説明

携帯端末装置ならびに画面表示方法および画面表示プログラム

【課題】携帯端末において、ユーザによる煩雑な操作を必要とすることなく、必要時に時計表示を見やすくするとともに、不必要時には時計表示が邪魔にならないようにする。
【解決手段】第1の画面(a)が表示されている状態で、所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていることを条件として、表示画面200にデジタル形式またはアナログ形式の大時計表示画面である第2の画面(b)または(c)を所定の短時間だけ一時的に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機はその携帯性および多機能性により高い利便性を有し、個人のコミュニケーションツールとして広く普及している。
【0003】
このような携帯電話機には時計機能が内蔵されており、その待受画面には、デジタル形式またはアナログ形式で時計の表示を行えるようになっている。また、そのデジタル時計表示においては文字の大きさやデザインなどが選べるようになっているものもある。
【0004】
特許文献1には、時刻表示キーを押すことにより、時刻表示中は時刻表示を消滅させ、時刻表示していないとき時刻表示をさせる携帯電話機が提案されている。
【特許文献1】特開2002−94615号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、待受画面に、画像やアニメーションを設定している場合などには時計表示が邪魔になるため、ユーザは、小さい時計表示を選択したり時計表示をOFFにする場合がある。このように時計表示を小さくしたり、OFFにしている場合、実際に時刻を確認したいときには、小さい表示では見にくく、拡大するには煩雑な操作が必要となる。また、OFFにしている場合にも、ONおよびOFFの操作が煩雑である。特に、夜間の睡眠中に携帯電話を置時計代わりにしている場合等、夜中や朝方など眠気の状態では問題が顕著となる。
【0006】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、ユーザによる煩雑な操作を必要とすることなく、必要時に時計表示を見やすくするとともに、不必要時には時計表示が邪魔にならないようにすることができる携帯端末装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による携帯端末装置は、少なくとも第1の画面および第2の画面を表示する表示部と、所定のトリガの発生を検出する検出手段と、前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測する計測手段と、少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を一時的に表示する制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
「所定のトリガ」には携帯端末が検知可能なユーザの操作等が含まれる。この所定のトリガが発生した後、所定時間が経過するまでに次の所定のトリガが発生しなかった場合、次の所定のトリガの発生時に第2の画面が一時的に表示される。これにより、所定のトリガが発生するたびに、必要以上に頻繁に第2の画面が表示されることが防止される。
【0009】
本発明による他の携帯端末装置は、少なくとも第1の画面および第2の画面を表示する表示部と、所定のトリガの発生を検出する検出手段と、前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測する第1の計測手段と、前記所定のトリガが発生しない状態が閾値時間を超えて継続した場合に表示部を節電状態に移行させ、節電状態に移行した後に前記所定のトリガが発生した時点で節電状態から復帰させる節電手段と、前記表示部が節電状態に移行した時点からの経過時間を計測する第2の計測手段と、少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記節電状態において前記所定のトリガが発生したとき、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を一時的に表示する制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この携帯端末装置では、節電状態に移行した後の経過時間に基づいて第2の画面の表示のための条件を判断する。
【0011】
本発明による画面表示方法およびプログラムは、所定のトリガの発生を検出するステップと、前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていると判断されたとき、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップとを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明による他の画面表示方法およびプログラムは、所定のトリガの発生を検出するステップと、前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガが発生しない状態が閾値時間を超えて継続した場合に表示部を節電状態に移行させるステップと、前記表示部が節電状態に移行した時点からの経過時間を計測するステップと、少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記節電状態において前記所定のトリガが発生したとき、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップとを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通常は第1の画面を表示しておき、必要時にのみ、第2の画面(例えば大時計表示画面)を一時的に表示するので、第2の画面が邪魔になることなく第1の画面を有効に利用することができる。しかも、第2の画面はある程度の時間経過を条件として、所定のトリガにより表示されるので、所定のトリガの発生の度に発生する煩わしさが解消される。
【0014】
また、第2の画面の表示のための判断は自動的に行われ、かつ、表示された後は自動的に第1の画面に戻るので、ユーザによる煩雑な操作を必要とすることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明による携帯端末装置(以下、単に携帯端末ともいう)の実施の形態として携帯電話機の概略のハードウェア構成を示している。この携帯端末10は、制御部11、音声処理部12、マイク13、スピーカ14、記憶部15、通信部16、アンテナ16a、操作部17、表示部18、時計部19、GPS受信部20、各種センサ21を備える。
【0017】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサを有し、携帯端末10の各部の制御を司る。
【0018】
音声処理部12は制御部11の制御下で通話や音楽再生等の音声処理を行い、マイク13からの音声入力、スピーカ14への音声出力を行う。
【0019】
記憶部15は、プログラムやデータを記憶する部位であり、本実施の形態では不揮発性メモリであるROM15a、および、制御部11の作業領域や一時記憶領域として利用されるメモリであるRAM15bを有する。ROM15aはフラッシュ(Flash)メモリ等の再書き込み可能な不揮発性メモリを含んでもよい。
【0020】
通信部16は、制御部11の制御下で、アンテナ16aを介して基地局(図示せず)等と無線による送受信を行う部位である。
【0021】
操作部17は、テンキーや各種の制御キー、ジョグダイヤル等を有し、ユーザによる指示や情報を制御部11に入力する機能を有する。
【0022】
表示部18は、ユーザに対してテキスト、画像(静止画、動画)等の可視情報を表示する表示デバイスを有する。本実施の形態では、バックライト付きの液晶表示デバイス(LCD)を用いている。いわゆる折り畳み式の携帯端末では、筐体を開いたときに視認されるメイン表示部と、閉じたときに視認されるサブ表示部が設けられる。本発明では、そのようなメイン表示部およびサブ表示部のいずれも表示部18として含みうるものとする。
【0023】
以下、本実施の形態に係る携帯端末の具体的な動作例を説明する。
【0024】
時計部19は、RTC(Real Time Clock)と呼ばれるチップを含み、携帯端末10の日時情報およびタイマー機能を提供する。
【0025】
GPS受信部20は、位置検出手段の一種であり、複数の衛星からの受信信号に基づいて携帯端末10の現在位置を検出する機能を有する。ただし、このGPS受信部20は、本実施の形態では、後述する第2の変形例においてのみ使用されるものであり、必須の要素ではない。
【0026】
各種センサ21は、折りたたみ式、あるいは、スライド式の第1および第2筐体を有する携帯端末の場合の筐体の開閉状態を検出するための開閉センサ、温度を検知する温度センサ、ユーザの接触を検知する接触センサ等を含みうる。
【0027】
図2は、本実施の形態における時計表示に関連した表示画面200の変化について示している。この表示画面200は、メイン表示部とサブ表示部を有する携帯端末の場合、いずれの表示部の表示画面であってもよい。図2(a)は携帯端末の第1の画面(通常の他面)としての待受画面を示している。表示画面200は、受信電波状態を示すアイコンや電池残量を示すアイコン、小サイズのデジタル時刻表示等を含む第1の表示領域としてのピクトエリア210と、第2の表示領域としての主表示領域220を有する。図2(a)の第1の画面では主表示領域220に、いわゆる待受画面が表示される。待受画面に表示する表示内容は、選択した画像、カレンダ等、ユーザが選択したものを表示することができる。
【0028】
図2(b)は、主表示領域220にデジタル形式の大時計表示221を行った例を示している。図2(c)は、主表示領域220にアナログ形式の大時計表示222を行った例を示している。大きいサイズでの表示により、極力分かりやすい表示デザインにすることができる。
【0029】
通常状態では、図2(a)の待受画面が表示されており、所定の条件下で所定のトリガが発生したとき、図2(b)または図2(c)のような第2の画面が一時的に表示される。第2の画面の表示後は所定の短時間T(例えば1〜数秒)の後、表示は自動的に元の第1の画面に戻る。この短時間Tは予め定められた固定時間であってもよいし、ユーザが選択または指定できるようにしてもよい。第2の画面として、デジタル形式の時計が表示されるか、アナログ形式の時計が表示されるかは、携帯端末によって予め固定的にいずれかが採用されていてもよいし、ユーザがいずれかを選択できるようにしてもよい。
【0030】
「所定のトリガ」としては、ユーザによる操作部17の操作、上述した開閉センサをはじめとする各種センサ21の検出出力の発生、特に折り畳み式の携帯端末の筐体を開いたことの検出等が挙げられる。ただし、これらに限るものではなく、携帯端末が検出可能な任意のイベントをトリガとすることができる。
【0031】
なお、所定のトリガが発生する度に第2の画面が表示されると、ユーザが煩わしく感じる場合があると予想される。通常、想定される時計の確認頻度より頻繁に所定のトリガが発生しうると考えられる。
【0032】
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、予め定めた所定時間N分(例えば10分)の間、何もトリガが発生しない時間が継続した後にトリガが発生したとき、そのトリガに応じて、上述の短時間Tだけ第2の画面の表示を行う。ここに、Nは必ずしも正数である必要はなく、”10”である必要もない。このNの値は固定値であってもよいし、ユーザが設定できるようにしてもよい。
【0033】
図4に、このような動作を実現するための制御部の処理手順例を表したフローチャートを示す。この処理は、図1に示した制御部11により実現される。
【0034】
まず、携帯端末の電源ON後、制御部11は、表示部において、図2(a)に示したような第1の画面を表示する(S11)。また、このときタイマを起動する(S12)。このタイマは上記所定時間(N分)の計測を行うためのものである。この所定時間が経過する間に何らトリガが発生しなかった場合(S13,Yes)、次のステップS14へ移行する。所定時間が経過する前にトリガが発生した場合には、ステップS12へ戻り、タイマを初期化して再度起動する(S12)。この場合、所定のトリガが発生しても、第2の画面の表示は抑止される。
【0035】
ステップS14では、所定のトリガが発生したとき(S14,Yes)、所定の短時間Tだけ、第2の画面の表示を行う(S15)。この後、処理は自動的にステップS11へ移行し、第1の画面の表示(S11)に戻る。
【0036】
なお、ステップS13とステップS14の「所定のトリガ」は必ずしも同じでなくてもよい。例えば、ステップS13の所定のトリガは、携帯端末に対するユーザのあらゆる操作を含み、ステップS14は、ユーザの特定の操作のみに限る、というように両者が異なってもよい。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。携帯端末の構成は図1に示したとおりである。この実施の形態では、バックライトの消灯/点灯に関連して、第2画面の表示を行うものである。表示部18(図1)としてバックライト付きの液晶ディスプレイを用いた携帯端末では、電池の消費電力の節減のために、節電モードとして、所定時間以上ユーザの操作がない場合に、バックライトを消灯し、ユーザの操作があったときに再度点灯するという動作が行われる。通常、当該所定時間はユーザが指定できるようになっている。
【0038】
バックライトが消灯しているということは、ユーザが所定時間以上、携帯端末を操作していないということであり、このバックライトが点灯したということはユーザの操作等、バックライトを点灯させる何らかのトリガが発生したということを意味する。本実施の形態では、このバックライト点灯のタイミングを利用して、一時的に第2の画面を表示するようにする。(この第2の画面は第1の実施の形態におけるものと同じである。)ただし、バックライトが点灯する度に、第2の画面の表示を行うと、ユーザにとって煩わしい場合がありうる。
【0039】
そこで、図5に示すように、本実施の形態では、バックライトの消灯時間を計測し、その時間が所定時間を超えたときのみ、次にバックライトが点灯するタイミングで一時的に第2の画面の表示を行うようにする。このように、比較的長時間のユーザ操作なし状態が経過した後のユーザ操作は、ユーザが時刻を確認しようとしている可能性が比較的高く、また、そうでないにしても、このようなタイミングは頻繁に生じるものではないので、ユーザの意図によらずに第2の画面が一時的に表示されたとしても煩わしさは感じられないと考えられる。
【0040】
図6に、第2の実施の形態の動作を実現するための制御部11の処理手順例を表したフローチャートを示す。
【0041】
携帯端末の電源ONにより、制御部11は、表示部18のバックライトを点灯させる(S21)。また、第1の画面を表示する(S22)。第1の画面については第1の実施の形態において説明したと同様である。第1の画面の表示とともに、第1タイマを起動する(S23)。この第1タイマの設定時間は、この時間以上、ユーザ操作がない場合にバックライトを消灯して節電状態に移行するという閾値時間である。前述したように、この閾値時間は通常例えば30秒程度までの任意の時間をユーザが設定できる。この閾値時間が経過するまでに(S24,No)、所定のトリガが発生したら(S25,Yes)、ステップS23に戻り、第1タイマを初期化して、再度起動する(S23)。
【0042】
第1タイマが閾値時間を経過したら(S24,Yes)、バックライトを消灯する(S26)とともに、第2タイマを起動する(S27)。この第2タイマは、上述した所定時間N分の経過を監視するためのものである。その後、所定のトリガが発生するのを待機する(S27)。所定のトリガが発生したら、バックライトを点灯させる(S29)。また、このときの第2のタイマの測定値をチェックする。第2タイマの測定値が所定時間(N分)を超えていれば(S30,Yes)、所定の短時間Tだけ第2の画面を表示し(S31)、その後、ステップS22へ戻る。
【0043】
ステップS30において、所定時間(N分)が経過していなければ、ステップS22へ戻る。
【0044】
このような処理により、第2の実施の形態の動作が実現される。
【0045】
なお、第2の実施の形態の動作は、バックライト付きの液晶表示における節電モードでのバックライトの消灯を前提としたものであるが、本発明はバックライト付き液晶表示に限るものではない。例えば、節電モードで表示の輝度を低下させるような表示デバイスを用いる場合、その輝度の低下がバックライト消灯に相当する。
【0046】
図7は、本発明の変形例を説明するための設定画面例を示している。上述した説明では、第2の画面への移行の条件は1日内の時間帯には関係しなかった。しかし、ユーザが夜間でのみ本発明の一時的な第2画面の表示を望み、昼間でのそのような表示を望まない場合もありうる。そのような場合に、特定の時間帯における第2の画面の表示を抑止(または許可)するような設定をユーザが行えるようにする。図7の設定画面の例では、昼間の一時的な「大時計表示」を抑止することを選択的に設定することができる。この設定内容は不揮発的に記憶部15に記憶され、上記の処理において現在時刻がいずれの時間帯に属するかに基づいて上記処理を有効化するか無効化するかを決定する。なお、図7での昼間の時間帯は、予め固定であってもよいし、図示しないが別の設定画面でユーザが何時から何時までというように設定できるようにしてもよい。
【0047】
図8は、本発明の他の変形例を説明するための設定画面例を示している。図7で説明した第1の変形例では、第2の画面の表示の抑止(または許可)を時間帯によるのではなく、携帯端末の現在の位置に応じて行うものである。例えば、この変形例は、ユーザの自宅でのみこの機能を有効化するという用途に利用できる。図8の設定画面の例では、携帯端末による「現在地のみ大時計表示を行いますか?」という問いに対して、ユーザが「はい」または「いいえ」で応答することにより、設定が行えるようになっている。ユーザの回答が「はい」の場合、この設定を行った場所を検出し、このユーザ選択内容とともに、記憶部15に不揮発的に記憶しておく。その後、携帯端末は、GPS受信部20(図1)を利用し、周期的に携帯端末の現在位置を監視し、現在位置が当該記憶された位置(またはその位置の近傍範囲内)にあることが検出された場合に、上述した所定の条件下での所定のトリガに基づく第2の画面の表示への移行を有効化する。
【0048】
なお、第2の変形例は、第1の変形例を併用することも可能である。
【0049】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
【0050】
例えば、第2の画面では、時刻の表示の他、日付(および曜日)も併せて表示するようにしてもよい。また、第2の画面は時計表示に限るものでもない。
【0051】
節電状態ではバックライトは消灯するものとしたが、輝度低下であってもよい。
【0052】
上記の例では、一旦、第2の画面の表示が行われると、その後、所定時間が経過しないと、所定のトリガが発生しても第2の画面が表示されなくなってしまうが、所定時間の経過前に再度第2の画面を表示させたい場合、強制的に大時計表示を行わせるための手段としての操作用ボタンやメニュー、あるいは、所定の操作方法(例えば所定のトリガを短時間に連続して行う等)を設けるようにしてもよい。
【0053】
第1の画面として待受画面についてのみ説明したが、第1の画面は待受画面以外の画面を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明による携帯端末の実施の形態として携帯電話機の概略のハードウェア構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における時計表示に関連した表示画面の変化について示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における基本的な動作の説明図である。
【図4】図3に示した動作を実現するための制御部の処理手順例を表したフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の基本的な動作の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作を実現するための制御部の処理手順例を表したフローチャートである。
【図7】本発明の変形例を説明するための設定画面例を示す図である。
【図8】本発明の他の変形例を説明するための設定画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
10…携帯端末、11…制御部、12…音声処理部、13…マイク、14…スピーカ、15…記憶部、16…通信部、16a…アンテナ、17…操作部、18…表示部、19…時計部、20…受信部、21…各種センサ、200…表示画面、220…主表示領域、221…デジタル式大時計表示、222…アナログ式大時計表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1の画面および第2の画面を表示する表示部と、
所定のトリガの発生を検出する検出手段と、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測する計測手段と、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を一時的に表示する制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
少なくとも第1の画面および第2の画面を表示する表示部と、
所定のトリガの発生を検出する検出手段と、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測する第1の計測手段と、
前記所定のトリガが発生しない状態が閾値時間を超えて継続した場合に表示部を節電状態に移行させ、節電状態に移行した後に前記所定のトリガが発生した時点で節電状態から復帰させる節電手段と、
前記表示部が節電状態に移行した時点からの経過時間を計測する第2の計測手段と、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記節電状態において前記所定のトリガが発生したとき、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を一時的に表示する制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
前記表示部はバックライト付きの表示デバイスを含み、前記節電状態はバックライトを消灯または輝度低下させた状態である請求項2記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記第2の画面は、時計の表示画面である請求項1または2記載の携帯端末装置。
【請求項5】
現在時刻を検出する手段をさらに備え、
前記所定のトリガに基づいて前記第2の画面を一時的に表示するための条件として、現在時刻が所定時間帯に属することを追加したことを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末装置。
【請求項6】
携帯電話端末の現在位置を検出する手段をさらに備え、
前記所定のトリガに基づいて前記第2の画面を一時的に表示するための条件として、現在位置が所定の位置にあることを追加したことを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末装置。
【請求項7】
所定のトリガの発生を検出するステップと、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、
前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていると判断されたとき、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、
前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップと
を備えたことを特徴とする携帯端末装置における画面表示方法。
【請求項8】
所定のトリガの発生を検出するステップと、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガが発生しない状態が閾値時間を超えて継続した場合に表示部を節電状態に移行させるステップと、
前記表示部が節電状態に移行した時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記節電状態において前記所定のトリガが発生したとき、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、
前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、
前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップと
を備えたことを特徴とする携帯端末装置における画面表示方法。
【請求項9】
携帯端末装置においてコンピュータにより実行される画面表示プログラムであって、
所定のトリガの発生を検出するステップと、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガの発生が検出されたとき、前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、
前回のトリガ発生時点からの経過時間が所定時間を超えていると判断されたとき、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、
前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップと
をコンピュータに実行させる画面表示プログラム。
【請求項10】
携帯端末装置においてコンピュータにより実行される画面表示プログラムであって、
所定のトリガの発生を検出するステップと、
前記所定のトリガの発生時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記所定のトリガが発生しない状態が閾値時間を超えて継続した場合に表示部を節電状態に移行させるステップと、
前記表示部が節電状態に移行した時点からの経過時間を計測するステップと、
少なくとも前記第1の画面が表示されている状態で、前記節電状態において前記所定のトリガが発生したとき、前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えているか否かをチェックするステップと、
前記節電状態に移行した後の経過時間が所定時間を超えていることを条件として、前記表示部に前記第2の画面を表示するステップと、
前記第2の画面を一定時間表示後に自動的に前記第1の表示画面の表示に戻すステップと
をコンピュータに実行させる画面表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−243275(P2007−243275A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59086(P2006−59086)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】