説明

携帯テレビ電話端末およびその送信方法

【課題】 カメラで撮影している画像データに変化が見られないときにはカメラの電源をオフにすることによって無駄な消費電力を抑える。
【解決手段】カメラ12で撮影中のときには(S1)この撮影している画像データをRAM9に記録させるとともにこの画像に変化があるかどうかを判定する(s5)。そして画像データに変化がないことが判明したときには画像撮影回路4を停止させるために電源回路をオフにする(S6)。このことによって画像データに変化がないときには画像撮影回路4およびカメラ12の電源をオフにするために無駄な消費電力を抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像送信中にその画像に変化があまりないときには撮影中に記憶しておいた画像データを相手端末に送信するとともに撮影の電源をオフにさせることにより電池の消費電流を抑える携帯テレビ電話端末およびその送信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯テレビ電話端末においては、撮影した画像データを順次相手側端末に送信するときには撮影回路、カメラ等に常時電源を供給した状態のままであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の携帯テレビ電話端末にあっては、撮影回路、カメラ等に常時電源を供給した状態のままであったので、電池の寿命が短かかった。したがって、短いサイクルで電池を取り替えなければならなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を解決するためのものであり、画像を取り入れる撮像手段と、相手方端末との間で画像データの送受信を行う送受信手段とを有する携帯テレビ電話端末において、前記撮像手段によって撮影されている画像データを順次記憶するメモリと、この画像データの変化量を測定する画像変化量測定手段と、この画像変化量測定手段によって測定した画像データの変化量にほぼ変化がないことが判明したときには前記撮像手段を停止する停止手段と、前記メモリに記憶されている画像データを相手端末に送信する送信手段とから構成されている携帯テレビ電話装置を提供する。また、画像を取り入れる撮像手段と、相手方端末との間で画像データの送受信を行う送受信手段とを有する携帯テレビ電話端末において、前記撮像手段によって撮影されている画像データを順次メモリに記憶するとともにこの画像データの変化量にほぼ変化がないことが判明したときには前記撮像手段を停止しさらに前記メモリに記憶されている画像データを相手端末に送信する携帯テレビ電話端末の送信方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である携帯テレビ電話装置のブロック図であり、図2は本発明の一実施例である携帯テレビ電話装置の動作を説明したフローチャートである。図1の携帯テレビ電話装置において、13は図示しない基地局との間でデータの送受信をするためのアンテナ、2は基地局に対してデータを送信するための送信回路、3は基地局から送信されたデータを受信する受信回路、受信回路3で受信したデータを復号化し、送信するためのデータを符号化するための処理を行うDSP5、7はデータを入力するための入力部、1は各種データを表示するための表示器、8はプログラム等が格納されているROM、9は入力データ等を一時的に格納するRAM、6はこの携帯テレビ電話装置を制御するCPU、10は音声を出力するためのスピーカ、11は音声を入力するためのマイク、12は図示しない被写体を撮影するためのカメラ、4はこのカメラ12を制御するための画像撮影回路とから構成されている。
【0006】図1および図2にもとづいて動作説明を行う。図1で示されるカメラ12によって撮影中であるかどうかを判定し(S1)、撮影中であると判定したときには画像更新タイマーをスタートさせる(S2)とともに図1で示される画像撮影回路4の電源をオンにさせる(S3)。そして、このカメラ12で撮影している画像データを図1で示されるRAM9に順次記録させる(S4)。このときにカメラ12で撮影している画像データに変化があるかどうかを判定し(S5)、変化がないことが判明したときには画像撮影回路4の電源をオフにして(S6)電源制御を終了させる。
【0007】次に、図2で示される撮影回路の電源がオフのときの処理について説明する。前述の画像更新タイマーがタイムアウトであるかを判定し(S7)、タイムアウトのときには撮影回路電源をオンにさせる処理を行うためにS3にジャンプする。また、タイムアウト中でないときにはユーザからのキー操作があるかどうかを判定し(S8)、キー操作があったときには撮影回路電源をオンにさせる処理を行行うためにS3にジャンプする。また、キー操作がないときには画像更新タイマーアウト処理かどうかを判定するため処理にジャンプする。
【0008】
【発明の効果】以上のように、本発明はカメラで撮影している画像データをメモリに記憶させながら相手端末にその画像データを送信しているときにその画像に変化があまりないことが判明したときにはカメラの電源をオフにするとともに撮影データの代わりに記憶しておいた画像データを相手端末に送信するようにしたことにより電池の消費電流を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である携帯テレビ電話装置のブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例である携帯テレビ電話装置の動作を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
1 表示器
2 送信回路
3 受信回路
4 画像撮影回路
5 DSP
6 CPU
7 入力部
8 ROM
9 RAM
10 スピーカ
11 マイク
12 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】画像を取り入れる撮像手段と、相手方端末との間で画像データの送受信を行う送受信手段とを有する携帯テレビ電話端末において、前記撮像手段によって撮影されている画像データを順次記憶するメモリと、この画像データの変化量を測定する画像変化量測定手段と、この画像変化量測定手段によって測定した画像データの変化量にほぼ変化がないことが判明したときには前記撮像手段を停止する停止手段と、前記メモリに記憶されている画像データを相手端末に送信する送信手段とから構成されていることを特徴とする携帯テレビ電話端末。
【請求項2】画像を取り入れる撮像手段と、相手方端末との間で画像データの送受信を行う送受信手段とを有する携帯テレビ電話端末において、前記撮像手段によって撮影されている画像データを順次メモリに記憶するとともにこの画像データの変化量にほぼ変化がないことが判明したときには前記撮像手段を停止しさらに前記メモリに記憶されている画像データを相手端末に送信することを特徴とする携帯テレビ電話端末の送信方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2001−136423(P2001−136423A)
【公開日】平成13年5月18日(2001.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−312397
【出願日】平成11年11月2日(1999.11.2)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】