改良型燃焼装置とその製造及び使用方法
燃焼装置のサイズまたは滞留時間の何れをも増大させることなく酸化効率を向上させる燃焼装置(200)を開示する。本装置は、その長さに沿って静的混合ゾーン(208)を有する燃焼ゾーン(204)を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良型燃焼装置とその製造及び使用方法に関する。
【0002】
特に、本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、少なくとも1つのインラインまたは静的混合ゾーンを有する燃焼ゾーンとを含む改良型燃焼装置とその製造及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
可燃材料の燃焼は、特にその目的が完全な酸化または燃焼である場合、必ず問題の多い困難な作業となっている。このような完全燃焼は、試料中の窒素及び/または硫黄濃度を決定する分析検出器では特に重要である。
【0004】
燃焼室は長年に渡り多くが設計されているが、その大部分は未だ完全燃焼を時宜を得た費用効果的な方法で助長する能力を欠いている。ある種の燃焼室は静的ミキサを使用して燃焼を追加しているが、このミキサは、炎、燃焼管または炉へ入る材料が均質であることを保証するために、または流出ガスが均質であることを保証するために燃焼ゾーンの上流または下流の何れかで使用される。静的ミキサを含むこのような燃焼システムは、米国特許第6,575,617号、第6,497,098号、第6,418,724号、第6,302,683号、第5,890,886号、第5,829,967号、第5,558,515号、第5,513,982号、第5,425,632号、第5,000,757号、第4,755,136号及び第4,213,403号に開示されている。
【0005】
従って技術上、1つまたは複数の燃焼ゾーン内部に強化されたインライン混合を供給することにより燃焼効率を向上させる改良された燃焼室に対するニーズが存在する。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置を提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0007】
また本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、複数のインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置も提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0008】
また本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、複数の離隔されたインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置も提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0009】
また本発明は、本発明の燃焼装置と、上記燃焼装置の燃焼ゾーンを、全ての、または実質上全ての酸化可能成分をその対応する酸化物に変換するに足る温度に維持するように適合化されたヒータとを含む改良された炉装置も提供する。
【0010】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、試料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された試料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化試料を受け入れて検出可能な酸化種を検出するように適合化された上記燃焼装置の下流の検出器/分析器ユニットとを含む分析機器を提供する。
【0011】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、試料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された試料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化試料を受け入れて検出可能な硫黄及び/または窒素種を検出するように適合化された上記燃焼装置の下流の検出器/分析器ユニットとを含む分析機器を提供する。
【0012】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、燃料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された燃料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化燃料を受け入れて処理するように適合化された上記燃焼装置の下流の排出ユニットとを含む燃焼システムを提供する。
【0013】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、燃料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された燃料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化燃料を受け入れてエネルギーを抽出するように適合化された上記燃焼装置の下流のエネルギー抽出ユニットとを含む燃焼システムを提供する。
【0014】
本発明は、可燃材料及び酸化剤を本発明の燃焼装置へ供給するステップと、上記可燃材料を上記燃焼装置の燃焼ゾーン内で燃焼または酸化させるステップと、を含む燃焼効率を向上させるための方法であって、上記燃焼装置のミキサまたは混合ゾーンが燃焼されている材料の燃焼効率を向上させかつスループットを増加させる方法を提供する。
【0015】
添付の例示的な図面と共に下記の詳細な説明を参照すれば、本発明をより良く理解することができる。諸図面を通して、類似する要素は同じ番号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本件発明者は、燃焼容量または滞留時間の何れをも増大させることなくより大きいスループット、より大きい試料サイズ及び卓越した燃焼プロファイル及び効率を可能にする改良された燃焼室を構築できることを発見している。本発明の酸化プロセスは、分離プロセスがピーク形状を広げる傾向のあるクロマトグラフィ・プロセスのそれのように目で見ることができる。同様に、燃焼効率を上げるためには、燃焼材料のピーク形状またはプロファイルを広げるべきであることを本件発明者は確信している。本件発明者は、従来型の燃焼または酸化ゾーンもしくは酸化管等の装置内に少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを挿入することにより、酸化効率を大幅に向上させ得ることを発見している。このような燃焼装置が分析化学において使用されると、燃焼容量または滞留時間の何れかを増大させることなく検出感度を上げ、検出範囲を縮小しかつより大きい機器スループットを供給することができる。本発明の燃焼装置は、理想的には、分析計装、触媒コンバータ、熱分解管、従来型の燃焼管、エネルギー抽出プラント、発電所または燃焼効率の向上が燃焼室のサイズを増大する、または燃焼滞留時間を増大することなく向上した経済性、スループット、感度またはこれらに類するものを生み出すことのできる他の任意のアプリケーション等のアプリケーションに適している。
【0017】
本発明は、広義には、燃焼材料(燃料または試料)の入口と、酸化剤の入口と(当然ながら、上記2つの入口を合わせて単一の入口にすることもできる)、上昇された温度に維持される燃焼ゾーンを含む、但し上記ゾーンはその内部に少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む、燃焼室と、酸化材料の出口と、を含む改良された燃焼装置に関し、上記装置は上記混合ゾーンがない場合の本同一装置に比べて燃焼効率を向上させる。分析計装の場合、本発明の燃焼装置は燃焼効率を向上させるだけでなく、機器スループットを増大させ、機器の検出範囲を縮小しかつ機器の感度を上げる。上昇される温度は、概して約300℃を上回る。好適には、上昇される温度は約300℃乃至約2000℃である。さらに特には、上昇される温度は約600℃乃至約1500℃である。
さらに特には、上昇される温度は約800℃乃至約1300℃である。本発明の燃焼装置は、大気圧で、10水銀柱ミリメートルまでの低減された圧力で、または大気圧を超える1000絶対psi以上までの高い圧力で運転されることが可能である。
【0018】
本発明は、広義には、材料内の全ての酸化可能成分の酸化物を含む酸化物質を形成するために、可燃材料及び酸化剤を本発明装置へ供給するステップを含む方法に関し、本方法は、混合ゾーンがない場合の本同一装置に比べて酸化効率を向上させる。
(適切な材料)
本発明の燃焼室、燃焼管または燃焼炉を製造することのできる適切な材料としては、燃焼温度を許容し得る任意の耐久性のある材料が含まれるが、これらに限定されない。好適な材料には、金属、ガラス、石英等の結晶質、成形可能な珪酸塩、アルミン酸塩、ジルコン酸塩、チタン酸塩または混合型金属酸化物等のセラミック、複合材料、高温ポリマ、または熱膨張係数の差を処理できる任意の材料の混合物または組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。特に好適な材料には、鋼、石英、アルミナ、シリカ、ジルコニアまたはこれらの混合物または組み合わせが含まれる。特に好適な金属には、ステンレス鋼及び他の錆びない鉄、コバルトまたはニッケル合金が含まれる。
(燃焼ゾーンにインライン・ミキサを含む燃焼装置)
次に、図1A乃至Dを参照すると、概して100で示される先行技術による4つの燃焼装置は、可燃材料及び酸化剤が導入される入口ゾーン102と、燃焼ゾーン104と、酸化材料の出口ゾーン106とを含んでいる。図1Aを見ると、先行技術によるこの燃焼装置100は、燃焼ゾーンを上昇された温度まで加熱するための加熱手段またはヒータを除いて他の部分は保有しない。他の装置100は全て、インラインまたは静的ミキサ108を含む。図1Bを見ると、先行技術によるこの燃焼装置100は、上流にインライン・ミキサ108を含んでいる。図1Cの先行技術による燃焼装置100は、下流にインライン・ミキサ108を含んでいる。さらに、図1Dの先行技術による燃焼装置100は、上流及び下流双方にインライン・ミキサ108を含んでいる。
【0019】
次に図2Aを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の好適な一実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央210にインラインまたは静的混合ゾーン208を含み、上記混合ゾーン208の前後に一般的な燃焼サブゾーン210を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。混合ゾーン208は、これらをインラインで混合し、酸化混合物プロファイルを燃焼ゾーン204内へ広げて燃焼効率を向上させるように適合化され、上記酸化混合物は温度によって非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。混合ゾーン208の性質は、正確な構成に関わらず任意の一般的なインラインまたは静的ミキサであってもよいが、上記ミキサは、酸化混合物の流路を増大しかつ酸化混合物の任意の一部が燃焼ゾーン204を介して不変の真っ直ぐな流路を進むことを防止する、または排除するものでなければならない。
【0020】
次に図2Bを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央部210に離隔された2つの混合ゾーン208を含み、これらの前後と間に一般的な燃焼サブゾーン212を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む酸化混合物は、混合ゾーン208内の酸化混合物の混合に起因して燃焼ゾーン204内で燃焼効率を向上させる温度でインライン式に混合される。
【0021】
次に図2Cを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は離隔された3つの混合ゾーン208を含み、これらの混合ゾーン208のうちの1つは上記燃焼ゾーン204の中央210に位置決めされかつこれらの混合ゾーン208のうちの2つは上記燃焼ゾーン204の第1の端214及び第2の端216に位置決めされ、これらの間に一般的な燃焼サブゾーン212が存在する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン208は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン204を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン204の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン206における排気は完全に酸化された混合物または実質上完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上完全に酸化された、という言い回しは可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0022】
次に図2Dを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央210に離隔されて位置決めされた3つの混合ゾーン208を含み、これらの前後と間に一般的な燃焼サブゾーン212を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン208は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン204を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン204の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン206は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0023】
次に図3Aを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306の中央312に混合ゾーン310を含み、上記混合ゾーン310の両側に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0024】
次に図3Bを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に2つの混合ゾーン310を含み、その前後と間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0025】
次に図3Cを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に3つの混合ゾーン310を含み、その間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0026】
次に図3Dを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に4つの混合ゾーン310を含み、その前後と間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
(インライン・ミキサの設計)
次に図4A乃至図4Gを参照すると、幾つかの異なるインラインまたは静的ミキサが概して400で示されている。図4A及びBを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される複数の捻れたプレート404とを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。図4Aは単一のプレート404を示し、図4Bは右回りの構造になるように配向された4つのプレート404を示している。明らかに、これらのプレートは右回り構造、左回り構造または両者の組み合わせの何れに配置されてもよい。
【0027】
図4C乃至図4Eを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される(押し込まれる)複数の曲がった突起408とを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。これらの突起408は、右回り構造408a、左回り構造408bまたは図4Eに示すように両構造の組み合わせで配向されてもよい。
【0028】
図4F及び図4Gを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される2つの螺旋状突起410a及びbを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。上記螺旋状突起410aは右回り構造であり、螺旋状突起410bは左回り構造であって、これら2つの突起は図4F及び図4Gに示すように、連続して位置決めされている。当然ながら、右回りのミキサ410a及び左回りのミキサ410bは発生順に逆転されてもよい。
【0029】
上述の全てのミキサにおいて、突起または混合エレメントは全て燃焼ゾーンの断面の半ば以上先まで伸長して酸化混合物が入口から出口へと進む直路が存在しないことを保証する。即ち、混合エレメントは、燃焼ゾーンの容量または燃焼ゾーンにおける滞留時間を増大することなく酸化混合物が燃焼プロセスの間に混合されて酸化効率を向上させることを保証する。
(エネルギー抽出装置)
次に図5を参照すると、概して500で示される本発明のエネルギー抽出システムの好適な一実施形態は、燃料及び酸化剤供給ユニット502と、炉または燃焼室504と、エネルギー発生ユニット506とを含み、上記燃焼室504は少なくとも1つの静的混合ゾーン510を有する燃焼ゾーン508を含む。供給ユニット502は燃料及び酸化剤のための別々の供給ユニット502a及びbを含んでもよく、また炉504の上流に混合または噴霧化ユニット512を含んでもよい。供給ユニット502は燃料及び酸化剤を炉504へ供給し、炉504は燃料を燃焼してエネルギー発生ユニット506への熱源として使用される熱を発生させる。エネルギー発生ユニット506は、カリーナ型サイクル等の任意タイプのエネルギー発生器であってもよい。例えば、本参照により開示に含まれる米国特許第5,953,918号、第5,950,433号、第5,822,990号、第5,649,426号、第5,588,298号、第5,572,871号、第5,450,821号、第5,440,882号、第5,095,708号、第5,029,444号、第4,982,568号、第4,899,545号、第4,763,480号、第4,732,005号、第4,604,867号、第4,586,340号、第4,548,043号、第4,489,563号、第4,346,561号、及び第4,289,429号を参照されたい。
(分析機器)
次に図6を参照すると、概して600で示される本発明の機器の好適な一実施形態は、試料供給システム602と、酸化剤供給システム604と、燃焼室606と、検出/分析器システム608とを含み、上記燃焼室606は少なくとも1つの静的混合ゾーン612を有する燃焼ゾーン610を含む。本機器600はまた、燃焼室606の上流に、完全に混合された試料と酸化剤との混合物を燃焼室606へ、または霧状にされた試料と酸化剤との混合物を燃焼室606へ供給するように適合化された混合または霧状化ユニット614を含んでもよい。試料供給システム602は、オートサンプラ、直接注入用セプタム、連続サンプリング用のサンプリング・ループ、GC、LC、MPLC、HPLC、LPLCまたは分析機器燃焼室への試料供給に現在または将来使用されるあらゆる試料供給システム等の分析用分離システム、またはこれらの混合または組み合わせを含むいずれの試料供給システムであってもよい。検出器/分析器システム608は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計、他の任意の分光写真法による検出/分析システムまたはこれらの混合または組み合わせを含む、現在知られているまたは未だ開発中であるいずれの酸化物検出/分析システムであってもよいが、これらに限定されない。好適な機器としては、UV蛍光分光計、化学発光分光計またはこれらの混合または組み合わせが含まれる。
【0030】
また本発明の改良された混合燃焼室は、試料スループットを増大し、機器サイクル時間を短縮し、検出感度を上げ、検出可能な異なる酸化物の検出範囲を縮小する。
(触媒コンバータ)
次に図7を参照すると、概して700で示される本発明の触媒コンバータを装備した内燃機関の好適な一実施形態は、内燃機関702と、触媒コンバータ装置704とを含み、上記触媒コンバータ装置704は内部に少なくとも1つの静的混合ゾーン708を有する燃焼ゾーン706を含む。コンバータ704は、ヘッダ710を介してエンジン702へ、及び排気管712を介して排気出口へ接続されている。
【0031】
次に図8A及びBを参照すると、概して800で示される触媒コンバータ・モノリスの好適な一実施形態は複数のチャネル802を含み、各チャネル802は少なくとも1つの静的ミキサ804を含む。
【0032】
本明細書に記載されている引例は全て、参照により開示に含まれる。本発明は十分かつ完全に説明されているが、添付のクレームの範囲内で本発明は特定的に説明されているもの以外にも実施される場合があることは理解されるべきである。本発明はその好適な実施形態を参照して開示されているが、その説明を読めば、当業者は、本明細書で説明されかつ添付のクレームに記載された本発明の範囲及び精神を逸脱することのない変更及び修正を行い得ることを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】先行技術による燃焼装置を示すブロック図である。
【図1B】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図1C】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図1D】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図2A】本発明の燃焼装置の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図2B】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2C】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2D】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2E】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3A】本発明の燃焼管の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図3B】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3C】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3D】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図4】A乃至Gは、静的ミキサの好適な一実施形態を示す。
【図5】本発明のエネルギー抽出ユニットの好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の分析機器の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の接触コンバータを有する内燃機関の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図8】A及びBは、本発明の触媒コンバータ・モノリスの好適な一実施形態を示すブロック図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、改良型燃焼装置とその製造及び使用方法に関する。
【0002】
特に、本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、少なくとも1つのインラインまたは静的混合ゾーンを有する燃焼ゾーンとを含む改良型燃焼装置とその製造及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
可燃材料の燃焼は、特にその目的が完全な酸化または燃焼である場合、必ず問題の多い困難な作業となっている。このような完全燃焼は、試料中の窒素及び/または硫黄濃度を決定する分析検出器では特に重要である。
【0004】
燃焼室は長年に渡り多くが設計されているが、その大部分は未だ完全燃焼を時宜を得た費用効果的な方法で助長する能力を欠いている。ある種の燃焼室は静的ミキサを使用して燃焼を追加しているが、このミキサは、炎、燃焼管または炉へ入る材料が均質であることを保証するために、または流出ガスが均質であることを保証するために燃焼ゾーンの上流または下流の何れかで使用される。静的ミキサを含むこのような燃焼システムは、米国特許第6,575,617号、第6,497,098号、第6,418,724号、第6,302,683号、第5,890,886号、第5,829,967号、第5,558,515号、第5,513,982号、第5,425,632号、第5,000,757号、第4,755,136号及び第4,213,403号に開示されている。
【0005】
従って技術上、1つまたは複数の燃焼ゾーン内部に強化されたインライン混合を供給することにより燃焼効率を向上させる改良された燃焼室に対するニーズが存在する。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置を提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0007】
また本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、複数のインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置も提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0008】
また本発明は、可燃材料の入口と、酸化剤の入口と、燃焼ガスの出口と、複数の離隔されたインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを有する燃焼室とを含む改良された燃焼装置も提供し、上記ミキサまたは混合ゾーンは、同じ容積の燃焼ゾーンで同じ時間期間により多い量の可燃材料が燃焼され得るように、滞留時間を増大することなく燃焼効率を向上させる。
【0009】
また本発明は、本発明の燃焼装置と、上記燃焼装置の燃焼ゾーンを、全ての、または実質上全ての酸化可能成分をその対応する酸化物に変換するに足る温度に維持するように適合化されたヒータとを含む改良された炉装置も提供する。
【0010】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、試料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された試料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化試料を受け入れて検出可能な酸化種を検出するように適合化された上記燃焼装置の下流の検出器/分析器ユニットとを含む分析機器を提供する。
【0011】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、試料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された試料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化試料を受け入れて検出可能な硫黄及び/または窒素種を検出するように適合化された上記燃焼装置の下流の検出器/分析器ユニットとを含む分析機器を提供する。
【0012】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、燃料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された燃料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化燃料を受け入れて処理するように適合化された上記燃焼装置の下流の排出ユニットとを含む燃焼システムを提供する。
【0013】
本発明は、本発明の改良型燃焼装置と、燃料を上記燃焼装置へ供給するように適合化された燃料供給ユニットと、酸化剤を上記燃焼装置へ供給するように適合化された酸化剤供給ユニットと、上記酸化燃料を受け入れてエネルギーを抽出するように適合化された上記燃焼装置の下流のエネルギー抽出ユニットとを含む燃焼システムを提供する。
【0014】
本発明は、可燃材料及び酸化剤を本発明の燃焼装置へ供給するステップと、上記可燃材料を上記燃焼装置の燃焼ゾーン内で燃焼または酸化させるステップと、を含む燃焼効率を向上させるための方法であって、上記燃焼装置のミキサまたは混合ゾーンが燃焼されている材料の燃焼効率を向上させかつスループットを増加させる方法を提供する。
【0015】
添付の例示的な図面と共に下記の詳細な説明を参照すれば、本発明をより良く理解することができる。諸図面を通して、類似する要素は同じ番号で示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本件発明者は、燃焼容量または滞留時間の何れをも増大させることなくより大きいスループット、より大きい試料サイズ及び卓越した燃焼プロファイル及び効率を可能にする改良された燃焼室を構築できることを発見している。本発明の酸化プロセスは、分離プロセスがピーク形状を広げる傾向のあるクロマトグラフィ・プロセスのそれのように目で見ることができる。同様に、燃焼効率を上げるためには、燃焼材料のピーク形状またはプロファイルを広げるべきであることを本件発明者は確信している。本件発明者は、従来型の燃焼または酸化ゾーンもしくは酸化管等の装置内に少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを挿入することにより、酸化効率を大幅に向上させ得ることを発見している。このような燃焼装置が分析化学において使用されると、燃焼容量または滞留時間の何れかを増大させることなく検出感度を上げ、検出範囲を縮小しかつより大きい機器スループットを供給することができる。本発明の燃焼装置は、理想的には、分析計装、触媒コンバータ、熱分解管、従来型の燃焼管、エネルギー抽出プラント、発電所または燃焼効率の向上が燃焼室のサイズを増大する、または燃焼滞留時間を増大することなく向上した経済性、スループット、感度またはこれらに類するものを生み出すことのできる他の任意のアプリケーション等のアプリケーションに適している。
【0017】
本発明は、広義には、燃焼材料(燃料または試料)の入口と、酸化剤の入口と(当然ながら、上記2つの入口を合わせて単一の入口にすることもできる)、上昇された温度に維持される燃焼ゾーンを含む、但し上記ゾーンはその内部に少なくとも1つのインラインまたは静的ミキサもしくは混合ゾーンを含む、燃焼室と、酸化材料の出口と、を含む改良された燃焼装置に関し、上記装置は上記混合ゾーンがない場合の本同一装置に比べて燃焼効率を向上させる。分析計装の場合、本発明の燃焼装置は燃焼効率を向上させるだけでなく、機器スループットを増大させ、機器の検出範囲を縮小しかつ機器の感度を上げる。上昇される温度は、概して約300℃を上回る。好適には、上昇される温度は約300℃乃至約2000℃である。さらに特には、上昇される温度は約600℃乃至約1500℃である。
さらに特には、上昇される温度は約800℃乃至約1300℃である。本発明の燃焼装置は、大気圧で、10水銀柱ミリメートルまでの低減された圧力で、または大気圧を超える1000絶対psi以上までの高い圧力で運転されることが可能である。
【0018】
本発明は、広義には、材料内の全ての酸化可能成分の酸化物を含む酸化物質を形成するために、可燃材料及び酸化剤を本発明装置へ供給するステップを含む方法に関し、本方法は、混合ゾーンがない場合の本同一装置に比べて酸化効率を向上させる。
(適切な材料)
本発明の燃焼室、燃焼管または燃焼炉を製造することのできる適切な材料としては、燃焼温度を許容し得る任意の耐久性のある材料が含まれるが、これらに限定されない。好適な材料には、金属、ガラス、石英等の結晶質、成形可能な珪酸塩、アルミン酸塩、ジルコン酸塩、チタン酸塩または混合型金属酸化物等のセラミック、複合材料、高温ポリマ、または熱膨張係数の差を処理できる任意の材料の混合物または組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。特に好適な材料には、鋼、石英、アルミナ、シリカ、ジルコニアまたはこれらの混合物または組み合わせが含まれる。特に好適な金属には、ステンレス鋼及び他の錆びない鉄、コバルトまたはニッケル合金が含まれる。
(燃焼ゾーンにインライン・ミキサを含む燃焼装置)
次に、図1A乃至Dを参照すると、概して100で示される先行技術による4つの燃焼装置は、可燃材料及び酸化剤が導入される入口ゾーン102と、燃焼ゾーン104と、酸化材料の出口ゾーン106とを含んでいる。図1Aを見ると、先行技術によるこの燃焼装置100は、燃焼ゾーンを上昇された温度まで加熱するための加熱手段またはヒータを除いて他の部分は保有しない。他の装置100は全て、インラインまたは静的ミキサ108を含む。図1Bを見ると、先行技術によるこの燃焼装置100は、上流にインライン・ミキサ108を含んでいる。図1Cの先行技術による燃焼装置100は、下流にインライン・ミキサ108を含んでいる。さらに、図1Dの先行技術による燃焼装置100は、上流及び下流双方にインライン・ミキサ108を含んでいる。
【0019】
次に図2Aを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の好適な一実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央210にインラインまたは静的混合ゾーン208を含み、上記混合ゾーン208の前後に一般的な燃焼サブゾーン210を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。混合ゾーン208は、これらをインラインで混合し、酸化混合物プロファイルを燃焼ゾーン204内へ広げて燃焼効率を向上させるように適合化され、上記酸化混合物は温度によって非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。混合ゾーン208の性質は、正確な構成に関わらず任意の一般的なインラインまたは静的ミキサであってもよいが、上記ミキサは、酸化混合物の流路を増大しかつ酸化混合物の任意の一部が燃焼ゾーン204を介して不変の真っ直ぐな流路を進むことを防止する、または排除するものでなければならない。
【0020】
次に図2Bを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央部210に離隔された2つの混合ゾーン208を含み、これらの前後と間に一般的な燃焼サブゾーン212を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む酸化混合物は、混合ゾーン208内の酸化混合物の混合に起因して燃焼ゾーン204内で燃焼効率を向上させる温度でインライン式に混合される。
【0021】
次に図2Cを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は離隔された3つの混合ゾーン208を含み、これらの混合ゾーン208のうちの1つは上記燃焼ゾーン204の中央210に位置決めされかつこれらの混合ゾーン208のうちの2つは上記燃焼ゾーン204の第1の端214及び第2の端216に位置決めされ、これらの間に一般的な燃焼サブゾーン212が存在する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン208は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン204を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン204の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン206における排気は完全に酸化された混合物または実質上完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上完全に酸化された、という言い回しは可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の全酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0022】
次に図2Dを参照すると、概して200で示される本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態は、入口ゾーン202と、燃焼ゾーン204と、酸化材料の出口ゾーン206とを含み、上記燃焼ゾーン204は上記燃焼ゾーン204の中央210に離隔されて位置決めされた3つの混合ゾーン208を含み、これらの前後と間に一般的な燃焼サブゾーン212を有する。入口ゾーン202は、可燃材料及び酸化剤を燃焼ゾーン204内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン208は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン204を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン204の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン206は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0023】
次に図3Aを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306の中央312に混合ゾーン310を含み、上記混合ゾーン310の両側に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0024】
次に図3Bを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に2つの混合ゾーン310を含み、その前後と間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0025】
次に図3Cを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に3つの混合ゾーン310を含み、その間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
【0026】
次に図3Dを参照すると、概して300で示される本発明の燃焼管装置の別の好適な実施形態は、試料の入口302と、酸化剤の入口304と、燃焼ゾーン306と、酸化材料の出口308とを含み、上記燃焼ゾーン306は上記燃焼ゾーン306内に4つの混合ゾーン310を含み、その前後と間に一般的な燃焼サブゾーン314を有する。試料の入口302は可燃材料を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化され、酸化剤の入口304は酸化剤を燃焼ゾーン306内へ導入するように適合化されている。インライン混合ゾーン310は、酸化混合物の経路が真っ直ぐな経路でないことを保証する、または燃焼ゾーン306を横断する際の酸化混合物の一部のチャネリングを低減させる温度で酸化混合物を混合することにより、燃焼ゾーン306の燃焼効率を向上させるように設計される。酸化混合物は、非酸化の可燃材料成分と、部分的に酸化された可燃材料成分と、完全に酸化された可燃材料成分と、消費されない酸化剤とを含む。当然ながら、出口ゾーン308は実質上または完全に酸化された混合物を含む。但し、実質上という言い回しは、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも95%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、好適には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも98%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、特には可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99%がそれらの対応する酸化物に変換されていること、とりわけ、可燃材料内の酸化可能成分の少なくとも99.9%がそれらの対応する酸化物に変換されていることを意味する。
(インライン・ミキサの設計)
次に図4A乃至図4Gを参照すると、幾つかの異なるインラインまたは静的ミキサが概して400で示されている。図4A及びBを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される複数の捻れたプレート404とを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。図4Aは単一のプレート404を示し、図4Bは右回りの構造になるように配向された4つのプレート404を示している。明らかに、これらのプレートは右回り構造、左回り構造または両者の組み合わせの何れに配置されてもよい。
【0027】
図4C乃至図4Eを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される(押し込まれる)複数の曲がった突起408とを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。これらの突起408は、右回り構造408a、左回り構造408bまたは図4Eに示すように両構造の組み合わせで配向されてもよい。
【0028】
図4F及び図4Gを見ると、ミキサ400は、ハウジング402と、上記ハウジング402の内面406に嵌め込まれ、付着され、結合され、または一体化される2つの螺旋状突起410a及びbを含み、上記ハウジングは燃焼装置または燃焼管であってもよい。上記螺旋状突起410aは右回り構造であり、螺旋状突起410bは左回り構造であって、これら2つの突起は図4F及び図4Gに示すように、連続して位置決めされている。当然ながら、右回りのミキサ410a及び左回りのミキサ410bは発生順に逆転されてもよい。
【0029】
上述の全てのミキサにおいて、突起または混合エレメントは全て燃焼ゾーンの断面の半ば以上先まで伸長して酸化混合物が入口から出口へと進む直路が存在しないことを保証する。即ち、混合エレメントは、燃焼ゾーンの容量または燃焼ゾーンにおける滞留時間を増大することなく酸化混合物が燃焼プロセスの間に混合されて酸化効率を向上させることを保証する。
(エネルギー抽出装置)
次に図5を参照すると、概して500で示される本発明のエネルギー抽出システムの好適な一実施形態は、燃料及び酸化剤供給ユニット502と、炉または燃焼室504と、エネルギー発生ユニット506とを含み、上記燃焼室504は少なくとも1つの静的混合ゾーン510を有する燃焼ゾーン508を含む。供給ユニット502は燃料及び酸化剤のための別々の供給ユニット502a及びbを含んでもよく、また炉504の上流に混合または噴霧化ユニット512を含んでもよい。供給ユニット502は燃料及び酸化剤を炉504へ供給し、炉504は燃料を燃焼してエネルギー発生ユニット506への熱源として使用される熱を発生させる。エネルギー発生ユニット506は、カリーナ型サイクル等の任意タイプのエネルギー発生器であってもよい。例えば、本参照により開示に含まれる米国特許第5,953,918号、第5,950,433号、第5,822,990号、第5,649,426号、第5,588,298号、第5,572,871号、第5,450,821号、第5,440,882号、第5,095,708号、第5,029,444号、第4,982,568号、第4,899,545号、第4,763,480号、第4,732,005号、第4,604,867号、第4,586,340号、第4,548,043号、第4,489,563号、第4,346,561号、及び第4,289,429号を参照されたい。
(分析機器)
次に図6を参照すると、概して600で示される本発明の機器の好適な一実施形態は、試料供給システム602と、酸化剤供給システム604と、燃焼室606と、検出/分析器システム608とを含み、上記燃焼室606は少なくとも1つの静的混合ゾーン612を有する燃焼ゾーン610を含む。本機器600はまた、燃焼室606の上流に、完全に混合された試料と酸化剤との混合物を燃焼室606へ、または霧状にされた試料と酸化剤との混合物を燃焼室606へ供給するように適合化された混合または霧状化ユニット614を含んでもよい。試料供給システム602は、オートサンプラ、直接注入用セプタム、連続サンプリング用のサンプリング・ループ、GC、LC、MPLC、HPLC、LPLCまたは分析機器燃焼室への試料供給に現在または将来使用されるあらゆる試料供給システム等の分析用分離システム、またはこれらの混合または組み合わせを含むいずれの試料供給システムであってもよい。検出器/分析器システム608は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計、他の任意の分光写真法による検出/分析システムまたはこれらの混合または組み合わせを含む、現在知られているまたは未だ開発中であるいずれの酸化物検出/分析システムであってもよいが、これらに限定されない。好適な機器としては、UV蛍光分光計、化学発光分光計またはこれらの混合または組み合わせが含まれる。
【0030】
また本発明の改良された混合燃焼室は、試料スループットを増大し、機器サイクル時間を短縮し、検出感度を上げ、検出可能な異なる酸化物の検出範囲を縮小する。
(触媒コンバータ)
次に図7を参照すると、概して700で示される本発明の触媒コンバータを装備した内燃機関の好適な一実施形態は、内燃機関702と、触媒コンバータ装置704とを含み、上記触媒コンバータ装置704は内部に少なくとも1つの静的混合ゾーン708を有する燃焼ゾーン706を含む。コンバータ704は、ヘッダ710を介してエンジン702へ、及び排気管712を介して排気出口へ接続されている。
【0031】
次に図8A及びBを参照すると、概して800で示される触媒コンバータ・モノリスの好適な一実施形態は複数のチャネル802を含み、各チャネル802は少なくとも1つの静的ミキサ804を含む。
【0032】
本明細書に記載されている引例は全て、参照により開示に含まれる。本発明は十分かつ完全に説明されているが、添付のクレームの範囲内で本発明は特定的に説明されているもの以外にも実施される場合があることは理解されるべきである。本発明はその好適な実施形態を参照して開示されているが、その説明を読めば、当業者は、本明細書で説明されかつ添付のクレームに記載された本発明の範囲及び精神を逸脱することのない変更及び修正を行い得ることを認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】先行技術による燃焼装置を示すブロック図である。
【図1B】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図1C】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図1D】先行技術による別の燃焼装置を示すブロック図である。
【図2A】本発明の燃焼装置の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図2B】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2C】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2D】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図2E】本発明の燃焼装置の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3A】本発明の燃焼管の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図3B】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3C】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図3D】本発明の燃焼管の別の好適な実施形態を示すブロック図である。
【図4】A乃至Gは、静的ミキサの好適な一実施形態を示す。
【図5】本発明のエネルギー抽出ユニットの好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図6】本発明の分析機器の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の接触コンバータを有する内燃機関の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図8】A及びBは、本発明の触媒コンバータ・モノリスの好適な一実施形態を示すブロック図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口と、
出口と、
少なくとも1つの静的混合ゾーンを、その長さに沿って含む燃焼ゾーンと
を備える燃焼装置。
【請求項2】
上記入口は、試料の入口と、酸化剤の入口とを含む請求項1記載の装置。
【請求項3】
上記燃焼ゾーンは、さらに、上記燃焼ゾーンの長さに沿って複数の離隔された静的混合ゾーンを含む請求項1記載の装置。
【請求項4】
上記燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように適合化されたヒータをさらに含み、上記上昇された温度は上記試料内の全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に実質上完全に変換するに足るものである請求項1記載の装置。
【請求項5】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項4記載の装置。
【請求項6】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項4記載の装置。
【請求項7】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項4記載の装置。
【請求項8】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項4記載の装置。
【請求項9】
上記入口は、ネブライザを備える請求項1記載の装置。
【請求項10】
試料の入口と、
酸化剤の入口と、
出口と、
少なくとも1つの静的混合ゾーンを、その長さに沿って含む燃焼ゾーンと
を備える燃焼装置。
【請求項11】
上記燃焼ゾーンはさらに、上記燃焼ゾーンの長さに沿って配置される複数の離隔された静的混合ゾーンを含む請求項10記載の装置。
【請求項12】
上記燃焼ゾーンは大気圧、大気圧より低い、または大気圧より高い請求項10記載の装置。
【請求項13】
上記燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように適合化されたヒータをさらに含み、上記上昇された温度は上記試料内の酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に実質上完全に変換するに足るものである請求項10記載の装置。
【請求項14】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項13記載の装置。
【請求項15】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項13記載の装置。
【請求項16】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項13記載の装置。
【請求項17】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項13記載の装置。
【請求項18】
上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザをさらに備える請求項10記載の装置。
【請求項19】
入口と、
出口と、
その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーンと、
ヒータとを備え、
上記入口は可燃材料及び酸化剤を上記燃焼ゾーンへ供給するように適合化され、上記ヒータは上記混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように設計される燃焼装置。
【請求項20】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項19記載の装置。
【請求項21】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項19記載の装置。
【請求項22】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項19記載の装置。
【請求項23】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項19記載の装置。
【請求項24】
上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザをさらに備える請求項19記載の装置。
【請求項25】
試料供給システムと、
酸化剤供給システムと、
入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを有する燃焼または炉装置と、
検出器/分析器ユニットと、を備え、
上記供給システムは試料及び酸化剤を上記燃焼装置の入口へ供給するように適合化され、上記燃焼装置は上記試料を実質上完全に酸化して酸化物にするように適合化され、上記検出器/分析器は少なくとも1つの酸化物の濃度を決定して上記酸化物濃度を上記試料内の1元素の元の濃度に関連づけるように適合化される分析機器装置。
【請求項26】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃を超える上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項27】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃乃至約2000℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項28】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約600℃乃至約1500℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項29】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約800℃乃至約1300℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項30】
上記燃焼装置はさらに、上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項25記載の装置。
【請求項31】
上記試料供給システムは、オートサンプラ、直接注入用セプタム、連続サンプリング用のサンプリング・ループ、分析用分離システム及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項32】
上記分析用分離システムは、GC、LC、MPLC、HPLC、LPLC及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項33】
上記検出器/分析器は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項34】
上記検出器/分析器は、UV蛍光分光計、化学発光分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項35】
可燃材料を酸化するための方法であって、
上記可燃材料及び酸化剤を、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼装置へ供給するステップと、
上記燃焼ゾーンを、上記可燃材料内の全ての、または実質的に全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に変換するに足る温度まで加熱するステップと、を含み、
上記混合ゾーンは上記燃焼ゾーンの燃焼効率を上げる、方法。
【請求項36】
上記温度は約300℃を超える請求項34記載の方法。
【請求項37】
上記温度は約300℃乃至約2000℃である請求項34記載の方法。
【請求項38】
上記温度は約600℃乃至約1500℃である請求項34記載の方法。
【請求項39】
上記温度は約800℃乃至約1300℃である請求項34記載の方法。
【請求項40】
上記燃焼装置は、さらに上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項34記載の方法。
【請求項41】
試料を分析するための方法であって、
上記試料及び酸化剤を、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼装置へ供給するステップと、
上記燃焼ゾーンを、上記可燃材料内の全ての、または実質的に全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に変換するに足る温度まで加熱するステップと、
上記酸化物を検出器/分析器へ転送するステップと、
少なくとも1つの酸化物の濃度を検出するステップと、を含み、
上記混合ゾーンは上記燃焼ゾーンの燃焼効率を上げ、上記検出器/分析器は上記酸化物濃度を上記試料内の1元素の元の濃度に関連づける、方法。
【請求項42】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃を超える上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項43】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃乃至約2000℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項44】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約600℃乃至約1500℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項45】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約800℃乃至約1300℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項46】
上記燃焼装置はさらに、上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項41記載の方法。
【請求項47】
上記検出器/分析器は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項41記載の方法。
【請求項48】
上記検出器/分析器は、UV蛍光分光計、化学発光分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項41記載の方法。
【請求項49】
燃料及び酸化剤供給ユニットと、
入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼または炉装置と、
酸化燃料の熱エネルギーの一部をより有益なエネルギー形式に変換するためのエネルギー変換ユニットと、
を備えるエネルギー抽出装置。
【請求項50】
内燃機関と触媒コンバータとを備え、
前記触媒コンバータは、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼または炉装置を含む内燃装置。
【請求項1】
入口と、
出口と、
少なくとも1つの静的混合ゾーンを、その長さに沿って含む燃焼ゾーンと
を備える燃焼装置。
【請求項2】
上記入口は、試料の入口と、酸化剤の入口とを含む請求項1記載の装置。
【請求項3】
上記燃焼ゾーンは、さらに、上記燃焼ゾーンの長さに沿って複数の離隔された静的混合ゾーンを含む請求項1記載の装置。
【請求項4】
上記燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように適合化されたヒータをさらに含み、上記上昇された温度は上記試料内の全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に実質上完全に変換するに足るものである請求項1記載の装置。
【請求項5】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項4記載の装置。
【請求項6】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項4記載の装置。
【請求項7】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項4記載の装置。
【請求項8】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項4記載の装置。
【請求項9】
上記入口は、ネブライザを備える請求項1記載の装置。
【請求項10】
試料の入口と、
酸化剤の入口と、
出口と、
少なくとも1つの静的混合ゾーンを、その長さに沿って含む燃焼ゾーンと
を備える燃焼装置。
【請求項11】
上記燃焼ゾーンはさらに、上記燃焼ゾーンの長さに沿って配置される複数の離隔された静的混合ゾーンを含む請求項10記載の装置。
【請求項12】
上記燃焼ゾーンは大気圧、大気圧より低い、または大気圧より高い請求項10記載の装置。
【請求項13】
上記燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように適合化されたヒータをさらに含み、上記上昇された温度は上記試料内の酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に実質上完全に変換するに足るものである請求項10記載の装置。
【請求項14】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項13記載の装置。
【請求項15】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項13記載の装置。
【請求項16】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項13記載の装置。
【請求項17】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項13記載の装置。
【請求項18】
上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザをさらに備える請求項10記載の装置。
【請求項19】
入口と、
出口と、
その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーンと、
ヒータとを備え、
上記入口は可燃材料及び酸化剤を上記燃焼ゾーンへ供給するように適合化され、上記ヒータは上記混合ゾーンを含む燃焼ゾーンを上昇された温度に維持するように設計される燃焼装置。
【請求項20】
上記上昇された温度は約300℃を超える請求項19記載の装置。
【請求項21】
上記上昇された温度は約300℃乃至約2000℃である請求項19記載の装置。
【請求項22】
上記上昇された温度は約600℃乃至約1500℃である請求項19記載の装置。
【請求項23】
上記上昇された温度は約800℃乃至約1300℃である請求項19記載の装置。
【請求項24】
上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザをさらに備える請求項19記載の装置。
【請求項25】
試料供給システムと、
酸化剤供給システムと、
入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを有する燃焼または炉装置と、
検出器/分析器ユニットと、を備え、
上記供給システムは試料及び酸化剤を上記燃焼装置の入口へ供給するように適合化され、上記燃焼装置は上記試料を実質上完全に酸化して酸化物にするように適合化され、上記検出器/分析器は少なくとも1つの酸化物の濃度を決定して上記酸化物濃度を上記試料内の1元素の元の濃度に関連づけるように適合化される分析機器装置。
【請求項26】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃を超える上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項27】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃乃至約2000℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項28】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約600℃乃至約1500℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項29】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約800℃乃至約1300℃の上昇された温度に維持する請求項25記載の装置。
【請求項30】
上記燃焼装置はさらに、上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項25記載の装置。
【請求項31】
上記試料供給システムは、オートサンプラ、直接注入用セプタム、連続サンプリング用のサンプリング・ループ、分析用分離システム及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項32】
上記分析用分離システムは、GC、LC、MPLC、HPLC、LPLC及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項33】
上記検出器/分析器は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項34】
上記検出器/分析器は、UV蛍光分光計、化学発光分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項25記載の装置。
【請求項35】
可燃材料を酸化するための方法であって、
上記可燃材料及び酸化剤を、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼装置へ供給するステップと、
上記燃焼ゾーンを、上記可燃材料内の全ての、または実質的に全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に変換するに足る温度まで加熱するステップと、を含み、
上記混合ゾーンは上記燃焼ゾーンの燃焼効率を上げる、方法。
【請求項36】
上記温度は約300℃を超える請求項34記載の方法。
【請求項37】
上記温度は約300℃乃至約2000℃である請求項34記載の方法。
【請求項38】
上記温度は約600℃乃至約1500℃である請求項34記載の方法。
【請求項39】
上記温度は約800℃乃至約1300℃である請求項34記載の方法。
【請求項40】
上記燃焼装置は、さらに上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項34記載の方法。
【請求項41】
試料を分析するための方法であって、
上記試料及び酸化剤を、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼装置へ供給するステップと、
上記燃焼ゾーンを、上記可燃材料内の全ての、または実質的に全ての酸化可能成分をそれらの対応する酸化物に変換するに足る温度まで加熱するステップと、
上記酸化物を検出器/分析器へ転送するステップと、
少なくとも1つの酸化物の濃度を検出するステップと、を含み、
上記混合ゾーンは上記燃焼ゾーンの燃焼効率を上げ、上記検出器/分析器は上記酸化物濃度を上記試料内の1元素の元の濃度に関連づける、方法。
【請求項42】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃を超える上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項43】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約300℃乃至約2000℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項44】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約600℃乃至約1500℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項45】
上記ヒータは上記燃焼ゾーンを約800℃乃至約1300℃の上昇された温度に維持する請求項41記載の方法。
【請求項46】
上記燃焼装置はさらに、上記入口と上記燃焼ゾーンとの間に配置されるネブライザを備える請求項41記載の方法。
【請求項47】
上記検出器/分析器は、IR分光計、FTIR分光計、MS分光計、UV分光計、UV蛍光分光計、化学発光分光計、ICR分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項41記載の方法。
【請求項48】
上記検出器/分析器は、UV蛍光分光計、化学発光分光計及びこれらの混合または組み合わせより成るグループから選択される請求項41記載の方法。
【請求項49】
燃料及び酸化剤供給ユニットと、
入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼または炉装置と、
酸化燃料の熱エネルギーの一部をより有益なエネルギー形式に変換するためのエネルギー変換ユニットと、
を備えるエネルギー抽出装置。
【請求項50】
内燃機関と触媒コンバータとを備え、
前記触媒コンバータは、入口、出口、その長さに沿って配置される混合ゾーンを含む燃焼ゾーン、及びヒータを備える燃焼または炉装置を含む内燃装置。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図4F】
【図4G】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【公表番号】特表2007−509310(P2007−509310A)
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−536766(P2006−536766)
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/034774
【国際公開番号】WO2005/043037
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(506137538)ペトロリューム アナライザー カンパニー,エルピー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/034774
【国際公開番号】WO2005/043037
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(506137538)ペトロリューム アナライザー カンパニー,エルピー (2)
【Fターム(参考)】
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