説明

撮像装置の可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体

撮像装置の放射検出器筐体に用いられる可変絞り組立体及びアクチュエータ組立体を提供する。可変絞り組立体は、ハウジングの窓の上に取り付けられるリングと、窓の上に配置され第1の絞りが形成されたプレートと、羽根が第1の絞りに対して水平方向に動くようにリングに動作可能に連結された絞り羽根と、本体と、本体から斜めに延びるアクチュエータ継手部材とを備える絞り駆動機構を含む。駆動機構は、継手部材が第1の水平方向に移動されるときに羽根を第1の絞りから離れて水平方向に移動させ、継手部材が第2の水平方向に動かされるときに羽根を窓の上に配置される第2の絞りを画定するために第1の絞りの上に水平方向に移動させる。アクチュエータ組立体は、アクチュエータ及び継手部材の水平方向の移動を制御するためにアクチュエータ継手部材を係合するアクチュエータアームを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関し、より詳しくは、放射検出器筐体、例えば冷却された赤外線撮像装置を備える撮像装置で使用される可変絞り組立体及び対応するアクチュエータ組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
全ての物体からは、熱赤外線(IR)が、これらの温度の関数として放射される。IR撮像装置は、熱の痕跡(thermal signatures)を検出し、放射熱及びプロフィールを分析することによって、目標物体を識別することができる。IR撮像装置で使われている中波及び長波IR探知器は、通常、真空チャンバ(一般に、デュワ瓶と呼ばれる)に収納され、目標可検出性を改善し、信号対雑音比を低下させるために、極低温に冷却される。
【0003】
極低温的に赤外線検出器104を冷却するために典型的なデュワ瓶装置102を使用している従来のIR撮像装置100を、図1に示す。赤外線検出器104は、デュワ瓶装置102の冷却ステム(cold stem)108に取り付けられた基板(substrate)106に搭載されている。冷却ステム108は、赤外線検出器104を冷却し、極低温の運転温度に維持するスターリングサイクル冷却器の冷凍部分(refrigeration portion)を収納する。通常、赤外線検出器104は、デュワ瓶装置102の真空チャンバ112の中に収納されるコールドシールド(coldshield)110の中に取り付けられる。真空チャンバ112は、赤外線検出器104が外部から真空チャンバ112に入射する放射信号を受信するように、真空チャンバ112の上部115に取り付けられた窓114を有する。IR撮像装置100の光学システム(optics system)は、真空チャンバ112の窓114に組み込まれていてもよく、IR撮像装置100の外部ハウジング(図1に図示せず)に、窓114と相対して配置されていてもよい。
【0004】
コールドシールド110は、通常、赤外線検出器用の放射シールド(radiation shield)として用いられ、一方、基本的に、このIR撮像装置の光学システムのためにFストップを作る(forms the f-stop)固定絞り116を有する。幾つかの従来のIR撮像装置は、光学システムに効果的に適合するように、2つの異なるコールドシールドアパーチャサイズを要求する様々な目標シーンを検出する(view)ために、視界窓又は光学システムの広狭(例えば、窓114又はIR撮像装置100の外部ハウジングに配置されている光学システム)の切り換えができる。異なるアパーチャサイズのコールドシールドを備えたデュワ瓶群は、IRカメラシステム設計の幅広い範囲に適応するために現在必要とされている。それゆえに、デュワ瓶は、IR撮像装置で使用される様々な光学系に対応するようにコマンドによって切り換えられる2つ以上の絞りを有する可変絞り組立体を有する1つのコールドシールドを備える必要性が生じる。さらに、絞りアクチュエータや制御装置は、可変絞り組立体を駆動するために起動される(powered)とき、真空チャンバ内で重大な相当量の熱を生み出さない必要性がある。
【0005】
ガット(Gat)他による米国特許第7,157,706号は、図1に示すように、真空チャンバ112に囲まれたコールドシールド110に取り付けられた赤外線検出器104を有するデュワ瓶装置100を有するIRカメラで使用される可変絞り組立体(それぞれ通常、図1の122として言及される)を開示している。しかし、ガットに開示される各非磁性駆動可変絞り組立体122は、真空チャンバ112の壁に、(1)外部絞り制御手段120(例えば、可変絞り組立体122に取り付けられたウォームギヤを駆動するウォームギヤシステム)を加える、又は、(2)可変絞り組立体122の外の駆動リング(outer drive ring)の摩擦面と直接接触する圧電モータ絞り制御装置を収容する修理(modifying)を必要とする。これらの従来の可変絞り組立体及び対応する絞り制御装置は、大きさにおいて極めて大きく(真空チャンバの中で、又は、IR撮像装置の外部ハウジングの範囲内で、かなりのスペースを必要とする)、使用される可変的又は交換可能な絞りのサイズを制御するために、かなりの力及び移動(travel)が必要とされることが知られている。
【0006】
したがって、上述した問題、又は、冷却されたIR撮像装置又はカメラのデュワ瓶装置において可変絞り及びアクチュエータを実施するために以前より経験されている他の問題を解決する、改善された可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体が求められている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に基づく装置において、撮像装置は提供される。この撮像装置は、放射検出器(例えばコールドシールドハウジング)用のハウジングと、可変絞り組立体及び可変絞り用のアクチュエータ組立体とからなる。放射検出器筐体は、放射検出器と軸合わせされて配置された窓を有する。可変絞り組立体は、第1の開口を有し、この第1の開口が放射検出器筐体の窓と軸合わせされるように、放射検出器筐体に固定されるベースリングを備える。可変絞り組立体は、また、プレートと、第1の絞りを有し、この第1の絞りが窓の上に配置されるようにベースリングに係合する少なくとも1枚の絞り羽根(例えば、1枚の羽根、2枚の羽根又は4枚の羽根)とを備える。各絞り羽根は、それぞれの絞り羽根が第1の絞りに対して水平方向に動くように、ベースリングに動作可能に連結する。可変絞りは、本体と、本体から斜めに広がっているアクチュエータ継手部材を備える絞り駆動機構とを更に含む。本体は、動作可能にベースリング及び各絞り羽根に連結し、これにより、絞り駆動機構は、各絞り羽根を、第1の水平方向へ移動されたアクチュエータ継手部材に応じて、第1の絞りから離れて水平方向に移動し、第2の水平方向に移動されたアクチュエータ継手部材に応じて、窓上に配置された第2の絞りを画定するために、第1の絞り上に水平方向に移動する。アクチュエータ組立体は、アクチュエータ継手部材の近くに、放射検出器筐体に隣接して配置される。アクチュエータ組立体は、アクチュエータと、アクチュエータアームとを備える。アクチュエータアームは、アクチュエータがアクチュエータ継手部材の水平方向の移動を制御するために、動作可能にアクチュエータに連結する第1の端部及び絞り駆動機構のアクチュエータ継手部材と係合する第2の端部とを備える。
【0008】
本発明に基づく製品(articles of manufacture)は、放射検出器用のハウジングを備える撮像装置に用いられる可変絞り組立体である。このハウジングは、放射検出器に対する軸線上に配置された窓を有する。可変絞り組立体はベースリングと、ベースリング上に配置されるプレートと、少なくとも1枚の絞り羽根と、絞り駆動機構とからなる。ベースリングは、第1の開口を有し、この第1の開口が窓に軸合わせされて配置されるように、放射検出器筐体に搭載される。プレートは、第1の絞りを有し、この第1の絞りが窓の上に位置するように、ベースリングと係合するように構成される。絞り羽根は、それぞれ、第1の絞りに対して水平方向に動くように、ベースリングに動作可能に連結する。絞り駆動機構は、本体と、本体から斜めに広がっているアクチュエータ継手部材とを備える。本体は、ベースリング及び各絞り羽根に動作可能に連結し、これにより、絞り駆動機構は、各絞り羽根を、第1の水平方向に移動されたアクチュエータ継手部材に応じて第1の絞りから離れて移動させ、また、第2の水平方向に移動されたアクチュエータ継手部材に応じて、窓上に配置された第2の絞りを画定するために、第1の絞りの上方で水平方向に移動させる。
【0009】
可変絞り組立体の一実施の形態において、少なくとも1枚の絞り羽根は、ベースリング又はプレートに回転軸(pivot point)において回転可能に連結された第1の端部と、第1の端部に対して回転する第2の端部と、第1及び第2の端部の間に位置する内側部分(inner portion)とを有する第1の羽根を含む。この内側部分は、第2の開口を画定する。第1の羽根が回転可能に連結されるベースリング又はプレートは、上面と、回転軸から離れて上面上に配置された第1のストップピンと、第1のストップピンから第1の絞りを超えて、且つ回転軸から離れて、上面上に配置された第2のストップピンとを有する。第1の羽根が第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、第1の絞りが露出したときに、第1のストップピンは、第1の羽根の第2の端部に係合し、第1の羽根の水平方向の移動を停止する。第1の羽根が第1の絞りの上に水平方向に動かされ、第2の絞りが窓の上に配置されたときに、第2のストップピンは、第1の羽根の第2の端部と係合し、第1の羽根の水平方向の移動を停止する。
【0010】
可変絞り組立体の他の実施の形態において、ベースリングは、外面を画定する外径と、外面から延びるフランジとを有する。この実施の形態では、絞り駆動機構の本体は、ベースリングのフランジとすべり接触でベースリングの回りを回転する駆動リングに相当する。さらに、ベースリングは、ベースリングの上で円周方向に間隔をあけて配置された複数のピボットピンを備えていてもよい。駆動リングは、ピボットピンに対応して、駆動リングの上で円周方向に間隔をあけて配置された複数の駆動ピンを備えていてもよい。この実施の形態では、少なくとも1枚の絞り羽根は、第1の端部及び第2の端部をそれぞれ有する2枚以上の絞り羽根に相当する。駆動リングがベースリングの周りを回転するとき、それぞれの羽根の第2の端部が第1の端部に対して回転するように、各羽根の第1の端部は、ピボットピンのそれぞれの1つを受ける軸開口と、駆動ピンのそれぞれの1つを受ける駆動開口とを有する。
【0011】
可変絞り組立体の他の実施の形態において、駆動リングは、円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピンを備え、これにより駆動ピンは、それぞれ2本のストップピンの間に配置される。各絞り羽根は、出隅を有する略L字状を共同して形成する上部及び下部を有する。下部は第1の端部を有し、外側縁を持っている。上部は第2の端部を有し、外縁部を持っている。各絞り羽根の軸開口及び駆動開口は、出隅の近くに設けられる。絞り羽根が第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、第1の絞りが露出したときに、各ストップピンは、各絞り羽根の上部の外縁部(external edge)に係合し、絞り羽根の水平方向の移動を停止する。絞り羽根が第1の絞りの上に水平方向に動かされ、第2の絞りが窓の上に配置されたときに、各ストップピンは、それぞれの絞り羽根の下部の外側縁(outer edge)と係合し、絞り羽根の水平方向の移動を停止する。
【0012】
可変絞り組立体の他の実施の形態において、プレートは、ベースリングの外側の周辺部に沿ったリムを画定する円形の外側縁を備え、絞り駆動機構の本体はベースリングの縁ですべり接触でプレートの外側縁の周囲を回転する駆動リングに相当する。プレートは、円周方向に間隔をあけて配置された複数の第1のガイドピンを有する。駆動リングは、ガイドピンに対応して、円周方向に間隔をあけて配置された複数の駆動ピンを有する。この実施の形態では、少なくとも1枚の絞り羽根は、2枚以上の絞り羽根に相当する。各絞り羽根は、窓の放射軸に対応して略平行な方向に形成された第1のガイドピントラックと、絞り羽根の第1のガイドピントラックに実質的に斜めの方向に形成された駆動ピントラックと有する。複数の駆動ピンのそれぞれは、絞り羽根の対応する1つの駆動ピントラックに動作可能に連結し、これにより、各駆動ピンがプレートの外側縁の周囲を回転している駆動リングに応じて対応する絞り羽根の駆動ピントラックに沿って移動する。複数の第1のガイドピンのそれぞれは、対応する1つの絞り羽根の第1のガイドピントラックに動作可能に連結し、これにより、各第1のガイドピンが、対応する絞り羽根の駆動ピントラックに沿って移動している駆動ピンに応じて、対応する絞り羽根の第1のガイドピントラックに沿って移動する。
【0013】
本発明に相当する製品に従って、画像形成装置で放射検出器筐体の窓の上に配置された可変絞り組立体を動かすのに用いられる絞りアクチュエータ組立体は、提供される。可変絞り組立体は、本体と、本体から斜めに下って延びるアクチュエータ継手部材を備えた絞り駆動機構とを備える。アクチュエータ継手部材は、可変絞り組立体が窓の上の第1の絞りを画定するために、第1の水平方向に動かされ、また、可変絞り組立体が窓の上の第2の絞りを画定するために、第2の水平方向に動かされる。絞りアクチュエータ組立体は、アクチュエータ継手部材の下で放射検出器筐体に隣接して配置されるアクチュエータと、アクチュエータ及びアクチュエータ継手部材の間で配置されたアクチュエータアームとからなる。アクチュエータアームは、アクチュエータがアクチュエータ継手部材の水平方向の移動を制御するために、アクチュエータに動作可能に連結する第1の端部と、絞り駆動機構のアクチュエータ継手部材に係合する第2の端部とを有する。
【0014】
絞りアクチュエータ組立体の一実施の形態において、アクチュエータは、アクチュエータアームの第1の端部に動作可能に連結するアクチュエータロッドを備え、アクチュエータアームを第1の水平方向に動かす第1の位置とアクチュエータアームが第2の水平方向に動くのを可能にする第2の位置の間に選択的に動かされる圧電モータである。
【0015】
絞りアクチュエータ組立体の他の実施の形態において、絞りアクチュエータ組立体も、放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを含む。アクチュエータアームは、アクチュエータアームの第2の端部が第1の水平方向及び第2の水平方向で回転するように、マウンティングブラケットに回転可能に連結する。アクチュエータは、磁石と、動作可能に駆動電流を受けるように構成されたワイヤコイルを有するボイスコイルモータとからなる。ワイヤコイルは、アクチュエータアームの第1の端部に取り入れられ、磁石は、磁石がワイヤコイルの中を流れている駆動電流に応じて、アクチュエータアームの第1の端部を磁石から所定の方向へ遠ざけるように、ワイヤコイルに対応して配置されている。所定の方向は、ワイヤコイルを流れる駆動電流の流れる方向に基づく第1の水平方向及び第2の水平方向のうちの1つと一致する。
【0016】
絞りアクチュエータ組立体の他の実施の形態において、アクチュエータ組立体は、放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に備える。アクチュエータアームは、アクチュエータアームの第2の端部が第1の水平方向及び第2の水平方向に回転するように、マウンティングブラケットに回転可能に連結する。アクチュエータは、ドライブ入力端子を有する電磁ソレノイドと、ドライブ入力端子に基づいて延長した位置と短縮した位置の間で電磁ソレノイドの縦軸に沿って移動するピストンとからなる。ピストンは、アクチュエータアームの第1の端部に動作可能に連結された端部を有し、アクチュエータアームの第2の端部を、延長した位置の方へ動くとき第1の水平方向に移動し、短縮した位置の方へ動くとき第2の水平方向に移動する。
【0017】
他のシステム、方法、特徴及び本発明の長所は、以下の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者にとって明らかであるか、明らかとなる。そのようなさらなるシステム、方法、特徴及び利点は、全てこの説明の範囲内に含まれて、発明の範囲内で、添付の特許請求の範囲によって保護されていることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
この明細書の一部を構成する添付図面は、詳細な説明と共に、本発明の実施の形態を例示して、発明の長所及び原則を説明する。
【図1】真空チャンバで囲まれた放射シールド内に設けられてた、放射検出器を有する従来の冷却赤外線撮像装置の横断面図であり、放射シールドは、真空チャンバの外側に取り付けられた可変絞り及びその制御装置を備える。
【図2】本発明に係る可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体を採用した具体的な赤外線撮像装置の横断面図である。
【図3A】図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体の一実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、放射検出器筐体の窓の上方に配設された第1の絞りを有するプレートと、第1の絞りから水平方向に離れた第1の位置で示されている第2の絞りを有する単一の羽根とを含む。
【図3B】図3Aの可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体(絞りアクチュエータ組立体の一部が部分的に切り取られている。)の他の斜視図であり、単一の羽根は、第2の絞りが、第1の絞り及び放射検出器筐体の窓の上方の第2の位置するように、絞りアクチュエータ組立体によって、動かされている。
【図3C】図3A、3Bに示す可変絞り組立体の分解図である。
【図3D】単一の羽根の第2の絞りが図3Aに示す第1の位置で示される可変絞り組立体の平面図である。
【図3E】単一の羽根の第2の絞りが図3Bに示す第2の位置で示される可変絞り組立体の他の平面図である。
【図3F】可変絞り組立体の他の絞り駆動機構と、図3A、3Bの絞りアクチュエータ組立体に対応する他のアクチュエータアームの斜視図である。
【図4A】図4Aは、本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体の第2の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図4Aに示すように、第1の絞りを有する固定平板と、図4Bに示すように、絞りアクチュエータ組立体によって動かされたときに、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する2枚の絞り羽根とを含む。
【図4B】図4Bは、本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体及び絞りアクチュエータ組立体の第2の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図4Aに示すように、第1の絞りを有する固定平板と、図4Bに示すように、絞りアクチュエータ組立体によって動かされたときに、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する2枚の絞り羽根とを含む。
【図4C】図4A、4Bに示す可変絞り組立体の分解図である。
【図4D】図4Aに示す可変絞り組立体の斜視図であり、固定平板の第1の絞りを露出するために、絞りアクチュエータ組立体によって動かされたときの2枚の羽根の配置をより完全に示すために、可変絞り組立体の止め輪は取り除かれている。
【図4E】図4Dに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図4F】図4Bに示す可変絞り組立体の斜視図であり、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定するために、絞りアクチュエータ組立体によって動かされたときの2枚の羽根の配置をより完全に示すために、止め輪は取り除かれている。
【図4G】図4Fに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図4H】図4A、4Bに示す絞りアクチュエータ組立体の分解図である。
【図4I】図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した絞りアクチュエータ組立体の他の実施の形態(又は第3の実施の形態)の斜視図である。
【図4J】図4Iに示す絞りアクチュエータ組立体の分解図である。
【図5A】図5Aは、図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体の第3の実施の形態及び絞りアクチュエータ組立体の第4の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図5Aに示すように、第1の絞りを有する固定平板と、図5Bに示すように、絞りアクチュエータ組立体によって動かされるときに、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する4枚の絞り羽根とを含む。
【図5B】図5Bは、図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体の第3の実施の形態及び絞りアクチュエータ組立体の第4の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図5Aに示すように、第1の絞りを有する固定平板と、図5Bに示すように、絞りアクチュエータ組立体によって動かされるときに、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する4枚の絞り羽根とを含む。
【図5C】図5A、5Bに示す可変絞り組立体の分解図である。
【図5D】図5Aに示す可変絞り組立体の斜視図であり、固定平板の第1の絞りが露出するように、絞りアクチュエータ組立体によって動かされたときの4枚の絞り羽根の配置をより完全に示すために、可変絞り組立体の止め輪は取り除かれている。
【図5E】図5Dに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図5F】図5Bに示す可変絞り組立体の斜視図であり、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定するために、絞りアクチュエータ組立体によって動かされるときの4枚の絞り羽根の配置をより完全に示すために、止め輪は取り除かれている。
【図5G】図5Fに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図5H】図5A、5Bに示す可変絞り組立体の絞り羽根のうちの1つの拡大図である。
【図5I】図5A、5Bに示すアクチュエータ組立体の分解図である。
【図6】図5A〜5Gに示す可変絞り組立体の他の実施の形態(又は第4の実施の形態)の分解図であり、固定平板は、可変絞り組立体のベースリングの一部となり、ベースリングは、赤外線撮像装置に使用される放射検出器筐体の窓の一部となっている。
【図7A】図7Aは、本発明を実施する可変絞り組立体の第5の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、絞り羽根によって画定される絞り(のサイズ)を、図7Aに示す第1のサイズ及び図7Bに示す第2のサイズ間で変える(vary)ために、本発明に係る絞りアクチュエータ組立体によって選択的に調節される4枚の絞り羽根を有する。
【図7B】図7Bは、本発明を実施する可変絞り組立体の第5の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、絞り羽根によって画定される絞り(のサイズ)を、図7Aに示す第1のサイズ及び図7Bに示す第2のサイズ間で変える(vary)ために、本発明に係る絞りアクチュエータ組立体によって選択的に調節される4枚の絞り羽根を有する。
【図7C】図7A、7Bに示す可変絞り組立体の分解図である。
【図7D】図7Aに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図7E】図7A、7Bに示す可変絞り組立体の他の平面図であり、絞り羽根は、絞り羽根によって画定される絞りが、図7Aに示す第1のサイズより小さく、図7Bに示す第2のサイズより大きいサイズとなるように、絞りアクチュエータ組立体によって調整されている。
【図7F】図7Bに示す可変絞り組立体の平面図である。
【図8A】図7A〜7Gに示す可変絞り組立体の他の実施の形態(又は第6の実施の形態)の平面図であり、可変絞り組立体の各絞り羽根は、各絞り羽根の動き及び各羽根によって共同で画定される全体の絞りのサイズを制御するために、S字状トラック又は非線形トラックを有する。
【図8B】図8Aに示す可変絞り組立体の絞り羽根のうちの1つの平面図である。
【図9A】図9Aは、図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体の第7の実施の形態及び絞りアクチュエータ組立体の第5の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図9Aに示す第1の絞りを有する固定平板と、図9Bに示す絞りアクチュエータ組立体によって動かされるとき、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する2枚の絞り羽根とを含む。
【図9B】図9Bは、図2の本発明を実施する赤外線撮像装置に適した可変絞り組立体の第7の実施の形態及び絞りアクチュエータ組立体の第5の実施の形態の斜視図であり、可変絞り組立体は、図9Aに示す第1の絞りを有する固定平板と、図9Bに示す絞りアクチュエータ組立体によって動かされるとき、第1の絞りの上方に第2の絞りを画定する2枚の絞り羽根とを含む。
【図9C】図9A、9Bに示す可変絞り組立体の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、添付図面に図示されるように、本発明に係る方法、装置及び製品(products)に従った実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
図2は、本発明に係る可変絞り組立体202及び絞りアクチュエータ組立体204を採用した具体的な赤外線撮像装置200の横断面図を示している。可変絞り組立体202は、薄型(low profile)且つ軽量であり、異なるサイズの2つ以上の絞りを選択的に切り換え、選択された絞りは、赤外線撮像装置200内に設けられている放射検出器206に対して正確に位置される。また、絞りアクチュエータ組立体204は、軽量で小型であり、真空環境において動作するのに適するように制限された熱放射出力を有する低電力のアクチュエータを有する。
【0021】
図2に示すように、赤外線撮像装置200は、放射検出器206用のハウジング208を備え、放射検出器206は、基板210上に搭載された焦点面アレー(focal plane array)に1つ以上の画素を有する。ハウジング208は、固定された大きさの絞り又は窓212を有する。窓212は、ハウジング208の外部であって窓212の視野内の放射をハウジング208内に入れることができるように適合されたハウジング208の透明材料(transparent material)を有する又は有さない開口である。窓212は、放射検出器206の上方に、軸合わせされて配置されている。図2に示す実施の形態では、ハウジング208は、デュワ瓶装置216の冷却ステム214に(基板210とともに)取り付けられるコールドシールド又は放射シールドである。また、この実施の形態では、赤外線撮像装置200は、放射検出器筐体208を囲む真空チャンバ218を備える。真空チャンバ218は、可変又は固定レンズ222が取り付けられる密封窓(sealed window)220を有する。冷却ステム214は、ハウジング208及び放射検出器206を効果的に冷却し、温度を維持する。しかしながら、ここに説明するように、可変絞り組立体202及び絞りアクチュエータ組立体204は、本発明を逸脱しない範囲において非冷却撮像装置で使用してもよい。
【0022】
図2に示す実施の形態では、放射検出器206及びハウジングの窓212は、ハウジング208の長手方向軸又は垂直軸224に沿って、互いに中心が位置合わせされている。可変絞り組立体202は、ハウジング窓212の上方に、軸合わせされて、配置されている。絞りアクチュエータ組立体204は、放射検出器筐体208の側面226に沿って、可変絞り組立体202の下に、垂直に延設されている。絞りアクチュエータ組立体204は、ここに説明するように、異なるアクチュエータを使用することができるが、絞りアクチュエータ組立体204は、小型であり、その大きさ(例えば、幅、高さ、深さは、図3A、3Bでw、h、dとして示され、図4A、4Bでw'、h'、d'として示され、図5A、5Bでw''、h''、d''として示される)は、1.5mm〜25mmに亘る幅(すなわち、w、w'、w'')と、1.5mm〜25mmに亘る高さ(すなわち、h、h'、h'')と、およそ6mmの深さとに基づいて、13mm〜3750mmの範囲内にある。絞りアクチュエータ組立体204が小型であることにより、絞りアクチュエータ組立体204は、赤外線撮像装置200の真空チャンバ218に配置されて、動作し、一方、可変絞り組立体202に係合して、作動させることができる。
【0023】
本発明を適用した可変絞り組立体202の様々な実施の形態を、以下に説明する。可変絞り組立体202(図3A〜3Fの300、図4A〜4Gの400、図5A〜5Hの500、図6の600、図7A〜7Fの700、図8A〜8Fの800、図9A〜9Cの900)は、それぞれ、第1の開口230(図3Cの308、図4Cの406、図5Cの506、図7Cの706、図9Cの906)がハウジング208の窓212に対して軸合わせされて配置され、放射検出器筐体208上に搭載されたベースリング228(図3Cの306、図4Cの404、図5Cの504、図6の604、図7Cの704、図9Cの904)を含む。各可変絞り組立体は、固定された大きさの第1の絞り234(図3Cの312、図4Cの428、図5Cの528、図7Cの728、図9Cの928)を有するプレート232(図3Cの310、図4Cの426、図5Cの526、図7Cの726、図9Cの926)を備え、プレート232は、第1の絞り234がハウジング窓212の上方に、軸合わせされて配置されるように、ベースリング228に搭載及び/又は係合されている。図6において述べるように、プレート232は、ベースリング228に一体化(incorporated)され、ベースリング228は、ハウジング窓212が第1の絞り234に一致する(corresponds)ように、放射検出器筐体208のトップ236に付着(affixed)又は一体化(incorporated)されていてもよい。
【0024】
また、可変絞り組立体は、それぞれ、1枚以上の絞り羽根238(図3Cの332、図4Cの438、440、図5Cの538a〜538b、図7Cの738a〜738b、図9Cの938a〜938b)と、絞り駆動機構240(図3Cの334、図4Cの410、図5Cの510、図7Cの710、図9Cの910)とを備える。以下に詳述するように、各絞り羽根238は、それぞれの絞り羽根238が第1の絞り234に対して水平方向に動くように、ベースリング228又はプレート232に動作可能に連結する。絞り駆動機構240は、本体242と、本体242から斜めに延びたアクチュエータ継手部材244とを備え、絞りアクチュエータ組立体204を放射検出器筐体208の隣で(又は隣接して)、真空チャンバ218の中に配置されている。
【0025】
以下に詳細に説明するように、絞り駆動機構240の本体242は、ベースリング228(又は第1の絞り234を有するプレート232)及び各絞り羽根238に動作可能に連結されており、アクチュエータ継手部材244が、第1の水平方向(例えば、図3A、4A、5Aの矢印370a方向、図7Aの矢印757a方向、図9Aの矢印957a方向)に動くのに応じて、絞り駆動機構240は、各絞り羽根238を、第1の絞り234から離れて水平方向に駆動するとともに、アクチュエータ継手部材244が、第2の水平方向(例えば、図3B、4B、5Bの矢印370b方向、図7Bの矢印757b方向、図9Bの矢印957b方向)に動くのに応じて、絞り駆動機構240は、各絞り羽根238を、放射検出器筐体窓212の上方に配設された第2の絞り246を画定するために第1の絞り234の上を水平方向に駆動する。
【0026】
本発明が適用された絞りアクチュエータ組立体204の様々な実施の形態について、ここに説明する。各絞りアクチュエータ組立体204(図3A、3Bの302、図4A、4B、4Hの402、図4I、4Jの402a、図5A、5B、5Iの502、図9A、9Bの902)は、可変絞り組立体202、300、400、500、600、700、800、900のいずれか1つを駆動するために、本発明に従って使用される。下記に詳細に記載されているように、各アクチュエータ組立体は、アクチュエータ248(図3A、3B、3Fと図7A、7Bの380、図4A、4B、4Hの402、図4I、4Jの402a、図5A、5B、5Iの502、図9A、9Bの902)と、アクチュエータアーム250(図3A、3Bと図7A、7Bの354、図3Fの364、図4A、4B、4H〜4Jの416、図5A、5B、5Iの516、図9A、9Bの966)とを備える。アクチュエータアーム250には、アクチュエータ248がアクチュエータ継手部材244の水平方向の移動を制御するために、アクチュエータ248に動作可能に連結する第1の端部252と、絞り駆動機構240のアクチュエータ継手部材244に係合する第2の端部254とを有する。各絞りアクチュエータ組立体204のアクチュエータ248は、それぞれのアクチュエータ248と駆動モータ又は赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の外部に配置されるバックエンドプロセッサ(図示せず)との間にパワー入力信号(例えば、アクチュエータ248のためのドライブ入力信号又は電流、及び、戻り出力信号又は電流)及び他の信号を送る1以上の内部配線(interconnects)254を有する。
【0027】
図3A〜3Eは可変絞り組立体300の一実施の形態を表し、図3A、3Bは、赤外線撮像装置200で本発明に基づく絞りアクチュエータ組立体302の一実施の形態を表す。赤外線撮像装置200の構成要素(例えば真空チャンバ218)は、図3A〜3Eで可変絞り組立体300及び絞りアクチュエータ組立体302の発明が不明瞭になることを避けるために、図示しない。
【0028】
図3A〜3Cに示すように、放射検出器筐体304は、砂時計形状であるが、その他は、図2に示すハウジング208と一致している。放射検出器筐体304は、放射検出器206(図3A〜3Cで示されていない)に対する軸線上に配置されたアパーチャ又は窓206を持つ。可変絞り組立体300は、第1の開口308を有し、第1の開口308が窓206に軸合わせされて配置されるように放射検出器筐体304の上に取り付けられるベースリング306を備える。ベースリング306は、エポキシ樹脂、はんだ付け、他の固着手段によって放射検出器筐体304に取り付けられてもよい。第1の絞り312を有するプレート310は、第1の絞り312が窓206の上に配置されるように、ベースリング306に係合し、又は取り付けられている。ベースリング306及び各プレート310は、可変絞り組立体によって発生した、又は可変絞り組立体での放熱(radiation incident)に起因して受け取られる熱を、コールドシールドとして機能するハウジング304によって放散する導電性金属又は合金により形成してもよい。図3A〜3Eに示す実施の形態では、ベースリング306は、上面314と、上面314から突出する複数のピン316、318、320、322を有する。また、プレート310は、第1の絞り312が窓206の上に配置されて、正確に合わせられるように、それぞれがピン316、318、320、322の対応する1つを受けて保持するように動作可能に構成された幾つかの開口324、326、328、330を画定する上面323を有する。あるいは、ベースリング306は、ベースリング306が第1の絞り312を持つように、このプレート310と一体に形成してもよい。
【0029】
可変絞り組立体300は、また、絞り羽根332が第1の絞り312に対して水平方向に動くように、ベースリング306又はプレート310に動作可能に連結する、1つ又は第1の絞り羽根332を含む。図3A〜3Eに示す実施の形態では、絞り羽根332は、第1の端部334と、第2の端部336と、第1の端部と第2の端部の間に位置し、第2の絞り340を画定する内側部分338とを有する。絞り羽根332は、ベースリング306、プレート310のいずれか又は両方と、回転軸(例えば、ピボットピンとして機能するピン320)で、回転可能に連結される。絞り羽根332の第2の端部336は、第1の端部334に対して回転する。図3A〜3Eに示す実施の形態では、絞り羽根332は、ピボットピン320を受けて、保持するピボット開口341を画定する。他の実施の形態では、ピボットピン320が絞り羽根332の下面にある間、ピボット開口341は、ベースリング306又は第1の絞り312を有するプレート310によって画定されてもよい。どちらの実施の形態においても、ピボット開口341と、ピボット開口341に係合されるピボットピン320は、第1の絞り312に対する絞り羽根332の回転軸を共同して画定する。
【0030】
図3A〜3Eに示すように、絞り羽根332の第1の端部334及び第2の端部336は、内側部分338の延長部(extension)又は突出部(projection)であってもよい。あるいは、第1の端部334及び第2の端部336は、略円形、楕円、四角、他の形状を有する内側部分338の外断面に対向していてもよい。内側部分338は、しかし、図3B、3Eに示すように、第2の絞り340が、第1の絞り312及び放射検出器筐体304の下にある窓206に軸合わせされるように、絞り羽根332が第1の絞り312の上に水平方向に動かされるときに、内側部分338が部分的にプレート310に重なるように、第1の絞り312のサイズより大きいサイズを持つ。
【0031】
一実施の形態では、第1のストップピン(例えば、ピン318)は、回転軸(例えば、ピン320)から離れて、ベースリング306又はプレート310のいずれかの上面314、323に配置される。第2のストップピン(例えば、ピン316)は、上面314、323上に、第1の絞り312に対して第1のストップピン318の反対側に配置されており、回転軸又はピン320から離れている。図3A〜3Eに示すように、ピボットピン320、第1のストップピン318及び第2のストップピン316は、第1の絞り312の回りに三角配列で配置される。絞り羽根332が第1の絞り312から離れて水平方向に動かされて、第1の絞り312が露出するときに、第1のストップピン318が、第1の絞り312の水平方向の移動を止めるように、絞り羽根332の第2の端部336に係合するように、第1のストップピン318は、ピボットピン320に対して配置される。第2の絞り340が放射検出器筐体304の窓206の軸線上に配置されるように絞り羽根332が第1の絞り312の上に水平方向に動かされるとき、第2のストップピン316がその水平方向の移動を止めるために絞り羽根332の第2の端部336に係合するように、第2のストップピン316は、ピボットピン320に対して配置される。
【0032】
一実施の形態では、絞り羽根332の第2の端部336が第1のストップピン318に係合し、第1の絞り312が露出したときに、絞り羽根332の内側部分338が膨出部(lobed section)342に載るように、プレート310は、第1のストップピン318及びピボットピン320に対して配置された膨出部342を有する。さらに可変絞り組立体300の重さ及び大きさを減少させるために、膨出部342の中心部分を除去してもよい。更に、膨出部342は、絞り羽根332の内側部分338が膨出部342に載っている又は載っていないときに、絞り羽根332を、それ以外では熱放射の結果に起因して上昇することができる均一な動作温度を維持するために、プレート310、ベースリング306及び放射検出器筐体304に十分な熱伝導率を有する。
【0033】
図3A〜3Eに示すように、また、可変絞り組立体300は、本体346と、本体346から角度350で延びているアクチュエータ継手部材348を有する絞り駆動機構344とを備え、アクチュエータ組立体302(又は、ここに説明するアクチュエータ組立体402、402a、502、902)は、アクチュエータ継手部材348に係合し、絞り駆動機構344を動かし、アクチュエータ組立体302は、赤外線撮像装置200の真空チャンバ218内の放射検出器筐体304の隣に配置されている。図3A、3Bに示す実施の形態では、アクチュエータ継手部材348は、絞り駆動機構344の本体346から垂下するロッド352を有する。この実施の形態では、アクチュエータ組立体302は、その一端360の上に凹部356(例えば、ピン358a、358bによって画定される)を持つアクチュエータアーム354を有する。凹部356は、アクチュエータアーム354が絞り駆動機構344の水平方向の移動を制御するように、ロッド352を係合して、側方から保持する。アクチュエータアーム354は、信頼性を改善するために、低摩擦のチタン、プラスチック又は他の低熱伝導材料から構成される。
【0034】
図3Fは、可変絞り組立体300の他の絞り駆動機構362と、絞りアクチュエータ組立体302に対応する他のアクチュエータアーム364の斜視図である。アクチュエータアーム364が凹部356の代わりにロッド365を有すること以外は、アクチュエータアーム364は、アクチュエータアーム354と一致している。ロッド365は、アクチュエータアーム364の端部366から絞り駆動機構362の方へ延びる。絞り駆動機構362は、絞り駆動機構362のアクチュエータ継手部材367が絞り駆動機構362の本体346より垂下するロッド352の代わりにフランジ368を持っていること以外は、絞り駆動機構344と一致している。図3Fに示すように、フランジ368は、アクチュエータアーム364が絞り駆動機構344の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータ組立体302のアクチュエータアーム364の上でロッド365を受けて、側方から保持するフランジ開口369を持つ。
【0035】
図3A〜3Fに示すように、絞り駆動機構344、362が各絞り羽根332を、第1の水平方向(例えば、図3Aの矢印370a方向)に動かされているアクチュエータ継手部材348、367に応じて、第1の絞り312から離れて水平方向に移動し、そして、第2の水平方向(例えば、図3Bの矢印370b方向)に動かされているアクチュエータ継手部材348、367に応じて、窓206の上の第2の絞り340を画定するか、動かすために第1の絞り312の上を水平方向に移動するように、絞り駆動機構344、362の本体346は、ベースリング306及び、各絞り羽根332に動作可能に連結する。
【0036】
図3A〜3Fに示す実施の形態では、絞り駆動機構344、362の本体346は、第1の端部372a及び第2の端部372bを含む駆動アームに相当する。第1の端部372aは、回転軸(例えば、ピン320及びピボット開口341)の近くで、絞り羽根332に回転可能に連結される。本体346又は駆動アームの第1の端部372aは、絞り羽根332によってピボット開口341の近くに画定される駆動開口374(図3Cに示す)によって受け止められ、保持される駆動ピン373を有する。他の実施の形態では、本体346又は駆動アームの第1の端部372aは、駆動開口374を画定し、駆動ピン373は、ピボット開口341と一致している回転軸の近くで絞り羽根332の上で配置されてもよい。
【0037】
本体346又は駆動アームの第2の端部372bには、ベースリング306に係合されるとき、ベースリング306又はプレート310の上面316、323に配置される第3のストップピン(例えば、ピン322)の水平方向の移動を受けて、制御するトラック376を有する。駆動アームのトラック376は、絞り駆動機構344の水平方向の移動範囲を画定する。図3A、3Dに示すように、アクチュエータ継手部材348が第1の水平方向370aに動かされるとき、絞り羽根332が、第1の絞り312から離れて絞り羽根332の第2の端部336が第1のストップピン318によって係合される第1の位置へ回転するように、トラック376は、第3のストップピン322に係合する第1の端部377aを有する。図3B、3E、3Fに示すように、アクチュエータ継手部材348が第2の水平方向370bに動かされるとき、絞り羽根332が第1の絞り312上を絞り羽根332の第2の端部336が第2のストップピン316に係合する第2の位置へ回転するように、トラック376は、また、第3のストップピン322に係合する第2の端部377bを有する。
【0038】
図3A、3B、3Fに示すように、アクチュエータアーム354、364は、それぞれ、アクチュエータ組立体302のアクチュエータ380に動作可能に連結する第1の端部378、及び(前に述べたように)アクチュエータ380がアクチュエータ継手部材348、367の水平方向の移動を制御するように、絞り駆動機構346、362のアクチュエータ継手部材348、367を係合する第2の端部360を有する。図3A、3Bに示す実施の形態では、アクチュエータ380は、アクチュエータロッド382を備える圧電モータ381を有する。アクチュエータロッド382は、アクチュエータアーム354、364の第1の端部378に動作可能に連結して、アクチュエータアーム354、364を第1の水平方向370aに移動させる第1の位置(例えば、図3Aに示す)と、アクチュエータアーム354、364を第2の水平方向370bに移動させる第2の位置(例えば、図3Bに示す)との間で選択的に動かされる。
【0039】
アクチュエータ組立体302は、放射検出器筐体304に対して垂直に延設されているマウンティングブラケット383を有する。アクチュエータアーム354、364は、アクチュエータアーム354、364の第2の端部360が第1の水平方向370a及び第2の水平方向370bに動くように、マウンティングブラケット383に動作可能に連結する。一実施の形態では、アクチュエータ組立体302は、アクチュエータアーム354、364の第1の端部378と圧電モータ381のアクチュエータロッド382との間で、動作可能に連結されたL字状の連結部材(linkage member)384を含む。連結部材384は、第1の端部385、第2の端部386、ピン398、ねじりコイルばね、その他の軸支手段によってマウンティングブラケット383に回転自在に取り付けられる角部387を備える。第1の端部385は、アクチュエータアーム354、364の第1の端部378に、(例えば、ピン388によって)回転自在に連結する。連結部材384は、また、連結部材384の第2の端部386又はその近くに配置されるフランジ389を有する。圧電モータ381のアクチュエータロッド382は、フランジ389に対して配置されており、アクチュエータロッド382は、第1の位置から第2の位置へ移動するときフランジ389に係合し、連結部材384の第1の端部385は、角部387の回りを回転し、アクチュエータアーム354又はアクチュエータアーム364の第2の端部360又は第2の端部366を、第1の水平方向370a又は第2の水平方向370bの対応する一方に駆動する。図3Bに示す実施の形態で、例えば、圧電モータ381のアクチュエータロッド382は、第1の位置から第2の位置への移動により、連結部材384の第1の端部385を角部387の回りを回転させ、アクチュエータアーム354、364の第2の端部360、366を第2の水平方向370bへ駆動するとき、下方にフランジ389を係合して、駆動する。
【0040】
図3A、3Bに示すように、アクチュエータ組立体302は、圧電モータ381のアクチュエータロッド382が第1の位置の方へ動かされるとき、垂直にフランジ389を偏らせるために、連結部材384の第2の端部386の近くで垂直マウンティングブラケット383と点(例えば、連結部材384に固定されるピン391)との間で動作可能に連結されたバイアス部材390(例えばばね、トーションバー、弾性バンドその他のバイアス部材)を有する。したがって、圧電モータ381のアクチュエータロッド382が第1の位置の方へ移動され、フランジ389から離れるとき、アクチュエータアームの第2の端部360が第1の水平方向370a又は第2の水平方向370bの一方に駆動されるように、バイアス部材390は、連結部材384の第1の端部385を偏らせて、連結部材384の角部387の回りを回転させる。例えば、図3Aに示す実施の形態では、第2の位置から第1の位置へ移るとき、連結部材384の第1の端部385が角部387の回りを回転して、アクチュエータアーム354、364の第2の端部360を第1の水平方向370aに駆動するように、圧電モータ381のアクチュエータロッド382はフランジ389から移動し、そして、バイアス部材390は連結部材の第1の端部385を偏らせる。
【0041】
図4A〜4Gは、可変絞り組立体400の第2の実施の形態を表し、図4A、4B、4Hは、放射検出器筐体304を備える赤外線撮像装置200で本発明の実施に適した対応する絞りアクチュエータ組立体402の第2の実施の形態を表す。また、赤外線撮像装置200の構成要素(例えば真空チャンバ218)は、可変絞り組立体400及び絞りアクチュエータ組立体402の発明の形態を不明瞭にすることを避けるために、図4A〜4Hでは省略する。
【0042】
可変絞り組立体400は、ベースリング404と、固定絞り428を有するプレート426と、2枚の絞り羽根438、440と、絞り駆動機構410とを備える。ベースリング404は、第1の開口406が形成され、第1の開口406がハウジング304の窓206に軸合わせされて配置されるように、放射検出器筐体304の上に取り付けられている。ベースリング404は、エポキシ樹脂、はんだ付け、その他の固着手段によって放射検出器筐体304に取り付けられている。ベースリング404及びプレート426は、それぞれ、可変絞り組立体によって形成され、又は可変絞り組立体での放熱に起因して受け取られる熱を、ハウジング304によって消されることができる導電性金属又は合金により形成してもよい。ベースリング404は、外面408を画定する外径407を有する。また、ベースリング404は、外面408から延びるフランジ409を有する。一実施の形態では、フランジ409は、ベースリング404の周りに円周方向に間隔をあけて設けられる複数のフランジ409のうちの1つである。
【0043】
放射検出器筐体304の隣に、赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の中に配置されている間、アクチュエータ組立体402(又は、ここに説明するアクチュエータ組立体302、402a、502)がアクチュエータ継手部材412を係合し、絞り駆動機構410を動かせるように、絞り駆動機構410は、本体411と、本体411から角度413で延長するアクチュエータ継手部材412を備えている。図4A〜4Gに示す実施の形態では、アクチュエータ継手部材412は、絞り駆動機構410の本体411から垂下されているロッド414を有する。この実施の形態では、アクチュエータ組立体402は、アクチュエータアーム416の一端422(すなわち、第2の端部)の上に凹部418(例えば、図4Hの中でピン419、420によって画定される)が形成されたアクチュエータアーム416を有する。凹部418は、アクチュエータアーム416が絞り駆動機構410の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータ継手部材412のロッド414を係合して、側方から保持する。さらに以下に説明するように、アクチュエータ組立体402は、アクチュエータアーム416の他の端部424(すなわち、第1の端部)に動作可能に連結し、アクチュエータアーム416の回転動作を制御する回転式アクチュエータ423を有する。アクチュエータアーム416は、信頼性を改善するために低摩擦のチタン、プラスチック又は他の低熱伝導材料から構成される。
【0044】
他の実施の形態では、凹部418の代わりに、アクチュエータアーム416は、一端422(図3Fに示すアクチュエータアーム354のロッド365と一致している)に、絞り駆動機構410の方へ伸びるロッド365を備えていてもよい。この実施の形態では、絞り駆動機構410のアクチュエータ継手部材412は、ロッド414の代わりに、図3Fに示す絞り駆動機構362と一致する、フランジ開口369が形成されたフランジ368を備えている。前に述べたように、フランジ開口369は、アクチュエータアームが絞り駆動機構410の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータ組立体のアクチュエータアームの上でロッド365を受けて、側方から保持する。
【0045】
図4A〜4Gに示す可変絞り組立体400の実施において、絞り駆動機構410の本体411は、ベースリング404の外面408から延びている1つ以上のフランジ409とすべり接触でベースリング404の回りを回転する駆動リングに相当する。この実施の形態では、駆動リング411は、ベースリング404の外径407と等しいか又はより大きな内径425を持つ。
【0046】
第1の絞り428が設けられているプレート426は、第1の絞り428がハウジング304の窓206の上に配置されるように、ベースリング404に係合、又は取り付けられている。図4A〜4Gに示す実施の形態では、ベースリング404は、上面430と、上面430から延びる複数のピン432、433を有する。プレート426は、また、第1の絞り428がハウジング304の窓206の上に配置されて、正確に合わせられるように、ピン432、433の対応する1つを受けて保持するようにそれぞれ動作可能に構成されている幾つかの開口436、437を画定する上面434を有する。あるいは、ベースリング404は、ベースリング404が第1の絞り428を持つように、プレート426と一体に形成されてもよい。
【0047】
2枚の絞り羽根438、440のそれぞれは、各絞り羽根438、440が第1の絞り428に対して水平方向に動くように、ベースリング404又はプレート426に動作可能に連結する。図4A〜4Gに示す実施の形態では、各絞り羽根438、440は、第1の端部442、443、第2の端部444、445、前端446、447を持つ。各絞り羽根438又は440の第1の端部442又は443は、ベースリング404の上面430で円周方向に間隔をあけられて配置された複数のピボットピン(例えば、ピン432、433)の1つを受けるピボット開口450が形成されている。駆動リング411がベースリング404の周りを回転するとき、それぞれの羽根438、440の第2の端部444、445が第1の端部442、443に対して回転するように、各羽根438、440の第1の端部442、443は、また、ベースリング404上のピボットピン432、433に対して駆動リング411上で円周方向に間隔をあけられる複数の駆動ピン454、456のそれぞれの1つを受ける駆動開口452を持つ。さらにここに説明するように、図4B、4F、4Gに示すように、アクチュエータ継手部材412(又はロッド414)は、第2の水平方向370bに動かされ、駆動リング411が、ベースリング404の周りを同じ方向に回転されるのに応じて、各絞り羽根438又は440の前端446又は447は、放射検出器筐体の窓206の上に位置する第2の絞り448を共同して画定する。
【0048】
他の実施の形態では、それぞれのピボットピン432又は433がそれぞれの絞り羽根438、440の第1の端部442、444の下面に配置されているときに、各ピボット開口450は、第1の絞り428を有するベースリング404又はプレート426によって画定される。いずれの実施の形態においても、各ピボット開口450は、及び連動してピボット開口450に係合されるピボットピン432、433は、それぞれの絞り羽根438又は440のために、回転軸を画定する。
【0049】
駆動リング411は、各駆動ピン454、456が2つのストップピン458、459のそれぞれの間に配設されるように、駆動リング411上で円周方向に間隔をあけて設けられる複数のストップピン458、459を有する。図4A、4D、4Eに示すように、絞り羽根438、440が第1の絞り428から離れて水平方向に動かされて、第1の絞り428が露出するときに、各ストップピン458、459は、絞り羽根438、440の水平方向の移動を止めるために、絞り羽根438、440のそれぞれの第2の端部444、445に係合している。
【0050】
第2の絞り448が羽根の前端446、447によって連動して画定され、図4B、4F、4Gに示すように、放射検出器筐体304の窓206の上に配置されるように、絞り羽根440、438が第1の絞り428の上に水平方向に動かされたとき、各ピボットピン432、433(それぞれの絞り羽根438、440のピボット開口450で受け取られるとき)は、絞り羽根440、438のそれぞれの他方又は隣接した一方の第2の端部444、445に係合し、絞り羽根440、438の水平方向の移動を止める。
【0051】
ここに説明するように、駆動リング411(すなわち、絞り駆動機構410の本体)は、ベースリング404の外面408から延びるフランジ409とのスライド係合によってベースリング404に動作可能に連結する。駆動リング411は、各駆動ピン454、456によって、各絞り羽根438、440にも、動作可能に連結する。各絞り羽根438、440が第1の水平方向(例えば、図4Aの矢印370a方向)に動かされているアクチュエータ継手部材412(それは、駆動リング411から延びる)に応じて第1の絞り428から水平方向に移動するように、絞り駆動機構410は、それぞれのピボットピン432、433の回りに各絞り羽根438、440を回動させる。そのうえ、各絞り羽根438、440が第2の水平方向(例えば、図4Bの矢印370b方向)に動かされているアクチュエータ継手部材412に応じて窓206の上で第2の絞り448を画定するために第1の絞り428の上を水平方向に移動するように、絞り駆動機構410は、それぞれのピボットピン432、433の回りに逆の方向で各絞り羽根438、440を回動させる。
【0052】
図4A〜4Cに示すように、可変絞り組立体400は、第1の絞り428と同サイズ又は大きいサイズを有する内部絞り462が形成された止め輪460を備える。止め輪460は、絞り羽根438、440の上に垂直に配置され、これらをベースリング404及び/又は駆動リング411へ保持又は係止させる。一実施の形態においては、各絞り羽根438、440が、各ストップピン458、459と各駆動ピン454、456との間で、自由にそれぞれのピボットピン432、433の回りを回転するように、止め輪460は、絞り羽根438、440より上に停止されるように、ピボットピン432、433に取り付けられる。
【0053】
再び図4A、4B、4Hに示すアクチュエータ組立体402に戻ると、アクチュエータ組立体402は、放射検出器筐体304に対して垂直に延びるマウンティングブラケット464を有する。アクチュエータアームの第2の端部422が第1の水平方向370a及び第2の水平方向370bに回転するように、アクチュエータアーム416は、マウンティングブラケット(例えば、ピン465によって)に回動可能に連結する。
【0054】
図4A、4B、4Hに示す実施の形態では、回転式アクチュエータ423は、ボイスコイルモータ466を含むボイスコイルアクチュエータである。ボイスコイルモータ466は、ワイヤコイル467と、1つ以上の永久又は非永久の磁石468a、468bとからなる。ワイヤコイル467は、第1の端部424の近くでアクチュエータアーム416に一体に設けられている。ワイヤコイル467は、駆動電流モータ(図示せず)による駆動電流を受けるように有効に構成される。それぞれの磁石468a〜468bがワイヤコイル467を流れる駆動電流に応じて所定の方向にアクチュエータアーム416の第1の端部424を磁石468a、468bから遠ざけるように、各磁石468a〜468bは、ワイヤコイル467に対して配置される。アクチュエータアームの第1の端部424の所定の方向は、ワイヤコイル467によって駆動電流の流れる方向に基づく第1の水平方向370a又は第2の水平方向370b(図に示す第2の端部422の水平方向の移動方向と反対側)と一致する。
【0055】
図4A、4B、4Hに示す実施の形態で、駆動電流がワイヤコイル467を流れているとき、磁石468a、468bのそれぞれによって生み出される磁場が駆動電流の方向と一致している所定の方向にピボットピン465の回りをアクチュエータアーム416(それは、ワイヤコイル467を持っている)の第1の端部424を駆動するか、強制的に移動させるように、ワイヤコイル467は、一対の磁石468aと468bとの間に配置されている。アクチュエータアーム416の第2の端部422は、続いて、対応する水平方向(例えば、第1の端部424の水平方向の移動方向と反対方向)に、絞り駆動機構410のアクチュエータ継手部材412を駆動する。アクチュエータアーム416の各端部422、424の水平方向の移動量は、ワイヤコイル467に受け取られて、流れる駆動電流の振幅によって制御される。
【0056】
第1の一対の磁石468aのは、垂直取付プレート464に付着される。アクチュエータアーム416の第1の端部424が、クロスブラケット470に接触せず又は係合せずに、ピボットピン465の回りを、一対の磁石468a、468bの間で自由に回転できるように、第2の一対の磁石468bは、マウンティングブラケット464の側面472aと472bのいずれか又は両側に取り付けられるクロスブラケット470に付着される。各磁石468a、468bは、円弧状形状を有し、アクチュエータアーム416の第1の端部424がピボットピン465の回りを回転するとき、ワイヤコイル467を一対の磁石468a、468bの間に少なくとも一部分は残すことができるそれぞれの長さを持っている。
【0057】
一実施の形態では、アクチュエータアーム416の第1の端部424は、アクチュエータアーム416の複数の所定の位置と対応する複数の回転止め475a〜475eが形成された円弧状外面474を持っている。アクチュエータ組立体402は、更に、ブラケット464、470のうちの1つ、又は、磁石468a、468bのうちの1つに取り付けられている第1の端部477を有するばねピン476を備える。駆動電流がワイヤコイル467を流れていないとき、ばねピン476がアクチュエータアーム416を対応する所定の位置の1つに保持するために取り外し可能に複数の回転止め475a〜475eの1つ(例えば、475b)に係合するように、ばねピン476は、アクチュエータアーム416の第1の端部424に対して配置された第2の端部478を有する。駆動電流がワイヤコイル467を流れているとき、各磁石468a、468bが(共同又は単独で)生み出す磁場は、アクチュエータアーム416が回転止めの1つ(例えば475b)から移動して、ばねピン476と離れるのに十分である。
【0058】
図4I、4Jは、赤外線撮像装置200で本発明を実施する絞りアクチュエータ組立体402aの他の実施の形態を表す。アクチュエータアーム416の第2の端部424のばねピン476及び回転止め475a〜475eの代わりに、アクチュエータアーム416及びマウンティングブラケット464のうちの1つが、金属部482を有し、アクチュエータアーム416及びマウンティングブラケット464の他方が、金属部482に対して配置され且つ磁気吸引する制止用磁石483を持っていること以外は、絞りアクチュエータ組立体402aは、アクチュエータ組立体402と一致した構成要素を有する。この実施の形態では、駆動電流がワイヤコイルの中を流れていないとき、制止用磁石483がその現在の回転した位置にアクチュエータアーム416を保持するように、制止用磁石483は、金属部482に対する十分な吸引力がある。駆動電流がワイヤコイル467を流れているとき、各磁石468a、468bが(共同又は単独で)生み出す磁場は、アクチュエータアーム416を移動させ、制止用磁石464の金属部482に対する磁気吸引力から解放させるのに十分である。
【0059】
あるいは、図4I、4Jに示すように、回転止め475a〜475eの代わりに、又は、それに加えて、アクチュエータアーム416は、アクチュエータアーム416のために複数の所定の位置に対応して複数の回転止め磁石484a〜484eを備えていてもよい。各回転止め磁石484a〜484eは、第1の極性を持つ。制止用磁石483は、第2の極性を持つ。駆動電流がワイヤコイル467の中を流れていないとき、対応する所定の1つの位置にアクチュエータアーム416を保持するために、制止用磁石483が、最も近い回転止め磁石484a〜484eの1つに引き寄せられるように、制止用磁石483は、複数の回転止め磁石484a〜484eに対応して、マウンティングブラケット464上に配置される。駆動電流がワイヤコイル467を流れているとき、各磁石468a、468bが(共同又は単独で)生み出す磁場は、アクチュエータアーム416を移動させ、制止用磁石464の回転止め磁石484a〜484eに対する磁気吸引力から解放させるのに十分である。
【0060】
駆動電流がワイヤコイルの中を流れていないとき、対応する所定の位置の1つで、アクチュエータアーム416を保持するために、制止用磁石483が最も近い回転止め磁石484a〜484eに引き寄せられるように、制止用磁石483はアクチュエータアーム416の上に配置され、そして、回転止め磁石484a〜484eは、制止用磁石483に対してマウンティングブラケット464上に配置されてもよいと考えられる。
【0061】
図5A〜5Hは可変絞り組立体500の第3の実施の形態を表し、図5A、5B、5Iは、放射検出器筐体304を有する赤外線撮像装置200で本発明の実施に適した対応する絞りアクチュエータ組立体502の第4の実施の形態を表す。可変絞り組立体500は、ベースリング504と、固定絞り528を有するプレート526と、4枚の絞り羽根538a〜538dと、絞り駆動機構510とを備える。ベースリング504は、第1の開口506を有し、第1の開口506がハウジング304の窓206の軸線上に支持されるように、放射検出器筐体304上に取り付けられている。ベースリング504は、エポキシ樹脂、はんだ付け、その他の固着手段によって放射検出器筐体304に取り付けられている。前に述べたように、ベースリング504及びプレート526のそれぞれは、可変絞り組立体500によって生成され、又は可変絞り組立体500の上で放熱に起因して受け取られる熱を、ハウジング304を通して消すことができる導電性の金属又は合金により形成してもよい。ベースリング504には、外面508を画定する外径507と、外面508から延びるフランジ509が形成されている。フランジ509は、ベースリング504の回りに円周方向に間隔をあけて設けられる複数のフランジ509のうちの1つであってもよい。
【0062】
放射検出器筐体304の隣に、そして、赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の中に配置されている間、絞りアクチュエータ組立体502(又は、ここに説明するアクチュエータ組立体302、402、402a)がアクチュエータ継手部材512に連結し、絞り駆動機構510を動かせるように、絞り駆動機構510は、本体511と、本体511から角度513で延長するアクチュエータ継手部材512とを備えている。図5A〜5Hに示す実施の形態では、アクチュエータ継手部材512は、絞り駆動機構510の本体511から垂下されているロッド514を有する。この実施の形態では、絞りアクチュエータ組立体502は、その一端522(すなわち、第2の端部)の上に凹部518(例えば、図5Iの中で最もよく表されるピン519、520によって定まる)が形成されたアクチュエータアーム516を有する。凹部518は、アクチュエータアーム516が絞り駆動機構510の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータ継手部材512のロッド514を係合して、側方から保持する。さらに以下に説明するように、絞りアクチュエータ組立体502は、アクチュエータアーム516のもう一方の端部524(すなわち、第1の端部)に動作可能に連結し、アクチュエータアーム516の回転動作を制御するアクチュエータ523を有する。
【0063】
他の実施の形態では、凹部518の代わりに、アクチュエータアーム516は、一端522(ここに述べた図9A、9Bのアクチュエータアーム916のロッド365と一致している)に、絞り駆動機構510の方へ伸びるロッド365を備えていてもよい。この実施の形態では、絞り駆動機構510のアクチュエータ継手部材512は、ロッド514の代わりに、図3Fに示す絞り駆動機構362又は図9A、9Bに示す絞り駆動機構910に対応するフランジ開口369が形成されたフランジ368を備えていてもよい。前に述べたように、フランジ開口369は、アクチュエータアームが絞り駆動機構510の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータ組立体のアクチュエータアーム上でロッド365を受けて、側方から保持する。
【0064】
図5A〜5Gに示す可変絞り組立体500の実施の形態において、絞り駆動機構510の本体511は、ベースリング504の外面508から延びている1つ以上のフランジ509とすべり接触でベースリング504の回りを回転する駆動リングに相当する。駆動リング511とベースリング504の間での摺動接触連結を容易にするために、駆動リング511は、ベースリング504の外径507と等しいか、又は大きな内径525を有する。
【0065】
第1の絞り528があるプレート526は、第1の絞り528がハウジング304の窓206の上に配置されるように、ベースリング504に係合されるか、又は取り付けられる。図5A〜5Gに示す実施の形態では、ベースリング504は、上面530と、上面530から延びている複数のピボットピン532a〜532dを有する。プレート526は、また、第1の絞り528がハウジング304の窓206の上に正確に位置合わせして配置されるように、対応するピボットピン532a〜532dの1つを受けて、保持するようにそれぞれが動作可能に構成された複数の開口536a〜536dを画定している上面534を持つ。あるいは、ベースリング504が第1の絞り528を持つように、ベースリング504は、プレート526と一体に形成されてもよい。
【0066】
絞り羽根538a〜538dのそれぞれは、各絞り羽根538a〜538dが第1の絞り528に対して水平方向に動くように、ベースリング504又はプレート526に動作可能に連結する。図5A〜5Hに示す実施の形態では、各絞り羽根538a〜538dは、第1の端部542a〜542dと、第2の端部544a〜544dと、前端546a〜546dとから形成されている。各羽根538a〜538dの第1の端部542a〜542dは、ベースリング504の上面530で円周方向に間隔をあけて配置されたピボットピン532a〜532dのそれぞれを受けるピボット開口550を持つ。
【0067】
駆動リング511は、ベースリング504上のピボットピン532a〜532dに対応して、円周方向に間隔をあけて複数の駆動ピン554a〜554dを有する。駆動リング511がベースリング504の周りを回転するとき、それぞれの羽根538a〜538dの第2の端部546a〜546dがそれぞれの第1の端部542a〜542dに対して回転するように、各羽根538a〜538dの第1の端部542a〜542dは、駆動ピン554a〜554dのそれぞれの1つを受ける駆動開口552を持つ。
【0068】
さらにここに説明するように、駆動リング511が、図5B、5F、5Gに示すように、ベースリング504の周りを同方向で回転するように、各絞り羽根538a〜538dの前端546a〜546dは、協働して、第2の水平方向370bへ動かされているアクチュエータ継手部材512(又はロッド514)に応じて放射検出器筐体の窓206の上に配置される第2の絞り548を画定する。
【0069】
他の実施の形態では、それぞれのピボットピン532a〜532dがそれぞれの絞り羽根538a〜538dの第1の端部542a〜542dの下面に配置されている間、各ピボット開口550は、ベースリング504又は第1の絞り528が形成されているプレート526によって画定されてもよい。いずれの実施の形態においても、各ピボット開口550と、全体でピボット開口550に係合されるピボットピン532a〜532dは、それぞれの絞り羽根538a〜538dのために、回転軸を画定する。
【0070】
図5A〜5Hに示す実施の形態では、各絞り羽根538a〜538dは、出隅561a〜561dを有する略L字形状を共同して形成する上部559a〜559d及び下部560a〜560dを有する。図5Hは、それぞれの絞り羽根(例えば、538d)のL字形状を画定する又は形作る上部(例えば、559d)及び下部(例えば、560d)、及び対応する出隅(例えば、561d)を図示するために、可変絞り組立体500の絞り羽根(例えば、538d)のうちの1つの拡大図を表す。各絞り羽根538a〜538dの下部560a〜560dは、第1の端部542a〜542dを有し、外側縁562a〜562dを持つ。各絞り羽根538a〜538dの上部559a〜559dは、第2の端部544a〜544dを有し、外縁部563a〜563dを持つ。各絞り羽根538a〜538dのピボット開口550及び駆動開口552は、それぞれの出隅561a〜561dの近くに配置される。
【0071】
駆動リング511は、駆動リング511上で円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピン558a〜558dを備え、各駆動ピン554a〜554dは、それぞれストップピン558a〜558dのうちの2つの間に配置されている。絞り羽根538a〜538dが第1の絞り528から離れて水平方向に動かされ、第1の絞り528が露出したときに、各ストップピン558a〜558dは、絞り羽根538a〜538dの上部559a〜559dの外縁部563a〜563dに係合し、絞り羽根538a〜538dの水平方向の移動を停止する。絞り羽根538a〜538dが第1の絞り528の上に水平方向に動かされ、(各絞り羽根538a〜538dの前端546a〜546dによって画定される)第2の絞り548が窓206の上に配置されたときに、各ストップピン558a〜558dは、絞り羽根538a〜538dの下部560a〜560dの外側縁562a〜562dに係合し、絞り羽根538a〜538dの水平方向の移動を停止する。例えば、図5A〜5Hに示す実施の形態では、ストップピン558dは、駆動リング511上の第1の絞り羽根538dの駆動ピン554dと第2の絞り羽根538cの駆動ピン554cの間に配置されている。図5D、5Eに示すように、第1の絞り羽根538dが第1の絞り528から離れて水平方向に動かされ、第1の絞り528が露出したときに、ストップピン558dは、第1の絞り羽根538dの上部559dの外縁部563dに係合し、第1の絞り羽根538dの水平方向の移動を停止する。図5F、5Gに示すように、第2の絞り羽根538cが第1の絞り528の上を水平方向に動かされ、第2の絞り548が窓206の上に配置されたときに、同じストップピン558dは、第2の絞り羽根538cの下部560cの外側縁562cに係合し、第2の絞り羽根538cの水平方向の移動を停止する。
【0072】
ここに説明するように、駆動リング511(すなわち、絞り駆動機構510の本体)は、ベースリング504の外面508から延びるフランジ509とのスライド係合によって、ベースリング504に動作可能に連結する。駆動リング511は、各駆動ピン554a〜554dを通して、各絞り羽根538a〜538dにも、動作可能に連結する。各絞り羽根538a〜538dが、第1の水平方向(例えば、図5Aの矢印370a方向)に動かされているアクチュエータ継手部材512(それは、駆動リング511から延びる)に応じて、第1の絞り528から離れて水平方向に移動するように、絞り駆動機構510は、それぞれのピボットピン532a〜532dの回りに各絞り羽根538a〜538dを駆動する。また、各絞り羽根538a〜538dが、第2の水平方向(例えば、図5Bの矢印370b方向)に動かされているアクチュエータ継手部材512に応じて、窓206の上を第2の絞り548を画定するために第1の絞り528の上を水平方向に移動するように、絞り駆動機構510は、それぞれのピボットピン532a〜532dの回りを逆方向に各絞り羽根538a〜538dを駆動する。
【0073】
図5A〜5Cに示すように、可変絞り組立体500は、第1の絞り528のサイズと等しいか、それより大きなサイズを有する内部絞り572を有する止め輪570を備える。止め輪570は、絞り羽根538a〜538dの上に垂直に配置され、これらをベースリング504及び/又は駆動リング511へ保持又は係止させる。一実施の形態では、各絞り羽根538a〜538dがそれぞれ一対の隣接したストップピン(例えば、558aと558b、558bと558c、558cと558d、558dと558a)の間で自由にそれぞれのピボットピン532a〜532dの回りを回転するように、止め輪570は、絞り羽根538a〜538dより上に停止されるように、ピボットピン532a〜532dに取り付けられる。
【0074】
再び図5A、5B、5Hに示す絞りアクチュエータ組立体502に戻ると、絞りアクチュエータ組立体502は、放射検出器筐体304に対して垂直に延びるマウンティングブラケット564を有する。アクチュエータアーム516の第2の端部522が第1の水平方向370a及び第2の水平方向370bに回転するように、アクチュエータアーム516は、マウンティングブラケット(例えば、ピン565によって)に回転可能に連結する。アクチュエータアーム516は、信頼性を改善するために、低摩擦のチタン、プラスチック又は他の低熱伝導材料から構成される。
【0075】
図5A、5B、5Iに示す実施の形態では、アクチュエータ523は、1つ以上の電磁ソレノイド523a、523bからなる。各電磁ソレノイド523a、523bは、入力端子574a、出力端子574b及びピストン576を持っている。各電磁ソレノイド523a、523bの入力端子574a及び出力端子574bは、両方とも赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の外部に配置されているバックエンドプロセッサ(図示せず)によって制御される外部駆動モータ(図示せず)に、内部接続254を通して動作可能に連結されている。各電磁ソレノイド523a、523bのピストン576は、各入力端子574aに基づき、延長した位置(図5Aの電磁ソレノイド523a、図5Bの電磁ソレノイド523bに示す)と収縮した位置(図5Aの電磁ソレノイド523b、図5Bの電磁ソレノイド523aに示す)との間で、それぞれの電磁ソレノイド523a、523bの縦軸577a、577bを移動させる。第1の電磁ソレノイド523aのピストン576が第2の電磁ソレノイド523bのピストン576と反対に移動するように、第1の電磁ソレノイド523aの入力端子574aは、第2の電磁ソレノイド523b(例えば、外部駆動モータより各入力端子574aに提供されるそれぞれの駆動信号に基づく)の入力端子574aと、極性で反対である。例えば、第1の電磁ソレノイド523aのピストン576は、第1の電磁ソレノイドのピストン576が(その入力端子574aの極性に基づき)、アクチュエータアーム516の第2の端部522を、図5Aに示す延長した位置の方へ進むときには第1の水平方向370aに、そして、図5Bに示す収縮した位置に進むときには第2の水平方向370bに、移動するように、アクチュエータアーム516の第1の端部524に動作可能に連結している端部578を持つ。第2の電磁ソレノイド523bのピストン576は、第2の電磁ソレノイドのピストン576が(その入力端子574aの極性に基づき)、アクチュエータアーム516の第2の端部522を、図5Aに示す収縮した位置の方へ進むときには第1の水平方向370aに、そして、図5Bに示す延長した位置の方へ進むときには第2の水平方向370bに、移動するように、アクチュエータアーム516の第1の端部524に動作可能に連結している端部578を持つ。
【0076】
各電磁ソレノイド523a、523bのピストン576が磁力を有する金属又は金属合金を含む実施の形態では、アクチュエータ523は、各電磁ソレノイド523a、523bに対して配置された1つ以上のラッチマグネット579a、579bを有する。この実施の形態では、各電磁ソレノイド523a、523bの入力端子574a、574bの電気バイアスが取り除かれたとき、各ラッチマグネット579a、579bは、ピストンの現在の位置(すなわち、第1の電磁ソレノイド523aの第1の位置及び第2の電磁ソレノイド523bの第2の位置)で電磁ソレノイド523a、523bの一方又は両方の各ピストン576を保持するように動作可能に構成される。各電磁ソレノイド523a、523bのそれぞれのピストン576の現在の位置は、それぞれのピストン576の延長した位置と収縮した位置の間にある。他の実施の形態では、現在の位置は、それぞれのピストン576の収縮した位置又は延長した位置のうちの一方であってもよい。このように、各ピストン576が、電気バイアスを用いることなく、又は、電力が各電磁ソレノイド523a、523bに適用されることなく、その現在の位置で保持され、絞り528、548が維持されるため、赤外線撮像装置200のイメージキャプチャ間隔(例えば、放射が放射検出器206によってイメージ処理のために集められている間隔)の間にアクチュエータ523によって発生される潜在的熱放射を妨げる。
【0077】
図5A、5B、5Iに示す実施の形態では、アクチュエータアーム516は、アクチュエータアーム516の第1の端部524の近くに配置されて、第1の末端部582aを有する第1のモーメントアーム581aと第2の末端部582bがある第2モーメントアーム581bを(アクチュエータアーム516に対して)画定している横部材580を持つ。各ピストン576の端部578は、第1のモーメントアーム581a又は第2のモーメントアーム581bのいずれかの末端部582a、582bに、又はその近くに動作可能に連結される。
一実施の形態では、各モーメントアーム581a、581bの末端部582a、582bは、図5Iに示すように、各ピストン576の端部578を係合して、保持する凹部584a、584bを持つ。この実施の形態で、横部材580があるアクチュエータアーム516は、その端部522を第1の水平方向370a又は第2の水平方向370bに動かすために各電磁ソレノイド523a、523bの各ピストン576で動かされるロッカーアームとして機能し、そして、アクチュエータ継手部材512(又は、図3Aの348、図3Fの367、図4Aの412、図7Aの712、図9Aの962)を、各可変絞り組立体500(又は、300、400、600、700、800、900)の絞り駆動機構510(又は、344、410、710、910)を水平方向に動かすために、同方向に動くようにする。
【0078】
図6は、放射検出器筐体602を備える赤外線撮像装置200で本発明を実施する可変絞り組立体600の他の実施の形態を表す。可変絞り組立体600は、ベースリング604が第1の絞り528を持つように可変絞り組立体500のプレート526が可変絞り組立体600のベースリング604に一体に形成されている以外は、可変絞り組立体500の同じ機能を有する同じ構成要素と一致する構成要素(ベースリング604と、駆動リング511と、絞り羽根538a〜538dと、止め輪570とを含む)を持っている。ハウジング窓(例えば、図5Cの窓206)が第1の絞り528と一致するように、ベースリング604は、放射検出器筐体602に固定されるか、一体に形成される。一実施の形態では、ベースリング604は、エッチング、モールド成型、その他の技術によって、ハウジング602のカバーを構成する。この実施の形態では、ベースリング504の外面508から延びている1つ以上のフランジ509は、ベースリング604の周囲に作られるリップ606に置き換えてもよい。
【0079】
図7A〜7Fは、本発明を実施する可変絞り組立体700の第5の実施の形態を表す。可変絞り組立体700は、図7Aに示す第1のサイズと図7Bに示す第2のサイズの間で絞り羽根によって画定される絞りを変えるために、本発明に係る絞りアクチュエータ組立体によって選択的に調節されるように動作可能に構成された複数の絞り羽根を持っている。可変絞り組立体700は、図7A、7Bに図示される絞りアクチュエータ組立体302に動作可能に連結して、動かされる。しかし、絞りアクチュエータ組立体302は、あるいは、動作可能に絞りアクチュエータ組立体402、402a、502又は本発明に基づく他の絞りアクチュエータ組立体に連結し、動かされてもよい。
【0080】
可変絞り組立体700は、ベースリング704と、固定絞り728を有するプレート726と、4枚の絞り羽根738a〜738dと、絞り駆動機構710とを備えている。可変絞り組立体700の構造及び作動が4枚の絞り羽根738a〜738dを持つとされるが、可変絞り組立体700は、本発明を逸脱しない範囲で、1枚の羽根(例えば、738a)又は2枚の羽根又はそれ以上の絞り羽根(例えば、738a、738c)を使って実施されてもよい。
【0081】
図7A〜7Fに示すように、プレート726は、第1の絞り728が、ベースリング704の第1の開口706内部の上で、ハウジング304の窓206の上に配置されるように、ベースリング704に係合又は取り付けられる。ベースリング704の第1の開口706は、図7Cではプレート726によって隠されているが、プレート726の第1の絞り728と一致するか、より大きなサイズである。ベースリング704は、ベースリング704の第1の開口706及びプレート726の第1の絞り728のそれぞれがハウジング304の窓206の軸線上に配置されるように、放射検出器筐体304の上に取り付けられる。前に述べたように、ベースリング704及びプレート726のそれぞれは、可変絞り組立体700によって生成され、又は可変絞り組立体700の上で放熱に起因して受け取られる熱を、ハウジング304を通して消すことができる導電性の金属又は合金により形成してもよい。プレート726は、ベースリング704の外縁部709に沿ったリム707を画定する円形の外側縁729を備えている。
【0082】
放射検出器筐体304の隣で、且つ赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の中に配置されている間、アクチュエータ組立体302、402、402a、502がアクチュエータ継手部材712に連結し、絞り駆動機構710を動かすことができるように、絞り駆動機構710は、本体711と、本体711から角度713で延びるアクチュエータ継手部材712とを備える。図7A〜7Fに示す実施の形態では、アクチュエータ継手部材712は、絞り駆動機構710の本体711から垂下するロッド714を有する。他の実施の形態で、絞り駆動機構710のアクチュエータ継手部材712は、ロッド714の代わりに、図3Fに示す絞り駆動機構362及び図9A〜9Cに示す絞り駆動機構910と同様に、フランジ開口369があるフランジ368を備えていてもよい。どちらの実施の形態においても、アクチュエータアーム354、416、516の第2の端部360、422、522は、ここに説明するように、アクチュエータアーム354、416、516が絞り駆動機構710の水平方向の移動を制御するように、ロッド714又はアクチュエータ継手部材712のフランジ368を係合し、側方から保持するように構成される。
【0083】
図7A〜7Fに示す可変絞り組立体700の実施の形態において、絞り駆動機構710の本体711は、ベースリング704の縁部707でスライド接触でプレート726の外側縁729の回りを回転するように構成された駆動リングに相当する。駆動リング711とベースリング704の間で摺動接触連結を容易にするために、駆動リング711は、プレート704の外径713と等しいか、それよりより大きい内径725を持っている。
【0084】
プレート726は、上面730及びプレート726の上面730で円周方向に間隔をあけて配置された複数の第1のガイドピン732a〜732dを有する。駆動リング711は、プレート726のガイドピン732a〜732dに対して駆動リング上で円周方向に間隔をあけて配置された複数の駆動ピン754a〜754dを有する。図7A〜7Fで表される実施の形態では、駆動リング711は、駆動リング711の外縁部756から突出し、円周方向に間隔をあけて配置された出張り部755a〜755dを有する。この実施の形態では、各駆動ピン754a〜754dは、駆動リング711の各出張り部755a〜755d上に配置される。
【0085】
絞り羽根738a〜738dのそれぞれは、各絞り羽根738a〜738dが第1の絞り728に対して水平方向に動くように構成するように、ベースリング704又はプレート726に動作可能に連結する。図7A〜7Fに示す実施の形態では、各絞り羽根738a〜738dは、第1の端部742a〜742d、第2の端部744a〜744d及び前端746a〜746dを持つ。例えば、図7Cに示すように、各絞り羽根738a〜738dは、また、放射検出器筐体208、304の窓206の対応する放射軸260a〜260dに対して略平行な方向に形成された第1のガイドピントラック750a〜750dを有する。さらに、各絞り羽根738a〜738dは、各絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a〜750dに対して略斜めの方向に形成された駆動ピントラック752a〜752dを有する。駆動ピン754a〜754dのそれぞれは、プレート726の外側縁729の回りを回転される駆動リング711に応じて、各駆動ピン754a〜754dが対応する絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dに沿って移動するように、対応する1つの絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dに動作可能に連結する。
【0086】
対応する絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dに沿って移動している駆動ピン754a〜754dに応じて、各第1のガイドピン732a〜732dが対応する絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a〜750dに沿って移動するように、第1のガイドピン732a〜732dのそれぞれは、絞り羽根738a〜738dの対応する1つの第1のガイドピントラック750a〜750dに動作可能に連結する。各絞り羽根738a〜738dは、図7Aに示すように、プレート726及びベースリング704の回りを第1の水平方向757aに回転している駆動リング711に応じて、絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a、750b、750c、750dと一致している窓206の放射軸260a、260b、260c、260dに沿って、第1の絞り728から離れて水平方向に移動するように構成されている。また、各絞り羽根738a〜738dは、プレート726及びベースリング704の回りを第2の水平方向757bに回転している駆動リング711に応じて、絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a、750b、750c、750dと一致している窓206の放射軸260a、260b、260c、260dに沿って、第1の絞り728の上を水平方向に移動するように構成されている。
【0087】
一実施の形態では、各絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a〜750dと一致している窓206の放射軸260a〜260dに沿って移動するとき、各絞り羽根738a〜738dが実質的に回転しないことを確保するために、各絞り羽根738a〜738dは、各絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a〜750dに対して略平行な方向に形成された第2のガイドピントラック758a〜758dを備えている。この実施の形態では、プレート726は、プレート726の円周方向に間隔をあけて設けられている複数の第2のガイドピン760a〜760dを備える。各第2のガイドピン760a〜760dが、対応する絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dに沿って移動している駆動ピン754a〜754dに応じて、対応する絞り羽根738a〜738dの第2のガイドピントラック758a〜758dに沿って移動するように、各第2のガイドピン760a〜760dは、絞り羽根738a〜738dの対応する1つの第2のガイドピントラック758a〜758dに動作可能に連結する。
【0088】
駆動リング711が、図7Bに示すように、プレート726及びベースリング704の回りを同方向に回転するように、各絞り羽根738a〜738dの前端746a〜746dは、第2の水平方向757bに動かされるアクチュエータ継手部材712に応じて、放射検出器筐体の窓206の上に配置される第2の絞り748を共同して画定する。一実施の形態では、各絞り羽根(例えば、738a)の前端(例えば、746a)は、各絞り羽根738a〜738dの前端746a〜746dの一部が第2の絞り748を画定するように、隣接した絞り羽根(例えば、738bや738d)の前端(例えば、746b又は746d)を覆うとともに一直線に合わせる。図7d〜7Fに示すように、各絞り羽根738a〜738dが、絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a、750b、750c、750dと一致している窓206の放射軸260a、260b、260c、260dに沿って第1の絞り728の上に動かされるにつれて、第2の絞り748を画定する各絞り羽根738a〜738dの前端746a〜746d部分は減少する。
【0089】
図7A〜7Fに示す可変絞り組立体700の一実施の形態において、各絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dは、それぞれの絞り羽根738a〜738dの水平方向の移動範囲を画定する。この実施の形態では、各絞り羽根738a〜738dは、図7A、7Dに示すように、第1の絞り728から離れて第1の位置まで水平方向に移動するようにアクチュエータ継手部材712が第1の水平方向757aに動かされるとき、各駆動ピントラック752a〜752dは、各駆動ピン754a〜754dに係合し、その移動を停止する第1の終端部780aを持つ。各絞り羽根752a〜752dは、図7B、7Fに示すように、第1の絞りの方向へ向かって、第1の絞り上の第2の位置に水平方向に移動するようにアクチュエータ継手部材712が第2の水平方向757bに動かされるとき、各駆動ピントラック752a〜752dは、それぞれの駆動ピン754a〜754dに係合し、その移動を停止する第2の終端部780bを持つ。他の実施の形態では、駆動ピントラックの代わりに、各絞り羽根738a〜738dの第1のガイドピントラック750a〜750dは、それぞれ、各絞り羽根738a〜738d水平方向の移動範囲を画定する終端を持ってもよい。
【0090】
図7A〜7Fに示す実施の形態では、それぞれの羽根738a〜738dが対応する駆動ピン754a〜754dによって線形方法で段々に移動されるように、各絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dは、直線形状を持ち、そして、各駆動ピン754a〜754dの各駆動ピントラック752a〜752dの第1と第2の終端部780a、780bの間の移動に従って、第2の絞り748の大きさを段々に変化させる。例えば、図7Eは、絞り羽根738a〜738bによって画定される絞り748が図7Aに示す第1のサイズ(例えば、第1の開口のサイズ)より小さく図7Bに示す第2のサイズより大きい対応するサイズを持つように、絞り羽根738a〜738dが、それぞれの駆動ピントラック752a〜752dの第1及び第2の終端部780a、780bの間でそれぞれの羽根738a〜738b(ここに説明するように、各駆動ピン754a〜754dが絞りアクチュエータ組立体302、402、402a、502によって動かされる)の駆動ピントラック752〜752を移動している各駆動ピン754a〜754dを通じて調節された状態の、可変絞り組立体700を表す。
【0091】
他の実施の形態では、各絞り羽根738a〜738dの駆動ピントラック752a〜752dは、非線形の形状を有していてもよい。例えば、図8A、8Bに示す実施の形態では、可変絞り組立体800の各絞り羽根838a〜838bがそれぞれの絞り羽根838a〜838bの移動及びここに説明される絞り羽根838a〜838bの前端746a〜746dのそれぞれによって共同で画定される絞り748のサイズを制御するための非線形トラックである「S」形のトラック852a〜852dを持つこと以外は、可変絞り組立体800は、可変絞り組立体700の絞り羽根738a〜738dと一致している絞り羽根838a〜838を備える。この実現例で、各トラック852a〜852dのS字形状は、各駆動ピン754a〜754dが各S型駆動トラック852a〜852dの第1の終端部780aの近くを移動する絞り748より大きなサイズの間と、各駆動ピン754a〜754dが各S型駆動トラック852a〜852dの第2の終端部780bの近くを移動する絞り748より小さなサイズの間での変化において、より大きな感度を付与する。この実施の形態は、各システムが、例えばf/6とf/3との間のように境界を有する範囲を備えた光学系の、広狭の視野の間でスイッチング作用を必要とする赤外線撮像装置200のシリーズで使用される放射検出器筐体304にとって好ましい。
【0092】
図7A〜7Cに示すように、可変絞り組立体700は、プレート726の第1の絞り728のサイズと等しいか、それより大きいサイズを有する内部絞り772が形成された止め輪770を含む。止め輪770は、絞り羽根738a〜738dの上に垂直に配置され、これらをベースリング704及び/又は駆動リング711へ保持又は係止させる。一実施の形態では、各絞り羽根738a〜738dが各絞り羽根738a〜738dのガイドピントラック750a〜750d及びガイドピントラック758a〜758dに対して動くように、止め輪770は、絞り羽根738a〜38dより上に停止されるように、ガイドピン732a〜732dの1つ以上に取り付けられる。
【0093】
図9A〜9Cは、放射検出器筐体304がある赤外線撮像装置200で本発明の実施に適した可変絞り組立体900の第7の実施の形態及び対応する絞りアクチュエータ組立体902の第5の実施の形態を表す。絞りアクチュエータ組立体902の構成要素は、さらに以下に記すようにアクチュエータ組立体902が凹部518を備えるアクチュエータアーム516の代わりにロッド365を備えるアクチュエータアーム966を使用すること以外は、ここに説明する絞りアクチュエータ組立体502と一致して、同様に機能する。
【0094】
可変絞り組立体900は、ベースリング904と、固定絞り928を有するプレート926と、複数の絞り羽根938a〜938bと、絞り駆動機構910とを備えている。ベースリング904は、第1の開口906を有し、第1の開口906がハウジング304の窓206の軸線上に支持されるように、放射検出器筐体304上に取り付けられている。ベースリング904は、エポキシ樹脂、はんだ付け、その他の固着手段によって放射検出器筐体304に取り付けられている。前に述べたように、ベースリング904及びプレート926それぞれは、可変絞り組立体によって生成され、又は可変絞り組立体の上で放熱に起因して受け取られる熱を、ハウジング304を通して消すことができる導電性の金属又は合金により形成してもよい。
【0095】
図9A〜9Cに示す実施の形態では、ベースリング904は、それぞれ動作可能に対応するストップピン909a、909bを受けて、保持するように構成される複数のストップピン開口908a、908bを画定している上面907を持つ。各ストップピン909a〜909bは、図9Aに示すように、羽根938a〜938bが第1の絞り928から遠ざけられるとき、絞り羽根938a〜938bの一方の(第1の絞り928に対する)水平方向の移動を係合して、止めるように、また、図9Bに示すように、羽根938a〜938bが第1の絞り928の方へ、又は、その上に動かされるとき、絞り羽根938a〜938bの他方の水平方向の移動を係合して、止めるように、各ストップピン開口908a〜908b及び対応するストップピン909a〜909bは(各ストップピン開口に受け止められるときに)、ベースリング904の上面907上に配置される。
【0096】
ベースリング904の上面907は、また、それぞれ動作可能に、対応するピボットピン916a、916b、918を受けて、保持するように構成される複数のピボットピン開口912a、912b、914を画定する。さらに以下に記すように、各ピボットピン916a、916b、918は、それぞれの構成要素をベースリング904に対して回転させるために、絞り羽根938a〜938bの1つ又は絞り駆動機構910のいずれかと係合するように動作可能に構成される。
【0097】
第1の絞り928がベースリング904及び窓206の上に配置されて、一直線に合わせられるように、プレート926は、また、それぞれピボットピン916a、916b、918の対応する1つを受けて、保持するように有効に構成されている複数の開口932a〜932b、934を画定する上面930を有する。プレート926は、固定絞り928を光学システム(図示せず)及び赤外線撮像装置200の対応する視野に従って可変させるために、異なる大きさの絞り928を持つ他のプレート926に交換されてもよい。あるいは、ベースリング904が第1の、一定の絞り928を持つように、ベースリング904は、プレート926と一体に形成されてもよい。
【0098】
絞り羽根938a〜938bのそれぞれは、各絞り羽根938a〜938bが第1の絞り928及び放射検出器筐体304の垂直軸224に対して水平方向に動くように、回転軸でベースリング904又はプレート926に動作可能に連結する。図9A〜9Cに示す実施の形態では、各絞り羽根938a〜938bは、第1の端部942a、942b、第2の端部944a、944b及び前端946a、946bを持つ。絞り羽根938a、938bの第2の端部944a、944bが絞り羽根938a〜938bが第1の絞り928に対して水平方向に動くのを可能にしている第1の端部942a、942bに対して回転するように、各羽根938a〜938bの第1の端部942a〜942bは、動作可能にそれぞれの羽根938a〜938bをベースリング904やプレート926に連結させるためにピボットピン916a、916bの対応する1つを受けるように構成されたピボット開口950(例えば、回転軸)を持つ。
【0099】
絞り駆動機構910が第1の絞り928に対する各羽根938a〜938bの水平方向の移動を制御するように、絞り羽根938a〜938bの各第1の端部942a〜942bは、絞り駆動機構910の2つの端部956a、956bのそれぞれの1つに動作可能に連結する。図9A〜9Cに示す実施の形態では、各羽根938a〜938bの第1の端部942a〜942bは、駆動開口952を有し、絞り駆動機構910の各端部956a〜956bは、対応する駆動開口953を有する。この実施の形態では、絞り羽根938a、938bの各第1の端部942a、942bは、それぞれの駆動ピン954a、954bを通して、絞り駆動機構910の2つの端部956a、956bのそれぞれの1つに、動作可能に連結する。各駆動ピン954a、954bは、それぞれの絞り羽根938a、938bの駆動開口952及び絞り駆動機構910の端部956a、956bで対応する駆動開口953に挿入されて、保持される。
【0100】
ここにさらに説明するように、図9Bに示すように、各絞り羽根938a〜938bが第1の絞り928の方へ、又は、その上に動かされるように、各絞り羽根938a〜938bの前端946a、946bは、第2の水平方向957bに動かさる絞り駆動機構910(そして、駆動ピン954a、954b)に応じて、放射検出器筐体の窓206の上に配置される第2の絞り948を共同して画定する。
【0101】
放射検出器筐体304の隣に、そして、赤外線撮像装置200の真空チャンバ218の中に配置されている間、アクチュエータ組立体902(又は、ここに説明するアクチュエータ組立体302、402、402a、502)がアクチュエータ継手部材962に連結し、絞り駆動機構910を駆動するように、絞り駆動機構910は、本体960と、本体960から角度963で延設されたアクチュエータ継手部材962とを備えている。図9A〜9Cに示す実施の形態では、アクチュエータ継手部材962は、絞り駆動機構910の本体960から垂下するフランジ開口369を有するフランジ368を備える。この実施の形態では、アクチュエータ組立体902は、アクチュエータアーム966の一端970(すなわち、第2の端部)上にロッド365を備えるアクチュエータアーム966を備える。フランジ開口369は、アクチュエータアーム966が絞り駆動機構910の水平方向の移動を制御するように、アクチュエータアーム966のロッド365を係合して、側方から保持する。
【0102】
他の実施の形態では、アクチュエータ組立体902の代わりに、絞りアクチュエータ組立体502が、可変絞り組立体900を動かすために使用されてもよい。この実施の形態では、絞り駆動機構本体960のアクチュエータ継手部材962は、図5A、5Bの絞り駆動機構510に相当するロッド514を(フランジ368の代わりに)備える。前に述べたように、アクチュエータアーム516の凹部518は、アクチュエータアームが絞り駆動機構910の水平方向の移動を制御するように、絞り駆動機構の上でロッド514を受けて、側方から保持する。
【0103】
一実施の形態では、絞り駆動機構910の本体960は、プレート926の第1の絞り928及び絞り羽根938a〜938bによって画定される第2の絞り948より大きい大きさを有する内部絞り972を画定する。絞り駆動機構910は、内部絞り972が第1の絞り928を取り囲むように、絞り羽根の上に配置される。ピボットピン918は、絞り駆動機構910の本体960を、ベースリング904及び/又はプレート926に、回転軸(例えば、絞り駆動機構本体960のピボット開口974)において絞り駆動機構910の端部956a、956b間で回転可能に連結しており、アクチュエータ継手部材962は、図9Aに示すように第1の水平方向957aに移動され、あるいは図9Bに示すように第2の水平方向957bに移動される。この実施の形態では、端部956a、956bは、絞り駆動機構本体960から水平方向に伸びたアームであり、そして、アクチュエータ継手部材962は、端部956aと端部956bの間であって、内部絞り972に対して絞り駆動機構910の回転軸974の反対側に配置されている。
【0104】
ベースリング904及び/又はプレート926に取り付けられるとき、各絞り羽根938a〜938bがストップピン909aと909bの間でそれぞれのピボットピン916a、916bの回りを水平方向に回転するように、絞り駆動機構910は、ベースリング904及び/又はプレート926に絞り羽根938a〜938bを垂直に保持し又は係止させる。ここに説明するように、各絞り羽根938a〜938bが、図9Aに示す第1の水平方向957aに動かされているアクチュエータ継手部材962(それは、絞り駆動機構本体960から延びる)に応じて、第1の絞り928から離れるように横へ移動するように、絞り駆動機構910は、各ピボットピン916a、916bの回りに各絞り羽根938a〜938bを駆動する。そのうえ、各絞り羽根938a〜938bが、図9Bに示す第2の水平方向957bに動かされているアクチュエータ継手部材962に応じて、窓206上に第2の絞り948を画定するために第1の絞り928の上を水平方向に移動するように、絞り駆動機構910は、それぞれのピボットピン916a、916bの回りに逆の方向に各絞り羽根938a〜938bを駆動する。
【0105】
図9A〜9Cに示す実施の形態では、各ストップピン909a、909bは、(例えば、各ストップピン開口908a、908bに受け取られるとき)、隣接した絞り羽根938a〜938bをベースリング904及び/又はプレート926に連結させているピボットピン916a、916bの間で、ベースリング904の上面907に配置される。図9Aに示すように、絞り羽根938aが第1の絞り928から離れて水平方向に動かされ、第1の絞り928が露出したときに、各ストップピン909a、909bは、各絞り羽根938a、938bの外縁部976a又は外縁部976bに係合し、絞り羽根938a、938bの水平方向の移動を停止するように、各ストップピン909a、909bは、それぞれのピボットピン916a、916bに対して配置されている。また、図9Bに示すように、他の絞り羽根938b、938aが第1の絞り928の上に水平方向に動かされ、第2の絞り948が放射検出器筐体304の窓206に位置合わせして配置されたときに、各ストップピン909a、909bは、絞り羽根938b、938aの第2の端部944a、944bに係合し、絞り羽根938b、938aの水平方向の移動を停止する。
【0106】
本発明の様々な実施の形態を説明してきたが、より多くの実施の形態及び実現例がこの発明範囲の候補となることは当業者にとって明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲及びこの均等物を考慮すること以外に、本発明は制限されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射検出器の上方に、該放射検出器と軸合わせされて配置された窓を有する放射検出器筐体と、
第1の開口を有し、該第1の開口が上記窓と軸合わせされるように、上記放射検出器筐体上に取り付けられたベースリングと、第1の絞りを有し、該第1の絞りが該窓の上方に配置されるように、該ベースリングに係合するプレートと、該第1の絞りに対して水平方向に動くように、該ベースリングにそれぞれ動作可能に連結された少なくとも1枚の絞り羽根と、本体及び該本体から斜めに延びるアクチュエータ継手部材を有する絞り駆動機構とを有する可変絞り組立体と、
上記アクチュエータ継手部材の近くに上記放射検出器筐体に隣接して配置されたアクチュエータ組立体とを備え、
上記アクチュエータ継手部材の本体は、上記ベースリング及び上記絞り羽根のそれぞれに動作可能に連結しており、上記絞り駆動機構は、該アクチュエータ継手部材を第1の水平方向に動かすのに応じて、各絞り羽根を上記第1の絞りから離れるように水平方向に駆動するとともに、該アクチュエータ継手部材を第2の水平方向に動かすのに応じて、各絞り羽根を上記第1の絞り上方に水平方向に駆動して、該窓の上方に配置された第2の絞りを画定し、
上記アクチュエータ組立体は、アクチュエータと、アクチュエータアームとを有し、該アクチュエータアームは、該アクチュエータに動作可能に連結された第1の端部と、上記絞り駆動機構のアクチュエータ継手部材に係合する第2の端部とを有し、該アクチュエータは、該アクチュエータ継手部材の水平方向の移動を制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記少なくとも1枚の絞り羽根は、上記ベースリング又は上記プレートのうちの1つに回転軸において回転可能に連結された第1の端部と、該第1の端部に対して回転する第2の端部と、該第1の端部と該第2の端部の間に位置し、上記第2の絞りを画定する内側部分とを有する第1の羽根を含み、
上記ベースリング又は上記プレートのうちの1つは、上面と、該上面上に上記回転軸から離れて配置された第1のストップピンと、該上面上に、上記第1の絞りに対して該第1のストップピンの反対側であって、該回転軸から離れて配置された第2のストップピンとを有し、
上記第1の羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、該第1の絞りが露出したときに、上記第1のストップピンは、該第1の羽根の上記第2の端部に係合し、該第1の羽根の水平方向の移動を停止し、
上記第1の羽根が上記第1の絞りの上に水平方向に動かされ、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されたときに、上記第2のストップピンは、該第1の羽根の上記第2の端部に係合し、該第1の羽根の水平方向の移動を停止することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
上記上面を有するベースリング又はプレートのうちの1つは、第3のストップピンを有し、
上記絞り駆動機構の本体は、駆動アームに対応し、
上記駆動アームは、
上記第1の羽根に、上記回転軸の近くで回転可能に連結された第1の端部と、
上記第3のストップピンを受けて、該第3のストップピンの水平方向の移動を規制するトラックを画定する第2の端部とを含み、
上記第2の端部の開口は、上記絞り駆動機構の水平方向の移動範囲を画定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
上記ベースリングは、外面を画定する外径と、該外面から延びるフランジとを有し、
上記絞り駆動機構の本体は、上記ベースリングのフランジに摺動接触して、該ベースリングの回りを回転する駆動リングに相当することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
上記駆動リングの内径は、上記ベースリングの外径以上であることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
上記ベースリングは、該ベースリング上に、円周方向に間隔をあけて配置された複数のピボットピンを有し、
上記駆動リングは、該駆動リング上に、円周方向に間隔をあけて、上記ピボットピンに対して配置された複数の駆動ピンを有し、
上記少なくとも1枚の絞り羽根は、それぞれ第1の端部及び第2の端部を有する2枚以上の絞り羽根に相当し、
各絞り羽根の上記第1の端部は、ピボットピンの1つを受けるピボット開口と、駆動ピンの1つを受ける駆動開口とを有し、
上記駆動リングが上記ベースリングの回りを回転するときに、上記絞り羽根の第2の端部は、上記第1の端部に対して回転することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項7】
上記駆動リングは、各駆動ピンがそれぞれ2つのストップピンの間に配置されるように、該駆動リング上に円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピンを有し、
上記絞り羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、該第1の絞りが露出したときに、各ストップピンは、それぞれの絞り羽根の上記第2の端部に係合し、該絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴する請求項6記載の撮像装置。
【請求項8】
上記絞り羽根が上記第1の絞りの上に水平方向に動かされ、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されたときに、各ピボットピンは、それぞれの絞り羽根の上記第2の端部に係合し、絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
【請求項9】
上記駆動リングは、各駆動ピンがそれぞれ2つのストップピンの間に配置されるように、該駆動リング上に円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピンを有し、
各絞り羽根は、出隅を有する略L字状を共同して形成する上部及び下部を有し、
上記下部は、上記第1の端部を含み、外側縁を含み、
上記上部は、上記第2の端部を含み、外縁部を含み、
各絞り羽根のピボット開口及び駆動開口は、上記出隅の近くに配置され、
上記絞り羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、該第1の絞りが露出したときに、各ストップピンは、それぞれの絞り羽根の上部の上記外縁部に係合し、該絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項10】
上記絞り羽根が上記第1の絞りの上に水平方向に動かされ、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されたときに、各ストップピンは、それぞれの絞り羽根の下部の上記外側縁に係合し、該絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項11】
上記プレートは、上記ベースリングの外側の周辺部に沿ったリムを画定する円形の外側縁を備え、
上記絞り駆動機構の本体は、上記ベースリングのリムに摺動接触して、上記プレートの上記外側縁の回りを回転する駆動リングに相当することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項12】
上記プレートは、該プレート上に円周方向に間隔をあけて配置された複数の第1のガイドピンを有し、
上記駆動リングは、該駆動リング上に円周方向に間隔をあけてガイドピンに対して配置された複数の駆動ピンを有し、
上記少なくとも1枚の絞り羽根は、2枚以上の絞り羽根に相当し、各絞り羽根は、上記窓の対応する放射軸に対して略平行な方向に形成された第1のガイドピントラックと、上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに対して略斜めの方向に形成された駆動ピントラックとを有し、
上記複数の駆動ピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記駆動ピントラックに動作可能に連結されており、各駆動ピンは、上記駆動リングが上記プレートの外側縁の周りを回転されるのに応じて、該対応する絞り羽根の上記駆動ピントラックに沿って移動し、
上記複数の第1のガイドピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記第1のガイドピントラックに動作可能に連結されており、各第1のガイドピンは、上記駆動ピンが上記対応する絞り羽根の上記駆動ピントラックに沿って移動するのに応じて、該対応する絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに沿って移動することを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項13】
各絞り羽根の上記駆動ピントラックは、非線形の形状を有することを特徴する請求項12記載の撮像装置。
【請求項14】
各絞り羽根は、それぞれの絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに対して略平行な方向に形成された第2のガイドピントラックを有し、
上記プレートは、該プレート上に円周方向に間隔をあけて形成された複数の第2のガイドピンを有し、
上記複数の第2のガイドピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記第2のガイドピントラックに動作可能に連結されており、各第2のガイドピンは、上記駆動ピンが対応する絞り羽根の駆動ピントラックに沿って移動するのに応じて、該対応する絞り羽根の上記第2のガイドピントラックに沿って移動することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
【請求項15】
各絞り羽根は、上記第1の水平方向に上記ベースリングの周りを回転している上記駆動リングに応じて上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致する上記窓の放射軸に沿って上記第1の絞りから離れて水平方向に移動し、上記第2の水平方向に上記ベースリングの周りを回転している上記駆動リングに応じて上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致している上記窓の放射軸に沿って水平方向に上記第1の絞りの上を移動することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
【請求項16】
各絞り羽根は、絞り羽根の前端の一部が上記第2の絞りを画定するように、隣接した絞り羽根の前端を覆うと共に一直線に合わせる上記前端を持つことを特徴とする請求項15記載の撮像装置。
【請求項17】
上記第2の絞りを画定する各絞り羽根の上記前端の上記部分は、各絞り羽根が上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致する上記窓の放射軸に沿って上記第1の絞りの上に動かされるにつれて、減少することを特徴とする請求項16記載の撮像装置。
【請求項18】
上記アクチュエータ継手部材は、上記絞り駆動機構の本体から垂下するロッドを有し、上記アクチュエータアームは、上記ロッドを係合して、側方から保持する凹所を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項19】
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第2の端部から延びているロッドを有し、
上記アクチュエータ継手部材は、上記絞り駆動機構の本体から垂下するフランジを有し、
上記フランジは、上記ロッドを受けて、側方から保持する開口を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項20】
上記アクチュエータは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に動作可能に連結し、上記アクチュエータアームを上記第1の水平方向に移動させる第1の位置と上記アクチュエータアームを上記第2の水平方向に移動させる第2の位置との間を選択的に動かされるアクチュエータロッドを備えた圧電モータであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項21】
上記アクチュエータ組立体は、
上記放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケット、上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に動くように上記マウンティングブラケットに動作可能に連結しているアクチュエータアームと、
上記アクチュエータアームの上記第1の端部と上記圧電モータの上記アクチュエータロッドとの間に動作可能に連結され、且つ上記アクチュエータアームの上記第1の端部に回転可能に連結された第1の端部と、フランジを有する第2の端部と、回転可能に上記マウンティングブラケットに取り付けられる角部とを有するL字状の連結部材と
を有し、
上記圧電モータの上記アクチュエータロッドは、上記第1の位置から上記第2の位置まで移動するとき、上記連結部材の上記第1の端部が該連結部材の角部の周りを回転して、上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向又は第2の水平方向のうちの一方に移動するように、上記連結部材のフランジを係合することを特徴とする請求項20記載の撮像装置。
【請求項22】
上記圧電モータの上記アクチュエータロッドが上記第1の位置へ動かされるとき、上記連結部材の上記第1の端部が上記連結部材の角部の周りを回転して、上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向又は上記第2の水平方向の一方に移動するように、上記アクチュエータ組立体は、上記連結部材の上記フランジを垂直に偏らせるために連結部材の第2の端部の近くの点と上記垂直ブラケットとの間で動作可能に連結されたバイアス部材を更に含むことを特徴とする請求項21記載の撮像装置。
【請求項23】
アクチュエータ組立体は、放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットと、上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結するアクチュエータアームとを更に含み、
そして、上記アクチュエータは、駆動電流を受けるように動作可能に構成されたワイヤコイルを有するボイスコイルモータ及び磁石からなり、上記ワイヤコイルの中を流れているドライブ電流に応じて上記磁石が上記アクチュエータアームの上記第1の端部を磁石から所定の方向に離すように、上記ワイヤコイルは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に取り入れられ、上記磁石は、上記ワイヤコイルに対して配置され、上記所定の方向は、上記ワイヤコイルを流れるドライブ電流の方向に基づき、上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向のうちの1つと一致していることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項24】
上記アクチュエータアームの上記第1の端部は、上記アクチュエータアームのために複数の所定の位置と一致している複数の回転止めを備える円弧状外面を有し、
上記アクチュエータ組立体は、上記ブラケット又は上記磁石のうちの1つに取り付けられた第1の端部と上記アクチュエータアームの上記第1の端部に対して配置された第2の端部を有するばねピンを更に含み、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルの中を流れていないとき、上記ばねピンは、対応する上記所定の位置の1つに上記アクチュエータアームを保持するために、取り外し可能に上記複数の回転止めの1つに係合することを特徴とする請求項23記載の撮像装置。
【請求項25】
上記アクチュエータアーム及び上記マウンティングブラケットのうちの一方は金属部を有し、上記アクチュエータアーム及び上記マウンティングブラケットのうちの他方は上記金属部に対して配置され且つ磁気吸引する制止磁石を有し、ドライブ電流がワイヤコイルの中を流れていないとき上記制止磁石が適所にあるアクチュエータアームを保持することを特徴とする請求項23記載の撮像装置
【請求項26】
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの複数の所定の位置に対応してそれぞれ第1の極性を持つ複数の回転止め磁石を有し、
アクチュエータ組立体は、第2の極性を持っている制止磁石を更に含み、上記制止磁石は、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルを流れていないときに上記所定の位置の対応する1つに上記アクチュエータアームを保持するために、上記制止磁石が最も近い1つの回転止め磁石に磁気吸引されるように、上記複数の回転止め磁石に対して上記マウンティングブラケットの上に配置されていることを特徴とする請求項23記載の撮像装置。
【請求項27】
上記アクチュエータ組立体は、上記アクチュエータアームの複数の所定の位置に対応してそれぞれ第1の極性を持つ複数の回転止め磁石を更に含み、
上記アクチュエータアームは、第2の極性を持っている制止磁石を有し、
上記複数の回転止め磁石は、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルを流れていないときに上記所定の位置の対応する1つに上記アクチュエータアームを保持するために、上記制止磁石が最も近い回転止め磁石に磁気吸引されるように、上記制止磁石に対して上記マウンティングブラケット上に配置されていることを特徴とする請求項23記載の撮像装置。
【請求項28】
上記アクチュエータ組立体は、上記放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に含み、
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結し、
上記アクチュエータは、ドライブ入力端子を有する電磁ソレノイドと、上記ドライブ入力端子に基づく延長した位置と収縮した位置の間で上記電磁ソレノイドの縦軸に沿って移動するピストンとからなり、
上記ピストンは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に動作可能に連結させた端部を有し、上記延長した位置へ移動するとき上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向に移動させ、上記収縮した位置へ移動するとき上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第2の水平方向に移動させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項29】
上記アクチュエータは、上記電磁ソレノイドに対して配置されるラッチ磁石を更に含み、上記ラッチ磁石は、上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されたとき、上記電磁ソレノイドの上記ピストンを上記延長した位置と及び上記収縮した位置との間の現在の位置で保持することを特徴とする請求項28記載の撮像装置。
【請求項30】
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第1の端部の近くに配置されたモーメントアームを有し、
上記モーメントアームは、上記ピストンの端部を係合して保持する凹部が形成された末端部を備えることを特徴とする請求項28記載の撮像装置。
【請求項31】
上記アクチュエータ組立体は、放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に含み、
上記アクチュエータアームは、上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結し、上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第1の端部の近くに配置され、第1の末端部を有する第1のモーメントアーム及び第2の末端部を有する第2のモーメントアームを画定する横部材を持ち、
上記アクチュエータは、第1の電磁ソレノイド及び第2の電磁ソレノイドからなり、各電磁ソレノイドは、ドライブ入力端子と、それぞれのドライブ入力端子に基づく延長した位置と収縮した位置の間でそれぞれの電磁ソレノイドの縦軸に沿って移動する端部を有するピストンを有し、上記第1の電磁ソレノイドの上記ピストンが上記第2の電磁ソレノイドの上記ピストンと反対に動くように、上記第1の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子は、上記第2の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子と反対の極性であり、各ピストンは、上記第1のモーメントアーム又は第2のモーメントアームの各1つの末端部に動作可能に連結された端部を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項32】
上記アクチュエータは複数のラッチ磁石を更に含み、第1のラッチ磁石は、上記第1の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されるとき上記第1のラッチ磁石が第1の位置で上記第1の電磁ソレノイドの上記ピストンを保持するように、上記第1の電磁ソレノイドに対して配置され、第2のラッチ磁石は、第2の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されるとき上記第2のラッチ磁石が第2の位置で上記第2の電磁ソレノイドの上記ピストンを保持するように、第2の電磁ソレノイドに対して配置されることを特徴とする請求項31記載の撮像装置。
【請求項33】
放射検出器に対する軸線上に配置された窓を有する放射検出器用ハウジングを備えた撮像装置に用いられる可変絞り組立体において、
第1の開口を有し、該第1の開口が上記窓に対する軸線上に支持されるように、上記放射検出器筐体上に取り付けられるベースリングと、
第1の絞りを有し、該第1の絞りが上記窓の上に配置されるように、上記ベースリングを係合するプレートと、
少なくとも1枚の絞り羽根が第1の絞りに対して水平方向に動くように、それぞれ上記ベースリングに動作可能に連結された少なくとも1枚の絞り羽根と、
本体及び該本体から斜めに延びるアクチュエータ継手部材を備える絞り駆動機構とを備え、
上記本体は、上記絞り駆動機構が各絞り羽根を、第1の水平方向に動かされている上記アクチュエータ継手部材に応じて上記第1の絞りから離れて水平方向に移動させ、また、第2の水平方向に動かされている上記アクチュエータ継手部材に応じて窓の上に配置した第2の絞りを画定するために、上記第1の絞りの上に水平方向に移動させるように、上記ベースリング及び上記絞り羽根のそれぞれに動作可能に連結している可変絞り組立体。
【請求項34】
上記少なくとも1枚の絞り羽根は、上記ベースリング又は上記プレートのうちの一方に回転軸において回転可能に連結された第1の端部と、第1の端部に対して回転する第2の端部と、上記第1の端部及び第2の端部の間に配置され、第2の絞りを画定する内側部分とを有する第1の羽根を含み、
ベースリング又はプレートのうちの1つは、上面と、上記上面上に上記回転軸から離れて配置された第1のストップピン及び上記上面上に上記第1の絞りを横切って上記第1のストップピンの向かいに上記回転軸から離れて配置された第2のストップピンとを備え、
上記第1の羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、上記第1の絞りが露出したときに、上記第1のストップピンは、該第1の羽根の上記第2の端部に係合し、該第1の羽根の水平方向の移動を停止し、
上記第2のストップピンは、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されるように上記第1の羽根が上記第1の絞り上に水平方向に移動されるとき、その水平方向の移動を停止させるために、上記第1の羽根の上記第2の端部に係合することを特徴とする請求項33記載の可変絞り組立体。
【請求項35】
上記上面がある上記ベースリング又はプレートの一方は、第3のストップピンを有し、
絞り駆動機構の本体は、上記第2の端部の開口は、絞り駆動機構の水平方向の移動範囲を画定するように、上記第1の羽根に回転軸の近くにおいて回転可能に連結された第1の端部及び上記第3のストップピンの水平方向の移動を受けて、規制する軌道を画定している第2の端部を含む駆動アームであることを特徴とする請求項34記載の可変絞り組立体。
【請求項36】
上記ベースリングは、外面を画定している外径及び上記外面から延びるフランジを有し、
上記絞り駆動機構の本体は、上記ベースリングのフランジに摺動接触して、上記ベースリングの回りを回転する駆動リングであることを特徴とする請求項33記載の可変絞り組立体。
【請求項37】
上記駆動リングは、上記ベースリングの外径と等しいか、又はこれより大きい内径を持つことを特徴とする請求項36記載の可変絞り組立体。
【請求項38】
上記ベースリングは、該ベースリング上に、円周方向に間隔をあけて配置された複数のピボットピンを有し、
上記駆動リングは、該駆動リング上に、円周方向に間隔をあけて、上記ピボットピンに対して配置された複数の駆動ピンを有し、
そして、上記少なくとも1枚の絞り羽根は、それぞれ第1の端部及び第2の端部を持っている2枚以上の絞り羽根に相当し、それぞれの羽根の第1の端部は、上記駆動リングが上記ベースリングの回りを回転するとき、それぞれの羽根の第2の端部が第1の端部に対して回転するように、ピボットピンのそれぞれの1つを受けるピボット開口及び駆動ピンのそれぞれの1つを受ける駆動開口があることを特徴とする請求項36記載の可変絞り組立体。
【請求項39】
上記駆動リングは、各駆動ピンがそれぞれ2つのストップピンの間に配置されるように、上記駆動リング上に円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピンを有し、
上記絞り羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、上記第1の絞りが露出したときに、各ストップピンは、各絞り羽根の上記第2の端部に係合し、該絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴する請求項38記載の可変絞り組立体。
【請求項40】
各ピボットピンは、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されるように上記絞り羽根が上記第1の絞りの上に水平方向に移動されるとき、その水平方向の移動を停止するために、それぞれ絞り羽根の他の上記第2の端部を係合することを特徴とする請求項39記載の可変絞り組立体。
【請求項41】
上記駆動リングは、各駆動ピンがそれぞれ2つのストップピンの間に配置されるように、駆動リング上に円周方向に間隔をあけて配置された複数のストップピンを有し、
各絞り羽根は、共同で、出隅を有する略L字状を形成する上部及び下部を有し、
上記下部は上記第1の端部及び外側縁を含み、
上記上部は上記第2の端部及び外縁部を含み、
各絞り羽根のピボット開口及び駆動開口は、上記出隅の近くに配置され、
上記絞り羽根が上記第1の絞りから離れて水平方向に動かされ、該第1の絞りが露出したときに、各ストップピンは、それぞれの絞り羽根の上部の上記外縁部に係合し、該絞り羽根の水平方向の移動を停止することを特徴とする請求項38記載の可変絞り組立体。
【請求項42】
各ストップピンは、上記第2の絞りが上記窓の上に配置されるように上記絞り羽根が上記第1の絞りの上に水平方向に動かされるとき、その水平方向の移動を停止するために、それぞれの絞り羽根の他の下部の上記外側縁を係合することを特徴とする請求項41記載の可変絞り組立体。
【請求項43】
上記プレートは、上記ベースリングの外側の周辺部に沿ったリムを画定する円形の外側縁を備え、
上記絞り駆動機構の本体は、上記ベースリングのリムに摺動接触して、上記プレートの上記外側縁の回りを回転する駆動リングであることを特徴とする請求項33記載の可変絞り組立体。
【請求項44】
上記プレートは該プレート上に円周方向に間隔をあけて配置された複数の第1のガイドピンを有し、上記駆動リングは該駆動リング上に円周方向に間隔をあけてガイドピンに対して配置された複数の駆動ピンを有し、
上記少なくとも1枚の絞り羽根は、2枚以上の絞り羽根に相当し、各絞り羽根は、上記窓の対応する放射軸に対して略平行な方向に形成された第1のガイドピントラックと、上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに対して略斜めの方向に形成された駆動ピントラックとを有し、
上記複数の駆動ピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記駆動ピントラックに動作可能に連結されており、各駆動ピンは、上記駆動リングが上記プレートの外側縁の周りを回転されるのに応じて、該対応する絞り羽根の上記駆動ピントラックに沿って移動し、
上記複数の第1のガイドピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記第1のガイドピントラックに動作可能に連結されており、各第1のガイドピンは、上記駆動ピンが上記対応する絞り羽根の上記駆動ピントラックに沿って移動するのに応じて、該対応する絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに沿って移動することを特徴とする請求項43記載の可変絞り組立体。
【請求項45】
各絞り羽根の上記駆動ピントラックは、非線形の形状を有することを特徴とする請求項44記載の可変絞り組立体。
【請求項46】
各絞り羽根は、それぞれの絞り羽根の上記第1のガイドピントラックに対して略平行な方向に形成された第2のガイドピントラックを有し、
上記プレートは、該プレート上に円周方向に間隔をあけて形成された複数の第2のガイドピンを有し、
上記複数の第2のガイドピンのそれぞれは、上記絞り羽根の対応する1つの上記第2のガイドピントラックに動作可能に連結されており、各第2のガイドピンは、上記駆動ピンが対応する絞り羽根の駆動ピントラックに沿って移動するの応じて、該対応する絞り羽根の上記第2のガイドピントラックに沿って移動することを特徴とする請求項44記載の可変絞り組立体。
【請求項47】
各絞り羽根は、上記第1の水平方向に上記ベースリングの周りを回転している上記駆動リングに応じて上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致する上記窓の放射軸に沿って上記第1の絞りから離れて水平方向に移動し、上記第2の水平方向に上記ベースリングの周りを回転している上記駆動リングに応じて上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致している上記窓の放射軸に沿って水平方向に上記第1の絞りの上を移動することを特徴とする請求項44記載の可変絞り組立体。
【請求項48】
各絞り羽根は、絞り羽根の前端の一部が上記第2の絞りを画定するように、隣接した絞り羽根の前端を覆うと共に一直線に合わせる上記前端を持つことを特徴とする請求項47記載の可変絞り組立体。
【請求項49】
上記第2の絞りを画定する各絞り羽根の上記前端の上記部分は、各絞り羽根が上記絞り羽根の上記第1のガイドピントラックと一致する上記窓の放射軸に沿って上記第1の絞りの上に動かされるにつれて、減少することを特徴とする請求項48記載の可変絞り組立体。
【請求項50】
上記絞り駆動機構の上記アクチュエータ継手部材が上記絞り駆動機構の本体から垂下するロッドを備え、
上記ロッドが、上記アクチュエータ継手部材の下で上記放射検出器筐体に隣接して配置されるアクチュエータ組立体によって係合されて側方から保持されることを特徴とする請求項33記載の可変絞り組立体。
【請求項51】
上記アクチュエータ継手部材は、上記絞り駆動機構の本体から垂下するフランジを有し、上記フランジは、上記アクチュエータ継手部材の下で上記放射検出器筐体に隣接して配置されたアクチュエータ組立体のロッドを受けて側方から保持する開口を有することを特徴とする請求項33記載の可変絞り組立体。
【請求項52】
撮像素子の放射検出器筐体の窓上に配設された可変絞り組立体を動かすのに用いられる絞りアクチュエータ組立体において、
上記可変絞り組立体は、本体及び本体から斜めに下って延設されたアクチュエータ継手部材を有し、上記可変絞り組立体が上記窓上に第1の絞りを画定するように第1の水平方向に動かされ、また、上記可変絞り組立体が上記窓上に第2の絞りを画定するように第2の水平方向に動かされる絞り駆動機構を含み、
アクチュエータ継手部材の下で放射検出器筐体に隣接して配置されるアクチュエータと、
上記アクチュエータと上記アクチュエータ継手部材との間に配置され、上記アクチュエータが上記アクチュエータ継手部材の水平方向の移動を制御するように、上記アクチュエータに動作可能に連結する第1の端部及び上記絞り駆動機構の上記アクチュエータ継手部材を係合する第2の端部を持ったアクチュエータアームとからなる絞りアクチュエータ組立体。
【請求項53】
上記アクチュエータは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に動作可能に連結し、上記アクチュエータアームを上記第1の水平方向に移動させる第1の位置と上記アクチュエータアームを上記第2の水平方向に移動させる第2の位置との間を選択的に動かされるアクチュエータロッドを備えた圧電モータであることを特徴とする請求項52記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項54】
上記アクチュエータ組立体は、
上記放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケット、及び上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に動くように上記マウンティングブラケットに動作可能に連結しているアクチュエータアームと、
上記アクチュエータアームの上記第1の端部と上記圧電モータの上記アクチュエータロッドとの間に動作可能に連結され、且つ上記アクチュエータアームの上記第1の端部に回転可能に連結された第1の端部と、フランジを有する第2の端部と、回転可能に上記マウンティングブラケットに取り付けられる角部とを有するL字状の連結部材と
を有し、
上記圧電モータの上記アクチュエータロッドは、上記第1の位置から上記第2の位置まで移動するとき、上記連結部材の上記第1の端部が該連結部材の角部の周りを回転して、上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向又は第2の水平方向のうちの一方に移動するように、上記連結部材のフランジを係合することを特徴とする請求項53記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項55】
上記圧電モータの上記アクチュエータロッドが上記第1の位置へ動かされるとき、上記連結部材の上記第1の端部が上記連結部材の角部の周りを回転して、上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向又は上記第2の水平方向の一方に移動するように、上記アクチュエータ組立体は、上記連結部材の上記フランジを垂直に偏らせるために連結部材の第2の端部の近くの点と上記垂直ブラケットとの間で動作可能に連結されたバイアス部材を更に含むことを特徴とする請求項54記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項56】
上記放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に含み、
上記アクチュエータアームは、上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結し、
そして、上記アクチュエータは、ドライブ電流を受けるように動作可能に構成されたワイヤコイルを有するボイスコイルモータ及び磁石からなり、上記ワイヤコイルの中を流れているドライブ電流に応じて上記磁石が上記アクチュエータアームの上記第1の端部を磁石から所定の方向に離すように、上記ワイヤコイルは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に取り入れられ、上記磁石は、上記ワイヤコイルに対して配置され、上記所定の方向は、上記ワイヤコイルを流れるドライブ電流の方向に基づき、上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向のうちの1つと一致していることを特徴とする請求項52記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項57】
上記アクチュエータアームの上記第1の端部は、上記アクチュエータアームのために複数の所定の位置と一致している複数の回転止めを備える円弧状外面を持ち、
そして、上記アクチュエータ組立体は、上記ブラケット又は上記磁石のうちの1つに取り付けられた第1の端部と上記アクチュエータアームの上記第1の端部に対して配置された第2の端部を有するばねピンを更に含み、そして、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルの中を流れていないとき、上記ばねピンは、対応する上記所定の位置の1つに上記アクチュエータアームを保持するために、取り外し可能に上記複数の回転止めの1つに係合することを特徴とする請求項56記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項58】
上記アクチュエータアーム及び上記マウンティングブラケットのうちの一方は金属部を有し、上記アクチュエータアーム及び上記マウンティングブラケットのうちの他方は上記金属部に対して配置され且つ磁気吸引する制止磁石を有し、ドライブ電流がワイヤコイルの中を流れていないとき上記制止磁石が適所にあるアクチュエータアームを保持することを特徴とする請求項56記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項59】
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの複数の所定の位置に対応してそれぞれ第1の極性を持つ複数の回転止め磁石を有し、
アクチュエータ組立体は、第2の極性を持っている制止磁石を更に含み、上記制止磁石は、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルを流れていないときに上記所定の位置の対応する1つに上記アクチュエータアームを保持するために、上記制止磁石が最も近い1つの回転止め磁石に磁気吸引されるように、上記複数の回転止め磁石に対して上記マウンティングブラケットの上に配置されていることを特徴とする請求項56記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項60】
上記アクチュエータ組立体は、上記アクチュエータアームの複数の所定の位置に対応してそれぞれ第1の極性を持つ複数の回転止め磁石を更に含み、
上記アクチュエータアームは、第2の極性を持っている制止磁石を有し、
上記複数の回転止め磁石は、上記ドライブ電流が上記ワイヤコイルを流れていないときに上記所定の位置の対応する1つに上記アクチュエータアームを保持するために、上記制止磁石が最も近い回転止め磁石に磁気吸引されるように、上記制止磁石に対して上記マウンティングブラケット上に配置されていることを特徴とする請求項56記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項61】
上記アクチュエータ組立体は、上記放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に含み、
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結し、
上記アクチュエータは、ドライブ入力端子を有する電磁ソレノイドと、上記ドライブ入力端子に基づく延長した位置と収縮した位置の間で上記電磁ソレノイドの縦軸に沿って移動するピストンとからなり、
上記ピストンは、上記アクチュエータアームの上記第1の端部に動作可能に連結させた端部を有し、上記延長した位置へ移動するとき上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第1の水平方向に移動させ、上記収縮した位置へ移動するとき上記アクチュエータアームの上記第2の端部を上記第2の水平方向に移動させることを特徴とする請求項52記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項62】
上記アクチュエータは、上記電磁ソレノイドに対して配置されるラッチ磁石を更に含み、上記ラッチ磁石は、上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されたとき、上記電磁ソレノイドの上記ピストンを上記延長した位置と上記収縮した位置の間の現在の位置で保持することを特徴とする請求項61記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項63】
上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第1の端部の近くに配置されたモーメントアームを有し、
上記モーメントアームは、上記ピストンの端部を係合して保持する凹部が形成された末端部を備えることを特徴とする請求項61記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項64】
上記アクチュエータ組立体は、放射検出器筐体に対して垂直に延びるマウンティングブラケットを更に含み、
上記アクチュエータアームは、上記アクチュエータアームの上記第2の端部が上記第1の水平方向及び上記第2の水平方向に回転するように、上記マウンティングブラケットに回転可能に連結し、上記アクチュエータアームは、該アクチュエータアームの上記第1の端部の近くに配置され、第1の末端部を有する第1のモーメントアーム及び第2の末端部を有する第2のモーメントアームを画定する横部材を持ち、
上記アクチュエータは、第1の電磁ソレノイド及び第2の電磁ソレノイドからなり、各電磁ソレノイドは、ドライブ入力端子と、それぞれのドライブ入力端子に基づく延長した位置と収縮した位置の間でそれぞれの電磁ソレノイドの縦軸に沿って移動する端部を有するピストンを有し、上記第1の電磁ソレノイドの上記ピストンが上記第2の電磁ソレノイドの上記ピストンと反対に動くように、上記第1の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子は、上記第2の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子と反対の極性であり、各ピストンは、上記第1のモーメントアーム又は第2のモーメントアームの各1つの末端部に動作可能に連結された端部を有することを特徴とする請求項52記載の絞りアクチュエータ組立体。
【請求項65】
上記アクチュエータは複数のラッチ磁石を更に含み、第1のラッチ磁石は、上記第1の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されるとき上記第1のラッチ磁石が第1の位置で上記第1の電磁ソレノイドの上記ピストンを保持するように、上記第1の電磁ソレノイドに対して配置され、第2のラッチ磁石は、第2の電磁ソレノイドの上記ドライブ入力端子に供給される電気バイアスが除去されるとき上記第2のラッチ磁石が第2の位置で上記第2の電磁ソレノイドの上記ピストンを保持するように、第2の電磁ソレノイドに対して配置されることを特徴とする請求項64記載の絞りアクチュエータ組立体。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図4H】
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【図4I】
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【図4J】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【公表番号】特表2010−530981(P2010−530981A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514897(P2010−514897)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/062480
【国際公開番号】WO2008/154087
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(510005317)ディーアールエス アールエスティーエー インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】