説明

携帯端末装置および入出力制御装置

【課題】自己の携帯端末装置を利用しつつ、その入出力ユーザインタフェースをPCの場合のように使いやすいものにする。
【解決手段】携帯端末装置200は、入出力制御装置100を介して外部モニタ101および外部入力装置(キーボード102およびマウス102a)を利用する。すなわち、携帯端末装置200は、その表示部および入力部を外部モニタ101および外部入力装置と置き換え、近距離無線通信を介して、外部モニタ101へ画像データを出力するとともに、外部入力装置の入力データを携帯端末装置200の入力データとして利用する。入出力制御装置100は、携帯端末装置100による外部モニタおよび外部入力装置の利用に対して課金するための決済部104も有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置の入出力ユーザインタフェースに関し、特に携帯端末装置による外部入出力装置の利用に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどの公衆通信ネットワークに対して同一のパーソナルコンピュータ(PC)を複数のユーザが共用する場合がある。特に、インターネットカフェ等、不特定のユーザが共通PCにてインターネット等にアクセスするサービスでは、スパイウェア等の問題から、銀行の入出金等、セキュリティが必要となる処理は困難であった。
【0003】
一方、現状の携帯電話端末は、処理能力が大幅に向上するとともに、通信速度に関してはHSDPA(High Speed Packet Access)等の高速パケット通信規格の採用により非常に高速になり、ストレスなくPC用のWebサイト等を閲覧することが可能になってきている。
【0004】
特許文献1には、携帯電話端末のコンテンツをテレビ受信機のような外部装置に拡大表示する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−244289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、携帯端末という観点からLCD等の表示画面サイズはある一定サイズに限られてしまい、PC用のWebサイトを閲覧するには制限も多い。そのため、携帯端末用のWebサイトをメインに閲覧することが多くなりがちであった。
【0007】
したがって、PC用のWebサイトを閲覧するにはPCを利用することが多くなる。しかし、PCを所有していない場合、あるいは、PCを所有していても出先において自己のPCを利用できない場合に、インターネットカフェ等で不特定多数のユーザの利用に供されるPCを利用する場合にはセキュリティの問題があることは上述のとおりである。
【0008】
なお、特許文献1に記載の技術は携帯電話端末の表示画像をテレビ受信機に拡大表示させるのみであり、携帯端末の入出力ユーザインタフェースをPCの場合と同等にするものではない。
【0009】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、本発明は自己の携帯端末装置を利用しつつ、その入出力ユーザインタフェースをPCの場合のように使いやすいものにすることを企図する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による携帯端末装置は、画像を表示する表示部と、ユーザの指示および情報を入力する入力部と、データを送受信する近距離無線通信部と、制御手段とを備える。この制御手段は、前記表示部および前記入力部を外部表示装置および外部入力装置と置き換え、前記近距離無線通信部を介して、当該外部表示装置へ画像データを出力するとともに、前記外部入力装置の入力データを前記入力部からの入力データとして利用する。
【0011】
この構成において、好ましくは、前記携帯端末装置の表示部の第1の画面解像度は前記外部表示装置の第2の画面解像度より小さく、前記制御手段は、前記第2の画面解像度の画像データを生成し、前記外部表示装置へ送信する。
【0012】
本発明による入出力制御装置は、携帯端末装置との間でデータを送受信する近距離無線通信部と、外部表示装置および外部入力装置とのインタフェースを司る外部入出力インタフェース部と、前記外部入出力インタフェース部を制御し、外部の携帯端末装置に対して、前記近距離無線通信部を介して前記外部表示装置および外部入力装置を利用させる制御手段とを備えたものである。
【0013】
この入出力制御装置は、前記外部表示装置および外部入力装置の利用の対価を決済する決済手段をさらに備えることにより、有料サービスとして外部入出力インタフェースを不特定多数の携帯端末ユーザに提供することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、携帯端末装置のユーザは自己の携帯端末装置を利用しつつ、その入出力ユーザインタフェースをPCの場合のように使いやすいものにすることができる。
【0015】
また、入出力ユーザインタフェースは外部のものを利用しても、コンピュータ本体としては自己の携帯端末装置を利用するので、銀行、証券等、セキュリティが必要なサイトへのアクセスも安心して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態における外部入出力ユーザインタフェース提供サービスを行う入出力制御装置と、このサービスを受ける携帯端末装置とを示した図である。
【図2】本発明を搭載した携帯端末のハードウェア構成の一例を示した図である。
【図3】図1に示した携帯端末および入出力制御装置の各々および相互の間のやりとりの処理を示したフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における入出力制御装置の外部モニタ上に表示される接続用画面の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態における外部入出力ユーザインタフェース提供サービスを行う入出力制御装置100と、このサービスを受ける携帯端末装置200とを示している。以下、携帯端末装置は単に携帯端末ともいう。
【0019】
入出力制御装置100は、制御部105と、外部入出力インタフェース部(I/F)106と、近距離無線通信部103と、決済部104とを有する。制御部105は、図示しないCPU、メモリ等を有し、入出力制御装置100の各部を制御する。外部入出力インタフェース部106は、外部出力装置としての外部モニタ(外部表示装置)101、および、外部入力装置としてのキーボード(フルキーボード)102およびマウス102aと接続される。これにより、制御部105の制御下で、携帯端末の表示情報を外部モニタ101へ表示させるとともに、キーボード102およびマウス102aの操作情報を受け、後述する所定の条件に応じてその操作情報を携帯端末200への入力情報として近距離無線通信部103へ送る。マウス102aはポインティングデバイスの一例として挙げたものであり、ポインティングデバイスはマウスに限るものではない。例えば、タッチパッド、表示画面上のタッチパネル、トラックボールなど、任意のポインティングデバイスであってもよい。
【0020】
近距離無線通信部103は、近距離無線通信により、キーボード102およびマウス102aの操作情報を携帯端末200へ送信するとともに、携帯端末200から送信された表示情報を受信する。決済部104は、外部入出力ユーザインタフェース提供サービスを受ける携帯端末200のユーザによる当該サービスの対価(すなわち外部モニタおよび入力装置の使用料)の課金の決済を行う手段である。本実施の形態では非接触ICカードのリーダライタを含み、電子マネーの決済を行う。本実施の形態の決済部104は、使用時間により課金し、決済を行う。すなわち、一定時間毎に対価の支払いを要求し、対価の支払いがあった場合に使用可能な時間を延長するとともに、対価の支払いがない場合に当該一定時間の経過時に外部表示装置および外部入力装置の利用を不能とする。例えば、一定の使用料で一定時間(例えば15分、30分、1時間等)の使用を許可し、その時間の満了の前に警告画面を表示し、追加の使用料の支払いにより使用時間を延長する。追加の使用料が支払われない場合には、支払い済みの使用料による使用時間の満了でサービスを終了する。決済は電子マネーに限るものではなく、クレジットカードによる支払い、コインによる支払い等であってもよい。コインによる支払いの場合には決済部104はコイン受け入れ部(図示せず)を有する。
【0021】
図2は、本発明を搭載した携帯端末200のハードウェア構成の一例を示している。携帯端末200は、制御部201、通信部202、表示部204、入力部205、記憶部206、音声処理部210、近距離無線通信部211、非接触ICカード部213をバス214により相互に接続している。
【0022】
制御部201は、CPUのようなプロセッサを有し、プログラムの実行によりデータ処理および各部の制御を行う制御手段を構成している。
【0023】
通信部202は、基地局との間でアンテナ203を介して電波による無線通信を行う手段である。
【0024】
表示部204は、第1の画面解像度を有する表示画面上にテキストや画像等の表示情報を表示する手段であり、LCD等の表示デバイスおよび表示制御装置を含む。
【0025】
入力部205は、ユーザが携帯端末200に対して指示や情報を入力するための手段であり、テンキーや各種制御キー等を含み、テンキーを文字入力に共用する。
【0026】
記憶部206は、制御部201が実行するコンピュータプログラムやデータを記憶する手段であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ等を含む。コンピュータプログラムには、通信アプリケーション・プログラム等の各種アプリケーション・プログラムを含む。データには、後述するような外部に出力する大サイズ(前記第1の画面解像度より大きい第2の画面解像度)の表示用画像データの他、電話帳やスケジュール帳のデータ、着信履歴、発信履歴、着信に対する応答の有無及び応答時刻を含む応答履歴等、が含まれる。
【0027】
音声処理部210は、スピーカ208およびマイク209に接続され、スピーカ208に対する受話音声、動画ファイルの音声、音楽データの音声の出力、および、マイク209で集音された送話音声等を音声信号に変換する処理を行う。
【0028】
近距離無線通信部211は、アンテナ212を介して他の装置との間で近距離での無線通信を行う手段であり、例えばBluetooth(登録商標)、無線LAN等の通信部である。
【0029】
非接触ICカード部213は、非接触ICカード機能の利用により電子マネーの保存および利用を可能とする手段であり、本実施の形態では図1の入出力制御装置100の決済部104との間で非接触通信を行い、電子マネーによるサービス使用料の支払いを行うために利用される。
【0030】
以下、このような装置構成における本実施の形態の動作例を図3のフローチャートにより説明する。
【0031】
図3は、携帯端末200および入出力制御装置100の各々および相互の間のやりとりの処理を示したフローチャートである。
【0032】
携帯端末のユーザは外部入出力装置を利用しようとする際、まず、近距離無線通信の所定の初期設定を行う(S11)。前提として、外部モニタ101は外部入出力I/F106に接続され使用可能となっているものとする。また、キーボード102とマウス102aも外部入出力I/F106に接続され使用可能となっているものとする。この際、図示しないメニュー画面などから初期設定の画面へ移行する。これらの画面はデフォルトの画面サイズ(SVGA等)で表示される。そこで、例えば、Bluetoothの場合、通信を行おうとするそれぞれの装置の間でペアリングと呼ばれる、パスキー(PINコード)を交換する操作を行うことにより自機器に相手機器を互いに登録する。これにより、相互の間での通信が可能となる。
【0033】
ついで、入出力制御装置において、携帯端末から送られてくる画像を外部モニタに出力する際の画面サイズ(第2の画面解像度)を選択する(S12)。この選択は、図示しないが外部モニタ101の画面上に画面サイズ(VGA/SVGA/XGA等)の選択肢を表示してユーザに選択させることにより行う。
【0034】
ついで、図4に示すような接続用画面を外部モニタ上に表示する(S13)。この接続用画面には、携帯端末用のウィンドウ45が生成される。このウィンドウ45のサイズは上記選択された画面サイズに応じて決定される。接続用画面上のウィンドウ45の外側には、「接続」ボタン42および「切断」ボタン43が表示され、かつ、外部入出力装置の使用時の「残り時間」表示部44が設けられている
【0035】
入出力制御装置の制御部105は、ユーザにより「接続」ボタン42の指示があったとき(S14,Yes)、近距離無線通信により、携帯端末に画面サイズを通知し(S15)、さらにキーボードのタイプを通知する(S16)。さらに、課金処理を行う(S17)。課金処理では、携帯端末に対して支払い要求を行う(S17a)。携帯端末の制御部201は、この要求を受けたときその旨を表示メッセージ等でユーザに知らしめ、ユーザから支払いの指示を待つ(S31,Yes)。携帯端末でのメッセージの表示に加えて、またはこれに代えて、入出力制御装置では外部モニタにおいて、ユーザに支払いを求める画面を表示するようにしてもよい。
【0036】
ユーザが支払いの指示を行ったとき(本実施の形態では、携帯端末を入出力制御装置に近づけて非接触ICカード部213により決済部104に対して所定の通信を行ったとき)、使用料の支払いを行う(S32)。これにより、携帯端末のユーザは外部入出力装置(外部モニタおよびキーボード等)を利用可能となり、使用時間の残り時間のダウンカウントが始まる(S18)。この残り時間は上述した外部モニタ表示画面41の残り時間表示部44に継続的に更新して表示される。
【0037】
携帯端末の制御部201は、記憶部206内の所定の領域において、入出力制御装置から指定された画面サイズの画像データを外部モニタ用に生成する(S33)。この処理では、携帯端末の表示画面のサイズより大きいサイズの画像データを受信し、携帯端末用に縮小することなく用いる。例えば、PC用Webサイトから受信される表示情報について携帯端末用に縮小することなく、必要に応じて上記指定された画面サイズに合うような変倍処理を行う。なお、携帯端末の表示画面用の画像データを、上記指定された画面サイズにまで拡大することも可能である(但し、この場合には実質的な画面解像度は大きくならない)。このようにして得られた大きいサイズの画像データを画像パケットデータに変換して(S34)、近距離無線通信により入出力制御装置宛てに送信する(S35)。
【0038】
画像パケットデータを受信した入出力制御装置の制御部105は、外部入出力I/F106で画像パケットデータを画像データに変換して、外部モニタのウィンドウ45内に表示する(S19)。
【0039】
その後、ウィンドウ45内でユーザの入力操作があったとき(S20,Yes)、入出力制御装置の制御部105は、外部入出力I/F106を介してその操作情報を認識し、近距離無線通信部103により、操作パケットデータとして携帯端末へ送信する(S21)。
【0040】
なお、外部入力装置であるキーボード102およびマウス102aの入力操作について、その入力が入出力制御装置100に対するものか、携帯端末200に対するものかは、所定の条件に基づいて判断することができる。例えば、ウィンドウ45がアクティブ(選択状態)にあるとき、外部入力装置の操作を携帯端末に対する操作と判断することができる。また、マウス102aなどのポインティングデバイスの操作については、ポインティングカーソルのウィンドウ45内でのクリックやドラッグの操作を、携帯端末に対する操作と判断することができる。
【0041】
携帯端末の制御部201は、受信した操作パケットデータを、ステップS16で通知されたキーボードタイプの入力データとして認識し、この入力データを当該携帯端末用の入力データに変換して利用する(S36)。これにより、携帯端末の制御部201(図2)は外部入出力装置(キーボード102およびマウス102a)により遠隔的に制御されることになる。その結果、ユーザはあたかもPCを利用しているような感覚で携帯端末を利用することができる。
【0042】
また、携帯端末の制御部201は、自身の表示データの更新がある度に(S37,Yes)、ステップS33に戻り、指定された画面サイズの画像データを生成し、画像パケットデータとして入出力制御装置へ送信する(S33〜S35)。
【0043】
入出力制御装置の制御部105は、ユーザにより「切断」ボタン43が指示されたとき(S22,Yes)、所定の終了処理を行う(S27)。この終了処理には、近距離無線通信の切断、残り時間についての終了処理、ペアリングの解除、画面の初期化、等を含む。切断の時点で残り時間が0でない場合に、前払いの場合には払い戻しはしないものとする。但し、本発明は何らかの方法で払い戻しを行うことを排除するものではない。
【0044】
入出力制御装置側で「切断」ボタン43が指示されたとき、所定の通知により、または通信が途絶えることにより、携帯端末でも終了と判断し(S40、Yes)、所定の終了処理が行われる(S41)。この終了処理には、ユーザへの終了メッセージの表示、ペアリングの解除、画面の初期化、等を含む。
【0045】
残り時間が所定時間以下となったとき(S23、Yes)、入出力制御装置の制御部105は、再課金処理を行う(S24)。この再課金処理では、残り時間の経過後も継続して外部入出力装置を使用することを望む場合には追加の使用料の支払いを求める支払い要求を携帯端末へ送信する(S25a)。この要求に対して、上記と同様、携帯端末のユーザから支払いの指示があれば(S38,Yes)、携帯端末の制御部201は非接触ICカード機能により、入出力制御装置に対して支払いを行う(S39)。残り時間内に支払い(またはその意思表示)がなければ、上記終了処理を行う(S41)。
【0046】
入出力制御装置の制御部105は、再課金に対する支払いを確認したら(S25,Yes)、残り時間を初期化し(S26)、ステップS19へ戻る。残り時間内に支払いがなければ、上記終了処理を行う(S27)。
【0047】
本実施の形態によれば、以下のような効果が期待される。
【0048】
携帯端末上のアプリケーションを通して、PC用のホームページを携帯端末を通じて外部モニタに表示させることができる。
【0049】
本方式は従来の携帯端末で表示されている画像を外部モニタ等に出力させるのではなく、携帯端末上で外部モニタの画面解像度に合わせて画像を構成し出力させる方式であるため、PCの場合とほぼ同じ画像を享受できる。
【0050】
料金をデポジットすることで入出力制御装置に対して不特定の携帯端末を容易に接続し、PCとほぼ同じ利便性を享受できる。
【0051】
一般のインターネットカフェ等では銀行、証券等、セキュリティが必要なサイトには、スパイウェア等の安全性の問題から接続することはできないが、本方式であると自分の携帯端末を使用して接続するため、高度なセキュリティを確保することができる。
【0052】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
【0053】
例えば、使用料金は前払いとしたが、使用時間の制限を行わずに使用した時間分だけ後から支払うようにしてもよい。但し、前払いとすることにより、確実な料金の徴収を容易に実現することができる。使用時間の延長は回数に上限を設けるようにしてもよい。
【0054】
画面サイズは入出力制御装置側で選択するようにしたが、入出力制御装置側では使用する外部モニタのサイズは既知なので、入出力制御装置毎に画面サイズを固定とするようにしてもよい。その場合、画面サイズの選択は不要であり、当該既知の画面サイズを携帯端末に通知すれば足りる。また、画面サイズを携帯端末側で選択するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
41…外部モニタ表示画面、42…「接続」ボタン、43…「切断」ボタン、44…残り時間表示部、45…ウィンドウ、100…入出力制御装置、101…外部モニタ、102…キーボード、102a…マウス、103…近距離無線通信部、104…決済部、105…制御部、200…携帯端末装置、201…制御部、202…通信部、203…アンテナ、204…表示部、205…入力部、206…記憶部、208…スピーカ、209…マイク、210…音声処理部、211…近距離無線通信部、212…アンテナ、213…非接触ICカード部、214…バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部と、
ユーザの指示および情報を入力する入力部と、
データを送受信する近距離無線通信部と、
前記表示部および前記入力部を外部表示装置および外部入力装置と置き換え、前記近距離無線通信部を介して、当該外部表示装置へ画像データを出力するとともに、前記外部入力装置の入力データを前記入力部からの入力データとして利用する制御手段と
を備えた携帯端末装置。
【請求項2】
前記携帯端末装置の表示部の第1の画面解像度は前記外部表示装置の第2の解像度より小さく、前記制御手段は、前記第2の画面解像度の画像データを生成し、前記外部表示装置へ送信する請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2の画面解像度を近距離無線通信により外部から受信する請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記携帯端末装置の入力部はテンキーを文字入力に共用する入力部であり、前記外部入力装置はフルキーボードを含む請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記外部表示装置および入力部の利用に対する対価を支払う手段を有する請求項1〜4のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項6】
携帯端末装置との間でデータを送受信する近距離無線通信部と、
外部表示装置および外部入力装置とのインタフェースを司る外部入出力インタフェース部と、
前記外部入出力インタフェース部を制御し、外部の携帯端末装置に対して、前記近距離無線通信部を介して前記外部表示装置および外部入力装置を利用させる制御手段と
を備えた入出力制御装置。
【請求項7】
前記外部表示装置および外部入力装置の利用の対価を決済する決済手段をさらに備えた請求項6に記載の入出力制御装置。
【請求項8】
前記制御手段は、携帯端末装置のユーザに対して、一定時間毎に対価の支払いを要求し、対価の支払いがあった場合に使用可能な時間を延長するとともに、対価の支払いがない場合に当該一定時間の経過時に前記外部表示装置および外部入力装置の利用を不能とする請求項7に記載の入出力制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−182002(P2010−182002A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23544(P2009−23544)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】