説明

携帯端末及びプログラム

【課題】チューナの作動を要しない方法で放送波の受信品質を特定し、チューナの不要な作動による消費電力の量の増大を抑える。
【解決手段】携帯端末は、ワンセグ放送の放送波に基づいて放送内容を再生するチューナ部を有する。携帯端末は、ユーザによる放送内容の再生開始指示を受け付けると(S1;YES)、複数位置における放送波の受信品質を記憶する受信品質DBに記憶された、自端末の現在位置での受信品質を特定する(S2,S3)。携帯端末は、特定した受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合(S4;YES)、チューナ部による放送内容の再生開始の有無をユーザに問い合わせる(S5)。携帯端末は、問合せに対するユーザからの応答を受け付け(S6)、この応答が再生開始する旨のものである場合(S7;YES)、チューナ部を作動させて再生開始させ(S8)、再生開始する旨の応答を受け付けなければ、チューナ部を作動させない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンセグメント放送等の放送波を受信する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
ワンセグメント放送(以下、「ワンセグ放送」という。)等の放送波を受信し、受信した放送波に基づいて、映像や音声を含む放送内容を再生するチューナを備えた携帯端末が普及している。このような携帯端末において電池残量には限りがあるし、携帯端末においてチューナの作動による電力の消費量が他の機能に比べて相対的に大きいから、ユーザの放送内容の視聴を原因として、携帯端末の連続使用時間が著しく短くなることがある。この課題を解決するための技術として、特許文献1,2に開示されたものがある。
【0003】
特許文献1は、放送波の受信状況が良好であるか否かをビットエラーレートに基づいて判断し、ビットエラーレートが閾値以上である場合、通常通りに映像信号及び音声信号を復号し、ビットエラーレートが閾値未満である場合、直前の映像をホールドした静止画像を表示したまま音声信号を復号することを開示している。特許文献2は、所望の放送情報が受信可能であるかどうかを判定し、放送情報の受信が不可である場合に、受信不可通知を表示することを開示している。特許文献1,2に開示された技術によれば、放送波の受信状態が悪い場合にまで携帯端末が放送内容の再生動作を行う機会を減らすことができるので、端末の消費電力の量を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−223548号公報
【特許文献2】再表2006−093123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1,2が開示する技術はいずれも、端末装置が受信した放送波に基づいてその受信品質を判定し、判定した受信品質に応じて放送波に基づく不要な再生動作の機会を減らすものである。すなわち、これらの技術はいずれも、受信品質の判定にチューナに相当する機能の作動を要するものである。これに対し、チューナが作動する機会をより減らすことができれば、端末装置の消費電力の量をより一層減らすことができると考えられる。
そこで、本発明の目的は、チューナの作動を要しない方法で放送波の受信品質を特定し、チューナの不要な作動による消費電力の量の増大を抑えることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明の携帯端末は、放送波に基づいて放送内容を再生するチューナ部と、自端末の現在位置を特定する位置特定部と、前記放送内容の再生開始の指示をユーザから受け付ける指示受付部と、前記指示受付部により前記指示が受け付けられた場合、複数位置における前記放送波の受信品質を記憶する受信品質記憶部に記憶された、前記位置特定部により特定された現在位置での前記受信品質を特定する受信品質特定部と、前記受信品質特定部により特定された受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合、前記再生開始の有無をユーザに問い合わせる問合せ部と、前記問合せ部による問合せに対するユーザからの応答を受け付ける応答受付部と、前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられなかった場合、前記指示に応じて前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させないチューナ制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明において、前記受信品質記憶部を有する外部装置と無線通信する無線通信部を備え、前記受信品質特定部は、前記特定された現在位置での前記受信品質を通知するよう前記無線通信部により前記外部装置に要求し、前記無線通信部により当該外部装置から受信された通知に基づいて、前記受信品質を特定するようにしてもよい。
【0008】
また、本発明において、自端末が前記受信品質記憶部を有し、前記特定された現在位置と、当該位置で前記チューナ部が受信する放送波の受信品質とに基づいて、前記受信品質記憶部の記憶内容を更新する更新部とを備えるようにしてもよい。この構成において、所定の位置における前記放送波の受信品質を示す更新データを外部装置から受信する無線通信部を備え、前記更新部は、前記無線通信部が受信した更新データに基づいて、前記受信品質記憶部の記憶内容を更新するようにしてもよい。
【0009】
また、本発明において、前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられた回数又は頻度を特定する応答特定部を備え、前記応答特定部により特定された前記回数又は頻度が閾値以上である場合、前記問合せ部は、ユーザに対する問合せをせず、前記チューナ制御部は、前記指示受付部により前記指示が受け付けられたことを契機に、前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させるようにしてもよい。
【0010】
また、本発明において、前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられた回数又は頻度を特定する応答特定部を備え、前記問合せ部は、前記応答特定部により特定された前記回数又は頻度が閾値以上となった場合、当該回数又は頻度が当該閾値未満の場合から、前記受信不良条件を満たすと判別する前記受信品質を低い方にシフトさせるようにしてもよい。
【0011】
本発明のプログラムは、放送波に基づいて放送内容を再生するチューナ部を有する携帯端末のコンピュータに、前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定ステップと、前記放送内容の再生開始の指示をユーザから受け付ける指示受付ステップと、前記指示受付ステップで前記指示が受け付けられた場合、複数位置における前記放送波の受信品質を記憶する受信品質記憶部に記憶された、前記位置特定ステップで特定された現在位置での前記受信品質を特定する受信品質特定ステップと、前記受信品質特定ステップで特定された受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合、前記再生開始の有無をユーザに問い合わせる問合せステップと、前記問合せステップでの問合せに対するユーザからの応答を受け付ける応答受付ステップと、前記応答受付ステップで前記再生開始する旨の応答が受け付けられなかった場合、前記指示に応じて前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させないチューナ制御ステップとを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、チューナの作動を要しない方法で放送波の受信品質を特定し、チューナの不要な作動による消費電力の量の増大を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態のシステムの全体構成を示す図。
【図2】携帯端末の構成を示すブロック図。
【図3】受信品質DBのデータ構造を示す図。
【図4】第1実施形態の制御部が実現する機能構成を示す機能ブロック図。
【図5】携帯端末における動作手順を示すフローチャート。
【図6】問合せ画面を示す図。
【図7】携帯端末の構成を示すブロック図。
【図8】第2実施形態の制御部が実現する機能構成を示す機能ブロック図。
【図9】変形例1の制御部が実現する機能構成を示す機能ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のシステムの全体構成を示す図である。
携帯端末10は、ここでは携帯電話端末であり、ユーザがワンセグ放送を視聴可能なように、テレビチューナやアンテナ等を備える。また、携帯端末10は、ネットワークNWに接続して無線通信を行うことができるものである。サーバ装置20は、例えば通信事業者によって管理されるサーバ装置であり、携帯端末10から見た外部装置である。サーバ装置20は、携帯端末10とネットワークNWを介して無線通信により互いが接続されている。また、サーバ装置20は、受信品質DB30を装置内に記憶している。受信品質DB30は、複数位置における放送波の受信品質を記憶する受信品質記憶部として機能し、複数の各位置での標準的な受信品質を管理するデータベースである。本実施形態の放送波は、ワンセグ放送の放送波である。受信品質は、放送波の伝送品質の指標となるパラメータであり、例えばビットエラーレート(BER;Bit Error Rate)や信号対雑音比(S/N比)により規定される。受信品質DB30が記憶する内容は、例えば各場所でBER試験や信号対雑音比の測定を行って得た測定結果により求められる。受信品質DB30のより詳細な構成については後述する。ネットワークNWは、ここでは移動体通信網、ゲートウェイ及びインターネットを含む通信網である。
【0015】
図2は、携帯端末10の構成を示すブロック図である。携帯端末10は、図2に示すように、制御部11と、音声入出力部12と、無線通信部13と、操作部14と、表示部15と、チューナ部16と、測位部17と、記憶部18とを備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を含む演算装置やメモリを備える。演算装置は、記憶部18に記憶されたプログラムをメモリに読み出して実行し、携帯端末10を制御する。音声入出力部12は、受話音声等を収音するマイクロホンや送話音声やワンセグ放送の音声を放音するスピーカを備え、携帯端末10に対する音声の入出力に関する機能を実現する。無線通信部13は、ネットワークNWに接続するためのインタフェースである。操作部14は、テンキー等の複数の操作子を備え、ユーザによる操作子の操作を受け付ける。表示部15は、例えば液晶駆動回路や液晶ディスプレイを備え、ワンセグ放送の映像を含む各種の画像を表示する。
【0016】
チューナ部16は、図示せぬアンテナで受信されたワンセグ放送の放送波に基づいて、映像信号及び音声信号を含む放送内容を再生する。具体的には、チューナ部16は、選択されたテレビチャネルに対応する周波数帯の放送波から音声信号や映像信号を復調し、復調した音声信号及び映像信号を出力する。制御部11は、チューナ部16からの音声信号を音声入出力部12に出力して音声出力させ、チューナ部16からの映像信号を表示部15に出力して映像出力させる。測位部17は、GPS(Global Positioning System)測位方式に従って携帯端末10の位置を測り、測った位置を示す位置情報を生成する。測位部17が生成する位置情報は、携帯端末10の現在位置の緯度及び経度を示すものである。記憶部18は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)を備え、制御部11により実行されるプログラム等を記憶する。
【0017】
図3は、受信品質DB30のデータ構造を示す図である。
図3に示すように、受信品質DB30では、「場所」及び「受信品質」の各フィールドに情報が記述され、これら各情報が対応付けられている。「場所」のフィールドには、受信品質DB30に受信品質が登録された各場所を識別する情報が記述される。ここでは、「場所」のフィールドには、緯度及び経度を特定可能な情報が記述されるものとする。「受信品質」のフィールドには、放送波の標準的な受信品質を示すパラメータとして、「◎」、「○」、「△」又は「×」のいずれかが記述される。ここでは、受信品質は4段階に区分され、前者のものほど受信品質が良好であることを示す。例えば、受信品質「◎」は、ワンセグ放送の視聴時において映像及び音声が途切れないこと意味する。また、受信品質「×」は、ワンセグ放送の視聴が不可能であることを示す。受信品質「○」及び「△」は、それぞれ中程度の受信品質を意味するが、ユーザはワンセグ放送を視聴することができるものの、一時的に放送内容が途切れることがあるものとする。
なお、ここでは受信品質が4段階に区分されているが、この区分数は一例であり、3以下又は5以上の複数段階に区分されていてもよい。
【0018】
本実施形態では、受信品質DB30において以下のようにして複数位置の受信品質が規定されている。例えば、屋外である場所「A公園」及び「B遊園地」では、受信品質が「◎」である。屋内を一部に含む場所「C駅」では、受信品質が「○」である。屋内である場所「Dビル」では、受信品質が「△」である。場所「E通り」では、屋外であるものの高層ビル群を通るなどの理由により、放送波がほとんど伝搬しないという理由から、受信品質が「×」となっている。以上のようにして、受信品質DB30は、携帯端末10で測位可能な様々な場所について放送波の受信品質が記憶する。GPS測位が可能な場所であっても、場所ごとに放送波の受信品質は異なるものである。
なお、受信品質DB30はあくまで標準的な受信品質を記憶するものであるから、常にこの受信品質を反映した受信感度で携帯端末10が放送波を受信できるとは限らない。例えば、受信品質が良好な場所であっても、携帯端末10の位置の周辺環境や外乱などの影響によって、放送波の受信感度が低下することはあり得るし、受信品質が不良である場所であっても、その一部の場所では放送波の受信感度が十分に確保される場合もあり得る。
続いて、携帯端末10の制御部11が実現する機能について説明する。
【0019】
図4は、制御部11が実現する機能構成を示す機能ブロック図である。
制御部11はプログラムを実行することにより、位置特定部111と、指示受付部112と、受信品質特定部113と、問合せ部114と、応答受付部115と、チューナ制御部116とに相当する各機能を実現する。
位置特定部111は、携帯端末10の現在位置を特定する。位置特定部111は、測位部17により携帯端末10の位置が測られると、測位部17で測られた位置を示す位置情報を取得する。位置特定部111は、取得した位置情報に基づいて携帯端末10の現在位置を特定する。
【0020】
指示受付部112は、ユーザによる操作部14の操作によって、放送内容の再生開始の指示(以下、「再生開始指示」という。)をユーザから受け付ける。指示受付部112は、例えば携帯端末10がワンセグ放送の視聴を可能にするモードでないときなど、チューナ部16が放送波に基づく放送内容の再生を行っていないときに、再生開始指示を受け付ける。
【0021】
受信品質特定部113は、指示受付部112により再生開始指示が受け付けられた場合、受信品質DB30に記憶された、位置特定部111により特定された現在位置での放送波の受信品質を特定する。具体的には、指示受付部112により再生開始指示が受け付けられたことを契機に位置特定部111により現在位置が特定されると、受信品質特定部113は、受信品質DB30で規定される現在位置での受信品質を通知するよう、無線通信部13によりサーバ装置20に要求する。受信品質特定部113は、この要求に応じて無線通信部13によりサーバ装置20から受信された通知に基づいて、受信品質を特定する。
【0022】
問合せ部114は、受信品質特定部113により特定された受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合、チューナ部16による放送内容の再生開始の有無をユーザに問い合わせる。受信不良条件は、携帯端末10において放送波の受信品質が不良と扱われる場合の条件であり、例えば設計段階で決められる。ここでは、問合せ部114は、受信品質特定部113により特定された受信品質が「△」又は「×」である場合に、受信不良条件を満たすと判別する。問合せ部114は、受信不良条件を満たす場合に表示部15にその問合せ内容を示す画面を表示させ、その問合せに対する応答をユーザに促す。
なお、問合せ部114は、受信品質が「◎」又は「○」である場合、受信不良条件を満たさないと判別して、ユーザに対して放送内容の再生開始の有無に関する問合せをしない。
【0023】
応答受付部115は、問合せ部114による問合せに対するユーザからの応答を受け付ける。応答受付部115は、ユーザの操作部14の操作によって、チューナ部16による放送内容の再生開始の有無が二者択一で指示される。
チューナ制御部116は、応答受付部115により放送内容の再生を開始する旨の応答が受け付けられなかった場合、再生開始指示に応じてチューナ部16に放送内容の再生を開始させない。一方で、チューナ制御部116は、放送内容の再生を開始する旨の応答が応答受付部115で受け付けられた場合、チューナ部16に放送波に基づく放送内容の再生を開始させる。
なお、チューナ制御部116は、受信品質特定部113により特定された受信品質が「◎」又は「○」である場合であって受信不良条件を満たさない場合、直ちに、再生開始指示に応じてチューナ部16に放送内容の再生を開始させる。
次に、携帯端末10の動作について説明する。
【0024】
図5は、携帯端末10における動作手順を示すフローチャートである。以下に説明する動作の前は、携帯端末10のチューナ部16は作動しておらずチューナ部16は放送波に基づく放送内容の再生をしていないものとする。
制御部11は、ユーザの操作部14の操作により再生開始指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS1)。ここで、制御部11は、ワンセグ放送の視聴開始を指示する操作部14の操作がユーザにより行われて、再生開始指示を受け付けたと判断すると(ステップS1;YES)、ステップS2の処理に進む。
【0025】
次に、制御部11は、測位部17による測位を行い、測位部17により生成された位置情報に基づいて、携帯端末10の現在位置を特定する(ステップS2)。次に、制御部11は、ステップS2の測位により特定した現在位置での放送波の受信品質の通知要求を、無線通信部13によりサーバ装置20に送信する。この通知要求を受信したサーバ装置20は、通知要求に含まれる位置情報が示す場所を特定し、受信品質DB30でこの場所に対応付けられた受信品質を特定する。そして、サーバ装置20は、特定した受信品質を携帯端末10に通知する。制御部11は、無線通信部13によりサーバ装置20から受信された通知に基づいて受信品質を特定する。ここでは、制御部11は、場所「Dビル」における受信品質「△」を特定したものとする。
【0026】
次に、制御部11は、ステップS3の処理で特定した受信品質が受信不良条件を満たすか否かを判断する(ステップS4)。上述したように、制御部11は、現在位置の受信品質が「△」又は「×」である場合に受信不良条件を満たすと判断する。よって、制御部11は、ステップS4の処理で「YES」と判断し、ステップS5の処理に進む。
次に、制御部11は、チューナ部16による放送内容の再生開始の有無をユーザに問い合わせる(ステップS5)。ここでは、制御部11は、図6に示す内容の問合せ画面を表示部15に表示させて、この問合わせに対する応答をユーザに促す。図6に示すように、問合せ画面には、「放送波の受信状況が悪く、視聴が困難な可能性があります。起動しますか?」というメッセージとともに、「YES」と示されたソフトボタンSb1と、「NO」と示されたソフトボタンSb2とが配置されている。ユーザは操作部14を操作して問合せ画面のカーソルCを移動させて、ソフトボタンSb1又はSb2のいずれかを選択する。
【0027】
制御部11は、問合せ画面を介してユーザの応答を受け付けると(ステップS6)、チューナ部16により放送内容を再生開始するか否かを判断する(ステップS7)。制御部11は、ユーザによりソフトボタンSb1が選択されて、ステップS6の処理で再生開始する旨の応答を受け付けた場合(ステップS7;YES)、チューナ部16を作動させて、チューナ部16に放送波に基づく放送内容の再生を開始させる(ステップS8)。ステップS8の処理を契機に、チューナ部16は放送内容の再生を継続して行い、携帯端末10のユーザは、この再生期間においてワンセグ放送を視聴することができる。
【0028】
一方、制御部11は、ユーザにより問合せ画面のソフトボタンSb2が選択されて、ステップS6の処理で放送内容の再生を開始しない旨の応答を受け付けた場合(ステップS7;NO)、チューナ部16を作動させないで処理を終了する。このとき、制御部11は「ワンセグモードを起動しませんでした。」というメッセージを表示部15に表示させるとよい。例えば、ユーザがワンセグ放送の視聴を欲したものの、ユーザが受信品質が悪い場所に居ることを問合せ画面を見て認識した場合にワンセグ放送の視聴を断念したときは、再生開始しない旨の応答をする。この結果、制御部11は、受信品質が不良である場所でチューナ部16を作動させないで済むので、これを作動させて放送内容の再生に関する動作をさせる場合に比べて、携帯端末10における消費電力の量を少なくすることができる。
【0029】
ところで、ステップS4の処理で、制御部11が受信不良条件を満たさない、すなわち、受信品質が良好であると判断した場合(ステップS4;NO)、ステップS5〜S7の処理を実行しないで、チューナ部16を作動させて放送内容の再生を開始させる(ステップS8)。図3に示す受信品質DB30の内容に従えば、携帯端末10がA公園やB遊園地にある場合には、制御部11は受信不良条件を満たさないと判断する。このように、受信品質DB30に基づいて受信品質が良好であることが予め分かっている場合、ユーザがワンセグ放送を視聴することを欲していることから、制御部11は、直ちにチューナ部16を作動させて放送内容の再生を開始させる。これにより、携帯端末10が受信品質が良好である場所では、問合せ画面が表示されることなくユーザはワンセグ放送を視聴可能になる。よって、ユーザにとってはワンセグ放送を見るたびに問合せ画面に対する応答をする、という煩わしい手間が強いられることがない。
【0030】
以上説明した第1実施形態によれば、携帯端末10は、ワンセグ放送の視聴を開始するための再生開始指示をユーザから受け付けたとき、現在位置での放送波の受信品質を、受信品質DB30に基づいて特定する。このように、携帯端末10は、自端末が受信した放送波に基づいてその受信品質を判定するものではないから、受信品質を判定することを目的としてチューナ部16を作動させることがない。この結果、携帯端末10では、受信品質を特定するたびにチューナ部16を作動させる場合に比べて、チューナ部16の作動の機会が減り、携帯端末10のチューナ部16の不要な作動による消費電力の量の増大を抑えることができる。また、携帯端末10のチューナ部16が作動し放送内容の再生動作が開始したにも関わらず、放送波の受信不良によりワンセグ放送を視聴できない、という事態の発生が回避されるので、ユーザにしてみればワンセグ放送を視聴できると期待したときに、結果として、これが視聴困難であることによるストレスを感じにくくなる。また、携帯端末10は受信不良条件を満たした場合にユーザにチューナ部16に放送内容の再生を開始させるか否かをユーザに問い合わせるので、ユーザがワンセグ放送の視聴を優先するのか、携帯端末10の電池残量の確保を優先するのかという事情に応じて、チューナ部16の放送内容の再生開始の有無を決定する。よって、携帯端末10は、よりユーザの意向に沿った動作を実現することができる。
【0031】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態の携帯端末10は、受信品質DB30を自端末内に有し、この受信品質DB30に基づいて受信品質を特定する点で、上述の第1実施形態の構成と相違する。以下の説明において、本実施形態の携帯端末10が備える構成のうち、第1実施形態の携帯端末10が備える構成と共通するものは同一の符号を付して表し、その各構成の説明を省略する。なお、携帯端末10のハードウェア構成は、第1実施形態のものと同じである。
【0032】
図7は、携帯端末10の構成を示すブロック図である。
携帯端末10は、図7に示すように、制御部11と、音声入出力部12と、無線通信部13と、操作部14と、表示部15と、チューナ部16と、測位部17と、記憶部18とを備える。記憶部18は、受信品質DB30を記憶する。受信品質DB30は、上述した第1実施形態と同様、図3に示される内容のデータベースであればよい。本実施形態の受信品質DB30は、例えばサーバ装置20から定期的に配信され、携帯端末10がこれを受信して記憶部18に記憶させることで、携帯端末10内に取り込まれる。
【0033】
図8は、制御部11が実現する機能構成を示す機能ブロック図である。
制御部11はプログラムを実行することにより、位置特定部111と、指示受付部112と、受信品質特定部113と、問合せ部114と、応答受付部115と、チューナ制御部116と、更新部117とに相当する各機能を実現する。これら各機能のうち、位置特定部111、指示受付部112、受信品質特定部113、問合せ部114、応答受付部115、及びチューナ制御部116の各機能は、上述した第1実施形態と同じ機能であるから、その説明を省略する。
【0034】
更新部117は、記憶部18に記憶された受信品質DB30の記憶内容を更新する。第1に、更新部117は、チューナ部16による放送内容の再生開始後、放送波に基づく放送内容が再生されている期間に、携帯端末10の現在位置と、当該現在位置においてチューナ部16が受信する放送波の受信品質とを特定する。更新部117は、この特定結果に基づいて、受信品質DB30の記憶内容を更新する。例えば、放送波の受信品質は、周辺環境の変化などによって変動する場合がある。例えば、元々、放送波の受信品質が良好な場所であっても、その近所に高層ビルが建築された場合には、放送波の伝搬経路が遮断されて、放送波の受信品質が悪化することが考えられる。このような理由により、携帯端末10が受信品質を特定する際に参照する受信品質DB30は、常に最新の受信品質を反映したものであることが好ましい。
そこで、更新部117は、チューナ部16で放送波に基づく放送内容が再生されている期間においてビットエラーレートやS/N比などの受信品質の程度を示すパラメータを算出し、算出したパラメータに対応する受信品質(「◎」、「○」、「△」又は「×」のいずれか)と、この受信品質の算出対象となった場所とを対応付けて受信品質DB30に記憶させる。
【0035】
第2に、更新部117は、所定の場所における放送波の受信品質を示す更新データがサーバ装置20から無線通信部13により受信されるとこれを取得し、取得した更新データに基づいて、受信品質DB30の記憶内容を更新する。このようにして受信品質DB30の更新を行う理由は前掲のものと同じである。ここでの更新データは、サーバ装置20の運営者の測定などにより得られた受信品質となるように更新するためのデータであってもよいし、他のユーザの携帯端末で得られた最新の受信品質と同期するように更新するためのデータであってもよい。後者の場合、サーバ装置20は、全国各地の携帯端末の端末位置と、当該端末位置においてチューナ部が受信する放送波の受信品質とを収集して、この対応関係を受信品質DB30に反映させるための更新データを生成して、携帯端末10などに一斉配信するとよい。
なお、携帯端末10の動作については、上述したステップS3の処理での受信品質を特定する処理が、記憶部18に記憶される受信品質DB30を参照する点で異なるだけであり、その他の動作は上述した第1実施形態と同じである。
【0036】
以上説明した第2実施形態によれば、携帯端末10は、再生開始指示を受け付けたときの現在位置に基づいて、自端末内の受信品質DB30を参照し、その位置での受信品質を特定する。このように、携帯端末10は、自端末が受信した放送波に基づいてその受信品質を判定するものではないから、上述した第1実施形態と同等の効果を奏するとともに、受信品質DB30を参照する際の通信を要しない分だけ、更に携帯端末10の消費電力を低減させることも期待できる。また、携帯端末10は、測位部17が測る位置と、当該位置においてチューナ部16が受信する放送波の受信品質とに基づいて、受信品質DB30の記憶内容を更新したり、サーバ装置20からの更新データに基づいて、受信品質DB30の記憶内容を更新したりする。これにより、携帯端末10が自端末内に受信品質DB30を有している場合であっても、最新の受信品質を受信品質DB30に反映させて、携帯端末10は自端末の位置での実際の受信品質を特定することができる。
【0037】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施することが可能である。本発明は、例えば、以下のような形態で実施することも可能である。また、以下に示す変形例は、各々を適宜に組み合わせてもよい。
[変形例1]
ユーザにしてみれば、少々受信品質が悪い場所であってもワンセグ放送を視聴したい場合もあれば、受信品質が良好である場合にだけワンセグ放送を視聴できれば十分という場合もあると考えられる。そこで、この変形例では、携帯端末10はユーザがどの程度ワンセグ放送の視聴を欲しているかを、ステップS6の処理の応答の結果から判定し、この判定結果に基づいて、ユーザに対するチューナ部16による放送内容の再生開始の有無に関する問合せの有無を変化させる。以下、第1実施形態の携帯端末10がこの変形例の構成を備えた態様を説明するが、第2実施形態の携帯端末10であっても同様に実施可能である。
【0038】
図9は、制御部11が実現する機能構成を示す機能ブロック図である。
制御部11はプログラムを実行することにより、位置特定部111と、指示受付部112と、受信品質特定部113と、問合せ部114と、応答受付部115と、チューナ制御部116と、応答特定部118とに相当する各機能を実現する。これら各機能のうち、位置特定部111、指示受付部112、受信品質特定部113、問合せ部114、応答受付部115、及びチューナ制御部116の各機能は、上述した第1実施形態と同じ機能であるから、その説明を省略する。
応答特定部118は、応答受付部115により再生開始する旨の応答が受け付けられた回数を数え、この回数を特定する。応答特定部118は、再生開始する旨の応答が受け付けられた回数が閾値以上(例えば、20回)になった場合に、その旨を問合せ部114及びチューナ制御部116に通知する。問合せ部114は、この通知を受け取った以降は、ユーザに対して再生開始の有無の問合せをしない。チューナ制御部116は、この通知を受け取った以降は、指示受付部112により再生開始指示が受け付けられたことを契機に、チューナ部16を作動させて放送内容の再生を開始させる。
【0039】
この変形例の構成によれば、少々受信品質が悪くても、ワンセグ放送を視聴したいユーザにまで、放送内容の再生開始の有無の問合せ及びその応答に関する処理が携帯端末10で頻繁に生じることがないので、ユーザに強いられる手間を抑えることができる。また、受信品質が良好である場合だけワンセグ放送を視聴できれば十分である、というユーザに対しては、チューナ部16の不要な作動を効率よく抑えることができるので、携帯端末10の消費電力を抑えるという観点からも好適である。
なお、この変形例では、応答特定部118が再生開始する旨の応答が受け付けられた回数を特定することに代えて、当該応答が受け付けられた頻度を特定してもよい。この場合であっても、応答特定部118は、再生開始する旨の応答が受け付けられた頻度が閾値以上(例えば、最近1週間に5回以上)になった場合に、その旨を問合せ部114及びチューナ制御部116に通知して、問合せ部114及びチューナ制御部116が前掲のように機能すればよい。
【0040】
[変形例2]
上述した各実施形態の携帯端末10では、受信不良条件が固定的であったが、これを動的に変化させてもよい。ここでは、上述した変形例1と同様の理由により、携帯端末10がユーザがどの程度ワンセグ放送の視聴を欲しているかを、ステップS6の処理の応答の結果から判定し、この判定結果に基づいて、受信品質が不良であることを示す受信不良条件を設定する。この場合、変形例1の構成を以下のように変化させればよい。
問合せ部114は、応答特定部118により特定された回数又は頻度が閾値以上となった場合、当該回数又は頻度が閾値未満である場合から、受信不良条件を満たすと判別する受信品質を低い方にシフトさせる。例えば、デフォルトでは、問合せ部114は、受信品質が「△」又は「×」である場合に受信不良条件を満たすと判別してユーザに問合せをするが、再生開始する旨の応答回数又は頻度が閾値以上に達した場合には、受信品質が「△」である場合には問合せをせずに、「×」である場合にだけ問合せをする、という具合である。この構成であっても、上述した変形例1と同等の作用効果を奏するし、ユーザの携帯端末10の利用状況を考慮した態様で携帯端末10が動作することになる。
【0041】
[変形例3]
上述した各実施形態では、ユーザからの再生開始指示に応じて、制御部11は測位部17に現在位置を測らせていた。これに代えて、携帯端末10において、測位部17が例えば周期的に繰り返し測位する動作モードに設定されているときには、制御部11はステップS2の処理を省略して、再生開始指示を受け付ける操作を受け付けた時点での測位部17での最新の測位結果を用いて受信品質を特定するようにしてもよい。
また、携帯端末10はユーザによる各種の指示を音声認識などの技術を用いて再生開始指示や問合せに対する応答を受け付けてもよく、要するに、操作部14の操作以外の方法でユーザからの指示や応答を受け付けてもよい。また、応答受付部115でユーザからの応答を受け付けなかった場合には、チューナ制御部116はチューナ部16に放送内容を再生開始させないようにしてもよい。
【0042】
[変形例4]
また、携帯端末10はGPS測位方式以外の方法で自端末の現在位置を特定してもよい。携帯端末10、例えば、フェムトセルやマクロセルを構成する基地局単位の位置を測るものであってもよい。この場合、携帯端末10は、基地局から送信される各基地局を識別する基地局IDを取得して、この基地局IDが示す基地局のセルを現在位置として特定する。同様にして、携帯端末10は、基地局により構成されるセクタ単位の位置を測ってもよいし、IMCS(Inbuilding Mobile Communication System)(登録商標)と呼ばれるサービスで使用される中継装置単位の位置を特定してもよい。
【0043】
[変形例5]
上述した各実施形態では、本発明の携帯端末を携帯電話端末に適用した場合を説明したが、本発明は、その他の携帯端末に適用することも可能である。例えば、本発明は、例えば、スマートフォンやPDA(Personal Digital Assistance)、携帯ゲーム機等の様々な携帯端末に適用することができる。また、携帯端末によっては、携帯端末10の内部構成を適宜外部構成としても本発明を特定しうる。
上述した各実施形態では、携帯端末10がワンセグ放送の放送波に基づいて放送内容を再生するものであったが、本発明では放送の態様は特に問わない。すなわち、チューナ部は、デジタル放送の放送波に基づいて放送内容を再生するものであってもよいし、アナログ放送の放送波に基づいて放送内容を再生するものであってもよい。
また、携帯端末10の制御部11が実現する各機能は、複数のプログラムの組み合わせによって実現され、又は、複数のハードウェア資源の協働によって実現されうる。
【符号の説明】
【0044】
10…携帯端末、11…制御部、111…位置特定部、112…指示受付部、113…受信品質特定部、114…問合せ部、115…応答受付部、116…チューナ制御部、117…更新部、118…応答特定部、12…音声入出力部、13…無線通信部、14…操作部、15…表示部、16…チューナ部、17…測位部、18…記憶部、20…サーバ装置、30…受信品質DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波に基づいて放送内容を再生するチューナ部と、
自端末の現在位置を特定する位置特定部と、
前記放送内容の再生開始の指示をユーザから受け付ける指示受付部と、
前記指示受付部により前記指示が受け付けられた場合、複数位置における前記放送波の受信品質を記憶する受信品質記憶部に記憶された、前記位置特定部により特定された現在位置での前記受信品質を特定する受信品質特定部と、
前記受信品質特定部により特定された受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合、前記再生開始の有無をユーザに問い合わせる問合せ部と、
前記問合せ部による問合せに対するユーザからの応答を受け付ける応答受付部と、
前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられなかった場合、前記指示に応じて前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させないチューナ制御部と
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記受信品質記憶部を有する外部装置と無線通信する無線通信部を備え、
前記受信品質特定部は、
前記特定された現在位置での前記受信品質を通知するよう前記無線通信部により前記外部装置に要求し、前記無線通信部により当該外部装置から受信された通知に基づいて、前記受信品質を特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
自端末が前記受信品質記憶部を有し、
前記特定された現在位置と、当該位置で前記チューナ部が受信する放送波の受信品質とに基づいて、前記受信品質記憶部の記憶内容を更新する更新部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項4】
所定の位置における前記放送波の受信品質を示す更新データを外部装置から受信する無線通信部を備え、
前記更新部は、
前記無線通信部が受信した更新データに基づいて、前記受信品質記憶部の記憶内容を更新する
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられた回数又は頻度を特定する応答特定部を備え、
前記応答特定部により特定された前記回数又は頻度が閾値以上である場合、
前記問合せ部は、ユーザに対する問合せをせず、
前記チューナ制御部は、前記指示受付部により前記指示が受け付けられたことを契機に、前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記応答受付部により前記再生開始する旨の応答が受け付けられた回数又は頻度を特定する応答特定部を備え、
前記問合せ部は、
前記応答特定部により特定された前記回数又は頻度が閾値以上となった場合、当該回数又は頻度が当該閾値未満の場合から、前記受信不良条件を満たすと判別する前記受信品質を低い方にシフトさせる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項7】
放送波に基づいて放送内容を再生するチューナ部を有する携帯端末のコンピュータに、
前記携帯端末の現在位置を特定する位置特定ステップと、
前記放送内容の再生開始の指示をユーザから受け付ける指示受付ステップと、
前記指示受付ステップで前記指示が受け付けられた場合、複数位置における前記放送波の受信品質を記憶する受信品質記憶部に記憶された、前記位置特定ステップで特定された現在位置での前記受信品質を特定する受信品質特定ステップと、
前記受信品質特定ステップで特定された受信品質が所定の受信不良条件を満たす場合、前記再生開始の有無をユーザに問い合わせる問合せステップと、
前記問合せステップでの問合せに対するユーザからの応答を受け付ける応答受付ステップと、
前記応答受付ステップで前記再生開始する旨の応答が受け付けられなかった場合、前記指示に応じて前記チューナ部に前記放送内容の再生を開始させないチューナ制御ステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−209684(P2012−209684A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72692(P2011−72692)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】