説明

携帯電子機器

【課題】使用の状態に応じてユーザに好適な大きさの報知動作を行える携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】携帯電話機は、筐体と、筐体の所定の面に設けられ外部に音声を出力する音声出力部24と、筐体の姿勢を検出する姿勢検出部451と、姿勢検出部451により検出される筐体の姿勢に応じて、音声出力部24からの音声の出力を制御する音声制御部452と、を備える。この音声制御部452は、姿勢検出部451により音声出力部24の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていないことが検出された場合には、音声出力部24に第1音量で音声を出力させ、姿勢検出部451により音声出力部24の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていることが検出された場合には、音声出力部24に第2音量で音声を出力させることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機では、電話の着信や電子メールの受信をユーザに報知する方法として、スピーカから音声により報知する方法やバイブレータにより振動を発生させて報知する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、電話の着信や電子メールの受信をユーザに報知するために好適な音声の大きさ(音量)や振動の大きさ(振動量)は、ユーザが携帯電話機を使用する状況によって異なる。
【0003】
例えば、携帯電話機がかばんの中に入れられた状態で着信を報知するために好適な音量は、かばんから取り出された状態において着信を報知するために好適な音量よりも大きくなる。また、携帯電話機を机の上に載置した場合、スピーカの配置されている面が下面となるように載置された場合に好適な音量は、スピーカの配置されている面が上面となるように載置された場合に好適な音量よりも大きくなる。
即ち、携帯電話機に配置されたスピーカの前面が障害物によりふさがれた場合には、スピーカから出力される音声は、障害物によってさえぎられてしまう。そのため、このような場合には、スピーカから出力される音声の大きさは、スピーカの前面が障害物によりふさがれていない場合よりも大きい方が好ましい。
【0004】
しかしながら、従来の携帯電話機では、スピーカの音量やバイブレータの振動量は、ユーザの設定により決定される。そのため、携帯電話機が使用される状況に応じて報知する音量や振動量を変化させることはできなかった。
そこで、特許文献2には、ユーザが携帯電話装置をかばんの中等から取り出したときの音を検知するレベル検知部と、レベル検知部の出力結果により着信音量を下げる着信音制御部とを設けた携帯電話装置が提案されている。
【0005】
特許文献2で提案された携帯電話装置では、レベル検知部により携帯電話装置がかばんの中から取り出されたときの音が検知されると、着信音制御部により着信音量が下げられる。これにより、携帯電話装置をかばんの中から取り出したときに、大きな着信音で周囲に迷惑をかけてしまうことを防止できる。
【特許文献1】特開2006−245693号公報
【特許文献2】特開2000−295318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2で提案された携帯電話装置では、かばんの中に入れた状態でユーザに着信音が聞こえるように、通常設定の音量を大きく必要があるため、通常の使用状態(携帯電話装置をかばんの中に入れていない状態)で着信音がなった場合には、着信音の音量が大きすぎるという問題があった。
【0007】
従って、本発明は、使用の状態に応じてユーザに好適な大きさの報知動作を行える携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、筐体と、前記筐体の所定の面に設けられ外部に音声を出力する音声出力部と、前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記姿勢検出部により検出される前記筐体の姿勢に応じて、前記音声出力部からの音声の出力を制御する音声制御部と、を備える携帯電子機器に関する。
【0009】
また、前記音声制御部は、前記姿勢検出部により前記筐体における前記音声出力部の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていないことが検出された場合には、前記音声出力部に第1音量で音声を出力させ、前記姿勢検出部により前記筐体における前記音声出力部の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていることが検出された場合には、前記音声出力部に前記第1音量よりも大きな第2音量で音声を出力させることが好ましい。
【0010】
また、本発明は、筐体と、音声を出力する音声出力部と、前記音声出力部からの音声出力時に前記筐体に生じる振動の大きさを検出する振動検出部と、前記振動検出部により検出される振動の大きさに応じて前記音声出力部からの音声の出力を制御する音声制御部と、を備える携帯電子機器に関する。
【0011】
また、携帯電子機器は、前記音声出力部からの音声の出力と該音声の出力に対応する振動の大きさとを関連付けて記憶する第1記憶部と、前記音声出力部から所定の音声出力が行われた場合に前記振動検出部で検出される振動の大きさが、前記第1記憶部において前記所定の音声出力に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいか否かを判定する第1判定部と、を更に備え、前記音声制御部は、前記第1判定部により、前記音声出力部から所定の音声出力が行われた場合に前記振動検出部で検出された振動の大きさが、前記第1記憶部において前記所定の音声出力に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいと判定された場合、前記音声出力部に、前記所定の音声出力よりも音声の出力を増大させることが好ましい。
【0012】
また、携帯電子機器は、振動の大きさと該振動の大きさに対応して定められた音声出力とを関連付けて記憶する第2記憶部を更に備え、前記音声制御部は、前記第2記憶部において前記振動検出部で検出された振動の大きさに関連付けられて記憶された音声出力で前記音声出力部に音声を出力させることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、筐体と、所定の報知動作を行う動作部と、前記筐体の移動速度を検出する速度検出部と、前記速度検出部により検出される前記筐体の移動速度に応じて前記動作部による報知動作の大きさを制御する動作制御部と、を備える携帯電子機器に関する。
【0014】
また、前記動作制御部は、前記速度検出部により前記筐体の移動速度が検出されなかった場合、前記動作部に第1の大きさでの報知動作を行わせ、前記速度検出部により前記筐体の移動速度が検出された場合、前記動作部に前記第1の大きさよりも大きい第2の大きさでの報知動作を行わせることが好ましい。
【0015】
また、携帯電子機器は、前記筐体の移動速度と前記報知動作の大きさとを関連付けて記憶する第3記憶部を更に備え、前記動作制御部は、前記速度検出部で検出された前記筐体の移動速度に関連付けられて前記第3記憶部に記憶された報知動作の大きさで前記動作部に報知動作を行わせることが好ましい。
【0016】
また、前記筐体の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記動作部における報知動作を抑制又は禁止する所定エリアの情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報と前記地図情報記憶部に記憶される地図情報とから、前記筐体が前記所定エリア内に位置するか否かを判定する第2判定部と、を更に備え、前記動作制御部は、前記第2判定部により前記筐体が前記所定エリア内に位置すると判定された場合、前記動作部における報知動作を抑制又は禁止することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の携帯電子機器によれば、使用の状態に応じてユーザに好適な大きさの報知動作を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、本発明の携帯電子機器の一実施形態としての携帯電話機1の基本構造について、図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯電話機1の開状態における斜視図である。図2は、閉状態の携帯電話機1を操作部側筐体2の背面20B側から視た斜視図である。
【0019】
携帯電話機1は、筐体としての操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
【0020】
操作部側筐体2は、図1及び図2に示すように、厚さの薄い略直方体形状を有しており、前面20Aを構成するフロントケース2aと、背面20Bを構成するリアケース2b及びバッテリカバー2cと、を主体として構成される。また、この操作部側筐体2の内部には、携帯電話機1の各種動作を制御するCPU45、各種情報を記憶するメモリ44、及び加速度センサ46(いずれも図3参照)等の複数の電子部品が搭載された回路基板(図示せず)が配置されている。
【0021】
操作部側筐体2の前面20Aには、図1に示すように、所定の入力操作が行われる操作部21と、マイク22と、が配置される。前面20Aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。
【0022】
操作部21は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能(アプリケーション)を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、を備える。
【0023】
操作部21を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作部21を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
【0024】
マイク22は、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声を入力するために用いられる。
【0025】
操作部側筐体2の背面20Bには、図2に示すように、カメラユニット23及び音声出力部としてのスピーカ24が配置される。背面20Bは、前面20Aとは反対側の面である。
【0026】
カメラユニット23は、カメラ231と、ライト232と、を備える。
カメラ231は、被写体を撮像し、画像情報を取得するために用いられる。ライト232は、カメラ231により撮像される被写体に光を照射する。
【0027】
スピーカ24は、携帯電話機1への電話の着信やメールの受信等をユーザに報知するための音声を出力する。
【0028】
表示部側筐体3は、図1に示すように、厚さの薄い略直方体形状を有しており、前面30A側を構成するフロントケース3a及びフロントパネル3cと、背面側を構成するリアケース3bと、を主体として構成される。
表示部側筐体3の前面30Aには、各種情報を表示するための表示部31と、通話の相手側の音声を出力するレシーバ32と、が配置される。前面30Aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。
【0029】
表示部31は、通信・通話待受画像や所定の機能を動作させるためのアプリケーションに基づく画像等を表示する。
レシーバ32は、通話の相手側の音声を出力する。
尚、表示部31及びレシーバ32は、携帯電話機1の閉状態において隠れる位置に配置されている。
【0030】
表示部側筐体3の背面には、各種情報を表示するためのサブ表示部(図示せず)が配置される。背面は、前面30Aとは反対側の面である。つまり、サブ表示部は、携帯電話機1の閉状態であっても外部に露出する位置に配置されている。
【0031】
表示部側筐体3に配置された表示部31及びサブ表示部それぞれは、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とを有して構成される(いずれも図示せず)。
【0032】
連結部4は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが相対的に動くようにこれらを連結している。この連結部4は、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とを連結している。
携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態(開状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(閉状態)にしたりできる。
【0033】
次に、図3を参照しながら、携帯電話機1の機能について説明する。
図3は、携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
携帯電話機1は、操作部21と、マイク22と、通信部41と、画像処理部42と、音声処理部43と、記憶部としてのメモリ44と、CPU45と、加速度センサ46と、振動発生部としてのバイブレータ47と、カメラ231と、を操作部側筐体2に備え、表示部31と、レシーバ32と、ドライバIC33と、を表示部側筐体3に備えている。
【0034】
通信部41は、メインアンテナ411及びRF回路部412を備えて構成され、所定の通信先と通信を行う。通信部41が通信を行う通信先としては、携帯電話機1と電話やメールの送受信を行う外部の端末装置や、携帯電話機1がインターネットの接続を行う外部のwebサーバ等の外部装置が挙げられる。
【0035】
メインアンテナ411は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で外部装置と通信を行う。
RF回路部412は、メインアンテナ411によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU45に供給する。また、RF回路部412は、CPU45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ411を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0036】
画像処理部42は、CPU45の制御に従って、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC33に出力する。ドライバIC33は、画像処理部42から供給された画像データをフレームメモリ(図示せず)に蓄え、所定のタイミングで表示部31に出力する。
【0037】
音声処理部43は、CPU45の制御に従って、RF回路部412から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をレシーバ32やスピーカ24に出力する。
【0038】
また、音声処理部43は、CPU45の制御に従って、マイク22から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部412に出力する。RF回路部412は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ411に出力する。
【0039】
レシーバ32及びスピーカ24は、CPU45(後述の音声制御部452)の制御に従って、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
【0040】
メモリ44は、例えば、ワーキングメモリを含み、CPU45による演算処理に利用される。また、メモリ44には、携帯電話機1上で動作する様々なアプリケーションが利用するデータやテーブル等が格納されている。
尚、メモリ44は、着脱可能な外部メモリであってもよい。
【0041】
CPU45は、携帯電話機1の全体を制御しており、通信部41、画像処理部42、表示部31、音声処理部43、スピーカ24、レシーバ32、バイブレータ47等に対して所定の制御を行う。CPU45の具体的な構成については後述する。
【0042】
加速度センサ46は、操作部側筐体2の位置の変動を加速度値として検知し、CPU45に出力する。CPU45(後述の姿勢検出部451、振動検出部453、及び速度検出部455)は、この加速度値に基づいて、携帯電話機1の姿勢や移動速度、携帯電話機1に生じる振動の大きさを検出する。
【0043】
バイブレータ47は、操作部側筐体2の内部に取り付けられ、CPU45(後述の動作制御部459)の制御に従って振動を発生させる。このバイブレータ47が発生させる振動が操作部側筐体2に伝達されることにより、携帯電話機1は振動する。
【0044】
このように構成される第1実施形態の携帯電話機1は、携帯電話機1の姿勢を検出して、この検出した携帯電話機1の姿勢に応じてスピーカ24から出力される音声の大きさを調節する機能を有している。
【0045】
以下に、携帯電話機1に係る当該機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
先ず、第1実施形態に係る携帯電話機1の機能を発揮するための構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、携帯電話機1が上記機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【0046】
携帯電話機1は、図4に示すように、上記機能を発揮するための構成として、加速度センサ46と、スピーカ24と、メモリ44と、CPU45と、を備える。
【0047】
メモリ44には、携帯電話機1の姿勢と、携帯電話機1の姿勢に対応して定められた所定の音声の大きさ(音量)と、が関連付けられて記憶される。
具体的には、メモリ44には、操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いた姿勢とは異なる姿勢に対しては、第1音量が関連付けられて記憶される。また、操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いた姿勢に対しては、第1音量よりも大きい第2音量が関連付けられている。
【0048】
CPU45は、姿勢検出部451と、音声制御部452と、を備える。
姿勢検出部451は、加速度センサ46から出力される加速度の値に基づいて操作部側筐体2の姿勢を検出する。
音声制御部452は、姿勢検出部451により検出される操作部側筐体2の姿勢に応じて、スピーカ24から出力される音声の大きさを制御する。
【0049】
具体的には、音声制御部452は、姿勢検出部451により操作部側筐体2におけるスピーカ24の設けられた面である背面20Bが鉛直方向の下方を向いていないことが検出された場合には、スピーカ24に第1音量で音声を出力させる。
また、音声制御部452は、姿勢検出部451により背面20Bが鉛直方向の下方を向いていることが検出された場合には、スピーカ24に第2音量で音声を出力させる。
【0050】
次に、電話の着信があった場合における第1実施形態の携帯電話機1の動作について、図5〜図7を参照しながら説明する。
図5は、電話の着信があった場合における携帯電話機1の動作を示すフロー図である。図6は、操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の上方を向いて載置された状態を示す図である。図7は、操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いて載置された状態を示す図である。
【0051】
ステップS1において、通信部41に外部装置から信号が受信されると、この信号がCPU45に出力されてステップS2に進む。
【0052】
ステップS2において、姿勢検出部451は、加速度センサ46から出力された加速度の値に基づいて操作部側筐体2の姿勢を検出し、ステップS3に進む。
【0053】
ステップS3において、姿勢検出部451により、スピーカ24が配置された面である操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いていると検出されなかった場合(図6参照)、ステップS4に進む。
姿勢検出部451により、操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いていると検出された場合(図7参照)、ステップS5に進む。
【0054】
ステップS4において、音声制御部452は、スピーカ24に第1音量で音声を出力させる。
【0055】
ステップS5において、音声制御部452は、スピーカ24に第1音量よりも大きい第2音量で音声を出力させる。
【0056】
第1実施形態の携帯電話機1によれば、以下のような効果を奏する。
携帯電話機1を床の上や机の上等の水平面に載置した場合、スピーカ24の設けられた面が下面となると、スピーカ24から出力される音声は、床や机にふさがれてユーザに聞こえづらくなる。
そこで、姿勢検出部451により、スピーカ24が配置された面である操作部側筐体2の背面20Bが鉛直方向の下方を向いていると検出された場合に、スピーカ24から第1音量よりも大きい第2音量で音声を出力させた。これにより、携帯電話機1の姿勢がスピーカ24のふさがれる可能性が高い姿勢である場合に、スピーカ24から大きな音声を出力させられる。よって、携帯電話機1の使用の状態に応じて、ユーザに好適な大きさの音声で電話の着信や電子メールの受信等を報知できる。
【0057】
次に、本発明の携帯電話機1の第2実施形態について説明する。
尚、第2実施形態以降の説明にあたっては、第1実施形態と同一の構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態の携帯電話機1は、メモリ44及びCPU45の構成が第1実施形態と異なる他は、第1実施形態と同様の構成を備える。
【0058】
第2実施形態の携帯電話機1は、スピーカ24から出力される音声に起因して発生する振動の大きさを検出して、この検出した振動の大きさに応じてスピーカ24から出力される音声の大きさを調節する機能を有している。
【0059】
以下に、第2実施形態の携帯電話機1に係る当該機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
先ず、第2実施形態に係る携帯電話機1の機能を発揮するための構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、携帯電話機1が上記機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【0060】
メモリ44は、第1記憶部441と、第2記憶部442と、を備える。
第1記憶部441は、スピーカ24から出力される音声の大きさと、この出力される音声の大きさに対応する振動の大きさとを関連付けて記憶する。具体的には、第1記憶部441には、所定の音量と、この所定の音量の音声がスピーカ24の外面側(前面)が開放された状態で出力された場合に操作部側筐体2に生じる振動の大きさと、が関連付けられて記憶される。
【0061】
第2記憶部442は、振動の大きさと、この振動の大きさに対応して定められた音声の大きさと、を関連付けて記憶する。具体的には、第2記憶部442には、スピーカ24から音声が出力されることに伴い操作部側筐体2に生じる振動の大きさと、この振動の大きさに対応して定められた所定の音声の大きさと、が関連付けられて記憶される。
第2実施形態では、操作部側筐体2に生じる振動の大きさと、この振動の大きさに関連付けられて記憶される音声の大きさとは比例している。即ち、操作部側筐体2に生じる振動の大きさが大きくなると、この振動の大きさに関連付けられた音声の大きさも大きくなっている。
【0062】
CPU45は、振動検出部453と、第1判定部454と、音声制御部452と、を備える。
振動検出部453は、加速度センサ46にて検出される加速度の値に基づいて、スピーカ24から出力される音声に起因して操作部側筐体2に生じる振動の大きさを検出する。
【0063】
第1判定部454は、スピーカ24から所定の大きさの音声が出力された場合に振動検出部453で検出される振動の大きさが、第1記憶部441において所定の大きさの音声に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいか否かを判定する。
【0064】
音声制御部452は、振動検出部453により検出される振動の大きさに応じてスピーカ24から出力される音声の大きさを制御する。
具体的には、音声制御部452は、第1判定部454により、スピーカ24から所定の大きさの音声が出力された場合に振動検出部453で検出された振動の大きさが、第1記憶部441において所定の大きさの音声に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいと判定された場合、第2記憶部442において振動検出部453で検出された振動の大きさに関連付けられて記憶された音声の大きさでスピーカ24から音声を出力させる。
尚、この第2記憶部442において振動の大きさに関連付けられて記憶された音声の大きさは、当初スピーカ24から出力される所定の音声の大きさよりも大きく設定されている。
【0065】
次に、電話の着信があった場合における第2実施形態の携帯電話機1の動作について、図9を参照しながら説明する。
図9は、電話の着信があった場合における第2実施形態の携帯電話機1の動作を示すフロー図である。
【0066】
ステップS11において、通信部41に外部装置から信号が受信されると、この信号に基づいてスピーカ24から所定の大きさの音声が出力されてステップS12に進む。
【0067】
ステップS12において、振動検出部453は、加速度センサ46から出力された加速度の値に基づいて振動の大きさを検出し、ステップS13に進む。
【0068】
ステップS13において、第1判定部454は、振動検出部453で検出された振動の大きさが、第1記憶部441において所定の大きさの音声に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいか否かを判定する。
第1判定部454において、振動検出部453で検出された振動の大きさが、第1記憶部441において所定の大きさの音声に関連付けられて記憶された振動の大きさ以下であると判定された場合、ステップS14に進む。
第1判定部454において、振動検出部453で検出された振動の大きさが、第1記憶部441において所定の大きさの音声に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいと判定された場合、ステップS14に進む。
【0069】
ステップS14において、音声制御部452は、スピーカ24から出力される音声の大きさを変化させない。即ち、ステップS14においてスピーカ24から出力される音声の大きさは、ステップS11においてスピーカ24から出力される音声の大きさと等しい。
【0070】
ステップS15において、音声制御部452は、第2記憶部442において振動検出部453で検出された振動の大きさに関連付けられて記憶された音声の大きさでスピーカ24から音声を出力させる。このステップS15においてスピーカ24から出力される音声の大きさは、ステップS11においてスピーカ24から出力される音声の大きさよりも大きい。
【0071】
第2実施形態の携帯電話機1によれば、以下のような効果を奏する。
携帯電話機1をかばんの中等に入れた場合、スピーカ24の設けられた面がふさがれると、このスピーカ24から出力される音声がユーザに聞こえづらくなる。
一方、スピーカ24が設けられた面(スピーカ24の前面)がふさがれた場合、このスピーカ24から出力された音声が反射したり、振動がスピーカ24をふさいだ障害物に振動を伝えたりする等により、携帯電話機1に生じる振動の大きさは大きくなる。
そこで、振動検出部453によりスピーカ24から出力される音声に起因して発生する振動の大きさを検出して、この検出した振動の大きさが所定の大きさよりも大きかった場合には、スピーカ24が設けられた面がふさがれたと判断して、スピーカ24から出力させる音声を大きくさせた。これにより、スピーカ24が設けられた面がふさがれた場合に、スピーカ24から大きな音声を出力させられる。よって、携帯電話機1の使用の状態に応じて、ユーザに好適な大きさの音声で電話の着信や電子メールの受信等を報知できる。
【0072】
また、スピーカ24から音声が出力されることに伴い操作部側筐体2に生じる振動の大きさと、この振動の大きさに対応して定められた所定の音声の大きさと、が関連付けられて記憶される第2記憶部442を設けた。これにより、振動検出部453が検出した振動の大きさに応じてスピーカ24から最適な大きさの音声を出力させられる。よって、スピーカ24の設けられている面がふさがれている場合、ふさがれている程度に応じて、最適な大きさの音声を出力できるので、携帯電話機1の利便性をより向上できる。
【0073】
次に、本発明の携帯電話機1の第3実施形態について説明する。
第3実施形態の携帯電話機1は、スピーカ24及びバイブレータ47を動作部25として備える点、並びにメモリ44及びCPU45の構成が第1実施形態と異なる他は、第1実施形態と同様の構成を備える。
【0074】
第3実施形態の携帯電話機1は、ユーザにより持ち運ばれる場合等における携帯電話機1の移動速度を検出して、この検出した移動速度に応じて動作部25による報知動作の大きさを調節する機能を有している。
尚、第3実施形態において、報知動作の大きさとは、スピーカ24から出力される音声の大きさ、又はバイブレータ47により出力される振動の大きさを示す。
【0075】
以下に、第3実施形態の携帯電話機1に係る当該機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
先ず、第3実施形態に係る携帯電話機1の機能を発揮するための構成について、図10を参照しながら説明する。図10は、携帯電話機1が上記機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【0076】
メモリ44は、第3記憶部443と、地図情報記憶部444と、を備える。
【0077】
第3記憶部443は、ユーザに持ち運ばれること等により携帯電話機1が移動される移動速度と、動作部25による報知動作の大きさとを関連付けて記憶する。具体的には、第3記憶部443には、携帯電話機1の移動速度と、この移動速度に対応して定められた所定の報知動作の大きさ(スピーカ24から出力される音声の大きさ、又はバイブレータ47により出力される振動の大きさ)とが関連付けられて記憶される。
第3実施形態では、移動速度と、この移動速度に関連付けられて記憶される報知動作の大きさとは比例している。即ち、移動速度が速くなると、この移動速度に関連付けられた報知動作の大きさも大きくなっている。
【0078】
地図情報記憶部444は、地図情報を記憶する。この地図情報には、例えば、電車内や美術館等の動作部25による報知動作を抑制又は禁止することが好ましい所定エリアの情報も含まれる。
【0079】
CPU45は、速度検出部455と、位置情報取得部456と、第2判定部457と、第3判定部458と、動作制御部459と、を備える。
速度検出部455は、加速度センサ46にて検出される加速度に基づいて、携帯電話機1(操作部側筐体2)の移動速度を検出する。
【0080】
位置情報取得部456は、地球上における現在位置を測位するシステム(GPS:Global Positioning System)を利用してリアルタイムに現在位置を検出する。例えば、複数のGPS衛星から受信した電波から、電波の伝播時間と衛星の軌道情報を取得し、これらの情報に基づいて、GPS衛星からの距離とGPS衛星の位置を把握し、携帯電話機1の現在位置を検出する。
【0081】
第2判定部457は、位置情報取得部456により取得された位置情報と地図情報記憶部444に記憶される地図情報とから、携帯電話機1が所定エリア内に位置するか否かを判定する。
【0082】
第3判定部458は、速度検出部455により携帯電話機1の移動速度が検出されているか否かを判定する。
【0083】
動作制御部459は、速度検出部455により検出される携帯電話機1の移動速度に応じて動作部25による報知動作の大きさを制御する。具体的には、動作制御部459は、第3判定部458により携帯電話機1の移動速度が検出されていないと判定された場合、動作部25に予め設定された第1の大きさでの報知動作を行わせる。また、動作制御部459は、第3判定部458により携帯電話機1の移動速度が検出されたと判定された場合、動作部25に第1の大きさよりも大きい第2の大きさでの報知動作を行わせる。
ここで、動作制御部459は、携帯電話機1の移動速度が検出された場合、速度検出部455で検出された携帯電話機1の移動速度に関連付けられて第3記憶部443に記憶された報知動作の大きさを第2の大きさとして、この第2の大きさで動作部25に報知動作を行わせる。
【0084】
また、動作制御部459は、第2判定部457により携帯電話機1が地図情報記憶部444に記憶された所定エリア内に位置すると判定された場合、動作部25による報知動作を抑制又は禁止する。具体的には、動作制御部459は、第2判定部457により、携帯電話機1が所定エリアに位置すると判定された場合には、携帯電話機1をマナーモードに設定したり、出力される音量や振動量を小さくしたりする。
【0085】
次に、電話の着信があった場合における第3実施形態の携帯電話機1の動作について、図11を参照しながら説明する。
図11は、電話の着信があった場合における第3実施形態の携帯電話機1の動作を示すフロー図である。
【0086】
ステップS21において、通信部41に外部装置から信号が受信されると、この信号がCPU45に出力されてステップS22に進む。
【0087】
ステップS22において、速度検出部455は、加速度センサ46から出力された加速度の値に基づいて携帯電話機1の移動速度を検出し、ステップS23に進む。
【0088】
ステップS23において、第2判定部457は、位置情報取得部456により取得された位置情報と地図情報記憶部444に記憶される地図情報とから、携帯電話機1が所定エリア内に位置するか否かを判定する。
第2判定部457により、携帯電話機1が所定エリア内に位置すると判定された場合、ステップS24に進む。第2判定部457により、携帯電話機1が所定エリア内に位置しないと判定された場合、ステップS25に進む。
【0089】
ステップS24において、動作制御部459は、動作部25による報知動作を抑制する。
【0090】
ステップS25において、第3判定部458は、速度検出部455により携帯電話機1の移動速度が検出されているか否かを判定する。
第3判定部458により、携帯電話機1の移動速度が検出されていないと判定された場合、ステップS26に進む。第3判定部458により、携帯電話機1の移動速度が検出されていると判定された場合ステップS27に進む。
【0091】
ステップS26において、動作制御部459は、動作部25に、第1の大きさで報知動作を行わせる。
【0092】
ステップS27において、動作制御部459は、動作部25に、第2の大きさで報知動作を行わせる。
【0093】
第3実施形態の携帯電話機1によれば、以下のような効果を奏する。
電話の着信やメールの受信をユーザに報知する場合における好適な報知動作の大きさは、携帯電話機1のユーザが静止しているか移動中であるかによって異なる。即ち、ユーザの移動中においては、スピーカ24から出力される音声やバイブレータ47から出力される振動は、ユーザに伝わりにくくなる。そのため、ユーザが移動している場合には、静止している場合よりも大きな報知動作で報知を行うことが好ましい。
そこで、速度検出部455により携帯電話機1の移動速度が検出された場合に、動作部25による報知動作の大きさを大きくさせた。これにより、ユーザが移動している場合に、通常よりも大きな報知動作で報知を行える。よって、携帯電話機1の使用の状態に応じて、ユーザに好適な大きさの音声で電話の着信や電子メールの受信等を報知できる。
【0094】
また、携帯電話機1の移動速度が検出された場合、速度検出部455で検出された携帯電話機1の移動速度に関連付けられて第3記憶部443に記憶された報知動作の大きさを第2の大きさとして、この第2の大きさで動作部25に報知動作を行わせた。これにより、ユーザの移動速度に応じて予め設定された最適な大きさで動作部25に報知動作を行わせられるので、携帯電話機1を使用する場合の利便性をより向上できる。
【0095】
また、携帯電話機1の位置情報を取得する位置情報取得部456を設け、第2判定部457により携帯電話機1が所定エリア内に位置すると判定された場合には、動作部25による報知動作を抑制又は禁止した。これにより、ユーザが電車の中や美術館等の所定エリア内に位置する場合に、音声や振動による報知動作を抑制又は禁止できるので、携帯電話機1を使用する場合の利便性をより向上できる。
【0096】
尚、本発明は上述した各実施形態に制限されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第1実施形態〜第3実施形態では、携帯電子機器の一例として連結部4を介して操作部側筐体2と表示部側筐体3とが相対的に動く、いわゆる折り畳み式の携帯電話機1を挙げているが、これに限らない。即ち、操作部側筐体と表示部側筐体とを重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式や、操作部側筐体と表示部側筐体とを2軸ヒンジを介して連結したもの、更には、操作部側筐体と表示部側筐体とが一つの筐体に配置されたもの(いわゆる、ストレートタイプ)であってもよい。
【0097】
また、第1実施形態〜第3実施形態では、本発明を携帯電子機器としての携帯電話機1に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、情報携帯端末(PDA)、ノートパソコン、デジタルカメラ、小型オーディオプレーヤー等の他の携帯電子機器に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話機の開状態における斜視図である。
【図2】閉状態の携帯電話機を操作部側筐体の背面側から視た斜視図である。
【図3】携帯電話機の機能を示すブロック図である。
【図4】第1実施形態の携帯電話機が機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【図5】電話の着信があった場合における第1実施形態の携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図6】操作部側筐体の背面が鉛直方向の上方を向いて載置された状態を示す図である。
【図7】操作部側筐体の背面が鉛直方向の下方を向いて載置された状態を示す図である。
【図8】第2実施形態の携帯電話機が機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【図9】電話の着信があった場合における第2実施形態の携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【図10】第3実施形態の携帯電話機が機能を発揮するための構成を示す機能ブロック図である。
【図11】電話の着信があった場合における第3実施形態の携帯電話機の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0099】
1 携帯電子機器(携帯電話機)
2 筐体(操作部側筐体)
3 表示部側筐体
4 連結部
24 スピーカ(音声出力部)
46 加速度センサ
47 バイブレータ(振動発生部)
441 第1記憶部
442 第2記憶部
443 第3記憶部
444 地図情報記憶部
451 姿勢検出部
452 音声制御部
453 振動検出部
454 第1判定部
455 速度検出部
456 位置情報取得部
457 第2判定部
458 第3判定部
459 動作制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の所定の面に設けられ外部に音声を出力する音声出力部と、
前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
前記姿勢検出部により検出される前記筐体の姿勢に応じて、前記音声出力部からの音声の出力を制御する音声制御部と、を備える携帯電子機器。
【請求項2】
前記音声制御部は、
前記姿勢検出部により前記筐体における前記音声出力部の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていないことが検出された場合には、前記音声出力部に第1音量で音声を出力させ、
前記姿勢検出部により前記筐体における前記音声出力部の設けられた面が鉛直方向の下方を向いていることが検出された場合には、前記音声出力部に前記第1音量よりも大きな第2音量で音声を出力させる請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
筐体と、
音声を出力する音声出力部と、
前記音声出力部からの音声出力時に前記筐体に生じる振動の大きさを検出する振動検出部と、
前記振動検出部により検出される振動の大きさに応じて前記音声出力部からの音声の出力を制御する音声制御部と、を備える携帯電子機器。
【請求項4】
前記音声出力部からの音声の出力と該音声の出力に対応する振動の大きさとを関連付けて記憶する第1記憶部と、
前記音声出力部から所定の音声出力が行われた場合に前記振動検出部で検出される振動の大きさが、前記第1記憶部において前記所定の音声出力に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいか否かを判定する第1判定部と、を更に備え、
前記音声制御部は、前記第1判定部により、前記音声出力部から所定の音声出力が行われた場合に前記振動検出部で検出された振動の大きさが、前記第1記憶部において前記所定の音声出力に関連付けられて記憶された振動の大きさよりも大きいと判定された場合、前記音声出力部に、前記所定の音声出力よりも音声の出力を増大させる請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
振動の大きさと該振動の大きさに対応して定められた音声出力とを関連付けて記憶する第2記憶部を更に備え、
前記音声制御部は、前記第2記憶部において前記振動検出部で検出された振動の大きさに関連付けられて記憶された音声出力で前記音声出力部に音声を出力させる請求項3又は4に記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−130250(P2010−130250A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301730(P2008−301730)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】