説明

撮像装置

【課題】 構造が簡単で部品点数が少ない撮像装置を提供すること。
【解決手段】 被写体からの光を集光する光学系(光学系110)と、光学系によって集光された光を対応する画像信号に変換する変換手段(撮像素子111)と、変換手段によって得られた画像信号に対して所定の信号処理を施す信号処理手段(画像信号処理回路212)と、信号処理手段によって所定の信号処理が施された画像信号を出力する出力手段(モニタ213)と、を有し、光学系と変換手段は第1のモジュール(撮像部100)に内蔵され、信号処理手段と出力手段は第2のモジュール(コントロール部200)に内蔵され、第1のモジュールと第2のモジュールとは着脱可能に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用目的に応じてレンズを交換可能な撮像装置が従来から存在している(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−295637号公報(特許請求の範囲、発明の詳細な説明等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような従来の撮像装置では、レンズ単体での交換を行うため、どのようなレンズが装着された場合であっても正常に動作する必要があることから、撮像系および制御系を柔軟に設計する必要がある。このため、構造が複雑となり、また、部品点数が増加してコストが高くなるという問題点がある。
【0005】
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で部品点数が少ない撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、被写体からの光を集光する光学系と、光学系によって集光された光を対応する画像信号に変換する変換手段と、変換手段によって得られた画像信号に対して所定の信号処理を施す信号処理手段と、信号処理手段によって所定の信号処理が施された画像信号を出力する出力手段と、を有し、光学系と変換手段は第1のモジュールに内蔵され、信号処理手段と出力手段は第2のモジュールに内蔵され、第1のモジュールと第2のモジュールとは着脱可能に接続されるようにしている。
【0007】
このため、構造が簡単で部品点数が少ない撮像装置を提供することができる。
【0008】
また、他の発明の撮像装置は、上述の発明に加えて、第1のモジュールと第2のモジュールとは信号ケーブルによって接続され、信号ケーブルは第2のモジュール側にコネクタが設けられており、当該コネクタによって第2のモジュールと信号ケーブルとが着脱可能に接続されるようにしている。このため、信号ケーブルと第1のモジュールとを併せて交換することにより、使用目的に応じて第1のモジュールを選択することができる。
【0009】
また、他の発明の撮像装置は、上述の各発明に加えて、信号ケーブルは第1のモジュール側にもコネクタが設けられており、当該コネクタによって第1のモジュールと信号ケーブルとが着脱可能に接続されるようにしている。このため、第1のモジュールだけを単独で交換することが可能になるため、交換作業を容易に行うことができる。
【0010】
また、他の発明の撮像装置は、上述の発明に加えて、第1のモジュールおよび信号ケーブルは防水構造を有している。このため、湿潤した場所等で使用する場合であっても第1のモジュールが水分によって誤動作したり故障したりすることを防止できる。
【0011】
また、他の発明の撮像装置は、上述の発明に加えて、光学系は固定焦点としている。このため、部品点数を減少させ、装置の製造コストを低減することが可能になる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、構造が簡単で部品点数が少ない撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係る撮像装置を、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。この図に示すように、撮像装置は、撮像部100、コントロール部200、および、信号ケーブル300を主要な構成要素としている。
【0015】
ここで、撮像部100は、後述するように、光学系と撮像素子とを内蔵しており、被写体からの光を集光して対応する画像信号に変換して出力する。
【0016】
コントロール部200は、撮像部100を制御するとともに、撮像部100から出力される画像信号に対して所定の処理を施し、モニタ213に表示する。
【0017】
信号ケーブル300は、撮像部100から出力された画像信号をコントロール部200に伝達するとともに、コントロール部200からの制御信号を撮像部100に伝達する。
【0018】
図2は、図1に示す信号ケーブル300と撮像部100およびコントロール部200との接続部分の詳細を示す図である。この図に示すように、撮像部100の信号ケーブル300側の端部には6本の導電性端子101aが突出している。また、信号ケーブル300の撮像部100側の端部には、導電性端子101aのそれぞれが挿入される6つの挿入孔301aを有するコネクタ301が設けられており、コネクタ301に導電性端子101aが挿入されることによりこれらの電気的な接続が図られる。なお、信号ケーブル300は、撮像部100の電源電力を供給する信号線、撮像部100から出力される画像信号を伝達する信号線、撮像部100を制御するための制御信号を伝達する信号線を有しており、これらによって撮像部100とコントロール部200との間で電力または情報がやりとりされる。
【0019】
信号ケーブル300のコントロール部200側の端部には、6本の導電性端子302aを有するコネクタ302が設けられている。また、コントロール部200の筐体201の側面203には、6つの挿入孔204aを有するコネクタ204が設けられている。コネクタ302の導電性端子302aがコネクタ204に挿入されることによりこれらの電気的な接続が図られる。
【0020】
図3は、図1に示す撮像装置の電気的な構成例を示すブロック図である。この図に示すように、第1のモジュールとしての撮像部100は、光学系110および撮像素子111を有しており、これらが略円筒形の筐体101に内蔵されている。
【0021】
ここで、光学系としての光学系110は、所定の用途に特化した光学系であり、例えば、近距離の撮影に供するための固定焦点のレンズである。変換手段としての撮像素子111は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等によって構成され、光学系110によって集光された被写体の光学像を対応する画像信号に変換して出力する。なお、撮像素子111の撮像面は、光学系110の結像位置に配置されている。その結果、被写体の光画像は、撮像素子111の撮像面に結像し、撮像素子111は当該結像した光画像に対応する画像信号を生成して出力する。
【0022】
なお、撮像部100は、筐体101の外形の大きさを、例えば、外周径については5mmから10mm程度、全長については40mmから50mm程度とすることにより、例えば、狭い空間内等に容易に進入させることができる。
【0023】
第2のモジュールとしてのコントロール部200は、略直方体形状を有する筐体201を有し、天面202には、撮像部100によって撮像された画像が表示されるモニタ213が配置されている。また、筐体201の側面203には、信号ケーブル300のコネクタ302が接続されるコネクタ204が設けられている。
【0024】
筐体201の内部には、撮像部100からの画像信号に対して所定の処理を施すための回路が内蔵されている。すなわち、コントロール部200は、AGC(Auto Gain Control)回路210およびプロセス回路211を有する画像信号処理回路212、モニタ213、CPU(Central Processing Unit)214、および、操作部215を有している。
【0025】
ここで、信号処理手段としての画像信号処理回路212を構成するAGC回路210は、撮像部100から供給される画像信号の信号レベルが撮像環境の明るさに拘らず一定となるようにゲイン(利得)を自動的に調整する。プロセス回路211は、撮像部100から供給される画像信号のホワイトバランス等の調整を行う回路である。
【0026】
モニタ213は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等によって構成され、プロセス回路211から出力された画像信号を表示する。
【0027】
CPU214は、コントロール部200の各部を制御するとともに、撮像部100を制御する制御回路である。操作部215は、例えば、スイッチまたはタッチパネル等によって構成され、ユーザの操作に応じた情報を生成して出力する。CPU214は、操作部215から供給される情報に応じて装置の各部を制御する。
【0028】
信号ケーブル300は、コネクタ301を介して撮像部100に接続されるとともに、コネクタ302を介してコントロール部200に接続される。そして、信号ケーブル300は、撮像素子111から出力される画像信号をコントロール部200に供給するとともに、CPU214からの制御信号を撮像素子111に供給する。また、撮像素子111の電源電力を供給する。なお、信号ケーブル300は、複数(この例では6本)の信号線の周囲をシールド部材で囲繞して構成されており、当該シールド部材がグランド電位とされている。また、信号ケーブル300のシールド部材の上には、細い帯状の金属の弾性薄板が螺旋状に巻回されて形成された螺旋管によって被覆されている。この結果、信号ケーブル300は、一本のケーブルを呈する構造となっている。
【0029】
ここで、螺旋管は、撮像部100の重さを支持できる程度の剛性を有するとともに可撓性を有するように弾性薄板の弾性力と帯幅あるいは巻き径などが設定されているので、信号ケーブル300の形状を自由に変えることができる。このため、撮像する前に、信号ケーブル300の形状を手等によって弧状またはクランク状に成形しておくことにより、狭い空間に対しても撮像部100を自由に進入させることができる。
【0030】
なお、信号ケーブル300としては、ポリマー樹脂等の樹脂管の内部に信号線または電力線とともに剛性と可撓性を有する金属線を挿通させることにより、撮像部100の重さを支持できる程度の剛性および可撓性を有する構造とすることもできる。
【0031】
つぎに、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0032】
以下では、例えば、患者の体内を撮像する場合を例に挙げて説明する。
【0033】
患者の体内(例えば、胃壁等)を撮像する場合、まず、コントロール部200の電源をオフの状態にし、消毒済みの信号ケーブル300のコネクタ302をコネクタ204に挿入して接続する。
【0034】
つぎに、例えば、広範な領域から病変部分を特定するために、画角が広い魚眼レンズを選択して撮影を行う場合を想定する。この場合、魚眼レンズを光学系110として有する消毒済みの撮像部100を選択し、コネクタ301に挿入して固定する。なお、コネクタ301に設けられた挿入孔301aは、図2に示すように半円形に配置されており、特定の方向にしか挿入することができないことから、誤って異なる信号線同士が接続されることを防止できる。なお、導電性端子および挿入孔の配置状態によって誤接続を防止するのではなく、例えば、凸部と凹部とをコネクタの一部に設け、これらが嵌合する方向にしか接続できない構造とすることにより、誤接続を防止するようにしてもよい。
【0035】
つぎに、コントロール部200の電源を投入する。その結果、コントロール部200の各部に電源電力が供給されて各部が動作可能の状態になるとともに、信号ケーブル300を介して撮像部100に電源電力が供給され、撮像素子111が動作可能の状態となる。
【0036】
つづいて、撮像部100が患者の体内の所望の部分に容易に到達できるように、信号ケーブル300の形状を手で整形する。そして、撮像部100を先端として、例えば、患者の口腔を介して所望の位置(例えば、胃内部)まで挿入する。なお、このとき、撮像部100の内部またはその外部にLED(Light Emitting Diode)等の発光素子を設けておき、これを発光させて撮影時の照明としてもよい。
【0037】
撮像部100が所望の位置まで到達した場合には、信号ケーブル300を把持して回転させたり、挿入する深さを調整したりすることにより、撮像部100の光学系110の開口部が所望の方向に向くように位置決めする。そして、位置決めが完了すると、モニタ213に表示される画像を参照することにより、患者の病変部分等を特定することができる。前述のように、魚眼レンズを使用することにより、広範な領域から目的の部分(例えば、病変部分)を特定することができる。
【0038】
なお、このとき、撮像部100の光学系110は、被写体からの光を集光して、撮像素子111の撮像面に結像させる。撮像素子111は、光学系110によって結像された被写体の光画像を対応する画像信号に変換して出力する。撮像素子111から出力された画像信号は、信号ケーブル300を介してコントロール部200に伝達される。コントロール部200では、撮像素子111から供給された画像信号を、AGC回路210が一定の信号レベルになるように所定のゲインで増幅する。具体的には、AGC回路210は、周囲環境が暗い場合には撮像素子111から出力される画像信号を大きな利得で増幅して出力し、周囲環境が明るい場合には撮像素子111から出力される画像信号を小さな利得で増幅して出力する。
【0039】
プロセス回路211は、環境光に応じて画像信号のホワイトバランスを調整して出力する。具体的には、環境光の色温度に応じてR,G,Bの強度バランスを調整することでホワイトバランスを調整する。なお、LED等の照明を利用する場合には、当該LEDの色温度に応じてホワイトバランスを調整する。
【0040】
プロセス回路211によってホワイトバランスが調整された画像信号は、モニタ213に供給され、画像として表示される。このような画像を参照することにより、前述したように、被写体の状態(例えば、病変部の位置または病変部の状態)を特定することができる。
【0041】
以上のような操作により、病変部が特定された場合には、撮像部100および信号ケーブル300を体内から取り出し、撮像部100をコネクタ301から取り外し、マクロ撮影用の光学系110を有する撮像部100を新たに装着する。取り外した撮像部100は、消毒薬等に浸すことにより、消毒することができる。なお、撮像部100を交換するのではなく、信号ケーブル300ごと交換するようにしてもよい。そのような方法によれば、患者の体液等が付着した信号ケーブル300に医師が直接触れることなく、撮像部100の交換作業を行うことができる。
【0042】
交換作業が終了すると、信号ケーブル300を操作して撮像部100を患者の体内に挿入し、特定された病変部を撮像する。交換後の撮像部100は、マクロ撮影が可能な光学系を有しているので、病変部を詳細に観察することができる。なお、プロセス回路211から出力される画像信号は、モニタ213に表示させるだけではなく、例えば、図示せぬ印刷装置等に供給してカラー印刷したり、同じく図示せぬ記憶装置に供給して画像ファイルとして記憶させたりすることができる。
【0043】
以上の作業により、病変部の特定および撮影が完了すると、患者の体内から撮像部100および信号ケーブル300を取り出す。そして、撮像部100を信号ケーブル300から取り外し、撮像部100および信号ケーブル300を消毒液に浸して消毒し、次回の使用に備える。なお、撮像部100を取り付けた状態で消毒液に浸して消毒し、消毒が完了した後に、撮像部100を信号ケーブル300から取り外すようにしてもよい。
【0044】
以上に説明したように、本発明の実施の形態では、光学系110および撮像素子111を有する撮像部100と、撮像部100から出力される画像信号に対して所定の処理を施すコントロール部200とを信号ケーブル300によって着脱可能に接続するようにしたので、例えば、患者の体内に挿入される部分のみを取り外して消毒することができるので、患者の体内への雑菌等の進入を防止することができる。
【0045】
また、光学系110と撮像素子111とを同一の筐体101内に収納してこれらを一体的に交換可能としたので、撮影の目的に応じた最適な撮像部を選択することができる。
【0046】
また、光学系110のみを交換対象とするのではなく、機能が特化した光学系110と撮像素子111とがセットになった撮像部100を交換対象とすることにより、例えば、オートフォーカス等の可動機構を省略し、装置の構造を簡略化できるので、結果的に低コスト化を図ることができる。
【0047】
また、光学系110と撮像素子111とをセットとして交換可能とすれば、光学系110のみを単独で交換可能とした場合に比較して、光学系110と撮像素子111とを着脱するための接合部分を省略することができるので、防水性または気密性を高めることが可能になる。
【0048】
また、光学系110と撮像素子111とをセットとして交換可能とすることにより、患部に最も接近する部分を取り外して洗浄または消毒することが可能になるので、患者の体内へ雑菌等が進入することを効果的に防ぐことができる。
【0049】
以上の各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
【0050】
例えば、上述の実施の形態では、信号ケーブル300にコネクタ301を設けて撮像部100を着脱自在な構成としたが、撮像部100は信号ケーブル300の先端に固着し、信号ケーブル300ごと交換可能な構成としてもよい。そのような構成によれば、コネクタ301等を省略することができるので、構成をさらに単純化して製造コストを削減することができる。
【0051】
また、上述の実施の形態では、信号ケーブル300の端部に設けられたコネクタ301に撮像部100の導電性端子101aを挿入して固定するようにしたが、防水性および気密性を高めるために、これらの接合部分をシール部材等によって覆うようにすることも可能である。
【0052】
また、上述の実施の形態では、コネクタ301,302としては、6つの導電性端子および挿入孔を有するものを例に挙げて説明したが、これらは一例であって5つ以下または7つ以上であってもよい。また、撮像部100が導電性端子101aを有し、コネクタ301が挿入孔301aを有するようにしたが、撮像部100が挿入孔を有し、コネクタ301が導電性端子を有する構造としてもよい。
【0053】
また、撮像部100の内部に装置の種類を示す情報(例えば、ID情報)を格納したメモリと、通信回路とを配置しておき、撮像部100がコントロール部200と信号ケーブル300によって接続された場合には、コントロール部200が通信回路を介してID情報を取得して撮像部100の種類を特定し、当該撮像部100に適合するようにAGC回路210の最大ゲインおよびプロセス回路211のホワイトバランス値を初期設定するようにしてもよい。そのような方法によれば、各撮像装置に適合した撮影環境を簡単に整えることが可能になる。
【0054】
また、撮像部100の筐体101を有底の筒状形状を有する素材(例えば、アクリルまたは強化ガラス等)によって構成し、その底部に光学系110を配置するとともに、光学系の結像位置に撮像素子111の撮像面を配置し、導電性端子101aが突出するような状態で筐体101の開口部を封入するようにしてもよい。そのような構成によれば、気密性をさらに高めることができる。また、筐体101の内部に、例えば、アルゴン等の希ガスを封入するようにしてもよい。そのような構成によれば、内部に配置された撮像素子111等が酸素等により錆を生じて、機能が低下することを防止できる。
【0055】
また、以上の実施の形態では、コントロール部200は、撮像部100から供給された画像信号に対して所定の処理を施してモニタ213に表示するようにしたが、モニタ213に表示するとともに、所定の処理が施された画像信号を外部に出力するようにしてもよい。その場合、出力する画像信号としては、例えば、NTSC(National Television System Committee)信号、PAL(Phase Alternation by Line)信号、または、ディジタル信号として出力するようにしてもよい。また、ディジタル信号として出力する場合、出力するインタフェースとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)またはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394等を使用することができる。なお、画像信号を外部に出力する場合、モニタ213は設けずに、外部のモニタを利用するようにしてもよい。
【0056】
また、コントロール部200の内部に、例えば、二次電池等の電源を内蔵し、この二次電池から装置の各部に電源電力を供給するようにしてもよい。そのような構成によれば、可搬性を高めることができる。
【0057】
また、上述の実施の形態では、撮像部100の光学系110としては、固定焦点のものを使用するようにしたが、光学ズームやオートフォーカス等の機能を搭載することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、例えば、内視鏡等の撮像装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。
【図2】図1に示す撮像装置の撮像部、信号ケーブル、および、コントロール部の接続部分の詳細を示す図である。
【図3】図1に示す撮像装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0060】
100 撮像部(第1のモジュール)
110 光学系
111 撮像素子(変換手段)
200 コントロール部(第2のモジュール)
204 コネクタ
212 画像信号処理回路(信号処理手段)
300 信号ケーブル
301 コネクタ
302 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体からの光を集光する光学系と、
上記光学系によって集光された光を対応する画像信号に変換する変換手段と、
上記変換手段によって得られた画像信号に対して所定の信号処理を施す信号処理手段と、
上記信号処理手段によって所定の信号処理が施された画像信号を出力する出力手段と、を有し、
上記光学系と上記変換手段は第1のモジュールに内蔵され、上記信号処理手段と上記出力手段は第2のモジュールに内蔵され、上記第1のモジュールと上記第2のモジュールとは着脱可能に接続されることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第1のモジュールと前記第2のモジュールとは信号ケーブルによって接続され、
上記信号ケーブルは前記第2のモジュール側にコネクタが設けられており、当該コネクタによって前記第2のモジュールと上記信号ケーブルとが着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記信号ケーブルは前記第1のモジュール側にもコネクタが設けられており、当該コネクタによって前記第1のモジュールと前記信号ケーブルとが着脱可能に接続されることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1のモジュールおよび前記信号ケーブルは防水構造を有していることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記光学系は固定焦点であることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2006−229290(P2006−229290A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−37375(P2005−37375)
【出願日】平成17年2月15日(2005.2.15)
【出願人】(397077298)チノンテック株式会社 (64)
【Fターム(参考)】