間でシート組立体12を調節する。シート組立体12は、開示された例示的な実施形態に示されるように、第1又は内側後部ラッチ100と、第2又は外側後部ラッチ102と、第1後部ストライカ104と、第2後部ストライカ106とを更に含む。代替的な実施形態が可能である。第1及び第2後部ラッチ100、102は、シートベース16に一方の端部108、110で連結され、それぞれ、第1及び第2ストライカ104、106から選択的に着脱するための第2端部112、114を含む。第1及び第2ストライカ104、106は、開示される例示的な実施形態では、車両10(例えば、車両床など)に静止位置で連結されるように設計されるが、違うように設計されてもよい。第1及び第2後部ラッチ100、102が第1及び第2ストライカ104、106に取り付けられると、シートベース16は車両10の床に対して実質的に平行な位置にロックされ、シート組立体12は、図5に示すように、設計位置に維持されることができる。
【0013】
図6に示されるように、デュアルリンクシステム22は、第1又は内側リンク部材26と、第2又は外側リンク部材28と、第1又は上側ピボットピン32と、第2下側ピボットピン34と、第3下側ピボットピン98と、シートサブフレーム部材24と、ベース部材30とを含む。第1リンク部材28は、一方の端部52で第1ピボットピン32を介してシートベース16に旋回可能に連結され、その第2端部54で第2ピボットピン34を介してシートサブフレーム部材24に旋回可能に連結される。第2リンク部材28は、一方の端部66で第1ピボットピン32を介してシートベース20に旋回可能に連結され、その第2端部68で第3ピボットピン98を介してベース部材30に旋回可能に連結される。デュアルリンクシステム22は、低い貨物積載床及び平らな車両10フロアパンという進入容易オプションが与えられた車両10のパッケージング要件を提供するために、収容されたフラットシート12が転倒位置へ移動することを可能にする。2つのリンク部材26、28は、共通の上側ピボット32を共有するが、独立した下側ピボット34、98を有し、下側ピボット34、98は示された実施形態で位置合わせされる。リンク部材26、28は、シート12が設計位置から収容位置まで移動されるとき、一緒に移動する。収容位置に到達すると、第1又は内側リンク部材26は、シートサブフレーム24にロックされる。シート12は、それから任意選択で、後部床ラッチ100、102の解放に応じて収容位置から進入容易(すなわち、転倒)位置まで回転するように設計される。デュアルリンクシステム22は、クッション16収容フラットリンクの上側ピボットと同期したピボットによって転倒回転が生じることを可能にし、車両10フロアパンに対する最大のヘッドレスト隙間及び後部座席乗員のための最大の進入/退出空間を提供する。
【0014】
次に図7を参照すると、車両シート12は、積載床を作り且つ車両10の内部空間を増大するために、収容位置に配置されるように調節されることができる。車両シート12を収容位置に調節するために、シートバックリクライニング機構116は、シートバック14をシートベース16の上面に寄せて前方に折り畳む/折り重ねるように解放される。デュアルリンクシステム22は自由(ロックされず)に移動でき、第1及び第2リンク部材26、28は、第1、第2、及び第3ピボットピン32、34、98を介して、車両10床に対して実質的に鉛直(垂直)の向きから車両10床に対して実質的に水平(平行)の向きまで前方に旋回可能に回転する。この収容位置において、シートベース16は実質的に平坦且つ車両10床に平行に配置され、シートバック14はシートベース16の上面に寄せて実質的に平坦且つ平行に配置される。デュアルリンクシステム22を有する車両シート組立体12の折り畳み及び転倒機能の間、後部ラッチ100、102は、シート組立体12にしっかりと連結される。他の例示的な実施形態によれば、後部ラッチ100、102は、シート組立体12に旋回可能に連結されることができ、それにより後部ラッチ100、102は回転されるか又は折り畳まれることができ、それにより更に、車両シート組立体12を積載床から転倒位置に設定すると、より大きな進入及び退出空間を提供することができる。
【0015】
次に図8を参照すると、デュアルリンクシステム22は、例示的な実施形態による収容位置で示される。車両シート12が収容位置に配置されたとき、第1(内側)及び第2(外側)リンク部材26、28は、それぞれ、シートサブフレーム部材24及びベース部材30とそれらのピボットピン取り付け32、34、98から(自動車の前進方向と比較して)水平前方に延びる。これにより、シートベース16は、車両10の床に寄せて低く且つ比較的平坦に向きを定められ、それにより積載床を作ることが可能となる。
【0016】
次に図9〜11を参照すると、車両シート12はまた、進入容易位置に調節されることができる。車両シート12を進入容易位置に調節するために、シートバックリクライニング機構116は解放され、シートバック14はシートベース16に寄せて前方へ折り畳まれる。次いで、第1及び第2後部ラッチ100、102は、それぞれ、第1及び第2ストライカ104、106から外される。次いで、シートバック14と、シートベース16と、第1及び第2後部ラッチ100、102とが車両10床に対して実質的に鉛直(垂直)の向きにあるように、シートバック14と、シートベース16と、第1及び第2後部ラッチ100、102とは、第1ピボットピン32により前方に旋回可能に回転することができ、それにより車両10内部空間を増大し、及び/また3列目の乗員が車両10に出入り(進入/退出)することを可能にする。後部ラッチ100、102はまた、進入及び退出と空間の保管能力とを更に高めるために格納できてもよい。車両シート組立体12とデュアルリンクシステム22とが進入容易位置にある間、図9〜11に示されるように、第1又は内側リンク部材26は実質的に鉛直方向の向きにあり、第2又は外側リンク部材28は実質的に水平方向の向きにある。
【0017】
図12及び13は、入れ子状態の配置で、シート組立体12(シートベースフレーム118及びシートバックフレーム120)に連結されたデュアルリンクシステム22を示す。この構成では、図13に最もよく示されるように、第1リンク部材26は第2リンク部材28内に入れ子にされる。
【0018】
図14は、設計又は使用位置にあるデュアルリンクシステム22を有し且つ車両フロアパン122に連結された車両シート組立体12を示す。車両シート組立体12及びデュアルリンクシステム22は、複数のピボットポイントを有する。後部収容ピボット124は、シートバック14の下端に設置され、シートバック14が、設計又は使用位置から収容位置へと旋回可能に前方へ回転されることを可能にする。図14において、リクライニングピボット126は、リクライニング機構116上に且つシートバック14とシートベース16との間に設置され、シートバック14が前後方向に選択的に且つ旋回可能に調節されることを可能にする。前方リンク上側ピボットポイント128はシートベース16の前方部分に設置され、この前方部分において、第1及び第2リンク部材26、28はシートベース16に連結される。前方リンク上側ピボットポイント128は、シートベース16が収容位置へと前方に旋回されることを可能にし、続いて転倒ピボットポイント130になり、シート12が進入容易位置へと前方に調節されること(又は倒されること)を可能にする。前方リンク下側ピボットポイント132は、第1及び第2リンク部材26、28がベース部材30及び/又はシートサブフレーム部材24に連結される所に設置される。前方リンク下側ピボット132ポイントは、シートベース16が収容位置へと前方に調節されること(すなわち、旋回されること)を可能にする。
【0019】
次に図15を参照すると、1列目、2列目のシート組立体134、136がそれらの設計位置で示される。設計位置にある間、2列目の車両シート組立体136のシートバック14は、ヘッドレスト18が(図示される位置で)最前列の車両シート組立体134に干渉しないように、シートバック14が前方へ旋回可能に回転することを可能にするスイング弧軌道138を有する。図示のように、最前列の車両シート組立体134と2列目のシート組立体136のシートバック14のスイング弧軌道134との間には充分なクリアランス140がある。
【0020】
次に図16及び17を参照すると、車両10の内部で進入容易位置にある2列目のシート組立体136が示される。進入容易位置において、2列目のシート組立体136(すなわち、シートバック及びシートベースなど)は、1列目のシートアセンブリ134のシートバック14の後面に寄せて前方へ旋回可能に調節されること(すなわち、回転されること又は倒されること)ができ、それにより乗員が車両10内部に入る/出るための進入/退出空間142(すなわち、進入容易空間)とフロアパンに対するヘッドレストのクリアランス144とを最大にすることができる。
【0021】
次に図18を参照すると、2列目のシート組立体136が収容位置で示される。収容位置において、2列目のシート組立体136のシートバック14は、2列目のシート組立体136のシートベース16の上面に寄せて前方へ調節(旋回又は回転)されること(すなわち、折り重ねられること又は折り畳まれることなど)ができる。この構成において、シートバック14及びシートベース16は、実質的に平坦且つ車両10床に対して平行であり、それにより、増大した車両10内部空間のための貨物積載床を作る。
【0022】
本開示のために、「連結される」という用語は、2つの(機械的及び/又は電気的な)構成要素を互いに対して直接又は間接的に接合することを意味する。このような接合は、事実上動かなくてもよいし、或いは事実上動かせてもよい。このような接合は、2つの(電気的又は機械的な)構成要素と、1つの単体構造物として互いと又は2つの構成要素と一体的に形成された更なる複数の中間部材とにより、又は、2つの構成要素と、互いに取り付けられた更なる部材とにより達成することができる。このような接合は、事実上永久的であってもよいし、或いは、事実上着脱可能又は解放可能であってもよい。
【0023】
また、好ましい実施形態及び他の例示的な実施形態で示された車両シートの要素の構造及び配置は一例に過ぎないことに留意することは重要である。本発明のほんのいくつかの実施形態のみを本開示において詳細に説明したが、本開示を精査した当業者には、記載された主題の新規な教示及び利点から具体的に逸脱せずに、多くの変更(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状及び割合、パラメータの値、取り付け方法、材料の使用、色、向きなどの変更)が可能であることが容易に分かるであろう。例えば、一体的に形成されるように示された要素は、複数の部品から作られてもよく、複数の部品として示された要素は一体的に形成されてもよい。接合点の動作は、反対にするか又は違うように変更することができる。システムの構造及び/又は部材又はコネクタ又は他の要素の長さ又は幅は変更することができる。要素間に設けられる調整位置の性質又は数は変更することができる。システムの要素及び/又は組立体は、充分な強度又は耐久性をもたらす多種多様な材料のいずれかから、多種多様な色、テクスチャ及び組合せで構成されることができる点に留意すべきである。したがって、全てのこのような修正は、本発明の範囲に含まれることが意図される。その他の置換、修正、変更及び省略は、本発明の趣旨から逸脱することなく、好ましい実施形態及び他の例示的な実施形態の設計、動作条件及び装置において行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シートであって、
シートベースと、
前記シートベースに連結されたシートバックと、
リンクシステムと
を備え、前記リンクシステムは、
第1及び第2端部を有するシートサブフレーム部材と、
第1及び第2端部を有する第1リンク部材と、
第1及び第2端部を有する第2リンク部材と、
第1及び第2端部を有するベース部材と
を含み、
前記シートサブフレーム部材の第1端部は前記第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、前記シートサブフレーム部材の第2端部は前記シートベースに連結され、前記リンク部材の第1端部は前記第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、前記第2リンク部材の第2端部は前記ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、前記ベース部材の第2端部は車両に連結され、
前記リンクシステムは、前記シートベースが積載床を作り、それにより前記車両内の積み荷スペースを増大するように、第1位置から第2位置まで前方及び下方へ折り畳まれることを可能にする、車両シート。
【請求項2】
前記第1及び第2リンク部材は、前記第1位置において隣接し且つ互いに対して実質的に平行に位置合わせされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項3】
前記第1リンク部材は前記第1位置において前記第2リンク部材内に入れ子にされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項4】
前記シートバックは前記第1位置において前記シートベースに対して実質的に直立し、前記シートバックは前記第2位置において前方に折り畳まれて前記シートベースと位置合わせされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項5】
前記リンクシステムは第1ピボットピンを更に備え、前記第1ピボットピンは、前記第1及び第2リンク部材を互いに連結し、且つピボットポイントとして作動し、前記シートが前記ピボットポイントを中心に回転することを可能にする、請求項1に記載の車両シート。
【請求項6】
前記リンクシステムは、前記車両シートがそれにより車両の進入及び退出空間を更に増大するように、前記第2位置から第3位置まで前記第1ピボットピンを中心に前方へ回転されることを可能にする、請求項5に記載の車両シート。
【請求項7】
前記第3位置において、前記シートバックは前記シートベースに寄せて前方に折り畳まれ、前記シートバック及び前記シートベースは車両床に対して垂直である、請求項6に記載の車両シート。
【請求項8】
前記車両シートは、それにより前記車両シートを適切な位置にロックするように、車両に連結されたストライカと連結するための少なくとも1つのラッチを含む、請求項1に記載の車両シート。
【請求項9】
前記リンクシステムは、それにより前記リンクシステムをロックするように、前記第1リンク部材に位置する開口及び前記ベース部材の開口に挿入するためのロックピンを更に備える、請求項1に記載の車両シート。
【請求項10】
シートバックに回転可能に連結されたシートベースを有する車両シート用のリンクシステムであって、前記リンクシステムは、
第1及び第2端部を有するシートサブフレーム部材と、第1及び第2端部を有する第1リンク部材と、第1及び第2端部を有する第2リンク部材と、第1及び第2端部を有するベース部材とを備え、
前記シートサブフレーム部材の第1端部は前記第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、前記シートサブフレーム部材の第2端部は前記シートベースに連結され、前記リンク部材の第1端部は、前記第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、前記第2リンク部材の第2端部は、前記ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、前記ベース部材の第2端部は車両に連結され、
前記リンクシステムは、前記シートベースが床を作り、それにより前記車両内の積み荷スペースを増大するように、第1位置から第2位置まで前方及び下方へ折り畳まれることを可能にする、リンクシステム。
【請求項11】
前記第1及び第2リンク部材は、前記第1位置において隣接し且つ互いに対して実質的に平行である、請求項10に記載の車両シート。
【請求項12】
前記第1リンク部材は前記第1位置において第2リンク部材内に少なくとも部分的に入れ子にされる、請求項10に記載の車両シート。
【請求項13】
前記シートバックは前記第1位置において前記シートベースに対して実質的に垂直であり、前記シートバックは前記第2位置において前記シートベースに向かって前方に折り畳まれる、請求項10に記載の車両シート。
【請求項14】
前記リンクシステムは第1ピボットピンを更に備え、前記第1ピボットピンは、前記第1及び第2リンク部材を互いに連結し、且つピボットポイントとして作動し、前記シートが前記ピボットポイントを中心に回転することを可能にする、請求項10に記載の車両シート。
【請求項15】
前記リンクシステムは前記車両シートが前記第2位置から第3位置まで前記第1ピボットピンを中心に前方へ旋回可能に回転することを可能にし、前記第3位置において、前記シートバックは前記シートベースに寄せて前方に折り畳まれ、前記シートバック及び前記シートベースはそれにより車両の進入及び退出空間を増大するように車両床に対して垂直である、請求項14に記載の車両シート。
【請求項1】
車両シートであって、
シートベースと、
前記シートベースに連結されたシートバックと、
リンクシステムと
を備え、前記リンクシステムは、
第1及び第2端部を有するシートサブフレーム部材と、
第1及び第2端部を有する第1リンク部材と、
第1及び第2端部を有する第2リンク部材と、
第1及び第2端部を有するベース部材と
を含み、
前記シートサブフレーム部材の第1端部は前記第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、前記シートサブフレーム部材の第2端部は前記シートベースに連結され、前記リンク部材の第1端部は前記第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、前記第2リンク部材の第2端部は前記ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、前記ベース部材の第2端部は車両に連結され、
前記リンクシステムは、前記シートベースが積載床を作り、それにより前記車両内の積み荷スペースを増大するように、第1位置から第2位置まで前方及び下方へ折り畳まれることを可能にする、車両シート。
【請求項2】
前記第1及び第2リンク部材は、前記第1位置において隣接し且つ互いに対して実質的に平行に位置合わせされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項3】
前記第1リンク部材は前記第1位置において前記第2リンク部材内に入れ子にされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項4】
前記シートバックは前記第1位置において前記シートベースに対して実質的に直立し、前記シートバックは前記第2位置において前方に折り畳まれて前記シートベースと位置合わせされる、請求項1に記載の車両シート。
【請求項5】
前記リンクシステムは第1ピボットピンを更に備え、前記第1ピボットピンは、前記第1及び第2リンク部材を互いに連結し、且つピボットポイントとして作動し、前記シートが前記ピボットポイントを中心に回転することを可能にする、請求項1に記載の車両シート。
【請求項6】
前記リンクシステムは、前記車両シートがそれにより車両の進入及び退出空間を更に増大するように、前記第2位置から第3位置まで前記第1ピボットピンを中心に前方へ回転されることを可能にする、請求項5に記載の車両シート。
【請求項7】
前記第3位置において、前記シートバックは前記シートベースに寄せて前方に折り畳まれ、前記シートバック及び前記シートベースは車両床に対して垂直である、請求項6に記載の車両シート。
【請求項8】
前記車両シートは、それにより前記車両シートを適切な位置にロックするように、車両に連結されたストライカと連結するための少なくとも1つのラッチを含む、請求項1に記載の車両シート。
【請求項9】
前記リンクシステムは、それにより前記リンクシステムをロックするように、前記第1リンク部材に位置する開口及び前記ベース部材の開口に挿入するためのロックピンを更に備える、請求項1に記載の車両シート。
【請求項10】
シートバックに回転可能に連結されたシートベースを有する車両シート用のリンクシステムであって、前記リンクシステムは、
第1及び第2端部を有するシートサブフレーム部材と、第1及び第2端部を有する第1リンク部材と、第1及び第2端部を有する第2リンク部材と、第1及び第2端部を有するベース部材とを備え、
前記シートサブフレーム部材の第1端部は前記第1リンク部材の第2端部に回転可能に連結され、前記シートサブフレーム部材の第2端部は前記シートベースに連結され、前記リンク部材の第1端部は、前記第2リンク部材の第1端部に回転可能に連結され、前記第2リンク部材の第2端部は、前記ベース部材の第1端部に回転可能に連結され、前記ベース部材の第2端部は車両に連結され、
前記リンクシステムは、前記シートベースが床を作り、それにより前記車両内の積み荷スペースを増大するように、第1位置から第2位置まで前方及び下方へ折り畳まれることを可能にする、リンクシステム。
【請求項11】
前記第1及び第2リンク部材は、前記第1位置において隣接し且つ互いに対して実質的に平行である、請求項10に記載の車両シート。
【請求項12】
前記第1リンク部材は前記第1位置において第2リンク部材内に少なくとも部分的に入れ子にされる、請求項10に記載の車両シート。
【請求項13】
前記シートバックは前記第1位置において前記シートベースに対して実質的に垂直であり、前記シートバックは前記第2位置において前記シートベースに向かって前方に折り畳まれる、請求項10に記載の車両シート。
【請求項14】
前記リンクシステムは第1ピボットピンを更に備え、前記第1ピボットピンは、前記第1及び第2リンク部材を互いに連結し、且つピボットポイントとして作動し、前記シートが前記ピボットポイントを中心に回転することを可能にする、請求項10に記載の車両シート。
【請求項15】
前記リンクシステムは前記車両シートが前記第2位置から第3位置まで前記第1ピボットピンを中心に前方へ旋回可能に回転することを可能にし、前記第3位置において、前記シートバックは前記シートベースに寄せて前方に折り畳まれ、前記シートバック及び前記シートベースはそれにより車両の進入及び退出空間を増大するように車両床に対して垂直である、請求項14に記載の車両シート。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2012−501915(P2012−501915A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526937(P2011−526937)
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/056354
【国際公開番号】WO2010/030660
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(598147400)ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー (224)
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月9日(2009.9.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/056354
【国際公開番号】WO2010/030660
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(598147400)ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー (224)
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]