説明

放射線写真のイメージングシステムおよび方法

本発明は、放射線写真および他の医療関連の画像の処理システムと方法と(まとめて“イメージングシステム”または単に“システム”という)に関する。特に、本発明は、特定の較正情報と特定の放射線写真の画像とを関連づけるシステムに関する。システムにより処理されて較正された画像は、放射線写真の画像と、その放射線写真の画像と関連づけられた較正情報によって生成されることができる。多くの実施例において、システムは、放射線写真の画像に埋めこまれた較正情報にしたがって、自動的に自身の設定を行うユーザインターフェースを含む。システムはデータオブジェクトから較正情報を得るように設定されたユーザインターフェースを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線写真および他の医療関連の画像の処理システムと方法と(まとめて“イメージングシステム”または単に“システム”という)に関する。特に、このシステムは、放射線写真の画像と、それらの放射線写真の画像に関する較正情報と、を関連づけるものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な医療画像のアプリケーション(applications)において、毎日、多数の画像が生成される。これらの生成された画像のために、未加工の(raw)画像データが、一般的に、取得のプロセスや画像を取得したデバイスやユーザによって異なる他のプロセスに関連する任意の単位で記録される。その取得された画像データは、それから、1以上のコンピュータ可読なファイルとして一般的に保存される。もし、複数のファイルが画像データを表すものとして使われるならば、それらのファイルがバラバラにならないように、それからそれらの多くのファイルを互いに関連づけることが必要になる。そのような情報が分離すると、実質的にキャプチャした画像の利用性を損ねる。この目的に対して、関連づけられた画像ファイルはしばしば同じ基本ファイル名(basic file name)を持ち、異なったファイルの拡張子を持つ。しかし、異なったユーザは、ファイルと画像とを互いに関連づけるにあたって異なった流儀を用いるかもしれない。
【0003】
いろいろな医療関係者が、多くのいろいろな形式で画像データを異なった回数見たりまたは使用したりする必要があるかもしれない。任意の単位に格納された未加工の画像データを含む画像ファイルは、医療画像を見る必要のある医療関係者にとっては、いつも有用であるとは限らない。これらの画像ファイルを有用なものとするためには、未加工の画像データを、医療画像の分野において一般的な他の単位や形式に変換する。一旦有用な形式に変換されると、医療関係者は必要に応じて画像データを使用することができる。放射線腫瘍学において、未加工の画像データはしばしば、たとえば、光学濃度(Optical Density)単位(フィルムを通した放射量を表す対数目盛)や被ばく量単位(グレイ(GY)は被ばく量の国際単位である)のような単位に変換される。
【0004】
未加工の画像データを有用な単位に変換するために、未加工の画像データに較正がなされる。そのような較正を行うために、未加工の画像データに特有の較正情報が使われなければならない。なぜならば、較正情報は典型的に特有の画像化の条件に対して適用されうるからである。たとえば、放射線腫瘍学において、較正情報は最大および最小投与量(dose)や、未加工の画像データを得るために使われたフィルムのタイプや、放射送出媒体(radiation delivery medium)(たとえば、光子や電子)や、または画像の取得に関連するその他の条件や条件の組み合わせのような、取得に関係する(acquisition-related)パラメータに特有になりうる。それゆえ、特有の較正情報は典型的に作成され、また、より有用な形式に画像を変換するために使用される。
【0005】
得られた未加工の画像データは、即座に利用可能な単位に変換されるのではない。なぜならば、未加工の画像データは、将来におけるアプリケーションや変換のために使われるために保存されることがしばしば望ましいからである。その情報の将来のユーザは、違った形式を望むかもしれないし、しかも違った形式は最初の未加工の画像データから生成されるのが最良かもしれない。たとえば、保存された未加工のイメージデータは新たに開発された形式に変換することができる。将来の変換を含むために、アップデートも未加工の画像データに対してすることができる。さらに、保存された未加工の画像データは繰り返し較正を行い、多くの形式の型にすることができる。つまり、医療関係者は、未加工の画像データを変換のために保存するとき、より多くの柔軟性を享受する。それゆえ、それぞれの得た画像に対する未加工の画像データを維持し、未加工の画像データを医療関係者が望む有用な形式に変換することは医療画像のアプリケーションにおいて望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有用な形式に次に変換するために未加工の画像データを保存するために、従来の医療画像のアプリケーションは、一般に未加工の画像データを変換するために用いられる特定の較正情報を表すための較正ファイルを作成し、使用する。しかし、画像ファイルと異なり、従来の医療画像のアプリケーションに用いられる較正ファイルは自動的に特定の画像ファイルと関連づけられるわけではない。なぜならば、較正ファイルはいくつかの画像、画像のクラス(classes)、ある患者の画像、特定の機械のパラメータに応じて設定されるからである。さらに、較正ファイルは、特定の画像条件に応じて画像を変換するために、しばしば、時間が延長されて用いられることがある。その結果、較正ファイルは、特定の画像ファイルと、基本ファイル名または他のタイプの容易に認識される命名法をいつも共有できるわけではない。言い換えると、医療関係者は、どの較正ファイルが特定の画像ファイルと関連づけられているかの経過を追わねばならない。
【0007】
較正ファイルと画像ファイルとの経過を追いかける処理は、大量の医療画像を取り扱う医療関係者および設備にとって大変な管理上の雑役である。医療関係者は、しばしば大量の較正ファイルと画像ファイルとの経過を追いかけることに伴う問題に出くわす。医療関係者は、どの較正ファイルがそれぞれの画像ファイルに対応するかを覚えなければならないだけでなく、較正ファイルがどこにあるかも覚えなければならない。これは、数ヶ月又は数年前に撮った画像を見るために較正しなければならないときに、人間の記憶にとって特に重荷となるものである。画像ファイルが利用できるとしても、適切な較正ファイルが誤って置かれたかまたは上書きされたかもしれない。それゆえ、人員が手動で較正ファイルを追いかけて維持するという問題は、時間の経過により蓄積される多数のファイルにより悪化される。さらに、人員の交代は、画像ファイルに関連する較正ファイルの場所および対応に関する知識が失われるという結果になりうる。
【0008】
較正と画像ファイルの情報とを追いかけることに関連する問題がさらに複雑化することには、較正ファイルはその寿命の間にしばしばアップデートされる。従来の医療画像のアプリケーションでは、較正ファイルのアップデートはグローバルな結果をもたらす。較正ファイルが新しい画像を使用できる単位に変換するために変更されるとき、その較正ファイルは、古い画像を変換するためにかつて設定されたが、その古い画像をもはや正確に変換できないかもしれない。もし較正ファイルの前のバージョンのコピーが維持されていなかったならば、古い画像のための較正情報は失われる。さらに、もし、アップデートされた較正ファイルがその古い画像のうちの一つを変換するために用いられているならば、その一つの画像は不正確に構成されるであろうし、また従来の医療画像のアプリケーションはそのようなエラーを検出できないであろう。そのエラーのある変換により、患者に対し誤診や誤管理や誤治療を招くであろう。それゆえ、医療画像のアプリケーションには較正情報と画像データとの関連づけをより効果的で自動的なやり方で行うことが望まれ、ユーザによる手動の管理を減らすことを伴うことが望まれるのである。患者を助けることに焦点を置く必要のある人員には、設定データや関連付けられた画像に意味のある(meaningful)やり方でアクセスするために必要な情報技術を維持することに、過度に負荷をかけるべきではない。
【0009】
従来の医療画像アプリケーションは強固で柔軟性のあるインターフェースを提供しない。特に、従来のアプリケーションのインターフェースはユーザの能力を較正情報にしたがって画像ファイルを管理し変換することに制限している。従来のアプリケーションは画像ファイルと関連する較正ファイルとを追跡する伝統的なファイルストレージシステムのみを提供している。さらに、従来のインターフェースは、表示のための画像ファイルを較正するためのユーザの介入(intervention)を要求する。従来のインターフェースは、また、画像の較正にしたがって自動的にオペレーションを設定しない。医療画像のアプリケーションインターフェースは、柔軟性、便利さ、画像ファイルおよび較正データを管理し使用するための主体的で(proactive)堅牢な機能性を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、放射線写真および他の医療関連の画像の処理システムと方法と(まとめて“イメージングシステム”または単に“システム”という)に関する。特に、このシステムは、画像と較正情報とを関連づける機能性を実行するものである。システムにより処理されるデータオブジェクトは放射線写真の画像と、放射線写真の画像と関連付けられた1以上の較正属性を含むことができる。システムはデータオブジェクトから較正を入手するよう設定されたインターフェースを含むことができる。システムのインターフェースは特別な画像に関連づけられた較正属性にしたがって、主体的にそのインターフェース自身を設定することができる。
【0011】
本システムおよび方法のいくつかの実施例は、添付された図面を参照して、一例として記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
I.要素および定義の紹介
本発明は放射線または他の医療関係の画像を処理すること(まとめて“イメージングシステム”または単に“システム”という)に関する。特に、システムは、特定の画像と、その特定の画像に関連する1以上の較正属性と、を関連づけさせる。システムもまた、放射線のイメージングシステム、放射線のシステム、放射線学のイメージングシステム、または放射線のシステムとして参照されることができる。
【0013】
イメージングシステムは種々の異なった医療関係の状況において使われることができ、放射線腫瘍学やその他の医療関係の画像の処理を含む。システムは幅広く様々の異なった装置やハードウェア設定によって実装されることができる。類似して、幅広く様々な異なったインターフェース、ソフトウェアアプリケーション、OS(operating systems)、コンピュータハードウェア、周辺機器の部品(peripheral components)をシステムに組み込んだり、システムと結びつけたりしてもよい。多くの組み合わせや環境が、システムの1以上の異なった実施例を利用できる。
【0014】
以降の記載において、説明のために、システムの完璧な理解を提供するために、数多くの特定の詳細事項を説明する。しかし、現在の方法やシステムが、特定の詳細事項や公開された例なしに、当業者にとって実現できるかもしれないことは明らかであろう。明細書内の“1つの実施例”(one embodiment, an embodiment)または“典型的な実施例”への参照は、その実施例に連結して記載されている特別な特徴、構造、または特質が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。“1つの実施例において”(in one embodiment)および“1つの典型的な実施例において”(in an exemplary embodiment)という節は、本明細書のいろいろな場所に現れ、また、同一の実施例をすべて参照することは必須でない。
【0015】
図面を参照すると、図1は医療関係の画像を処理するためのシステム100の一例を示した図である。取得装置105は画像110を取得するか生成するように設定される。取得装置105は通信でコンピュータ115と一対になっており、画像110をコンピュータ115に送信できる。コンピュータ115は画像110および1以上の較正120を受け取るよう設定されている。画像100は多くの異なった較正120と関連づけられており、互いに排他的または相反する較正120を含む。コンピュータ115はデータオブジェクト125を画像110と較正120とに基づいて生成することができる。データオブジェクト125はインターフェース130を通してアクセスすることができる。アクセス装置135は、インターフェース130にアクセスし使用するために、ユーザ140によって使われることができる。例示の目的のためだけに、図1では、取得装置105を表すカメラが示され、コンピュータ115を表すコンピュータタワーが示され、インターフェース130を表すグラフィカルユーザインターフェース(GUI)が示され、アクセス装置135を表すコンピュータ端末が示され、ユーザ140を表す人間が示されている。
【0016】
図1では1つの取得装置105と、1つの画像110と、1つのコンピュータ115と、1つの較正120と、1つのデータオブジェクト125と、1つのインターフェース130と、1つのアクセス装置135と、1人のユーザ140が例示の目的のために示されているが、システム100は1以上の各要素を有することができ、幅広い様々な異なった装置の組み合わせを含むことができることは、当業者にとっては明らかであろう。図1における典型的なシステム100の要素について以下でより詳細に議論されるだろう。
【0017】
A.取得装置
取得装置105は画像110を取得し、生成し、さもなくば入手することができる任意の装置やアプリケーションであってもよく、カメラ、スキャナ、デジタル装置、コンピュータ、磁気共鳴映像法(MRI)装置、コンピュータ断層写真(CATまたはCT)装置、X線装置、超音波装置、光ベースの(light-based)センサ、光ベースでないセンサ、ソフトウェアアプリケーションを含むが、これらに限られない。取得装置105は医療関係の情報を表す画像110を取得または生成するように設定されてもよい。取得装置105は画像110を生成するにおいて特有の測定単位を適用または用いることができ、また、その測定単位は、取得装置105のパラメータまたはセッティング、取得のセットアップ、取得プロセス、またはキャプチャされた情報に関連することができる。
【0018】
取得装置105は画像110の生成に関連する較正情報を生成することができる。いくつかの較正情報の例を以降でより詳細に議論する。いくつかの実施例において、取得装置105は取得された画像110を表すファイルまたはファイルのグループを生成する。いくつかの実施例において、取得装置105は取得した画像110に関連する較正情報を表すファイルまたは複数のファイルを生成する。いろいろな実施例において、取得装置105は、較正ファイルおよび関連する画像ファイルを同時にまたは実質的に同時に生成するよう設定することができる。
【0019】
異なった実施例は取得装置105の異なった設定および画像110を含むことができる。たとえば、ある取得装置105が画像110の取得に光子を用いる一方で、他の取得装置105は画像110の取得に電子を用いてもよい。ある取得装置105が画像110のキャプチャに電子および光子の両方を使うよう設定されるようにしてもよい一方で、いまだに他の取得装置105は電子または光子によって放射線量を送信するよう設定することもできる。多くの異なった実施例において、取得装置105は画像110および較正情報120を通信し、転送し、さもなければコンピュータ115のようなシステム100の他の要素と共有するように設定することもできる。
【0020】
B.画像
画像110は読まれ、蓄積され、修正され、消去され、さもなければコンピュータ115によって作用されることができるあらゆる表現であってもよく、グラフィカルな表現、データ表現、またはグラフィカルなおよび/またはデータ表現の様々な組み合わせを含むが、これらに限定されない。画像110は、データオブジェクト125、データオブジェクト125のグループ、ファイル、ファイルのグループ、アレイ(array)、アレイのグループ、様々なデータ構造、またはコンピュータにより処理される他の表現に含まれていてもよく、また画像110がそれらを表していてもよい。表現は2次元、3次元または3次元以上の情報を含んでいてもよい。画像110はあらゆる測定単位によって表現されることができ、画像110の取得または生成に関連する測定単位を含む。画像110は任意の医療関係の画像であってもよく、放射線画像、放射線学画像、X線画像、MRI画像、CT画像、超音波画像、その他を含むが、これらに限定されない。多くの実施例において、画像110は放射線画像である。
【0021】
画像110は最初に幅広いいろいろな方法で取得され、または生成される。画像110は生成され、取得され、システム100によってインポート(import)されてもよい。多くの実施例において、画像110は、カメラのように光ベースのセンサの利用を通じて取得される。他の実施例において、画像110は光ベースでないセンサの利用により生成される。超音波の画像は光ベースでないセンサの利用を通じて生成された画像110の一例である。多くの実施例において、画像110は取得装置105によって取得または生成される。いくつかの実施例において、画像110はデジタル画像、またはデジタル画像に変換された画像である。画像110はインポートされる、さもなければあらゆるコンピュータ可読な情報源から受け取られる、ことができる。
【0022】
C.コンピュータ
コンピュータ115は、システム100の処理手続きまたは機能性を実現することを許すあらゆる装置または装置の組み合わせである。コンピュータ115は、幅広い異なったソフトウェアアプリケーションを走らせることができる一般的な目的のコンピュータであってもよく、特別の埋め込み機能に制限された特殊な装置であってもよい。いくつかの実施例において、コンピュータ115はアクセス装置135と同じ装置である。他の実施例において、コンピュータ115はコンピュータ115のネットワークであってアクセス装置135によってアクセスされるものである。システム100は幅広い異なった情報技術のアーキテクチャを組み入れることができる。コンピュータ115は、イメージングシステム100の操作に関連するかもしれない情報を受け取り、組み入れ、蓄え、処理することができる。コンピュータ115は、任意の型、数、形、プロセッサの設定、システムメモリ、コンピュータ可読な媒体、ソフトウェアアプリケーション、インターフェース、外部機器、OSであってもよい。多くの実施例において、コンピュータ115はサーバであって、アクセス装置135はサーバにアクセスするクライアント装置である。
【0023】
システム100の処理要素の多くはコンピュータ115とともに表現として存在する。較正120と画像110とはコンピュータ115の内部で表現として存在する処理要素の例である。画像110は較正点と同様にさまざまな参照点を含んでいてもよく、またそれらの参照点はコンピュータ115の内部で表現として存在することができる。コンピュータ115はシステム100内部に含まれる要素の表現を蓄え、アクセスし、作成し、アップデートし、削除し、さもなければ処理することができる。コンピュータ115は、表現を蓄え、組織化し、さもなければ処理するために使われることができるメモリや他のコンピュータ可読な媒体を含んでいてもよい。これらの表現はデータオブジェクト125を含むことができるが、データオブジェクト125に限られない。
【0024】
コンピュータ115は画像110および較正120の表現を関連付けるために必要で有用な処理を行うことができる。コンピュータ115は、画像110および較正120を処理することができ、この処理には適切な較正情報120と適切な画像110とを関連付ける機能性を含む。コンピュータ115は、画像110が取得またはインポートされたときにそのような関連付けを自動的に行うことができる。コンピュータ115は、較正情報120および画像110をあるときには関連付けることもでき、画像110を最初にキャプチャしたときから長く経過してから受け取ったユーザ140が開始した指示に応答して関連付けることを含む。較正情報120と画像110との関連付けは以下に詳細に議論されるだろう。
【0025】
D.較正
較正120は、コンピュータ115により読むことができ、処理でき、または作用する任意の表現をとることができ、画像110の設定、変換、較正のための情報の表現を含むがこれらに限られない。較正120はコンピュータ115で読むことができる任意のオブジェクトの中に含まれることができるか、そのオブジェクトによって代表されることができ、1以上のデータオブジェクト135の場合を含むがこの場合に限られない。較正120はさまざまな参照点、較正点、較正情報、設定データ、係数、画像110に関連するパラメータ、等式、アルゴリズム、または任意のその他のデータであって画像110の設定に有用なものを含んでいてもよい(まとめて“較正”120または“較正情報”120)。多くの実施例において、較正120はファイルまたはファイルのグループに含まれる較正データである。いくつかの実施例において、較正120は異なったデータ構造によって表現される較正データを判別できる情報を含む。たとえば、較正120内に含まれる較正情報は別の較正データの表現へのポインタを含んでいてもよい。
【0026】
較正120は、画像110を特定のフォーマットや測定単位に変換する任意の情報を含むことができる。さらに、較正120は、画像110を多数のフォーマットや多数の測定単位のうち任意の一に変換するための情報を含んでいてもよい。いくつかの実施例において、較正120は画像110を光学濃度(OD)単位に変換するための情報を含む。別の実施例において、較正120は画像110をグレイ(Gy)のような吸収線量(dosage)単位に変換するための情報を含む。多くの実施例において、較正120は潜在的に画像110を吸収線量単位および光学濃度(OD)単位の両方に変換するための情報を含む。
【0027】
較正120はシステム100により自動的に生成されることができ、または、ユーザ140の指示に応答して生成されることができる。ユーザ140は、インターフェース130を通して較正120を生成し、追加し、消去し、変更し、さもなければ較正120に作用するようにしてもよい。この機能性は、インターフェース130に関して以下でより詳細に議論されるだろう。
【0028】
較正120は、較正120にしたがって画像110を変換し、構成し、さもなければ設定するために、画像110に適用されることができる。いくつかの実施例では、コンピュータ115およびインターフェース130は、較正120を画像110に適用する。多くの実施例では、システム100が、画像110に較正120を適用することに基づいて、較正された画像(これは“較正画像”として参照することができる)を生成する。
【0029】
較正120は画像110と関連付けられることができる。コンピュータ115またはインターフェース130は較正120と画像110との関連付けの機能性を行うことができる。この関連付けは、画像110および較正120をファイルのようなデータオブジェクト125に挿入すること、画像110および較正120を関連付けられたファイルのグループやデータオブジェクト125に挿入すること、較正120を画像110に埋め込むこと、較正120を画像110と関連付けられているファイルやデータオブジェクトに埋め込むこと、またはコンピュータ115またはインターフェース130によって認識することのできる画像110と較正120との間の関係を形成するその他の方法を含むことができるが、これらの方法に限られない。多くの実施例において、較正120はファイルまたは画像110を含むデータオブジェクト125の他のタイプの中に埋め込まれる。ヘッダはファイルの中に含まれていてもよく、またはヘッダは、画像110を表すファイルと関連づけられている分離したファイルであってもよい。いくつかのヘッダの実施例において、ヘッダファイルは、ファイル名の共通部分と拡張子や接頭辞や接尾辞のようなファイル名を区別する部分とによって、画像ファイルと関連づけられている。複数の較正120は上述の任意の方法によって1つの画像110と関連づけられることができる。
【0030】
システム100は、較正120と画像110とに、永続するまたは一時的な関連を生成することができる。一時的な関連は原型を保っていない任意の関連である。いつもは、システムのユーザ140は、画像110の関連づけに介入しなくてはならず、また、較正120は前もって一時的にのみ関連している。もし較正120が続いてまたは永久的に画像110と関連づけられているならば、較正120に関連づけられた画像110を適用する人間による介入は必要ない。上述の議論に類似して、継続する関連づけは、画像110および較正120をデータオブジェクトまたはファイルに挿入すること、画像110および較正120を関連づけられたファイルまたはデータオブジェクトのグループに挿入すること、較正120を画像110に埋め込むこと、較正120を画像110に関連づけられているファイルまたはデータオブジェクトに埋め込むこと、または画像110と較正120との関係であってコンピュータ115またはインターフェース130が認識できるものを形作る他の任意の方法を含むことができるが、これらの方法に限定されない。
【0031】
E.データオブジェクト
データオブジェクト125は、コンピュータ115またはインターフェース130が読むことができ、処理することができ、作用することができる画像110と較正120との間の関連づけの任意の表現であってもよい。データオブジェクト125は、ファイル、ファイルのグループ、その他の任意のデータ構造またはデータ構造のグループであって較正120と画像110とを関連づけることができるものを含んでいてもよいが、これらに限られない。多くの実施例において、データオブジェクト125はある型のファイルである。いくつかの実施例において、フォーマットおよびファイルの組織的な構造は前もって定義されており、一方で他の実施例において、フォーマットおよびファイルの組織的な構造は動的にセットされる。上述の議論に類似して、データオブジェクト125は画像110の表現および較正120の表現を含むことができる。多くの実施例において、データオブジェクト125は、画像110を表現するファイルまたはファイルのグループと、画像110を表現するファイルまたはファイルのグループに埋め込まれた較正120と、を含む。
【0032】
いくつかの実施例において、データオブジェクト125は、データオブジェクト125の画像110に関連づけられた較正120を含むファイルヘッダを含む。ファイルヘッダは画像110を含むファイルの一部であることもできるし、画像110に関連づけられた別個のファイルであることもできる。
【0033】
データオブジェクト125は特定の患者または特定の治療に関連づけられた情報を含んでいてもよい。データオブジェクト125は患者の関係書類を表現することができる。一つの実施例において、データオブジェクト125は特定の患者に関連づけられた複数のファイルを含む。ファイルには画像110および較正120を含むことができる。
【0034】
データオブジェクト125は、コンピュータ115およびインターフェース130によってアクセスされ、処理されることができる。データオブジェクト125は、コンピュータ115またはインターフェース130が自動的にデータオブジェクトの較正120をデータオブジェクトの画像110に適用することができるように設定されている。いくつかの実施例において、較正120をデータオブジェクト125の画像110に適用するにあたって、ユーザの介入を要求しない。コンピュータ115は、関連づけられた較正120にしたがって画像110を変換し、較正し、さもなければ設定するためにデータオブジェクト125を用いることができる。データオブジェクト125はそのような指示が自動的にまたは人間の介入なしになされることを許すように設定される。
【0035】
データオブジェクト125はコンピュータ115から他のコンピュータ115またはコンピュータ115のグループに転送することができる。他の任意のコンピュータ115は較正120を関連づけられた画像110に適応するためにデータオブジェクト125にアクセスし処理することができる。コンピュータ115は、自動的にまたは人間の介入なしに較正120を画像110に適応するためのデータオブジェクト125または埋め込まれたファイルを受け取ることのみ必要である。データオブジェクト125は、インターフェース130を操作するコンピュータ115間において、可搬型であり有用である。データオブジェクト125はインターフェース130を操作する任意のコンピュータ115によって後のアクセスや処理のためにアーカイバ型(archival)または他のタイプのストレージ装置に伝送されてもよい。1つの実施例において、画像110が第1の場所で取得され、較正された画像の表示が、第1の場所と離れた第2の場所で、第2のユーザ140が見るために提供される。このように離れた場所は、第1の場所と相対的な間隔または非遠隔位置において広く変化することができる。
【0036】
F.インターフェース
データオブジェクト125はインターフェース130によって通信され、またはアクセスされることができる。インターフェース130は、データオブジェクト125にアクセスしまたは作用することができる任意の情報技術層(information technology layer)または情報技術層の組み合わせ、画像110の表現、またはコンピュータ115に含まれる較正120の表現であることができる。インターフェース125の例は次のものを含むがこれらに限定されない:ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアアプリケーションのグループ、GUI、イントラネット、エクストラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ネットワーク、その他。インターフェース130は、ユーザ140およびコンピュータ115に、画像110、較正120、または画像110または較正120に関連する任意の機能に関して通信することを許す任意の論理アプリケーションである。多くの実施例において、インターフェース130は、システム100と情報交換するためにグラフィカルな手段をユーザ140に提供するあるタイプのGUIまたはウェブページである。
【0037】
インターフェース130は、データオブジェクト125、画像110、または較正120にいろいろな方法で作用するためにプログラムされる、または設定されることができる。インターフェース130は、コンピュータ115に画像110または較正120の任意の表現を受信し、追加し、消去し、移動し、コピーし、名前を変更し、修正し、さもなければ影響するように指示することができる。インターフェース130は、較正120と画像との関連づけを容易にし、または遂行することができるが、これには一時的な関連づけまたは継続的な関連づけが含まれる。インターフェース130は、較正120と対応する画像110の関連づけを外すことをも容易にし、または遂行することができる。インターフェース130は、較正120にしたがって、画像110を変換し、較正し、さもなければ設定することができる。画像110に適応すべき較正120は、較正120と画像110との関連づけから決定されることができる。インターフェース130自身は、画像110に適用された較正120やシステム100に埋め込まれた様々な処理ルールにしたがって設定されることができる。たとえば、インターフェース130は、現在利用できる(currently active)データオブジェクト135が特別な較正属性を含むときに、あるタイプのメニューオプションをユーザ140に利用可能とするよう設定されることができる。インターフェース130の機能性は、以下に、より詳細に議論されるであろう。
【0038】
インターフェース130は、較正120と画像110との間の関連付けを容易にし、考慮し、遂行することができる。関連づけは上述の任意の方法で生成し、または維持してもよく、画像110の取得時またはインポート時に関連づけを自動的に生成することや自動的に較正120と画像110とを関連づけることを含む。インターフェース130はコンピュータ115内に含まれる画像110にアクセスし、または作用することができる。インターフェースは較正120を生成し、修正し、または選択することおよび較正120と画像110とを関連づけることのための機能性を提供する。インターフェース130は複数の較正120を1つの較正120にまとめることも考慮する。
【0039】
インターフェース130は、ユーザ140に、較正を生成し、修正し、選択する機能を提供してもよい。較正130は、較正120のリストから選択されてもよい。インターフェース130は、較正120の曲線またはデータをユーザに見せたりプレビューさせたりすることで較正120の選択を補助することができる。ユーザ140は、較正120に、画像110との関連を準備することができる。
【0040】
インターフェース130は特定の較正120と特定の画像110とを関連づける機能性を提供する。関連づけは一時的なものとも継続的なものともすることができる。インターフェース130は、画像110に対する現在の較正の適用のために、較正120と画像110とを一時的に関連づけるようにしてもよい。インターフェース130は、将来のアプリケーションや機能が自動的に適用する、少なくとも標準の(default)較正120として関連づける画像110に適用するために、較正120と画像110とを永久に(特有の終了期間なし)関連づけることができる。多くの実施例において、関連づけまたは関連は、インターフェース130を通して、画像110と関連づけられているファイルまたは他のデータオブジェクト125に較正を埋め込むことによって定義される。いくつかの実施例において、較正120および画像110の関連づけは、較正120および画像110の両方を含むデータオブジェクト125を生成することによって行われる。
【0041】
インターフェース130は、特定の画像110から、特定の較正120との関連づけの解除を提供することができる。インターフェース130は、ユーザに対する機能性として、関連付けられている較正120および画像110の選択と較正120を画像110から関連づけを外すことの開始を提供してもよい。いくつかの実施例において、インターフェース130は、画像110を含むデータオブジェクト125から較正120を取り除く。
【0042】
インターフェース130は較正120を関連づけられた画像110に上記で議論した任意のやり方で適応することができる。インターフェース130は較正を自動的に(システム100を設定する処理ルールに従って)またはユーザ140による肯定的なリアルタイムの指示によって画像110に適用することができる。インターフェース130は、ユーザ140に、関連づけられた較正120にしたがって画像110を変換し、較正し、さもなければ設定するようシステム100を指示することを許すよう設定されることができる。インターフェース130はユーザ140にどの単位またはフォーマットで画像を変換するのかを選択させることを許してもよい。インターフェース130は、ユーザ140に対する機能性に、変換された画像110の表示のために異なった単位およびフォーマットの間の切り換えを提供することができる。インターフェース130は、画像110の変換のために選択された単位またはフォーマットに設定された関連づけられた較正120に基づいて、画像を選択された単位またはフォーマットに変換する。システム100の多くの実施例において、インターフェース130は、関連づけられた較正120および画像100を含むファイルまたはファイル群のようなデータオブジェクト125に、較正120を画像110に取得して適用するためにアクセスする。
【0043】
インターフェース130は画像110に適用している較正120の結果を生成することができる。その結果は、その後、ユーザ140に対して提出され、表示されてもよい。いくつかの実施例では、インターフェース130は表示のために較正された画像を生成する。インターフェース130は幅広い種々の情報を表示のためにユーザ140に提供する。インターフェース130又はコンピュータ115によって変換され、構成され、またはさもなければ設定された画像110の表現を含むが、これに限定されない。多くの実施例において、インターフェース130は、画像110に適用されている較正120に基づいて、自動的にユーザの対話(interactions)に利用可能なメニュー項目のサブセットを作り、一方で、別のメニュー項目のサブセットを使用不可にすることができる。表示のための他の項目は画像110に適用されている較正120にしたがって選択されたり修正されたりすることができる。
【0044】
インターフェース130は画像110に適用されている較正120にしたがって設定されることができる。インターフェース130は較正され、変換され、または設定された画像を供給する方法で設定されてもよい。インターフェース130の設定は較正120にしたがって自動的なやり方で行われることができる。たとえば、インターフェース130は光学濃度(OD)単位に変換される画像を表示するための特別なやり方で設定されることができる。インターフェース130は、グレイ(GY)単位のように、放射線量単位に変換される画像110を表示するための特別なやり方で設定されてもよい。似たように、インターフェース130は画像110を構成するために用いられた較正120と関連づけられた任意の単位(たとえば、測定単位)にしたがって、較正された画像を表示するために設定されてもよい。もし、適切な較正120が表示のために較正された画像110と関連づけられているならば、較正120にしたがったインターフェース130の設定は、自動的にまたは人間の干渉なしに行うことができる。
【0045】
ユーザ140はインターフェース130をアクセス装置135を経由してコンピュータ115と情報をやりとりするために用いることができる。システム100のインターネットを用いた実施例において、インターフェース130は典型的にはアクセス装置135の中のブラウザから見ることができるウェブページである。他の実施例において、インターフェース130はオペレーティングシステムやアクセス装置135の他の特徴によって影響を受けがちである。ユーザ140は、システム100の入力をインターフェース130と情報をやりとりすることによって提供することができ、また、ユーザはシステム100の出力もインターフェース130を通して見ることができる。
【0046】
G.アクセス装置
アクセス装置135はユーザ140にインターフェース130を通してシステム100にアクセスすることを許す。アクセス装置135はいずれかの装置であることができる:(a)システム100のプログラミング論理(programming logic)を実行することができる;または(b)システム100のプログラミング論理を実行できる装置と通信できる。アクセス装置135はデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ミニコンピュータ、プログラマブルロジックデバイス、エンベデッドコンピュータ(embedded computers)、システム100により要求された処理を処理できるハードウェア装置、携帯電話、衛星ポケットベル(satellite pagers)、携帯情報端末(“PDA”)、現在まだ存在しない幅広い範囲の将来の装置を含む。アクセス装置135はまた、端末、キーボード、マウス、画面、プリンタ、入力装置、出力装置またはその他の任意の機器であってデータやコマンドをユーザ140とインターフェース130との間で中継できるものといった、装置と関連づけられた様々な外部機器をも含む。
【0047】
H.ユーザ
ユーザ140はアクセス装置135を通してシステム100にアクセスできる。システム100の多くの実施例において、ユーザ140は人間である。システム100のいくつかの実施例において、ユーザ140は自動化されたエージェント、ロボット、ニューラルネットワーク、エキスパートシステム、人工知能装置、またはいくつかの知能技術の他の形態(まとめて“知能技術”)であってもよい。ユーザ140がシステム100により実行される処理を設定する潜在的に幅広いいろいろな異なった方法を提供するならば、システム100はいろいろな方法で実装することができる。
【0048】
II.サブシステムレベルの観点
システム100はいろいろなサブシステムの形態で実装できる。システム100に対して、幅広いいろいろな異なったサブシステムの設定を組み込むことができる。図2Aおよび図2Bはシステム100の異なったサブシステムレベルでの設定を示したものである。図2Aはシステム100が2つのサブシステムから構成されていることを示す:取得サブシステム200およびインターフェースサブシステム210。図2Bはシステム100が3つのサブシステムから構成されていることを示したものである:取得サブシステム200、データサブシステム205、インターフェースサブシステム210。サブシステム200〜210間の相互関係はデータ交換、経験則、指示、コマンド、画像、またはシステム100の実装のために有用な他の任意の通信を含むことができる。
【0049】
A.取得サブシステム
取得サブシステム200は、システム100が、画像110や画像110の表現を取得したり、インポートしたり、生成したり、またはさもなければ入手したりすることを許可する。取得サブシステム200は、任意の装置、アプリケーション、または画像110を入手するために有用なプロセスを含むことができ、図1の関係において述べられた取得装置105を含む。画像110は図1の関係で上記に議論したように任意の表現であることができ、放射線画像のような医療関係の画像を含む。取得サブシステム200は、典型的には、取得サブシステム200または画像110の取得プロセスに関連付けられた単位を表現する画像110を生成する。生成サブシステム200は、較正120を画像の生成時、インポート時、取得時に生成してもよい。多くの実施例において、取得サブシステム200は、取得した画像110を表現するファイルまたはファイルのグループを生成する。いくつかの実施例において、取得サブシステム200は取得した画像110に関連する較正を表現する分離されたファイルを生成する。
【0050】
図2Aに示すサブシステムレベルの設定において、取得サブシステム200はインターフェースサブシステム210と相互作用することができる。図2Bに示すサブシステムレベルの設定において、取得サブシステム200はデータサブシステム205と相互作用することができる。取得サブシステム200はシステム100のすべての実装において、必ずしも必要な要素ではない。いくつかの実施例において、システム100のユーザ140は、別の手段をとおして画像110の取得に関する処理や設定を制御することができるようにしてもよい。
【0051】
B.データサブシステム
データサブシステム205はシステム100に較正120や画像110の表現といったデータを管理することを許可する。データサブシステム205はコンピュータ可読な媒体の多様な形態を含んでいてもよく、データベース、不揮発性のメモリデータ構造、揮発性のメモリデータ構造、または他の任意のコンピュータ可読データ構造を含む。いくつかの実施例において、データサブシステム205はコンピュータ可読な媒体に画像110を蓄積する。
【0052】
データサブシステム205は取得サブシステム200から画像110を取得できる。取得サブシステム200が含まれない実施例において、データサブシステム205は画像110を取得する責任を負うことができ、または画像110は異なったソース(source)から取得されることもできる。異なったソースには以下のものを含むがこれらに限定されない、コンピュータ、コンピュータ可読媒体、その他。多くの実施例において、データサブシステム205は任意の型のコンピュータ可読媒体からインポートすることができる。データサブシステム205は受信した画像110を読むことができ、画像110に作用することができる。
【0053】
データサブシステム205は1以上の較正120を受信し蓄積することができる。較正は受信され、データサブシステム205による画像110の処理に関連した上記で議論した任意の方法で管理されることができる。データサブシステム205による画像110および較正120の管理は画像110および較正120の受信、蓄積、追跡、変更、消去、移動、アクセス、読み出し、名前変更、またはさもなければ画像110および較正120への作用を含むことができる。いくつかの実施例において、画像110および較正120はファイルまたは他のデータ構造に表現される。画像110は1つのファイルまたは関連するファイルのグループにより表現されることができる。データサブシステム205は、他のサブシステム、インターフェース、エンティティ(entities)からの指示にしたがって画像110や較正120を組織化することができる。その指示にはシステム100のユーザ130からの指示を含む。多くの実施例において、データサブシステム205はインターフェースサブシステム210から受け取った指示にしたがって、画像110および較正120を組織化し、管理する。
【0054】
データサブシステム205は特別な画像110を特別の較正120と関連付けることで画像110を管理してもよい。データサブシステム205は図1に関連した上記で議論した任意の方法で関連付けを行うことができる。多くの実施例において、データサブシステム205は、特定の較正120と特定の画像110とを、画像110と1以上の較正120とを含む1以上のデータオブジェクト125を生成することで関連付ける。較正120は画像110と関連付けられたヘッダファイルの中に埋め込まれることができる。
【0055】
データサブシステム205はインターフェースサブシステム210に画像110および較正120の表現にアクセスすることを許すことができる。データサブシステム205は画像110、較正120、または画像110または較正120のコピーをインターフェースサブシステム210に転送することができる。データサブシステム205は、画像や較正やインターフェースサブシステム210からの指示を含むファイルのようなデータオブジェクト125を受信してもよい。上記で議論されたように、受信された項目はデータサブシステム205によって管理されてもよい。
【0056】
いくつかの実施例において、データサブシステム205はインターフェースサブシステム210に画像110および較正120にアクセスし、これらを処理することを許す。いったんインターフェースサブシステム210が画像110および較正120を処理すると、それはデータサブシステム205に結果を転送する。データサブシステム205は、処理の結果を受け取る。結果は、較正120および画像を関連付けるファイルまたは他の型のデータオブジェクト125であることができる。データサブシステム210はコンピュータ可読媒体内にある次の管理と処理活動のための結果を組み込む。多くの実施例において、データサブシステム205は、データオブジェクト125内に蓄えられた画像110内に関連付けられ埋め込まれた較正120を含むデータオブジェクト125を受信する。
【0057】
データサブシステム205は、インターフェースサブシステム210に指示されたようにデータに作用することができ、そのデータは画像110(画像属性)、較正120(較正属性)、およびファイルのようなデータオブジェクト125(データオブジェクト属性)を含む。受信した指示にしたがって、データサブシステム205はデータ構造をコンピュータ可読な媒体に追加するか、既存のデータオブジェクト125を修正するか、較正120または画像110を修正するか、データ構造を削除するか、またはシステムに対して助けになる任意の他の処理を行うかをすることができる。
【0058】
図2Bに示したように、データサブシステム205はデータサブシステム200およびインターフェースサブシステム210と相互接続することができる。データサブシステム205は取得サブシステム200から画像関連データを受信することができる。いくつかの実施例において、データサブシステム205は取得サブシステム200内のデータにアクセスすることができる。データサブシステム205は画像関連のデータおよびインターフェースサブシステム210への指示を転送することができ、また上記で議論したように、画像関連のデータとインターフェースサブシステム210からの指示を受信することができる。
【0059】
C.インターフェースサブシステム
インターフェースサブシステム210はユーザ140にシステム100と相互に作用しあうことを許す。インターフェースサブシステム210はユーザとハードウェアの設定またはソフトウェアアプリケーションとの間の通信に関連する情報技術層の任意の組み合わせを含むことができる。多くの実施例において、インターフェースサブシステム210は1以上のソフトウェアアプリケーションと、GUIやウェブページのような1以上の表示インターフェースを含む。
【0060】
インターフェースサブシステム210は情報やユーザ140からの指示を受け取り処理することができ、画像関連の情報の修正の指示、較正120の修正の指示、較正120と画像110とを関連付ける指示、画像に関連するファイルに較正120を埋め込む処理、較正点や係数のような構成情報の修正、その他を含むが、これらに限られない。指示は、追加、修正、コピー、名前の変更、移動、アクセス、転送、較正120や画像110やファイルやデータオブジェクト125の消去も含んでいてもよい。多くの実施例において、インターフェースサブシステム210は画像110に関連付けられる較正120をヘッダファイルの中に埋め込む指示を受け付け、処理することができる。
【0061】
インターフェースサブシステム210はユーザに出力を提供し、さらに情報、プロンプト(prompt)、コマンド、画像、その他を提供することができる。いくつかの実施例において、インターフェースサブシステム210はユーザ140に表示のための設定可能なメニュー項目を提供する。メニュー項目は、較正120、システム100管理のための一般的な処理ルール、または他の情報または情報の組み合わせにしたがって設定されることができる。インターフェースサブシステム210は特定の較正120と特定の画像110との間の関連付けを容易にするために、ユーザ140に出力を供給してもよい。いくつかの実施例では、インターフェースサブシステム210は、画像110と関連付ける較正120を選択するにあたって、較正120のリストをユーザ140に供給することによってユーザを補助する。いろいろな経験則が特定のユーザ140にもっとも望ましそうなオプションを、オプションのリストの最上位で提供するために使われることができる。入力の型や、特定のユーザ140のシステム100に関するヒストリ(history)、システム100の一般的な処理ルール、そして異なった較正および画像の属性のような要素が、オプションのリストの優先順位を決めるのにシステム100によって用いられることができる。
【0062】
インターフェースサブシステム210はユーザ140からの指示に応答して較正された画像を生成することができる。インターフェースサブシステムは関連付けられた較正120を画像110に適用することで較正された画像を生成する。較正された画像の生成は幅広いいろいろなやり方で行うことができる。いくつかの実施例において、インターフェースサブシステム210はデータオブジェクト125または画像および関連付けられた較正120を含むファイルにアクセスし、関連付けられた較正120を画像110に適用する。適用は自動的にかつ人間の干渉なしに行われることができる。画像ファイルに関連付けられた画像110に対する較正120を自動的に決定し、適用することを許すために、1以上の較正120が画像ファイルに関連付けられたヘッダの中に埋め込まれることができる。
【0063】
インターフェースサブシステム210は較正された画像または表示のために設定された画像の他のフォーマットをユーザ140に対して提供することができる。インターフェースサブシステム210は適用された較正120にしたがってその出力を設定してもよい。出力は較正された画像の単位やフォーマットにしたがって設定されることができる。ある実施例において、インターフェースサブシステム210は光学濃度(OD)単位またはグレイ(GY)単位のような放射線量単位に較正されていた画像の表示のための出力を自動的に設定する。インターフェースサブシステム210は、画像110の較正または設定にしたがって表示のためにメニュー項目を設定することができる。
【0064】
いくつかの実施例において、インターフェースサブシステム210は画像110および較正120を管理する。図2Aはインターフェースサブシステム210が画像110を取得サブシステム200から得て、画像110および較正120を管理し、構成120と画像110とを指示通りに関連付け、関連付けられた較正120にしたがって画像110を設定し、表示用の較正された画像に関する出力を提供する、という設定を示している。いくつかの実施例において、インターフェースサブシステム210は、画像110および較正120にアクセスし、画像110に関連付けられたファイルの中に較正120を埋め込むことで、画像110および較正120を互いに関連付け、関連付けられた較正120を画像110に適用することで較正された画像を生成し、そして表示用の較正された画像を提供する。
【0065】
図2Bに示されるように、インターフェースサブシステム210は、通信的に取得サブシステム200と対を成している。インターフェースサブシステム210はシステム100のユーザ140に、取得サブシステム200に影響を及ぼすまたは制御することを許す。出力はインターフェースサブシステム210によって取得インターフェース200からユーザ140に供給されてもよい。
【0066】
III.入力/出力の観点
図3はシステム100の一部とすることもできるソフトウェアルーチン300の入出力の一例を示した図である。ソフトウェアルーチン300は任意のコンピュータ可読なアプリケーションであって画像および関連データを処理することができるものを含む。ソフトウェアルーチン300は、サブシステム200〜210、コンピュータ115、およびインターフェース130に関連する上記で議論した任意の機能性を遂行する。図3に示したように、ソフトウェアルーチン300は画像110と較正120とを受け取ることができる。
【0067】
ソフトウェアルーチン300は較正120と画像110とを関連付けるために、画像110と較正120とを幅広くいろいろなやり方で処理してもよく、そのやり方には上記で議論した任意のやり方が含まれる。ソフトウェアルーチン300は、画像110および較正120を、1つのファイルのような1つのデータオブジェクト125にまとめることができる。較正120は、ヘッダまたはプリアンブル(preamble)のように、データオブジェクト125の中またはデータオブジェクト125の一部の中に埋め込まれることができる。データオブジェクト125は図1に関連する上記で議論した任意のフォーマットから較正されることができる。
【0068】
多くの実施例において、ソフトウェアルーチンは、画像110を表現する関連するファイルのグループを受信する。画像に関連するファイルは多くの方法で関連付けることができ、ファイル名の共通部分を共有するが異なった拡張子を有するような場合を含む。ソフトウェアルーチン300は画像関係のファイルと関連付けられる較正120を受信し、画像関係のファイルのうち1つに較正120を埋め込む。いくつかの実施例では、複数の較正120が画像110と関連付けられることができる。いくつかの実施例では、埋め込まれた較正120は、画像110に関連付けられたファイルの中に埋め込まれていない他の較正データを認識し、見つけるための情報を含んでいる。
【0069】
図3は較正120および画像110の関連付けを表現するデータオブジェクト125を示す。ソフトウェアルーチン300はデータオブジェクト125を読みまたはそれに作用することができる任意のアプリケーションまたは装置に対するコミュニケーションのためにデータオブジェクト125を提供してもよく、当該アプリケーションや装置にはデータストレージ装置、インターフェース130、コンピュータ115、またはいくつかの型のアクセス装置135が含まれる。データオブジェクト125はソフトウェアルーチン300によって指示されたとおりにアクセスされることができる。ソフトウェアルーチン300は、データオブジェクト125の画像110および関連付けられた1つの較正120または複数の較正120に基づいて表示用の較正された画像を生成することができる。
【0070】
IV.プロセスのフローの観点
図4Aは1以上の画像110に1以上の較正120が関連付けられている例を示したフローチャート図である。図4Aに示したように、プロセスは、ステップ400で画像110を取得するところから始まる。画像110は上記で議論した任意の方法で取得することができ、取得装置105による取得を含む。画像110はコンピュータ115またはインターフェース130で読むことができる任意のフォーマットであることができる。システム100のいくつかの実施例において、画像110は放射線腫瘍学に関連する放射線画像である。
【0071】
ステップ410において、データオブジェクト125が生成される。データオブジェクトは上記で議論した任意のフォーマットであることができ、画像110または画像110の表現を含むコンピュータ可読なファイルを含む。データオブジェクト125は画像110と関連付けられている任意の数のファイルを含む。
【0072】
ステップ420において、較正120が認識される。較正120は幅広くいろいろな方法で認識されることができ、これらの方法には、較正120のリストからユーザが選択すること、ユーザ140により定義されること、画像110を取得した取得装置105により生成されること、較正120に関連付けられた識別子にしたがって自動的に関連付けられること、またはシステム100により読まれまたは処理されることができる他の任意の方法を含む。いくつかの実施例において、較正120はインターフェース130を通してユーザ140により認識される。インターフェース130はユーザ140が較正120を探し、または閲覧することを許す。1つの実施例において、画像110の取得、インポート、生成の際に、較正120は自動的に画像110に関連付けられる。
【0073】
ステップ430において、較正120は画像110に関連付けられる。較正120は上記で議論した任意の方法で画像110に関連付けられることができる。典型的な実施例において、較正120は画像110と関連付けられたファイルのヘッダ部に埋め込まれる。較正120は画像110を設定するための情報を含んでいてもよく、または較正120は画像110を設定するための情報を認識する、または情報の位置を見つけるようにしてもよい。
【0074】
図4Bは画像110に関連付けられた較正120にしたがってインターフェース130を設定するプロセスの例を示したフロー図である。ステップ400〜430は図4Aに関して議論したものと同じである。ステップ440において、インターフェース130は較正120にしたがって設定される。インターフェース130は上記で議論した任意の方法で設定されることができ、その方法には、項目、パラメータ、または較正された画像の表現の単位の修正を含む。インターフェース130は自動的に設定されてもよく、画像110に関連付けられた較正120にしたがって、人間の干渉を防ぐように設定されてもよい。いくつかの実施例において、インターフェース130は、較正120によって認識された単位を使用するまたは提示するために設定されることができる。いくつかの実施例において、インターフェース130の表示パラメータは較正120に関連付けられた情報にしたがって設定される。1つの実施例において、インターフェースのメニュー項目は較正120にしたがって表示用に設定される。インターフェース130の任意の他の属性は画像110に関連付けられている較正にしたがって設定されることができる。
【0075】
最後に、較正情報と画像とを関連付け、較正に従ってインターフェースを設定するための、いろいろな実施例における本方法およびシステムは、医療関連のアプリケーションにおける画像の利用に必要な較正情報の正確かつ便利な管理方法を許す。特に、本方法およびシステムは、さまざまなイメージングシステムの実施例を使用するためのインターフェースを提供し、表示するためにまたはさもなければ関連付けられた較正情報にしたがって画像を使用するためにインターフェースが自動的に設定されるように構成情報と画像とを関連付けることを含む。本方法およびシステムは、較正情報が失われ、上書きされ、さもなければ破壊されることを防ぐやり方で、適切な較正情報が適切な画像と関連付けられることを許す。関連付けられた画像および較正はより便利になることができ、コンピュータシステム間で正確に運搬されることができる。医療人員は多くの画像と関連する構成情報とをよりよく管理できる。不正確な画像の較正の可能性は減り、その結果、患者が医学的誤診、誤管理、誤治療を受ける可能性が減る。
【0076】
前述の実施例は、いくつかの実際の適用と同様に方法およびシステムの原理を例証するために選択され、記載された。先の記載により、当業者が、熟考された特別な用途に合ったいろいろな実施例およびいろいろな変形例で本方法およびシステムを利用できる。本方法およびシステムの範囲が以下の請求項で定義されることを意図したものである。特許法の状況にしたがって、本発明の原理および動作の様式は典型的な実施例において説明され例証された。しかし、本発明は、その精神および範囲から外れることなしに特に説明し例証したものとは別のやり方で実施されてもよいことは理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】医療関係の画像を処理するシステムの一例を示した環境(environmental)図である。
【図2A】取得サブシステムとインターフェースサブシステムとから構成されるシステムの一例を示したサブシステムレベルの図である。
【図2B】取得サブシステムとデータサブシステムとインターフェースサブシステムとから構成されるシステムの一例を示したサブシステムレベルの図である。
【図3】データオブジェクトを生成する入力を処理するよう設定されたソフトウェアルーチンの一例を示したフロー図である。
【図4A】較正と画像とを対応付けるプロセスの一例を示したフローチャート図である。
【図4B】画像の較正にしたがってインターフェースを設定するプロセスの一例を示したフローチャート図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線写真の画像と前記放射線写真の画像に関連づけられた較正とを備えるデータオブジェクトと、
前記データオブジェクトから前記較正を得るように設定されているインターフェースと、
から構成されることを特徴とする放射線写真システム。
【請求項2】
前記データオブジェクトに前記較正を埋め込むことにより、前記較正が前記放射線写真の画像と関連づけられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項3】
前記インターフェースが前記較正にしたがって前記放射線写真の画像を見られるよう設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項4】
前記インターフェースが自動的に前記較正から設定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項5】
前記インターフェースが前記放射線写真および前記較正から較正された画像を生成するように設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項6】
前記インターフェースが自動的に前記較正された画像を表示するよう設定されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の放射線写真システム。
【請求項7】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記ヘッダは前記較正から構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項8】
前記データオブジェクトがファイルを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項9】
前記データオブジェクトが前記放射線写真の画像と関連づけられた複数のファイルを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項10】
前記較正が、少なくとも複数の較正点の1つを含み、少なくとも複数の係数のうち1つを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項11】
前記放射線写真の画像を取得するよう設定されている取得装置をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項12】
前記インターフェースが、前記較正にしたがって、前記放射線写真の画像を測定単位に変換するよう設定されており、
前記較正が前記測定単位を定義する、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項13】
前記測定単位は少なくとも光学濃度単位と放射線量単位との1つを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の放射線写真システム。
【請求項14】
前記インターフェースは複数のメニュー項目から構成され、
前記インターフェースは前記複数のメニュー項目のサブセットを選択的に表示するために前記較正を用いるよう設定されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項15】
前記データオブジェクトは複数の前記較正を含み、
前記較正は前記放射線写真の画像と関連づけられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項16】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記較正は前記ヘッダに埋め込まれている、
ことを特徴とする請求項15に記載の放射線写真システム。
【請求項17】
前記較正は前記インターフェースにアクセス可能なように設定されている複数の較正属性を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射線写真システム。
【請求項18】
前記較正属性は複数の較正点と複数の係数とを含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の放射線写真システム。
【請求項19】
コンピュータ可読な媒体上に明白に具体化され、放射線写真の画像と前記放射線写真の画像と関連づけられている較正とから構成されるデータオブジェクトを供給するコンピュータプログラムと、
入力を受け取るよう設定され、前記入力は前記較正と前記放射線写真の画像とを関連づける指示を含み、さらに前記較正を前記データオブジェクトから得るように設定されているインターフェースと、
から構成される放射線写真の画像を設定するための機器。
【請求項20】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記ヘッダは前記較正から構成される、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項21】
前記インターフェースは、前記較正にしたがって前記放射線写真の画像を修正するように設定されている、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項22】
前記インターフェースは前記較正にしたがって自動的に設定する、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項23】
前記インターフェースは前記放射線写真の画像と前記較正とから較正された画像を生成するよう設定されている、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項24】
前記インターフェースは前記構成した画像から複数の視点(views)を表示するよう提供する、
ことを特徴とする請求項23に記載の機器。
【請求項25】
前記インターフェースは前記放射線写真の画像を前記較正にしたがって測定(measurement)に変換し、
前記較正は前記測定に関連する測定の単位を含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項26】
前記測定の単位は光学濃度単位と放射線量単位との少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の機器。
【請求項27】
複数の前記較正は、前記データオブジェクト内に複数の前記較正を埋め込むことによって、前記放射線写真の画像と関連づけられている、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項28】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記ヘッダは複数の前記較正から構成される、
ことを特徴とする請求項27に記載の機器。
【請求項29】
前記較正はすくなくとも複数の較正点と複数の係数との1つを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項30】
前記データオブジェクトがファイルを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項31】
前記データオブジェクトが前記放射線写真の画像と関連づけられている複数のファイルを含む、
ことを特徴とする請求項19に記載の機器。
【請求項32】
放射線写真の画像を含むデータオブジェクトを生成することと、
前記データオブジェクトに埋め込まれている較正を放射線写真の画像と関連づけることと、
から構成されることを特徴とする放射線写真の画像を較正する方法。
【請求項33】
前記データオブジェクトから前記較正を得ることをさらに備える、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記較正にしたがって前記放射線写真の画像を表示するためのインタフェースを設定することをさらに備える、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記インターフェースは前記較正にしたがって表示される、
ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記インターフェースは複数のメニュー項目から構成され、
前記インターフェースは選択的に前記複数のメニュー項目のサブセットを表示するよう設定されている、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記放射線写真の画像と前記較正とに基づいて、較正された画像を生成することをさらに備える、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記較正に関連づけられている複数の較正属性にしたがってインターフェースを通して前記較正画像を表示することをさらに備える、
ことを特徴とする請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記較正にしたがって前記放射線写真の画像を測定に変換し、
測定は測定単位を含み、
前記較正は前記測定単位を認識する、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項40】
前記測定単位は少なくとも光学濃度単位と放射線量単位との少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記放射線写真の画像を、前記放射線写真の画像の次の転送を複数の前記データオブジェクトに行うよう設定された取得装置で取得することをさらに備える、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項42】
前記較正は複数の較正点と複数の係数とを含む、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項43】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記ヘッダは前記較正から構成される、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項44】
前記データオブジェクトは前記放射線写真の画像に関連づけられた複数の前記較正を含む、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項45】
前記データオブジェクトはヘッダを含み、
前記ヘッダは前記複数の較正に関連づけられた複数の較正属性から構成される、
ことを特徴とする請求項44に記載の方法。
【請求項46】
さらにファイルから構成され、
前記データオブジェクトは少なくとも前記インターフェースからアクセス可能な前記ファイルを含む、
ことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項47】
前記ファイルはヘッダを含み、
前記ヘッダは複数の較正属性から構成される、
ことを特徴とする請求項46に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2007−500539(P2007−500539A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521911(P2006−521911)
【出願日】平成16年7月21日(2004.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/023475
【国際公開番号】WO2005/011498
【国際公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(502263020)ラジオロジカル イメージング テクノロジー、インク (5)
【Fターム(参考)】