説明

携帯情報端末、ネットワーク接続方法、ネットワーク接続システム、およびサーバ

【課題】携帯情報端末のネットワーク接続を支援し、ユーザの利便性を向上させる技術を提供する。
【解決手段】携帯電話通信網通信部102は、携帯電話通信網300を介して他の携帯情報端末と通信する。セッション情報制御部100は、携帯電話通信網通信部102を介して取得した他の携帯情報端末のユーザ情報と当該携帯情報端末のユーザ情報とを含むセッション情報を生成する。無線LAN通信部112は、セッション情報制御部100が生成したセッション情報をもとに、携帯電話通信網300とは異なるネットワークであるインターネット400を介してサーバに接続する。携帯電話通信網通信部102は、前記サーバを介した他の携帯情報端末との間の通信の同期を取るために、セッション情報制御部100が生成したセッション情報を他の携帯情報端末に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置のユーザを支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型のゲーム端末および無線によるネットワークが広く普及し、ユーザ同士が離れている場合であっても、気軽に会話やオンラインゲームを楽しむことができるようになってきている。ユーザは携帯電話回線を介して通話をし、オンラインゲームを実行する旨の合意をした後、ゲームサーバに接続してオンラインゲームを実行することが多く行われる。
【0003】
オンラインゲームを実行する際、ゲームサーバは、共同作業をするユーザ同士のマッチングを取る。通常ゲームサーバは、ユーザの接続に関するログ情報を解析して両者のマッチングを取る。ユーザのログ情報を収集して解析する技術として、例えば特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−58395号公報(対応する米国特許第7,558,820号公報)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
離れたユーザ同士がオンラインゲームを楽しむためには、ユーザとしては起動すべきコンテンツの合意をはじめとして携帯ゲーム機におけるコンテンツの指定、サーバへの接続等多くの手順を踏む必要がある。また、ゲームサーバとしては、接続している多数のユーザの中からマッチングを取るべきユーザを探す必要があり、場合によってはマッチングに時間がかかってユーザを待たせることも起こりうる。
【0006】
そこで本発明は、携帯情報端末のネットワーク接続を支援し、ユーザの利便性を向上させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は携帯情報端末である。この携帯情報端末は、携帯電話通信網を介して他の携帯情報端末と通信する第1の通信部と、前記第1の通信部を介して取得した他の携帯情報端末のユーザ情報と当該携帯情報端末のユーザ情報とを含むセッション情報を生成するセッション情報制御部と、前記セッション情報制御部が生成したセッション情報をもとに、携帯電話通信網とは異なるネットワークを介してサーバに接続する第2の通信部とを含む。ここで前記第1の通信部は、前記サーバを介して他の携帯情報端末との間の通信の同期を取るために、前記セッション情報制御部が生成したセッション情報を前記他の携帯情報端末に送信する。
【0008】
本発明の別の態様は、第1の携帯情報端末と、第1の携帯情報端末と携帯電話通信網を介して通信可能な第2の携帯情報端末とがサーバに接続するネットワーク接続方法である。ここで前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とが、携帯電話通信網とは異なるネットワークおよび前記サーバを介して同期通信するための共通のセッション情報を携帯電話通信網を介して共有し、前記サーバは、前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とが当該サーバに接続する際の前記共通のセッション情報をもとに前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とのマッチングを取り、当該サーバを介しての前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末との間の通信の同期を取る。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、ネットワーク接続システムである。このシステムは、第1の携帯情報端末と、前記第1の携帯情報端末と携帯電話通信網を介して通信可能な第2の携帯情報端末と、前記第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末と携帯電話通信網とは異なるネットワークを介して通信可能なサーバとを含む。ここで前記第2の携帯情報端末は、前記第1の携帯情報端末を操作する第1のユーザのユーザ情報を携帯電話通信網を介して取得し、第1のユーザのユーザ情報と第2の携帯情報端末を操作する第2のユーザのユーザ情報とを含むセッション情報を生成して前記第1の携帯情報端末に送信する。前記第1の携帯情報端末は前記第2の携帯情報端末から受信したセッション情報をもとにネットワークを介して前記サーバに接続する。前記第2の携帯情報端末は生成したセッション情報をもとにネットワークを介して前記サーバに接続する。前記サーバは、前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末が当該サーバへの接続に利用したセッション情報をもとに前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末とを仲介して前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末間の通信の同期を取る。前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末は、前記サーバを介しての接続が完了した場合、前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末間で接続されている携帯電話通信網による回線を切断する。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、ネットワークを介して第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とのそれぞれに接続可能なサーバである。このサーバは、第1の携帯情報端末または第2の携帯情報端末からの接続要求を認証する認証部と、前記認証部における第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末それぞれからの接続要求が、第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末のユーザ情報を含む、第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とが携帯電話通信網を介して取得した共通のセッション情報に基づく接続要求の場合、本サーバを介して第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末間の通信を同期するセッション制御部とを含む。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、携帯情報端末のネットワーク接続を支援し、ユーザの利便性を向上させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態に係るネットワーク接続システムの概略構成を模式的に示す図である。
【図2】図2(a)は、実施の形態に係る携帯情報端末が閉状態にあるときの前面図であり、図2(b)は、実施の形態に係る携帯情報端末が開状態にあるときの前面図である。
【図3】図3(a)は、実施の形態に係る携帯情報端末の上面を示す図であり、図3(b)は、実施の形態に係る携帯情報端末の下面を示す図である。
【図4】図4(a)は、実施の形態に係る携帯情報端末の左側面を示す図であり、図4(b)は、実施の形態に係る携帯情報端末の右側面を示す図である。
【図5】実施の形態に係る携帯情報端末の回路構成を模式的に示す図である。
【図6】実施の形態に係る携帯情報端末の機能構成を模式的に示す図である。
【図7】フレンドのユーザIDと起動すべきコンテンツのコンテンツID等が対応づけられたテーブルを模式的に示す図である。
【図8】実施の形態に係るセッション情報の一例を示す図である。
【図9】セッション情報をもとにサーバに接続する際に携帯情報端末の表示部に表示される画面の例を示す図である。
【図10】実施の形態に係るサーバの機能構成を示す図である。
【図11】実施の形態に係るサーバ接続方法の手順を示すシーケンス図である。
【図12】実施の形態に係るネットワーク接続システムの概略構成の別例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、実施の形態に係るネットワーク接続システム700の概略構成を模式的に示す図である。ネットワーク接続システム700は、携帯情報端末10と総称される携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10b、アクセスポイント200と総称されるアクセスポイント200aおよびアクセスポイント200b、携帯電話通信網300、インターネット400、サーバ500、およびデータベース600を含む。
【0015】
図1を参照しながら実施の形態の概要を述べる。(1)携帯情報端末10aのユーザAは、携帯電話通信網300を介してユーザBの所有する携帯情報端末10bを発呼し、オンラインゲームを実行すべき旨を通信する。このとき、携帯情報端末10aから携帯情報端末10bに対し、携帯情報端末10aからユーザAのユーザIDと実行すべきオンラインゲームを一意に特定するコンテンツIDとを送信する。ここで通信手段は音声通話でもよいしメールでもよく、その種類は問わない。(2)携帯情報端末10bは、取得したユーザAのユーザIDとコンテンツID、およびユーザBのユーザIDとを含むセッション情報を生成し、携帯情報端末10aに応答する。
【0016】
(3)携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとは、共通のセッション情報をもとにアクセスポイント200およびインターネット400を介してサーバ500に接続する。(4)サーバ500は携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとが接続に用いたセッション情報をもとに携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとの接続を認証し、両者のマッチングを取る。(5)携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bは、サーバ500を介しての同期通信が開始し場合、携帯電話通信網300を介しての通信を切断する。
【0017】
サーバ500は、携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとが共通に用いたセッション情報により、両者のマッチングを自動的に取ることができる。また、携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとはセッション情報に含まれるコンテンツIDによって特定されるオンラインゲームをそれぞれ実行し、サーバ500を介して同期通信することができる。携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとは、携帯電話通信網300よりも安価かつ広帯域なインターネット400のインフラを通じてオンラインゲームを実行することができる。
【0018】
以下では、携帯情報端末10の外観構成及び回路構成について説明した後、本実施の形態に係るネットワーク接続方法を実現するための携帯情報端末10の機能構成を示し、各機能構成の動作の詳細について説明する。更に、サーバ500の機能構成について説明した後、本実施の形態に係るネットワーク接続方法の手順の詳細をシーケンス図を用いて説明する。
【0019】
[携帯情報端末10の外観構成]
図2(a)(b)は、本実施の形態に係る携帯情報端末10の外観構成を示す。携帯情報端末10は、筐体12と、筐体12内に収納され、前述の処理を実行する端末本体13とを備える。筐体12は、携帯情報端末10を把持するユーザから見て手前側(正面側)に位置する上側筐体20と、上側筐体20の背面側に位置する下側筐体30とを備える。上側筐体20及び下側筐体30は、それぞれ、正面側(使用者に対向する側)から見た場合、左右方向(図2(a)(b)における左右方向)に長い長方形における左右の両端縁を円弧状に膨出させた正面視略長円形状を有し、下側筐体30に対して上側筐体20が僅かに大きく形成されている。
【0020】
下側筐体30は、上側筐体20寄りの外縁を覆う金属製の枠体52を備え、枠体52の寸法分だけ、下側筐体30は上側筐体20より大きい。上側筐体20及び下側筐体30は、それぞれ略扁平状に形成され、一方に対して他方が上下方向にスライド自在に構成されている。なお、本実施の形態では、上側筐体20及び下側筐体30は合成樹脂により形成されているが、金属により形成されてもよい。
【0021】
図2(a)は、携帯情報端末10が閉状態にあるときの前面図であり、図2(b)は、携帯情報端末10が開状態にあるときの前面図である。携帯情報端末10の閉状態においては、上側筐体20が下側筐体30の上方にてほぼ完全に重なっており、下側筐体30の前面に設けられた操作キーは外部に露出しない。この閉状態から、下側筐体30を上側筐体20に対してスライドさせると、携帯情報端末10は、下側筐体30の前面に設けられた操作キーが外部に露出する開状態となる。
【0022】
[正面部の構成]
上側筐体20の正面部の略中央には、上側筐体20内に収納され、かつ、液晶表示パネル上に透明タッチパネルを重ね合わせて構成されたディスプレイ23が設けられる。上側筐体20の、ディスプレイ23に対応した領域には、透光部24が設けられる。ユーザは、透光部24を介して、ディスプレイ23に表示された画像を観察する。なお、ディスプレイ23は、液晶表示パネルに代えて、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等の他の表示手段を備えてもよい。
【0023】
透光部24の左右には、上側筐体20内に収納されたスピーカ(図示省略)からの音声が出力される一対の音声出力口21a及び21bが設けられる。音声出力口21a及び21bの上方には、左右にそれぞれインジケータ25a及び25bが設けられる。左側のインジケータ25aは、後述する無線モジュールによる通信状態を示し、右側のインジケータ25bは、Bluetooth(登録商標)による通信状態を示す。インジケータ25a及び25bは、それぞれ、LED(Light Emitting Diode)により構成されている。上側筐体20の正面部の左側で、かつ、左側の音声出力口21aの下方には、奥行き方向に向かって押下可能なボタン22が設けられている。ボタン22には、実行中のプログラムを切り替えたり、ゲームを終了又は一時中断したりするための機能が割り当てられている。上側筐体20の正面部の右側で、かつ、インジケータ25bの上方には、正面カメラ68aが設けられている。同様に、下側筐体30の背面部上側の左右中央には、背面カメラ68b(図示省略)が設けられている。
【0024】
下側筐体30の正面部における、下側筐体30に対して上側筐体20を上方にスライドさせた際に露出する領域には、図2(b)に示すように、左側に、上下左右及び斜方の8方向に入力可能な方向キー31a、31b、31c及び31d(「方向キー31」と総称する)が設けられ、右側に、菱形の頂点にそれぞれ位置する4つのボタン36a、36b、36c及び36d(「ボタン36」と総称する)が設けられる。更に、方向キー31及びボタン36に挟まれるように、正面部に沿って摺動可能に構成され、かつ、摺動方向を検出するアナログパッド32が左側に設けられ、上下に並列配置された半円形状の一対のボタンとして、スタートボタン34及びセレクトボタン35が右側に設けられる。アナログパッド32と、スタートボタン34及びセレクトボタン35との間に、マイク33が設けられる。これらの操作キーは、携帯情報端末10が開状態となることで、操作可能となる。
【0025】
下側筐体30の左側端部には、ストラップ(図示省略)を取り付けるための取付口53が形成されている。取付口53は、前述の枠体52に形成されている。更に、下側筐体30の正面部における左右両端で、上下方向における略中央には、一対のインジケータ54a及び54bが設けられる。左側のインジケータ54aは、メディアカードスロット41を介して端末本体13に装着されたメモリカード(図示省略)に対するデータの読取/記録状態を示す。右側のインジケータ54bは、携帯情報端末10の電源のオン/オフ状態を示す。インジケータ54a及び54bは、それぞれ、LEDにより構成されている。インジケータ54a及び54bは、図2(a)(b)に示すように、それぞれ、上側筐体20と重ならない位置に配置されているので、上側筐体20と下側筐体30とを重ね合わせた状態でも、インジケータ54a及び54bの点灯状態を確認することができる。
【0026】
[上面部の構成]
図3(a)は、携帯情報端末10の上面を示す。下側筐体30の上面部には、左右方向の両端に一対の左ボタン37a及び右ボタン37bが設けられる。上面部における左側のボタンを左ボタン37aとし、右側のボタンを右ボタン37bとする。左ボタン37a及び右ボタン37bは、略L字状に形成されており、これらのうちの一辺が上面部に沿い、他辺がそれぞれ左側面部及び右側面部に沿うように形成されている。すなわち、左ボタン37a及び右ボタン37bは、上面部と左右の両側面部とに跨るように配置される。上面部の略中央には、スピーカにより出力される音声の音量を増減させるための一対の音量ボタン38a及び38bが設けられる。
【0027】
[下面部の構成]
図3(b)は、携帯情報端末10の下面を示す。下側筐体30の下面部における左側には、ヘッドフォンを接続するためのステレオ入出力端子40が設けられ、右側には、外部機器としてのクレードル(図示省略)と接続するための接続用端子39が設けられる。
【0028】
[左側面部の構成]
図4(a)は、携帯情報端末10の左側面を示す。下側筐体30の左側面部の上端は、左ボタン37aの一部により覆われている。左側面部の上方には、メモリカードを挿抜するためのメディアカードスロット41が設けられる。メディアカードスロット41には、挿抜口を閉塞するカバーが設けられる。左側面部の下方には、左側面部に沿って摺動自在に設けられたキー42が設けられる。キー42は、無線モジュールのオン/オフ状態を切り替えるためのキーである。
【0029】
[右側面部の構成]
図4(b)は、携帯情報端末10の右側面を示す。下側筐体30の右側面部の上端は、左側面部と同様に、右ボタン37bの一部により覆われている。右側面部の下方には、右側面部に沿って摺動自在に設けられた電源/ホールドスイッチ50が設けられる。電源/ホールドスイッチ50を上方にスライドさせると、携帯情報端末10の電源がオンされ、再度、上方にスライドさせると、電源がオフされる。電源/ホールドスイッチ50を下方にスライドさせると、他のキーの入力がキャンセルされるホールド状態に切り替えることができる。携帯情報端末10が閉状態にある場合、下側筐体30の前面に設けられた操作キーは外部に露出しないが、ボタン22、左ボタン37a、右ボタン37bは、常に外部に露出している。そのためユーザは、携帯情報端末10の利用を終了するときには、電源/ホールドスイッチ50を下方にスライドさせることで、ボタン22、左ボタン37a、右ボタン37bのキー操作を無効化させ、操作キーの意図しない誤操作を回避することができる。
【0030】
[携帯情報端末10の回路構成]
図5は、携帯情報端末10の回路構成を模式的に示す図である。表示装置60は、携帯情報端末10の各機能により生成される表示画面を表示する。表示装置60は、前述したように、液晶表示装置であってもよいし、有機EL表示装置であってもよい。タッチパネル61は、表示装置60の上に重ね合わせて設けられ、ユーザの指やペンなどによる接触を検知する。タッチパネル61は、抵抗膜方式、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式など、いずれの方式のものであってもよい。前述したように、表示装置60及びタッチパネル61によりディスプレイ23が構成される。
【0031】
LED62は、前述したインジケータ25a、25b、54a及び54bを構成する。動きセンサ63は、携帯情報端末10の動きを検知する。マイク33は、携帯情報端末10の周辺の音声を入力する。スピーカ64は、携帯情報端末10の各機能により生成される音声を出力する。ステレオ入出力端子40は、外部のマイクからステレオ音声を入力し、外部のヘッドフォンなどへステレオ音声を出力する。入力装置65は、前述した操作キーなどを含み、ユーザの操作入力を受け付ける。以上の構成により、インタフェース66が構成される。
【0032】
無線通信制御部67はIEEE802.11b/g等の通信規格に準拠した無線LAN(Wireless Local Area Network)によって構成され、アクセスポイントなどとの無線通信を介して、インターネット400との通信を制御する。カメラ68は、画像を撮像し、画像データを入力する。携帯電話網通信制御部69は、ITU(International Telecommunication Union;国際電気通信連合)によって定められたIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)規格に準拠した第3世代(3rd Generation)デジタル携帯電話方式に対応し、携帯電話通信網300との通信を制御する。SIMカード70には、携帯電話の電話番号を特定するための固有のID番号が記録されており、SIMカード70が挿入されることにより、携帯電話通信網300との間の通信が可能となる。カメラ68は、CMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)によって構成される正面カメラ68aと、同様にCMOSイメージセンサによって構成される背面カメラ68bとから成り、正面方向と背面方向の画像を各々撮像し、画像データとして出力する。
【0033】
CPU(Central Processing Unit)71は、メインメモリ73にロードされたプログラムなどを実行し、図6に示す各機能構成を実現する。GPU(Graphics Processing Unit)72は、画像処理に必要な計算を実行する。メインメモリ73は、RAM(Random Access Memory)などにより構成され、携帯情報端末10で動作するプログラムやデータなどを記憶する。ストレージ74は、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)などにより構成され、携帯情報端末10の各構成により利用されるプログラムやデータなどを記録する。
【0034】
GPS(Global Positioning System)制御部75は、GPS衛星からの信号を受信し、現在位置を算出する。Bluetooth(登録商標)制御部76は、Bluetooth(登録商標)による周辺装置15との間の無線通信を制御する。USB制御部77は、USBによる周辺装置15との間の通信を制御する。メモリカード制御部78は、外部メディア16との間のデータの読み書きを制御する。ビデオ出力制御部79は、HDMIなどの規格に基づいて、外部表示装置17へビデオ信号を出力する。以上の各部は主にバス59によって互いに接続されている。
【0035】
[携帯情報端末10の機能構成]
図6は、実施の形態に係る携帯情報端末10の機能構成を模式的に示す図である。図6では、本実施の形態に係るゲーム支援方法を実現するための機能構成を示しており、その他の構成は省略している。図6において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU71、メインメモリ73、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メインメモリ73にロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
【0036】
携帯情報端末10は、セッション情報制御部100、携帯電話通信網通信部102、記録部104、サーバ接続部106、ハンドオーバー制御部108、コンテンツ再生部110、および無線LAN通信部112を含む。以下、携帯情報端末10の構成および動作について、ある携帯情報端末10aを所有するユーザAと、携帯情報端末10aとは異なる携帯情報端末10bを所有するユーザBとが、サーバ500を介してオンラインゲームであるゲームコンテンツを実行する場合を例として説明する。
【0037】
携帯情報端末10aの携帯電話通信網通信部102は、携帯情報端末10bの携帯電話通信網通信部102および携帯電話通信網300を介して携帯情報端末10bと通信する。具体的には、携帯情報端末10aから携帯情報端末10bの電話番号に発呼し、携帯情報端末10bがそれに応答する形で通信を開始する。
【0038】
携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、携帯情報端末10aの携帯電話通信網通信部102を介して携帯情報端末10aからユーザAのユーザIDを受信する。携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、取得したユーザAのユーザIDと、携帯情報端末10bの記録部104から読み出したユーザBのユーザIDとを含むセッション情報を生成する。携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、生成したセッション情報を携帯情報端末10bの携帯電話通信網通信部102を介して携帯情報端末10aに送信する。
【0039】
ここで「セッション情報」とは、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bがサーバ500を介して同期通信をするために利用される、サーバ500へ接続するためのURI(Universal Resource Identifier)である。同期通信をする目的としては、例えばオンラインゲーム等のゲームコンテンツを共同で実行することがあげられる。そこでセッション情報には、サーバ500がコンテンツを一意に特定するために用いるコンテンツIDが含まれていてもよい。この場合、携帯情報端末10bは携帯情報端末10aから起動すべきコンテンツのコンテンツIDも取得する。
【0040】
あるいは、携帯情報端末10bは、携帯情報端末10aの電話番号等の着信情報に応じて自動的に起動すべきコンテンツを選択するようにしてもよい。図7は、フレンドのユーザIDと起動すべきコンテンツのコンテンツID等が対応づけられたテーブルを模式的に示す図である。図7に示すテーブルは携帯情報端末10の記録部104に記録される。
【0041】
携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、携帯情報端末10bから発呼があると、携帯情報端末10aの電話番号格納欄からユーザAのユーザIDとそのフレンド名、および起動すべきゲームのゲームタイトルとコンテンツIDとを取得する。この場合、セッション情報制御部100は携帯情報端末10aの電話番号に対応づけられ記録されているユーザIDと、実際に携帯情報端末10aから受信したユーザAのユーザIDとを比較することにより、簡易な認証をすることができる。両者が一致すれば認証は成功であるが、一致しない場合にはいずれかの情報に誤りがあることになるため、その旨を表示装置60に表示してユーザBに通知する。
【0042】
携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、ユーザAのユーザIDとユーザBのユーザID、および起動すべきコンテンツのコンテンツIDを含むセッション情報を生成する。図8は、セッション情報の一例を示す図である。インターネット400上のサーバ500の位置を表すアドレスとともに、ユーザAのユーザIDが「ID1」の後ろに記載され、ユーザBのユーザIDが「ID2」の後ろに記載される。またゲームコンテンツを特定するためのIDが「CONTENTSID」の後ろに記載される。
【0043】
図9は、セッション情報をもとにサーバ500に接続する際に、携帯情報端末10の表示装置60に表示される画面の例を示す図である。無線LAN通信部112およびインターネット400を介してサーバ500に接続するために、サーバ500に送信するユーザIDとパスワード等の認証情報が表示される。また、同期通信を望むユーザの名前とその携帯電話の番号、およびコンテンツの名前が表示される。ユーザは、「○」が記載されたボタン36bを押下することによりサーバ500への接続を開始することができる。また、ユーザは「×」が記載されたボタン36dを押下することによりサーバ500への接続を中止することもできる。
【0044】
図6に戻り、携帯情報端末10bのサーバ接続部106は、セッション情報制御部100が生成したセッション情報をもとに、無線LAN通信部112から携帯電話通信網300とは異なるネットワークであるインターネット400を介してサーバ500に接続を試みる。
【0045】
ハンドオーバー制御部108は、サーバ接続部106が無線LAN通信部112およびサーバ500を介してサーバ500への接続が承認され、サーバ500を介して携帯情報端末10aとの通信が開始されると、携帯電話通信網通信部102が利用する携帯電話通信網300の通信回線を切断する。これにより、携帯情報端末10aとの通信は、携帯電話通信網300を介しての通信から、インターネット400およびサーバ500を介しての通信に切り替わる。
【0046】
コンテンツ再生部110は、サーバ500を介して携帯情報端末10aとの通信が開始されると、サーバ接続部106から取得したセッション情報に指定されているコンテンツを記録部104から読み出して再生する。
【0047】
携帯情報端末10aも携帯情報端末10bの場合と同様に、携帯情報端末10bから取得したセッション情報をもとにサーバ500に接続した後、コンテンツを実行する。後述するように、携帯情報端末10aと携帯情報端末10bとが同一のセッション情報をもとにサーバ500に接続することにより、サーバ500は携帯情報端末10aと携帯情報端末10bと同期通信を仲介するために必要な両者のマッチングを自動的に取ることが可能となる。
【0048】
[サーバ500の機能構成]
図10は、サーバ500の機能構成を示す。サーバ500は、認証部502、送受信部504、データベース506、セッション制御部508、およびバージョン管理部510を含む。これらの機能ブロックも、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又はそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できる。
【0049】
送受信部504は、インターネット400を介して携帯情報端末10と通信する。データベース506は、携帯情報端末10のユーザを一意に特定するためのユーザIDと、そのユーザがサーバ500に接続するためのパスワード等の認証情報が対応づけられている。認証部502は、送受信部504を介して取得した携帯情報端末10aまたは携帯情報端末10bからのサーバ500への接続要求をデータベース506を参照することにより認証する。
【0050】
図8に示すように、携帯情報端末10が同期通信のためのセッション情報をもとに接続要求をする場合、セッション情報には同期通信を望むユーザのユーザIDが含まれる。認証部502が取得した携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bそれぞれからの接続要求が、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bそれぞれのユーザ情報を含む共通のセッション情報に基づく接続要求の場合、認証部502が携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bの接続を認証するまで待機する。携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bの認証が承認されると、セッション制御部508は携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10b間の通信を同期する。
【0051】
認証部502は、認証の結果を携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bへ送信する。携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bの認証に成功した場合、セッション制御部508は両者間の同期通信を行うが、携帯情報端末10aまたは携帯情報端末10bのいずれか一方ないし両方の認証に失敗した場合には両者間の同期通信をしない。
【0052】
なお、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bが同期通信によって共通のコンテンツを再生する場合、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bに格納されているコンテンツのバージョンが異なることもあり得る。コンテンツのバージョンが異なることにより、同期通信ができないような場合には、バージョン管理部510はデータベース506から最新版のコンテンツを読み出し、最新版のコンテンツを所持していない携帯情報端末10に送信する。
【0053】
[サーバ接続方法の手順]
図11は、本実施の形態に係るサーバ接続方法の手順を示すシーケンス図である。図11に示すシーケンス図においては、各処理の手順を、ステップを意味するS(Stepの頭文字)と数字との組み合わせによって表示する。本シーケンスにおける処理は、例えばユーザAは携帯情報端末10aから携帯電話通信網300を介してユーザBの所有する携帯情報端末10bに電話をかけ、ユーザAとユーザBとが一緒にオンラインゲームを実行する旨を合意したときに開始する。
【0054】
ユーザAは携帯情報端末10aから携帯電話通信網300を介してユーザBの所有する携帯情報端末10bに、ユーザAのユーザID等のユーザ情報を送信する(S10)。携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、取得したユーザAのユーザIDと、携帯情報端末10bの記録部104から取得したユーザBのユーザIDとを含むセッション情報を生成する(S12)。携帯情報端末10bのセッション情報制御部100は、生成したセッション情報を携帯情報端末10bの携帯電話通信網通信部102を介して携帯情報端末10aに送信する(S14)。
【0055】
携帯情報端末10aは携帯情報端末10bから受信したセッション情報をもとにインターネット400を介してサーバ500に接続を試みる(S16)。携帯情報端末10bも、生成したセッション情報をもとにインターネット400を介してサーバ500に接続を試みる(S18)。
【0056】
サーバ500は、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bからの接続要求を認証する(S20)。認証が完了するとその旨を携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bに通知する(S22)。その後サーバ500は、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bがサーバ500への接続に利用したセッション情報をもとに同期通信すべきコンテンツを特定し、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bそれぞれが所有するコンテンツのバージョンと最新バージョンとを比較することにより最新バージョンであるか否かを確認する(S24)。いずれかあるいは両方の携帯情報端末10が所有するコンテンツが最新でない場合、その携帯情報端末10に最新のコンテンツを送信するが、ここでは、いずれの携帯情報端末10も最新バージョンのコンテンツを所有しているものとする。
【0057】
携帯情報端末10aは、サーバ500を介しての接続が完了した場合、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10b間で接続されている携帯電話通信網300による回線を切断することにより、携帯電話通信網300からインターネット400にハンドオーバーする(S26)。携帯情報端末10bも同様に、サーバ500を介しての接続が完了した場合、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10b間で接続されている携帯電話通信網300による回線を切断することにより、携帯電話通信網300からインターネット400にハンドオーバーする(S28)。
【0058】
携帯情報端末10aはセッション情報に含まれるコンテンツIDで特定されるコンテンツを起動して再生する(S30)。携帯情報端末10bも同様に、セッション情報に含まれるコンテンツIDで特定されるコンテンツを起動して再生する(S32)。サーバ500は、携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bとを仲介して携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10b間の通信の同期を取る(S34)。
【0059】
なお、いずれかの携帯情報端末10あるいは両方の携帯情報端末10の認証に失敗した場合は、サーバ500による同期通信のサービスを受けられないが、ここでは、いずれの携帯情報端末10も認証に成功したものとする。
【0060】
以上の構成による動作は以下のとおりである。ユーザAは携帯情報端末10aからユーザBの所有する携帯情報端末10bに電話をかける。電話においてオンラインゲームを実行すべき旨の合意が取れた場合、ユーザAおよびユーザBはそれぞれ同一のセッション情報をもとに、インターネット400を介してサーバ500に接続する。ユーザAおよびユーザBは同一のセッション情報をもとにサーバ500に接続しているため、サーバ500は両者のマッチングを自動的に取ることができる。以上によりオンラインゲームが開始すると携帯情報端末10aおよび携帯情報端末10bは携帯電話通信網300の通信回線を切断し、インターネット400による通信に移行する。
【0061】
本実施の形態によれば、通話中のふたつの携帯情報端末10が双方とも携帯電話通信網300とは異なる通信手段であるインターネット400を介して通信する環境に移行した際には、自動的に携帯電話通信網300を介しての通信回線を切断することができる。また、携帯情報端末10は、携帯電話通信網300を介しての着信時に、相手方の電話番号をもとに起動すべきコンテンツを自動的に選択して起動することができる。このように、携帯情報端末10におけるインターネット400上のサーバ500への接続を支援し、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0062】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0063】
上記の実施の形態に係るネットワーク接続システムでは、携帯電話通信網300と通信可能な携帯電話通信網通信部102を含む携帯情報端末10を前提に説明したが、携帯情報端末10に替えて、携帯電話通信網通信部102を含まない据置型の情報端末装置と、無線LANと接続可能なLAN機能を備えた携帯電話とを用いることでも実現できる。
【0064】
図12は、実施の形態に係るネットワーク接続システム700の概略構成の別例を模式的に示す図である。本例におけるネットワーク接続システム700は、情報端末装置900と総称される情報端末装置900aおよび情報端末装置900b、携帯電話800と総称される携帯電話800aおよび携帯電話800b、携帯電話通信網300、アクセスポイント200aおよびアクセスポイント200b、インターネット400、サーバ500、およびデータベース600を含む。以下、図1に示すネットワーク接続システム700と重複する説明については適宜省略する。
【0065】
情報端末装置900aおよび携帯電話800aを所有するユーザAは、携帯電話800を用いて携帯電話800bを所有するユーザBと電話をする。電話においてオンラインゲームを実行すべき旨の合意が取れると、ユーザAは情報端末装置900a内の図示しない記録部に格納されているユーザAのユーザIDを、無線LANを介して携帯電話800aに送信する。携帯電話800aはユーザAのユーザIDを、携帯電話通信網300を介して携帯電話800bに送信する。
【0066】
携帯電話800bは、無線LANを介してユーザBの所有する情報端末装置900bにユーザAのユーザIDを送信する。情報端末装置900b内の図示しないセッション情報制御部は、ユーザAのユーザIDとユーザBのユーザID、および起動すべきオンラインゲームのコンテンツIDを含むセッション情報を生成し、そのセッション情報をユーザAのユーザIDを取得した経路と逆の経路で情報端末装置900aに送信する。
【0067】
情報端末装置900aおよび情報端末装置900bは、共通のセッション情報をもとにサーバ500に接続を試みる。双方の接続が完了した後に、ユーザAとユーザBとは、携帯電話800による電話を終了する。情報端末装置900に携帯電話800を介して携帯電話通信網300と通信するアプリケーションがあるような場合には、情報端末装置900aと情報端末装置900bとがサーバ500への接続が完了した後に、自動的に携帯電話通信網300を介しての通信回線を切断するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
10 携帯情報端末、 100 セッション情報制御部、 102 携帯電話通信網通信部、 104 記録部、 106 サーバ接続部、 108 ハンドオーバー制御部、 110 コンテンツ再生部、 112 無線LAN通信部、 300 携帯電話通信網、 400 インターネット、 500 サーバ、 502 認証部、 504 送受信部、 506 データベース、 508 セッション制御部、 510 バージョン管理部、 600 データベース、 700 ネットワーク接続システム、 800 携帯電話、 900 情報端末装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話通信網を介して他の携帯情報端末と通信する第1の通信部と、
前記第1の通信部を介して取得した他の携帯情報端末のユーザ情報と当該携帯情報端末のユーザ情報とを含むセッション情報を生成するセッション情報制御部と、
前記セッション情報制御部が生成したセッション情報をもとに、携帯電話通信網とは異なるネットワークを介してサーバに接続する第2の通信部とを含み、
前記第1の通信部は、前記サーバを介して他の携帯情報端末との間の通信の同期を取るために、前記セッション情報制御部が生成したセッション情報を前記他の携帯情報端末に送信することを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
他の携帯情報端末のユーザ情報と起動すべきコンテンツとが対応づけられたデータベースをさらに含み、
前記セッション情報制御部は、前記第1の通信部を介して取得した他の携帯端末のユーザ情報をもとに前記データベースを参照して起動すべきコンテンツを特定し、他の携帯端末のユーザ情報、当該携帯情報端末装置のユーザ情報、および起動すべきコンテンツの情報を含むセッション情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記第2の通信部がサーバへの接続を完了し、当該サーバを介して前記他の携帯情報端末との通信が開始された場合、前記第1の通信部の利用する携帯電話通信網の通信回線を切断するハンドオーバー制御部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
【請求項4】
第1の携帯情報端末と、第1の携帯情報端末と携帯電話通信網を介して通信可能な第2の携帯情報端末とがサーバに接続するネットワーク接続方法であって、
前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とが、携帯電話通信網とは異なるネットワークおよび前記サーバを介して同期通信するための共通のセッション情報を携帯電話通信網を介して共有し、
前記サーバは、前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とが当該サーバに接続する際の前記共通のセッション情報をもとに前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末とのマッチングを取り、当該サーバを介しての前記第1の携帯情報端末と前記第2の携帯情報端末との間の通信の同期を取ることを特徴とするネットワーク接続方法。
【請求項5】
第1の携帯情報端末と、
前記第1の携帯情報端末と携帯電話通信網を介して通信可能な第2の携帯情報端末と、
前記第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末と携帯電話通信網とは異なるネットワークを介して通信可能なサーバとを含み、
前記第2の携帯情報端末は、前記第1の携帯情報端末を操作する第1のユーザのユーザ情報を携帯電話通信網を介して取得し、第1のユーザのユーザ情報と第2の携帯情報端末を操作する第2のユーザのユーザ情報とを含むセッション情報を生成して前記第1の携帯情報端末に送信し、
前記第1の携帯情報端末は前記第2の携帯情報端末から受信したセッション情報をもとにネットワークを介して前記サーバに接続し、
前記第2の携帯情報端末は生成したセッション情報をもとにネットワークを介して前記サーバに接続し、
前記サーバは、前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末が当該サーバへの接続に利用したセッション情報をもとに前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末とを仲介して前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末間の通信の同期を取り、
前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末は、前記サーバを介しての接続が完了した場合、前記第1の携帯情報端末および前記第2の携帯情報端末間で接続されている携帯電話通信網による回線を切断することを特徴とするネットワーク接続システム。
【請求項6】
ネットワークを介して第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とのそれぞれに接続可能なサーバであって、
第1の携帯情報端末または第2の携帯情報端末からの接続要求を認証する認証部と、
前記認証部における第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末からの接続要求が、第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末のユーザ情報を含む、第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とが携帯電話通信網を介して取得した共通のセッション情報に基づく接続要求の場合、本サーバを介して第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末間の通信を同期するセッション制御部とを含むことを特徴とするサーバ。
【請求項7】
携帯情報端末のプロセッサで実行されるプログラムであって、
携帯電話通信網を介して他の携帯情報端末と通信する機能と、
携帯電話通信網を介して取得した他の携帯情報端末のユーザ情報と当該携帯情報端末のユーザ情報とを含む、携帯電話通信網とは異なるネットワーク上に存在するサーバに接続するためのセッション情報を生成する機能と、
前記サーバを介して他の携帯情報端末との間の通信の同期を取るために、生成されたセッション情報を接続中の他の携帯情報端末に送信する機能と、
生成されたセッション情報をもとに、携帯電話通信網とは異なるネットワークを介してサーバに接続する機能とを携帯情報端末に実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
ネットワークを介して第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とのそれぞれに接続可能なサーバのプロセッサで実行されるプログラムであって、
第1の携帯情報端末または第2の携帯情報端末からの接続要求を認証する機能と、
第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末からの接続要求が、第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末のユーザ情報を含む、第1の携帯情報端末と第2の携帯情報端末とが携帯電話通信網を介して取得した共通のセッション情報に基づく接続要求の場合、本サーバを介して第1の携帯情報端末および第2の携帯情報端末間の通信を同期する機能とをサーバに実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−223531(P2011−223531A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93515(P2010−93515)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(310021766)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (417)
【Fターム(参考)】