説明

放電ランプおよび放電ランプ装置

【課題】 異常放電及びリフレクタの白化を抑制する。
【解決手段】
本発明の放電ランプは、発光管LBの一端がソケット6に保持されてなり、ソケット6は前端側にフランジ61、内部に後端から前端方向に延出形成され、発光管LBの一端が挿入される円筒壁64を有する。そして、ソケット6の円筒壁64の厚みをd、前端側の円筒壁64の面積をS、直径26mm以内のフランジ61の面積をSとしたとき、d≧2.0(mm)かつS+S≦300mmの関係を満たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の前照灯等に使用される放電ランプおよび放電ランプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の前照灯に使用される放電ランプの例としては、例えば、特表2004−534363号公報(以下、特許文献1)の発明がある。この文献に記載されているように、放電ランプは内部に空間が形成されているソケットに発光管の一端が挿入保持されて、構成される。
【0003】
そして、特許文献1のような放電ランプを前照灯等に使用する場合には、特開2003−297226号公報(以下、特許文献2)の図6に示されているようにリフレクタと組み合わされて使用される。
【0004】
【特許文献1】特表2004−534363号公報
【特許文献2】特開2003−297226号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような放電ランプは、点灯を開始させるために、始動時に20kV程度の高圧パルスが印加される。この高圧パルスを点灯のたびに印加し続けていると、本来、放電が行われる電極間ではない箇所で放電が発生することがある。(以下、この現象を異常放電と呼ぶ。)この異常放電が発生すると、最悪の場合、ランプが点灯しなくなってしまう。
【0006】
一方、放電ランプをリフレクタに組み込んで点灯していると、リフレクタの反射面の一部が白化し、曇るという現象が発生している。この課題については、特開2001−23427号公報でも触れられている。
【0007】
そこで、本発明者等が様々な試験を行なった結果、ソケットの設計を見直すことにより、特別な材料を使用しないでも、異常放電及びリフレクタの白化の現象を抑制することができることを見出したため、提案するに至った。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みたもので、その目的は異常放電及びリフレクタの白化の発生を抑制することができる放電ランプおよび放電ランプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の放電ランプは、発光管の一端がソケットに保持されてなる放電ランプにおいて、前記ソケットは前端側にフランジ、内部に後端から前端方向に延出形成され、前記発光管の一端が挿入される円筒壁を有し、前記ソケットの前記円筒壁の厚みをd、前端側の前記円筒壁の面積をS、直径26mm以内の前記フランジの面積をSとしたとき、d≧2.0mmかつS+S≦300mmの関係を満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、異常放電及びリフレクタの白化を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に、本発明による実施の形態の放電ランプについて図面を参照して説明する。図1は、本発明による放電ランプの実施の形態を示す全体図である。
【0012】
放電ランプDLは、放電が行われる発光管LBを有する。発光管LBは2重管構造であり、内部には内管1が構成されている。内管1は、細長形状であり、その管軸の略中央には、長楕円形の放電部11が形成されている。放電部11の両端部には、板状の封止部12a、12b、さらにその両端には円筒状の非封止部13a、13bが形成されている。このような内管1には、点灯中の高温化でも十分耐えることができる耐熱性と、発生した光が極力少ない損失で透過することができる透光性を具備した材料を選択することができ、具体的には、石英ガラス、透光性アルミナ等のセラミックなどを用いることができる。
【0013】
放電部11の内部には、中央は略円筒状で、その両端部はテーパ状の放電空間14が形成されている。この放電空間14の容積は、自動車に用いられる放電ランプとしては、10μl〜40μlであるのが望ましい。
【0014】
放電空間14には、金属ハロゲン化物および希ガスとからなる放電媒体が封入される。金属ハロゲン化物としては、ナトリウム、スカンジウム、亜鉛、インジウムのハロゲン化物が封入されている。これらの金属に結合されるハロゲン化物には、ハロゲン化物の中で反応性が低いヨウ素を選択するのが最も好適である。ただし、結合されるハロゲン化物はヨウ素に限定されるものではなく、臭素、塩素、または複数のハロゲン化物を組み合わせて使用してもよい。
【0015】
希ガスとしては、始動直後の発光効率が高く、主に始動用ガスとして作用するキセノンが封入されている。なお、キセノンの圧力は常温(25℃)において5atm以上、さらに好適には10〜15atmであるのが望ましい。なお、希ガスとしては、キセノンの他に、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを使用したり、それらを組み合わせて使用したりしてもよい。
【0016】
ここで、放電空間14には、本質的に水銀は含まれていない。この「本質的に水銀を含まない」とは、水銀を全く含まないか、または従来の水銀入りの放電ランプと比較してもほとんど封入されていないに等しい程度の量、例えば1mlあたり2mg未満、好ましくは1mg以下の水銀量が存在していても許容するものとする。
【0017】
封止部12a、12bの内部には、例えばモリブデンからなる金属箔2a、2bが、その平坦面が封止部12a、12bの平面と平行するように封止されている。
【0018】
金属箔2a、2bの放電部11側の端部には、タングステンに酸化トリウムが2.0重量%程度ドープされた材料からなる電極3a、3bが、レーザー溶接等によって接続されている。電極3a、3bの形状は、先端側が基端側よりも大径に形成された段付き形状となっている。その大径の先端側は放電空間14内で所定の電極間距離を保って、互いの先端同士が対向するように配置されている。ここで、上記「所定の電極間距離」は、自動車用前照灯としては、3.5〜4.5mm程度であるのが好適である。なお、基端側にはコイルが巻かれた仕様になっている。
【0019】
放電部11に対して反対側の金属箔2a、2bの端部には、モリブデンからなるリード線4a、4bの一端がレーザー溶接等によって接続されている。そのリード線4a、4bの他端側は、管軸に沿って封止部12a、12bの外部に延出している。
【0020】
そして、内管1の外側には、石英ガラスにチタン、セリウム、アルミニウム、カリウム、バリウム等から選択された少なくとも一の酸化物が添加されることにより、紫外線を遮断し、かつ高い透光性を有している筒状の外管5が内管1の管軸方向の大部分を覆うように設けられている。この内管1と外管5との接続は、外管5の両端を内管1の非封止部13a、13bの外周面に溶着することによって行われている。その結果、発光管LBの両端には、内管1と外管5とが混ざり合った溶着部分が形成されている。
【0021】
以上のように構成された発光管LBの非封止部13a側には、耐熱性、成形性に優れるガラス繊維強化プラスチック材料であるPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)からなるソケット6が接続されている。これらの接続は、外管5の外周面に装着されたリング状の金属バンド71を、ソケット6の開口側に突出形成された4本の金属製の舌片72(図1では、2本を図示)によって、挟持することにより行なわれている。なお、それらの接続をさらに強化するために、金属バンド71及び舌片72の接触点をレーザー溶接してもよい。
【0022】
ここで、ソケット6の構造について、図2のソケットの説明図を参照してさらに詳しく説明する。(a)は、ソケットを前端部方向から見た図、(b)は、X−X’の断面を矢印方向から見た図である。
【0023】
ソケット6には、前端側にフランジ61が形成されている。ソケット6の内部には空間62が形成されている。空間62の前端側は、フランジ61の中央において大きく開口しており、その開口部分には、舌片72を装着するための凹部63が円周に沿って等間隔に4つ形成されている。なお、空間62は、一部がソケット6の後端側に貫通しており、その出口には、ソケット6の底部に形成さている底部端子81が位置している。そのため、ソケット6と発光管LBとを接続した際には、リード線4aが底部に突出し、底部端子81とレーザー溶接等を行なうことで電気的な接続可能になる。
【0024】
さらに、空間62には、円筒壁64が後端側から前端方向に突出形成されている。この円筒壁64は、十分な絶縁耐圧を維持するために、厚さdが2.0mm以上、高さhが8.0mm以上である。この円筒壁64の内部には、発光管LBの溶着部分の直径よりも多少大きい空間が形成されている。例えば、本実施の形態では、発光管LBの溶着部分の直径は6mmであり、円筒壁64の内部空間は直径8mmである。したがって、円筒壁64の内部に発光管LBの端部を挿入しても、1mm程度の間隔が保たれることになる。
【0025】
また、フランジ61の一部には、前端側が開口している空間65が形成されている。この空間65は、大きさの異なる2つの空間で構成されている。そのうちの小さい空間は、ソケット6の後端側に貫通しており、その出口には、ソケット6の外側面に形成されている側部端子が位置している。そのため、リード線4aに一端が接続されたサポートワイヤ91を空間65に挿入したときには、その他端が突出し、側部端子82とレーザー溶接等を行なうことで電気的な接続可能になる。なお、空間65の大きな空間には、サポートワイヤ91の発光管LBの管軸とほぼ平行な部分を被覆するセラミックからなる絶縁スリーブ92が挿入される。
【0026】
下記に本実施の形態の放電ランプDLの寸法、材料等の一仕様を示す。なお、以下の試験は特に言及しない限りこの仕様に基づいて行なっている。
【0027】
放電容器1:石英ガラス製、放電空間14の容積=26μl、内径=2.6mm、外径=6.2mm、軸方向の最大長=7.8mm
放電媒体:ヨウ化ナトリウム、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化亜鉛、臭化インジウム、金属ハロゲン化物の合計0.7mg、キセノン=11atm
電極3a、3b:酸化トリウムをドープしたタングステン材料、先端径=0.38mm、基端径=0.30mm、実際の電極間距離=4.4mm
ソケット6:PPS樹脂製、フランジ61の内径r21=20mm、外径r22=32mm、円筒壁64の内径r11=8mm、外径r12=12mm、厚さd=2mm、高さh:9mm
始動時75W、安定点灯時35W、水平点灯
図3は、円筒壁の厚さdを変えて試験を行ったときの結果を示す図である。この試験は、ランプに20kVのパルスを電源のON−OFFを繰り返しながら印加する点灯条件で試験を行ったものであり、5000回毎にそのランプを取り出して5回パルスを印加し、そのうち一回でも異常放電が発生した場合を×、発生しなかった場合を○と判定している。
【0028】
結果から、円筒壁64の厚さdと異常放電の発生とは関係があり、厚さdが薄いほど少ないパルス印加回数で異常放電が発生しやすく、厚さdが厚いほど異常放電が発生しにくく、円筒壁64の壁の厚さdが2.0mm以上であれば、20000回以上ON−OFFしてもパルスリークが発生しないことがわかる。なお、電源ON−OFFを20000回行えば、およそ2000時間以上点灯したことに相当する。
【0029】
上記試験の異常放電の原因は以下のように考察される。
【0030】
円筒壁64には、底部端子81、側部端子82に高圧パルスを印加したときに、リード線4aとサポートワイヤ91間で短絡することを防止する機能がある。例えば、PPS樹脂の場合、1.0mmの厚さがあれば、10kV程度の絶縁耐圧が向上するといわれている。しかし、ランプに高圧パルスを繰り返し印加すると、円筒壁64は熱や紫外線の影響を受け、その部分の樹脂が劣化していく。そして、劣化に伴い、絶縁耐圧が低下していく。そのため、初期に十分な壁の厚さを確保していても、寿命中に劣化した部分を通過してパルスがリークしやすくなり、リード線4aとサポートワイヤ91間で異常放電が発生したと考えられる。
【0031】
つまり、異常放電を防止するという観点からは、円筒壁64は厚いほど望ましいため、壁の厚さdは試験の結果より実用的な寿命時間を維持できる2.0mm以上であるのが望ましい。
【0032】
図4は、リフレクタに放電ランプを装着した放電ランプ装置において、前端側の円筒壁の面積Sと穴から露出したフランジの面積Sとの和S+Sを変化させて試験を行ったときの結果を示す図である。この試験は、35Wの電力で連続点灯したものである。結果の判定は、1000時間後に図5に示しているリフレクタのY部分付近が曇って白化し、かつ配光に影響を与えている場合を×、白化しているが、配光に影響を与える程度でない等、使用に際し問題はない場合を△、白化していない場合を○と判定している。なお、S=π(r12−r11)/4、S=π(R−r21)/4で計算しており、凹部63や空間66を形成するフランジ6の面積は含んでいない。ここで、本試験でのリフレクタの穴の穴径Rは26mmのものを使用している。この穴径Rが26mmのリフレクタは、現在、最も一般的に使用されている自動車前照灯用リフレクタのサイズのものである。
【0033】
結果から、前端側の円筒壁の面積と穴から露出したフランジの面積との和S+Sはリフレクタの白化と関係し、その値が小さいほど白化が発生しにくく、300mm以下であれば少し白化が見られるが使用するに関しては問題なく、290mm以下であれば全く問題がなくなることがわかる。
【0034】
前端側の円筒壁の面積と穴から露出したフランジの面積との和S+Sと白化の関係は以下のように考察される。
【0035】
試験後、放電ランプDLについて詳しく調べてみると、リフレクタに白化が発生した場合には、図6において斜線で示している部分、つまりリフレクタに取り付けていた際に、穴からリフレクタ内に露出していたソケット6のうちのフランジ61および円筒壁64の前端側が強く白濁していることが確認された。これは、全体がUVカットのガラスで囲繞されている発光管LBでも放電部11で発生した紫外線を完全には遮断できないということ、および発光管LBを透過した紫外線は、発光管LBの軸とほぼ垂直の関係にあるソケット6の前端側の面に特に照射されやすいということを意味する。そのため、フランジ61と円筒壁64の前端側の面は、紫外線および発光管LBの点灯中熱の影響を受けて劣化し、劣化する際に樹脂から発生する硫黄などを含むガスによってランプ真上のリフレクタのY部分が白化したと考えられる。
【0036】
上記の考察より、本発明者等は、リフレクタの白化を防止するためには、樹脂劣化によるガスの発生量を少なくすれば良いと考え、劣化が確認されたフランジ61および円筒壁64の前端側の面積を小さくして紫外線と反応する領域を少なくするという構成を思いつくに至った。しかし、円筒壁64の前端側の面積Sとその壁の厚さdとは互いに比例の関係にあり、面積Sを小さくすると厚さdが薄くなり、異常放電を抑制することができなくなる。したがって、最低限の厚みdを確保しつつ、円筒壁64の面積Sと穴部から露出するフランジ61の面積Sの和S+Sを好適な範囲に保つことが重要となる。
【0037】
以上より、前端側の円筒壁64の面積Sとリフレクタの穴部から露出したフランジ61の面積Sとの和S+Sは、300mm以上であり、かつ円筒壁64の厚さdが2.0mm以上であれば当該課題を両方解決することができる。なお、この範囲内であれば、異常放電に対する信頼性を高めるために、円筒壁64の厚さdを厚くし、面積Sが大きくなるかわりに、面積Sを小さくする構成を採用することもできる。
【0038】
したがって、本実施の形態では、ソケット6の円筒壁64の厚みをd、前端側の円筒壁64の面積をS、直径26mm以内のフランジ61の面積をSとしたとき、d≧2.0(mm)かつS+S≦300mmの関係を満たす放電ランプDLであるため、広く一般的に使用されているリフレクタと組み合わせて使用した場合、異常放電およびリフレクタの白化の発生を長時間防止することができる。
【0039】
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の第2の実施の形態の放電ランプ装置である。この第2の実施の形態の各部について、第2の実施の形態及び以下の実施の形態の各部について、第1の実施の形態の平面型蛍光ランプの各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
【0040】
放電ランプ装置は、放電ランプDL、リフレクタRE、シェードSH、レンズLE、イグナイタIGで構成されている。
【0041】
放電ランプDLは、第1の実施の形態で詳述したような構成であり、発光管LBとソケット6とを具備する。
【0042】
リフレクタREは、内部が曲面に形成された反射部101を有する。反射部101の一端は光を取り出すために開口している。他端には固定部102が連続形成されているとともに、反射部101と固定部102を貫通して穴部103が形成されている。そのため、リフレクタREに放電ランプDLを固定したときに、穴部103には発光管LBが挿通され、放電部11が所望の位置に配置される。
【0043】
図8は、ソケットが固定されているリフレクタを開口側から見たときに図である。図からわかるように、穴部103からは、ソケット6の大部分が露出した状態となっている。具体的には、手前からフランジ61の一部、円筒壁64、空間62の底部側が位置している状態である。
【0044】
シェードSHは、L字状に形成された金属であり、一端がリフレクタREの底面に固定されている。他端はリフレクタREに放電ランプDLが固定されたときに、その先端側の一部にかかる程度の位置に配置される。これにより、自動車前照灯において、対向車に対して危険なグレアが遮断される。
【0045】
レンズLEは、凸レンズであり、リフレクタREの開口側に配置されている。そして、リフレクタREによってほぼ平行光にされた光を、集光させて所望の配光を形成する。
【0046】
イグナイタIGは、放電ランプDLのソケット6の底部側に接続されるとともに、底部端子81および側部端子82に電気的に接続されている。イグナイタIGは、始動時には20kV程度の高圧パルスを放電ランプDLに印加して、電極間で絶縁破壊させ、その後、バラスト(図示なし)によってアーク放電が行われる。
【0047】
この放電ランプ装置において、リフレクタREの穴部103の穴径Rが一般に使用されている26mmのものでなくても、前端側の円筒壁64の面積Sと穴部103から露出しているフランジ61の面積SとがS+S≦300mmの関係を満たせば、図4の結果と同様にリフレクタREの白化を抑制することができることが確認された。
【0048】
したがって、本実施の形態では、ソケット6の円筒壁64の厚みをd、前端側の円筒壁の面積をS、穴部103から露出しているフランジ61の面積をSとしたとき、d≧2.0(mm)かつS+S≦300mmの関係を満たす放電ランプ装置であるため、異常放電およびリフレクタの白化の発生を長時間防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明による第1の実施の形態の放電ランプの実施の形態を示す全体図。
【図2】ソケットの説明図。
【図3】円筒壁の厚さdを変えて試験を行ったときの結果を示す図。
【図4】リフレクタにランプを装着した放電ランプ装置において、前端側の円筒壁の面積Sと穴部から露出したフランジの面積Sとの和S+Sを変化させて試験を行ったときの結果を示す図。
【図5】リフレクタにランプを装着した図。
【図6】試験後のソケットを示す図。
【図7】本発明による第2の実施の形態の放電ランプ装置の実施の形態を示す全体図。
【図8】リフレクタにソケットを装着した状態を開口側から見た図。
【符号の説明】
【0050】
DL 放電ランプ
1 内管
11 放電部
12a、12b 封止部
13a、13b 非封止部
14 放電空間
2a、2b 金属箔
3a、3b 電極
4a、4b リード線
5 外管
6 ソケット
61 フランジ
64 円筒壁
71 金属バンド
72 舌片
81 底部端子
82 側部端子
91 サポートワイヤ
92 絶縁スリーブ
RE リフレクタ
103 穴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光管の一端がソケットに保持されてなる放電ランプにおいて、
前記ソケットは前端側にフランジ、内部に後端から前端方向に延出形成され、前記発光管の一端が挿入される円筒壁を有し、前記ソケットの前記円筒壁の厚みをd、前端側の前記円筒壁の面積をS、直径26mm以内の前記フランジの面積をSとしたとき、d≧2.0mmかつS+S≦300mmの関係を満たすことを特徴とする放電ランプ。
【請求項2】
発光管の一端がソケットに保持されてなる放電ランプと、穴部を有し、前記穴部に前記発光管が挿入された状態で前記放電ランプを保持するリフレクタとを具備する放電ランプ装置において、
前記ソケットは前端側にフランジ、内部に後端から前端方向に延出形成され、前記発光管の一端が挿入される円筒壁を有し、前記ソケットの前記円筒壁の厚みをd、前端側の前記円筒壁の面積をS、前記穴部から露出する前記フランジの面積をSとしたとき、d≧2.0mmかつS+S≦300mmの関係を満たすことを特徴とする放電ランプ装置。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−323986(P2007−323986A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−153488(P2006−153488)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(000111672)ハリソン東芝ライティング株式会社 (995)
【Fターム(参考)】