説明

改良型細胞組成物およびその作製方法

胎盤幹細胞を含む組成物を製剤化するための改良方法、ならびにそれによって製造される改良型組成物および細胞製剤が本明細書で提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞を含む組成物を作製する方法であって、
(a)前記細胞を、デキストランおよびヒト血清アルブミン(HSA)を含む溶液と接触させて細胞含有溶液を形成するステップ、
(b)細胞含有溶液を濾過するステップ、
(c)前記細胞含有溶液が1ミリリットル当たり約10±3×10個を超える細胞を含む場合、前記細胞を、デキストランを含む第1の希釈溶液で1ミリリットル当たり約10±3×10個以下の細胞に希釈するステップ、および
(d)場合によって、細胞含有溶液を、デキストランを含むがHSAを含まない第2の希釈溶液で希釈し、それによって細胞を含む組成物を作製するステップ
を含む方法。
【請求項2】
前記細胞をステップ(c)の後およびステップ(d)の前で凍結保存する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の希釈溶液または第2の希釈溶液中の前記デキストランがデキストラン40である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の希釈溶液および第2の希釈溶液中の前記デキストランがデキストラン40である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の希釈溶液中の前記デキストラン40が5.5%デキストラン40である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
HSAを含む前記溶液中の前記HSAが10%HSAである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の希釈溶液がHSAを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の希釈溶液中の前記HSAが10%HSAである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の希釈溶液が凍結保護剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記凍結保護剤がDMSOである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の希釈溶液中の前記デキストラン40が10%デキストラン40である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ステップ(a)の前記溶液が凍結保護剤を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記細胞を含む組成物が約7.5%〜約9%のデキストランを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記細胞を含む組成物が、1ミリリットル当たり約1.0±0.3×10個〜約5.0±1.5×10個の細胞を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記細胞が胎盤細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記幹細胞が単離ヒト接着性胎盤細胞である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
細胞を含む組成物を作製する方法であって、
(a)複数の単離ヒト接着性胎盤細胞を5.5%デキストラン40、10%HSA溶液に懸濁して細胞含有溶液を形成するステップ、
(b)細胞含有溶液を70μMフィルターで濾過するステップ、
(c)細胞含有溶液を5.5%デキストラン40、10%HSA、および5%DMSO中に約10±3×10個細胞/mL以下に希釈するステップ、
(d)細胞を凍結保存するステップ、
(e)細胞を解凍するステップ、および
(f)場合によって、細胞含有溶液を10%デキストラン40で1:1〜1:11に希釈して、前記細胞を含む組成物を生成するステップ
を含む方法。
【請求項18】
細胞を含む組成物を作製する方法であって、
(a)複数の単離ヒト接着性胎盤細胞を遠心分離にかけて細胞を回収するステップ、
(b)細胞を5.5%デキストラン40に再懸濁するステップ、
(c)細胞を遠心分離にかけて細胞を回収するステップ、
(d)細胞を、10%HSAを含む5.5%デキストラン40溶液に再懸濁して細胞含有溶液を形成するステップ、
(e)細胞含有溶液を70μM〜100μMフィルターで濾過するステップ、
(f)細胞含有溶液を5.5%デキストラン40、10%HSA、および5%DMSO中に約10±3×10個細胞/mL以下に希釈するステップ、
(g)細胞を凍結保存するステップ、
(h)細胞を解凍するステップ、および
(i)場合によって、細胞含有溶液を10%デキストラン40で1:1〜1:11に希釈して、前記細胞を含む組成物を生成するステップ
を含む方法。
【請求項19】
単離ヒト接着性胎盤細胞を含む組成物を作製するための方法であって、
(a)複数の単離ヒト接着性胎盤細胞を5.5%デキストラン40および10%ヒト血清アルブミン(HSA)を含む溶液中に供給して、単離ヒト接着性胎盤細胞を含む溶液を形成するステップ、
(b)前記単離ヒト接着性胎盤細胞を含む溶液を、目に見える細胞塊を除去するフィルターで濾過して濾過済み単離ヒト接着性胎盤細胞を生成するステップ、
(c)前記濾過済み単離ヒト接着性胎盤細胞を1ミリリットル当たり約10±3×10個の細胞にするのに十分な量の、5.5%デキストラン40、10%HSAおよび5%ジメチルスルホキシド(DMSO)を含む溶液で前記濾過済み単離ヒト接着性胎盤細胞を希釈するステップ、および
(d)前記単離ヒト接着性胎盤細胞を10%デキストラン40で、約1:1〜約1:11の単離ヒト接着性胎盤細胞:デキストラン40の比で希釈して前記組成物を生成するステップ
を含む方法。
【請求項20】
前記フィルターが70μMフィルターである、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記フィルターが100μMフィルターである、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記細胞が単離ヒト接着性胎盤細胞である、請求項1、6、7または8のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がCD10、CD34およびCD105である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記CD10、CD34およびCD105細胞がCD200である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記CD10、CD34、CD105およびCD200細胞がCD45またはCD90のいずれかである、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記CD10、CD34、CD105およびCD200細胞がCD45およびCD90である、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
請求項1、6、7または8のいずれかに記載の方法によって作製される組成物。
【請求項28】
単離ヒト接着性胎盤細胞を含む組成物を作製する方法であって、前記単離ヒト接着性胎盤細胞を、5.5%デキストランおよび10%HSAを含む溶液と接触させるステップ、単離ヒト接着性胎盤細胞を濾過するステップ、および前記単離ヒト接着性胎盤細胞を、10%デキストラン40(w/v)を含む溶液で1ミリリットル当たり約10±3×10個の細胞に希釈するステップを含む方法。
【請求項29】
複数の単離ヒト接着性胎盤細胞を、10%デキストラン40を含む溶液中に含む組成物であって、1ミリリットル当たり約1.0±0.3×10個〜約5.0±1.5×10個の細胞を含み、マクロの細胞塊は含まない組成物。
【請求項30】
前記胎盤幹細胞が解凍した凍結保存細胞である、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
バッグ内に含有される、請求項29に記載の組成物。
【請求項32】
マクロの細胞塊を含まない、請求項29に記載の組成物。
【請求項33】
10個の細胞当たり約200未満のミクロ細胞塊を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項34】
10個の細胞当たり約150未満のミクロ細胞塊を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項35】
10個の細胞当たり約100未満のミクロ細胞塊を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項36】
前記単離ヒト接着性胎盤細胞がCD10、CD34およびCD105である、請求項29に記載の組成物。
【請求項37】
前記CD10、CD34およびCD105細胞がCD200である、請求項36に記載の組成物。
【請求項38】
前記CD10、CD34、CD105およびCD200細胞がCD45またはCD90のいずれかである、請求項37に記載の組成物。
【請求項39】
前記CD10、CD34、CD105およびCD200細胞がCD45およびCD90である、請求項37に記載の組成物。
【請求項40】
医薬組成物である、請求項27および29〜39のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項41】
1ミリリットル当たり約5×10個〜1×10個の細胞を含む組成物を濃縮するステップをさらに含む、請求項1または請求項14に記載の方法。
【請求項42】
対象に細胞を含む組成物を皮下投与するステップをさらに含む、請求項41に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公表番号】特表2012−500021(P2012−500021A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523815(P2011−523815)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2009/004740
【国際公開番号】WO2010/021714
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(509226875)アンスロジェネシス コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】