説明

接続装置及び接続方法

【課題】接続装置のサービスプロバイダへの接続設定において、利用者による設定作業を容易にする。
【解決手段】ネットワークNTへの接続を仲介する回線接続装置30に接続される接続装置100は、撮像部160を備える。回線接続装置30へ接続装置100を接続する為の設定情報のうち、利用者に固有の情報である固有情報を、QRコードの携帯で記録した用紙20を、カメラ167により撮影し、QRコードを解析して、利用者の固有情報(IDとパスワード)を取得する。この固有情報を、EEPROM153の所定のアドレスに不揮発的に記憶することにより、接続装置100の設定は完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークの利用者とサービスプロバイダとを接続する接続装置およびその接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークの利用者がサービスプロバイダへ接続する際、利用者の機器とサービスプロバイダ側の設備との通信を可能にする接続装置(ルータやモデムなど)が必要となる。サービスプロバイダは、接続を求める利用者に対して、通常は何らかの認証を行っている。利用者は、サービスプロバイダによる認証を受けるために、接続に先立って、サービスプロバイダから利用者に郵送等によって配布された認証用の固有情報(通常は、IDとパスワード)を、サービスプロバイダに送信する。接続装置に、こうした固有情報を記憶させれば、接続の度に固有情報を入力する手間を省くことができる。
【0003】
この場合、利用者は、自身の端末装置(例えばパソコン)を用いて固有情報を入力し、これを接続装置に送信するなどの手続により記憶させ、設定作業を完了しなければならない。この固有情報の入力や設定の方法は、接続装置の種別により、あるいはネットワークへの接続用の回線の種別により異なり、更には契約しているサービスプロバイダによっても異なることがある。利用者は、こうした違いに対応して、接続の設定を行わねばならず、その手間は煩雑なものであった。接続設定を容易にする試みとしては、例えば下記の特許文献1, 2に記載の技術が知られている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−130334号公報
【特許文献2】特開2007−243365号公報
【0005】
しかしながら、上記の技術には幾つかの問題がある。まず特許文献1のネットワーク機器の設定方法は、接続装置の設定を行うウェブ上の設定画面までのアクセス方法を容易にするにとどまり、それ以降の利用者の固有情報の入力は利用者自身が行わなければならないという課題は解決されていない。また特許文献2のネットワークシステムへの接続の設定方法では、一般のネットワークシステムに必要なサーバーに加え、複数のサーバーの増設が必要となる。また利用者側からすると、携帯電話の番号といった個人情報を、サービスプロバイダ側に教えねばならないという問題も指摘されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる背景技術を踏まえて、本発明は接続装置のサービスプロバイダへの接続設定において、利用者の固有情報の入力過程を含めた接続設定を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を採用した。
【0008】
[適用例1]
ネットワーク接続を仲介するサービスプロバイダへ接続する接続装置であって、
前記サービスプロバイダへ前記接続装置を接続する為の設定情報のうち、利用者に固有の情報である固有情報を予め固定的に記録したシート状の記録媒体から、前記固有情報を非接触で取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した前記固有情報を用いて前記サービスプロバイダへの接続の設定を行う設定手段と
を備えた接続装置。
【0009】
適用例1の接続装置によれば、接続装置が固有情報を記録媒体から取得し、接続の設定を行うので、利用者は接続設定の作業として固有情報を直接入力する必要がない。また固有情報は、シート状の記録媒体に記録されており、利用者に容易に届けることができる。
【0010】
[適用例2]
適用例1記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報の固定的な記録は、前記固有情報を画像化し、前記記録媒体に画像として印刷することにより行われており、
前記取得手段は、
画像を撮像する撮像部と、
該撮像部によって前記記録媒体を撮像した際、前記記録媒体上の前記画像を解析して前記固有情報を取得する解析部と
を備えた接続装置。
この適用例2の接続装置によれば、利用者は、固有情報が画像化された画像を、接続装置に備えられた撮像部で撮像するだけで良く、接続の設定を簡易に行うことができる。
【0011】
[適用例3]
適用例2記載の接続装置であって、
前記設定手段は、所定の手順に基づく無線通信により少なくともデータを受信可能な受信部を備え、
前記取得手段は、
前記接続装置の本体とは別体に構成されており、
前記解析部により取得した前記固有情報を、前記受信部に送信する送信部を備えた
接続装置。
【0012】
適用例3の接続装置によれば、取得手段は接続装置本体と別体に設けられているので、記録媒体の撮影を、接続装置の設置場所の制約から、比較的自由に行うことができるという利点が得られる。しかも、本体に送信するのは、解析済みの固有情報なので、データの送信を短時間で完了することができるという利点が得られる。
また別体で構成される撮像部と解析部、及び送信部は、一体に設けてもよいが、撮像部のみ更に別体としても良い。またこれら各部に加えて、記録媒体からの固有情報の撮像、解析など一連の処理の遂行状態を示すLEDなどの報知手段などを付加して構成することも差し支えない。撮像部の姿勢を調整したり、固定したりする雲台などの機器を設けても良い。あるいは、撮像部、解析部、送信部からなる機器に、更にウェブカメラの機能を内蔵させ、接続装置の設定時以外はウェブカメラとして使用しても良い。
【0013】
[適用例4]
適用例2記載の接続装置であって、
前記取得手段は、
前記撮像部が前記接続装置の本体とは別体に構成され、
前記撮像部で撮像された前記記録媒体の画像のデータは、所定の通信手段により前記接続装置の本体の解析部へ送信される、
接続装置。
【0014】
適用例4の接続装置によれば、別体で構成される撮像部で撮像した画像のデータを本体側に送り、本体側の解析部で解析して固有情報を取得することができる。画像データからの固有情報の解析は、本体側で行なわれるので、接続装置側のCPUなどに解析処理を行わせることができる。
もよとり、この場合でも、撮像部に加えて、報知用のLEDなど、他の構成を付加することも差し支えない。
【0015】
[適用例5]
適用例2ないし4のいずれか記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報は、該固有情報を表すデータをQRコード形式に変換された後、QRコードの形式で前記記録媒体に印刷されており、
前記解析部は、前記撮像部により撮像された画像に含まれた前記QRコードを解析して、前記固有情報を、データとして取得する接続装置。
【0016】
適用例5の接続装置によれば、固有情報は、QRコードとされているので、容易に固有情報を解析し取得することができる。しかも固有情報がQRコードのみで記録媒体に記録されていれば、他人に固有情報を盗み見されるといったことがない。
【0017】
[適用例6]
適用例1記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報の固定的な記録は、シートに埋設された非接触通信手段を備えた記録素子に、前記固有情報をデジタルデータとして書き込むことにより行われており、
前記取得手段は、前記記憶素子から前記固有情報を非接触通信手段を用いて受信する接続装置。
【0018】
適用例6の接続装置によれば、記録媒体の固有情報は非接触通信手段によって接続装置に入力されるので、利用者は固有情報を直接入力することなく接続の設定が行われ、しかも画像の解析などは必要ないので、固有情報の取得の信頼性を高くすることができる。
【0019】
[適用例7]
適用例6記載の接続装置であって、
前記記録素子はRFIDタグで構成されており、
前記取得手段は、前記RFIDタグから電磁波を介して前記固有情報を取得する接続装置。
適用例7の接続装置によれば、記録素子はRFIDタグであるので、固有情報の記録と取得とを、簡易かつ安価に実現することができる。
【0020】
[適用例8]
適用例1記載の接続装置であって、
前記設定部は、
前記固有情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部で記憶した前記固有情報を前記サービスプロバイダへ送信し、前記サービスプロバイダへの接続許可を取得し、前記サービスプロバイダに接続する接続部と
を備えた接続装置。
【0021】
適用例8の接続装置によれば、接続装置は固有情報を記憶し、サービスプロバイダに接続するので、接続装置に接続された種々の端末からサービスプロバイダへの接続要求が生じると、接続装置単体で接続設定を行うことができる。よって通常の接続の際に、接続のために必要な処理を端末側で行なう必要がない。
【0022】
[適用例9]
ネットワークへの接続を仲介するサービスプロバイダへ接続する接続方法であって、
前記サービスプロバイダへの設定情報のうち、利用者に固有の情報である固有情報を予め固定的に記録したシート状の記録媒体から、前記固有情報を非接触で取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得した前記固有情報を用いて前記サービスプロバイダへの接続の設定を行う設定工程とを
備えた接続方法。
適用例9の接続方法によれば、接続装置が固有情報を記録媒体から取得し、接続の設定を行うので、利用者は接続設定の作業として固有情報を直接入力をせずに接続の設定を行うことができる。
【0023】
なお本発明は、上述した接続装置、接続方法といった装置発明や方法の発明の態様に限ることなく、接続設定システムなどの態様で実現することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
(A1)ネットワーク接続システムの概略構成
(A2)接続装置の概略構成
(A3)接続設定処理
B.第2実施例:
C.変形例:
【0025】
A.第1実施例:
(A1)ネットワーク接続システムの概略構成:
本発明の一実施例としての接続装置100を含むネットワーク接続システム10を、図1を用いて説明する。このネットワーク接続システム10は、利用者が使用しているクライアントコンピュータ(以下「端末」という)15を、インターネットなどのネットワークNTに接続するものであり、利用者側に置かれた接続装置100と、サービスプロバイダ側に置かれた回線接続装置30とから構成されている。接続装置100はルーターとモデムとを一体に組み込んで構成されており、端末15とサービスプロバイダ側の回線接続装置30とを仲介する。端末15と接続装置100は、イーサネット(登録商標)などのケーブルにより接続されており、接続装置100と回線接続装置30とは、ADSLのメタル回線で接続されている。もとより、一般公衆回線やケーブルテレビのケーブルなど、他の回線により接続することも可能である。回線接続装置30はネットワークNTと専用回線により接続されている。なお、端末15はコンピュータに限らず、ネットワークを利用したデジタルテレビやゲーム機などのネットワーク家電でも良い。
【0026】
まず、サービスプロバイダ側の構成について説明する。サービスプロバイダ側の回線接続装置30内には接続装置100からの要求に応じてグローバルIPアドレスを割り当てるためのサーバであるサービスプロバイダサーバ30Aが設置されている。このようなサーバとしては、PPPoEサーバやDHCPサーバなどがあるが、どの様なサーバが設けられているかは回線接続装置30毎に異なっている。
【0027】
例えばサービスプロバイダサーバ30AがPPPoEサーバの場合は、回線接続装置30が付与したユーザーIDとパスワードによる認証を行った上でグローバルIPアドレスを接続装置100に割り当てる。従って、PPPoEサーバが設置された回線接続装置30に対して接続装置100を接続する場合には、接続装置100に対して、ユーザーIDとパスワードを設定する必要がある。
【0028】
一方、サービスプロバイダサーバ30AがDHCPサーバの場合には、DHCPサーバ自体ではこのような認証は行われないが、接続を要求してきた端末15が、サービスプロバイダへの登録などを済ませた端末15か否かを認証する処理はいずれにせよ必要となる。このため、別途認証を専用に行う認証サーバを設置している。DHCPサーバが設置された回線接続装置30に対して接続装置100を接続する場合には、接続装置100から接続要求がなされると、認証サーバがまず応答して、IDとパスワードを要求する。IDとバスワードを用いた認証が成功すると、接続装置に対して、DHCPサーバとのやり取りが許可され、接続装置100は、DHCPサーバから、グローバルIPなどを取得する処理を実行する。
【0029】
したがって、端末15が回線接続装置30を介してネットワークに接続する際には、サービスプロバイダサーバ30AがPPPoEサーバ、DHCPサーバのいずれであっても端末15は接続装置100に対して利用者を特定する認証用の固有情報を何らかの方法で設定する必要がある。利用者を特定する認証用の固有情報としては、通常IDとパスワードを組として用いるが、いずれか一方のみでも良いし、更に多数の情報を組み合わせて認証用の固有情報としても良い。また、これに限らず利用者を一意に特定できる情報であればよい。これらを以下の説明では、単に「固有情報」と呼ぶ。本実施例では、固有情報は、図1に示したように、QRコードに変換され、所定の用紙20の表面に印刷されている。この用紙20が、特許請求の範囲の「シート状の記録媒体」に相当する。QRコード21が印刷された用紙20は、本実施例では、サービスプロバイダが、ネットワークの利用を申し込んだ利用者に郵送等により、送付する。
【0030】
(A2)接続装置の概略構成:
次に、第1実施例で用いた接続装置100の構成について説明する。この接続装置は、上述した用紙20に印刷されたQRコード21の固有情報を取り込むことにより、固有情報を用いた接続設定を行うものである。接続装置100は、図1に示したように、クライアントからの指示の受付などを行なうユーザI/F110、クライアント側通信回路であるCP−I/F120、ネットワーク側通信回路であるNT−I/F130、接続装置全体の制御を司る制御回路150、撮像を行なう撮像部160、などを備えている。これらのI/Fや回路はバス140により相互に接続されている。本実施例では、撮像部160が特許請求の範囲の取得部に、制御回路150が同じく設定部に、それぞれ相当する。
【0031】
ユーザI/F110は、利用者が操作を行う操作部112と利用者に対して接続設定の状況を知らせるための表示部113とが備えられている。操作部112には、固有情報の登録の開始を指示する登録ボタン114と、固有情報をはじめとする各種設定値を工場出荷時の状態に初期化するためのリセットボタン115が設けられている。この登録ボタン114を操作することにより後述する接続設定処理が開始される。また表示部113には、接続設定が完了した際に点灯する接続完了ランプ116と、QRコードが不良の場合や固有情報の誤り等、何らかの原因で接続設定に失敗した際に利用者に対して表示するエラーランプ117が備えられている。
【0032】
この接続装置100のCP−I/F120には、上述したように、端末15がイーサネットケーブルにより接続されており、NT−I/F130には、ADSLのメタル回線が接続されている。これらの接続により、端末15は、物理的には、接続装置100とサービスプロバイダ側の回線接続装置30とを介して、ネットワークNTに接続されていることになる。
【0033】
次に、制御回路150について説明する。接続装置100全体の制御を司る制御回路150は、周知のCPU151とRAM152とEEPROM153とを備える。EEPROM153は、データを不揮発的に記憶するが、電気的に内容を書き換えることができるタイプの半導体メモリである。このEEPROM153には、CPU151が実行する制御プログラムと、制御プログラムの実行に用いる各種の設定値が格納されている。この制御プログラムをCPU151が実行することにより、取得部や設定部の機能がソフトウェア的に実現される。他方、RAM152は、かかるプログラムの実行に際し、ワークエリアとして用いられる。
【0034】
制御回路150が実行する制御は、一つは、端末15を回線接続装置30に接続し、ネットワークNTとのやり取りを可能にする接続処理であり、もう一つはこうした接続処理に先立って行なわれる固有情報の取得と設定の処理である。前者は、後者の設定処理を行なって初めて可能となる。後述する固有情報の設定が終わり、端末15からの要求により、ネットワークNTへの接続が可能となった状態では、接続装置100は、端末15からのネットワーク上のサイトへのデータの要求受けると、これをサービスプロバイダ側の回線接続装置30を介してネットワークNT上の所望のサーバに送信する。ネットワーク上のサーバは、データの要求を受け取ると、必要なデータをXMLなどの書式に則ったタグ付きのテキストデータとして、接続装置100を特定するグローバルIPやポート番号などをヘッダに付けたパケットとして返信する。回線接続装置30を介して、このデータを受け取った接続装置100は、これを、データを要求した端末15に出力する。端末15では、受け取ったデータをブラウザが解釈することにより、特定のサイトのページを表示することができる。
【0035】
制御回路150が行う固有情報の設定については、詳しくは後述するが、固有情報の取得には、撮像部160を用いる。この撮像部160は、用紙20に印刷されたQRコード21を撮影し固有情報を取得するために設置されている。撮像部160には、CCD169を備えたカメラ167、照明用のLED165、カメラコントローラ166が備えられている。カメラコントローラ166は、バス140を介して、CPU151からの指示を受け、撮影時の照度確保のためのLED165を点灯したり、CCD169を駆動して、所定位置に置かれた用紙20などを撮像する。カメラ167により撮影された画像は、カメラコントローラ166により、バス140を介して、RAM152に転送される。本実施例では、カメラ167の撮像素子としてCCDを用いたが、CMOSなどのイメージセンサを用いることも差し支えない。
【0036】
カメラ167は、接続装置100の筐体外周から見て、深さhだけ奥まった位置に設けられている。この深さhは、カメラ167の焦点距離とほぼ等しい。従って、QRコード21が印刷された用紙20を、接続装置100の筐体のカメラ167の設置箇所161に、QRコード21の印刷面をカメラ側にして載置すると、丁度QRコード21にカメラ167の焦点が一致する。この状態で、LED165を点灯し、撮影を行なうと、カメラ167は、QRコード21を含んだ鮮明な画像を撮影することができる。
【0037】
(A3)接続設定処理:
次に、以上のように構成された接続装置100において、用紙20に印刷されたQRコード21を用いて、利用者の固有情報を接続装置に設定する処理について説明する。利用者は、接続装置100を初めて利用する際、端末15と接続装置100との接続や、接続装置100へのADSLのメタル回線の接続などを行なった後、固有情報の設定を行なうことになる。従来は、この固有情報の処理を、端末15から行っていたが、本実施例では、以下に説明するように、端末15を用いることなく、固有情報の設定を行う。上述した配線を終え、接続装置100の図示しない電源スイッチをオンにすると、接続装置100は、電源投入直後に実行される初期化プログラムを実行するが、そのプログラムの中で、EEPROM153に固有情報の設定がなされているか否かを判断し、固有情報の設定がなされていないと判断した場合には、図2に示した設定処理を開始する。なお、固有情報の設定がなされていると判断した場合には、端末15をネットワークNTに接続する通常の処理に移行する。
【0038】
接続装置100のCPU151は、図2に示した設定処理ルーチンを開始すると、まず操作部112の登録ボタン114が押されてオンになったか否かをチェックする処理を行なう(ステップS100)。利用者は、接続装置100の設定を行なうべく、カメラ167の所定の位置に、QRコード21が印刷された用紙20を、QRコード21の印刷面をカメラ167側にして載置し、その後、登録ボタン114を操作する。利用者によって登録ボタン114が操作されるまでCPU151は待機し、登録ボタン114が押されてオンになると、CPU151は、カメラコントローラ166に対して撮影用LED165の点灯を指示する(ステップS105)。その後、CPU151は、カメラ167の起動命令を、カメラコントローラ166に対して出力する(ステップS110)。カメラコントローラ166は、この命令を受け取ると、カメラ167から連続して画像を読み出す処理を行ない、これをRAM152の所定の領域に、所定のインターバルで転送する。撮影した画像の転送は、カメラコントローラ166によりDMA転送として実現されている。なお、この画像の転送は、最終的な画像の撮影とは異なり、いわゆるプレスキャンに相当するものである。カメラコントローラ166は、DMA転送が完了する度に、CPU151に対して、画像の転送完了を通知する。そこで、CPU151は、RAM152の所定の領域から画像を読み出し、この画像を解析する処理を行なう(ステップS112)。画像の解析は、撮影された画像中にQRコードが含まれているか否かを確認するために行なわれる。なお、この処理は、カメラコントローラ166で行ない、結果だけをCPU151に通知するものとしても良い。
【0039】
カメラ167に写っている画像がQRコード21であるか否かを判断し(ステップS115)、QRコード21が写っていると認識した場合、CPU151は、カメラコントローラ166に撮影命令を出力する(ステップS120)。この命令を受け取ったカメラコントローラ166は、画像を撮影し、撮影された画像のデータを直ちにRAM152に転送する。カメラコントローラ166は、撮影と画像データのRAM152への転送とを完了すると、これをCPU151に通知し、かつLED165を消灯する。通知を受けたCPU151は、RAM152から画像を読み出し、これを解析して、固有情報を取り出す処理を行う(ステップS125)。QRコード21は、周知のように、画像上に3つ基点が定められており、その認識は容易である。本実施例では、固有情報として、利用者のID(8桁)とパスワード(8桁)とが、認識され、取得される。
【0040】
取得した固有情報を、EEPROM153の予め用意された所定のアドレスに記憶すると(ステップS130)、次に、ROM153に記憶した固有情報をNT−I/F130から回線接続装置30に送信して、ネットワークNTへの接続を試みる処理を行う(ステップS135)。通常、ネットワークNTへの接続の要求は、端末15など、接続装置100に接続された機器からの要求に基づいて行われるが、ここでは、用紙20に記録されたQRコード21から固有情報が正しく取得されたかを確認するために、端末15などからの要求を待たず、接続装置100が、まず固有情報を回線接続装置30のサービスプロバイダサーバ30A送信するのである。
【0041】
接続装置100から固有情報の送信を受けたサービスプロバイダサーバ30Aは、受け取った固有情報(IDとパスワード)が、接続を許可するものとして予め登録された固有情報であるか否かを判定する。判定の結果、登録されたIDとパスワードであると判断すると、接続装置100のネットワークNTへの接続を完了した旨の応答を、接続装置100側に返す。例えば、接続の完了を示すものとして予め用意したコードを、接続装置100に返すのである。接続装置100のCPU151は、このコードを受け取ると、ネットワークへの接続は完了したと判断し(ステップS140)、表示部113に設けられた接続完了ランプ116を点灯させる(ステップS145)。この結果、利用者は、設定の完了を、容易に認識することができる。以上により、接続設定処理は終了する。
【0042】
上述した処理(ステップS120ないしS145)を行なうことで、EEPROM153の所定アドレスには、固有情報が不揮発的に記憶された状態となる。EEPROM153のこのアドレスの内容は、接続装置100が、端末15からの要求を受けて、サービスプロバイダの回線接続装置30に接続を要求する際に読み出され、回線接続装置30のサービスプロバイダサーバ30Aに送信される。従って、上記の処理が完了した後は、端末15を用いて利用者が、ネットワーク上のサイトなどを参照しようとすると、接続装置100は、サービスプロバイダへの接続を自動的に行なうことになる。
【0043】
なお、QRコード21をカメラ167で撮影する際に、カメラ167起動後に所定の時間が経過してもQRコード21が認識ができなかった場合は(ステップS115:No)、CPU151は、カメラ167の停止命令を出力し(ステップS150)、その後エラーランプ117を点灯させ(ステップS155)、接続設定処理を打ち切る処理を行う。
【0044】
以上のように、本実施例の接続装置100を用いて利用者がネットワークへの接続設定を行う際には、サービスプロバイダから郵送等によって送付された用紙20表面に印刷されたQRコード21を接続装置100に備えられているカメラ167で撮影するという作業のみで、設定処理を完了することができる。利用者は端末15を使用して接続装置100に固有情報を設定するといった煩瑣な作業を行う必要がない。この結果、接続装置100に、サービスプロバイダに合わせた固有情報を設定するという作業を、極めて容易なもとすることができる。また、固有情報を設定する際に、端末15などを操作する必要もない。また、サービスプロバイダ側からすれば、これまでと同様に、用紙20を郵送するだけで良く、また用紙20に固有情報を記録したQRコードを付加する作業は、固有情報自体をそのまま印刷するだけの作業と比べて、ほとんど負担なく追加することができる。
【0045】
B.第2実施例:
次に、本発明の第2実施例について説明する。図3は、第2実施例における接続装置200の構成を示す説明図である。第2実施例の接続装置200は、図1に示した第1実施例の接続装置100とは、撮像部160を接続装置200内に備えていない点で相違する。第2実施例の接続装置200は、第1実施例における撮像部160に代えて、RFIDリーダ208を備える。撮像部は、接続装置200とは別体の携帯電話300側に備えている。接続装置200におけるその他の構成は、第1実施例と同様なので、接続装置200における各部のうち、第1実施例と同様の構成を備えた部材は、3桁の符号の下2桁を同一としてある。また、これらのRFIDリーダ208は、他のI/Fや回路と同様、バス240によって相互に接続されている。なお、図3では、変形例2の説明のために、RFIDタグ22も併せて図示したが、第2実施例では、このRFIDタグ22は使用しない。
【0046】
第2実施例では、撮像部160は、携帯電話300に内蔵のカメラ307により実現されている。まず携帯電話300の概略構成について説明する。携帯電話300は、携帯電話の各種機能を制御するCPU301、ワークエリアなどに利用されるRAM302、携帯電話の各機能を実現するプログラムなどを記憶するROM303、カメラ307とこれをコントロールするカメラコントローラ306、撮影ボタン309などとのインタフェースを司るI/O312、RFID−I/F308、これらを相互に接続するバス315などを備える。なお、図3には示していないが、携帯電話300には、通話などを行うマイクやスピーカー、あるいは発呼・被呼などの呼制御を行なう回路、通話相手の電話番号などを記憶するメモリなども設けられており、通常の通話機能も実現されているが、これらの詳細については、説明は省略する。
【0047】
RFID−I/F308は、接続装置200との間でデータの授受を行なうためのインタフェースである。このインタフェースは、RFIDのタグとの通信用に規格化されたものであり、第2実施例では、携帯電話300を、接続装置200に設けられたRFIDリーダ208に近接させることにより、両者の間で、データの授受が可能となっている。なお、携帯電話300と接続装置200との間の通信手段として、本実施例ではRFID(Radio Frequency Identification)を用いたが、赤外線通信やBluetooth(商標)などの無線通信を用いることも可能である。
【0048】
次に、図4および図5を用いて、第2実施例における接続装置200への固有情報の設定の手順について説明する。第2実施例では、撮像部が携帯電話300を用いて実現されていることから、処理は、携帯電話300のCPU301が実行する固有情報取得処理(図4のフローチャート)と、接続装置200のCPU251が実行する固有情報設定処理(図5のフローチャート)とに別れている。
【0049】
接続装置200の利用を開始しようとする利用者は、まず携帯電話300とサービスプロバイダから入手した固有情報が印刷された用紙20とを用意する。用紙20には、利用契約をした利用者のIDとパスワードが印刷されており、同じ面にこれらをコード化したQRコードが印刷されている。この用紙20を用意した利用者は、まず、携帯電話300を操作して、図4に示した固有情報取得処理ルーチンを起動する。この処理ルーチンは、通常は携帯電話300にインストールされてはいないので、サービスプロバイダのホームページに携帯電話300を使ってアクセスすることにより、携帯電話300内にダウンロードされる。もとより、この処理用プログラムは、メモリカードなどによって、携帯電話300内にインストールしても良いし、接続装置200のRFIDリーダ208を介して、読み込むものとしてもよい。
【0050】
いずれかの手法で、図4に示した固有情報取得処理ルーチンを起動すると、CPU301は、撮影ボタン309が押されるまで待機する(ステップS200)。撮影ボタン309は、独自に設けても良いが、予め携帯電話300に設けられた特定のキー、例えば携帯電話300に予め設けられたカメラの撮影キーを用いることも現実的である。利用者により撮影ボタン309が操作されたことを検出すると(ステップS200:Yes)、CPU301は、カメラコントローラ306にカメラ起動の命令を出力する(ステップS205)。カメラ起動命令にてカメラコントローラ306はカメラ307が起動し、利用者がカメラ307にQRコード21が写るように用紙20を近づけると、カメラ307に写っている画像がQRコード21であるかどうかの認識作業を開始する。なおこの際、図には示していないが、利用者は携帯電話300に設置されている液晶画面に映ったカメラ画像を確認しながら、カメラがQRコードを認識しやすいようにQRコードとカメラの相対的な位置を調整する。
【0051】
これ以降の、利用者のID(8桁)とパスワード(8桁)の取得までの処理(ステップS210からステップS225)は、第1実施例のステップS110からステップS125の処理と同様である。その際、この範囲の処理において、第2実施例のCPU301が第1実施例のCPU151に相当し、同様にカメラコントローラ306はカメラコントローラ166に、カメラ307はカメラ167に、RAM302はRAM152に、それぞれ対応する。
【0052】
固有情報取得完了後(ステップS225)、取得した固有情報は一時的にRAM302に記憶される。同時に、利用者に対して固有情報の取得が完了したことを知らせるため、CPU301は携帯電話300の液晶画面に「固有情報取得」を表示させる(ステップS227)。
【0053】
液晶画面に表示された「固有情報取得」表示を視認した利用者は、RFID−I/F308を介した無線通信により、携帯電話300に記憶した固有情報を接続装置200に送信する。以下、この処理について説明する。
【0054】
利用者は固有情報が記憶されている携帯電話300のRFID−I/F308と接続装置200のRFIDリーダ208を無線通信可能な距離まで近づけ、携帯電話300の通信ボタン310を操作する(ステップS230)。また利用者は、この通信ボタン310の操作と前後として、接続装置200の登録ボタン214を操作する(図5、ステップS300)。通信ボタン310が操作されると(図4、ステップS230:Yes)、CPU301はRFID−I/F308を介して、RFIDリーダ208を認識する処理を行う(ステップS235)。
【0055】
一方、接続装置200のCPU251は、登録ボタン214が押されたことを認識すると(図5、ステップS300:Yes)、RFIDリーダ208を起動し(ステップS305)、通信相手のRFIDを認識する処理を試みる(ステップSS310)。RFIDの規格に従い、データのやり取りが可能な距離に近接した機器は、アンチコリジョンなどの処理を行い、互いに通信可能なことを認識する。従って、携帯電話300が図4の処理(ステップS200ないしS235)を実行し、接続装置200が図5の処理(ステップS300ないし310)を実行すると、両者は互いに通信可能な状態となる。
【0056】
RFID−I/F308がRFIDリーダ208を認識し、電磁波を用いた情報のやり取りを行う準備ができると、携帯電話300のCPU301は、RAM302に記憶された固有情報を読み出して、RFID−I/F308からRFIDリーダ208に対して固有情報を送信する処理を行う(ステップS240)。携帯電話300は、固有情報を送信すると、相手側から受信完了の信号を受信するまで待機し(ステップS245)、受信完了の信号を受信すると、「END」に抜けて、図4の処理ルーチンを完了する。
【0057】
他方、登録ボタン214が操作されて、RFIDリーダ208を起動した接続装置200は、RFIDリーダ208を介して、RFID−I/F308から送られた固有情報を受信する(ステップS315)。接続装置200は、受信した固有情報をEEPROM253の予め用意された所定のアドレスに記憶すると共に、RFIDリーダ208を介して、固有情報の受信完了信号の送信を行う(ステップS320)。固有情報の受信を完了した旨の信号は、RFIDリーダ208から、RFID−I/F308を介して送信される。携帯電話300のCPU301は、上述したようにこれを認識して、その処理を完了する(ステップS245)。
【0058】
以上の処理を行うことにより、接続装置200は、第1実施例と同様、QRコード21が印刷されていた用紙20から、固有情報を取得することができる。取得した固有情報を用いて接続装置200が行う接続設定処理は、第1実施例と同様である。具体的には、接続装置200のCPU251は、図2に示したステップS130ないしS145の処理と同様の処理を実行する。従って、固有情報の設定処理についての詳細は、ここでは省略する。
【0059】
以上説明したように、本実施例の接続装置200及び携帯電話300を用いてネットワークへの接続設定を行う際には、利用者は用紙20に印刷されたQRコード21を携帯電話300のカメラ307で撮影し、携帯電話300が取得した固有情報をRFIDによる無線通信によって接続装置200に送信する。この作業を行うことにより、接続装置200を設定する処理が完了する。つまり、第1実施例と同様、端末15などを使用して、利用者が固有情報を直接に接続装置200に設定するといった作業を行なう必要ない。また携帯電話300による固有情報の取得においては、携帯電話300が使える場所であればどこでもQRコードを撮影することができる。このため、QRコードから固有情報を取得する場所的な制限が少なく、用紙20を接続装置に組み込まれた撮像部まで持って行ってQRコードの撮影を行うといった必要が無い。このため、QRコードの撮影や固有情報の取得を容易に行うことができる。
【0060】
C.変形例:
この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。例えば次のような変形が可能である。
【0061】
(C1)変形例1:
上記実施例1におけるカメラ167及びカメラコントローラ166を別体として、ウェブカメラやデジタルカメラやデジタルビデオカメラなどのデジタルカメラ機能を備えたデジタル機器に置き換えても良い。この場合、接続装置100との接続は、USB接続やIEEE1394接続など、汎用の接続インターフェイスとする構成にしてもよい。
【0062】
(C2)変形例2:
上記実施例2では、接続装置200が固有情報を取得する相手として、QRコードから固有情報を取得した携帯電話300を用いたが、こうした構成に代えて、予め固有情報をデジタルデータとして記録したRFIDタグ22(図3参照)を用いるものとしてもよい。RFIDタグ22は回線接続装置30が利用者に郵送で配布し、利用者はRFIDタグ22に記録された固有情報を接続装置200のRFIDリーダ208にかざして読み込ませることによって接続設定を行う。この変形例においては、実質上利用者が行う接続設定作業はRFIDタグを接続装置と通信可能な距離に接近させて登録ボタン214を操作するのみであるので、作業は極めて容易なものとなり利用者の負担は著しく軽減される。
【0063】
(C3)その他の変形例:
このほか、固有情報はQRコードではなく、通常のバーコードなどにより符号化しても良いし、あるいはIDとパスワードを、そのまま用紙上に記載しておき、これを撮像したあと、OCRの機能により、コード化するものとしても良い。この場合には、サービスプロバイダ側では、認証用の固有情報をこれまでと同様の形態で利用者に通知すれば良い。固有情報を符号化する方法としては、既存の各種技術を用いることができる。また、上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部または全部をハードウェアで実現してもよく、あるいはハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】第1実施例におけるネットワーク接続システム10の構成を、接続装置100の概略構成と共に示す説明図である。
【図2】第1実施例における接続設定処理を示すフローチャートである。
【図3】第2実施例及び変形例2におけるネットワーク接続システム10A及び各機器の概略構成を示す説明図である。
【図4】第2実施例における固有情報取得処理を示すフローチャートである。
【図5】同じく第2実施例における接続設定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
10,10A…ネットワーク接続システム
15…クライアントコンピュータ(端末)
20…用紙
21…QRコード
22…RFIDタグ
30…回線接続装置
30A…サービスプロバイダサーバ
100,200…接続装置
110,210…ユーザーI/F
112,212…操作部
113,213…表示部
114,214…登録ボタン
115,215…リセットボタン
116,216…接続完了ランプ
117,217…エラーランプ
120,220…CP−I/F
130,230…NT−I/F
140,240,315…バス
150,250…制御回路
151,251,301…CPU
152,252,302…RAM
153,253,303…EEPROM
160…撮像部
161…設置箇所
165…LED
166,306…カメラコントローラ
167,307…カメラ
169…CCD
208…RFIDリーダ
300…携帯電話
308…RFID−I/F
309…撮影ボタン
310…通信ボタン
312…I/O−I/F
NT…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク接続を仲介するサービスプロバイダへ接続する接続装置であって、
前記サービスプロバイダへ前記接続装置を接続する為の設定情報のうち、利用者に固有の情報である固有情報を予め固定的に記録したシート状の記録媒体から、前記固有情報を非接触で取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得した前記固有情報を用いて前記サービスプロバイダへの接続の設定を行う設定手段と
を備えた接続装置。
【請求項2】
請求項1記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報の固定的な記録は、前記固有情報を画像化し、前記記録媒体に画像として印刷することにより行われており、
前記取得手段は、
画像を撮像する撮像部と、
該撮像部によって前記記録媒体を撮像した際、前記記録媒体上の前記画像を解析して前記固有情報を取得する解析部と
を備えた接続装置。
【請求項3】
請求項2記載の接続装置であって、
前記設定手段は、所定の手順に基づく無線通信により少なくともデータを受信可能な受信部を備え、
前記取得手段は、
前記接続装置の本体とは別体に構成されており、
前記解析部により取得した前記固有情報を、前記受信部に送信する送信部を備えた
接続装置。
【請求項4】
請求項2記載の接続装置であって、
前記取得手段は、
前記撮像部が前記接続装置の本体とは別体に構成され、
前記撮像部で撮像された前記記録媒体の画像のデータは、所定の通信手段により前記接続装置の本体に備えられた解析部へ送信される、
接続装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれか記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報は、該固有情報を表すデータをQRコード形式に変換された後、QRコードの形式で前記記録媒体に印刷されており、
前記解析部は、前記撮像部により撮像された画像に含まれた前記QRコードを解析して、前記固有情報を、データとして取得する
接続装置。
【請求項6】
請求項1記載の接続装置であって、
前記記録媒体における前記固有情報の固定的な記録は、シートに埋設された非接触通信手段を備えた記録素子に、前記固有情報をデジタルデータとして不揮発的に書き込むことにより行われており、
前記取得手段は、前記記憶素子から前記固有情報を非接触通信手段を用いて受信する
接続装置。
【請求項7】
請求項6記載の接続装置であって、
前記記録素子はRFIDタグで構成されており、
前記取得手段は、前記RFIDタグから電磁波を介して前記固有情報を取得する
接続装置。
【請求項8】
請求項1記載の接続装置であって、
前記設定部は、
前記固有情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部で記憶した前記固有情報を前記サービスプロバイダへ送信し、前記サービスプロバイダへの接続許可を取得し、前記サービスプロバイダに接続する接続部と
を備えた接続装置。
【請求項9】
ネットワークへの接続を仲介するサービスプロバイダへ接続する接続方法であって、
前記サービスプロバイダへの設定情報のうち、利用者に固有の情報である固有情報を予め固定的に記録したシート状の記録媒体から、前記固有情報を非接触で取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得した前記固有情報を用いて前記サービスプロバイダへの接続の設定を行う設定工程とを
備えた接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−61292(P2010−61292A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−224999(P2008−224999)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】