説明

携帯電子機器及びその制御方法

【課題】ユーザの操作性を向上する携帯電子機器及びその方法を提供する。
【解決手段】アプリケーションが起動されると、ベースアプリBAは、センサ素子群の右半分又は左半分に連続的に接触する半周検知モードとセンサ素子群の全体に連続的に接触する一周検知モードのいずれを使用するかを判定する。半周検知モードを使用すると判定された場合、ベースアプリBAは、アドレス帳の上昇操作と下降操作のいずれであるか判定する。それに対して、一周検知モードと判定された場合、ベースアプリBAは、センサ素子群が右回りと左回りのいずれであるか判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接触を検出する検出部を具える携帯電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電子機器の操作入力部として様々なインターフェイスや構成が開発されており、例えば、携帯電子機器に回転ダイヤル式入力デバイスを設け、表示部上に表示させたカーソルを回転ダイヤル式入力デバイスの回転量に応じて移動させる技術がある(例えば、特許文献1)。しかしながら、このような従来技術では、物理的・機械的な回転を伴う「回転ダイヤル」を用いているため、機械的な磨耗などによって誤動作や故障などが発生し易く、操作入力部のメンテナンスが必要であったり、耐用期間が短いという不都合がある。
【0003】
かかる不都合を解消するために、物理的・機械的な回転を伴わない操作入力部としてセンサ素子を利用する技術が提案されている(例えば、特許文献2,3)。この提案技術は、複数のセンサ素子を円環状に配して、個々のセンサ素子からの接触検出を監視し、連続的な接触検出を検出した場合は、その接触検出箇所の移動に応じて、表示位置の移動指示が生じたと判定するものである。
【特許文献1】特開2003-280792号公報
【特許文献2】特開2005-522797号公報
【特許文献3】特開2004-311196号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図12、図13に、従来のセンサ素子及びその制御例を示す。図12(a)、図13(a)に示すように円環状に設けたセンサ素子を、例えば、図12(a)の矢印ARのように指で右回りになぞった場合には、同図(b)の表示部の項目LS1−8を下方にスクロールし、図13(a)の矢印ARのように左回りになぞった場合には、同図(b)のように上方にスクロールするなどの「移動ルール」が予め規定されている。したがって、従来のセンサ素子の制御では、ユーザは、「移動ルール」が予め規定されたアプリケーションの使用に制限され、ユーザの操作性の向上を図るには不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、ユーザの操作性を向上する携帯電子機器及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による請求項1に係る携帯電子機器は、
接触を検知する第1の検知部と、
該第1の検知部と離間し、接触を検知する第2の検知部と、
前記第1の検知部からの信号が示す第1の情報と前記第2の検知部からの信号が示す第2の情報とを、連続した情報として処理する第1の処理部と、
前記第1の情報と前記第2の情報とを、互いに独立した情報として処理する第2の処理部とを具えることを特徴とする。
【0007】
本発明による請求項2に係る携帯電子機器は、
前記第1及び第2の検知部がそれぞれ、連続するセンサ素子を有し、
前記第1の処理部での処理と前記第2の処理部での処理のうちのいずれを行うかを判定する判定部と、
該判定部が前記第1の処理部での処理を行うと判定した場合に、前記第1の検知部の最後尾のセンサ素子への接触と前記第2の検知部の最前列のセンサ素子への接触が連続しているか否かを検出する連続検出部とを更に具えることを特徴とする。
【0008】
本発明による請求項3に係る携帯電子機器は、
前記携帯電子機器は認証機能を有し、該認証機能が利用される場合、前記第1の処理部による処理が行われることを特徴とする。
【0009】
本発明による請求項4に係る携帯電子機器は、
前記第1の処理部での処理は、RFIDチップに対する電力の供給又は停止の設定を行う場合に行われ、前記第2の処理部での処理は、項目を選択する際に行われることを特徴とする。
【0010】
本発明による請求項5に係る携帯電子機器の制御方法は、
第1の接触を検知する第1の検知ステップと、
該第1の接触と離間した位置での第2の接触を検知する第2の検知ステップと、
前記第1の接触に関する信号が示す第1の情報と前記第2の接触に関する信号が示す第2の情報とを連続した情報として処理する第1の処理、又は、前記第1の情報と前記第2の情報とを互いに独立した情報として処理する第2の処理を行う処理ステップとを具えることを特徴とする。
【0011】
本発明による請求項6に係る携帯電子機器の制御方法は、
前記第1及び第2の検知ステップをそれぞれ、連続するセンサ素子を用いて行い、
前記処理ステップが、
前記第1の処理と前記第2の処理のうちのいずれを行うかを判定する判定ステップと、
該判定ステップにおいて前記第1の処理を行うと判定した場合に、前記第1の検知ステップで用いられる最後尾のセンサ素子への接触と前記第2の検知ステップで用いられる最前列のセンサ素子への接触が連続しているか否かを検出する連続検出を行う検出ステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明による請求項7に係る携帯電子機器の制御方法は、
前記携帯電子機器は認証機能を有し、該認証機能が利用される場合、前記第1の処理が行われることを特徴とする。
【0013】
本発明による請求項8に係る携帯電子機器の制御方法は、
前記第1の処理は、RFIDチップに対する電力の供給又は停止の設定を行う場合に行われ、前記第2の処理は、項目を選択する際に行われることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、第1及び第2の情報を、連続した情報として処理するだけでなく独立した情報として処理することができるので、ユーザは、従来のように予め規定された「移動ルール」に制約されたアプリケーションだけでなく、「移動ルール」の制約のないアプリケーションも使用することができる。その結果、ユーザの操作性を向上することができる携帯電子機器及びその制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明による携帯電子機器及びその制御方法の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施例の携帯電話端末の概要を示すブロック図である。図に示した携帯電話端末100は、制御部110、センサ部120、表示部130、記憶部(フラッシュメモリなど)140、情報処理部150、電話機能部160、キー操作部KEY、スピーカSP及び図示しないCDMA通信網に接続して通信を行う通信部COMを具える。さらに、センサ部120は複数のセンサ素子(例えば、その検知部を機器筐体の外面に設けてあり、指などの物体の接触・近接を検出する接触センサ)を含んだセンサ素子群を、用途に応じてn個、すなわち第1のセンサ素子群G1、第2のセンサ素子群G2及び第nのセンサ素子群G3を含み、記憶部140は保存領域142、外部データ保存領域144から構成されている。制御部110及び情報処理部150は、CPUなどの演算手段及びソフトウェアモジュールなどから構成させることが好適である。なお、後に説明するシリアルインターフェース部S1、シリアルインターフェース部S1を通じて制御部110に接続されるRFIDモジュールRFID、赤外線通信部、カメラ220、ライト230、マイクロホンMIC、ラジオモジュールRM、電源PS、電源コントローラPSCOM等が、制御部110に接続されるが、ここでは簡略化のために省略する。
【0016】
図1のブロック図における各ブロックの機能を簡単に説明する。制御部110は、センサ部120によりユーザの指などの物体の接触を検出し、記憶部140の保存領域142に検出した情報を格納し、情報処理機能部150により格納した情報の処理を制御する。そして、処理結果に応じた情報を表示部130に表示させる。さらに制御部110は、通常の通話機能のための電話機能部160、キー操作部KEY、及びスピーカSPを制御する。なお、表示部130は、サブ表示部ELDと、図示しないメイン表示部(携帯電話端末100が閉状態で隠れるとともに開状態で露出する位置に設けられた表示部)とを有する。
【0017】
図2は、センサ素子を筐体に実装した本実施例の携帯電話端末100の斜視図である。図2(a)は携帯電話端末100の外観を示す斜視図である。携帯電話端末100は、タッチセンサ部210(概観上、センサ部130すなわちセンサ素子G1,G2,・・・を覆う。)、カメラ220、及びライト230を具える。携帯電話端末100は、図2に示すような閉状態の他に、ヒンジ部を回動・スライドさせて開状態を形成することができ、タッチセンサ部210は、閉状態においても操作可能な位置に設けられている。図2(b)は、本実施例によるタッチセンサの動作の説明のために、センサ素子とサブ表示部ELD周辺のみの配置を表示した本実施例の携帯電話端末100の斜視図である。図のように、センサ素子R1〜R4及びL1〜L4が、サブ表示部ELDの周囲に沿って並べて配置されている。センサ素子R1〜R4、L1〜L4は、それぞれ第1のセンサ素子群、第2のセンサ素子群を構成している。第1のセンサ素子群と第2のセンサ素子群は、離間部SP1、SP2を隔てて並べられている。本実施例ではサブ表示部ELDに有機ELディスプレイを用いてあるが、例えば液晶表示ディスプレイ等を用いることもできる。
【0018】
図2の携帯電話端末100において、サブ表示部ELDは携帯電話端末100の用途に応じた情報を表示する。例えば、携帯電話端末100を音楽プレーヤーとして用いる場合、サブ表示部ELDには演奏できる曲目が表示される。曲名及びアーティスト名の組で1つの項目、即ち、「選択候補項目」となる。ユーザは、操作入力部としてタッチセンサ部210を操作してセンサ素子R1〜R4,L1〜L4の静電容量を変化させて、サブ表示部ELDに表示された項目や操作対象領域を移動し、曲目の選択を行う。このとき、図2のようにサブ表示部ELDの周囲にセンサ素子を並べる構成とすれば、小型な携帯電子機器の外部筐体における実装部分を大きく占有せずに済み、かつ、ユーザはサブ表示部ELDの表示を見ながらセンサ素子を操作することができる。
【0019】
図3は、本実施例の携帯電話端末100に実装した表示部周囲の構成を示す分解斜視図である。わかり易くするため、各部材を、構成する順に分離して示している。図に示すように、有機EL素子からなる表示部ELDの周囲に沿ってドーナツ状のパネルPNLが配されている。パネルPNLは、下部に設けるセンサ素子の感度に影響を与えないように十分に薄くすることが好適である。パネルPNLの下部には、人体の指の接触を検知できる静電容量型の8個のセンサ素子L1−L4、R1−R4をほぼ環状に配置してある。左側の4つのセンサ素子L1−L4で第1のセンサ素子群、右側の4つのセンサ素子R1−R4で第2のセンサ素子群をそれぞれ構成している。各センサ素子群内の隣接するセンサ素子の間には、隣接するセンサ素子同士で接触検出機能に干渉しないように、クリアランス(隙間)を設けて配置してある。なお、干渉しないタイプのセンサ素子を用いる場合にはこのクリアランスは不要である。第1のセンサ素子群の一端に位置するセンサ素子L4と、第2のセンサ素子群の一端に位置するセンサ素子R1との間には、前記クリアランスより大きいクリアランス(例えば、2倍以上の長さ)である離間部SP1を設ける。第1のセンサ素子群の他端に位置するセンサ素子L1と、第2のセンサ素子群の他端に位置するセンサ素子R4との間にも、離間部SP1と同様に離間部SP2を設ける。このような離間部SP1、SP2によって、第1のセンサ素子群と第2のセンサ素子群とが別個に機能させる際に、互いに干渉するのを防止することができる。
【0020】
タクトスイッチSW1及びSW2が、センサ素子の下部であって、センサL2とL3との間のクリアランス、及びR2とR3との間のクリアランスにそれぞれこのタクトスイッチの中心が位置するように配置されている。このタクトスイッチを押下げることによって、表示部に表示された項目の選択が実行される。選択が実行されると、例えば、サブ表示部ELD又はセンサ素子の後ろ側に設置されたバックライト(図示せず)が点灯し、ユーザに選択が実行されたこと、すなわちタクトスイッチが押下げられたことを示す。さらに、音声通話又はメールの着信等のユーザに通知すべき事象が発生した場合にも、このサブ表示部ELDの点灯表示がなされる。
【0021】
図4は、上述した本実施例の詳細な機能ブロック図である。図に示すように、図4に示す各種ソフトウェアは、記憶部140に記憶されるプログラムに基づき、記憶部140上にワークエリアを設けた上で、制御部110が実行することにより動作する。携帯電話端末の諸機能は、ソフトウェアブロックとハードウェアブロックとに分かれる。ソフトウェアブロックは、フラグ記憶部FLGを持つベースアプリBA、サブ表示部表示アプリAP1、ロックセキュリティアプリAP2、その他アプリAP3、及びラジオアプリAP4から構成される。ソフトウェアブロックは、さらに、赤外線通信アプリAPIR及びRFIDアプリAPRFも含む。これらの各種アプリ(アプリケーションソフトウェア)がハードウェアブロックの各種ハードウェアを制御するときに、赤外線通信ドライバIRD、RFIDドライバRFD、オーディオドライバAUD、ラジオドライバRD、及びプロトコルPRをドライバとして使用する。例えば、オーディオドライバAUD、ラジオドライバRD、及びプロトコルPRは、それぞれ、マイクロホンMIC1、スピーカSP、通信部COM、及びラジオモジュールRMを制御する。ソフトウェアブロックは、さらに、ハードウェアの操作状態を監視・検出するキースキャンポートドライバKSPも含み、タッチセンサドライバ関連検出、キー検出、折り畳み式やスライド式などの携帯電話端末の開閉を検出する開閉検出、イヤホン着脱検出などを行う。
【0022】
ハードウェアブロックは、ダイヤルキーを含む各種ボタンなどを含むキー操作部KEY、ヒンジ部の動作状況などに基づき開閉を検出する開閉検出デバイスOCD、機器本体付属のマイクロホンMIC、イヤホンEAP、スピーカSP、通信部COM、ラジオモジュールRM、シリアルインターフェース部SI、及び切替制御部SWCONを具える。切替制御部SWCONは、ソフトウェアブロックの該当ブロックからの指示に従って、赤外線通信部IR、RFIDモジュール(無線識別タグ)RFID、タッチセンサモジュールTSM(センサ部120と、発振回路などのセンサ部120を駆動する上で必要な部品一式をモジュール化したもの)のうちのいずれか1つを選択して当該信号をシリアルインターフェース部SIが拾い上げるように選択対象ハードウェア(IR、RFID、TSM)を切り替える。電源PSは、電源コントローラPSCONを介して選択対象ハードウェア(IR、RFID、TSM)に電力を供給する。なお、小型で筐体外面の実装面積が狭い携帯電話端末100においては、キー操作部KEYがタッチセンサモジュールTSMに隣接するのが好ましい。
【0023】
図5は、本実施例の携帯電話端末100のタッチセンサ機能のより詳細な構成を示すブロック図である。図に示した携帯電話端末100は、タッチセンサベースドライバブロックTDB、タッチセンサベースアプリブロックTSBA、デバイス層DL、割込ハンドラIH、キューQUE、OSタイマーCLK、各種アプリAP1〜AP3を具える。ここでタッチセンサベースアプリブロックTSBAは、ベースアプリBA及びタッチセンサドライバ上位アプリケーションプログラムインターフェースAPIを具え、タッチセンサドライバブロックTDBは、タッチセンサドライバTSD及び結果通知部NTFを具える。また、デバイス層DLは、切替制御部SWCON、切替部SW、シリアルインターフェース部SI、赤外線通信部IR、RFID及びタッチセンサモジュールTSMを具え、割込ハンドラIHは、シリアル割込み監視部SIMON及び確認部CNFを具える。
【0024】
次に、各ブロックの機能を図を参照に説明する。タッチセンサベースアプリブロックTSBAにおいて、ベースアプリBAと、タッチセンサドライバ上位アプリケーションプログラムインターフェースAPIとの間では、タッチセンサを起動するか否かのやり取りが行なわれる。ベースアプリBAは、サブ表示部用のアプリケーションであるサブ表示部表示アプリAP1、セキュリティ保護用に携帯電話端末100にロックをかけるアプリケーションであるロックセキュリティアプリAP2、その他のアプリケーションAP3のベースとなるアプリケーションであり、ベースアプリBAに前記各アプリからタッチセンサの起動が要求された場合に、タッチセンサドライバ上位のアプリケーションプログラムインターフェースAPIにタッチセンサの起動を要求する。なおサブ表示部とは、各図で示すサブ表示部ELDであって、本実施例における携帯電話端末100においてセンサ素子により囲まれた表示部のことを指す。
【0025】
起動の要求を受け、タッチセンサ上位アプリケーションプログラムインターフェースAPIは、ベースアプリBA内のアプリケーションの起動を管理するブロック(図示せず)に、タッチセンサの起動が可能か否かの確認を行う。すなわち、キー操作部KEYによる入力処理、アプリケーションの選択が実行されていることを示すサブ表示部ELDの点灯、サブ表示部ELDの消灯、又はFMラジオその他の携帯電話端末に付属するアプリケーション等の、予めタッチセンサの起動が不可能と設定されたアプリケーションの起動を示すフラグの有無を確認する。その結果、タッチセンサの起動が可能と判断された場合、タッチセンサ上位アプリケーションプログラムインターフェースAPIはタッチセンサドライバTSDにタッチセンサモジュールの起動を要求する。すなわち、実質的には電源コントローラPSCOMを通じた電源PSからタッチセンサモジュールTSMへの電源供給を開始する。それに対して、タッチセンサの起動が不可能と判断された場合、タッチセンサ上位アプリケーションプログラムインターフェースAPIはタッチセンサドライバTSDにタッチセンサモジュールの起動を要求せず、タッチセンサモジュールTSMによる検知、すなわち、後に説明するタッチセンサのセンシング結果を無効にする。これによって、タッチセンサの誤作動が生じることがなくなり、タッチセンサのセンシング結果が有効になった後の出力データを次の接触の移動方向の起点として設定するので、それ以降のデータを全て正常に処理することができる。
【0026】
起動が要求されると、タッチセンサドライバTSDはデバイス層DL内のシリアルインターフェース部SIに要求して、シリアルインターフェース部SIにおけるタッチセンサドライバTSDとのポートを開くように制御する。
【0027】
その後、タッチセンサドライバTSDは、タッチセンサのセンシング結果の情報を有する信号(以降、接触信号と記す)を、タッチセンサモジュールTSMが有する内部クロックによる20msの周期で、シリアルインターフェース部SIに出力されるように制御する。
【0028】
前記接触信号は、既に説明した各センサ素子R1〜R4及びL1〜L4の8つのセンサ素子それぞれに対応した8ビット信号で出力されている。すなわち、各センサ素子が接触を検知すると、この接触を検知したセンサ素子に対応するビットに、接触検知を表す「フラグ:1」が立っている信号であって、これらビット列により接触信号が形成される。すなわち、接触信号には、「どのセンサ素子」が「接触/非接触のいずれか」を示す情報が含まれる。
【0029】
割込ハンドラIHにおけるシリアル割込み監視部SIMONは、シリアルインターフェース部SIに出力された接触信号を取り出す。ここで確認部CNFが、シリアルインターフェース部SIにおいて予め設定された条件に従い、取り出した接触信号のTrue/Falseの確認を行い、True(真)な信号のデータのみをキューQUEに入れる(信号のTrue/Falseの種別については後に説明する。)。また、シリアル割込み監視部SIMONは、タクトスイッチの押下の発生などのタッチセンサ起動中のシリアルインターフェース部SIの他の割込み事象の監視も行う。
【0030】
なお、監視部SIMONは、検出した接触が最初の接触であった場合には「プレス」を意味する信号を接触信号の前にキューQUEに入れる(キューイングする)。その後、オペレーションシステムの有するOSタイマーCLKによるクロック45ms周期で接触信号の更新を行い、所定回数接触を検出しなかった場合には「リリース」を意味する信号をキューQUEに入れる。このことにより、接触開始からリリースまでのセンサ素子間での接触検出の移動を監視することができるようになる。なお、「最初の接触」とは、キューQUEにデータのない状態、又は、直近の入力データが「リリース」である場合に「フラグ:1」を有する信号が発生する事象を指す。これらの処理により、タッチセンサドライバTSDは、「プレス」から「リリース」の区間のセンサ素子の検出状態を知ることができる。
【0031】
同時に、監視部SIMONは、タッチセンサから出力される接触信号がFalseとなる条件を満たす信号であった場合に、「リリース」を意味する信号を擬似的に生成してキューQUEに入れる。ここでFalse(偽)となる条件としては、「タッチセンサ起動中にキー押下が発生した場合」、「非連続な2つのセンサ素子で接触を検出した場合」、「タッチセンサ起動中に割込みが生じた場合(例えば、メール着信等の通知でサブ表示部ELDの点灯/消灯状態が変更された場合)」、又は「複数のセンサ素子をまたぐ接触を検出した場合」などが設定される。これによって、タッチセンサの誤作動が生じることがなくなり、タッチセンサのセンシング結果が有効になった後の出力データを次の接触の移動方向の起点として設定するので、それ以降のデータを全て正常に処理することができる。
【0032】
また、監視部SIMONは、例えば、タッチセンサ起動中にキー押下が発生した場合には、単一の素子を検出した場合と同様に、接触を検出した素子に対応するビットにフラグが立った接触信号をキューQUEに入れる。
【0033】
タッチセンサドライバTSDは、45ms周期でキューQUEから接触信号を読み出し、読み出した接触信号によって、接触を検知した素子を判定する。タッチセンサドライバTSDは、キューQUEから順次に読み出した接触信号により判定した接触の変化、及び、検知した素子との位置関係を考慮して、「接触スタートの素子」、「接触の移動方向(右/左回り)の検出」、及び「プレスからリリースまでに移動した素子の数(すなわち移動距離)」の判定を行う。タッチセンサドライバTSDは、判定された結果を結果通知部NTFに書き込むとともに、ベースアプリBAに結果を更新するように通知する。
【0034】
接触の移動方向及び移動距離の判定は、隣接するセンサ素子の検出及び各センサ素子の検出の組合せによって行うが、これには種々の手法(判定ルール)を適用することができる。例えば、ある1つのセンサ素子(例えばR2)から隣接するセンサ素子(この例の場合、R2及びR3)へと接触が遷移すると、その方向に、1素子分(サブ表示部における1項目分)の移動とすると判定する。
【0035】
既に説明したように、結果の更新がタッチセンサドライバTSDによってベースアプリBAに通知されると、ベースアプリBAは結果通知部NTFを確認し、この結果通知部NTFに通知された情報の内容を、さらに上位のアプリケーションであってタッチセンサ結果を要するアプリケーション(サブ表示部におけるメニュー画面表示のための表示部表示アプリAP1、及び、例えばタッチセンサへの接触動作によって認証を行って(認証機能)ロック制御を行うロックセキュリティアプリAP2など)に通知する。
【0036】
図6は、本実施例の携帯電話端末における各センサ素子による接触検知のデータ処理を概略ブロック図である。説明の簡易化のため、センサ素子R1〜R4についてのみ示してあるが、センサ素子L1〜L4についても同様である。
【0037】
センサ素子R1〜R4の各々には、静電容量の基準値が設定されており、それぞれ、前処理部300(R1用前処理部300a、R2用前処理部300b、R3用前処理部300c、R4用前処理部300d)にて、指の接触などによる静電容量の変化を検出すると、A/D変換器310(R1用A/D変換器310a、R2用A/D変換器310b、R3用A/D変換器310c、R4用A/D変換器310d)へと送信され、接触検出を示すデジタル信号に変換される。デジタル化された信号は制御部320へと送信されてセンサ素子群としてまとまった信号の集合として、記憶部330に信号の保持する情報を格納する。その後、シリアルインターフェース部、割込みハンドラにこの信号が送出され、割込みハンドラにて、タッチセンサドライバが読み取り可能な信号に変換した後、変換後の信号をキューに入れる。なお、制御部320は、記憶部330に格納した情報に基づき、隣接したセンサ素子の2つ以上で接触を検出した時点で方向の検出を行う。
【0038】
以降、図7〜図10において、センサ素子の操作に対するサブ表示部の応答について説明する。図7〜図10において、(a)は、携帯電話端末に実装したサブ表示部と、その周辺に沿って並べて配置したセンサ素子のみを、説明の簡易化のために示した概略図であり、(b)は時間推移に伴い検知したセンサ素子を示す図、図7,8において、(c)は検知したセンサ素子に応じたサブ表示部ELDの操作対象領域の位置変化を示す図である。これらの図の(a)において、センサ素子、センサ素子群及び離間部には図2(b)と同様の符号を付加している。また(c)のサブ表示部ELDの表示において、TIはサブ表示部が表示する項目リストのタイトル、LS1〜LS4は選択候補項目(例えば、スクロール可能な幾つかの行)である項目を示す。また(c)のサブ表示部において、操作の対象となる状態にある項目は、現在の操作対象領域であることが識別できるように、当該項目にカーソルを配置する、或いは、項目自体を反転表示などで強調表示する。これらの図では、操作対象領域として表示されている項目にはハッチングを施して強調して示している。説明の便宜上、「移動対象」を操作対象領域のみで説明するが、項目自体を移動(スクロール)させる場合も同様の原理でサブ表示部は動作する。
【0039】
図7は、センサ素子上をユーザがなぞった場合のサブ表示部の応答を説明する図である。同図(a)において矢印AR1に示す上から下の向きに、例えば指などの接触手段を用いて各センサ素子上を連続的になぞると、制御部は(b)で示す時間推移で接触を検知する。この場合はすなわち、センサ素子R1、R2、R3、R4の順である。この検知したR1からR4までの連続した接触は、隣接したセンサ素子の2つ以上で接触を検知しているため方向の検出を行い、隣接したセンサ素子を遷移した回数とその方向に応じて、操作対象領域がサブ表示部ELDに表示したリスト上を移動する。なお、操作対象領域は、ハッチングで表してあるが、ハッチングピッチの狭いものが初期位置であり、ハッチングピッチの広いものが移動後の位置である。この場合は、(c)で示したように操作対象領域の初期位置が項目LS1であったとすると、操作対象領域は項目LS4まで上から下へ項目を3つ分移動する。このように、本構成によれば、ユーザの「下方への指の指示動作」と同じように、表示部の「操作対象領域が下方に移動」するため、ユーザはあたかも自己の指で操作対象領域を自在に移動させているように感じることになる。すなわち、ユーザの意図した通りの操作感覚が得られる。
【0040】
同様に、同図(a)において矢印AR2に示す向きにセンサ素子がなぞられたとすると、この場合(b)で示したように各センサ素子のうちセンサ素子L4、L3、L2、L1がこの順に接触を検知し、この場合、矢印AR1と同じく上から下へ隣接するセンサ素子を3つ遷移する接触のため、(c)のように上から下へ項目LS1から項目LS4まで操作対象領域が3つ分移動する。
【0041】
図8は、図7と逆方向、すなわち下から上にセンサ素子がなぞられた場合を示す図である。同図(a)に示すように、矢印AR1の方向になぞられた場合、(b)で示したように各センサ素子のうちセンサ素子R4、R3、R2、R1がこの順に接触を検知し、矢印AR2の方向でも同様に、(b)で示したように各センサ素子のうちL1、L2、L3、L4がこの順で接触を検知する。これらの場合、(c)において操作対象領域の初期位置が項目LS4であったとすると、両者とも項目LS1まで下から上へ操作対象領域が3つ分移動する。
【0042】
図9は、右回りにセンサ素子がなぞられた場合を示す図である。同図(a)に示すように、矢印AR1の方向になぞられた場合、(b)で示したようにセンサ素子L1、L2、L3、L4,R1,R2,R3,R4がこの順で接触を検知し、右回りとして判定する。
【0043】
図10は、左回りにセンサ素子がなぞられた場合を示す図である。同図(a)に示すように、矢印AR2の方向になぞられた場合、(b)で示したようにセンサ素子R4,R3,R2,R1,L4,L3,L2,L1がこの順で接触を検知し、左回りとして判定する。
【0044】
図11は、本実施例の動作のフローチャートである。本ルーチンを、図4とともに説明すると、アプリケーションが起動されると(ステップS1)、ベースアプリBAは、半周検知モードと一周検知モードのいずれを使用するかを判定する。本実施例では、リスト表示を行うアプリ、音量調整を行うアプリ、上下方向の項目選択を行うアプリ又は上下方向の移動を行うアプリの場合には、半周検知モードを使用し、移動のないアプリ又は回転を検出するアプリの場合には、一周検知モードを使用する。
【0045】
半周検知モードを使用すると判定された場合、タッチセンサモジュールTSMのセンサ検知起動を行い(ステップS3)、ベースアプリBAは、上昇操作と下降操作のいずれであるか判定する(ステップS4)。図7に示すように右半分又は左半分のセンサ素子群を上から下に連続に接触した場合には、サブ表示部表示アプリAP1は、下方向と判定してカーソルを下降し(ステップS5)、本ルーチンを終了する。それに対して、図8に示すように右半分又は左半分のセンサ素子群を下から上に連続に接触した場合には、サブ表示部表示アプリAP1は、上方向と判定してカーソルを上昇し(ステップS6)、本ルーチンを終了する。
【0046】
ステップS2において一周検知モードと判定された場合、タッチセンサモジュールTSMのセンサ検知起動を行い(ステップS7)、ベースアプリBAは、右回りと左回りのいずれであるか判定する(ステップS8)。図9に示すようにセンサ素子群を右回りに連続に接触した場合には、ロックセキュリティアプリAP2は、ロックを行う場合、右回りと判定し、例えばRFIDチップへの電力を停止し、RFIDによる信号の送受信を不作動とすることによってロックを行い(ステップS9)、本ルーチンを終了する。それに対して、図10に示すようにセンサ素子群を左回りに連続に接触した場合には、ロックセキュリティアプリAP2は、ロックを解除する場合、左回りと判定し、例えばRFIDチップへの電力を供給し、RFIDによる信号の送受信を作動させることによってロックの解除を行い(ステップS10)、本ルーチンを終了する。ステップS7〜S10によって、全体のセンサ素子群の連続的な検出が認証機能を有するようになる。
【0047】
本実施例によれば、アプリケーションごとにセンサの検出方法を半周検知モードと一周検知モードとの間で切り替えることができるので、ユーザの操作性を向上することができる。なお、同一アプリケーションでの一周検知モードと半周検知モードとを切り替える例としては、起動時での一周検知モードとアドレス帳リスト表示での半周検知モードとの間の切替を挙げることができる。
【0048】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、実施例においては、タッチセンサとして静電容量式のものを用いて説明したが、この方式に限定されるものではない。例えば、複数の薄膜電極同士の当接の検出による電流の変動計測などで接触を検出する薄膜抵抗方式などのタッチセンサも存在するが、このような方式のタッチセンサを用いても本発明は実現可能である。また、例えば、実施例では、円環状に設けたセンサ素子レイアウトで説明したが、センサ群が三つ以上の場合、各センサ素子群が一列に並べられた場合、センサ群の間にスイッチを設けた場合、コ字状に配置されるセンサ素子群を表示部を挟んで対向配置させた場合等にも本発明を適用することができる。また、センサ素子群は左右の配置の実施例で説明したが、上下2群で構成してもよい。さらに、実施例では、携帯電話端末を挙げて説明してあるが、電話以外の携帯無線端末、PDA(パーソナルデジタルアシスタンス)、携帯ゲーム機、携帯オーディオプレイヤー、携帯ビデオプレイヤー、携帯電子辞書、携帯電子書籍ビューワーなどの携帯電子機器に幅広く本発明を適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本実施例の携帯電話端末の概要を示すブロック図である。
【図2】本実施例の携帯電話端末の斜視図である。
【図3】本実施例の携帯電話端末に実装した表示部周囲の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本実施例の詳細な機能ブロック図である。
【図5】本実施例の携帯電話端末のタッチセンサ機能のより詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例の携帯電話端末における各センサ素子による接触検知のデータ処理を概略ブロック図である。
【図7】本実施例のセンサ素子の動作を説明する図である。
【図8】本実施例のセンサ素子の動作を説明する図である。
【図9】本実施例のセンサ素子の動作を説明する図である。
【図10】本実施例のセンサ素子の動作を説明する図である。
【図11】本実施例の動作のフローチャートである。
【図12】従来のセンサ素子及びその制御例を説明する図である。
【図13】従来のセンサ素子及びその制御例を説明する図である。
【符号の説明】
【0050】
100 携帯電話端末
110,320 制御部
120 センサ部
122,123,124,125,126 センサ素子群
130 表示部
140,330 記憶部
142 保存領域
144 外部データ保存領域
150 情報処理機能部
160 電話機能部
170 入力部キーパネル
180 拡声装置
210 タッチセンサ
220 カメラ
230 ライト
300 前処理系
310 A/D変換器
AP1,AP2,AP3,AP4 アプリケーション
APRF RFIDアプリ
API アプリケーションプログラムインターフェース
APIR 赤外線通信アプリ
AR、AR1、AR2 矢印
AUD オーディオドライバ
BA ベースアプリ
BP1,BP2,BP3 基準点
CLK OSタイマー
CNF 確認部
COM 通信部
CP1,CP2,CP3 現在の位置
DL デバイス層
EAP イヤホン
ELD サブ表示部
FLG フラグ記憶部
G1,G2,G3 センサ素子群
IH 割込ハンドラ
IR 赤外線通信部
IRD 赤外線通信ドライバ
KEY キー操作部
KSP キースキャンポートドライバ
L1,L2,L3,L4,R1,R2,R3,R4 センサ素子
LS1〜LS8 リスト項目
M1,M2,M3 センサ素子
MIC マイクロホン
OCD 開閉検出デバイス(磁気)
PNL パネル
PP1,PP2,PP3 前回の位置
PR プロトコル
PS 電源
PSCON 電源コントローラ
QUE キュー
RD ラジオドライバ
RFD RFIDドライバ
RFID RFIDモジュール
RM ラジオモジュール
SI シリアルインターフェース部
SIMON シリアル割込み監視部
SP スピーカ
SP1、SP2 離間部
SW 切替部
SW1,SW2,SW3,SW4 タクトスイッチ
SWCON 切替制御部
TI タイトル
TSB タッチセンサドライバブロック
TSM タッチセンサモジュール
TSBA タッチセンサベースアプリブロック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
接触を検知する第1の検知部と、
該第1の検知部と離間し、接触を検知する第2の検知部と、
前記第1の検知部からの信号が示す第1の情報と前記第2の検知部からの信号が示す第2の情報とを、連続した情報として処理する第1の処理部と、
前記第1の情報と前記第2の情報とを、互いに独立した情報として処理する第2の処理部とを具えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記第1及び第2の検知部がそれぞれ、連続するセンサ素子を有し、
前記第1の処理部での処理と前記第2の処理部での処理のうちのいずれを行うかを判定する判定部と、
該判定部が前記第1の処理部での処理を行うと判定した場合に、前記第1の検知部の最後尾のセンサ素子への接触と前記第2の検知部の最前列のセンサ素子への接触が連続しているか否かを検出する連続検出部とを更に具えることを特徴とする請求項1記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記携帯電子機器は認証機能を有し、該認証機能が利用される場合、前記第1の処理部による処理が行われることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記第1の処理部での処理は、RFIDチップに対する電力の供給又は停止の設定を行う場合に行われ、前記第2の処理部での処理は、項目を選択する際に行われることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
第1の接触を検知する第1の検知ステップと、
該第1の接触と離間した位置での第2の接触を検知する第2の検知ステップと、
前記第1の接触に関する信号が示す第1の情報と前記第2の接触に関する信号が示す第2の情報とを連続した情報として処理する第1の処理、又は、前記第1の情報と前記第2の情報とを互いに独立した情報として処理する第2の処理を行う処理ステップとを具えることを特徴とする携帯電子機器の制御方法。
【請求項6】
前記第1及び第2の検知ステップをそれぞれ、連続するセンサ素子を用いて行い、
前記処理ステップが、
前記第1の処理と前記第2の処理のうちのいずれを行うかを判定する判定ステップと、
該判定ステップにおいて前記第1の処理を行うと判定した場合に、前記第1の検知ステップで用いられる最後尾のセンサ素子への接触と前記第2の検知ステップで用いられる最前列のセンサ素子への接触が連続しているか否かを検出する連続検出を行う検出ステップとを有することを特徴とする請求項5記載の携帯電子機器の制御方法。
【請求項7】
前記携帯電子機器は認証機能を有し、該認証機能が利用される場合、前記第1の処理が行われることを特徴とする請求項5又は6記載の携帯電子機器の制御方法。
【請求項8】
前記第1の処理は、RFIDチップに対する電力の供給又は停止の設定を行う場合に行われ、前記第2の処理は、項目を選択する際に行われることを特徴とする請求項5から7のうちのいずれか1項に記載の携帯電子機器の制御方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2008−52585(P2008−52585A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−229542(P2006−229542)
【出願日】平成18年8月25日(2006.8.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】