説明

排水管用支持冶具

【課題】本発明は、排水設備の排水管の切断作業を一人で安全に行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る排水管用支持冶具は、集合住宅における排水設備の排水管を切断して撤去する際に使用される排水管用支持冶具30であって、排水管の切断部位より上流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された上流側固定部33と、排水管の切断部位より下流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された下流側固定部35と、上流側固定部33と下流側固定部35とを相対移動不能な状態で連結する連結部37とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅における排水設備の排水管を切断して撤去する際に使用される排水管用支持冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
集合住宅における排水設備の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の排水設備は、図7に示すように、集合住宅の上階と下階とを仕切るコンクリートスラブCSを貫通して各階に設置されている排水管継手110を備えている。排水管継手110は、上階の排水立て管102及び排水横枝管103により導かれた排水を合流させて下階の排水立て管102に流入させる継手であり、その胴部111がコンクリートスラブCSの貫通孔CHに通された状態で埋め戻しモルタルM等により固定されている。
排水立て管102は上部受け口102uを備えており、その上部受け口102uに上階の排水管継手110の下端直管部115が挿入接続される。また、排水立て管102の下端挿し口が下階の排水管継手110の上受け口112に挿入接続される。
上記した排水設備において、例えば、途中の排水立て管102で詰まりや破損が発生し、その部分の排水立て管102のみを更新したい場合には、排水立て管102を切断して撤去する必要がある。
前記排水立て管102を切断、撤去する場合には、作業者の一人が排水立て管102の切断部位(点線参照)よりも上を押えた状態で、別の作業者が鋸等で前記排水立て管102を切断するのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−22581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
仮に、排水立て管102の切断作業を一人で行うとすると、排水立て管102の切断時に切断部位よりも上に位置する排水立て管片の上部受け口102uが自重で上階の排水管継手110の下端直管部115から抜け、その排水立て管片が落下するおそれがある。このため、排水立て管102の切断作業を一人で安全に行うのは難しい。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、排水設備の排水管の切断作業を一人で安全に行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、集合住宅における排水設備の排水管を切断して撤去する際に使用される排水管用支持冶具であって、前記排水管の切断部位より上流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された上流側固定部と、前記排水管の切断部位より下流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された下流側固定部と、前記上流側固定部と前記下流側固定部とを相対移動不能な状態で連結する連結部とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明によると、例えば、排水立て管を切断する際に上流側固定部を排水立て管の切断部位よりも上側の管外周面に取付け、下流側固定部を切断部位よりも下側の管外周面に取付ける。この状態で、排水立て管の切断部位を切断すると、その切断部位より上側に位置する排水立て管片と下側に位置する排水立て管片とが排水管用支持冶具の連結部によって連結された状態に保持される。即ち、排水立て管の切断部位が切断されたとしても、排水立て管は排水管用支持冶具の働きで元の姿勢に保持される。したがって、排水立て管が切断された時に、例えば、上側の排水立て管片が重力で落下するような不具合がなくなる。これにより、排水設備の排水立て管の切断作業を一人で安全に行えるようになる。
そして、排水立て管の切断後に上流側固定部を上側の排水立て管片から取外すことで、上側の排水立て管片を撤去することができる。さらに、排水管用支持冶具を利用して下側の排水立て管片の下端挿し口をその階の排水管継手の上受け口から引き抜くことができる。
【0008】
請求項2の発明によると、上流側固定部と下流側固定部とは、管外周面を周方向に囲む一対の半円部材と、それらの半円部材の一端を相対回動可能な状態で連結するヒンジ機構と、それらの半円部材の他端を互いに連結させ、その状態で前記他端を相互に接近させる方向に動作可能な締め付け機構とを備えており、前記締め付け機構が前記半円部材の他端を互いに接近させる方向に動作することで、前記一対の半円部材が前記管外周面を半径方向外側から締め付けてその管外周面に取付けられる構成であることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明によると、締め付け機構は、一方の半円部材の端部に固定される受け部と、他方の半円部材の端部に回動可能な状態で連結されるレバー部と、そのレバー部に連結されて前記受け部に係合可能に構成されたバンド部とを備えており、前記バンド部を前記受け部に係合させた状態で、前記レバー部を締め付け方向に回動させることで、一方の半円部材の端部と他方の半円部材の端部とが接近するように構成されていることを特徴とする。
即ち、レバー部を回動させることで、ワンタッチで一方の半円部材の端部と他方の半円部材の端部とを接近、離隔させることが可能になる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、排水設備の排水管の切断作業を一人で安全に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態1に係る排水管用支持冶具の全体斜視図である。
【図2】前記排水管用支持冶具の側面図である。
【図3】前記排水管用支持冶具の平面図(A図)(B図)である。
【図4】前記排水管用支持冶具の使用方法を表す側面図(A図)(B図)(C図)である。
【図5】本発明の実施形態2に係る排水管用支持冶具の正面図(A図)、側面図(B図)である。
【図6】前記排水管用支持冶具の平面図(A図)(B図)である。
【図7】従来の排水設備を表す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[実施形態1]
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施形態1に係る排水管用支持冶具の説明を行なう。
<排水管用支持冶具30について>
本実施形態に係る排水管用支持冶具30は、集合住宅における排水設備10(図4(A)参照)の排水立て管12を切断して撤去する際に使用される冶具である。排水管用支持冶具30は、図1〜図3に示すように、上流側固定部33と下流側固定部35と連結部37とから構成されている。
上流側固定部33は、排水立て管12の切断部位C(図4参照)よりも上流側(上側)の管外周面12rに取付け、取外し可能に構成されている。また、下流側固定部35は、排水立て管12の切断部位Cよりも下流側(下側)の管外周面12rに取付け、取外し可能に構成されている。ここで、上流側固定部33と下流側固定部35とは等しい構成のため、代表して上流側固定部33の構成を説明し、下流側固定部35の構成の説明は省略する。
【0013】
<上流側固定部33について>
上流側固定部33は、図3(A)(B)等に示すように、排水立て管12の管外周面12r(図4(A)参照)を周方向に囲む一対の半円部材331,332を備えている。半円部材331,332は、例えば、鋼製の帯状板を半円形に曲げ成形したものであり、その半円の極率半径が排水立て管12の半径寸法にほぼ等しく設定されている。一方の半円部材331の基端部と他方の半円部材332の基端部とは、ヒンジ機構34によって相対回動可能な状態で連結されている。これにより、一対の半円部材331,332を図3(A)に示すように円環状にして排水立て管12の管外周面12rを囲んだり、図3(B)に示すように一対の半円部材331,332を開放させることが可能になる。
【0014】
また、一方の半円部材331の先端部と他方の半円部材332の先端部とは、それぞれ半径方向外側に略90°折り曲げられており、その折り曲げられた先端部331s,332sが角形の平板状に形成されている。一方の半円部材331の先端部331s(以下、平板部331sという)には、中央にボルト孔(図示省略)が形成されており、その平板部331sの裏側でボルト孔と同軸位置にナット331nが溶接により固定されている。また、他方の半円部材332の平板部332sには、中央に貫通孔(図示省略)が形成されており、その貫通孔に蝶ボルト332bが軸心回りに回転可能で、かつ軸方向に相対移動不能な状態で装着されている。このため、他方の半円部材332の蝶ボルト332bを一方の半円部材331のボルト孔に通し、ナット331nと螺合させることで、一方の半円部材331の平板部331sと他方の半円部材332の平板部材332sとを接近させて、排水立て管12の管外周面12rを両半円部材331,332により半径方向外側から締め付けることが可能になる。
即ち、前記蝶ボルト332bとナット331nとが本発明の締め付け機構に相当する。
【0015】
<連結部37について>
上流側固定部33における一方の半円部材331の基端部には、図1〜図3に示すように、連結部37の上側横支柱37uの先端が溶接により固定されている。また、下流側固定部35における一方の半円部材351の基端部には、同じく連結部37の下側横支柱37dの先端が溶接により固定されている。
連結部37は、上流側固定部33と下流側固定部35とを相対移動不能な状態で連結する部分である。連結部37は、縦方向に延びる角筒状の支柱本体37mと、その支柱本体37mの上端部から横方向に突出した上側横支柱37uと、前記支柱本体37mの下端部から横方向に突出した下側横支柱37dとにより略コ字形に形成されている。連結部37は、上流側固定部33と下流側固定部35とに排水立て管12の全重量が加わった場合にもその重量に耐えられる強度で形成されている。さらに、連結部37の高さ寸法は、排水立て管12を切断する際に作業者が上流側固定部33と下流側固定部35との間で鋸を余裕をもって使用できるような高さ寸法に設定されている。
【0016】
<排水管用支持冶具30の使用方法について>
次に、図4(A)〜(B)に基づいて、上記した排水管用支持冶具30の使用方法について説明する。
先ず、図1に示すように、排水管用支持冶具30の上流側固定部33の蝶ボルト332bをナット331nから外し、一方の半円部材331と他方の半円部材332とを開放可能状態にする。同様に、下流側固定部35の蝶ボルト352bをナット351nから外し、一方の半円部材351と他方の半円部材352とを開放可能状態にする。
次に、下流側固定部35の一対の半円部材351,352を、図4(A)に示すように、排水立て管12の切断部位Cより下側の管外周面12rに取付ける。即ち、一対の半円部材351,352を円環状にして管外周面12rを囲み、それらの半円部材351,352に装着された蝶ボルト352bとナット351nとを螺合させる。これにより、管外周面12rが半円部材351,352により半径方向外側から締め付けられ、下流側固定部35が排水立て管12の切断部位Cより下側の管外周面12rに取付けられる。同様に、上流側固定部33の一対の半円部材331,332を排水立て管12の切断部位Cより上側の管外周面12rに取付ける。
なお、上流側固定部33を下流側固定部35よりも先に排水立て管12の管外周面12rに取付けることも可能である。
【0017】
このようにして、排水管用支持冶具30を排水立て管12に取付けた後、その排水立て管12の切断部位Cを鋸で切断する。前記切断部位Cを切断した後も、排水管用支持冶具30によってその切断部位Cより上側に位置する排水立て管片12uと下側に位置する排水立て管片12dとは連結された状態に保持されている。即ち、排水立て管12の切断部位Cが切断されたとしても、排水立て管12は元の姿勢に保持されている。
次に、上流側固定部33の蝶ボルト332bをナット331nから外し、一対の半円部材331,332を開放可能状態にして、上側の排水立て管片12uの管外周面12rから取外す。そして、図4(B)に示すように、上側の排水立て管片12uの受け口ソケット14を上階の排水管継手20の下端直管部24から引き抜き、その上側の排水立て管片12uを撤去する。
このとき、仮に、排水立て管片12uの受け口ソケット14と上階の排水管継手20の下端直管部24とのシール部が経年変化により固着して引き抜きが大変な場合には、図4(B)の二点鎖線に示すように、排水管用支持冶具30を上側の排水立て管片12uに再度取付け、その排水管用支持冶具30の連結部37を持って上側の排水立て管片12uを引き抜くようにする。
そして、上側の排水立て管片12uを撤去した後、次に、下側の排水立て管片12dの下端挿し口を下階の排水管継手20の上受け口22から引き抜き、その下側の排水立て管片12dを撤去する。
【0018】
ここで、下階の排水管継手20の上受け口22から下側の排水立て管片12dの下端挿し口を引き抜くのが大変なときには、図4(C)に示すように、下側の排水立て管片12dの中央位置に排水管用支持冶具30を再度取付け、その排水管用支持冶具30の連結部37を持って下側の排水立て管片12dの引き抜き作業を行う。
このように、排水管用支持冶具30の連結部37を持って排水立て管片12u,12dの引き抜きを行うことで、例えば、排水管継手片12u,12dと排水管継手20とのシール部が経年変化により固着したような場合でも、排水立て管片12u,12dを持ち上げ、引き下ろし、回転、揺すり等が容易になり、引き抜き作業の効率が向上する。
【0019】
<本実施形態に係る排水管用支持冶具30の長所について>
本実施形態に係る排水管用支持冶具30によると、上流側固定部33を排水立て管12の切断部位Cよりも上側の管外周面12rに取付け、下流側固定部35を切断部位Cよりも下側の管外周面12rに取付けた状態で切断部位Cを切断すると、その切断部位Cより上側に位置する排水立て管片12uと下側に位置する排水立て管片12dとが連結された状態に保持される。即ち、排水立て管12の切断部位Cが切断されたとしても、排水立て管12は排水管用支持冶具30の働きで元の姿勢に保持される。したがって、排水立て管12が切断された時に、例えば、上側の排水立て管片12uが重力で落下するような不具合がなくなる。これにより、排水設備の排水立て管12の切断作業を一人で安全に行えるようになる。
そして、排水立て管12の切断後に上流側固定部33を上側の排水立て管片12uから取外すことで、上側の排水立て管片12uを撤去することができる。さらに、排水管用支持冶具30を利用して下側の排水立て管片12dの下端挿し口をその階の排水管継手20の上受け口22から引き抜くことができる。
さらに、鋸で排水立て管12の切断部位Cを切断する過程で、上側の排水立て管片12uの重量が鋸に加わらないため、切断部位Cの切断が容易になる。
【0020】
[実施形態2]
以下、図5、図6に基づいて本発明の実施形態2に係る排水管用支持冶具の説明を行なう。
実施形態2に係る排水管用支持冶具は、実施形態1に係る排水管用支持冶具30の上流側固定部33、下流側固定部35における締め付け機構(蝶ボルト332b,352bとナット331n,351n)をワンタッチで締め付け、及び締め付け解除できるような機構に改良したものである。なお、他の構成については実施形態1に係る排水管用支持冶具30と同様であるため、同一番号を付して説明を省略する。
図6等に示すように、本実施形態に係る排水管用支持冶具の締め付け機構は、一方の半円部材331の先端に固定された機構本体部40と、他方の半円部材332の先端に形成された断面U字形の受け部48とから構成されている。
【0021】
機構本体部40は、図6(B)に示すように、一方の半円部材331の先端に固定されたベース41を備えている。ベース41の先端には、半円部材331の幅方向(軸方向)に延びる連結ピン42が設けられており、その連結ピン42を介してレバー部44の基端部がベース41に対して回動可能な状態で連結されている。即ち、レバー部44は、図6(B)に示すように、ベース41に対して起立した起立位置と、そのベース41に被せられる倒伏位置との間で連結ピン42を中心にして回動できるように構成されている。
前記レバー部44の上下両端(図6(B)において手前側と奥側)には、中央寄りの位置に上下一対の嵌合孔44kが形成されている。上下一対の嵌合孔44kはその軸心が連結ピン42と平行になるように形成されており、それらの嵌合孔44kに略U形に形成されたバンド部45のピン状基端部(図示省略)が回動自在な状態で嵌合している。さらに、バンド部45の先端部分には、他方の半円部材332の先端に形成された受け部48に掛けられる掛かり部45xが前記連結ピン42と平行に形成されている。
【0022】
上記構成により、図6(B)に示す状態で、一方の半円部材331に固定された機構本体部40のバンド部45(掛かり部45x)を他方の半円部材332の受け部48に掛け、機構本体部40のレバー部44を倒伏位置まで回動させることで、図6(A)に示すように、一方の半円部材331の先端部に他方の半円部材332の先端部を引き付けることができる。即ち、排水立て管12の管外周面12rに対する上流側固定部33等の取付けをレバー部44の操作によりワンタッチで行うことができる。また、前記レバー部44をベース41に対する起立位置まで回動させることで、一方の半円部材331の先端部から他方の半円部材332の先端部を離し、バンド部45の掛かり部45xを受け部48から外すことができる。即ち、レバー部44の操作により上流側固定部33等を排水立て管12の管外周面12rからワンタッチで外すことができる。
【0023】
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、実施形態1、2に係る排水管用支持冶具30では、上流側固定部33等を一対の半円部材331,332とヒンジ機構34とにより構成する例を示したが、半円部材331,332、ヒンジ機構34の代わりに可撓性を有する略C字形の環状部材を使用することも可能である。
また、実施形態1、2では、排水立て管12の切断及び撤去に本発明に係る排水管用支持冶具30を使用する例を示したが、高所に使用されている排水横枝管等の切断及び撤去に本発明に係る排水管用支持冶具30を使用することも可能である。
【符号の説明】
【0024】
10・・・・・排水設備
12・・・・・排水立て管(排水管)
12r・・・・管外周面
12u・・・・上側の排水立て管片
12d・・・・下側の排水立て管片
30・・・・・排水管用支持冶具
33・・・・・上流側固定部
331・・・・半円部材
332・・・・半円部材
331n・・・ナット(締め付け機構)
332b・・・蝶ボルト(締め付け機構)
C・・・・・・切断部位
34・・・・・ヒンジ機構
35・・・・・下流側固定部
37・・・・・連結部
44・・・・・レバー部(締め付け機構)
45・・・・・バンド部(締め付け機構)
48・・・・・受け部(締め付け機構)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅における排水設備の排水管を切断して撤去する際に使用される排水管用支持冶具であって、
前記排水管の切断部位より上流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された上流側固定部と、
前記排水管の切断部位より下流側の管外周面に取付け、取外し可能に構成された下流側固定部と、
前記上流側固定部と前記下流側固定部とを相対移動不能な状態で連結する連結部と、
を有することを特徴とする排水管用支持冶具。
【請求項2】
請求項1に記載の排水管用支持冶具であって、
前記上流側固定部と下流側固定部とは、前記管外周面を周方向に囲む一対の半円部材と、それらの半円部材の一端を相対回動可能な状態で連結するヒンジ機構と、それらの半円部材の他端を互いに連結させ、その状態で前記他端を相互に接近させる方向に動作可能な締め付け機構とを備えており、
前記締め付け機構が前記半円部材の他端を互いに接近させる方向に動作することで、前記一対の半円部材が前記管外周面を半径方向外側から締め付けてその管外周面に取付けられる構成であることを特徴とする排水管支持冶具。
【請求項3】
請求項2に記載の排水管用支持冶具であって、
前記締め付け機構は、一方の半円部材の端部に固定される受け部と、他方の半円部材の端部に回動可能な状態で連結されるレバー部と、そのレバー部に連結されて前記受け部に係合可能に構成されたバンド部とを備えており、
前記バンド部を前記受け部に係合させた状態で、前記レバー部を締め付け方向に回動させることで、一方の半円部材の端部と他方の半円部材の端部とが接近するように構成されていることを特徴とする排水管用支持冶具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−185221(P2010−185221A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−29964(P2009−29964)
【出願日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(390013527)
【Fターム(参考)】