説明

放送受信装置、シリーズ番組の配信通知方法

【課題】シリーズ番組の順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、シリーズ番組に関連する配信番組の順番との関係に不整合が生じないように、配信番組の通知を制御できる放送受信装置、シリーズ番組の配信通知方法を提供する。
【解決手段】シリーズ番組と同一のコンテンツ群のVOD配信予定を取得して、シリーズ番組が放送される日時とVOD配信の関係から、放送よりも先行して配信される先行配信番組の情報を取得する。そして、視聴者がシリーズ番組をどこまで視聴したかの視聴履歴を保持しておき、その情報に基づいて先行配信番組の通知を制御する。ある先行配信番組の話数よりも前の話数に未視聴番組がない場合に、その先行配信番組の存在を視聴者に通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送される番組を受信する他、シリーズ番組が配信されることを視聴者に通知することができる放送受信装置、シリーズ番組の配信通知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル放送が開始され、EPG(Electronic Program Guide:電子番組表)を利用して、簡単に放送番組を録画予約できるようになった。また、ドラマやアニメなどの連続したシリーズ番組をシリーズ予約することによって、毎回自動的に録画できるようになった。さらに、大容量HDD(ハードディスクドライブ)を搭載したレコーダや録画機能を搭載したデジタルテレビの普及に伴い、放送番組を録画して後で視聴する機会が増えている。
【0003】
このような近年の録画機器では、容易に録画を行えることから、大量の番組が未視聴のまま蓄積される傾向にある。視聴者は、大量に蓄積された番組を選択的に再生して視聴する。しかし、連続したシリーズ番組を複数録画した場合、視聴者は、いずれの番組が視聴済みであり、いずれの番組が未視聴であるのか、識別することが困難になるおそれがあった。この場合、既に視聴済みの回のシリーズ番組を視聴したり、未視聴の番組を視聴せずにさらに後の回のシリーズ番組を視聴したりすることがあった。このように、従来は、シリーズ番組の順番と実際に視聴者が視聴する順番とが異なることがあった。
【0004】
そこで、未視聴番組がないか検出し、検出したら通知する技術が、特許文献1や特許文献2等に記載されている。また、放送番組のシリーズや話数を特定する情報の運用に関して、非特許文献1に記載されている。
【0005】
また、一部のデジタルテレビにはネットワーク端子が備わっており、VOD(Video On Demand)に対応したデジタルテレビもある。VODとは、視聴者が視聴したいときに視聴したい番組をインターネット回線を使って視聴できるサービスである。
【0006】
さらに、最近では、コンピュータや携帯電話等のインターネット接続を利用して発売前の音楽やゲームソフトを先行配信するサービスや、番組の放送よりも先にインターネットのストリーミングサイトで番組を先行配信するサービスが増えつつある。そして今後デジタルテレビにおいても、地上波で放送される番組よりも時間的に先行した番組を配信する先行配信サービスが普及してくると想定される。先行配信サービスによって、例えば、毎週放送されているドラマよりも先行して同内容のドラマを視聴することができる。
【0007】
しかし、インターネット等を介して配信される番組には、番組表がないため、いつ・何時から提供が開始されるかわからない。よって、先行配信番組の視聴を希望する視聴者のために、先行配信番組が視聴可能になったら視聴者に通知することが望ましい。
【特許文献1】特開2003−319308号広報
【特許文献2】特開2005−348153号広報
【非特許文献1】社団法人 電波産業会 標準規格 「デジタル放送に使用する番組配列情報」 ARIB STD−B10 4.1版
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
シリーズ番組の先行配信番組が視聴可能になったことを視聴者に通知するときには、以下のような問題がある。
いままでに放送されたシリーズ番組の中でまだ視聴していない番組がある場合、未視聴番組の次の回に該当する先行配信番組を通知されても視聴者は先行配信番組を視聴しない可能性が高い。なぜならば、通常、視聴者はドラマやアニメのようなシリーズ番組をシリーズの順番通り視聴するからである。
また、先行配信番組の通知をした後に未視聴の番組を視聴し終わったとしても、視聴者はすでに先行配信番組の存在を忘れているかもしれない。
さらに、放送されたシリーズ番組に未視聴の番組があることを視聴者がすっかり忘れてしまい、未視聴の番組よりも後の回に該当する先行配信番組を間違って再生してしまった場合には、番組の面白さが失われてしまう。
このように、シリーズ番組の順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、先行配信番組の通知の順番との関係で、不整合が生じることがある。
【0009】
図17は、視聴者があるシリーズ番組を録画、視聴したときの時間の流れを示した図である。
以下、図17を用いて、シリーズ番組の順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、先行配信番組の通知の順番との関係で生じる不整合について具体的に説明する。図17では、図中左側から右側へと時間が経過する。
例えば、先ず、視聴者があるシリーズ番組のドラマの5話を放送で視聴したとする(T201)。
ドラマ5話を視聴した後に、先行配信番組7話の提供が開始される(T202)。
先行配信番組7話の提供が開始されたので、先行配信番組7話の存在を視聴者に通知する。しかし、ドラマの5話までしか視聴しておらず6話が未視聴なため、視聴者は先行配信番組7話を通知されても先行配信番組7話を視聴しない(T203)。
しばらくして、ドラマ6話が放送されたので視聴者はドラマ6話を録画したとする。しかし、視聴者は録画だけして視聴はしない(T204)。
数日後に、先行配信番組8話の提供が開始される(T205)。
先行配信番組8話の提供が開始されたので、先行配信番組8話の存在を視聴者に通知する。しかし、視聴者はいまだにドラマの5話までしか視聴しておらず6話が未視聴なため、先行配信番組8話を通知されても視聴者は先行配信番組を視聴しない(T206)。
その後、視聴者が録画していたドラマ6話を視聴した。ドラマ6話を見終わったときに、すでに先行配信番組7話が提供され視聴者はドラマ6話の次の話である7話を視聴できる。しかし、ドラマ6話の視聴が終わったときには、視聴者はすでに先行配信番組7話の存在を忘れている可能性がある(T207)。
以上の例では、結果として、(T203)、(T206)で通知した先行配信番組7話、8話の通知は、視聴者にとってメリットのない通知となってしまう。
【0010】
本発明の課題は、シリーズ番組の順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、シリーズ番組に関連する配信番組の順番との関係に不整合が生じないように、配信番組の通知を制御できる放送受信装置、シリーズ番組の配信通知方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の側面としての放送受信装置は、放送信号を介して放送される番組を受信する受信手段と、シリーズ番組の視聴履歴を管理する視聴履歴管理手段と、ネットワークを介して配信されるシリーズ番組の配信情報を取得する配信情報取得手段と、ネットワークを介してシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知する配信通知手段と、前記視聴履歴と前記配信情報とを参照して、前記配信通知手段による通知を行うか否かを判定する配信通知要否判定手段とを備える。
【0012】
本発明の第2の側面としてのシリーズ番組の配信通知方法は、シリーズ番組の視聴履歴を管理する視聴履歴管理工程と、放送信号を介して放送されるシリーズ番組の放送スケジュールを取得する放送スケジュール取得工程と、ネットワークを介して配信されるシリーズ番組の配信情報を取得する配信情報取得工程と、ネットワークを介してシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知する配信通知工程と、前記視聴履歴と前記配信情報とを参照して、前記配信通知工程による通知を行うか否かを判定する配信通知要否判定工程とを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、シリーズ番組を視聴すべき順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、配信番組の通知の順番との関係に不整合が生じない。よって、視聴者は、配信番組を視聴したいタイミングで配信番組の存在を知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
以下の説明では、具体的な数値、構成、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
【0015】
(第1実施形態)
第1実施形態の先行配信システムは、録画したシリーズ番組の視聴履歴とシリーズ番組の放送スケジュールに基づいて先行配信の通知要否判定をして、先行配信番組を視聴者に通知する形態である。
なお、以下の説明において、シリーズ番組をドラマの例を挙げて1話、2話、3話と示すが、シリーズ番組とは、ドラマのように話が継続するものに限るものではない。たとえば、ドキュメンタリー番組等で複数の回に分けて放送される番組であってもよい。この場合は、例えば、1回、2回、3回として、同じテーマの放送が行われる。
図1は、本発明による放送受信装置を用いた先行配信システムの第1実施形態を示す図である。
本実施形態の先行配信システムは、デジタル放送受信装置100と、放送システム1000と、VODサーバ1200とを有している。
【0016】
放送システム1000は、例えば放送局に設置されたデジタル放送機器からなる公衆放送用のシステムであり、各種番組をデジタル放送する。
【0017】
VODサーバ1200は、放送システム1000が放送する番組等のコンテンツを蓄積するとともに、そのコンテンツの配信元となるサーバであり、インターネットに接続されている。本実施形態では、放送システム1000が放送する番組を、その放送が行われるより先に当該番組を蓄積して、配信可能な状態とする。なお、図1では、VODサーバ1200は、放送システム1000を備える放送局に設置されていてもよいし、放送システム1000と一部を共有する統合的なシステムとして構築してもよい。
【0018】
デジタル放送受信装置100は、例えば、一般の視聴者が所有するテレビ受像機やビデオレコーダ等の装置であり、複数がインターネットに接続されている。本実施形態では、デジタル放送受信装置100は、放送システム1000が放送するデジタル放送を受信して録画する録画機能を備えている。
【0019】
図2は、本発明の第1実施形態におけるデジタル放送受信装置100の概略構成を示すブロック図である。
第1実施形態のデジタル放送受信装置100は、チューナ111、復調処理部112、デコード処理部113、表示装置制御部114、ディスプレイ115、グラフィックス処理部116、放送スケジュール管理部117、録画制御部121、録画記録部122、再生制御部123、ネットワーク通信制御部131、ストリーミング制御部132、VOD再生制御部133、先行配信通知処理部134、先行配信検出部135、先行配信制御部136、先行配信設定部137、シリーズ番組判定部138、先行配信通知要否判定部139、先行配信情報記憶部140、視聴者視聴履歴管理部151、録画番組視聴履歴記憶部152を備えている。
【0020】
チューナ111は、不図示のアンテナを介して受信したデジタル放送信号を復調処理部112に出力する。
復調処理部112は、チューナ111から得たデータをデコード処理部113、放送スケジュール管理部117、録画制御部121へ伝達する。
本実施形態では、チューナ111及び復調処理部112により、番組を受信する受信手段を形成している。
【0021】
デコード処理部113は、復調処理部112、再生制御部123、ストリーミング制御部132から送られた映像データをデコードし、表示装置制御部114に出力する。
表示装置制御部114は、デコード処理部113及びグラフィックス処理部116から送られる映像データをディスプレイ115に表示する表示用のデータとしてディスプレイ115に送る。
【0022】
ディスプレイ115は、表示装置制御部114から送られた表示用データを表示する。なお、本実施形態では、ディスプレイ115は、デジタル放送受信装置100に含まれる形態として説明するが、ディスプレイ115をデジタル放送受信装置100とは独立した装置として設けてもよい。
【0023】
グラフィックス処理部116は、各種の情報表示用の文字及びグラフィックスを生成し、ディスプレイ115に送る。本実施形態のグラフィックス処理部116は、不図示の中央制御部及び先行配信通知処理部134からの指示にしたがい、グラフィックス処理を行う。
【0024】
放送スケジュール管理部117は、復調処理部112から出力されたTSデータ(後述)から放送スケジュールを取得する放送スケジュール取得手段である。また、放送スケジュール管理部117は、この放送スケジュールに基づいて、シリーズ番組が現在何話(何回)まで放送されているかの放送履歴情報も管理し、この情報を先行配信通知要否判定部139へ伝える。
【0025】
録画制御部121は、録画する放送番組のTSデータを復調処理部112から取得して、録画記憶部122に記録する。また、後述するように録画制御部121は、シリーズ番組を録画するときに先行配信番組を通知するシリーズ番組のシリーズ値(後述)を先行配信設定部137に記憶する。
【0026】
録画記録部122は、例えば、ハードディスクドライブやDVD(Digital Versatile Disc)ドライブ等の録画手段である。
再生制御部123は、録画記憶部122から再生するTSデータを取り出し、デコード処理部113に出力する。また、再生制御部123は、再生を行った番組、すなわち視聴した番組を特定する情報を録画番組視聴履歴記憶部152へ記録する。
【0027】
ネットワーク通信制御部131は、インターネットを介してVODサーバ1200と通信を行う。ネットワーク通信制御部131は、例えば、Ethernet(登録商標)に基づいた制御を行い、インターネットに接続されている。
ストリーミング制御部132は、ストリーミングバッファの状態を監視しながら、ネットワーク通信制御部131から取得する映像データの受信速度を調整する。
【0028】
VOD再生制御部133は、先行配信通知処理部134からの再生命令にしたがい、先行配信番組の再生を行うようにストリーミング制御部132を制御する。
先行配信通知処理部134は、先行配信通知要否判定部139の判定結果に応じて先行配信番組の存在を視聴者に通知する処理を行う配信通知手段である。
【0029】
先行配信検出部135は、先行配信制御部136からの情報にしたがいVODサーバ1200上に所望する先行配信番組が配信可能な状態で提供されているか否かを検出するとともに、その先行配信の配信情報(先行配信情報)を取得する配信情報取得手段である。
先行配信制御部136は、先行配信設定部137及びシリーズ番組判定部138から得た情報に基づいて、必要とする先行配信番組を先行配信検出部135に伝える。
【0030】
先行配信設定部137は、録画制御部121が録画するシリーズ番組のシリーズ値を記憶し、先行配信番組を通知するシリーズ番組として設定する。
シリーズ番組判定部138は、録画記憶部122に録画されている番組がシリーズ番組であるか否かを判定するシリーズ番組判定手段である。シリーズ番組判定部138は、録画番組がシリーズ番組であると判定すると、その録画番組のシリーズ値とシナリオ値(後述)を先行配信制御部136に出力する。
【0031】
先行配信通知要否判定部139は、放送スケジュール管理部117、先行配信制御部136、視聴履歴管理部151からの情報を参照して視聴者に先行配信がされることを通知する必要があるか否かを判定する配信通知要否判定手段である。
先行配信情報記憶部140は、先行配信通知要否判定部139が通知を必要としないと判断した先行配信に関する情報を記憶する配信情報記憶手段である。
【0032】
視聴者視聴履歴管理部151は、録画番組視聴履歴記憶部152に記憶された情報に基づいて視聴者がいずれの番組の何話を視聴済みであるか否か(視聴履歴)を管理する視聴履歴管理手段である。
録画番組視聴履歴記憶部152は、再生した(すなわち視聴した)録画番組の履歴を記憶する録画番組視聴履歴記憶手段である。
なお、本実施形態では、視聴者視聴履歴管理部151は、録画番組視聴履歴記憶部152に記憶された情報に基づいて視聴履歴を管理するので、視聴者視聴履歴管理部151と録画番組視聴履歴記憶部152とを1つにまとめてもよい。
【0033】
以上の構成を有したデジタル放送受信装置100は、デジタル放送受信機能、デジタル放送録画機能、VOD再生機能、そして先行配信通知機能を備える。
以下、それぞれの機能毎に説明する。
【0034】
(1)デジタル放送受信機能
まず、デジタル放送受信装置100が備えるデジタル放送受信機能について説明する。
選局した放送番組をディスプレイ115に表示するために、復調処理部112は、チューナ111の出力信号を復調し、誤り訂正等の処理をして、トランスポートストリームと呼ばれるデジタルデータであるTSデータを生成する。TSデータには、複数チャネル分の映像データが時分割多重されている。TSデータを生成した後、復調処理部112は、時分割多重されているTSデータから選局されているチャネルの映像データを取り出しデコード処理部113に出力する。デコード処理部113は、映像データをデコードし、表示装置制御部114に出力することでディスプレイ115に選局した放送番組の映像が表示される。
【0035】
TSデータには、シリーズ記述子(Series descriptor)という情報が含まれており、シリーズ番組を特定するシリーズ識別子(series_id)やシリーズ番組における話数を特定するエピソード番号(episode_number)が記述されている。本実施形態における説明では、シリーズを特定できる情報をシリーズ値、そのシリーズの話数を特定できる情報をシナリオ値と定義して説明する。
【0036】
(2)デジタル放送録画機能
以下、デジタル放送受信装置100が備えるデジタル放送録画機能について説明する。
デジタル放送録画機能とは、TSデータを、録画記憶部122に記録しておくことで、何時でも録画した放送番組を視聴できるという機能である。放送番組を録画するには、録画制御部121が、録画する放送番組のTSデータを復調処理部112から取得して、録画記憶部122に記録する。
また、録画した番組を再生するには、再生制御部123が録画記憶部122から所望のTSデータを取り出し、デコード処理部113に出力する。この処理によりディスプレイ115に録画した番組の映像が表示される。
【0037】
(3)VOD再生機能
以下、デジタル放送受信装置100が備えるVOD再生機能について説明する。
VOD再生機能とは、デジタル放送受信装置100がインターネット上のVODサーバ1200から映像データをストリーミング受信することによりVODコンテンツを再生する機能である。VODコンテンツを再生するには、VOD再生制御部133が、ストリーミング制御部132、及びネットワーク通信制御部131を介してインターネット上のVODサーバ1200から所望の映像データを取得する。ストリーミング制御部132は、ストリーミングバッファの状態を監視しながら、ネットワーク通信制御部131から取得する映像データの受信速度を調整する。受信した映像データを、ストリーミング制御部132が逐次デコード処理部113に出力することで、ディスプレイ115にVODコンテンツの映像が表示される。
【0038】
(4)先行配信通知機能
以下、デジタル放送受信装置100が備える先行配信番組の通知機能について説明する。
先行配信番組の通知機能とは、番組の放送に先立って配信される番組が有ることを視聴者に通知する機能である。先行配信番組の通知機能では、どのシリーズ番組の先行配信番組を通知するかを設定しておく。また、先行配信通知要否判定部139が、シリーズ番組の先行配信情報、放送スケジュール、録画されているシリーズ番組の情報とその視聴履歴を取得する。そして、取得した情報に基づいて先行配信番組の通知要否判定をして、通知すると判定した場合に、先行配信通知処理部134が先行配信番組の存在を視聴者に通知する。先行配信通知機能のそれぞれの処理について、以下に説明する。
【0039】
(4−1)先行配信通知の設定
第1実施形態では、シリーズ番組を録画しようとしたときに、そのシリーズ番組の先行配信番組を通知する設定となっている。シリーズ番組を録画するときに録画制御部121は、先行配信番組を通知するシリーズ番組のシリーズ値を先行配信設定部137に記憶する。つまり、先行配信設定部137に設定されたシリーズ値が先行配信番組を通知するシリーズ番組となる。
【0040】
(4−2)先行配信情報の取得
次に、先行配信通知要否判定部139が、シリーズ番組の先行配信情報をVODサーバ1200から取得する処理について説明する。まず、先行配信制御部136は、先行配信設定部137から、通知すべき先行配信番組のシリーズ値を取得して、先行配信検出部135に出力する。先行配信検出部135は、先行配信制御部136から渡されたシリーズ値と、シリーズ番組の話数のシナリオ値に基づいて、先行配信番組が提供されているか、ネットワーク通信制御部131を介してインターネット上のVODサーバ1200に問い合わせる。例えば、シリーズ番組の5話の次の話に相当する先行配信番組6話を検索する場合、先行配信検出部135は、シリーズ番組のシリーズ値と5話のシナリオ値に基づいて、先行配信番組6話がないかVODサーバ1200に問い合わせる。先行配信番組が配信可能な状態で提供されているなら、先行配信検出部135は先行配信番組の情報をVODサーバ1200から取得する。このように先行配信通知要否判定部139は、VODサーバ1200から取得した先行配信番組の情報を、先行配信制御部136を介して先行配信検出部135から取得する。
【0041】
(4−3)放送スケジュールの取得
次に、先行配信通知要否判定部139が放送スケジュールを取得する処理について説明する。放送スケジュールとは、ある番組がどのチャネルでいつ何時から何時まで放送されるかといった情報や、番組のタイトル名、番組の詳細内容、シリーズ番組なら話数(回数)といった番組の情報のことである。放送スケジュールを管理しているのは放送スケジュール管理部117であり、放送スケジュール管理部117は、復調処理部112が生成したTSデータから放送スケジュールを取得する。また、放送スケジュール管理部117は、この放送スケジュールに基づいて、シリーズ番組が現在何話まで放送されているのかを示す放送履歴情報も管理している。放送履歴情報とは、例えば、現時点でシリーズ番組の1話〜4話まで放送済みといったような情報である。このように先行配信通知要否判定部139は、放送履歴情報を含む放送スケジュールを放送スケジュール管理部117から取得する。
【0042】
(4−4)録画番組情報の取得
次に、先行配信通知要否判定部139が録画されているシリーズ番組の情報を取得する処理について説明する。録画番組に関する情報は、録画記憶部122に録画された番組とともに記録されている。先行配信通知する対象は、シリーズ番組としているので、録画された複数の番組情報からシリーズ番組の情報だけを取得する。録画記憶部122に録画されている番組がシリーズ番組であるか否かを判定するのはシリーズ番組判定部138であり、シリーズ番組判定部138は、録画番組がシリーズ番組ならその録画番組のシリーズ値とシナリオ値を先行配信制御部136に出力する。録画番組のシリーズ値とシナリオ値から、シリーズ番組の何話が録画されていて視聴可能なのかということがわかる。そして、先行配信通知要否判定部139は、この録画番組に関する情報を先行配信制御部136から取得する。
【0043】
(4−5)録画番組の視聴履歴の取得
次に、先行配信通知要否判定部139が録画されているシリーズ番組の視聴履歴を取得する処理について説明する。本実施形態では、再生制御部123が録画番組の視聴履歴を管理できる構成とした。録画番組を再生すると、再生制御部123は、録画番組の視聴履歴を録画番組視聴履歴記憶部152に書き込む。例えば、シリーズ番組の3話が録画してあって、この3話を視聴したら、視聴した3話のシリーズ値とシナリオ値を録画番組視聴履歴記憶部152に書き込む。先行配信通知要否判定部139は、書き込まれた録画番組の視聴履歴を録画番組視聴履歴記憶部152から読み込み取得する。
【0044】
(4−6)先行配信通知の要否判定
上述した、(4−2)〜(4−5)の処理により取得した、先行配信情報、放送スケジュール、録画番組情報、録画番組の視聴履歴に基づいて、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組の通知の要否を判定する。先行配信番組の通知の要否判定方法については、後ほど詳しく述べる。
【0045】
(4−7)先行配信番組の通知
最後に、先行配信番組の通知処理について説明する。先行配信番組を通知すると判定したら、先行配信通知要否判定部139は、先行配信通知処理部134に先行配信番組の通知処理命令を出す。通知処理命令を受けた先行配信通知処理部134は、先行配信検出部135から先行配信番組の内容情報を取得して、グラフィックス処理部116に先行配信番組の情報を表示するように描画命令を出す。
図3は、本発明の第1実施形態における先行配信番組通知の画面表示の一例を示した図である。
グラフィックス処理部116は、描画命令に従って例えば、図3に示すような画面300に先行配信番組の通知ダイアログ310を描画する。通知ダイアログ310には、視聴者が通知ダイアログ310による問いかけに回答するときに選択するボタン311,312が設けられている。通知ダイアログ310のような提示をすることによって、先行配信番組の存在を視聴者に知らせることができる。視聴者は「はい」のボタン311を選択して決定することで先行配信番組を視聴することができる。以上が、先行配信番組の通知処理である。
【0046】
(先行配信通知の要否判定処理)
ここで、(4−4)先行配信通知の要否判定において後述するとした先行配信番組の通知の要否判定方法について説明する。
本実施形態の先行配信番組の通知の要否判定方法は、先行配信番組より前の話数に未視聴番組があるか否かを判定して、未視聴番組がなければ先行配信番組を視聴者に通知し、未視聴番組があれば通知しない。先行配信番組を通知しなかったら、検出した先行配信番組の情報は保持しておき、通知の対象としているシリーズ番組の全ての未視聴コンテンツを視聴し終わったタイミングで先行配信番組を視聴者に通知する。
【0047】
図4は、本発明の第1実施形態における先行配信番組通知と時間の流れを示す図である。
図5は、本発明の第1実施形態における先行配信番組通知制御のフローチャートを示した図である。
以下、図4及び図5を用いて先行配信番組の通知方法を詳しく説明する。
【0048】
(前提条件)
はじめに前提条件として、録画記憶部122には、ドラマ1話〜4話が録画されているものとする。さらに、録画したドラマ1話〜4話は、視聴済みであり、視聴履歴としてドラマ1話〜4話のシリーズ値とシナリオ値が録画番組視聴履歴記憶部152に書き込まれているとする。
【0049】
ステップ(以下、Sとする)1101では、上述の前提条件のもと、図4の(T401)に示すタイミングで視聴者があるシリーズ番組のドラマ「古代遺跡」の5話と6話を録画予約したとする。
【0050】
S1102では、録画予約したら、シリーズ番組判定部138は、録画予約した放送番組がシリーズ番組かどうかを判定する。録画予約する放送番組ドラマ「古代遺跡」は、シリーズ番組であるためここではS1103に進む。一方、シリーズ番組でない場合は、先行配信番組の通知要否判定処理を終了する。
【0051】
S1103では、シリーズ番組の先行配信番組の通知設定をする。録画制御部121は、シリーズ番組であると判定された放送番組のシリーズ値を、先行配信設定部137に記憶する。本実施形態における説明として、シリーズ値は16進数で示される8桁の数値、シナリオ値は16進数で示される4桁の数値とした。ここでドラマ5話のシリーズ値は、0x25000034、シナリオ値は、0x0005であるとする。したがって、録画制御部121は、ドラマ「古代遺跡」のシリーズ値0x25000034を先行配信設定部137に記憶する。このようにして、ドラマ「古代遺跡」の先行配信番組の通知を設定する。
【0052】
S1104では、先行配信番組の通知設定をしたら、先行配信検出部135は、通知設定したシリーズ値に基づいて、インターネット上のVODサーバ1200にドラマ「古代遺跡」に関連する先行配信番組が存在しているか否かを問い合わせる。
【0053】
しかし、ドラマ5話、6話の録画予約をした時点(T401)では、ドラマ「古代遺跡」に関連する先行配信番組がVODサーバ1200に存在しないため、先行配信番組を検出できない。したがって、S1113に進む。先行配信番組が検出できなければ、先行配信番組を検出するか、シリーズ番組の放送が終了するまで定期的にVODサーバ1200に問い合わせる。先行配信番組が検出されたらS1105に進む。
【0054】
一方、先行配信番組を検出したら、その先行配信番組を通知するべきか否かを判定する。図4において、先行配信番組の通知要否を判定するタイミングは、先行配信番組6話を検出したとき(T403)、先行配信番組7話を検出したとき(T405)である。また、視聴者が未視聴のシリーズ番組を視聴する度、すなわち、録画番組5話を視聴し終わったとき(T406)、録画番組6話を視聴し終わったとき(T407)にも先行配信番組を通知するべきか否かを判定する。それぞれのタイミングにおける先行配信通知要否判定部139の通知判定処理について説明する。
【0055】
(T403における先行配信番組6話の通知判定処理)
まず、T403における先行配信番組6話の通知判定処理について説明する。
先ほど録画予約したドラマ5話の録画が完了して(T402)、しばらくした後、先行配信番組6話を検出したとする(T403)。先行配信番組6話は、ドラマ5話の次の話数に相当する先行配信番組である。先行配信番組6話を検出したので、S1105に進む。
【0056】
S1105では、先行配信番組を検出したら、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組6話の情報をVODサーバ1200から取得する。
図6は、本発明の第1実施形態における先行配信番組情報の例を示す図である。
VODサーバ1200から取得した後先行配信番組6話の情報810は、先行配信番組の番組名801、その番組の話数802、先行配信番組の前の話数に相当する放送番組名803、その放送番組のシリーズ値804、その放送番組の話数805、その放送番組のシナリオ値806を有している。
ここで、先行配信番組6話の情報は、先行配信番組6話が参照しているドラマ5話のシリーズ値0x25000034、シナリオ値0x0005である。
【0057】
S1106では、先行配信通知要否判定部139は、録画番組の情報を取得する。先行配信通知要否判定部139は、先行配信制御部136を介してシリーズ番組判定部138から、シリーズ値0x25000034に基づくドラマの録画番組のシナリオ値を取得する。(T403)の時点では、1話〜5話が録画済みであるので、先行配信通知要否判定部139は、1話〜5話のシナリオ値0x0001〜0x0005を、先行配信制御部136から取得する。
【0058】
S1107では、先行配信通知要否判定部139は、録画番組の視聴履歴を録画番組視聴履歴記憶部152から取得する。録画番組の視聴履歴には、録画して視聴したシリーズ値とシナリオ値が含まれており、録画番組視聴履歴記憶部152から取得する。S1106において取得した録画番組の情報と、その視聴履歴を合わせて録画番組の視聴履歴情報を作成する。
図7は、本発明の実施形態における録画番組の視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
第1実施形態の視聴者視聴履歴は、録画されている番組のタイトル名701、録画番組のシリーズ値702、録画番組の話数703、話数を示すシナリオ値704、録画番組の視聴履歴705を有している。
(T403)の時点では、録画済みのドラマ1話〜5話の内、1話〜4話が視聴済みであるので、先行配信通知要否判定部139は、1話〜4話のシナリオ値0x0001〜0x0004を取得する。
【0059】
S1108では、先行配信通知要否判定部139は、放送スケジュール管理部117が管理する放送スケジュールに基づいて、(T403)の時点での最新の話数を取得する。
図8は、本発明の第1実施形態における放送スケジュール情報の例を示す図である。
この例では、放送スケジュールの情報は、シリーズ番組名901、シリーズ番組のシリーズ値902、シリーズ番組の話数903、シリーズ番組の話数を示すシナリオ値904、シリーズ番組が既に放送されたものか否かを示す情報905を有している。
放送スケジュールから5話が最新であるので、先行配信通知要否判定部139は、放送スケジュール管理部117から5話のシナリオ値0x0005を取得する。
【0060】
S1109では、最後に、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組の情報、録画済みの番組情報、最新の放送番組の話数、視聴者の視聴履歴の情報に基づいて、先行配信通知するか否かの判定をする。先行配信通知するか否かの判定をするためには、まず、通知しようとする先行配信番組が放送スケジュールと比較して放送番組よりも先行しているか否かを判定する。
【0061】
例えば、検出した先行配信番組6話と放送スケジュールから得られる最新の放送番組の話数を比較すると、S1108で取得したシナリオ値0x0005から5話が最新の放送番組であることがわかる。これにより、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組が最新の放送番組よりも先行していると判定する。したがって、S1110に進む。
【0062】
S1110では、先行配信番組が放送番組よりも先行していると判定されているので、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組の話数よりも前に未視聴の番組が存在するか否かを判定して、未視聴番組がなければ、S1111に進み先行配信番組を通知する。S1107で取得したシナリオ値0x0001〜0x0004と、S1108で取得したシナリオ値0x0005から1話〜4話が視聴済みで、5話が未視聴ということがわかる。したがって、先行配信番組6話よりも前に未視聴の番組があるとみなし、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組の通知をしないと判定する。通知しないと判定したので、S1112に進む。
【0063】
S1112では、先行配信番組の通知をしないと判定したら、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組の情報を先行配信情報記憶部140に記憶して一旦、通知判定処理を終了する。
ここまでが、(T403)において先行配信番組6話を検出したときの処理となる。
【0064】
(T405における先行配信番組7話の通知判定処理)
次に、T405における先行配信番組7話の通知判定処理について説明する。
ドラマ6話を録画した後(T404)に、ドラマの先行配信番組7話を検出した(T405)ときも(T403)のときと同様の処理判定になる。(T405)において、ドラマ1話〜6話は録画済みであるが、5話、6話ともに未視聴であるため、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組7話を通知しないと判定する。S1109の判定処理では、先行配信番組7話が、最新の放送番組6話よりも先行していると判定する。しかし、S1110の判定処理では、先行配信番組7話よりも前に未視聴の番組5話、6話が存在するため先行配信番組7話を通知しないと判定する。よって、先行配信番組7話を通知しないと判定し、一旦、通知判定処理を終了する。
【0065】
(T406における先行配信番組6話の通知判定処理)
以下、T406における先行配信番組6話の通知判定処理について説明する。
録画した5話を視聴したとき(T406)の先行配信番組6話の通知判定処理は、先行配信番組6話が放送スケジュールと比較して先行していないため、先行配信番組を通知しないと判定する。最新の放送番組は6話であり、さらに6話を録画しているため、S1109の判定処理において先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組6話を放送スケジュールと比較して先行していないと判定する。先行していないと判定した後、(S1113)に進んで先行配信番組6話の通知判定処理を終了する。
【0066】
(T406における先行配信番組7話の通知判定処理)
以下、T406における先行配信番組7話の通知判定処理について説明する。
録画した5話を視聴したとき(T406)の先行配信番組7話の通知判定処理についても、6話が未視聴であるため、先行配信番組を通知しないと判定する。先行配信番組7話は、放送スケジュールよりも先行しているため、S1109の判定処理において先行配信通知要否判定部139は先行配信番組7話が最新の放送番組よりも先行していると判定する。しかし、S1110の判定処理では、先行配信番組7話よりも前に6話の未視聴番組が存在するので、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組を通知しないと判定する。したがって、S1112に進んで先行配信番組7話の通知判定処理を一旦処理を終了する。
【0067】
(T407における先行配信番組7話の通知判定処理)
次に、録画番組6話を視聴し終わったタイミング(T407)における先行配信番組7話の通知判定処理ついて説明する。
S1110では、録画した6話を視聴し終わったとき(T407)、6話が最新の放送番組であり、かつ1話〜6話まで視聴済みである。さらに、放送番組7話はまだ未放送であり、かつ7話よりも前に未視聴番組が存在しないため、先行配信通知要否判定部139は先行配信番組を通知すると判定する。S1109の判定処理において、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組7話は最新の放送番組よりも先行していると判定する。次に、S1110の判定処理において、1話〜6話まで視聴済みであり先行配信番組7話よりも前に未視聴番組が存在しないため、先行配信通知要否判定部139は、先行配信番組7話を通知すると判定する。
【0068】
次に、先行配信番組を通知すると判定したときの通知処理について説明する。
S1111で、先行配信番組7話を通知すると判定したら、先行配信通知要否判定部139は、先行配信情報記憶部140から先行配信番組7話の情報を読み込み、先行配信通知処理部134に読み込んだ情報を出力する。先行配信通知処理部134は、先行配信番組の情報に基づいてグラフィックス処理部116に描画命令を出し、図3のような画面を表示する。画面には、先行配信番組7話を通知する通知ダイアログ310を表示して、先行配信番組7話の存在を視聴者に通知する。視聴者は、通知ダイアログ310の「はい」ボタン311を選択することで先行配信番組7話を視聴することができる。先行配信番組を視聴したくない場合は、「いいえ」ボタン312を選択することで放送画面に戻る。視聴者が先行配信番組7話の視聴を選択したら、先行配信通知処理部134は、VOD再生制御部133に対して先行配信番組7話の再生命令を出す。VOD再生制御部133は、再生命令に従ってVODサーバ1200から先行配信番組7話の映像データをネットワーク通信制御部131、ストリーミング制御部132で受信するように制御して、先行配信番組7話の映像をディスプレイ115に表示する。
【0069】
S1113では、先行配信番組7話を通知したら、先行配信通知要否判定部139は、シリーズ番組の放送が全て終了しているかいないかの判定をする。全て終了していないなら、S1104に進み新しい先行配信番組が存在しないかVODサーバ1200に問い合わせる。シリーズ番組の放送が全て終了したのであれば、終了したシリーズ番組に該当するS1103において設定したシリーズ値の設定を解除して先行配信番組の通知処理を終了する。
【0070】
図9は、本発明の第1実施形態における画面遷移を示した図である。
先行配信番組6話、7話を検出したときには画面に何も通知の表示はなく(画面501)、録画した5話を視聴して(画面502)、さらに6話を視聴した(画面503)後に、先行配信番組の通知ダイアログ300が画面上に表示される(画面504)。
【0071】
図10は、本発明の第1実施形態における番組視聴中に先行配信番組を検出したときを示す図である。
図10のようにドラマ4話を視聴済み(T601)で、ドラマ5話をリアルタイムで視聴しているときに先行配信番組6話を検出した場合は、5話の視聴が終わったタイミングで先行配信番組を通知する。5話を視聴中に(T602)、先行配信番組6話を検出したとする場合(T603)、(T604)のタイミングにおいては、5話が最新の話数であり、かつ5話が視聴済みであるので先行配信番組を通知する。
以上が、本実施形態における先行配信番組の通知方法となる。
【0072】
なお、先行配信番組の通知設定を視聴者にまかせてもよい。本実施形態では、録画する放送番組がシリーズ番組かどうか判定して、自動的に先行配信番組の通知を設定した。
図11は、本発明の第1実施形態における先行配信番組の通知設定画面の変形例を示す図である。
例えば、5話の録画予約時に、図10に示す画面2000のように録画する放送番組のタイトル名、録画日時、先行配信番組の通知設定のダイアログ(2001)を表示してもよい。このダイアログ2001には、OKボタン2002、キャンセルボタン2003、先行配信番組通知を有効又は無効とする設定を変更するボタン2004とが設けられている。このように、視聴者の好みに応じて先行配信番組通知の設定を有効または無効に切り替えられるようにしてもよい。
【0073】
第1実施形態によれば、視聴者の視聴状況に合わせた先行配信番組の通知が行える。よって、シリーズ番組の順番と、実際に視聴者が視聴する順番と、先行配信番組の通知の順番との関係に不整合が生じることなく、視聴者に先行配信番組を通知することができる。
【0074】
(第2実施形態)
第2実施形態は、先行配信番組の情報がVODサーバ1200からPUSH方式で送られてくる場合の実施形態である。本実施形態でいうPUSH方式とは、VODサーバ1200が、ネットワーク上にある特定の複数のデジタル放送受信装置100に対して、同時に同じ先行配信番組の情報を送信する方式である。
【0075】
一方、先に説明した第1実施形態では、先行配信検出部135がネットワーク上のVODサーバ1200に対してシリーズ値に関連する先行配信番組がないか問い合わせるようにした。これを、PULL方式と定義する。PULL方式の場合、VODサーバ1200は、特定の1台のデジタル放送受信装置100に対して、要求されたデータを送信する方式である。
【0076】
図12は、本発明の第2実施形態におけるPUSH方式と、第1実施形態におけるPULL方式との違いを示した図である。図12(a)は、PUSH方式を示し、図12(a)は、PULL方式を示している。なお、図12では、情報の流れを分かりやすく示すためにインターネットを省略して示している。
PUSH方式の先行配信情報1201は、全て同じデータがVODサーバ1200からデジタル放送受信装置100へ送られる。
一方、PULL方式では、VODサーバ1200とデジタル放送受信装置100とが1対1で個別に通信する。したがって、あるデジタル放送受信装置100に対応する先行配信情報1202と、他のデジタル放送受信装置100に対応する先行配信情報1203とでは、その内容は異なる。
PUSH方式の第2実施形態では、VODサーバ1200から一方的に通知される先行配信番組の情報を、ネットワーク通信制御部131が受信して、先行配信検出部135が先行配信番組の情報の中から先行配信通知に必要な情報のみを抽出して先行配信制御部136に出力する。
このようにして取得した先行配信番組の情報に基づいて、通知処理部134は、先行配信番組を通知する。
【0077】
第2実施形態によれば、先行配信番組が視聴可能になったタイミングでVODサーバ1200から先行配信番組の情報が一方的に通知されるような先行配信サービスが運用された場合にでも対応できる。
【0078】
(第3実施形態)
第3実施形態は、第1実施形態で説明した録画したシリーズ番組の視聴履歴に加えて、シリーズ番組を放送で視聴したときの視聴履歴も考慮して先行配信番組の通知要否を判定する実施形態である。
図13は、本発明の第3実施形態におけるデジタル放送受信装置の概略構成ブロック図である。
【0079】
(第3実施形態の構成)
第3実施形態のデジタル放送受信装置1300は、デジタル放送受信装置100の処理ブロックに、放送視聴履歴記憶部153を追加した他は、第1実施形態と同様な形態をしている。よって、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
放送視聴履歴記憶部153は、録画番組視聴履歴記憶部152と同じように、リアルタイムで放送番組を視聴したかどうかの視聴履歴を記憶する放送視聴履歴記憶手段である。すなわち、録画番組視聴履歴記憶部152は録画した番組の視聴履歴が記憶されているのに対して、放送視聴履歴記憶部153はリアルタイムで放送番組を視聴したかどうかの視聴履歴が記憶されている。
第3実施形態の視聴者視聴履歴管理部151は、録画番組視聴履歴記憶部152の視聴履歴に加えて、放送視聴履歴記憶部153の視聴履歴を参照するとともに、これらを統合して管理する処理ブロックである。
【0080】
(放送視聴履歴の保持)
放送視聴履歴記憶部153に放送番組の視聴履歴を書き込む処理について説明する。まず、先行配信設定部137は自身に設定されているシリーズ値を、復調処理部112に出力する。復調処理部112は、チューナ111を介して番組を選局する際に、選局する番組が先行配信設定部137から受取ったシリーズ値に該当する番組かどうか判定する。該当する番組であれば、選局状態から視聴者が放送番組を視聴したかどうか判定して、復調処理部112は、視聴したとみなしたら視聴した番組のシナリオ値を、放送視聴履歴記憶部153に書き込む。
【0081】
放送番組を視聴したかどうかの判定方法については、様々な公知の手法を用いることができる。例えば、ある番組の放送時間が19:00〜20:00だとした場合、番組の放送時間の8割以上、つまり48分以上その番組のチャネルを選局していたら視聴したとみなす。
【0082】
(先行配信番組の通知判定)
次に、録画番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴に基づいて、先行配信番組の通知要否を判定する処理について説明する。第3実施形態が第1実施形態と比較して異なる点は、先行配信通知要否判定部139の先行配信番組の通知の判定方法である。第1実施形態では、先行配信通知要否判定部139が、通知する先行配信番組の情報、放送スケジュールの情報、視聴者の視聴履歴に基づいて先行配信番組の通知要否を判定する際に、録画した番組の視聴履歴のみを参照した。しかし、第3実施形態では、録画した番組の視聴履歴とリアルタイムで放送番組を視聴したときの視聴履歴を参照する。
【0083】
視聴履歴は、視聴者視聴履歴管理部151から取得する。視聴者視聴履歴管理部151は、録画番組視聴履歴記憶部152と放送視聴履歴記憶部153に接続されており、録画番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴を合わせた視聴履歴を管理している。
【0084】
図14は、本発明の第3実施形態における視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
第3実施形態の視聴者視聴履歴は、先行配信番組の通知設定してあるシリーズ番組名1401、そのシリーズ番組のシリーズ値1402、シリーズ番組における話数1403、その話数のシナリオ値1404、視聴履歴1405を有している。
ドラマ「古代遺跡」の視聴履歴に着目して図14を参照すると、録画番組視聴履歴記憶部152に書き込まれている録画番組の視聴履歴の情報はシリーズ値0x25000034とそのシリーズのシナリオ値0x0002である。一方、放送視聴履歴記憶部153に書き込まれているリアルタイム放送の視聴履歴の情報は、シリーズ値0x25000034とそのシリーズのシナリオ値番号0x0001、0x0003、0x0004である。
【0085】
これらの情報から、ドラマ「古代遺跡」の1話〜4話まで放送済みであることがわかる。先行配信番組5話を検出したときの先行配信番組の通知要否の判定は、2話が録画で視聴済み、1話、3話、4話ともに放送で視聴済みであることから、S1110の判定処理において先行配信番組5話よりも前の番組1話〜4話に未視聴番組が存在しないので先行配信番組5話を通知すると判定する。
以上が第3実施形態における先行配信番組の通知要否判定である。
【0086】
本実施形態によれば、シリーズ番組を録画していないが、視聴予約などで番組をリアルタイム視聴していたケースの視聴履歴も考慮して、先行配信番組を通知することができる。また、録画機能を備えていない装置であっても、視聴者の視聴状況に合わせて適切なタイミングで先行配信番組を通知することができる。
【0087】
(第4実施形態)
第4実施形態は、第3実施形態で説明した録画したシリーズ番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴に加えて、シリーズ番組をVODで視聴したときの視聴履歴も考慮して先行配信番組の通知要否を判定する実施形態である。
図15は、本発明の第4実施形態におけるデジタル放送受信装置の概略構成ブロック図である。
【0088】
(第4実施形態の構成)
第4実施形態のデジタル放送受信装置1500は、第3実施形態のデジタル放送受信装置1300の処理ブロックに、VOD再生履歴記憶部154を追加した他は、第3実施形態と同様な形態をしている。よって、前述した第3実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
VOD再生履歴記憶部154は、録画番組視聴履歴記憶部152と放送視聴履歴記憶部153と同じように、VODでシリーズ番組を視聴したかどうかの視聴履歴を記憶する配信視聴履歴記憶手段である。すなわち、第3実施形態で述べたように、録画番組視聴履歴記憶部152には、録画番組の視聴履歴が記憶され、放送視聴履歴記憶部153にはリアルタイム放送の視聴履歴が記憶されている。さらに、VOD再生履歴記憶部154には、VODでシリーズ番組を視聴したかどうかの視聴履歴が記憶されている。
【0089】
(VOD視聴履歴の保持)
VOD再生履歴記憶部154にVODの視聴履歴を書き込む処理について説明する。まず、先行配信設定部137は、自身に設定されているシリーズ値を、VOD再生制御部133に出力する。VOD再生制御部133は、インターネットを介してVODコンテンツを再生する際に、再生するVODコンテンツが、先行配信設定部137から受取ったシリーズ値に該当する番組かどうか判定する。該当する番組であれば、視聴者がVODコンテンツを視聴したかどうか判定して、VODコンテンツを視聴したとみなしたら、VOD再生制御部133は、その視聴した番組のシナリオ値をVOD再生履歴記憶部154に書き込む。
第3実施形態と同様に放送番組を視聴したかどうかの判定方法については、様々な公知の手法を用いることができる。例えば、VODサーバ1200が管理しているVODコンテンツの購入履歴と視聴履歴や再生のリジューム情報に基づいて、視聴したか判定する方法がある。
【0090】
(先行配信番組の通知判定)
次に、録画番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴とVODの視聴履歴に基づいて、先行配信番組の通知要否を判定する処理について説明する。第4実施形態が第3実施形態と比較して異なる点は、VOD再生履歴記憶部154を追加した点であり、VOD再生履歴記憶部154は、視聴者視聴履歴管理部151に接続されている。視聴者視聴履歴管理部151は、録画番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴に加えて、さらにVODの視聴履歴を合わせた視聴履歴を管理している。
【0091】
図16は、本発明の第4実施形態における視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
第4実施形態の視聴者視聴履歴は、先行配信番組の通知設定してあるシリーズ番組名1601、そのシリーズ番組のシリーズ値1602、シリーズ番組における話数1603、その話数のシナリオ値1604、視聴履歴1605を有している。
ドラマ「古代遺跡」の視聴履歴に着目して図16を参照すると、録画番組視聴履歴記憶部152に書き込まれている録画番組の視聴履歴の情報はシリーズ値0x25000034とそのシリーズのシナリオ値0x0002である。放送視聴履歴記憶部153に書き込まれているリアルタイム放送の視聴履歴の情報は、シリーズ値0x25000034とそのシリーズのシナリオ値番号0x0004である。そして、VOD再生履歴記憶部154に書き込まれているVODの視聴履歴の情報はシリーズ値0x25000034とそのシリーズのシナリオ値0x0001、0x0003である。
【0092】
これらの情報から、ドラマ「古代遺跡」の1話〜4話まで放送済みであることがわかる。先行配信番組5話を検出したときの先行配信番組の通知要否の判定は、2話が録画で視聴済み、4話が放送で視聴済み、1話と3話がVODで視聴済みであることから、S1110の処理において先行配信番組5話よりも前の番組1話〜4話に未視聴番組が存在しないので先行配信番組を通知すると判定する。
以上が第4実施形態における先行配信番組の通知要否判定である。
【0093】
なお、第4実施形態では、録画したシリーズ番組の視聴履歴とリアルタイム放送の視聴履歴とVODの視聴履歴との3つの視聴履歴に基づいて先行配信番組の通知要否を判定した。しかし、これら3つの視聴履歴の組み合わせに制限があるわけではない。例えば、録画したシリーズ番組の視聴履歴とVODの視聴履歴のみを先行配信番組の通知要否を判定する情報としてもよい。
【0094】
第4実施形態によれば、VODでの視聴状況も考慮した先行配信番組の通知が可能になる。例えば、視聴者が放送番組を録画せずVODのみでシリーズ番組を視聴していたとしても、視聴者の視聴状況に合わせて適切なタイミングで先行配信番組を通知することができる。
【0095】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
【0096】
(1)各実施形態において、先行配信が行われることを視聴者に通知する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、放送後に配信が開始される場合に本発明を適用してもよい。放送後に配信が開始される場合であっても、通知を行うことは視聴者にとって有益な情報である。また、視聴者の視聴履歴によって放送後に配信が開始される通知を行うか否かを判断することにより、無駄な通知を防止し、視聴者にとって有益となる適切なタイミングで通知を行える。
【0097】
(2)また、第3実施形態及び第4実施形態において、録画番組視聴履歴記憶部152を備えたデジタル放送受信装置(1300,1500)を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、録画制御部121及び録画記憶部122を持たず、それ故録画番組視聴履歴記憶部152を備えないデジタル放送受信装置としてもよい。
【0098】
(3)各実施形態において、デジタル放送受信装置に各機能ブロック部(視聴者視聴履歴管理部151、録画番組視聴履歴記憶部152、先行配信通知要否判定部139等)が構成されている形態を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、これら各機能ブロックが行う動作と同様な工程を有したシリーズ番組の配信通知方法としてもよい。この方法を具体的に実施するためには、各機能ブロックが行う動作と同様な工程を実行可能なコンピュータプログラムをコンピュータに実行させるとよい。
【0099】
なお、第1実施形態〜第4実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明による放送受信装置を用いた先行配信システムの第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるデジタル放送受信装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態における先行配信番組通知の画面表示の一例を示した図である。
【図4】本発明の第1実施形態における先行配信番組通知と時間の流れを示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態における先行配信番組通知制御のフローチャートを示した図である。
【図6】本発明の第1実施形態における先行配信番組情報の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態における録画番組の視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
【図8】本発明の第1実施形態における放送スケジュール情報の例を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態における画面遷移を示した図である。
【図10】本発明の第1実施形態における番組視聴中に先行配信番組を検出したときを示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態における先行配信番組の通知設定画面の変形例を示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態におけるPUSH方式と、第1実施形態におけるPULL方式との違いを示した図である。
【図13】本発明の第3実施形態におけるデジタル放送受信装置の概略構成ブロック図である。
【図14】本発明の第3実施形態における視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
【図15】本発明の第4実施形態におけるデジタル放送受信装置の概略構成ブロック図である。
【図16】本発明の第4実施形態における視聴者視聴履歴の一例を示した図である。
【図17】視聴者があるシリーズ番組を録画、視聴したときの時間の流れを示した図である。
【符号の説明】
【0101】
100,1300,1500 デジタル放送受信装置
111 チューナ
112 復調処理部
113 デコード処理部
114 表示装置制御部
115 ディスプレイ
116 グラフィックス処理部
117 放送スケジュール管理部
121 録画制御部
122 録画記憶部
123 再生制御部
131 ネットワーク通信制御部
132 ストリーミング制御部
133 VOD再生制御部
134 先行配信通知処理部
135 先行配信検出部
136 先行配信制御部
137 先行配信設定部
138 シリーズ番組判定部
139 先行配信通知要否判定部
140 先行配信情報記憶部
151 視聴者視聴履歴管理部
152 録画番組視聴履歴記憶部
153 放送視聴履歴記憶部
154 VOD再生履歴記憶部
1000 放送システム
1200 VODサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を介して放送される番組を受信する受信手段と、
シリーズ番組の視聴履歴を管理する視聴履歴管理手段と、
ネットワークを介して配信されるシリーズ番組の配信情報を取得する配信情報取得手段と、
ネットワークを介してシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知する配信通知手段と、
前記視聴履歴と前記配信情報とを参照して、前記配信通知手段による通知を行うか否かを判定する配信通知要否判定手段と、
を備える放送受信装置。
【請求項2】
放送信号を介して放送されるシリーズ番組の放送スケジュールを取得する放送スケジュール取得手段を備え、
前記配信通知要否判定手段は、さらに前記放送スケジュールを参照して、放送済みのシリーズ番組に未視聴のシリーズ番組が無いときには、視聴したシリーズ番組の最新の回の次の回に相当するシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知すると判定し、放送済みのシリーズ番組に未視聴のシリーズ番組が有るときにはシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知しないと判定すること、
を特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記配信通知要否判定手段が通知をしないと判定したときに、前記配信情報取得手段が取得した前記配信情報を記憶する配信情報記憶手段を備え、
前記配信通知要否判定手段は、視聴者が未視聴のシリーズ番組を視聴する度に、前記配信通知手段による通知を行うか否かを判定し、
前記配信通知手段は、前記配信通知要否判定手段が通知を行うと判定した場合には、前記配信情報記憶手段が記憶する前記配信情報を視聴者に通知すること、
を特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
放送される番組がシリーズ番組であるか否かを判定するシリーズ番組判定手段を備え、
前記配信通知手段要否判定手段は、前記シリーズ番組判定手段がシリーズ番組であると判定したシリーズ番組について、前記配信通知手段による通知を行うか否かを判定し、前記シリーズ番組判定手段がシリーズ番組でないと判定した番組については、前記配信通知手段による通知を行うか否かの判定を行わないこと、
を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記配信情報取得手段は、ネットワークを介してシリーズ番組を配信する配信元に対して特定のシリーズ番組の配信情報を問い合わせて取得すること、
を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記配信情報取得手段は、ネットワークを介してシリーズ番組を配信する配信元から通知される配信情報から特定のシリーズ番組の配信情報を抽出すること、
を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項7】
放送信号を介して放送される番組を録画する録画手段と、
前記録画手段により録画された番組を再生して視聴した履歴を記憶する録画番組視聴履歴記憶手段と、
を備え、
前記視聴履歴管理手段は、前記録画番組視聴履歴記憶手段が記憶する履歴を用いてシリーズ番組の視聴履歴を管理すること、
を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項8】
前記受信手段が受信する番組を放送中にリアルタイムで視聴した履歴を記憶する放送視聴履歴記憶手段を備え、
前記視聴履歴管理手段は、前記放送視聴履歴記憶手段が記憶する履歴を用いてシリーズ番組の視聴履歴を管理すること、
を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項9】
ネットワークを介して配信される番組を視聴した履歴を記憶する配信視聴履歴記憶手段を備え、
前記視聴履歴管理手段は、前記配信視聴履歴記憶手段が記憶する履歴を用いてシリーズ番組の視聴履歴を管理すること、
を特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項10】
前記配信情報取得手段は、シリーズ番組の放送に先行して配信されるシリーズ番組の先行配信に関する配信情報を取得し、
前記配信通知手段は、前記先行配信が行われることを視聴者に通知すること、
を特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の放送受信装置。
【請求項11】
シリーズ番組の視聴履歴を管理する視聴履歴管理工程と、
放送信号を介して放送されるシリーズ番組の放送スケジュールを取得する放送スケジュール取得工程と、
ネットワークを介して配信されるシリーズ番組の配信情報を取得する配信情報取得工程と、
ネットワークを介してシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知する配信通知工程と、
前記視聴履歴と前記配信情報とを参照して、前記配信通知工程による通知を行うか否かを判定する配信通知要否判定工程と、
を備えるシリーズ番組の配信通知方法。
【請求項12】
放送信号を介して放送されるシリーズ番組の放送スケジュールを取得する放送スケジュール取得工程を備え、
前記配信通知要否判定工程は、さらに前記放送スケジュールを参照して、放送済みのシリーズ番組に未視聴のシリーズ番組が無いときには、視聴したシリーズ番組の最新の回の次の回に相当するシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知すると判定し、放送済みのシリーズ番組に未視聴のシリーズ番組が有るときにはシリーズ番組が配信されることを視聴者に通知しないと判定すること、
を特徴とする請求項11に記載のシリーズ番組の配信通知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2010−56595(P2010−56595A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216292(P2008−216292)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】