説明

放射性標識アミノ酸類似体、それらの製造および使用

本発明は、診断で使用するためのハロゲン化アミノ酸類似体に関する。この化合物は、一般式(I)
【化1】


式中、Rは、n=0のとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであるか、または、n=1−6のとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環であり;そしてm=0または1;そして、Xはハロゲン原子である、
を有する。本発明はさらに、これらの類似体の前駆化合物、これらの類似体の製造方法、これらの類似体を含む医薬組成物、並びに癌の診断におけるこれらの類似体および組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
発明の分野
本発明は、F−18のような放射性フッ素原子、またはF−19のような非放射性フッ素原子などのハロゲン原子で標識されたアミノ酸類似体に関する。本発明はさらに、これらの類似体を製造するための前駆化合物および方法、これらの類似体を含む医薬組成物、および例えばポジトロン放出断層撮影法または機能的MRIを利用する診断のためのこの組成物の使用に関する。
【0002】
発明の背景
どのような癌治療への新しいアプローチが将来的に存在するとしても、腫瘍および転移の生体分子レベルでの正確かつ特異的な非侵入的診断は、最も重要なままであろう。正常細胞の悪性細胞への変換は、遺伝物質の変化に起因し、グルコース代謝の増加並びにアミノ酸取込みおよび代謝の増加などの、微妙だが根本的な代謝変化が生じる。代謝表現型におけるこれらの変化は、SPECT(単一光子放射型コンピュータ断層撮影法)またはPET(ポジトロン放出断層撮影法)と組み合わせた放射性標識トレーサーを使用するインビボでの腫瘍の研究を可能にする。PETと連結した同時取得(coincidence acquisition)は、SPECTよりも良好な解像度と定量を可能にし、腫瘍の追跡および寸法決定に必要とされている。
【0003】
現在、18F−FDG(フルオロ−デオキシグルコース)およびPETの使用は、核医学において癌患者の研究に最も重要な技法である。この方法は非常に鋭敏であるが、2つの大きい制限がある。即ち、炎症性病変への強い蓄積と、脳への高い取込みであり、これは脳腫瘍の診断を危険にさらしている。
【0004】
SPECTおよびPETへの放射性アミノ酸の使用は、これらの欠点の大部分を克服し得ることが示された。80年代の終わりに、メチオニンおよびチロシンなどのいくつかの11C−標識アミノ酸、並びに比活性の高い2−18F−チロシン(2−18F−Tyr)が、PET研究に使用された。当時、高い比活性が必要であり、腫瘍の特定のために、標識アミノ酸がタンパク質への組込みに高率で含まれなければならないと考えられた。一方で、C−11の短い半減期と不十分なインビボ安定性、または不十分な収率をもたらす複雑な放射性化学合成(2−18F−Tyrなどについて)のために、これらのアミノ酸のいずれも、日常の臨床用PETには導入されてこなかった。
【0005】
ほぼ同じ頃、L−3−123I−アルファ−メチル−チロシン(3−123I−IMT)が、脳腫瘍用のSPECTトレーサーとして導入され、肉腫やリンパ腫などの他の腫瘍用にも現在まで使用されている。このトレーサーの腫瘍への取込みは、大部分、L輸送系により起こる。細胞膜輸送系Lは、多くの細胞において、大型分枝および芳香属性中性アミノ酸の移入の唯一の(効率的な)移入経路である。L型アミノ酸トランスポーター1(LAT1)は、Na非依存性アミノ酸トランスポーターであり、細胞の生育および増殖に重要な役割を果たすので、悪性細胞で過剰発現される。機能的発現のために、LAT1は、表面抗原4F2の重鎖(重鎖4F2hc)を必要とする。蓄積の増加は、タンパク質への組込みよりも、むしろ強く増加したアミノ酸輸送活性により主に決定される。しかしながら、このトレーサーの適用性を制限している主な欠点は、高い腎臓蓄積である。
【0006】
O−(2−18F−エチル)−チロシン(FET)および18F−アルファ−メチル−チロシンは、1999年に潜在的PETトレーサーとして提唱された。この化合物は、IMTと同じ取込み特性を示した。これらのトレーサーの製造には、依然として複雑かつ時間のかかる合成工程およびHPLC工程が必要であり、総合的な放射性化学的収率を限定している。それ故に、それらは実用上あまり有用ではない。
【0007】
本発明に至る調査において、2つの新しい潜在的SPECTトレーサー、2−123I−チロシン(2−123I−Tyr)および2−123I−フェニルアラニンが開発された。R1M腫瘍(横紋筋肉腫)を有するラットにおいてインビボで評価した場合、これらのトレーサーは、腫瘍における高い取込み(IMTと比較できる)を示し、一方、腎臓の蓄積(IMTより10倍少ない腎臓での活性)または高い脳への取込みは観察されなかった。動態学的研究により、放射性アミノ酸の取込みは、血液プール区分と比較すると腫瘍中のアミノ酸量を反映しており、このトレーサーに高い比活性は必要とされないことも明らかになった。しかしながら、ポジトロン放出性ヨウ素同位元素124Iおよび122Iは、日常的な患者のPET診断に必要な放射性核種の特性をもたないので、これらのトレーサーも、SPECTにほぼ限定される。
【0008】
発明の要旨
腫瘍トレーサーとしての18F−標識アミノ酸が、FDGと比較して高い腫瘍特異性を示し、脳のトレーサーとして好適であることが判明した。毒性の限界内で、18F−トレーサーの高い比活性も非担体添加製剤も不要であるという事実が、[18F]−Fを利用する親電子的放射性フッ素付加を可能にするに違いない。しかしながら、現在入手可能なF−標的の放射性同位元素産生収率は限定されており、ほぼ定量的な標識収率でさえ、18F−FDG産生のものと比較できる量に達するにはほど遠く、日常的な複数の患者のPET診断を可能にしない。
【0009】
従って、本発明の目的は、容易かつ迅速に合成でき、それ故にわずか2時間の半減期であるF−18でも標識できる、新しい化合物およびそのための前駆体を提供することである。かかる化合物の診断における使用を提供することは、本発明のさらなる目的である。
【0010】
本発明者らは、18F−FETで得られた結果並びに彼ら自身の2−123I−Pheおよび2−123I−Tyrの結果に基づき、芳香族性アミノ酸特性が、O−エチル基の置換後に、そしてかさ高いヨウ素原子の存在下でさえ保存されていると考えた。本発明は、従って、放射性原子の導入を容易にするために、フェニル環上にアルキル側鎖を導入する新しいアプローチに基づく。それらは、従って、オルト、メタ、パラのいずれかで、フェニルアラニンおよびチロシンに18F−アルキル−フェニル構造をもたらす。例は、18F−CH−Pheまたは18F−CH−CH−Pheおよび2−18F−CH−Tyrまたは2−18F−CH−CH−Tyrである。これは、標識化学を、L−アミノ酸のアルキルフェニル側鎖分枝の直接的な常套の求核性脂肪族置換に縮小する。このアプローチでは、厄介な立体特異的合成は不要である。脂肪族アミノ酸のロイシンおよびイソロイシンの放射性フッ素付加について、同じ戦略に従う。インビボ条件を模倣した、緩衝液中のインビトロのR1M細胞における予備的取込み実験は、H−ロイシンおよびH−イソロイシンについて、H−TyrおよびH−Pheと比較可能な結果を示した。脂肪族置換Fは、薬理を殆ど変化させないので、これらの脂肪族アミノ酸も、放射性フッ素付加に適する分子であるということになる。
【0011】
発明の詳細な説明
本発明は、従って、一般式
【化1】

式中、
Rは、n=0のとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであるか、または、n=1−6のとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環であり;そしてm=0または1;そして、Xはハロゲン原子である、
を有するハロゲン化アミノ酸類似体に関する。
【0012】
nが0であるとき、Rは、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、三級ブチルまたはメチルチオエチルエーテルから選択されるアルキルであり、nが1、2または3であるとき、Rは、好ましくは、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジル、ヒドロキシピリジニルである。
【0013】
放射性ハロゲン原子は、好ましくは、放射性フッ素、特に18Fである。なぜなら、その放射性核種的特性のために、それは、ポジトロン放出性同位元素の中でPET診断用標識トレーサー分子として最も興味深いものであるからである。
【0014】
本発明の適するアミノ酸類似体は、芳香族性またはヘテロ芳香族性アミノ酸であるフェニルアラニン、チロシンおよびアザチロシン、またはアルキルアミノ酸であるアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシンおよびメチオニンの類似体である。芳香族性アミノ酸は、好ましくは、(C−C)アルキルのメチルおよびエチルにより、2位(フェニル)および3位(2−ピリジル類似体)で誘導体化される。アルキルはまた、フェニルアラニンの芳香環の3および4位、およびメタ−チロシンの5位にも存在できる。
【0015】
好ましい類似体は、[18F]標識β−2−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−2−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−2−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−5−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−5−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(5−フルオロメチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(6−フルオロメチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(2−フルオロメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(2−フルオロエチル−5−ヒドロキシピリジル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−5−ヒドロキシ−2−ピリジル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(5−フルオロエチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識アラニン、[18F]標識バリン、[18F]標識ロイシン、[18F]標識イソロイシンおよび[18F]標識メチオニンからなる群から選択される。これらの中で、芳香環の2または6位がアルキルで置換されている類似体が好ましいことが判明した。なせなら、4位(パラ)が生化学的認識を立体的に妨害されないからである。本発明はまた、非放射性標識、特に非放射性フッ素原子を有する上記の化合物全てに関する。
【0016】
本発明はさらに、1またはそれ以上の特許請求するアミノ酸類似体、および賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物に関する。賦形剤、希釈剤または担体は、無菌かつ非パイロジェン性の液体形態のいかなる化合物または組成物であってもよく、等張塩水または等張緩衝液であり得る。
【0017】
該医薬組成物は、ポジトロン放出断層撮影法(PET)および機能的MRIにおけるトレーサーとして使用できる。
【0018】
本発明はさらに、癌診断用医薬組成物の製造における該アミノ酸類似体の使用に関する。
【0019】
その他の態様によると、本発明は、腫瘍および/または転移の存在に関する患者の診断方法を提供する。その方法は、診断的有効量の1またはそれ以上の該アミノ酸類似体を投与すること、および、PETまたは機能的MRIを利用するなどして、患者の身体における該類似体の局在を可視化することを含む。
【0020】
本発明はさらに、該アミノ酸類似体の製造のための前駆化合物を提供する。その前駆体は、以下の一般式を有する:
【化2】

式中、
Rは、n=0のとき、(C−C)アルキルであるか、またはn=1、2または3のときフェニルまたはピリジルであり;
Xは、脱離基、特に、トシル、メシチル、トリフラートまたはハロゲンであり;そして、
NHおよびCOOHは、保護されている。
【0021】
適切な脱離基によりもたらされる、フェニルアラニンやチロシンなどの芳香族性アミノ酸のフェニル環上のアルキル基の置換、または、アルキルアミノ酸の脂肪族側鎖への脱離基の導入は、脂肪族求核置換による放射性原子、特に18Fなどのフッ素の導入を可能にする。これは、高い放射性標識収率を可能にする、迅速な合成工程である。
【0022】
COOHは、(C−C)アルキルでエステル化されていてもよい。(C−C)アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、三級ブチル、ネオペンチルからなる群から選択される。NHは、N−Boc、N−トリチル、f−mocなどから選択される基で保護されていてもよい。これらの化合物で保護する技術は当業者に周知であり、例えば、Protecting Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons, 1981 に記載されている。
【0023】
前駆化合物中、nが0であるとき、Rは、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、1−メチルブチル、メチルチオエチルエーテルであり、nが1、2または3であるとき、Rは、好ましくは、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジル、ヒドロキシピリジルである。
【0024】
前駆体分子中で脱離基として使用され得るハロゲンは、「コールド」、即ち、非放射性ハロゲンであってもよい。
【0025】
本発明の適する前駆化合物は、芳香族性アミノ酸であるフェニルアラニンおよびチロシン、ヘテロ芳香族性のアザチロシン、アルキルアミノ酸であるアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシンおよびメチオニンの類似体である。芳香族性アミノ酸は、好ましくは、生化学的認識について4位(パラ)が立体的に妨げられないように、メチル、エチルなどの(C−C)アルキルにより2位(フェニル)または3位(ピリジル)で誘導体化されている。アルキルは、メタ−チロシンの芳香環の5位に存在することもできる。
【0026】
アルキル化芳香族性アミノ酸をベースとする前駆体分子は、L−2−CH−Pheなどの市販のアルキルアミノ酸から出発して製造できる。L−2−CH3−Pheは、エステル化(But)により、そしてN−BocまたはN−トリチルとして保護され、2−メチル基のラジカル的(radicalar)モノ−臭素化またはヨウ素化を実施する。トシル(Tos)、メシチル(Mes)またはトリフラート(Trif)基および他のいかなる適する脱離基も、求核交換により導入される。精製後、化合物は窒素下で保存される。
【0027】
L−/D−2−Br−Pheは市販されているので、ハロゲンとしてBrを有する前駆化合物も、ウルツ−フィッチッヒ反応により、ジブロモメタンを使用し、次いで上記と同じ経路を適用し、得ることができる。
【0028】
L−2−Tos(Trif)−CH−Tyrは、市販されている、上述のウルツ−フィッチッヒ経路に適切な前駆体であるCHO−L−2−I−Tyrから出発して製造できる。
【0029】
L−/D−2−(Tos,Mes,Trif)エチル−Phe、L−/D−4−(Tos,Mes,Trif)エチル−Phe、L−/D−2−(Tos,Mes,Trif)メチル−TyrおよびL−/D−2−(Tos,Mes,Trif)エチル−Tyrの合成のために、同じ戦略に従う。
【0030】
Val、LeuおよびIleには、位置特異的臭素化を適用し、続いて適切な脱離基を導入する。
【0031】
本発明はさらに、放射性ハロゲン原子による脱離基の置換を含む、本発明のアミノ酸類似体の製造方法に関する。置換は、トシル、メシチルまたはトリフラートの放射性ハロゲン、特にフッ素による脂肪族求核置換を利用して、または、ハロゲン脱離基の放射性ハロゲン、特に放射性フッ素との交換を利用して、行い得る。
【0032】
トシル、メシチルまたはトリフラートの脂肪族求核置換または非同位体交換を放射性標識アミノ酸類似体の製造に使用する場合、放射性分子は置換後に前駆体から分離されるので、これは、担体不含製剤をもたらす。同位体交換方法を使用する場合、担体付加製剤が得られる。この製剤の比活性は、非放射性前駆体の存在量に依存する。
【0033】
本発明のアミノ酸類似体および前駆化合物は、LおよびD方向を有することができる。標識アミノ酸類似体を産生するための本発明の方法は、LまたはD化合物のいずれか、またはこれらの混合物を出発物質として使用することができ、従って、LまたはD類似体のいずれか、またはそれらの混合物をもたらす。
【0034】
以下の実施例において本発明をさらに例示説明する。実施例は、本発明をどのようにも限定しないと意図されている。以下の図を参照する:
図1:L−2−F−メチル−PHEによる、インビトロのR1M細胞におけるH−Phe/Phe取込みの阻害。共通切片は、阻害が競合的であり、L−2−F−メチル−PheがL−Pheと同じ輸送系を使用していることを証明する。
図2:R1M腫瘍を有するラットのPET。腫瘍は、右上、中程の膵臓および下部の膀胱に見える。120MbqL−2−18F−メチル−フェニルアラニンを静脈注射した。
【0035】
実施例
実施例1
前駆体分子および非放射性フッ素化類似体の合成
1.1.保護L−2−ブロモメチル−PHE
常套の化学により、L−2−メチル−Phe上で、トリブチルエステルおよびN−Boc保護を導入する(N−Boc:(BOC)O、TEA、MeOH/tButOH、室温、2時間;ブチルエステル:TMSL+tButOHまたはLi−O−t−ブチル、室温、24時間)。保護化合物を、CCl中、Br−スクシンイミドと、触媒(ラジカルハロゲン化)としての過酸化ベンゾイルの存在下、80ECで1時間反応させる。スクシンイミドの沈殿後、生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。
【0036】
過酸化ベンゾイルの代わりに、PMMAなどの照射したポリマーを、ラジカル促進因子として使用する。これにより、簡単な濾過により精製できるようになる。
【0037】
1.2.保護L−2−Tosエチル−Phe
市販のL−2−Br−Phe上で、Cu1+補助によりヨードとブロモを、酸性還元的水性条件(ゲンチシン酸およびCuSO用の還元剤としてのSnSO)下で交換することにより、L−2−I−Pheが得られる。1.1.と同様に保護を導入する。3工程(a:臭化ビニル、Pd(PPh、1,4−ジオキサン、100EC、1時間;b:BH−THF錯体、4N NaOH、30%H、THF、0EC、2時間;c:TsCl、DMAP、CHCl、室温、2時間)でエチルトシルを導入する。
【0038】
1.3.保護臭素化ロイシン
1.1.および1.2.に記載の通りに保護を実施する。ラジカル臭素化は、1.1.に記載の通りに実施する。
【0039】
1.4.保護L−2−アルキルトシル−チロシン
L−2−I−Tyrは、市販されている。化学は、1.2.でL−2−I−フェニルアラニンについて記載したものと同じである。
【0040】
1.5.保護ブロモロイシン
N−Boc、t−ブチル保護ロイシンは、1.1.に記載の通りにラジカル反応により臭素化される。
【0041】
1.6.非放射性フッ素化類似体
これらは、還流温度でトシル化前駆体分子をCHCN中のnBuNFと反応させることにより得られる。
【0042】
実施例2
本発明の化合物の放射性化学合成
L−/D−18F−R−Phe類似体(R=メチルまたはエチル)は、AcN/TBA/HCOまたはAcN/K222/CO2−混合物中、85EC、5分間の、L−/D−2−TosR−Phe上の18Fの求核交換により製造する。
【0043】
簡単に述べると、陰イオン交換カラムを通して標的の水から18F−を分離する。活性物質の抽出は、HO中のテトラ−n−ブチル炭酸水素アンモニウムにより達成する。アセトニトリルの添加後の共沸蒸留により、HOを廃棄する。乾燥アセトニトリル中のL−2−Tosエチル−N−トリチル−フェニルアラニンtert.ブチルエステルを、18F−受容物質(recipient)に添加し、3−5分間85ECで加熱する。反応後、溶媒を予め加熱したNを利用して蒸発させる。
【0044】
次には、2つの経路が可能である。第1に、脱エステル化および脱保護を溶液中で実施し、続いてHPLCまたは小型カラムで精製する。あるいは、小型カラム上で、すぐに直接、脱保護を実施し、続いてHPLCまたは別型の小型カラムで精製できる。
【0045】
L−/D−18F−LeuおよびL−/D−18F−Ileに、類似の放射性化学を適用する。
【0046】
実施例3
癌細胞に対するインビトロでの親和性
癌細胞(ラット横紋筋肉腫細胞)のL輸送系1(LAT1)による取込みに対するL−2−F−メチル−フェニルアラニンの親和性は、適量のL−フェニルアラニンおよびL−2−F−メチル−フェニルアラニンを含有するpH7.4のHEPES緩衝液中で15分間インキュベーションした後、L−H−フェニルアラニン取込みの阻害を測定することにより判定した。取込みは飽和し、典型的なミカエルス−メンテンの関係に従い、ラインウィーバー−バーク(図1)プロットを描くことを可能にした。
【0047】
ほぼ1/取込み軸の上に共通切片を有する図1の二重逆数プロットは、阻害がフェニルアラニン取込みと競合的であり、同じLAT輸送体系を使用していることを示す。
【0048】
平均Ki値76:MがL−2−F−メチル−フェニルアラニンについて観察された。この値は、同じ条件で天然L−フェニルアラニンについて得られるKm値65:Mにほぼ匹敵する。
【0049】
実施例4
R1M腫瘍を有するラットにおけるL−2−18F−メチル−フェニルアラニンの、PETを利用するインビボでの評価
図2は、腫瘍および膵臓で高い取込みが観察されることを示す。後者は、齧歯類に典型的である。それは、18F−メチル−フェニルアラニン類似体が天然アミノ酸として輸送されることを示す。腎臓または他の器官における蓄積は観察されない。生成物は、腎臓を通って膀胱へ除去される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、L−2−F−メチル−PHEによる、インビトロのR1M細胞におけるH−Phe/Phe取込みの阻害を示す。
【図2】図2は、R1M腫瘍を有するラットのPETである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式
【化1】

式中、
Rは、n=0のとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであるか、または、n=1−6のとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環であり;そしてm=0または1;そして、Xはハロゲン原子である、
を有する化合物である、診断において使用するためのハロゲン化アミノ酸類似体。
【請求項2】
Rがメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、三級ブチルまたはメチルチオエチルである、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項3】
Rが、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジル、ヒドロキシピリジルである、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項4】
ハロゲンが放射性である、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項5】
放射性ハロゲン原子が18Fである、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項6】
放射性ハロゲン原子が123Iである、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項7】
ハロゲン原子が非放射性である、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項8】
非放射性ハロゲン原子が19Fである、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項9】
類似体が、[18F]標識β−2−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−2−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロエチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−2−フルオロメチルフェニル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−5−フルオロメチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−3−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−4−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識β−5−フルオロエチル−2−ピリジル−α−アミノプロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(5−フルオロメチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(6−フルオロメチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(2−フルオロメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(2−フルオロエチル−5−ヒドロキシピリジル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−5−ヒドロキシ−2−ピリジル)プロピオン酸、[18F]標識2−アミノ−3−(5−フルオロエチル−3−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸、[18F]標識アラニン、[18F]標識バリン、[18F]標識ロイシン、[18F]標識イソロイシンおよび[18F]標識メチオニンからなる群から選択される、請求項1に記載のアミノ酸類似体。
【請求項10】
1またはそれ以上の請求項1に記載のアミノ酸類似体、および賦形剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項11】
ポジトロン放出断層撮影法(PET)および機能的磁気共鳴画像法(MRI)におけるトレーサーとして使用するための、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項12】
癌診断用医薬組成物の製造における、請求項1に記載のアミノ酸類似体の使用。
【請求項13】
診断がポジトロン放出断層撮影法(PET)または機能的磁気共鳴画像法(MRI)を利用して実施される、請求項1に記載のアミノ酸類似体の使用。
【請求項14】
腫瘍および/または転移の存在に関する患者の診断方法であって、診断的有効量の1またはそれ以上の請求項1に記載のアミノ酸類似体を投与すること、および、患者の身体における該類似体の局在を可視化することを含む、方法。
【請求項15】
身体における局在可視化が、ポジトロン放出断層撮影法(PET)または機能的磁気共鳴画像法(MRI)を利用して実施される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
一般式
【化2】

式中、
Rは、n=0のとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであるか、または、n=1−6のとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環であり;そしてm=0または1;そして、Xは脱離基、特に、トシル、メシチル、トリフラートまたはハロゲンであり;そして、NHおよびCOOHは、保護されている、
を有する、請求項1に記載の放射性標識アミノ酸類似体を製造するための前駆化合物。
【請求項17】
COOHが、(C−C)アルキルでエステル化されており、NHが、N−Boc、N−トリチル、f−mocから選択される基により保護されている、請求項16に記載の前駆化合物。
【請求項18】
(C−C)アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、三級ブチルおよびメチルチオエチルエーテルからなる群から選択される、請求項16に記載の前駆化合物。
【請求項19】
Rが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、三級ブチルまたはメチルチオエチルエーテルである、請求項16に記載の前駆化合物。
【請求項20】
Rが、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジル、ヒドロキシピリジルである、請求項16に記載の前駆化合物。
【請求項21】
ハロゲンが19Fまたは123Iである、請求項16に記載の前駆化合物。
【請求項22】
放射性ハロゲン原子による脱離基の置換を含む、請求項1に記載のアミノ酸類似体の製造方法。
【請求項23】
放射性ハロゲン、特に放射性フッ素による、トシル、メシチルまたはトリフラートの脂肪族求核置換を利用して置換を行う、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ハロゲン脱離基の放射性ハロゲン、特に放射性フッ素との交換を利用して置換を行う、請求項22に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式
【化1】

式中、
Xはハロゲンであり;
mは0または1であり;
nは、0、1、2、3、4、5または6であり;
Rは、nが0であるとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであり;そして、
Rは、nが0、1、2、3、4、5または6であるとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環である、
を有する、診断において使用するためのハロゲン化アミノ酸類似体。
【請求項2】
Rがメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、三級ブチルまたはメチルチオエチルである、請求項1に記載の類似体。
【請求項3】
Rが、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジルまたはヒドロキシピリジルである、請求項1に記載の類似体。
【請求項4】
ハロゲンが放射性である、請求項1に記載の類似体。
【請求項5】
ハロゲンが18Fである、請求項4に記載の類似体。
【請求項6】
ハロゲンが123Iである、請求項4に記載の類似体。
【請求項7】
ハロゲンが非放射性である、請求項1に記載の類似体。
【請求項8】
ハロゲンが19Fである、請求項7に記載の類似体。
【請求項9】
類似体が、[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(2−フルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロメチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(2−フルオロエチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロエチル−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロメチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロメチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(5−フルオロメチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(6−フルオロメチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロエチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(5−フルオロエチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(6−フルオロエチル−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(2−フルオロメチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(5−フルオロメチル−3−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(6−フルオロメチル−3−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(2−フルオロエチル−4−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(5−フルオロエチル−3−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(6−フルオロエチル−3−ヒドロキシ−フェニル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロメチル−5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロメチル−6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロメチル−6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(3−フルオロエチル−6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識L,D−2−アミノ−3−(4−フルオロエチル−6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イル)−プロピオン酸;[18F]標識アラニン;[18F]標識バリン;[18F]標識ロイシン;[18F]標識イソロイシン;および[18F]標識メチオニンからなる群から選択される、請求項1に記載の類似体。
【請求項10】
請求項1に記載の類似体、並びに賦形剤、担体および希釈剤の少なくとも1つを含む医薬組成物。
【請求項11】
医薬組成物が、ポジトロン放出断層撮影法(PET)および機能的磁気共鳴画像法(MRI)の少なくとも1つにおけるトレーサーとして使用される、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
癌診断用医薬組成物の製造における、請求項1に記載の類似体の使用。
【請求項13】
診断が、ポジトロン放出断層撮影法(PET)および機能的磁気共鳴画像法(MRI)の少なくとも1つを含む、請求項12に記載の類似体の使用。
【請求項14】
腫瘍および/または転移の存在に関する患者の診断方法であって、
診断的有効量の請求項1に記載の類似体を患者の身体に投与すること;および、
患者の身体における類似体の局在を可視化すること、
を含む、方法。
【請求項15】
可視化が、ポジトロン放出断層撮影法(PET)および機能的磁気共鳴画像法(MRI)の少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
一般式
【化2】

式中、
Xは、トシル、メシチル、トリフラートおよびハロゲンからなる群から選択される脱離基であり;
mは、0または1であり;
nは、0、1、2、3、4、5または6であり;
NHおよびCOOHは、保護されており;
Rは、nが0であるとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであり;そして、
Rは、nが0、1、2、3、4、5または6であるとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環である、
を有する、請求項1に記載の類似体を製造するための前駆体。
【請求項17】
COOHが、(C−C)アルキルでエステル化されており、NHが、N−Boc、N−トリチルおよびf−mocから選択される基により保護されている、請求項16に記載の前駆体。
【請求項18】
(C−C)アルキルが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、三級ブチルおよびメチルチオエチルエーテルからなる群から選択される、請求項16に記載の前駆体。
【請求項19】
Rが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、三級ブチルまたはメチルチオエチルエーテルである、請求項16に記載の前駆体。
【請求項20】
Rが、フェニル、ヒドロキシフェニル、ピリジルまたはヒドロキシピリジルである、請求項16に記載の前駆体。
【請求項21】
Xが19Fまたは123Iである、請求項16に記載の前駆体。
【請求項22】
請求項1に記載の類似体の製造方法であって、
一般式
【化3】

式中、
Xは、トシル、メシチル、トリフラートおよびハロゲンからなる群から選択される脱離基であり;
mは、0または1であり;
nは、0、1、2、3、4、5または6であり;
NHおよびCOOHは、保護されており;
Rは、nが0であるとき、チオエーテルまたはエーテルの酸素原子で置換されていることもある(C−C)アルキルであり;そして、
Rは、nが0、1、2、3、4、5または6であるとき、置換芳香環またはヘテロ芳香環である、
を有する前駆体を用意すること;および、
前駆体の脱離基を放射性ハロゲンで置換すること、
を含む、方法。
【請求項23】
置換が、放射性フッ素による、トシル、メシチルまたはトリフラートの脂肪族求核置換を含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
脱離基がハロゲンであり、置換が、脱離基の放射性フッ素との交換を含む、請求項22に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−516547(P2006−516547A)
【公表日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500822(P2005−500822)
【出願日】平成15年8月1日(2003.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2003/024436
【国際公開番号】WO2004/110500
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(595181003)マリンクロッド・インコーポレイテッド (203)
【氏名又は名称原語表記】Mallinckrodt INC.
【Fターム(参考)】