携帯端末及びキー操作装置
【課題】正確かつ容易に情報入力できること。
【解決手段】携帯端末10は、本体1と、本体1に設けられ、表面の複数の入力領域111を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル11と、タッチパネル11上に取付け取外し可能に設けられるカバー部23と、カバー部23にタッチパネル11の入力領域111に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部25と、を有するキー操作部2と、を備える。各キー部25は、ユーザが押下するキートップ部21と、キートップ部21よりも小さく形成され、キートップ部21の押下に応じてタッチパネル11の入力領域111に接触する押し子部221と、を有している。各キー部25の押し子部221間には、押し子部221と並行に複数のスタビライザー222が夫々設けられている。
【解決手段】携帯端末10は、本体1と、本体1に設けられ、表面の複数の入力領域111を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル11と、タッチパネル11上に取付け取外し可能に設けられるカバー部23と、カバー部23にタッチパネル11の入力領域111に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部25と、を有するキー操作部2と、を備える。各キー部25は、ユーザが押下するキートップ部21と、キートップ部21よりも小さく形成され、キートップ部21の押下に応じてタッチパネル11の入力領域111に接触する押し子部221と、を有している。各キー部25の押し子部221間には、押し子部221と並行に複数のスタビライザー222が夫々設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで容易に情報入力可能なタッチパネルを搭載した携帯端末が増加している。それに伴いユーザがタッチパネルに対し指先で細かい接触動作を行う機会が増加している。
【0003】
例えば、図15に示すような携帯端末100に搭載されたタッチパネル101の入力領域102においてQWERTY配列のキーボードなどを表示した場合、平面でかつ指先に対して小さな反応範囲に接触動作を行うことが要求される。さらに、ユーザは、指先だけでは各キーの反応範囲やその境界を認識し難く、画面を注意深く見ながらでなければ正確な入力や狙った位置に接触動作できない等の問題が発生している。
【0004】
この問題を解決すべく、例えば、タッチパネルの表面に載置されるキーパッドパネルを備える入力支援体が知られている(特許文献1参照)。ユーザがキーパッドパネルのキートップ部を押下するとそのキートップ部の押し子部がタッチパネルの表面に接触し、入力が容易に行われる。
【0005】
同様に、タッチパネルとこのタッチパネルを覆うべく本体に開閉自在に取付けられた保護カバーとを有し、保護カバーに設けられタッチパネルに対するタッチキーを有する携帯端末が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−174114号公報
【特許文献2】特開平8−297639号公報
【特許文献3】特開2006−054120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1及び2においては、キートップ部を押下する際の荷重をかける方向によって、その押し子が接触するタッチパネルの入力領域が変化してしまい、正確な入力が困難となる虞がある。また、タッチパネルに接触する押し子のサイズによってキートップ部のサイズが左右されるため、例えば、QWERTY配列のキーボードのように各入力領域が小さくなる場合には、各キートップ部のサイズ確保が困難となる虞がある。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、本体と、前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、を備える携帯端末であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末である。
【0010】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を備えるキー操作装置であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る携帯端末を上方から見た上面図である。
【図4】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の断面を斜視し拡大した断面斜視拡大図である。
【図5】図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の断面を拡大した断面拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る携帯端末のキー操作部を分解し斜めから見た分解斜視図である。
【図7】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断し分解し拡大した分解断面斜視拡大図である。
【図8】キー操作部の背面から見た背面図である。
【図9】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【図10】図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図15】従来の携帯端末の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。本実施の形態に係る携帯端末10は、任意の情報を入力できる、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(Personal Computer)、カーナビゲーション、リモートコントローラ、デジタルカメラ、などの小型端末である。
【0014】
携帯端末10は、本体1と、本体1に設けられ、表面の複数の入力領域111を夫々押圧することで任意の情報を入力可能なタッチパネル11と、タッチパネル11上に取付け取外し可能に設けられるカバー部23と、カバー部23にタッチパネル11の入力領域111に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部25と、を有するキー操作部(キー操作装置)2と、を備えている。
【0015】
本体1に形成された複数の溝部12に、後述する、キー操作部2のカバー部23に設けられた複数のフック231が夫々係合することで(図1)、本体1にキー操作部2を容易かつ正確に位置決めし取り付けることができ(図2)、逆に、本体1からキー操作部2を容易に取り外すことができる。なお、本体1は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)と、処理データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)と、を有する、マイクロコンピュータを中心にハードウェア構成されている。
【0016】
図2に示すように、本体1にキー操作部2を取り付けた場合、キー操作部2に設けられた凹凸状の複数のキー部25により、ユーザは各キー部25の操作状態をその指先感覚で認識することができるため、平坦なタッチパネル11と比較してより正確かつ容易な情報入力が可能となる。一方で、図1に示すように、本体1からキー操作部2を取り外した場合、タッチパネル11全体が視認できるため、視認性向上にも繋がる。このように、携帯端末10の操作性だけなく、視認性も向上させることができる。
【0017】
図3は、本実施の形態に係る携帯端末を上方から見た上面図である。図4は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の断面を斜視し拡大した断面斜視拡大図である。図5は、図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の断面を拡大した断面拡大図である。
【0018】
キー操作部2の各キー部25は、ユーザが押下するキートップ部21と、キートップ部21よりも小さく形成され、キートップ部21の押下に応じてタッチパネル11の入力領域111に接触する押し子部221と、を有している。また、各押し子部221間には、タッチパネル11の入力領域111側に突出するように形成され、各押し子部221と並行に複数のスタビライザー222が夫々設けられている。上記の如く、押し子部221をキートップ部21よりも小さく形成することで、ユーザの指が押下するキートップ部21を大きく形成して押下し易くしつつ、逆に、押し子部221を小さく形成して押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と誤接触するのを抑制できる。すなわち、操作性と正確性を両立することができる。
【0019】
例えば、ユーザの指によってキートップ部21が押下されると、それに伴って押し子部221が降下し、その先端面がタッチパネル11の入力領域111に接触することで、タッチパネル11に情報が入力される。
【0020】
また、タッチパネル11は、静電容量式として構成されている。導電性部材で形成された押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触すると、タッチパネル11は、その入力領域111の静電容量の変化を捉えて押下操作されたキートップ部21の操作位置を検出する。
【0021】
なお、上記の如く、各押し子部221は導電性部材により夫々形成され、各押し子部221間に設けられた各スタビライザー222は非導電性部材により夫々形成されている。また、静電容量に反応しない非導電性の各スタビライザー222を、各押し子部221間(例えば、各押し子部221の周囲、又は各キー部25の境界部分)に配置する。これにより、押下されている押し子部221以外の押し子部221が、つられてタッチパネル11の入力領域111と誤接触することを抑え、押下している押し子部221以外がタッチパネル11の入力領域111と反応すること(誤入力)を防止できる。
【0022】
図6は、本実施の形態に係る携帯端末のキー操作部を分解し斜めから見た分解斜視図である。図7は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断し分解し拡大した分解断面斜視拡大図である。
【0023】
キー操作部2は、複数のキートップ部21と、カバー部23と、複数の押し子部221及びスタビライザー222が設けられたラバー22と、から構成されている。ラバー22は、固定テープ24によってカバー部23に接着、固定されている。これにより、キートップ部21によりラバー22の押し子部221が押下されるとき以外は、押し子部221はタッチパネル11の入力領域111に接触しない状態で保持される。なお、キートップ部21とラバー22とは、例えば、熱溶着によって接着、固定されているが、これに限らず、任意の固定方法が適用可能である。
【0024】
図8は、キー操作部の背面から見た背面図である。図8に示すように、ラバー22において、各押し子部221が対応するキートップ部21の中心に位置するように形成され、各スタビライザー222が各押し子部221を囲うように、キートップ部21の裏側に突出して形成されている。なお、図8に示す押し子部221及びスタビライザー222の配置は一例であり、これに限らずに任意に配置することが可能である。
【0025】
押し子部221は、例えば、導電性シリコンラバーなどの導電性弾性素材により形成されているが、これに限らず、任意の導電性部材で形成してよい。押し子部221は、静電容量の変化を捉えてキー操作位置を検出する静電容量方式のタッチパネル11の入力領域111と接触し反応する。
【0026】
一方、スタビライザー222は、タッチパネル11の静電容量を変化させない非導電性シリコンラバーなどの非導電性弾性素材により形成されているが、これに限らず、任意の非導電性部材で形成してもよい。スタビライザー222は、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触しないようにラバー22の撓み抑え、誤入力を防止する。なお、押し子部221及びスタビライザー222はラバー22に一体的に形成されているが、別体で形成されてもよい。
【0027】
カバー部23には、キー操作部2を本体1に取付けるための複数のフック231が形成され、本体1には、カバー部23のフック231に対応する位置に上述した複数の溝部12が形成されている。なお、図1及び図8に示す本体1の溝部12及びカバー部23のフック231は一例であり、本体1の溝部12及びカバー部23のフック231の数、形状、及び位置は、任意でよい。
【0028】
次に、本実施の形態に係る携帯端末の作用について、詳細に説明する。
図9は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の部分拡大断面図であり、図10は、図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【0029】
まず、図1に示すように、カバー部23の各フック231を本体1の各溝部12に係合させることで、キー操作部2を本体1に取り付ける(図2)。
【0030】
その後、キートップ部21が押下されると、ラバー22が撓み、ラバー22の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触する(図9及び図10)。
【0031】
押し子部221は導電性部材により形成されていることから、押し子部221が接触したタッチパネル11の入力領域111において、静電容量が変化する。タッチパネル11は、その入力領域111の静電容量の変化を捉えて操作された各キー部25の操作位置を検出する。
【0032】
ここで、上下方向にずれてキートップ部21が押下される誤入力に対して、図9に示すように、各キートップ部21間のカバー部23及び固定テープ24によってラバー22が確実に固定されるため、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触するようなラバー22の撓みを抑えることができ、誤入力を防止することができる。
【0033】
また、キートップ部21が垂直方向に真直ぐ押下されないときの(キートップ部21が傾斜して押下されたときの)誤入力に対して、スタビライザー222が押し子部221よりも先にタッチパネル11に接触することで、隣接する押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触するようなラバー22の撓みを抑え、誤入力を防止することができる。
【0034】
さらに、左右方向にずれて押下される誤入力に対して、図10に示すように、スタビライザー222が押し子部221よりも先にタッチパネル11に接触することで、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触するようなラバー22の撓みを抑えることができ、誤入力を防止することができる。
【0035】
以上、本実施の形態に係る携帯端末10によれば、キートップ部21を押下すると対応する押し子部221がタッチパネル11の対応した入力領域111に確実に接触するように構成することで、各押し子部221の接触領域が常時一定となり、誤入力を防止することができる。
【0036】
また、キートップ部21よりも押し子部221を小さく形成することで、ユーザの指先が触れるキートップ部21を大きく形成して、操作性を向上させつつ、押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触する範囲を小さくして誤入力を防止し、正確性を向上させている。
【0037】
さらに、タッチパネル11を静電容量式とし、押し子部221を導電性部材で形成し、スタビライザー222を非導電性部材で形成することで、押下されている押し子部221以外がタッチパネル11の入力領域111に接触することを抑え、入力の正確性を向上させている。すなわち、正確かつ容易に情報を携帯端末10に入力することができる。
【0038】
なお、タッチパネル11全体を視認したい場合や従来どおりの指先での接触動作を行いたい場合にはキー操作部2を本体1から取り外し、一方、容易かつ正確にボタン操作したい場合には、キー操作部2を本体1に取り付ける。このように、キー操作部2を取付け取外し可能なように構成することで、携帯端末10の視認性及び操作性を同時に向上させることができる。
【0039】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0040】
上記実施の形態において、例えば、タッチパネル11の入力領域111の形状が変わった場合、その入力領域111の形状に対応させて、キー操作部2のキー部25の形状を変更することができる(図11)。例えば、入力対象が頻繁に切替るゲーム操作などを行う場合に、キー操作部2を本体に取付けて、キー部25を操作することで、より正確な操作が可能となる。
【0041】
また、上記実施の形態において、キートップ部21の中心位置21aと押し子部221の中心位置221aとがずれて、キートップ部21及び押し子部221を夫々配置するようにしてもよい(図12)。これにより、例えば、QWERTYのようにタッチパネル11上の各入力領域111が近接している場合でも、ユーザの指先が触れるキートップ部21の表面積をより大きく確保することができ正確性及び操作性を向上させることができる。
【0042】
さらに、上記実施の形態において、キー操作部2は本体1から取り外し可能なように構成されているが、これに限らず、例えば、キー操作部2は本体1に開閉可能に取付けられていてもよい(図13)。キー操作部2を開状態にすることで、タッチパネル11を大きく確保し視認性を向上させることができる。一方、キー操作部2を閉状態にすることでキー操作部2の各キー部25を押下操作して操作性及び正確性を向上させることができる。
【0043】
なお、上記実施の形態において、静電容量式のタッチパネルが適用されているが、これに限らず、例えば、感圧式のタッチパネルを適用してもよい(図14)。この場合、各押し子部221間には、上記実施の形態のようなスタビライザー222が設けられない構成となる。
【0044】
さらに、上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0045】
(付記1)
本体と、前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、を備える携帯端末であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記2)
(付記1)の携帯端末であって、前記タッチパネルは静電容量式であり、前記キー部の押し子部は弾性の導電性部材により形成され、前記スタビライザーは弾性の非導電性部材により形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記3)
(付記1)又は(付記2)の携帯端末であって、前記キー操作部は、前記複数のキートップ部と、前記カバー部と、前記複数の押し子部及びスタビライザーが設けられ、前記カバー部に固定されたラバーと、を有している、ことを特徴とする携帯端末。
(付記4)
(付記3)の携帯端末であって、前記スタビライザーは、前記押し子部を囲うようにして配置され、前記タッチパネル側に突出するように前記ラバーに形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記5)
(付記1)乃至(付記4)のうちいずれかの携帯端末であって、前記キートップ部の中心位置と前記押し子部の中心位置とがずれている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記6)
表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を備えるキー操作装置であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、例えば、タッチパネルに任意の情報を入力できる、携帯電話機、PDA、タブレットPC、カーナビゲーション、リモートコントローラ、デジタルカメラ、などの携帯端末に利用可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 本体
2 キー操作部
10 携帯端末
11 タッチパネル
21 キートップ部
22 ラバー
23 カバー部
24 固定テープ
25 キー部
111 入力領域
221 押し子部
222 スタビライザー
【技術分野】
【0001】
本発明は、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで容易に情報入力可能なタッチパネルを搭載した携帯端末が増加している。それに伴いユーザがタッチパネルに対し指先で細かい接触動作を行う機会が増加している。
【0003】
例えば、図15に示すような携帯端末100に搭載されたタッチパネル101の入力領域102においてQWERTY配列のキーボードなどを表示した場合、平面でかつ指先に対して小さな反応範囲に接触動作を行うことが要求される。さらに、ユーザは、指先だけでは各キーの反応範囲やその境界を認識し難く、画面を注意深く見ながらでなければ正確な入力や狙った位置に接触動作できない等の問題が発生している。
【0004】
この問題を解決すべく、例えば、タッチパネルの表面に載置されるキーパッドパネルを備える入力支援体が知られている(特許文献1参照)。ユーザがキーパッドパネルのキートップ部を押下するとそのキートップ部の押し子部がタッチパネルの表面に接触し、入力が容易に行われる。
【0005】
同様に、タッチパネルとこのタッチパネルを覆うべく本体に開閉自在に取付けられた保護カバーとを有し、保護カバーに設けられタッチパネルに対するタッチキーを有する携帯端末が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−174114号公報
【特許文献2】特開平8−297639号公報
【特許文献3】特開2006−054120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1及び2においては、キートップ部を押下する際の荷重をかける方向によって、その押し子が接触するタッチパネルの入力領域が変化してしまい、正確な入力が困難となる虞がある。また、タッチパネルに接触する押し子のサイズによってキートップ部のサイズが左右されるため、例えば、QWERTY配列のキーボードのように各入力領域が小さくなる場合には、各キートップ部のサイズ確保が困難となる虞がある。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、本体と、前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、を備える携帯端末であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末である。
【0010】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を備えるキー操作装置であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、正確かつ容易に情報入力が可能な携帯端末及びキー操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る携帯端末を上方から見た上面図である。
【図4】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の断面を斜視し拡大した断面斜視拡大図である。
【図5】図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の断面を拡大した断面拡大図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る携帯端末のキー操作部を分解し斜めから見た分解斜視図である。
【図7】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断し分解し拡大した分解断面斜視拡大図である。
【図8】キー操作部の背面から見た背面図である。
【図9】図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【図10】図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態に係る携帯端末の変形例を示す図である。
【図15】従来の携帯端末の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る携帯端末の概略的な構成を示す斜視図である。本実施の形態に係る携帯端末10は、任意の情報を入力できる、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(Personal Computer)、カーナビゲーション、リモートコントローラ、デジタルカメラ、などの小型端末である。
【0014】
携帯端末10は、本体1と、本体1に設けられ、表面の複数の入力領域111を夫々押圧することで任意の情報を入力可能なタッチパネル11と、タッチパネル11上に取付け取外し可能に設けられるカバー部23と、カバー部23にタッチパネル11の入力領域111に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部25と、を有するキー操作部(キー操作装置)2と、を備えている。
【0015】
本体1に形成された複数の溝部12に、後述する、キー操作部2のカバー部23に設けられた複数のフック231が夫々係合することで(図1)、本体1にキー操作部2を容易かつ正確に位置決めし取り付けることができ(図2)、逆に、本体1からキー操作部2を容易に取り外すことができる。なお、本体1は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUによって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)と、処理データ等を記憶するRAM(Random Access Memory)と、を有する、マイクロコンピュータを中心にハードウェア構成されている。
【0016】
図2に示すように、本体1にキー操作部2を取り付けた場合、キー操作部2に設けられた凹凸状の複数のキー部25により、ユーザは各キー部25の操作状態をその指先感覚で認識することができるため、平坦なタッチパネル11と比較してより正確かつ容易な情報入力が可能となる。一方で、図1に示すように、本体1からキー操作部2を取り外した場合、タッチパネル11全体が視認できるため、視認性向上にも繋がる。このように、携帯端末10の操作性だけなく、視認性も向上させることができる。
【0017】
図3は、本実施の形態に係る携帯端末を上方から見た上面図である。図4は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の断面を斜視し拡大した断面斜視拡大図である。図5は、図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の断面を拡大した断面拡大図である。
【0018】
キー操作部2の各キー部25は、ユーザが押下するキートップ部21と、キートップ部21よりも小さく形成され、キートップ部21の押下に応じてタッチパネル11の入力領域111に接触する押し子部221と、を有している。また、各押し子部221間には、タッチパネル11の入力領域111側に突出するように形成され、各押し子部221と並行に複数のスタビライザー222が夫々設けられている。上記の如く、押し子部221をキートップ部21よりも小さく形成することで、ユーザの指が押下するキートップ部21を大きく形成して押下し易くしつつ、逆に、押し子部221を小さく形成して押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と誤接触するのを抑制できる。すなわち、操作性と正確性を両立することができる。
【0019】
例えば、ユーザの指によってキートップ部21が押下されると、それに伴って押し子部221が降下し、その先端面がタッチパネル11の入力領域111に接触することで、タッチパネル11に情報が入力される。
【0020】
また、タッチパネル11は、静電容量式として構成されている。導電性部材で形成された押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触すると、タッチパネル11は、その入力領域111の静電容量の変化を捉えて押下操作されたキートップ部21の操作位置を検出する。
【0021】
なお、上記の如く、各押し子部221は導電性部材により夫々形成され、各押し子部221間に設けられた各スタビライザー222は非導電性部材により夫々形成されている。また、静電容量に反応しない非導電性の各スタビライザー222を、各押し子部221間(例えば、各押し子部221の周囲、又は各キー部25の境界部分)に配置する。これにより、押下されている押し子部221以外の押し子部221が、つられてタッチパネル11の入力領域111と誤接触することを抑え、押下している押し子部221以外がタッチパネル11の入力領域111と反応すること(誤入力)を防止できる。
【0022】
図6は、本実施の形態に係る携帯端末のキー操作部を分解し斜めから見た分解斜視図である。図7は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断し分解し拡大した分解断面斜視拡大図である。
【0023】
キー操作部2は、複数のキートップ部21と、カバー部23と、複数の押し子部221及びスタビライザー222が設けられたラバー22と、から構成されている。ラバー22は、固定テープ24によってカバー部23に接着、固定されている。これにより、キートップ部21によりラバー22の押し子部221が押下されるとき以外は、押し子部221はタッチパネル11の入力領域111に接触しない状態で保持される。なお、キートップ部21とラバー22とは、例えば、熱溶着によって接着、固定されているが、これに限らず、任意の固定方法が適用可能である。
【0024】
図8は、キー操作部の背面から見た背面図である。図8に示すように、ラバー22において、各押し子部221が対応するキートップ部21の中心に位置するように形成され、各スタビライザー222が各押し子部221を囲うように、キートップ部21の裏側に突出して形成されている。なお、図8に示す押し子部221及びスタビライザー222の配置は一例であり、これに限らずに任意に配置することが可能である。
【0025】
押し子部221は、例えば、導電性シリコンラバーなどの導電性弾性素材により形成されているが、これに限らず、任意の導電性部材で形成してよい。押し子部221は、静電容量の変化を捉えてキー操作位置を検出する静電容量方式のタッチパネル11の入力領域111と接触し反応する。
【0026】
一方、スタビライザー222は、タッチパネル11の静電容量を変化させない非導電性シリコンラバーなどの非導電性弾性素材により形成されているが、これに限らず、任意の非導電性部材で形成してもよい。スタビライザー222は、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触しないようにラバー22の撓み抑え、誤入力を防止する。なお、押し子部221及びスタビライザー222はラバー22に一体的に形成されているが、別体で形成されてもよい。
【0027】
カバー部23には、キー操作部2を本体1に取付けるための複数のフック231が形成され、本体1には、カバー部23のフック231に対応する位置に上述した複数の溝部12が形成されている。なお、図1及び図8に示す本体1の溝部12及びカバー部23のフック231は一例であり、本体1の溝部12及びカバー部23のフック231の数、形状、及び位置は、任意でよい。
【0028】
次に、本実施の形態に係る携帯端末の作用について、詳細に説明する。
図9は、図3に示す携帯端末を直線A−Aで切断した際の部分拡大断面図であり、図10は、図3に示す携帯端末を直線B−Bで切断した際の部分拡大断面図であり、キー部の押し子部が押下された状態を示す図である。
【0029】
まず、図1に示すように、カバー部23の各フック231を本体1の各溝部12に係合させることで、キー操作部2を本体1に取り付ける(図2)。
【0030】
その後、キートップ部21が押下されると、ラバー22が撓み、ラバー22の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触する(図9及び図10)。
【0031】
押し子部221は導電性部材により形成されていることから、押し子部221が接触したタッチパネル11の入力領域111において、静電容量が変化する。タッチパネル11は、その入力領域111の静電容量の変化を捉えて操作された各キー部25の操作位置を検出する。
【0032】
ここで、上下方向にずれてキートップ部21が押下される誤入力に対して、図9に示すように、各キートップ部21間のカバー部23及び固定テープ24によってラバー22が確実に固定されるため、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触するようなラバー22の撓みを抑えることができ、誤入力を防止することができる。
【0033】
また、キートップ部21が垂直方向に真直ぐ押下されないときの(キートップ部21が傾斜して押下されたときの)誤入力に対して、スタビライザー222が押し子部221よりも先にタッチパネル11に接触することで、隣接する押し子部221がタッチパネル11の入力領域111に接触するようなラバー22の撓みを抑え、誤入力を防止することができる。
【0034】
さらに、左右方向にずれて押下される誤入力に対して、図10に示すように、スタビライザー222が押し子部221よりも先にタッチパネル11に接触することで、押下されている押し子部221以外の押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触するようなラバー22の撓みを抑えることができ、誤入力を防止することができる。
【0035】
以上、本実施の形態に係る携帯端末10によれば、キートップ部21を押下すると対応する押し子部221がタッチパネル11の対応した入力領域111に確実に接触するように構成することで、各押し子部221の接触領域が常時一定となり、誤入力を防止することができる。
【0036】
また、キートップ部21よりも押し子部221を小さく形成することで、ユーザの指先が触れるキートップ部21を大きく形成して、操作性を向上させつつ、押し子部221がタッチパネル11の入力領域111と接触する範囲を小さくして誤入力を防止し、正確性を向上させている。
【0037】
さらに、タッチパネル11を静電容量式とし、押し子部221を導電性部材で形成し、スタビライザー222を非導電性部材で形成することで、押下されている押し子部221以外がタッチパネル11の入力領域111に接触することを抑え、入力の正確性を向上させている。すなわち、正確かつ容易に情報を携帯端末10に入力することができる。
【0038】
なお、タッチパネル11全体を視認したい場合や従来どおりの指先での接触動作を行いたい場合にはキー操作部2を本体1から取り外し、一方、容易かつ正確にボタン操作したい場合には、キー操作部2を本体1に取り付ける。このように、キー操作部2を取付け取外し可能なように構成することで、携帯端末10の視認性及び操作性を同時に向上させることができる。
【0039】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0040】
上記実施の形態において、例えば、タッチパネル11の入力領域111の形状が変わった場合、その入力領域111の形状に対応させて、キー操作部2のキー部25の形状を変更することができる(図11)。例えば、入力対象が頻繁に切替るゲーム操作などを行う場合に、キー操作部2を本体に取付けて、キー部25を操作することで、より正確な操作が可能となる。
【0041】
また、上記実施の形態において、キートップ部21の中心位置21aと押し子部221の中心位置221aとがずれて、キートップ部21及び押し子部221を夫々配置するようにしてもよい(図12)。これにより、例えば、QWERTYのようにタッチパネル11上の各入力領域111が近接している場合でも、ユーザの指先が触れるキートップ部21の表面積をより大きく確保することができ正確性及び操作性を向上させることができる。
【0042】
さらに、上記実施の形態において、キー操作部2は本体1から取り外し可能なように構成されているが、これに限らず、例えば、キー操作部2は本体1に開閉可能に取付けられていてもよい(図13)。キー操作部2を開状態にすることで、タッチパネル11を大きく確保し視認性を向上させることができる。一方、キー操作部2を閉状態にすることでキー操作部2の各キー部25を押下操作して操作性及び正確性を向上させることができる。
【0043】
なお、上記実施の形態において、静電容量式のタッチパネルが適用されているが、これに限らず、例えば、感圧式のタッチパネルを適用してもよい(図14)。この場合、各押し子部221間には、上記実施の形態のようなスタビライザー222が設けられない構成となる。
【0044】
さらに、上記実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0045】
(付記1)
本体と、前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、を備える携帯端末であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記2)
(付記1)の携帯端末であって、前記タッチパネルは静電容量式であり、前記キー部の押し子部は弾性の導電性部材により形成され、前記スタビライザーは弾性の非導電性部材により形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記3)
(付記1)又は(付記2)の携帯端末であって、前記キー操作部は、前記複数のキートップ部と、前記カバー部と、前記複数の押し子部及びスタビライザーが設けられ、前記カバー部に固定されたラバーと、を有している、ことを特徴とする携帯端末。
(付記4)
(付記3)の携帯端末であって、前記スタビライザーは、前記押し子部を囲うようにして配置され、前記タッチパネル側に突出するように前記ラバーに形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記5)
(付記1)乃至(付記4)のうちいずれかの携帯端末であって、前記キートップ部の中心位置と前記押し子部の中心位置とがずれている、ことを特徴とする携帯端末。
(付記6)
表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を備えるキー操作装置であって、前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、例えば、タッチパネルに任意の情報を入力できる、携帯電話機、PDA、タブレットPC、カーナビゲーション、リモートコントローラ、デジタルカメラ、などの携帯端末に利用可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 本体
2 キー操作部
10 携帯端末
11 タッチパネル
21 キートップ部
22 ラバー
23 カバー部
24 固定テープ
25 キー部
111 入力領域
221 押し子部
222 スタビライザー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、
前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、
を備える携帯端末であって、
前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、
前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
請求項1記載の携帯端末であって、
前記タッチパネルは静電容量式であり、
前記キー部の押し子部は弾性の導電性部材により形成され、前記スタビライザーは弾性の非導電性部材により形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
請求項1又は2記載の携帯端末であって、
前記キー操作部は、前記複数のキートップ部と、前記カバー部と、前記複数の押し子部及びスタビライザーが設けられ、前記カバー部に固定されたラバーと、を有している、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
請求項3記載の携帯端末であって、
前記スタビライザーは、前記押し子部を囲うようにして配置され、前記タッチパネル側に突出するように前記ラバーに形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の携帯端末であって、
前記キートップ部の中心位置と前記押し子部の中心位置とがずれている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、
前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、
を備えるキー操作装置であって、
前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、
前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置。
【請求項1】
本体と、
前記本体に設けられ、表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネルと、
前記タッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、を有するキー操作部と、
を備える携帯端末であって、
前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、
前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
請求項1記載の携帯端末であって、
前記タッチパネルは静電容量式であり、
前記キー部の押し子部は弾性の導電性部材により形成され、前記スタビライザーは弾性の非導電性部材により形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
請求項1又は2記載の携帯端末であって、
前記キー操作部は、前記複数のキートップ部と、前記カバー部と、前記複数の押し子部及びスタビライザーが設けられ、前記カバー部に固定されたラバーと、を有している、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
請求項3記載の携帯端末であって、
前記スタビライザーは、前記押し子部を囲うようにして配置され、前記タッチパネル側に突出するように前記ラバーに形成されている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の携帯端末であって、
前記キートップ部の中心位置と前記押し子部の中心位置とがずれている、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
表面の複数の入力領域を夫々押圧することで情報入力可能なタッチパネル上に取付け取外し可能に設けられるカバー部と、
前記カバー部に前記タッチパネルの入力領域に夫々対応するように配列され、押下げ操作が可能な複数のキー部と、
を備えるキー操作装置であって、
前記各キー部は、ユーザが押下するキートップ部と、前記キートップ部よりも小さく形成され、前記キートップ部の押下に応じて前記タッチパネルの入力領域に接触する押し子部と、を有しており、
前記各キー部の押し子部間には、該押し子部と並行に複数のスタビライザーが夫々設けられている、ことを特徴とするキー操作装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−168869(P2012−168869A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30897(P2011−30897)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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