説明

携帯端末、制御方法及びプログラム

【課題】携帯端末の利用態様に応じて表示部の明るさを調整することが可能な携帯端末、制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、が開閉可能な携帯端末であって、前記携帯端末の周囲の明るさを検知する照度センサと、前記照度センサで検知した明るさに基づいて前記第1の表示部と前記第2の表示部との明るさを調整する輝度調整手段と、前記第2の表示部の裏側の前記第2の筐体に配設され、前記携帯端末の周囲を撮影するカメラと、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止する制御手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノート型パソコン(以下、パソコンを「PC」と記述する)や電子書籍リーダーとして利用できる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノート型PCやモバイルPC等の小型の携帯型PC(携帯端末とも記述する)は、使用者の膝上や、机上、屋外使用など、様々な形態で使用されるようになってきている。それに伴って、カメラ付携帯電話のようにPCへのカメラ内蔵が望まれるようになっている。一方、電子書籍リーダーやノート型PC等の複数の利用態様を有する携帯端末などが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、ノートPCにおいてカメラ内蔵表示パネルにより、表示パネルに搭載したカメラの撮影方向を一定方向に維持させる電子機器が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、ノートモードとタブレットモードを切り替え可能なカメラ付携帯装置において、カメラ操作手段を適正に配置し、それぞれの操作手段に適正な機能を割り付けることができるカメラ付携帯装置が開示されている。ノートモードとは、キーボード入力部と表示装置とをノート型PCのように開いて使用するモードである。また、タブレットモードとは、表示装置を裏返して入力部上に重ねて使用するモードである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−95865号公報
【特許文献2】特開2009−223469号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている電子機器は、テレビ電話などのようにオペレータの姿や表情を撮影し、相手側に映像として伝えるものである。このため、上記特許文献1は表示パネル上部にカメラを搭載し、机上などにノート型PCを置いて使用することを前提としているため、屋外など様々な形態では使用できない。
【0007】
また、特許文献2に記載されているカメラ付携帯装置は、ノートモードとタブレットモードとに切り替え可能であり、カメラ撮影中に表示画面を縦横回転させた場合、カメラ画像と操作画面が正立像になるように表示画面を回転させるようにしている。しかし、キーボード入力部とタッチパッド操作部とが配設されているため、表示画面を大きくするには携帯装置自体のサイズを大型化しなければならない。
【0008】
また、屋内や屋外使用など様々な形態で使用し、電子書籍リーダーやノート型PC等の複数の利用態様に対応するためには、携帯端末の周囲の明るさに応じて、表示画面の明るさを調整する必要がある。しかし、携帯端末の周囲の明るさに応じて表示画面の明るさを常に調整してしまうと、携帯端末の利用態様によっては表示画面の明るさを頻繁に変更してしまうことになり、携帯端末の使用者にとって煩わしくなる。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、携帯端末の利用態様に応じて表示部の明るさを調整することが可能な携帯端末、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る携帯端末は、第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、が開閉可能な携帯端末であって、前記携帯端末の周囲の明るさを検知する照度センサと、前記照度センサで検知した明るさに基づいて前記第1の表示部と前記第2の表示部との明るさを調整する輝度調整手段と、前記第2の表示部の裏側の前記第2の筐体に配設され、前記携帯端末の周囲を撮影するカメラと、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る制御方法は、第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、が開閉可能な携帯端末で行う制御方法であって、前記携帯端末は、前記携帯端末の周囲の明るさを検知する照度センサと、前記第2の表示部の裏側の前記第2の筐体に配設され、前記携帯端末の周囲を撮影するカメラと、を有し、前記照度センサで検知した明るさに基づいて前記第1の表示部と前記第2の表示部との明るさを調整する輝度調整工程と、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明に係るプログラムは、上記に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、携帯端末の利用態様に応じて表示部の明るさを調整することが可能な携帯端末、制御方法及びプログラムを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯端末の外観図である。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯端末を水平面に載置した状態図である。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯端末を横に略180度開いた状態図である。
【図4】本発明の実施形態に係る携帯端末を縦に略180度開いた状態図である。
【図5】本発明の実施形態に係る携帯端末の内部構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係る携帯端末の内部構成図である。
【図7】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部の制御例を説明する図である。
【図8】本発明の実施形態に係る携帯端末の表示部の制御例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の好適な実施の形態について以下に図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
<携帯端末の概要>
まず、図1〜図4を参照しながら、本実施形態の携帯端末の概要について説明する。
【0017】
最初に概要説明の前に、本実施形態における携帯端末の、縦向き、横向き、内側の額縁、外側の額縁について定義しておく。
縦向きとは、図2に示す第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた状態で、ノート型PCのように机上等に置いて使用するラップトップ状態の使用形態を示し、第1の表示部1をディスプレイとし、第2の筐体2をキーボードとして使用する使用形態を示す。横向きとは、図3に示す第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた状態で、見開きの書籍リーダーのように第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いて両方をディスプレイとして使用する使用形態を示す。
内側の額縁とは、図2及び図3に示す、第1の表示部1と第2の表示部2の間に挟まれた領域の額縁1D,2Dを示す。外側の額縁とは、図1及び図3に示す、内側の額縁1D,2Dを除いた、第1の表示部1と第2の表示部2の外側に配置される額縁1A,1B,1Cと2A,2B,2Cのことを示す。
【0018】
本実施形態の携帯端末100は、第1の表示部1を有する第1の筐体10と、第2の表示部2を有する第2の筐体20と、が二軸ヒンジ30A、30Bにより連結され開閉可能な携帯端末100である。
【0019】
図1及び図2に示すように、本実施形態の携帯端末100は、第1の筐体10と第2の筐体20を閉じた状態で、第2の表示部2の裏側の操作部7とは離れた位置にある方のヒンジ30Aに近い位置にカメラ3が配設されている。これは図3に示した第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向きで持った時でもカメラ3を手で覆うことがない位置としたからである。
【0020】
また、図2に示すように、本実施形態の携帯端末100は、第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた縦向きにして第2の筐体20を机上等の水平面に載置した状態(以下、ラップトップ状態と記述する)では、カメラ3は机上等の水平面を撮影することとなり、この状態を検知したらラップトップの使用形態と判断し、第1の表示部1と第2の表示部の輝度調整を停止して、自動又は手動で第2の表示部2に携帯端末100を操作するタッチパネル液晶の操作画面(ソフトウエアキーボード等)を少なくとも表示するようになっている。
【0021】
従って、本実施形態の携帯端末100は、図2に示すように、第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた縦向きにして机上等に置いた場合、ノート型PCのように使用することができる。
【0022】
また、図3に示すように、携帯端末100を第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向きにして見開きの書籍のように使用することもできる。さらに、第1の筐体10と第2の筐体20とを表示部1、2よりも外側の額縁1B,2B、1C,2Cに配置した2つの二軸ヒンジ30A、30Bにより連結しているため、図3、図4に示すように、第1の表示部1と第2の表示部2とを近接して略180度まで開くことが可能であり、第1の表示部1と第2の表示部2とを平らな状態にすることができる。この状態の時は、照度センサ4が携帯端末100の使用環境の照度を検知して表示部1、2の輝度調整をするようになっている。
【0023】
そしてこの完全に平らに開いた状態でカメラ撮影モードを選択した場合、カメラ3で撮影した画像を第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って全画面表示をすることが可能であり、表示部1、2を大型のファインダーとしてカメラ撮影を行うことが可能となっている。
以下、添付図面を参照しながら、本実施形態の携帯端末100について詳細に説明する。
【0024】
<携帯端末の構成>
最初に、図1〜図4を参照しながら、本実施形態の携帯端末100の構成について説明する。
【0025】
本実施形態の携帯端末100は、第1の表示部1を有する第1の筐体10と、第2の表示部2を有する第2の筐体20と、が2つの二軸ヒンジ30A、30Bにより連結して折り畳み可能になっている。なお二軸ヒンジは公知の構造のものが適用可能である。
【0026】
図1に示すように、第2の筐体20の第2の表示部2の裏側の操作部7とは離れた位置にある方のヒンジ30Aに近い位置にカメラ3が配設されている。第1および第2の筐体10、20の外側には、複数のランプ5と、第1および第2の筐体10、20を開くためのストッパーを解除するボタン8と、充電するための接続端子9と、が配設されている。
【0027】
また図示しないが第2の筐体の外側には、電源ボタンと音量ボタンとが配設され、第1および第2の筐体の内部には、電池と回路基板とSDメモリーカード(SD Memory Card:登録商標)の差込口とアンテナとスピーカと各種センサとが配設されている。
【0028】
本実施形態の携帯端末100は、カメラ3を第2の表示部2の裏側の操作部7とは離れた位置にある方のヒンジ30Aに近い位置に配設したことを特徴とし、電子書籍リーダーのように両手で掴んで持った場合、例えば、図3に示すように携帯端末100を第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向きで持った時でも、図4に示すように携帯端末100を第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた縦向きで持った時でも、カメラ3を手で覆うことのない位置としたことである。
【0029】
また、本実施形態の携帯端末100は、携帯端末100の周囲をカメラ3で撮影し、そのカメラ3で撮影した画像に基づいて、携帯端末100の周囲の明るさ(照度)と、カメラ3で撮影した画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合と、画像が所定時間同じ画像である場合と、を検知するようになっていることが特徴である。
【0030】
携帯端末100が机上等に置かれた場合、カメラ3はレンズ面が覆われるので暗くなる。このためカメラ3で撮影した画像の明るさ(輝度)が所定の値未満の場合に、携帯端末100が机上等に置かれたと判断する。また、カメラ3で撮影した画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合に、携帯端末100が机上等に置かれたと判断する。また、カメラ3で撮影した画像が所定時間同じ画像である場合に、携帯端末100が机上等に置かれたと判断する。上述した3つの判断条件の少なくとも1つの条件を満たした場合に携帯端末100が机上等に置かれたと判断し、表示部1、2の輝度調整を停止するようになっている。
【0031】
なお、例えば携帯端末100が机上等にあることの検出は、カメラ3で撮影した撮影画像の周波数成分の解析により可能である。すなわち、携帯端末100が机上等にある場合は、カメラ3は机の表面(平坦な面)を撮影することになり、その撮影画像には所定の値以上の高周波成分はほとんど含まれないことを利用する。これは、全体に滑らかな部分の多い画像(平坦な面の画像)は低周波成分が多く、変化の激しい部分の多い画像は高周波成分が多いことから判断できる。ただし、ノイズの高周波成分を誤検出しないように高周波成分の割合が所定の値未満の場合に携帯端末100が机上等に置かれたと判断する。
【0032】
さらに加速度センサが静止状態を検出した時に、上述した画像の明るさ(輝度)、画像の周波数、画像の静止状態などを解析して、3つの判断条件の少なくとも1つの条件を満たした場合に携帯端末100が机上等に置かれたと判断し、表示部1、2の輝度調整を停止するようにしても良い。
【0033】
なお上述の説明において、カメラ3で画像情報を取得する場合は予め設定した間隔で画像情報を取得して解析するようにする。また、画像の明るさ(輝度)が暗くなった場合、画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合、画像が所定時間同じ画像である場合、に画像情報を取得するようにしても良い。また、加速度センサが静止状態を検出した場合に、画像情報を取得するようにしても良い。なお画像情報の取得間隔は任意に設定可能である。
【0034】
以下に、周波数特性に基づく撮影画像の評価について若干の説明を行う。撮影画像(2次元画像データ)の各点の輝度値又は濃度値f(x,y)を周波数変換したF(u,v)を算出し、周波数毎の振幅値や係数から画像の周波数特性、画像全体に占める高周波成分や低周波成分の比率等から画像のボケの程度や、鮮明度(シャープネス)、コントラスト等を評価することができる。周波数変換としては、公知のフーリエ変換、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、それらを高速計算する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)アルゴリズム等を用いることができる。
【0035】
このように、2次元画像f(x、y)を周波数空間に変換して、周波数成分F(u、v)を算出し、全周波数成分に占める高周波成分の比率、全周波数成分に占める低周波成分の比率に基づいて画像の評価値を決定することができる。
【0036】
なお予め、撮影画像を順次走査して1次元信号に並び替えてから周波数変換を施して、評価値を算出してもよいし、撮影画像を周波数変換したF(u、v)の振幅値を、ジグザグ走査などで1次元に並び替えてから、評価値を算出するようにしてもよい。
【0037】
なお周波数特性に基づく画像の評価方法については、例えば特開2006−50494号公報に記載されている公知の方法などを参照されたい。
【0038】
また、本実施形態のカメラ3は、オートフォーカスであるが、単焦点のものでも良い。
【0039】
なお、カメラ3の撮像素子にはCCD(Charged Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)タイプの撮像素子など公知のものを適用することができる。
【0040】
図2に示すように、第1の筐体10と第2の筐体20とを開いた内側には、第2の筐体20に照度センサ4と十字キー6とホームやメニュー及びバックなどを行うことができる複数の操作ボタン7とが配設されている。
【0041】
照度センサ4が携帯端末100の使用環境の照度を検知して表示部1、2の輝度調整をするようになっている。例えば、屋外などの明るい環境の場合は、表示部1、2を明るく表示し、屋内などの少し暗い環境の場合は、表示部1、2を暗く表示するようにして見やすく、かつ目が疲れないように調節する。
【0042】
十字キー6は、例えばカーソル表示などを移動させ、決定を入力するためのものであるが、これに限定されることはなく任意の機能を設定することが可能となっている。また、操作ボタン7に割り付ける機能は任意に設定することが可能となっている。
【0043】
図3、図4に示すように、2つの二軸ヒンジ30A、30Bを表示部1、2よりも外側の額縁1B,2B,1C,2Cに配置することにより、第1の表示部1と第2の表示部2とを近接して略180度まで開くことが可能であり、第1の表示部1と第2の表示部2とを平らな状態にすることができる。
【0044】
第1の表示部1および第2の表示部2は、それぞれが各種情報を表示したり、各種操作をしたりすることができるタッチパネル式のLCD(Liquid Crystal Display)であり、本実施形態の携帯端末100は、図2、図3、図4に示すように、第1の筐体10と、第2の筐体20と、が2つの二軸ヒンジ30A、30Bを介して開いた状態で第1の表示部1や第2の表示部2に各種情報を表示したりして使用する。
【0045】
LCDは公知のものが適用可能であり、タッチパネルの方式は、抵抗膜方式、表面弾性波方式、電磁誘導方式、静電容量方式など公知の方式が適用可能である。また、液晶に限らず、プラズマ、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Organic light−emitting diodes (OLEDs))、無機EL、FED(Field Emission Display)なども適用可能である。
【0046】
また、例えば、本実施形態の携帯端末100をノート型PCのように使用する場合は、図2に示すようにラップトップ状態で、第2の表示部2にタッチパネル液晶の操作画面(ソフトウエアキーボード等)などを表示し、そのソフトウエアキーボード等を操作して第1の表示部1に各種情報を表示するように制御する。
【0047】
また、本実施形態の携帯端末100を電子書籍リーダーのように使用する場合は、図3に示すように、第1の表示部1と第2の表示部2とに各種情報を表示するように制御する。
【0048】
また、例えば、カメラ撮影モードを選択した場合、完全に平らに開いた状態で、カメラ3で撮影した撮影画像を第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って全画面表示をすることが可能であり、表示部1、2を大型のファインダーとしてカメラ撮影を行うことができる。また、第1の表示部1と第2の表示部2にそれぞれ違う情報を表示することもできるので、一方の表示部に撮影画像を表示しながら、他方の表示部に違う情報を表示することが可能となっている。
【0049】
また、2つの二軸ヒンジ30A、30Bにより、第1の筐体10と第2の筐体20との開き角度が少なくとも略180度になるように構成し、第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って画像を表示することができ、大画面表示を可能にしている。また、第1の筐体10と第2の筐体20を折り畳むことができるので、持ち運ぶ時にはコンパクトになる。
【0050】
本実施形態の第1の表示部1側の筐体10は、内側の額縁1Dの形状を、他の位置の額縁1A、1B、1Cよりも細長い形状で構成し、第1の表示部1と第2の表示部2がより近接して配置する構成となっている。なお、本実施形態では、第1の表示部1と第2の表示部2とは同じタイプのLCDを使用し、第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って全画面表示をする際の表示制御を簡素化するようにしている。
【0051】
本実施形態の携帯端末100は、第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた縦向き、第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向き、方位、位置などを検知するセンサ等を有しているので、検知した向きにより、表示部への表示向きを制御するようになっている。なお表示向きの制御技術としては同様な携帯端末の公知の技術が適用可能である。センサとしては、例えば3軸加速度センサ、地磁気センサ、GPS(Global Positioning System)などであるが、公知のものを適用可能である。
【0052】
なお、本実施形態では、第1の筐体10と、第2の筐体20と、を2つの二軸ヒンジ30A、30Bで連結することにした。しかし、第1の筐体10と、第2の筐体20と、を1つの二軸ヒンジで連結することも可能である。この場合は、図4の1D、2Dと示す部分の1箇所に二軸ヒンジを配置することで、その2軸ヒンジ内を通して配設されるケーブル類(第1の筐体10内の電子回路と第2の筐体20内の電子回路とを接続するケーブル)の引き回しを容易にすることができる。しかし、第1の表示部1と第2の表示部2とを近接して配置することが出来ず、電子書籍リーダーのように使用する場合は、違和感があるものとなるので好適ではない。
【0053】
本実施形態の携帯端末100は、図示しないが内部は制御部、情報処理部、入出力部、記憶部など情報処理装置としての公知の構成を有している。例えば、CPUとチップセットとメモリとフラッシュメモリとHDDとUSBインターフェイスと駆動電源などである。なお、CPUとチップセットとメモリとが制御部や情報処理部を構成し、フラッシュメモリとHDDは記憶部を構成し、USBやDVI(Digital Visual Interface)がインターフェイス部を構成する。
【0054】
<携帯端末の内部構成例>
次に、図5及び図6を参照しながら、本実施形態の携帯端末100の内部構成について説明する。
【0055】
図5において、本実施形態の携帯端末100は、照度センサ4と輝度調整部41と表示部1、2(42)と表示制御部43とカメラ(入力部)3と画像取得・解析部44と制御部45とを主な構成として備えて構成される。照度センサ4からの信号により輝度調整部41は表示部1、2(42)の輝度調整をする。カメラ(入力部)3から入力する画像情報は画像取得・解析部44により取得・解析され、その結果に基づいて表示制御部43は表示部1、2に例えばソフトウエアキーボード等を表示する。制御部45は、装置全体を制御する。なお照度センサ4からの信号がない場合には表示部1、2(42)の輝度調整の制御は行わないようになっている。
【0056】
図6において、本実施形態の携帯端末100は、照度センサ4と輝度調整部41と表示部1、2(42)と表示制御部43とカメラ(入力部)3と画像取得・解析部44と制御部45と加速度センサ46とを主な構成として備えて構成される。図5の構成との違いは加速度センサ46を備えていることである。制御部45は加速度センサ46の信号を検出して照度センサ4や表示制御部43を制御するとともに、装置全体を制御する。なお照度センサ4からの信号がない場合には表示部1、2(42)の輝度調整の制御は行わないようになっている。
【0057】
<表示部の制御例>
次に、本実施形態の携帯端末100の表示部の制御例について説明する。
【0058】
本実施形態の携帯端末100の第1の表示部1と第2の表示部2はタッチパネルであり、表示部1、2を指でタッチすることにより各種の操作を入力することが可能となっている。
【0059】
本実施形態の携帯端末100は、カメラ3で画像情報を取得し、その画像情報から画像の明るさ(輝度)と、画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合と、前記画像が所定時間同じ画像である場合と、を検知することが特徴である。そして上述した3つの判断条件の少なくとも1つの条件を満たした場合に表示部1、2の輝度調整を停止するようになっている。
【0060】
従って、図2に示すような机上等の水平面に置いた場合、カメラ3から入力される画像情報に基づいて、ラップトップ状態であると判断した場合は、表示部1、2の輝度調整を停止するように制御する。そして自動又は手動で第2の表示部2にタッチパネル式のソフトウエアキーボード等を表示する。
【0061】
上述したように制御するのは図2に示すように、第2の筐体2にソフトウエアキーボード等が表示され、そのソフトウエアキーボードを操作した場合に照度センサ4を手で覆い隠してしまう可能性があるためである。そこでラップトップ状態では、表示部1、2の輝度調整をしないようにする。このように制御することで携帯端末100の利用態様によって表示画面の明るさを頻繁に変更してしまうことを防止することができる。また輝度調整機能を停止するのは、ラップトップ状態と判断し、かつ、ソフトウエアキーボードを表示する時としても良い。
【0062】
また、本実施形態の携帯端末100が机上などに置かれていないと判断した場合は、第2の筐体2に配設された照度センサ4は携帯端末100の使用環境の照度を検知して表示部1、2の輝度調整をするように制御する。
【0063】
机上等に置かれた場合の判断は、カメラ3から取得される画像の明るさ(輝度)が暗くなった場合、画像の周波数成分の解析から画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合、画像が所定時間同じ画像である場合、などに行うものとする。上述した3つの判断条件の少なくとも1つの条件を満たした場合に表示部1、2の輝度調整を停止するようになっている。また加速度センサが静止状態を検出した時に、上述した画像の明るさ(輝度)、画像の高周波成分の割合、画像の静止状態、などを解析して総合的に判断するようにしても良い。
【0064】
なお上述の説明において、カメラ3で画像情報を取得する場合は予め設定した間隔で画像情報を取得して解析するようにする。また、画像の明るさ(輝度)が暗くなった場合、画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合、画像が所定時間同じ画像である場合、に画像情報を取得するようにしても良い。また、加速度センサが静止状態を検出した場合に、画像情報を取得するようにしても良い。なお画像情報の取得間隔は任意に設定可能である。
【0065】
本実施形態の携帯端末100を第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向きにして電子書籍リーダーのように使用する場合は、図3に示すように、第1の表示部1と第2の表示部2とに各種情報を表示するように制御する。電子書籍リーダーの場合は、第1の表示部に左ページを表示し、第2の表示部に右ページを表示するというように表示部1、2を制御する。
【0066】
また、カメラ撮影の場合は、カメラモードを選択し、図3に示すように携帯端末100を第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向きに持った場合は、左側の第1の表示部1と右側の第2の表示部2とにカメラ画像を跨って表示するように表示部1、2を制御する。図4に示すように携帯端末100を第1の表示部と第2の表示部を上下に開いた縦向きに持った場合は、上側の第1の表示部1と下側の第2の表示部とに跨ってカメラ画像を表示するように表示部1、2を制御する。
【0067】
なお左右または上下の表示部1、2に跨って大画面表示するだけでなく、第1の表示部1と第2の表示部2にそれぞれ違う情報を表示するように制御することも可能である。
【0068】
<表示部の制御の流れ>
次に、図7、図8を参照しながら、本実施形態の携帯端末100の表示部の制御の流れについて説明する。
【0069】
(第1の制御の流れ)
まず図7に基づいて説明する。本実施形態は、カメラ3で取得される画像情報を解析することにより携帯端末100が机上等に置かれたことを判断する。
【0070】
本実施形態の携帯端末100を電子書籍リーダーのように使用する場合は、照度センサ4により表示部1、2の輝度を調整する(ステップS1)。そしてカメラ3から入力される画像情報を取得して画像情報の解析を行う(ステップS2)。次に、画像情報の明るさ(輝度)を判断し(ステップS3)、画像情報の明るさ(輝度)が明るい場合(ステップS3、NO)は、ステップS1に戻る。画像情報の明るさ(輝度)が暗い場合(ステップS3、YES)は、画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満かを判断する(ステップS4)。高周波成分の割合が所定値未満でない場合(ステップS4、NO)は、ステップS1に戻る。高周波成分の割合が所定値未満の場合(ステップS4、YES)は、画像が所定時間同じ画像であるかを判断する(ステップS5)。画像が所定時間同じ画像でない場合(ステップS5、NO)は、ステップS1に戻る。画像が所定時間同じ画像である場合(ステップS5、YES)は、携帯端末100はラップトップ状態(机上等に置かれている)と判断する(ステップS6)。そして照度センサ4の機能を停止して表示部1、2の輝度調整を停止する(ステップS7)。その後に自動又は手動で第2の表示部2にソフトウエアキーボードを表示する(ステップS8)。このように制御するのはユーザが、ソフトウエアキーボードを用いて文字等をタイプ入力する際に、ユーザの腕や手が照度センサ4を覆ったり覆わなかったりする現象が繰り返され、照度センサ4による照度検出値が変動することで、必要以上に輝度調整が行われてしまうことを防ぐために照度センサ4の機能を停止してから、ソフトウエアキーボード表示をするのである。
【0071】
なお上述した制御の流れでは、カメラ3で取得される画像の明るさ(輝度)が暗くなった場合、画像の周波数成分の解析から画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合、画像が所定時間同じ画像である場合、の3つの判断条件から表示部1、2の輝度調整の停止および自動又は手動で第2の表示部2へのソフトウエアキーボードの表示を行うものとして説明したが、これに限ることではなく、上述のうちの1つの判断条件を満たした時に同様の制御を行っても良い。なお、携帯端末100が机上等に置かれた状態の判断を間違いないものにするには、少なくとも2つの判断条件を満たした時とすることが好適である。また、上述の1つの判断条件を満たした時で、かつ、第2の表示部2へソフトウエアキーボードの表示を行った場合に表示部1、2の輝度調整の停止を行うようにしても良い。このように制御することで、ユーザが、ソフトウエアキーボードを用いて文字等をタイプ入力する際に、ユーザの腕や手が照度センサ4を覆ったり覆わなかったりする現象が繰り返され、照度センサ4による照度検出値が変動することで、必要以上に輝度調整が行われてしまう問題を解消できるからである。
【0072】
また上述した制御の流れは、カメラ3で画像情報を取得する場合は予め設定した間隔で画像情報を取得して解析するようにすることが特徴である。なお画像情報の取得間隔は任意に設定可能である。
【0073】
(第2の制御の流れ)
次に図8に基づいて説明する。図7と同様な部分は同じ符号を付けている。本実施形態は加速度センサの出力を監視して携帯端末100が静止状態であることをトリガとして、カメラ3で取得される画像情報を解析することにより携帯端末100が机上等に置かれたことを判断する。
【0074】
本実施形態の携帯端末100を電子書籍リーダーのように使用する場合は、照度センサ4により表示部1、2の輝度を調整する(ステップS1)。加速度センサの出力を監視して、携帯端末100が静止状態かを判断し(ステップS9)、携帯端末100が動いている(手持ちの状態)と判断した場合(ステップS9、NO)は、ステップS1に戻る。携帯端末100が静止状態と判断した場合(ステップS9、YES)は、カメラ3から入力される画像情報を取得して画像情報の解析を行う(ステップS2)。次に画像情報の明るさ(輝度)を判断し(ステップS3)、画像情報の明るさ(輝度)が明るい場合(ステップS3、NO)は、ステップS1に戻る。画像情報の明るさ(輝度)が暗い場合(ステップS3、YES)は、画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満かを判断する(ステップS4)。高周波成分の割合が所定値未満でない場合(ステップS4、NO)は、ステップS1に戻る。高周波成分の割合が所定値未満の場合(ステップS4、YES)は、画像が所定時間同じ画像であるかを判断する(ステップS5)。画像が所定時間同じ画像でない場合(ステップS5、NO)は、ステップS1に戻る。画像が所定時間同じ画像である場合(ステップS5、YES)は、携帯端末100はラップトップ状態(机上等に置かれている)と判断する(ステップS6)。そして照度センサ4の機能を停止して表示部1、2の輝度調整を停止する(ステップS7)。その後に自動又は手動で第2の表示部2にソフトウエアキーボードを表示する(ステップS8)。このように制御するのはユーザが、ソフトウエアキーボードを用いて文字等をタイプ入力する際に、ユーザの腕や手が照度センサ4を覆ったり覆わなかったりする現象が繰り返され、照度センサ4による照度検出値が変動することで、必要以上に輝度調整が行われてしまうことを防ぐために照度センサ4の機能を停止してから、ソフトウエアキーボード表示をするのである。
【0075】
なお上述した制御の流れでは、加速度センサの出力より携帯端末100が静止状態であると判断した場合に、カメラ3で取得される画像の明るさ(輝度)が暗くなった場合、画像の周波数成分の解析から画像に含まれる所定の値以上の高周波成分の割合が所定値未満の場合、画像が所定時間同じ画像である場合、の3つの判断条件から表示部1、2の輝度調整の停止および自動又は手動で第2の表示部2へのソフトウエアキーボードの表示を行うものとして説明したが、これに限ることではなく、加速度センサの出力と、上述の1つの判断条件を満たした時に同様の制御を行っても良い。なお携帯端末100が机上等に置かれた状態の判断を間違いないものにするには、加速度センサの出力と、少なくとも1つの判断条件を満たした時とすることが好適である。また、上述の1つの判断条件を満たした時で、かつ、第2の表示部2へソフトウエアキーボードの表示を行った場合に表示部1、2の輝度調整の停止を行うようにしても良い。このように制御することで、ユーザが、ソフトウエアキーボードを用いて文字等をタイプ入力する際に、ユーザの腕や手が照度センサ4を覆ったり覆わなかったりする現象が繰り返され、照度センサ4による照度検出値が変動することで、必要以上に輝度調整が行われてしまう問題を解消できるからである。
【0076】
また上述した制御の流れでは、加速度センサの出力より携帯端末100が動いている(手持ち状態である)と判断している時には、画像情報の取得・解析は行わないことが特徴である。
【0077】
<本実施形態の携帯端末の作用・効果>
このように、本実施形態の携帯端末100は、照度センサ4とカメラ3で取得される画像情報とに基づいて、電子書籍リーダーやノート型PC等の複数の携帯端末100の利用態様に応じて表示部の輝度調整をすることができる。
【0078】
また、本実施形態の携帯端末100は、カメラ3で画像情報を取得し、その画像情報から画像の明るさ(輝度)と、画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合と、前記画像が所定時間同じ画像である場合と、を検知することができる。そして上述した3つの判断条件の少なくとも1つの条件を満たした場合に表示部1、2の輝度調整を停止する。
【0079】
また、本実施形態の携帯端末100は、完全に平らに開いた状態で、カメラ3で撮影した画像を第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って全画面表示をすることが可能であり、表示部1、2を大型のファインダーとしてカメラ撮影を行うことができる。
【0080】
また、本実施形態の携帯端末100は、第1の筐体10と第2の筐体20とを2つの二軸ヒンジ30A、30Bにより連結しているため、図3に示すように、第1の表示部1と第2の表示部2とを近接して略180度まで開くことが可能であり、平らな状態にすることができる。
【0081】
また、本実施形態の携帯端末100の第1の表示部1と第2の表示部の筐体10、20は、図3に示すように、第1の表示部1と第2の表示部2を左右に開いた横向き時における内側の額縁1D、2Dの形状を、他の位置の額縁1A、1B、1C、2A、2B、2Cよりも細長い形状で構成したので、第1の表示部1と第2の表示部2とを、より近接して配置することができ、書籍リーダーのように使用する場合でも第1の表示部1と第2の表示部2とに跨って画像を表示することができるので違和感がない。
【0082】
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【0083】
例えば、上述した本実施形態における携帯端末100を構成する各装置における制御動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成を用いて実行することも可能である。
【0084】
なお、ソフトウェアを用いて処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させることが可能である。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0085】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、リムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。なお、リムーバブル記録媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどが挙げられる。
【0086】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールすることになる。また、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送することになる。また、ネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することになる。
【0087】
また、本実施形態における携帯端末100は、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【0088】
また、本発明に係る携帯端末の前記制御手段は、前記制御手段は、前記画像の明るさの値が所定の値未満の場合と、前記画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合が所定の値未満の場合と、前記画像が所定時間同じ画像である場合と、の少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止することを特徴とする。
【0089】
また、本発明に係る携帯端末は、前記携帯端末の動きを検知するセンサを有し、前記制御手段は、前記センサにより前記携帯端末の静止状態を検知した場合に、前記カメラにより前記携帯端末の周囲を撮影することを特徴とする。
【0090】
また、本発明に係る携帯端末は、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御手段を有し、前記制御手段が前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止した場合、前記表示制御手段が前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示することを特徴とする。
【0091】
また、本発明に係る携帯端末は、前記携帯端末は、さらに、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御手段を有し、前記制御手段は、前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示する場合に、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止するように制御することを特徴とする。
【0092】
また、本発明に係る携帯端末は、前記表示制御手段が前記操作画面にソフトウエアキーボードの表示を停止した場合、前記制御手段は、前記輝度調整手段による前記前記表示部の明るさ調整を再開することを特徴とする。
【0093】
また、本発明に係る制御方法の前記制御工程は、前記制御工程は、前記画像の明るさの値が所定の値未満の場合と、前記画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合が所定の値未満の場合と、前記画像が所定時間同じ画像である場合と、の少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止することを特徴とする。
【0094】
また、本発明に係る制御方法の前記携帯端末は、前記携帯端末の動きを検知するセンサを有し、前記制御工程は、前記センサにより前記携帯端末の静止状態を検知した場合に、前記カメラにより前記携帯端末の周囲を撮影することを特徴とする。
【0095】
また、本発明に係る制御方法は、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御工程を有し、前記制御工程が前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止した場合、前記表示制御工程が前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示することを特徴とする。
【0096】
また、本発明に係る制御方法は、前記携帯端末は、さらに、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御工程を有し、前記制御工程は、前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示する場合に、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止するように制御することを特徴とする。
【0097】
また、本発明に係る制御方法は、前記表示制御工程が前記操作画面にソフトウエアキーボードの表示を停止した場合、前記制御工程は、前記輝度調整工程による前記前記表示部の明るさ調整を再開することを特徴とする。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明によれば、携帯情報端末、携帯端末及び電子書籍リーダーなどの用途に適用できる。
【符号の説明】
【0099】
1 第1の表示部
1A、1B、1C、1D 額縁
2 第2の表示部
2A、2B、2C、2D 額縁
3 カメラ
4 照度センサ
5 駆動ランプ
6 十字キー
7 操作キー
8 解錠ボタン(リリースキー)
10 第1の筐体
20 第2の筐体
30A,30B 二軸ヒンジ
40 携帯端末の内部構成例
41 照度調整部
42 表示部1、2
43 表示制御部
44 画像取得・解析部
45 制御部
46 加速度センサ
100 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、が開閉可能な携帯端末であって、
前記携帯端末の周囲の明るさを検知する照度センサと、
前記照度センサで検知した明るさに基づいて前記第1の表示部と前記第2の表示部との明るさを調整する輝度調整手段と、
前記第2の表示部の裏側の前記第2の筐体に配設され、前記携帯端末の周囲を撮影するカメラと、
前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記画像の明るさの値が所定の値未満の場合と、
前記画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合が所定の値未満の場合と、
前記画像が所定時間同じ画像である場合と、
の少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止す ることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記携帯端末は、前記携帯端末の動きを検知するセンサを有し、
前記制御手段は、
前記センサにより前記携帯端末の静止状態を検知した場合に、前記カメラにより前記携帯端末の周囲を撮影することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御手段を有し、
前記制御手段が前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止した場合、
前記表示制御手段が前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記携帯端末は、さらに、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御手段を有し、
前記制御手段は、前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示する場合に、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整手段による前記表示部の明るさ調整を停止するように制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記表示制御手段が前記操作画面にソフトウエアキーボードの表示を停止した場合、前記制御手段は、前記輝度調整手段による前記前記表示部の明るさ調整を再開することを特徴とする請求項4または5に記載の携帯端末。
【請求項7】
第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、が開閉可能な携帯端末で行う制御方法であって、
前記携帯端末は、
前記携帯端末の周囲の明るさを検知する照度センサと、
前記第2の表示部の裏側の前記第2の筐体に配設され、前記携帯端末の周囲を撮影するカメラと、を有し、
前記照度センサで検知した明るさに基づいて前記第1の表示部と前記第2の表示部との明るさを調整する輝度調整工程と、
前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止する制御工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
前記制御工程は、
前記画像の明るさの値が所定の値未満の場合と、
前記画像に占める所定の値以上の高周波成分の割合が所定の値未満の場合と、
前記画像が所定時間同じ画像である場合と、
の少なくとも1つの条件を満たしている場合に、前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止す ることを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
前記携帯端末は、
前記携帯端末の動きを検知するセンサを有し、
前記制御工程は、
前記センサにより前記携帯端末の静止状態を検知した場合に、前記カメラにより前記携帯端末の周囲を撮影することを特徴とする請求項7または8に記載の制御方法。
【請求項10】
前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御工程を有し、
前記制御工程が前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止した場合、
前記表示制御工程が前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示することを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項11】
前記携帯端末は、さらに、前記第2の表示部にタッチパネル式の操作画面を表示する表示制御工程を有し、
前記制御工程は、前記操作画面にソフトウエアキーボードを表示する場合に、前記カメラにより取得した画像に応じて、前記輝度調整工程による前記表示部の明るさ調整を停止するように制御することを特徴とする請求項7に記載の制御方法。
【請求項12】
前記表示制御工程が前記操作画面にソフトウエアキーボードの表示を停止した場合、前記制御工程は、前記輝度調整工程による前記前記表示部の明るさ調整を再開することを特徴とする請求項10または11に記載の制御方法。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−73914(P2012−73914A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219565(P2010−219565)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(311012169)NECパーソナルコンピュータ株式会社 (116)
【Fターム(参考)】