説明

携帯通信端末、通信システム、及び充電器

【課題】携帯通信端末は、比較的小さな筺体内に比較的多数の電子部品等を内蔵しているため、内蔵アンテナの配置位置が制約を受ける場合が多い。このことにより、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、携帯通信端末の内蔵アンテナと充電器内の配線とが、互いに近接する位置関係にならざるを得ない場合がある。そして、このような携帯通信端末では、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナに近接する充電器内の配線との相互作用に起因して、その通信における送受信効率が低下することとなる。
【解決手段】携帯通信端末は、充電器にセットされる状態において、充電器内の配線をアンテナの一部として利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に接続する携帯通信端末についての技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、外部の充電器にセットされる状態において、その充電器から供給される電流によって、内蔵する2次電池を充電する携帯通信端末が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−101693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、携帯通信端末は、内蔵アンテナの近傍に金属が近づけられると、その内蔵アンテナを用いて行う通信に利用する電磁波とその金属との相互作用に起因して、通信における送受信効率が低下する。
携帯通信端末は、比較的小さな筺体内に比較的多数の電子部品等を内蔵しているため、内蔵アンテナの配置位置が制約を受ける場合が多い。このことにより、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、携帯通信端末の内蔵アンテナと充電器内の配線とが、互いに近接する位置関係にならざるを得ない場合がある。このような携帯通信端末では、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナに近接する充電器内の配線との相互作用に起因して、その通信における送受信効率が低下することとなる。
【0005】
そこで、本発明は係る問題に鑑みてなされたものであり、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、従来よりも、通信における送受信効率の低下が起こりにくくなる携帯通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る携帯通信端末は、充電器にセットして内蔵電池を充電することが可能な携帯通信端末であって、携帯通信端末を充電器にセットした状態において、充電器側の一対の給電端子に対向するように設けられた一対の受電端子と、受電端子から内蔵電池までの間に配線された充電電流供給路と、内蔵電池によって駆動される送受信回路と、前記送受信回路と接続された内蔵アンテナと、を備え、前記内蔵アンテナの一端が一対の受電端子の一つと接続され、充電電流供給路にはフィルタが挿入されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、従来よりも、通信における送受信効率の低下が起こりにくくなる携帯通信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】(a)携帯電話機100の斜視図、(b)携帯電話機100内部の主要構造物の斜視図
【図2】(a)携帯電話機100下部の側面断面図、(b)筐体201内壁に接着されているBT用アンテナ210を示す正面図
【図3】携帯電話機100の主要な構成要素の接続関係を示す回路図
【図4】BT用LSI122の主要な回路構成を示す回路図
【図5】充電器500の斜視図
【図6】(a)挿入孔511内部の斜視図、(b)基板650の斜視図
【図7】充電器500の主要な構成要素の接続関係を示す回路図
【図8】接続処理のフローチャート
【図9】分離処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施の形態>
<全体構成>
以下、本発明に係る携帯通信端末の一実施形態として、外部のブルートゥース(Bluetooth)対応機器と無線通信する機能を有し、外部の充電器500に物理的に接続(セット)されることで内蔵する電池を充電する携帯電話機100について説明する。
【0010】
この携帯電話機100は、ブルートゥース用アンテナ(以下、「BT(BlueTooth)用アンテナ」と呼ぶ。)を内蔵し、外部の充電器500にセットされていない状態では、このBT用アンテナを外部のブルートゥース対応機器との通信に用いるアンテナとして利用し、充電器500にセットされている状態では、充電器500の内部配線の一部とBT用アンテナとからなる導体部分を、外部のブルートゥース対応機器との通信に用いるアンテナとして利用する。
【0011】
以下、携帯電話機100と充電器500との構成の詳細について、図面を参照しながら説明する。
<詳細構成>
<携帯電話機100>
図1(a)は、携帯電話機100の斜視図であり、図1(b)は、携帯電話機100内部の主要構成物の斜視図である。
【0012】
図1(a)に示されるように、携帯電話機100は、その主表面に、複数の入力キーからなる入力キー群101、ディスプレイ102、スピーカ孔103、レシーバ孔104を備え、その下部側面に陽極受電端子孔111と陰極受電端子孔112とを備える。
また、図1(b)に示されるように、携帯電話機100は、筐体内部に、基板120と電池130とアンテナ構体140とを内蔵している。
【0013】
電池130は、例えば、リチウムイオン2次電池であって、携帯電話機100を構成する電子部品に電力を供給する。但し、携帯電話機100が充電器500にセットされている状態においては、携帯電話機100を構成する電子部品は、充電器500から電力が供給される。
アンテナ構体140は、携帯電話機100が外部の基地局と行う通信に利用する2GHz帯の信号を送受信するための通話用アンテナ141を備える構造体である。
【0014】
通話用アンテナ141は、外部の基地局との通信に利用する2GHz帯の電磁波の波長の1/4となる長さ(約37.5mm)の電気長を有するモノポールアンテナであって、L字型の金属製(例えば銅製)薄膜からなり、アンテナ構体140の表面に接着されている。
基板120は、電子部品等を装着するプリント基板であって、表面に、システムLSI(Large Scale Integration)121とBT用LSI122と充電IC(Integrated Circuit)123とインダクタ124と磁気センサ125と通話用LSI126と陽極受電端子150と陰極受電端子160と第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とが装着されている。
【0015】
陽極受電端子150は、電池130の充電のために携帯電話機100が充電器500にセットされる場合において、充電器からの直流の電流供給を受ける陰陽1対の端子のうちの陽極側端子であって、金属製(例えばステンレス製)薄膜からなり、携帯電話機の下部側面の陽極受電端子孔111に対向する位置に装着されている。
陰極受電端子160は、電池130の充電のために携帯電話機100が充電器500にセットされる場合において、充電器からの直流の電流供給を受ける陰陽1対の端子のうちの陰極側端子であって、金属製(例えばステンレス製)薄膜からなり、携帯電話機の下部側面の陰極受電端子孔112に対向する位置に装着されている。
【0016】
第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とは、それぞれ、先端がバネで伸縮する可動型プローブピンであって、導電性を有し、基板120が携帯電話機100の筐体に内蔵された状態において、筐体の内面に接着された、L字型の金属製(例えば銅製)薄膜からなるBT用アンテナ210(図1には図示されず。詳細については後述。)に接触している状態となる。
【0017】
図2(a)は、第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とのそれぞれが、携帯電話機100の筐体の内面に接着されたBT用アンテナ210に接触していることを示す、携帯電話機100を側面から見た場合における断面図である。そして、図2(b)は、第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とのそれぞれが、BT用アンテナ210と接触していることを示す、携帯電話機100の主表面から見た場合における正面図であって、実際には携帯電話機100の外部から視認することができない、第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とBT用アンテナ210とが、仮想的に携帯電話機100の外部から視認することができるものとして表現されているものである。
【0018】
BT用アンテナ210は、ブルートゥース規格に準拠する通信に利用する2.4GHz帯電磁波の信号を送受信するためのモノポールアンテナであって、2.4GHz帯の電磁波の波長の1/4となる長さ(約31.2mm)の電気長を有し、筐体201の内面に接着され、第1スプリングピン127と第2スプリングピン128とに接続される。
図3は、携帯電話機100の主要な構成要素の接続関係を示す回路図である。
【0019】
同図に示されるように、携帯電話機100は、入力キー群101とディスプレイ102とシステムLSI121とBT用LSI122と充電IC123とインダクタ124と磁気センサ125と通話用LSI126と電池130と通話用アンテナ141と陽極受電端子150と陰極受電端子160とBT用アンテナ210とメモリ310とスピーカ320とレシーバ330とから構成され、さらに、システムLSI121は、内部にプロセッサ300を含んでいる。
【0020】
入力キー群101は、システムLSI121に接続され、プロセッサ300によって制御され、ユーザからのキー操作を受け付ける機能と、受け付けたキー操作を電気信号に変換してプロセッサ300に送る機能とを有する。
ディスプレイ102は、例えば液晶ディスプレイであり、システムLSI121に接続され、プロセッサ300によって制御され、画像、文字列等を表示する機能を有する。
【0021】
磁気センサ125は、システムLSI121に接続され、プロセッサ300によって制御され、磁気を検知する機能と、磁気を検知している期間に、磁気を検知している旨の信号を、プロセッサ300に送る機能とを有する。
スピーカ320は、システムLSI121に接続され、プロセッサ300によって制御され、システムLSI121から送られて来た電気信号を音声に変換して出力する。
【0022】
出力された音声は、スピーカ孔103を通って、携帯電話機100の外部へ伝播される。
レシーバ330は、システムLSI121に接続され、プロセッサ300によって制御され、レシーバ孔104を通って入力される音声を電気信号に変換し、変換した電気信号をプロセッサ300に送る。
【0023】
陽極受電端子150は、インダクタ124とBT用アンテナ210とに接続され、陰極受電端子160は、充電IC123に接続される。
インダクタ124は、例えば、50nHのコイルであって、陽極受電端子150と充電IC123とに接続され、2.4GHz帯の信号を減衰させる。
電池130は、充電IC123に接続される。
【0024】
充電IC123は、インダクタ124と陰極受電端子160と電池130とに接続され、携帯電話機100に外部の充電器がセットされる場合に、陽極受電端子150と陰極受電端子160とを介して充電器から供給される直流電流を用いて、電池130を充電する機能を有する。
メモリ310は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)と不揮発性メモリとから構成され、システムLSI121に接続され、プロセッサ300の動作を規定するプログラムと、プロセッサ300が利用するデータとを記憶する。
【0025】
通話用アンテナ141は、通話用LSI126に接続される。
通話用LSI126は、システムLSI121と通話用アンテナ141とに接続され、プロセッサ300によって制御され、通話用アンテナ141を用いて、2GHz帯の電磁波を利用して外部の基地局と通信する機能を有する。
BT用アンテナ210は、BT用LSI122と陽極受電端子150とに接続される。
【0026】
BT用LSI122は、BT用アンテナ210とシステムLSI121とに接続され、プロセッサ300によって制御され、以下の2つの機能を有する。
機能1:BT用アンテナ210、又は拡大アンテナ700(後述)を用いて、2.4GHz帯の電磁波を利用して外部のブルートゥース対応機器と通信する機能。
機能2:BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスを、(1)BT用アンテナ210に整合している状態と(2)拡大アンテナ700に整合している状態とのいずれか一方に切り替える機能。
【0027】
図4は、BT用LSI122の主要な回路構成を示す回路図である。
同図に示されるように、BT用LSI122は、整合回路410とインピーダンス切替回路420と送受信切替スイッチ430と受信回路440と復調回路450と送信回路460と変調回路470とから構成される。
整合回路410は、BT用アンテナ210とインピーダンス切替回路420と送受信切替スイッチ430とに接続され、第1キャパシタ411と第1インダクタ412と第2キャパシタ413とから構成され、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスを調整する機能を有する。
【0028】
ここで、第1キャパシタ411のキャパシタンス値と第1インダクタ412のインダクタンス値と第2キャパシタ413のキャパシタンス値とのそれぞれは、インピーダンス切替回路420のスイッチ421(後述)がオフ状態の場合に、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスが、BT用アンテナ210に整合している状態となるように定められている。
【0029】
インピーダンス切替回路420は、整合回路410とシステムLSI121とに接続され、プロセッサ300によって制御され、スイッチ421と第2インダクタ422と第3キャパシタ423とから構成され、スイッチ421が(1)オンの状態と、(2)オフの状態とを切り替えられることで、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスを、(1)BT用アンテナ210に整合している状態と(2)拡大アンテナ700に整合している状態とのいずれか一方に切り替える機能を有する。
【0030】
また、このインピーダンス切替回路420は、携帯電話機100の起動時に、プロセッサ300によって、スイッチ421がオンの状態となるように制御される。
ここで、第2インダクタ422のインダクタンス値と第3キャパシタ423のキャパシタンス値とのそれぞれは、スイッチ421がオン状態の場合に、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスが、拡大アンテナ700に整合している状態となるように定められている。
【0031】
送受信切替スイッチ430は、整合回路410と受信回路440と送信回路460とに接続され、送信回路460からの送信経路と、受信回路440への受信経路とを時分割で切り替える機能を有する。
受信回路440は、送受信切替スイッチ430と復調回路450とに接続され、外部のブルートゥース対応機器から送信される2.4GHz帯の信号を受信する機能と、受信信号を復調回路450に送る機能とを有する。
【0032】
復調回路450は、受信回路440とシステムLSI121とに接続され、受信回路440から送られてきた受信信号を復調する機能と、復調した信号をプロセッサ300に送る機能とを有する。
変調回路470は、送信回路460とシステムLSI121とに接続され、プロセッサから送られてきた信号を、2.4GHz帯の信号に変調する機能と、変調した信号を送信回路460に送る機能とを有する。
【0033】
送信回路460は、送受信切替スイッチ430と変調回路470とに接続され、変調回路470から送られてきた信号を、外部のブルートゥース対応機器へ送信する機能を有する。
再び図3に戻って、携帯電話機100の主要な構成要素の説明を続ける。
システムLSI121は、入力キー群101とディスプレイ102とBT用LSI122と磁気センサ125と通話用LSI126とメモリ310とスピーカ320とレシーバ330とに接続され、内蔵するプロセッサ300が、メモリ310に記憶されているプログラムを実行することで、入力キー群101とディスプレイ102とBT用LSI122と磁気センサ125と通話用LSI126とメモリ310とスピーカ320とレシーバ330とを制御して、携帯電話機100に様々な機能を実現させる機能を有する。
【0034】
ここで、携帯電話機100の実現する機能には、一般的なブルートゥース対応携帯電話機の有する機能(例えば、通話機能、インターネットブラウジング機能、ブルートゥース対応機器との通信機能等)に加えて、(1)磁気センサ125が磁気を検知している期間、スイッチ421をオン状態とし、磁気センサ125が磁気を検知していない期間、スイッチ421をオフ状態とする機能、(2)携帯電話機100の起動時に、スイッチ421をオン状態とする機能等がある。
【0035】
<充電器500>
図5は、携帯電話機100にセットされて利用される充電器500の斜視図である。
同図に示されるように、充電器500は、充電器本体510とコード520とACプラグ530とから構成される。そして、ACプラグ530が家庭用電源コンセントに挿入された状態において、携帯電話機100の下部が充電器本体510の挿入孔511(後述)に挿入される(セットされる)ことで、携帯電話機100に、電池130を充電するための直流電流を供給する。
【0036】
充電器本体510は、略直方体の形状で、主表面には、携帯電話機100の下部が挿入される挿入孔511が開いており、マグネット512と基板650(図5中には図示せず、後述)とを内蔵している。
マグネット512は、挿入孔511の側面の位置に内蔵されている磁石であって、携帯電話機100が挿入孔511に挿入されている状態において、磁気センサ125に近接する状態となる。
【0037】
図6(a)は、挿入孔511内部の斜視図である。
同図に示されるように、挿入孔511は、略直方体の孔であって、底面には、さらに、陽極給電端子孔610と陰極給電端子孔620とが開いている。
陽極給電端子孔610は、携帯電話機100が挿入孔511に挿入された状態において、陽極受電端子孔111と対向する位置に開けられた略長方形の孔であって、挿入孔511の底面よりも下部に内蔵されている基板650(後述)に装着されている略直方体の形をした金属製(例えばステンレス製)の突起状陽極給電端子630が突き出ている。
【0038】
陰極給電端子孔620は、携帯電話機100が挿入孔511に挿入された状態において、陰極受電端子孔112と対向する位置に開けられた略長方形の孔であって、挿入孔511の底面よりも下部に配置されている基板650(後述)に装着されている略直方体の形をした金属製(例えばステンレス製)の突起状陰極給電端子640が突き出ている。
携帯電話機100が挿入孔511に挿入されている状態、すなわち、携帯電話機100を充電器500にセットしている状態では、突起状陽極給電端子630が陽極受電端子150に接触状態となり、突起状陰極給電端子640が陰極受電端子160に接触状態となる。
【0039】
図6(b)は、充電器500の、挿入孔511の底面よりも下部の位置に内蔵されている基板650の斜視図である。
同図に示されるように、基板650は、電子部品等を装着するプリント基板であって、主表面に、突起状陽極給電端子630と突起状陰極給電端子640と配線660とインダクタ670と電源IC680とが装着されている。
【0040】
図7は、携帯電話機100をセットしている状態における、充電器500の主要な構成要素の接続関係を示す回路図である。
同図に示されるように、充電器500は、コード520とACプラグ530と突起状陽極給電端子630と突起状陰極給電端子640と電源IC680と配線660とインダクタ670とから構成されている。
【0041】
電源IC680は、コード520と突起状陰極給電端子640とインダクタ670とに接続され、ACプラグ530とコード520とを介して家庭用コンセントから供給される100Vの交流電流を、4.2Vの直流電流に変換して出力する機能を有する。
電源IC680は、ACプラグ530が家庭用電源コンセントに挿入されている状態において、電位差が4.2Vとなる直流定電圧源として動作する。
【0042】
インダクタ670は、例えば、50nHのコイルであって、電源IC680と配線660とに接続され、2.4GHz帯の信号を減衰させる機能を有する。ここで、電源IC680への接続は、直流電圧源としての陽極側端子への接続となっている。
突起状陰極給電端子640は、例えば略直方体の形をした金属製(例えばステンレス製)の電極であって、電源IC680に接続される。ここで、電源IC680への接続は、直流電圧源としての陰極側端子への接続となっている。
【0043】
そして、突起状陰極給電端子640は、携帯電話機100が充電器500にセットされている状態において、さらに、陰極受電端子160に接続される。
突起状陽極給電端子630は、例えば略直方体の形をした金属製(例えばステンレス製)の電極であって、配線660に接続される。
そして、突起状陽極給電端子630は、携帯電話機100が充電器500にセットされている状態において、さらに、陽極受電端子150に接続される。
【0044】
配線660は、基板650上に形成されたL字型の金属製(例えば銅製)薄膜からなり、インダクタ670と突起状陽極給電端子630とに接続され、2.4GHz帯の電磁波の波長の1/2となる長さ(約62.5mm)の電気長を有する。
<拡大アンテナ700>
配線660と突起状陽極給電端子630と陽極受電端子150とBT用アンテナ210とは、携帯電話機100を充電器500にセットしている状態において、互いに接続されることとなり、拡大アンテナ700を形成する。
【0045】
拡大アンテナ700は、ブルートゥース規格に準拠する通信に利用する2.4GHz帯電磁波の信号を送受信するためのモノポールアンテナであって、2.4GHz帯の電磁波の波長の3/4となる長さ(約93.7mm)の電気長を有し、BT用LSI122とインダクタ124とインダクタ670とに接続される。
以下、図面を参照しながら、上記構成の携帯電話機100と充電器500との行う動作について説明する。
【0046】
<動作>
ここでは、携帯電話機100と充電器500の行う動作のうち、特徴的な動作である、接続処理と分離処理とについて説明する。
<接続処理>
接続処理は、起動状態の携帯電話機100が行う処理であって、充電器500にセットされていない状態の、スイッチ421(図4参照)がオフ状態となっている携帯電話機100が、挿入孔511に挿入されると、BT用LSI122の入力インピーダンスを、(1)BT用アンテナ210に整合している状態から(2)拡大アンテナ700に整合している状態へと切り替える処理である。
【0047】
図8は、接続処理のフローチャートである。
接続処理は、充電器500にセットされていない状態の、スイッチ421がオフ状態となっている携帯電話機100が、挿入孔511に挿入されることで開始される。
携帯電話機100が充電器500にセットされていない状態において、スイッチ421がオフ状態となる場合の例としては、(1)充電器500にセットされていない状態の携帯電話機100が起動された場合、(2)充電器500にセットされていた起動中の携帯電話機100が、充電器500から分離された場合(この場合に、スイッチ421がオフ状態となる動作については、後程<分離処理>の節で詳細に説明する。)等がある。
【0048】
携帯電話機100が挿入孔511に挿入されると、マグネット512(図5参照)と磁気センサ125とが互いに近接する状態となるため、磁気センサ125はマグネット512の磁気を検知する(ステップS810)。そして、磁気センサ125は、磁気を検知している旨の信号を、プロセッサ300に送る。
プロセッサ300は、磁気センサ125から磁気を検知している旨の信号を受けると、スイッチ421を制御して、オフ状態からオン状態に変更する(ステップS820)。
【0049】
スイッチ421がオン状態に変更されると、BT用LSI122の、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスが、(1)BT用アンテナ210に整合している状態から(2)拡大アンテナ700に整合している状態へと切り替わる(ステップS830)。
ステップS830の処理が終了すると、携帯電話機100は、その接続処理を終了する。
【0050】
<分離処理>
分離処理は、起動状態の携帯電話機100が行う処理であって、充電器500にセットされている状態の、スイッチ421がオン状態となっている携帯電話機100が、充電器500から分離されると、BT用LSI122の入力インピーダンスを、(1)拡大アンテナ700に整合している状態から(2)BT用アンテナ210に整合している状態へと切り替える処理である。
【0051】
図9は、分離処理のフローチャートである。
分離処理は、充電器500にセットされている状態の、スイッチ421がオン状態となっている携帯電話機100が、充電器400から分離されることで開始される。
携帯電話機100が充電器500にセットされている状態において、スイッチ421がオン状態となる場合の例としては、上述の接続処理におけるステップS830の処理が実行された場合等がある。
【0052】
携帯電話機100が充電器500から分離されると、マグネット512と磁気センサ125とが互いに近接する状態ではなくなるなるため、磁気センサ125はマグネット512の磁気を検知しなくなる(ステップS910)。そして、磁気センサ125は、プロセッサ300に送っていた磁気を検知している旨の信号を、プロセッサ300に送らなくなる。
【0053】
プロセッサ300は、磁気センサ125から磁気を検知している旨の信号が送られてこなくなると、スイッチ421を制御して、オン状態からオフ状態に変更する(ステップS920)。
スイッチ421がオフ状態に変更されると、BT用LSI122の、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスが、(1)拡大アンテナ700に整合している状態から(2)BT用アンテナ210に整合している状態へと切り替わる(ステップS930)。
【0054】
ステップS930の処理が終了すると、携帯電話機100は、その分離処理を終了する。
<考察>
携帯電話機100は、充電器500にセットされていない場合には、内蔵するBT用アンテナ210を用いて外部のブルートゥース対応機器との通信を行う。この場合は、BT用LSI122の、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスは、BT用アンテナ210に整合している状態となっている。
【0055】
そして、携帯電話機100が充電器500にセットされると、配線660と突起状陽極給電端子630と陽極受電端子150とBT用アンテナ210とからなる拡大アンテナ700(図7参照)が形成され、BT用LSI122の、BT用アンテナ210との接続部における入力インピーダンスは、拡大アンテナ700に整合している状態となる。
よって、携帯電話機100は、充電器500に接続されている場合には、形成される拡大アンテナ700を用いて外部のブルートゥース対応機器との通信を行うことができるようになる。
【0056】
以上より、本実施形態の携帯通信端末は、充電器にセットされると、その充電器内部の配線をアンテナの一部として利用することとなる。このため、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、その充電器内部の配線は、通信における送受信効率を低下させない。
【0057】
従って、この携帯通信端末によれば、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、従来よりも、通信における送受信効率の低下が起こりにくくなる。
<補足>
以上、本発明に係る携帯通信端末の一実施形態として、実施の形態において、携帯電話機100を例として説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は上述した実施の形態通りの携帯通信端末に限られないことはもちろんである。
(1)実施の形態において、携帯電話機100がBT用アンテナ210を内蔵してブルートゥースの規格に準拠する通信を行うことで外部の機器と通信する構成の例について説明したが、通信用アンテナを内蔵して外部の機器と通信することができれば、必ずしもブルートゥースの規格に準拠する通信に利用するアンテナを内蔵してブルートゥース規格に準拠する通信を行うことで外部の機器と通信する構成である必要はなく、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)の規格に準拠する通信に利用するアンテナを内蔵してWiFiの規格に準拠する通信を行うことで外部の機器と通信する構成であっても構わない。
(2)実施の形態において、内蔵アンテナと拡大アンテナとの切り替えを、BT用アンテナ210に適用した構成の例について説明したが、外部との通信に利用される内蔵するアンテナであれば、必ずしもBT用アンテナに適用する構成に限られず、例えば、通話用アンテナ141に適用する構成であっても構わない。
(3)実施の形態において、BT用アンテナ210の電気長は、通信に利用する搬送波の1/4の長さである構成の例について説明したが、通信に利用するアンテナとして効率的に機能することができる電気長であれば、必ずしも通信に利用する搬送波の1/4の長さである必要はなく、例えば、通信に利用する搬送波の3/4の長さ、5/4の長さ、1/2の長さ、3/8の長さ等であっても構わない。
【0058】
但し、BT用アンテナ210の電気長を、通信に利用する搬送波の1/4の長さとすることで、BT用アンテナ210を比較的コンパクトで比較的受信効率の良いものとすることができる。
さらには、もしも、アンテナを効率的に機能させることを犠牲にすることが許される状況であれば、BT用アンテナ210の電気長は、他の要因(例えば、配置スペース上の制約等)によって決定される長さとなっていることも考えられる。
(4)実施の形態において、拡大アンテナ700の電気長は、通信に利用する搬送波の3/4の長さである構成の例について説明したが、通信に利用するアンテナとして効率的に機能することができる電気長であれば、必ずしも通信に利用する搬送波の3/4の長さである必要はなく、例えば、通信に利用する搬送波の5/4の長さ、1/2の長さ、3/8の長さ等であっても構わない。
【0059】
但し、BT用アンテナ210の電気長が、通信に利用する搬送波の1/4の長さである場合には、拡大アンテナ700の電気長を、通信に利用する搬送波の3/4の長さとすることで、拡大アンテナ700を比較的コンパクトで比較的受信効率の良いものとすることができる。
さらには、もしも、アンテナを効率的に機能させることを犠牲にすることが許される状況であれば、拡大アンテナ700の電気長は、他の要因(例えば、配置スペース上の制約等)によって決定される長さとなっていることも考えられる。
(5)実施の形態において、BT用アンテナ210と拡大アンテナ700とのそれぞれがモノポールアンテナである構成の例について説明したが、通信に利用することができるアンテナであれば、必ずしもモノポールアンテナである構成に限られない。
(6)実施の形態において、携帯電話機100を充電器500にセットしている状態の検知を、磁気センサ125がマグネット512からの磁気を検知することで実現する構成の例について説明したが、携帯電話機100を充電器500にセットしている状態を検知することができる機構を備えていれば、必ずしも磁気センサ125がマグネット512からの磁気を検知することで実現する必要はない。一例として、充電IC123が、陽極受電端子150と陰極受電端子160との電位差を検知する機能を有しており、陽極受電端子150と陰極受電端子160との電位差が所定の値より大きいことを検知することで、携帯電話機100が充電器500にセットされている状態を検知する構成等が考えられる
(7)実施の形態において、携帯通信端末が携帯電話機である場合の例について説明したが、通信機能を備える携帯端末であれば、必ずしも携帯電話機に限られる必要はなく、例えば、通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、通信機能を有するポータブル音楽プレイヤ等であっても構わない。
(8)以下、さらに本発明の一実施形態に係る携帯通信端末の構成及びその変形例と各効果について説明する。
(a)本発明の一実施形態に係る携帯通信端末は、充電器にセットして内蔵電池を充電することが可能な携帯通信端末であって、携帯通信端末を充電器にセットした状態において、充電器側の一対の給電端子に対向するように設けられた一対の受電端子と、受電端子から内蔵電池までの間に配線された充電電流供給路と、内蔵電池によって駆動される送受信回路と、前記送受信回路と接続された内蔵アンテナと、を備え、前記内蔵アンテナの一端が一対の受電端子の一つと接続され、充電電流供給路にはフィルタが挿入されていることを特徴とする。
【0060】
上述の構成を備える本実施形態に係る携帯通信端末は、充電器にセットされると、その充電器内部の配線をアンテナの一部として利用することとなる。このため、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、その充電器内部の配線は、通信における送受信効率を低下させない。
【0061】
従って、この携帯通信端末によれば、携帯通信端末が充電器にセットされる状態において、内蔵アンテナと充電器内部の配線とが、互いに近接する位置関係になったとしても、従来よりも、通信における送受信効率の低下が起こりにくくなる。
(b)また、自端末が充電器にセットされているか否かを検知する検知回路を備え、前記送受信回路は、前記検知回路が前記自端末の前記充電器へのセットを検知していない場合に、前記内蔵アンテナとの接続部における入力インピーダンスを、携帯通信端末が充電器にセットされていない状態に整合させ、前記検知回路が前記自端末の前記充電器へのセットを検知した場合に、前記内蔵アンテナとの接続部における入力インピーダンスを、携帯通信端末が充電器にセットされている状態に整合させる整合切替回路を有するとしてもよい。
【0062】
これにより、送受信回路は、携帯通信端末が充電器にセットされている状態と、携帯通信端末が充電器にセットされていない状態とのいずれの状態であっても、外部の機器と効率的に通信することができる。
(c)また、携帯通信端末を充電器にセットしていない状態における、内蔵アンテナの電気長と、携帯通信端末を充電器にセットしている状態における、実質的に拡大される内蔵アンテナの電気長とは、それぞれ、前記送受信回路の送受信周波数帯用の長さであるとしてもよい。
【0063】
これにより、送受信回路は、携帯通信端末が充電器にセットされている状態と、携帯通信端末が充電器にセットされていない状態とのいずれの状態であっても、外部の機器と効率的に通信することができる。
(d)また、前記内蔵アンテナは、モノポールアンテナであり、携帯通信端末を充電器にセットしていない状態における、内蔵アンテナの電気長は、前記送受信回路の送受信周波数帯における電磁波の波長の略4分の1であり、携帯通信端末を充電器にセットしている状態における、実質的に拡大される内蔵アンテナの電気長は、前記送受信回路の送受信周波数帯における電磁波の波長の略4分の3であるとしてもよい。
【0064】
これにより、携帯通信端末と充電器とを、それぞれコンパクトなものとすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、充電器に接続される携帯通信端末に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0066】
100 携帯電話機
121 システムLSI
122 BT用LSI
123 充電IC
124 インダクタ
125 磁気センサ
126 通話用LSI
130 電池
141 通話用アンテナ
150 陽極受電端子
160 陰極受電端子
210 BT用アンテナ
300 プロセッサ
500 充電器
630 突起状陽極給電端子
640 突起状陰極給電端子
650 電源IC
660 配線
670 インダクタ
700 拡大アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器にセットして内蔵電池を充電することが可能な携帯通信端末であって、
携帯通信端末を充電器にセットした状態において、充電器側の一対の給電端子に対向するように設けられた一対の受電端子と、
受電端子から内蔵電池までの間に配線された充電電流供給路と、
内蔵電池によって駆動される送受信回路と、
前記送受信回路と接続された内蔵アンテナと、
を備え、
前記内蔵アンテナの一端が一対の受電端子の一つと接続され、充電電流供給路にはフィルタが挿入されている
ことを特徴とする携帯通信端末。
【請求項2】
自端末が充電器にセットされているか否かを検知する検知回路を備え、
前記送受信回路は、前記検知回路が前記自端末の前記充電器へのセットを検知していない場合に、前記内蔵アンテナとの接続部における入力インピーダンスを、携帯通信端末が充電器にセットされていない状態に整合させ、前記検知回路が前記自端末の前記充電器へのセットを検知した場合に、前記内蔵アンテナとの接続部における入力インピーダンスを、携帯通信端末が充電器にセットされている状態に整合させる整合切替回路を有する
ことを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
【請求項3】
携帯通信端末を充電器にセットしていない状態における、内蔵アンテナの電気長と、携帯通信端末を充電器にセットしている状態における、実質的に拡大される内蔵アンテナの電気長とは、それぞれ、前記送受信回路の送受信周波数帯用の長さである
ことを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末。
【請求項4】
前記内蔵アンテナは、モノポールアンテナであり、
携帯通信端末を充電器にセットしていない状態における、内蔵アンテナの電気長は、前記送受信回路の送受信周波数帯における電磁波の波長の略4分の1であり、
携帯通信端末を充電器にセットしている状態における、実質的に拡大される内蔵アンテナの電気長は、前記送受信回路の送受信周波数帯における電磁波の波長の略4分の3である
ことを特徴とする請求項3記載の携帯通信端末。
【請求項5】
一対の受電端子と、送受信回路と、当該送受信回路に接続された内蔵アンテナとを備え、当該内蔵アンテナの一端が一対の受電端子の一つと接続される携帯通信端末をセットして、携帯通信端末に充電用電流を供給する充電器であって、
携帯通信端末を充電器にセットした状態において、携帯通信端末側の一対の受電端子に対向するように設けられた一対の給電端子と、
前記内蔵アンテナの一端が接続される受電端子に対向する給電端子に一端が接続され、前記充電用電流を流すための充電用配線と、
を備え、
前記充電用配線にはフィルタが挿入され、携帯通信端末を充電器にセットした状態において、前記充電用配線が前記内蔵アンテナと接続されて、実質的に拡大される内蔵アンテナのアンテナ長が、所定のアンテナ長となる構成とされている
ことを特徴とする充電器。
【請求項6】
充電器と、充電器にセットして内蔵電池を充電することが可能な携帯通信端末とからなる通信システムであって、
携帯通信端末は、
携帯通信端末を充電器にセットした状態において、充電器側の一対の給電端子に対向するように設けられた一対の受電端子と、
受電端子から内蔵電池までの間に配線された充電電流供給路と、
内蔵電池によって駆動される送受信回路と、
前記送受信回路と接続され、さらに、一端が一対の受電端子の一つと接続された内蔵アンテナと、
を備え、
充電電流供給路には第1のフィルタが挿入され、
充電器は、
携帯通信端末を充電器にセットした状態において、携帯通信端末側の一対の受電端子に対向するように設けられた一対の給電端子と、
前記内蔵アンテナの一端が接続される受電端子に対向する給電端子に一端が接続され、携帯通信端末に供給する充電用電流を流すための充電用配線と、
を備え、
前記充電用配線には第2のフィルタが挿入され、携帯通信端末を充電器にセットした状態において、前記充電用配線が前記内蔵アンテナと接続されて、実質的に拡大される内蔵アンテナのアンテナ長が、所定のアンテナ長となる構成とされている
ことを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−30876(P2013−30876A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164070(P2011−164070)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】