説明

撮影画像編集装置、携帯端末、サーバ、画像送信システム、撮影画像編集装置制御方法、撮影画像編集装置制御プログラム、携帯端末制御プログラム、サーバ制御プログラム、および記録媒体

【課題】携帯端末において、撮影画像編集装置で撮影・編集した一連の画像全てを速やかに確認することができるとともに、所望の画像を取得することができる撮影画像編集装置等を実現する。
【解決手段】本発明の写真撮影プリント装置1は、複数の画像をサーバ3へ送信する通信制御部15と、複数の画像それぞれのサムネイル画像を生成するサムネイル画像作成部139と、サーバ3へアクセスするためのアクセス機能データを提供するサーバアクセス提供部16と、サムネイル画像作成部139が生成した複数のサムネイル画像と、サーバアクセス提供部16が提供したアクセス機能データとを、携帯端末2に備えられた非接触型ICに対し書き込む非接触型ICリーダ/ライタ部136と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが画像を確認し、取得することができる撮影画像編集装置、携帯端末、サーバ、画像送信システム、撮影画像編集装置制御方法、撮影画像編集装置制御プログラム、携帯端末制御プログラム、サーバ制御プログラム、および記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽(遊戯)施設において、ユーザの写真撮影を行うとともに、その写真を背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力するという一連のゲームを提供する写真撮影プリント装置が設置されており、人気を博している。
【0003】
この写真撮影プリント装置では、写真撮影が行われた後に、表示画面上に表示させた撮影画像に対して、タッチペンなどのポインティングデバイスによって落書き等の編集処理を施すことが可能となっている。この編集処理機能によって、ユーザは撮影画像に対して、背景の色や模様を変更したり、文字やイラストなどを書き込んだりすることができ、独自の編集画像を作成することが可能となる。
【0004】
また、これらの撮影画像や、該撮影画像に編集処理を施した合成画像をユーザの携帯端末に送信することができる機種や、写真撮影プリント装置のメーカが運営するインターネット上のサイトに撮影画像や合成画像を送信し、携帯端末で当該サイトにアクセスすることで当該撮影画像および合成画像の閲覧・ダウンロードが可能となる機種も存在する。
【0005】
そして、多くの機種において、ユーザが上記サイトにアクセスできるようにするために、以下の方法を用いている。すなわち、写真撮影プリント装置において、ユーザから携帯端末のメールアドレスを取得し、上記サイトを提供しているサーバから当該メールアドレス宛に撮影画像および合成画像の閲覧・ダウンロードが可能な上記サイトのURLを記載したメールを送信する。そして、ユーザは、当該メールから上記サイトへアクセスする。
【0006】
また、直接、携帯端末に画像を送信する例としては、例えば、特許文献1に、画像・音声作成装置(写真撮影プリント装置)と携帯端末とをBluetooth(登録商標)、IrDA(登録商標)などの通信規約に則った無線通信により接続し、画像・音声作成装置から携帯端末に画像データを送信する技術が開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、写真シール作成装置(写真撮影プリント装置)で作成した複数の写真画像のうち、所望の写真画像を、非接触通信方式により、写真シール作成装置から携帯端末に送信するとともに、他の画像をサーバへ送信する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−218176号公報(2001年8月10日公開)
【特許文献2】特開2008−109580号公報(2008年5月8日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記従来の構成では、次のような問題を生じる。すなわち、上記特許文献1の構成では、写真撮影プリント装置と携帯端末とをBluetooth(登録商標)、IrDA(登録商標)などの通信規約に則った無線通信により接続させる必要がある。このとき、携帯端末の操作に慣れていないユーザだと、接続操作に時間を要し、制限時間内に画像の取得ができなくなる可能性がある。よって、ユーザの操作レベルによって画像が取得できるかできないかがか大きく左右されることになり、サービスの質がユーザの操作レベルに大きく左右されてしまう。
【0010】
また、IrDA(登録商標)の通信規約に則った無線通信は、指向性が高いため携帯端末の位置がずれると通信が困難となる。
【0011】
また、上記特許文献2の構成では、所望の画像を取得することはできるが、撮影した画像全てを確認するためには、その全ての画像を取得する必要がある。全ての画像を取得するためには、通信に相当の時間を要してしまうとともに、携帯端末の記憶容量を圧迫してしまう。
【0012】
写真撮影プリント装置では、ユーザがプレイした楽しい雰囲気が続いている間に、その雰囲気を壊すことなく確実に画像を取得・確認できることが重要であり、画像の取得に時間がかかってしまうことは好ましくない。
【0013】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯端末において、撮影画像編集装置で撮影・編集した一連の画像全てを確実に、かつ速やかに確認することができるとともに、所望の画像を取得することができる撮影画像編集装置等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明に係る撮影画像編集装置は、ユーザを撮影して画像を得る撮影機能を提供する撮影機能提供手段と、上記撮影機能提供手段が提供する撮影機能により得られた画像を編集する編集機能を提供する編集機能提供手段とを備えた撮影画像編集装置において、複数の画像をサーバへ送信する画像送信手段と、上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供手段と、上記サムネイル画像生成手段が生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供手段が提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型IC(integrated circuit)に対し書き込む無線送信部と、を備えていることを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る撮影画像編集装置の制御方法は、ユーザを撮影して画像を得る撮影機能を提供する撮影機能提供手段と、上記撮影機能提供手段が提供する撮影機能により得られた画像を編集する編集機能を提供する編集機能提供手段とを備えた撮影画像編集装置の制御方法であって、複数の画像をサーバへ送信する画像送信ステップと、上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供ステップと、上記サムネイル画像生成ステップで生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供ステップで提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型IC(integrated circuit)に対し書き込む無線送信ステップと、を含むことを特徴としている。
【0016】
上記の構成および方法によれば、複数の画像がサーバへ送信される。また、上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像が生成されるとともに、上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データが提供される。そして、生成された複数のサムネイル画像と、提供されたアクセス機能データとが、外部端末装置に備えられた非接触型ICに対し書き込まれる。
【0017】
これにより、外部端末装置に複数の画像それぞれのサムネイル画像と、該複数の画像が格納されているサーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データが提供されるので、外部端末装置に対し、複数の画像を確認させることができるとともに、外部端末装置が、サーバにアクセスすることにより、上記複数の画像を取得することができるようにすることができる。
【0018】
また、複数の画像のデータ容量を小さくしたサムネイル画像を送信するので、複数の画像そのものを送信する場合と比較して、送信処理時間が短くなるとともに、外部端末装置のメモリの使用容量を少なくすることができる。
【0019】
さらに、外部端末装置に備えられた非接触型ICに対し情報を書き込むので、自装置と外部端末装置との通信が容易かつ確実に確立され、該外部端末装置に対し、確実に、上記のサムネイル画像とアクセス機能データとを送信することができる。
【0020】
これにより、ユーザが、外部端末装置において、確実に、サムネイル画像とアクセス機能データとを取得することができる。
【0021】
例えば、撮影画像編集装置が写真撮影プリント装置で、外部端末装置がユーザの携帯端末である場合、ユーザは、携帯端末で、写真撮影プリント装置に存在する複数の画像のサムネイル画像を確実かつ速やかに取得することができる。よって、ユーザは、確実に、そして速やかに、写真撮影プリント装置に存在する複数の画像を確認することができる。そして、写真プリント装置から送信された複数の画像のサムネイル画像のうち、所望の画像を取得するためにサーバにアクセスすることができる。
【0022】
これにより、ユーザは、携帯端末のメモリをあまり使用することなく、確実かつ速やかに写真撮影プリント装置に存在する複数の画像を確認することができるとともに、所望の画像については、サムネイル画像ではなく元の画像を取得することができる。
【0023】
本発明に係る撮影画像編集装置では、上記アクセス機能提供手段は、上記アクセス機能データとして、上記サーバのアドレスを記載した電子メールを生成するものであることが好ましい。
【0024】
上記の構成によれば、アクセス機能提供手段は、アクセス機能データとして、サーバのアドレスを記載した電子メールを生成する。
【0025】
これにより、サーバのアドレスを記載した電子メールが、外部端末装置に送信される。そして、外部端末装置のユーザは、受信した電子メールに記載されたサーバのアドレスから、サーバにアクセスすることができる。
【0026】
本発明に係る撮影画像編集装置では、上記アクセス機能提供手段は、上記アクセス機能データとして、音の出力と動画の表示との少なくともいずれか一方を行うとともに、上記サムネイル画像をクリックすると上記サーバにアクセスする機能を実現するプログラムデータを提供するものであってもよい。
【0027】
上記の構成によれば、アクセス機能提供手段は、アクセス機能データとして、音の出力と動画の表示との少なくともいずれか一方を行うとともに、上記サムネイル画像をクリックするとサーバにアクセスする機能を実現するプログラムデータを提供する。
【0028】
これにより、外部端末装置のユーザは、受信したサムネイル画像をクリックすることで、サーバにアクセスすることができる。
【0029】
また、音の出力と動画の表示との少なくともいずれか一方が行われることにより、よりユーザの嗜好を満足させることができる。
【0030】
本発明に係る撮影画像編集装置では、上記サムネイル画像を一覧表示させるとともに、上記アクセス機能データから上記サーバへのアクセスボタンを表示させるアプリケーションのプログラムデータを提供するアプリケーション提供手段を備え、上記無線送信部は、上記アプリケーション提供手段が提供したプログラムデータを、上記外部端末装置に送信するものであってもよい。
【0031】
上記の構成によれば、上記サムネイル画像を一覧表示させるとともに、上記アクセス機能データから上記サーバへのアクセスを実現するアクセスボタンを表示させるアプリケーションのプログラムデータを提供し、上記無線送信部は、上記アプリケーション提供手段が提供したプログラムデータを、上記外部端末装置に送信する。
【0032】
これにより、外部端末装置のユーザは、外部端末装置で取得したアプリケーションにより、サムネイル画像を一覧として確認できるとともに、アクセスボタンをクリックすることで容易にサーバにアクセスすることができる。よって、ユーザは、容易に画像を振り返りながら、サーバへアクセスすることができる。
【0033】
本発明に係る撮影画像編集装置では、上記無線通信部が、上記外部端末装置に備えられた非接触型ICに記憶された情報を読み出すものであってもよい。
【0034】
上記の構成によれば、撮影画像編集装置において、外部端末装置に備えられた非接触型ICに記憶された情報を取得することができる。
【0035】
これにより、上記非接触型ICに記憶されている情報に応じたデータを送信することができる。
【0036】
例えば、上記非接触型ICに、該外部端末装置における表示部のサイズ等が記憶されている場合、撮影画像編集装置において、当該サイズに応じたサムネイル画像のデータを送信することができる。
【0037】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯端末は、上記撮影画像編集装置が備えている無線送信部から送信されたサムネイル画像とアクセス機能データとを取得する画像・機能取得手段と、上記画像・機能取得手段が取得したアクセス機能データを用いて、サーバにアクセスし、サーバに格納されている上記サムネイル画像と対応付けられた画像を取得するサーバ画像取得手段と、上記画像・機能取得手段が取得したサムネイル画像および上記サーバ画像取得手段が取得した画像を表示する表示部とを備えていることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、画像・機能取得手段が、上述した撮影画像編集装置が備えている無線送信部から送信されたサムネイル画像とアクセス機能データとを取得する。そして、サーバ画像取得手段が、上記画像・機能取得手段が取得したアクセス機能データを用いて、サーバにアクセスし、サーバに格納されている上記サムネイル画像と対応付けられた画像を取得する。また、表示部で、上記画像・機能取得手段が取得したサムネイル画像および上記サーバ画像取得手段が取得した画像が表示される。
【0039】
これにより、ユーザは、表示部でサムネイル画像を確認することができるとともに、サーバにアクセスすることにより、サムネイル画像の元になった画像を取得することができる。
【0040】
上記課題を解決するために、本発明に係るサーバは、上記撮影画像編集装置が備えている画像送信部から複数の画像を取得する画像取得手段と、上記画像取得部が取得した画像を格納する画像格納部と、上記携帯端末が備えているサーバ画像取得手段によって要求された画像を提供する画像提供手段と、を備えていることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、画像取得手段が、上記撮影画像編集装置が備えている画像送信部から複数の画像を取得し、画像格納部が、画像取得部が取得した画像を格納する。そして、画像提供手段が、上記携帯端末が備えているサーバ画像取得手段によって要求した画像を提供する。
【0042】
これにより、撮影画像編集装置から送信された画像を格納できるとともに、携帯端末から要求された画像を提供することができる。
【0043】
本発明に係るサーバでは、上記携帯端末からサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段と、上記サムネイル画像取得手段が取得したサムネイル画像の解像度を上げるとともに画像のサイズを大きくする変換を行う画像変換手段と、上記画像変換手段が変換した変換後画像を上記サムネイル画像の送信元へ送信する変換後画像送信手段とを備えているものであってもよい。
【0044】
上記の構成によれば、サムネイル画像取得手段がサムネイル画像を取得し、画像変換手段が、上記サムネイル画像取得手段が取得したサムネイル画像の解像度を上げるとともに画像のサイズを大きくする変換を行う。そして、変換後画像送信手段が、上記画像変換手段が変換した変換後画像を上記サムネイル画像の送信元へ送信する。
【0045】
これにより、取得したサムネイル画像の解像度を上げ、サイズを大きくした画像を、サムネイル画像の送信元装置へ送信することができるので、要求された画像が自装置に格納されていない場合であっても、要求された画像の画質に近い画像を提供することができる。
【0046】
例えば、携帯端末のユーザは、サーバに対し要求した画像がサーバに格納されていない場合であっても、携帯端末に記憶されているサムネイル画像をサーバに送信することで、要求した画像の画質に近い画像を取得することができる。
【0047】
上記撮影画像編集装置と、上記携帯端末と、上記サーバとを含む画像送信システムであっても上述した効果を奏することができる。
【0048】
なお、上記撮影画像編集装置、上記携帯端末、および上記サーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記撮影画像編集装置、上記携帯端末、および上記サーバをコンピュータにて実現させる撮影画像編集装置の制御プログラム、携帯端末の制御プログラム、サーバの制御プログラム、およびこれらを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0049】
以上のように、本発明に係る撮影画像編集装置は、複数の画像をサーバへ送信する画像送信手段と、上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供手段と、上記サムネイル画像生成手段が生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供手段が提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型ICに対し書き込む無線送信する無線送信部と、を備えている構成である。
【0050】
また、本発明に係る撮影画像編集装置の制御方法は、複数の画像をサーバへ送信する画像送信ステップと、上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供ステップと、上記サムネイル画像生成ステップで生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供ステップで提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型ICに対し書き込む無線送信ステップと、を含む方法である。
【0051】
これにより、外部端末装置に複数の画像それぞれのサムネイル画像と、該複数の画像が格納されているサーバへアクセスするためのアクセス機能データが提供されるので、外部端末装置に対し、複数の画像を確認させることができるとともに、外部端末装置が、サーバにアクセスすることにより、上記複数の画像を取得することができるようにすることができる。
【0052】
また、複数の画像のデータ容量を小さくしたサムネイル画像を送信するので、複数の画像そのものを送信する場合と比較して、送信処理時間が短くなるとともに、外部端末装置のメモリの使用容量を少なくすることができる。
【0053】
さらに、外部端末装置に備えられた非接触型ICに対し情報を書き込むので、自装置と外部端末装置との通信が容易かつ確実に確立され、該外部端末装置に対し、確実に、上記のサムネイル画像とアクセス機能データとを送信することができる。
【0054】
これにより、ユーザが、外部端末装置において、確実に、サムネイル画像とアクセス機能データとを取得することができる。
【0055】
また、本発明に係る携帯端末は、上記撮影画像編集装置が備えている無線送信部から送信されたサムネイル画像とアクセス機能データとを取得する画像・機能取得手段と、上記画像・機能取得手段が取得したアクセス機能データを用いて、サーバにアクセスし、サーバに格納されている上記サムネイル画像と対応付けられた画像を取得するサーバ画像取得手段と、上記画像・機能取得手段が取得したサムネイル画像および上記サーバ画像取得手段が取得した画像を表示する表示部とを備えている構成である。
【0056】
これにより、ユーザは、表示部でサムネイル画像を確認することができるとともに、サーバにアクセスすることにより、サムネイル画像の元になった画像を取得することができる。
【0057】
また、本発明に係るサーバは、上記撮影画像編集装置が備えている画像送信部から複数の画像を取得する画像取得部と、上記画像取得部が取得した画像を格納する画像格納部と、上記携帯端末が備えているサーバ画像取得手段によって要求された画像を提供する画像提供手段と、を備えている構成である。
【0058】
これにより、撮影画像編集装置から送信された画像を格納できるとともに、携帯端末から要求された画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態を示すものであり、写真撮影プリント装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態における、撮影・編集画像通信システムの概略構成を示す図であり。
【図3】上記写真撮影プリント装置の外観を示す斜視図であり、(a)および(b)は、それぞれ異なる方向から見た上記写真撮影プリント装置の外観を示す。
【図4】上記写真撮影プリント装置の編集部の正面図である。
【図5】上記写真撮影プリント装置の印刷部の正面図である。
【図6】上記実施の形態における、携帯端末の要部構成を示すブロック図である。
【図7】上記実施の形態における、サーバの要部構成を示すブロック図である。
【図8】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置でのゲーム処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置での画像の取得を案内する流れおよびそのときの携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図10】上記実施の形態における、携帯端末で撮影編集画像を取得するときの処理の流れ、およびそのときのサーバの動作を示すフローチャートである。
【図11】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置での画像の取得を案内するときの画面例を示す説明図である。
【図12】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置での画像の取得を案内するときの画面例を示す説明図である。
【図13】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置での画像の取得を案内するときの画面例を示す図である。
【図14】上記実施の形態における、写真撮影プリント装置での画像の取得を案内するときの画面例を示す説明図である。
【図15】上記実施の形態における、携帯端末で撮影編集画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【図16】上記実施の形態における、携帯端末で撮影編集画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【図17】上記実施の形態における、携帯端末で撮影編集画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1から図17に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0061】
(システムの全体構成)
図2は、本実施の形態に係る撮影・編集画像通信システム(画像送信システム)100の概略構成を示す図である。図2に示すように、撮影・編集画像通信システム100は、写真撮影プリント装置(撮影画像編集装置)1、携帯端末2、およびサーバ3を含む構成である。
【0062】
写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、編集された画像をプリントする機能(プリント機能)、撮影・編集した一連の画像のデータ容量を小さくしたサムネイル画像をユーザの携帯端末2へ送信する機能(サムネイル画像送信機能)、および、撮影・編集された画像をサーバ3へ送信する機能(撮影・編集画像送信機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。また、以下では、写真撮影プリント装置1において、撮影された画像(撮影画像)および編集された画像(編集画像)の少なくともいずれか一方を示すものとして撮影編集画像と記載する。
【0063】
そして、写真撮影プリント装置1は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
【0064】
また、サムネイル画像送信機能は、写真撮影プリント装置1と携帯端末2との間で、Felica(登録商標)等の非接触通信方式(近接通信)を用いて提供される。これにより、写真撮影プリント装置1から携帯端末2へのサムネイル画像の送信は、容易かつ確実に行うことができる。
【0065】
また、撮影・編集画像送信機能は、写真撮影プリント装置1とサーバ3との間で、公知の無線通信または有線通信、もしくはそれらを組み合わせたものを用いて提供される。
【0066】
携帯端末2は、非接触通信方式によって写真撮影プリント装置1と通信可能であるとともに、公知の無線通信によってサーバ3と通信可能である。これにより、撮影編集画像のサムネイル画像を写真撮影プリント装置1から直接取得できるとともに、撮影編集画像のうち、所望の画像をサーバ3から取得することができる。
【0067】
サーバ3は、撮影編集画像を格納するとともに、ユーザの指示に応じて、格納している撮影編集画像をユーザの携帯端末2へ送信する。
【0068】
以上の構成により、撮影・編集画像通信システム100では、ユーザは、携帯端末2において、写真撮影プリント装置1で撮影・編集した一連の画像全てを容易かつ確実に確認できるとともに、撮影・編集した一連の画像のうち、所望の画像を取得することができる。また、撮影・編集した一連の画像のうち、所望の画像のみを取得するので、全ての画像を取得することにより、携帯端末2の記憶容量が圧迫されるということを防止することもできる。
【0069】
(撮影・編集画像通信システムの利用形態)
撮影・編集画像通信システム100の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置1を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、写真撮影プリント装置1上で撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。
【0070】
そして、撮影画像に編集画像を合成した合成画像を、写真撮影プリント装置1がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、撮影・編集画像通信システム100では、ユーザは携帯端末2に撮影編集画像のサムネイル画像を取得する。そして、サムネイル画像とともに、撮影編集画像を格納しているサーバ3のアドレスを取得し、携帯端末2から該アドレスへアクセスすることで、写真撮影プリント装置1で撮影した一連の撮影編集画像のうち、所望の撮影編集画像を取得する。
【0071】
以上により、写真撮影プリント装置1でのユーザのゲームは終了する。
【0072】
(写真撮影プリント装置の外観)
次に、写真撮影プリント装置1の外観構成について、図3(a)および図3(b)を参照しながら以下に説明する。この写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する撮影部120と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部130と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部140とを有している。図3(a)は写真撮影プリント装置1における撮影部120側からの外観を示し、図3(b)は編集部130および印刷部140側からの外観を示している。
【0073】
図4は、編集部130aの正面図である。なお、編集部130bの構成は、編集部130aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部130bは、編集部130aの対面に設けられている。以下では、まとめて編集部130として説明する。
【0074】
編集部130は、ユーザが撮影部120による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、および、音声出力部133などで構成される。編集部130の各部は、制御部10によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
【0075】
図5は、印刷部140の正面図である。本実施形態では、編集部130aおよび編集部130bの側面に印刷部140を設けており、したがって、図5は、編集部130の側面を表している。印刷部140は、ユーザが編集部130による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施形態では、編集部130側面に、プリント排出口144aおよび144bが設けられており、編集部130aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144aから排出され、編集部130bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口144bから排出される。
【0076】
上述のような構成の写真撮影プリント装置1において、ユーザは、まず撮影部120が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部130(編集部130aまたは編集部130b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部140により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
【0077】
以上のように、写真撮影プリント装置1は、撮影部120と編集部130とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部130において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
【0078】
また、編集部130における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
【0079】
また、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1は図3(a)および図3(b)に示すとおり、編集部130を2つ備える構造となっており、第1の編集部130aと第2の編集部130bとが対面に設置されている。このように、編集部130を撮影部120よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置1は、上述の構成に限定されない。編集部130の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部130を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部130を設けるようにしてもよい。
【0080】
(写真撮影プリント装置の構成−概要)
次に、図1を用いて、写真撮影プリント装置1における制御部10および写真撮影プリント装置1の各部の動作について説明する。図1は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1の要部構成を示すブロック図である。
【0081】
本発明の写真撮影プリント装置1は、図1に示すとおり、タイマー部5、通信部6、制御部10、記憶部50、撮影部120、編集部130、および印刷部140を備えた構成となっている。
【0082】
制御部10は、写真撮影プリント装置1が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部10は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部10がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0083】
写真撮影プリント装置1は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記憶部50を備える。この記憶部50に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部23における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部23における動作設定値としては、写真撮影プリント装置1出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0084】
撮影部120は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部21、照明部22、カメラ部23、撮影画像表示部24、カメラ画像表示部25、および、操作部26により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部120には、ユーザにある動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
【0085】
硬貨処理部21は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部10に通知する。そして、制御部10は、硬貨処理部21からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部10は、硬貨処理部21からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
【0086】
照明部22は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
【0087】
カメラ部23は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部23は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
【0088】
撮影画像表示部24は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部26は、写真撮影プリント装置1に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部24に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部24の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。
【0089】
撮影画像表示部24は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部23が撮影した撮影画像を撮影画像表示部24に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部26を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
【0090】
カメラ画像表示部25は、カメラ部23がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部25にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
【0091】
編集部130は、編集工程を実行するものであり、タッチパネル部131、タッチペン132、および非接触型IC(integrated circuit)リーダ/ライタ部(無線送信部)136により構成されている。編集部130には、さらに、音声出力部133が含まれていてもよい。
【0092】
タッチパネル部131は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、編集画像表示部34および操作受付部35により構成される。編集画像表示部34は、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)や、撮影画像に編集を施した結果(合成画像)を表示するものである。操作受付部35は、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、写真撮影プリント装置1内部に伝達するものである。
【0093】
タッチペン132は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル部131上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タッチパネル部131の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン132をタッチパネル部131に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
【0094】
例えば、タッチパネル部131の画面がタッチペン132で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
【0095】
なお、本実施形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン132を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。同様に、タッチペン132を複数個配備することもできる。
【0096】
音声出力部133は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置1の適所に配備される。この音声出力部133としては、例えばスピーカが用いられる。
【0097】
非接触型ICリーダ/ライタ部136は、メモリ機能を有するICチップなどと通信し、そのICチップのメモリを読み出したり、書き込んだりするものである。本実施形態では携帯端末2がICチップを備えていることを想定している。このICチップには、編集画像の送信先である携帯端末2を特定するための端末識別情報や、携帯端末2の機種特性に関する特性情報が書き込まれている。そして、特性情報には、携帯端末2の画面サイズ、画質等の画面特性に関する情報が含まれている。
【0098】
よって、非接触型ICリーダ/ライタ部136は、携帯端末2に備えられているICチップから携帯端末2の端末識別情報を読み出す役割を担っている。
【0099】
非接触型ICリーダ/ライタ部136は、携帯端末2に備えられているICチップから読み出した端末識別情報を通信制御部15に出力する。
【0100】
また、非接触型ICリーダ/ライタ部136は、サムネイル画像作成部139が作成したサムネイル画像を携帯端末2の非接触型IC部203に送信する役割も担っている。
【0101】
なお、非接触型ICリーダ/ライタ部136は、タッチパネル部131の近傍に設けることもできるし、タッチパネル部131の裏面に設けることもできる。なお、非接触型ICリーダ/ライタ部136を、接触型ICリーダ/ライタ部に変更することも可能である。
【0102】
また、携帯端末2が接触型ICリーダ/ライタ部を備えている場合、装置識別情報を記憶した接触型ICを写真撮影プリント装置1に設け、当該装置識別情報を携帯端末2の接触型ICリーダ/ライタ部に読み取らせるように構成してもよい。
【0103】
この非接触型ICリーダ/ライタ部136の例としては、FeliCa(登録商標)と呼ばれる非接触型ICカード(ICチップ)技術(またはハンドオーバー技術)における非接触型ICカード(ICチップ)用リーダ/ライタを挙げることができる。
【0104】
ハンドオーバー技術とは、非接触型ICに記憶されている2次通信キャリアの通信接続情報を、2次通信キャリアによって通信を行う2つの通信端末間で互いに読み出して、読み出した通信設定情報(通信接続情報)に基づいて2次通信キャリアによるP2P接続を確立し、データ通信を行う技術である。2次通信キャリアとしては、主に無線通信方式が用いられる。すなわち、このハンドオーバー技術は、あらかじめ比較的近い距離で通信端末が互いの通信設定情報をやり取りしておけば、その後は通信端末間の距離がある程度離れても通信を行えるという点に特徴がある。
【0105】
本発明に適用できる近接通信部(無線通信部)は、非接触型ICカード規格における密着型(伝送距離が約2mm以内)であってもよいし、近接型(伝送距離が約10cm以内)や近傍型(伝送距離が約70cm以内)であってもよい。すなわち、本発明に適用できる近接通信部は、非接触型のICカードまたは非接触型のICチップの規格に準じた伝送距離内のみで無線通信を行うものであればよい。ただし、セキュリティの面からは、密接型が好ましい。上記伝送距離は、非接触型ICの規格が変更されれば、それに応じて変化するものであるため、上述した伝送距離はあくまで一例でしかなく、本発明を限定するものではない。
【0106】
また、非接触ICカードには、国際的に複数の規格(タイプA、B、C技術方式)が存在するが、本発明に適用される近接通信部は、いずれの規格に準じるものであってもよい。なお、タイプA技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、オランダフィリップス社が開発した非接触ICカードの規格である。タイプB技術方式(適合規格 ISO/IEC14443)は、タイプAよりも通信速度の高速化が可能なものである。タイプC技術方式(適合規格 ISO/IEC18092)は、FeliCa(登録商標)を含む規格であり、主に日本で普及している。
【0107】
印刷部140は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、プリンタ部42により構成されている。この印刷部140に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙142が、つづら折に連結されシール紙ユニット43として納入されるようになっている。
【0108】
プリンタ部42は、出力すべき画像データが制御部10から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙142に印刷するものである。このプリンタ部42としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙142に加えて、昇華型用インクフィルムがセットとなって納入されることになる。
【0109】
なお、印刷部4において、IDタグリーダ/ライタ部(図示せず)を設けるとともに、シール紙ユニット43にIDタグを設けて、IDタグリーダ/ライタ部が、IDタグに各種IDタグ情報を書き込みおよび/または読み出すように構成してもよい。この場合、IDタグは、メモリ機能を有するICチップなどによって構成することができる。IDタグに記憶される上記IDタグ情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0110】
また、本実施の形態では、シール紙142として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙142の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置1を構成することもできる。
【0111】
タイマー部5は、ある時点からの経過時間を計測するためのものである。タイマー部5が計測する経過時間を用いて、例えば、写真撮影プリント装置1の各処理における時間制限の制御を行ったりすることができる。タイマー部5が、時間を計測する手法としては、公知の技術を採用することができる。
【0112】
通信部6は、サーバ3などの外部装置とデータ通信を行うためのものである。具体的には、通信部6は、通信制御部15から受信した各種データを、サーバ3と接続している有線または無線の通信網に適した信号形式に変換し、送信する。
【0113】
また、本発明の写真撮影プリント装置1は、カーテン部27を備えていてもよい。カーテン部27は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置1が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間の背面(撮影部120の対面)に重ねて配置されており(図3(a)および(b))、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部10の背景制御部(図示せず)がカーテン部27を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
【0114】
また、本実施形態では、カーテン部27が複数のカーテンを提供する構成としたが、これに限定されない。カーテン部27で設置可能なカーテンを1種類としてもよい。この場合は、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集工程においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくても、ユーザの多様な好みに対応することができる。
【0115】
(写真撮影プリント装置の構成−詳細)
次に、写真撮影プリント装置1の制御部10および記憶部50についてより詳細に説明する。図1に示すとおり、制御部10は、さらに内部に課金制御部11、撮影制御部(撮影機能提供手段)12、編集制御部(編集機能提供手段)13、印刷制御部14、通信制御部(画像送信手段)15、およびサーバアクセス提供部(アクセス機能提供手段)16を有している。
【0116】
記憶部50は、撮影画像を記憶する撮影画像記憶部51、および撮影画像に対し編集が施された編集画像を記憶している編集画像記憶部52を含んでいる。なお、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部(図示せず)が含まれていてもよい。
【0117】
課金制御部11は、ユーザに対する課金処理の制御を行うものである。具体的には、課金制御部11は、硬貨処理部21からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、課金制御部11は、硬貨処理部21からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。なお、これに限られず、硬貨処理部21を、いわゆる電子マネーに対応した課金処理部に変更して、電子マネーよる課金を行うことも可能である。
【0118】
撮影制御部12は、操作部26を介して受け付けた操作に応じて、カメラ部23により撮影処理を行うものである。また、撮影制御部12は、撮影処理の制限時間を、タイマー部5が計測する時間に基づいて制御する。
【0119】
編集制御部13は、さらに画像編集処理部138、およびサムネイル画像作成部(サムネイル画像生成手段)139を有する構成である。
【0120】
画像編集処理部138は、操作受付部35から伝達される指示信号を受け付けて、記憶部50から撮影画像を読み出して、読み出した撮影画像に各種の編集処理を施し編集画像を生成するものである。なお、画像編集処理部138は、編集処理を実行するたびに編集画像記憶部52の編集画像を更新して最新のものに保つ。
【0121】
サムネイル画像作成部139は、写真撮影プリント装置1で撮影した撮影画像および、画像編集処理部138によって編集された編集画像のデータ容量を小さくしたサムネイル画像を作成する。そして、作成したサムネイル画像を、通信制御部15へ送信する。
【0122】
印刷制御部14は、印刷部140を制御して、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像の印刷処理を実行させるものである。
【0123】
通信制御部15は、さらに、画像送信処理部(画像送信手段)151および画像変換部152を備える構成である。
【0124】
画像送信処理部151は、サーバ3へ送信すべき、撮影画像記憶部51に記憶されている撮影画像および編集画像記憶部52に記憶されている編集画像を読み出して、通信部6を介してサーバ3へ送信する。
【0125】
また、画像送信処理部151は、携帯端末2へ送信すべきサムネイル画像をサムネイル画像作成部139から取得して、画像変換部152において以下に示す変換を施して、非接触型ICリーダ/ライタ部136を介して携帯端末2へ送信する。さらに、画像送信処理部151は、サムネイル画像とともに、該サムネイル画像の元の画像である撮影画像および編集画像が格納されているサーバのアドレスを示す情報を、サーバアクセス提供部16から取得して携帯端末2へ送信する。
【0126】
画像変換部152は、画像送信処理部151から取得したサムネイル画像を携帯端末2において処理するのに適したデータ形式に変換する。
【0127】
具体的には、画像変換部153は、非接触型ICリーダ/ライタ部36が読み出した携帯端末2の特性情報を取得して、取得した特性情報により携帯端末2の画面サイズ、画質等の画面特性を特定する。そして、画像送信処理部151から受信したサムネイル画像を、特定した画面特性に適合するように変換する。この変換処理では、編集画像を携帯端末2の画像サイズに合わせてリサイズしたり、画質にあわせて色数を調整したりする処理が行なわれる。
【0128】
サーバアクセス提供部16は、画像送信処理部151が送信した画像が格納されているサーバ3にアクセスするための情報(アクセス機能データ)を作成し、画像送信処理部151へ送信する。このサーバにアクセスするための情報としては、本文にサーバのアドレスが記載された電子メールを挙げることができる。
【0129】
非接触型ICリーダ/ライタ部136を介して、送信を行うことで、携帯端末2に対し、確実に、速やかにサムネイル画像を取得させることができる。よって、ユーザは、写真撮影プリント装置1でプレイした楽しい雰囲気が続いている間に、サムネイル画像を確認することができる。また、送信される画像がサムネイル画像なので、元の画像を送信する場合と比較して、携帯端末2の記憶部211の使用容量を減らすことができる。特に、携帯端末2は、記憶容量が大きいわけではなく、容量の大きい画像を記憶するとすぐに記憶容量がいっぱいとなってしまう。
【0130】
携帯端末2には、着脱式の記憶媒体を使用することも可能であるが、写真撮影プリント装置1のユーザの大半は、中学生や高校生であり、着脱式の記憶媒体を用いることは考えにくい。よって、この点からも、携帯端末2の記憶容量を圧迫しないという点は有効である。
【0131】
また、容量が小さい画像を送信するので、通信の処理時間を短くすることできる。
【0132】
また、サムネイル画像が速やかに送信されることで、ユーザは、その場でプレイした全ての画像を振り返ることができる。また、サムネイル画像はそのままデコメール、プロフィール用、掲示板にアップ等、様々な用途に使用できる。
【0133】
さらに、待受・印刷用としては、必要な画像のみ、サムネイル画像の元となった原画像を取得できる。
【0134】
(携帯端末の構成)
次に、図6を用いて、携帯端末2の要部構成について説明する。図6は、携帯端末2の要部構成を示したブロック図である。図6に示すように携帯端末2は、通信部202、非接触型IC部(非接触型IC)203、制御部210、記憶部211、音声入出力部212、表示部213、および操作部214を含む構成である。
【0135】
記憶部211は、さらにサムネイル画像記憶部281、アドレスデータ記憶部282、および撮影編集画像記憶部283を含んでいる。
【0136】
サムネイル画像記憶部281は、写真撮影プリント装置1から取得したサムネイル画像を記憶している。
【0137】
アドレスデータ記憶部282は、写真撮影プリント装置1から取得したサムネイル画像の元となった撮影編集画像が格納されているサーバ3のアドレスを示す情報が記憶されている。なお、このアドレスを示す情報は、サムネイル画像と対応付けられて記憶されているものであってもよい。
【0138】
撮影編集画像記憶部283は、サーバ3から取得した撮影編集画像を記憶している。
【0139】
通信部202は、無線電話網とインターネットとの組み合わせ等のネットワークを介してサーバ3に接続するための通信回路である。
【0140】
非接触型IC部203は、メモリ機能を有するICチップにより構成される。このICチップには、携帯端末2の端末識別情報や、携帯端末2の機種特性に関する特性情報が書き込まれている。これらの情報は、写真撮影プリント装置1が備える非接触型ICリーダ/ライタ部136によって読み取ることができる。また、非接触型IC部203は、写真撮影プリント装置1から送信されるサムネイル画像およびアドレス情報を受信し制御部210に転送する。
【0141】
音声入出力部212は、マイク、スピーカ等、音声の入出力を行う装置である。
【0142】
表示部213は、画像、メッセージ等を表示する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。
【0143】
操作部214は、操作ボタン、入力用スティック、入力用ダイヤルなど、ユーザが入力を行うための装置である。
【0144】
制御部210は、通信制御部(画像・機能取得手段)251、画像閲覧要求部(サーバ画像取得手段)252、撮影・編集画像取得部(サーバ画像取得手段)253、およびサムネイル画像取得部(画像・機能取得手段)254を含む構成である。
【0145】
通信制御部251は、通信部202を介してサーバ3との送受信、および非接触型IC部203に書き込まれたデータの取得を行う。
【0146】
画像閲覧要求部252は、撮影編集画像として取得したい画像が、サーバ3に格納されていない場合に、サムネイル画像記憶部281に記憶されているサムネイル画像をサーバ3へ送信し、サーバ3で高解像度に変換された画像を取得するものである。
【0147】
撮影・編集画像取得部253は、サーバ3に格納されている撮影編集画像を取得し、撮影編集画像記憶部283へ記憶させるものである。
【0148】
サムネイル画像取得部254は、写真撮影プリント装置1からサムネイル画像およびアドレスデータを取得し、サムネイル画像記憶部281およびアドレスデータ記憶部282へ記憶させるものである。
【0149】
(サーバの構成)
次に、図7を用いてサーバ3の要部構成について説明する。図7は、サーバ3の要部構成を示したブロック図である。図7に示すように、サーバ3は、制御部301、記憶部302、および通信部303を含む構成である。
【0150】
記憶部302は、さらに、画像記憶部(画像格納部)321、会員情報記憶部322、およびアルバム情報記憶部323を含んでいる。
【0151】
画像記憶部321は、写真撮影プリント装置1から取得した撮影編集画像を記憶している。
【0152】
会員情報記憶部322は、会員の様々な情報(会員が所持している携帯端末の識別情報等)を記憶している。なお、会員とは、会員でないユーザと比較して様々なメリットを享受できるユーザである。例えば、会員であれば、サーバ3における撮影編集画像の保存期間を長くしたり、保存枚数が多くしたりすることが考えられる。
【0153】
アルバム情報記憶部323は、撮影編集画像をユーザの携帯端末2で表示させるときの配置情報等のアルバムに関する情報を記憶している。アルバムに関する情報とは、例えば、どの画像をどのような配置で表示させるかといった情報である。
【0154】
通信部303は、写真撮影プリント装置1および携帯端末2と通信を行うための通信装置である。
【0155】
制御部301は、さらに、画像取得部(画像取得手段)312、サムネイル画像取得部(サムネイル画像取得手段)313、画像送信部(画像提供手段、変換後画像送信手段)314、画像変換部(画像変換手段)315、およびアルバム管理部316を含む構成である。
【0156】
画像取得部312は、通信部303を介して写真撮影プリント装置1から撮影編集画像を取得し画像取得部312へ記憶させるものである。
【0157】
サムネイル画像取得部313は、通信部303を介して携帯端末2からサムネイル画像を取得し、取得したサムネイル画像を画像変換部315へ送信するものである。
【0158】
画像送信部314は、画像記憶部321に記憶されている撮影編集画像、および画像変換部315から取得した変換画像を通信部303を介して携帯端末2へ送信するものである。なお、画像送信部314が送信する画像は、画像そのもののデータであってもよいし、複数の画像が配置されたアルバムページのデータを送信するものであってもよい。
【0159】
画像変換部315は、サムネイル画像取得部313から取得したサムネイル画像を、高解像度の画像に変換し、変換後の変換画像を画像送信部314へ送信するものである。
【0160】
アルバム管理部316は、通信部303を介して携帯端末2からアルバムに関する情報を取得し、アルバム情報記憶部323へ記憶させるものである。
【0161】
(写真撮影プリント装置におけるゲーム処理の流れ)
次に、図8を用いて、写真撮影プリント装置におけるゲーム処理の流れを説明する。
【0162】
まず、ゲーム開始の受付処理を開始し、課金制御部11が、硬貨処理部21に、硬貨が投入されたか否かを判定する(S801)。このとき、例えば、課金制御部11は、編集制御部13を介して、撮影部120に設けられたモニタ、例えば、撮影画像表示部24に「コインを投入してね」というような、ユーザに硬貨投入を促すメッセージを表示するよう制御してもよい。
【0163】
硬貨が投入されていないのであれば(S801においてNO)、撮影画像表示部24に待機状態を示すデモンストレーション画面が表示してもよい。当該デモンストレーション画面には、写真撮影プリント装置1のマシーン名称、略称、概略等の情報が含まれる。
【0164】
撮影空間に進入したユーザによりコイン投入がなされ(S801においてYES)、硬貨処理部21において硬貨が回収され、課金制御部11において課金処理が終了すると、デモンストレーション画面を撮影処理用画面に切り替えて受付処理を完了する。
【0165】
続いて、撮影制御部12は、操作部26を介して撮影操作を受け付けると、カメラ部により撮影処理を行う(S802)。撮影処理では、カメラ部23によって撮影空間で複数回の写真撮影が行われる。また、撮影に先立って、ユーザに撮影コースを選択させてもよい。この場合、ユーザに撮影コースを選択させるための画面を撮影画像表示部24に表示し、ユーザからの撮影コース選択の入力を受け付けるようにすればよい。ここで、コースとは、例えば、ノーマル撮影コース(ユーザが所望のカーテン(背景色)を選んで撮影)、おまかせ撮影コース(カーテンを自動で選択し撮影)、ポーズ撮影コース(ユーザがモデルサンプル画像(完成予想図)を選んでそれに基づいて撮影)などが挙げられ、ユーザが好きなコースを選択できるものとする。
【0166】
また、撮影処理時には、カメラ画像表示部25において、ライブビューを表示し、ユーザが、ライブビュー表示パネルに表示されている自身の姿を視認しながら、写真撮影できるようにしてもよい。
【0167】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、撮影画像全てを後の編集処理における編集処理対象とすることを想定しているがこれに限られない。撮影処理の後、撮影画像の中から編集処理対象とする画像、いわゆるキープ画像をユーザに選択させ、ここで選択された撮影画像を記憶部50に記憶するようにしてもよい。この場合、キープ画像をユーザに選択させる時間の分、編集処理の制限時間がより短くなるが、必要な画像だけ編集処理対象とすることができる。
【0168】
また、撮影制御部12は、撮影処理の制限時間を、タイマー部5が計測する時間に基づいて制御する。
【0169】
撮影が終了したら、編集制御部13が編集処理を開始する。具体的には、編集制御部13は、撮影画像表示部24が、ユーザに対し編集部130に移動する旨案内するよう制御する(S803)。この移動案内では、音声による案内を行ってもよい。
【0170】
そして、編集部130では、先ほど撮影した撮影画像を編集画像表示部34に表示し、ユーザの操作を受け付け、落書きなどの編集処理を行う(S804)。
【0171】
編集処理が終わると、印刷制御部14が印刷部140を制御してシール印刷処理を行う(S805)。また、シール印刷処理に並行して、撮影した一連の画像全てのサムネイル画像の取得案内(S806)、および、編集後処理の事後接客処理(S807)を編集部130において行う。この事後接客処理には、例えば、ユーザにアンケート入力を促したり、ミニゲームを行ったりする処理が含まれる。また、サムネイル画像の取得案内は、この時点で行うことで印刷待ち時間を有効に利用することができるが、撮影処理後や、編集中に行ってもよい。なお、画像取得案内についての詳細は後述する。
【0172】
そして、シール印刷処理が完了すると、プリント排出口に移動するようユーザを案内する(S808)。具体的には、編集部130の編集画像表示部34にプリント排出口に移動するように案内表示したり、編集部130の音声出力部133がユーザに対して、プリント排出口に移動するよう音声で案内したりする。続いて、プリント排出口からプリントしたシール紙を排出する(S809)。以上で、ゲームは終了する。
【0173】
(サムネイル画像取得のための写真撮影プリント装置における案内の流れ)
次に図9、図11〜図14を用いてサムネイル画像を取得するための写真撮影プリント装置1における案内の流れ、およびそのときの写真撮影プリント装置1の画面例について説明する。
【0174】
図9は、写真撮影プリント装置1における画像の取得を案内する流れおよびそのときの携帯端末2の動作を示すフローチャートである。
【0175】
図9に示すように、写真撮影プリント装置1は、画像取得案内をするに当たり、編集画像表示部34に端末認証操作を要求する表示を行う(S901)。このときの画面例を図11に示す。
【0176】
図11に示すように、端末認証操作は、ユーザの携帯端末2を編集画像表示部34に示されている画像61L(R)が示す箇所に置くことで行われる。
【0177】
そして、ユーザが、当該箇所の携帯端末2を置くと(S91)、写真撮影プリント装置1は、非接触型ICリーダ/ライタ部136を用いて携帯端末2を認識する(S902)。携帯端末2を認識できると(S902でYES)、写真撮影プリント装置1は、編集画像表示部34に、サムネイル画像として送信する画像一覧を表示する(S903)。このときの画面例を図12に示す。ここでは、サムネイル画像として、撮影画像一覧か、編集画像一覧のどちらを携帯端末2に送信するか選択させている。なお、選択画面を表示せずに、撮影画像一覧および編集画像一覧の両方の画像を送信できるものであってもよい。
【0178】
そして、サムネイル画像として送信すべき画像が選択されると(S904でYES)、写真撮影プリント装置1は、当該サムネイル画像、およびサムネイル画像の元になった撮影編集画像が格納されているサーバ3のアドレスを示す電子メールを携帯端末2へ送信する。そして、携帯端末2は、受信したサムネイル画像および電子メールを記憶部211へ記憶する(S92)。
【0179】
このときの画面例を図13に示す。図13の画像63Lには、サムネイル画像等が送信中であることが表示されている。
【0180】
なお、サムネイル画像は、一瞥して画像のおおよそが理解できるレベルであればよい。また、セキュリティの観点から、サーバ3のアドレスとともに、写真撮影プリント装置1の端末IDやパスワードを送信し、当該端末IDやパスワードを用いてサーバにアクセスするものであってもよい。
【0181】
そして、サムネイル画像等の送信が終了すると、送信完了の表示を行うとともに(S906)、携帯端末2を置き忘れないように注意を促す表示を行う(S907)。このときの画面例を図14に示す。図14の画像64Lには、送信が完了した旨と携帯端末2を忘れないように注意を促す表示がされている。そして、ユーザは、携帯端末2を置いてある場所から取り出す(S93)。
【0182】
その後、写真撮影プリント装置1は、非接触型ICリーダ/ライタ部136において携帯端末2を認識できるか否か判断することで、携帯端末2が置いたままになっていないか確認する(S908)。携帯端末2が置いたままであれば(S908でYES)、S907に戻り、携帯端末2の置き忘れの注意を促し、携帯端末2が取り出されているのであれば(S908でNO)、画像取得案内を終了する。
【0183】
以上で、サムネイル画像を取得するための写真撮影プリント装置1における案内の流れは終了する。
【0184】
(編集画面について)
ここで、図11を用いて、編集画像表示部34に表示される画面について説明する。上述したように、図11は、写真撮影プリント装置1における画像取得案内処理での画面例であるが、編集処理も同様の画面を用いるので、この画面例を用いて説明する。同図に示すように、編集画面60には、編集対象画像表示領域A1、編集ツール選択領域A2、編集ツール設定領域A3、消しゴムツール選択領域A4、編集対象画像選択領域A5、すすむ・もどる・おわりボタンA6、やりなおしボタンA7、残り時間表示領域A8、および携帯端末接続確認領域A9が表示されている。
【0185】
なお、この編集画面60では、2人のユーザが同時に編集処理を行うことが可能となるように、編集対象画像表示領域A1、編集ツール設定領域A3、消しゴムツール選択領域A4、すすむ・もどる・おわりボタンA6、および、最初からボタンA7が編集画面60の左右に分かれて2カ所に設けられている。
【0186】
編集対象画像表示領域A1は、編集対象画像選択領域A5において編集対象画像として選択された撮影画像が表示されるとともに、この領域において画像の描画、貼り付けなどの編集処理が行われる。そして、編集画面60の中央より右側の編集対象画像表示領域A1Rには、編集画像Aが編集対象画像として表示され、編集画面60の中央より左側の編集対象画像表示領域A1Lには、別の編集画像Bが編集対象画像として表示される。つまり、2人のユーザがいた場合、一方のユーザは、編集画像Aを編集し、他方のユーザは、編集画像Bを編集することになる。
【0187】
編集対象画像選択領域A5は、編集対象画像表示領域A1において編集対象とする編集対象画像を選択するための領域である。編集対象画像選択領域A5では、写真撮影プリント装置1において編集可能な編集画像を選択するためのサムネイル画像P1〜6が表示されている。このように、編集対象画像選択領域A5では、写真撮影プリント装置1において編集可能な編集画像からサムネイル画像が生成され、編集対象画像選択領域A5に表示される。
【0188】
また、編集対象画像選択領域A5では、サムネイル画像P1〜P6に対応する編集画像が縦長の画像であるか、それとも横長の画像であるかを確認できるようにアイコン表示される。ここで、サムネイル画像P1、P3、P5、P6に対応する編集画像は、縦長の画像であり、サムネイル画像P2、P4に対応する編集画像は横長の画像である。
【0189】
このように、編集対象画像選択領域A5では、編集対象画像表示領域A1Rで編集対象画像として選択されている画像が、サムネイル画像P4に対応する編集画像Aであり、編集対象画像表示領域A1Lで編集対象画像として選択されている画像が、サムネイル画像P1に対応する編集画像Bであることが表示されている。
【0190】
そして、編集対象画像選択領域A5では、サムネイル画像P1に対応する編集画像Aおよびサムネイル画像P4に対応する編集画像Bが編集対象画像として選択されている旨を示す「落書き中」マークが表示されている。
【0191】
編集ツール選択領域A2は、編集処理で用いられる各種編集ツールの選択を受け付ける領域である。編集ツールとしては、ユーザのタッチペン等の操作に基づき任意の線画像を編集対象画像に書き込み合成が行える「ペン」ツールおよび「てがき」ツールなどの描画ツール、ユーザのタッチペン等の操作に基づき指定された編集対象画像の位置に所定の画像を貼り付ける「スタンプ」ツールおよび「コロコロ」ツール、編集対象画像全体もしくは一部に装飾的な合成用画像を貼り付ける「デコり」ツール、および、特殊な効果を有する「スペシャル」ツールなどが挙げられる。ここで選択されたツールの詳細な設定が編集ツール設定領域A3において行われる。
【0192】
消しゴムツール選択領域A4は、編集処理によって撮影画像に対して付加された合成用画像を消去する消しゴムツールの消去領域の大きさが選択される領域である。
【0193】
すすむ・もどる・おわりボタンA6は、編集ツールや、消しゴムツールによって行った編集処理を、元に戻したり、やり直したり、編集処理自体を終了するための機能ボタンである。また、最初からボタンA7は、編集処理を最初からやり直すためのボタンである。そして、残り時間表示領域A8には、編集処理を行うことのできる残り時間が表示される。
【0194】
また、携帯端末接続確認領域A9では、所定の場所に携帯端末が置かれ、写真撮影プリント装置1と無線通信が可能となると、当該携帯端末と接続中であることを示す表示がされる。
【0195】
(携帯端末による撮影編集画像取得の流れ)
次に、図10および図15を用いて、携帯端末2による撮影編集画像取得の流れ、およびそのときの携帯端末2の画面例について説明する。
【0196】
図10は、携帯端末2において撮影編集画像を取得するときの処理の流れ、およびそのときのサーバ3の動作を示すフローチャートである。また、図15は、携帯端末2において撮影編集画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【0197】
図10に示すように、携帯端末2において撮影編集画像を取得する場合、まず、携帯端末2は、表示部213に撮影編集画像が格納されているサーバ3のアドレスが記載された電子メールを表示する。このときの画面例を図15のG1に示す。そして、アドレスが記載されている部分をクリックすることで(S101)、サーバにアクセスする(S102)。
【0198】
そして、携帯端末2からアクセスされたサーバ3は、アクセス対象となる画像の保管期限が過ぎていないか否かを判断し(S11)、保管期限が過ぎていれば(S11でYES)、携帯端末2に対し、保管期限切れの案内を表示させる(S103)。このときの画面例を図15のG3に示す。保管期限が過ぎていた場合、サーバ3から撮影編集画像を取得することはできないので、ユーザは、携帯端末2に記憶されているサムネイル画像から画像を復元させる(S104)。このときの画面例を図15のG6に示す。図15に示すように、画面例G3の状態で、「復元する画像を選ぶ」を選択すると画面例G6に切り替わる。なお、ここで、復元とは、サムネイル画像の解像度を上げるとともに、サイズを大きくする処理を行うことをいう。
【0199】
復元するサムネイル画像を選択すると(S104でYES)、サムネイル画像がサーバ3へ送信される。そして、サーバ3では、取得したサムネイル画像を復元し(S12)、携帯端末2へ送信する(S13)。そして、携帯端末2は、取得した、復元された画像を表示する(S105)。
【0200】
また、アクセス対象となる画像の保管期限が過ぎていない場合(S11でNO)、該当する画像を携帯端末2に表示させ、ユーザが選択した画像を携帯端末2へ送信する(S13)。このときの画面例を図15のG2、G4、G5に示す。
【0201】
ユーザからのアクセスがあると、サーバ3は、該当する画像のうち、最新の画像を表示させる(画面例G2)。そして、「他の画像も見る」が選択されると、画像の一覧を表示する(画面例G4)。そして、画像の一覧の中から所望の画像が選択されると、当該画像を拡大表示し(画面例G5)、「画像を取得」が選択されると、当該画像を携帯端末2へ送信する。
【0202】
なお、サーバ3から携帯端末2へ画像を送信する場合に、画像のデータを、携帯端末2で表示するために最適なデータ形式へ変換するのは、サーバ3で行ってもよいし、携帯端末2で行ってもよい。
【0203】
携帯端末2において、撮影編集画像を取得した後、当該撮影編集画像をアルバムとして保管する場合は(S106でYES)、その旨の指示がサーバ3へ送信される。
【0204】
アルバムとして保管する旨の指示を受けたサーバ3は、アルバム管理部316が、会員情報記憶部322を用いて、会員ユーザからの指示であるか否かを判断する(S15)。そして、会員であれば(S15でYES)、アルバムとして保管する(S17)。一方、会員でなければ(S15でNO)、携帯端末2に対し、会員への誘導を行う表示をさせる(S16)。
【0205】
また、アルバムとして保管しない場合は(S106でNO)、携帯端末2で取得した撮影編集画像をそのまま記憶する(S107)。
【0206】
以上で、携帯端末2による撮影編集画像取得の流れが終了する。
【0207】
(変形例)
携帯端末2で撮影編集画像を取得する処理の変形例について、図16、および図17を用いて説明する。図16、および図17は、携帯端末2で撮影編集画像を取得するときの画面例を示す説明図である。
【0208】
第1の変形例では、写真撮影プリント装置1から携帯端末2へ、サーバ3のアドレスを示す電子メールを送信するのではなく、フラッシュを提供する。このときの画面例を図16のH1に示す。画面例H1において、画像をクリックすると、サイトへのアクセス確認画面H2が表示される。サイトにアクセスした後の流れは上述した流れと同様である。
【0209】
フラッシュを提供することで、サーバ3へアクセスする画面において、単なる静止画ではなく、動画や音楽と合成することが可能となり、ユーザの嗜好をより満足させることができる。
【0210】
第2の変形例は、写真撮影プリント装置1は、アプリケーション提供部(アプリケーション提供手段、図示せず)が、携帯端末2へ、過去にプレイした画像の一覧、および今回送信した画像の一覧を表示するとともに、サーバ3へアクセスするためのアクセスボタンを表示するアプリケーションを提供する。このときの画面例を図17のJ1に示す。画面例J1に示すように、撮影日と画像とが一覧となって表示されるので、ユーザにとって、見やすく、振り返りやすいものとなる。また、サーバ3へのアクセスもボタンをクリックするのみで実現できるので、容易に行うことができる。
【0211】
ユーザは、該アプリケーションを起動することで、今まで取得した過去の画像および今回取得した画像のサムネイル画像を確認することができる。
【0212】
そして、ユーザは、撮影編集画像を取得する場合、画面例J1の状態で、まず、所望の画像が撮影された日の画像を「全部見る」を選択する。そして、保管期限が過ぎていなければ画面例J2に、保管期限が過ぎていれば画面例J3へ進む。
【0213】
そして、保管期限が過ぎていない場合は、所望の画像を選択することで、サーバ3へのアクセス確認画面が表示される(画面例J4)。その後は上述した方法と同様である。また、保管期限が過ぎていた場合は、サムネイル画像から復元するか否かを確認する画面が表示される(画面例J3)。そして、復元する場合は、サーバ3へのアクセス確認画面が表示される(画面例J7)。その後は上述した方法と同様である。
【0214】
なお、上記アプリケーションの提供は、携帯端末2に対し、一度行われればよい。また、携帯端末2が、上記アプリケーションを備えているか否かを判断する判断部を写真撮影プリント装置1が備えていてもよい。
【0215】
また、上記アプリケーションの起動は、ユーザの操作によって行われるものであってもよいし、写真撮影プリント装置1との接続によって、自動的に起動されるものであってもよい。
【0216】
また、サーバ3に、写真撮影プリント装置1から撮影編集画像が送信されていない場合、その旨を示す情報をサーバ3から携帯端末2に表示させるものであってもよい。
【0217】
また、会員か、会員でないかに応じてレベルを設け、提供するサービスを変更するものであってもよい。例えば、非会員は、サムネイル画像のみ取得可能で、撮影編集画像の取得はできず、会員は、撮影編集画像全て閲覧・保管することが可能とするものであってもよい。
【0218】
また、会員は、サムネイル画像に基づいて、複数のユーザが閲覧できる共有アルバムを作成可能とするものであってもよいし、自己の掲示板に画像を追加することが可能とするものであってもよい。
【0219】
さらに、会員は定額制、非会員は従量制により課金するという方法であってもよい。
【0220】
また、上述した実施の形態では、携帯端末2にからサーバ3へアクセスを実現するために、写真撮影プリント装置1から電子メールを受信したり、フラッシュの提供を受けたり、アプリケーションの提供を受けたりしたが、これに限られるものではない。
【0221】
サーバ3から、携帯端末2に対し上述の電子メールを送信したり、フラッシュやアプリケーションの提供を行うものであってもよい。
【0222】
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0223】
(ソフトウェアによる構成)
最後に、写真撮影プリント装置1、携帯端末2、およびサーバ3の各ブロック、特に写真撮影プリント装置1の制御部10、携帯端末2の制御部210、およびサーバ3の制御部301は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0224】
すなわち、写真撮影プリント装置1、携帯端末2、およびサーバ3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである写真撮影プリント装置1、携帯端末2、およびサーバ3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記の写真撮影プリント装置1、携帯端末2、およびサーバ3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0225】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
【0226】
また、写真撮影プリント装置1、携帯端末2、およびサーバ3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0227】
写真撮影プリント装置で撮影・編集した一連の画像を、携帯端末で容易かつ確実に確認できるとともに、所望の撮影・編集した画像を取得することができるので、写真撮影プリント装置と携帯端末とが組み合わされたシステムに好適である。
【符号の説明】
【0228】
1 写真撮影プリント装置(撮影画像編集装置)
2 携帯端末
3 サーバ
12 撮影制御部(撮影機能提供手段)
13 編集制御部(編集機能提供手段)
15 通信制御部(画像送信手段)
16 サーバアクセス提供部(アクセス機能提供手段)
100 撮影・編集画像通信システム(画像送信システム)
136 非接触型ICリーダ/ライタ部(無線送信部)
139 サムネイル画像作成部(サムネイル画像生成手段)
151 画像送信処理部(画像送信手段)
203 非接触型IC部(非接触型IC)
213 表示部
251 通信制御部(画像・機能取得手段)
252 画像取得要求部(サーバ画像取得手段)
253 撮影・編集画像取得部(サーバ画像取得手段)
254 サムネイル画像取得部(画像・機能取得手段)
312 画像取得部(画像取得手段)
313 サムネイル画像取得部(サムネイル画像取得手段)
314 画像送信部(画像提供手段、変換後画像送信手段)
315 画像変換部(画像変換手段)
321 画像記憶部(画像格納部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを撮影して画像を得る撮影機能を提供する撮影機能提供手段と、
上記撮影機能提供手段が提供する撮影機能により得られた画像を編集する編集機能を提供する編集機能提供手段とを備えた撮影画像編集装置において、
複数の画像をサーバへ送信する画像送信手段と、
上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成手段と、
上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供手段と、
上記サムネイル画像生成手段が生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供手段が提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型IC(integrated circuit)に対し書き込む無線送信部と、を備えていることを特徴とする撮影画像編集装置。
【請求項2】
上記アクセス機能提供手段は、上記アクセス機能データとして、上記サーバのアドレスを記載した電子メールを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮影画像編集装置。
【請求項3】
上記アクセス機能提供手段は、上記アクセス機能データとして、音の出力と動画の表示との少なくともいずれか一方を行うとともに上記サムネイル画像をクリックすると上記サーバにアクセスする機能を実現するプログラムデータを提供するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の撮影画像編集装置。
【請求項4】
上記サムネイル画像を一覧表示させるとともに、上記アクセス機能データから上記サーバへのアクセスを実現するアクセスボタンを表示させるアプリケーションのプログラムデータを提供するアプリケーション提供手段を備え、
上記無線送信部は、上記アプリケーション提供手段が提供したプログラムデータを、上記外部端末装置に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置。
【請求項5】
上記無線送信部は、上記外部端末装置に備えられた非接触型ICに記憶された情報を読み出すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置が備えている無線送信部から送信されたサムネイル画像とアクセス機能データとを取得する画像・機能取得手段と、
上記画像・機能取得手段が取得したアクセス機能データを用いて、サーバにアクセスし、サーバに格納されている上記サムネイル画像と対応付けられた画像を取得するサーバ画像取得手段と、
上記画像・機能取得手段が取得したサムネイル画像および上記サーバ画像取得手段が取得した画像を表示する表示部とを備えていることを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置が備えている画像送信部から複数の画像を取得する画像取得手段と、
上記画像取得手段が取得した画像を格納する画像格納部と、
請求項6に記載の携帯端末が備えているサーバ画像取得手段によって要求された画像を提供する画像提供手段と、を備えていることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項6に記載の携帯端末からサムネイル画像を取得するサムネイル画像取得手段と、
上記サムネイル画像取得手段が取得したサムネイル画像の解像度を上げるとともに画像のサイズを大きくする変換を行う画像変換手段と、
上記画像変換手段が変換した変換後画像を上記サムネイル画像の送信元へ送信する変換後画像送信手段とを備えていることを特徴とする請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置と、請求項6に記載の携帯端末と、請求項7または8に記載のサーバとを含む画像送信システム。
【請求項10】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮影画像編集装置を動作させる撮影画像編集装置制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための撮影画像編集装置制御プログラム。
【請求項11】
請求項6に記載の携帯端末を動作させる携帯端末制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための携帯端末制御プログラム。
【請求項12】
請求項7または8に記載のサーバを動作させるサーバ制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのサーバ制御プログラム。
【請求項13】
請求項10に記載の撮影画像編集装置制御プログラム、請求項11に記載の携帯端末制御プログラム、および請求項12に記載のサーバ制御プログラムの少なくともいずれか1つを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
ユーザを撮影して画像を得る撮影機能を提供する撮影機能提供手段と、
上記撮影機能提供手段が提供する撮影機能により得られた画像を編集する編集機能を提供する編集機能提供手段とを備えた撮影画像編集装置の制御方法であって、
複数の画像をサーバへ送信する画像送信ステップと、
上記複数の画像それぞれのデータ容量を小さくしたサムネイル画像を生成するサムネイル画像生成ステップと、
上記サーバへのアクセスを実現するためのアクセス機能データを提供するアクセス機能提供ステップと、
上記サムネイル画像生成ステップで生成した複数のサムネイル画像と、上記アクセス機能提供ステップで提供したアクセス機能データとを、外部端末装置に備えられた非接触型IC(integrated circuit)に対し書き込む無線送信ステップと、を含むことを特徴とする撮影画像編集装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−166435(P2010−166435A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8154(P2009−8154)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.デコメール
【出願人】(307010096)フリュー株式会社 (210)
【Fターム(参考)】