説明

抵抗膜式ポインティングデバイス

【課題】タッチパネルをポインティングデバイスとして汎用のドライバに使用したり、ベクトル入力を実現できる抵抗膜式ポインティングデバイスを提供する。
【解決手段】可撓性を有する上部電極層2と下部電極層5とが隙間を介して接離可能に対向する圧力感応型で抵抗膜式のタッチパネル1と、このタッチパネル1の上部電極層2に搭載され、押圧操作されることにより上部電極層2を下部電極層5に圧接する操作キー10とを備える。操作キー10の一部である支持台座11を押圧操作される場合に変形させ、操作キー10の上部電極層2に対する接触面積を増減する。専用のプリント配線板等を何ら使用することなく、ポインティングデバイスとして汎用のドライバに安価に使用したり、ベクトル入力を容易に実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話に代表される携帯機器や情報端末機器、ゲーム機器等に使用される抵抗膜式ポインティングデバイスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
入力デバイスにはキーボードやマウス等、様々な種類があるが、これら以外にも、LCD等からなる表示装置と一体化することができ、しかも、絶対座標を入力可能なタッチパネルがあげられる。
【0003】
この種のタッチパネルは、図示しないが、透明抵抗膜を有する可撓性の上部電極層と、透明抵抗膜を有する硬質の下部電極層とを備え、これら上部電極層と下部電極層とが隙間を介し接離可能に対設されており、例えばレジスター、ハンディターミナル、ATM端末、携帯端末、複写機等に広く利用されている。このようなタッチパネルは、上部電極層の一部が指等で押圧操作されると、この上部電極層の一部が変形して下部電極層に圧接し、この圧接に伴うXY方向の電圧の変化をコントローラが検知して入力点を表示させる(特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−116850号公報
【特許文献2】特開2007−249260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来におけるタッチパネルは、以上のように構成され、直感的な操作や操作性の向上等、優れた作用効果が期待できるものの、ポインティングデバイスとして汎用のドライバに使用したり、単なる入力ではなく、ベクトル入力を実現したいという要望に必ずしも応えることができない。
【0006】
本発明は上記に鑑みなされたもので、タッチパネルをポインティングデバイスとして汎用のドライバに使用したり、ベクトル入力を実現することのできる抵抗膜式ポインティングデバイスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明においては上記課題を解決するため、可撓性を有する上部電極層と下部電極層とが隙間を介して接離可能に対向する抵抗膜式のタッチパネルと、このタッチパネルの上部電極層に設けられ、加圧操作されることにより上部電極層を下部電極層に接触させる操作キーとを含み、
操作キーの一部を加圧操作される場合に変形させ、操作キーの上部電極層に対する接触面積を増減可能としたことを特徴としている。
【0008】
なお、操作キーは、圧力感応型のタッチパネルの上部電極層に接離可能に取り付けられる弾性変形可能な支持台座と、この支持台座の上部電極層に隙間を介して対向する対向部に支持されるスティックキーとを含むことができる。
また、操作キーは、圧力感応型のタッチパネルの上部電極層に接触する弾性変形可能な断面略板形のエラストマー材と、このエラストマー材に取り付けられるディスクキーとを含むことができる。
【0009】
さらに、エラストマー材の上部電極層に接触する接触部を、略半球形を呈した複数の突部、あるいは略リング形に形成することができる。
【0010】
ここで、特許請求の範囲における抵抗膜式のタッチパネルは、最も一般的で安価な4線式、この4線式よりも耐久性に優れる5線式に分類されるが、いずれの方式でも良い。このタッチパネルは、圧力の変化に対して信号を出力する圧力感応型であれば、透明性や不透明性を特に問うものではない。また、操作キーは、単数複数を特に問うものではない。この操作キーの支持台座やエラストマー材は、少なくともシリコーンゴムやフッ素ゴム等により形成することができる。
【0011】
エラストマー材は、断面略板形に形成されるが、この断面略板形には、少なくとも平面円板形やリング形等が含まれる。さらに、本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスは、少なくとも携帯機器、情報端末機器、電子情報機器、コンピュータ機器、ゲーム機器等に使用することができる。
【0012】
本発明によれば、例えば位置や状態等の情報を入力するため、タッチパネルに向けて操作キーを傾けることなく加圧操作すると、操作キーの一部が変形してタッチパネルの上部電極層に比較的狭い接触面積で接触し、この上部電極層の被接触部が変形して下部電極層に接触し、この接触に伴う電圧の変化をコントローラ等が検知する。
【0013】
これに対し、例えば方向性の情報を入力するため、操作キーを方向性の情報に関する向きに傾けて加圧操作すると、操作キーの一部が部分的に大きく変形してタッチパネルの上部電極層に比較的広い接触面積で接触し、この上部電極層の被接触部が変形して下部電極層に接触し、この接触に伴う電圧の変化をコントローラ等が検知する。
【0014】
上記操作の際、操作キーに方向性を付与することなく加圧操作する場合と、方向性を付与して加圧操作する場合とでは、操作キーの変形箇所や変形量、タッチパネルの上部電極層に対する接触面積が増減変更するので、タッチパネルの上部電極層と下部電極層との接触箇所が相違したり、接触面積が変化してタッチパネルの抵抗値が変動することとなる。したがって、操作キーに方向性を付与して加圧操作する場合には、大きさと向きを有するベクトル入力が可能になる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、タッチパネルをポインティングデバイスとして汎用のドライバに使用したり、ベクトル入力を実現することができるという効果がある。
【0016】
また、操作キーを、圧力感応型のタッチパネルの上部電極層に接離可能に取り付けられる弾性変形可能な支持台座と、この支持台座の上部電極層に隙間を介して対向する対向部に支持されるスティックキーとから形成すれば、操作キーの占有面積を縮小して小型化を図ることができる。
また、操作キーを、タッチパネルの上部電極層に接触する弾性変形可能な断面略板形のエラストマー材と、このエラストマー材に取り付けられるディスクキーとから形成すれば、操作キーの薄型化を図ることができる。
【0017】
また、エラストマー材の上部電極層に接触する接触部を略半球形を呈した複数の突部に形成すれば、上部電極層に対する操作キーの接触面積を変化させやすくすることが可能となる。
さらに、エラストマー材の上部電極層に接触する接触部を略リング形に形成すれば、操作キーの方向性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの実施形態を模式的に示す部分断面説明図である。
【図2】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの実施形態におけるタッチパネルと操作キーとの非接触状態を模式的に示す部分断面説明図である。
【図3】図2のタッチパネルの上部電極層と操作キーとの非接触状態を模式的に示す平面説明図である。
【図4】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの実施形態におけるタッチパネルと操作キーとの接触状態を模式的に示す断面説明図である。
【図5】図4のタッチパネルの上部電極層と操作キーとの接触面積を模式的に示す平面説明図である。
【図6】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの実施形態におけるタッチパネルと傾いた操作キーとの接触状態を模式的に示す断面説明図である。
【図7】図6のタッチパネルの上部電極層と傾いた操作キーとの接触面積を模式的に示す平面説明図である。
【図8】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの第2の実施形態を模式的に示す断面説明図である。
【図9】本発明に係る抵抗膜式ポインティングデバイスの第2の実施形態における操作キーを模式的に示す分解断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明すると、本実施形態における抵抗膜式ポインティングデバイスは、図1ないし図7に示すように、上部電極層2と下部電極層5とが対向する抵抗膜式の薄いタッチパネル1と、このタッチパネル1に搭載され、押圧操作により接触した上部電極層2を下部電極層5に圧接する操作キー10とを備え、例えばゲーム機器に活用されるデバイスであり、操作キー10の一部を押圧操作される場合に変形させ、操作キー10の上部電極層2に対する接触面積を増減するようにしている。
【0020】
タッチパネル1は、図1に示すように、可撓性を有する上部電極層2と下部電極層5とを備え、これら上部電極層2と下部電極層5との間に複数のスペーサやスペーサドット8が間隔をおいて介在設置されるとともに、上部電極層2と下部電極層5とが僅かな隙間を介し接離可能に対向しており、圧力の変化に応じて電気信号を出力する圧力感応型に構成される。
【0021】
上部電極層2は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート等からなる変形可能な薄いフィルム3を備え、このフィルム3の下部電極層5に対向する対向面、すなわち裏面に、硬い酸化インジウムスズ(ITO)、導電性ポリマー、カーボン等が所定のパターンで塗布されることにより薄い透明抵抗膜(導電膜)4が積層形成される。
【0022】
下部電極層5は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート等からなるフィルム6を備え、このフィルム6の上部電極層2に対向する対向面に、硬い酸化インジウムスズ、導電性ポリマー、カーボン等が所定のパターンで塗布されることにより薄い透明抵抗膜(導電膜)7が積層形成されており、この透明抵抗膜7が上部電極層2の透明抵抗膜4に部分的に接触される。また、各スペーサドット8は、例えばφ10μm、高さ10μmの略半球形に形成されるが、タッチパネル1の誤動作を確実に防止したい場合には、選択的に高く長く形成される。
【0023】
操作キー10は、図1や図2等に示すように、タッチパネル1の上部電極層2に接離可能に取り付けられる変形可能な断面略逆U字形の支持台座11を備え、この支持台座11の上部電極層2に隙間を介して対向する対向部14上に操作用のスティックキー16が直立して支持されており、360°の入力操作を可能とするよう機能する。支持台座11は、例えば耐久性や汎用性等に優れる柔軟なシリコーンゴム等のエラストマーを使用して背の低い略円筒形に形成され、開口した下端部の外周面から横方向に複数の脚12が伸長されており、この複数の脚12が上部電極層2の表面に取付片13を介して実装固定される。
【0024】
支持台座11を形成するエラストマーの硬度は、特に限定されるものではないが、クリック感や製造の便宜等を考慮すると、例えば50〜80Hsの範囲内が良い。支持台座11の対向部14は、上部電極層2の表面に隙間を介して接触可能に対向するとともに、上部電極層2の表面に向けやや湾曲して凹み、表面には、スティックキー16に密嵌する嵌合片15が一体形成される。
【0025】
スティックキー16は、例えばABS樹脂やポリカーボネート樹脂等の成形材料を使用して剛性の断面略茸形に成形され、支持台座の対向部14に支持される円柱形のピン部17が上下方向に伸びており、このピン部17の上端部に、指等の干渉を受ける湾曲した笠部18が一体形成される。ピン部17の周面には、支持台座11の嵌合片15に干渉される脱落防止用の切り欠き溝19が周方向に形成される。
【0026】
上記構成において、圧力感応型のタッチパネル1をポインティングデバイスとして使用し、位置や状態等の情報を指示入力したい場合には、操作キー10のスティックキー16に指を干渉させて直下に押圧操作すれば良い(図4参照)。
【0027】
すると、スティックキー16の圧下に伴い、操作キー10の支持台座11が弓なりに均等に変形してその対向部14の底面中心部がタッチパネル1の上部電極層2に小さな狭い接触面積で圧接し、この上部電極層2の被圧接部が下方に弓なりに変形して下部電極層5に圧接し、この圧接に伴うXY方向の電圧の変化をコントローラが検知して入力点をゲーム機器の液晶モジュール画面に表示させる。
【0028】
これに対し、方向性の情報を指示入力したい場合には、操作キー10のスティックキー16に指を干渉させて方向性の情報に関する向きに傾け、この傾斜した状態でスティックキー16を押圧操作すれば良い(図6参照)。
【0029】
すると、スティックキー16の傾斜した圧下に伴い、支持台座11の対向部14が部分的に大きく偏りながら変形してその底面周縁部の一部分がタッチパネル1の上部電極層2に大きな広い接触面積で圧接し、この上部電極層2の被圧接部が下方に変形して下部電極層5に圧接し、この圧接に伴うXY方向の電圧の変化をコントローラが検知して入力点をゲーム機器の液晶モジュール画面に表示させる。
【0030】
これらの押圧操作の際、操作キー10のスティックキー16を直下に押圧操作する場合と、スティックキー16に方向性を付与して斜め下方に押圧操作する場合とでは、支持台座11の変形箇所や変形量、接触面積が増減変更する(図5、図7参照)関係上、タッチパネル1の上部電極層2と下部電極層5との圧接箇所が支持台座11の幅方向にずれたり、接触面積が相異してタッチパネル1の抵抗値が変化することとなる。
【0031】
したがって、スティックキー16を傾けて押圧操作する場合には、大きさと向きを有するベクトル入力が可能になる。このベクトル入力により、例えばスティックキー16を傾けて下方に強く押圧操作し、タッチパネル1に加わる圧力を増大させ、ゲーム機器の液晶モジュール画面に情報を素早く表示すること等が可能になる。
【0032】
上記構成によれば、専用のプリント配線板等を何ら使用することなく、ポインティングデバイスとして汎用のドライバに安価に使用したり、ベクトル入力を容易に実現することができる。また、薄いタッチパネル1に操作キー10を組み合わせるので、デバイスの薄型化や型化等を図ることができる。また、静電容量方式の入力デバイスではなく、抵抗膜式のタッチパネル1を使用するので、外部からの電磁波や高周波の悪影響を蒙ることが実に少なく、誤動作防止が大いに期待できる。
【0033】
次に、図8や図9は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、操作キー10を、タッチパネル1の上部電極層2に接触する弾性変形可能なエラストマー材20と、このエラストマー材20に重ねて嵌合されるディスクキー23とから形成し、360°の入力操作が可能なようにしている。
【0034】
エラストマー材20は、例えばカーボン等を含有した導電性、半導電性、絶縁性のシリコーンゴム等を使用して背の低い円板形に成形され、上部電極層2の表面に対向する対向面に、略半球形を呈した複数の突部21が接触部22として周方向に間隔をおき配列して一体形成される。また、ディスクキー23は、例えばABS樹脂やポリカーボネート樹脂等の成形材料を使用して薄い円板形に成形され、裏面に、エラストマー材20と嵌着する円形の凹部が浅く形成されており、上部電極層2の表面に取付片を介して実装固定される。
【0035】
上記構成において、位置や状態等の情報を指示入力したい場合には、操作キー10のディスクキー23の表面中心部に指を干渉させて直下に押圧操作すれば良い。すると、ディスクキー23の圧下に伴い、各突部21がタッチパネル1の上部電極層2に小さな狭い接触面積で圧接し、この上部電極層2の被圧接部が下方に弓なりに変形して下部電極層5に圧接し、この圧接に伴うXY方向の電圧の変化をコントローラが検知して入力点をゲーム機器の液晶モジュール画面に表示させる。
【0036】
これに対し、方向性の情報を指示入力したい場合には、ディスクキー23の表面周縁部に指を干渉させて方向性の情報に関する向きに強く押圧し、やや傾斜した状態でディスクキー23を押圧操作すれば良い。すると、ディスクキー23の傾斜した圧下に伴い、一部の突部21が部分的に大きく変形してタッチパネル1の上部電極層2に大きな広い接触面積で圧接し、この上部電極層2の被圧接部が下方に変形して下部電極層5に圧接し、この圧接に伴うXY方向の電圧の変化をコントローラが検知して入力点をゲーム機器の液晶モジュール画面に表示させる。
【0037】
これらの押圧操作の際、操作キー10のディスクキー23を直下に押圧操作する場合と、ディスクキー23を斜め下方に押圧操作する場合とでは、複数の突部21の変形箇所や変形量、接触面積が増減変更する関係上、タッチパネル1の上部電極層2と下部電極層5との圧接箇所がずれたり、接触面積が相異してタッチパネル1の抵抗値が変化する。したがって、ディスクキー23を斜め下方に押圧操作する場合には、大きさと向きを有するベクトル入力が可能になる。その他の部分については、上記実施形態と略同様であるので説明を省略する。
【0038】
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、エラストマー材20やディスクキー23がそれぞれ薄い円板形なので、操作キー10の薄型化や省スペース化を実現して携帯電話等の携帯機器に容易に実装することができるのは明らかである。また、エラストマー材20の突部21が湾曲した略半球形なので、接触面積を変化させやすくすることができる。さらに、タッチパネル1が耐久性や安定性に優れる5線式の場合、エラストマー材20をカーボン等を含有したシリコーンゴムにより成形して所定の硬度を確保すれば、タッチパネル1の耐久性をさらに向上させることが可能になる。
【0039】
なお、エラストマー材20の上部電極層2表面に対向する対向面には、接触部22を略半球形ではなく、平面リング形に区画形成することもできる。この場合の接触部22は、断面視で半円形、半楕円形、あるいはこれらに類似した形状に選択的に形成される。このようにエラストマー材20の接触部22を連続した平面リング形とすれば、操作キー10の姿勢の安定性や方向性を著しく向上させることができるのは明らかである。
【0040】
また、上記実施形態ではタッチパネル1を単に示したが、タッチパネル1が可撓性を有するのであれば、タッチパネル1と接点素子であるメタルドームを備えた回路基板とを厚さ方向に積層して他の入力の便宜を図るようにしても良い。また、操作環境や用途に応じ、タッチパネル1や操作キー10に光透過性をそれぞれ付与し、タッチパネル1に光源から光線を照射して照光性を確保するようにしても良い。
【0041】
また、タッチパネル1の下部電極層5を単にフィルム6としたが、何らこれに限定されるものではない。例えば、下部電極層5を変形可能なフィルム3としたり、硬質のガラス板等としても良い。また、エラストマー材20を断面板形で、かつ平面リング形に形成したり、複数に分割することができる。さらに、ディスクキー23を単一の薄い円板に形成するのではなく、複数の部材により組み立てることもできる。
【符号の説明】
【0042】
1 タッチパネル
2 上部電極層
5 下部電極層
10 操作キー
11 支持台座(操作キーの一部)
14 対向部
16 スティックキー
17 ピン部
20 エラストマー材(操作キーの一部)
21 突部
22 接触部
23 ディスクキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する上部電極層と下部電極層とが隙間を介して接離可能に対向する抵抗膜式のタッチパネルと、このタッチパネルの上部電極層に設けられ、加圧操作されることにより上部電極層を下部電極層に接触させる操作キーとを含み、
操作キーの一部を加圧操作される場合に変形させ、操作キーの上部電極層に対する接触面積を増減可能としたことを特徴とする抵抗膜式ポインティングデバイス。
【請求項2】
操作キーは、圧力感応型のタッチパネルの上部電極層に接離可能に取り付けられる弾性変形可能な支持台座と、この支持台座の上部電極層に隙間を介して対向する対向部に支持されるスティックキーとを含んでなる請求項1記載の抵抗膜式ポインティングデバイス。
【請求項3】
操作キーは、圧力感応型のタッチパネルの上部電極層に接触する弾性変形可能な断面略板形のエラストマー材と、このエラストマー材に取り付けられるディスクキーとを含んでなる請求項1記載の抵抗膜式ポインティングデバイス。
【請求項4】
エラストマー材の上部電極層に接触する接触部を、略半球形を呈した複数の突部、あるいは略リング形に形成した請求項3記載の抵抗膜式ポインティングデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−253349(P2011−253349A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−126561(P2010−126561)
【出願日】平成22年6月2日(2010.6.2)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】