説明

携帯電子機器、表示方法および表示制御プログラム

【課題】入力文字をより有効に利用可能となり、有効な情報を表示させることができる携帯電子機器、表示方法および表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】表示部と、文字を入力するための操作部と、操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションと検索機能を有する第2アプリケーションとを実行可能であり、操作部の操作により第1アプリケーションで入力文字が入力されると、入力文字を検索条件として第2アプリケーションで検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる制御部と、を有することで上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力機能を備える携帯電子機器、表示方法および表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
文字入力が可能な携帯電子機器としては、文字列を入力する操作部と、入力された文字列や当該文字列の変換候補を表示する表示部と、を備えたものがある。また、特許文献1には、文字が入力されたら、入力文字列の一部又は全部である起動用文字列に基づいて、起動用文字列に関する処理を実行することのできる一部又は全部のアプリケーションの一覧を画面に表示し、表示したアプリケーションの一覧からアプリケーションが選択されたら、選択されたアプリケーションを起動させるとともに、そのアプリケーションに入力文字列に関する処理を実行させる携帯端末装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−200243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された携帯電子機器(携帯端末装置)は、文字を入力することでその入力された文字に対応するアプリケーションを抽出することができるため、少ない操作で効率よく所望のアプリケーションを起動させることができる。しかしながら、特許文献1に記載された携帯電子機器も選択画面を表示させた後、複数の機能から必要な機能を選択する必要があり、操作がわずらわしい。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、入力文字をより有効に利用可能となり、有効な情報を表示させることができる携帯電子機器、表示方法および表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表示部と、文字を入力するための操作部と、前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションと検索機能を有する第2アプリケーションとを実行可能であり、前記操作部の操作により前記第1アプリケーションで入力文字が入力されると、当該入力文字を検索条件として前記第2アプリケーションで検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる制御部と、を有することを特徴とする。
【0007】
ここで、前記検索結果はそれぞれ機能が対応付けられており、前記制御部は、表示された前記検索結果のいずれかが選択された場合、選択された検索結果に対応付けられた機能を実行させた上で当該検索結果に対応する情報を前記表示部に表示させることが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記第1アプリケーションで入力文字として文字が一文字入力される毎に、前記入力文字を検索条件として前記第2アプリケーションで検索を実行することが好ましい。
【0009】
また、前記制御部は、前記第1アプリケーションで入力された文字の変換候補を前記表示部の変換候補表示領域に表示させる場合に前記第2アプリケーションで検索が実行されると、検索結果を前記変換候補表示領域に表示させることが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記検索結果と前記変換候補とを所定時間毎に切り換えて前記変換候補表示領域に表示させることが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記表示部に待受画面が表示された状態で前記操作部が操作されると、当該操作により入力された文字を前記第1アプリケーションで入力される前記入力文字として検出することが好ましい。
【0012】
また、前記操作部は、一の操作キーに対して数字及び文字が割り当てられる複数の操作キーを備え、前記制御部は、前記操作キーが操作された場合、当該操作された操作キーに割り当てられる数字を入力文字として前記表示部の数字列表示領域に表示させ、かつ、当該操作された操作キーに割り当てられる文字を入力文字として前記表示部の文字列表示領域に表示させることが好ましい。
【0013】
また、前記制御部は、前記検索結果のいずれかが選択された場合、選択された検索結果に対応する情報を前記数字列表示領域に表示させることが好ましい。
【0014】
また、前記操作部は、タッチパネルであることが好ましい。
【0015】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表示部と、文字を入力するための操作部と、を有する携帯電子機器の表示方法であって、前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションを実行し、入力文字の入力を検出する入力検出ステップと、検索機能を有する第2アプリケーションを実行し、当該入力文字を検索条件として検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる表示ステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表示部と、文字を入力するための操作部と、を有する携帯電子機器に、前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションを実行し、入力文字の入力を検出する入力検出ステップと、検索機能を有する第2アプリケーションを実行し、当該入力文字を検索条件として検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかる携帯電子機器、表示方法および表示制御プログラムは、入力文字をより有効に利用可能となり、有効な情報を表示させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の携帯端末装置の外観を示す正面図である。
【図2】図2は、図1に示す携帯端末装置の機能の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【図4】図4は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【図5】図5は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【図6】図6は、携帯端末装置の処理動作の一例を示すフロー図である。
【図7】図7は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【図8】図8は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【図9】図9は、他の実施形態の携帯端末装置の第1の形態の斜視図である。
【図10】図10は、図9に示す携帯端末装置の第2の形態の斜視図である。
【図11】図11は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、入力部と表示部とを備える各種携帯電子機器、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0020】
図1は、本発明の携帯端末装置の外観を示す正面図である。携帯端末装置1は、無線通信機能を備えた携帯電話機である。携帯端末装置1は、筐体1Cが第1筐体1CAと第2筐体1CBとで開閉可能に構成された、折り畳み式の携帯電話機である。なお、図1は、携帯端末装置1を開いた状態である。携帯端末装置1の筐体は、このような構造に限定されるものではない。例えば、携帯端末装置1の筐体は、両方の筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体と他方の筐体とを互いにスライドできるようにしたスライド式の筐体であってもよいし、重ね合わせ方向に沿う軸線を中心に、一方の筐体を回転させるようにした回転式や、2軸ヒンジを介して両方の筐体を連結したものでもよい。また、1つの筐体で構成されるストレート式の筐体でもよい。
【0021】
第1筐体1CAには、表示部として、図1に示すメインディスプレイ2Mが設けられる。メインディスプレイ2Mは、所定の画像として、携帯端末装置1が受信を待機している状態のときに待ち受け画面を表示したり、携帯端末装置1の操作を補助するために用いられるメニュー画面を表示したりする。また、図1に示すように、第1筐体1CAには、携帯端末装置1の通話時に音声を発するレシーバ6が設けられている。
【0022】
第2筐体1CBには、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字や数字を入力するためテンキー3aを含む複数のキーで構成された操作キー3が複数設けられている。また、第2筐体1CBには、メインディスプレイ2Mに表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー4が設けられる。なお、操作キー3及び方向及び決定キー4は、携帯端末装置1の操作部28(図2参照)を構成する。また、第2筐体1CBには、携帯端末装置1の通話時に音声を受け取るマイク5が設けられている。
【0023】
また、第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、ヒンジ18で連結されている。これによって、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、ヒンジ18を中心として共に回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向に回動できるように構成される。第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯端末装置1が開き、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに接近する方向に回動すると携帯端末装置1が閉じる。
【0024】
次に、携帯端末装置1の機能と制御部との関係を説明する。図2は、図1に示す携帯端末装置の機能の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように携帯端末装置1は、主制御部22と、記憶部24と、通信部26と、操作部28と、入力データ取得部29と、音声処理部30と、表示部32と、表示制御部33と、を有する。
【0025】
主制御部22は、携帯端末装置1の全体的な動作を統括的に制御する処理部、例えばCPU(Central Processing Unit)である。すなわち、携帯端末装置1の各種の処理が、操作部28の操作や携帯端末装置1の記憶部24に保存されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、通信部26、表示部32等の動作を制御する。主制御部22は、記憶部24に保存されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、主制御部22は、後述する文字入力制御プログラム24eを処理することで、文字入力アプリケーション(すぐ文字アプリケーション)による文字入力処理及び文字入力に伴う表示処理を行う。なお、主制御部22による文字入力処理及び表示処理については、後ほど説明する。
【0026】
記憶部24には、主制御部22での処理に利用されるソフトウェアやデータが保存されている。具体的には、記憶部24は、メールアプリケーション(電子メール機能)を実現するためのメールプログラム24aや、ブラウザアプリケーション(WEBブラウジング機能)を実現するためのブラウザプログラム24bや、電話帳アプリケーション(電話帳機能)を実現するための電話帳プログラム24cや、スケジュールアプリケーション(スケジュール機能)を実現するためのスケジュールプログラム24dや、上述した文字入力アプリケーション(文字入力機能)を実現するための文字入力制御プログラム24eを記憶している。また、記憶部24には、携帯端末装置1の基本的な機能を実現する上述したオペレーティングシステムプログラムも記憶されている。また、記憶部24には、氏名、電話番号、メールアドレス等が登録された電話帳データ(アドレス帳データ)24f、予定や記念日等が登録されたスケジュールデータ24gや、文字入力アプリケーションでの各種処理条件が記憶された処理条件データ24h等のデータも記憶される。また、記憶部24には、複数の操作キー3のそれぞれに割り当てられる、文字と数字との対応付けが記憶されている。
【0027】
通信部26は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式等による無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。
【0028】
操作部28は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー等、各種の機能が割り当てられた操作キー3と、方向及び決定キー4とで構成され、これらのキーがユーザの操作により入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。なお、操作キー3を構成するテンキー3aは、12個のキーで構成され、それぞれのキーが数字キーと文字キーとの両方の機能を備えている。テンキー3aは、押下されると、押下されたことに対応する信号を発生させる。なお、テンキー3aを構成するそれぞれのキーには、数字を入力するモードの(つまり、数字キーとしての機能を実行する)とき、1から9、0、*または#の入力が割り振られている。また、テンキー3aを構成する数字の1から9が割り振られたそれぞれのキーには、文字を入力するモードの(つまり、文字キーの機能を実行する)とき、あ行からら行の文字の入力が割り振られており、数字の0が割り振られたキーには「わ」、「を」、「ん」の入力が割り振られている。また、*が割り振られたキーまたは#が割り振られたキーには、濁点、半濁点、長音、句読点等の各種記号の入力が割り振られている。そして、発生した信号は、ユーザの指示として入力データ取得部29へ入力される。ここで、本件において、文字とは、数字以外の文字(平仮名、片仮名、英字、記号等)であり、数字とは、電話発信に用いる数字(「0」から「9」、#(シャープ)、*(アスタリスク)、P(ポーズ)、−(ハイフン))である。また、後述する入力文字(入力された文字、入力された数字)には、1つの文字、1つの数字だけではなく、複数の文字、複数の数字も含む。
【0029】
入力データ取得部29は、操作部28から発生した信号と、入力の設定に基づいて、制御信号を生成し、生成した制御信号を主制御部22に入力する。なお、入力の設定は、記憶部24に記憶されている。
【0030】
入力データ取得部29は、文字を入力するモードの場合は、テンキー3aの各キーの操作回数に基づいて、各キーに割り当てられている文字から1つの文字を抽出し、入力された文字情報として主制御部22に出力する。ここで、これらのキーに割り振られた文字は、所定の配列順番が設定されている。また、キーに割り当てられた文字は、循環するように設定されており、配列順番が繰り返される設定となっている。入力データ取得部29及び主制御部22は、テンキー3aの押下を検出し、連続して押下された回数に基づいて配列順番の文字の中で表示させる(選択する)文字を決定する。
【0031】
また、入力データ取得部29は、数字を入力するモードの場合は、テンキー3aの各キーの操作に基づいて、各キーに割り当てられている数字を、数字情報(数字の文字情報)として主制御部22に出力する。例えば、キーの「1」が押下されたら、「1」を入力された文字と判定し制御信号を主制御部22に入力する。また、キーの「1」が2回連続押下されたら、「1」を入力された文字と判定した制御信号を2回主制御部22に入力する。つまり、「11」が入力されたと判断する。
【0032】
なお、入力データ取得部29は、テンキー3aの各キーの操作を、文字を入力するモードと、数字を入力するモードとの両方と判断し、同じ操作に対して、文字情報と数字情報を生成して主制御部22に出力することもできる。
【0033】
また、入力データ取得部29は、入力された文字(入力を検出した文字)の情報を記憶部24に一時的に記憶させる。つまり、操作者によって操作部28に入力され、入力データ取得部29で検出した入力の履歴を記憶部24で記憶させる。なお、記憶部24の一部の機能を入力データ取得部29と共有し、入力データ取得部29に記憶させるようにしてもよい。なお、入力データ取得部29による入力された文字情報の検出処理は、文字入力制御アプリケーションで行い、入力データ取得部29は、操作されたキーの情報のみを検出し、主制御部22に送るようにしてもよい。
【0034】
音声処理部30は、マイク5に入力される音声信号やレシーバ6から出力される音声信号の処理を実行する。
【0035】
表示部32は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等で構成された表示パネル(上述したメインディスプレイ2M等)を備え、主制御部22から表示制御部33を介して供給される映像データに応じた映像、画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。
【0036】
タイマ34は、時刻をカウントしており、時刻の情報を、主制御部22へ向けて出力可能となっている。なお、タイマ34は、通信部26を介して時刻情報を取得することで、基準時刻とのズレを補正することができる。
【0037】
なお、本実施形態では、主制御部22、入力データ取得部29、音声処理部30、表示制御部33を別々に設けたが、携帯端末装置1は、これらの各部を一体で設けてもよい。また、演算処理部を共通とし、各機能をアプリケーションとして、実行するようにしてもよい。
【0038】
次に、図3から図6を用いて携帯端末装置1の動作、操作部28に入力される操作と、主制御部22における処理について説明する。ここで、図3から図5は、それぞれ携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。また、図6は、携帯端末装置の処理動作の一例を示すフロー図である。なお、図3から図6に示す処理は、主制御部22が、記憶部24から文字入力制御プログラム24eを実行した文字入力アプリケーションにより実行される。なお、主制御部22は、必要に応じて、文字入力アプリケーション(第1アプリケーション)の実行と並行して記憶部24から各種プログラムを読み出してアプリケーション(第2アプリケーション)を実行する。
【0039】
ここで、文字入力アプリケーションは、待受画面表示中に、テンキー3aが操作されると、テンキー3aの操作を文字入力と判断した場合と、数字入力と判断した場合の両方について検出し、検出した文字を表示させるアプリケーションソフトである。つまり、文字入力アプリケーションは、数字を入力するモードと文字を入力するモードの両方を並行して実行する。ここで、文字アプリケーションは、テンキー3aの操作を文字入力のみと判断し、検出した文字を表示させてもよい。文字入力アプリケーションは、優先処理設定として、所定の処理条件を満足したら、ブラウザアプリケーションにより入力文字をキーワードとしたショッピングサイトの検索を実行させる(第2アプリケーションの実行)。なお、優先処理設定は、処理条件データ24hに記憶されている。このようなアプリケーションを実現する文字入力制御プログラム24eは、文字入力する機能とその入力された文字に基づいて表示を制御する機能を有する。文字入力制御プログラム24eは、文字入力制御プログラムであり、かつ、表示制御プログラムとなる。
【0040】
まず、主制御部22は、図3に示すように、表示部32のメインディスプレイ2Mに、画面60aに示すような待受画面を表示させる。ここで、待受画面とは、電話の発着信を待ち受けている状態の画面、または、アプリケーションプログラムの起動を待ち受けている状態の画面である。換言すると、待受画面は、携帯電話端末1が提供する各種機能画面へ画面が変わる前の画面である。なお、待受画面は、例えば、初期画面、標準画面、デスクトップ画面、ホーム画面、または、壁紙と呼ばれることもある。また、図3に示した例では、無地の画面が待受画面として表示されているが、画像データやアニメーションデータを待受画面として表示してもよい。また、待受画面の一部として、カレンダや時計のように動的に変化する部分が含まれていてもよい。
【0041】
主制御部22は、画面60aに示すような待受画面を表示させている状態で、テンキー3aが操作された(テンキー3aに入力された操作を検出した)場合、具体的にはテンキー3aで「6464」と入力された場合、文字入力アプリケーション(第1アプリケーション)は、画面60bに示す画像を表示させる。なお、テンキー3aで「6464」と入力された場合とは、テンキー3aのうち、「6」が割り当てられたキー、「4」が割り当てられたキー、「6」が割り当てられたキー、「4」が割り当てられたキーの順で、それぞれのキーが押下された場合である。ここで、画面60bは、入力された文字(つまり、操作部28の操作を文字入力として検出した場合の検出結果)を表示させる文字入力画面62と、入力された文字に基づいた変換候補を表示させる変換候補ボックス(変換候補表示画面)64と、入力された数字(操作部28の操作を数字入力として検出した場合の検出結果)を表示させる数値入力画面66と、で構成される。画面60bの文字入力画面62には、テンキー3aで「6464」と入力されたと判定する文字である「はたはた」が表示される。また、画面60bの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはた」に基づいて作成された変換候補として「ハタハタ」、「旗旗」、「畑畑」、「旗は他」の4つの変換候補が表示される。さらに、画面60bの数値入力画面66には、「6464」のキーの押下により入力されたと判定する数字である「6464」が表示される。
【0042】
その後、主制御部22は、画面60bを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、つまり画面60bを表示させてから3秒間操作を検出しない場合、バックグラウンドでブラウザアプリケーション(第2アプリケーション)を実行し、「はたはた」をキーワードとしてショッピングサイトの検索を実行し、検索結果の情報を取得し、画面60cを表示させる。なお、主制御部22は、検索結果の情報として、「はたはた」を商品として扱っている店の情報と、当該店での「はたはた」の値段の情報を取得する。ここで、画面60cも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。また、画面60cには、変換候補ボックス64の複数の候補のいずれを選択しているかを示すカーソル68も表示される。画面60cの文字入力画面62には、画面60bと同様に入力文字の「はたはた」が表示される。また、画面60cの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはた」をキーワードとして検索して抽出された店名が表示される。具体的には「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つの店名が表示される。なお、「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つは、抽出した店のうち、「はたはた」の値段が安い3件を値段順に表示している。また、カーソル68は、3つの店名のうち「干物の富士屋」を指定した状態で表示されている。さらに、画面60cの数値入力画面66には、カーソル68が指定している「干物の富士屋」の「はたはた」の値段である「500」が表示される。
【0043】
その後、主制御部22は、画面60cを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、つまり画面60cを表示させてから3秒間操作を検出しない場合、画面60dを表示させる。なお、画面60dは、画面60bと同様の画面である。その後、主制御部22は、画面60dを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、画面60cを表示させる。このように、主制御部22は、操作が入力されるまで画面60cと画面60dの表示を3秒毎に切り換える。なお、表示を切り換える時間は、3秒に限定されず、任意の時間とすることができる。また、画面の切り替え時間は同一時間でなくてもよい。例えば、切り替える毎に異なる時間としてもよいし、画面60cから画面60dに切り換える時間と、画面60dから画面60cに切り換える時間とを異なる時間(秒数)としてもよい。
【0044】
次に、図4を用いて、画面60cを表示させた状態で操作を検出した場合の処理について説明する。主制御部22は、画面60cを表示させた状態で店舗を選択決定する操作が入力された場合、ブラウザアプリケーションを実行し、カーソル68が指定している店の詳細情報を取得し、画面60eを表示させる。店舗を選択決定する操作としては決定キーの押下がある。画面60eは、カーソル68が指定している店のキーワードの商品を購入できる画面を表示させる。なお、画面60eには、店名「干物の富士屋」を示す文字情報72と、商品の画像74と、商品名「ハタハタ一夜干し」を示す文字情報76と、金額「500円」を示す文字情報77と、商品を買い物かごへ移動させる処理を示すアイコン78と、が表示されている。主制御部22は、画面60eを表示させたら文字入力アプリケーションを終了させ、以降の処理はブラウザアプリケーションで実行する。
【0045】
また、主制御部22は、画面60cを表示させた状態でカーソル68を移動させる操作が入力された場合、カーソル68の切り換え処理に合わせて画面表示を切り替え、画面60fを表示させる。なお、画面60fは、カーソル68を下方向に移動させる操作が入力された場合である。カーソル68で選択している店を切り換える操作としては方向キーの押下がある。画面60fも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面60fの文字入力画面62には、画面60cと同様に入力文字の「はたはた」が表示される。また、画面60fの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはた」をキーワードとして検索して抽出された店名が表示される。具体的には「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つの店名が表示される。また、カーソル68は、3つの店名のうち「海産物なら・・」を指定した状態で表示されている。さらに、画面60fの数値入力画面66には、カーソル68が指定している「海産物なら・・」の「はたはた」の値段である「595」が表示される。
【0046】
また、主制御部22は、画面60cを表示させた状態でテンキー3aにより「570」と入力された場合、入力された570を絞込み条件として店の絞込み処理を行う。具体的には、値段の閾値を570とし、キーワードの商品を570円以下で取り扱っている店を抽出する。主制御部22は絞り込み処理を行ったら画面60gを表示させる。ここで、画面60gも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面60gの文字入力画面62には、画面60cと同様に入力文字の「はたはた」が表示される。また、画面60gの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはた」をキーワードとして検索し、かつ、値段570円以下で絞込みを行い抽出された店名が表示される。具体的には「干物の富士屋」の1の店名が表示される。本実施形態では、画面60fに示すように2番目に安い店の値段が595円であるため、「干物の富士屋」のみが絞り込み条件を満たす店となる。また、カーソル68は、「干物の富士屋」を指定した状態で表示されている。さらに、画面60gの数値入力画面66には、絞込み条件として入力された数値である「570」が表示される。
【0047】
次に、図5を用いて、画面60dを表示させた状態で操作を検出した場合の処理について説明する。なお、主制御部22は、画面60bを表示させた状態で操作を検出した場合も同様の処理を行う。主制御部22は、画面60dを表示させた状態でテンキー3aが操作された場合、具体的にはテンキー3aで「7」「7」と「7」のキーが2回入力された場合、画面60hに示す画像を表示させる。画面60hも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面60hの文字入力画面62には、テンキー3aで「646477」と入力されたと判定する文字である「はたはたみ」が表示される。また、画面60hの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはたみ」に基づいて作成された変換候補として「はたは民」、「旗羽田見」の2つの変換候補が表示される。さらに、画面60hの数値入力画面66には、「646477」のキーの押下により入力されたと判定する数字である「646477」が表示される。
【0048】
主制御部22は、画面60hを表示させた状態でテンキー3aが操作された場合、具体的にはテンキー3aで「3」「3」「3」「3」「3」と「3」のキーが5回と入力された場合、画面60iに示す画像を表示させる。画面60iも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面60hの文字入力画面62には、テンキー3aで「64647733333」と入力されたと判定する文字である「はたはたみそ」が表示される。また、画面60iの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはたみそ」に基づいて作成された変換候補として「はたは民ぞ」、「旗羽田見ぞ」の2つの変換候補が表示される。さらに、画面60iの数値入力画面66には、「64647733333」のキーの押下により入力されたと判定する数字である「64647733333」が表示される。
【0049】
その後、主制御部22は、画面60iを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、つまり画面60iを表示させてから3秒間操作を検出しない場合、バックグラウンドでブラウザアプリケーションを実行し、「はたはたみそ」をキーワードとしてショッピングサイトの検索を実行し、検索結果の情報を取得し、画面60jを表示させる。なお、主制御部22は、検索結果の情報として、「はたはたみそ」を商品として扱っている店の情報と、当該店での「はたはたみそ」の値段の情報を取得する。ここで、画面60jも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。また、画面60jには、変換候補ボックス64の複数の候補のいずれを選択しているかを示すカーソル68も表示される。画面60jの文字入力画面62には、画面60iと同様に入力文字の「はたはたみそ」が表示される。また、画面60jの変換候補ボックス64には、入力文字「はたはたみそ」をキーワードとして検索して抽出された店名が表示される。具体的には「みそのはたはた」、「ラーメン堂」、「乾物飯田屋」の3つの店名が表示される。なお、「みそのはたはた」、「ラーメン堂」、「乾物飯田屋」の3つも、抽出した店のうち、「はたはたみそ」の値段が安い3件を値段順に表示している。また、カーソル68は、3つの店名のうち「みそのはたはた」を指定した状態で表示されている。さらに、画面60jの数値入力画面66には、カーソル68が指定している「みそのはたはた」の「はたはたみそ」の値段である「1200」が表示される。
【0050】
なお、主制御部22は、画面60d、画面60h、画面60i等を表示させている状態で、変換候補を選択決定する処理入力されたら、通常の文字入力動作と同様に入力文字の文字列を選択決定された変換候補で決定する処理を実行する。主制御部22は、その他、サブメニューの表示処理や、文字列を確定する処理や、入力文字列を削除する処理等、通常のテキスト入力に対応した操作が入力されたら、入力された操作に対応する処理を実行する。
【0051】
次に、図6を用いて、主制御部22による処理をより詳細に説明する。まず、携帯端末装置1の主制御部22は、待受画面を表示させている状態で、ステップS12として、キーの押下、具体的にはテンキー3aの押下を検出したら、ステップS14として、文字入力制御プログラム24eを読み出し、文字入力アプリケーションを実行する。なお、主制御部22は、文字入力アプリケーションを事前に起動させてテンキー3aが押下されるのを待機していてもよい。
【0052】
主制御部22は、ステップS14で文字入力アプリケーションを起動させたら、ステップS16として、記憶部24の処理条件データ24hから優先処理設定を読み出す。ここで、上述した図3から図5に示す処理では、優先処理設定として、ブラウザアプリケーションを用いた検索処理が設定されている。主制御部22は、ステップS16で優先処理設定を読み出したら、優先処理設定の条件を設定する。
【0053】
主制御部22は、ステップS16の処理を行ったらステップS18としてキー入力操作を検出したかを判定する。つまり、操作部28に操作が入力されたかを判定する。主制御部22は、ステップS18でキー入力操作を検出していない(No)、つまり操作が入力されていないと判定したら、ステップS30に進む。また、主制御部22は、ステップS18でキー入力操作を検出した(Yes)、つまり操作が入力されたと判定したら、ステップS20として、ステップS18で検出した操作が文字または数値入力操作であるか、つまりテンキー3aが操作されたかを判定する。
【0054】
主制御部22は、ステップS20で文字または数値入力操作である(Yes)と判定したら、検出した操作に対応する文字及び数値を検出し、検出した文字を表示部32の文字入力画面、数値入力画面に表示させる。その後、主制御部22は、ステップS30に進む。
【0055】
主制御部22は、ステップS20で文字または数値入力操作ではない(No)と判定したら、ステップS22として、ステップS18で検出した操作がサブメニュー表示操作であるかを判定する。サブメニュー表示とは、文字入力アプリケーションに対応付けられた処理項目を表示部に表示させる処理である。サブメニュー表示操作としては、特定のボタン、例えばメニューボタンの押下がある。主制御部22は、ステップS22でサブメニュー表示操作である(Yes)と判定したら、ステップS24としてサブメニュー項目表示処理を行う。なお、サブメニュー項目表示処理とは、サブメニューの処理項目を表示部に表示させ、その後処理項目が選択されたら、選択された処理を実行する処理である。主制御部22は、ステップS24の処理が終了したら、本処理を終了する。なお、主制御部22は、ステップS24の処理が終了したら、ステップS18の処理に進み、文字入力アプリケーションを継続する設定としてもよい。
【0056】
主制御部22は、ステップS22でサブメニュー表示操作ではない(No)と判定したら、ステップS26として、ステップS18で検出した操作が変換候補ボックス操作であるかを判定する。変換候補ボックス操作としては、方向キーの押下がある。主制御部22は、ステップS26で変換候補ボックス操作である(Yes)と判定したら、ステップS28として変換候補ボックス処理を行う。なお、変換候補ボックス処理とは、変換候補ボックスに表示させた変換候補のうち1つの変換候補が選択決定されたら、決定された変換候補を確定した文字列とする処理である。主制御部22は、ステップS28の処理が終了したら、本処理を終了する。なお、主制御部22は、ステップS28の処理が終了したら、ステップS18の処理に進み、文字入力アプリケーションを継続する設定としてもよい。また、主制御部22は、ステップS28の処理が終了したら、優先処理設定を行わない文字入力処理を継続してもよい。主制御部22は、ステップS26で変換候補ボックス操作ではない(No)と判定したら、ステップS30に進む。
【0057】
主制御部22は、ステップS18でNO、ステップS20でYesまたはステップS26でNoと判定したら、ステップS30として、インターバルを検出したか、つまり直前の操作を検出してからの時間が所定の時間以上であるかを判定する。なお、経過時間は、タイマ34から時刻情報を取得することで判定することができる。主制御部22は、インターバルを検出していない(No)と判定したら、ステップS32として、変換候補ボックスに変換候補一覧を表示させステップS18に進む。つまり、主制御部22は、ステップS32で入力された文字列に対応する変換候補の一覧を作成し表示部32の変換候補ボックスに表示させる。
【0058】
主制御部22は、インターバルを検出した(Yes)と判定したら、ステップS34として、入力済み文字、数値を優先設定(優先処理設定)に適用、つまり、優先処理設定の設定に基づいて入力済み文字及び入力済み数値の少なくとも一方を用いて検索処理を実行する。より具体的には、優先処理設定に基づいて、記憶部24から該当するプログラムを読み出し、バックグラウンドでアプリケーションを実行する。その後、主制御部22は、入力済み文字及び入力済み数値の少なくとも一方を用いた検索処理を当該アプリケーションに実行する。
【0059】
主制御部22は、ステップS34の処理を実行したら、ステップS36で適用可であるか、つまり検索が実行できたかを判定する。なお、主制御部22は、検索を実行せずに、適用可であるかを判定してもよい。主制御部22は、ステップS36で適用可ではない(No)、つまり検索が実行できなかったと判定したら、ステップS18に進む。
【0060】
また、主制御部22は、ステップS36で適用可である(Yes)、つまり検索が実行できたと判定したら、ステップS38として、変換候補ボックスに適用結果を表示させる。つまり、主制御部22は、実行した検索処理の検索結果を変換候補ボックスに表示させる。主制御部22は、ステップS38の処理を行ったら、ステップS40として、数値入力エリア(数値入力画面)に紐付け数値の表示を行う。ここで、紐付け数値とは、ステップS34で検索した結果に紐付けされた数値データである。図3から図5に示す例の場合は商品の値段(金額)となる。
【0061】
主制御部22は、ステップS40の処理を終了したら、ステップS42として、所定時間が経過したか、具体的には、直近のステップS40の処理が終了してからの経過時間が所定時間以上となったかを判定する。なお、所定時間は、処理条件データ24hに記憶されている閾値の時間である。主制御部22は、ステップS42で所定時間が経過した(Yes)と判定したらステップS32に進む。つまり、主制御部22は、直近のステップS40の処理が終了してからの経過時間が所定時間以上となったら、ステップS32に進み、変換候補ボックスの表示を適用結果から変換候補一覧に切り替え、その後、ステップS18に進み、ステップS18以降の処理を行う。
【0062】
主制御部22は、ステップS42で所定時間経過していない(No)と判定したら、ステップS44として、絞込み数値の入力の検出があるか、つまり、絞込み数値が入力されたかを判定する。主制御部22は、ステップS44で絞込み数値が入力されていない(No)と判定したら、ステップS46として変換候補ボックスが操作されたか、つまり、ステップS38で表示させた適用結果に対する操作が入力されたかを判定する。
【0063】
主制御部22は、ステップS46で変換候補ボックスが操作されていない(No)と判定したら、ステップS42に進む。また、主制御部22は、ステップS46で変換候補ボックスが操作された(Yes)と判定したら、ステップS48として選択された適用結果に紐付いた数値表示または演算フラグの設定を行う。例えば、主制御部22は、ステップS46で適用結果のうちカーソルで指定している適用結果を切り換える操作が入力されたら、ステップS48で、切り換えられた適用結果に紐付いた数値を表示させる。主制御部22は、ステップS48の処理を行ったらステップS56に進む。
【0064】
主制御部22は、ステップS44で絞込み数値が入力された(Yes)と判定したら、ステップS50として、数値入力エリアに入力数値を表示させ、ステップS52として、変換候補ボックスに表示中の適用候補を入力数値で絞り込む処理を行う。主制御部22は、ステップS52で絞込み処理を行ったら、ステップS54として変換候補ボックスに適用結果、つまり絞り込み処理を実行した結果抽出された適用結果を表示させる。なお、ステップS52の処理とステップS54の処理は逆の順序で実行してもよい。主制御部22は、ステップS54の処理を行ったら、ステップS56に進む。
【0065】
主制御部22は、ステップS48の処理またはステップS54の処理を行ったら、ステップS56として、確定操作があるか、つまり確定操作が入力されたかを判定する。ここで、確定操作とは、変換候補ボックスに表示した適用結果のうち1つを選択決定する操作である。主制御部22は、ステップS56で確定操作が無い(No)と判定したら、ステップS42に進み、ステップS42以降の処理を行う。
【0066】
また、主制御部22は、ステップS56で確定操作があり(Yes)と判定したら、ステップS58として、優先設定処理(優先処理設定されている処理)を行う。つまり、優先処理設定されているアプリケーションを実行し、選択された適用結果に対応する処理を行う。図3から図5に示す例では、ブラウザアプリケーションにより選択された店での当該商品の購入画面への移行処理である。その後、主制御部22は、優先処理設定されているアプリケーションを実行し、各種処理を行う。主制御部22は、ステップS58の処理が終了したら、本処理を終了する。
【0067】
携帯端末装置1及び主制御部22は、文字入力アプリケーションにより文字入力しつつ、優先処理設定に基づいて、入力された文字列、数字列を検索条件とした検索処理を実行し、検索結果を表示させる。これにより、ユーザは、文字入力を行うのみで、設定した対象の検索結果を知ることができる。
【0068】
また、所定の条件(上記実施形態では無操作で一定時間経過)を満たした場合に検索結果を表示させることで、他の目的で文字入力アプリケーションにより文字入力をしている場合は、検索結果を表示させないようにすることができる。これにより、ユーザの文字入力操作を妨げる恐れを低減することができる。
【0069】
また、検索結果(適用結果)を変換候補ボックスに表示させることで、表示部の表示領域を有効に活用することができる。また、検索結果を選択動作できることを直感的に理解することができ、ユーザにとって操作しやすくすることができる。
【0070】
なお、図6に示す処理では、主制御部22は、インターバルを検出したら優先処理設定の検索を実行するようにしたが本発明はこれに限定されない。検索処理は、バックグラウンドで常時実行するようにしても、任意のタイミングで実行してもよい。ここで、主制御部は、テンキーが操作される毎に、つまり文字が入力される毎に優先処理設定の検索処理を実行すること、つまり、インクリメンタルサーチで優先処理設定の検索処理を実行することが好ましい。
【0071】
また、変換候補ボックスに表示させた検索結果のうち指定されている(カーソルがあっている)検索結果の紐付けデータを表示させることで、対応するアプリケーションの画面に遷移しなくても検索結果の情報を知ることができる。また、本実施形態のように、検索結果の紐付けデータとして数値データを用い、当該数値データを数字表示画面に表示させることで、少ない画面の変更で効率よく情報を取得することができる。
【0072】
さらに、検索結果に対して絞込み検索を可能とすることで、必要な情報をより的確に抽出することができる。また、検索結果が選択決定されたら、対応するアプリケーションの画面に遷移して、検索結果の詳細情報を取得、表示させることで、必要な情報を的確に知ることができる。また、検索結果を選択決定する操作を入力するだけで、所望の処理を実行する画面に遷移することができる。これにより、ユーザは簡単な操作で所望の処理を実行することができる。つまり、ユーザは、簡単な操作で入力文字に基づいた検索を行うことができ、入力文字を有効に活用できる。
【0073】
また、検索結果の表示と変換候補の表示とを交互に切り換えることで、文字入力処理を継続するか、検索結果の選択を行うかを選択しやすくすることができる。また、検索結果を確認した後でも、簡単にキーワード(検索条件)を変更することができる。
【0074】
また、上記実施形態では、変換候補を表示する画面(画面60d、画面60i)と検索結果を表示する画面(画面60c、画面60j)とを数秒毎に切り換えたがこれには限定されない。携帯端末装置1は、表示画面を切り換えないようにしてもよい。例えば、携帯端末装置1は、変換候補を表示する画面を表示させてから無操作で一定時間が経過した場合、検索結果を表示する画面を表示させ、その後操作が入力されるまで検索結果を表示する画面を表示し続けるようにしてもよい。この場合、検索結果を表示する画面を表示して所定時間が経過する前に操作が入力されたら、検索結果に対する図4の処理を実行し、検索結果を表示する画面を表示して所定時間が経過した後に操作が入力されたら検索結果に対する図5の処理を実行するようにしてもよい。これにより、検索結果を表示する画面を表示している場合でも文字入力操作を継続することが可能となる。なお、入力を文字入力として検出するか検索結果の操作として検出するかの選択処理は、テンキーの操作が入力された場合のみ実行するようにしてもよい。また、携帯端末装置1は、無操作で所定時間が経過したら省エネモードとして画面表示を停止してもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、優先処理設定として、ブラウザアプリケーションを用いたショッピングサイトの検索処理を設定した場合として説明したがこれに限定されない。ブラウザアプリケーションを用いる場合でも、入力文字をキーワードとした商品の検索に限定されず、キーワードを含むサイトの検索を行ってもよいし、キーワードの意味を表示する辞書サイトの検索を行ってもよい。また、優先処理設定として起動させるアプリケーション(つまり第2アプリケーション)としては、検索処理を行う各種アプリケーションを用いることができ、例えば電話帳アプリケーションや、スケジュールアプリケーションも用いることができる。
【0076】
以下、図7及び図8を用いて、携帯端末装置1の処理の他の例について説明する。ここで、図7及び図8は、それぞれ携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。図7は、優先処理設定として電話帳アプリケーションによるアドレス帳検索が設定されている処理の画面遷移を示している。
【0077】
まず、主制御部22は、図7に示すように、表示部32のメインディスプレイ2Mに、画面60aに示すような待受画面を表示させる。主制御部22は、画面60aに示すような待受画面を表示させている状態で、テンキー3aが操作された(テンキー3aに入力された操作を検出した)場合、具体的にはテンキー3aで「452」と入力された場合、画面82aに示す画像を表示させる。ここで、画面82aも、文字入力画面62と、変換候補ボックス(変換候補表示画面)64と、数値入力画面66と、で構成される。画面82aの文字入力画面62には、テンキー3aで「452」と入力されたと判定する文字である「たなか」が表示される。また、画面82aの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」に基づいて作成された変換候補として「田中」、「田中君」、「田中さん」、「タナカ」の4つの変換候補が表示される。さらに、画面82aの数値入力画面66には、「452」のキーの押下により入力されたと判定する数字である「452」が表示される。
【0078】
その後、主制御部22は、画面82aを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、つまり画面82aを表示させてから3秒間操作を検出しない場合、バックグラウンドでアドレス帳アプリケーションを実行し、「たなか」をキーワードとして電話帳データ24fに記憶されているアドレス帳のデータの検索を実行し、検索結果の情報を取得し、画面82bを表示させる。なお、主制御部22は、検索結果の情報として、「たなか」を読み仮名として含む登録データの情報と、当該登録データの登録番号の情報を取得する。ここで、画面82bも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面82bの文字入力画面62には、画面82aと同様に入力文字の「たなか」が表示される。また、画面82bの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」をキーワードとして検索して抽出された登録データの名前が表示される。具体的には「a.田中明」、「a.田中裕」、「a.田中物産」の3つの登録データの名前が表示される。また、各登録データの前に表示されている「a.」はアドレス帳検索による検索結果であることを示す識別子である。このように識別子を用いることで、変換候補であるか、検索結果であるかを容易に識別することができる。さらに、画面82bの数値入力画面66には、画面82aと同様に「452」が表示される。
【0079】
その後、主制御部22は、画面82bを表示させた状態で5秒間無操作が維持された場合、つまり画面82bを表示させてから5秒間操作を検出しない場合、画面82aを表示させる。その後、主制御部22は、画面82aを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、画面82bを表示させる。このように、主制御部22は、操作が入力されるまで画面82aと画面82bの表示を3秒または5秒おきに切り換える。
【0080】
また、主制御部22は、画面82bを表示させた状態で5秒間以内にテンキー3aにより「9」と入力された場合、入力された9を絞込み条件として登録データの絞込み処理を行う。具体的には、登録番号の閾値を9とし、登録番号が9番以下の登録データを抽出する。主制御部22は、絞り込み処理を行ったら画面82cを表示させる。ここで、画面82cも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面82cの文字入力画面62には、画面82aと同様に入力文字の「たなか」が表示される。また、画面82cの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」をキーワードとして検索し、かつ、登録番号が9番以下で絞込みを行い抽出された登録データの名前が表示される。具体的には「a.田中裕」の1つの登録データの名前が表示される。さらに、画面82cの数値入力画面66には、絞込み条件として入力された数値である「9」が表示される。そして、主制御部22は、ユーザが「a.田中裕」が選択されると、アドレス帳アプリケーションを実行させた上で、「a.田中裕」の詳細を表示させる。
【0081】
このように、文字入力アプリケーションは、文字入力中にアドレス帳アプリケーションをバックグラウンドで実行して、検索を実行することもできる。これにより、ユーザは、文字入力を行うのみで該当する読み仮名の登録アドレスを検索することができ、上述した効果と同様の効果を得ることができる。なお、検索は、入力された数字列をキーワードとして、登録番号が条件を満たす登録データを抽出したり、電話番号が条件を満たす登録データを抽出したりすることもできる。
【0082】
次に、図8は、優先処理設定としてスケジュールアプリケーションによるスケジュール検索が設定されている処理の画面遷移を示している。まず、主制御部22は、図8に示すように、表示部32のメインディスプレイ2Mに、画面60aに示すような待受画面を表示させる。主制御部22は、画面60aに示すような待受け画面を表示させている状態で、テンキー3aが操作された(テンキー3aに入力された操作を検出した)場合、具体的にはテンキー3aで「452」と入力された場合、画面84aに示す画像を表示させる。ここで、画面84aも、文字入力画面62と、変換候補ボックス(変換候補表示画面)64と、数値入力画面66と、で構成される。画面84aの文字入力画面62には、テンキー3aで「452」と入力されたと判定する文字である「たなか」が表示される。また、画面84aの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」に基づいて作成された変換候補として「田中」、「田中君」、「田中さん」、「タナカ」の4つの変換候補が表示される。さらに、画面84aの数値入力画面66には、「452」のキーの押下により入力されたと判定する数字である「452」が表示される。
【0083】
その後、主制御部22は、画面84aを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、つまり画面84aを表示させてから3秒間操作を検出しない場合、バックグラウンドでスケジュールアプリケーションを実行し、「たなか」をキーワードとしてスケジュールデータ24gに記憶されているスケジュールのデータの検索を実行し、検索結果の情報を取得し、画面84bを表示させる。なお、主制御部22は、検索結果の情報として、「たなか」を含む予定の情報と、当該予定の実行日時の情報を取得する。ここで、画面84bも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面84bの文字入力画面62には、画面84aと同様に入力文字の「たなか」が表示される。また、画面84bの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」をキーワードとして検索して抽出された予定の項目が表示される。具体的には「S.田中さんと食事」、「S.田中さんと飲み」、「S.田中さん結婚式」の3つの予定の項目が表示される。また、各予定の項目の前に表示されている「S.」はスケジュール検索による検索結果であることを示す識別子である。このように識別子を用いることで、変換候補であるか、検索結果であるかを容易に識別することができる。さらに、画面84bの数値入力画面66には、画面84aと同様に「452」が表示される。
【0084】
その後、主制御部22は、画面84bを表示させた状態で5秒間無操作が維持された場合、つまり画面84bを表示させてから5秒間操作を検出しない場合、画面84aを表示させる。その後、主制御部22は、画面84aを表示させた状態で3秒間無操作が維持された場合、画面84bを表示させる。このように、主制御部22は、操作が入力されるまで画面84aと画面84bの表示を3秒または5秒おきに切り換える。
【0085】
また、主制御部22は、画面84bを表示させた状態で5秒間以内にテンキー3aにより「9」と入力された場合、入力された9を絞込み条件として登録データの絞込み処理を行う。具体的には、予定の実行日時が9月の予定を抽出する。主制御部22は、絞り込み処理を行ったら画面84cを表示させる。ここで、画面84cも、文字入力画面62と、変換候補ボックス64と、数値入力画面66と、で構成される。画面84cの文字入力画面62には、画面84bと同様に入力文字の「たなか」が表示される。また、画面84cの変換候補ボックス64には、入力文字「たなか」をキーワードとして検索し、かつ、予定の実行日時が9月で絞込みを行い抽出された予定の項目が表示される。具体的には「S.田中さん結婚式」の1つの予定の項目が表示される。さらに、画面84cの数値入力画面66には、絞込み条件として入力された数値である「9」が表示される。そして、主制御部22は、「S.田中さん結婚式」が選択されると、スケジュールアプリケーションを実行させた上で「S.田中さん結婚式」の詳細を表示させる。
【0086】
このように、文字入力アプリケーションは、文字入力中にスケジュールアプリケーションをバックグラウンドで実行して、検索を実行することもできる。これにより、ユーザは、文字入力を行うのみで該当する項目を含む予定を検索することができ、上述した効果と同様の効果を得ることができる。なお、検索は、入力された数字列をキーワードとして、実行日時が条件を満たす予定を抽出することもできる。
【0087】
また、主制御部22は、優先処理設定として、メールアプリケーションによるメール検索処理を設定することもできる。この場合は、入力された文字列をキーワードとして、宛て先や送り主の読み仮名にキーワードを含むメールがあるかを検索する処理や、題名、本文にキーワードを含むメールがあるかを検索する処理を設定することができる。また、入力された数字列をキーワードとして、送付日時、受信日時にキーワードを含むメールがあるかを検索する処理を設定することができる。
【0088】
このように、優先処理設定は、ユーザの好みにより種々の設定とすることができるため、ユーザが所望する検索処理、ユーザが良く利用する検索処理をバックグラウンドで自動的に実行させることができる。
【0089】
また、上記実施形態では、文字入力及び数字(数値)入力を行うキーとしてテンキー3aを用いたが、これに限定されない。操作部としては、1つのキーに数字と文字の両方が割り当てられている操作キーを備える種々の操作部を用いることができる。また、操作キーの構成も押下を検出する物理キーに限定されない。例えば、操作部をタッチパネルとし、タッチパネルに表示させた操作キーへの操作を検出するようにしてもよい。
【0090】
以下、図9から図11を用いて、操作部としてタッチパネルを用いた場合について説明する。ここで、図9は、他の実施形態の携帯端末装置の第1の形態の斜視図であり、図10は、図9に示す携帯端末装置の第2の形態の斜視図である。図11は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。図9及び図10に示す携帯端末装置100は、第1の筐体100Aと、第2の筐体100Bとを有する。第1の筐体100Aは、第2の筐体100Bに対して矢印Aの方向に相対的にスライド可能に構成されている。
【0091】
第1の筐体100Aは、第2の筐体100Bと対向する面と反対側の面にタッチパネル102を有する。第2の筐体100Bは、第1の筐体100Aと対向する面にタッチパネル103を有する。タッチパネル102およびタッチパネル103は、文字、図形、画像等を表示するとともに、利用者が指やスタイラス等を用いて当該タッチパネルに対して行う各種操作を検出する。タッチパネル103は、第1の筐体100Aと第2の筐体100Bとが重なり合う第1の形態では第1の筐体100Aによって覆い隠され、第1の筐体100Aが矢印Aの方向にスライドした第2の形態では外部に露出する。
【0092】
第1の形態は、利用者が携帯端末装置100を持ち運ぶのに適した形態であり、この形態でも利用者は、タッチパネル102に表示される情報を参照したり、タッチパネル102を指で操作して情報を入力したりすることができる。第2の形態は、利用者が携帯端末装置100を利用するのに適した形態であり、利用者は、タッチパネル102とタッチパネル103とを併用して、より多くの情報を参照することができる。
【0093】
なお、以下の説明では、常時外部に露出しているタッチパネル102を第1の表示部と呼び、第1の形態では第1の筐体100Aによって覆い隠され第2の形態では外部に露出するタッチパネル103を第2の表示部と呼ぶことがある。また、タッチパネル102およびタッチパネル103を、どちらであるかを特定することなく、単に表示部と呼ぶことがある。
【0094】
次に、携帯端末装置100の機能と制御部との関係を説明する。携帯端末装置100は、2つのタッチパネル102、103が、操作部および表示部となるが、基本的な処理機能の構成は、携帯端末装置1と同様である。タッチパネル102は、表示部と、表示部に重畳されたタッチセンサとを有する。タッチパネル103は、表示部と、表示部に重畳されたタッチセンサとを有する。タッチセンサは、指を用いて表面に対して行われた各種操作を、操作が行われた位置とともに検出する。タッチセンサによって検出される操作には、タップ操作、フリック操作、ドラッグ操作等が含まれる。つまり、本実施形態ではタッチセンサを有するタッチパネル102、103が操作部となる。表示部は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネルなどで構成され、文字、図形、画像等を表示する。
【0095】
次に、図11を用いて、携帯端末装置100の動作について説明する。ここで、図11は、携帯端末装置の動作を説明するための説明図である。携帯端末装置100も携帯端末装置1と同様に、文字入力アプリケーションを実行して文字入力を検出した場合、優先処理設定されている他のアプリケーションをバックグラウンドで実行し、入力文字や入力された数字をキーワード(検索条件)として、検索を実行する。その後、携帯端末装置100は、所定の条件を満たしたら検索結果を表示部に表示させる。以下、具体的に説明する。
【0096】
まず、携帯端末装置100の主制御部22は、所定のトリガー動作が入力されたら、文字入力アプリケーションを起動または実行し、文字入力の検出を開始する。トリガー動作としては、表示部に表示させて所定のアイコンへのタッチ操作や表示部への手書き文字の入力等がある。文字入力アプリケーションを実行する主制御部22は、表示部にテンキーを表示させた状態としテンキーを表示させた各領域への接触動作をテンキーの押下として検出することで、入力文字を検出する。主制御部22は、検出した入力文字を表示部の所定の領域に表示させる。なお、本実施形態の主制御部22または文字入力アプリケーションも、入力文字を文字及び数字として検出する。なお、以下では、図3から5に示した例と同様にテンキー「6464」が押下され、文字として「はたはた」が入力された場合として説明する。
【0097】
主制御部22は、直前の文字入力を検出してから無操作状態が一定時間継続した場合、入力文字(入力された文字または数字)を検索条件として、優先処理設定されているアプリケーションにより検索処理を行う。主制御部22は、検索処理を実行し検索結果の情報を取得したら、画面120aを表示させる。ここで画面120aは、表示部の一方に表示される画面である第1画面130aと、表示部の他方に表示される画面である第2画面132aと、を含む。第1画面130aは、文字入力画面142と、変換候補ボックス144と、数値入力画面146と、で構成される。また、第1画面130aには、変換候補ボックス14r4の複数の候補のいずれを選択しているかを示すカーソル148も表示される。第1画面130aの文字入力画面142には、入力文字の「はたはた」が表示される。また、第1画面130aの変換候補ボックス144には、入力文字「はたはた」をキーワードとして検索して抽出された店名が表示される。具体的には「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つの店名が表示される。なお、「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つは、抽出した店のうち、「はたはた」の値段が安い3件を値段順に表示している。また、カーソル148は、3つの店名のうち「干物の富士屋」を指定した状態で表示されている。さらに、第1画面130aの数値入力画面146には、カーソル148が指定している「干物の富士屋」の「はたはた」の値段である「500」が表示される。また、主制御部22は、第2画面132aに、カーソル148が指定している店(画面120aでは干物の富士屋)のキーワードの商品を購入できる画面を表示させる。なお、第2画面132aには、店名「干物の富士屋」を示す文字情報と、商品の画像と、商品名「ハタハタ一夜干し」を示す文字情報と、金額「500円」を示す文字情報と、商品を買い物かごへ移動させる処理を示すアイコンと、が表示されている。なお、主制御部22は、第2画面132aに表示させる画面の情報を、検索結果の紐付け情報として取得しても、文字入力アプリケーションで作成された指示に基づいてブラウザアプリケーションを処理し、ブラウザアプリケーションの実行画面として取得してもよい。なお、ブラウザアプリケーションの実行画面として表示させる場合は、画面を表示させる処理はフォアグラウンドでの処理となる。
【0098】
また、主制御部22は、画面120aを表示させた状態でカーソル148を移動させる操作が入力された場合、具体的には、画面120bに示すように、指Fが変換候補ボックス144のカーソル148が示している店とは異なる店(本実施形態では、「海産物なら・・」)にタッチする操作を入力した場合、カーソル148の表示位置を切り換える。つまり、画面120bに示すように、変換候補ボックス144のカーソル148が「海産物なら・・」を指定している状態とする。なお、画面120bは、カーソル148の位置が変更された以外は画面120aと同様の画面である。第1画面130bは、第1画面130aと同様であり、第2画面132bは、第2画面132aと同様の画面である。
【0099】
その後、主制御部22は、カーソル148の切り換え処理に合わせて画面表示をさらに切り替え、第1画面130cと第2画面132cを含む画面120cを表示させる。第1画面130cも、文字入力画面142と、変換候補ボックス144と、数値入力画面146と、で構成される。また、変換候補ボックス144にはカーソル148が表示されている。第1画面130cの文字入力画面142には、第1画面130aと同様に入力文字の「はたはた」が表示される。また、第1画面130cの変換候補ボックス144には、入力文字「はたはた」をキーワードとして検索して抽出された店名が表示される。具体的には「干物の富士屋」、「海産物なら・・」、「魚商会」の3つの店名が表示される。また、カーソル148は、3つの店名のうち「海産物なら・・」を指定した状態で表示されている。さらに、第1画面130cの数値入力画面146には、カーソル148が指定している「海産物なら・・」の「はたはた」の値段である「595」が表示される。また、主制御部22は、第2画面132cに、カーソル148が指定している店(画面120cでは海産物なら・・・)のキーワードの商品を購入できる画面を表示させる。なお、第2画面132cには、店名「海産物なら青山市場」を示す文字情報と、商品の画像と、商品名「ハタハタ醤油漬け」を示す文字情報と、金額「595円」を示す文字情報と、商品を買い物かごへ移動させる処理を示すアイコンと、が表示されている。
【0100】
携帯端末装置100のように、操作部がタッチパネルの場合でも同様に入力文字に基づいて検索を行うことで、簡単な操作で入力文字に基づいた検索を行うことができ、入力文字を有効に活用できるという携帯端末装置1と同様の効果を得ることができる。また、本実施形態のように表示部が2つである場合は、一方の表示部に検索結果のより詳しい情報を表示させることで、検索結果の情報をより詳細に取得することができる。
【0101】
なお、検索結果のより詳しい情報を表示させる場合は、他のアプリケーションで取得した情報を表示させてもよいが、ブラウザアプリケーションのように、通信で情報を取得する場合は、自身の記憶部等にバッファされている過去の情報を表示させるようにしてもよい。この場合は、詳細情報を表示している画面に操作が入力された後、ブラウザアプリケーションにより所定の端末にアクセスを行い最新の情報を取得するようにしてもよい。これにより、通信により取得する情報量が増加することを抑制できる。
【0102】
また、携帯端末装置100では、2つの表示部を備える電子機器の例を示したが、本発明は、3つ以上の表示部を備える電子機器にも適用することができる。なお、表示部が3つ以上ある電子機器において画面を複数の表示部にまたがって表示する場合、すべての表示部にまたがって画面を表示することとしてもよいし、予め選択された表示部にまたがって画面を表示することとしてもよい。また、携帯端末装置100では、2つのタッチパネルを用いたがいずれか一方をタッチセンサ機能がない表示部としてもよい。つまり、2つの表示部のうち一方のみをタッチパネルとしてもよい。
【0103】
また、上記の実施形態では、文字入力アプリケーションの起動時に、文字入力画面と、数値入力画面の両方を表示させたが、文字入力画面のみまたは数値入力画面のみを表示させるようにしてもよい。また、本実施形態では、ユーザがより簡単に入力を実行でき、また、ユーザの選択動作を省略できるため、1つの入力操作を文字入力及び数値入力として並列で検出したが、文字入力アプリケーションは、入力操作を文字入力のみまたは数値入力のみとして検出してもよい。
【0104】
また、上記の実施形態では、待受画面の表示時にテンキーの操作を検出したら起動させる文字入力アプリケーションの実行時に行う処理として説明したが、これには限定されない。文字入力アプリケーションは、待受画面の表示時にテンキー押下による起動に限定されず、種々の起動方法で起動することができる。例えば、ユーザのメニュー選択により起動するようにしてもよい。文字入力アプリケーションは、テキスト入力を主とし、入力したテキストを他のアプリケーションで使用する機能であればよい。
【符号の説明】
【0105】
1 携帯端末装置
1C 筐体
1CA 第1筐体
1CB 第2筐体
2M メインディスプレイ
3 操作キー
4 方向及び決定キー
5 マイク
6 レシーバ
18 ヒンジ
22 主制御部(CPU)
24 記憶部(メモリ)
26 通信部
28 操作部
29 入力データ取得部
30 音声処理部
32 表示部
33 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
文字を入力するための操作部と、
前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションと検索機能を有する第2アプリケーションとを実行可能であり、前記操作部の操作により前記第1アプリケーションで入力文字が入力されると、当該入力文字を検索条件として前記第2アプリケーションで検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる制御部と、
を有することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記検索結果はそれぞれ機能が対応付けられており、
前記制御部は、表示された前記検索結果のいずれかが選択された場合、選択された検索結果に対応付けられた機能を実行させた上で当該検索結果に対応する情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1アプリケーションで入力文字として文字が一文字入力される毎に、前記入力文字を検索条件として前記第2アプリケーションで検索を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1アプリケーションで入力された文字の変換候補を前記表示部の変換候補表示領域に表示させる場合に前記第2アプリケーションで検索が実行されると、検索結果を前記変換候補表示領域に表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記検索結果と前記変換候補とを所定時間毎に切り換えて前記変換候補表示領域に表示させることを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記表示部に待受画面が表示された状態で前記操作部が操作されると、当該操作により入力された文字を前記第1アプリケーションで入力される前記入力文字として検出することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記操作部は、一の操作キーに対して数字及び文字が割り当てられる複数の操作キーを備え、
前記制御部は、前記操作キーが操作された場合、当該操作された操作キーに割り当てられる数字を入力文字として前記表示部の数字列表示領域に表示させ、かつ、当該操作された操作キーに割り当てられる文字を入力文字として前記表示部の文字列表示領域に表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記検索結果のいずれかが選択された場合、選択された検索結果に対応する情報を前記数字列表示領域に表示させることを特徴とする請求項7に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記操作部は、タッチパネルであることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
表示部と、文字を入力するための操作部と、を有する携帯電子機器の表示方法であって、
前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションを実行し、入力文字の入力を検出する入力検出ステップと、
検索機能を有する第2アプリケーションを実行し、当該入力文字を検索条件として検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる表示ステップと、を有することを特徴とする表示方法。
【請求項11】
表示部と、文字を入力するための操作部と、を有する携帯電子機器に、
前記操作部による文字の入力が可能な第1アプリケーションを実行し、入力文字の入力を検出する入力検出ステップと、
検索機能を有する第2アプリケーションを実行し、当該入力文字を検索条件として検索を実行し、検索結果を前記表示部に表示させる表示ステップと、
を実行させることを特徴とする表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−129792(P2012−129792A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279377(P2010−279377)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】