説明

携帯電話機

【課題】短時間で輝度(照度)が変化するような環境においても、テレビ電話処理の優位性が損なうことなく、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えることができる携帯電話端末を提供すること。
【解決手段】本発明の携帯電話機は、実行部と、取得部と、比較部と、を具備している。実行部は、ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理、又は、ユーザと相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行する。取得部は、周囲環境の明るさを表す照度値を取得する。比較部は、照度値と設定照度値とを比較する。実行部は、テレビ電話処理を実行しているときに、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声通話、テレビ電話が可能な携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理、又は、ユーザと相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行する携帯電話機が普及されている。
【0003】
テレビ電話処理は、音声通話処理に対する優位性として、相手先の顔色を伺いながらコミュニケーションをとることや、言葉では伝えにくいニュアンスを画像により伝えることにある。
【0004】
その反面、テレビ電話処理は、一般に、通話料金などの料金体系において音声通話処理よりも高額になることが多い。そのため、テレビ電話処理の優位性が損なわれる場合は、音声通話処理により通話が行われることが好ましい。
【0005】
そこで、ユーザは、テレビ電話処理の優位性が損なわれると自ら判断した場合に、ユーザの操作により、手動でテレビ電話処理から音声通話処理に切り替えている。このように、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えるときのトリガとしては、手動によるものが一般的である。
【0006】
特開2006−191174号公報に記載された技術では、カメラからの画像データが表す輝度と設定輝度とを比較することにより、テレビ電話処理の優位性が損なわれるか否かを自動的に判断している。この技術では、画像データが表す輝度が設定輝度よりも低い場合に、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えている。
【0007】
【特許文献1】特開2006−191174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特開2006−191174号公報に記載された技術では、第1の時刻に、画像データが表す輝度が設定輝度よりも低く、第1の時刻の後の第2の時刻に、画像データが表す輝度が設定輝度以上であっても、第1の時刻にテレビ電話処理から音声通話処理に切り替えてしまう。例えば、たまたま日が射さなくなったり、たまたま照明が消されたりしたときのように、短時間で輝度(照度)が変化するような環境においても、特開2006−191174号公報に記載された技術では、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えてしまうため、テレビ電話処理の優位性が損なってしまう。
【0009】
したがって、本発明の課題は、短時間で輝度(照度)が変化するような環境においても、テレビ電話処理の優位性が損なうことなく、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えることができる携帯電話端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の携帯電話機は、実行部と、取得部と、比較部と、を具備している。実行部は、ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理、又は、ユーザと相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行する。取得部は、周囲環境の明るさを表す照度値を取得する。比較部は、照度値と設定照度値とを比較する。実行部は、テレビ電話処理を実行しているときに、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替える。
【発明の効果】
【0011】
本発明の携帯電話機によれば、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えている。これにより、例えば、たまたま日が射さなくなったり、たまたま照明が消されたりしたときのように、短時間で輝度(照度)が変化するような環境においても、テレビ電話処理の優位性が損なうことなく、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えることができる。これにより、ユーザへの利便性を向上させることができる。
【0012】
本発明の携帯電話機によれば、照度値と設定照度値とを比較することにより、テレビ電話処理の優位性が損なわれるか否かを判断している。そこで、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えることにより、ユーザに対する料金的負担を軽減することができる。これにより、ユーザへの利便性を更に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による携帯電話機について詳細に説明する。
【0014】
(第1実施形態)
[構成]
図1は、本発明の第1実施形態による携帯電話機の構成を示している。本発明の第1実施形態による携帯電話機は、データ処理装置1と、記憶装置2と、入力装置3と、出力装置4と、無線装置5と、を具備している。記憶装置2、入力装置3、出力装置4、無線装置5は、データ処理装置1に接続されている。
【0015】
入力装置3は、ユーザがキー操作を行うためのキーボード31と、マイク32と、カメラ33と、を備えている。キーボード31は、切替スイッチ31aを備えている。切替スイッチ31aは、音声通話処理からテレビ電話処理への切り替えや、テレビ電話処理から音声通話処理への切り替えをユーザが自ら行うときに用いられる。
【0016】
出力装置4は、液晶表示部41(以下、表示部41)と、レシーバー42と、を備えている。
【0017】
無線装置5は、アンテナ52と、アンテナ52に接続された無線部51と、を備えている。
【0018】
本発明の第1実施形態による携帯電話機は、音声通話処理又はテレビ電話処理を実行するコンピュータであり、データ処理装置1としては、CPU(Central Processing Unit)が挙げられる。記憶装置2には、コンピュータプログラム22が格納され、データ処理装置1は、そのコンピュータプログラム22を実行する。
【0019】
コンピュータプログラム22は、実行部11、取得部12、比較部13、設定部14、通知部15を含んでいる。実行部11、取得部12、比較部13、通知部15の動作については後述する。設定部14は、フラグを設定するためのレジスタやメモリに対応する。設定部14には、上記のフラグとして、テレビ電話処理から音声通話処理への切り替えを自動的に行う旨を表す第1設定情報、又は、ユーザが自ら行う旨を表す第2設定情報が設定されている。第1又は2設定情報は、ユーザにより決められている。
【0020】
記憶装置2は、設定記憶部21を備えている。設定記憶部21には、後述の設定照度値、所定時間を表す情報が格納されている。設定照度値、所定時間は、ユーザにより又は予め決められている。
【0021】
[事前処理]
ユーザは、切替スイッチ31aを操作して、第1又は2設定情報を指示するための情報設定指示を行う。実行部11は、情報設定指示に応じて、第1又は2設定情報を設定部14に設定する。
【0022】
また、設定照度値は、ユーザにより決定してもよい。この場合、ユーザは、キーボード31を操作して、所望の照度値を設定照度値とする値変更指示を行う。実行部11は、値変更指示に応じて、設定記憶部21に格納されている設定照度値を所望の照度値に変更し、それを設定照度値とする。
【0023】
また、所定時間は、ユーザにより決定してもよい。この場合、ユーザは、キーボード31を操作して、所望の時間を所定時間とする時間変更指示を行う。実行部11は、時間変更指示に応じて、設定記憶部21に格納されている所定時間を所望の時間に変更し、それを所定時間とする。
【0024】
[音声通話処理]
本発明の第1実施形態による携帯電話機では、通常の携帯電話機と同様に、ユーザが相手先に電話をかける場合や、相手先から発呼がある場合、ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理を実行する。この場合、実行部11は、音声通話処理を実行するために、入力装置3、出力装置4、無線装置5を制御する。
【0025】
マイク32は、ユーザの音声を収集する。実行部11は、マイク32からのユーザの音声を音声信号に変換し、無線により無線装置5から基地局を介して相手先の電話機に送信する。
【0026】
実行部11は、相手先の電話機から基地局を介して送信される音声信号を無線装置5により受信し、相手先の音声に変換してレシーバー42に出力する。レシーバー42は、実行部11からの相手先の音声を外部に出力する。
【0027】
[テレビ電話処理]
本発明の第1実施形態による携帯電話機では、ユーザが相手先に電話をかける場合や、相手先から発呼がある場合、その携帯電話機をテレビ電話として利用することができる。この場合、ユーザと相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行する。実行部11は、テレビ電話処理を実行するために、入力装置3、出力装置4、無線装置5を制御する。
【0028】
マイク32は、ユーザの音声を収集する。カメラ33は、ユーザ又は物体を撮影して画像データを生成する。実行部11は、マイク32からのユーザの音声を音声信号に変換し、カメラ33からの画像データと共に無線により無線装置5から基地局を介して相手先の電話機に送信する。
【0029】
実行部11は、相手先の電話機から基地局を介して送信される音声信号及び相手先画像データを無線装置5により受信する。実行部11は、相手先からの音声信号を相手先の音声に変換してレシーバー42に出力し、相手先からの相手先画像データを表示部41に出力する。レシーバー42は、実行部11からの相手先の音声を外部に出力する。表示部41は、相手先からの相手先画像データを表示する。
【0030】
[動作]
図2は、本発明の第1実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【0031】
まず、実行部11は、上述の音声通話処理又はテレビ電話処理を実行する。取得部12は、実行部11が音声通話処理(ステップS1−NO)を実行しているか、テレビ電話処理(ステップS1−YES)を実行しているか、を監視する。
【0032】
ここで、音声通話処理(ステップS1−NO)が実行されているものとする。この場合、取得部12は、音声通話処理の実行が終了するまで、又は、ユーザが切替スイッチ31aを操作して音声通話処理からテレビ電話処理への切り替えられるまで、実行部11を監視する。
【0033】
一方、テレビ電話処理(ステップS1−YES)が実行されているものとする。このとき、取得部12は、周囲環境の明るさを表す照度値を取得する。この場合、取得部12は、カメラ33から画像データを取得する(ステップS2)。取得部12は、画像データが表す照度(輝度)の平均値を算出することにより、それを照度値として取得する(ステップS3)。
【0034】
比較部13は、照度値と、設定記憶部21に格納された設定照度値と、を比較する(ステップS4)。
【0035】
ここで、照度値が設定照度値以上であるものとする(ステップS4−NO)。この場合、取得部12は、上述のステップS1を実行する。
【0036】
一方、照度値が設定照度値よりも低いものとする(ステップS4−YES)。この場合、比較部13は、所定期間が経過するまで照度値と設定照度値とを比較する(ステップS5−NO、S4)。
【0037】
所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合(ステップS4−YES、S5−YES)、比較部13は、モード切り替え指示を通知部15、実行部11に出力する。
【0038】
例えば、所定期間は、M(Mは任意の正数)とN(Nは2以上の整数)との乗算で表される。この場合、比較部13は、M秒間隔で照度値と設定照度値とを比較し(ステップS4)、その比較の結果がN回とも照度値が設定照度値よりも低い場合(ステップS4−YES、S5−YES)、モード切り替え指示を通知部15、実行部11に出力する。
【0039】
ここで、設定部14に第1設定情報が設定されているものとする(ステップS6−YES)。
【0040】
この場合、通知部15は、モード切り替え指示と第1設定情報とに応じて、実行中の処理がテレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えられる旨をユーザに通知する(ステップS7)。ステップS7において、通知部15は、上記の旨として例えば「音声通話に切り替えます」を文字で表示部41に表示することにより、ユーザに通知する。
【0041】
同時に、実行部11は、モード切り替え指示と第1設定情報とに応じて、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替える(ステップS8)。
【0042】
一方、設定部14に第2設定情報が設定されているものとする(ステップS6−NO)。
【0043】
この場合、通知部15は、モード切り替え指示と第2設定情報とに応じて、テレビ電話処理から音声通話処理への切り替えを切替スイッチ31aにより行う旨をユーザに通知する(ステップS9)。ステップS9において、通知部15は、上記の旨として例えば「切替スイッチにより音声通話に切り替えてください」を文字で表示部41に表示することにより、ユーザに通知する。
【0044】
実行部11は、モード切り替え指示と、第2設定情報と、ユーザによる切替スイッチ31aの操作と、に応じて、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替える(ステップS10)。
【0045】
[効果]
以上の説明により、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えている。これにより、例えば、たまたま日が射さなくなったり、たまたま照明が消されたりしたときのように、短時間で輝度(照度)が変化するような環境においても、テレビ電話処理の優位性が損なうことなく、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えることができる。これにより、ユーザへの利便性を向上させることができる。
【0046】
上述のように、所定期間は、M(Mは任意の正数)とN(Nは2以上の整数)との乗算で表される。この場合、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、M秒間隔で照度値と設定照度値とを比較し、その比較の結果がN回とも照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替える。上記のMは、照度値を取得する精度により決定される。しかし、Nが1である場合では、即ち、特開2006−191174号公報に記載された技術では、たまたま日が射さなくなったり、たまたま照明が消されたりしたときのように、短時間で照度が変化するような環境においても、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えてしまう。このため、テレビ電話処理の優位性が損なってしまう。一方、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、Nを2以上とし、比較の結果がN回に満たない場合については、短時間で照度が変化するような環境であるものとする。また、比較の結果がN回を満たし、N回とも照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替える。このため、短時間で照度が変化するような環境においても、テレビ電話処理の優位性が損なうことなく、テレビ電話処理から音声通話処理に切り替えることができる。
【0047】
また、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、照度値と設定照度値とを比較することにより、テレビ電話処理の優位性が損なわれるか否かを判断している。そこで、所定期間において照度値が設定照度値よりも低い場合、テレビ電話処理から音声通話処理に自動的に切り替えることにより、ユーザに対する料金的負担を軽減することができる。これにより、ユーザへの利便性を更に向上させることができる。
【0048】
また、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、テレビ電話処理から音声通話処理にモードが切り替わる旨をユーザに通知することにより、携帯電話機の故障ではなく、環境の変化によりモードが切り替わることをユーザに把握させることができる。また、ユーザは、事前処理において、テレビ電話処理から音声通話処理への切り替わりが自動であるのか手動(切替スイッチ31aによる操作)であるのかを表す情報を変更可能であるため、ユーザの好みの仕様(自動/手動)に設定することができる。これにより、ユーザへの利便性を更に向上させることができる。
【0049】
また、本発明の第1実施形態による携帯電話機によれば、ユーザは、事前処理において、設定記憶部21に格納された設定照度値、所定時間を表す情報を変更可能であるため、ユーザの好みの仕様(設定照度値、所定時間)に設定することができる。これにより、ユーザへの利便性を更に向上させることができる。
【0050】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による携帯電話機では、第1実施形態と重複する説明を省略する。
【0051】
[構成]
図3は、本発明の第2実施形態による携帯電話機の構成を示している。本発明の第2実施形態による携帯電話機では、入力装置3は、更に、照度センサー34を備えている。
【0052】
[動作]
図4は、本発明の第2実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。本発明の第2実施形態による携帯電話機では、第1実施形態におけるステップS2、S3に代えて、後述のステップS12が実行される。
【0053】
まず、実行部11は、上述の音声通話処理又はテレビ電話処理を実行する。取得部12は、実行部11が音声通話処理(ステップS1−NO)を実行しているか、テレビ電話処理(ステップS1−YES)を実行しているか、を監視する。
【0054】
ここで、音声通話処理(ステップS1−NO)が実行されているものとする。この場合、取得部12は、音声通話処理の実行が終了するまで、又は、ユーザが切替スイッチ31aを操作して音声通話処理からテレビ電話処理への切り替えられるまで、実行部11を監視する。
【0055】
一方、テレビ電話処理(ステップS1−YES)が実行されているものとする。このとき、取得部12は、周囲環境の明るさを表す照度値を取得する。この場合、取得部12は、照度センサー34に計測指示を出力し、照度センサー34は、計測指示に応じて、周囲環境の明るさを測定し、その照度を出力する。取得部12は、照度センサー34からの照度を照度値として取得する(ステップS12)。
【0056】
ステップS4以降の処理については第1実施形態と同じである。
【0057】
[効果]
第1実施形態では画像データを取得し、それに基づいて照度値を取得している。これに対して、本発明の第2実施形態による携帯電話機によれば、照度センサー34により照度値を取得するだけでよいため、第1実施形態に対して、処理を簡略化できる。
【0058】
なお、本発明では、上述の構成・動作に限定されない。本発明では、ステップS7とステップS8とが実行される順番を入れ替えてもよい。また、本発明では、テレビ電話が可能な携帯電話機であれば、折り畳み式、回転ヒンジ式、スライド式など、様々な形状の携帯電話機でも実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態による携帯電話機の構成を示している。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態による携帯電話機の構成を示している。
【図4】図4は、本発明の第2実施形態による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1 データ処理装置、
2 記憶装置、
3 入力装置、
4 出力装置、
5 無線装置、
11 実行部、
12 取得部、
13 比較部、
14 設定部、
15 通知部、
21 設定記憶部、
22 コンピュータプログラム、
31 キーボード、
31a 切替スイッチ、
32 マイク、
33 カメラ、
34 照度センサー、
41 液晶表示部(表示部)、
42 レシーバー、
51 無線部、
52 アンテナ、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理、又は、前記ユーザと前記相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行する実行部と、
周囲環境の明るさを表す照度値を取得する取得部と、
前記照度値と設定照度値とを比較する比較部と、
を具備し、
前記実行部は、前記テレビ電話処理を実行しているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替える、
携帯電話機。
【請求項2】
前記ユーザ又は物体を撮影して画像データを生成するカメラ、
を更に具備し、
前記実行部は、前記テレビ電話処理において、前記カメラからの前記画像データを無線により前記相手先に送信し、
前記取得部は、前記カメラからの前記画像データが表す照度の平均値を算出し、前記照度値として取得する、
請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記周囲環境の明るさを測定し、その照度を出力する照度センサー、
を更に具備し、
前記取得部は、
前記照度センサーからの照度を前記照度値として取得する、
請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、実行中の処理が前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えられる旨を前記ユーザに通知する通知部、
を更に具備する請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記テレビ電話処理から前記音声通話処理への切り替えを自動的に行う旨を表す第1設定情報、又は、前記ユーザが自ら行う旨を表す第2設定情報が設定された設定部、
を更に具備し、
前記第1又は2設定情報は、前記ユーザにより変更可能であり、
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低く、前記第1設定情報が設定されている場合、
前記通知部は、実行中の処理が前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えられる旨を前記ユーザに通知し、
前記実行部は、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替える、
請求項4に記載の携帯電話機。
【請求項6】
前記テレビ電話処理から前記音声通話処理への切り替えを前記ユーザが自ら行うための切替スイッチ、
を更に具備し、
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低く、前記第2設定情報が設定されている場合、
前記通知部は、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理への切り替えを前記切替スイッチにより行う旨を前記ユーザに通知し、
前記実行部は、前記ユーザによる前記切替スイッチの操作に応じて、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に切り替える、
請求項5に記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記所定期間を表す情報が格納された記憶装置、
を更に具備し、
前記所定期間は、前記ユーザにより変更可能である、
請求項1〜6のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項8】
前記設定照度値を表す情報が格納された設定記憶部、
を更に具備し、
前記設定照度値は、前記ユーザにより変更可能である、
請求項1〜7のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項9】
前記所定期間は、M(Mは任意の正数)とN(Nは2以上の整数)との乗算で表され、
前記比較部は、M秒間隔で前記照度値と前記設定照度値とを比較し、
その比較の結果がN回とも前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、前記実行部は、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に切り替える、
請求項1〜8のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項10】
ユーザと相手先により音声通話が可能な音声通話処理、又は、前記ユーザと前記相手先によりテレビ電話が可能なテレビ電話処理を実行するステップと、
周囲環境の明るさを表す照度値を取得するステップと、
前記照度値と設定照度値とを比較するステップと、
前記テレビ電話処理を実行しているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えるステップと、
を具備する携帯電話機の通信方法。
【請求項11】
前記テレビ電話処理において、
カメラにより撮影された前記ユーザ又は物体を表す画像データを無線により前記相手先に送信するステップ、
を更に具備し、
前記照度値を取得するステップは、
前記画像データが表す照度の平均値を算出し、前記照度値として取得するステップ、
を含む請求項10に記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項12】
前記照度値を取得するステップは、
前記照度センサーにより測定された前記周囲環境の明るさを表す照度を前記照度値として取得するステップ、
を含む請求項10に記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項13】
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、実行中の処理が前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えられる旨を前記ユーザに通知するステップ、
を更に具備する請求項10〜12のいずれかに記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項14】
前記ユーザの指示により、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理への切り替えを自動的に行う旨を表す第1設定情報、又は、前記ユーザが自ら行う旨を表す第2設定情報を設定するステップ、
を更に具備し、
前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えるステップは、
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低く、前記第1設定情報が設定されている場合、
実行中の処理が前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えられる旨を前記ユーザに通知するステップと、
前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に自動的に切り替えるステップと、
を含む請求項13に記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項15】
前記テレビ電話処理が実行されているときに、所定期間において前記照度値が前記設定照度値よりも低く、前記第2設定情報が設定されている場合、
前記テレビ電話処理から前記音声通話処理への切り替えを切替スイッチにより行う旨を前記ユーザに通知するステップと、
前記ユーザによる前記切替スイッチの操作に応じて、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に切り替えるステップと、
を更に具備する請求項14に記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項16】
前記所定期間を表す情報は記憶装置に格納され、
を更に具備し、
前記所定期間は、前記ユーザにより変更可能である、
請求項10〜15のいずれかに記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項17】
前記設定照度値を表す情報は設定記憶部に格納され、
を更に具備し、
前記設定照度値は、前記ユーザにより変更可能である、
請求項10〜16のいずれかに記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項18】
前記所定期間は、M(Mは任意の正数)とN(Nは2以上の整数)との乗算で表され、
M秒間隔で前記照度値と前記設定照度値とが比較され、
その比較の結果がN回とも前記照度値が前記設定照度値よりも低い場合、前記テレビ電話処理から前記音声通話処理に切り替えられる、
請求項10〜17のいずれかに記載の携帯電話機の通信方法。
【請求項19】
請求項10〜18のいずれかに記載の携帯電話機の通信方法の各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−109758(P2010−109758A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−280338(P2008−280338)
【出願日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】