説明

携帯電話接続用補助充電器

【課題】別途の携帯電話の補助充電器を携帯電話に直接接続させて携帯電話の使用を可能にすると共に、アクセサリーとしても用いることができるようにする。
【解決方法】本発明の携帯電話接続用補助充電器は、正方形又は長方形の外形をなすボディー100と、該ボディー100の一面に写真が付着できるように溝120が形成され、この溝120に透明板220がカバーされて形成される額縁部200と、ボディー100内に設けられ、一面に充電バッテリー360と、携帯電話と直接接続され電力を供給しボディー100の外部に露出するジャック部320と、外部電源を介して充電バッテリー360を充電しボディー100の外部に露出するピン部340とが搭載されて回路500を介して接続される基板300と、ボディー100をカバーしてボディー100に結合され、外側にリングが掛けられるように引掛孔420を形成して構成された透明な素材の筐体400とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話接続用補助充電器に関し、さらに詳しくは、携帯電話充電器が携帯電話に直接接続されて携帯電話の使用を可能にし、また、写真携帯が可能なため、アクセサリーとしても用いることができる携帯電話接続用補助充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、携帯電話は、バッテリーを装着して使用するものであって、バッテリーが放電した場合、再び充電して使用する。
【0003】
前記の携帯電話のバッテリーを充電する充電装置には、プラグを接続することによって電力を充電する充電器、充電したバッテリーを利用する携帯用充電器、車両用のシガーソケットを利用する車両用充電器などがあり、これらの充電器が広く用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記の携帯電話を使用する際、携帯電話に内蔵された充電バッテリーが使用により放電した場合、前記の充電器がなければ、充電バッテリーを充電することができないという問題点がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、携帯電話のバッテリーが消耗した際、別途の携帯電話の補助充電器を携帯電話に直接接続させて携帯電話の使用を可能にし、また、携帯電話の補助充電器の外側に写真などを付着してアクセサリーとしても用いることができるようにすることにある。
【0006】
また、他の目的は、補助充電器に入力される電力又は補助充電器の充電バッテリーから出力される電力を変換し、変換された電力を携帯電話に供給することができるようにすることにある。
【0007】
また、さらに他の目的は、外部電源を介して補助充電器のみを別途に充電、又は、補助充電器が携帯電話に接続された状態で、補助充電器のバッテリー、そして、携帯電話のバッテリーを同時に充電することのできるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、正方形又は長方形の外形をなすボディーと、前記ボディーの一面に写真が付着できるように溝が形成され、この溝に透明板がカバーされて形成される額縁部と、前記ボディー内に設けられ、一面に充電バッテリーと、携帯電話と直接接続され電力を供給し前記ボディーの外部に露出するジャック部と、外部電源を介して前記充電バッテリーを充電し且つ前記ボディーの外部に露出するピン部とが搭載されて回路を介して接続される基板と、前記ボディーをカバーし、かつ、前記ボディーに結合され、外側にリングが掛けられるように孔を形成して構成された透明な素材の筐体とを備える。
【0009】
ここで、前記筐体は、一面に前記ボディーが挿入されるように開放された挿入空間が形成され、該挿入空間の下側に前記ボディーのピン部が保護されるようにピン部挿入溝が形成され、前記挿入空間の外側に前記ボディーのジャック部が保護できるようにジャック部の内溝が形成され、前記挿入空間の上側に、前記ボディーに形成された引掛溝に弾力的に掛けられるように引掛ピンを有する弾性レバーが形成され、該弾性レバーが接続される前記挿入空間の壁面には結合された前記ボディーを外部に露出するように切開溝が形成されて構成される。
【0010】
そして、前記回路は、ピン部を介して外部電源からの電力が入力される入力部と、該入力部を介して入力される電力を充電バッテリーに充電する充電部と、該充電部の充電及び放電状態を表示する表示部と、前記ピン部を介する外部電源又は前記充電部から供給される電力を変換してジャック部を介して供給する変換部とから構成することが可能である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る携帯電話接続用補助充電器は、携帯電話のバッテリーが消耗した際、別途の携帯電話の補助充電器を携帯電話に直接接続して携帯電話を使用することができるようにし、また、携帯電話の補助充電器の外側に写真などを付着して、アクセサリーとしても用いることができるという効果がある。
【0012】
また、基板に形成された回路を介して外部電源によって補助充電器のみを別途に充電、又は、補助充電器が携帯電話に接続された状態で、補助充電器のバッテリーおよび携帯電話のバッテリーを同時に充電させることができるという効果がある。
【0013】
また、補助充電器に入力される電力又は補助充電器の充電バッテリーから出力される電力を変換し、変換された電力を携帯電話に供給することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る携帯電話接続用補助充電器の好ましい実施例について、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0015】
図1〜図5に示すように、本発明は正方形又は長方形の外形をなすボディー100、このボディー100の一面に設けられる額縁部200、前記ボディー100に設けられ、外部電源の供給又は充電された電源を携帯電話に直接接続する回路500を構成する基板300及び、前記ボディー100の一側をカバーして保護する筐体400で構成される。
【0016】
前記ボディー100は、合成樹脂材で構成され、その外形は正方形又は長方形などで構成され、内部に空間が形成されるように上下一対が結合されて構成される。
【0017】
そして、前記ボディー100には、一面に額縁部200が設けられており、該額縁部200には、写真が付着され得るように前記ボディー100の一面に溝120が形成されている。この溝120には、透明板220が取り付けられ、透明板220によってカバーされる。
【0018】
この溝120に写真などを付着させ、この写真に透明板220を接着して使用することができる。
【0019】
ここで、前記額縁部には、写真だけでなく、鏡、絵などを設けることも可能である。
【0020】
また、前記ボディー100の内部には、基板300が設けられている。該基板300は、一面に、充電バッテリー360と、携帯電話と直接接続されて電力を供給し、かつ、前記ボディー100の外部に露出するジャック部320と、外部電源を介して充電バッテリー360を充電し、かつ、前記ボディー100の外部に露出されるピン部340が搭載され、回路500を介して接続される。
【0021】
図6又は図7に示すように、前記回路500は、前記ピン部340を介して外部電源からの電力が入力される入力部510と、該入力部510を介して入力される電力を変換して充電バッテリー360を充電する第1変換部540と、該第1変換部540を介して入力される電力を充電する充電部520と、該充電部520の充電及び放電状態を表示する表示部530と、前記ピン部340を介する外部電源又は前記充電部520から供給される電力を変換してジャック部320を介して供給する第2変換部542と、変換された電力を携帯電話に供給する出力部550とで構成される。
【0022】
前記入力部510は、ピン部340を介して外部電源からの電力が入力され、前記充電部520は、前記入力部510を介して入力される電力を充電バッテリー360に充電する。そして、前記第1変換部540は、入力される電力が前記充電バッテリー360の充電電圧と一致するように減圧させ、充電部520の充電バッテリー360を充電する。
【0023】
前記表示部530は、前記充電部520の充電状態を、ランプの発光によって表示するが、赤色のランプは、充電中であることを表し、緑色のランプは、充電完了状態を表す。
【0024】
そして、第2変換部542は、前記ピン部340を介する外部電源又は前記充電部520から供給される電力を変換してジャック部320を介して供給する。
【0025】
例えば、携帯電話の入力電圧より充電バッテリー360の出力電圧が低い場合、これを昇圧させて出力する。
【0026】
また、前記回路500は、前記ジャック部320が携帯電話に直接接続され、そして、ピン部340に外部電源が接続された状態で電力が印加されると、携帯電話、及び前記基板300に提供された充電バッテリー360を同時に充電することができるように構成される。
【0027】
また、前記入力部510を介して入力される電力又は前記ボディー100内の充電バッテリー360から出力される電力を変換し、その変換された電力を携帯電話に供給する。
【0028】
前記筐体400は、透明な合成樹脂材で構成され、前記ボディー100をカバーすると共にボディー100に結合され、外側にリングが掛けられるように引掛孔420が形成される。
【0029】
前記筐体400は、一面に、前記ボディー100が挿入されるように開放された挿入空間が形成され、該挿入空間の下側に前記ボディー100のピン部340が保護できるようにピン部挿入溝430が形成され、前記挿入空間の外側に前記ボディー100のジャック部320が保護できるようにジャック部内溝440が形成される。そして、前記挿入空間の上側には、前記ボディー100に形成された引掛溝140に弾力的に掛けられるように引掛ピン452を有する弾性レバー450が形成され、該弾性レバー450が接続される前記挿入空間の壁面には、結合された前記ボディー100を指で把持した状態で外部に押し出すことのできるように切開溝460が形成される。
【0030】
これは、前記筐体400の挿入空間に前記ボディー100が結合する際に、前記ボディー100の一側に設けられたジャック部320を前記ジャック部内溝440に挿入させた状態で回動させると、前記ボディー100に形成された引掛溝140に前記弾性レバー450の引掛ピン452が弾力的に掛かり、結合固定される。
【0031】
前記筐体400から前記ボディー100を分離させようとするときには、親指で弾性レバー450を把持し、それと同時に、人差し指で前記切開溝460によって露出した前記ボディー100を把持した状態で、前記弾性レバー450を引っ張ると、簡単に解除される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る携帯電話接続用補助充電器の分解斜視図である。
【図2】図1の携帯電話接続用補助充電器の斜視図である。
【図3】図2の携帯電話接続用補助充電器の側面を示す要部図である。
【図4】本発明に係る使用状態の一例を示す図である。
【図5】本発明に係る使用状態の他の例を示す図である。
【図6】本発明に係る回路を示す構成図である。
【図7】図6に係る基板を示す回路図である。
【符号の説明】
【0033】
100 ボディー
120 溝
140 引掛溝
200 額縁部
220 透明板
300 基板
320 ジャック部
340 ピン部
360 充電バッテリー
400 筐体
500 回路
510 入力部
530 表示部
540 第1変換部
520 充電部
542 第2変換部
550 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正方形又は長方形の外形をなすボディー(100)と、
前記ボディー(100)の一面に写真が付着できるように溝(120)が形成され、この溝(120)に透明板(220)が取り付けられて形成される額縁部(200)と、
前記ボディー(100)内に設けられ、一面に、充電バッテリー(360)と、携帯電話と直接接続され電源を供給し前記ボディー(100)の外部に露出するジャック部(320)と、外部電源を介して充電バッテリー(360)を充電し且つ前記ボディー(100)の外部に露出するピン部(340)とが搭載されて回路(500)を介して接続される基板(300)と、
前記ボディー(100)をカバーして結合され、外側にリングが掛けられるように引掛孔420を形成して構成された透明な素材の筐体(400)と
を備えることを特徴とする携帯電話接続用補助充電器。
【請求項2】
前記筐体(400)が、
一面に前記ボディー(100)が挿入されるように開放された挿入空間が形成され、該挿入空間の下側に前記ボディー(100)のピン部(340)が保護できるようにピン部挿入溝(430)が形成され、前記挿入空間の外側に前記ボディー(100)のジャック部(320)が保護できるようにジャック部内溝(440)が形成され、前記挿入空間の上側に、前記ボディー(100)に形成された引掛溝(140)に弾力的に掛けられるように引掛ピン(452)を有する弾性レバー(450)が形成され、該弾性レバー(450)が接続される前記挿入空間の壁面には結合された前記ボディー(100)を指で把持した状態で外部に押し出すことのできるように切開溝(460)が形成されて構成されることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話接続用補助充電器。
【請求項3】
前記回路(500)が、
ピン部(340)を介して外部電源からの電力が入力される入力部(510)と、
該入力部510を介して入力される電力を変換して充電バッテリー(360)を充電する第1変換部(540)と、
該第1変換部(540)を介して入力される電力を充電する充電部(520)と、
該充電部(520)の充電及び放電状態を表示する表示部(530)と、
前記ピン部(340)を介する外部電源又は前記充電部(520)から供給される電力を変換してジャック部(320)を介して供給する第2変換部(542)と
から構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話接続用補助充電器。
【請求項4】
前記表示部(530)が、充電中であることを表示する赤色ランプと、充電された状態を表示する緑色ランプとであることを特徴とする請求項3に記載の携帯電話接続用補助充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−199797(P2008−199797A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32629(P2007−32629)
【出願日】平成19年2月13日(2007.2.13)
【出願人】(503068484)プリマ・インターナショナル株式会社 (1)
【出願人】(502367029)アスコジャパン株式会社 (1)
【出願人】(507047883)ワリカ株式会社 (1)
【出願人】(500005262)
【Fターム(参考)】