説明

携帯端末装置及びサーバ装置

【課題】契約エリア以外の他のエリアで使用する際に、該他のエリアにおける周波数測定の時間を短縮すること。
【解決手段】位置情報を取得する携帯端末装置は、位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定する周波数測定部と、該周波数測定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定するエリア判定部と、位置情報と、該位置情報に対応する位置における判定結果とを対応付けて記録する記録部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置には、契約国以外の国で使用することが可能なものもある。契約国以外の国で使用可能とされる場合、契約国のオペレータと、契約国以外のオペレータとがローミング契約がされていることもある。オペレータにより提供される無線通信方式には、GSM(Global System for Mobile Communications)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)が含まれる。さらに、LTE (Long Term Evolution)が含まれてもよい。
【0003】
該携帯端末装置は、契約国以外の国で、電源が投入された場合には、以下の処理を行う。
【0004】
該携帯端末装置は、無線電波を検索し、当該携帯端末装置が通信可能なオペレータを検出する。通信可能とされるオペレータの周波数を検出できた場合、該携帯端末装置は、該周波数により送信される報知情報を受信する。該報知情報には、通信を開始するために必要な情報が含まれる。例えば、NWオペレータの名称などが含まれてもよい。該報知情報は、基地局から常に送信される。該携帯端末装置は、報知情報に含まれるオペレータに接続を要求する。該携帯端末装置は、圏外に位置する場合でも同様の処理を行う。
【0005】
各国において、携帯端末装置に割り当てられる周波数帯は異なることがある。各国において携帯端末装置に割り当てられる周波数帯が異なる場合、海外出張先で携帯端末装置の電源を投入したとしても、該海外出張先において携帯端末装置に割り当てられている周波数帯が出張元において携帯端末装置に割り当てられている周波数帯と同じであるとは限らないため、該海外出張先において携帯端末装置に割り当てられている周波数帯から周波数測定(サーチ)が開始されるとは限らない。電源が投入されたときには、携帯端末装置は地球上の位置を把握できないため、当該携帯端末装置の位置する国を把握できないためである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】3GPP TS25.214 V9.1.0, 2009 12
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図1は、各国において、携帯端末装置に割り当てられている周波数帯の一例である。図1において、横軸は周波数を示す。
【0008】
図1によれば、携帯端末装置に割り当てられている周波数帯は、ハワイでは850MHz帯、香港では2GHz帯、日本では800MHz帯、1.7GHz帯、及び2GHz帯である。例えば、海外出張先が香港であり、該香港で携帯端末装置の電源が投入された場合、2GHz帯から周波数測定が開始されることが好ましいが、850MHzから高周波数帯へと周波数測定が開始されることもある。
【0009】
携帯端末装置が、各エリア(国)において携帯端末装置に割り当てられている周波数帯とは異なる周波数から測定する場合には、該周波数測定が開始されてから、該携帯端末装置が使用可能な状態になるまでに時間がかかる。携帯端末装置に割り当てられていない周波数帯の周波数が測定されるためである。該携帯端末装置は、周波数測定を開始してから、携帯端末装置に割り当てられている周波数帯を測定し、該携帯端末装置に割り当てられている周波数帯から在圏すべきネットワークを検出し、待ち受け状態に遷移する。
【0010】
また、携帯端末装置に割り当てられていない周波数帯の周波数を測定するため、該周波数測定のためにバッテリーも余計に消費する。
【0011】
3GPPの仕様では、周波数測定の際に、測定すべき周波数帯の順番については規定されていない。
【0012】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、契約エリア以外の他のエリアで使用する際に、該他のエリアにおける周波数測定の時間を短縮することができる携帯端末装置及びサーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本携帯端末装置は、
位置情報を取得する携帯端末装置であって、
前記位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定する周波数測定部と、
該周波数測定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定するエリア判定部と、
前記位置情報と、該位置情報に対応する位置における前記エリア判定部による判定結果とを対応付けて記録する記録部と
を有する。
【0014】
本サーバ装置は、
携帯端末装置から位置情報を受信するサーバ装置であって、
前記携帯端末装置から、前記位置情報とともに、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果を取得する判定結果取得部と、
該判定結果取得部により取得された判定結果に基づいて、圏内であった割合を求める統計処理部と
を有し、
前記携帯端末装置は、位置情報を取得し、該位置情報を取得した際に、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定し、該周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定し、前記位置情報と、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果とを送信する。
【発明の効果】
【0015】
開示の携帯端末装置及びサーバ装置によれば、契約エリア以外の他のエリアで使用する際に、該他のエリアにおける周波数測定の時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】各国において、携帯端末装置に割り当てられている周波数帯の一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に従った携帯端末装置が適用されるシステムの一例を示す説明図である。
【図3】本実施例に従った携帯端末装置を示すハードウェアの一例を示す構成図である。
【図4】本実施例に従った携帯端末装置を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施例に従った携帯端末装置により記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図6】本実施例に従った携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施例に従った携帯端末装置を示す機能ブロック図である。
【図8】本実施例に従った携帯端末装置により記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図9】本実施例に従った携帯端末装置が適用されるシステムの一例を示す説明図である。
【図10】本実施例に従った携帯端末装置により記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図11】本実施例に従った携帯端末装置を示す機能ブロック図である。
【図12】本実施例に従った携帯端末装置により記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図13】本実施例に従った携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図14】本実施例に従った携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図15】本実施例に従った携帯端末装置が適用されるシステムの一例を示す説明図である。
【図16】本実施例に従った携帯端末装置を示す機能ブロック図である。
【図17】本実施例に従った携帯端末装置により記憶される情報の一例を示す説明図である。
【図18】本実施例に従った携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【図19】本実施例に従った携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0018】
<第1の実施例>
<システム>
本実施例に従った携帯端末装置100が適用されるシステムについて説明する。
【0019】
図2は、本携帯端末装置100が適用されるシステムを示す。
【0020】
該システムには、携帯端末装置100が含まれる。該システムには、基地局200が含まれる。該システムには、GPS(Global Positioning System)衛星300(lは、l>0の整数)が含まれる。図2には、一例として、l=2の場合が示される。
【0021】
本携帯端末装置100は、GPS受信装置を有する。該GPS受信装置は、GPS衛星により送信される測位信号に基づいて、測位を行う。
【0022】
<本携帯端末装置>
図3は、本実施例に従った携帯端末装置100を示す。図3には、主にハードウェア構成が示される。
【0023】
本携帯端末装置100は、入力部102と、出力部104と、通信制御部106と、無線部108と、記憶部110と、中央演算処理装置(CPU: Central Processing Unit)112と、GPS受信装置114とを有する。各機能ブロックは、バス150により接続される。本実施例では、一例として、携帯端末装置100について説明される。携帯端末装置100に限らず、GPS受信装置114を有する端末装置であれば適用できる。例えば、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistants)などに適用できる。
【0024】
中央演算処理装置112は、入力部102、出力部104、通信制御部106、無線部108、記憶部110、及びGPS受信装置114の制御を行う。中央演算処置装置112は、記憶部110に記憶されたプログラムに従って機能し、所定の処理を行う。
【0025】
記憶部110は、アプリケーションと、オペレーティングシステム(OS: Operating System)とを有する。アプリケーションは、ユーザが本携帯端末装置100上で実行する作業を実施する機能を有するソフトウェアである。オペレーティングシステムは、本携帯端末装置100において、ハードウェアを抽象化したインターフェースをアプリケーションソフトウェアに提供するソフトウェアである。
【0026】
入力部102は、例えば、キーボードやマウスにより構成され、当該携帯端末装置100への指示や、データの入力を行うための装置である。また、入力部102は、例えば、マイクにより構成され、ユーザにより発せられた音声を入力する。該音声には、当該携帯端末装置100への指示が含まれてもよい。該指示には、オペレーティングシステムに対するものや、アプリケーションに対するものが含まれる。
【0027】
出力部104は、例えば、ディスプレイにより構成され、当該携帯端末装置100による処理状態や処理結果を表示する。また、出力部104は、例えば、スピーカにより構成され、ユーザに対して、音を出力するようにしてもよい。該処理状態や処理結果には、オペレーティングシステムやアプリケーションによるものが含まれる。ディスプレイには、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display :LCD)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマ(PDP: Plasma Display Panel)ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどが含まれる。
【0028】
通信制御部106は、当該携帯端末装置100を接続すべきNWと接続するための制御情報を生成し、また、接続すべき基地局により送信された制御情報を解析する。また、通信制御部106は、無線部108により受信されるべき信号に基づいて、周波数測定を行う。該周波数測定は、周波数サーチ(検索)とも呼ばれる。周波数測定では、周波数帯が測定される。周波数帯測定と呼ばれてもよい。
【0029】
無線部108は、中央演算処理装置102による制御により、基地局200との間で、所定の無線通信方式により無線通信を行う。該無線通信方式には、GSM、W-CDMAが含まれる。また、LTEが含まれてもよい。例えば、通信制御部106により生成された制御情報を無線信号に変換して送信する。また、基地局200からの無線信号をベースバンド信号に変換する。
【0030】
GPS受信装置114は、GPS衛星300により送信される測位信号に基づいて、当該携帯端末装置100の位置を測位する。位置情報は、経度、緯度により表されてもよい。さらに、位置情報は、高度により表されてもよい。現在、約30個のGPS衛星300が高度約20,000kmの上空で地球を一周しており、55度ずつ傾いた6つの地球周回軌道面があり、各々の軌道面に4個以上のGPS衛星300が均等に配置されている。従って、天空が開けている場所であれば、地球上のどの場所にいても、常時、少なくとも5個以上のGPS衛星300が観測可能である。
【0031】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100の位置を測定する処理が含まれる。また、本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかを判定する処理が含まれる。該在圏するオペレータとは、当該携帯端末装置100に予め登録されたオペレータであってもよい。該判定は、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータの圏内であるかどうかを判定することが含まれる。また、本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100により測定された位置情報とともに、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかの判定結果を記録する処理が含まれる。以下、該記録された情報をエリア判定情報と呼ぶ。在圏するオペレータのエリアであると判定された場合に、該在圏するオペレータのエリアであると判定された際に使用された周波数情報を記録するのが好ましい。
【0032】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、該エリア判定情報に基づいて、当該携帯端末装置100のセルラの電源がオンにされた際に、該携帯端末装置100の現在位置に近い位置であって、且つ圏内であると記録されている周波数から優先して測定(検索)を行う処理が含まれる。
【0033】
図4は、本携帯端末装置100の機能を示す機能ブロック図である。図4には、中央演算処理装置112により実行される機能が主に示される。図4に示される各機能ブロックは、バス1120により接続される。
【0034】
本携帯端末装置100は、位置情報取得部1122を有する。位置情報取得部1122は、当該携帯端末装置100の位置情報を取得するために、GPS受信装置114に、測位を行わせる。該測位は定期的に行わせてもよいし、不定期に行わせるようにしてもよい。位置情報取得部1122は、GPS受信装置114により測位された位置情報を記録部110に格納する。
【0035】
本携帯端末装置100は、エリア判定部1124を有する。エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により位置情報が取得された際に、当該携帯端末装置100が、在圏するオペレータのエリアにいるかどうかを判定する。例えば、エリア判定部1124は、通信制御部106に周波数測定を行わせ、該周波数測定の結果に基づいて、在圏すべきオペレータの圏内であるかどうかを判定する。エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報と対応付けて、該判定結果を記憶部110に格納する。該判定結果には、圏内であるかどうかを示す情報(以下、「圏内情報」と呼ぶ)が含まれる。また、該判定結果には、在圏するオペレータのエリアであると判定された際に使用された周波数情報、換言すれば、測定された周波数情報が含まれてもよい。
【0036】
図5は、記憶部110に記憶されるべきエリア判定情報の一例を示す。
【0037】
記憶部110には、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報(図5では、「地点」により示される)と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する位置における在圏すべきオペレータの圏内情報が格納される。図5に示されるように、位置情報は、東経、北緯、高度により示されてもよい。また、圏内情報には、在圏するオペレータのエリアであると判定された際に測定された周波数情報が含まれる。また、在圏するオペレータのエリアであると判定されない場合に、該判定の際に使用された周波数情報が記録されてもよい。
【0038】
本携帯端末装置100は、検索周波数選択部1126を有する。検索周波数選択部1126は、記憶部110に記録されたエリア判定情報に基づいて、現在位置から一定距離以内の位置に対応する圏内情報のうち圏内である判定された周波数を選択し、周波数測定の際に優先すべき周波数として設定する。
【0039】
<本携帯端末装置の動作>
図6は、本携帯端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、携帯端末装置100は、図5に示されるエリア判定情報を予め取得している。
【0040】
携帯端末装置100のセルラ電源がオフにされている状態で、セルラの電源がオンにされる(ステップS602)。本携帯端末装置100は、セルラ電源がオフである場合でも、GPS受信装置114を起動できる。GPS受信装置114のみを起動できるため、セルラ電源がオフであるときでも位置情報を取得できる。
【0041】
携帯端末装置100は、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があるかどうかを判定する(ステップS604)。例えば、検索周波数選択部1126は、位置情報取得部1122に、現在位置情報を取得させる。位置情報取得部1122は、検索周波数選択部1126による命令に従って、GPS受信装置114から現在の位置情報を取得し、該現在の位置情報を検索周波数選択部1126に通知する。検索周波数選択部1126は、現在位置に基づいて、記憶部110に格納されたエリア判定情報を参照し、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があるかどうかを判定する。
【0042】
現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定された場合(ステップS604:YES)、携帯端末装置100は、圏内情報に、圏内があるかどうかを判定する(ステップS606)。例えば、検索周波数選択部1126は、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定した場合、圏内情報に、圏内とされているものがあるかどうかを判定する。
【0043】
圏内情報に、圏内とされているものがあると判定された場合(ステップS606:YES)、携帯端末装置100は、圏内とされている周波数を優先検索候補に設定する(ステップS608)。例えば、検索周波数選択部1126は、圏内とされているものがあると判定された場合、圏内とされている周波数を優先検索候補に設定する。記憶部110に格納されている情報には、圏内と判定された場合、該判定の際に測定された周波数情報が含まれる。従って、圏内と判定された場合には、該圏内の周波数情報を取得できる。
【0044】
携帯端末装置100は、ステップS608により設定された優先検索候補とされた周波数から周波数測定(サーチ)を行う(ステップS610)。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された優先検索候補とされた周波数から周波数測定を行う。
【0045】
一方、ステップS604により現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定されない場合(ステップS604:NO)、及びステップS606により圏内情報に、圏内とされているものがないと判定された場合(ステップS606:NO)、携帯端末装置100は、国データベースを参照し、現在位置に該当する国を識別する(ステップS612)。ここで、国データベースには、国と、該国における代表地点の情報とが含まれる。各国に複数の代表地点が対応するようにしてもよい。該国データベースは、記憶部110に予め格納されるようにしてもよい。例えば、検索周波数選択部1126は、国データベースを参照し、現在位置と一定距離以内の代表地点に対応する国を検索することにより、在圏している国を識別する。
【0046】
携帯端末装置100は、オペレータデータベースを参照し、ステップS612により識別した国で運用されているオペレータ情報を取得し、該オペレータが運用している周波数帯を特定する(ステップS614)。ここで、オペレータデータベースには、国と、該国で無線通信サービスを提供しているオペレータとが対応付けられている。さらに、該オペレータが無線通信サービスを提供する運用周波数帯が対応付けられている。該オペレータデータベースは、記憶部110に予め格納されるようにしてもよい。例えば、検索周波数選択部1126は、オペレータデータベースを参照し、ステップS612により識別した国で無線通信サービスを提供しているオペレータ情報を取得し、該オペレータが無線通信サービスを提供する運用周波数帯を特定する。検索周波数選択部1126は、該運用周波数帯を優先検索候補に設定する。
【0047】
携帯端末装置100は、ステップS614により設定された運用周波数帯から周波数測定を行う(ステップS616)。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された運用周波数帯から周波数測定を行う。
【0048】
本実施例において、圏外から圏内に復帰する際に、ステップS604からステップS616の処理が行われるようにしてもよい。
【0049】
本実施例によれば、電源が投入された際又は圏外から圏内に復帰する際に、携帯端末装置に格納された位置情報(地点)と圏内情報とに基づいて、圏内情報が圏内とされている周波数帯から周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高い周波数帯から周波数測定を行うことができる。サービスが提供されている可能性が高い周波数帯から周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間を短縮でき、サービスを向上させることができる。また、周波数測定すべき周波数帯を制限できるため、消費電力を低減できる。
【0050】
<変形例(その1)>
<システム>
本変形例に従った携帯端末装置が適用されるシステムは、図2を参照して説明したシステムと同様である。
【0051】
<本携帯端末装置>
本携帯端末装置100は、図3により説明される。
【0052】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、上述した処理に加え、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかを判定する処理の際に、在圏するオペレータのエリアであると判定した場合に、該在圏するオペレータとの間の無線品質を取得する処理が含まれる。また、本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100により測定された位置情報とともに、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかの判定結果、及び無線品質を記録する処理が含まれる。在圏するオペレータのエリアであると判定された場合に、該在圏するオペレータのエリアであると判定した際に使用された周波数情報を記録するのが好ましい。
【0053】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、該記録された情報に基づいて、当該携帯端末装置100のセルラの電源がオンにされた際又は圏外から圏内に復帰する際に、該携帯端末装置100の現在位置に近い位置であって、且つ圏内であると記録されている周波数から優先して測定を行う処理が含まれる。本変形例では、圏内であると記録されている周波数が複数ある場合に、無線品質のよい周波数から周波数測定を行う。
【0054】
図7は、本携帯端末装置100の機能を示す機能ブロック図である。図7には、中央演算処理装置102により実行される機能が主に示される。図7に示される各機能ブロックは、バス1120により接続される。
【0055】
本携帯端末装置100は、図4に示される機能ブロック図に、無線品質取得部1128を加えたものである。
【0056】
無線品質取得部1128は、エリア判定部1124により在圏するオペレータのエリアにいるかどうかが判定される際に、無線品質を取得する。例えば、エリア判定部1124により、無線部108により受信される無線電波に基づいて在圏すべきオペレータの圏内であるかどうかが判定される際に、該在圏すべきオペレータの圏内であると判定された場合に、該オペレータの基地局により送信される電波の無線品質を取得する。該無線品質は、希望波受信電力(RSCP: Received Signal Code Power)が含まれてもよい。
【0057】
図8は、記憶部110に記憶されるべきエリア判定情報の一例を示す。
【0058】
記憶部110には、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報(地点)と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する在圏すべきエリアの圏内情報と、無線品質取得部308により取得されるべき無線品質が格納される。図8に示されるように、無線品質は「dBm」により表されてもよい。
【0059】
検索周波数選択部1126は、記憶部110に記録されたエリア判定情報に基づいて、現在位置から一定距離以内の位置に対応する圏内情報のうち圏内であると判定された周波数を、周波数測定の際に優先すべき周波数として選択する。該選択の際に、圏内であると判定された周波数が複数ある場合には、無線品質のよい周波数から周波数測定の際に優先すべき周波数として選択する。
【0060】
<本携帯端末装置の動作>
本携帯端末装置100の動作は、図6のフローチャートにより説明される。
【0061】
ステップS608により圏内とされている周波数を優先検索候補に設定する際に、圏内とされている周波数が複数ある場合には、無線品質のよい周波数から順に優先検索候補に設定する。
【0062】
本変形例によれば、電源が投入された際又は圏外から圏内に復帰する際に、携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報とに基づいて、圏内情報が圏内とされている周波数帯から周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高い周波数帯から周波数測定を行うことができる。サービスが提供されている可能性が高い周波数帯から周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間を短縮でき、サービスを向上させることができる。また、周波数測定すべき周波数帯を制限できるため、消費電力を低減できる。さらに、サービスが提供されている可能性が高い周波数帯が複数ある場合に、無線品質のよい周波数帯から周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間をさらに短縮できる。
【0063】
<変形例(その2)>
<システム>
図9は、本携帯端末装置100が適用されるシステムを示す。
【0064】
該システムには、携帯端末装置100が含まれる。該システムには、基地局200(nは、n>0の整数)が含まれる。図9には、一例として、n=2の場合が示される。該システムには、GPS(Global Positioning System)衛星300が含まれる。
【0065】
本携帯端末装置100は、GPS受信装置114を有する。該GPS受信装置114は、GPS衛星300により送信される測位信号に基づいて、測位を行う。
【0066】
<本携帯端末装置>
本携帯端末装置100は、図3により説明される。
【0067】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、上述した実施例の処理に加え、当該携帯端末装置100が現在在圏しないオペレータ(以下、「非在圏オペレータ」と呼ぶ)のエリアであるかどうかを判定する処理が含まれる。該非在圏オペレータとは、当該携帯端末装置100に予め登録されたオペレータ以外のオペレータであってもよい。該判定は、当該携帯端末装置100が非在圏オペレータの圏内であるかどうかを判定する処理が含まれる。また、本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100により測定された位置情報とともに、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかの判定結果と、当該携帯端末装置100が非在圏オペレータのエリアであるかどうかの判定結果とを記録する処理が含まれる。在圏するオペレータのエリアであると判定された場合に、該在圏するオペレータのエリアであると判定された際に使用された周波数情報を記録するのが好ましい。非在圏オペレータのエリアであると判定された場合に、該非在圏オペレータのエリアであると判定された際に使用された周波数情報を記録するのが好ましい。
【0068】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、該記録されたエリア判定情報に基づいて、当該携帯端末装置100のセルラの電源がオンにされた際又は圏外から圏内に復帰する際に、該携帯端末装置100の現在位置に近い位置であって、且つ圏内であると記録されているオペレータから優先して測定を行う処理が含まれる。
【0069】
本携帯端末装置100の機能は、図4に示される機能ブロック図により説明される。
【0070】
エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により位置情報が取得された際に、当該携帯端末装置100が、在圏するオペレータのエリアにいるかどうかを判定する。また、エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により位置情報が取得された際に、当該携帯端末装置100が、非在圏オペレータのエリアにいるかどうかを判定する。例えば、エリア判定部1124は、通信制御部106に周波数測定を行わせ、該周波数測定の結果に基づいて、在圏すべきオペレータの圏内であるかどうかを判定する。また、例えば、エリア判定部1124は、通信制御部106に周波数測定を行わせ、該周波数測定の結果に基づいて、非在圏オペレータの圏内であるかどうかを判定する。エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報と対応付けて、該判定結果を記憶部110に格納する。該判定結果には、圏内情報が含まれる。また、該判定結果には、在圏すべきオペレータの圏内であると判定された際及び非在圏オペレータの圏内であると判定された際に使用された周波数情報、換言すれば、周波数測定の際に使用された周波数情報が含まれてもよい。また、在圏すべきオペレータの圏内であると判定されない際及び非在圏オペレータの圏内であると判定されない際に使用された周波数情報が記録されてもよい。
【0071】
図10は、記憶部110に記憶されるべきエリア判定情報の一例を示す。
【0072】
記憶部110には、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報(地点)と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する在圏すべきエリアの圏内情報と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する非在圏エリアの圏内情報とが格納される。図10には示されていないが、圏内と判定された場合には、該圏内と判定された際に周波数測定に使用された周波数情報も記録される。圏内と判定されない場合に、該圏内と判定されない際に周波数測定に使用された周波数情報も記録されてもよい。
【0073】
検索周波数選択部1126は、記憶部110に記録されたエリア判定情報に基づいて、現在位置から一定距離以内の位置に対応する圏内情報のうち圏内である判定されたオペレータを、周波数測定の際に優先すべきオペレータとして選択する。
【0074】
<本携帯端末装置の動作>
本携帯端末装置の動作は、図6のフローチャートにより説明される。
【0075】
ステップS606では、圏内情報に、圏内とされているオペレータがあるかどうかを判定する。例えば、検索周波数選択部1126は、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定した場合、圏内情報に、圏内とされているオペレータがあるかどうかを判定する。
【0076】
ステップS608では、ステップS606により圏内情報に圏内とされているオペレータがあると判定された場合に、携帯端末装置100は、圏内とされているオペレータを優先検索候補に設定する。例えば、検索周波数選択部1126は、圏内とされているオペレータがあると判定された場合、圏内とされているオペレータを優先検索候補に設定する。
【0077】
ステップS610では、携帯端末装置100は、ステップS608により設定された優先検索候補とされたオペレータから周波数測定を行う。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された優先検索候補とされたオペレータから周波数測定を行う。
【0078】
本変形例によれば、電源が投入された際又は圏外から圏内に復帰する際に、携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報とに基づいて、圏内情報が圏内とされているオペレータから周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間を短縮でき、サービスを向上させることができる。また、周波数測定すべきオペレータを制限できるため、消費電力を低減できる。
【0079】
また、本変形例と、変形例(その1)とを組み合わせるようにしてもよい。該組み合わせによりオペレータ毎に、圏内情報と無線品質の情報とを取得できる。圏内情報と無線品質の情報とを取得できるため、圏内とされているオペレータを優先検索候補に設定する際に、圏内とされているオペレータが複数ある場合には、無線品質のよいオペレータから優先検索候補に設定することができる。さらに、サービスが提供されている可能性が高いオペレータが複数ある場合に無線品質のよいオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間をさらに短縮できる。
【0080】
<変形例(その3)>
<システム>
本携帯端末装置100が適用されるシステムは、図9により説明される。
【0081】
<本携帯端末装置>
本携帯端末装置100は、図3により説明される。
【0082】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、上述した変形例(その2)の処理に加え、以下の処理が実行される。本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100により測定された位置情報とともに、当該携帯端末装置100が在圏するオペレータのエリアであるかどうかの判定結果と、当該携帯端末装置100が非在圏オペレータのエリアであるかどうかの判定結果を記録する処理が行われた後に、オペレータ毎に、統計処理を行うことが含まれる。該統計処理には、圏内率を算出する処理が含まれる。圏内率以外が算出されてもよい。ここで、圏内率とは、圏内情報が取得された際に、該圏内情報が圏内であった割合を示す。圏内率は、「圏内率=(測位時に圏内であった地点の数)/(測位地点の総数)」により表される。該式は一例であり、適宜変更可能である。
【0083】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、該記録されたエリア判定情報に基づいて、当該携帯端末装置100のセルラの電源がオンにされた際又は圏外から圏内に復帰する際に、圏内率の高いオペレータから優先して周波数測定を行う処理が含まれる。該携帯端末装置100の現在位置に近い位置である地点の情報がない場合に、圏内率を比較し、圏内率の高いオペレータから優先して周波数測定を行うようにしてもよい。
【0084】
図11は、本携帯端末装置100の機能を示す機能ブロック図である。図11には、中央演算処理装置102により実行される機能が主に示される。図11に示される各機能ブロックは、バス1120により接続される。
【0085】
本携帯端末装置100は、図4に示される機能ブロック図に、統計処理部1130を加えたものである。
【0086】
統計処理部1130は、記憶部110に、位置情報と、在圏すべきオペレータの圏内情報と、非在圏オペレータの在圏情報とが格納された後に、圏内率を算出する。統計処理部1130は、オペレータ毎に算出された圏内率を記憶部110に格納されるべきエリア判定情報に記憶する。
【0087】
図12は、記憶部110に記憶されるべきエリア判定情報の一例を示す。
【0088】
記憶部110には、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する在圏すべきエリアの圏内情報と、エリア判定部1124により判定されるべき該位置情報に対応する非在圏エリアの圏内情報と、統計処理部1130により算出されるべき圏内率とが格納される。図12には示されていないが、圏内と判定された場合には、該圏内と判定された際に周波数測定に使用された周波数情報も記録される。圏内と判定されない場合に、該圏内と判定されない際に周波数測定に使用された周波数情報も記録されてもよい。
【0089】
検索周波数選択部1126は、記憶部110に記録された情報に基づいて、現在位置から一定距離以内の位置に対応する圏内情報がない場合、圏内率の高いオペレータを、周波数測定の際に優先すべきオペレータとして選択する。
【0090】
<本携帯端末装置の動作>
図13、及び図14は、本携帯端末装置100の動作を示すフローチャートである。
【0091】
図13には、圏内情報を取得する処理が示される。
【0092】
携帯端末装置100は、タイマTを起動する。例えば、位置情報取得部1122は、タイマTを有する。該タイマには、当該携帯端末装置100が、GPS受信装置114に位置を取得させるべき時間間隔が設定される。該時間間隔は、固定値としてもよい。該時間間隔は、適宜設定可能である。位置情報取得部1122は、タイマTを起動する。
【0093】
携帯端末装置100により設定されたタイマTが満了する(ステップS1304)。例えば、位置情報取得部1122は、ステップS1302により起動したタイマTが満了したことを認識する。
【0094】
携帯端末装置100は、現在位置を測定する(ステップS1306)。例えば、位置情報取得部1122は、ステップS1304によりタイマTが満了したことを認識すると、GPS受信装置114に位置情報を取得させる。
【0095】
携帯端末装置100は、オペレータ毎に、圏内情報を取得する(ステップS1308)。例えば、エリア判定部1124は、当該携帯端末装置100が、在圏するオペレータのエリアにいるかどうか、また、当該携帯端末装置100が、非在圏オペレータのエリアにいるかどうかを判定する。エリア判定部1124は、位置情報取得部1122により取得されるべき位置情報と対応付けて、該判定結果を記憶部110に格納する。該判定結果には、圏内情報が含まれる。また、該判定結果には、判定の際に使用された周波数情報が含まれてもよい。
【0096】
携帯端末装置100は、記憶部110に記憶された情報に基づいて、統計処理を行う(ステップS1310)。例えば、統計処理部1130は、オペレータ毎に、圏内率を算出する。
【0097】
携帯端末装置100は、ステップS1310により算出された圏内率を記憶部110に格納する(ステップS1312)。例えば、統計処理部310は、オペレータと対応付けて、圏内率を記憶部110に格納する。
【0098】
携帯端末装置100は、ステップS1312により圏内率を記憶部110に格納した後、ステップS1302に戻る。タイマTを起動する処理から処理を行う。
【0099】
図14は、図13に示されるフローチャートにより圏内率の情報が記憶部110に格納された後、記憶部110に格納されたエリア判定情報を用いて、優先して測定すべきオペレータの候補を選択する処理を示す。
【0100】
本携帯端末装置100のセルラ電源がオフにされている状態で、セルラの電源がオンにされる(ステップS1402)。本携帯端末装置100は、セルラ電源がオフである場合でも、GPS受信装置114を起動できる。GPS受信装置114のみを起動できるため、セルラ電源がオフであるときでも位置情報を取得できる。
【0101】
本携帯端末装置100は、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があるかどうかを判定する(ステップS1404)。例えば、検索周波数選択部1126は、位置情報取得部1122に、現在位置情報を取得させる。位置情報取得部1122は、検索周波数選択部1126による命令に従って、現在の位置情報を取得し、該現在の位置情報を検索周波数選択部1126に通知する。検索周波数選択部1126は、現在位置に基づいて、記憶部110に格納されたエリア判定情報を参照し、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があるかどうかを判定する。
【0102】
現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定された場合(ステップS1404:YES)、本携帯端末装置100は、圏内情報に、圏内があるかどうかを判定する(ステップS1406)。例えば、検索周波数選択部1126は、現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定した場合、圏内情報に、圏内とされているものがあるかどうかを判定する。
【0103】
圏内情報に、圏内とされているものがあると判定された場合(ステップS1406:YES)、本携帯端末装置100は、圏内とされているオペレータを優先検索候補に設定する(ステップS1408)。例えば、検索周波数選択部1126は、圏内とされているものがあると判定された場合、圏内とされているオペレータを優先検索候補に設定する。
【0104】
携帯端末装置100は、ステップS1408により設定された優先検索候補とされたオペレータから周波数測定を行う(ステップS1410)。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された優先検索候補とされたオペレータから周波数測定を行う。
【0105】
一方、ステップS1404により現在位置と一定距離以内に圏内情報が取得されている地点があると判定されない場合(ステップS1404:NO)携帯端末装置100は、国データベースを参照し、現在位置に該当する国を識別する(ステップS1412)。例えば、検索周波数選択部1126は、国データベースを参照し、現在位置と一定距離以内の代表地点に対応する国を検索することにより、在圏している国を識別する。
【0106】
携帯端末装置100は、オペレータデータベースを参照し、ステップS1412により識別した国で運用されているオペレータ情報を取得し、該オペレータが運用している周波数帯を特定する(ステップS1414)。例えば、検索周波数選択部1126は、オペレータデータベースを参照し、ステップS1412により識別した国で無線通信サービスを提供しているオペレータ情報を取得し、該オペレータが無線通信サービスを提供する運用周波数帯を特定する。検索周波数選択部1126は、該運用周波数帯を優先検索候補に設定する。
【0107】
携帯端末装置100は、ステップS1414により設定された運用周波数帯から周波数測定を行う(ステップS1416)。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された運用周波数帯から周波数測定を行う。
【0108】
ステップS1406により圏内情報に、圏内とされているものがないと判定された場合(ステップS1406:NO)、本携帯端末装置100は、圏内とされていないオペレータの圏内率を比較する(ステップS1418)。例えば、検索周波数選択部1126は、圏内とされているオペレータがないと判定した場合、圏内とされていないオペレータの圏内率を比較する。
【0109】
携帯端末装置100は、圏内とされていないオペレータのうち、圏内率の高いオペレータ順に優先検索候補に設定する(ステップS1420)。例えば、検索周波数選択部1126は、圏内とされているオペレータがないと判定した場合、圏内とされていないオペレータのうち、圏内率の高いオペレータ順に優先検索候補に設定する。
【0110】
携帯端末装置100は、圏内率の高いオペレータ順に優先検索候補に設定した後、ステップS1410の処理を行う。例えば、通信制御部106は、検索周波数選択部1126により設定された優先検索候補とされたオペレータから周波数測定を行う。
【0111】
本実施例において、圏外から圏内に復帰する際に、ステップS1404からステップS1420の処理が行われるようにしてもよい。
【0112】
本実施例によれば、電源が投入された際又は圏外から圏内に復帰する際に、携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報とに基づいて、圏内情報が圏内とされているオペレータから周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間を短縮でき、サービスを向上させることができる。また、周波数測定すべきオペレータを制限できるため、消費電力を低減できる。
【0113】
さらに、過去に、圏内とされたオペレータがない場合でも、圏内率の高いオペレータ順に周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。圏内率の高いオペレータの方が、カバーする範囲が広いと想定されるためである。
【0114】
また、本変形例と、変形例(その1)とを組み合わせるようにしてもよい。該組み合わせによりオペレータ毎に、圏内情報と無線品質の情報とを取得できる。圏内情報と無線品質の情報とを取得できるため、圏内率に基づいて、オペレータを優先検索候補に設定する際に、圏内率が同じオペレータが複数ある場合には、無線品質のよいオペレータから優先検索候補に設定することができる。さらに、サービスが提供されている可能性が高いオペレータが複数ある場合に、無線品質のよいオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間をさらに短縮できる。
【0115】
<第2の実施例>
<システム>
図15は、本携帯端末装置100が適用されるシステムを示す。
【0116】
該システムには、携帯端末装置100(mは、m>0の整数)が含まれる。図15には、一例として、m=5の例が示される。該システムには、基地局200が含まれる。該システムには、GPS(Global Positioning System)衛星300が含まれる。
【0117】
本携帯端末装置100は、GPS受信装置114を有する。該GPS受信装置114は、GPS衛星300により送信される測位信号に基づいて、測位を行う。
【0118】
さらに、該システムには、サーバ装置400が含まれる。該サーバ装置400と基地局200とは、通信網350を介して接続される。該通信網350には、インターネット、コンテンツプロバイダにより提供されるネットワークが含まれる。
【0119】
<本携帯端末装置>
本携帯端末装置100は、図3により説明される。
【0120】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、上述した実施例及び変形例(その1−3)のいずれかの処理に加え、当該携帯端末装置100により記憶部110に格納されるべきエリア判定情報をサーバ装置400に通知する処理が含まれる。各格納されるべきエリア判定情報は記憶部110にも格納される。本実施例では、一例として、オペレータ毎に、位置情報と、圏内情報とが通知される場合について説明する。さらに、無線品質が通知されてもよい。
【0121】
また、携帯端末装置100により実行される処理には、サーバ装置400に格納されたエリア判定情報を取得し、該取得したエリア判定情報に基づいて、当該携帯端末装置100の記憶部110に格納されているエリア判定情報を更新する処理が含まれる。サーバ装置400からエリア判定情報を取得する場合、当該携帯端末装置100により取得された情報以外の情報を取得するのが好ましい。
【0122】
図16は、本携帯端末装置100の機能を示す機能ブロック図である。図16には、中央演算処理装置102により実行される機能が主に示される。図16に示される各機能ブロックは、バス1120により接続される。
【0123】
本携帯端末装置100は、図11に示される機能ブロック図に、情報通知部1132と、情報更新部1134とを加えたものである。
【0124】
情報通知部1132は、記憶部110に格納されたエリア判定情報をサーバ装置400に送信する。ユーザが入力部102を操作することによりアップロードされるようにしてもよいし、記憶部110に該エリア判定情報が格納される際に、アップロードするようにしてもよい。記憶部110に該エリア判定情報が格納される際に、アップロードすることにより、最新のエリア判定情報を送信できる。
【0125】
サーバ装置400には、複数の携帯端末装置により送信されるエリア判定情報が格納される。サーバ装置400は、複数の携帯端末装置により送信されるべき圏内情報に基づいて、圏内率を算出するようにしてもよい。
【0126】
図17は、サーバ装置400に格納されるべきエリア判定情報の一例を示す。
【0127】
サーバ装置400には、複数の携帯端末装置により取得されるべき位置情報(地点)と、該位置情報に対応する在圏すべきエリアの圏内情報と、該位置情報に対応する非在圏エリアの圏内情報とがオペレータ毎に格納される。図17には示されていないが、圏内と判定された場合には、該圏内と判定された際に周波数測定に使用された周波数情報も記録される。圏内と判定されない場合には、該圏内と判定されない際に周波数測定に使用された周波数情報も記録されてもよい。
【0128】
サーバ装置400は、圏内情報に基づいて、オペレータ毎に、圏内率を求める。サーバ装置400は、国毎に、図17に示されるエリア判定情報を格納してもよい。
【0129】
情報更新部1134は、サーバ装置400に格納されたエリア判定情報を取得し、当該携帯端末装置100の記憶部110に格納する。格納する場合、記憶部110に、同様の情報が既に存在する場合には、更新するようにしてもよい。
【0130】
検索周波数選択部1126は、記憶部110に記録されたエリア判定情報に基づいて、現在位置から一定距離以内の位置に対応する圏内情報がない場合、圏内率の高いオペレータを、周波数検索の際に優先すべきオペレータとして選択する。
【0131】
<本携帯端末装置の動作>
本携帯端末装置の動作は、図13、及び図14と同様である。
【0132】
図18は、本携帯端末装置100が、記録部110に記録されたエリア判定情報を更新する処理を示すフローチャートである。
【0133】
ユーザが入力部102を操作することにより、サーバ装置400にエリア判定情報のダウンロードを要求する(ステップS1802)。
【0134】
本携帯端末装置100は、サーバ装置400からエリア判定情報を取得する(ステップS1804)。例えば、情報更新部1134は、サーバ装置400にアクセスし、該サーバ装置400に格納されたエリア判定情報を取得する。該取得の際に、国情報を通知し、該国に該当する情報を取得するようにしてもよい。国情報を通知し、該国に該当するエリア判定情報を取得することにより、携帯端末装置100が位置していない国に該当するエリア判定情報を事前に取得できる。事前にエリア判定情報を取得できるため、該国においてエリア判定情報を蓄積することなくサービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。
【0135】
携帯端末装置100は、記録部110に記録されたエリア判定情報を更新する(ステップS1806)。例えば、情報更新部1134は、ステップS1802により取得されたエリア判定情報に基づいて、記憶部110に格納されているエリア判定情報を更新する。
【0136】
図19は、本携帯端末装置100が、記録部110に記録されたエリア判定情報をサーバ装置400に通知する処理を示すフローチャートである。
【0137】
ユーザが入力部102を操作することにより、サーバ装置400にエリア判定情報のアップロードを要求する(ステップS1902)。
【0138】
本携帯端末装置100は、サーバ装置400にエリア判定情報を送信する(ステップS1904)。例えば、情報通知部1132は、サーバ装置400にアクセスし、記憶部110に格納されたエリア判定情報をアップロードする。該アップロードの際に、前回通知したエリア判定情報との差分を通知するようにしてもよい。また、通知すべきエリア判定情報を選択できるようにしてもよい。
【0139】
本実施例によれば、電源が投入された際又は圏外から圏内に復帰する際に、携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報と、サーバ装置から取得したエリア判定情報に基づいて、圏内情報が圏内とされているオペレータから周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間を短縮でき、サービスを向上させることができる。また、周波数測定すべきオペレータを制限できるため、消費電力を低減できる。
【0140】
さらに、過去に、圏内とされたオペレータがない場合でも、圏内率の高いオペレータ順に周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。圏内率の高いオペレータの方が、カバーする範囲が広いと想定されるためである。さらに、他の携帯端末装置により取得されたエリア判定情報に基づいて、圏内率の高いオペレータ順に周波数測定を行うことができるため、さらにサービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。
【0141】
また、本変形例と、変形例(その1)とを組み合わせるようにしてもよい。該組み合わせによりオペレータ毎に、圏内情報と無線品質の情報とを取得できる。圏内情報と無線品質の情報とを取得できるため、圏内率に基づいて、オペレータを優先検索候補に設定する際に、圏内率が同じオペレータが複数ある場合には、無線品質のよいオペレータから優先検索候補に設定することができる。さらに、サービスが提供されている可能性が高いオペレータが複数ある場合に、無線品質のよいオペレータから周波数測定を行うことができるため、電源が投入されてから圏内となるまでの時間をさらに短縮できる。
【0142】
上述した実施例、及び変形例において、位置情報は、GPS受信装置以外から取得してもよい。例えば、ユーザにより入力されるようにしてもよい。例えば、ユーザにより取得された東経、北緯、高度が入力されてもよい。また、携帯端末装置に、自立航法ユニットを有するようにしてもよい。該自律航法ユニットには、ジャイロ、加速度センサーなどが含まれる。ジャイロや加速度センサーなどにより、当該携帯端末装置の位置測定を行うことができる。また、他の通信手段を経由して取得してもよい。例えば、無線LANにより他の通信装置から取得してもよい。位置情報をGPS受信装置以外から取得することにより、GPS衛星からの測位信号を受信できない位置でも、位置情報を取得できる。
【0143】
本実施例によれば、位置情報を取得する携帯端末装置が提供される。
【0144】
該携帯端末装置は、
前記位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定する通信制御部としての、周波数測定部と、
該周波数測定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定するエリア判定部と、
前記位置情報と、該位置情報に対応する位置における前記エリア判定部による判定結果とを対応付けて記録する記録部と
を有する。
【0145】
位置情報と、該位置における在圏すべきオペレータの圏内情報とを対応付けて記録できる。
【0146】
さらに、
前記エリア判定部により圏内であると判定された位置における無線品質を測定する無線品質測定部
を有し、
前記記録部は、前記位置情報と、該位置における前記エリア判定部による判定結果と、前記無線品質測定部により測定された無線品質とを対応付けて記録する。
【0147】
位置情報と、該位置における在圏すべきオペレータの圏内情報と、無線品質とを対応付けて記録できる。
【0148】
さらに、
前記周波数測定部は、前記位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外の周波数を測定し、
前記エリア判定部は、前記周波数測定部により当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外のオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定し、
前記記録部は、前記位置情報と、該位置における前記エリア判定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの判定結果、及び当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外の判定結果とを対応付けて記録する記録部と
を有する。
【0149】
位置情報と、該位置における在圏すべきオペレータ及び在圏すべきオペレータ以外のオペレータの圏内情報とを対応付けて記録できる。さらに、無線品質をも対応付けて記録できる。
【0150】
さらに、
オペレータ毎に、圏内であった割合を求める統計処理部
を有する。
【0151】
圏内情報に基づいて、圏内であった割合をオペレータ毎に求めることができる。
【0152】
さらに、
前記記録部に記録された情報に基づいて、優先して測定すべき周波数を決定する検索周波数選択部
を有する。
【0153】
携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報とに基づいて、優先して測定すべき周波数を決定することができる。
【0154】
さらに、
前記検索周波数選択部は、現在位置から一定距離以内の位置情報に対応する前記エリア判定部による判定結果のうち、圏内と判定された周波数を優先して測定すべき周波数とする。
【0155】
携帯端末装置に格納された位置情報と圏内情報とに基づいて、圏内情報が圏内とされているオペレータから周波数測定を行うことができる。
【0156】
さらに、
オペレータ毎に、圏内であった割合を求める統計処理部
を有し、
前記検索周波数選択部は、現在位置から一定距離以内の位置情報が無い場合、前記圏内率算出部により算出された圏内率のうち、該圏内率が高いオペレータの周波数順に優先して測定すべき周波数とする。
【0157】
圏内とされたオペレータがない場合でも、圏内率の高いオペレータ順に周波数測定を行うことができるため、サービスが提供されている可能性が高いオペレータから周波数測定を行うことができる。
【0158】
さらに、
サーバ装置から、他の携帯端末装置に記録された位置情報と、該位置情報に対応する位置におけるオペレータの周波数測定に基づく、圏内かどうかの判定結果とを取得する取得部
を有し、
前記検索周波数選択部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、優先して測定すべき周波数を決定する。
【0159】
他の携帯端末装置により取得された圏内情報に基づいて、優先して測定すべき周波数を決定することができる。
【0160】
本実施例によれば、携帯端末装置から位置情報を受信するサーバ装置が提供される。
【0161】
該サーバ装置は、
前記携帯端末装置から、前記位置情報とともに、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果を取得する判定結果取得部と、
該判定結果取得部により取得された判定結果に基づいて、圏内であった割合を求める統計処理部と
を有し、
前記携帯端末装置は、位置情報を取得し、該位置情報を取得した際に、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定し、該周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定し、前記位置情報と、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果とを送信する。
【0162】
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
【0163】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0164】
100(mは、m>0の整数) 携帯端末装置
102 入力部
104 出力部
106 通信制御部
108 無線部
110 記憶部
112 中央演算処理装置(CPU: Central Processing Unit)
1122 位置情報取得部
1124 エリア判定部
1126 検索周波数選択部
1128 無線品質取得部
1130 統計処理部
1132 情報通知部
1134 情報更新部
114 GPS受信装置
200(nは、n>0の整数) 基地局
300(lは、l>0の整数) GPS衛星
350 通信網
400 サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報を取得する携帯端末装置であって、
前記位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定する周波数測定部と、
該周波数測定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定するエリア判定部と、
前記位置情報と、該位置情報に対応する位置における前記エリア判定部による判定結果とを対応付けて記録する記録部と
を有する携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記エリア判定部により圏内であると判定された位置における無線品質を測定する無線品質測定部
を有し、
前記記録部は、前記位置情報と、該位置における前記エリア判定部による判定結果と、前記無線品質測定部により測定された無線品質とを対応付けて記録する携帯端末装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の携帯端末装置において、
前記周波数測定部は、前記位置情報を取得した際に、該位置における当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外の周波数を測定し、
前記エリア判定部は、前記周波数測定部により当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外のオペレータの周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定し、
前記記録部は、前記位置情報と、該位置における前記エリア判定部による当該携帯端末装置に設定されたオペレータの判定結果、及び当該携帯端末装置に設定されたオペレータ以外のオペレータの判定結果とを対応付けて記録する記録部と
を有する携帯端末装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯端末装置において、
オペレータ毎に、圏内であった割合を求める統計処理部
を有する携帯端末装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の携帯端末装置において、
前記記録部に記録された情報に基づいて、優先して測定すべき周波数を決定する検索周波数選択部
を有する携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記検索周波数選択部は、現在位置から一定距離以内の位置情報に対応する前記エリア判定部による判定結果のうち、圏内と判定された周波数を優先して測定すべき周波数とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
オペレータ毎に、圏内であった割合を求める統計処理部
を有し、
前記検索周波数選択部は、現在位置から一定距離以内の位置情報が無い場合、前記圏内率算出部により算出された圏内率のうち、該圏内率が高いオペレータの周波数順に優先して測定すべき周波数とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
サーバ装置から、他の携帯端末装置に記録された位置情報と、該位置情報に対応する位置におけるオペレータの周波数測定に基づく、圏内かどうかの判定結果とを取得する取得部
を有し、
前記検索周波数選択部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、優先して測定すべき周波数を決定する携帯端末装置。
【請求項9】
携帯端末装置から位置情報を受信するサーバ装置であって、
前記携帯端末装置から、前記位置情報とともに、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果を取得する判定結果取得部と、
該判定結果取得部により取得された判定結果に基づいて、圏内であった割合を求める統計処理部と
を有し、
前記携帯端末装置は、位置情報を取得し、該位置情報を取得した際に、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数を測定し、該周波数測定に基づいて、圏内かどうかを判定し、前記位置情報と、該位置における前記携帯端末装置に設定されたオペレータの周波数測定に基づいて判定された圏内かどうかの判定結果とを送信するサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−217266(P2011−217266A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−85316(P2010−85316)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】