説明

支持部材に取付部材を固定するための固定具、並びに該固定具を備えた固定装置

【課題】組立過程が比較的簡単に実行され且つ実施の正確さについて簡単に管理され、その際に比較的高い保持力により傑出している、支持部材に取付部材を固定するための装置(ないし固定具)を提供すること。
【解決手段】支持部材(43)と取付部材(3)を接続するためにクランプ部材(1)とロッキング部材(2)が設けられている。ロッキング部材(2)はクランプ部材(1)に対して可動である。クランプ部材(1)は支持部材受容部(20、21)を有し、この支持部材受容部(20、21)は、最終組立位置で、支持部材の穴(44)に隣接する支持部材(43)の縁領域を受容している。最終組立配置状態でロッキング部材(2)が押し入れられ、それによりロッキングピン(33)が、再び露出されている支持部材の穴(44)内へ沈み込み、クランプ部材(1)をロックする。従ってクランプ部材(1)とロッキング部材(2)の移動によるだけで実行可能な簡単に管理される組み立てが達成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持部材に取付部材を固定するための装置(ないし固定具)に関する。
【0002】
更に本発明は、支持部材に取付部材を固定するための固定具を備えた固定装置に関する。
【背景技術】
【0003】
この種の装置は、例えば、支持部材に固定されていてネジ又はボルトと協働するケージナットの形態で、又は取付部材を通じて押し込まれ支持部材とロックされる所謂クリップの形態で知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしこれらの装置は、各々の形態に依存し、接続過程時の手動手間が比較的高いという短所、及び/又は通常の要求に対して保持力(リテンションフォース)が比較的小さいという短所を有する。更には組立過程の正確な実施を管理することが常に簡単であるというわけではない。
【0005】
本発明の基礎を成す課題は、組立過程が比較的簡単に実行され且つ実施の正確さについて簡単に管理され、その際に比較的高い保持力により傑出している、支持部材に取付部材を固定するための装置(ないし固定具)、並びにこの種の固定具を備えた固定装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題は、本発明に従い、特許請求項1の構成要件を有する、支持部材に取付部材を固定するための装置(ないし固定具)により、並びに特許請求項9の構成要件を有する、この種の装置を備えた固定装置により解決される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明に従う固定具ではクランプ部材が、支持部材に形成されている支持部材の穴の縁領域へ押し込み可能であることにより、クランプ部材と支持部材の間の極めて密接な形状ロッキング(あいつぎ式形状結合)が達成されていて、この形状ロッキングは結果として極めて高い保持力をもたらしてくれる。クランプ部材に対して可動なロッキング部材に形成されているロッキングピンを、支持部材受容部内への支持部材の挿入配置時には支持部材の穴内に配置することにより、形状ロッキングからのクランプ部材の誤った移動が遮断され、それに加え、ロッキング部材を押し入れて配置する際に明らかに認識可能である、クランプ部材をロッキングするロッキング部材の配置に基づき、組立過程の正常な実行が極めて簡単に管理可能である。
【0008】
それに加え、本発明に従う固定装置では、取付部材と本発明に従う装置(固定具)との接続により、特に組立てしやすい前アセンブル(前組立て)が達成されている。
【0009】
本発明の更なる目的に適った構成と長所は下位請求項の対象である。
【0010】
本発明の更なる目的に適った構成と長所は、図面の各図に関する本発明の実施例の以下の説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に従う固定装置の一実施例を示す斜視図であり、ここでこの固定装置は、取付部材、並びに、この取付部材と接続されているクランプ部材と上昇された位置における前組立位置にあるロッキング部材とを備えた、支持部材に取付部材を固定するための本発明に従う装置を有している。
【図2】前組立位置にある図1に従う本発明に従う装置(固定具)の実施例を、ロッキング部材のロックアームが見えるように示した図であり、ここでこのロックアームは、クランプ部材に形成されているロック舌片と係合状態にある。
【図3】図1及び図2に従う本発明に従う装置(固定具)の実施例を、ロッキング部材のロックアームと、クランプ部材に形成されているバネ脚部とが見えるように示した切断斜視図である。
【図4】支持部材の穴が形成されている支持部材を示す斜視図であり、その支持部材の穴内には図1〜図3に従う実施例におけるクランプ部材が挿入されている。
【図5】クランプ部材が支持部材へと押し込まれた配置状態にある、図4に従う装置(固定具)を示す切断斜視図である。
【図6】ロッキング部材が押し入れられた最終組立位置にある、図4及び図5に従う装置(固定具)を示す図である。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明に従う装置(固定具)を備えた本発明に従う固定装置の一実施例を斜視図として示していて、本発明に従う装置(固定具)は、金属帯板から製造されている打抜き曲げ部材として形成されているクランプ部材1と、硬弾性プラスチック材料から製造されているロッキング部材2とを有している。更に図1に従う固定装置ではエアバッグ受容部材3が取付部材として設けられていて、この取付部材は、平らなトップ部分(デッキ部分)4と、このトップ部分4と間隔を置いて平行に配置されている平らなボトム部分5とを用い、クランプ部材1とロッキング部材2の間に配置されている。トップ部分4とボトム部分5の間でエアバッグ受容部材3は中空円筒状に形成された受容部分6を有し、この受容部分6は、トップ部分4側の側面において(両)縁側に配置されている結合ブリッジ部分7、8を有し、これらの結合ブリッジ部分7、8はトップ部分4と接続されている。更に図1から、エアバッグ受容部材3が、可撓性があり極めて耐裂性に富んだ織物から形成されているエアバッグ9を包囲し、このエアバッグ9はその端部分がトップ部分4とボトム部分5の間に配置されている。
【0013】
エアバッグ受容部材3にはロック装置としてプレートロックノーズ10、11が形成されていて、これらのプレートロックノーズ10、11は、トップ部分4に形成されている第1クランプ受容穴12の両側に配置されていて、本発明に従う固定装置の図1に図示されている前組立位置において、クランプ部材1に形成されていて側方で外側に突出するサイドプレート13、14に背後から係合する。それに対してクランプ部材1は更に、ボトム部分5に形成されている第2クランプ受容穴15を通じて横切り、この際、トップ部分4とボトム部分5の間に位置するエアバッグ9の部分(複数)に作られた貫通穴をも通過している。
【0014】
図2は、クランプ部材1とロッキング部材2を有する本発明に従う装置(固定具)の実施例を斜視図として示している。図2から、クランプ部材1が第1側壁16と第2側壁17を有し、これらの側壁が互いに平行に配向されていて、後壁18に対してそれらの側壁16、17は各々直角に配向されており、この後壁18を介して互いに接続されていることが見てとれる。サイドプレート13、14は、各々、クランプ部材1の頭(頂部)領域19で側壁16、17に成形されている。サイドプレート13、14から間隔を置き、各側壁16、17には、後壁18から間隔を置いて後壁18から離れるように延在する支持部材受容用の受容スリット20、21が作り込まれていて、これらの受容スリット20、21は、後壁18とは反対側の開放された開口側で漏斗状に広げられている。
【0015】
各側壁16、17は、該当の受容スリット20、21から見て各々のサイドプレート13、14の逆側において、互いに向かい合う側壁16、17の方向に延びている前面部分22、23を有し、これらの前面部分22、23には、各々、バネ脚部24、25が成形されている。これらのバネ脚部24、25は両側壁16、17の間に配置されていて、後壁18の方向に延びていて、前面部分22、23から後壁18の方向に向かって上り勾配の傾斜面によりサイドプレート13、14に対して角度をもって配向されている。従ってバネ脚部24、25の自由端部はクランプ部材1の縦方向に関し受容スリット20、21とサイドプレート13、14の間に配置されている。各バネ脚部(弾性バネ部分)24、25は、図3から見てとれるように、各々の前面部分22、23とは反対側の自由端部において足領域28の方向に曲げられている。
【0016】
各側壁16、17は、打抜き成形により形成されているロック舌片26、27を有し、これらのロック舌片26、27は、該当の受容スリット20、21から見て該当のサイドプレート13、14の反対側にある頭領域19と、頭領域19の逆側のクランプ部材1の足領域28との間に配置されている。ロック舌片26、27は、これらのロック舌片26、27が形成されている側壁16、17から、互いに向かい合う側壁16、17の方向に延びていて、側壁16、17に対して直角に配向されている。
【0017】
更に図1に従う図面から、各側壁16、17が足領域28において、頭領域19から離れていくにつれ先細りしていて内側に向かい角度調節された差込舌片29、30を有することが見てとれる。
【0018】
最後にクランプ部材1はサポートプレート31を有し、このサポートプレート31は頭領域19で後壁18に成形されていて、後壁18から離れる方向に直角に且つ外側に向かって延びている。
【0019】
ロッキング部材2は平らなトッププレート32を備えて形成されていて、このトッププレート32のクランプ部材1側には中空円筒状のロッキングピン33が成形されている。このロッキングピン33は、図2に従う前組立配置状態ではサポートプレート31に接していて、このサポートプレート31はその自由端部がロッキングピン33の外側輪郭に形状適合(ないし当接)されている。
【0020】
更にトッププレート32には第1ロックアーム34と第2ロックアーム35が成形されていて、これらのロックアーム34、35は同様にクランプ部材1の方向に延びていて、側壁16、17間で各々の側壁16、17の近傍に配置されている。バネのように弾性をもって形成されている各々のロックアーム34、35は、トッププレート32とは反対側の自由端部においてロック舌片溝36、37を有し、これらのロック舌片溝36、37内には、図2に従うロッキング部材2の上昇位置の前組立位置において、各々のロックアーム34、35に隣接するロック舌片26、27が配置(係合)されている。その結果、ロッキング部材2はクランプ部材1の方向への移動(スライド)に対して阻止されている。更に図2から、トッププレート32には各々のロックアーム34、35の結合領域において各々のロック舌片溝36、37側で各々のロッキング解除穴38、39が作り込まれていて、これらのロッキング解除穴38、39が、ロックアーム34、35に作用する工具の差し込みを可能にしている。
【0021】
図3は、図2に従う前組立位置にある図1及び図2に従う本発明に従う装置(固定具)の実施例を切断斜視図として示している。図3に従う図面から、サポートプレート31がサイドプレート13、14の面内に位置することが見てとれる。更に図3から、各ロックアーム34、35には、トッププレート32から離れて延びていくロッキング解除傾斜面40が形成されていて、このロッキング解除傾斜面40が、該当のロッキング解除穴38、39の縁側から、該当のロッキング解除穴38、39の延長内で、該当のロッキング解除穴38、39により縦方向で覆われている領域へと延びていることが見てとれ、その結果、トッププレート32に対して直角にロッキング解除穴38、39内へ挿入された工具は強制的にロッキング解除傾斜面40と接触(し押圧)することになる。ロッキング解除傾斜面40でトッププレート32とは反対側の端部において各ロックアーム34、35は、ロックアーム34、35の縦方向に関して背後係合段(段上肩部)41を有し、この背後係合段41はロック舌片溝36、37に対して手前(図中上方)に設けられている。
【0022】
更に図3から、ロッキング部材2が、ロックアーム34、35間に配置されていてトッププレート32から直角に指向されて離れていくように延びている中央ピン42を有することが見てとれ、この中央ピン42はガイドの目的でクランプ部材1の後壁18に接している。
【0023】
図4は、図1に従う本発明に従う例示の固定装置と、図1〜図3に従う本発明に従う例示の装置(固定具)とを斜視図として示していて、この図は、前記装置(固定具)が、ここでは自動車の平らなボディシートメタルの形態の支持部材43に作り込まれている支持部材の穴44内へ挿入されている配置状態で示されている。支持部材の穴44は、クランプ部材1の周形状に対して比較的僅かなオーバーサイズをもって形状適合されている。図4から、受容スリット20、21とエアバッグ受容部材3のボトム部分5との間の縦方向の間隔が支持部材43の厚さに対応するように調節されていることが見てとれる。ロッキング部材2は、図4に従う配置状態では、クランプ部材1に対して上昇位置の前組立位置にある。
【0024】
図5は、図1及び図4に従う本発明に従う例示の固定装置と、図1〜図4に従う本発明に従う例示の装置(固定具)とを切断斜視図として示している。この図は、図4に従う配置状態に比べ、支持部材43について、支持部材の穴44に隣接する支持部材43の縁領域が受容スリット20、21内に配置されているようにずらされた配置状態で示されていて、この際、深さ方向における受容スリット20、21の適切な寸法決定、並びにロックアーム34、35の配置構成の適切な寸法決定により、後壁18に隣接している受容スリット20、21の閉じた端部領域に対して支持部材43の縁領域(端部分)が当接することで、この支持部材43の縁領域はロックアーム34、35に当接し、これらのロックアーム34、35を、ロック舌片26、27とロック舌片溝36、37の間の係合が解除されるように、クランプ部材1の後壁18の方向に動かしている。更に図5から、支持部材43へと押し込まれたクランプ部材1のこの配置状態において、ロッキング部材2のロッキングピン33が、再び露出された支持部材の穴44の延長内に配置されていることが見てとれる。
【0025】
更に図5から、各バネ脚部24、25が、クランプ部材1の足領域28側の支持部材43の側面に当接し、本発明に従う例示の固定装置、つまりは本発明に従う例示の装置(固定具)が、加えられている押付力に基づき、再び図5に従う配置状態へと誤って移動することから保護されていることが見てとれる。
【0026】
図6は、図4及び図5に従う、支持部材43と本発明に従う例示の固定装置と本発明に従う例示の装置(固定具)との配置状態を部分切断斜視図として示していて、この図は、ロッキング装置2が、図1〜図5に従う前組立位置に比べ、押し入れられた最終組立位置にある状態で示されている。この最終組立位置は、図5に従う配置状態から出発し、ロックアーム34、35が片持状態にあってロッキング部材2のトッププレート32上にクランプ部材1の縦方向で押圧力が加えられることにより位置どりされ、その結果、トッププレート32がエアバッグ受容部材3のトップ部分4に載置するまで、ロッキング部材2がクランプ部材1の方向に移動(押下)される。この最終組立位置においてロック舌片26、27はロックアーム34、35の背後係合段41に背後から係合し、ロッキング部材2を押し入れられた最終組立位置で固定(確保)している。
【0027】
更にロッキングピン33は支持部材の穴44を通り抜け、受容スリット20、21内へ挿入された支持部材の穴44の縁領域の逆側の支持部材の穴44の縁領域に当接し、その結果、本発明に従う装置(固定具)、つまりは本発明に従う固定装置が支持部材43において固定されている。その理由は、この状態では、図6に従う配置状態から図4或いは図5に従う配置状態への前記固定装置つまりは前記装置(固定具)の復帰移動が、ロッキング部材2の押し入れられた最終組立位置ではロッキングピン33により阻止されているためである。
【0028】
クランプ部材1のロック舌片26、27と、ロッキング部材2のロックアーム34、35に形成されている背後係合段41との間の係合を解除するには、ロッキング部材2のトッププレート32に作り込まれているロッキング解除穴38、39を通じ、例えば二股のフォークの形態又は2つのピン状の物体の形態を有する工具が差し込み可能であり、つまりこの工具は、ロックアーム34、35のロッキング解除傾斜面40を滑り上がった後、これらのロックアーム34、35をクランプ部材1の後壁18の方向に(押圧して)動かし、背後係合の解除の後、上昇位置の前組立位置へのロッキング部材2の逆運動を可能とする。前組立位置ではロッキングピン33が再び支持部材の穴44から抜け出ていて、本発明に従う例示の固定装置、つまりは本発明に従う例示の装置(固定具)が、再び図4に従う配置状態へと移動され、この際、バネ脚部24、25の自由端部の端部側の(可撓性)曲げにより、実質的に抵抗のない滑りが保証されていて、支持部材43から取り外される。
【符号の説明】
【0029】
1 クランプ部材
2 ロッキング部材
3 エアバッグ受容部材(取付部材)
4 トップ部分(デッキ部分)
5 ボトム部分
6 受容部分
7、8 結合ブリッジ
9 エアバッグ
10、11 プレートロックノーズ
12 第1クランプ受容穴
13、14 サイドプレート
15 第2クランプ受容穴
16 第1側壁
17 第2側壁
18 後壁
19 頭領域
20、21 受容スリット
22、23 前面部分
24、25 バネ脚部
26、27 ロック舌片
28 足領域
29、30 差込舌片
31 サポートプレート
32 トッププレート
33 ロッキングピン
34 第1ロックアーム
35 第2ロックアーム
36、37 ロック舌片溝
38、39 ロッキング解除穴
40 ロッキング解除傾斜面
41 背後係合段
42 中央ピン
43 支持部材
44 支持部材の穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持部材(43)に取付部材(3)を固定するための固定具において、
当該固定具が、支持部材(43)に形成されている支持部材の穴(44)内へ挿入可能なクランプ部材(1)を備え、該クランプ部材(1)は、支持部材の穴(44)に隣接する支持部材(43)の縁領域を受容するための支持部材受容部(20、21)を有すると共に、取付部材(3)に支持部材(43)を固定するために設置されていること、
更に当該固定具は、クランプ部材(1)と接続されていてクランプ部材(1)に対して可動なロッキング部材(2)を備え、該ロッキング部材(2)がロッキングピン(33)を有し、このロッキングピン(33)が、支持部材受容部(20、21)内への支持部材(43)の挿入配置時には支持部材の穴(44)内に配置されていて、それによりクランプ部材(1)が支持部材(43)に固定されることを特徴とする固定具。
【請求項2】
クランプ部材(1)が、互いに向かい合う2つの側壁(16、17)を有し、これらの側壁(16、17)が、ロッキング部材(2)側の頭領域(19)内で支持部材受容部として各々につき受容スリット(20、21)を有し、これらの受容スリット(20、21)が該当の側壁(16、17)の1つの縁側で開放していることを特徴とする、請求項1に記載の固定具。
【請求項3】
頭領域(19)内に位置する各側壁(16、17)の端部に、側方で外側に突出し且つ前記側壁(16、17)に対して直角に配向されているサイドプレート(13、14)が成形されていることを特徴とする、請求項2に記載の固定具。
【請求項4】
頭領域(19)内にバネ脚部(24、25)が設けられていて、これらのバネ脚部(24、25)が、前記側壁(16、17)に対して直角に且つ受容スリット(20、21)に対して斜めに配向されていることを特徴とする、請求項3に記載の固定具。
【請求項5】
前記側壁(16、17)間に配置されているクランプ部材(1)の後壁(18)にサポートプレート(31)が形成されていて、このサポートプレート(31)が該後壁(18)に対して直角に配向されていて、該後壁(18)とは反対側の自身の自由端部を用い、ロッキングピン(33)の近傍で終端していることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか一項に記載の固定具。
【請求項6】
ロッキングピン(33)がロッキング部材(2)のトッププレート(32)に成形されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
ロッキング部材(2)が、トッププレート(32)に成形されている少なくとも1つのロックアーム(34、35)を有し、このロックアーム(34、35)が、クランプ部材(1)に形成されているロック舌片(26、27)と協働し、ロッキング部材(2)を、上昇位置の前組立位置並びに押し入れが完了した最終組立位置で固定することを特徴とする、請求項6に記載の固定具。
【請求項8】
トッププレート(32)が少なくとも1つのロッキング解除穴(38、39)を有し、このロッキング解除穴(38、39)を通じ、該当のロック舌片(26、27)との1つの又は各々のロックアーム(34、35)の係合を解除するために、1つの又は各々のロックアーム(34、35)に作用する工具が通過可能であることを特徴とする、請求項7に記載の固定具。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の固定具と、クランプ部材(1)との接続のために形成されているロック装置(10、11)を有する取付部材(3)とを備えていることを特徴とする固定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−503454(P2011−503454A)
【公表日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−532456(P2010−532456)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際出願番号】PCT/EP2008/008354
【国際公開番号】WO2009/059668
【国際公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(507046288)アー ライモント エ カンパニュイ (71)
【Fターム(参考)】