説明

撮像装置及びその制御方法

【課題】 従来の塵除去手段を有するカメラにおいて、塵除去手段をカメラの起動時に動作させた場合、塵除去動作が終了するまで撮影ができないため、速写性が失われるという問題がある。
【解決手段】 撮影者がファインダを覗いた状態にあるか否かを識別し(S106,S108)、ファインダを覗いた状態でないと識別されると異物除去動作を実行する(S109)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した埃や塵等の異物を除去する機能を有する撮像装置及びその制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像信号を電気信号に変換して撮像するデジタルカメラ等の撮像装置では、撮影光束をCCDやCMOS等の撮像素子で受光し、その撮像素子から出力される光電変換された電気信号を画像データに変換してメモリカード等の記憶媒体に記憶する。このような撮像装置では、撮像素子の被写体側に、光学ローパスフィルタや赤外線カットフィルタが配置されている。この撮像素子のカバーガラスやこれらのフィルタの表面に塵埃等の異物が付着すると、その付着部分が黒い点となって撮影画像に写り込み、画像の見栄えが低下するといった問題がある。
【0003】
特にレンズ交換可能なデジタル一眼レフカメラでは、シャッタやクイックリターンミラーといった機械的な作動部が撮像素子の近傍に配置されており、それら作動部から発生した塵埃等の異物が、撮像素子やローパスフィルタに付着することがある。また、レンズ交換時に、レンズマウントの開口から塵埃等がカメラ本体内に入り込み、これが付着することもある。
【0004】
このような問題を解決するために、撮像素子の前面(レンズ側)に配置された光学素子を振動させて光学素子に付着した塵を取る塵除去手段を有するカメラが特許文献1に記載されている。また、撮影者がファインダを覗いていることを検知する接眼検知手段を有するカメラにおいて、その接眼検知手段による検知結果に応じて、ファインダ内部表示/外部表示の照明を制御することが特許文献2に記載されている。
【特許文献1】特開2002−204379号公報
【特許文献2】特開平07−140535号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の塵除去手段を有するカメラでは、カメラの電源がオンされてカメラを起動した時に、その塵除去手段を動作させて塵の除去を行っていた。しかしこれでは、その塵除去動作が終了するまで撮影ができない状態が発生する。このような事態が発生すると、シャッターチャンスを逃してしまいカメラとしての速写性が失われるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は上記従来の問題点を解決することにある。
【0007】
本願発明の目的は、撮影者が撮影を行おうとファインダを覗いているときに、撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する機能を適切に制御することにより、速写性と異物除去を両立した撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る撮像装置は以下のような構成を備える。即ち、
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する除去手段と、
撮影者がファインダを覗いている状態にあるか否かを識別する識別手段と、
前記除去手段により異物の除去を実行する前に前記識別手段により撮影者がファインダを覗いているか否かを識別して、該識別の結果に応じて前記除去手段の動作を変更する制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る撮像装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する異物除去機能を有する撮像装置の制御方法であって、
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する除去工程と、
撮影者がファインダを覗いている状態にあるか否かを識別する識別工程と、
前記除去工程で異物の除去を実行する前に前記識別工程で撮影者がファインダを覗いているか否かを識別して、該識別の結果に応じて前記除去工程の動作を変更する制御工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、撮影者が撮影を行おうとファインダを覗いているときには、撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する動作を変更するので、速写性と異物除去を両立することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラ100の構成を示すブロック図である。
【0013】
図において、12は撮像素子14への露光量を制御するためのシャッタである。撮像素子14は、入射した光学像を電気信号に変換する。撮影レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及び106、クイックターンミラー130、シャッタ12を介して導かれ、光学像として撮像素子14上に結像される。140はシャッタ12と撮像素子14との間に配置されたローパスフィルタ等の光学素子であり、塵除去制御部142によって塵除去動作を行う機構を備えている。この塵除去機構には、例えば、圧電素子等による振動を利用した機構や、ブラシ等による拭き取り機構、エアーにより塵を吹き飛ばす機構等がある。
【0014】
A/D変換器16は、撮像素子14から出力されるアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。画像処理回路20は、このA/D変換器16から出力されるデジタル信号或いはメモリ制御回路22からの画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また画像処理回路20は、必要に応じて、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御回路50は、その演算により得られた演算結果に基づいて、測光制御部46、測距制御部42に対して制御を行う、TTL(スルーザレンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュ調光)処理を行う。更に、システム制御回路50は、画像処理回路20による演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。尚、このシステム制御回路50は、ここではCPU50a,CPU50aにより実行されるプログラムや各種データを記憶しているROM50b、CPU50aによる制御処理時に各種データを一時的に保存するワークエリアを提供するRAM50cを備えている。
【0015】
尚、本実施の形態では、測距部42及び測光部46を専用に備える構成としている。このため、測距部42及び測光部46を用いてAF処理、AE処理、EF処理の各処理を行い、画像処理回路20を用いたAF処理、AE処理、EF処理の各処理を行わない構成としても良い。また或は、測距部42及び測光部46を用いてAF処理、AE処理、EF処理の各処理を行い、更に、画像処理回路20を用いたAF処理、AE処理、EF処理の各処理を行う構成としても良い。メモリ制御回路22は、A/D変換器16、画像処理回路20、画像表示部24、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力されたデジタル信号が画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いは直接メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込まれる。画像表示部24は、液晶TFT等の表示部で、メモリ30に書き込まれた表示用の画像データは、この画像表示部24に表示される。また画像表示部24は、システム制御回路50の指示により任意に表示をオン/オフすることが可能であり、その表示をオフにした場合はカメラ100の電力消費を大幅に低減することが出来る。メモリ30は、撮影した静止画像や表示用の画像、動画像を格納するためのメモリで、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像データをメモリ30に書き込むことが可能となる。また、このメモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長し、メモリ30に格納された画像データを読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、その処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
【0016】
シャッタ制御回路40は、測光部46からの測光情報に基づいて、絞り312を制御する絞り制御部340と連携しながらシャッタ12を制御する。測距部42は、AF処理を行う。即ち、レンズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー130、そして測距用サブミラー(不図示)を介して測距部42に入射させる。これにより光学像として結像された画像の合焦状態を測定することが出来る。測光部46はAE処理を行う。即ち、レンズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー130及び132、そして測光用レンズ(不図示)を介して測光部46に入射させる。こうして光学像として結像された画像の露出状態を測定することが出来る。また測光部46は、フラッシュ48と連携することによりEF処理機能も有する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
【0017】
システム制御回路50は、このカメラ100全体の動作を制御している。メモリ52は、このシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶している。液晶表示部54は、このシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する表示部である。このカメラ100の操作部70近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。又この表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。この表示部54に表示される表示内容の内、LCD等に表示するものとして以下のものがある。ここでは、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示がある。更に、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記憶媒体200の着脱状態表示、レンズユニット300の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示がある。更には、外部コンピュータとの接続状態を示す表示等がある。また表示部54の表示内容の内、光学ファインダ104内に表示するものには以下のものがある。例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、記憶媒体への書き込み動作表示等である。更に、表示部54の表示内容の内、LED等に表示するものは、例えば、合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、手振れ警告表示である。またフラッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記憶媒体書き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充電状態表示等もある。更に表示部54の表示内容の内、ランプ等に表示するものとして、例えば、セルフタイマ通知ランプ等がある。このセルフタイマ通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリで、例えばEEPROM等が用いられる。
【0018】
接眼検知部150は、図2に示すようにカメラ100の光学ファインダ104の近傍に配置され、撮影者がファインダを覗くために顔を近付けたことを検知する。
【0019】
図2は、本実施の形態に係るカメラ100に取り付けられた接眼検知部150を説明する図である。
【0020】
ここでは接眼検知部150は、カメラ100の背面の光学ファインダ104の近傍に取り付けられている。この接眼検知部150の構成としては、例えば、赤外光を投光し、撮影者の目や顔で反射した反射光を検出することによって接眼状態を検出する。
【0021】
60,62,64,66及び70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。次に、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
【0022】
モードダイヤルスイッチ60は、自動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モードを設定できる。更には、焦点深度優先(デプス)撮影モード、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード、パノラマ撮影モード等の各機能撮影モードを切り替え設定することが出来る。62はシャッタスイッチ(SW1)で、シャッタボタン(不図示)の操作途中でオンとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始を指示する。64はシャッタスイッチ(SW2)で、シャッタボタン(不図示)の操作完了でオンとなり、撮像素子12から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込む露光処理を行う。また画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行って記憶媒体200に書き込む記録処理という一連の処理の動作開始を指示する。再生スイッチ66は、撮影モード状態で撮影した画像をメモリ30或いは記憶媒体200から読み出して画像表示部24に表示する再生動作の開始を指示する。操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等を有している。これらには、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタンがある。更に、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタンがある。又更に、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えボタン、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行ボタンがある。また画像表示部24のオン/オフを設定する画像表示オン/オフスイッチ、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するクイックレビューオン/オフスイッチがある。又更に、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため、或いは撮像素子の信号をそのままデジタル化して記憶媒体に記録するRAWモードを選択するためのスイッチである圧縮モードスイッチがある。また再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを設定することが出来る再生スイッチがある。更に、AFモード設定スイッチが有り、これはワンショットAFモードとサーボAFモードとを設定できる。ワンショットAFモードは、シャッタスイッチSW1を押すとオートフォーカス動作を開始し、一旦合焦するとその合焦状態を保ち続ける。一方、サーボAFモードは、シャッタスイッチSW1を押している間は連続してオートフォーカス動作を続ける。また、上記プラスボタン及びマイナスボタンの各機能は、回転ダイヤルスイッチを備えることによって、より軽快に数値や機能を選択することが可能となる。
【0023】
電源スイッチ72は、カメラ100の電源オン、電源オフの各モードを切り替え設定することが出来る。また、カメラ100に接続されたレンズユニット300、外付けフラッシュ、記憶媒体200等の各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定することが出来る。電源制御部80は、電池検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、その検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記憶媒体を含む各部へ供給する。82,84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等の電源である。
【0024】
90はメモリカードやハードディスク等の記憶媒体とのインターフェース、92はメモリカードやハードディスク等の記憶媒体と接続を行うコネクタである。記憶媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記憶部202、カメラ100とのインターフェース204、カメラ100と接続を行うコネクタ206を備えている。
【0025】
尚、本実施の形態では、記憶媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタを1系統持つものとして説明している。もちろん、この記憶媒体を取り付けるインターフェース及びコネクタは複数の系統数を備える構成でも良い。また、異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。このインターフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。更に、インターフェース90、コネクタ92をPCMCIAカードやCFカード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード等の各種通信カードを接続できる。そして他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合うことが出来る。
【0026】
光学ファインダ104は、レンズ310に入射した光線を、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー130及び132を介して導き、光学像として表示する。これにより画像表示部24による電子ファインダ機能を使用せずに光学ファインダ104のみを用いて撮影を行うことができる。また光学ファインダ104には、表示部54の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示などが設置されている。
【0027】
通信部110は、RS232CやUSB、IEEE1394,P1284,SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。アンテナ112は、通信部110によりカメラ100を他の機器と接続するコネクタ、或いは無線通信の場合はアンテナである。
【0028】
インターフェース320は、レンズマウント106内でカメラ100とレンズユニット300とを接続している。コネクタ322,122は、カメラ100とレンズユニット300とを電気的に接続している。このコネクタ322,122は、電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としても良い。インターフェース120は、カメラ100内でカメラ100とレンズユニット300とを接続している。
【0029】
交換レンズタイプのレンズユニット300について説明する。
【0030】
310は撮影レンズ、312は絞りである。絞り制御部340は、測光部46からの測光情報に基づいてシャッタ12を制御するシャッタ制御回路40と連携しながら、絞り312を制御する。測距制御部342は、撮影レンズ310のフォーカシングを制御する。ズーム制御部344は、撮影レンズ310のズーミングを制御する。レンズ制御回路350は、レンズユニット300全体の動作を制御する。このレンズ制御回路350は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリや、レンズユニット300に固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリの機能も備えている。
【0031】
図3及び図4は、本発明の実施の形態に係るカメラ100の主ルーチンによる処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはROM50bに記憶されており、CPU50aの制御の下に実行される。
【0032】
この処理は電池交換等の電源86の装着により開始され、まずステップS101で、フラグや制御変数等を初期化し、カメラ100の各部において必要な所定の初期設定を行う。次にステップS102に進み、CPU50aは、電源スイッチ72の設定位置を判定する。ここで電源スイッチ72が電源オフに設定されているとステップS103に進み、各表示部の表示を終了状態に変更する。そしてフラグや制御変数等を含む必要なパラメータや、各種設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記憶し、電源制御部80により画像表示部24を含むカメラ100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行った後ステップS102に戻る。一方、ステップS102で、電源スイッチ72が電源オンに設定されているとステップS104に進み、CPU50aは、電源制御部80により、電池等により構成される電源86の残容量や動作情況がカメラ100の動作に問題があるか否かを判断する。ここで電源86に何らかの問題があればステップS105に進み、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行う。そしてステップS102に戻る。
【0033】
ステップS104で、電源86に問題がなければステップS106に進み、CPU50aは、レンズユニット300が装着されているか否かをを判断する。この装着の有無の判断は、インターフェース120,320との間の通信が可能か否かにより判断しても良く、或はレンズユニット300の装着を検出する検出器を設けても良い。レンズユニット300が装着されていると判断するとステップS107に進み、CPU50aは、接眼検知部150を起動して接眼検知動作を実行する。尚、この接眼検知動作は、上述したように、撮影者がモニタ(画像表示部24)を見ているか否かも検知できる。そしてステップS108で、接眼検知部150により接眼されていることが検知される、即ち、撮影者が直ちに撮影操作に移行する可能性があると予測されるとステップS110に進む。ステップS110では、CPU50aは、RAM50cに、塵除去処理が未完了であることを示す塵除去未完フラグをセットしてステップS112へ進む。
【0034】
一方ステップS106で、レンズユニット300が装着されていないと判断した場合、或はステップS108で撮影者が接眼していない、即ち、撮影者が直ちに撮影操作に移行する可能性がないと判断した場合はステップS109に進む。ここでは塵除去制御部142により光学素子140に付着した塵を除去する動作を実行する。そしてステップS111に進み、RAM50cに設けられた、塵除去処理が完了したことを示すように塵除去未完フラグをオフ(塵除去完了フラグをオン)にしてステップS112へ進む。ステップS112では、CPU50aは、表示部54を用いて画像や音声によりカメラ100の各種設定状態の表示を行う。尚、ここで画像表示部24の画像表示がオンであれば画像表示部24も用いて画像や音声により、カメラ100の各種設定状態の表示を行う。
【0035】
このようにステップS106で、レンズの装着/未装着の判断を行い、レンズが未装着であれば直ちにステップS109で塵除去動作を実行することにより、電源オン後に、迅速に塵除去動作を実行できる。
【0036】
またステップS108で、撮影者が接眼していない場合には塵除去動作を実行し、撮影者が接眼状態にあれば、塵除去動作を実行しない撮影待機状態に遷移することにより、速写性を優先させることが可能となる。
【0037】
以上説明したように、レンズユニット300が装着されていない状態、或は接眼検知部150が検知していない状態は、撮影者が、このカメラ100を使用して撮影操作を実施する状態ではないことを示している。従って、このような場合には、撮影者は直ちに撮影操作を実施しないと判断して、ステップS109で塵除去動作を実行するようにしたものである。これにより、例えば電源オン時に異物除去動作が実行されることにより、シャッターチャンスを逃すといった不具合の発生を防止できることになる。
【0038】
なお、本実施形態においては、ステップS108において撮影者が接眼していないときには、塵除去動作を実行しないように制御したが、これに限らない。例えば、接眼が検知されないときに比べて、塵除去動作の時間を短くするなどの制御を行っても良い。いずれにしても、接眼が検知されていない場合に比べて、接眼が検知された場合には、速写性を重視するような塵除去動作の制御がなされれば良い。
【0039】
ステップS112の後ステップS121(図4)に進み、シャッタスイッチSW1が押されているかどうかを判定する。ここでシャッタスイッチSW1が押されていないときはステップS112に進むが、シャッタスイッチSW1が押されているとステップS122に進む。ステップS122では、CPU50aは、測距処理を行って撮影レンズ300の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞り値及びシャッタ時間を決定する、測距・測光処理を行う。尚、この測光処理において、必要であればフラッシュの設定も行う。この測距・測光処理S122の詳細は図5を用いて後述する。
【0040】
次にステップS123に進み、シャッタスイッチSW2が押されているかどうかを判定する。ここでシャッタスイッチSW2が押されていないときはステップS124に進み、シャッタスイッチSW1がオンであればステップSステップS123に進み、オフになるとステップS112に進む。こうしてステップS123で、シャッタスイッチSW2が押されるとステップS125に進み、CPU50aは、撮影した画像データを記憶可能なバッファ領域がメモリ30に確保できるかどうかを判断する。確保できないと判断するとステップS126に進み、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告表示を行った後にステップS112に戻る。
【0041】
ここでは例えば、メモリ30のバッファ領域に記憶可能な最大枚数の連写撮影を行った直後で、その画像データをメモリ30から読み出して記憶媒体200に書き込むべき最初の画像がまだ記憶媒体200に未記録な状態である。この状態では、まだ1枚の画像データ分の空き領域もメモリ30のバッファ領域に確保できていないと考えられる。尚、撮影した画像データを圧縮処理してからメモリ30のバッファ領域に記憶する場合は、ステップS125では、圧縮した後の画像データ量が圧縮モードの設定に応じて異なることを考慮して、記憶可能なデータ量をメモリ30のバッファ領域に確保できるかどうかを判断することになる。
【0042】
そしてステップS125で、撮影した画像データを記憶可能なバッファ領域をメモリ30に確保できると判断した場合はステップS127に進み、CPU50aは、撮像して所定時間蓄積した撮像信号を撮像素子12から読み出す。そしてA/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを書き込む撮影処理を実行する。このステップS127の撮影処理の詳細は、図6のフローチャートを参照して後述する。
【0043】
こうしてステップS127で、撮影処理を実行するとステップS128に進み、CPU50aは、メモリ30のバッファ領域に書き込まれた画像データの一部をメモリ制御回路22を介して読み出す。そして現像処理を行うために必要なWB(ホワイトバランス)積分演算処理、OB(オプティカルブラック)積分演算処理を行い、その演算結果をシステム制御回路50のRAM50c或いはメモリ52に記憶する。ここではCPU50aは、メモリ制御回路22、及び必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30のバッファ領域に書き込まれた画像データを読み出す。そしてシステム制御回路50のRAM50c或いはメモリ52に記憶した演算結果を用いて、AWB処理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種現像処理を行う。
【0044】
次にステップS129に進み、CPU50aは、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、圧縮・伸長回路32により、設定したモードに応じた画像圧縮処理を行う。メモリ30のバッファ領域の空きエリアに、撮影して一連の処理を終えた画像データを書き込む。こうした一連の撮影の実行に伴い、CPU50aはステップS130で、メモリ30のバッファ領域に記憶した画像データを読み出して、インターフェース90、コネクタ92を介して、メモリカードやCFカード等の記憶媒体200へ書き込む。この記憶処理は、メモリ30のバッファ領域の空きエリアに、撮影して一連の処理を終えた画像データの書き込みが新たに行われる度に、その画像データに対して実行される。尚、記憶媒体200へ画像データの書き込みを行っている間、書き込み動作中であることを明示するために、表示部54において、例えばLEDを点滅させる等の記憶媒体書き込み動作表示を行う。尚、画像表示部24の画像表示がオンであれば、その画像表示部24を用いて画像や音声により書き込み動作の表示を行っても良い。こうして記憶媒体200へ書き込み処理が完了するとステップS131に進み、電源スイッチ72の設定位置を判断する。
【0045】
ステップS131で、電源スイッチ72が電源オンに設定されていると判断するとステップS112に進んで前述の処理を実行する。一方、電源スイッチ72が電源オフに設定されているとステップS132に進み、CPU50aは、RAM50c或いはメモリ52に記憶されている塵除去完/塵除去未完フラグの状態を判断する。ここで塵除去未完が設定されているとステップS133に進み、塵除去制御部142により光学素子140に付着した塵を除去する動作を実行する。ステップS132で、塵除去未完でない場合、或はステップS133を実行して塵除去動作を終えるとステップS134に進み、CPU50aは、各表示部の表示を終了状態に変更し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記憶する。そして電源制御部80により画像表示部24を含むカメラ100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行った後ステップS102(図3)に戻る。
【0046】
このように電源スイッチ72が電源オフに設定されると、電源オンの間に、塵除去動作が実行されているかどうかを判断し、実行されていないと判断すると、所定の終了処理を実行する前に塵除去動作を実行する。こうすることにより、光学素子14に付着した塵を長期に亘って付着させたままの状態にしておくことを回避できる。
【0047】
本実施の形態では、ステップS121で、シャッタスイッチSW1が押されているかどうかを判断している。しかしより速写性を重視するのであれば、ステップS106の前にシャッタスイッチSW1が押されたかどうかを判断し、シャッタスイッチSW1が押されたと判断するとステップS106からS112の処理を省略してステップS122の測距・測光処理へ遷移しても良い。
【0048】
図5は、図4のステップS122における測距・測光処理の詳細な処理を説明するフローチャートである。尚、この測距・測光処理では、システム制御回路50と絞り制御部340或いは測距制御部342との間の各種信号のやり取りは、インターフェース120、コネクタ122、コネクタ322、インターフェース320、レンズ制御回路350を介して行われる。
【0049】
まずステップS201で、CPU50aは、撮像素子14、測距部42及び測距制御部342を用いてAF処理を開始する。ここでCPU50aは、レンズ310に入射した光線を、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー130、測距用サブミラー(不図示)を介して測距部42に入射させることにより、光学像として結像された画像の合焦状態を判断する。そしてステップS203で、測距(AF)が合焦と判断するまで、ステップS202で、測距制御部342を用いてレンズ310を駆動しながら測距部42を用いて合焦状態を検出するAF制御を実行する。こうしてステップS203で測距が合焦と判断するとステップS204に進み、CPU50aは、撮影画面内の複数の測距点の中から合焦した測距点を決定し、その決定した測距点データと共に測距データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50のRAM50c或いはメモリ52に記憶する。
【0050】
次にステップS205に進み、CPU50aは、測光部46を用いてAE処理を開始する。ステップS206で、CPU50aは、レンズ310に入射した光線を、絞り312、レンズマウント306及び106、ミラー130及び132そして測光用レンズを介して、測光部46に入射させる。そして光学像として結像された画像の露出状態を測定し、ステップS207で、露出(AE)が適正と判断されるまで露光制御部40を用いて測光処理を行う。こうしてステップS207で、露出が適正と判断するとステップS208に進み、CPU50aは、測光データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50のRAM50c或いはメモリ52に記憶してステップS208に進む。尚、ステップS206の測光処理で検出した露出結果と、モードダイアル60によって設定された撮影モードに応じて、CPU50aは、絞り値(Av値)、シャッタ速度(Tv値)を決定する。そして、ここで決定したシャッタ速度に応じて、システム制御回路50は、撮像素子14の電荷蓄積時間を決定し、それに等しい電荷蓄積時間で撮影処理及びダーク取り込み処理をそれぞれ行う。
【0051】
ステップS208では、ステップS206の測光処理で得られた測定データにより、CPU50aはフラッシュが必要か否かを判断する。そしてフラッシュが必要であると判断するとフラッシュフラグをセットし、ステップS210で、フラッシュ48の充電が完了するまで、ステップS209でフラッシュ48を充電する。こうしてステップS210でフラッシュ48の充電が完了すると、この測距・測光処理を終了する。
【0052】
図6は、図4のステップS127における撮影処理を説明するフローチャートである。尚、この撮影処理では、システム制御回路50と絞り制御部340或いは測距制御部342との間の各種信号のやり取りは、インターフェース120、コネクタ122、コネクタ322、インターフェース320、レンズ制御回路350を介して行われる。
【0053】
CPU50aは、ステップS301で、ミラー130をミラー駆動手段(不図示)によってミラーアップ位置に移動する。そしてステップS302で、システム制御回路50のRAM50c或いはメモリ52に記憶される測光データに従い、絞り制御部340によって絞り312を所定の絞り値まで駆動する。次にステップS303に進み、CPU50aは、撮像素子14の電荷クリア動作を行う。そしてステップS304で、撮像素子14の電荷蓄積を開始する。次にステップS305に進み、SW2の押下によりシャッタ制御回路40によってシャッタ12を開き、ステップS306で、撮像素子14への露光を開始する。次にステップS307に進み、前述のフラッシュフラグに基づいて、フラッシュ48が必要か否かを判断する。ここでフラッシュが必要と判断するとステップS308に進み、フラッシュ48を発光させる。ステップS307でフラッシュが不要の場合、或はステップS308でフラッシュ48を発光させた後ステップS309に進み、CPU50aは、測光データに従って撮像素子14の露光終了を待つ。そして露光が終了するタイミングになるとステップS310に進み、シャッタ制御回路40によって、シャッタ12を閉じて撮像素子14への露光を終了する。
【0054】
次にステップS311に進み、CPU50aは、絞り制御部340によって絞り312を開放の絞り値まで駆動する。そしてステップS312に進み、ミラー130をミラー駆動手段(不図示)によってミラーダウンの位置に移動する。次にステップS313に進み、設定した電荷蓄積時間が経過したかどうかを判定する。その時間が経過して撮像素子14での電荷の蓄積が完了していると判断するとステップS314に進み、CPU50aはその撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30のバッファ領域へ画像データを書き込む。こうして一連の処理を終えると、この撮影処理ルーチンを終了する。
【0055】
尚、本実施の形態の説明では、ミラー130をミラーアップ位置、ミラーダウン位置に移動して撮影動作を行うとして説明したが、ミラー130をハーフミラーの構成として、移動せずに撮影動作を行う様にしても良い。
【0056】
本実施の形態では、記憶媒体200はカメラ100と分離していて任意に接続可能なものとして説明したが、カメラ100に固定したままとなっていても良い。
【0057】
又本実施の形態では、異物除去を行うタイミングを電源がオンされた直後としたが本発明はこれに限定されるものでなく、例えば異物除去の実施を指示するスイッチ等により異物除去動作が指示されたタイミングでも良い。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係るカメラに取り付けられた接眼検知部を説明する図である。
【図3】、
【図4】本発明の実施の形態に係るカメラの主ルーチンによる処理を説明するフローチャートである。
【図5】図4のステップS122における測距・測光処理の詳細な処理を説明するフローチャートである。
【図6】図4のステップS127における撮影処理を説明するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する除去手段と、
撮影者がファインダを覗いている状態にあるか否かを識別する識別手段と、
前記除去手段により異物の除去を実行する前に前記識別手段により撮影者がファインダを覗いているか否かを識別して、該識別の結果に応じて前記除去手段の動作を変更する制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記識別手段により撮影者がファインダを除いていると識別されたときには、前記除去手段を動作させないようにすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
レンズユニットの装着の有無を判別する判別手段を更に有し、
前記判別手段によりレンズユニットが装着されていないと判別されたときには、前記識別手段の識別結果によらず前記除去手段の動作を変更しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記撮像装置の電源がオンされた時に実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置の電源がオンされた時に、前記除去手段により異物の除去が実行されたか否かを記憶する記憶手段と、
前記撮像装置の電源オフが指示された時に、異物の除去が実行されたことが前記記憶手段に記憶されていない場合、前記除去手段による異物の除去を実行する第2の制御手段とを更に有することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する異物除去機能を有する撮像装置の制御方法であって、
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する除去工程と、
撮影者がファインダを覗いている状態にあるか否かを識別する識別工程と、
前記除去工程で異物の除去を実行する前に前記識別工程で撮影者がファインダを覗いているか否かを識別して、該識別の結果に応じて前記除去工程の動作を変更する制御工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項7】
前記制御工程では、前記識別工程で撮影者がファインダを除いていると識別されたときには、前記除去工程を実施しないようにすることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項8】
レンズユニットの装着の有無を判別する判別工程を更に有し、
前記判別工程でレンズユニットが装着されていないと判別されたときには、前記識別工程の識別結果によらず前記除去工程の動作を変更しないことを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項9】
前記制御工程は、前記撮像装置の電源がオンされた時に実行することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項10】
前記撮像装置の電源がオンされた時に、前記除去工程で異物の除去が実行されたか否かをメモリに記憶する記憶工程と、
前記撮像装置の電源オフが指示された時に、異物の除去が実行されたことが前記メモリに記憶されていない場合、前記除去工程で異物の除去を実行する第2の制御工程とを更に有することを特徴とする請求項9に記載の撮像装置の制御方法。
【請求項11】
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する異物除去機能を有する撮像装置の制御方法を実行するプログラムであって、
前記撮像装置を、
撮像素子の前面に配置された光学素子に付着した異物を除去する除去手段と、
撮影者がファインダを覗いている状態にあるか否かを識別する識別手段と、
前記除去手段で異物の除去を実行する前に前記識別手段で撮影者がファインダを覗いているか否かを識別して、該識別の結果に応じて前記除去手段の動作を変更する制御手段とを有する撮像装置として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−51971(P2008−51971A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−227014(P2006−227014)
【出願日】平成18年8月23日(2006.8.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】