説明

撮像装置、該装置の制御装置、制御プログラム、及び記憶媒体

【課題】ファイル転送を効率的に行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置としてのディジタルカメラ100は、第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23が脱着可能に構成されている。ディジタルカメラ100は、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがない場合には読み出しファイルのファイル転送を行い、また、読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合に読み出しファイルのファイル転送を行う。読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合において当該同一ファイルが転送済みファイルであるときに読み出しファイルのファイル転送をスキップする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、該装置の制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体に関し、特に、撮像装置の内部に設けられた第1の記録媒体内に格納されたファイルをパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)などの外部装置に設けられた第2の記録媒体に送信(転送)する撮像装置、該装置の制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置としてのディジタルカメラでは、被写体像を画像信号として取得する撮像手段と、取得した画像信号をファイルとして格納する記録媒体とを備える。記録媒体内に格納されたファイルは、外部装置としてのPCに設けられた記録媒体に送信(ファイル転送)することができる。撮像装置の記録媒体に格納されているファイルのうちPCの記録媒体にファイル転送可能なファイルは、その種類を特定する拡張子「bmp」,「jpg」,「avi」などで限定的に設定されている場合が多い。これらの拡張子は、撮像装置の開発段階で設定されるため、撮像装置のユーザが設定することができない。
【0003】
このようなファイル転送は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394(the Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)などによる有線接続や、無線LANによる無線接続を介して行われる。USB2.0やIEEE1394などでは高速でファイル転送を行うことができる。さらにファイル転送では、PTP(Picture Transfer Protocol)などのファイル転送プロトコルが用いられる。PTPでは、ファイルを受け取る側であるPCからディジタルカメラを制御することができる。
【0004】
図9は、従来の撮像装置とPCとの間で実行されるファイル転送処理のフローチャートである。
【0005】
図9において、まず、PC及び撮像装置間でファイル転送用の通信接続が確立すると(ステップS101でYES)、PCは、撮像装置内部に設けられた記録媒体内に格納されているファイルのファイル名、ファイルサイズ、作成日時などのファイル情報を取得し(ステップS102)、PCが具備する表示部に取得したファイル情報の一覧を表示する(ステップS103)。続くステップS104では、ユーザが上記一覧の中からファイル転送を所望するファイルを選択することによるファイル転送の指定入力を待機し、該ファイル転送の指定入力が行われると、撮像装置及びPC間では、ユーザが選択したファイル及びそのファイル情報を撮像装置の記録媒体からPCの記録媒体へ送信するファイル転送が行われる(ステップS105)。その後、ファイル転送用の通信が終了すると(ステップS106)、本処理を終了する。
【0006】
図9を用いて説明したように、ユーザがファイル転送を所望するファイルの選択を行うので、撮像装置の記録媒体に大多数のファイルが格納されているような場合には、ユーザは選択作業に相当な労力を要することになると共に、撮像装置に具備される記録媒体の複数化や撮像装置の記録媒体の容量の増大に伴う保存可能なファイルの数の増大に対応することが困難である。
【0007】
これに対しては、画像データ(ファイル)を取り込む時に各画像データに設定されたファイル属性を確認し、そのファイル属性に応じてユーザが所望する画像データのみのファイル転送を行うディジタルカメラが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。これにより、ファイル転送の効率化を図ることができる。
【0008】
一方、ユーザにとって重要度の高いファイルを確実に保存するために様々なバックアップ技術が提案されている。例えば、複数の記録媒体、例えば2つの記録媒体が具備可能な撮像装置においては、一方の記録媒体のファイルを他方の記録媒体へコピーすることにより、バックアップを行うことができる。また、1つの記録媒体の内部であっても、記録媒体内の異なる階層又はフォルダにファイルをコピーすることにより、バックアップを行うこともできる。
【特許文献1】特開2003−274237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、バックアップされるようなファイルは、重要度が高いためにファイル転送が行われる頻度が高いにも拘わらず、上記バックアップ技術では、撮像装置の2つの記録媒体内、又は1つの記録媒体内の異なる階層又はフォルダに同一の2つのファイルが格納されることになる。特に撮影装置の記録媒体内に大多数のファイルが存在する場合には、ユーザは、その大多数のファイルの中に同一の2つのファイルがあることすら確認するのが困難であるので、ファイル転送を所望するファイルの選択を行うことが困難であり、その結果、ファイル転送を効率的に行うことができない。
【0010】
また、上記ファイル属性に応じてファイル転送を行うディジタルカメラに上記バックアップ技術が適用されている場合にも、同一の2つのファイルが重複してファイル転送されるので、ファイル転送の効率が悪い。
【0011】
本発明の目的は、ファイル転送を効率的に行うことができる撮像装置、該装置の制御方法、制御プログラム、及び記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置において、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置の制御方法は、所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置の制御方法において、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップで同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択ステップと、前記選択ステップによって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0014】
上記目的を達成するために、本発明の制御プログラムは、所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させる制御プログラムにおいて、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択モジュールと、前記選択モジュールによって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の記憶媒体は、上記制御プログラムを格納することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるときは、第1のファイル及び第2のファイルのうち第1のファイルが自動的に選択されて第2の記録媒体に送信されるので、第1の記録媒体内に重複して存在する2つのファイルのうち一方のファイルのみを転送することができ、もって、ファイル転送を効率的に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。
【0019】
図1において、ディジタルカメラ100は、被写体からの光線Lが入射する撮影レンズ13と、ディジタルカメラ100全体の動作を制御する制御部11と、制御部11に接続された以下に説明する各構成要素とを備える。また、ディジタルカメラ100は、メモリカードなどの第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23が脱着可能に構成されている。
【0020】
プログラム記憶部12にはプログラムが予め格納されており、この格納されているプログラムに従って制御部11は制御を実行する。
【0021】
絞り14では、撮影レンズ13を介して入射した被写体からの光線Lが通過する。撮像素子15は、CCD(charge coupled device)又はCMOSデバイスにより構成され、撮影レンズ13及び絞り14を介して光線Lを受光して、光線Lに対応する光像を電気的な画像信号(画像データ)に変換する。
【0022】
前処理回路16は、撮像素子15が出力した画像信号を受信する。前処理回路16は、受信した画像信号のノイズを除去するためのCDS回路や、後述するA/D変換を行う前に非線形の増幅処理を行うための非線形増幅回路を備える。
【0023】
A/D変換器17は、前処理回路16から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換を行う。画像処理回路18は、デジタル信号に変換された画像信号を受信して、輪郭強調、ガンマ補正、ホワイトバランス補正等の画像処理を行う。
【0024】
メモリ制御回路19は、画像処理回路18から入力された画像信号を、後述する外部記録媒体制御部20及び外部記録媒体I/F回路21を介して、ディジタルカメラ100に装着されている外部記録媒体22,23に画像ファイルとして記憶させる。また、メモリ制御回路19は、内部記憶装置24に接続されており、内部記憶装置24は、上述したホワイトバランス補正の補正値等を記憶し、画像ファイルの展開を行う。
【0025】
測光センサ25は、被写体の輝度を測定して制御部11に入力する。また、測距センサ26は、少なくとも1つの測距点に対応する位置に設けられたCCD又はCMOSデバイス等のラインセンサ(line sensor)で構成されており、測距点から被写体までの距離を示す測距点ずれ信号を制御部11に入力する。
【0026】
制御部11は、測光センサ25から入力された被写体の輝度や測距センサ26から入力された測距点ずれ信号に基づいて露出値を演算し、該露出値に基づいてシャッタ装置27のシャッタスピードや絞り14の絞り値を決定する。
【0027】
第1外部表示部28は、露出制御に関する各種設定を主に表示する。第2外部表示部29は、画像処理に関する各種の設定情報を主に表示する。第3外部表示部30は、撮影した被写体の画像をカラーで再生したり、撮像素子15が取得した光像に関する情報やディジタルカメラ100の各種設定の詳細な設定や状態等を表示したりする。
【0028】
撮影準備スイッチ31a(SW1)は、ディジタルカメラ100が撮影の直前の状態にある旨を制御部11に入力する。撮影スイッチ31b(SW2)は、被写体の撮影を制御部11に指示する。スイッチ31a,31bは、1つのボタン、例えばシャッタボタンで構成されていてもよい。第1情報入力部32は、各種の撮影設定情報を入力したり、通常再生時は再生する画像の横方向の情報を入力したりする際に用いられる。第2情報入力部33は、各種の撮影設定情報を入力したり、通常再生時は再生する画像の縦方向の情報を入力したりする際に用いられる。撮影モード選択ボタン34、AF(オートフォーカス)モード選択ボタン35、及び測光モード選択ボタン36は、ディジタルカメラ100の複数の撮影設定モードの中から、それぞれ、撮影モード、AFモード、測光モードを設定する際に用いられる。
【0029】
メニューボタン39は、ディジタルカメラ100の各種設定を行うための設定メニュー表示画面を第3外部表示部30に表示させる際に用いられる。セレクトボタン40は、設定メニュー表示画面における各種設定に対する選択や、外部記録媒体22,23に格納されている画像ファイルの選択を行うために用いられる。キャンセルボタン41は、各種設定をキャンセルする際に用いられる。Infoボタン42は、画像ファイルの詳細な情報(Information)を表示させる際に用いられる。ファイル消去ボタン43は、画像ファイルを削除する際に用いられる。
【0030】
外部記録媒体I/F回路21には、2つの外部記録媒体22,23に対応する2つのスロットが設けられている。外部記録媒体制御部20は、ディジタルカメラ100に接続された外部記録媒体22,23に格納されている画像ファイルの情報を示すファイル情報を管理する。また、外部記録媒体制御部20は、ディジタルカメラ100の起動時に、又はディジタルカメラ100に外部記録媒体22,23が接続された時に、接続されている外部記録媒体22,23に格納されている画像ファイルのファイル名などのファイル情報を取得して内部記憶装置24にファイル一覧として格納する。
【0031】
シリアルインタフェース(シリアルI/F)38は、ディジタルカメラ100に外部装置、例えばパーソナルコンピュータ(PC)を物理的に接続するためのシリアルポートである。ディジタルカメラ100は、シリアルI/F38を介して外部装置が接続されて通信が確立すると、該外部装置との間で画像ファイルや画像データを送受信することが可能となり、PCは、ディジタルカメラ100からの画像ファイルを受信可能なファイル受信装置として機能する。
【0032】
ファイル転送管理部37は、後述する図3のファイル転送処理に必要な計算処理を行う。また、計算部44は、画像データを比較する比較処理や、ディジタルカメラ100内で行われる処理で必要な計算処理を行う。
【0033】
図2は、図1における2つの外部記録媒体22,23のフォルダ構成を示す図である。
【0034】
図2に示すように、外部記録媒体22,23は、例えばDCF規格に準拠して複数の階層に配置されたフォルダ内に画像ファイルを格納する。DCF規格では、単一のフォルダ内に同一ファイル名を有する2つ以上の画像ファイルを格納することは許可されていないが、異なるフォルダ内においては同一ファイル名の画像ファイルを格納することは許可されている。
【0035】
図2(a)において、第1外部記録媒体22は、所定のDCIMフォルダを備え、DCIMフォルダには、フォルダ名が「100FOLDER」のフォルダ22aと、フォルダ名が「101FOLDER」のフォルダ22bとが格納されている。フォルダ22aには、ファイル名が「Img_0001.jpg」,「Img_0002.jpg」,「Img_0003.jpg」の3つの画像ファイルが格納されている。フォルダ22bには、ファイル名が「Img_0001.jpg」,「Img_0002.jpg」,「Img_0003.jpg」,「Img_0010.jpg」の4つの画像ファイルが格納されている。
【0036】
図2(a)に示すように、第1外部記録媒体22には、2つのフォルダ22a,22bにおいて重複するように同一のファイル名を有する画像ファイル、即ちファイル名が「Img_0001.jpg」,「Img_0002.jpg」,「Img_0003.jpg」の3種類の画像ファイルが格納されている。
【0037】
図2(b)において、第2外部記録媒体23は、所定のDCIMフォルダを備え、DCIMフォルダには、フォルダ名が「100FOLDER」のフォルダ23aと、フォルダ名が「101FOLDER」のフォルダ23bとが格納されている。フォルダ23aには、ファイル名が「Img_0010.jpg」の1つの画像ファイルが格納されている。フォルダ23bには、ファイル名が「Img_1111.jpg」の1つの画像ファイルが格納されている。
【0038】
図2(a)及び図2(b)に示すように、各外部記録媒体22,23には、2つの外部記録媒体22,23において重複するように同一のファイル名を有する画像ファイル、即ちファイル名が「Img_0010.jpg」の1種類の画像ファイルが格納されている。
【0039】
以下、ディジタルカメラ100がシリアルI/F38を介してPCが接続された状態にある場合において、ファイル転送が指示されたときにディジタルカメラ100が実行する処理を説明する。なお、ファイル転送の指示は、ディジタルカメラ100に対して直接的に行われてもよいし、PCを介して間接的に行われてもよい。
【0040】
図3は、図1のディジタルカメラ100において実行されるファイル転送処理のフローチャートである。
【0041】
図3において、まず、ステップS201では、制御部11は、第1外部記録媒体22及び第2記録媒体23の少なくとも一方が外部記録媒体I/F回路21のスロットを介してディジタルカメラ100に装着されているか否かをチェックする。ここでは、第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23の双方がディジタルカメラ100に装着されている。
【0042】
続くステップS202では、第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23のうち、画像ファイルの読み出しを行うべき外部記録媒体(以下、「読み出し記録媒体」という)として、例えば第1外部記録媒体22を決定する。この決定は、ユーザがセレクトボタン40を介して選択することによって行われるか、又は制御部11が第1外部記録媒体22を自動的に選択することによって行われる。なお、第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23の一方、例えば第2外部記録媒体23のみがディジタルカメラ100に装着されているときは、その第2外部記録媒体23が読み出し記録媒体として決定される。
【0043】
ステップS203では、決定された読み出し記録媒体から1つの画像ファイルの読み出しを行い、後述する図4の同一ファイル検索処理を行う(ステップS204)。同一ファイル検索処理は、外部記録媒体22,23内に、ステップS203で読み出した画像ファイル(以下、「読み出しファイル」という)以外に当該読み出しファイルと実質的に同一の画像ファイル(以下、「同一ファイル」という)があるか否かを検索するための処理である。
【0044】
ステップS204の同一ファイル検索処理の結果は、外部記録媒体制御部20によりチェックされる。該チェックの結果、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがあったときは(ステップS205でYES)、ファイル転送管理部37は、当該同一ファイルをPCへ送信したことがあるか否か、即ち当該同一ファイルがファイル転送済みの画像ファイル(以下、「転送済みファイル」という)であるか否かを判別する(ステップS206)。同一ファイルが転送済みファイルでないときは、制御部11は、読み出しファイルをシリアルI/F38を介してPCへ送信することにより読み出しファイルのファイル転送を行い(ステップS207)、このファイル転送が行われた読み出しファイルを転送済みファイルとすべく、当該読み出しファイルのファイル名を含むファイル情報をファイル転送管理部37が記憶して(ステップS208)、ステップS209に進み、一方、同一ファイルが転送済みファイルであるときは、ステップS207のファイル転送処理をスキップしてステップS209に進む。
【0045】
続くステップS209では、読み出し記録媒体に格納されている全ての画像ファイルに対してステップS203〜S208の処理が終了したか否かを判別し、終了していないときは、他の画像ファイルに対してステップS203〜S208の処理を実行し、終了したときは、全ての外部記録媒体に対してステップS203〜209の処理が終了したか否かを判別し(ステップS210)、終了していないときは、外部記録媒体I/F回路21は、読み出し記録媒体を第1記録媒体22から第2外部記録媒体23に変更して(ステップS211)ステップS203〜S209の処理を実行し、終了したときは、本処理を終了する。
【0046】
また、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがなかったときは(ステップS205でNO)、読み出しファイルのファイル転送を行う(ステップS207)。
【0047】
図4は、図3のステップS204において実行される同一ファイル検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【0048】
図4において、まず、ステップS401では、制御部11は、読み出しファイルが格納されている読み出し記録媒体、例えば第1外部記録媒体22から読み出しファイル以外の1つの画像ファイルの読み出しを行い、メモリ制御回路19は、ステップS401で読み出した画像ファイルを内部記憶装置24上に展開する。計算部44は、この展開した画像ファイルの画像データがステップS203の読み出しファイルの画像データと実質的に同一であるか否か、即ち2つの画像データが互いに実質的に同一であるか否かを判別する(ステップS402)。
【0049】
2つの画像ファイルの画像データが互いに実質的に同一でないときは(ステップS402でNO)、第1外部記録媒体22に格納されている全ての画像ファイルに対してステップS401〜S402の処理が終了したか否かを判別し(ステップS403)、終了していないときは、他の画像ファイルに対してステップS401〜S402の比較処理を実行し、終了したときは、全ての外部記録媒体に対してステップS401〜S403の比較処理が終了したか否かを判別し(ステップS404)、終了していないときは、外部記録媒体I/F回路21は、他の外部記録媒体、例えば読み出し記録媒体とは異なる第2外部記録媒体23を選択して(ステップS405)ステップS401〜S404の比較処理を実行し、終了したときは、本処理を終了する。
【0050】
2つの画像ファイルの画像データが互いに実質的に同一であるときは(ステップS402でYES)、外部記録媒体制御部20は、読み出し記録媒体及びそれ以外の外部記録媒体内において同一ファイルが存在することを制御部11に認識させ(ステップS406)、本処理を終了する。
【0051】
図4の処理によれば、読み出し記録媒体及びそれ以外の外部記録媒体内に、読み出しファイルの画像データと実質的に同一の画像データを含む画像ファイルがある場合には、当該画像ファイルを読み出しファイルと実質的に同一の画像ファイルであると判断することができる。
【0052】
なお、上記図4のステップS401では、読み出し記録媒体から画像ファイルの読み出しを行ったが、読み出し記録媒体とは異なる外部記録媒体、例えば第2外部記録媒体23から画像ファイルの読み出しを行ってもよい。
【0053】
なお、図4のステップS402では、2つの画像ファイルの画像データそのものが互いに実質的に同一であるか否かを判別したが、これに代えて、2つの画像ファイルの画像データの少なくとも一部、ファイル名、又はヘッダ部分が互いに同一であるか否かを判別してもよく、また、これらのファイル情報を組み合わせてステップS402の判別処理を実行してもよい。
【0054】
図3及び図4の処理によれば、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがない場合には(ステップS205でNO)読み出しファイルのファイル転送を行い、また、読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合において当該同一ファイルが転送済みファイルでないときに(ステップS205でYES,ステップS206でNO)読み出しファイルのファイル転送を行う。すなわち、実質的に同一の2つの画像ファイルがあるときは、いずれか一方の画像ファイルがファイル転送すべき画像ファイルとして自動的に選択されるので、ディジタルカメラ100に接続されている外部記録媒体22,23内の画像ファイルのうち実質的に同一の2つの画像ファイルが転送先のPCにおいて重複しないように効率的にファイル転送を行うことができる。
【0055】
また、図3及び図4の処理によれば、読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合において当該同一ファイルが転送済みファイルであるときに(ステップS205でYES,ステップS206でYES)、読み出しファイルのファイル転送をスキップするので、ファイル転送をより効率的に行うことができる。
【0056】
図5は、図3及び図4のファイル転送処理の結果、PCにファイル転送された画像ファイルの一覧の第1の例を示す図である。
【0057】
この第1の例は、図2の外部記録媒体22,23内の異なるフォルダにおいて互いに実質的に同一である2つの画像ファイルのいずれか一方の画像ファイルをファイル転送した場合を示している。すなわち、この第1の例では、図2の外部記録媒体22,23における全てのフォルダを単位として図4の同一ファイル検索処理を行うことによって図5に示すようなファイル名の画像ファイルがPCにファイル転送される。
【0058】
図5に示す画像ファイルの一覧200には、フォルダ22aに格納されているファイル名が「Img_0001.jpg」,「Img_0002.jpg」,「Img_0003.jpg」の3つの画像ファイル、フォルダ22bに格納されているファイル名が「Img_0010.jpg」の1つの画像ファイル、及びフォルダ23bに格納されているファイル名が「Img_1111.jpg」の1つの画像ファイルが含まれている。したがって、ファイル転送処理がスキップされた画像ファイルは、フォルダ22bに格納されているファイル名が「Img_0001.jpg」,「Img_0002.jpg」,「Img_0003.jpg」の3つの画像ファイル、即ちフォルダ22aの画像ファイルとファイル名が重複している画像ファイル、及びフォルダ23aに格納されているファイル名が「Img_0010.jpg」の1つの画像ファイル、即ちフォルダ22bの画像ファイルとファイル名が重複している画像ファイルである。
【0059】
図5に示す画像ファイルの一覧200によれば、外部記録媒体22,23内の異なるフォルダに格納されている互いに実質的に同一である2つの画像ファイルのいずれか一方の画像ファイルがファイル転送され、他方の画像ファイルに対するファイル転送処理がスキップされているので、異なるフォルダからファイル転送された画像ファイルがPCにおいて重複することを確実になくすことができ、ファイル転送を効率的に行うことができる。特に、第2外部記録媒体23のフォルダ23aが第1外部記録媒体22のフォルダ22bのバックアップフォルダである場合には、バックアップされるような重要度の高い画像ファイルをPCにおいて重複することなく確実に外部記録媒体22,23のいずれか一方の記録媒体からPCにファイル転送することができ、ファイル転送のミスを確実に防止することができる。
【0060】
図6は、図3及び図4のファイル転送処理の結果、PCにファイル転送された画像ファイルの一覧の第2の例を示す図である。
【0061】
この第2の例は、異なる外部記録媒体22,23において互いに実質的に同一である2つの画像ファイルのいずれか一方の外部記録媒体内の画像ファイルをファイル転送した場合を示している。すなわち、この第2の例では、外部記録媒体を単位として図4の同一ファイル検索処理を行うことによって図6に示すようなファイル名の画像ファイルがPCにファイル転送される。したがって、図4の処理において、読み出し記憶媒体に関して行うステップS401〜S403の処理を省略することが好ましい。
【0062】
図6に示す画像ファイルの一覧200’には、第1外部記録媒体22に格納されている全ての画像ファイル、及び第2外部記録媒体23に格納されているファイル名が「Img_1111.jpg」の1つの画像ファイルが含まれている。したがって、ファイル転送処理がスキップされた画像ファイルは、第1外部記録媒体22とは異なる第2外部記録媒体23に格納されているファイル名が「Img_0010.jpg」の1つの画像ファイル、即ち第1外部記録媒体22に格納されている画像ファイルとファイル名が重複している画像ファイルである。
【0063】
図6に示す画像ファイルの一覧200’によれば、異なる外部記録媒体22,23において互いに実質的に同一である2つの画像ファイルのいずれか一方の外部記録媒体内の画像ファイルがファイル転送され、他方の外部記録媒体内の画像ファイルに対するファイル転送処理がスキップされているので、異なる外部記録媒体22,23からファイル転送された画像ファイルがPCにおいて重複することを確実になくすことができ、ファイル転送を効率的に行うことができる。また、1つの第1外部記録媒体22内において異なるフォルダ22a,22bに格納されている同一のファイル名の画像ファイルが転送されるので、例えば、フォルダ22aがフォルダ22bのバックアップフォルダである場合には、バックアップされるような重要度の高い画像ファイルをPCにおいて重複するときであっても確実にPCにファイル転送することができ、ファイル転送のミスを確実に防止することができる。
【0064】
図7は、図4の処理の変形例としての同一ファイル検索処理のフローチャートである。
【0065】
本処理は、ディジタルカメラ100に接続されている外部記録媒体がDCF規格に準拠している場合には、ディジタルカメラ100の起動時において、画像ファイル及びその画像ファイルの情報を示すファイル情報を示すファイル一覧が内部記憶装置24に記憶されることに基づいて、図4の処理を簡略化したものである。
【0066】
図7において、まず、ステップS301では、ディジタルカメラ100の起動時又は図3の処理の開始時に取得したファイル一覧から、ステップS203の読み出しファイルのファイル名以外に当該読み出しファイルのファイル名と同一のファイル名があるか否かを判別する。同一のファイル名がないときは、そのまま本処理を終了し、一方、同一のファイル名があるときは、外部記録媒体制御部20は、ファイル一覧において、読み出しファイルのファイル名と同一のファイル名があること、すなわち、読み出し記録媒体及びそれ以外の外部記録媒体内において同一ファイルが存在することを制御部11に認識させ(ステップS306)、本処理を終了する。
【0067】
図7の処理によれば、ファイル一覧に基づいてファイル名が同一の画像ファイルがあるか否かを判別する(ステップS301)ので、ステップS306において図4の処理よりも迅速に同一ファイルが存在することを認識させることができる。
【0068】
図8は、図3の処理の変形例としてのファイル転送処理のフローチャートである。
【0069】
本処理においては、ステップS501〜S504の処理及びステップS506〜S511の処理は、図3におけるステップS201〜S204の処理及びステップS206〜S211の処理と実質的に同一であるのでそれらの説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0070】
図8において、ステップS505では、図3のステップS205の処理と同様に、外部記録媒体22,23内において、読み出しファイル以外に当該読み出しファイルと実質的に同一のファイル(同一ファイル)があるか否かを判別し、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合には、当該同一ファイルが転送済みファイルであるか否かを判別する。一方、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがない場合には、図3のステップS205の処理とは異なり、ステップS507のファイル転送処理をスキップしてステップS509に進む。
【0071】
図7の処理によれば、外部記録媒体22,23内に読み出しファイル以外の同一ファイルがない場合には(ステップS505でNO)ファイル転送処理をスキップし、一方、読み出しファイル以外の同一ファイルがある場合において当該同一ファイルが転送済みファイルでないときは(ステップS505でYES,ステップS506でNO)ファイル転送処理を行う。すなわち、外部記録媒体22,23から重複して格納されている2つの画像ファイルを抽出し、2つの画像ファイルのうちいずれか一方の画像ファイル、例えばバックアップファイルのみがファイル転送すべき画像ファイルとして自動的に選択されるので、ディジタルカメラ100に接続されている外部記録媒体22,23内で重複して格納されているような重要度の高い画像ファイルの1つを効率的にPCにファイル転送することができる。
【0072】
なお、上記実施の形態では、ディジタルカメラ100には、2つの記録媒体(第1外部記録媒体22及び第2外部記録媒体23)が脱着可能に構成されているとしたが、記録媒体の数は2つに限られることはなく、また、各記録媒体は脱着可能でなくてもよい。
【0073】
また、上記実施の形態では、ファイル転送の転送先として、PCなどの外部装置であるとしたが、記録媒体を備えるものであればいかなるものであってもよく、例えば、ディジタルカメラ100が備える内部の記録媒体であってもよい。
【0074】
また、本実施の形態に係る撮像装置は、ディジタルカメラ100であるとしたが、被写体像を画像データ(画像ファイル)として取得する撮像手段を備えるものであればいかなるものであってもよい。さらには、撮像装置に限られることはなく、所定の画像データを画像ファイルとして格納した記録媒体から画像ファイルを他の記録媒体に転送することが可能な画像処理装置であればいかなるものであってもよい。
【0075】
また、本発明の目的は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPUなど)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0076】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上記実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0077】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0078】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0079】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明の実施の形態に係る撮像装置は、被写体像を画像データ(画像ファイル)として取得する撮像手段を備える撮像装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラの構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1における2つの外部記録媒体のフォルダ構成を示す図であり、(a)は、第1外部記録媒体に格納されている画像データを、(b)は、第2外部記録媒体に格納されている画像データを示す。
【図3】図1のディジタルカメラにおいて実行されるファイル転送処理のフローチャートである。
【図4】図3のステップS204において実行される同一ファイル検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】図3及び図4のファイル転送処理の結果、PCにファイル転送された画像ファイルの一覧の第1の例を示す図である。
【図6】図3及び図4のファイル転送処理の結果、PCにファイル転送された画像ファイルの一覧の第2の例を示す図である。
【図7】図4の処理の変形例としての同一ファイル検索処理のフローチャートである。
【図8】図3の処理の変形例としてのファイル転送処理のフローチャートである。
【図9】従来の撮像装置とPCとの間で実行されるファイル転送処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0082】
11 制御部
20 外部記録媒体制御部
21 外部記録媒体I/F回路
22 第1外部記録媒体
23 第2外部記録媒体
24 内部記憶装置
37 ファイル転送管理部
38 シリアルインタフェース(シリアルI/F)
44 計算部
100 ディジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置において、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記判別手段は、前記第1のファイルの情報を示すファイル情報と前記第2のファイルの情報を示すファイル情報とを比較することによって前記判別を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ファイル情報は、画像データの少なくとも一部、ファイル名、及びヘッダ部分から成る情報の群から選択された少なくとも1つの情報から成ることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記判別手段により同一でないと判別されたときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルの双方を前記第2の記録媒体に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記判別手段により同一でないと判別されたときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルの双方を前記第2の記録媒体に送信することをスキップすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第1の記録媒体は複数存在し、前記第1のファイル及び前記第2のファイルはそれぞれ互いに異なる前記第1の記録媒体に格納されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の記録媒体は互いに異なる第1のフォルダ及び第2のフォルダを少なくとも有し、前記第1のファイルは前記第1のフォルダに格納され、前記第2のファイルは前記第2のフォルダに格納されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記第1の記録媒体を着脱可能に接続するための接続手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記第1のファイルの写しを前記第2のファイルとして格納することにより前記第1のファイルをバックアップするバックアップ手段を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項10】
所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置の制御方法において、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別ステップと、前記判別ステップで同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択ステップと、前記選択ステップによって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項11】
前記判別ステップは、前記第1のファイルの情報を示すファイル情報と前記第2のファイルの情報を示すファイル情報とを比較することによって前記判別を行うことを特徴とする請求項10記載の撮像装置の制御方法。
【請求項12】
前記ファイル情報は、画像データの少なくとも一部、ファイル名、及びヘッダ部分から成る情報の群から選択された少なくとも1つの情報から成ることを特徴とする請求項10又は11記載の撮像装置の制御方法。
【請求項13】
前記送信ステップは、前記判別ステップで同一でないと判別されたときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルの双方を前記第2の記録媒体に送信することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項14】
前記判別ステップで同一でないと判別されたときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルの双方を前記第2の記録媒体に送信することをスキップする送信スキップステップを有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項15】
前記第1の記録媒体は複数存在し、前記第1のファイル及び前記第2のファイルはそれぞれ互いに異なる前記第1の記録媒体に格納されていることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項16】
前記第1の記録媒体は互いに異なる第1のフォルダ及び第2のフォルダを少なくとも有し、前記第1のファイルは前記第1のフォルダに格納され、前記第2のファイルは前記第2のフォルダに格納されていることを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項17】
前記撮像装置は、前記第1の記録媒体を着脱可能に接続するための接続手段を備えることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項18】
前記第1のファイルの写しを前記第2のファイルとして格納することにより前記第1のファイルをバックアップするバックアップステップを有することを特徴とする請求項10乃至17のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項19】
所定の画像データをファイルとして格納する少なくとも1つの第1の記録媒体と、被写体像を画像データとして取得する撮像手段とを備え、前記第1の記録媒体内に格納されたファイルを第2の記録媒体に転送する撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させる制御プログラムにおいて、前記第1の記録媒体内に存在する第1のファイル及び第2のファイルが互いに同一であるか否かを判別する判別モジュールと、前記判別モジュールにより同一であると判別したときは、前記第1のファイル及び前記第2のファイルのうち前記第1のファイルを選択する選択モジュールと、前記選択モジュールによって選択された前記第1のファイルを前記第2の記録媒体に送信する送信モジュールとを備えることを特徴とする制御プログラム。
【請求項20】
請求項19記載の制御プログラムを格納することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−150594(P2007−150594A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−340951(P2005−340951)
【出願日】平成17年11月25日(2005.11.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】