説明

撮像装置およびその制御方法

【課題】意図しない撮影モードの切り替えの発生を防止する。
【解決手段】本発明の撮像装置は、撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮影画像を示す画像データを出力するカメラモジュールと、前記撮影が行われる撮影環境に関する情報を取得して出力する情報取得部と、ユーザへの通知を行う通知部と、前記情報取得部から出力された情報に基づき前記撮影環境を類推し、該類推した撮影環境に応じて前記カメラモジュールに設定する撮影モードである代替モードを判定し、前記代替モードへの切り替えを行うか否かの通知を前記通知部に行わせ、前記代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、前記代替モードを前記カメラモジュールに設定する制御部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の撮影モードで撮影可能な撮像装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタル技術の進歩に伴い、撮影画像をデジタルデータとして記憶するデジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの撮像装置が、銀塩フィルムカメラなどに取って代わりつつある。
【0003】
上述したような撮像装置は、単体の機器として販売、使用され、また、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)、携帯型ゲーム機、ドアフォンなどの電子機器、あるいは、自動車などに組み込まれて販売、使用されており、広く普及している。
【0004】
撮像装置の普及の一方で、撮像装置の有する機能を十分に使いこなしているユーザはそれ程多くはないという現状がある。
【0005】
例えば、撮像装置の有する機能の1つに、撮影モードの切り替え機能がある。撮影モードの切り替え機能を有する撮像装置によれば、夜間の撮影に適した夜景モード、人物撮影に適したポートレートモード、屋外の風景の撮影に適した風景モードなど複数の撮影モードの中から、撮影環境に適した撮影モードで撮影を行うことで、より綺麗な撮影画像を得ることができる。
【0006】
しかし、撮影モードの選択は複雑、煩雑であるため、撮像装置が撮影モードの切り替え機能を有するものであっても、初期設定の撮影モードのまま撮影を行うユーザが多いというのが現状である。
【0007】
そこで、特許文献1(特開2005−117457号公報)には、撮影が行われる日付および撮影環境の温度に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて撮影環境を類推し、類推した撮影環境に適すると判定した撮影モードに自動的に切り替えを行う撮像装置が開示されている。特許文献1に開示の端末装置によれば、例えば、撮影が行われる日付が冬である場合に、温度が所定値以上であれば、撮影環境が屋内であると類推され、屋内での撮影に適した撮影モードに自動的に切り替えが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−117457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
撮影環境に適した撮影モードの判定には、撮影環境が屋内か屋外かだけでなく、例えば、白熱灯下であるか、蛍光灯下であるかなども影響する。特許文献1に開示の端末装置は、撮影環境が屋内であることは類推できても、白熱灯下であるか、蛍光灯下であるかまでは類推することができず、撮影環境の類推精度がよくない。したがって、特許文献1に開示の端末装置には、撮影環境の類推精度が悪く、撮影モードを誤判定するおそれがあるにも関わらず、撮影モードの切り替えが自動的に行われるため、撮影環境に適さない撮影モードにユーザの意図しない切り替えが行われるおそれがあるという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、上述した課題を解決し、意図しない撮影モードの切り替えが行われることを防ぐことができる撮像装置およびその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明の撮像装置は、
撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮影画像を示す画像データを出力するカメラモジュールと、
前記撮影が行われる撮影環境に関する情報を取得して出力する情報取得部と、
ユーザへの通知を行う通知部と、
前記情報取得部から出力された情報に基づき前記撮影環境を類推し、該類推した撮影環境に応じて前記カメラモジュールに設定する撮影モードである代替モードを判定し、前記代替モードへの切り替えを行うか否かの通知を前記通知部に行わせ、前記代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、前記代替モードを前記カメラモジュールに設定する制御部と、を有する。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の撮像装置の制御方法は、
撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮影画像を示す画像データを出力するカメラモジュールを有する撮像装置の制御方法であって、
情報取得部が、前記撮影が行われる撮影環境に関する情報を取得して出力し、
制御部が、前記情報取得部から出力された情報に基づき前記撮影環境を類推し、該類推した撮影環境に応じて前記カメラモジュールに設定する撮影モードである代替モード判定し、前記代替モードへの切り替えを行うか否かをユーザに通知し、前記代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、前記代替モードを前記カメラモジュールに設定する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、意図しない撮影モードの切り替えの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報取得部の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】関連する撮像装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1に示す撮像装置1は、カメラモジュール10と、入力部20と、表示部30と、メモリ40と、情報取得部50と、CPU60と、上述した各部を接続するバス70と、を有する。
【0018】
カメラモジュール10は、レンズモジュール110と、A/Dコンバータ120と、画像処理用メモリ130と、DSP(Digital Signal Processor)140と、を有する。
【0019】
レンズモジュール110は、レンズ111と、撮像素子112と、を有する。
【0020】
なお、表示部30は、通知部の一例であり、メモリ40は、記憶部の一例であり、CPU60は、制御部の一例である。
【0021】
カメラモジュール10は、撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮像画像を示す画像データを出力する。
【0022】
レンズモジュール11は、レンズ111を用いて撮像装置1の外部からの光信号を集光し、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子112を用いてレンズ111が集光した光信号を受光して、A/Dコンバータ120に出力する。
【0023】
A/Dコンバータ120は、撮像素子112から出力された光信号をデジタル信号に光電変換し、DSP140に出力する。
【0024】
画像処理用メモリ130は、A/Dコンバータ120から出力されたデジタル信号に対する画像補正処理に用いられる種々のデータを記憶する。
【0025】
DSP140は、A/Dコンバータ120から出力されたデジタル信号に対して画像処理用メモリ130に記憶されている種々のデータを用いて画像補正処理を行い、画像データとして出力する。
【0026】
入力部20は、ユーザからの操作入力に応じた信号をCPU60に出力する。
【0027】
表示部30は、CPU60の制御に従い、種々の映像を表示する。
【0028】
メモリ40は、カメラモジュール10が撮影可能な撮影モードの種別などを記憶する。
【0029】
情報取得部50は、撮影環境に関する情報である撮影環境情報を取得し、CPU60に出力する。なお、撮影環境情報の詳細については後述する。
【0030】
CPU60は、情報取得部50から出力された撮影環境情報に基づき撮影環境を類推し、メモリ40に記憶されている撮影モードの中から、類推した撮影環境に適した撮影モードである代替モードを判定する。また、CPU60は、代替モードへの切り替えを行うか否かを示すメッセージを表示部30に表示させ、入力部20を介して撮影モードの切り替えを行う旨が入力されると、代替モードをカメラモジュール10に設定する。
【0031】
次に、情報取得部50の構成について説明する。
【0032】
図2は、情報取得部50の構成を示す図である。
【0033】
図2に示す情報取得部50は、色温度情報取得部510と、照度情報取得部520と、温湿度情報取得部530と、位置情報取得部540と、天気情報取得部550と、時刻情報取得部560と、を有する。
【0034】
色温度情報取得部510は、例えば、色温度センサを用いて被写体の色温度を測定し、測定した色温度を示す色温度情報を出力する。
【0035】
照度情報取得部520は、例えば、照度センサを用いて照度を測定し、測定した照度を示す照度情報を出力する。
【0036】
温湿度情報取得部530は、例えば、温度センサおよび湿度センサを用いて温度および湿度を測定し、測定した温度を示す温度情報、および、湿度を示す湿度情報を出力する。
【0037】
位置情報取得部540は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星から送信されるGPS電波に基づき測定した撮像装置1の位置を示す位置情報を出力する。
【0038】
天気情報取得部550は、例えば、ネットワークを介して天気情報を取得し、出力する。
【0039】
時刻情報560は、撮影が行われる時刻を示す時刻情報を出力する。
【0040】
上述した各部から出力された情報は、CPU60が撮影環境を類推するための撮影環境情報として用いられる。
【0041】
次に、本実施形態の撮像装置1の動作について、図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、比較のために、一般的な撮像装置の動作を示すフローチャートを図4に示す。図4において、図3と同様の動作については同じ符号を付す。
【0042】
まず、入力部30を介して撮像装置1を起動させる旨が入力されると、CPU60は、カメラモジュール10を起動し、初期設定として割り当てられている撮影モードであるオートモードを設定する(ステップS101)。
【0043】
カメラモジュール10においては、レンズ111は、光信号を集光し、撮像素子112は、集光された光信号を受光して出力する。A/Dコンバータ120は、撮像素子112が受光した光信号をデジタル信号へ光電変換し、DSP140は、画像処理用メモリ130に記憶されているデータを用いて、そのデジタル信号に対して画像補正処理を行い、画像データとしてCPU60に出力する。
【0044】
CPU60は、情報取得部50に撮影環境情報を取得させ、情報取得部50から出力される撮影環境情報を取得する(ステップS102)。
【0045】
次に、CPU60は、取得した撮影環境情報に基づき撮影環境を類推し、メモリ40に記憶されている撮影モードのなかに、現在の撮影モード(オートモード)よりも、類推した撮影環境に適した代替モードが存在するか否かを判定する(ステップS103)。なお、代替モードの判定方法については後述する。
【0046】
代替モードがない、または、撮影モードの切り替えが不要である場合には(ステップS103:No)、CPU60は、DSP140から出力された画像データに示される画像をプレビュー表示として表示部30に表示させる(ステップS104)。
【0047】
次に、CPU60は、入力部20を介して撮影モードの切り替えを行う旨が入力されたか否かを判定する(ステップS105)。
【0048】
撮影モードの切り替えを行う旨の入力が行われず(ステップS105:No)、シャッタの押下げが行われると(ステップS106)、CPU60は、カメラモジュール10に撮影を行わせ、撮影画像を表示部30に表示させる(ステップS107)。
【0049】
次に、CPU60は、表示部30に表示された撮影画像を示す画像データをメモリ40に記憶させる旨が入力されたか否かを判定する(ステップS108)。
【0050】
画像データをメモリ40に記憶させる旨が入力されると(ステップS108:Yes)、CPU60は、その画像データをメモリ40に記憶させる(ステップS109)。
【0051】
画像データをメモリ40に記憶させない旨が入力されると(ステップS108:No)、CPU60は、ステップS106の処理に戻る。
【0052】
撮影モードの切り替えを行う旨が入力されると(ステップS105:Yes)、CPU60は、撮影モードの指定を受け付け、ユーザが指定した撮影モードをカメラモジュール10に設定して撮影を行わせて(ステップS110)、ステップS104の処理に進み、撮影画像をプレビュー表示として表示部30に表示させる。
【0053】
一方、代替モードがある場合には(ステップS103:Yes)、CPU60は、撮影モードの切り替えを行うか否かを示すメッセージを表示部30に表示させ(ステップS111)、撮影モードの切り替えを行う旨が入力された否かを判定する(ステップS112)。
【0054】
撮影モードの切り替えを行わない旨が入力されると(ステップS112:No)、CPU60は、ステップS104の処理に進む。
【0055】
撮影モードの切り替えを行う旨が入力されると(ステップS112:Yes)、CPU60は、代替モードをカメラモジュール10に設定して撮影を行わせて(ステップS113)、ステップS104の処理に進み、撮影画像をプレビュー表示として表示部30に表示させる。
【0056】
上述したように、本実施形態の撮像装置1においては、一般的な撮像装置と比較して、撮影環境情報に基づき類推した撮影環境に適した代替モードを判定する処理(ステップS102〜S103)と、代替モードへの切り替えを行うか否かを問い合わせ、代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、代替モードに切り替える処理(ステップS1111〜113)と、が付加されている点が大きく異なる。
【0057】
なお、図3においては、CPU60は、カメラモジュール10の起動時に撮影モードとしてオートモードを設定する例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、他のモードが設定されてもよい。
【0058】
また、図3においては、一度、代替モードが設定されると、撮像装置1が再起動されない限り、代替モードの判定が行われないが、これに限られず、情報取得部50が、定期的に撮影環境情報を取得し、CPU60が、その撮影環境情報に基づき類推した撮影環境に適した代替モードの判定を定期的に行うようにしてもよい。代替モードの判定を定期的に行うようにすることで、撮影環境の変化に追従して、撮影環境に適した撮影モードの判定を行うことができる。
【0059】
次に、代替モードの判定方法について説明する。
【0060】
まず、色温度情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0061】
色温度情報に示される被写体の色温度が、例えば、3000K以下である場合には、CPU60は、撮影環境が白熱灯下であると類推し、撮影画像のホワイトバランスが、撮影環境が白熱灯下である場合に適したものとなる撮影モード(白熱灯モード)を代替モードと判定する。また、色温度情報に示される被写体の色温度が、例えば、8000K以上である場合には、CPU60は、撮影環境が屋外であり、かつ、曇り空であると類推し、撮影画像のホワイトバランスが、撮影環境が屋外であり、かつ、曇り空である場合に適したものとなる撮影モード(曇天モード)を代替モードと判定する。
【0062】
次に、照度情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0063】
照度情報に示される照度が、例えば、100Lux以下である場合には、CPU60は、撮影環境が暗所であると推定し、カメラモジュール10のシャッタ速度が、撮影環境が暗所である場合に適したものとなる撮影モード(ナイトモード)を代替モードと判定する。
【0064】
次に、時刻情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0065】
時刻情報に示される時刻が、例えば、深夜である場合には、CPU60は、ユーザが屋外に存在する可能性は低いので、撮影環境は室内であると類推し、撮影画像のホワイトバランスが、撮影環境が室内である場合に適したものとなる撮影モード(室内モード)を代替モードと判定する。
【0066】
また、CPU60は、過去にユーザが撮像装置1を使用した使用時刻の履歴とその使用時に設定された撮影モードとを記憶しておき、ユーザの行動パターンから代替モードを判定するようにしてもよい。
【0067】
次に、温度情報および湿度情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0068】
温度情報に示される温度が、例えば、所定値(例えば、5℃)よりも低い場合には、CPU60は、撮影環境は室外であると類推し、撮影画像のホワイトバランスが、撮影環境が室外である場合に適したものとなる撮影モード(屋外モード、風景モードなど)を代替モードと判定する。
【0069】
湿度情報に示される湿度が、例えば、所定値よりも高く、かつ、時刻情報に示される時刻が冬の季節を示す場合には、CPU60は、撮影環境が加湿器などにより湿度管理が行われている場所、つまり、室内であると類推し、室内モードを代替モードと判定する。
【0070】
次に、位置情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0071】
CPU60は、例えば、メモリ40に記憶されている地図データに基づき、位置情報に示される位置に建物が存在する場合には撮影環境は室内と類推し、室内モードを代替モードと判定する。また、CPU60は、位置情報に示される位置に建物が存在しない場合には撮影環境は室外と類推し、屋外モード、風景モードなどを代替モードと判定する。
【0072】
次に、天気情報に基づく代替モードの判定方法について説明する。
【0073】
CPU60は、位置情報に示される位置の天気を天気情報に基づき特定し、例えば、位置情報に示される位置の天気が曇り空である場合には、曇天モードを代替モードと判定する。
【0074】
なお、例えば、色温度情報だけを用いても、撮影環境の類推を行うことができる。したがって、情報取得部50は、上述した、色温度情報取得部510、照度情報取得部520、温湿度情報取得部530、位置情報取得部540、天気情報取得部550、および、時刻情報取得部560を全て有している必要はなく、上述した各部の一部だけを有するようにしてもよい。ただし、撮影環境情報として種々の情報を取得するほうが撮影環境を類推する精度は向上するので、情報取得部50は、上述した各部をできるだけ多く備え、CPU60は、情報取得部50に備えられた各部から出力された情報を組み合わせて撮影環境を類推するようにすることが望ましい。
【0075】
このように、本実施形態の撮像装置1によれば、撮影環境情報に基づき類推した撮影モードに適した代替モードを判定し、代替モードへの切り替えを行うか否かの通知を行い、代替メードへの切り替えを行う旨が入力されると、代替モードへの切り替えを行う。
【0076】
そのため、ユーザの意図しない撮影モードの切り替えの発生を防ぐことができる。
【符号の説明】
【0077】
1 撮像装置
10 カメラモジュール
110 レンズモジュール
111 レンズ
112 撮像素子
120 A/Dコンバータ
130 画像処理用メモリ
140 DSP
20 入力部
30 表示部
40 メモリ
50 情報取得部
510 色温度情報取得部
520 照度情報取得部
530 温湿度情報取得部
540 位置情報取得部
550 天気情報取得部
560 時刻情報取得部
60 CPU
70 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮影画像を示す画像データを出力するカメラモジュールと、
前記撮影が行われる撮影環境に関する情報を取得して出力する情報取得部と、
ユーザへの通知を行う通知部と、
前記情報取得部から出力された情報に基づき前記撮影環境を類推し、該類推した撮影環境に応じて前記カメラモジュールに設定する撮影モードである代替モードを判定し、前記代替モードへの切り替えを行うか否かの通知を前記通知部に行わせ、前記代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、前記代替モードを前記カメラモジュールに設定する制御部と、を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、被写体の色温度に関する情報を取得して出力し、
前記制御部は、前記被写体の色温度に関する情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項1記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、温度に関する情報を取得して出力し、
前記制御部は、前記温度に関する情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項1記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、前記撮影が行われる時刻に関する情報を取得して出力し、
前記制御部は、前記時刻に関する情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項4記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、湿度に関する情報をさらに取得して出力し、
前記制御部は、前記湿度に関する情報および前記時刻に関する情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
請求項1記載の撮像装置において、
地図データを記憶する記憶部をさらに有し、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、前記撮像装置の位置に関する情報を取得し、
前記制御部は、前記位置に関する情報および前記記憶部に記憶されている地図データに基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
請求項6記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、天気情報をさらに取得して出力し、
前記制御部は、前記位置に関する情報および前記天気情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影画像のホワイトバランスが前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置において、
前記情報取得部は、前記撮影環境に関する情報として、照度に関する情報を取得して出力し、
前記制御部は、前記照度に関する情報に基づき前記撮影環境を類推し、前記撮影を行う際のシャッタ速度が前記類推した撮影環境での撮影に適したものとなる撮影モードを前記代替モードと判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
撮影条件の異なる複数の撮影モードで撮影可能であり、設定された撮影モードに応じた撮影条件で撮影した撮影画像を示す画像データを出力するカメラモジュールを有する撮像装置の制御方法であって、
情報取得部が、前記撮影が行われる撮影環境に関する情報を取得して出力し、
制御部が、前記情報取得部から出力された情報に基づき前記撮影環境を類推し、該類推した撮影環境に応じて前記カメラモジュールに設定する撮影モードである代替モード判定し、前記代替モードへの切り替えを行うか否かをユーザに通知し、前記代替モードへの切り替えを行う旨が入力されると、前記代替モードを前記カメラモジュールに設定することを特徴とする撮像装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−191427(P2012−191427A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53010(P2011−53010)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】